説明

パズル作成装置、パズル解法ゲーム装置およびパズル作成方法、パズル解法ゲーム方法

【課題】よりパズルの多様化を可能にするパズル作成装置を提供する。
【解決手段】設定手段2102により、パズルの作成対象の対象画像に、パズルを作成する部分領域を設定する。分割手段2103により、設定された部分領域を複数個のピース領域に分割する。ピース領域画像変更手段2104は、分割後の複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更する。ピース領域画像変更手段によりパズル作成の条件に応じて変更された複数個のピース領域の画像をパズルゲームの画像とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ディスプレイ画面に表示される画像を用いてパズルを作成するパズル作成装置およびパズル作成方法に関する。また、この発明は、作成されたパズルを解くゲームを実行するためのパズル解法ゲーム装置およびパズル解法ゲーム方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1(特開2002−78959号公報)には、表示画面に表示される画像(イメージ画像)を複数のピースに分解した電子ジグソーパズルのゲームについて開示されている。この特許文献1の電子ジグソーパズルは、従来の厚紙を用いたジグソーパズルと同様に、所定の1枚の静止画の全体を、種々の形状のピースに分解し、各ピースを、元の静止画における元の位置に配置することを解法とするものである。
【0003】
この特許文献1の電子ジグソーパズルは、静止画像の全体を複数のピースに分解するものである。このため、複数のピースのそれぞれの形状を変更することでパズルを変更することができるだけで、完成する絵柄が常に1通りであるので、飽きやすいという問題がある。
【0004】
この問題にかんがみ、ピースに分解する対象の画像を動画とすることにより、より難易度を上げ、飽きにくくしたパズルゲーム装置が特許文献2(特開2007−185454号公報)に開示されている。
【0005】
また、特許文献3(特開2008−154793号公報)には、表示画像を小画像に分割し、その分割後の小画像を任意に回転させるようにしたパズル作成方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−78959号公報
【特許文献2】特開2007−185454号公報
【特許文献3】特開2008−154793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2および特許文献3の発明も、特許文献1と同様に、表示画像の全体を複数のピースに分解するものである。そのため、画像を動画にしたり、ピースの画像を回転させたりすることで、パズルの態様を、多様化することができるとしても、パズルを解いたときの完成した絵柄は1通りであるので、その多様化の度合いは、限定的なものである。
【0008】
この発明は、以上の点にかんがみ、よりパズルの多様化を可能にするパズル作成装置および方法を提供すると共に、当該パズル作成装置および方法により作成されたパズルを解くための新規のパズル解法ゲーム装置および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
パズルの作成対象の対象画像に、パズルを作成する部分領域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記部分領域を複数個のピース領域に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更するピース領域画像変更手段と、
を備え、前記ピース領域画像変更手段により前記パズル作成の条件に応じて変更された前記複数個のピース領域の画像をパズルゲームの画像とすることを特徴とするパズル作成装置を提供する。
【0010】
この請求項1の発明によれば、対象画像に設定された部分領域をパズル作成のための領域とするので、この部分領域の対象画像における位置を変更するだけで、絵柄の異なるパズルを容易に作成することができる。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のパズル作成装置において、
前記ピース領域画像変更手段により前記複数個のピース領域のそれぞれの画像が、パズル作成の条件に応じて変更された前記部分領域を前記対象画像内において移動させる部分領域移動手段を備え、
前記部分領域移動手段により前記部分領域が移動されたときには、前記分割手段は、前記移動後の前記部分領域の前記対象画像を複数個のピース領域に分割し、前記ピース領域画像変更手段は、前記分割手段により分割された前記移動後の前記部分領域の前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更する
ことを特徴とするパズル作成装置を提供する。
【0012】
この請求項2の発明においては、対象画像中における部分領域の位置が、部分領域移動手段により移動させられると、ピース領域画像変更手段により、複数個のピース領域の画像は、移動後の部分領域における画像についての画像に変更される。すなわち、部分領域の複数個のピース領域の画像は、移動後の部分領域のパズル化後の画像となる。
【0013】
したがって、パズルの作成者は、対象画像中に部分領域を移動させると、パズル化後の画像内容が、その移動後の部分領域の画像内容に基づくものに変わるので、そのパズル化後の画像を確認ながら、部分領域を移動させることで、パズルとして、どのようなものを選定するかを容易に決定することができる。つまり、パズルの解法の容易さや困難さを、パズル化後の画像で確認しながら、対象画像における部分領域の設定が可能となる。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のパズル作成装置において、
前記複数個のピース領域に表示する画像の前記対象画像に対する縮尺を、前記ピース領域のそれぞれ毎に変更する縮尺変更手段を備え、
前記ピース領域画像変更手段は、前記変更された縮尺にしたがって前記ピース領域の画像を変更し、
前記パズルの作成の条件として、前記ピース領域のそれぞれ毎の縮尺の変更を含む
ことを特徴とするパズル作成装置を提供する。
【0015】
この請求項3の発明においては、ピース領域のそれぞれ毎に、画像の縮尺を変更することができるように構成されている。これにより、パズル作成の条件を、当該縮尺の変更を含めたものとすることができ、より多様なパズル化が可能となる。しかも、この発明においては、パズル化の対象は、対象画像に設定された部分領域であるため、縮尺を変更しても、その縮尺変更後の画像として問題を回避できる可能性が高い。
【0016】
すなわち、変更後の縮尺の度合いが大きい場合には、ピース領域に表示される画像は、変更前のピース領域に表示すべき画像は、元の対象画像でみると、そのピース領域よりも広い範囲の画像となる。したがって、パズル化の対象が、対象画像の全体であるときには、ピース領域の縮尺の度合いを大きくすると、元の縮尺のピース領域に表示されていた画像が小さくなって、当該ピース領域に画像が存在しなくなる領域ができてしまう。これに対して、この発明においては、パズル化の対象は、対象画像の一部の部分領域とすることができ、その場合には、当該部分領域の周囲にも対象画像が存在する。このため、縮尺の度合いを大きくしても、ピース領域の全体に渡って画像が表示され、違和感のないパズル化画像が得ることが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、より多様なパズルを作成することができ、また、エンタテインメント性を高めたパズル解法ゲームを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明によるパズル作成装置の実施形態およびパズル解法ゲーム装置の実施形態を含む通信システムの一例の概要を示す図である。
【図2】この発明によるパズル作成装置の実施形態のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理を説明するために用いる図である。
【図4】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理を説明するために用いる図である。
【図5】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理を説明するために用いる図である。
【図6】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理を説明するために用いる図である。
【図7】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理を説明するために用いる図である。
【図8】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図9】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図10】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図11】この発明によるパズル作成装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】この発明によるパズル作成装置の実施形態の変形例を説明するための図である。
【図13】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図14】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図15】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図16】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図17】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図18】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図19】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図20】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図21】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル解法処理を説明するために用いる図である。
【図22】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図23】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図24】この発明によるパズル解法ゲーム装置の実施形態におけるパズル作成処理動作の一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、この発明によるパズル作成装置の実施形態およびパズル解法ゲーム装置の実施形態を含む通信システムの一例の概要を示す図である。以下に示す例は、パズル化の対象画像が地図画像の場合である。また、パズル作成装置の実施形態およびパズル解法ゲーム装置の実施形態は、パソコンのほか、携帯電話端末やパッド型端末などの携帯端末、専用機器などでも構成することができるが、以下の説明では簡単のため、パソコンで構成した場合としている。
【0020】
[通信システムの概要]
図1に示すように、この例の通信システムは、地図サイト(Webサイト)1と、パソコン2と、パソコン3とが通信ネットワーク(インターネットを含む)4を通じて接続されて構成されている。
【0021】
地図サイト1は、この例では、地図データ提供部(サーバ)11と、地図関連情報提供部12(サーバ)とを備える。また、パソコン2および3は、それぞれ、パソコン本体21,31と、表示装置22,32と、操作入力手段としてのマウス23,33およびキーボード24,34とを備える。
【0022】
パソコン2および3は、地図サイト1にネットワーク4を通じてアクセスして地図を用いたパズルゲームサービスの要求をすることにより、当該パズルゲームサービスの提供を支援するプログラムを受信して、このプログラムの支援の下、パズルゲームサービスの提供を受けるができるように構成される。
【0023】
パズルゲームサービスの提供を支援するプログラムには、パズル作成を支援するプログラムと、パズル解法ゲームを支援するプログラムとがある。パソコン2および3のそれぞれは、地図サイトから、その両方のプログラムを受け取ることもできるし、一方のみを受け取ることができる。パソコン2および3のそれぞれは、両方のプログラムを受け取った場合には、地図サイト1と共にパズル作成装置の実施形態およびパズル解法ゲーム装置の実施形態として構成される。また、パソコン2および3のそれぞれは、一方のプログラムのみを受け取った場合には、受け取ったプログラムに応じて、地図サイト1と共にパズル作成装置の実施形態、またはパズル解法ゲーム装置の実施形態の一方として構成される。なお、図1では、説明の理解を容易にするために、パソコン2は地図サイト1と共にパズル作成装置の実施形態を構成するものとし、パソコン3は地図サイト1と共にパズル解法ゲーム装置の実施形態を構成するものとする。
