パッケージの完全性を表示する閉じ構造
【課題】容器用の再封可能な閉じ構造であって、再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を発生および/または生成する構造によって、パッケージの完全性が表示される、閉じ構造を提供すること。
【解決手段】パッケージ完全性指示機構は、一形態では、再封可能な閉じ構造を含む2つの部分に最初に貼り付けられた少なくとも1つのストリップを備え、その結果、再封可能な閉じ構造を始めて開封する際、少なくとも1つのストリップが破れ、それによって可聴音が発生する。ストリップは、狭小部分などの弱くなった部分を含むことができる。パッケージの完全性は、再封可能な閉じ構造を開封する際に見える無傷のストリップによって表示され、反対に、破れたまたは無傷でないストリップは、再封可能な閉じ構造が以前に開封されたことを表示する。パッケージの完全性はまた、可動な第2のパネルまたは可動な打ち抜きされたタブ部分によって示すこともできる。
【解決手段】パッケージ完全性指示機構は、一形態では、再封可能な閉じ構造を含む2つの部分に最初に貼り付けられた少なくとも1つのストリップを備え、その結果、再封可能な閉じ構造を始めて開封する際、少なくとも1つのストリップが破れ、それによって可聴音が発生する。ストリップは、狭小部分などの弱くなった部分を含むことができる。パッケージの完全性は、再封可能な閉じ構造を開封する際に見える無傷のストリップによって表示され、反対に、破れたまたは無傷でないストリップは、再封可能な閉じ構造が以前に開封されたことを表示する。パッケージの完全性はまた、可動な第2のパネルまたは可動な打ち抜きされたタブ部分によって示すこともできる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を保管するパッケージ用の再封可能な閉じ構造(クロージャ)に関し、より詳細には、パッケージの完全性の表示を有する、上述のような再封可能な閉じ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
クッキーおよび他のスナックなどの食品用の容器の中には、典型的に外装材が含まれるものがある。1つのタイプの容器では、包装材は、食品を保持し食品を損傷から保護するトレイとして働くフレームを包囲する。他の食品は、なんらかのふた材料を使用して上面で密封された熱成形トレイなどのプラスチックトレイ内に包装される。食品容器閉じ構造の技術分野での最近の進歩の一つに、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献1に開示された再封可能な閉じ構造が挙げられ、この特許文献1には、再封可能なシールパネルによって覆われたアクセス開口を有する容器の上面を形成する包装材が開示されている。
【0003】
包装の技術分野では、パッケージが以前に開封されたか、すなわちパッケージの完全性が損なわれたか否かを表示するために様々な構造が使用されてきており、それらの構造は、当該技術分野では、しばしば「不正開封(防止)機能(tamper−evident)」と呼ばれている。例えば、パッケージの完全性を表示する最近の1つの閉じ構造が、参照によって組み込まれる特許文献2に開示されており、特許文献2には、内側のフィルム層および容器の上面を形成する外側のフィルム層を有する2重の材料を備える閉じ構造が示されている。外側のフィルム層は、内側のフィルム層の一部分を覆うシールパネルを有し、この内側のフィルム層はシールパネルと共に開口を形成する。パッケージ完全性の機構として、シールパネルから分離して閉じ構造がそれまでに開封されたことを示す内側フィルム層のパネルを含んでいる。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,918,532号明細書
【特許文献2】米国特許出願第11/500,497号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0276525号明細書
【特許文献4】米国特許出願第11/029,626号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
再封可能な閉じ構造用の、好ましくは食料品を含む容器またはパッケージ用の再封可能な閉じ構造と共に使用するのに適した、パッケージの完全性表示の技術分野において改良が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、概略、容器用の再封可能な閉じ構造であって、再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を発生および/または生成する構造により、パッケージの完全性が表示される、閉じ構造に関する。
【0007】
本発明は、一形態では、再封可能な閉じ構造に関連する構造を有する、パッケージ完全性指示機構を含む。この構造は、再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を生成することが好ましい。一形態では、構造は、再封可能な閉じ構造の固定部分と可動部分に初めに貼り付けられた少なくとも1つのストリップを備え、その結果、再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、ストリップの少なくとも1つが破れ、好ましくは可聴音を生成する。ストリップは、その長さに沿った1ヶ所に狭小部分などの弱くされた部分を含むことができる。パッケージの完全性は、再封可能な閉じ構造を開封する際に見える無傷のストリップによって表示され、反対に、破れたまたは無傷でないストリップは、再封可能な閉じ構造がそれまでに開封されたことを表示する。
【0008】
他の形態では、パッケージの完全性は、再封可能な閉じ構造内の透明窓によって明らかにされる。すなわち、閉じ構造が初めて開封される前はある部分がそこから見ることができるが、閉じ構造が初めて開封され再封された後はそこから見ることができなくなるようになる。この部分は、ストリップのうちの1つでもよく、あるいはストリップとは別の第2のパネルでもよい。
【0009】
別の他の形態では、構造は、少なくとも2つのストリップを備え、少なくとも1つのストリップは、再封可能な閉じ構造を開封する際に他の1つまたは複数のストリップとは異なる時間に破れ、好ましくはそれによって各々のストリップが破れるときに少なくとも2回の別個の可聴音を生成する。
【0010】
パッケージ完全性指示機構は、上面と、上面のアクセス開口と、シールパネルであって、アクセス開口を覆い、かつ最初はパッケージを密封し、次いで初めて開封された後は上面に対して再封可能になるようにアクセス開口の周りで上面を密封係合する、シールパネルとを有するパッケージ用の閉じ構造を含むことができる。構造は、再封可能な閉じ構造に関連しており、この再封可能な閉じ構造は、それが初めて開封されたときに可聴音を生成することが好ましい。有利には、構造は、パッケージ内に含まれる食料品を取り出すことができる前に可聴音を生成する。
【0011】
本発明は、別の形態では、パッケージの完全性を表示する閉じ構造に関し、この閉じ構造は、容器の上面を形成するためのフィルム層であって、容器の内容物にアクセスし易くするためのアクセス開口を画定するフラップと、フラップを上面の残りの部分に結合する少なくとも1つのストリップと、を有したフィルム層を備える。シールパネルは、フィルム層の少なくとも1つのストリップを含むフラップを完全に覆う。シールパネル上またはフィルム層上のいずれか、または両方に提供された取り外し可能な接着剤が、シールパネルをフィルム層に接着する。シールパネルは、それを引き剥がし方向に引っ張ることによってフィルム層から取り外し可能であり、シールパネルが上面に対して戻されたときはアクセス開口を密封するために上面に対して再閉可能である。シールパネルを初めて剥がす際、フラップを上面に結合する少なくとも1つのストリップが破れる。
【0012】
パッケージの完全性を表示する閉じ構造はまた、外側層に接着して結合された内側層を含み、共に容器の上面を形成する、少なくとも2重の材料を含むことができる。内側層は、第1のパネル、第2のパネル、および第1のパネルを容器の上面の残りの部分に結合する少なくとも1つのストリップを有する。外側層は、その中に形成されたシールパネルを有し、このシールパネルは、第1のパネルを完全に覆い、ストリップを覆い、内側層の第2のパネルを覆う。第1のパネルおよびシールパネルは、容器へのアクセス開口を提供するように互いに永久的に結合される。シールパネルの周縁周りに設けられた取り外し可能な接着剤は、シールパネルを内側層および第2のパネルに接着する。シールパネルは、内側層から取り外し可能であり、シールパネルを引き剥がし方向に引くことによって第2のパネルから分離可能であり、シールパネルが上面に対して戻されたときは開口を密封するために上面に対して再閉可能である。閉じ構造を初めて開封する際、第1のパネルと容器の上面の残りの部分の間の少なくとも1つのストリップが破れる。封止後、第2のパネルは、シールパネルから分離される。有利には、一形態では、少なくとも1つのストリップは、内側層と共に一体的に形成される。
【0013】
パッケージの完全性はまた、シールパネルが開封され再封された後のタブ部分とシールパネル穴のずれによって表示することもできる。
【0014】
容器内に配設される食料品としては、それだけに限定されないが、クッキー、クラッカー、ピーナッツ、チーズ、薄切り肉、および半固体食品を挙げることができる。
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、以下に見出される本発明の現在好ましい実施形態の詳細な説明で述べられ、それから明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
