説明

パチンコ遊技機の可動役物装置

【課題】ロータリコネクタを小型で簡単な構成にして、そのロータリコネクタにより可動役物に搭載した電気機器とその駆動制御系側の導電線とを電気的に確実に接続することができる、パチンコ遊技機の可動役物装置を提供する。
【解決手段】ロータリコネクタ180において、第1部材90の第2部材91と対向する面に回転軸心c1を中心として環状導電線181,182が設けられ、第2部材に環状導電線に摺動自在に接触する導電性接触子191,192が設けられ、第2部材に基端部が固定された導電性の有る弾性片193a,194aの先端部に導電性接触子が設けられ、回転軸心と平行方向における導電性接触子の厚さが弾性片の先端部の厚さ以上に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機の可動役物装置に関し、特に、可動役物に搭載した電気機器(LED)とその駆動制御系側の導電線とを電気的に接続するロータリコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機において、可動役物を電動モータにより回動させる可動役物装置を装備した機種が公知である(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1のように、前後の軸心回りに回転可能な可動役物を備えた可動役物装置において、可動役物に光透過部を設けるとともに、可動役物の後側にLEDを固定的に設け、このLEDにより可動役物(光透過部)を後側から電飾するものは知られている。
【0003】
これに対して、特許文献2の可動役物装置では、上下の軸心回りに回動可能な可動役物にLED等の電気機器を搭載している。この電気機器をその駆動制御系側の導電線に電気的に接続して駆動可能にするために、可動役物とその近傍の固定側部材の夫々にコネクタを取付け、これら両コネクタを可撓性の有るハーネスで電気的に接続している。
【0004】
一方、共通の回転軸心を中心に相対的に回転可能な第1,第2部材に亙って設けられ、第1部材側の導電線と第2部材側の導電線とを電気的に接続する種々のロータリコネクタが公知である(例えば、特許文献3〜5参照)。
【0005】
特許文献3のロータリコネクタでは、リング状内側端子とリング状外側端子(第1,第2部材)が、その回転軸心と直交方向に対向するように設けられ、この両リング状端子間の環状隙間に複数のシャフトベアリングが配設されている。各シャフトベアリングにリング状接続端子が回転自在に装着され、このリング状接続端子が、半径方向に弾性変形し、リング状内側端子の外周面とリング状外側端子の内周面とに接触している。
【0006】
特許文献4のロータリコネクタでは、第1,第2部材が、その回転軸心と平行方向にリテーナ板を挟んで対向するように設けられ、リテーナ板に導電性ボールが回転自在に保持されている。第1,第2部材の相対向する面に対となる環状導電線(コンジット)が形成され、この両環状導電線に導電性ボールが接触している。
【0007】
特許文献5のロータリコネクタでは、第1,第2部材が、その回転軸心と平行方向に対向するように設けられている。第1部材の第2部材と対向する面に環状導電線(導電性リング)が形成され、第2部材に、環状導電線に摺動自在に接触する導電性コンタクトが設けられている。その導電性コンタクトは断面波形部や凸部に形成されている。第1,第2部材間の間隔を調節ネジで調節可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−237353号公報
【特許文献2】特開2007−275380号公報
【特許文献3】特開2007−141668号公報
【特許文献4】特開平10−321336号公報
【特許文献5】特開平8−213135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1のパチンコ遊技機の可動役物装置では、可動役物の後側に固定的に設けられたLEDにより可動役物を電飾するため、更にそのために、可動役物の回転軸心の方向(前後方向)、可動役物の形状(回転軸心を中心として環状となる形状)が制約を受けるため、可動役物の回動動作に伴った斬新な電飾を実現することができない。
【0010】
特許文献2のパチンコ遊技機の可動役物装置では、可動役物とその近傍の固定側部材の夫々に取付けたコネクタを、可撓性の有るハーネスで電気的に接続することで、可動役物に電気機器を搭載し、この電気機器をその駆動制御系側の導電線に電気的に接続して駆動可能にしている。しかし、前記両コネクタをハーネスで接続することから、可動役物を定位置から一定方向へ設定角度(例えば、360度)以上回動させることができないし、ハーネスが可動役物のスムーズな回動動作を阻害する虞もある。
【0011】
ここで、パチンコ遊技機の可動役物装置において、回動可能に設けた可動役物に電気機器を搭載し、この電気機器とその駆動制御系側の導電線とを電気的に接続するために、特許文献3〜5のロータリコネクタを採用することが考えられる。
【0012】
しかし、特許文献3,4のロータリコネクタでは、導電性接触子(リング状接続端子、導電性ボール)を、第1,第2部材の回転軸心を中心に第1,第2部材とは独立に回転可能に、しかも自転可能に設ける必要があるため、構造が複雑化し製作コストが高価になる。特許文献3のロータリコネクタでは、リング状接続端子自体が半径方向に弾性変形するため、リング状接続端子の製作コストが高価になるし、リング状接続端子の弾性変形の方向が頻繁に変わることになるから、実用に耐え得るか疑問である。
【0013】
特許文献5のロータリコネクタでは、第1部材の第2部材と対向する面に環状導電線を形成し、第2部材に、環状導電線に摺動自在に接触する導電性コンタクトを設けているが、その導電性コンタクトが断面波形部や凸部に形成されているため、導電性コンタクトが環状導電線に安定的に常時確実に接触しない虞がある。導電性コンタクトと環状導電線との接触確保のために、第1,第2部材間の間隔を調節ネジで調節することは難しく、導電性コンタクトや環状導電線の摩耗減少を考えると、何度も調節する必要が生じるため煩雑で、導電性コンタクトを環状導電線に安定的に常時確実に接触させる信頼性は乏しい。
【0014】
本発明の目的は、パチンコ遊技機の可動役物装置において、ロータリコネクタにより可動役物に搭載した電気機器とその駆動制御系側の導電線とを電気的に確実に接続し、そのロータリコネクタの信頼性並びに耐久性を高めること、等である。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1の発明は、可動役物(80)を備えたパチンコ遊技機(1) の可動役物装置(17)において、共通の回転軸心(c1)を中心に相対的に回転可能に且つその回転軸心(c1)と平行方向に対向するように設けられた第1,第2部材(90,91) であって、一方が前記可動役物(80)に設けられ他方が所定のベース部材(50)に設けられた第1,第2部材(90,91) と、前記可動役物(80)に搭載された電気機器(153) と、前記第1,第2部材(91,92) に亙って設けられ、前記電気機器(153) とその駆動制御系(160) 側の導電線(176,177) とを電気的に接続するロータリコネクタ(180) とを備え、前記ロータリコネクタ(180) は、前記第1部材(90)の第2部材(90)と対向する面に前記回転軸心(c1)を中心として設けられた環状導電線(181,182) と、前記第2部材(91)に設けられ環状導電線(181,182) に摺動自在に接触する導電性接触子(191,192) と、前記第2部材(91)に基端部が固定され先端部に導電性接触子(191,192) が設けられ、導電性接触子(191,192) を環状導電線(181,182) に弾性的に付勢する弾性片(193a,194a) とを備え、前記回転軸心(c1)と平行方向における導電性接触子(191,192) の厚さが弾性片(193a,194a) の先端部の厚さ以上に構成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電気機器(153) が、可動役物(80)を電飾する1又は複数のLED(153) からなることを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記環状導電線(181,182) の半径方向における導電性接触子(191,192) の幅と環状導電線(181,182) の幅とが略同幅に構成されたことを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記ロータリコネクタ(180) は、導電性接触子(191,192) が環状導電線(181,182) に対して半径方向へずれないように導電性接触子(191,192) をガイドする接触子ガイド機構(221,222) を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記接触子ガイド機構(221,222) は、前記弾性片(193a,194a) をガイドすることを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか1項の発明において、前記弾性片(193a,194a) は、その基端部から第2部材(91)に対する第1部材(90)の回転方向リーディング側へ向かって第1部材(90)に近づくように傾斜状に延びていることを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか1項の発明において、前記導電性接触子(181,182) と弾性片(193a,194a) の少なくとも一方がリン青銅製であることを特徴とする。