【0024】
すなわち、図1の例においては、パソコン2の使用者は、地図サイト1からのパズル作成を支援するプログラムを受け取って、後述するようにしてパズルを作成する。パソコン2は、その作成されたパズルのパラメータ情報(パズルを作成するために必要なパラメータ情報)を地図サイト1に送る。地図サイト1は、このパズルのパラメータ情報を受け付けると、そのパラメータ情報を含めたURL(Uniform Resource Locator)を生成する。
【0025】
生成されたURLは、地図サイト1からメールなどによりパソコン3に通知される。あるいは、地図サイト1から前記URLの通知を受けたパソコン2の使用者により、メールやツイッターなどが用いられて、前記URLがパソコン3の使用者に通知される。
【0026】
この通知を受けたパソコン3の使用者は、地図サイト1に前記URLを用いてアクセスして、パソコン2の使用者が作成したパズルの解法ゲームを要求することができる。この要求に対して、地図サイト1は、パズル解法ゲームを支援するプログラムを、通信ネットワーク4を通じてパソコン3に提供する。
【0027】
パソコン3は、受け取ったパズル解法ゲームを支援するプログラムを一時保持する。そして、パソコン3の使用者により、パズル解法ゲームを支援するプログラムが起動されると、当該プログラムは、前記URLに含まれるパズルのパラメータ情報を用いて、地図サイト1からパズルの作成に必要な地図データを取得して、作成者により作成されたパズルを、ディスプレイ上に再構築して表示する。そして、パソコン3の使用者は、再構築したディスプレイ上のパズルについて、パズル解法ゲームを支援するプログラムを用いて、後述するようにしてパズル解法ゲームを実行することができる。
【0028】
なお、パズルの作成処理を実行したパソコン2の使用者も、自分が作成したパズルの解法ゲームを楽しむようにすることも勿論できる。その場合には、パソコン2も、地図サイト1から、パズル解法ゲームを支援するプログラムを、通信ネットワーク4を通じて受け取り、パズル解法ゲームを実行するようにすることができる。
【0029】
なお、上述の例では、作成されたパズルの情報としては、当該パズルを作成するためのパラメータ情報として、そのパラメータ情報をURLに含めておくようにした。これにより、地図サイト1では、パズルの情報を保持しておく必要がないというメリットがある。しかし、作成されたパズルの情報を、地図サイト1に、作成者IDおよび作成されたパズルIDなどと対応付けて登録保持しておくようにしてもよい。その場合には、そのパズルの解法ゲームを実行しようとする者は、地図サイト1にアクセスし、作成者IDおよびパズルIDを指定して、そのパズルの情報を取得することができるのは言うまでもない。
【0030】
[パズル作成装置の実施形態のハードウエア構成例]
以下、パソコン2の場合を例にとって、地図サイト1と共に構成されるパズル作成装置の実施形態の構成について説明する。図2は、パソコン2が地図サイト1にアクセスした状態における前記プログラムの機能をも含む構成を示すブロック図である。
【0031】
この例では、パソコン2は、システムバス200に対してCPU(Central Processing Unit)201と、プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)202と、ワークエリアとして働くRAM(Random Access Memory)203とが接続されている。
【0032】
また、この例では、システムバス200には、さらに、表示制御部204、ディスプレイ22、ポインティングデバイスインターフェース205、キーボードインターフェース206、通信インターフェース207、受信信号処理部208、送信信号生成部209、メインメモリ210、が接続されている。
【0033】
CPU201は、このパソコン2の全体の動作を制御するものである。ROM202には、パソコン2における各種制御処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU201は、RAM203をワークエリア用のメモリとして用いて、このROM202のプログラムにしたがった制御処理を実行する。
【0034】
表示制御部204は、ディスプレイ22に接続され、このディスプレイ22の表示画面に表示する表示画像を生成して、表示制御を行う。
【0035】
ポインティングデバイス205には、この例では、マウス23が接続されており、このマウス23によるカーソルの移動操作、クリック操作、ドラッグアンドドロップ操作などの操作情報を、システムバス200を通じてCPU201に伝達する。
【0036】
キーボードインターフェース206には、キーボード24が接続されている。キーボードインターフェース206は、キーボード24でいずれのキーが操作されたかの操作情報を、システムバスを通じてCPU201に伝達する。
【0037】
通信インターフェース207は、通信ネットワーク4を通じて地図サイト1などにアクセスするためのインターフェースである。受信信号処理部208は、CPU201の制御の下、通信インターフェース207を通じて受信した受信信号を解析して、メインメモリ210に供給したり、表示制御部204に供給したりする機能処理部である。
【0038】
送信信号生成部209は、CPU201の制御の下、通信インターフェース207を通じて送信する送信信号を生成する機能処理部である。
【0039】
メインメモリ210は、ハードディスク装置や半導体メモリ装置により構成され、地図サイト1から受信したパズル作成支援プログラムや、地図データなどを一時格納する。そして、CPU201は、パズル作成時には、メインメモリ210に書き込まれたパズル作成支援プログラムに従った処理を実行する。パソコン2は、このパズル作成支援プログラムに従った処理機能手段として、この例では、対象画像表示手段2101、部分領域設定手段2102、分割手段2103、ピース領域画像変更手段2104、縮尺変更手段2105、ヒント情報提供手段2106を、備えるようになるものである。また、メインメモリ210には、地図サイト1から取得したパズル化の対象画像となる地図画像を表示するための地図データを一時記憶する地図データ一時記憶部2107が形成される。
【0040】
次に、パソコン2のメインメモリ210に一時保持されたパズル作成支援プログラムにより構成される前述した各機能手段2101〜2106について、それぞれにより実行するパズル作成処理動作を説明しながら説明する。
【0041】
対象画像表示手段2101は、地図データ一時記憶部2107に記憶されている地図サイト1から取得した地図データを用いて、表示制御部204を通じてディスプレイ22の表示画面220に、例えば図3に示すような地図画像221を、パズル化の対象画像として表示する。この表示画面220に表示する地図画像は、地図データ一時記憶部2107に保持した地図データで描画可能な地図の一部であってもよいし、全部であっても良い。また、対象画像表示手段2101は、拡大/縮小機能を有し、ディスプレイ22の表示画面220に表示する対象画像の地図画像の縮尺を変更することもできる。
【0042】
また、パソコン2の使用者(以下、作成者という)が、より広い範囲の地図を対象画像としたい場合には、パソコン2から地図サイト1に、その地図情報の取得要求を送って、対象となる地図画像を地図サイト1から取得し直すこともできる。
【0043】
部分領域設定手段2102は、対象画像である表示されている地図画像の一部に、パズルを作成する領域である部分領域を設定するための機能手段であり、この例おいては、図3に示すように、部分領域設定アイコン224が、当該機能の起動用として、ディスプレイ22の表示画面220に呈示される。
【0044】
作成者が、マウス23により部分領域設定アイコン224をクリックすると、図示は省略するが、部分領域の形状の一覧が表示され、矩形、丸、三角、六角、雲形など様々な部分領域の形状が提供される。作成者が、そのうちの一つの部分領域の形状を選択すると、地図画像221上の初期位置(任意の位置で良い)において、その指定された形状の部分領域222が、部分領域枠(部分領域の外枠)222Lにより囲まれて表示される。図3の例は、部分領域の選択された形状が矩形とされた場合である。
【0045】
そして、部分領域設定手段2102は、部分領域222の大きさを、図3において点線矢印で示すように、拡大および縮小できる機能を含む。作成者は、マウス23により部分領域222の拡大または縮小指示を行うことで、対象画像である地図画像221に占める部分領域222の大きさを変えることができる。部分領域222の拡大または縮小指示が作成者によりなされると、部分領域枠222Lの大きさが、当該拡大または縮小指示に応じて変化する。
【0046】
また、部分領域設定手段2102は、部分領域222の位置を、地図画像221において移動する機能を含む。作成者は、例えば、部分領域222をドラッグして、地図画像221内の任意の位置に移動させて、ドロップすることにより、ドラッグ位置からドロップ位置に、部分領域222を移動させることができる。図3の例では、実線位置の部分領域222が、破線位置の部分領域222´に移動された例を示している。
【0047】
なお、この部分領域設定手段2102の機能は、後述する、部分領域内を分割した複数個のピース領域に対してパズル化処理をする前だけでなく、パズル化処理の後であっても有効とされている。
【0048】
分割手段2103は、部分領域222をパズル化のために複数個のピース領域223に分割する機能手段であり、この例では、図3に示すように、分割アイコン225が、当該機能の起動用として、ディスプレイ22の表示画面220に呈示される。
【0049】
この例では、部分領域222は、全て同じ形状のピース領域223に分割されるように構成されており、作成者がマウス23により分割アイコン224をクリックすると、図示は省略するが、矩形、三角、六角、など様々な形状からなる分割後のピース領域の形状の一覧が表示される。なお、部分領域222の形状によっては、部分領域枠222Lの近傍の領域は、指定された形状に分割されない場合があるが、それは許容される。
【0050】
また、分割手段2103は、分割数N(Nは2以上の整数)の設定機能を含む。すなわち、作成者が、マウス23により分割アイコン224をクリックすると、図示は省略するが、前述した分割後のピース領域223の形状と共に、分割数Nの一覧が表示される。なお、分割数Nは、一覧から数値を選定するのではなく、任意の数値を設定入力するようにしても良い。
【0051】
作成者が、分割アイコン225をクリックし、ピース領域の形状と分割数とを選択指定すると、分割手段2103は、設定されている部分領域222を、指定されたピース領域223の形状で、指定された分割数に分割する。以下に説明する例は、図3に示すように、指定されたピース領域223の形状が矩形であり、指定された分割数は「9」である場合である。
【0052】
ピース領域画像変更手段2104は、作成者からのパズル化変換開始指示を検知すると、この例では、パズル作成の条件に基づいたパズル化処理を行う。このパズル化処理は、ピース領域画像変更手段2104が、部分領域の複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更した画像に描画する処理となる。この例では、作成者が、ピース領域223の形状と分割数とを指定して決定したときに、当該操作がパズル化変換開始指示となる。
【0053】
パズル作成の条件としては、この実施形態では、部分領域222の複数個のピース領域223の位置の画像(ピース画像という)を、所定の変換テーブルに基づいて入れ替えるピース画像入れ替え条件と、ピース領域223の画像のそれぞれの縮尺を、元の縮尺から、それぞれ定められた任意の縮尺に変更する縮尺条件とが用意されている。
【0054】
この実施形態では、ピース画像入れ替え条件は、パズルゲームサービスを要求してきたアクセス毎に、予め、地図サイト1側で選定されて指定されており、パズル化支援プログラムにその条件が組み込まれている。したがって、この例では、作成者も、パズル化におけるピース画像入れ替え条件を知らない。また、この実施形態では、縮尺条件は、縮尺変更手段2105を用いて、作成者が設定可能とされている。
【0055】
なお、ピース画像入れ替え条件と縮尺条件の両方を、地図サイト1側で指定するようにしても良いし、また、パソコン2側で作成者が指定するようにしても、勿論よい。また、ピース画像入れ替え条件をパソコン2側で作成者が指定し、縮尺条件を地図サイト1側で指定するようにしても良い。
【0056】
