説明

パイプ回転式食品搬送装置

【課題】 本願発明は、直線状の外筒と内筒とを備えたパイプを回転させて超定量安定な搬送を可能とするパイプ回転式直進フィーダを提供する。
【解決手段】 パイプ回転式直進搬送フィーダ1は、粉粒・刻み状物の食品原料を貯留したホッパ2の下部に設けたパイプ接続孔2aにモータ駆動のパイプ3を接続して、食品原料をホッパ2から回転するパイプ3内を通って搬送して、食品の原料を製造ラインに供給する。このパイプ3が、直線状の内筒3aと、この内筒3aよりも全長が短く、この内筒3aに回転可能に嵌着された直線状の外筒3bとを備え、内筒3aは外筒3bに摺動可能に高精度に内挿されている。外筒3bは、複数の軸受7、7、および軸受7、7、を支持するブラケット9、10に固定されて、これらのブラケットおよびホッパ2が基板11に一体的に載置されている。この基板11の下面には角度調節手段12が設けられ、基板11を傾斜可能に支持している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬け等の粉粒・刻み状物の食品の原料を製造ラインに供給するために、ホッパの下部に接続され、原料を回転するパイプ内を直進させて供給搬送するパイプ回転式直進搬送装置としてのパイプ回転式直進フィーダに関する。
【背景技術】
【0002】
以下、背景技術について説明する。
図6は、従来の搬送装置の一実施形態を示す図である。
図6に示すように、粉体、流体、および小固形物などを密閉して搬送する搬送装置であって、この搬送装置は、一端側が被搬送物入口部、他端側が被搬送物出口部にそれぞれ連通され、可撓性を有する螺旋状の搬送翼部が内周面に沿って突設された複数の略筒状の搬送体と、この搬送体をこの搬送体の周方向に回転駆動させ被搬送物を搬送翼部に沿って被搬送物入口部側から被搬送物出口部側へと移動させる駆動体とを備えている。
【0003】
この搬送装置101は、被搬送物入口部としてのたとえばホッパなどの投入部103を有している。この投入部103は、たとえば漏斗状に形成されており、上側開口103aから投入された被搬送物102を下面開口103bへと集中させる。さらに、この投入部103の下側である下面開口103bには、第1の連結体としての連結管104が、たとえば鉛直下方向に向けて連通接続されている。この連結管104は、略直線状に形成され、内径が下面開口103bの径と略等しく形成されている。また、この連結管104の出口側には、第2の連結体としての連結管105が連通接続されている。この連結管105は略直角に曲げ形成されており、入口側が鉛直上方向に開口方向を向け、出口側が床面106の面方向に対して略平行な方向に開口方向を向けている。さらに、この連結管105は、連結管104と略等しい内径および外径を有している。そして、この連結管105の外周面の下側には、支持部材107が取り付けられており、この支持部材107により連結管105は床面106に支持されている。
【0004】
さらに、連結管105の出口側には、搬送体としての搬送管111が床面106の面方向に対して略平行、すなわち略水平に連通されている。この搬送管111は、たとえば鋼鉄、ゴム、あるいは塩化ビニル樹脂などにて形成され、連結管105の内径と略等しい外径を有している。そして、この搬送管111は、入口側の外周面が連結管105の出口側の内周面に嵌挿されることによりこの連結管105に連通接続されている。また、この搬送管111には、内周面に沿って、可動性を有する螺旋状の搬送翼部111aがこの搬送管111の周方向に略等間隔に互いに離間されて、たとえば4つ形成されている。これら搬送翼部111aは、たとえば弾性体としてのゴムなどにて断面視凸弧状に形成されている。さらに、これら搬送翼部111aは、搬送管111の中心軸方向に向けて突設されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−165612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この特許文献1に係る搬送装置は、螺旋状の搬送翼部が内周面に沿って突設された複数の略筒状の搬送体と、この搬送体をこの搬送体の周方向に回転駆動させ被搬送物を搬送翼部に沿って被搬送物入口部側から被搬送物出口部側へと移動させる駆動体からなり、被搬送物が搬送管の内部に沿って移動することにより密閉性を保ち被搬送物を飛散させずに搬送し、搬送管の内周面に可撓性を有する螺旋状の搬送翼部を突設し、モータにて搬送管を周方向に回転駆動することで被搬送物を搬送翼部に沿って移動させるものであり、筒状の搬送体によって被搬送物を直線的に搬送できるが、搬送翼部では被搬送物を定量安定性を維持しながら搬送することができないという問題や、搬送翼部などコストが高いという問題があった。また、本願発明のような安価で、製造ラインへ容易に設置可能で操作性容易な超定量安定搬送を可能とする搬送装置はこれまでになかった。