特に図1〜4の図を参照すると、パッケージ完全性指示機構を組み込んだ、閉じ構造11を備えたパッケージ10が示されている。パッケージ10は、上面もしくは上表面14、側面16、下部表面(図示せず)、および圧着された端部18、19を形成する、第1の内側層12および第2の外側フィルム層13を含む2重の包装材を含むものである。内側フィルム層12および外側フィルム層13は、パッケージ10内に提供される食料品などの所望の食品を収容するための内側空間または入れ物を画定するように切断され、折られ、または別の形でプレス成形されたポリマーフィルムまたは他の柔軟な材料から形成される。パッケージ10は、クッキー、クラッカー、キャンディまたは他の食料品を保管、配布するために使用することができる。外側フィルム層13は、パッケージ10の内容物を識別するための絵またはその他の印を含むことができる。
【0017】
有利には、内側フィルム層12は、外側フィルム層13と同一の広がりを持って形成され、それに接着して結合される。パッケージ10の製造時、第1の内側フィルム層12は、第2の切取線23以外の図1のすべての破線を含む第1の切取線20によってその側面で打ち抜かれる。外側フィルム層13は、第3の切取線21および打ち抜き25によってその側面で打ち抜きされる。内側および外側の切取線は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献3に開示されている。
【0018】
第1の切取線20は、第1のパネル22を画定するように連続した切取線として形成される。第1の切取線20はまた、複数のストリップ(細片)50、52、54も画定する。第2の切取線23は、これもやはりパッケージの完全性を表示するように働く第2のパネル42を形成する。
【0019】
第1のパネル22は、内側フィルム12の残りの部分から分離されて、開口24を露出させ、それにより、ストリップ50、52、54が破れた後、パッケージの内容物へのアクセスを容易にすることができる(図2a、2b)。各々のストリップ50、52、54は、ストリップ部分50a、52a、54aそれぞれが上面14を構成する内側層12の残りの部分に一体的に結合され取り付けられ、ストリップ50、52、54の一部分は、ストリップ部分50b、52b、54bそれぞれが第1のパネル22と一体的に取り付けられている。各々のストリップ50、52、54は、部分50c、52c、54cそれぞれがストリップ幅の狭小部分によって画定された弱くなった部分となっている。狭小部分50c、52c、54cは、それぞれのストリップ50、52、54に弱くなった領域をもたらし、それにより、それぞれのストリップは、閉じ構造11を初めて開封する際、狭小部分50c、52c、54cで破れる。
【0020】
ストリップ部分50b、52b、54bは、ストリップ端部50d、52d、54dそれぞれで第1のフィルム層フラップ22に一体的に結合されている。有利には、打ち抜き20は、平行な「U字」状にストリップ端部50d、52d、54dを形成し、この「U字」状は、ストリップ50、52、54がストリップ端部50d、52d、54dで裂けずに第1のパネル22と一体的に結合されたままであることを保証することの助けとなり、ストリップ50、52、54が、弱くなった狭小ストリップ部分50c、52c、54cそれぞれで破れることを可能にするものである。
【0021】
第2のパネル42は、パッケージが開封された後も、端部44において内側フィルム層12に一体的に結合されており、特許文献2に詳細に記載されるように、第2のパネル42の残りの部分は開口24内に落下する。
【0022】
第3の切取線21は、外側フィルム層13のシールパネル26を画定し、打抜き25は、シールパネル26内で複数のタブ部分27を画定する。シールパネル26は、第1の切取線20の周縁および開口24に隣接する第2の切取線23を越えて延在し、それにより、シールパネル26は、第1のパネル22、ストリップ50、52、54および第2のパネル42の周縁を完全に覆ってそれを越えて延在する。その結果、シールパネル26は、第1のパネル22、ストリップ50、52、54、および第2のパネル42を完全に覆う。
【0023】
タブ部分27を含む、内側フィルム層12と面するシールパネル26の側面は、取り外し可能な接着剤28(図2a、2bを参照)でコーティングされ、それによってシールパネル26は、第1のパネル22に隣接する部分で内側フィルム層12に再封可能に固定することができ、タブ部分27は内側フィルム層12に永久的に貼り付けられたままになる。
【0024】
代替的に、または取り外し可能な接着剤28に加えて、取り外し可能な接着剤を、第1のパネル22の外周縁に沿って内側フィルム層12上にコーティングすることもできる。取り外し可能な接着剤は、再封を可能にし、かつそれだけに限定されないが、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献4に開示された接着剤を含む、任意の感圧接着剤とすることができる。シールパネル26は、それを内側フィルム層12から剥がしてパッケージ10を開封することができるように、接着剤28がコーティングされていないタブ30または他の把持機能を備える。
【0025】
有利には、シールパネル26は、パッケージ10が初めて開封される前は内側フィルム層12の第2のパネル42に重なる透明窓部分29を有しており、この透明窓部分29は、パッケージ10が初めて開封される前は内側フィルム層12に接着された第2のパネル42を視覚的に観察すること、およびパッケージ10が開封された後はシールパネル26に第2のパネル42が取り付けられていないことを観察することを可能にして特許文献2に記載されるようにパッケージの完全性を表示する。
【0026】
次に図2a、2bおよび図3を特に参照すると、パッケージ10は、タブ30を把持し、シールパネル26を矢印33に示す引き剥がし方向に剥がすことによって開封される(図2a、2b)。シールパネル26が初めて剥がされるとき、第1のパネル22が、第2のパネル42およびストリップ50、52、54の一部を含む内側フィルム層12の残りの部分から、第1のフィルム層の切取線20に沿って分離される。ストリップ部分50a、52a、54aは、内側フィルム層12の残りの部分に一体的に取り付けられており、ストリップ部分50b、52b、54bは、第1のパネル22に一体的に取り付けられている(図3)。さらに、タブ部分27は、シールパネル26から分離し、接着剤28によって内側フィルム層12には取り付けられたままであり、それによってシールパネル26内に穴32が形成される(図2および3)。
【0027】
最初、閉じ構造11を開封する際、図2aに示すように、ストリップ部分50a、52a、54aはシールパネル26から分離するが、ストリップ部分50b、52b、54bはシールパネル26に取り付けられたままである。シールパネル26を剥がす際のどこかの時点で、ストリップ52が、狭小のストリップ部分52cで最初に破れ、ストリップ50および54は無傷のままであることが好ましい(図2a)。ストリップ52が破れるとき、スナップ音のような可聴音が生成される。図2aおよび2bに示すように、ストリップは、例えば図2aおよび2bに示すクッキー58などの内容物の最大寸法未満の距離を離間して置くことができ、それにより、実際にストリップ52が破れる前は、ストリップ間の間隔が小さすぎてクッキー58を取り出すことはできない。
【0028】
シールパネル26をさらに矢印33の方向に剥がすと、閉じ構造11がさらに開き、最終的にはストリップ50および54は、狭小ストリップ部分50c、54cそれぞれで破れる。各々のストリップが破れるとき、スナップ音のような可聴音が発生する。有利には、ストリップの狭小部分50c、54cは、ストリップ50、54に沿ったそれぞれ同じ部分にあり、その結果、ストリップ50および54は同時に破れ、それによって統一されたまたは単一の可聴音を生成する。ストリップ52はストリップ50、54の前に破れるので、2回の可聴音、すなわち1回はストリップ52が破れる際、2回目はストリップ50および54が同時に破れる際の可聴音が生成される。
【0029】
パッケージの完全性は、閉じ構造11に組み込まれたいくつかの新規の機能を介して閉じ構造11によって表示される。パッケージの完全性は、無傷の一体的に結合されたストリップ50、52、54を観察することによって視覚的に表示され、それらのストリップは、有利には、中の内容物を取り出すことを可能にする前に閉じ構造11を十分大きく開封する際に破れ、それによってパッケージの完全性を表示する。さらに、パッケージの完全性は、ストリップが破れるときに生成される可聴音によって示され、それにより、可聴音は、パッケージが初めて開封されていることを表示する。
【0030】
さらに、パッケージの完全性は、語句「SEALED」の黒の縁取り文字で示したシールパネル26の部分34と、灰色で示した、パネル22の一部にかかる内側フィルム層12の部分36であって、閉じ構造11が初めて開封される前に(図1)ウインドウ部分29から見ることができる部分36と、空隙46を有する語句「SEALED」の中間部分であって、パッケージが始めて開封される前に存在し無傷であった第2のパネル42がもはやパッケージ内に落下し、空隙領域46内では見ることができないためにその空隙が存在する、中間部分と、の視覚的表示によって表示される。したがって、空隙領域46は、閉じ構造が開封され再封された後は影無しで示されている(図4)。
【0031】
さらに、シールパネル26は、一般的には、その元の正確な位置に戻ることはなく、その代わりその元の位置に対してわずかにずれるため、パッケージの完全性は、シールパネル26が開封され再封された後のタブ部分25とシールパネル穴32のそのようなずれによって表示される(図4)。
【0032】
