説明

パチンコ機の球検出装置

【構成】マイクロスイッチ31とコネクタ端子部21aを設けた配線基板75をケース70内に収設する。パチンコ機の本体側に上記ケース70に対応する検出装置嵌入部20を設けると共に端子部21bを設ける。
【効果】パチンコ機の球検出装置19におけるマイクロスイッチ31の交換が容易となり作業能率が向上する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機の球検出装置に関し、例えば上タンクに着脱可能に設ける球検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機の各所には球検出装置が設けてあり、例えば、遊技者に払い出す賞球を貯留しておく所謂上タンクには、この上タンクが空になる前に球を補給可能なように、或は予定数が完了した場合に打止とするために、上タンク内の球残量を検出する球検出装置が設けてある。具体的には、上タンクの底部或は側部にマイクロスイッチのアクチュエータを臨ませることにより、上タンクに所定数の球が残存しているときは残存する球の荷重により上記アクチュエータを押圧してマイクロスイッチの接点を例えば閉成し、球が減少してアクチュエータへの押圧が解かれると当該マイクロスイッチの接点が開成して、球を上タンクに補給したり或は打球の発射を強制的に停止するように設定してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記マイクロスイッチのアクチュエータは絶えず押圧と開放が繰り返されているので、破損することが多々ある。しかしながら、従来の球検出装置にあっては、上記マイクロスイッチの交換が容易でなかった。特に、賞球排出装置や入賞球処理装置、或は打球発射装置等とリンク機構等を介して連繋している球検出装置にあっては尚更煩雑である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案されたもので、検出スイッチのアクチュエータを球圧により揺動する揺動部材に臨ませて構成するパチンコ機の球検出装置において、上記検出スイッチを配線基板に設けると共に該配線基板には少なくとも上記検出スイッチに接続したコネクタ手段の端子部を設けて、この配線基板をパチンコ機の本体に着脱自在に設けるケース内に収設し、パチンコ機の本体側には球圧により揺動する揺動部材を揺動自在に設けると共に上記配線基板のコネクタ手段の端子部に対応する端子部を設け、上記ケースをパチンコ機の本体に止着した状態のとき、上記検出スイッチのアクチュエータが揺動部材に臨むと共に上記コネクタ手段が電気的に接続するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】検出スイッチを設けた配線基板をケース内に収設し、このケースごとパチンコ機本体から着脱可能としたので、ケースを交換することにより検出スイッチの交換が可能である。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する。
【0007】図1はパチンコ機1の背面図であって、外枠に開閉可能に蝶着した前面枠2の背面側には、遊技盤2aを収納可能な金属板からなるリヤプレート3を添設すると共に、このリヤプレート3の背面側にベース本体4等の機構枠体を添設する。また、上記リヤプレート3には蝶番5を介して可動枠体6を開閉可能に蝶着する。この可動枠体6は分離可能な上枠体部分6aと下枠体部分6bとからなり、上枠体部分6aには賞球排出装置を設けると共に賞球誘導路や賞球放出路等を設ける。尚、遊技盤2aの裏面には入賞装置等、主に遊技盤側の制御を行う遊技制御回路ボックス9′が遊技盤2aに対して着脱自在に装着されている。一方、下枠体部分6bにはセーフ球通路やセーフ球検出装置等を設ける。また、上記可動枠体6には遊技盤2aの後方に臨む球寄せカバー7を設ける。そして、この球寄せカバー7の下方位置のリヤプレート3には固定枠体8を設けて発射制御装置、入賞制御装置、賞球制御装置等の処理を行う本体制御回路ボックス9を設ける。尚、この本体制御回路ボックス9は前記遊技制御回路ボックス9′と信号線によって接続され、前記入賞球検出装置がセーフ球を検出した場合、前記本体制御回路(ボックス)9は前記遊技制御回路(ボックス)9′に、入賞口に対応した賞球数を問合わせる信号を発生させ、該問合わせ信号の発生に基づいて前記遊技制御回路(ボックス)9′は各入賞口に対応した賞球数を表す賞球数信号を発生させ、該賞球数信号の発生に基づいて前記賞球制御装置が所定数の賞球を払い出すようにしたものである。更に、上記固定枠体8の下方に打球発射装置の駆動部10や上皿から溢れた球を下皿に誘導する下皿誘導樋11等を設ける。
【0008】上記ベース本体4には遊技者に払い出す賞球を貯留する上タンク12を設けると共に、該上タンク12の下方に賞球誘導樋13を着脱可能に設けて、上記した上枠体部分6a内に収設した賞球誘導路に連通可能とする。