ピース領域画像変更手段2104は、分割手段2103により部分領域222が分割されて形成された複数個のピース領域223のそれぞれの画像を、前記のようなパズル作成の条件に応じて変更する処理をする。この実施形態では、パズル作成時のパズル化の処理は、複数個のピース領域223のそれぞれに表示する画像を、パズル作成の条件にしたがって変更する処理であり、ピース領域223自体を入れ替える処理ではない。また、パズル解法処理は、複数個のピース領域223のそれぞれに表示する画像を、元の画像に戻す処理となる。
【0057】
ピース画像入れ替え条件によるパズル化後のそれぞれのピース領域223に表示すべき画像について説明する。なお、この例では、ピース領域223のそれぞれにおける地図画像の描画により、ピース領域223のそれぞれの画像が変更される。
【0058】
例えば、図3に示すように、部分領域222が分割されて形成された複数個(9個)のピース領域223が、画像「A」〜画像「I」からなるとする。そして、部分領域222の9個のピース領域を、図4(A)に示すように、ピース領域223a〜223iとする。したがって、それぞれのピース領域223a〜223iの元の画像(パズル化前の画像)は、同図に示すように、画像「A」〜画像「I」である。
【0059】
そして、ピース画像入れ替え条件によるパズル化後のそれぞれのピース領域223a〜223iに表示すべき画像は、図4(B)に示すように入れ替えるものとした場合、ピース領域画像変更手段2104は、ピース領域223a〜223iのそれぞれにおいて表示すべき地図画像を、次のようにして描画する。
【0060】
先ず、ピース領域画像変更手段2104は、そのときの部分領域222における複数個のピース領域223a〜223iのそれぞれに描画する画像の基点位置として、この例では、図4において黒丸の点で示すように、各ピース領域の中心位置を定める。この例では、ピース領域223a〜223iは、全て同じ矩形形状であるので、各ピース領域223a〜223iにおいて中心位置の相対的な位置は一致している。
【0061】
次に、ピース領域画像変更手段2104は、部分領域222の、そのときの対象画像における位置での複数個のピース領域223a〜223iのそれぞれの中心位置に対応する地図画像221上の位置情報Pa〜Pi(地図上の緯度、経度)を求め、それらを各ピース領域と対応付けて記憶保持する。ここで求められた位置情報Pa〜Piは、パズル化前の各ピース領域223a〜223iの画像「A」〜画像「I」の描画の基点位置の位置情報となる。すなわち、ピース領域画像変更手段2104は、現在位置の部分領域の複数個のピース領域223a〜223iのそれぞれに、本来表示される画像の基点位置の位置情報と、それぞれのピース領域223a〜223iとの対応関係を、パズル化前対応テーブル情報として記憶保持する。
【0062】
次に、ピース領域画像変更手段2104は、ピース画像入れ替え条件によってパズル化された後のピース領域223a〜223iのそれぞれに表示する画像の基点位置の位置情報と、それぞれのピース領域223a〜223iとの対応関係を示すパズル化後対応テーブル情報を作成する。
【0063】
図4(B)の例においては、ピース領域223aには画像「C」、ピース領域223bには画像「H」、ピース領域223cには画像「E」、・・・となることが、予めプログラムされているピース画像入れ替え条件となっているので、ピース領域画像変更手段2104は、ピース領域223aの画像の基点位置の位置情報はPc、ピース領域223bの画像の基点位置の位置情報はPh、ピース領域223cの画像の基点位置の位置情報はPe、・・・というように、パズル化後対応テーブル情報を作成する。
【0064】
次に、ピース領域画像変更手段2104は、それぞれのピース領域223a〜223iに表示すべき画像の地図データを、作成したパズル化後対応テーブル情報の、対応する位置情報Pa〜Piを用いて、地図データ一時記憶部2107から取得する。そして、ピース領域画像変更手段2104は、パズル化後にピース領域223a〜223iのそれぞれに表示すべき画像を、取得した地図データのそれぞれを用いて描画する。
【0065】
例えば、パズル化後対応テーブル情報においては、ピース領域223aに対応して画像「C」の基点位置の位置情報Pcが記憶されている。そこで、ピース領域画像変更手段2104は、その位置情報Pcを基点としてピース領域223aに表示すべき地図画像(画像「C」)の地図データを、地図データ一時記憶部2107から得る。そして、位置情報Pcを、ピース領域223aの中心位置に合わせ、それを基点として、取得した地図データを用いて、画像「C」をピース領域223aに描画する。
【0066】
ピース領域画像変更手段2104は、他のピース領域223b〜223iについても、同様にしてパズル化後の地図画像情報を描画する。これにより、図4(B)に示すように、ピース画像入れ替え条件によってパズル化された後の、部分領域222についてのパズル化画像が得られる。
【0067】
前述したように、部分領域222は、パズル化前のみでなくパズル化後においても、部分領域設定手段2102により、対象画像内を移動可能である。ピース領域画像変更手段2104は、パズル化された状態の部分領域222の移動時にも起動されて、ピース領域223a〜223iのそれぞれの画像を、前述と同様にして、移動後の部分領域222の対象画像に応じたものに変更する処理を行う。
【0068】
すなわち、部分領域222が移動されると、ピース領域画像変更手段2105は、パズル化前対応テーブル情報を、移動後の部分領域222の対象画像上の位置に応じたものに更新する。そして、部分領域222の画像が既にパズル化されているときには、更新したパズル化前対応テーブルから、前述と同様にして、パズル化後対応テーブルを作成する。そして、ピース領域画像変更手段2104は、そのパズル化後対応テーブルの情報に基づいて、移動後の部分領域におけるパズル化画像を生成して表示する。
【0069】
すなわち、部分領域222の複数個のピース領域223a〜223iのそれぞれの画像からなるパズル化画像は、部分領域222が対象画像上を移動すると、その移動後の部分領域222に対応する対象画像内容に応じたものに変更される。
【0070】
例えば、図4に示すようにして、ピース画像入れ替え条件に基づいてパズル化された部分領域のパズル化画像(図4(B)参照)は、図5に示すように、対象画像上において、部分領域位置222Aから部分領域位置222Bに移動されたときには、部分領域位置222Aにおける画像「C」、[H]、「E」、・・・のそれぞれから、部分領域位置222Bにおける画像「C´」、[H´]、「E´」、・・・のそれぞれに変更される。
【0071】
したがって、作成者は、移動前後の部分領域22のパズル化画像の画像内容を見ることで、対象画像上のどの部分領域222で作成されたパズルが解法し易いか、あるいは解法し難いかを、判断することができる。
【0072】
また、部分領域222は、パズル化された後にも、部分領域設定手段2102により、その大きさを変えることができる。このときにも、ピース領域画像変更手段2104は起動されて、ピース領域223a〜223iのそれぞれの画像を、前述と同様にして、パズル化後対応テーブルの、対応する基点位置の位置情報を基点として描画することにより、指定された大きさに応じたものに変更する処理を行う。
【0073】
さらに、ピース領域画像変更手段2104は、パズル化後の部分領域のピース領域223a〜223iの画像についての縮尺が変更されたときにも、起動されて、その縮尺の変更に応じた画像に変更する描画処理も行う。この縮尺の変更時の描画処理については、次の縮尺変更手段2105の説明と共に、説明する。
【0074】
縮尺変更手段2105は、部分領域222の複数個のピース領域223のそれぞれに表示されている画像の縮尺を変更設定する機能手段である。この例では、作成者がマウス23により、複数個のピース領域223のうちの、いずれか1個のピース領域223を、例えばダブルクリックすると、縮尺変更手段2105が起動され、ダブルクリックされたピース領域の画像の縮尺指示が受け付け可能となる。縮尺は、例えばマウスホイールの回動により変更される。なお、ピース領域223a〜223iの画像の縮尺変更はパズル作成の条件となるので、縮尺変更手段2105は、当該縮尺条件によるパズルの解答としての元の縮尺を記憶保持し、後述するように、作成したパズルの情報(パズルを作成するためのパラメータ情報)に含めて、地図サイト1に送るようにする。
【0075】
この例では、前記ダブルクリック後のマウス23のホイール回動操作を縮尺指示操作としており、縮尺変更手段2105は、マウス23のホイールの回動方向に応じて、縮尺を小さく(地図エリアを拡大)する指示と、縮尺を大きく(地図エリアを縮小)する指示とを区別して受け付ける。
【0076】
地図画像は、縮尺に応じて詳細表示する内容が異なるので、地図サイト1の地図データ提供部11の地図データベースには、それぞれの縮尺に応じた地図データがそれぞれ格納されている。各縮尺の地図データには、緯度、経度の位置データが含まれており、その位置データにより、縮尺の異なる地図データ上の位置を、互いを対応付けることができることは言うまでもない。
【0077】
縮尺変更手段2105は、作成者による縮尺指示を受け付けると、受け付けた縮尺を伴った部分領域222についての地図データの取得要求を、地図サイト1の地図データ提供部11に送る。
【0078】
すると、地図データ提供部11は、部分領域222を含む地域の地図データであって、指定された縮尺の地図データをパソコン2に送ってくるので、縮尺変更手段2105は、その地図データを受け取り、それを地図データ一時記憶部2107に一時記憶する。また、縮尺変更手段2105は、ダブルクリックにより指示された縮尺変更対象のピース領域の情報を含めた当該ピース領域の画像描画要求を、ピース領域画像変更手段2104に送る。
【0079】
ピース領域画像変更手段2104は、この縮尺変更手段2105からの情報を受けて、部分領域222の複数個のピース領域223a〜223iのうちの、縮尺変更指示されたピース領域の画像を、指示された通りの縮尺の画像に変更描画する処理を行う。図6を参照しながら、ピース領域画像変更手段2104による、この画像の縮尺変更処理について説明する。なお、図6(A)は、パズル化後の部分領域の複数個のピース領域223a〜223iの画像であって、縮尺変更までの画像を示している。すなわち、この図6(A)では、複数のピース領域の画像の縮尺は、一致している。図6(B)は、複数個のピース領域223a〜223iの幾つかの画像の縮尺が変更された状態を示している。
【0080】
すなわち、例えば図6(B)の例においては、ピース領域223aの画像「C」の縮尺は大きく(地図画像エリアが大きくなるので、画像は縮小)し、ピース領域223bの画像「H」の縮尺は小さく(地図画像エリアは小さくなるので、画像は拡大)し、ピース領域223cの画像「E」の縮尺はそのままとし、・・・、ピース領域223iの画像「F」の縮尺は小さく(地図画像エリアは小さくなるので、画像は拡大)している。
【0081】
この縮尺変更処理においても、前述のピース画像入れ替え条件によるパズル化処理における複数個のピース領域223a〜223iに対する画像の描画時と同様に、各ピース領域223a〜223iに中心位置(緯度、経度からなる)を描画の基点位置とする描画を行うようにする。
【0082】
ピース領域画像変更手段2104は、先ず、縮尺変更手段2105からの情報から、縮尺の変更がなされたピース領域を認識する。そして、その認識したピース領域の画像の描画の基点位置の位置情報(緯度、経度)を、パズル化後対応テーブル情報から取得する。そして、ピース領域画像変更手段2104は、取得した位置情報の点を、前記認識したピース領域223aの中心位置に合わせ、それを基点として、地図データ一時記憶部2107に記憶されている、新たに地図サイト1から取得した指定された縮尺の地図データを用いて、前記認識したピース領域の画像をそれぞれのピース領域に描画する。
【0083】
作成者により、ピース領域が指定されて、その縮尺の変更がなされる毎に、縮尺変更手段2105およびピース領域画像変更手段2104は、上述の処理を実行する。
【0084】
こうして、この例においては、部分領域222を分割して形成したピース領域223a〜223iの画像の縮尺を変更することができるので、この縮尺の変更も、パズル作成の条件として、パズルの作成ができる。そして、この縮尺変更手段2105およびピース領域画像変更手段2104を用いた縮尺変更処理をした後であっても、部分領域設定手段2102により、部分領域222を対象画像上で移動させることができる。
【0085】
そして、移動操作がなされた後には、移動後の部分領域222の画像について、縮尺変更手段2105およびピース領域画像変更手段2105により上述と同様の処理がなされ、各ピース領域223a〜223iの画像は、それぞれ指定された縮尺の画像とされる。このため、前述のピース画像の入れ替えの場合と同様にして、作成者は、移動前後の部分領域22のパズル化画像の画像内容を見ることで、縮尺条件をパズル作成の条件に加えた場合においても、対象画像上のどの部分領域222でのパズル化画像が解法し易いか、あるいは解法し難いかを、判断することができる。
【0086】
なお、上述の実施形態では、パズル化のピース画像入れ替え条件が地図サイト側1で予め設定されており、部分領域の分割が終了すると、自動的にピース画像入れ替え条件に基づくパズル化処理が実行されるようにされているため、縮尺条件は、パズル化のピース画像入れ替え条件と併合して使用するものとなっている。