本願発明は、前記課題を解決するために創案されたものであり、直線状の外筒と内筒とを備えたパイプを回転させて超定量安定な搬送を可能とするパイプ回転式直進フィーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明のパイプ回転式直進フィーダは、食品の原料を製造ラインに供給するために、前記原料を貯留したホッパの下部にパイプ接続孔を設け、このパイプ接続孔にモータ駆動のパイプを接続して、前記原料を前記ホッパから前記パイプ内を通って搬送するパイプ回転式直進フィーダであって、直線状の内筒と、この内筒よりも全長が短く、この内筒に回転可能に嵌着された直線状の外筒と、を備えた前記パイプと、前記パイプ接続孔の内周と前記外筒の外周との間に設けられ、前記外筒を回転可能に支持する回転支持手段と、前記外筒に前記モータの回転力を伝達する回転力伝達手段と、を備え、前記モータの回転駆動力を前記回転力伝達手段を介して前記外筒に伝達して、この外筒の回転と共に前記内筒を回転させることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパイプ回転式直進フィーダであって、前記回転力伝達手段は、前記モータのロータ軸に設けられた第1の歯車と、前記外筒の外周に嵌着された第2の歯車とを備え、前記第1の歯車を前記第2の歯車に噛合させて、前記モータの回転駆動力を前記外筒に伝達することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のパイプ回転式直進フィーダであって、前記軸受を支持するブラケットと、前記モータを支持するブラケットと、前記ホッパとを一体的に載置した基板を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のパイプ回転式直進フィーダであって、前記基板を傾斜可能に支持する角度調節手段を備え、前記パイプを軸方向に傾斜させることを特徴とする請求項3に記載のパイプ回転式直進フィーダ。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のパイプ回転式直進フィーダであって、前記内筒の回転軸方向の一端にフランジを備え、このフランジを前記外筒の前記ホッパ側の端部と当接するように、前記内筒を前記外筒に回転可能に嵌着し、
前記フランジが前記外筒の前記端部に当接して位置決めすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、原料をホッパからパイプ内を通って搬送し、直線状の外筒、この外筒の回転に連れて回転する直線状の内筒とを備えたパイプを回転させて原料を搬送する過程で、内筒の持つ高精度な摩擦係数、高精度な回転数、および重力加速度によって原料が極めて均質に均されて搬送でき、超定量安定な搬送を必要とする製造ラインに適用できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、モータのロータ軸に設けられた第1の歯車からの回転駆動力が外筒の外周に嵌着された第2の歯車へ伝達されて外筒を回転させることによって、外筒と精度よく摺動可能に嵌め合わされた内筒が、外筒と共に滑らかに高精度な回転数で回転して原料を搬送する過程で、内筒の持つ高精度な摩擦係数、高精度な回転数、および重力加速度によって原料が極めて均質に均されて搬送でき、超定量安定な搬送を必要とする製造ラインに適用できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、本体機能部が一体的に載置された基板を設けることによって、製造ラインへの設置や調節を容易にすることができる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、本体機能部が一体的に載置された基板を固定した角度調節手段を設けることによって、製造ラインへの設置や調節を容易にすることができると共に微妙に傾斜角度の設定が容易となった。