【0022】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1項の発明において、第1可動役物(60)と、この第1可動役物(60)を往復駆動する役物往復駆動機構(100) と、第1可動役物(60)に搭載された第2可動役物(70)と、第1可動役物(60)の往復動作に連動して第2可動役物(70)を往復回動させる役物連動機構(110) とを備え、第3可動役物(80)である前記可動役物(80)が、第1可動役物(60)に搭載されたことを特徴とする。
【0023】
請求項9の発明は、請求項1〜7の何れか1項の発明において、第1可動役物(60)と、この第1可動役物(60)を往復駆動する役物往復駆動機構(100) とを備え、第2可動役物(80)である前記可動役物(80)が、第1可動役物(60)に搭載されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明のパチンコ遊技機の可動役物装置によれば、ロータリコネクタにおいて、第1部材の第2部材と対向する面に回転軸心を中心として環状導電線を設け、第2部材に環状導電線に摺動自在に接触する導電性接触子を設け、第2部材に基端部が固定された導電性の有る弾性片の弾性片の先端部に導電性接触子を設け、回転軸心と平行方向における導電性接触子の厚さが弾性片の先端部の厚さ以上に構成したので、導電性接触子を環状導電線に安定的に長期的に常時確実に接触させることができ、導電性接触子を弾性片を介して駆動制御系側の導電線に電気的に接続することができる。従って、可動役物の斬新な回動動作を実現するとともに、ロータリコネクタを小型で簡単な構成にして、そのロータリコネクタにより可動役物に搭載した電気機器とその駆動制御系側の導電線とを電気的に確実に接続することができ、ロータリコネクタの信頼性並びに耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施例1のパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】制御系のブロック図である。
【図4】可動役物装置(第1〜第3可動役物が待機状態)の正面図である。
【図5】可動役物装置(第1,第2可動役物が作動状態)の正面図である。
【図6】可動役物装置(第1〜第3可動役物が作動状態)の正面図である。
【図7】可動役物装置の図4の状態の背面図である。
【図8】可動役物装置の図5の状態の背面図である。
【図9】第1,第2可動役物と役物取付ベースの正面図である。
【図10】第1,第2可動役物と役物取付ベースの背面図である。
【図11】固定ケースと可動ケースと第3可動役物の正面図である。
【図12】第3可動役物の正面図である。
【図13】第3可動役物の背面図である。
【図14】固定ケースと可動ケースの正面図である。
【図15】固定ケースと可動ケースの分解正面図である。
【図16】固定ケースの下面図である。
【図17】可動ケースの下面図である。
【図18】第3可動役物とロータリコネクタ等の正面側からの分解斜視図である。
【図19】第3可動役物とロータリコネクタの背面側からの分解斜視図である。
【図20】ロータリコネクタの正面側からの分解斜視図である。
【図21】ロータリコネクタの背面側からの分解斜視図である。
【図22】第1部材の正面図である。
【図23】第1部材の背面図である。
【図24】第2部材の正面図である。
【図25】第2部材の背面図である。
【図26】第1部材の拡大正面図である。
【図27】第1部材の拡大底面図である。
【図28】第1,第2部材等の拡大底面図である。
【図29】可動役物装置の電気機器とその駆動制御系のブロック図である。
【図30】実施例2の第1部材の背面図である。
【図31】実施例2の第1部材の拡大正面図である。
【図32】実施例3の第1部材の正面図である。
【図33】実施例3の板状素材(複数の第2部材)の平面図である。
【図34】実施例4の第1部材の拡大正面図である。
【図35】実施例4の第1,第2部材等の要部の拡大底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
パチンコ遊技機の遊技盤に装備された可動役物装置に本発明が適用されている。以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0027】
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体等に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域5が形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域5の前側が覆われている。
【0028】
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿6が設けられ、貯留皿6の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿6から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿6に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域5の上部に投入される。
【0029】
遊技盤4には、多数の障害釘10、始動入賞口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センタ役物15、画像表示器16、可動役物装置17、遊技表示盤18が、図2に示す配置にて装備され、遊技盤4の裏面側に制御装置20(図3参照)が装着されている。
【0030】
始動入賞口装置11は、第1,第2始動入賞口11a,11b、第2始動入賞口11bを開閉する開閉部材11c、第1,第2始動入賞口11a,11bに入賞した遊技球を夫々検出する第1,第2始動口SW11d,11e、開閉部材11cを開閉駆動する電チューSOL11fを有する。開閉部材11cは、第2始動入賞口11bへの遊技球の入賞を閉位置で不可能に開位置で可能にする。ゲート12には通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味し、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。
【0031】
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、大入賞口13aへの遊技球の入賞を閉位置で不可能に開位置で可能にする。各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口SW14aが付設されている。
【0032】
センタ役物15は、遊技盤4の盤面(前面)よりも前方へ張り出すセンタ枠部材15aを有し、遊技領域5の約半分程度を占めるサイズで、遊技盤4の上部から中央部分に亙って設けられている。このセンタ役物15に、センタ枠部材15aの内側から画面が前方へ臨むように画像表示器16が設けられ、画像表示器16の上端側に可動役物装置17が設けられている。可動役物装置17については後で詳しく説明する。
【0033】
遊技表示盤18は、第1特別図柄表示器18a、第2特別図柄表示器18b、普通図柄表示器18c、第1特別図柄保留ランプ18d、第2特別図柄保留ランプ18e、普通図柄保留ランプ18fを備えている。
