説明

バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法

少なくとも1つの第1の着色可能領域を含み、少なくとも1つの時間、及び温度しきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、少なくとも1つの第2の着色可能領域を有し、少なくとも1つの時間、及び温度しきい値の超過前に機械可読でない少なくとも1つの第2のバーコードと、インジケータの第1の位置に位置する着色媒体と、時間、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、第1のバーコードが可読でなくなると同時に第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、第1の位置から第1、及び第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路とをそれぞれが有するバーコード化された多数の品質インジケータと、バーコードインジケータリーダと、製品種類応答表示インタプリタとを有する製品の品質管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、品質管理システム、及びその方法に関し、品質管理システム、及びその方法において有用なインジケータに関する。
【背景技術】
【0002】
2007年5月6日に出願された名称を「製品配送チェーンにおける品質管理を改良するシステム、及びその方法(A System And Method For Improved Quality Management In A Product Logistic Chain)」というPCT国際特許出願第PCT/IL07/000547号、2007年11月14日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」というPCT国際特許出願第PCT/IL07/01411号、2008年11月13日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」というPCT国際特許出願第PCT/IL2008/01495号、2008年11月13日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」というPCT国際特許出願第PCT/IL2008/01494号、及び2008年6月10日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」という米国特許出願第61/131644号が参照され、これらの開示は、参照することによって本明細書に包含される。
【0003】
米国特許法施行規則第1.78条第(a)(1)項、及び(2)(i)項の下で、2008年11月13日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」というPCT国際特許出願第PCT/IL2008/01495号、及び2008年11月13日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」というPCT国際特許出願第PCT/IL2008/01494号から、本明細書において優先権を主張し、米国特許法施行規則第1.78条第(a)(4)項、及び(5)(i)項の下で、2008年6月10日に出願された名称を「バーコードインジケータを利用する品質管理システム、及びその方法(A System And Method For Quality Management Utilizing Barcode Indicators)」という米国特許出願第61/131644号から、本明細書において優先権を主張する。
【0004】
概して、米国特許第6758397号、米国特許第6009400号、米国特許第6685094号、米国特許第7157048号、米国特許第7156597号、及び米国特許第RE39226号は、本特許出願の主題に関連する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、改良された品質管理システム、及びその方法を提供することを探究するとともに、改良された品質管理システム、及びその方法において有用なインジケータを提供することを探究する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明の好適な実施形態に従うと、それぞれが少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された多数の品質インジケータと、バーコード化された品質インジケータを読み出し、出力表示を提供するように機能するバーコードインジケータリーダと、出力表示を受信し、人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するように機能する製品種類応答表示インタプリタとを有し、バーコード化された品質インジケータのそれぞれは、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間における、バーコードインジケータリーダによって読み取り可能な単一の機械可読なバーコードを提供するように機能する製品のための品質管理システムが提供される。バーコード化された品質インジケータのそれぞれは、少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、少なくとも1つの第2の着色可能領域を有する少なくとも1つの第2のバーコードであって、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読でない第2のバーコードと、インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、時間しきい値、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、第1のバーコードが可読でなくなると同時に第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、第1の位置から第1の着色可能領域、及び第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路とを有する。
【0007】
好適には、バーコード化された品質インジケータは、線形のバーコードを有する。加えて、又は代替的には、第1のバーコード、及び少なくとも1つの第2のバーコードはそれぞれ、番号列、又はアルファベットの列を表示するように機能する。
【0008】
好適には、第1のバーコードは、第1のバーコード規格に適合し、少なくとも1つの第2のバーコードは、第1のバーコード規格とは異なるバーコード規格に適合する。
【0009】
好適には、バーコード化された多数の品質インジケータのそれぞれは、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前の第1の機械可読な表示と、第1の機械可読な表示と異なり、かつ少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過後の第2の機械可読な表示とを提供する。
【0010】
好適には、品質インジケータの少なくとも1つは、10分より短い時間の超過の機械可読な表示を提供するように機能する。加えて、又は代替的には、品質インジケータの少なくとも1つは、異なるいくつかのしきい値の超過の表示を提供するように機能する。
【0011】
好適には、品質インジケータの少なくとも1つは、作動後にのみ機械可読な表示を提供するように機能する。加えて、作動前に品質インジケータの少なくとも1つは、第1の可視的状態であり、作動後に品質インジケータの少なくとも1つは、第1の可視的状態とは異なる第2の可視的状態であり、品質インジケータの少なくとも1つは、少なくとも第2の可視的状態において機械可読である。加えて、インジケータの少なくとも1つは、インジケータが第1の可視的状態のとき、機械可読ではない。代替的には、インジケータの少なくとも1つは、インジケータが第1の可視的状態のとき、機械可読である。
【0012】
好適には、品質インジケータの少なくとも1つは、製造、又は作動後の所定の時間に自動的に生じる活性化のときにのみ機械可読な表示を提供するように機能する。
【0013】
また、本発明の他の好適な実施形態に従うと、バーコードインジケータリーダは、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された品質インジケータであって、少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、少なくとも1つの第2の着色可能領域を含む少なくとも1つの第2のバーコードであって、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読でない第2のバーコードと、インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、時間しきい値、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、第1のバーコードが可読でなくなると同時に第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、第1の位置から第1の着色可能領域、及び第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路とを有する。
【0014】
好適には、着色剤経路は、第1の位置から第1の着色可能領域、及び第2の着色可能領域に拡散することによって、着色剤を移動することが可能なように機能する。好適には、第1の位置は、第1のバーコードの端部と、第2のバーコードの端部との中間である。加えて、又は代替的に、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間において、バーコードの1つのみが読取り可能である。
【0015】
好適には、品質インジケータは、除去前に溶剤、及び着色剤の通過を妨げるのに適当であるプルストリップ(pull strip)を有する。ここでプルストリップの除去によって、インジケータを作動させる。加えて、又は代替的に、品質インジケータは、溶剤に溶け、かつ活性化遅延レイヤは、溶解前に着色剤、及び溶剤の通過を妨げるのに適当である活性化遅延レイヤをさらに有する。ここで、インジケータは、活性化遅延レイヤが溶解するまで活性化しない。
【0016】
加えて、本発明のさらに他の好適な実施形態に従うと、製品の品質管理を提供する方法は、それぞれが少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過を機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された多数の品質インジケータであって、それぞれが少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間において、単一の機械可読なバーコードを提供するバーコード化された多数の品質インジケータを採用することと、出力表示を提供するためにバーコード化された品質インジケータを読み取ることと、出力表示を受信することと、人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するために、出力表示を解釈する(interpreting)こととを有する製品の品質管理を提供する方法が提供される。バーコード化された品質インジケータのそれぞれは、少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前に機械可読な第1のバーコードと、少なくとも1つの第2の着色可能領域を含む少なくとも1つの第2のバーコードであって、少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前に機械可読でない第2のバーコードと、インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、時間しきい値、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、第1のバーコードが可読でなくなると同時に第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、第1の位置から第1の着色可能領域、及び第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路とを有する。
【0017】
また、本発明のさらなる好適な実施形態に従うと、製品管理システムは、それぞれが1つ、又は2つ以上の製品品質影響パラメータによる少なくとも1つのしきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能する多数のバーコード化された品質インジケータと、バーコード化された品質インジケータを読み出し、出力表示を提供するように機能するバーコードインジケータリーダと、人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するように機能するバーコードインジケータリーダと、出力表示を受信し、かつ人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するように機能する製品種類応答表示インタプリタとを有し、バーコード化された品質インジケータのぞれぞれは、少なくとも1つのしきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間において、バーコードインジケータリーダによって読み取り可能な単一の機械可読なバーコードを提供するように機能を有する。バーコード化された品質インジケータのそれぞれは、少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、少なくとも1つのしきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、少なくとも1つの第2の着色可能領域を含む少なくとも1つの第2のバーコードであって、少なくとも1つのしきい値の超過前に機械可読でない第2のバーコードと、インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、第1のバーコードが可読でなくなると同時に第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、第1の位置から第1の着色可能領域、及び第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路とを有する。
【0018】
好適には、1つ、又は2つ以上の製品品質影響パラメータの1つは、時間である。品質インジケータは、線形のバーコードを有する。加えて、又は代替的には、1つ、又は2つ以上の製品品質影響パラメータの1つは、温度である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1A】本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質管理システム、及びその方法を簡明に示す図である。
【図1B】本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質管理システム、及びその方法を簡明に示す図である。
【図1C】本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質管理システム、及びその方法を簡明に示す図である。
【図2A】本発明の他の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する他の品質管理システム、及びその方法を簡明に示す図である。
【図2B】本発明の他の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する他の品質管理システム、及びその方法を簡明に示す図である。
【図2C】本発明の他の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する他の品質管理システム、及びその方法を簡明に示す図である。
【図3A】温度履歴の経過時間を表示する本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質インジケータを簡明に示す図である。
【図3B】遅延活性化によって温度履歴の経過時間を表示する本発明の他の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質インジケータを簡明に示す図である。
【図3C】温度履歴の経過時間を表示する他の本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質インジケータを簡明に示す図である。
【図3D】遅延活性化によって温度履歴の経過時間を表示する本発明の他の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質インジケータを簡明に示す図である。
【図4A】本発明の好適な実施形態に従って、図3Aの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図4B】本発明の好適な実施形態に従って、図3Aの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図4C】本発明の好適な実施形態に従って、図3Aの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図4D】本発明の好適な実施形態に従って、図3Aの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図4E】本発明の好適な実施形態に従って、図3Aの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図5A】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図5B】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図5C】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図5D】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図5E】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図5F】本発明の好適な実施形態に従って、図3Bの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図6A】本発明の好適な実施形態に従って、図3Cの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図6B】本発明の好適な実施形態に従って、図3Cの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図6C】本発明の好適な実施形態に従って、図3Cの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図6D】本発明の好適な実施形態に従って、図3Cの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図6E】本発明の好適な実施形態に従って、図3Cの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図6F】本発明の好適な実施形態に従って、図3Cの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7A】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7B】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7C】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7D】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7E】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7F】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図7G】本発明の好適な実施形態に従って、図3Dの品質インジケータの一例の構造、及び操作を簡明に示す図である。