【0087】
しかし、図7(A)、(B)に示すように、ピース画像入れ替え条件に基づくパズル化を行わずに、縮尺条件のみのパズル作成の条件とするようにしても良い。この場合に、この実施形態では、各ピース領域223a〜223iの画像は、各ピース領域の中心位置を基点として描画するようにしているので、隣接するピース領域で絵柄が連続する縮尺(解答となる縮尺)は、一意に定まるものでなる。
【0088】
次に、ヒント情報提供手段2106について説明する。地図サイト1は、前述したように、地図データ提供部11と共に、地図関連情報提供部12を備えている。地図関連情報提供部12は、地図上に表示される拠点(POI(Point Of Interest))に関する情報をデータベース(POIデータベース)として記憶しており、位置情報(緯度、経度)を検索子として情報要求されたときに、拠点に関する情報を提供する。
【0089】
ここで、拠点とは、点的に住所が定められる例えば飲食店やデパートなどの店舗や、幹線道路、鉄道、ゴルフ場などの施設、また、代表点が定められている山や公園、海水浴場、滝などの自然物をも含む。また、拠点は、地図上で点として表示可能なものにかぎらず、公園やゴルフ場など、ポリゴン(多角形)等で定義されたものも含むものである。
【0090】
POIデータベースは、日本全国の拠点のそれぞれの詳細情報からなるPOIテーブルの情報を格納している。POIテーブルには、各拠点の地図上の位置情報と、拠点についてのその他の情報とからなる拠点情報が記録される。例えば、POIテーブルは、各拠点毎に、その識別情報(ID)、名前、住所、緯度・経度、ジャンル、紹介文などが対応付けられて記録されている。
【0091】
この実施形態では、このPOIデータベースの情報を用いることで、パズルを解く際のヒント情報を作成することができるように構成されている。すなわち、この実施形態では、ヒント情報提供手段2106は、部分領域222のパズルを解くためのヒントを作成するための機能手段であり、この例では、図3に示すように、ヒントアイコン226が、当該機能の起動用として、ディスプレイ22の表示画面220に呈示される。
【0092】
そして、この実施形態では、作成者がヒントアイコン226をクリックすると、図示は省略するが、部分領域222の地図画像上に表示される画像ヒントと、テキスト文字からなるテキストヒントとの2種類のヒントの選択窓が開く。
【0093】
この選択窓で、作成者が、画像ヒントを選択すると、この例では、ヒントとして地図画像上に強調して表示する拠点、例えば鉄道、幹線道路、河川、施設などの一覧が呈示される。作成者は、その一覧中から、ヒントとすべき拠点情報を選択する。すると、ヒント情報提供手段2106は、その拠点情報の強調要求を地図サイト1の地図データ提供部11に送って、その拠点情報が強調された地図画像の地図データを地図データ提供部11から取得し、地図データ一時記憶部2107に保持する。そして、ヒント情報提供手段2106は、ピース領域画像変更手段2104に対して、部分領域222の各ピース領域の画像変更要求をする。
【0094】
ピース領域画像変更手段2104は、ヒント情報提供手段2106からの要求を受けて、地図データ一時記憶部2107に保持されている、指定された拠点が強調された地図画像の地図データにより、部分領域222の各ピース領域の画像を書き換え描画する。これにより、図示は省略するが、ディスプレイ22の表示画面220の部分領域222の画像は、選択された拠点が強調された地図画像によるパズル化画像となり、画像ヒントがどのように画像上に表示されるかが作成者に報知される。作成者が、このパズル化画像を確認して、選択した拠点情報を、画像ヒントとして採用すると決定すると、ヒント情報提供手段2106は、作成者により選択された拠点情報を、ヒント情報として保持する。
【0095】
地図画像は、例えば鉄道路線、幹線道路、店舗などの拠点を描画オブジェクトとして、それぞれ個別に描画することができる画像情報である。したがって、ヒントとすべき拠点情報を選択することにより、その選択された鉄道路線、幹線道路、店舗などを、強調表示することは容易にできる。
【0096】
例えば、ヒントとして幹線道路を強調した地図を提供するようにした場合であれば、その幹線道路が強調された地図画像を各ピース領域に表示したときには、幹線道路の繋がりを手がかりにすることで、隣接するピース領域を検出するのが容易となる。
【0097】
次に、選択窓で、作成者が、テキストヒントを選択すると、この例では、ヒントとしてテキスト文字により表示する拠点の属性、例えば、ピース領域の中心位置の住所や拠点の名称などを選択することができる。また、フリーワードヒントとして、作成者がテキスト文字からヒントフレーズを作成するようにすることを選択することもできる。例えば複数個のピース領域のそれぞれに含まれる拠点情報を地図サイト1から取得して、各ピース領域について拠点一覧を表示し、その各ピース領域毎の拠点一覧を参照しながら、テキスト文によるヒントを作成することができる。例えば、「あるピース領域には、病院Aがあり、それに隣接するピース領域には、○○高等学校がある」などのテキスト文を作成して、ヒントとして提供することができる。
【0098】
作成中のヒントのテキスト文字は、ディスプレイ22の表示画面220の所定の位置に表示され、作成者に確認のために報知される。作成者は、この表示を確認して、選択あるいは設定したテキストヒントを採用するかどうかを決定する。ヒント情報提供手段2106は、作成者により作成されたテキストヒントの情報を保持する。
【0099】
ヒント情報提供手段2106により保持された画像ヒントの情報(強調表示する拠点の情報など)や、テキストヒントの情報は、作成されたパズルのパラメータ情報の一部として、地図サイト1に送られ、前述したように、URLに含められる。なお、作成者は、画像ヒントとテキストヒントの両方を選択あるいは設定するようにしても良いし、一方のみを選択あるいは設定するようにしてもよい。
【0100】
なお、画像ヒントは、次のようにして提供することもできる。すなわち、地図サイト1の地図データ提供部11が、前述した縮尺毎の地図データのほかに、幹線道路を主として表示する地図や鉄道線路を主として表示する地図などのように、所定の地図属性を強調した複数種の地図(以下、属性強調地図と称する)の地図データを格納するようにする。
【0101】
そして、作成者が、画像ヒントを選択したとき、選択できるヒントとして、地図データ提供部12が提供可能な属性強調地図画像の一覧、例えば鉄道線路、幹線道路、河川、などの強調される属性により属性強調地図画像の一覧を表示させる。作成者は、その一覧中から、ヒントとして提供したい属性強調地図画像を選択することができる。この場合には、作成者が、選択した属性強調地図画像を、画像ヒントとして採用することを決定すると、ヒント情報提供手段2106は、作成者により選択された属性強調地図画像を地図データ提供部11から取得するための情報を、ヒント情報として保持するものである。
【0102】
以上のようにして、パズルの作成を完了したときには、作成者は、この例では、図3に示すパズル登録アイコン227をマウス23でクリックする。すると、パソコン2は、作成したパズルのパラメータ情報、すなわち、当該パズルを作成するために必要なパラメータ情報およびヒント情報やその他の付随情報などのパラメータ情報、を地図サイト1に送って登録要求する。
【0103】
また、作成者が、パズル登録アイコン227をマウス23でクリックすると、パズルの解法者の作成欄を含むウィンドウが開く。そこで、作成者は、友人などをパズルの解答者とする場合には、そのメールアドレスなどを入力する。パズルの解答者には、作成者自身を含めることもできる。地図サイト1への登録要求時には、このパズルの解答者の情報も送られる。
【0104】
ところで、この実施形態では、パズルの解法は、複数個のピース領域223の画像の配置関係を、元の配置関係に戻すこと(ピース画像の入れ替え条件の解答)、また、縮尺を元の縮尺に戻すこと(縮尺条件の解答)である。このため、パズルの解法の際にも、部分領域222内に表示される画像は、後述するように変更されても良い。
【0105】
しかし、作成者は、部分領域222の画像内容を、上述したように対象地図画像221内で部分領域222を移動させることで選択することができるので、その選択した部分領域222の画像内容でパズルを解法させたい場合がある。そのため、この実施形態では、解答者が部分領域222を移動しないでパズルを解くようにさせるために、解答者側での部分領域222の移動を禁止するパズルロックができるようにしている。
【0106】
すなわち、この実施形態では、図3に示すように、パズル登録アイコン227が作成者によりクリックされると、作成した部分領域222の対象地図画像221上での位置をロック(パズルロックと称する)するか否かを設定する画面が表示される。作成者が、このパズルロックを設定すると、パズルロックフラグが立てられる。このパズルロックフラグが立っていることは、後述するように、パズルの解答者側では、作成されたパズル化された部分領域222の対象地図画像221上での位置および部分領域222の大きさがロックされた状態でパズルを解かなければならないことを意味する。このパズルロックフラグの情報も、パズルのパラメータ情報の一部として地図サイト1への登録要求時に送られる。
【0107】
以上のようにして、作成者が登録実行操作をすると、作成されたパズルのパラメータ情報、パズル解法者のメールアドレスなどの連絡先、などが地図サイト1に送られる。作成されたパズルのパラメータ情報には、対象地図画像221の縮尺、部分領域222の大きさ、分割数、ピース領域223の形状、対象地図画像221における部分領域222の位置情報、各ピース領域223の画像の縮尺と解答の縮尺、パズルロックフラグなどの情報が含まれる。
【0108】
なお、この例では、ピース画像入れ替え条件は、地図サイト1側が予め設定するので、その解答としての画像入れ替えの変換テーブル(例えば、パズル化前対応テーブル情報と、パズル化後対応テーブル情報)は、パズルのパラメータ情報とする必要はない。地図サイト1は、パズル解法ゲームを支援するプログラムに、このテーブル情報を含めることができる。
【0109】
地図サイト1は、パソコン2からの登録情報を受信すると、この実施形態では、前述したように、受信したパズルのパラメータ情報を含めたURLを生成する。そして、地図サイト1は、解答者のメールアドレスなどの連絡先に、そのパズルの解答者として選択されたことと、当該地図サイト1で作成したURLとを送る。
【0110】
この連絡を受けた解答者は、受け取ったURLを用いて地図サイト1にアクセスすることにより、後述するようにして、作成されたパズルについてのパズル解法ゲームを楽しむことができる。
【0111】
[パズル作成装置の実施形態の処理動作例]
次に、以上説明したようなパズル作成支援サービス享受時のパソコン2の処理動作の流れの例を、図8〜図11のフローチャートを参照して説明する。以下に説明する各ステップの処理は、パソコン2のCPU201が、ROM202およびメインメモリ210に格納した地図サイト1から取得したプログラムにしたがって、RAM203をワークエリアとして用いて実行することにより行われる。
【0112】
すなわち、先ず、CPU201は、使用者により地図サイト1へのアクセスが操作指示されたか否か判別する(ステップS101)。このステップS101で、地図サイト1へのアクセス操作指示がなされていないと判別したときには、CPU201は、他の処理ルーチンに移行し(ステップS102)、その処理ルーチンが終了すると、ステップS101に戻る。
【0113】
ステップS101で、地図サイト1へのアクセス操作指示がなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1から送られてくるサービス一覧を表示する(ステップS103)。次に、CPU201は、そのサービス一覧のうちのパズルゲームサービスが選択されたか否か判別し(ステップS104)、パズルゲームサービス以外が選択されたときには、その選択されたサービスについての処理ルーチンに移行する(ステップS105)。
【0114】
ステップS104で、パズルゲームサービスが選択されたと判別したときには、CPU201は、ここでは、パズル作成支援サービスの要求を地図サイト1に送る(ステップS106)。すると、地図サイト1からは、パズル作成支援プログラムと、対象画像の地図情報が送られてくるので、CPU201は、パズル作成支援プログラムをメインメモリ210に格納すると共に、ディスプレイ22の表示画面220に表示されるウィンドウに、パズル化の対象となる地図の全体を表示する(ステップS107)。
【0115】
次に、CPU201は、設定アイコン224がクリックされ、部分領域222の形状が選定されるのを待ち(ステップS108)、部分領域222の形状が選定されたと判別したときには、表示画面220に表示されている地図画像221上のデフォルトの初期位置に、指定された形状の部分領域枠222Lを表示する(ステップS109)。