図5を参照すると、図1〜4の実施形態の同様の要素が、100だけ増した符号で示される。パッケージ110は、側面116および端部61、62を形成する熱成形トレイ60を備える。内側のフィルム層112および外側のフィルム層113を含む2重の材料が、熱成形トレイ60のフランジ63を密封する。パッケージ10のように、タブ130が引っ張られると、外側フィルム層113からシールパネル126が分離され、内側フィルム層112、ストリップ150、152、154の一部分および第2のパネル142から第1のパネル122が分離される。パッケージ110が初めて開封された後、ストリップ150、152、154は、狭小ストリップ部分150c、152c、154cで破れ、破れる際に可聴音を生成し、図5に示すように、パッケージが以前に開封されたことがあるというパッケージの完全性の状態の視覚的表示をもたらす。
【0033】
パッケージ110は、チーズ、薄切り肉などの様々な食料品に使用することができる。さらに、パッケージ110は、プリンおよびヨーグルトなどの半固体食品にも使用することができる。パッケージ110は、矩形の形状を有するように示されているが、パッケージ110は、円筒形および不整形を含む、どのような形状を有してもよい。
【0034】
内側および外側フィルム層112、113は、ポリプロピレン、ポリエチレン、セロハン、またはパッケージエン閉じ構造を形成するのに適した他の任意のポリマー材料を含む、フィルム層12、13と同様の材料から形成することができる。
【0035】
次に図6〜8を参照するとば、図1〜4の実施形態の同様の要素が、200だけ増した符号で示される。シールパネル226は、パッケージ210が始めて開封される前は内側フィルム層212のストリップ254上にある透明窓部分229を有し、この透明窓部分229は、パッケージ210が初めて開封される前は内側フィルム層212に貼り付けられたストリップ254を視覚的に観察することを可能にしている。パッケージ10のように、タブ230が引っ張られると、外側フィルム層213からシールパネル226が分離され、内側フィルム層212およびストリップ250、252、254の一部分から第1のパネル222が分離される。パッケージ210が始めて開封された後は、ストリップ250、252、254は、狭小ストリップ部分250c、252c、254cで破れ、破れる際に可聴音を生成し、図7に示すように、パッケージが以前に開封されたというパッケージの完全性の状態の視覚的表示をもたらす。さらに、パッケージの完全性の状態は、パッケージ210が開封された後のシールパネル226にストリップ部分254が取り付けられていないことによって明らかにされる。
【0036】
次に特に図8を参照すると、パッケージの完全性の状態はまた、閉じ構造211が初めて開封される前の語句「SEALED」の黒の縁取り文字で示したシールパネル226の部分234(図6)と、空隙246を有する語句「SEALED」の中間部分であって、パッケージが始めて開封される前に存在し無傷であったストリップ254がもはやパッケージ内に落下し、空隙領域246内では見ることができないためにその空隙が存在する、中間部分と、の視覚的表示によって表示される。したがって、この空隙領域246は、閉じ構造が開封され再封された後は、影無しで示されている(図8)。さらに、パッケージ10のように、パッケージ完全性の状態は、シールパネル226がパッケージ10と同じ方法で開封され再封された後(図8)のタブ部分225とシールパネル穴232とのわずかなずれによって表される。
【0037】
次に別の実施形態による図9および10を参照すると、パッケージ310は、開口324の中間部分に配置された単一のストリップ352を有する。パッケージ310は、クッキー358などの食料品の単一の列を収容するように設計されている。
【0038】
切取線323aおよび323bはそれぞれ、一対の完全性を表示するパネル342a、342bを形成する。パッケージ310が始めて開封されるとき、パネル342a、342bは、パッケージ310が開封された後でも端部344a、344bで内側のフィルム層312に一体的に結合されたままであり、特許文献2によって詳細に説明されるように、パネル342a、342bの残りの部分は、開口324内に落下する。
【0039】
パッケージ310は、パッケージ310が始めて開封される前に内側のフィルム層312のパネル342a、342bそれぞれの上にある1対の透明窓部分329a、329bを備えたシールパネル326を含む。透明窓329a、329bは、パッケージ310が始めて開封される前は内側のフィルム層312に貼り付けられたパネル342a、342bを視覚的に観察すること、および310が開封された後はシールパネル326に取り付けられたシールパネル342a、342bがないことを観察することを可能にしてパッケージの完全性の状態を表示する。
【0040】
パッケージ310が開封され再封された後、パッケージの完全性の状態は、パッケージ10内の第2のパネル42に関して示されたのと同様のやり方で、シールパネル326に取り付けられたパネル342a、342bがないことによって明らかにされる。さらに、パッケージ10と同様に、パッケージ310の完全性は、シールパネル326が開封され再封された後のタブ部分326とシールパネル穴332のずれによって観察可能である(図10)。他のパッケージの完全性の状態は、パッケージ310が始めて開封された際のストリップ352が破れるときに可聴音によって示される。
【0041】
本発明は特に、3つのストリップを備えた3列の食品(クッキーなど)の実施形態および1列の食品(クッキーなど)および単一のストリップの実施形態を示している。本発明は、どのような数の食品列を有するパッケージにも適用することができ、ストリップの数は所望に応じて、食品列の数、パッケージの幅、およびストリップの所望の間隔を考慮しながら選択されることを理解されたい。また、様々に寸法設定されたパッケージは、所望の任意の数のウインドウを使用することができ、そのようなウインドウは、第2または第3のパネル上にあるか、あるいは1つまたは複数のストリップ上にあるかは問わない。さらに、食品は、パッケージ全域に列を成して配列させることができ、あるいはピーナッツ用などのように全く列を含まないこともできる。こうした配列のいずれにおいても、本発明は、好適な任意の数のストリップおよび/または好適な任意の数の密封されたウインドウを含むことができる。
【0042】
本発明の閉じ構造の本発明のパッケージ完全性指示機構が、従来の不正開封機構、すなわちパッケージ完全性指示機構に優る利点を提供することが当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明による、最初の開封前の例示的閉じ構造を含むパッケージの斜視図である。
【図2a】第1の部分的に開封された状態で示す、図1のパッケージの図である。
【図2b】図2aの状態とは別の部分的に開封された状態で示す、図1のパッケージの図である。
【図3】本発明によって初めて開封される前のその最初の状態を下から見た、図1の閉じ構造の部分平面図である。
【図4】本発明による、最初の開封および再封後の図1の閉じ構造の部分平面図である。
【図5】本発明によって開封された閉じ構造を含む、別のパッケージの斜視図である。
【図6】本発明による、最初の開封前の別の閉じ構造を含む、別のパッケージの斜視図である。
【図7】部分的に開封された状態で示す、図6のパッケージの図である。
【図8】本発明による、最初の開封および再封後の図6の閉じ構造の部分平面図である。
【図9】部分的に開封された状態で示す別の閉じ構造を含む、別のパッケージの斜視図である。
【図10】本発明による、最初の開封および再封後の図9の閉じ構造の部分平面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を保管するパッケージ用の再封可能な閉じ構造(クロージャ)に関し、より詳細には、パッケージの完全性の表示を有する、上述のような再封可能な閉じ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
クッキーおよび他のスナックなどの食品用の容器の中には、典型的に外装材が含まれるものがある。1つのタイプの容器では、包装材は、食品を保持し食品を損傷から保護するトレイとして働くフレームを包囲する。他の食品は、なんらかのふた材料を使用して上面で密封された熱成形トレイなどのプラスチックトレイ内に包装される。食品容器閉じ構造の技術分野での最近の進歩の一つに、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献1に開示された再封可能な閉じ構造が挙げられ、この特許文献1には、再封可能なシールパネルによって覆われたアクセス開口を有する容器の上面を形成する包装材が開示されている。
【0003】
包装の技術分野では、パッケージが以前に開封されたか、すなわちパッケージの完全性が損なわれたか否かを表示するために様々な構造が使用されてきており、それらの構造は、当該技術分野では、しばしば「不正開封(防止)機能(tamper−evident)」と呼ばれている。例えば、パッケージの完全性を表示する最近の1つの閉じ構造が、参照によって組み込まれる特許文献2に開示されており、特許文献2には、内側のフィルム層および容器の上面を形成する外側のフィルム層を有する2重の材料を備える閉じ構造が示されている。外側のフィルム層は、内側のフィルム層の一部分を覆うシールパネルを有し、この内側のフィルム層はシールパネルと共に開口を形成する。パッケージ完全性の機構として、シールパネルから分離して閉じ構造がそれまでに開封されたことを示す内側フィルム層のパネルを含んでいる。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,918,532号明細書
【特許文献2】米国特許出願第11/500,497号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0276525号明細書