【図8】スーパーマーケットの状況において、本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質管理システムの構成、及び操作を簡明に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、図面、及び以下の詳細な説明からより十分に理解され、評価されることになるであろう。
【0021】
ここで本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質管理システム、及びその方法を簡明に説明する図1A〜1Cを参照する。図1A〜1Cに示すように、ここでは、可変の形式で示され、それぞれが機械可読な、好適にはバーコードリーダ可読な、少なくとも1つの製品品質影響パラメータによる少なくとも1つのしきい値の超過の表示を提供するように機能する多数の品質インジケータと、品質インジケータを読み取り、出力表示を提供するように機能する少なくとも1つのインジケータリーダと、出力表示を受信し、人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するように機能する品質種類応答表示インタプリタとを含む製品の品質管理システム、及びその方法が示される。
【0022】
好適には、図8を参照して以下で詳細に説明するように、表示インタプリタは、インジケータリーダから提供される出力表示を受信することに加えて、「肉」などの製品の種類、及び製品製造日のような製品に関連するパラメータもまた受信してもよい。加えて、又は代替的には、表示インタプリタは、品質インジケータが感知するパラメータの範囲、品質インジケータが作動したとき、及び品質パラメータは、遅延作動特性を有するか否かなどの品質インジケータに関連する情報などの他のパラメータを受信してもよい。加えて、又は代替的には、表示インタプリタは、出力表示が携帯型装置、又は小売店の精算用スキャナのいずれかにより提供されたかなどの提供された出力表示のソースに関連するパラメータを受信してもよい。
【0023】
製品に関連するパラメータ、及び品質インジケータに関連するパラメータのような他のパラメータは、品質インジケータ自体が提供してもよく、バーコードを有するインジケータ(barcode-bearing indicator)のような付加的な別個のインジケータが提供してもよい。さらなる代替として、これらのパラメータは、センサ、経験的な情報、さもなければ表示インタプリタが利用可能な情報によって提供されるか、又は手入力によって提供されてもよい。
【0024】
好適には、表示インタプリタは、品質表示コンピュータの一部を形成するか、さもなければ画質表示コンピュータに接続される。品質表示コンピュータは、インジケータリーダからリモートにでき、好適にはインジケータリーダが提供する出力表示に基づいて製品品質状態出力を提供する決定テーブルと、付加的なパラメータとを含む。
【0025】
付加的なパラメータは、同一のインジゲータの他の部分を介して提供でき、また同一の製品に付随する他のバーコード化されたインジケータによって提供できる。代替的には、付加的なパラメータは、RFID技術のような他の方法によって提供できる。
【0026】
本明細書では、用語「バーコード」を使用して、機械可読な光コードに言及する。本明細書の例において、線形のバーコード、すなわち1次元のバーコードが説明される。本発明は、2次元バーコードに同様に応用できることが理解される。
【0027】
それぞれのバーコード規格は、バーコードの固有の読み取りを管理するルールを含む。典型的なバーコードは、バーコードの開始を表す開始指示(start indicia)と、バーコードの終了を示す停止指示と、これらの間に位置する桁(digit)を示すデジタル表示とを含む。バーコードのそれぞれの桁は、所定の幅をそれぞれ有する一連のバー、及びスペースで表示される。例えば、インターリーブド2of5バーコード規格において、それぞれの桁は、2つの幅広のバーと、3つの幅狭のバーによって表示される。UPCバーコード規格、及びEAN−128バーコード規格は、一方の側の桁を表示するための種々のルールを有する中央指示を含む。また、いくつかのバーコード規格は、バーコードシンボルの桁に基づいて数式に従って計算され、バーコードの有効性の制御として使用されるチェックサム桁を採用する。
【0028】
したがって、機械可読なバーコードは、いくつかの異なる様式で可読でない状態にできる。例えば、開始指示、又は停止指示を形成する一連のバーは、バー、又はスペースを付加し、又は削除することによって変更でき、またバー、又はスペースの幅を変更することによって変更できる。このような変更によって、バーコードリーダは、バーコードの開始、及び最後が認識できず、バーコードが読み取りできないようになる。他の可能性は、桁を表示する一連のバー、及びスペースが採用された規格に従う桁をもはや表示しないように、桁表示のバー、又はスペースの付加、又は削除、若しくは桁表示のバー、又はスペースの幅を変化させる。また他の可能性は、異なる桁が変更後に表示されて、変更された桁を含むチェックサム桁によってバーコードに表示されるチェックサム桁と異なるチェックサム桁となることによって、バーコードが無効になるように、桁を表示する一連のバー、及びスペースの上述の変更を行うことである。また、バーコードを無効にする同様な変更は、チェックサム自体を表示するバーに行ってもよい。
【0029】
同様に、読み取り不可能なバーコードは、バー、又はスペースの付加、又は削除、若しくはバー、又はスペースの幅の変更によって機械可読な状態にできる。例えば、開始、又は終了が正確に表示されていないバーコードにおいて開始指示、又は停止指示を形成するバーは、開始指示、又は停止指示を正確に形成するために、上述のように変更できる。同様に、読み取り不可能な一連のバーを作って、バー、又はスペースの付加、又は削除、若しくはバー、又はスペースの幅の変更によって、桁を表示できる。例えば、インターリーブド2of5バーコード規格に従って、それぞれの行は、2つの幅広いバーと、3つの幅狭いバーとによって、表示される。例えば、読み取り可能なバーコードが、幅狭いバーを幅広いバーに変更することによって、可読でない状態される場合は、幅広いバーを幅狭いバーに変更することによって、バーコードを読み取り可能な状態にできる。同様に、チェックサム桁が他のバーコード桁に適合していないために読み取り不可能な場合は、桁、又はチェックサムの1つを表示するバーは、上述のように変更して、バーコードの妥当性を記憶できる。
【0030】
品質インジケータは、EAN(European Article Number)、又はUPCコード(Universal Product Code)のような製品コードを組み込んでもよい。以下の全ての説明で示される例示は、EANコードを使用して説明される。代替的には、品質インジケータは、インターリーブド2of5バーコード、又は他の適当なバーコード、若しくは機械可読な手法に組み込んでもよい。1次元バーコードのバーは、データマトリクス(Data Matrix)2次元バーコードにおけるセルに相当し、1次元バーコードの「開始」指示、「停止」指示の代わりに、位置検出パターン(Finder Pattern)を規定する2つの近接する境界をデータマトリクス2次元バーコードに使用して、シンボルを見つけて、判断する。
【0031】
本発明の好適な実施形態に従うと、品質インジケータは、www.gs1.orgで概要が説明されるGS1(General Specification、共通仕様書)に適合するバーコードを含む。GS1規格に従うと、最も左の3つの桁は通常、国に割り当てられる。イスラエルにおいて、国のコードを含む最も左の7個、9個、又は10個の桁は、供給事業者のコードを表し、残りの右寄りの桁は、供給事業者によって使用される。例えば、本願に説明される実施形態において理解されるように、最も左の3つは、イスラエルに割り当てられるGS1国コード729である。国コードを含む最も左の10個の桁は、供給事業者を表し、最も右の3つの桁は、供給事業者によって変更可能であり、本願において、これらの組み合わせを使用して、しきい値の超過を表示する。
【0032】
国コードを含み、通常供給事業者に割り当てられる最も左の10桁は、商品が売れなくなった事象にかかわらず、売れない商品を表示するようにすることができる。
【0033】
本発明の好適な実施形態に従うと、品質インジケータは、少なくとも1つの製品品質影響パラメータによる少なくとも1つのしきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能する。好適には、製品品質影響パラメータの1つは、時間であり、品質インジケータは、10分など非常に短い時間の超過の機械可読な表示を提供する。本願の明細書、及び図面で説明される好適な実施形態において、品質インジケータは、作動後のみ超過の表示を提供するように機能する。代替的には、品質インジケータは、作動することなく超過の表示を提供するように機能する。
【0034】
本発明の好適な実施形態に従い、品質インジケータは、可視的なプリ作動状態と、異なる可視的なポスト作動状態と、少なくとも1つのしきい値の対応する1つの超過を表示する少なくとも1つの可視的な状態とを有する。好適には、様々な状態は全て、従来のバーコードリーダによって機械可読である。
【0035】
本発明の好適な実施形態に従うと、品質インジケータは概して、常に機械可読であり、所与の時間における1つ、及び唯一の機械可読なバーコードを提示する。用語「概して(generally)」は、5分よりも短い時間など非常に短い時間を場合は除き、しきい値の超過の間に生じる全ての時間をいう。この短い時間の間、品質インジケータは、1よりも多い機械可読なバーコード、又は1よりも小さい機械可読なバーコードを提示できる。代替的には、品質インジケータの可視的な状態の1つ、又は2つ以上は、従来のバーコードリーダによって機械可読でないようにでき、それらが読み取れないことにより状態情報を提供する。例えば、製品が売られていない、又は製品が使用されていない様々な状態において、品質インジケータの可読でない状態として表示できる。代替的には、品質インジケータは、作動後にのみ可読にできる。本発明の他の実施形態に従い、品質インジケータは、インジケータが1よりも多い機械可読なバーコードを同時に提示する可視的な状態を含む。
【0036】
本発明の好適な実施形態において、品質インジケータは、好適には積層配列に配列され、バーコードそれぞれが少なくとも2つの可視的な状態を有する少なくとも2つの異なるバーコードを含む。好適には、所与のいずれの時間において、インジケータの一部を形成するバーコードのただ1つの可視的な状態が機械可読であることによって、インジケータは、所与のいずれの時間において、単一の機械可読なバーコードを提示する。代替的には、インジケータの1つ、又は2つ以上の状態において、一部を形成するバーコードの全ては、機械可読でない可視的な状態にできる。品質インジケータは、これらの1つ、又は2つ以上の状態において、機械可読なバーコードを提示せず、上述のようにインジケータを読み取ることができないことにより状態情報を提供する。
【0037】
好適には、インジケータの一部を形成するバーコードは、概して軸が互いに並列するように配列される。本願の明細書、及び図面で説明される好適な実施形態に従い、一方のバーコードのバーは、他方のバーコードの対応するバーとともに記載されず、むしろ互いについてわずかにオフセットする。代替的には、一方バーコードのバーは、他方のバーコードの対応するバーとともに記載される。
【0038】
本発明の好適な実施形態に従うと、品質インジケータの一部を形成するバーコードのそれぞれは、少なくとも1つの着色可能領域を有する可視的なバーコードを含む。好適には、バーコードそれぞれの着色可能領域の少なくとも1つは、同一のインジケータの一部を形成する少なくとも1つの他のバーコードの着色領域と同時に、着色し、又は着色しなくするように機能することによって、少なくとも2つのバーコードが同時に変化する結果となる。
【0039】
好適には、着色可能領域は、単一のバーコードのバーと同一の幅を有する。代替的には、少なくとも1つの着色可能領域は、単一のバーコードのバーの幅と異なる幅を有する。
【0040】
本明細書、及び特許請求の範囲において、同時に着色し、又は同時に着色しないように機能する着色可能領域は、着色可能共通領域と称される。
【0041】
本発明の好適な実施形態に従うと、第1のバーコード、及び第2のバーコードの一部を形成する着色可能共通領域は、当初は着色されていない。第1のバーコードは、第1の可視的状態において機械可読であり、第2のバーコードは、第1の可視的状態において機械可読でない。作動、又はしきい値の超過に基づいて、着色可能共通領域が着色されることによって、同時に機械可読な第1のバーコードは、機械可読でない第2の可視的状態になり、機械可読でない第2のバーコードは、機械可読な第2の可視的状態になる。好適には、機械可読な第2の可視的状態における第2のバーコードは、機械可読な第1の可視的状態における第1のバーコードと異なる。したがって、インジケータは、作動、又はしきい値の超過の前に第1の機械可読なバーコードを提示し、作動、又はしきい値の超過の後に好適には第1の機械可読なバーコードと異なる第2の機械可読なバーコードを提示する。
【0042】
上述の好適な実施形態についてさらに説明するために、作動することなしに2つのしきい値の超過を表示するように機能する品質インジケータは、例えば3つのバーコードI、II、及びIIIを有してもよい。バーコードIは、第1の可視的状態で機械可読であり、バーコードII、及びIIIは、第1の可視的状態で機械可読でない。第1のしきい値の超過を表示するのに有用な第1の着色可能共通領域は、バーコードI、及びIIの一部を形成する。第1のしきい値の超過後のみに生じる第2のしきい値の超過を表示するのに有用な第2の着色可能共通領域は、バーコードII、及びIIIの一部を形成する。しきい値の超過の前に、品質インジケータは、単一の機械可読なバーコードであるバーコードIを提示する。
【0043】
第1のしきい値の超過に基づいて、第1の着色可能共通領域がされることによって、同時に機械可読なバーコードIは、機械可読でない第2の可視的状態になり、可読でない第2のバーコードは、機械可読であり、機械可読なバーコードIの第1の可視的状態とは異なる第2の可視的状態になる。この点において、品質インジケータは、単一の機械可読なバーコードであるバーコードIIを提示する。
【0044】
第2のしきい値の超過に基づいて、第2の着色可能共通領域がされることによって、同時に第2の可視的状態における機械可読なバーコードIIは、機械可読でない第3の可視的状態になり、可読でない第3のバーコードは、機械可読であり、機械可読なバーコードIの第1の可視的状態、及び機械可読なバーコードIの第2の可視的状態とは異なる第3の可視的状態になる。この点において、品質インジケータは、単一の機械可読なバーコードであるバーコードIIIを提示する。このように、しきい値それぞれの超過の前、間、及び後のいずれのときにおいて、インジケータは、1つの機械可読なバーコードを提示する。
【0045】
品質インジケータは、先の説明に従って付加的なバーコード、及び付加的な着色可能共通領域を含むことによって、付加的なしきい値の超過を表示するように機能する状態できる。
【0046】
異なる事象を表示する別のバーコードを使用する代わりに、1つ、又は2つ以上のバーコードをそれぞれ使用して、複数の事象を表示できることが理解される。例えば、第1のバーコードの付加によって、第1の機械可読な状態が可読でない状態になり、第2のバーコードのバーの付加によって、可読状態でない同一のバーコードは、第2の機械可読な状態になり、次いで第1の機械可読な状態を使用して、1つの事象を表示でき、第2の機械可読状態を使用して、異なる事象を表示できる。
【0047】
また任意の順序で生じる可能性がある無関係のしきい値の超過の表示を提供するために、上述のように、インジケータは、それぞれのしきい値のための着色可能共通領域を有する一連のバーコードを有しても良いことが理解される。この場合、インジケータは、状態を表示するしきい値それぞれの機械可読なバーコードを提示できるために、インジケータは、特定の時点において機械可読な複数のバーコードを提示できる。
【0048】
本発明の好適な実施形態に従って、品質インジケータの一部を形成するバーコードは、数値の列、又はアルファベットの列を表示することがそれぞれ可能である。加えて、又は代替的に、品質インジケータの一部を形成するバーコードは、EAN、UPC、インターリーブド2of5、コード39、拡張コード39(code 39 extended)、コード93、拡張コード93(code 93 extended)、コード128、コード128A、B、及びC、ISBN、コードバー、並びにデータマトリクスなどを含むがこれらに限定されないいずれかのバーコード規格に適合することが可能である。したがって、同一の品質インジケータの一部を形成する種々のバーコードは、種々のバーコード規格に適合できる。例えば、品質インジケータは、EAN13規格に適合する第1のバーコードと、インターリーブド2of5規格に適合する第2のバーコードとを有してもよい。この結果として、精算用スキャナのバーコードリーダは、EAN13バーコード規格のみを読み取るように機能し、次いで第1のバーコードが可読でなくなり、インジケータは、もはや精算用スキャナが可読なバーコードを提示しない。しかしながら、インジケータは、インターリーブド2of5規格を読み取るように機能するバーコードリーダにより可読のままである。
【0049】
ここで図1A〜1Cを参照すると、本発明は、ここでは肉処理施設である典型的な応用に関連して説明される。バーコード化された品質インジケータ100は、処理肉のそれぞれの包装に付着させるか、さもなければ組み込まれる。バーコード化された品質インジケータ100を有する包装は典型的には、それぞれ小売に適当な包装である。
【0050】
本発明の好適な実施形態に従うと、品質インジケータ100は、同一の場所、又は品質インジケータ100が包装101に関連づけられる直前の場所において、取り付け及び/又は作動される。適当なインジケータ取付け機が、符号102で示される。インジケータ取付け機102は、自動作動装置に関連付けることが可能であることが理解される。作動装置は、自動化でき、品質インジケータがインジケータ取付け機102により作られた後に品質インジケータを作動できることが理解される。
【0051】
図1Aにおいて示されるように、付加的にバーコード化され、かつ好適には品質インジケータ100と異なる品質インジケータ103は、品質インジケータ100を有する処理肉の包装101を収める段ボール箱104に取り付けるか、さもなければ組み込まれる。好適には、品質インジケータ103は、品質インジケータ取付け機102に類似するが、品質インジケータ取付け機102の場所とは異なる場所に配置される品質インジケータ取付け機105によって取り付けられる。代替的には、品質インジケータ103は、品質インジケータ取付け機102によって取り付けることができる。
【0052】