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、内筒の一端に設けられたフランジを外筒の端部に当接させて、外筒に摺動可能に嵌め合い精度レベルで内挿された内筒を、駆動力に連結された外筒の回転共に回転可能に嵌着して位置決めしているため、取り外しが容易であり、作業終了後や原料の種類を切り替えるときなどに、原料流路である内筒の洗浄が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)に示すA矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダのパイプの詳細を示し、(a)は斜視図、(b)は内筒を挿入途中を示す正面断面図、(c)は内筒を外筒に挿入完了を示す正面断面図、(d)は内筒の内径と外筒の外径の関係を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)に示すB矢視図である。
【図6】従来の実施形態に係る搬送装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示す斜視図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)に示すA矢視図である。
図1および図2の(a)(b)に示すように、このパイプ回転式直進搬送フィーダ1は、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬け等の粉粒・刻み状物の食品原料を貯留したホッパ2の下部にパイプ接続孔2aを設け、このパイプ接続孔2aにモータ駆動のパイプ3を接続して、食品原料をホッパ2から回転するパイプ3内を通って搬送して、食品の原料を不図示の製造ラインに供給する。このパイプ3が、直線状の内筒3aと、この内筒3aよりも全長が短く、この内筒3aに回転可能に嵌着された直線状の外筒3bとを備え、内筒3aは外筒3bに摺動可能に高精度に内挿されている。
【0019】
パイプ接続孔2aの内周2aaと、外筒3bの外周3bbとはその間に、外筒3bを回転可能に支持する回転支持手段4を備えている。これは、例えば、軸受4aである。
また、外筒3bにモータ5の回転力を伝達する回転力伝達手段6が設けられている。このモータ5の回転駆動力は回転力伝達手段6を介して外筒3bに伝達され、この外筒3bの回転と共に内筒3aが同方向に回転する。
内筒3aの回転軸方向の一端にはフランジ3acが設けられている。内筒3aを外筒3bに回転可能に嵌着させるが、このときフランジ3acを外筒3bのホッパ2側の端部3bcと当接させる。
【0020】
回転力伝達手段6は、モータ5のロータ軸5aに回転駆動力を伝達可能に設けられた第1の歯車(平歯車)6aと、外筒3bの外周3bbに嵌着された第2の歯車(平歯車)6bとを備えている。第1の歯車6aに第2の歯車6bを噛合させて、モータ5の回転駆動力を外筒3bに伝達する。
このモータ5はブラケット8に固定されている。外筒3bは、複数の軸受7、7、および軸受7、7、を支持するブラケット9、10に固定されている。これらのブラケット8、9、10、およびホッパ2が基板11に一体的に載置されている。この基板11の下面には角度調節手段12が設けられ、基板11を傾斜可能に支持している。
【0021】
パイプ3を軸方向に傾斜させる機構として機能する角度調節手段12は、基板11の一端側を支点として、他端側を上下可能に構成されている。一端側はパイプ3の排出側で、他端側はホッパ2側であり、パイプ3の入口側である。この角度調節手段12は、上側の支持板12bと、下側の支持板12aとを備え、支持板12aと支持板12bが支持軸12c、12dによって一端側で回動可能に軸支されている。
【0022】
また、これらの支持板12aと支持板12bが他端側でねじ12eによって、支持軸12c、12dを支点として開閉可能に上下連結されている。このねじ12eは、支持板12a側のナット12aaと、支持板12b側のナット12baとに螺着されている。これらの12aaとナット12baとは、支持板12abと支持板12bbに軸支され傾斜の程度によって回動する。そして、ねじ12eには、ほぼ全長の真ん中付近にハンドル12fが一体的に固定されているため、ハンドル12fを回すと、ねじ12eも同じ方向に回転する。ナット12baが逆ねじになっているため、ねじ12eが時計方向に回転することでナット12aaとナット12baが近接する方向に移動し、ねじ12eが反時計方向に回転することでナット12aaとナット12baが離反する方向に移動する。逆ねじを設けるのは、ナット12aa、ナット12baのいずれか一方でどちらでも構わない。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダのパイプの詳細を示し、(a)は斜視図、(b)は内筒を挿入過程を示す正面断面図、(c)は内筒を外筒に挿入完了を示す正面断面図、(d)は内筒の内径と外筒の外径の関係を示す説明図である。