【特許文献4】米国特許出願第11/029,626号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
再封可能な閉じ構造用の、好ましくは食料品を含む容器またはパッケージ用の再封可能な閉じ構造と共に使用するのに適した、パッケージの完全性表示の技術分野において改良が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、概略、容器用の再封可能な閉じ構造であって、再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を発生および/または生成する構造により、パッケージの完全性が表示される、閉じ構造に関する。
【0007】
本発明は、一形態では、再封可能な閉じ構造に関連する構造を有する、パッケージ完全性指示機構を含む。この構造は、再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を生成することが好ましい。一形態では、構造は、再封可能な閉じ構造の固定部分と可動部分に初めに貼り付けられた少なくとも1つのストリップを備え、その結果、再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、ストリップの少なくとも1つが破れ、好ましくは可聴音を生成する。ストリップは、その長さに沿った1ヶ所に狭小部分などの弱くされた部分を含むことができる。パッケージの完全性は、再封可能な閉じ構造を開封する際に見える無傷のストリップによって表示され、反対に、破れたまたは無傷でないストリップは、再封可能な閉じ構造がそれまでに開封されたことを表示する。
【0008】
他の形態では、パッケージの完全性は、再封可能な閉じ構造内の透明窓によって明らかにされる。すなわち、閉じ構造が初めて開封される前はある部分がそこから見ることができるが、閉じ構造が初めて開封され再封された後はそこから見ることができなくなるようになる。この部分は、ストリップのうちの1つでもよく、あるいはストリップとは別の第2のパネルでもよい。
【0009】
別の他の形態では、構造は、少なくとも2つのストリップを備え、少なくとも1つのストリップは、再封可能な閉じ構造を開封する際に他の1つまたは複数のストリップとは異なる時間に破れ、好ましくはそれによって各々のストリップが破れるときに少なくとも2回の別個の可聴音を生成する。
【0010】
パッケージ完全性指示機構は、上面と、上面のアクセス開口と、シールパネルであって、アクセス開口を覆い、かつ最初はパッケージを密封し、次いで初めて開封された後は上面に対して再封可能になるようにアクセス開口の周りで上面を密封係合する、シールパネルとを有するパッケージ用の閉じ構造を含むことができる。構造は、再封可能な閉じ構造に関連しており、この再封可能な閉じ構造は、それが初めて開封されたときに可聴音を生成することが好ましい。有利には、構造は、パッケージ内に含まれる食料品を取り出すことができる前に可聴音を生成する。
【0011】
本発明は、別の形態では、パッケージの完全性を表示する閉じ構造に関し、この閉じ構造は、容器の上面を形成するためのフィルム層であって、容器の内容物にアクセスし易くするためのアクセス開口を画定するフラップと、フラップを上面の残りの部分に結合する少なくとも1つのストリップと、を有したフィルム層を備える。シールパネルは、フィルム層の少なくとも1つのストリップを含むフラップを完全に覆う。シールパネル上またはフィルム層上のいずれか、または両方に提供された取り外し可能な接着剤が、シールパネルをフィルム層に接着する。シールパネルは、それを引き剥がし方向に引っ張ることによってフィルム層から取り外し可能であり、シールパネルが上面に対して戻されたときはアクセス開口を密封するために上面に対して再閉可能である。シールパネルを初めて剥がす際、フラップを上面に結合する少なくとも1つのストリップが破れる。
【0012】
パッケージの完全性を表示する閉じ構造はまた、外側層に接着して結合された内側層を含み、共に容器の上面を形成する、少なくとも2重の材料を含むことができる。内側層は、第1のパネル、第2のパネル、および第1のパネルを容器の上面の残りの部分に結合する少なくとも1つのストリップを有する。外側層は、その中に形成されたシールパネルを有し、このシールパネルは、第1のパネルを完全に覆い、ストリップを覆い、内側層の第2のパネルを覆う。第1のパネルおよびシールパネルは、容器へのアクセス開口を提供するように互いに永久的に結合される。シールパネルの周縁周りに設けられた取り外し可能な接着剤は、シールパネルを内側層および第2のパネルに接着する。シールパネルは、内側層から取り外し可能であり、シールパネルを引き剥がし方向に引くことによって第2のパネルから分離可能であり、シールパネルが上面に対して戻されたときは開口を密封するために上面に対して再閉可能である。閉じ構造を初めて開封する際、第1のパネルと容器の上面の残りの部分の間の少なくとも1つのストリップが破れる。封止後、第2のパネルは、シールパネルから分離される。有利には、一形態では、少なくとも1つのストリップは、内側層と共に一体的に形成される。
【0013】
パッケージの完全性はまた、シールパネルが開封され再封された後のタブ部分とシールパネル穴のずれによって表示することもできる。
【0014】
容器内に配設される食料品としては、それだけに限定されないが、クッキー、クラッカー、ピーナッツ、チーズ、薄切り肉、および半固体食品を挙げることができる。
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、以下に見出される本発明の現在好ましい実施形態の詳細な説明で述べられ、それから明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
特に図1〜4の図を参照すると、パッケージ完全性指示機構を組み込んだ、閉じ構造11を備えたパッケージ10が示されている。パッケージ10は、上面もしくは上表面14、側面16、下部表面(図示せず)、および圧着された端部18、19を形成する、第1の内側層12および第2の外側フィルム層13を含む2重の包装材を含むものである。内側フィルム層12および外側フィルム層13は、パッケージ10内に提供される食料品などの所望の食品を収容するための内側空間または入れ物を画定するように切断され、折られ、または別の形でプレス成形されたポリマーフィルムまたは他の柔軟な材料から形成される。パッケージ10は、クッキー、クラッカー、キャンディまたは他の食料品を保管、配布するために使用することができる。外側フィルム層13は、パッケージ10の内容物を識別するための絵またはその他の印を含むことができる。
【0017】
有利には、内側フィルム層12は、外側フィルム層13と同一の広がりを持って形成され、それに接着して結合される。パッケージ10の製造時、第1の内側フィルム層12は、第2の切取線23以外の図1のすべての破線を含む第1の切取線20によってその側面で打ち抜かれる。外側フィルム層13は、第3の切取線21および打ち抜き25によってその側面で打ち抜きされる。内側および外側の切取線は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献3に開示されている。
【0018】
第1の切取線20は、第1のパネル22を画定するように連続した切取線として形成される。第1の切取線20はまた、複数のストリップ(細片)50、52、54も画定する。第2の切取線23は、これもやはりパッケージの完全性を表示するように働く第2のパネル42を形成する。
【0019】
第1のパネル22は、内側フィルム12の残りの部分から分離されて、開口24を露出させ、それにより、ストリップ50、52、54が破れた後、パッケージの内容物へのアクセスを容易にすることができる(図2a、2b)。各々のストリップ50、52、54は、ストリップ部分50a、52a、54aそれぞれが上面14を構成する内側層12の残りの部分に一体的に結合され取り付けられ、ストリップ50、52、54の一部分は、ストリップ部分50b、52b、54bそれぞれが第1のパネル22と一体的に取り付けられている。各々のストリップ50、52、54は、部分50c、52c、54cそれぞれがストリップ幅の狭小部分によって画定された弱くなった部分となっている。狭小部分50c、52c、54cは、それぞれのストリップ50、52、54に弱くなった領域をもたらし、それにより、それぞれのストリップは、閉じ構造11を初めて開封する際、狭小部分50c、52c、54cで破れる。
【0020】
ストリップ部分50b、52b、54bは、ストリップ端部50d、52d、54dそれぞれで第1のフィルム層フラップ22に一体的に結合されている。有利には、打ち抜き20は、平行な「U字」状にストリップ端部50d、52d、54dを形成し、この「U字」状は、ストリップ50、52、54がストリップ端部50d、52d、54dで裂けずに第1のパネル22と一体的に結合されたままであることを保証することの助けとなり、ストリップ50、52、54が、弱くなった狭小ストリップ部分50c、52c、54cそれぞれで破れることを可能にするものである。
【0021】
第2のパネル42は、パッケージが開封された後も、端部44において内側フィルム層12に一体的に結合されており、特許文献2に詳細に記載されるように、第2のパネル42の残りの部分は開口24内に落下する。
【0022】
第3の切取線21は、外側フィルム層13のシールパネル26を画定し、打抜き25は、シールパネル26内で複数のタブ部分27を画定する。シールパネル26は、第1の切取線20の周縁および開口24に隣接する第2の切取線23を越えて延在し、それにより、シールパネル26は、第1のパネル22、ストリップ50、52、54および第2のパネル42の周縁を完全に覆ってそれを越えて延在する。その結果、シールパネル26は、第1のパネル22、ストリップ50、52、54、および第2のパネル42を完全に覆う。