異なる種類のインジケータは、異なる種類の包装に採用できる。例えば、複数の包装それぞれを収める段ボール箱に使用される品質インジケータは、包装それぞれに使用される品質インジケータと比較して、より精密であり、又はより精密でなくてもよく、表示のダイナミックレンジは、広く、又は狭くてもよい。インジケータのダイナミックレンジは、温度、及び/又は時間の広い範囲、又は狭い範囲にしてもよい。加えて、又は代替的に、段ボール箱の品質インジケータは、収められるそれぞれの包装の品質インジケータに含まれず、又は収められるそれぞれの包装の品質インジケータよりも小さいしきい値である付加的なしきい値の超過を表示することができるインジケータを含むことができる。
【0053】
説明される実施形態において、品質インジケータは、EAN(European Article Number)バーコードを有する。好適には符号107で示されるように、品質インジケータ100は、一部を形成するプルストリップ(pull strip)106を引き抜くことによって、作動可能なように構成される。説明される実施形態において好適には、図1Cにおいて符号125で示されるように、品質インジケータ100は、プリ作動状態Iと、可視の異なるポスト作動状態IIと、10分など少なくとも所定の時間蓄積量の間、摂氏21度などの所定の温度の超過を表示する可視的状態IIIとを有する。
【0054】
可視的状態は、バーコードリーダによって可読である。例えば、説明されるこの実施形態において、プリ作動状態Iは、7290003804108として読み取られ、ポスト作動状態IIは、7290003804122として読み取られ、可視的状態IIIは、7290003804115として読み取られる。
【0055】
さらに図1Aに示すように、好適には品質インジケータ103は、符号109として示されるように、一部を形成するプルストリップ108を引き抜くことによって、作動するように構成される。説明される実施形態において、好適は、インジケータ103は、バーコードリーダにより典型的には7290003804146として読み取られる可視的なプリ作動状態IVを有する。好適は、インジケータ103は、プリ作動状態IVと異なり、バーコードリーダにより典型的には7290003804153として読み取られる可視的なプリ作動状態Vを有する。また好適には、インジケータ103は、図1Aにおいて符号110として示され、図1Bにおいて符号119などとして示されるように、1時間など少なくとも1つの所定の時間蓄積量の間、摂氏21度などの所定の温度の超過を表示する少なくとも1つの付加的な可視的状態VIを有する。このさらなる可視的状態は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804160として読み取られるように構成される。
【0056】
代替的には、品質インジケータ103のいずれかの可視的状態IV、V、及びVIは、品質インジケータ100の状態に関連付けるバーコードと同一のバーコードに関連付けることができる。同一のバーコードが双方の方のインジケータの状態に関連付ける場合、バーコードリーダによって読み取られる品質インジケータの同一性は、データベースへの手入力によるなど他の方法によって表示インタプリタに提供される。
【0057】
所定の温度、及び所定の時間蓄積量は、所与の応用のために適当に選択できることが理解される。
【0058】
所定の温度、及び所定の時間蓄積量を所与の応用に適当に選択できることが理解される。
【0059】
包装101の温度が摂氏21度などの少なくとも1つの時間蓄積量の所定の温度を10分間超過しない限り、品質インジケータ100は、可視的状態IIのままである。
【0060】
図1Aに示すように、段ボール箱104の温度が摂氏12度などの少なくとも1つの時間蓄積量の所定の温度を1時間超過しない限り、品質インジケータ103は、可視的状態Vのままである。
【0061】
さらに図1Aに示されるように、符号110で示されるトラックAの荷積みの間、1つ、又は2つ以上の段ボール箱104の温度が、所定の時間蓄積量である1時間よりも長い5時間半の間、所定の温度である12度よりも高い少なくとも摂氏30度である場合、対応するインジケータ103は、さらなる可視的状態VIになる。このさらなる可視的状態VIは、段ボール箱104の温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、可視的状態Vに戻らない。これらの段ボール箱は、消費者が受け取ったときに、段ボール箱104内部の包装101の温度が所定の時間しきい値、及び所定の温度しきい値を超過したか否かを判定する調査が施される。
【0062】
したがって、配送時の調査に基づいて、5時間半の間少なくとも摂氏30度の温度にさらされた段ボール箱104に取り付けた品質インジケータ103は、従来のバーコードリーダ113を使用する検査官によって読み取られてもよい。好適には可視的状態VIのバーコードは、一部を形成する表示インタプリタが不良(BAD)表示116のような品質状態の速やかな表示を提供できる品質表示コンピュータ115に情報を提供する。この不良表示116は、品質インジケータ103の履歴におけるあるときに、品質表示が取り付けられた段ボール箱104が少なくとも所定の時間合計量における少なくとも所定の温度であったことを表示し、かつこの事象は、段ボール箱104における製品の1つ、又は2つ以上が販売に受け入れなれない状態であるかもしれないことを表示する。
【0063】
品質インジケータ103を可視的状態IVにすべき場合、品質インジケータ103の固有の作動が生じなかったことを表示するとき、非作動(NON−ACTUATED)表示、又は不良表示が検査官、又は他の関係者に提供される。
【0064】
段ボール箱104が開かれるまで、これは標準的には配送時のみに生じるが、段ボール箱104内部のそれぞれの包装101に取り付けられるインジケータ100を可視的に検査することは現実的でないことが理解される。環境に基づいて、段ボール箱104内部のそれぞれの包装101の温度は、10分の間、摂氏21度を超過する可能性があり、又は超過しない可能性がある。包装101に取り付けるインジケータ100は、さらに可視的状態IIIになる可能性があり、又はならない可能性がある。図1Cに示すように、標準的にはこれは、段ボール箱104を開くときにのみに見ることができる。
【0065】
それぞれの包装、及びそれぞれ包装を収めた段ボール箱に取り付けた品質インジケータ101、及び103の時間のしきい値と、温度しきい値が好適には非常に効率的な低温流通体系管理に提供するために関連付けられることは、本発明の際立った特徴である。インジケータ103は、インジケータ100が、それぞれの包装101が検査時に許容できない温度を経験していないことを示す場合でさえも、温度警告における時間を提供することは好適である。誤った警告が許容できない割合で生じないようにするために、好適にはインジケータ103、及び100のしきい値は、とりわけ経験的なデータに基づいて互いに較正される。
【0066】
図1Aにおいてさらに示されるように、トラックBの荷積みの間、トラックBの外部の周囲温度が所定の時間である1時間よりも短い30分の間摂氏15度に達した場合、品質インジケータ103は、符号117で示すように可視的状態Vのままである。
【0067】
配送時などのいずれかの段階で、品質インジケータ103は、従来のバーコードリーダ113によって読み取ることができ、好適には遠隔の品質表示コンピュータ115と通信し、良(OK)表示118などの品質状態の速やかな表示を検査官に提供する。標準的には配送までインジケータ100が可視的に検査されることは現実的でないことが理解される。
【0068】
符号110で示されるトラックAの荷積みに関連して説明されたように、インジケータ100が許容できない時間の間、許容できない温度をそれぞれの包装101が経験していないことを検査時に示す場合でさえも、インジケータ103は、温度しきい値超過警告の時間を提供することが好適である。したがって、図1Cにおいて符号123で示されるように、段ボール箱104の内部の包装101の警告を提供していないインジケータ100の次の読み取るときに、インジケータ100が温度しきい値において対応する温度の超過を表示することは、期待されない。
【0069】
図1Bに示すように、トラックBの冷凍故障の間に、段ボール箱104の外側の周囲温度が、所定の合計時間である1時間よりも長い3時間の間、所定の温度である摂氏12度よりも高い摂氏15度である場合、符号119で示すように、品質インジケータ103は、さらに可視的状態VIになる。この可視的状態VIは、段ボール箱104の温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、可視的状態Vに戻らない。
【0070】
したがって、配送時の検査時に、従来のバーコードリーダを使用して検査官が品質インジケータ103を読み取るとき、好適には、可視的状態VIのバーコードは、一部を形成する表示インタプリタに不良表示120などの品質状態の速やかな表示を提供できる品質表示コンピュータ115に情報を提供する。この不良表示120は、表示インジケータ103の履歴のあるときに、取り付けられた段ボール箱104が少なくとも所定の合計時間量の間少なくとも所定の温度であったことを表示し、この事象は、段ボール箱104内の製品の1つ、又は2つ以上を販売に許容できない状態であるかもしれないことを表示する。典型的には配送の後に段ボール箱104が開かれるまで、標準的にはインジケータ100の可視的な検査が現実的ではないことが理解される。
【0071】
環境によっては、段ボール箱104内部のそれぞれの包装101の温度は、10分の間、摂氏21度を超過する可能性があり、又は超過しない可能性がある。包装101に取り付けるインジケータ100は、さらに可視的状態IIIになる可能性があり、又はならない可能性がある。図1Cに示すように、標準的にはこれは、段ボール箱104を開くときにのみに見ることができる。
【0072】
図1Bにさらに示され、符号121で表示されるように、配送時の検査時において、トラックAにより配送された段ボール箱104に取り付けられた品質インジケータ103は、従来のバーコードリーダ113を使用して検査官によって読み取られてもよい。トラックAの荷積みに関連して図1Aの符号110で示されるように、1つ、又は2つ以上の段ボール箱104は、5時間半の間、少なくとも摂氏30度の温度にさらされ、これらの段ボール箱の品質インジケータ103は、温度しきい値における時間の超過を表示する可視的状態VIになる。
【0073】
その一方、符号121で示されるように、5時間半の間、少なくとも摂氏30度の温度にさらされていない他の段ボール箱104の品質インジケータ103は、可視的状態Vのままである。好適には、可視的状態Vにおけるバーコードは、一部を形成する表示インタプリタに速やかな良表示122を提供することができる品質表示コンピュータに情報を提供する。
【0074】
品質インジケータ103が可視的状態IVにすべき場合、品質インジケータ103の固有の作動が生じなかったことを表示するとき、非作動(NON−ACTUATED)表示、又は不良表示が検査官、又は他の関係者に提供される。
【0075】
ここで図1Cを具体的に参照すると、符号123で示されるように、トラックBにより配送される包装101の段ボール箱104を開くとき、包装101に取り付けた品質インジケータ100は、従来のバーコードリーダ113によって読み取られることが分かる。この例において、包装101の一部の品質インジケータ100は、可視的状態IIであり、段ボール箱104のインジケータ103が温度しきい値における温度の超過を表示するにもかかわらず、包装の一部、具体的には段ボール箱内部の包装は、温度しきい値に相当する温度を超過していなく、販売に許容可能である。
【0076】
好適には、バーコードリーダ113は、遠隔の品質表示コンピュータ115と通信し、検査官に速やかな良表示124を提供し、包装101の一部の温度は、10分の間摂氏21度などの少なくとも所定の合計時間量の間、所定の温度を超過していないことを表示する。
【0077】
図1Bに符号119で示されるように、この良表示は、トラックBの冷凍故障によってこれらの包装101を収める段ボール箱104に関連する品質インジケータ103によって提供される不良表示と対照的である。符号110によって示されるトラックAの荷積みに関連して先に説明されたように、検査時にインジケータ100がそれぞれの包装101が許容できない温度を経験していないことを表示する場合でさえも、インジケータ103は、温度警告の温度を提供することが好適である。
【0078】
誤った警告が許容できない割合で生じないようにするために、好適にはインジケータ103、及び100のしきい値は、とりわけ経験的なデータに基づいて互いに較正されることがさらに先に述べられ、説明のために提供される図1A〜1Cの例には必ずしも示されていない。例えば、段ボール箱104に取り付けされたインジケータ103が包装101のインジケータ100のしきい値よりも高い時間しきい値、又は温度しきい値の超過を表示するように較正される場合には、良表示を全て有する包装101を収める段ボール箱104の不良表示を防止できる。
【0079】
図1Cにおいて符号125でさらに示すように、トラックAによって配送され、図1Aの符号110で示されるトラックAの荷積みの間に関連する品質インジケータ103によって既に不良表示提供されている包装101の段ボール箱104を開くとき、インジケータ100は、輸送の間にさらなる可視的状態IIIになったことが分かる。状態IIIに達すると、好適には、包装101の温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、その後可視的状態IIに戻らないことが理解される。
【0080】
したがって、配送時の検査時に従来のバーコードリーダ113を使用して検査官が品質インジケータ100を読み取るときに、好適には可視的状態IIIのバーコードは、一部を形成する表示インタプリタに不良表示127などの品質状態の速やかな表示を提供できる品質表示コンピュータ115に情報を提供する。この不良表示127は、表示インジケータ100の履歴のあるときに、取り付けられた包装101が少なくとも所定の合計時間量の間少なくとも所定の温度であったことを表示し、この事象は、包装101内の製品の1つ、又は2つ以上を販売に許容できない状態であるかもしれないことを表示する。
【0081】
品質インジケータ100が可視表示Iの場合、品質インジケータ100の固有の作動が生じなかったことを表示するとき、非作動(NON−ACTUATED)表示、又は不良表示が検査官、又は他の関係者に提供される。
【0082】
図8を参照して以下により詳細に説明するように、品質インジケータ100、及び103の機械読み取りによって、所与の事象が生じたか否かの表示を提供する一方、品質表示コンピュータ115による品質状態の表示は、事象が品質インジケータ100、又は品質インジケータ103に関連する所与の製品の品質に影響を与えたか否か、及びその範囲の表示を提供することが理解される。製品の種類によって所与の事象の影響に大きな変動がある可能性があることが理解される。したがって、短い時間の間、摂氏21度にさらされることなどによって、生肉が販売に不向きになる可能性があるが、オレンジの品質、又は販売性に明らかな影響を与えない可能性がある。
【0083】
図1Cにさらに示すように、映像装置を装備する電話、又は他の適当な形態通信機128を採用する使用者は、品質インジケータ100を画像化し、適当にプログラムされ、コンピュータ115と同一にでき、かつ画像情報からバーコードを読み取り、SMS、又は他の適当な通信手段を介して良好な品質(GOOD QUALITY)の表示132の速やかな表示を提供することができる品質表示コンピュータ130に画像情報を通信する。この品質状態は、製品が使用に問題ないことを表示する。代替的には、使用者がリーダを整備した通信機を採用した場合、通信機は、バーコードの読み取りの結果をコンピュータ115に提供できる。
【0084】
品質表示コンピュータ130は、製品の製造者、販売者、保健機関、及び他の政府事業体、又は私営事業体などの様々な関連事業体に報告を提供して、販売に供された製品のリアルタイムの監視を可能にできることが理解される。品質表示コンピュータ130は、発信者を識別し、消費者、製造者の質疑検査官(QA inspector)、保健検査官などの発信者を分類し、適当な品質表示出力を提供することを可能にするように、発信者番号機能性を有することができる。加えて、又は代替的に、品質表示コンピュータ130は、冷凍保全、又は修理指示などのような取るべき是正ステップに関して、スーパーマーケットの管理に連絡を送信できる。
【0085】
また品質インジケータを使用して、保存温度において長期間の経過を表示できることが理解される。加えて、品質インジケータを使用して、製品の購入後に生じる事象を表示できる。
【0086】
ここで図2A〜2Cを参照すると、本発明は、ここでは肉処理施設である典型的な応用に関連して説明される。図1A〜1Cを参照して先に説明された実施形態と対照的に、熱い包装、及びラベリングが実行される図2A〜2Cで説明される例では、品質インジケータの作動は、製品が所望の長期間保存温度に冷却された後にのみ実行する必要がある。バーコード化された品質インジケータ200は、処理肉のそれぞれの包装201に取り付けられるか、さもなければ組み込まれる。バーコード化された品質インジケータを有する包装は典型的には、小売に適当なそれぞれの包装である。
【0087】
本発明の好適な実施形態に従うと、品質インジケータ200は、品質インジケータ200が包装201に関連する同一の場所、又は近接する場所に取り付けでき、及び/又は作動できる。適当なインジケータ取付け機が、符号202で示される。インジケータ取付け機202は、自動作動装置に関連付けることができることが理解される。さらに、作動装置は、自動化でき、インジケータ取付け機202によって作られた後に品質インジケータを作動できることが理解される。
【0088】
図2Aに示すように、好適には品質インジケータ200と異なるバーコード化された付加的な品質インジケータ203は、品質インジケータ200を有する処理肉の包装201を収める段ボール箱204に取り付けされ、さもなければ組み込まれる。好適には、品質インジケータ203は、インジケータ取付け機202に類似するが、インジケータ取付け機202の場所とは異なる場所に配置されるインジケータ取付け機205によって取り付けられる。代替的には、品質インジケータ203は、インジケータ取付け機202によって取り付けてもよい。
【0089】
様々な種類の品質インジケータを様々な種類の包装に採用できる。例えば、複数の包装それぞれを収める段ボール箱に使用される品質インジケータは、包装それぞれに使用される品質インジケータと比較して、より精密であり、又はより精密でなくてもよく、表示のダイナミックレンジは、広く、又は狭くてもよい。インジケータのダイナミックレンジは、温度、及び/又は時間の広い範囲、又は狭い範囲にしてもよい。加えて、又は代替的に、段ボール箱の品質インジケータは、収められるそれぞれの包装の品質インジケータに含まれず、又は収められるそれぞれの包装の品質インジケータよりも小さいしきい値である付加的なしきい値の超過を表示することができるインジケータを含むことができる。
【0090】
説明される実施形態において、品質インジケータは、EAN(European Article Number)バーコードを有する。好適には符号207で示されるように、品質インジケータ200は、一部を形成するプルストリップ206を引き抜くことによって、作動可能なように構成される。図2Cにおいて符号225で示されるように、説明される実施形態において好適には、品質インジケータ200は、プリ作動状態Iと、可視の異なるポスト作動状態IIと、10分など少なくとも所定の時間蓄積量の間、摂氏21度などの所定の温度の超過を表示する可視的状態IIIとを有する。
【0091】