【0009】上記ベース本体4は、主に上タンク12をリヤプレート3に止着するための部材であって、リヤプレート3側に空部を有するほゞ皿状をなし、上記リヤプレート3の上方の所定位置に位置決めボス14a,14bによって位置決めされた上、止着ビス15等で適宜固定する。尚、このベース本体4には係合溝が設けてあり、後述する上タンク12の係合片が係合するようになっている。
【0010】また、上記ベース本体4の一隅には、前記本体制御回路ボックス9からの配線ケーブル及び不正防止として本体に設けた磁気検出手段、金枠開放検出手段等の配線ケーブルを管理コンピュータに中継する中継基板取付部16を形成すると共に、遊技盤2a側からの各種の情報データ、例えば大当りの回数データ、始動回数データ、大当り時の継続回数データ等の遊技制御回路ボックス9′から出力される前記データのコネクタ端子9′aを取着した中継基板9′bが臨む開口窓17を隣接して開設する。更に、このベース本体4には、上記した可動枠体6を止着するロック部材18や、後述する賞球誘導樋13から球が流出するのを防ぐストッパー部材等を設ける。
【0011】一方、上記中継基板取付部16と反対側の端部付近には後述する球検出装置19を着脱可能に止着する検出装置嵌入部20を設ける。また、この検出装置嵌入部20の下方には電気的コネクタ手段21を固定すると共に配線ケーブルを押え込む止着部材22を設け、この止着部材22の傍には本体制御回路ボックス9の配線ケーブルを逃すための凹陥部23を形成する。
【0012】上記上タンク12は、例えば図3に示すように、リヤプレート3にベース本体4を介して止着される上面及び背面側が開放する箱状であって、前記したベース本体4の凹溝に当該上タンク12の開放周縁を嵌合して止着ビス15a等でベース本体4に適宜固定する。上記上タンク12の底部12aの一隅には縦横共に複数列の球が同時に通過できるほゞ矩形の連通孔24として、例えばH1=40mm、H2=85mmを開設し(球径=11mm)、この連通孔24に向けて緩い傾斜A、B、Cを設けると共に、後述する検出レバー27の近傍には階段状のリブDを複数設けて、開口部付近において球が互いに押圧し合って詰まってしまう所謂ブリッジ現象或は俵積み現象を起こさないように適宜工夫した形状としてある。
【0013】また、上記連通孔24側の側壁部を連通孔24の幅で側方に膨出させて凸室25を設け、該凸室25には上方を上タンク12側のボス34aにインサート成型した揺動支軸26により揺動自在に軸支した揺動部材として検出レバー27を収納する。この検出レバー27は、図10に示すように、下方に扇型のウエイト部28を有し、このウエイト部28の片面が上タンク12に充填した球の押圧を受ける受圧面28aとなる。また、検出レバー27の上方には揺動支軸26を通す軸孔29が開設してあり、この軸孔29の上方には防護壁30をウエイト部28の幅で上方へ向けて延設する。そして、上記防護壁30の側方には後述する球検出装置19の検出スイッチとしてのマイクロスイッチ31のアクチュエータ32が臨む作動部33をベース本体4側へ突設する。尚、上記軸孔29は作動部33の下方にまで延び、軸孔29に通した揺動支軸26を凸室25及びベース本体4に設けた軸受部34bにより支持する。
【0014】上記のような検出レバー27は上記ウエイト部28の作用により自由状態では、作動部33が鉛直線上に位置し、受圧面28aが鉛直線から若干突出している。一方、受圧面28aが球圧を受けると、この検出レバー27は上記揺動支軸26を支点にして揺動し、作動部33をアクチュエータ32側に突出させる。
【0015】更に、上記上タンク12には、容量を調整する仕切部材35を移動可能に設ける。この仕切部材35は、例えば図11に示すように、ガイドリブ36,36を両側に延設した仕切板本体37に、逆U字型に屈曲させて弾性を付与したスライド部材38をスライド可能に弾着したものであり、上記切欠板本体37に設けた切欠溝37aにスライド部材38の係合凸部38bが係合する。そして、この仕切部材35のガイドリブ36を上タンク12の側壁の内面及びベース本体4の外面に適宜間隔で設けた設けた係合溝39に選択的に嵌入させることにより上タンク12の容量を調整するのである。尚、上タンク12の底部12aには傾斜が設けてあるので、場所によって深さが異なるが、この実施例においては上記スライド部材38を下縁38aが底部12aに接するようにスライドさせて調節すればよい。
【0016】上記のように上タンク12の容量を調整可能に構成すると、補給のタイミングを適宜設定することができる。