【0023】
タブ部分27を含む、内側フィルム層12と面するシールパネル26の側面は、取り外し可能な接着剤28(図2a、2bを参照)でコーティングされ、それによってシールパネル26は、第1のパネル22に隣接する部分で内側フィルム層12に再封可能に固定することができ、タブ部分27は内側フィルム層12に永久的に貼り付けられたままになる。
【0024】
代替的に、または取り外し可能な接着剤28に加えて、取り外し可能な接着剤を、第1のパネル22の外周縁に沿って内側フィルム層12上にコーティングすることもできる。取り外し可能な接着剤は、再封を可能にし、かつそれだけに限定されないが、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献4に開示された接着剤を含む、任意の感圧接着剤とすることができる。シールパネル26は、それを内側フィルム層12から剥がしてパッケージ10を開封することができるように、接着剤28がコーティングされていないタブ30または他の把持機能を備える。
【0025】
有利には、シールパネル26は、パッケージ10が初めて開封される前は内側フィルム層12の第2のパネル42に重なる透明窓部分29を有しており、この透明窓部分29は、パッケージ10が初めて開封される前は内側フィルム層12に接着された第2のパネル42を視覚的に観察すること、およびパッケージ10が開封された後はシールパネル26に第2のパネル42が取り付けられていないことを観察することを可能にして特許文献2に記載されるようにパッケージの完全性を表示する。
【0026】
次に図2a、2bおよび図3を特に参照すると、パッケージ10は、タブ30を把持し、シールパネル26を矢印33に示す引き剥がし方向に剥がすことによって開封される(図2a、2b)。シールパネル26が初めて剥がされるとき、第1のパネル22が、第2のパネル42およびストリップ50、52、54の一部を含む内側フィルム層12の残りの部分から、第1のフィルム層の切取線20に沿って分離される。ストリップ部分50a、52a、54aは、内側フィルム層12の残りの部分に一体的に取り付けられており、ストリップ部分50b、52b、54bは、第1のパネル22に一体的に取り付けられている(図3)。さらに、タブ部分27は、シールパネル26から分離し、接着剤28によって内側フィルム層12には取り付けられたままであり、それによってシールパネル26内に穴32が形成される(図2および3)。
【0027】
最初、閉じ構造11を開封する際、図2aに示すように、ストリップ部分50a、52a、54aはシールパネル26から分離するが、ストリップ部分50b、52b、54bはシールパネル26に取り付けられたままである。シールパネル26を剥がす際のどこかの時点で、ストリップ52が、狭小のストリップ部分52cで最初に破れ、ストリップ50および54は無傷のままであることが好ましい(図2a)。ストリップ52が破れるとき、スナップ音のような可聴音が生成される。図2aおよび2bに示すように、ストリップは、例えば図2aおよび2bに示すクッキー58などの内容物の最大寸法未満の距離を離間して置くことができ、それにより、実際にストリップ52が破れる前は、ストリップ間の間隔が小さすぎてクッキー58を取り出すことはできない。
【0028】
シールパネル26をさらに矢印33の方向に剥がすと、閉じ構造11がさらに開き、最終的にはストリップ50および54は、狭小ストリップ部分50c、54cそれぞれで破れる。各々のストリップが破れるとき、スナップ音のような可聴音が発生する。有利には、ストリップの狭小部分50c、54cは、ストリップ50、54に沿ったそれぞれ同じ部分にあり、その結果、ストリップ50および54は同時に破れ、それによって統一されたまたは単一の可聴音を生成する。ストリップ52はストリップ50、54の前に破れるので、2回の可聴音、すなわち1回はストリップ52が破れる際、2回目はストリップ50および54が同時に破れる際の可聴音が生成される。
【0029】
パッケージの完全性は、閉じ構造11に組み込まれたいくつかの新規の機能を介して閉じ構造11によって表示される。パッケージの完全性は、無傷の一体的に結合されたストリップ50、52、54を観察することによって視覚的に表示され、それらのストリップは、有利には、中の内容物を取り出すことを可能にする前に閉じ構造11を十分大きく開封する際に破れ、それによってパッケージの完全性を表示する。さらに、パッケージの完全性は、ストリップが破れるときに生成される可聴音によって示され、それにより、可聴音は、パッケージが初めて開封されていることを表示する。
【0030】
さらに、パッケージの完全性は、語句「SEALED」の黒の縁取り文字で示したシールパネル26の部分34と、灰色で示した、パネル22の一部にかかる内側フィルム層12の部分36であって、閉じ構造11が初めて開封される前に(図1)ウインドウ部分29から見ることができる部分36と、空隙46を有する語句「SEALED」の中間部分であって、パッケージが始めて開封される前に存在し無傷であった第2のパネル42がもはやパッケージ内に落下し、空隙領域46内では見ることができないためにその空隙が存在する、中間部分と、の視覚的表示によって表示される。したがって、空隙領域46は、閉じ構造が開封され再封された後は影無しで示されている(図4)。
【0031】
さらに、シールパネル26は、一般的には、その元の正確な位置に戻ることはなく、その代わりその元の位置に対してわずかにずれるため、パッケージの完全性は、シールパネル26が開封され再封された後のタブ部分25とシールパネル穴32のそのようなずれによって表示される(図4)。
【0032】
図5を参照すると、図1〜4の実施形態の同様の要素が、100だけ増した符号で示される。パッケージ110は、側面116および端部61、62を形成する熱成形トレイ60を備える。内側のフィルム層112および外側のフィルム層113を含む2重の材料が、熱成形トレイ60のフランジ63を密封する。パッケージ10のように、タブ130が引っ張られると、外側フィルム層113からシールパネル126が分離され、内側フィルム層112、ストリップ150、152、154の一部分および第2のパネル142から第1のパネル122が分離される。パッケージ110が初めて開封された後、ストリップ150、152、154は、狭小ストリップ部分150c、152c、154cで破れ、破れる際に可聴音を生成し、図5に示すように、パッケージが以前に開封されたことがあるというパッケージの完全性の状態の視覚的表示をもたらす。
【0033】
パッケージ110は、チーズ、薄切り肉などの様々な食料品に使用することができる。さらに、パッケージ110は、プリンおよびヨーグルトなどの半固体食品にも使用することができる。パッケージ110は、矩形の形状を有するように示されているが、パッケージ110は、円筒形および不整形を含む、どのような形状を有してもよい。
【0034】
内側および外側フィルム層112、113は、ポリプロピレン、ポリエチレン、セロハン、またはパッケージエン閉じ構造を形成するのに適した他の任意のポリマー材料を含む、フィルム層12、13と同様の材料から形成することができる。
【0035】
次に図6〜8を参照するとば、図1〜4の実施形態の同様の要素が、200だけ増した符号で示される。シールパネル226は、パッケージ210が始めて開封される前は内側フィルム層212のストリップ254上にある透明窓部分229を有し、この透明窓部分229は、パッケージ210が初めて開封される前は内側フィルム層212に貼り付けられたストリップ254を視覚的に観察することを可能にしている。パッケージ10のように、タブ230が引っ張られると、外側フィルム層213からシールパネル226が分離され、内側フィルム層212およびストリップ250、252、254の一部分から第1のパネル222が分離される。パッケージ210が始めて開封された後は、ストリップ250、252、254は、狭小ストリップ部分250c、252c、254cで破れ、破れる際に可聴音を生成し、図7に示すように、パッケージが以前に開封されたというパッケージの完全性の状態の視覚的表示をもたらす。さらに、パッケージの完全性の状態は、パッケージ210が開封された後のシールパネル226にストリップ部分254が取り付けられていないことによって明らかにされる。
【0036】
次に特に図8を参照すると、パッケージの完全性の状態はまた、閉じ構造211が初めて開封される前の語句「SEALED」の黒の縁取り文字で示したシールパネル226の部分234(図6)と、空隙246を有する語句「SEALED」の中間部分であって、パッケージが始めて開封される前に存在し無傷であったストリップ254がもはやパッケージ内に落下し、空隙領域246内では見ることができないためにその空隙が存在する、中間部分と、の視覚的表示によって表示される。したがって、この空隙領域246は、閉じ構造が開封され再封された後は、影無しで示されている(図8)。さらに、パッケージ10のように、パッケージ完全性の状態は、シールパネル226がパッケージ10と同じ方法で開封され再封された後(図8)のタブ部分225とシールパネル穴232とのわずかなずれによって表される。
【0037】
次に別の実施形態による図9および10を参照すると、パッケージ310は、開口324の中間部分に配置された単一のストリップ352を有する。パッケージ310は、クッキー358などの食料品の単一の列を収容するように設計されている。
【0038】
切取線323aおよび323bはそれぞれ、一対の完全性を表示するパネル342a、342bを形成する。パッケージ310が始めて開封されるとき、パネル342a、342bは、パッケージ310が開封された後でも端部344a、344bで内側のフィルム層312に一体的に結合されたままであり、特許文献2によって詳細に説明されるように、パネル342a、342bの残りの部分は、開口324内に落下する。