可視的状態は、バーコードリーダによって可読である。例えば、説明されるこの実施形態において、プリ作動状態Iは、7290003804108として読み取られ、ポスト作動状態IIは、7290003804122として読み取られ、可視的状態IIIは、7290003804115として読み取られる。
【0092】
さらに図2Aに示すように、好適には品質インジケータ203は、符号209として示されるように、一部を形成するプルストリップ208を引き抜くことによって、作動可能なように構成される。説明される実施形態において、好適は、インジケータ203は、バーコードリーダにより典型的には7290003804146として読み取られる可視的なプリ作動状態IVを有する。好適は、インジケータ103は、プリ作動状態IVと異なり、バーコードリーダにより典型的には7290003804153として読み取られる可視的なプリ作動状態Vを有する。また好適には、インジケータ203は、図2Aにおいて符号210として示され、図2Bにおいて符号219などとして示されるように、1時間など少なくとも1つの所定の時間蓄積量の間、摂氏21度などの所定の温度の超過を表示する少なくとも1つの付加的な可視的状態VIを有する。このさらなる可視的状態は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804160として読み取られる。
【0093】
代替的には、品質インジケータ203のいずれかの可視的状態IV、V、及びVIは、品質インジケータ200の状態に関連付けるバーコードと同一のバーコードに関連付けることができる。同一のバーコードが双方の方のインジケータの状態に関連付ける場合、バーコードリーダによって読み取られる品質インジケータの同一性は、データベースへの手入力によるなど他の方法によって表示インタプリタに提供される。
【0094】
所定の温度、及び所定の時間蓄積量は、所与の応用のために適当に選択できることは明らかである。
【0095】
図1A〜1Cを参照して先に説明した実施形態と対照的に、プルストリップ206、又はプルストリップ208を引き抜くことによる作動は、品質インジケータ200、及び203それぞれの表示機能の速やかな活性化をもたらさない。したがって、品質インジケータ200、及び203は、作動と活性化との間の時間に起こるしきい値の超過の機械可読な表示を提供しない。典型的には、生じる活性化遅延は、作動の8時間後にできる。図2Aにおいて、活性化遅延の間、品質インジケータ200、及び203は、温度に感知せず、可視的なポスト作動状態II、及びVのままであることが分かる。
【0096】
様々な種類の表示を品質管理システムとともに採用できることが理解される。いくつかのインジケータにおいて、作動によって、品質インジケータの速やかな活性化がもたらされ、他のインジケータでは、作動の後の品質インジケータの活性化は、遅延してもよい。また、インジケータの活性化の遅延により、インジケータが活性化することなしに超過の表示を提供するように機能する場合ですら、起こる可能性がある。
【0097】
包装201の温度が、10分間、摂氏21度などの少なくとも所定の合計時間の間、所定の温度を超過しない限り、活性化遅延の経過の後に、インジケータ2000は、可視的状態IIのままであることが理解される。
【0098】
図2Aに示すように、活性化遅延の経過後に、包装201の段ボール箱204の温度が、1時間の間、摂氏12度などの少なくとも所定の時間蓄積量の間、所定の温度を超過しない限り、品質インジケータ203は、可視的状態Vのままである。
【0099】
図2Aにさらに示すように、活性化遅延の経過後に符号210に示すトラックAの荷積みの間に、1つ、又は2つ以上の段ボール箱204の外側の温度が、1時間の所定の時間合計量の間、摂氏12度の所定の温度よりも高い、少なくとも摂氏30度である場合、対応するインジケータ203は、さらなる可視的状態VIになる。このさらなる可視的状態VIは、段ボール箱204の温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、可視的状態Vに戻らない。これらの段ボール箱は、消費者が受け取ったときに、段ボール箱204内部の包装201の温度が所定の時間しきい値、及び所定の温度しきい値を超過したか否かを判定する調査が施される。
【0100】
したがって、配送時の調査に基づいて、5時間半の間少なくとも摂氏30度の温度にさらされた段ボール箱204に取り付けた品質インジケータ203は、従来のバーコードリーダ213を使用する検査官によって読み取られる。好適には可視的状態VIのバーコードは、一部を形成する表示インタプリタが不良(BAD)表示216のような品質状態の速やかな表示を提供できる品質表示コンピュータ215に情報を提供する。この不良表示216は、品質インジケータ203の履歴のあるときに、品質表示が取り付けられた段ボール箱204が少なくとも所定の時間合計量における少なくとも所定の温度を表示し、この事象は、段ボール箱204における製品の1つ、又は2つ以上を販売に許容されない状態であるかもしれないことを表示する。
【0101】
品質インジケータ203が可視的状態IVにすべき場合、品質インジケータ203の固有の作動が生じなかったことを表示するとき、非作動表示、又は不良表示が検査官、又は他の関係者に提供される。
【0102】
段ボール箱204が開かれるまで、これは標準的には配送時のみに生じるが、段ボール箱204内部のそれぞれの包装201に取り付けられるインジケータ200を可視的に検査することは現実的でないことが理解される。環境に基づいて、段ボール箱204内部のそれぞれの包装201の温度は、10分の間、摂氏21度を超過する可能性があり、又は超過しない可能性がある。包装201に取り付けるインジケータ100は、さらに可視的状態IIIになる可能性があり、又はでならない可能性がある。図2Cに示すように、標準的にはこれは、段ボール箱204を開くときにのみに見ることができる。
【0103】
それぞれの包装、及びそれぞれ包装を収めた段ボール箱に取り付けた品質インジケータ200、及び203の時間のしきい値と、温度しきい値が好適には非常に効率的な低温流通体系管理に提供するために関連付けられることは、本発明の際立った特徴である。インジケータ203は、インジケータ200が、それぞれの包装201が検査時に許容できない温度を経験していないことを示す場合でさえも、温度警告における時間を提供することは好適である。誤った警告が許容できない割合で生じないようにするために、好適にはインジケータ203、及び200のしきい値は、とりわけ経験的なデータに基づいて互いに較正される。
【0104】
図2Aにおいてさらに示されるように、トラックBの荷積みの間、活性化遅延の経過後に、トラックBの外部の周囲温度が所定の時間である1時間よりも短い30分の間摂氏15度に達した場合、品質インジケータ203は、符号217で示すように可視的状態Vのままである。
【0105】
配送時などのいずれかの段階で、品質インジケータ203は、従来のバーコードリーダ213によって読み取ることができ、好適には遠隔の品質表示コンピュータ215と通信し、良表示218などの品質状態の速やかな表示を検査官に提供する。標準的には配送までインジケータ200が可視的に検査されることは現実的でないことが理解される。
【0106】
符号210で示されるトラックAの荷積みに関連して説明されたように、インジケータ200が許容できない時間の間、許容できない温度をそれぞれの包装201が経験していないことを検査時に示す場合でさえも、インジケータ203は、温度しきい値超過警告の時間を提供することが好適である。したがって、警告を提供していない段ボール箱204の内部の包装201のインジケータ200の次の読み取るときに、図2Cにおいて符号223で示されるように、インジケータ200が温度しきい値において対応する温度の超過を表示することは、期待されない。
【0107】
図2Bに示すように、活性化遅延の経過後のトラックBの車両故障の間に、段ボール箱204の外側の周囲温度が、所定の合計時間である1時間よりも長い3時間の間、所定の温度である摂氏12度よりも高い摂氏15度である場合、符号219で示すように、品質インジケータ203は、さらに可視的状態VIになる。この可視的状態VIは、段ボール箱204の温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、可視的状態Vに戻らない。
【0108】
したがって、配送時の検査時に、従来のバーコードリーダを使用して検査官が品質インジケータ203を読み取るとき、好適には、可視的状態VIのバーコードは、一部を形成する表示インタプリタに不良表示220などの品質状態の速やかな表示を提供できる品質表示コンピュータ215に情報を提供する。この不良表示220は同時に、表示インジケータ203の履歴のあるときに、取り付けられた段ボール箱204が少なくとも所定の合計時間量の間少なくとも所定の温度であったことを表示し、この事象は、段ボール箱204内の製品の1つ、又は2つ以上を販売に許容できない状態であるかもしれないことを表示する。典型的には配送の後に段ボール箱204が開かれるまで、標準的にはインジケータ200の可視的な検査が現実的ではないことが理解される。
【0109】
環境によっては、段ボール箱204内部のそれぞれの包装201の温度は、10分の間、摂氏21度を超過する可能性があり、又は超過しない可能性がある。包装201に取り付けるインジケータ200は、さらに可視的状態IIIになる可能性があり、又はならない可能性がある。図2Cに示すように、標準的にはこれは、段ボール箱204を開くときにのみに見ることができる。
【0110】
図2Bにさらに示され、符号221で表示されるように、配送時の検査時において、トラックAにより配送された段ボール箱204に取り付けられた品質インジケータ203は、従来のバーコードリーダ213を使用して検査官によって読み取られる。トラックAの荷積みに関連して図2Aの符号210で示されるように、1つ、又は2つ以上の段ボール箱204は、5時間半の間、少なくとも摂氏30度の温度にさらされ、これらの段ボール箱の品質インジケータ203は、温度しきい値における時間の超過を表示する可視的状態VIになる。
【0111】
その一方、符号221で示されるように、1時間半の間、少なくとも摂氏30度の温度にさらされていない他の段ボール箱204の品質インジケータ203は、可視的状態Vのままである。好適には、可視的状態Vにおけるバーコードは、一部を形成する表示インタプリタに速やかな良表示222を提供することができる品質表示コンピュータに情報を提供する。
【0112】
品質インジケータ203が可視的状態IVにすべき場合、品質インジケータ203の固有の作動が生じなかったことを表示するとき、非作動表示、又は不良表示が検査官、又は他の関係者に提供される。
【0113】
ここで図2Cを具体的に参照すると、符号223で示されるように、トラックBにより配送される包装201の段ボール箱204を開くとき、包装201に取り付けた品質インジケータ200は、従来のバーコードリーダ213によって読み取られる。この例において、包装201の一部の品質インジケータ200は、可視的状態IIであり、段ボール箱204のインジケータ203が温度しきい値における温度の超過を表示するにもかかわらず、包装の一部、具体的には段ボール箱内部の包装は、温度しきい値に相当する温度を超過してなく、許容可能である可能性がある。
【0114】
好適には、バーコードリーダ213は、遠隔の品質表示コンピュータ215と通信し、検査官に速やかな良表示224を提供し、一部の包装201の温度は、10分の間摂氏21度などの少なくとも所定の合計時間量の間、所定の温度を超過していないことを表示する。
【0115】
図2Bに符号219で示されるように、この良表示は、トラックBの冷凍故障によってこれらの包装201を収める段ボール箱204に関連する品質インジケータ203によって提供される不良表示と対照的である。符号210によって示されるトラックAの荷積みに関連して先に説明されたように、検査時にインジケータ200がそれぞれの包装201が許容できない温度を経験していないことを表示する場合でさえも、インジケータ203は、温度警告の温度を提供することが好適である。
【0116】
誤った警告が許容できない割合で生じないようにするために、好適にはインジケータ203、及び200のしきい値は、とりわけ経験的なデータに基づいて互いに較正されることがさらに先に述べられたが、説明のために提供される図2A〜2Cの例には必ずしも示されていない。例えば、段ボール箱204に取り付けされたインジケータ203が包装201のインジケータ200のしきい値よりも高い時間しきい値、又は温度しきい値の超過を表示するように較正される場合には、良表示を全て有する包装201を収める段ボール箱204の不良表示を防止できる。
【0117】
図2Cにおいて符号225でさらに示すように、トラックAによって配送され、図2Aの符号210で示されるトラックAの荷積みの間に関連する品質インジケータ203によって既に不良表示提供されている包装201の段ボール箱204を開くとき、インジケータ200は、輸送の間にさらなる可視的状態IIIになったことが分かる。状態IIIに達すると、好適には、包装201の温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、その後可視的状態IIに戻らない。
【0118】
したがって、配送時の検査時に従来のバーコードリーダ113を使用して検査官が品質インジケータ200を読み取るときに、好適には可視的状態IIIのバーコードは、一部を形成する表示インタプリタに不良表示227などの品質状態の速やかな表示を提供できる品質表示コンピュータ215に情報を提供する。この不良表示227は、表示インジケータ200の履歴のあるときに、取り付けられた包装201が少なくとも所定の合計時間量の間少なくとも所定の温度であったことを表示し、この事象は、包装201内の製品の1つ、又は2つ以上を販売に許容できない状態であるかもしれないことを表示する。
【0119】
品質インジケータ200が可視表示Iの場合、品質インジケータ200の固有の作動が生じなかったことを表示するとき、非作動表示、又は不良表示が検査官、又は他の関係者に提供される。
【0120】
図8を参照して以下により詳細に説明するように、品質インジケータ200、及び203の機械読み取りによって、所与の事象が生じたか否かの表示を提供する一方、品質表示コンピュータ215による品質状態の表示は、事象が品質インジケータ200、又は品質インジケータ203に関連する所与の製品の品質に影響を与えたか否か、及びその範囲の表示を提供する。製品の種類によって所与の事象の影響に大きな変動がある可能性があることが理解される。したがって、短い時間の間、摂氏21度にさらされることなどによって、生肉が販売に不向きになる可能性があるが、オレンジの品質、又は販売性に明らかな影響を与えない可能性がある。
【0121】
図2Cにさらに示すように、映像装置を装備する電話、又は他の適当な形態通信機228を採用する使用者は、品質インジケータ200を画像化し、適当にプログラムされ、コンピュータ215と同一にでき、かつ画像情報からバーコードを読み取り、SMS、又は他の適当な通信手段を介して良好な品質の表示232の速やかな表示を提供することができる品質表示コンピュータ230に画像情報を通信する。この品質状態は、製品が使用に問題ないことを表示する。代替的には、使用者がリーダを整備した通信機を採用した場合、通信機は、バーコードの読み取りの結果をコンピュータ215に提供できる。
【0122】
品質表示コンピュータ230は、製品の製造者、販売者、保健機関、及び他の政府事業体、又は私営事業体などの様々な関連事業体に報告を提供して、販売に供された製品のリアルタイムの監視を可能にできることが理解される。品質表示コンピュータ230は、発信者を識別し、消費者、製造者の質疑検査官、保健検査官などの発信者を分類し、適当な品質表示出力を提供することを可能にするように、発信者番号機能性を有することができる。加えて、又は代替的に、品質表示コンピュータ230は、冷凍保全、又は修理指示などのような取るべき是正ステップに関して、スーパマーケットの管理に連絡を送信できる。
【0123】
また品質インジケータを使用して、保存温度において長期間の経過を表示できることが理解される。加えて、品質インジケータを使用して、製品の購入後に生じる事象を表示できる。
【0124】
ここで図3A〜3Dを参照して、温度履歴の経過時間の組み合わせを表示する本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する品質インジケータを簡明に説明する。
【0125】
図3Aにおいて、図1A〜1Cを参照して先に説明した型の本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する温度インジケータ301における時間経過の表示を有する肉の包装300を示す。典型的には品質インジケータ301は、一部を形成するプルストリップ302を引き抜くことによって作動可能になるように構成される。
【0126】
図3Aに示すように、インジケータ301は、好適には互いに異なり、かつ積層配列に配列されるバーコードI、II、III、及びIVを有する。バーコードI、II、III、及びIVそれぞれは、可視的状態303、304、305、及び306である。作動の前に、可視的状態303のバーコードIは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読であり、それぞれ可視的状態304、305、及び306であるバーコードII、III、及びIVは好適には、バーコードリーダによって可読ではない。したがって、識別子Aとして示されるように、第1の可視的状態におけるインジケータ301は典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0127】
作動の後、符号307で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードIは、可読でなくなり、バーコードIIは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読なさらなる可視的状態308になる。バーコードIII、及びIVは、可読でないままであり、第2の可視的状態であるインジケータ301は、識別子Bで示すように包装300の温度が10分間、摂氏21などの少なくとも所定の時間蓄積量の間、所定の温度を超過しない限り、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0128】
包装300の温度が10分間、摂氏25などの少なくとも所定の時間蓄積量の間、所定の温度よりも高いと、符号309で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードIIは、可読でなくなり、バーコードIIIは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804115として可読なさらなる可視的状態310になる。識別子Cで示すようにバーコードI、及びIVは可読でないままであり、インジケータ301は、従来のバーコードリーダによって7290003804115として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0129】
包装300の温度が50分など付加的な所定の時間量の間、所定の温度を超過し続ける場合、符号311で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードIIIは、可読でなくなり、バーコードIVは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読なさらなる可視的状態312になる。識別子Dで示すようにバーコードI、及びIIは可読でないままであり、インジケータ301は、従来のバーコードリーダによって72900038041395として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0130】