【0017】上記のような上タンク12には賞球誘導樋13を着脱可能に連接する。この賞球誘導樋13は、概略すると図12ないし図15に示すように基部40と縮幅部41と整流部42とからなり、基部40は例えば平面上で球が3列で収まるように球径の3倍以上の幅3Dを有し、縮幅部は3列に並んだ球を1列に整列するように幅をほゞ球径Dに漸次縮幅している。また、この賞球誘導樋13は、ベース本体4に止着状態のときに底部13aが緩い下り傾斜となり、深さは基部40及び縮幅部41において複数の球が縦方向に重なることができるが、整流部42において一段となるように整流幅19mmにして且つ縮幅部41から整流部42にかけて深さを漸次減少している。更に、球数(球圧)が減少して球が斜め上下の2段重なりから斜め前後の1段の並びになったときに球の流れがスムーズになるように、整流部42において主流の球が流下する主通路43の脇に、3mm程度の段差44を有すると共に拡幅する膨出部45を彎曲状に設けて副通路46を形成し、上記主通路43の上方に主通路43の球に重なった球を副通路46へ誘導する誘導仕切壁47を臨ませる。尚、この誘導仕切壁47の先端を楔状に形成し、主通路43の底面と誘導仕切板47を設ける後述する上蓋49との上記楔状の先端側の寸法hは23mm程度である(図20参照)。上記整流部42の出口側を再び球径程度に絞り込んで主通路43と副通路46とを合流させる。
【0018】従って、主通路43の上流部分で上下に重なった球は、球噛みを起こす前に誘導仕切壁47により副通路46へ誘導され、副通路46を迂回して出口付近において主通路43を通った球の間に割り込んで一列一段に整列する。
【0019】尚、上記賞球誘導樋13の側壁部13bの下縁には、図14に示すように、底部13aに沿って切欠溝48を設け、清掃時のゴミ落しとしてあり、また側壁部の13b上縁には後述する上蓋49を止着するために係止孔50aを有する係止片50を突設し、該係止片50の上端にはテーパー部50bが設けてある。
【0020】上記した誘導仕切壁47は、賞球誘導樋13の開口上面を塞ぐ上蓋49の下面に形成してある。この上蓋49は、賞球誘導樋13の側壁部13bに設けた係止片50に係止爪51を係止させて止着するもので、例えば図17に示すように、賞球誘導樋13に対応する形状に形成してある。また、上蓋49の上面には上向き鉤型に形成したストッパ爪52を有するストッパ部材53が回動可能に軸着してあり、ストッパ爪52の近傍にこのストッパ部材53をロックするロック片53′が設けてある。上記ストッパ部材53を軸受片54に支持した支軸54′を支点に回動させるとストッパ爪52とロック片53′が切欠部55から整流部42の主通路43に突入して、ロック片53′が切欠部55に係合するので、主通路43の球がストッパ爪52に係止して球の流出が阻止される。
【0021】上記のような賞球誘導樋13をベース本体4に着脱可能且つ回動可能に止着するには、賞球誘導樋13の基端部分に設けた軸孔56を、ベース本体4に設けた受部材57のピン57′に遊嵌すると共に、整流部42の中程に設けたロック部材18でベース本体4に止着するのである。このロック部材18は、例えば整流部42の側壁から鉤型に延出するロック片58をベース本体4に設けたロック受部材59に挿入し、上記鉤型のロック片58の係止部58aに、摺動可能なロックスライド板60を係止させてなる。このロックスライド板60は操作部61を有するL字状の部材であって、長孔状のガイド溝62内にベース本体4から突出するガイドボス63を遊嵌し、ワッシャを介した止着ビスによりスライド可能に取り付けてある。
【0022】尚、上記ロックスライド板60の係止を解くと、賞球誘導樋13をピン57′を支点に回動させることができるが、賞球誘導樋13内の球が流出しないように前記したストッパ部材53を予め回動させて球の流出を止めておく。
【0023】また、上枠体部分6aを開放する際に賞球誘導樋13内の球が流出しないように流出防止手段65を設ける。この流出防止手段65は、図21ないし図22R>2に示すように、賞球誘導樋13の球出口にバネ66で付勢された阻止片67を臨ませてなり、上枠体部分6aを閉止して、賞球誘導樋13の球出口が賞球樋の入口に連通する状態では、当該上部可動枠体6により流出防止手段65が押圧されて阻止片67がベース本体4側に回動し、賞球誘導樋13の球出口を開放しているが、上枠体部分6aを開放すると、阻止片67がバネ66により回動して球出口の前面に位置して球の流出を防いでいる。尚、上枠体部分6a及び下枠体部分6bは上記した賞球誘導樋13のロック部材18と同様な構成の上ロック装置68及び下ロック装置69によりベース本体4及び固定枠体8に開放可能に止着してある。
【0024】上記のような上タンク12の一隅には球検出装置19を臨ませる。この球検出装置19は、ケース70内にユニット化されており、いつでも着脱が容易である。