【0039】
パッケージ310は、パッケージ310が始めて開封される前に内側のフィルム層312のパネル342a、342bそれぞれの上にある1対の透明窓部分329a、329bを備えたシールパネル326を含む。透明窓329a、329bは、パッケージ310が始めて開封される前は内側のフィルム層312に貼り付けられたパネル342a、342bを視覚的に観察すること、および310が開封された後はシールパネル326に取り付けられたシールパネル342a、342bがないことを観察することを可能にしてパッケージの完全性の状態を表示する。
【0040】
パッケージ310が開封され再封された後、パッケージの完全性の状態は、パッケージ10内の第2のパネル42に関して示されたのと同様のやり方で、シールパネル326に取り付けられたパネル342a、342bがないことによって明らかにされる。さらに、パッケージ10と同様に、パッケージ310の完全性は、シールパネル326が開封され再封された後のタブ部分326とシールパネル穴332のずれによって観察可能である(図10)。他のパッケージの完全性の状態は、パッケージ310が始めて開封された際のストリップ352が破れるときに可聴音によって示される。
【0041】
本発明は特に、3つのストリップを備えた3列の食品(クッキーなど)の実施形態および1列の食品(クッキーなど)および単一のストリップの実施形態を示している。本発明は、どのような数の食品列を有するパッケージにも適用することができ、ストリップの数は所望に応じて、食品列の数、パッケージの幅、およびストリップの所望の間隔を考慮しながら選択されることを理解されたい。また、様々に寸法設定されたパッケージは、所望の任意の数のウインドウを使用することができ、そのようなウインドウは、第2または第3のパネル上にあるか、あるいは1つまたは複数のストリップ上にあるかは問わない。さらに、食品は、パッケージ全域に列を成して配列させることができ、あるいはピーナッツ用などのように全く列を含まないこともできる。こうした配列のいずれにおいても、本発明は、好適な任意の数のストリップおよび/または好適な任意の数の密封されたウインドウを含むことができる。
【0042】
本発明の閉じ構造の本発明のパッケージ完全性指示機構が、従来の不正開封機構、すなわちパッケージ完全性指示機構に優る利点を提供することが当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明による、最初の開封前の例示的閉じ構造を含むパッケージの斜視図である。
【図2a】第1の部分的に開封された状態で示す、図1のパッケージの図である。
【図2b】図2aの状態とは別の部分的に開封された状態で示す、図1のパッケージの図である。
【図3】本発明によって初めて開封される前のその最初の状態を下から見た、図1の閉じ構造の部分平面図である。
【図4】本発明による、最初の開封および再封後の図1の閉じ構造の部分平面図である。
【図5】本発明によって開封された閉じ構造を含む、別のパッケージの斜視図である。
【図6】本発明による、最初の開封前の別の閉じ構造を含む、別のパッケージの斜視図である。
【図7】部分的に開封された状態で示す、図6のパッケージの図である。
【図8】本発明による、最初の開封および再封後の図6の閉じ構造の部分平面図である。
【図9】部分的に開封された状態で示す別の閉じ構造を含む、別のパッケージの斜視図である。
【図10】本発明による、最初の開封および再封後の図9の閉じ構造の部分平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ完全性機構において、
容器の再封可能な閉じ構造に関連した構造であって、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を生成する構造
を具えたことを特徴とするパッケージ完全性機構。
【請求項2】
前記構造は、前記再封可能な閉じ構造を構成する2つの部分に最初は貼り付けられている少なくとも1つのストリップを備えることにより、前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記少なくとも1つのストリップが破れ、それによって前記可聴音を生成することを特徴とする請求項1に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項3】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは前記再封可能な閉じ構造を開封する際に異なる時間に破れ、それによって前記再封可能な閉じ構造を開封する際に2回の別個の可聴音を生成することを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項4】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、連続して破れることを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項5】
シールパネルは、前記再封可能な閉じ構造が始めて開封される前に前記少なくとも1つのストリップ上にある透明窓部分を備えたことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項6】
前記少なくとも1つのストリップは、弱くされた部分を含むことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項7】
前記弱くされた部分は、前記ストリップの一部分の狭小部分の形態であることを特徴とする請求項6に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項8】
無傷のストリップが、前記閉じ構造が開封されていないということを示し、分離したストリップは、前記閉じ構造がそれまでに開封されたということを示すことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項9】
パッケージ完全性閉じ構造を有するパッケージにおいて
上面と、前記上面におけるアクセス用開口と、シールパネルであって、前記アクセス用開口を覆い、かつ最初に前記パッケージを密封し、次いで初めて開封された後は前記上面に対して再封可能になるように前記アクセス用開口周りで前記上面を密封係合する、シールパネルと、
再封可能な閉じ構造に関連した構造であって、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封されるときに可聴音を生成する構造と、
を具えたことを特徴とするパッケージ。
【請求項10】
前記構造は、中に含まれた食料品を取り出すことが可能になる前に可聴音を生成することを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記シールパネルは、少なくとも1つのタブ部分であって、前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記シールパネルから分離し、かつ前記上面には貼り付けられたままであり、それによって前記シールパネル内に穴が形成され、その結果、前記シールパネルを前記上面に再封する際、前記穴が前記タブ部分とずれる、タブ部分を具えたことを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記構造は、前記上面および前記シールパネルの両方に貼り付けられた少なくとも1つのストリップであって、前記パッケージを最初に開封する際に破れて前記パッケージが以前に開封されたことの表示をもたらす、ストリップを具えたことを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項13】
可聴音は、前記パッケージが初めて開封されていることを表示するために前記ストリップが破れる際に生成されることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは、前記再封可能な閉じ構造を開封する際に異なる時間で破れ、それによって前記再封可能な閉じ構造を開封する際に2つの別個の可聴音を生成することを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項15】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記再封可能な閉じ構造を開封する際に連続して破れることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記ストリップ間の間隔は、それらのいずれかが破れる前は、前記容器内の食料品が前記ストリップ間の前記容器から取り出すことができないほど小さいことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記ストリップは、弱くされた部分を含み、それによって、前記ストリップは前記パッケージ内に含まれた食料品を取り出すことができる前に破れることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記シールパネルは、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封される前に前記少なくとも1つのストリップ上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項19】
パッケージの完全性を表示する閉じ構造において、
容器の上面を形成し、前記容器内の内容物へのアクセスを容易にするアクセス開口を画定するフラップを有し、前記フラップを前記上面の一部分に結合する少なくとも1つのストリップを有する、フィルム層と、
前記フィルム層の前記フラップを完全に覆うシールパネルと、
