説明

パッチワーク用作業用具

【課題】布片に印や図形を付す作業を容易に行うことができるパッチワーク用作業用具を提供すること。
【解決手段】パッチワーク用の布片6が載置される作業面Sを有し、この作業面Sに載置した布片6に印または線を付す作業を行うために用いられるパッチワーク用作業用具A1であって、作業面Sは、その全面にわたって、載置される布片6のすべりを防止するための凹凸面とされているとともに、作業面S方向から視認可能な基準線3を備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッチワークに用いられる布片に、三角形や四角形の線や印を付す作業に用いるためのパッチワーク用作業用具に関する。
【背景技術】
【0002】
パッチワークは、複数の比較的小さな布片を三角形や四角形の面が繋がって表面に表れるように接ぎ合わせて、一定の大きさの布(パッチワーク布)を作成する手芸の技法の一つである。
【0003】
このようなパッチワーをク行うにあたっては、端ぎれ布などの布片に、接ぎ合わせたときに表面に表れるべき面の外形線となる三角形や四角形を描くとともに、このような三角形や四角形の所定幅外側を切断した布片を複数用意する。そして、これら布片を、それらの表面に描かれた三角形や四角形の一辺どうしが一致するように合わせ、その辺に沿って縫い合わせてゆくことにより、上記のようなパッチワーク布が作成される。
【0004】
従来、布片に三角形や四角形を描いたり、印を付したりする作業は、図7に示すようなパッチワーク用作業用具を用いて行うのが普通であった(特許文献1参照)。
【0005】
この従来のパッチワーク用作業用具9Aは、ボード状基材91の表面にサンドペーパー92を貼り付けた構成を備えている。サンドペーパー92の表面が、細かな凹凸を持った作業面9Sとなっている。そして、この作業面9Sに端ぎれ布などの布片96を載置し、鉛筆などの筆記具と定規とを使ってこの布片96の表面に三角形や四角形を描いたり、他の図形を描くための印を付したりする。図7に示すパッチワーク用作業用具9Aにおいてはまた、不使用時に作業面9Sを覆っておくために、ボード状基材91の一側縁に開閉可能に接続された保護シート94を備えている。
【0006】
この従来のパッチワーク用作業用具9Aは、その作業面9Sが凹凸状をしているため、この作業面9Sに載置した布片96に上記した三角形や四角形を描くに際して布片96がずれ動いてしまうという不具合がない。
【0007】
しかしながら、三角形や四角形を描く場合、あたかも白紙の上に図形を描く場合のような不便さがあった。すなわち、たとえば正三角形を描くような場合、まず、三角形の一辺となるべき線分を描いた後、三角定規などを使ってその線分の両端から60度の角度を持って延びる2本の直線を描く必要がある。この場合、最初に描く線分の長さはスケールの入った定規を使って規定せねばならないし、この線分に対して60度の角度をなす2本の直線を描くにしても、すでに描いた線分に三角定規の一辺を正確に合わせつつ行わねばならない。また、正方形や、長方形を描くにしても、同様の面倒さがある。
【0008】
【特許文献1】実開平5−44100公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、布片に印や図形を付す作業を容易に行うことができるパッチワーク用作業用具を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によって提供されるパッチワーク用作業用具は、パッチワーク用の布片が載置される作業面を有し、この作業面に載置した布片に印または線を付す作業を行うために用いられるパッチワーク用作業用具であって、上記作業面は、その全面にわたって、載置される布片のすべりを防止するための凹凸面とされているとともに、上記作業面方向から視認可能な基準線を備えていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、上記凹凸面により、上記作業面に上記布片が固定された状態を保ちつつ、基準線を利用して定規を上記布片に当てながら、所望の印を付すことや所望の形状を描くことが可能となる。その結果、上記布片に印や図形を付す作業を、容易に行うことができる。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記作業面は、基材シートの表面に砥粒を付着させることにより、サンドペーパー状の凹凸面とされている。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基準線は、上記基材シートの表面に印刷により形成されている。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基準線は、上記基材シートを透明または半透明とするとともに、この基材シートの裏面に印刷により形成されている。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記作業面がシート状の部材の一面に形成された、全体としてシート状を呈している。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記作業面がボード状部材の一面に形成された、全体としてボード状を呈している。