図3Bは、図2A〜2Cを参照して先に説明された型の本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する温度インジケータ321における時間経過の組み合わせを有する肉の包装320を説明する。品質インジケータ321は典型的には、一部を形成するプルストリップ322を引き抜くことによって、作動可能になるように構成される。
【0131】
図3Bに示されるように、インジケータ321は、好適には互いに異なり、かつ積層配列に配列されるバーコードV、VI、VII、及びVIIIを有する。バーコードV、VI、VII、及びVIIIそれぞれは、可視的状態323、324、325、及び326である。作動の前に、可視的状態323のバーコードVは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読であり、それぞれ可視的状態324、325、及び326であるバーコードVI、VII、及びVIIIは好適には、バーコードリーダによって可読ではない。したがって、識別子Aとして示されるように、第1の可視的状態におけるインジケータ321は典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0132】
作動の後、符号327で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードVは、可読でなくなり、バーコードVIは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読なさらなる可視的状態328になる。バーコードVII、及びVIIIは、可読でないままであり、第2の可視的状態であるインジケータ321は、識別子Bで示すように包装320の温度が10分間、摂氏21などの少なくとも所定の時間蓄積量の間、所定の温度を超過しない限り、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0133】
好適には、識別子B、及びCで示されるように、品質インジケータ321の温度にはかかわりなく、典型的には8時間である作動後の少なくとも所定の時間の間、品質インジケータ321は、作動の前に第2の可視的状態のままである。
【0134】
作動時に、包装320の温度が10分の間摂氏25度のような少なくとも所定の蓄積時間量の間、所定の温度よりも高いと、符号329で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードVIは、可読でなくなり、バーコードVIIは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003815115として可読であるさらなる可視的状態330になる。バーコードV、及びVIIIは、可読でないままであり、インジケータ321は、識別子Dで示すように従来のバーコードリーダによって7290003804115として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0135】
包装320の温度が50分などの付加的な所定の時間量の間、所定の温度を超過し続けた場合、符号331で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードVIIは、可読でなくなり、バーコードVIIIは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読であるさらなる可視的状態332になる。バーコードV、及びVIは、可読でないままであり、インジケータ321は、識別子Eで示すように従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0136】
図3Cは、図1A〜1Cを参照して先に説明された型の本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する温度インジケータ341における時間経過の組み合わせを有する肉の包装340を説明する。品質インジケータ341は典型的には、一部を形成するプルストリップ342を引き抜くことによって、作動可能になるように構成される。
【0137】
図3Cに示されるように、インジケータ341は、好適には互いに異なり、かつ積層配列に配列されるバーコードIX、X、XI、及びXIIを有する。バーコードIX、X、XI、及びXIIそれぞれは、可視的状態343、344、345、及び346である。作動の前に、可視的状態323のバーコードIXは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読であり、それぞれ可視的状態344、345、及び346であるバーコードX、XI、及びXIIは好適には、バーコードリーダによって可読ではない。したがって、識別子Aとして示されるように、第1の可視的状態におけるインジケータ341は典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0138】
作動の後、符号347で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードXIは、可読でなくなり、バーコードXは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読なさらなる可視的状態348になる。バーコードXII、及びXIIは、可読でないままであり、第2の可視的状態であるインジケータ341は、識別子Bで示すように包装320の温度が30分間、摂氏12などの少なくとも所定の時間蓄積量の間、所定の温度を超過しない限り、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0139】
包装340の温度が少なくとも所定の蓄積時間量の間、所定の温度よりも高いと、符号349で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードXは、可読でなくなり、バーコードXIは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003815115として可読であるさらなる可視的状態350になる。符号329で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードVIは、可読でなくなり、バーコードVIIは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003815115として可読であるさらなる可視的状態330になる。バーコードIX、及びXIIは、可読でないままであり、インジケータ341は、識別子Cで示すように従来のバーコードリーダによって7290003804115として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0140】
包装340の温度が30分などの少なくとも所定の時間量の間、摂氏21度などの第2の所定の温度を超過し続けた場合、符号351で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードXIは、可読でなくなり、バーコードXIIは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読であるさらなる可視的状態352になる。バーコードIX、及びXは、可読でないままであり、インジケータ341は、識別子Dで示すように従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0141】
図3Dは、図2A〜2Cを参照して先に説明された型の本発明の好適な実施形態に従って構成され、かつ機能する温度インジケータ361における時間経過の組み合わせを有する肉の包装360を説明する。品質インジケータ361は典型的には、一部を形成するプルストリップ362を引き抜くことによって、作動可能になるように構成される。
【0142】
図3Dに示されるように、インジケータ361は、好適には互いに異なり、かつ積層配列に配列されるバーコードXIII、XIV、XV、及びXVIを有する。バーコードXIII、XIV、XV、及びXVIそれぞれは、可視的状態363、364、365、及び366である。作動の前に、可視的状態363のバーコードXIIIは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読であり、それぞれ可視的状態364、365、及び366であるバーコードXIV、XV、及びXVIは好適には、バーコードリーダによって可読ではない。したがって、識別子Aとして示されるように、第1の可視的状態におけるインジケータ361は典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804108として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0143】
作動の後、符号377で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードXIIIは、可読でなくなり、バーコードXIVは典型的には、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読なさらなる可視的状態368になる。バーコードXV、及びXVIは、可読でないままであり、第2の可視的状態であるインジケータ361は、識別子Bで示すように、従来のバーコードリーダによって7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0144】
好適には、識別子B、及びCで示されるように、品質インジケータ361の温度にはかかわりなく、典型的には8時間である作動後の少なくとも所定の時間の間、品質インジケータ361は、作動の前に第2の可視的状態のままである。
【0145】
作動時に、包装360の温度が30分の間などの少なくとも所定の蓄積時間量の間、摂氏12度などの所定の温度よりも高くなると、符号369で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードXIVは、可読でなくなり、バーコードXVは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003815115として可読であるさらなる可視的状態370になる。バーコードXIII、及びXVIは、可読でないままであり、インジケータ361は、識別子Dで示すように従来のバーコードリーダによって7290003804115として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0146】
包装360の温度が30分などの少なくとも所定の時間量の間、摂氏21度などの第2の所定の温度を超過し続けた場合、符号371で示される着色可能共通領域が着色されることによって、バーコードXVは、可読でなくなり、バーコードXVIは、典型的には従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読であるさらなる可視的状態372になる。バーコードXIII、及びXIVは、可読でないままであり、インジケータ361は、識別子Eで示すように従来のバーコードリーダによって7290003804139として可読である単一の機械可読なバーコードとして提示される。
【0147】
異なる事象を表示する別々のバーコードを使用する代わりに、1つ、又は2つ以上のバーコードそれぞれを使用して、複数の事象を表示できることが理解される。例えば、第1のバーコードのバーを付加することによって、第1の機械可読状態のバーコードが可読状態でなくなり、第2のバーコードのバーを付加することによって、可読状態でない同一のバーコードが第2の機械可読状態になる場合、第1の機械可読状態を使用して、1つの事象を表示でき、第2の機械可読状態を使用して、異なる事象を表示できる。
【0148】
ここで図4A〜7Gを参照して、温度履歴と、経過時間との組み合わせの超過を表示する本発明の好適な実施形態に従って、構成され、かつ機能する図3A〜3Dの品質表示の例示の構成、及び作動をそれぞれ簡明に説明する。
【0149】
ここで図4A〜4Eを参照して、時間と、温度の組み合わせを表示する図3Aの品質インジケータ301の1つの実施形態の構造、及び作動をともに簡明に説明する。図4Aに示すように、ここでは符号400で示される品質インジケータは好適には、透明基板上に印刷されるバーコード規定レイヤ402を有する。透明基板上への印刷は、好適には黒色インクで印刷され、白色インクを重ね印刷する背景領域と、可視的状態404、405、406、及び407それぞれにおいて図3AのバーコードI、II、III、及びIVに相当するバーコードI、II、III、及びIVの一部を形成し、かつ好適には黒色インクで印刷される複数のバーと、好適にはパントン(登録商標)第645号のようなライトブルー色インクで印刷され、白色インクで重ね印刷した黒色インクの外観と類似する外観を有するバーコードの一部を形成する複数の透明領域408、409、及び410とを好適には規定する。代替的には、背景領域と、バーコードとは、強いコントラストを規定するような色で印刷される。
【0150】
図4〜7に記載される透明領域は、図1〜3を参照して先に説明された着色可能共通領域に相当する。
【0151】
本明細書、及び特許請求の範囲では、用語「透明領域(transparent area)」は、透明、又は半透明のいずれも範囲の領域内に含むように規定される。
【0152】
好適にはバーコードI、II、III、及びIVは、積層配列に配列される。好適には透明領域408、409、及び410のそれぞれは、2つのバーコードの一部を形成する。したがって、透明領域408は、バーコードI、及びIIを形成し、透明領域409は、バーコードII、及びIIIを形成し、透明領域408は、バーコードIII、及びIVを形成する。好適には透明領域は、単一のバーコードのバーと同一の幅を有する。代替的には、透明領域408、409、及び410のいずれかの幅は、単一のバーコードのバーの幅と異なる。加えて、一方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅は、他方のバーコードの一部を形成する同一の透明領域の部分の幅と異なってもよい。
【0153】
作動の前に、可視的状態404のバーコードIは、この実施形態において機械可読であり、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られ、それぞれのバーコードII、III、及びIVの可視的状態405、406、及び407は、バーコードリーダにより可読ではない。したがって、インジケータ400は、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られる単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0154】
着色されるまで典型的には白色であり、Whatman International(CAT#1003917)から購入可能なワットマン第3号フィルタ紙のような着色可能要素415は、バーコード規定レイヤ402の後方に配置され、好適にはバーコード規定レイヤ402に付着される。好適には、着色可能要素415は、透明領域409、及び410の後方に延伸するが、透明領域408の後方には延伸しない。図3Aのプルスプリット302に相当するプルストリップ420は、バーコード規定レイヤ402の後方、及び着色可能要素415の後方に配置される。好適には、プルストリップ420は、白色であり、本発明のこの実施形態において採用される着色媒体(coloring agents)が通過する経路を妨げる。代替的にはプルストリップは、透明である。好適には、プルストリップ420は、デラウェア州ウィルミントンのデュポン(登録商標)から購入可能なMerinex(登録商標)401などのポリエステルから構成され、好適には75マイクロメータの厚さである。
【0155】
好適には黒色である背面レイヤ421は、プルストリップ420の後方に配置される。イスラエルのKibbutz urimのNoam-Urimから購入可能なK-R; 210/34/28などのパッドのような温度応答性着色要素422は、好適には背面レイヤ421に接着され、着色可能構成要素415の後方であるが、透明領域409、及び410の後方ではなく、スダンブラック(Sudan Black)のような着色媒体とともに組み込まれる。黒色染料(CAS:4197−25−5)は、21度でヤシ油(CAS:8001−31−8)1kg当たり1グラムの割合で溶解される。
【0156】
プルストリップ420が除去されるようなときまで、品質インジケータ400は、温度変化に不応答である。
【0157】
図4Bを参照すると、プルストリップ420が除去されると、品質インジケータ400は、温度変化に応答する。品質インジケータの温度が典型的には10分である少なくとも所定の蓄積時間量の間、摂氏21度などの所定の温度を超過しない限り、透明領域408を介して可視的な黒色の背面レイヤ421の一部は、可視的状態404、及び405それぞれにおけるバーコードI、及びIIのバーと同じように現れる。バーコードIの一部を形成する透明領域408の部分を介して可視される背面レイヤ421の一部は、従来のバーコードリーダによりバーコードIを可読でない状態する。可視的状態405のバーコードIIの一部を形成する透明領域408の部分を介して可視される背面レイヤ421の一部は、可視的状態430の単一のバーコードとしてともに読み取り可能であり、典型的には従来のバーコードリーダにより7290003804122として可読である。バーコードIII、及びIVは、可読でないままであるので、インジケータ400は、典型的にはバーコードリーダにより7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0158】
図4Cを参照すると、プルストリップ420が除去され、品質インジケータの温度が摂氏25度など摂氏21度を超過したとき、着色要素422の着色媒体は、溶解し始め、着色要素422から解放され、着色可能要素415を介して拡散し始める。
【0159】
温度がその後に所定の温度を下回って温度が下がった場合でも、着色媒体は、着色可能要素415を介して拡散し続けることが理解される。温度が摂氏21度に到達した後に、摂氏17度を下回って温度が下がった場合、着色媒体は、凝固し、着色可能要素415を介する拡散は、温度が再び摂氏21度に到達するまで停止する。
【0160】
着色可能要素415に沿って着色要素422から着色媒体の開始から、透明領域409、及び410を介して可視される着色可能要素415の部分が着色され始めるまでの経過時間は、着色要素422の前方の領域と、透明領域409、及び410の下層の領域との間の着色可能要素415の長さなどによって規定されることが理解される。加えて、この経過時間は、着色可能要素415を構成する材料、及びその厚さの関数である。
【0161】
したがって、説明される実施形態において、着色要素422は、着色可能要素415を沿って着色媒体の拡散が開始してから着色可能要素415の一部が透明領域409、及び410を介して可視されるまでの経過時間はそれぞれ、10分、及び1時間である。
【0162】
図4Dに示されるように、10分の間摂氏25度のような少なくとも所定の蓄積時間量の間、少なくとも摂氏21度であるとき、透明領域409を介して可視される着色可能要素415の一部が着色され、可視的状態430のバーコードIIのバー、及び可視的状態406のバーコードIIIのバーと同じように現れるように、着色媒体は、着色可能要素415を介して拡散し始める。バーコードIIの一部を形成する透明領域409の着色部分は、バーコードIIを可読でない状態にする。可視的状態406のバーコードIIIの一部を形成する透明領域409の着色部分は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な、可視的状態431における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードI、及びIVは、可読でないままであるので、インジケータ400は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な単一のバーコードを提示する。