前記フィルム層に前記シールパネルを接着するために、前記シールパネル上または前記フィルム層上のいずれかまたは両方に設けられた取り外し可能な接着剤であって、前記シールパネルは、前記シールパネルを引き剥がし方向に引っ張ることによって前記フィルム層から取り外し可能であり、前記シールパネルが前記上面に対して戻されるときは前記アクセス開口を密封するために前記上面に対して再閉可能である、取り外し可能な接着剤と、を具え、
前記シールパネルを初めて剥がす際、前記フラップを前記上面に結合する前記少なくとも1つのストリップが破れることを特徴とするパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項20】
前記少なくとも1つのストリップは、弱くされた部分を含むことを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項21】
前記フラップおよび少なくとも1つのストリップは、前記フィルム層と一体的に形成されることを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項22】
前記フラップおよび少なくとも1つのストリップは、前記フィルム層から打ち抜かれることを特徴とする請求項21に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項23】
前記シールパネルは、少なくとも1つのタブ部分であって、前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記シールパネルから分離し、かつ前記上面には貼り付けられたままであり、それによって前記シールパネル内に穴が形成され、その結果、前記シールパネルを上面に再封する際、前記穴が前記タブ部分とずれる、タブ部分を具えたことを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項24】
前記シールパネルは、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封される前は前記少なくとも1つのストリップ上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項25】
容器用の完全性を表示する閉じ構造において、
外側層に接着して結合された内側層を含み、前記容器の上面を形成する少なくとも2重の材料であって、
前記内側層は、第1のパネル、第2のパネル、および前記容器の前記上面の残りの部分に前記第1のパネルを結合する少なくとも1つのストリップを有し、前記外側層は、その中に形成され、前記第1のパネルを完全に覆い、かつ前記内側層の前記ストリップおよび前記第2のパネルを覆うシールパネルを有し、前記第1のパネルおよび前記シールパネルは、互いに永久的に結合されて前記容器へのアクセス開口を提供する、2重の材料と、
前記内側層および前記第2のパネルに前記シールパネルを接着するために前記シールパネルの周縁周りに設けられた取り外し可能な接着剤であって、前記シールパネルは、前記シールパネルを引き剥がし方向に引っ張ることによって前記内側層から取り外し可能であり、前記第2のパネルから分離可能であり、前記シールパネルが前記上面に対して戻されるときは前記開口を密封するために前記上面に対して再閉可能である、取り外し可能な接着剤と、を具え、
前記閉じ構造を初めて開封する際、前記第1のパネルと前記容器の前記上面の残りの部分との間の前記少なくとも1つのストリップが破れ、
封止後、前記第2のパネルは、前記シールパネルから分離されることを特徴とする完全性を表示する閉じ構造。
【請求項26】
前記少なくとも1つのストリップは、前記内側層と一体的に形成されることを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項27】
前記第2のパネルは、前記シールパネルが初めて剥がされるとき前記容器内に落下するように構成されることを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項28】
前記内側層は、さらに第3のパネルを備え、前記外側層は、前記第3のパネルを完全に覆い、それにより、前記閉じ構造を初めて開封する際、前記第3のパネルは前記シールパネルから分離することを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項29】
前記シールパネルは、前記閉じ構造が初めて開封される前は前記内側層の前記第2のパネルおよび前記第3のパネル上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項28に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項30】
前記シールパネルは、前記閉じ構造が初めて開封される前は前記内側層の前記第2のパネル上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項31】
前記第2のパネルは、前記シールパネルが前記内側層から初めて剥がされた後、前記開口の平面部から剥離することを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項32】
前記容器内に配設された、クッキー、クラッカー、ピーナッツ、チーズ、薄切り肉、および半固体食品からなる群から選択される食料品をさらに具えたことを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項33】
前記シールパネルは、少なくとも1つのタブ部分であって、前記閉じ構造を初めて開封する際、前記シールパネルから分離し、かつ前記上面には貼り付けられたままであり、それによって前記シールパネル内に穴が形成され、その結果、前記シールパネルを前記上面に再封する際、前記穴が前記タブ部分とずれる、タブ部分を具えたことを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項1】
パッケージ完全性機構において、
容器の再封可能な閉じ構造に関連した構造であって、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封されたときに可聴音を生成する構造
を具えたことを特徴とするパッケージ完全性機構。
【請求項2】
前記構造は、前記再封可能な閉じ構造を構成する2つの部分に最初は貼り付けられている少なくとも1つのストリップを備えることにより、前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記少なくとも1つのストリップが破れ、それによって前記可聴音を生成することを特徴とする請求項1に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項3】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは前記再封可能な閉じ構造を開封する際に異なる時間に破れ、それによって前記再封可能な閉じ構造を開封する際に2回の別個の可聴音を生成することを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項4】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、連続して破れることを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項5】
シールパネルは、前記再封可能な閉じ構造が始めて開封される前に前記少なくとも1つのストリップ上にある透明窓部分を備えたことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項6】
前記少なくとも1つのストリップは、弱くされた部分を含むことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項7】
前記弱くされた部分は、前記ストリップの一部分の狭小部分の形態であることを特徴とする請求項6に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項8】
無傷のストリップが、前記閉じ構造が開封されていないということを示し、分離したストリップは、前記閉じ構造がそれまでに開封されたということを示すことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ完全性機構。
【請求項9】
パッケージ完全性閉じ構造を有するパッケージにおいて
上面と、前記上面におけるアクセス用開口と、シールパネルであって、前記アクセス用開口を覆い、かつ最初に前記パッケージを密封し、次いで初めて開封された後は前記上面に対して再封可能になるように前記アクセス用開口周りで前記上面を密封係合する、シールパネルと、
再封可能な閉じ構造に関連した構造であって、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封されるときに可聴音を生成する構造と、
を具えたことを特徴とするパッケージ。
【請求項10】
前記構造は、中に含まれた食料品を取り出すことが可能になる前に可聴音を生成することを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記シールパネルは、少なくとも1つのタブ部分であって、前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記シールパネルから分離し、かつ前記上面には貼り付けられたままであり、それによって前記シールパネル内に穴が形成され、その結果、前記シールパネルを前記上面に再封する際、前記穴が前記タブ部分とずれる、タブ部分を具えたことを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記構造は、前記上面および前記シールパネルの両方に貼り付けられた少なくとも1つのストリップであって、前記パッケージを最初に開封する際に破れて前記パッケージが以前に開封されたことの表示をもたらす、ストリップを具えたことを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項13】