【0034】
第1特別図柄表示器18aには、第1始動入賞口11aへの遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器18bには、第2始動入賞口11bへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器18a又は18bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生して、大入賞口装置13が、開閉部材13bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口13aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
【0035】
普通図柄表示器18cには、ゲート12への遊技球の入賞に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器18cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、始動入賞口装置11が、開閉部材11cを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動入賞口11bを1又は複数回開閉させる。
【0036】
第1特別図柄保留ランプ18dには、第1始動入賞口11aに入賞した遊技球の所謂第1特図保留数が4個まで表示され、第2特別図柄保留ランプ18eには、第2始動入賞口11bに入賞した遊技球の所謂第2特図保留数が4個まで表示され、普通図柄保留ランプ18fには、ゲート12に入賞した遊技球の所謂普図保留数が4個まで表示される。
【0037】
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域5の上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11a,11b,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域5外へ排出され、入賞口11a,11b,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域5の下端部に形成されたアウト口9から遊技領域5外へ排出される。
【0038】
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置20は、メイン制御装置21とサブ制御装置25とで構成されている。メイン制御装置21は、遊技制御基板22にCPUとROMとRAMを備えて構成されている。遊技制御基板22は盤用外部情報端子基板23に接続されている。
【0039】
サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29を備え、この複数の制御基板26〜29に夫々CPUとROMとRAMを備えて構成され、更に、演出制御基板27はRTCを備えている。払出制御基板26は枠用外部情報端子基板24に接続されている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
【0040】
遊技制御基板22は、第1,第2始動口SW11d,11e、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板26からの制御情報を受けて、電チューSOL11f、大入賞口SOL13d、図柄表示器18a,18b,18c、図柄保留ランプ18d,18e,18fを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27と盤用外部情報端子基板23に制御情報(遊技情報)を出力する。
【0041】
払出制御基板26は、遊技制御基板22からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの球検出信号を受けて、払出駆動モータ30を制御し、入賞口11a,11b,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口11a,11b,13a,14毎に設定された数の遊技球を貯留皿6aに払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板24に制御情報(払出情報)を出力する。
【0042】
演出制御基板27は、遊技制御基板22からの制御情報と、演出ボタン35からの操作信号を受けて、画像制御基板28に制御情報を出力し、更に、画像制御基板28からの制御情報を受けて、ランプ制御基板29に制御情報を出力する。画像制御基板28は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、画像表示器16とスピーカ34とを制御し、演出制御基板27に制御情報を出力する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、主に画像制御基板28による制御に同期させて、枠ランプ35と盤ランプ36とを制御し、更に、可動役物装置17を制御する。
【0043】
可動役物装置17について詳しく説明する。
図4〜図29に示すように、可動役物装置17は、センタ役物15の上部に固定された固定ケース40(所定の固定側部材)と、固定ケース40に上下に往復動作自在に支持された可動ケース50(所定のベース部材)及び可動ケース50に固定された第1可動役物60と、第1可動役物60に搭載され前後の軸心回りに回動自在に支持された左右1対の第2可動役物70と、第1可動役物60に搭載され前後の軸心(回転軸心c1)回りに回転自在に支持された第3可動役物80とを備えている。
【0044】
また、可動役物装置17は、第1可動役物60(可動ケース50)を上下に往復駆動する第1電動モータ101を有する役物往復駆動機構100と、第1可動役物60の往復動作に連動して1対の第2可動役物70を往復回動させる役物連動機構110と、第3可動役物80を回動駆動する第3電動モータ121を有する役物回動駆動機構120と、第1,第2,第3可動役物60,70,80に夫々搭載されて第1,第2,第3可動役物60,70,80を電飾する複数の第1,第2,第3LED133,143a,143b,153を有する第1,第2,第3電飾機器130,140,150と、電動モータ101,121とLED133,143a,143b,153を駆動制御する駆動制御系160と、電動モータ101,121及びLED133,143a,143b,153と駆動制御系160とを電気的に接続する電気接続構造170とを備えている。以下、「接続」とは電気的な接続を意味する。
【0045】
図4〜図6、図8〜図13、図18、図19に示すように、第1,第2,第3可動役物60,70,80は鳥(鳳凰)を模して形成され、第1可動役物60が鳥の胴体をなし、1対の第2可動役物70が鳥の羽根をなし、第3可動役物80が鳥の尾をなしている。この第1,第2,第3可動役物60,70,80が、役物往復駆動機構100、役物連動機構110、役物回動駆動機構120により動作され、第1,第2,第3電飾機器130,140,150により電飾され、特有の遊技演出を実現する。
【0046】
図4〜図8、図11、図14〜図18に示すように、固定ケース40と可動ケース50は、可動ケース50の昇降ストローク以上の上下長を有するとともに、固定ケース40は可動ケース50の左右幅よりも大きな左右幅を有し、可動ケース50は立長矩形のケースに形成されている。固定ケース40に前側へ開放する立長の凹部41が形成され、可動ケース50に後側へ突出する立長の凸部51が形成されている。この可動ケース50の凸部51が固定ケース40の凹部41に嵌合された状態で、可動ケース50が固定ケース40に上下動自在にガイドされるとともに役物往復駆動機構100を介して支持されている。
【0047】
図4〜図6、図9に示すように、第1可動役物60(鳥の胴体)は、第1役物本体61と、第1役物本体61が前面部に固定された役物取付ベース62とを有し、この役物取付ベース62の上部が可動ケース50の前面に取り付けられている。第1可動役物60は、その大部分がセンタ役物15の上部の装飾部15bで隠蔽される上方待機位置(図4参照)と、この上方待機位置から下降して装飾部15bから露出する下方突出位置(図5、図6参照)とに亙って昇降動作する。
【0048】