【0025】即ち、上記ケース70は、例えば一面が開口する浅い箱枠状であってプラスチック材からなり、底板部71及び一方側の側板部72に切欠口73及び切欠部74が夫々設けてある。このケース70内には配線基板75を収設し、該配線基板75には必要な配線をプリント配線すると共に、検出スイッチのソケット76を設ける。また、この配線基板75には発光源として例えば発光ダイオード77を植設し、この発光ダイオード77の光が遊技盤2aの前面側に届くようにする。更に、上記配線基板75にはコネクタ手段21の一方を構成する例えば雄型の端子部21aをケース70の底板部71に開設した切欠口73に臨むように設ける。この雄型の端子部21aに対応してコネクタ手段21の他方を構成する雌型の端子部21bはベース本体4に設けてあり、上記ケース70を着脱することにより雄型の端子部21aと雌型の端子部21bとが電気的に継脱される。
【0026】また、上記ソケット76には検出スイッチとして例えばマイクロスイッチ31を着脱自在に嵌着し、該マイクロスイッチ31から揺動自在に延出するアクチュエータ32を、ケース70の側板部72に開設した切欠部74から若干突出するようにする。そして、ケース70をパチンコ機1の本体側であるベース本体4に止着した状態のときに、前記した検出レバー27の作動部33に臨むようにする。
【0027】更に、上記ケース70には、当該ケース70をベース本体4に止着するための係合突起78を設けると共に操作片79を設ける。この係合突起78及び操作片79は、ケース70の上板部80から背板部81にかけて切り込んだ2本の平行する切込溝82,82によって形成してあり、上記係合突起78をベース本体4の仕切板部83に開設した係合口84に弾着することにより、ケース70をベース本体4に止着することができ、ケース70を外すときには、操作片79を係合突起78が係合口84から外れるように押し曲げながら引き抜けばよい。このとき、コネクタ手段21の一方の端子部21bがベース本体4に固定されているので、コネクタ手段21の両端子部21a,21bの接続も外れる。尚、図示の実施例ではベース本体4に設けた検出装置嵌入部20の側部がケース70の側板部72に摺接すると共に、ベース本体4の仕切板部83にケース70の背板部81が摺接して側部及び仕切板部83がケース70のガイドになっている。
【0028】そして、上記した配線基板75に植設した発光ダイオード77は例えば完了表示灯として利用する。このため図示の実施例では発光ダイオード77を3個並設して光量を増大させている。尚、図示していないが、ベース本体4や機構枠体及び遊技盤2aには上記発光ダイオード77の光が遊技盤2aの遊技レール(図示せず)で囲まれた遊技部外の左右上方の前面に届くように透光部が設けてある。
【0029】一方、ベース本体4の一隅に設けた中継基板取付部16には、各種のコネクタを設けた中継基板85を止着し、この中継基板85には発光ダイオード86を設けて、上記した完了表示灯と同様に光を遊技盤2aの前面に導いて賞球表示灯とする。
【0030】尚、上記各種コネクタとは、例えば、パチンコ島に設置してある定電圧電源回路と接続する本体電源コネクタ端子87、不正防止としてパチンコ機本体に設置される磁気検出回路及び金枠開放検出回路と接続する磁気不正防止回路コネクタ端子88及び金枠開放検出回路コネクタ端子89、入賞球数信号、アウト球数信号、補給信号、打球発射停止信号等を制御する本体制御回路(ボックス)9及び前記コネクタ端子88、89等を一括して管理コンピュータに接続するための管理コンピュータコネクタ端子90、本体制御回路(ボックス)9と接続する本体コネクタ端子91、遊技制御回路(ボックス)9′と本体制御回路(ボックス)9と交信するための接続端子コネクタ92、本体に設けてあるスピーカと接続するスピーカコネクタ端子93、前記本体電源コネクタ端子87から分電された遊技制御回路(ボックス)9′の遊技制御回路電源コネクタ端子94、及び本体制御回路(ボックス)9の電源コネクタ端子95等であり、この中継基板85には更に遊技制御回路(ボックス)9′及び本体制御回路(ボックス)9のヒューズ98,99、前記本体電源コネクタ端子87(24V)に誤って、例えば100Vの電源コネクタを繋いでも遊技制御回路(ボックス)9′及び本体制御回路(ボックス)9が破壊されないように過電圧防止回路100を配設し、異常電圧が入力されると異常検出表示灯97が点灯するようになっている。また、前記遊技制御回路(ボックス)9′及び本体制御回路ボックス9のヒューズ切れ表示灯96、そして遊技制御回路(ボックス)9′用のオンオフ切換のメインスイッチ(トルグスイッチ)101が配設されている。
【0031】上記のようなケース70に収めた球検出装置19によれば、ケース70をベース本体4に着脱することにより球検出装置19を交換できる。即ち、ケース70ごと交換することもできるが、ベース本体4からケース70を外したのち、ソケット76からマイクロスイッチ31を簡単に外すことができ、狭いパチンコ機1の裏側においてビス等を外しながら作業する必要がない。
【0032】また、上記ケース70は上タンク12と分離されているので、上タンク12内に球が貯留された状態であっても、球を流出させることなく着脱可能であるので、球抜き作業等を行う必要がなく、迅速な対処が可能である。