可聴音は、前記パッケージが初めて開封されていることを表示するために前記ストリップが破れる際に生成されることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは、前記再封可能な閉じ構造を開封する際に異なる時間で破れ、それによって前記再封可能な閉じ構造を開封する際に2つの別個の可聴音を生成することを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項15】
少なくとも2つのストリップを備え、各々のストリップは前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記再封可能な閉じ構造を開封する際に連続して破れることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記ストリップ間の間隔は、それらのいずれかが破れる前は、前記容器内の食料品が前記ストリップ間の前記容器から取り出すことができないほど小さいことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記ストリップは、弱くされた部分を含み、それによって、前記ストリップは前記パッケージ内に含まれた食料品を取り出すことができる前に破れることを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記シールパネルは、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封される前に前記少なくとも1つのストリップ上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項12に記載のパッケージ。
【請求項19】
パッケージの完全性を表示する閉じ構造において、
容器の上面を形成し、前記容器内の内容物へのアクセスを容易にするアクセス開口を画定するフラップを有し、前記フラップを前記上面の一部分に結合する少なくとも1つのストリップを有する、フィルム層と、
前記フィルム層の前記フラップを完全に覆うシールパネルと、
前記フィルム層に前記シールパネルを接着するために、前記シールパネル上または前記フィルム層上のいずれかまたは両方に設けられた取り外し可能な接着剤であって、前記シールパネルは、前記シールパネルを引き剥がし方向に引っ張ることによって前記フィルム層から取り外し可能であり、前記シールパネルが前記上面に対して戻されるときは前記アクセス開口を密封するために前記上面に対して再閉可能である、取り外し可能な接着剤と、を具え、
前記シールパネルを初めて剥がす際、前記フラップを前記上面に結合する前記少なくとも1つのストリップが破れることを特徴とするパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項20】
前記少なくとも1つのストリップは、弱くされた部分を含むことを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項21】
前記フラップおよび少なくとも1つのストリップは、前記フィルム層と一体的に形成されることを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項22】
前記フラップおよび少なくとも1つのストリップは、前記フィルム層から打ち抜かれることを特徴とする請求項21に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項23】
前記シールパネルは、少なくとも1つのタブ部分であって、前記再封可能な閉じ構造を初めて開封する際、前記シールパネルから分離し、かつ前記上面には貼り付けられたままであり、それによって前記シールパネル内に穴が形成され、その結果、前記シールパネルを上面に再封する際、前記穴が前記タブ部分とずれる、タブ部分を具えたことを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項24】
前記シールパネルは、前記再封可能な閉じ構造が初めて開封される前は前記少なくとも1つのストリップ上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項19に記載のパッケージの完全性を表示する閉じ構造。
【請求項25】
容器用の完全性を表示する閉じ構造において、
外側層に接着して結合された内側層を含み、前記容器の上面を形成する少なくとも2重の材料であって、
前記内側層は、第1のパネル、第2のパネル、および前記容器の前記上面の残りの部分に前記第1のパネルを結合する少なくとも1つのストリップを有し、前記外側層は、その中に形成され、前記第1のパネルを完全に覆い、かつ前記内側層の前記ストリップおよび前記第2のパネルを覆うシールパネルを有し、前記第1のパネルおよび前記シールパネルは、互いに永久的に結合されて前記容器へのアクセス開口を提供する、2重の材料と、
前記内側層および前記第2のパネルに前記シールパネルを接着するために前記シールパネルの周縁周りに設けられた取り外し可能な接着剤であって、前記シールパネルは、前記シールパネルを引き剥がし方向に引っ張ることによって前記内側層から取り外し可能であり、前記第2のパネルから分離可能であり、前記シールパネルが前記上面に対して戻されるときは前記開口を密封するために前記上面に対して再閉可能である、取り外し可能な接着剤と、を具え、
前記閉じ構造を初めて開封する際、前記第1のパネルと前記容器の前記上面の残りの部分との間の前記少なくとも1つのストリップが破れ、
封止後、前記第2のパネルは、前記シールパネルから分離されることを特徴とする完全性を表示する閉じ構造。
【請求項26】
前記少なくとも1つのストリップは、前記内側層と一体的に形成されることを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項27】
前記第2のパネルは、前記シールパネルが初めて剥がされるとき前記容器内に落下するように構成されることを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項28】
前記内側層は、さらに第3のパネルを備え、前記外側層は、前記第3のパネルを完全に覆い、それにより、前記閉じ構造を初めて開封する際、前記第3のパネルは前記シールパネルから分離することを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項29】
前記シールパネルは、前記閉じ構造が初めて開封される前は前記内側層の前記第2のパネルおよび前記第3のパネル上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項28に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項30】
前記シールパネルは、前記閉じ構造が初めて開封される前は前記内側層の前記第2のパネル上にある透明窓部分を具えたことを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項31】
前記第2のパネルは、前記シールパネルが前記内側層から初めて剥がされた後、前記開口の平面部から剥離することを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項32】
前記容器内に配設された、クッキー、クラッカー、ピーナッツ、チーズ、薄切り肉、および半固体食品からなる群から選択される食料品をさらに具えたことを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【請求項33】
前記シールパネルは、少なくとも1つのタブ部分であって、前記閉じ構造を初めて開封する際、前記シールパネルから分離し、かつ前記上面には貼り付けられたままであり、それによって前記シールパネル内に穴が形成され、その結果、前記シールパネルを前記上面に再封する際、前記穴が前記タブ部分とずれる、タブ部分を具えたことを特徴とする請求項25に記載の完全性を表示する閉じ構造。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2008−265876(P2008−265876A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−87152(P2008−87152)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(501360131)クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド (49)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−87152(P2008−87152)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(501360131)クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド (49)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【Fターム(参考)】
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