図4〜図6、図8〜図10に示すように、1対の第2可動役物70(鳥の羽根)は、左右対称構造であり、夫々、第2役物基部材71と第2役物先部材72とを有する。第2役物基部材71は、役物取付ベース62よりも前方に且つ第1役物本体61よりも後方に位置して、第2役物基部材71の基端部が役物取付ベース62の下端部に回動自在に連結支持されている。第2役物先部材72は第2役物基部材71よりも前方に位置して、第2役物先部材72の基端部が第2役物基部材71の先端部に回動自在に連結支持されている。
【0049】
1対の第2可動役物70は、1対の第2役物基部材71及び第2役物先部材72が第1可動役物60に接近して前後に重なる閉位置(図4参照)と、第1可動役物60から左右に広がる開位置(図5、図6参照)とに亙って開閉動作する。1対の第2可動役物70は、第1可動役物60が上方待機位置のときに閉位置となり、第1可動役物60が下方突出位置のときに開位置となる。
【0050】
図4〜図6、図11〜図13、図18、図19に示すように、第3可動役物80(鳥の尾)は、第1,第2可動役物60,70よりも後方に位置して、その基端部が役物取付ベース62の下部後側において、可動ケース50の前面部に回転自在に連結支持され、その回転軸心cから半径方向外側へ延びている。第3可動役物80は、その大部分が第1可動役物60の裏側へ隠れる位置を原点位置(図4、図5参照)として、基本的に一方向(図6に矢印で示す時計回り方向s1)へのみ回転動作する。この第3可動役物80が特許請求の範囲に記載の可動役物に相当する。
【0051】
図4〜図8、図11、図14〜図17に示すように、役物往復駆動機構100は、固定ケース40に設けられた第1電動モータ101、第1ギヤ機構102、ラック部材103、左右1対の第2ギヤ機構104と、可動ケース50に設けられた左右1対のラック105とを有する。第1電動モータ101は固定ケース40の後面部に前向きに取り付けられ、第1ギヤ機構102、ラック部材103、1対の第2ギヤ機構104は固定ケース40の内部に装着されている。
【0052】
第1電動モータ101が駆動されると、その駆動力が第1ギヤ機構102に入力され、第1ギヤ機構102からラック部材103→1対の第2ギヤ機構104の順序で伝達される。ここで、第1ギヤ機構102の終端の大ギヤ102aにラック部材103の上端部が回動自在にピン結合され、その大ギヤ102aが回動するとラック部材103が昇降する。ラック部材103の左右1対のラック103aに1対の第2ギヤ機構104の始端の左右1対のピニオン104aが噛合し、ラック部材103が昇降すると1対の第2ギヤ機構104の終端のピニオン104bが回転する。
【0053】
1対の第2ギヤ機構104の終端のピニオン104bは固定ケース40の下部に配置されている。1対のラック105は、可動ケース50の凸部51の左右両側壁に一体形成され、この1対のラック105に1対のピニオン104bが噛合している。こうして、1対のピニオン104bが図15に示す矢印s2の方向に回転すると、可動ケース50と共に第1,第2,第3可動役物60,70,80が下降し、1対のピニオン104bが図15に示す矢印s3の方向に回転すると、可動ケース50と共に第1,第2,第3可動役物60,70,80が上昇する。
【0054】
尚、第1可動役物60(可動ケース50)の昇降位置制御を行うために、第1可動役物60の上方待機位置と下方突出位置とを夫々検出可能な図示略の位置検出スイッチ(例えば、光学センサや近接スイッチ)が設けられている。
【0055】
図4〜図11、図14〜図16に示すように、役物連動機構110は、第1可動役物60と1対の第2可動役物70とに両端部が夫々回動自在に連結された左右1対のアーム部材111と、固定ケース40に設けられ、第1可動役物60の往復動作を1対のアーム部材111の回動動作に変換して、1対の第2可動役物70の前記往復回動動作を実現可能に1対のアーム部材111をガイドするアームガイド機構112とを備えている。
【0056】
アーム部材111は、役物取付ベース62よりも前方に且つ第2役物先部材72よりも後方に位置して、アーム部材111の基端部が役物取付ベース62の上部に回動自在に連結され、アーム部材111の先端部が第2役物先部材72の先端部に回動自在に且つ第2役物先部材72の長さ方向へ多少移動可能に連結されている。アーム部材111は、基端側の短アーム部111aと、先端側の長アーム部111bとを有するL形に形成され、第2可動役物70が閉位置のときに、短アーム部111aが水平姿勢になり長アーム部111bが鉛直姿勢になるように(図4参照)、また、第2可動役物70が開位置のときに、短アーム部111aと長アーム部111bが山形になるように形成され配置されている。
【0057】
アームガイド機構112は、1対のアーム部材111の短アーム部111a(長さ方向途中部の第1の被ガイド部)を夫々ガイドする左右1対のガイドコロ113(ガイド突出部)と、1対のアーム部材111の長アーム部111b(第1の被ガイド部よりも先端側の第2の被ガイド部)を夫々ガイドする左右1対のガイド孔114とを有する。1対のガイドコロ113は、1対の短アーム部111aの下側に固定ケース40の前面板40aから前方突出状に設けられ、1対のガイド孔114は、1対の長アーム部111bの近傍に固定ケース40の前面板40aに形成されている。
【0058】
ガイド孔114は、上下方向に細長いストレート孔部114aと、このストレート孔部114aの下端側にもう一方のガイド孔114と反対側へ湾曲状に張り出す湾曲孔部114bからなる。1対のアーム部材111の長アーム部111bに後方へ突出する被ガイドピン115が設けられ、被ガイドピン115の後端部に被ガイド板116が設けられている。被ガイドピン115がガイド孔114に係合し、被ガイド板116が固定ケース40の前面板40aの(ガイド孔114の周辺)後面に係合している。
【0059】
第1可動役物60が下方突出位置付近以外で昇降する際、1対の被ガイドピン115が1対のストレート孔部114aにガイドされ、1対の第2可動役物70は閉位置に維持される。第1可動役物60が下方突出位置へ下降する際、1対のアーム部材111が1対のガイドコロ113に上側から当り、この1対のガイドコロ113により押し上げられることで、1対の第2可動役物70が閉位置から開位置へ回動する。第1可動役物60が下方突出位置から上昇する際、1対の被ガイドピン115が1対の湾曲孔部114bにガイドされ、1対の第2可動役物70が開位置から閉位置へ回動する。
【0060】
ここで、第3可動役物80とその周辺の構造について詳しく説明する。
図13、図18〜図25に示すように、可動役物装置17は、共通の前後の回転軸心c1を中心に相対的に回転可能に且つその回転軸心c1と平行方向(前後)に対向するように設けられた第1,第2部材90,91であって、一方(第1部材90)が第3可動役物80に設けられ他方(第2部材91)が可動ケース50に設けられた第1,第2部材90,91と、第1,第2部材90,91を(第1部材90を第2部材91に対して)相対的に回転自在に且つ回転軸心c1と平行方向へ移動不能に連結する連結機構95と、第1,第2部材90,91に亙って設けられ、電気機器である複数の第3LED153とその駆動制御系160側の導電コード176,177(図29参照)とを接続する電気接続構造170の一部を構成するロータリコネクタ180とを備えている。
【0061】
第1,第2部材90,91は、夫々環状(円板状)の第1,第2プリント基板90,91からなり、第1部材90が、第2部材91よりも大径に形成され(例えば、第2部材91の直径の2倍程度の直径を有し)、第2部材91の前側に配置されている。ここで、第1部材90の後面が第2部材91と対向する面となり、第1部材90の前面が第2部材91と反対側の面となる。また、第2部材91の前面が第1部材90と対向する面となり、第2部材91の後面が第1部材90と反対側の面となる。
【0062】
第2部材91は、ケース部材92に取り付けられ、このケース部材92を介して可動ケース50に固定されている。ケース部材92は、前方へ開放する環状の収容凹部92aを有し、その収容凹部92aの外周壁先端部が第1部材90の平滑面である後面に摺動自在に接触(近接)している。第2部材91は、収容凹部92aに嵌合されてビスで固定され、ケース部材92と第1部材90とで囲まれた空間に収容されている。また、ケース部材92は、半径方向外側へ張り出す1対の脚部92bを有し、この1対の脚部92bが可動ケース50の前面部にビスで固定されている。
【0063】