【0116】
次に、CPU201は、作成者によるマウス23のドラッグアンドドロップ操作により、部分領域222が対象画像の地図画像221上において移動されたか否か判別し(図9のステップS111)、移動されたと判別したときには、移動指示された位置に部分領域枠222Lを表示する(ステップS112)。次に、CPU201は、処理をステップS111に戻す。
【0117】
ステップS111で、部分領域222が対象画像の地図画像上において移動されてはいないと判別したときには、部分領域枠222Lについての拡大または縮小指示がなされたか否か判別する(ステップS113)。このステップS113で、部分領域枠222Lについての拡大または縮小指示がなされたと判別したときには、CPU201は、部分領域枠222Lを指示された通りに拡大または縮小する(ステップS114)。次に、CPU201は、処理をステップS111に戻す。
【0118】
ステップS113で、部分領域枠222Lについての拡大または縮小指示がなされてはいないと判別したときには、CPU201は、部分領域222の形状が変更されたか否か判別する(ステップS115)。このステップS115で、部分領域222の形状が変更されたと判別したときには、部分領域枠222Lの形状を指定された形状に変更する(ステップS116)。次に、CPU201は、処理をステップS111に戻す。
【0119】
ステップS115で、部分領域222の形状が変更されていないと判別したときには、CPU201は、部分領域222の分割数と、ピース領域223の形状とが作成者により決定されたか否か判別し(ステップS117)、部分領域222の分割数と、ピース領域223の形状とが作成者により決定されてはいないと判別したときには、処理をステップS111に戻す。
【0120】
ステップS117で、分割数と、ピース領域223の形状とが作成者により決定されたと判別したときには、CPU201は、部分領域222を指定された分割数の複数個のピース領域223に分割し、各ピース領域に、パズル画像の入れ替え条件にしたがってパズル化した後の画像を描画する(ステップS118)。
【0121】
次に、CPU201は、作成者による部分領域222の大きさの拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別し(ステップS119)、受け付けたと判別したときには、部分領域222の大きさを指示通りに拡大または縮小し、それに合わせて各ピース領域223の画像を描画し直す(ステップS120)。次に、CPU201は、処理をステップS119に戻す。
【0122】
次に、CPU201は、作成者により、部分領域222が対象画像の地図画像上において移動されたか否か判別し(図10のステップS121)、移動されたと判別したときには、移動指示された位置に部分領域222を移動し、各ピース領域223に、移動後の部分領域222´におけるパズル化後の画像を描画する(ステップS122)。次に、CPU201は、処理をステップS119に戻す。
【0123】
ステップS121で、部分領域222についての移動操作はなされていないと判別したときには、CPU201は、複数個のピース領域223のいずれかについての縮尺変更指示を受け付けたか否か判別する(ステップS123)。このステップS123で、複数個のピース領域223のいずれかについての縮尺変更指示を受け付けたと判別したときには、CPU201は、指定された縮尺の地図データを、地図サイト1から取得し、取得した地図データを用いて、縮尺変更指示されたピース領域223の画像を、指示された縮尺の画像となるように描画し直す(ステップS124)。次に、CPU201は、処理をステップS119に戻す。
【0124】
また、ステップS123で、ピース領域223についての縮尺変更指示を受け付けてはいないと判別したときには、CPU201は、作成者によるヒントの条件設定指示を受け付けたか否か判別する(ステップS125)。ステップS125で、ヒントの条件設定指示を受け付けたと判別したときには、CPU201は、設定されたヒントの条件を一時保持する(ステップS126)。次に、CPU201は、処理をステップS119に戻す。
【0125】
ステップS125で、ヒントの条件設定指示を受け付けてはいないと判別したときには、CPU201は、パズル登録アイコン227がクリックされたか否か判別し(ステップS127)、パズル登録アイコン227がクリックされていないと判別したときには、処理をステップS119に戻す。
【0126】
ステップS127で、パズル登録アイコン227がクリックされたと判別したときには、CPU201は、部分領域222のロック要求を受け付けたか否か判別し(ステップS128)、部分領域222のロック要求を受け付けたと判別したときには、パズルロックフラグを立てる(ステップS129)。
【0127】
ステップS128で、部分領域222のロック要求を受け付けてはいないと判別したとき、または、ステップS129で、パズルロックフラグを立てる処理を終了したときには、CPU201は、作成したパズルの解答者の設定がなされたか否か判別する(図11のステップS131)。
【0128】
このステップS131で、作成したパズルの解答者の設定がなされたと判別したときには、CPU201は、作成者により入力された解答者のメールアドレスなどの連絡情報を受け付けて一時保持する(ステップS132)。
【0129】
ステップS131で、作成したパズルの解答者の設定がなされてはいないと判別したとき、または、ステップS132で、解答者のメールアドレスなどの連絡情報を受け付けて一時保持する処理を終了したときには、CPU201は、パズル登録実行操作がなされたか否か判別する(ステップS133)。このステップS133で、パズル登録実行操作がなされてはいないと判別したときには、CPU201は、処理をステップS128に戻す。
【0130】
また、ステップS133で、パズル登録実行操作がなされたと判別したときには、CPU201は、作成されたパズルを作成するためのパラメータ情報、パズルロックの有無情報、パズル解法者のメールアドレスなどの連絡先、などを、地図サイト1に送る(ステップS134)。
【0131】
次に、CPU201は、作成者がパズル解答者となる場合もあることを考慮して、パズル解法ゲームのスタート指示が、作成者によりなされたか否か判別する(ステップS135)。このステップS135で、スタート指示が作成者によりなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1からパズル解法ゲームの支援プログラムを取得し、パズル解法ゲームの処理ルーチンを実行する(ステップS136)。
【0132】
また、ステップS135で、スタート指示が作成者によりなされていないと判別したときには、作成者により終了操作がなされたか否か判別し(ステップS137)、終了操作がなされていないと判別したときには、処理をステップS135に戻す。
【0133】
ステップS137で、終了操作がなされたと判別したときには、地図サイト1とのネットワーク4を通じた接続を切断して、この処理ルーチンを終了する。
【0134】
[パズル作成装置の実施形態の変形例]
なお、上述の実施形態の説明では、表示された対象画像の一部に部分領域222が設定されると共に、その対象画像の部分領域222のところで、パズル化画像を表示するようにしたが、対象画像の部分領域はその枠222Lでのみ示し、部分領域のパズル化画像は対象画像とは別の領域に、例えば拡大して示すようにしても良い。
【0135】
また、上述の実施形態では、部分領域内のピース領域の形状は、同一形状としたが、同一形状に限定する必要はない。例えば図12に示すように、部分領域のピース領域223〜22314のそれぞれを、任意の形状とするようにしても良い。図12のようにピース領域のそれぞれの形状が任意となる場合においても、各ピース領域223〜22314における地図画像は、その中心位置P〜P14を基点として描画するようにすればよい。
【0136】
この図12の例の場合には、各ピース領域の地図画像の境界は、それぞれピース領域の形状に沿った異なったものとなる。このため、パズル化のためピース領域の画像が入れ替えられると、元のピース領域の地図画像の境界は、入れ替えられたピース領域の形状に沿った形状に変えられてしまうため、見えなくなってしまう。したがって、ピース領域の形状を図12のように任意のものとすることにより、より解法が困難なパズルを容易に作成することができる。
【0137】
なお、図12のようにピース領域のそれぞれの形状を異ならせた場合には、パズル解答者には、各ピース領域の画像片をばらばらにしてパズルを提供し、図12のような矩形を完成させるようにする、従来の、形状の異なるパズルの組み上げ操作から開始させるようにしても良い。ただし、その場合には、図12のように組み上げが完成した状態の画像が、後述する実施形態のパズル解法ゲームの開始時のパズル画像となる。
【0138】
また、分割後の複数個のピース領域のそれぞれの形状を任意の形状として異ならせるようにする場合において、対象画像が地図である場合には、分割後のピース領域の形状としては、地図における県境や市町村の境などの行政界を用いるようにすることもできる。
【0139】
また、ピース領域に描画する画像を、所定角度だけ回転することをパズル作成の条件として加えるようにしても良い。
【0140】
また、上述の実施形態では、地図サイト1で、パズル作成の条件を予め設定するようにしたが、パズル作成装置側で、作成者が、ピース画像入れ替え条件、縮尺条件のそれぞれを設定するようにしても勿論良い。
【0141】
次に、パズル解法ゲーム装置の実施形態について説明する。以下に説明するパズル解法ゲーム装置の実施形態は、上述したパズル作成装置の実施形態で作成された地図画像を対象画像として上述のようにして作成されたパズルを解く場合である。
【0142】
[パズル解法ゲーム装置の実施形態のハードウエア構成例]
以下、パソコン3の場合を例にとって、地図サイト1と共に構成されるパズル解法ゲーム装置の実施形態の構成について説明する。図13は、パソコン3が地図サイト1にアクセスした状態における前記パズル解法ゲーム用の支援プログラムの機能をも含む構成を示すブロック図である。
【0143】
この例では、パソコン3は、システムバス300に対してCPU301と、プログラム等を格納するROM302と、ワークエリアとして働くRAM303とが接続されている。また、システムバス300には、さらに、表示制御部304、ディスプレイ32、ポインティングデバイスインターフェース305、キーボードインターフェース306、通信インターフェース307、受信信号処理部308、送信信号生成部309、メインメモリ310、が接続されている。
【0144】
CPU301〜メインメモリ310からなるハードウエア構成は、前述したパソコン2のCPU201〜メインメモリ210からなるハードウエア構成と全く同様であるので、その説明は省略する。パソコン2とパソコン3との違いは、地図サイト1に接続したときに受け取った支援プログラムが異なることによる機能手段にある。
【0145】
そこで、以下に、パソコン3のメインメモリ310に一時保持されたパズル解法支援プログラムにより構成される各機能手段について、それぞれにより実行するパズル解法ゲーム処理動作を説明しながら説明する。
【0146】
パソコン3は、地図サイト1から受け取ったパズル解法支援プログラムに従った処理機能手段として、この例では、対象画像表示手段3101、部分領域変更手段3102、ピース領域画像変更手段3103、ピース領域拡大手段3104、縮尺変更手段3105、ヒント情報提供手段3106を、備えるようになるものである。また、メインメモリ310には、地図サイト1から取得したパズル化の対象画像となった地図画像を表示するための地図データを一時記憶する地図データ一時記憶部3107が形成される。
【0147】
対象画像表示手段3101は、地図データ一時記憶部3107に記憶されている地図サイト1から取得した地図データと、パズルの情報とを用いて、表示制御部304を通じてディスプレイ32の表示画面320に、例えば図14に示すような画像321を、パズル解法ゲームの初期画像として表示する。この初期画像には、ピース領域のそれぞれにパズル化された画像が表示された部分領域322が、対象の地図画像上に表示されている。
【0148】
この表示画面320に表示する初期画像における対象画像321としての地図画像は、地図データ一時記憶部3107に保持した地図データで描画可能な地図の一部であってもよいし、全部であっても良い。また、対象画像表示手段3101は、拡大/縮小機能を有し、ディスプレイ32の表示画面320に表示する対象画像321の地図画像の縮尺を変更することもできる。
【0149】
また、パソコン3の使用者(以下、解答者という)が、より広い範囲の地図を対象画像321としたい場合には、パソコン3から地図サイト1に、その地図情報の取得要求を送って、対象となる地図画像を地図サイト1から取得し直すこともできる。
【0150】
部分領域変更手段3102は、パズル化画像からなる部分領域322の大きさや、対象画像321中での位置を変更するための機能手段であり、この例おいては、図14に示すように、部分領域変更アイコン324が、当該機能の起動用として、ディスプレイ32の表示画面320に呈示される。