【0163】
バーコードIIの一部を形成する透明領域409の部分は、バーコードIIIの一部を形成する透明領域409の部分よりも幅が広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏21度である場合、バーコードIIの一部を形成する透明領域409の部分が着色されることによって、バーコードIIが可読でないことを保証する。
【0164】
ここで図4Eを参照すると、50分の付加的な時間の間、摂氏25度などの、少なくとも摂氏21度の温度における付加的な時間量の経過の後に、着色媒体は、透明領域410を介して可視される着色可能要素415の一部が着色され、可視的状態431のバーコードIIIのバー、及び可視的状態407のバーIVのバーと同じように現れるように、着色可能要素415を介して拡散し続ける。バーコードIIIの一部を形成する透明領域410の着色部分は、バーコードIIIを可読でない状態にする。可視的状態407のバーコードIVの一部を形成する透明領域410の着色部分は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な、可読状態432における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードI、及びIIは、可読でないままであるので、インジケータ400は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0165】
バーコードIIIの一部を形成する透明領域410の部分は、バーコードIVの一部を形成する透明領域410の部分よりも幅広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏21度である場合、バーコードIIIの一部を形成する透明領域410の部分が着色され続けることによって、バーコードIIIが可読でないことを保証する。
【0166】
図5A〜5Fを参照して、時間、及び温度の組み合わせを表示する図3Bの品質インジケータ321の1つの実施形態の構成、及び作動を簡明に説明する。図5Aに示すように、ここでは符号500で示される品質インジケータは、好適には透明基板上の印刷されるバーコード規定レイヤ502を好適には有する。透明基板上に印刷することによって、好適には黒色インクにより印刷し、白色インクにより重ねて印刷する背景領域と、好適には黒色インクによってそれぞれ印刷される可視的状態504、505、506、及び507における図3BのバーコードV、VI、VII、及びVIIIに相当するバーコードV、VI、VII、及びVIIIの一部を形成する複数のバーと、白色インクで重ね印刷された黒色インクの可視的な外観と類似する可視的な外観を有するパントン(登録商標)第645号のようなライトブルー色インクで印刷されるバーコードに一部を形成する複数の透明領域508、509、及び510とを規定する。代替的には、背景領域と、バーコードとは、強いコントラストを規定するような色で印刷される。
【0167】
好適には、バーコードV、VI、VII、及びVIIIは、積層配列に配列される。好適には、透明領域508、509、及び510のそれぞれは、2つのバーコードの一部を形成する。したがって、透明領域508は、V、及びVIの一部を形成し、透明領域509は、VI、及びVIIの一部を形成し、透明領域508は、VII、及びVIIIの一部を形成する。好適には、透明領域は、単一のバーコードのバーとして同一の幅を有する。代替的には、透明領域508、509、及び510のいずれの幅は、単一のバーコードのバーの幅と異なる。加えて、一方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅は、他方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅と異なってもよい。
【0168】
作動の前に、可視的状態504のバーコードVは、この実施形態において機械可読であり、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られ、それぞれのバーコードII、III、及びIVの可視的状態505、506、及び507は、バーコードリーダにより可読ではない。したがって、第1の可視的状態において、インジケータ500は、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られる単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0169】
着色されるまで典型的には白色であり、Whatman International(CAT#1003917)から購入可能なワットマン第3号フィルタ紙のような着色可能要素515は、バーコード規定レイヤ502の後方に配置され、好適にはバーコード規定レイヤ502に接着される。好適には、着色可能要素415は、透明領域409、及び410の後方に延伸するが、透明領域408の後方には延伸しない。
【0170】
エチルセルロース(CAS#:9004−57−3)などから形成される溶解性の活性化遅延レイヤ517は、バーコード規定レイヤ502、及び着色可能要素515の後方に配置され、好適には着色可能要素515に接着される。活性化遅延レイヤ517は、以下に説明するように適当な溶剤に溶解し、溶解するまで本発明のこの実施形態で採用される着色媒体の経路を妨げる。
【0171】
溶解性の活性化遅延レイヤ517は、選択的に提供でき、事実上ゼロからいずれか適当な最大値まで拡張できる期間の適当な幅に亘る種々の遅延期間が可能であることが理解される。この選択性は、厚さ、材料、コーティング、及び/又は構造を変動するなどによって、達成できる。
【0172】
図3Bのプルストリップ322に相当するプルストリップ520は、活性化遅延レイヤ517、バーコード規定レイヤ502、及び着色可能要素515の後方に配置される。好適には、プルストリップ520は、白色であり、本発明のこの実施形態で採用される着色媒体の経路を妨げる。代替的には、プルストリップは、透明である。好適には、プルストリップ520は、デラウェア州ウィルミントンのデュポン(登録商標)から購入可能なMelinex(登録商標)401などのポリエステルで形成され、好適には75マイクロメータの厚さである。
【0173】
好適には黒色である背面レイヤ521は、プルストリップ520の後方に配置される。イスラエルのKibbutz urimのNoam-Urimから購入可能なK-R; 210/34/28などのパッドのような温度応答性着色要素522は、好適には着色可能構成要素515、及び活性化遅延レイヤ517の後方の背面レイヤ521に接着されるが、透明領域509、及び510の後方には接着されず、スダンブラック(Sudan Black)のような着色媒体とともに組み込まれる。黒色染料(CAS:4197−25−5)は、21度でヤシ油(CAS:8001−31−8)1kg当たり1グラムの割合で溶解される。
【0174】
上述のように好適には8時間のような所定の時間の後に、溶解性の活性化遅延レイヤ517を溶解するように機能するラウリン酸メチル(CAS#:111−82−0)などである溶剤524は、着色要素522に隣接し、又は着色要素522に組み合わされる。溶剤524は、温度応答性にできる。
【0175】
プルストリップ720が除去されるようなときまで、品質インジケータ700は、温度変化に不応答である。
【0176】
図5Bを参照すると、プルストリップ520が除去されると、溶剤524は、溶解性の活性化遅延レイヤ517の溶解を開始する。温度応答性着色要素522に活性化遅延レイヤ517が浸透する前には、品質インジケータ500は、温度変化に応答する可読な表示を提供せず、透明領域508を介して可視される黒色背景レイヤ521の一部は、可視的状態504、及び505それぞれにおけるバーコードV、及びVIのバーと同じように現れる。バーコードVの一部を形成する透明領域508の一部を介して可視される黒色バーコードの部分は、従来のバーコードリーダによりバーコードVを可読でない状態にする。可視的状態505のバーコードVIの一部を形成する透明領域508の一部を介して可視される黒色バーコード521の部分は、可視的状態530の単一のバーコードとしてともに読み取り可能であり、典型的にはバーコードリーダにより7290003804122として可読である。バーコードVII、及びVIIIは、可読でないままであるので、インジケータ500は、典型的にはバーコードリーダにより7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0177】
溶解性の活性化遅延レイヤ517が溶解を達成するために必要な時間は、活性化遅延レイヤ517の厚さなどによって決定できることが理解される。
【0178】
ここで図5Cを参照すると、溶解性の活性化遅延レイヤ517が温度応答性着色要素の着色媒体に浸透すると、これは典型的には8時間後であるが、品質インジケータ500は、温度変化に応答可能になる。品質インジケータが10分などの少なくとも所定の蓄積時間量の間、摂氏21度などの所定の温度に到達しない限り、品質インジケータは、第2の可視的状態のままである。
【0179】
図5Dを参照すると、品質活性化遅延レイヤ517の溶解の後に温度が摂氏25度に到達するなど品質インジケータの温度が摂氏21度を超過したとき、着色要素522の着色媒体は、融解し、着色要素522から解放され始め、着色可能要素515を介して拡散し始める。
【0180】
その後に摂氏21度を下回って温度が下がった場合でも、着色媒体は、着色可能要素515を介して拡散し続けることが理解される。温度が摂氏21度に到達した後に摂氏17度を下回った場合、着色媒体は、凝固し、着色可能要素515を介する拡散は、温度が再び摂氏21度に到達するまで停止する。
【0181】
着色可能要素515に沿って着色要素522から着色媒体の開始から、透明領域509、及び510を介して可視される着色可能要素515の部分が着色され始めるまでの経過時間は、着色要素522の前方の領域と、透明領域509、及び510の下層の領域との間の着色可能要素515の長さなどによって規定されることが理解される。加えて、この経過時間は、着色可能要素515を構成する材料、及びその厚さの関数である。
【0182】
したがって、説明される実施形態において、着色要素522は、着色可能要素515を沿って着色媒体の拡散が開始してから着色可能要素515の一部が透明領域509、及び510を介して可視されるまでの経過時間はそれぞれ、10分、及び1時間であるように配置される。
【0183】
図5Eに示されるように、10分の間摂氏25度のような少なくとも所定の蓄積時間量の間、少なくとも摂氏21であるとき、透明領域509を介して可視される着色可能要素515の一部が着色され、可視的状態530のバーコードVIのバー、及び可視的状態506のバーコードVIIのバーと同じように現れるように、着色媒体は、着色可能要素515を介して拡散し始める。バーコードVIの一部を形成する透明領域509の着色部分は、バーコードVIを可読でない状態にする。可視的状態506のバーコードVIIの一部を形成する透明領域509の着色部分は、バーコードVIIに可読でない状態になる。可視的状態506のバーコードVIIの一部を形成する透明領域509の着色部分は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な、可視的状態531における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードV、及びVIIIは、可読でないままであるので、インジケータ500は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な単一のバーコードを提示する。
【0184】
バーコードVIの一部を形成する透明領域509の部分は、バーコードVIIの一部を形成する透明領域509の部分よりも幅が広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏21度である場合、バーコードVIの一部を形成する透明領域509の部分が着色されることによって、バーコードVIが可読でないことを保証する。
【0185】
ここで図5Fを参照すると、50分の付加的な時間の間、摂氏25度などの、少なくとも摂氏21度の温度における付加的な時間量の経過の後に、着色媒体は、透明領域510を介して可視される着色可能要素515の一部が着色され、可視的状態531のバーコードVIIのバー、及び可視的状態507のバーVIIIのバーと同じように現れるように、着色可能要素515を介して拡散し続ける。バーコードVIIの一部を形成する透明領域510の着色部分は、バーコードVIIを可読でない状態にする。可視的状態507のバーコードVIIIの一部を形成する透明領域410の着色部分は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な、可読状態532における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードV、及びVIは、可読でないままであるので、インジケータ500は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0186】
バーコードVIIの一部を形成する透明領域510の部分は、バーコードVIIIの一部を形成する透明領域510の部分よりも幅広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏21度である場合、バーコードVIIの一部を形成する透明領域510の部分が着色され続けることによって、バーコードVIIが可読でないことを保証する。
【0187】
ここで図6A〜6Fを参照して、時間、及び温度の組み合わせを表示する図3Cの品質インジケータ341の1つの実施形態の構成、及び作動を簡明に説明する。図6Aに示すように、ここでは符号600で示される品質インジケータは、好適には透明基板上の印刷されるバーコード規定レイヤ602を好適には有する。透明基板上に印刷することによって、好適には黒色インクにより印刷し、白色インクにより重ねて印刷する背景領域と、好適には黒色インクによってそれぞれ印刷される可視的状態604、605、606、及び607における図3CのバーコードIX、X、XI、及びXIIに相当するバーコードIX、X、XI、及びXIIの一部を形成する複数のバーと、白色インクで重ね印刷された黒色インクの可視的な外観と類似する可視的な外観を有するパントン(登録商標)第645号のようなライトブルー色インクで印刷されるバーコードに一部を形成する複数の透明領域608、609、及び610とを規定する。代替的には、背景領域と、バーコードとは、強いコントラストを規定するような色で印刷される。
【0188】
好適には、バーコードIX、X、XI、及びXIIは、積層配列に配列される。好適には、透明領域608、609、及び610のそれぞれは、2つのバーコードの一部を形成する。したがって、透明領域608は、IX、及びXの一部を形成し、透明領域609は、X、及びXIの一部を形成し、透明領域608は、XI、及びXIIの一部を形成する。好適には、透明領域は、単一のバーコードのバーとして同一の幅を有する。代替的には、透明領域608、609、及び610のいずれの幅は、単一のバーコードのバーの幅と異なる。加えて、一方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅は、他方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅と異なってもよい。
【0189】
作動の前に、バーコードIXの可視的状態604のバーコードは、この実施形態において機械可読であり、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られ、それぞれのバーコードX、XI、及びXIIの可視的状態605、606、及び607は、バーコードリーダにより可読ではない。したがって、第1の可視的状態において、インジケータ600は、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られる単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0190】
着色されるまで典型的には白色であり、Whatman International(CAT#1003917)から購入可能なワットマン第3号フィルタ紙のような着色可能要素615は、バーコード規定レイヤ602の後方に配置され、好適にはバーコード規定レイヤ602に付着される。好適には、着色可能要素615は、透明領域609の後方に延伸するが、透明領域608、及び610の後方には延伸しない。また、着色されるまで典型的には白色であり、Whatman International(CAT#1003917)から購入可能なワットマン第3号フィルタ紙のような着色可能要素616は、バーコード規定レイヤ602の後方に配置され、好適にはバーコード規定レイヤ602に付着される。好適には、着色可能要素616は、透明領域610の後方に延伸するが、透明領域608、及び609の後方には延伸しない。図3Cのプルスプリット342に相当するプルストリップ620は、バーコード規定レイヤ602、及び着色可能要素615、及び616の後方に配置される。好適には、プルストリップ620は、白色であり、本発明のこの実施形態において採用される着色媒体が通過する経路を妨げる。代替的にはプルストリップは、透明である。好適には、プルストリップ620は、デラウェア州ウィルミントンのデュポン(登録商標)から購入可能なMerinex(登録商標)401などのポリエステルから構成され、好適には75マイクロメータの厚さである。
【0191】
好適には黒色である背面レイヤ621は、プルストリップ620の後方に配置される。イスラエルのKibbutz urimのNoam-Urimから購入可能なK-R; 210/34/28などのパッドのような温度応答性着色要素622は、好適には着色可能構成要素615の後方の背面レイヤ621に接着されるが、透明領域609の後方には接着されず、スダンブラック(Sudan Black)のような着色媒体とともに組み込まれる。黒色染料(CAS:4197−25−5)は、12度でヤシ油(CAS:8001−31−8)74.25%、オレイン酸(CAS:112−80−1)24.75%、及びヘキサン酸(CAS:142−62−1)1%の溶液1kg当たり1グラムの割合で溶解される。また、イスラエルのKibbutz urimのNoam-Urimから購入可能なK-R; 210/34/28などのパッドのような温度応答性着色要素623は、好適には着色可能構成要素616の後方の背面レイヤ621に接着されるが、透明領域610の後方には接着されず、好適には着色要素622と近接し、スダンブラック(Sudan Black)のような着色媒体とともに組み込まれる。黒色染料(CAS:4197−25−5)は、21度でヤシ油(CAS:8001−31−8)1kg当たり1グラムの割合で溶解される。
【0192】
プルストリップ620が除去されるようなときまで、品質インジケータ600は、温度変化に不応答である。
【0193】