図13、図18〜図21に示すように、連結機構95は、回転軸心c1を軸心として第1,第2部材90,91及びケース部材92を貫通するように設けられ、第2部材91(ケース部材92)に固定されて第2部材91から前方へ突出し且つ第1部材90を回転自在に支持する筒状軸部材96と、筒状軸部材96の前端部に一体形成され、第1部材90を係止して筒状軸部材96から抜け止めする第1の抜止鍔部96aと、筒状軸部材96の後端部に一体形成され、第2部材91をケース部材91を介して係止して筒状軸部材96から抜け止めする第2の抜止鍔部96bとを備えている。
【0064】
少なくとも第1,第2部材90,91とケース部材92と筒状軸部材96については、予め一体的に組み付けてユニット化した状態で、可動ケース50に取り付けられる。その組み付けにおいては、筒状軸部材96に第1の抜止鍔部96aのみが形成された状態で、筒状軸部材96が第1部材90に貫通されるとともに、第2部材91とケース部材92に圧入状に貫通され、その状態で、筒状軸部材96の後端部を拡径側へカシメて、そのカシメによって第2の抜止鍔部96bが形成される。その際、第1部材90が、ケース部材92の外周壁と筒状軸部材96の第1の抜止鍔部96aとで強く挟持されないように、つまりスムーズに回転できるように組み付けられる。
【0065】
図13、図18〜図28に示すように、ロータリコネクタ180は、前記の第1,第2部材90,91、ケース部材92、筒状軸部材96の他に、第1部材90の後面に回転軸心c1を中心として設けられた大小2本の環状導電線181,182と、第2部材91に設けられ2本の環状導電線181,182に夫々摺動自在に接触する2個の導電性接触子191,912と、第2部材91に設けられ2個の導電性接触子191,912を環状導電線181,182に夫々弾性的に付勢する2個の接触子付勢機構193,194と、第2部材91に設けられ第1部材90の後面のうち2本の環状導電線181,182の間部分に摺動自在に接触する1個の原点用導電性接触子195と、第2部材91に設けられ原点用導電性接触子195を第1部材90に弾性的に付勢する原点用接触子付勢機構196とを備えている。
【0066】
また、ロータリコネクタ180は、第1部材90の後面に設けられた導電線延長部183及び導電線突出部184と、第1部材90の前面に設けられた第1コネクタ185及び第1コネクタ側導電線186と、第1部材90に貫通状に設けられた2本の第1導電性ピン187,188とを備えている。
【0067】
2本の環状導電線181,182は、それら環状導電線181,182に原点用導電性接触子195が接触しない適当間隔を空けて配置され、導電線延長部183は、外側の環状導電線181の一部からその半径方向外側へ延長され、導電線突出部184は、内側の環状導電線182の一部からその半径方向外側へ外側の環状導電線181と接触しないように突出している。第1コネクタ185は、第1部材90の外周近傍部に実装され、第1コネクタ側導電線186に接続されている。
【0068】
2本の第1導電性ピン187,188は、第1部材90に圧入状に貫通固定され、第1導電性ピン187により、導電線延長部183と第1コネクタ185とが接続され、第2導電性ピン188により、導電線突出部184と第1コネクタ側導電線186とが接続されている。2本の環状導電線181,182、導電線延長部183、導電線突出部184、第1コネクタ側導電線186は、第1プリント基板である第1部材90にプリント成形されている。
【0069】
また、ロータリコネクタ180は、第2部材91の前面に設けられた導電線延長部197と、第2部材91の後面に設けられた第2コネクタ198及び3本の第2コネクタ側導電線199,200,201と、第2部材91に貫通状に設けられた3本の第2導電性ピン202,203,204とを備えている。
【0070】
導電線延長部197は、導電性接触子191に接続されている。第2コネクタ198は、第2部材91の外周近傍部に実装され、3本の第2コネクタ側導電線199,200,201は、第2コネクタ198に接続されている。3本の第2導電性ピン202,203,204は、第2部材91に圧入状に貫通固定され、第2導電性ピン202により、導電線延長部197と第2コネクタ側導電線199とが接続され、第2導電性ピン203により、導電性接触子192と第2コネクタ側導電線200とが接続され、第2導電性ピン204により、原点用導電性接触子195と第2コネクタ側導電線201とが接続されている。導電線延長部197、3本の第2コネクタ側導電線199,200,201は、第2プリント基板である第2部材91にプリント成形されている。
【0071】
2個の導電性接触子191,192と原点用導電性接触子195は、周方向略3等分位置に配置されるとともに、回転軸心c1から導電性接触子191→原点用導電性接触子195→導電性接触子192の順で遠くなるように配置されている。導電性接触子191,192は接触子付勢機構193,194を介して第2部材91の後面に取り付けられ、原点用導電性接触子195は原点用接触子付勢機構196を介して第2部材91の後面に取り付けられている。
【0072】
接触子付勢機構193,194は、導電性の有る弾性片193a,194aからなり、その基端部に一体的に設けられた取付板部193b,194bが第2部材91の後面にハンダ付け等で固着され、弾性片193a,194aの先端部に導電性接触子191,192が設けられている(一体成形されている)。弾性片193a,194aは、その基端部から第2部材91に対する第1部材90の回転方向リーディング側(つまり、時計回り方向)へ向かって第1部材90に近づくように傾斜状に延びている。そして、この弾性片193a,194aが弾性変形した(つまり、弾性力を蓄えた)状態で、導電性接触子191,192を環状導電線181,182に押圧している。尚、弾性片193aの取付板部193bに導電線延長部197が接続され、弾性片194aに第2導電性ピン203が接続されている。
【0073】
同様に、原点用接触子付勢機構196は、導電性の有る弾性片196aからなり、その基端部に一体的に設けられた取付板部196bが第2部材91の後面にハンダ付け等で固着され、弾性片196aの先端部に原点用導電性接触子195が設けられている(一体成形されている)。弾性片196aは、その基端部から第2部材91に対する第1部材90の回転方向リーディング側(つまり、時計回り方向)へ向かって第1部材90に近づくように傾斜状に延びている。そして、この弾性片196aが弾性変形した(つまり、弾性力を蓄えた)状態で、原点用導電性接触子195を第1部材90に押圧している。尚、弾性片196aの取付板部196bに第2導電性ピン204が接続されている。
【0074】
ケース部材92の収容凹部92aの内側(ケース部材92と第1部材90とで囲まれた空間)に、第2部材91と共に、ロータリコネクタ180の環状導電線181,182、導電性接触子191,192,195、接触子付勢機構193,194,196等の主要部が配設されている。また、ケース部材92には、その収容凹部92からケース部材92外へ第2コネクタ198を露出させるコネクタ取付口92cが形成されている。
【0075】
導電性接触子191,192について、回転軸心c1と平行方向における導電性接触子191,192の厚さが弾性片193a,194aの先端部の厚さ以上に構成され、環状導電線191,192の半径方向における導電性接触子191,192の幅と環状導電線181,182の幅とが略同幅に構成されている。また、原点用導電性接触子195について、回転軸心c1と平行方向における原点用導電性接触子195の厚さが弾性片196aの先端部の厚さ以上に構成されている。導電性接触子191,912と弾性片193a,194a、原点用導電性接触子195と弾性片196aは、夫々、リン青銅製であり、所望の導電性と耐久性とを確保したのもとなる。
【0076】
さて、図8、図11、図14、図15、図17、図18に示すように、役物回動駆動機構120は、可動ケース50に設けられた第3電動モータ121、ギヤ機構122、駆動軸123を有する。第3電動モータ121は可動ケース50の後面部に前向きに取り付けられ、ギヤ機構122は可動ケース50の内部に装着され、駆動軸123は可動ケース50の下部から前方へ突出している。第3電動モータ121が駆動されると、その駆動力がギヤ機構122に入力され駆動軸123が回転する。駆動軸123は筒状軸部材96の内部を挿通し、その前端部が第3可動役物80に連結されている。
【0077】
図4〜図6、図9、図10、図29に示すように、第1電飾機器130は、第1可動役物60(第1役物本体61)の前面部に設けられた第1電飾レンズ131と、第1可動役物60の第1電飾レンズ131の後側部分に取り付けられた第1LED基板132と、第1LED基板132の前面に適当な配置で実装された複数の第1LED133とで構成されている。尚、第1電飾レンズ131は、多数の凹凸を形成した光拡散透過板で構成されている。