【0151】
なお、部分領域322の大きさの変更および部分領域322の対象画像321上での位置の変更は、パズルの作成側でパズルロックが設定されていない場合にのみ可能となる。このため、パズルロックが設定されている場合には、部分領域変更アイコン324は、表示画面320には表示されない。この実施形態では、この部分領域変更アイコン324が表示されないことにより、パズルロックがかかっていて、部分領域322の「拡大/縮小」および「移動」は、処理機能として使用できないことが解答者に報知される。
【0152】
部分領域322の拡大/縮小の処理機能は、前述したパズル作成時の部分領域の拡大/縮小処理と全く同様である。また、部分領域322の移動の処理機能も、前述したパズル作成時の部分領域の移動処理と全く同様である。そして、部分領域変更手段3102により、部分領域322の拡大/縮小がなされたり、部分領域322の移動がなされたりしたときの、部分領域322内のピース領域の画像は、ピース領域画像変更手段3103により描画されて変更される。
【0153】
すなわち、図14に示すように、パズルロックがかかっていないときには、解答者は、部分領域322をマウスでドラッグアンドドロップ操作することで、部分領域322´などの任意の位置に移動することができる。この移動により、部分領域322内の複数のピース領域323の画像は、移動後の部分領域322´の位置の対象画像321の画像に応じて変化する。また、図示は省略するが、部分領域322の拡大/縮小機能により、部分領域322の対象画像321である地図画像上での大きさを変更することもでき、部分領域322内の複数のピース領域323の画像を変更することができる。
【0154】
したがって、解答者は、パズルロックがかかっていない場合には、部分領域322の大きさや対象画像321上での位置を変更させることにより、その画像内容を変更させて、よりパズルの解法がし易いと思われる画像内容の大きさや位置に変更してパズル解法ゲームを楽しむことができる。
【0155】
なお、対象画像321上に部分領域322を表示した状態で、パズル解法ゲームをすることもできるが、対象画像321上では部分領域322は小さい領域で表示せざるを得ない。そこで、この実施形態では、解答者が部分領域322の大きさおよび対象画像321上での位置を決定した後、表示画面320に呈示されている解法開始アイコン325を操作すると、表示画面320に、部分領域322のパズル化画像のみが拡大表示されるようにされている。作成者は、この拡大表示された部分領域322について、パズル解法ゲームを行うことができる。
【0156】
ピース領域画像変更手段3103は、パズル作成時のピース領域画像変更手段2104と同様の機能を備えるもので、パズル化の解法のためのピース画像の入れ替え操作がなされた後の部分領域322の各ピース領域323の画像を描画し直したり、ピース領域323の画像の縮尺変更に応じて各ピース領域の画像を描画し直したり、さらには、パズル解法のための補助操作としてのピース領域拡大操作に応じて、指定されたピース領域を拡大表示したりする機能を備える。
【0157】
ここで、解法すべきパズルが、前述した図4に示したものである場合を想定すると、部分領域322の複数個のピース領域は、図15(A)に示すようなものとなる。すなわち、部分領域322は、複数個(この例では9個)のピース領域323a〜323iに分割されており、画像「A」〜画像「I」が、図のようにパズル化されている。
【0158】
ピース領域画像変更手段3103は、URLに含まれるパズルのパラメータ情報と、地図サイト1から取得した支援プログラムに含まれているピース画像の入れ替え条件を用いて、部分領域322の各ピース領域323a〜323iの画像を描画する。すなわち、URLに含まれるパズルのパラメータ情報と、ピース画像の入れ替え条件から、パズル化後対応テーブル情報が生成できる。このパズル化後対応テーブル情報には、部分領域322の複数個のピース領域323a〜323iのそれぞれと、それぞれに描画する画像の基点位置の位置情報(地図上の緯度、経度)Pa〜Piとの対応関係が、記録されているので、ピース領域画像変更手段3103は、このパズル化後対応テーブル情報を用いて、部分領域322の各ピース領域323a〜323iの画像を描画する。なお、ピース領域画像変更手段3103は、地図サイト1から取得したパズル化後対応テーブル情報を、解法対応テーブルとして保持すると共に、パズル解法操作前テーブル情報の初期値としても保持する。
【0159】
そして、この例においては、ピース領域の画像の一つをドラッグして別のピース領域においてドロップする操作が、ピース画像の入れ替え操作とされている。解答者が、部分領域322の複数個のピース領域323a〜323iに対して、このピース画像の入れ替え操作を繰り返すことにより、ピース画像の入れ替え条件によりパズル化されたパズルの解法ができる。
【0160】
ピース領域画像変更手段3103は、ピース画像の入れ替え操作がなされると、パズル解法操作前テーブル情報に基づいて、必要なピース領域の画像を、前述したように、当該画像の基点位置の位置情報を基点として再描画する。そして、ピース領域画像変更手段3103は、その入れ替え後におけるピース領域323a〜323iのそれぞれと、それぞれに描画する画像の基点位置の位置情報(地図上の緯度、経度)Pa〜Piとの対応関係を、パズル解法操作後対応テーブル情報として保持する。
【0161】
そして、ピース領域画像変更手段3103は、さらにピース画像の入れ替え操作がなされると、前回保持したパズル解法操作後対応テーブル情報を、パズル解法操作前テーブル情報として、上述の動作を繰り返す。
【0162】
例えば図16(A)において、解答者が、ピース領域323eの画像「A」をドラッグして、矢印で示すように、ピース領域323aにドロップしたときには、図16(B)に示すように、画像「A」がピース領域323aに描画され、画像「C」がピース領域32eに描画される。そして、パズル解法操作前テーブル情報のピース領域323aの位置情報Pcが位置情報Paに書き換えられると共に、ピース領域323eの位置情報Paが位置情報Pcに書き換えられてパズル解法操作後対応テーブル情報を生成する。
【0163】
そして、ピース領域画像変更手段3103は、ピース画像の入れ替え操作の繰り返しにより、部分領域322の各ピース領域323a〜323iの画像が、図17(A)に示すように、パズル化前の画像の配置関係になると、保持しているパズル解法対応テーブル情報と、パズル解法操作後対応テーブル情報とが一致することから、パズル解法完了を判別する。そして、ピース領域画像変更手段3103は、パズル解法完了を判別すると、図17(A)に示すように、ディスプレイ32の表示画面320に、パズル解法完了メッセージ331を表示して、当該パズル解法完了を解答者に報知する。
【0164】
そして、ピース領域画像変更手段3103は、図17(B)に示すように、部分領域322における分割線を削除して、当該部分領域322に対応する地図画像332を表示画面320に表示する。この地図画像332は、通常の地図画像であり、ドラッグして移動させると、全体の地図画像が移動に従って変化し、また、縮尺を変更すると、全体として縮尺が変更されるものである。
【0165】
次に、ピース領域拡大手段3104は、解法開始アイコン325が操作されてパズル解法ゲームが開始された後に有効になる機能手段であり、各ピース領域に表示する地図画像の表示領域を広げることができるようにする機能手段である。この例おいては、図14に示すように、ピース領域拡大アイコン326が、当該機能の起動用として、ディスプレイ32の表示画面320に呈示される。解答者は、このピース領域拡大アイコン326をクリック操作した後、拡大したいピース領域をクリックして、例えばマウスホイールを回動することにより、当該ピース領域の表示領域を広げることができる。
【0166】
解答者が、ピース領域拡大アイコン326をクリック操作した後、例えば、図15の例の部分領域322のピース領域323eをクリックすると共に、マウスホイールを回動させると、図18に示すように、ピース領域323eの領域枠が領域枠323eLのように拡大されると共に、当該ピース領域323e内の地図画像が、点線で示す元の表示領域(地図領域範囲)の画像「A」から、表示領域が領域枠323eLまで広げられた画像「A´」に描画し直される。解答者が、ピース領域拡大アイコン326を再クリック操作すると、このピース領域の拡大表示機能は、終了となる。
【0167】
このピース領域の拡大表示機能により、各ピース領域に表示する地図画像の表示領域(地図領域範囲)を少し広げることができるため、隣接すべきピース領域と重なる地図部分を表示することが可能となり、パズルを解法する際の参考とすることができる。
【0168】
縮尺変更手段3105は、部分領域322の複数個のピース領域323a〜323iのそれぞれに表示されている画像の縮尺を変更設定する機能手段であり、解法開始アイコン325が操作されてパズル解法ゲームが開始された後に有効になる機能手段である。この縮尺変更手段3105は、パズル作成支援プログラムによる縮尺変更手段2105と全く同様の処理機能を有するので、重複説明は省略する。また、この縮尺変更手段2105とピース領域画像変更手段3103との連係動作も、パズル作成支援プログラムによる縮尺変更手段2105とピース領域画像変更手段2104との連係動作と全く同様であるので、重複説明は省略する。
【0169】
この縮尺変更手段3105は、パズル作成の条件として縮尺が用いられているときのみならず、ピース画像入れ替え条件のみによりパズル化された場合の解法補助機能として用いることが可能とされている。
【0170】
例えば、図15の例の部分領域322のピース領域323eをマウス33でダブルクリックし、マウスホイールを操作して縮尺を、例えば大きくすると、図19に示すように、ピース領域323eの画像「A」が縮小されて表示される。すなわち、縮尺変更手段3105からの縮尺指示情報を受けたピース領域画像変更手段3103は、ピース領域323eの画像「A」の基点の位置Paから、当該ピース領域323eに描画する地図画像の範囲を大きくした画像を表示する。
【0171】
このように、一つのピース領域の画像の縮尺を大きくすると、そのピース領域に表示される地図範囲が広がるので、その縮尺変更された地図画像を参照することにより、部分領域322全体の地図がどのようになっているかを把握することができる。
【0172】
また、縮尺変更手段により縮尺を小さくして、地図領域を狭くすることにより、それぞれのピース領域の画像の詳細情報を把握することができる。
【0173】
縮尺条件がパズル作成の条件となっている場合には、この縮尺変更手段3105による各ピース領域323a〜323iの画像の縮尺の変更により、パズル作成の条件である縮尺条件を解法することができる。前述したように、縮尺条件における解答の縮尺は、一意のものであり、その縮尺は、地図サイト1から送られてくる。そこで、ピース領域画像変更手段3103は、縮尺変更手段3105による縮尺変更処理の結果の各ピース領域323a〜323iの画像の縮尺が、解答の縮尺に一致したときには、縮尺一致メッセージを画面に表示するようにする。
【0174】
例えば、図20(A)に示すように、縮尺条件のみでパズル化された部分領域322に対して、図20(B)に示すように解法されたときには、表示画面320には縮尺一致メッセージ333と共に、パズル解法完了メッセージ331が表示される。
【0175】
ヒント情報提供手段3106は、部分領域322のパズルを解くためのヒントを提供するための機能手段であり、この例では、図14に示すように、ヒントアイコン327が、当該機能の起動用として、ディスプレイ32の表示画面320に呈示される。
【0176】
そして、解答者が、このヒントアイコン327をクリック操作すると、ヒント情報提供手段3106は、URLに含まれるヒントのパラメータを抽出する。そして、抽出したヒントのパラメータと、そのときの部分領域322の各ピース領域323a〜323iの画像の基点位置の位置情報(緯度、経度)を、地図サイト1に送る。ここで、ヒントのパラメータは、例えばヒントが画像ヒントであり、鉄道線路や幹線道路などの拠点を強調するものである場合には、その強調する対象の鉄道線路や幹線道路などの拠点を指定するパラメータであり、また、ヒントがテキストヒントであり、例えばピース領域の中心位置の住所をヒントとするものである場合には、その住所を要求するパラメータである。
【0177】
地図サイト1は、これを受け取ると、作成者により作成されたヒントを、解答者側に送るようにする。例えば、ヒントが、地図画像上での鉄道路線の強調表示である画像ヒントであるときには、地図サイト1は、部分領域322の各ピース領域323a〜323iの画像の基点位置の位置情報を中心とした画像であって、鉄道路線を強調表示した画像を生成するための地図データを、パソコン3に返信する。
【0178】
