説明

パイプ接続装置及び接続方法

直径の異なるセクションを少なくとも2つ一列に有する配管具1’と複数の締結手段3からなり、各締結手段が、配管具の該当するセクションXに接続できる大きさを有するパイプ接続装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに特に適した配管具のパイプへの接続に関する。
【背景技術】
【0002】
世界の空調システム市場はこの10年で飛躍的に高まってきており、今も東欧などで拡大し続けている。現在、一般的に使用されている最新の空調システムは、VRV或いは可変冷媒流量制御システムと呼ばれるものである。このシステムには、「冷房のみ」を行う2管式ものと、冷房と暖房の両方を提供する3管式のものがあり、暖房は公知のヒートポンプ技術により行う。
【0003】
ビルの周りには、必要な場所の適切な冷却コイル(エアハンドラ)に冷媒を供給するために、パイプのネットワークがめぐらされている。図1は、そのようなネットワークを組み立てるための公知の装置を示している。金属配管具1は、Y字形に分岐した連結部であり、金属パイプ2に接続するようになっている。配管具1は、直径の異なるいくつかのセクションを有している。例えば、連結部の第1の枝管は、XとXの2つのセクションを有し、第2の枝管は、Y、Y、及びYの3つのセクションを一列に有していて、市販されている各種の規格サイズのパイプ2に適合するようになっている。配管具を取り付ける時は、まずパイプ2の直径を測定し、その直径に適合する配管具1のセクションを用いて、同セクション内にパイプ2を収容する。本図においては、セクションXの直径がパイプ2を差し込むのに適合している。パイプ2がより太い場合は、セクションXを使用することになるが、その場合、パイプ2を挿入できるように配管具1をXで切断する。パイプ2と配管具1は互いに溶接して、配管具1の末端セクション内部にパイプ2を固定する。この作業には、金属の酸化を防ぐ為に溶接部を窒素洗浄する必要があるなど、手間がかかる。従って、配管具1とパイプ2の接続は、煩雑で費用のかかる作業となる上、過誤や火災の危険性があり、完了するのに非常に時間がかかる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記の問題を解決したパイプ接続装置及び接続方法を提供することにある。この目的は、相応にサイズ調整した配管具を使用する常温の接続方法により達成される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴は、外径の異なるセクションを少なくとも2つ一列に有する配管具と、配管具の各対応セクションに接続できる大きさを有する複数の締結手段のセットからなるパイプ接続装置を提供することである。
【0006】
各締結手段は、ロッキングリングからなるのが望ましい。
【0007】
パイプ接続装置は、空調システムの組み立て時に使用できる。
【0008】
本発明の第2の特徴は、
外径の異なるセクションを少なくとも2つ一列に有する配管具を提供するステップと、
パイプの直径と相当に近い直径を有するセクションを選択するステップと、
選択したセクションが配管具の末端でない場合は、該セクション近辺で配管具を切断し該セクションが配管具の末端となるようにするステップと、
各種サイズの締結手段を提供するステップと、
前記の選択したセクションに接続するのに適した大きさの締結手段を選択するステップと、
選択した締結手段を前記の選択したセクションで配管具に接続するステップと、
を備えた配管具のパイプへの接続方法を提供することである。
【0009】
各締結手段は、ロッキングリングからなるのが望ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は、従来のパイプ組立品である。
図2は、本発明の実施形態による装置の接続前の状態を示す。
図3は、前記実施形態による装置の接続後の状態を示す。
【0012】
図2及び図3に、本発明を実施した組立品を示す。まず図2を参照するが、ここでも配管具1’をパイプ2’に接続することを目的とする。配管具1’も同じく直径の異なるいくつかのセクションを有しており、例えば、連結部の第1の枝管は、X’、X’、X’、及びX’のセクションを一列に有し、第2の枝管は、Y’、Y’、及びY’のセクションを一列に有している。しかし、この実施形態においては、セクションの直径は、市販されている規格サイズに合わせてある。パイプ2’の直径も規格サイズなので、パイプ2’と同じ直径のセクションを選択することができる。本図に示す例では、セクションX’がパイプと同じ直径を有しているので、図に示すように配管具1’をX’で切断する。当然ながら、第2の枝管のセクションを用いて、接続することもできる。
【0013】
配管具1’とパイプ2の接続は、締結手段3により行う。本実施形態では、この締結手段3にロッキングリングを用いる。この用途に適したロッキングリングには、例えば、ドイツ国ヘルンの合資会社、Vulkan Lokring Rohrverbindungen GmbH & Co.のものがある。接続は、パイプと配管具の各末端を図のようにロッキングリングに挿入して行う。各末端には必要に応じシール処理を施しておく。次に縮径器具を使用し、ロッキングリングの2つのエンドリング4を共に絞るように締めて各末端を縮径し、締結手段3の内部で各末端を密閉状態に固定する。縮径器具は、手動で、ラチェット機構を有し、リングを同時に縮径できるものが好ましい。また電動縮径器具も市販されている。例えば、Vulkan Lokring社は両タイプを製造している。図3に接続後の組立品を示す。
【0014】
このような締結手段を使用する利点は、熱を加えずに常温で接続できるため溶接の必要がなく、組み立て作業の煩雑さや時間、費用などを軽減することができることである。さらに、締結手段をかみ合わせるために高価で複雑な装置を使う必要もない。
【0015】
また、各種のサイズの締結手段を複数提供するため、配管具のセクションと締結手段を適切に選択することにより、配管具を各種のサイズのパイプに適合させることができる。
【0016】
以上に実施形態を参照して本発明を開示したが、請求項の範囲内であれば、改良を加えたり代替品を用いたりすることもできる。例えば、ロッキングリングは、その他の適切な常温締結手段に替えることができる。
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外径の異なるセクションを少なくとも2つ一列に有する配管具と、配管具の各対応セクションに接続できる大きさを有する複数の締結手段のセットからなるパイプ接続装置。
【請求項2】
各締結手段が、ロッキングリングからなることを特長とする、請求項1に記載のパイプ接続装置。
【請求項3】
空調システムの組み立て時に使用する請求項1または2に記載のパイプ接続装置。
【請求項4】
外径の異なるセクションを少なくとも2つ一列に有する配管具を提供するステップと、
パイプの直径と相当に近い直径を有するセクションを選択するステップと、
選択したセクションが配管具の末端でない場合は、該セクション近辺で配管具を切断し該セクションが配管具の末端となるようにするステップと、
各種サイズの締結手段を提供するステップと、
前記の選択したセクションに接続するのに適した大きさの締結手段を選択するステップと、
選択した締結手段を前記の選択したセクションで配管具に接続するステップと、
を備えた配管具のパイプへの接続方法。
【請求項5】
各締結手段が、ロッキングリングからなることを特徴とする請求項4に記載の方法。

【公表番号】特表2007−509296(P2007−509296A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536160(P2006−536160)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【国際出願番号】PCT/GB2004/004436
【国際公開番号】WO2005/045297
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(505196624)ジョン シップマン コントラクティング リミテッド (1)
【Fターム(参考)】