【0078】
図4〜図6、図8〜図10、図29、図29に示すように、第2電飾機器140は、1対の第2可動役物70の第2役物基部材71及び第2役物先部材72の前面部に夫々設けられた第2電飾レンズ141a,141bと、第2可動役物70の第2電飾レンズ141a,141bの後側部分に取り付けられた第2LED基板142a,142bと、第2LED基板142a,142bの前面に適当な配置で実装された複数の第2LED143a,143bとで構成されている。尚、第2電飾レンズ141a,141bは、多数の凹凸等を形成した光拡散透過板で構成されている。
【0079】
図4〜図6、図11〜図13、図18に示すように、第3電飾機器150は、第3可動役物80の前面部に設けられた複数の第3電飾レンズ151と、第3可動役物80の複数の第3電飾レンズ151の後側部分に取り付けられた第3LED基板152と、複数の第3電飾レンズ151の後側に夫々位置するように第3LED基板152の前面に実装された複数の第3LED153とで構成されている。尚、各第3電飾レンズ151は、正面視にて比較的小さい円形の光拡散透過部で構成されている。
【0080】
図29に示すように、駆動制御系160は、モータ制御手段161、LED制御手段162、原点検知制御手段163、モータ駆動回路165、LED駆動回路166、原点検出回路167を備えている。モータ制御手段161、LED制御手段162、原点検知制御手段163は、ランプ制御基板29に設けられ、モータ駆動回路165、LED駆動回路166、原点検出回路167は、例えば、固定ケース40に装備された固定ケース側基板171(図15参照)に設けられている。
【0081】
モータ制御手段161は、モータ駆動回路165を介して、第1,第3電動モータ101,121を夫々制御する。モータ制御手段161からモータ駆動回路165に第1,第2モータ駆動信号が出力されると、モータ駆動回路165から第1,第3電動モータ101,121にモータ駆動電力が供給され、第1,第3電動モータ101,121が駆動される。
【0082】
LED制御手段162は、LED駆動回路166を介して、複数の第1,第2,第3LED133,143a,143b,153を夫々制御する。LED制御手段162からLED駆動回路166に第1,第2,第3LED駆動信号が出力されると、LED駆動回路166から複数の第1,第2,第3LED133,143a,143b,153にLED駆動電力が供給され、複数の第1,第2,第3LED133,143a,143b,153が駆動され点灯する。
【0083】
ここで、原点検知制御手段163、原点検出回路167、導電線突出部184、原点用導電性接触子195、原点用接触子付勢機構196(弾性片196a)等が、第1部材90の第2部材91に対する原点位置、つまり、第3可動役物80の原点位置(図4、図5、図11参照)を検出する原点検出手段を構成している。
【0084】
導電線突出部184は、環状導電線182の一部に形成された原点検出部に相当し、前記のように、環状導電線182の一部からその半径方向外側へ突出している。原点用導電性接触子195は、駆動制御系160(原点検出回路167)に接続され且つ原点位置において(第3可動役物80が原点位置のときにだけ)導電線突出部184に接触可能に第2部材91に設けられている。
【0085】
原点検知制御手段163は、原点用導電性接触子195が導電線突出部184に接触したことを検知可能である。ここで、例えば、原点用導電性接触子195が導電線突出部184に接触した場合、LED駆動電圧が原点検出回路167に供給され、これにより、原点検出回路167が原点検知制御手段163に原点信号を出力し、原点検知制御手段163は、この原点信号を受けることで原点位置を検知する。
【0086】
図10、図15、図29に示すように、電気接続構造170においては、複数(2本)の導電コード173が、第1LED基板132の下端部(複数の第1LED133)にコネクタを介して接続され、また、1対の夫々が複数(2本)の導電コード174aが、夫々、1対の第2LED基板142aの基端側部分(複数の第2LED143a)にコネクタを介して接続され、これら導電コード173,174aが、役物取付ベース62に沿ってその下部から上端側へ延びるように、役物取付ベース62の背面に配線されている。
【0087】
また、1対の夫々が複数(2本)の導電コード174bが、夫々、1対の第2LED基板142bの先端側部分(複数の第2LED143b)にコネクタを介して接続され、1対のアーム部材111に沿ってその先端側から基端側へ延びるように、1対のアーム部材111の内部に配線されている。この複数の導電コード173,174a,174bが、役物取付ベース62の上端部に設けられたコード保持部62aで束ねて保持され、可動ケース50の上部に装備された可動ケース側基板172に接続され、この可動ケース側基板172を介して固定ケース側基板171(LED駆動回路166)に接続されている。
【0088】
また、第3LED基板152(複数の第3LED153)に接続された複数(2本)の導電コード175が、ロータリコネクタ180の第1コネクタ185に接続され、第2コネクタ198に接続された複数(2本)の導電コード176と導電コード177が、可動ケース側基板172に接続され、この可動ケース側基板172を介して固定ケース側基板171(LED駆動回路166、原点検出回路167)に接続されている。尚、導電コード173,174a,174b,176,177が駆動制御系160側の導電線に相当する。尚、第1電動モータ101は直接、第3電動モータ121は可動ケース側基板172を介して、固定ケース側基板171(モータ駆動回路165)に接続されている。
【0089】
以上説明した可動役物装置17によれば次の効果を奏する。
ロータリコネクタ180において、第1部材90の第2部材91と対向する面に回転軸心c1を中心として環状導電線181,182を設け、第2部材91に、環状導電線181,182に摺動自在に接触する導電性接触子191,192と、導電性接触子191,192を環状導電線181,182に弾性的に付勢する接触子付勢機構193,194とを設けた。従って、ロータリコネクタ180を小型且つ薄型で簡単な構成にして、そのロータリコネクタ180により、第3可動役物80の回動範囲が制限されることなく、導電性接触子191,192を環状導電線181,182に安定的に常時確実に接触させることができ、つまり、第3可動役物80に搭載した複数の第3LED153とその駆動制御系160側の導電コード176,177とを確実に接続することができる。
【0090】
第3可動役物80に様々な形状(本実施例では、鳥の尾を模した形状)のものを採用することができ、また、第3可動役物80の回転軸心c1の方向(本実施例では、前後方向)も自由に設定することができ、その第3可動役物80に搭載された複数の第3LED153により、第3可動役物80の回動動作に伴った斬新な電飾を実現して演出効果を高めることができる。
【0091】
導電性接触子191,192を環状導電線181,182に安定的に常時確実に接触させることができることから、導電性接触子191,192を夫々複数設けることなく1つだけ設けて、ロータリコネクタ180の信頼性を高めることができ、依って、ロータリコネクタ180の構造を一層簡単化し、製作コストを低減することが可能になる。
【0092】
接触子付勢機構193,194は、第2部材91に基端部が固定された導電性の有る弾性片193a,194aからなり、この弾性片193a,194aの先端部に導電性接触子191,192を設けたので、導電性接触子191,192を環状導電線181,182に確実に接触させるとともに、弾性片193a,194aを介して駆動制御系160側の導電コード176に容易に接続することができる。
【0093】
弾性片193a,194aは、その基端部から第2部材91に対する第1部材90の回転方向リーディング側へ向かって第1部材90に近づくように傾斜状に延びているので、第1,第2部材90,91が相対的に回転する際、導電性接触子191,192と環状導電線181,182との接触による摩擦力は弾性片193a,194aを引っ張る方向へ作用するため、導電性接触子191,192を環状導電線181,182に一層安定的に接触させ、弾性片193a,194aの耐久性を高めることができ、これにより、導電性接触子191,192、環状導電線181,182の耐久性も高めることができる。
【0094】