パソコン3では、これを受け取ると、ヒント情報提供手段3106が、受信した情報をピース領域画像変更手段3103に渡す。ピース領域画像変更手段3103は、部分領域322の各ピース領域323a〜323iの画像を、受信した情報による鉄道路線を強調した画像に描画し直す。このとき、地図サイト1から送られてくる地図データは、所定の縮尺とされているが、ピース領域画像変更手段3103は、そのときの部分領域322の各ピース領域の画像の縮尺に変更して描画する。解答者は、部分領域のピース領域のそれぞれにおいて強調された鉄道路線の状況を、ピース画像入れ替えのヒントとすることができる。
【0179】
また、地図サイト1で、作成者により設定されたヒントがテキストヒントであって、例えば各ピース領域323a〜323iの画像の基点位置の住所が設定されていた場合には、地図サイト1は、関連情報提供部12からそれぞれの住所を取得して、パソコン3に返信する。
【0180】
これを受けたパソコン3では、ヒント情報提供手段3106が、図21に示すように、受信した画像「A」〜「I」の住所の一覧334を、部分領域322の画像と共に、表示画面320に表示する。解答者は、この住所と、部分領域322の表示画像である地図画像とを比較参照することにより、ピース画像入れ替えのヒントとすることができる。
【0181】
[パズル解法ゲーム装置の実施形態の処理動作例]
次に、以上説明したようなパズル解法ゲームの支援サービス享受時のパソコン3の処理動作の流れの例を、図22〜図24のフローチャートを参照して説明する。以下に説明する各ステップの処理は、パソコン3のCPU301が、ROM302およびメインメモリ310に格納した地図サイト1から取得したプログラムにしたがって、RAM303をワークエリアとして用いて実行することにより行われる。
【0182】
前述したように、解答者は、地図サイト1を通じて、パズルのパラメータを含むURLが含められて通知されたメールなどを受けとることにより、作成されたパズルの解法ゲームが可能であることを知らされる。そこで、解答者は、通知されたURLを用いてパソコン3から地図サイト1にアクセスする。そして、上述したようなパズル解法ゲームの対象となるパズルを再構築してディスプレイに表示する。そして、ゲームをスタートさせることにより、図22のスタートから処理が開始される。
【0183】
CPU301は、先ず、受け取ったパズルには、パズルロックがかかっているか否かを、パズルロックフラグを参照することで判別する(ステップS201)。パズルロックがかかっていないと判別したときには、CPU301は、地図サイト1から受け取ったパズルの情報により、表示画面320において、図14に示したように、対象画像である地図画像321中に、パズル化された部分領域322を表示したものを表示する(ステップS202)。
【0184】
次に、CPU301は、解答者によるマウス33のドラッグアンドドロップ操作により、部分領域322が対象画像の地図画像321上において移動されたか否か判別し(ステップS203)、移動されたと判別したときには、移動指示された位置に部分領域322を移動し、各ピース領域323a〜323iに、移動後の部分領域322におけるパズル化画像を描画する(ステップS204)。次に、CPU301は、パズル解法開始アイコン325がクリックされたか否かにより、パズル解法開示指示がなされたか否かを判別し(ステップS207)、パズル解法開示指示がなされていないと判別したときには、処理をステップS203に戻す。
【0185】
また、ステップS203で、部分領域322が対象画像の地図画像321上において移動されてはいないと判別したときには、CPU301は、部分領域322の大きさの拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別し(ステップS205)、受け付けたと判別したときには、部分領域322の大きさを指示通りに拡大または縮小し、それに合わせて各ピース領域323a〜323iの画像を描画し直す(ステップS206)。次に、CPU301は、パズル解法開始アイコン325がクリックされたか否かにより、パズル解法開示指示がなされたか否かを判別し(ステップS207)、パズル解法開示指示がなされていないと判別したときには、処理をステップS203に戻す。
【0186】
ステップS207で、パズル解法開示指示がなされたと判別したときには、CPU301は、ピース領域323a〜323iの画像がパズル化された部分領域322のみを表示画面320に拡大表示する(ステップS208)。また、ステップS201で、パズルロックがかかっていると判別したときには、CPU301は、処理をこのステップS208に進めて、パズル化された部分領域322のみを表示画面320に拡大表示する。
【0187】
次に、CPU301は、ピース領域についてのドラッグアンドドロップ操作を監視して、ピース画像の入れ替え操作がなされたか否か判別する(図23のステップS211)。このステップS211で、ピース画像の入れ替え操作がなされたと判別したときには、CPU301は、ドラッグされたピース領域の画像と、ドロップ位置のピース領域の画像とを入れ替えて描画する(ステップS212)。この場合に、入れ替え後の画像の縮尺は、入れ替え後のピース領域に設定されている縮尺とされる。したがって、必要に応じて、パソコン3は、地図サイト1の地図データ提供部11に、入れ替え後のピース領域に設定されている縮尺と、そのピース領域の基準点の位置情報(緯度、経度)とを送って、その縮尺の地図画像を取得するように必要がある。
【0188】
次に、CPU301は、入れ替え操作によりパズルが解法されたか否か判別し(ステップS213)、解法されていないと判別したときには、処理をステップS211に戻す。また、ステップS213で、パズルが解法されたと判別したときには、CPU301は、解法完了を表示画面に表示し(ステップS214)、パズル化によるピース領域分割を解除して、通常の地図画像としての表示処理に移行する(ステップS215)。そして、CPU301は、終了操作がなされたか否か判別し(ステップS216)、終了操作がなされていないと判別したときには、処理をステップS215に戻す。また、ステップS216で、終了操作がなされたと判別したときには、CPU301は、地図サイト1との接続を切断して(ステップS217)、この処理ルーチンを終了する。
【0189】
また、ステップS211で、ピース画像の入れ替え操作がなされていないと判別したときには、CPU301は、ピース領域323a〜323iのいずれかについての縮尺変更指示を受け付けたか否か判別する(ステップS218)。このステップS218で、ピース領域323a〜323iのいずれかについての縮尺変更指示を受け付けたと判別したときには、CPU301は、縮尺変更指示されたピース領域の画像の縮尺を、指示された縮尺となるように描画し直す(ステップS219)。この場合にも、パソコン3は、地図サイト1の地図データ提供部11に、変更指示された縮尺と、当該変更指示対象とされたピース領域の基準点の位置情報(緯度、経度)とを送って、必要な地図画像を取得するようにする。
【0190】
次に、CPU301は、ピース領域の画像の縮尺の変更により、全てのピース領域の画像の縮尺が一致したか否か判別し(ステップS220)、全てのピース領域の画像の縮尺が一致したと判別したときには、縮尺一致を表示画面320に表示し(ステップS221)、その後、処理をステップS213に戻す。
【0191】
また、ステップS220で、未だ、全てのピース領域の画像の縮尺が一致してはいないと判別したときには、CPU301は、処理をステップS211に戻す。
【0192】
また、ステップS218で、ピース領域323a〜323iのいずれかについての縮尺変更指示を受け付けてはいないと判別したときには、CPU301は、ピース領域323a〜323iのいずれかについてのピース領域拡大指示を受け付けたか否か判別する(図24のステップS231)。
【0193】
ステップS231で、ピース領域323a〜323iのいずれかについてのピース領域拡大指示を受け付けたと判別したときには、図18に示したように、指示されたピース領域の表示枠を拡大すると共に、その拡大した表示枠に応じて、表示領域を広げた画像A´を、その拡大した表示枠のピース領域に表示する(ステップS232)。その後、CPU301は、処理をステップS211に戻す。
【0194】
ステップS231で、ピース領域323a〜323iのいずれかについてのピース領域拡大指示を受け付けてはいないと判別したときには、CPU301は、ヒントアイコン327がクリックされたか否かにより、ヒントの表示要求があったか否か判別する(ステップS233)。
【0195】
このステップS233で、ヒントの表示要求があったと判別したときには、CPU301は、部分領域322のピース領域323a〜323iの位置情報を、地図サイト1に送信して、ヒントを要求する(ステップS234)。そして、CPU301は、地図サイト1から送られてくるヒントの情報を受け取り、前述したようなヒント表示を行う(ステップS235)。そして、その後、CPU301は、処理をステップS211に戻す。
【0196】
また、ステップS233で、ヒントの表示要求がなかったと判別したときには、CPU301は、解答者によりギブアップの入力がなされたか否か判別し(ステップS236)、ギブアップの入力がなされていないと判別したときには、処理をステップS211に戻す。また、ステップS236で、ギブアップの入力がなされたと判別したときには、CPU301は、パズルの解法を解答者に示し、パズル解法後の地図画像を表示画面320に表示する(ステップS237)。その後、CPU301は、処理をステップS215に戻す。
【0197】
以上は、パズルの作成者が指定した解答者がパズルを解法する場合として説明したが、パズルの作成者が、自分が作成したパズルの解法ゲームを楽しむ場合にも、解法ゲームをスタートさせる指示を地図サイト1に送ることにより、ゲーム開始することができる。
【0198】
[パズル解法ゲーム装置の実施形態の変形例]
上述の実施形態の説明では、ヒント情報は、パズル作成側で設定されたヒントを、地図サイト1から取得するようにしたが、パズル作成側でヒントが作成されていないときにも、パズル解法ゲーム装置からの地図サイト1へのヒント情報の提供要求により、ヒント情報を取得できるようにしても良い。
【0199】
すなわち、パズル解法ゲーム装置のディスプレイ画面に、パズル作成側と同様にヒントアイコンを表示させ、当該ヒントアイコンを解答者がクリックすると、画像ヒントと、テキストヒントとの2種類のヒントの選択窓が開くようにする。そして、解答者が画像ヒントを選択すると、ヒントとして地図画像上に強調して表示する拠点、例えば鉄道、幹線道路、河川、施設などの一覧が呈示され、解答者は、その一覧中から、ヒントとすべき拠点情報を選択することできる。また、テキストヒントが選択された場合にも、ヒントとすべき拠点の住所、名称などの属性の一覧が呈示され、解答者は、一覧中から、ヒントとすべき拠点の属性を選択することできる。
【0200】
そして、解答者により選択された画像ヒントとすべき強調すべき拠点の情報や、テキストヒントとすべき拠点の属性は、部分領域やピース領域の位置情報(緯度、経度)と共に、パソコン3から地図サイト1に送られる。地図サイトは、指定された拠点が強調された地図データや、指定された属性のテキスト情報をパソコン3に返す。パソコン3は、画像ヒントは、部分領域の地図画像に反映させて表示するようにし、テキストヒントは、ディスプレイにテキスト文字により表示するようにして、ヒントを解答者に提示するようにする。
【0201】
なお、上述のパズル解法ゲーム装置の実施形態においては、ピース画像の入れ替え操作は、部分領域の画像として組み上げられた状態のピース領域の画像のいずれかをドラッグして他のピース領域でドロップする操作としたが、これに限られるものではない。例えば、部分領域を構成する複数個のピース領域の画像をばらばらに用意しておき、その一つ一つのピース領域の画像を、ドラッグして、部分領域の複数のピース領域から選択した一つのピース領域にドロップさせるような操作であっても良い。
【0202】
[その他の実施形態または変形例]
上述の実施形態では、パズルの情報は、URLにパズルのパラメータ情報として含めて、通知するようにしたが、前述したように、地図サイト1に、パズルIDや、作成者IDと対応付けて、記憶しておくようにしても良い。その場合には、地図サイト1は、前記パズルIDや作成者IDを含む取得要求が到来したときに、そのパズルの情報を、取得要求者に提供するようにする。その場合に、パズルの情報としては、パラメータ情報に限らず、その他のパズルを再構築することができる情報であれば、どのような形態の情報であっても良い。
【0203】
また、上述の実施形態では、部分領域の複数個のピース領域の情報は、部分領域と一体的に伝送する形態としたが、複数個のピース領域をばらばらにして伝送し、パズル解法ゲーム装置の解答者が、一つ一つを組上げて行くような形態とすることもできる。
【0204】
上述の実施形態では、対象画像を地図画像とした場合であるが、対象画像は、地図画像に限られるわけではない。例えば、1枚の絵画の画像を対象画像とし、その絵画に部分領域を設定して、パズルを作成するようにしても良い。その場合には、1枚の絵画の画像全体について、前述した地図画像の位置情報としての緯度、経度に対応する位置情報を割り付けておくようにする。