図3の(a)に示すように、パイプ3は、内筒3aと外筒3bを備えている。
図3の(b)(c)に示すように、内筒3aを矢印F方向へ向かって外筒3bに挿入して、外筒3bの端部3bcにフランジ3acを当接させて位置決めさせる。
図3の(d)に示すように、外筒3bの内径Aは、内筒3aの外径Bよりも大きく、例えば、内径AはφD+0.15mm、外径BはφD−0.15mm程度とする。
ホッパ2には、ホッパ2内を攪拌させる攪拌機構を備えても構わない。なお、外筒3bの内径Aと内筒3aの外径Bとのクリアランスは0.1〜0.5mm程度で構わない。
【0024】
次に、第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの動作を説明する。
図1〜図3に示すように、食品の原料をホッパ2に投入する。このホッパ2の下部にはパイプ接続孔2aが設けられている。このパイプ接続孔2aにパイプ3を取り付けて、ホッパ2内の食品原料をパイプ3を通して連続的に定量安定に搬送する。搬送された原料は、パイプ3から排出されて、製造ラインなどに供給される。パイプ3は内筒3aと外筒3bを備え、内筒3aと外筒3bとは無理なく同じ方向に回転する。また、外筒3bから内筒3aを容易に引き抜くことができるため、内筒3aの内周や外周など全体を洗浄することが容易である。
外筒3bの外周3bbには、両端部近傍に軸受7、7がそれぞれ設けられ、その軸受7、7はそれぞれブラケット9、10にて外れないように把持されている。ブラケット9、10は基板11にボルト11a、11a…によって固定されている。
【0025】
また、外筒3bの外周3bbには、第2の平歯車6bが嵌着されており、第1の平歯車6aと第2の平歯車6bとが螺合して、モータ5の回転駆動力が外筒3bに伝達され、モータ5の回転と同期して第2の平歯車6bが回転する。この第2の平歯車6bが回転することで、内筒3aが回転する。内筒3aが回転することで、原料が精密に定量だけ連続的に送り出される。定量であるのは、本願発明のパイプ回転式直進フィーダの特徴であり、パイプの回転数およびトルクが制御されている点、パイプ3の傾斜の調節が自在であり、原料の種類によって微調整することで適切な搬送精度が得られる。
【0026】
このように原料がホッパからパイプ内を通って搬送され、パイプを回転させて原料を搬送する過程で、内筒の持つ高精度な摩擦係数、高精度な回転数、および重力加速度によって原料が極めて均質に均されて搬送でき、超定量安定な搬送を必要とする製造ラインに適用できる。
また、本体機能部が一体的に載置された基板を固定した角度調節手段を設けることによって、製造ラインへの設置や調節を容易にすることができると共に微妙に傾斜角度の設定が容易となった。
さらに、内筒の一端に設けられたフランジを外筒の端部に当接させて、外筒に摺動可能に嵌め合い精度レベルで内挿された内筒を、駆動力に連結された外筒の回転共に回転可能に嵌着して位置決めしているため、取り外しが容易であり、作業終了後や原料の種類を切り替えるときなどに、原料流路である内筒の洗浄が容易になった。
【0027】
次に、本発明の第2の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示す斜視図である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダの概略を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)に示すB矢視図である。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態ではパイプ回転式直進フィーダ1が一個のパイプで構成されているが、第2の実施形態ではパイプ回転式直進フィーダが6個のパイプで構成され、6列併行に設けられている点である。さらに、多列でも少列でも製造ライン次第で構成しても構わない。