第1部材90は第1プリント基板90からなり、この第1プリント基板90の第2部材91側の面に環状導電線181,182をプリント成形したので、環状導電線181,182を第1部材90に容易に設けることができ、また、第2部材91は第2プリント基板91からなり、この第2プリント基板91の第1部材90側の面に導電性接触子191,192を接触子付勢機構193,194を介して取付けたので、導電性接触子191,192及び接触子付勢機構193,194を第2部材91に容易に設けることができる。
【0095】
第3可動役物80を回動駆動する役物回動駆動機構120を可動ケース50に設けたので、第3可動役物80を軽量化して回動駆動することができ、第3可動役物80のスムーズな回動動作を実現することができる。
【0096】
第3可動役物80の原点位置を検出する原点検出手段において、環状導電線182の一部に原点検出部184を形成し、第2部材91に駆動制御系160に接続され且つ原点位置において原点検出部184に接触可能に原点用導電性接触子195を設け、駆動制御系160に原点用導電性接触子195が原点検出部184に接触したことを検知可能な原点検知制御手段163を設けた。従って、ロータリコネクタ180を利用して第3可動役物80の原点位置を簡単に確実に検出することができ、ロータリコネクタ180と原点検出手段を合わせた構成を簡単化することができる。
【0097】
原点検出部184は、環状導電線182の一部からその半径方向へ突出する導電線突出部184からなるので、原点位置においてのみ原点用導電性接触子195を環状導電線182に接続させ、第3可動役物80の原点位置を確実に検出することができる。
【0098】
第2部材91に原点用導電性接触子195を第1部材90に弾性的に付勢する原点用接触子付勢機構196を設けたので、原点用導電性接触子195を原点検出部184に確実に接触させることができる。原点用接触子付勢機構196は、第2部材91に基端部が固定された導電性の有る弾性片196aからなり、この弾性片196aの先端部に原点用導電性接触子195を設けたので、原点用導電性接触子195を原点検出部184に確実に接触させるとともに、弾性片196aを介して駆動制御系160側の導電コード177に容易に接続することができる。
【0099】
弾性片196aは、その基端部から第2部材91に対する第1部材90の回転方向リーディング側へ向かって第1部材90に近づくように傾斜状に延びているので、第1,第2部材90,91が相対的に回転する際、原点用導電性接触子195と第1部材90との接触による摩擦力は弾性片196aを引っ張る方向へ作用するため、原点用導電性接触子195を原点検出部184に一層安定的に接触させ、弾性片196aの耐久性を高めることができ、これにより、原点用導電性接触子195の耐久性も高めることができる。
【0100】
連結機構95において、第1部材90を第2部材91に対して回転自在に支持する筒状軸部材96を、回転軸心c1を軸心として第1,第2部材90,91を貫通するように設け、第1部材90を係止して筒状軸部材96から抜け止めする第1の抜止鍔部96aを筒状軸部材96の一端部に一体形成し、第2部材91を係止して筒状軸部材96から抜け止めする第2の抜止鍔部96bを筒状軸部材96の他端部に一体形成したので、第1,第2部材90,91を相対的に回転自在に且つ回転軸心c1と平行方向へ移動不能に確実に連結し、この連結機構95の構造を簡単化し製作コストを低減することができる。
【0101】
第1部材90を第2部材91よりも大径に形成し、第2部材91を収容固定する収容凹部92aを有し、その収容凹部92aの外周壁先端部が第1部材90の平滑面に摺動自在に接触するケース部材92を設けたので、第1,第2部材90,91と共にロータリコネクタ180をコンパクトに設けて、ロータリコネクタ180の主要部を収容凹部92aに収容して保護することができる。
【0102】
第3可動役物80を回動駆動する役物回動駆動機構120を可動ケース50に設け、この役物回動駆動機構120の駆動軸123が筒状軸部材96の内部を挿通するように駆動軸123を配設したので、筒状軸部材96の内部を駆動軸123を配設する上で利用することができるので、コンパクト化を図ることができる。
【0103】
ロータリコネクタ180において、第1部材90の第2部材91と反対側の面に、第1コネクタ185と、第1コネクタ185に接続された第1コネクタ側導電線186とを設け、第1部材90に環状導電線182と第1コネクタ側導電線186とを接続する第1導電性ピン188を貫通状に設けたので、第3LED153側の導電コード175を第1コネクタ185に接続して環状導電線181,182に接続することができる。
【0104】
ロータリコネクタ180において、第2部材91の第1部材90と反対側の面に、第2コネクタ198と、第2コネクタ198に接続された第2コネクタ側導電線199,200,201とを設け、第2部材90に導電性接触子191,192と第2コネクタ側導電線199,200とを接続する第2導電性ピン202,203を貫通状に設けたので、駆動制御系160側の導電線176,177を第2コネクタ198に接続して導電性接触子191,192に接続することができる。
【0105】
その他の導電線や導電性ピン等によって、ロータリコネクタ180を、第3可動役物80の構造及び動作を加味し、第3可動役物80の回動動作の邪魔にならないように構成して確立することができる。
【0106】
ロータリコネクタ180において、導電性接触子191,192の厚さが弾性片193a,194aの先端部の厚さ以上に構成したので、また、環状導電線181,182の半径方向における導電性接触子191,192の幅と環状導電線181,182の幅とを略同幅に構成したので、導電性接触子191,192を環状導電線181,182に安定的に長期的に常時確実に接触させることができ、ロータリコネクタ180の信頼性並びに耐久性を高めることができる。導電性接触子191,192と弾性片193a,194aがリン青銅製であるので、所望の導電性と耐久性とを確保したのもとすることができる。
【0107】
ロータリコネクタ180において、第1部材90を第2部材91よりも大径に形成し、第2部材91を収容固定する収容凹部91aを有し、その収容凹部91aの外周壁先端部が第1部材91の平滑面に近接するケース部材92を設け、ケース部材92の収容凹部92aの内側に、ロータリコネクタ180の環状導電線181,182と導電性接触子191,192と接触子付勢機構193,194とを配設したので、ロータリコネクタ180をコンパクトに設けて、ロータリコネクタ180の主要部を確実に保護できる。
【0108】
役物連動機構110により、第1可動役物60の往復動作に連動して第2可動役物70を往復回動させ、その役物連動機構110が、第1,第2可動役物60,70に両端部が夫々回動自在に連結されたアーム部材111と、固定ケース40に設けられ、第1可動役物60の往復動作をアーム部材111の回動動作に変換して、第2可動役物70の前記往復回動動作を実現可能にアーム部材111をガイドするアームガイド機構112とを備えたので、第1,第2可動役物60,70の役物駆動系の小型化を図り、役物制御系の負荷を軽減することができる。
【0109】
そして、第1可動役物60と、この第1可動役物60を往復駆動する役物往復駆動機構100と、第1可動役物60に搭載された第2可動役物70と、第1可動役物60の往復動作に連動して第2可動役物70を往復回動させる役物連動機構110とを備え、第3可動役物80を第1可動役物60に搭載したので、更に、第1,第2,第3電飾機器130,140,150を設けので、この可動役物装置17により斬新な遊技演出を実行し演出効果を高めることができる。
【0110】
次に、実施例1を部分的に変更した他の実施例について説明する。尚、実施例1と基本的に同じものには同一符号を付して説明を省略する。
【実施例2】
【0111】
図30、図31に示すように、ロータリコネクタ180において、実施例1の原点用導電性接触子195と原点用接触子付勢機構196(弾性片196a)が省略され、原点検出部として、実施例1のように、環状導電線182の一部に導電線突出部184を形成するのではなく、環状導電線182Aにその一部を断線させた断線部184Aが形成されている。この断線部184Aの周方向長さは、導電性接触子192よりも長い。
【0112】