【0205】
また、上述の実施形態の対象画像が地図画像である場合には、縮尺を変更したときには、縮尺に応じた地図画像を、地図サイトの地図データ提供部11に要求するようにしたが、絵画の場合も同様に、絵画の画像情報の提供サーバに、縮尺に応じて解像度を変更した画像を用意しておき、縮尺変更されたときに、その解像度が異なる画像を提供サーバから供給するようにすることができる。そのようにすれば、絵画について縮尺が変更された場合であって、常に所定の解像度の画像、パズルの画像として提供することが可能である。
【0206】
なお、上述の実施形態のように、縮尺を変更したときに、その縮尺に応じた画像を、サーバから取得することは必須ではない。例えば、パズル作成装置やパズル解法ゲーム装置に一時保持されている対象画像のデータがベクトル画像などの場合には、一時保持されている対象画像のデータから当該縮尺に応じた画像を形成することができる。また、対象画像が画素データからなる場合には、画素の間引き処理や補間処理により、一時保持されている対象画像のデータから縮尺に応じた画像を生成することもできる。
【0207】
また、対象画像としては、上述の絵画と同様にして、例えば、写真、天気図、動画など、種々の画像を対象画像とすることができる。なお、動画をパズルの対象画像とする場合には、上述と同様にして、動画に部分領域を設定してパズルを作成する場合のみならず、動画の再生中にポーズ状態にして静止させ、その静止させた瞬間の画像に部分領域を設定して画像を切り出して、その画像をパズル作成に使用することもできる。
【0208】
なお、上述の実施形態では、地図サイトとパソコンとが通信ネットワークを介して接続されたシステムとしてパズル作成装置を構成するようにしたが、対象画像のデータおよび関連情報を備える装置であれば、当該装置単独で、パズル作成装置を構成することができる。また、パズル解法ゲーム装置も、同様に、単独の装置として構成することもできる。
【0209】
そして、パズルの情報は、上述のように、メールなどでパズル作成装置からパズル解法ゲーム装置に送る場合に限らず、着脱可能な所定の記憶媒体に記憶させて伝送させるようにしても勿論良い。
【0210】
また、パズル作成装置およびパズル解法ゲーム装置は、上述の実施形態では、パソコンの場合としたが、パソコンに限られるものではなく、例えば、スマートフォンのような携帯電話端末などであってもよい。
【符号の説明】
【0211】
1…地図サイト、2,3…パソコン、221,321…対象画像、222,322…部分領域、223a〜223i,323a〜323i…ピース領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パズルの作成対象の対象画像に、パズルを作成する部分領域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記部分領域を複数個のピース領域に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更するピース領域画像変更手段と、
を備え、前記ピース領域画像変更手段により前記パズル作成の条件に応じて変更された前記複数個のピース領域の画像をパズルゲームの画像とすることを特徴とするパズル作成装置。
【請求項2】
請求項1に記載のパズル作成装置において、
前記ピース領域画像変更手段により前記複数個のピース領域のそれぞれの画像が、パズル作成の条件に応じて変更された前記部分領域を前記対象画像内において移動させる部分領域移動手段を備え、
前記部分領域移動手段により前記部分領域が移動されたときには、前記分割手段は、前記移動後の前記部分領域の前記対象画像を複数個のピース領域に分割し、前記ピース領域画像変更手段は、前記分割手段により分割された前記移動後の前記部分領域の前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更する
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のパズル作成装置において、
前記複数個のピース領域に表示する画像の前記対象画像に対する縮尺を、前記ピース領域のそれぞれ毎に変更する縮尺変更手段を備え、
前記ピース領域画像変更手段は、前記変更された縮尺にしたがって前記ピース領域の画像を変更し、
前記パズルの作成の条件として、前記ピース領域のそれぞれ毎の縮尺の変更を含む
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項4】
請求項3に記載のパズル作成装置において、
前記対象画像は、前記縮尺に応じた複数の画像情報からなり、
前記ピース領域画像変更手段は、前記対象画像の複数の画像情報の中から、前記縮尺変更手段により変更された縮尺に応じた画像を用いて、前記ピース領域の画像を前記変更された縮尺にしたがって変更する
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載のパズル作成装置において、
前記パズル作成の条件は、前記複数個のピース領域についての画像配置が、元の対象画像における前記複数個のピース領域における画像配置とは異なるようにされるものであることを特徴とするパズル作成装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載のパズル作成装置において、
前記対象画像における前記部分領域の大きさを変更する手段を備える
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載のパズル作成装置において、
前記複数個のピース領域の数は、任意の数に設定可能とされている
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれかに記載のパズル作成装置において、
前記複数個のピース領域のそれぞれの形状は、任意の形状に選定可能とされている
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれかに記載のパズル作成装置において、
前記複数個のピース領域の前記対象画像内での位置情報を用いて、前記対象画像の各画像位置に関連して記憶されている関連情報を取得し、取得した関連情報に基づいて、前記パズルゲームの解法のヒント情報を提供する手段を備える
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項8のいずれかに記載のパズル作成装置において、
前記対象画像の表示態様を、元の表示態様とは異なる所定の表示態様にすることを、前記パズルゲームの解法のヒント情報として提供する手段を備える
ことを特徴とするパズル作成装置。
【請求項11】
設定手段と、分割手段と、ピース領域画像変更手段とを備えるシステムが実行するパズル作成方法であって、
前記設定手段が、パズルの作成対象とする対象画像に、パズルを作成する部分領域を設定する設定工程と、
前記分割手段が、前記設定工程で設定された前記部分領域を複数個のピース領域に分割する分割工程と、
ピース領域画像変更手段が、前記分割工程で分割された前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を、パズル作成の条件に応じて変更するピース領域画像変更工程と、
を備え、前記ピース領域画像変更手段により前記パズル作成の条件に応じて変更された前記複数個のピース領域の画像をパズルゲームの画像とする
ことを特徴とするパズル作成方法。
【請求項12】
パズルの作成対象の対象画像に設定された部分領域が所定の分割数の複数個のピース領域に分割され、前記複数個のピース領域の画像が、パズル作成の条件に応じて変更されたパズルゲームの画像を表示するパズルゲーム画像表示手段と、
パズルの解法のための操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた前記パズルの解法のための操作に応じて、前記複数個のピース領域のうちの必要なピース領域の画像を変更するピース領域画像変更手段と、
前記ピース領域画像変更手段で変更した前記ピース領域を含む前記複数個のピース領域の画像からなる前記部分領域の画像が、前記パズルが解かれた画像であるときに、その旨をパズルの解法者に報知する手段と、
を備えるパズル解法ゲーム装置。
【請求項13】
請求項11に記載のパズル解法ゲーム装置において、
パズルの解法のための操作には、前記部分領域を、前記対象画像内において移動させる操作を含み、
前記ピース領域画像変更手段は、前記移動後の前記部分領域の画像に応じて、前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を変更する
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項14】
請求項12または請求項13に記載のパズル解法ゲーム装置において、
前記パズル作成の条件は、前記複数個のピース領域についての画像配置が、元の対象画像における前記複数個のピース領域における画像配置とは異なるようにされるものであり、
パズルの解法のための操作には、前記複数個のピース領域のそれぞれの画像を、前記複数個のピース領域のうちの他のピース領域に移動させる操作を含み、
前記ピース領域画像変更手段は、前記移動の操作がなされた前記ピース領域の画像を、前記移動後の画像に変更する
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項15】
請求項12〜請求項14のいずれかに記載のパズル解法ゲーム装置において、
パズルの解法のための操作には、前記複数個のピース領域に表示する画像の前記対象画像に対する縮尺を、前記ピース領域のそれぞれ毎に変更する操作を含み、
前記ピース領域画像変更手段は、前記縮尺の変更操作がなされた前記ピース領域の画像を、前記変更された縮尺にしたがって変更する
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項16】
請求項12〜請求項15のいずれかに記載のパズル解法ゲーム装置において、
パズルの解法のための操作には、前記対象画像における部分領域の大きさを変更する操作を含み、
前記ピース領域画像変更手段は、前記変更された大きさの部分領域に応じて前記複数個のピース領域の画像を変更する
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項17】
請求項12〜請求項16のいずれかに記載のパズル解法ゲーム装置において、
パズルの解法のための操作には、前記パズル化画像を構成する前記複数個のピース領域のそれぞれの画像領域を拡大する操作を含み、
前記ピース領域画像変更手段は、前記画像領域を拡大する操作がなされた前記ピース領域の画像を、前記画像領域の拡大操作に応じて領域を拡大した画像に変更する
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項18】
請求項12〜請求項17のいずれかに記載のパズル解法ゲーム装置において、
前記複数個のピース領域の前記対象画像内での位置情報を用いて、前記対象画像の各画像位置に関連して記憶されている関連情報を取得し、取得した関連情報に基づいて、前記パズルの解法のヒント情報を提供する手段を備える
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項19】
請求項12〜請求項17のいずれかに記載のパズル解法ゲーム装置において、
前記対象画像の表示態様を、元の表示態様とは異なる所定の表示態様にすることを、前記パズルゲームの解法のヒント情報として提供する手段を備える
ことを特徴とするパズル解法ゲーム装置。
【請求項20】
パズル化画像表示手段と、受付手段と、ピース領域画像変更手段と、報知手段とを備えるシステムが実行するパズル解法ゲーム方法であって、
前記パズル化画像表示手段が、パズルの作成対象の対象画像に設定された部分領域が所定の分割数の複数個のピース領域に分割され、前記複数個のピース領域の画像が、パズル作成の条件に応じて変更されたパズルゲームの画像を表示するパズル化画像表示工程と、
前記受付手段が、パズルの解法のための操作を受け付ける受付工程と、
前記ピース領域画像変更手段が、前記受付工程で受け付けた前記パズルの解法のための操作に応じて、前記複数個のピース領域のうちの必要なピース領域に対して、表示すべき前記操作後の画像を生成して表示するピース領域画像変更工程と、
前記報知手段が、前記ピース領域画像変更工程で変更した前記ピース領域を含む前記複数個のピース領域の画像からなる前記部分領域の画像が、前記パズルが解かれた画像であるときに、その旨をパズルの解法者に報知する報知工程と、
を備えるパズル解法ゲーム方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−205654(P2012−205654A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72042(P2011−72042)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】