【0033】更に、図示の実施例によれば、ケース70内に収設した配線基板75に発光ダイオード77を配置し、この発光ダイオード77の光を遊技盤2aの前面側に導いて、完了表示灯を構成しているので、この発光ダイオード77を交換する際にも、ケース70ごと交換すればよい。尚、実施例は、検出スイッチとしてマイクロスイッチを使用したが、光検出センサーを使用して検出レバーに遮断片を設けたり、光の反射部を設けて検出してもよい。
【0034】以上、本発明を図面の実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ケースをパチンコ機本体から外すことにより球検出装置の交換が可能であり、狭いパチンコ機本体の裏面側において作業を行う必要がなく、しかも配線を外したり或は接続する必要もないので、簡単確実且つ迅速に交換作業を終了することができ、作業能率を著しく向上させることができ、実用的価値が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の概略背面図。
【図2】ベース本体に上タンクを止着した状態をパチンコ機の背面側から見た正面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】図2のD−D線断面図である。
【図6】ベース本体に上タンク及び賞球誘導樋を止着した状態をパチンコ機の背面側から見た正面図である。
【図7】同上の平面図である。
【図8】同上の側面図である。
【図9】図7のA−A線断面図である。
【図10】揺動部材の斜視図である。
【図11】仕切部材の分解斜視図である。
【図12】賞球誘導樋の平面図である。
【図13】図12のE側端面図である。
【図14】図12のF側端面図である。
【図15】(a),(b),(c),(d)は夫々図12R>2のA,B,C,D線による断面図である。
【図16】上蓋の正面図である。
【図17】上蓋の平面図である。
【図18】(a)は図17のA−A線断面図、(b)は図17の右側面図である。
【図19】賞球誘導樋における球詰まり防止作用を説明する平面図である。
【図20】同上の断面図である。
【図21】図2のA−A線断面図である。
【図22】図2のB−B線断面図である。
【図23】図2のC−C線断面図である。
【図24】図7のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
21 コネクタ手段
27 揺動部材としての検出レバー
31 検出スイッチとしてのマイクロスイッチ
32 アクチュエータ
70 ケース
75 配線基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】 検出スイッチのアクチュエータを球圧により揺動する揺動部材に臨ませて構成するパチンコ機の球検出装置において、上記検出スイッチを配線基板に設けると共に該配線基板には少なくとも上記検出スイッチに接続したコネクタ手段の端子部を設けて、この配線基板をパチンコ機の本体に着脱自在に設けるケース内に収設し、パチンコ機の本体側には球圧により揺動する揺動部材を揺動自在に設けると共に上記配線基板のコネクタ手段の端子部に対応する端子部を設け、上記ケースをパチンコ機の本体に止着した状態のとき、上記検出スイッチのアクチュエータが揺動部材に臨むと共に上記コネクタ手段が電気的に接続するようにしたことを特徴とするパチンコ機の球検出装置。

【図1】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図8】
image rotate


【図10】
image rotate


【図16】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図6】
image rotate


【図9】
image rotate


【図11】
image rotate


【図21】
image rotate


【図7】
image rotate


【図12】
image rotate


【図13】
image rotate


【図14】
image rotate


【図15】
image rotate


【図17】
image rotate


【図18】
image rotate


【図19】
image rotate


【図20】
image rotate


【図22】
image rotate


【図23】
image rotate


【図24】
image rotate


【公開番号】特開平7−171241
【公開日】平成7年(1995)7月11日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−332795
【出願変更の表示】実願平2−405219の変更
【出願日】平成2年(1990)12月28日
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)