導電性接触子192は、駆動制御系160のLED駆動回路166及び原点検出回路167に接続され、原点位置において(第3可動役物80が原点位置のときにだけ)断線部184Aに接触する。ここで、原点検知制御手段163、原点検出回路167、断線部184A、導電性接触子192、接触子付勢機構194(弾性片194a)等が、第1部材90の第2部材91に対する原点位置、つまり、第3可動役物80の原点位置を検出する原点検出手段を構成している。
【0113】
例えば、LED駆動回路166が第3LED153を駆動するために駆動電力を出力している状態で、導電性接触子192が断線部184Aに完全に接触した場合、LED駆動電圧が原点検出回路167に供給されなくなり、これにより、原点検出回路167が原点検知制御手段163に原点信号を出力し、原点検知制御手段163は、この原点信号を受けることで原点位置を検知する。
【0114】
つまり、原点位置においてのみ導電性接触子192を環状導電線182に接続させないようにして、第3可動役物80の原点位置を確実に検出することができ、また、原点検出用に、別途原点用導電性接触子を別途設ける必要がなく、導電性接触子192で共通化できるので、ロータリコネクタ180と原点検出手段を合わせた構成を一層簡単化できる。
【実施例3】
【0115】
図32に示すように、第1部材90の前面には、第1コネクタ側導電線186Aが直線状に延びて、その両端部が第1部材90の周端に達するように形成されている。図33に示すように、複数の第1部材90を形成する為の板状素材210に予め導電線211を直線状に形成しておき、その板状素材210を打抜加工することで、複数の第1部材90を製作するとともに、各第1部材90の第1コネクタ側導電線186Aを形成する。複数の第1部材90の第1コネクタ側導電線186Aをプリント成形により連続的に形成することが可能になり、第1部材90の製作負荷を軽減することができる。つまり、ロータリコネクタ180の製造コストの低減に寄与する。
【実施例4】
【0116】
図34、図35に示すように、ロータリコネクタ180は、導電性接触子191,912が環状導電線181,182に対して半径方向へ移動してずれないように導電性接触子191,912を夫々ガイドする接触子ガイド機構221,222を備えている。また、原点用導電性接触子195が半径方向へ移動しないように原点用導電性接触子195をガイドする原点用接触子ガイド機構225を備えている。
【0117】
この接触子ガイド機構221,222,225は、夫々、第2部材91から前方へ突出する1対のガイド片からなり、このガイド片が、主に、弾性片193a,194a,196aの先端部の半径方向の両端部に摺動自在に接触して、弾性片193a,194a,196aをガイドするようにしている。つまり、導電性接触子191,192の環状導電線181,182への接触安定性と、原点用導電性接触子195の原点検出部184への接触安定性とを確実に高めることができる。
【0118】
尚、その他の変形例として、実施例1の第2可動役物70を省略してもよい。つまり、実施例1の第3可動役物80を、第2可動役物として第1可動役物60に搭載してもよい。また、実施例1の第1,第2可動役物60,70を省略し、第3可動役物80のみを設けてセンタ役物15等に直接装着してもよい。
【0119】
その他、前記開示事項以外の種々の変更を付して実施可能である。例えば、第1,第2,第3可動役物の数・形状・サイズ等は適宜変更可能である。また、第3可動役物に搭載する電気機器として、LED以外に電動モータを設け、この電動モータとその駆動制御系の導電線とを接続してもよい。その電動モータにより更に異なる可動役物を駆動することも可能である。また、第3可動役物の回転軸心の方向も種々(例えば、上下方向に)設定可能である。
【符号の説明】
【0120】
1 パチンコ遊技機
17 可動役物装置
40 固定ケース
50 可動ケース
60,70,80 第1,第2,第3可動役物
90,91 第1,第2部材
92 ケース部材
92a 収容凹部
92c コネクタ取付口
95 連結機構
96 筒状軸部材
96a,96b 第1,第2の抜止鍔部
100 役物往復駆動機構
110 役物連動機構
111 アーム部材
111a 短アーム部
111b 長アーム部
112 アームガイド機構
113 ガイドコロ
114 ガイド孔
120 役物回動駆動機構
123 駆動軸
133,143a,143b,153 第1,第2,第3LED
160 駆動制御系
163 原点検知制御手段
170 電気接続構造
180 ロータリコネクタ
181,182,182A 環状導電線
184 導電線突出部
184A 断線部
185 第1コネクタ
186,186A 第1コネクタ側導電線
187,188 第1導電性ピン
191,192 導電性接触子
193,194 接触子付勢機構
193a,194a 弾性片
195 原点用導電性接触子
196 原点用接触子付勢機構
196a 弾性片
198 第2コネクタ
199,200,201 第2コネクタ側導電線
210 板状素材
211 導電線
221,222 接触子ガイド機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動役物を備えたパチンコ遊技機の可動役物装置において、
共通の回転軸心を中心に相対的に回転可能に且つその回転軸心と平行方向に対向するように設けられた第1,第2部材であって、一方が前記可動役物に設けられ他方が所定のベース部材に設けられた第1,第2部材と、
前記可動役物に搭載された電気機器と、
前記第1,第2部材に亙って設けられ、前記電気機器とその駆動制御系側の導電線とを電気的に接続するロータリコネクタとを備え、
前記ロータリコネクタは、
前記第1部材の第2部材と対向する面に前記回転軸心を中心として設けられた環状導電線と、
前記第2部材に設けられ環状導電線に摺動自在に接触する導電性接触子と、
前記第2部材に基端部が固定され先端部に導電性接触子が設けられ、導電性接触子を環状導電線に弾性的に付勢する弾性片とを備え、
前記回転軸心と平行方向における導電性接触子の厚さが弾性片の先端部の厚さ以上に構成されたことを特徴とするパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項2】
前記電気機器が、可動役物を電飾する1又は複数のLEDからなることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項3】
前記環状導電線の半径方向における導電性接触子の幅と環状導電線の幅とが略同幅に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項4】
前記ロータリコネクタは、導電性接触子が環状導電線に対して半径方向へずれないように導電性接触子をガイドする接触子ガイド機構を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項5】
前記接触子ガイド機構は、前記弾性片をガイドすることを特徴とする請求項4に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項6】
前記弾性片は、その基端部から第2部材に対する第1部材の回転方向リーディング側へ向かって第1部材に近づくように傾斜状に延びていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項7】
前記導電性接触子と弾性片の少なくとも一方がリン青銅製であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項8】
第1可動役物と、この第1可動役物を往復駆動する役物往復駆動機構と、第1可動役物に搭載された第2可動役物と、第1可動役物の往復動作に連動して第2可動役物を往復回動させる役物連動機構とを備え、
第3可動役物である前記可動役物が、第1可動役物に搭載されたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。
【請求項9】
第1可動役物と、この第1可動役物を往復駆動する役物往復駆動機構とを備え、
第2可動役物である前記可動役物が、第1可動役物に搭載されたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のパチンコ遊技機の可動役物装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2011−92279(P2011−92279A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−246836(P2009−246836)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】