図6Bを参照すると、プルストリップ620が除去されると、品質インジケータ600は、温度変化に応答する。品質インジケータの温度が典型的には30分である少なくとも所定の蓄積時間量の間、摂氏12度などの所定の温度を超過しない限り、透明領域608を介して可視的な黒色の背面レイヤ621の一部は、可視的状態604、及び605それぞれにおけるバーコードIX、及びXのバーと同じように現れる。バーコードIの一部を形成する透明領域608の部分を介して可視される背面レイヤ621の一部は、従来のバーコードリーダによりバーコードIXを可読でない状態にする。可視的状態605のバーコードXの一部を形成する透明領域608の部分を介して可視される背面レイヤ621の一部は、可視的状態630の単一のバーコードとしてともに読み取り可能であり、典型的には従来のバーコードリーダにより7290003804122として可読である。バーコードXI、及びXIIは、可読でないままであるので、インジケータ600は、典型的にはバーコードリーダにより7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0194】
図6Cを参照すると、プルストリップ620が除去され、品質インジケータの温度が摂氏12度を超過したとき、着色要素622の着色媒体は、溶解し始め、着色要素622から解放され、着色可能要素615を介して拡散し始める。
【0195】
温度がその後に摂氏12度を下回って温度が下がった場合でも、着色媒体は、着色可能要素615を介して拡散し続けることが理解される。温度が摂氏12度に到達した後に、摂氏7度を下回って温度が下がった場合、着色媒体は、凝固し、着色可能要素615を介する拡散は、温度が再び摂氏12度に到達するまで停止する。
【0196】
着色可能要素615、及び616に沿って着色要素622、及び623から着色媒体の開始から、透明領域609、及び610を介して可視される着色可能要素615、及び616の部分が着色され始めるまでの経過時間は、着色要素622、及び623の前方の領域と、透明領域609、及び610の下層の領域との間の着色可能要素615、及び616の長さなどによって規定されることが理解される。加えて、この経過時間は、着色可能要素615、及び616を構成する材料、及びその厚さの関数である。
【0197】
したがって、説明される実施形態において、着色要素622、及び623は、着色可能要素615、及び616を沿って着色媒体の拡散が開始してから着色可能要素615、及び616の一部が透明領域609、及び610を介して可視されるまでの経過時間は30分である。
【0198】
図6Dに示されるように、30分の間など少なくとも所定の蓄積時間量の間、少なくとも摂氏12度であるとき、透明領域609を介して可視される着色可能要素615の一部が着色され、可視的状態630のバーコードXのバー、及び可視的状態606のバーコードXIのバーと同じように現れるように、着色媒体は、着色可能要素615を介して拡散し始める。バーコードXの一部を形成する透明領域609の着色部分は、バーコードXを可読でない状態にする。可視的状態606のバーコードXIの一部を形成する透明領域609の着色部分は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な、可視的状態631における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードIX、及びXIIは、可読でないままであるので、インジケータ600は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な単一のバーコードを提示する。
【0199】
バーコードXの一部を形成する透明領域609の部分は、バーコードXIの一部を形成する透明領域609の部分よりも幅が広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏12度である場合、バーコードXの一部を形成する透明領域609の部分が着色されることによって、バーコードXが可読でないことを保証する。
【0200】
図6Eを参照すると、品質インジケータの温度が摂氏21度を超過したとき、着色要素623の着色媒体は、融解し、着色要素623から解放され始め、着色可能要素616を介して拡散し始める。
【0201】
その後に摂氏21度を下回って温度が下がった場合でも、着色媒体は、着色可能要素616を介して拡散し続けることが理解される。温度が摂氏21度に到達した後に摂氏17度を下回った場合、着色媒体は、凝固し、着色可能要素616を介する拡散は、温度が再び摂氏21度に到達するまで停止する。
【0202】
ここで図6Fを参照すると、温度が、30分などの少なくとも所定の蓄積時間量の間、少なくとも摂氏21度の温度であるとき、着色媒体は、透明領域610を介して可視される着色可能要素616の一部が着色され、可視的状態631のバーコードXIのバー、及び可視的状態607のバーXIIのバーと同じように現れるように、着色可能要素616を介して拡散し続ける。バーコードXIの一部を形成する透明領域610の着色部分は、バーコードXIを可読でない状態にする。可視的状態607のバーコードXIIの一部を形成する透明領域610の着色部分は、典型的にはバーコードリーダによって6290003804139として可読な、可読状態632における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードIX、及びXは、可読でないままであるので、インジケータ600は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0203】
バーコードXIの一部を形成する透明領域610の部分は、バーコードXIIの一部を形成する透明領域610の部分よりも幅広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏21度である場合、バーコードXIの一部を形成する透明領域610の部分が着色され続けることによって、バーコードXIが可読でないことを保証する。
【0204】
ここで図7A〜7Gを参照して、時間、及び温度の組み合わせを表示する図3Dの品質インジケータ361の1つの実施形態の構成、及び作動を簡明に説明する。図7Aに示すように、ここでは符号700で示される品質インジケータは、好適には透明基板上の印刷されるバーコード規定レイヤ702を好適には有する。透明基板上に印刷することによって、好適には黒色インクにより印刷し、白色インクにより重ねて印刷する背景領域と、好適には黒色インクによってそれぞれ印刷される可視的状態704、705、706、及び707における図3DのバーコードXIII、XIV、XV、及びXVIに相当するバーコードXIII、XIV、XV、及びXVIの一部を形成する複数のバーと、白色インクで重ね印刷された黒色インクの可視的な外観と類似する可視的な外観を有するパントン(登録商標)第645号のようなライトブルー色インクで印刷されるバーコードに一部を形成する複数の透明領域708、709、及び710とを規定する。代替的には、背景領域と、バーコードとは、強いコントラストを規定するような色で印刷される。
【0205】
好適には、バーコードXIII、XIV、XV、及びXVIは、積層配列に配列される。好適には、透明領域708、709、及び710のそれぞれは、2つのバーコードの一部を形成する。したがって、透明領域708は、XIII、及びXIVの一部を形成し、透明領域709は、XIV、及びXVの一部を形成し、透明領域708は、XV、及びXVIの一部を形成する。好適には、透明領域は、単一のバーコードのバーとして同一の幅を有する。代替的には、透明領域708、709、及び710のいずれの幅は、単一のバーコードのバーの幅と異なる。加えて、一方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅は、他方のバーコードの一部を形成する透明領域の部分の幅と異なってもよい。
【0206】
作動の前に、可視的状態704のバーコードXIIIは、この実施形態において機械可読であり、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られ、それぞれのバーコードXIV、XV、及びXVIの可視的状態705、706、及び707は、バーコードリーダにより可読ではない。したがって、第1の可視的状態において、インジケータ700は、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに読み取られる単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0207】
着色されるまで典型的には白色であり、Whatman International(CAT#1003917)から購入可能なワットマン第3号フィルタ紙のような着色可能要素715は、バーコード規定レイヤ702の後方に配置され、好適にはバーコード規定レイヤ702に付着される。好適には、着色可能要素715は、透明領域709の後方に延伸するが、透明領域708、及び710の後方には延伸しない。また、着色されるまで典型的には白色であり、Whatman International(CAT#1003917)から購入可能なワットマン第3号フィルタ紙のような着色可能要素716は、バーコード規定レイヤ702の後方に配置され、好適にはバーコード規定レイヤ702に付着される。好適には、着色可能要素716は、透明領域710の後方に延伸するが、透明領域708、及び709の後方には延伸しない。
【0208】
エチルセルロース(CAS#:9004−57−3)などで形成される活性化遅延レイヤ717は、バーコード規定レイヤ702、及び着色可能要素715、及び716の後方に配置され、好適にはこれらに付着される。活性化遅延レイヤ717は、以下に説明するように適当な溶剤に溶解し、溶解するまで本発明のこの実施形態で採用される着色媒体の経路を妨げる。
【0209】
溶解性の活性化遅延レイヤ717は、選択的に提供でき、事実上ゼロからいずれか適当な最大値まで拡張できる期間の適当な幅に亘る種々の遅延期間が可能であることが理解される。この選択性は、厚さ、材料、コーティング、及び/又は構造を変動するなどによって、達成できる。
【0210】
図3Dのプルストリップ362に相当するプルストリップ720は、活性化遅延レイヤ717、バーコード規定レイヤ702、及び着色可能要素715、及び716の後方に配置される。好適には、プルストリップ720は、白色であり、本発明のこの実施形態で採用される着色媒体の経路を妨げる。代替的には、プルストリップは、透明である。好適には、プルストリップ720は、デラウェア州ウィルミントンのデュポン(登録商標)から購入可能なMelinex(登録商標)401などのポリエステルで形成され、好適には75マイクロメータの厚さである。
【0211】
好適には黒色である背面レイヤ721は、プルストリップ720の後方に配置される。イスラエルのKibbutz urimのNoam-Urimから購入可能なK-R; 210/34/28などのパッドのような温度応答性着色要素722は、好適には着色可能構成要素715、及び活性化遅延レイヤ717の後方の背面レイヤ721に接着されるが、透明領域709の後方には接着されず、スダンブラック(Sudan Black)のような着色媒体とともに組み込まれる。黒色染料(CAS:4197−25−5)は、12度でヤシ油(CAS:8001−31−8)74.25%、オレイン酸(CAS:112−80−1)24.75%、及びヘキサン酸(CAS:142−62−1)1%の溶液1kg当たり1グラムの割合で溶解される。また、イスラエルのKibbutz urimのNoam-Urimから購入可能なK-R; 210/34/28などのパッドのような温度応答性着色要素723は、好適には着色可能構成要素716の後方の背面レイヤ721に接着されるが、透明領域710の後方には接着されず、好適には着色要素722と近接し、スダンブラック(Sudan Black)のような着色媒体とともに組み込まれる。黒色染料(CAS:4197−25−5)は、21度でヤシ油(CAS:8001−31−8)1kg当たり1グラムの割合で溶解される。
【0212】
上述のように、好適には8時間のような好適な測定時間である所定の時間の後に、溶解性の活性化遅延レイヤ717を溶解するように機能するラウリン酸メチルなどの溶剤724は、着色要素722、及び723に近接され、又は組み合わされる。溶剤724は、温度応答性にできる。
【0213】
プルストリップ720が除去されるようなときまで、品質インジケータ700は、温度変化に不応答である。
【0214】
ここで図7Bを参照すると、プルストリップ720が除去されると、溶剤724は、溶解性の活性化遅延レイヤ717を溶解し始める。溶解性の活性化遅延レイヤ717が温度応答性着色要素722、及び723の着色媒体に透過性になる前は、品質インジケータ700は、温度変化に応答する可読な表示を提供せず、透明領域708を介して可視的である黒色背面レイヤ721は、可視的状態704、及び705それぞれのバーコードXIII、及びXIVのバーと同じように現れる。バーコードXIIIの一部を形成する透明領域708の部分を介して可視される背面レイヤ721の一部は、従来のバーコードリーダによりバーコードIXを可読でない状態にする。可視的状態705のバーコードXIVの一部を形成する透明領域708の部分を介して可視される背面レイヤ721の一部は、可視的状態730の単一のバーコードとしてともに読み取り可能であり、典型的には従来のバーコードリーダにより7290003804122として可読である。バーコードXV、及びXVIは、可読でないままであるので、インジケータ700は、典型的にはバーコードリーダにより7290003804122として可読である単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0215】
溶解性の活性化遅延レイヤ717が溶解を達成するために必要な時間は、活性化遅延レイヤ717の厚さなどによって決定できることが理解される。
【0216】
ここで図7Cを参照すると、溶解性の活性化遅延レイヤ717が温度応答性着色要素722、及び723の着色媒体に透過できると、これは典型的には8時間後であるが、品質インジケータ700は、温度変化に応答可能になる。品質インジケータが30分などの少なくとも所定の蓄積時間量の間、摂氏12度などの所定の温度に到達しない限り、品質インジケータは、第2の可視的状態のままである。
【0217】
図7Dを参照すると、品質活性化遅延レイヤ717の溶解の後に温度が摂氏品質インジケータの温度が摂氏12度を超過したとき、着色要素722の着色媒体は、融解し、着色要素722から解放され始め、着色可能要素715を介して拡散し始める。
【0218】
その後に摂氏12度を下回って温度が下がった場合でも、着色媒体は、着色可能要素715を介して拡散し続けることが理解される。温度が摂氏12度に到達した後に摂氏7度を下回った場合、着色媒体は、凝固し、着色可能要素715を介する拡散は、温度が再び摂氏12度に到達するまで停止する。
【0219】
着色可能要素715、及び716に沿って着色要素722、及び723から着色媒体の開始から、透明領域709、及び710を介して可視される着色可能要素715、及び716の部分が着色され始めるまでの経過時間は、着色要素722、及び723の前方の領域と、透明領域709、及び710の下層の領域との間の着色可能要素715、及び716の長さなどによって規定されることが理解される。加えて、この経過時間は、着色可能要素715、及び716を構成する材料、及びその厚さの関数である。
【0220】
したがって、説明される実施形態において、着色要素722、及び723は、着色可能要素715、及び716を沿って着色媒体の拡散が開始してから着色可能要素715の一部が透明領域709、及び710を介して可視されるまでの経過時間は、30分である。
【0221】
図7Eに示されるように、30分の間などの少なくとも所定の蓄積時間量の間、少なくとも摂氏12であるとき、透明領域709を介して可視される着色可能要素715の一部が着色され、可視的状態730のバーコードXIVのバー、及び可視的状態706のバーコードXVのバーと同じように現れるように、着色媒体は、着色可能要素715を介して拡散し始める。可視的状態706のバーコードXIVの一部を形成する透明領域709の着色部分は、バーコードXIVに可読でない状態にする。可視的状態706のバーコードXIVの一部を形成する透明領域709の着色部分は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な、可視的状態531における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードXIII、及びXVIは、可読でないままであるので、インジケータ700は、バーコードリーダによって7290003804115として典型的には可読な単一のバーコードを提示する。
【0222】
バーコードXIVの一部を形成する透明領域709の部分は、バーコードXVの一部を形成する透明領域709の部分よりも幅が広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏12度である場合、バーコードXIVの一部を形成する透明領域709の部分が着色されることによって、バーコードXIVが可読でないことを保証する。
【0223】
図7Fを参照すると、品質インジケータの温度が摂氏21度を超過するとき、着色要素723の着色媒体は、融解し、着色要素723から解放され始め、着色可能要素716を介して拡散し始める。
【0224】
その後に摂氏21度を下回って温度が下がった場合でも、着色媒体は、着色可能要素716を介して拡散し続けることが理解される。温度が摂氏21度に到達した後に摂氏17度を下回った場合、着色媒体は、凝固し、着色可能要素716を介する拡散は、温度が再び摂氏21度に到達するまで停止する。
【0225】
図7Gを参照すると、温度が、30分などの少なくとも所定の蓄積時間量の間、少なくとも摂氏21度の温度であるとき、着色媒体は、透明領域710を介して可視される着色可能要素716の一部が着色され、可視的状態731のバーコードXVのバー、及び可視的状態707のバーXVIのバーと同じように現れるように、着色可能要素716を介して拡散し続ける。バーコードXVの一部を形成する透明領域710の着色部分は、バーコードXVを可読でない状態にする。可視的状態707のバーコードXVIの一部を形成する透明領域710の着色部分は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な、可読状態732における単一のバーコードとしてともに読み取ることができる。バーコードXIII、及びXIVは、可読でないままであるので、インジケータ700は、典型的にはバーコードリーダによって7290003804139として可読な単一の機械可読なバーコードを提示する。
【0226】
バーコードXVの一部を形成する透明領域710の部分は、バーコードXVIの一部を形成する透明領域710の部分よりも幅広くできることが理解される。したがって、温度が付加的な時間量の間、少なくとも摂氏21度である場合、バーコードXVの一部を形成する透明領域710の部分が着色され続けることによって、バーコードXVが可読でないことを保証する。
【0227】
異なる事象を表示する別のバーコードを使用する代わりに、1つ、又は2つ以上のバーコードをそれぞれ使用して、複数の事象を表示できることが理解される。例えば、第1のバーコードの付加によって、第1の機械可読な状態が可読でない状態になり、第2のバーコードのバーの付加によって、可読状態でない同一のバーコードは、第2の機械可読な状態になり、次いで第1の機械可読な状態を使用して、1つの事象を表示でき、第2の機械可読状態を使用して、異なる事象を表示できる。
【0228】
また、インジケータのバーコード規定レイヤの背景は、暗い色で印刷してもよく、バーコードのバーは、明るい色で印刷してもよいことが理解される。
【0229】
さらに、品質インジケータのバーコードの一部を形成する着色可能領域の着色は、着色可能領域の着色の前に、バーコードに関連するバーに付加し、又は除去できることがさらに理解される。
【0230】