図4および図5の(a)(b)に示すように、ホッパ22の下部にはパイプ接続孔22aが6個並行に設けられ、その6つのパイプ接続孔22a、22a、22a、22a、22a、22aにそれぞれパイプ3が設けられている。そして、基板31には、パイプ3を搭載したブラケット28、29、30や、ホッパ22が一体的に載置されている。基板31の下面には角度調節手段12が設けられ、基板31を傾斜可能に支持している。その他構造は第1の実施形態と同様であり詳細説明は省略する。
【0028】
以上、好ましい実施の形態を説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することの無い範囲内において適宜変更が可能なものである。例えば、第1の実施形態に係るパイプ回転式直進フィーダ1を6台横並びに設けた構成としても構わない。また、パイプの回転方向は並列する6個のパイプを交互に異なった方向に回転させているが、適宜変更させても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、ホッパに収納された、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬け等の粉粒・刻み状物の食品の原料を製造ラインに供給するために、ホッパから原料を供給搬送するパイプ回転式直進搬送フィーダに適用できる。
【符号の説明】
【0030】
1、21 パイプ回転式直進搬送装置、パイプ回転式直進フィーダ
2、22 ホッパ
2a パイプ接続孔
3 パイプ
3a 内筒
3aa 内周
3ab 外周
3ac フランジ
3b 外筒
3ba 内周
3bb 外周
3bc 外筒の端部
4 回転支持手段
4a 軸受
5 モータ
5a ロータ軸
6 回転力伝達手段
6a 第1の歯車
6b 第2の歯車
7 軸受
8、28 ブラケットA
9、29 ブラケットB
10、30 ブラケットC
11、31 基板
11a、31a ボルト
12 角度調節手段
12a、12b 支持板
12aa、12ba ナット
12ab、12bb 支持板
12ac、12bc ボルト
12c、12d 支持軸
12e ねじ
12f ハンドル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の原料を製造ラインに供給するために、前記原料を貯留したホッパの下部にパイプ接続孔を設け、このパイプ接続孔にモータ駆動のパイプを接続して、前記原料を前記ホッパから前記パイプ内を通って搬送するパイプ回転式直進フィーダであって、
直線状の内筒と、この内筒よりも全長が短く、この内筒に回転可能に嵌着された直線状の外筒と、を備えた前記パイプと、
前記パイプ接続孔の内周と前記外筒の外周との間に設けられ、前記外筒を回転可能に支持する回転支持手段と、
前記外筒に前記モータの回転力を伝達する回転力伝達手段と、
を備え、
前記モータの回転駆動力を前記回転力伝達手段を介して前記外筒に伝達して、この外筒の回転と共に前記内筒を回転させることを特徴とするパイプ回転式直進フィーダ。
【請求項2】
前記回転力伝達手段は、
前記モータのロータ軸に設けられた第1の歯車と、
前記外筒の外周に嵌着された第2の歯車と、
を備え、
前記第1の歯車を前記第2の歯車に噛合させて、前記モータの回転駆動力を前記外筒に伝達することを特徴とする請求項1に記載のパイプ回転式直進フィーダ。
【請求項3】
前記軸受を支持するブラケットと、前記モータを支持するブラケットと、前記ホッパと、を一体的に載置した基板を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパイプ回転式直進フィーダ。
【請求項4】
前記基板を傾斜可能に支持する角度調節手段を備え、前記パイプを軸方向に傾斜させることを特徴とする請求項3に記載のパイプ回転式直進フィーダ。
【請求項5】
前記内筒の回転軸方向の一端にフランジを備え、このフランジを前記外筒の前記ホッパ側の端部と当接するように、前記内筒を前記外筒に回転可能に嵌着し、
前記フランジが前記外筒の前記端部に当接して位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のパイプ回転式直進フィーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−95516(P2013−95516A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236539(P2011−236539)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(599093225)株式会社夕原テクノグループ (13)
【Fターム(参考)】