インジケータは、インジケータの一部を形成するバーコードの端部の間に配置される1つの着色要素を有してもよく、着色要素内の着色媒体は、溶解した後に2以上の方向に移動することが理解される。また、インジケータは、それぞれの着色要素の着色媒体が、溶解した後に互いの方向に移動するように配列される2つ以上の着色要素を有してもよいことが理解される。さらに、それぞれの着色要素の着色媒体が、インジケータは、同一のしきい値を超過することに応じて、溶解し、移動を開始するように配列される2つ以上の着色要素を有してもよいことが理解される。
【0231】
pH、湿度、又はある化学薬品の存在のような温度以外の環境パラメータの変化により着色媒体が溶解することによって、それらのパラメータに関連するしきい値の超過を表示する、本発明で説明されるインジケータを使用することが可能であることが理解される。
【0232】
ここで図8を参照して、スーパーマーケットに関連する本発明の好適な実施形態に従って構成され、機能する品質管理システムの構造、及び動作を説明する。図8の実施形態において、包装された製品800それぞれは、本明細書、及び図1A〜7Gにおいて説明され、1つ、又は2つ以上の上述の特徴を備える一般的な形式のバーコード化された品質インジケータ801を有する。図8に示すように、品質インジケータ801を有する包装800を収める段ボール箱802は、本明細書、及び図1A〜7Gにおいて説明され、1つ、又は2つ以上の上述の特徴を備える一般的な形式のバーコード化された品質インジケータ803を有する。好適には、バーコード化された品質インジケータ803は、バーコード化された品質インジケータ801と異なる。
【0233】
図1A、及び2Aを参照して説明されたように、それぞれの包装、及びそれぞれ包装を収めた段ボール箱に取り付けた品質インジケータ801、及び803の時間のしきい値と、温度しきい値が好適には非常に効率的な低温流通体系管理に提供するために関連付けられることは、本発明の際立った特徴である。
【0234】
図1A〜1Cに関連して先に説明されたように、好適には、説明される実施形態において、GS1規格に適合するEAN(European Article Number)バーコードを含む。従来のバーコードリーダ804、又は従来の精算用スキャナにより読み取られるとき、品質インジケータ801、及び803は、温度及び/又は経過時間及び/又は経過時間と、温度との組み合わせのような製品品質影響パラメータの1つ、又は2つ以上のしきい値の超過の表示のバーコードリーダ可読な表示を、好適には品質表示コンピュータ808の一部を形成し、さもなければ品質表示コンピュータ808に接続される表示インタプリタに提供する。品質表示コンピュータ808は、インジケータリーダと離れて配置してもよい。
【0235】
図1A〜7Gを参照して先に示されたように、好適には、品質インジケータ801は、典型的には7290003804108としてバーコードリーダに可読な第1の可視的状態と、典型的には7290003804122としてバーコードリーダに可読な第2の可視的状態と、典型的には7290003804115としてバーコードリーダに可読な第3の可視的状態とを有する。
【0236】
図1A〜2Cを参照して先に示されたように、好適には、品質インジケータ803は、典型的には7290003804146としてバーコードリーダに可読な第1の可視的状態と、典型的には7290003804153としてバーコードリーダに可読な第2の可視的状態と、典型的には7290003804160としてバーコードリーダに可読な第3の可視的状態とを有する。
【0237】
品質インジケータ801、及び803は、実効温度しきい値、及び/又は実効時間しきい値が異なること、及び品質に影響する異なるパラメータの超過を表示できることにおいて異なってもよい。
【0238】
表Iに示されるように、インジケータリーダにより提供された出力表示を受信することに加えて、品質表示コンピュータ808は、品質表示コンピュータ808は、製品の種類、製造日、及び包装の種類のような製品に関連するパラメータをも受信することが分かる。加えて、又は代替的に、品質表示コンピュータ808は、品質インジケータが感知したパラメータの範囲、品質インジケータが作動したとき、品質インジケータが遅延活性特性を有するか否かのような品質インジケータに関連する情報などの他の情報もまた受信してもよい。
【0239】
説明される実施形態において、製品識別情報は、UPCコードなどを含み、包装800、及び802にそれぞれ取り付けられる付加的なインジケータ810、及び812をスキャンすることにより入力される。代替的には、製品に関連するパラメータ、及び品質インジケータに関連するパラメータなどの他のパラメータは、品質インジケータ801、及び803自体により提供してもよい。さらに代替的には、これらのパラメータは、センサ、先験的な情報、さもなければ表示インタプリタに利用可能な情報により提供されてもよく、手入力により提供されてもよい。
【0240】
【表1】

【0241】
説明される実施形態において、品質表示コンピュータ808は、少なくとも表IIのような事象記述表、表IIIのような製品状態表を好適には含むデータベースを維持する。
【0242】
【表2】

【0243】
表Iに示すような製品を識別する入力、及び同一の製品に対応する表IIに示す事象を表示する品質インジケータリーダにより提供される出力表示を受信することにより、品質表示コンピュータ808は、製品品質状態出力を提供するように機能する。製品品質状態出力を提供するために、品質表示コンピュータ808は、製品の説明、包装の種類、インジケータ識別子、事象バーコード、及び製品状態のような製品説明データを典型的に含む以下の表IIIのような製品状態表を採用するように機能する。
【0244】
【表3】

【0245】
表IIIの第2列、及び第3列に示すように、好適には、Cのそれぞれの包装800、及びリブの生肉の包装800をそれぞれ収める段ボール箱802に取り付けられるインジケータ801、及び803の時間しきい値、及び温度しきい値は、とりわけ経験的データに基づいて、互いに関連付けられ、較正される。この特徴によって、輸送の間などのように段ボール箱を開いてそれぞれの包装を試験することができないときでさえも、それぞれ包装された製品の品質の評価が可能になる。
【0246】
表IIIにさらに示されるように、製品の種類によって所与の事象の影響において多くの変動がある。このため、例えば短い時間摂氏21度にさらされることにより、生肉は販売に不適合な状態になるが、オレンジの品質には若干の影響を与えるのみとしてもよい。
【0247】
本発明の付加的な特徴に従うと、バーコードは、映像装置を装備する電話、又は図1Cの携帯通信機128、又は図2Cの携帯通信機228に同一にしてもよい他の適当な形態通信機228を採用する消費者によって読み取られてもよい。通信機815は、品質インジケータ801、又は803を画像化し、図1Cのコンピュータ130、又は図2Cのコンピュータ230、若しくはコンピュータ808に同一にでき、かつ画像情報からバーコードを読み取ることができる適当にプログラムされた品質表示コンピュータ817に画像情報を通信できる。品質表示コンピュータ817は、良好な品質の表示820のような品質状態の速やかな表示を、SMS、又は他の適当な通信手段を介してユーザに提供する。この品質状態は、製品が使用するために販売することを表示する。代替的には、ユーザが、リーダを装備する通信機を採用した場合には、通信機は、バーコードから読み取った出力を品質表示コンピュータ817に提供できる。加えて、又は代替的には、品質表示コンピュータ817は、品質インジケータの状態に相当するクーポンをユーザに提供できる。
【0248】
スキャンされたバーコード、及び発信者の識別に基づいて、品質表示コンピュータ817は、品質保証検査官、及び消費者の双方に製品情報を提供する。加えて、又は代替的には、品質表示コンピュータ817は、冷凍保全指示などのような取るべき是正ステップに関して、スーパーマーケットの管理に連絡を送信できる。
【0249】
本発明は、これまで本明細書で具体的に示し、かつ説明されてきたものによって限定されないことが当業者に理解されるであろう。さらに、本発明の範囲には、本発明の種々の特徴、及び先行技術でない前述の説明を解釈することによって当業者が想到する本発明の修正のコンビネーション、及びサブコンビネーションの双方が含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された多数の品質インジケータであって、
少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、
少なくとも1つの第2の着色可能領域を有する少なくとも1つの第2のバーコードであって、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読でない第2のバーコードと、
前記インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、
前記時間しきい値、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、前記第1のバーコードが可読でなくなると同時に前記第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、前記第1の位置から前記第1の着色可能領域、及び前記第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路と
を有するバーコード化された多数の品質インジケータと、
前記バーコード化された品質インジケータを読み出し、出力表示を提供するように機能するバーコードインジケータリーダと、
前記出力表示を受信し、人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するように機能する製品種類応答表示インタプリタと、
を有し、前記バーコード化された品質インジケータのそれぞれは、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間における、前記バーコードインジケータリーダによって読み取り可能な単一の機械可読なバーコードを提供するように機能することを特徴とする製品のための品質管理システム。
【請求項2】
前記バーコード化された品質インジケータは、線形のバーコードを有する請求項1に記載の品質管理システム。
【請求項3】
前記第1のバーコード、及び前記少なくとも1つの第2のバーコードはそれぞれ、番号列、又はアルファベットの列を表示するように機能する請求項1、又は請求項2に記載の品質管理システム。
【請求項4】
前記第1のバーコードは、第1のバーコード規格に適合し、前記少なくとも1つの第2のバーコードは、第1のバーコード規格とは異なるバーコード規格に適合する請求項1〜3のいずれか一項に記載の品質管理システム。
【請求項5】
前記バーコード化された多数の品質インジケータのそれぞれは、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前の第1の機械可読な表示と、前記第1の機械可読な表示と異なり、かつ前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過後の第2の機械可読な表示とを提供する請求項1〜4のいずれか一項に記載の品質管理システム。
【請求項6】
前記品質インジケータの少なくとも1つは、10分より短い時間の超過の機械可読な表示を提供するように機能する請求項1〜5のいずれか一項に記載の品質管理システム。
【請求項7】
前記品質インジケータの少なくとも1つは、異なるいくつかのしきい値の超過の表示を提供するように機能する請求項1〜6のいずれか一項に記載の品質管理システム。
【請求項8】
前記品質インジケータの少なくとも1つは、作動後にのみ前記機械可読な表示を提供するように機能する請求項1〜7のいずれか一項に記載の品質管理システム。
【請求項9】
前記作動前に前記品質インジケータの少なくとも1つは、第1の可視的状態であり、前記作動後に前記品質インジケータの少なくとも1つは、前記第1の可視的状態とは異なる第2の可視的状態であり、前記インジケータの前記少なくとも1つは、少なくとも前記第2の可視的状態において機械可読である請求項8に記載の品質管理システム。
【請求項10】
前記インジケータの前記少なくとも1つは、前記インジケータの前記少なくとも1つが前記第1の可視的状態のとき、機械可読ではない請求項9に記載の品質管理システム。
【請求項11】
前記インジケータの前記少なくとも1つは、前記インジケータの前記少なくとも1つが前記第1の可視的状態のとき、機械可読である請求項9に記載の品質管理システム。
【請求項12】
前記品質インジケータの少なくとも1つは、製造、又は作動後の所定の時間に自動的に生じる活性化のときにのみ前記機械可読な表示を提供するように機能する請求項1〜11のいずれか一項に記載の品質管理システム。
【請求項13】
少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された品質インジケータであって、
少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、
少なくとも1つの第2の着色可能領域を含む少なくとも1つの第2のバーコードであって、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過前に機械可読でない第2のバーコードと、
前記インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、
前記時間しきい値、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、前記第1のバーコードが可読でなくなると同時に前記第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、前記第1の位置から前記第1の着色可能領域、及び前記第2の着色可能領域に同時に前記着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路と、
を有することを特徴とするバーコード化された品質インジケータリーダ。
【請求項14】
前記着色剤経路は、前記第1の位置から前記第1の着色可能領域、及び前記第2の着色可能領域に拡散することによって、前記着色剤を移動することが可能なように機能する請求項13に記載のバーコード化された品質インジケータ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間において、前記バーコードの1つのみが読取り可能である請求項13、又は請求項14に記載のバーコード化された品質インジケータ。
【請求項16】
前記第1の位置は、前記第1のバーコードの端部と、前記第2のバーコードの端部との中間である請求項13〜15のいずれか一項に記載のバーコード化された品質インジケータ。
【請求項17】
除去前に前記溶剤、及び前記着色剤の通過を妨げるのに適当であるプルストリップを有し、前記プルストリップの除去によって、作動する請求項13〜16のいずれか一項に記載のバーコード化された品質インジケータ。
【請求項18】
溶剤に溶け、かつ溶解前に着色剤、及び溶剤の通過を妨げるのに適当である活性化遅延レイヤをさらに有し、前記遅延レイヤが溶解するまで活性化しない請求項13〜17のいずれか一項に記載のバーコード化された品質インジケータ。
【請求項19】
それぞれが少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された多数の品質インジケータであって、
少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前に機械可読な第1のバーコードと、
少なくとも1つの第2の着色可能領域を含む少なくとも1つの第2のバーコードであって、前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前に機械可読でない第2のバーコードと、
前記インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、
前記時間しきい値、及び温度しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、前記第1のバーコードが可読でなくなると同時に前記第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、前記第1の位置から前記第1の着色可能領域、及び第前記2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路と、
を有し、それぞれが前記少なくとも1つの時間しきい値、及び温度しきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間において、単一の機械可読なバーコードを提供するバーコード化された多数の品質インジケータを採用することと、
出力表示を提供するためにバーコード化された品質インジケータを読み取ることと、
前記出力表示を受信することと、
人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するために、出力表示を解釈することと、
を有することを特徴とする製品の品質管理を提供する方法。
【請求項20】
それぞれが1つ、又は2つ以上の製品品質影響パラメータによる少なくとも1つのしきい値の超過の機械可読な表示を提供するように機能するバーコード化された多数の品質インジケータであって、
少なくとも1つの第1の着色可能領域を含む第1のバーコードであって、前記少なくとも1つのしきい値の超過前に機械可読である第1のバーコードと、
少なくとも1つの第2の着色可能領域を含む少なくとも1つの第2のバーコードであって、前記少なくとも1つのしきい値の超過前に機械可読でない第2のバーコードと、
前記インジケータの第1の位置に位置する着色剤と、
前記しきい値の超過に基づいて同時に着色することによって、前記第1のバーコードが可読でなくなると同時に前記第2のバーコードが機械可読になるように、少なくとも部分的には時間の関数である割合で、前記第1の位置から第1の着色可能領域、及び第2の着色可能領域に同時に着色剤を移動可能であるように機能する着色剤経路と、
を有するバーコード化された品質インジケータと、
前記バーコード化された品質インジケータを読み出し、出力表示を提供するように機能するバーコードインジケータリーダと、
前記出力表示を受信し、人間が感知可能な製品品質状態出力を提供するように機能する製品種類応答表示インタプリタと、
を有し、前記バーコード化された品質インジケータのぞれぞれは、前記少なくとも1つのしきい値の超過の前、間、及び直後の期間を含む概して全ての時間において、バーコードインジケータリーダによって読み取り可能な単一の機械可読なバーコードを提供するように機能を有することを特徴とする製品管理システム。
【請求項21】
前記1つ、又は2つ以上の製品品質影響パラメータの1つは、時間である請求項20に記載の製品管理システム。
【請求項22】
前記1つ、又は2つ以上の製品品質影響パラメータの1つは、温度である請求項20、又は請求項21に記載の製品管理システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−526379(P2011−526379A)
【公表日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513110(P2011−513110)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【国際出願番号】PCT/IL2009/000503
【国際公開番号】WO2009/150641
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(508332690)バーコード リミティド (5)
【Fターム(参考)】