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基準線は、第1の方向に等間隔で平行に延びる複数の直線と、第1の方向と交差する第2の方向に等間隔で平行に延びる複数の直線と、を少なくとも含む。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の方向と上記第2の方向は直交している。このような構成によれば、上記第一の方向、および、これに直交している上記第二の方向に延びる複数の直線を利用して定規を上記布片に当てながら、互いに平行である線や互いに直交する線を容易に描くことが可能となる。そのため、上記布片に正方形や長方形などを描く作業が容易になる。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基準線は、上記第1の方向と上記第2の方向とに交差する第3の方向に等間隔で平行に延びる複数の直線をさらに含む。
【0020】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の方向と、上記第2の方向と、上記第3の方向とは、互いに60度の角度で交差している。このような構成によれば、互いに60度で交差する上記第1ないし上記第3の方向に延びる複数の直線を利用して定規を上記布片に当てながら、互いに平行である線や互いに60度の角をなす線を容易に描くことが可能となる。そのため、上記布片に正三角形、正六角形または菱形などを描く作業が容易になる。
【0021】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基準線は、上記第1の方向に延びる複数の直線、上記第2の方向に延びる複数の直線、または、上記第3の方向に延びる複数の直線に所定角度で交差する1または複数の直線状補助線を含んでいる。このような構成によれば、上記直線状補助線を利用することによって、上記第1ないし上記第3の方向に延びる複数の直線を利用して付された線が延びる方向と異なる方向に、印や線を付すことが可能となる。そのため、上記布片に様々な形状の図形を描く作業が容易になる。
【0022】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0024】
図1は、本発明にかかるパッチワーク用作業用具の第1実施形態の要部斜視図を示している。図2は、図1のII−II線に沿う要部断面図を示している。
【0025】
図1に表れているように、本実施形態のパッチワーク用作業用具A1は、ボード状基材1、このボード状基材1に接続されたパッチワークシート2およびボード状基材1に接続されたカバー体4を有し、このパッチワークシート2に基準線3が形成されている。
【0026】
図1および図2に表れているように、ボード状基材1は、基材プレート11および装飾布12を備えており、略矩形状平板である。装飾布12は、基材プレート11を一連に覆っている。
【0027】
図2に表れているように、パッチワークシート2は、基材シート21と、凹凸層22と、を備えており、略矩形の薄板状である。パッチワークシート2は、本実施形態においては、透明または半透明である。基材シート21は、たとえば透明なポリエステルからなり、表面21aおよび裏面21bを有する。表面21aは、図中上方において凹凸層22を積層している。裏面21bは、接着剤などによってボード状基材1に固着されている。
【0028】
図2に表れているように、凹凸層22は、バインダー221および砥粒222を有しており、その上面が作業面Sとなっている。バインダー221は、砥粒222を基材シート21に接着するために用いられる。また、バインダー221は、基材シート21の全面を覆っている。砥粒222は、たとえばアルミナからなり、凹凸層22に点在している。砥粒222の一部は、バインダー221から露出している。図2に示すように、露出した砥粒222によって、凹凸層22の表面が凹凸状となっている。したがって、作業面Sは、凹凸状をしている。作業面Sの上に後述する布片6を載せ置き、これに印や線を付す作業を行う。また、作業面Sは、凹凸状となっていることにより、上記作業中、布片6がすべりにくいものとなっている。
【0029】
パッチワークシート2として、たとえば、表面粗さが好ましくは約80番から約400番まで、より好ましくは120番から320番までの研磨フィルムが用いられる。
【0030】
基準線3は、基材シート21の裏面21bに印刷により形成されている。図1に表れているように、基準線3は、複数の直線31,32および補助線3a,3bにより構成されている。複数の直線31,32および補助線3a,3bは、作業面S方向から視認可能に形成されている。複数の直線31は、横方向xにそれぞれ1cm間隔で平行に延びている。一方、複数の直線32は、縦方向yにそれぞれ1cm間隔で平行に延びている。そして、横方向xと縦方向yとのなす角は、90度である。そのため、複数の直線31,32によって、作業面S方向から見て格子模様が形成されている。補助線3a,3bは、それぞれ縦方向yと45度の角をなす方向に延びる直線である。
【0031】
図1に表れているように、カバー体4は、パッチワーク用作業用具A1の不使用時に作業面Sをカバーするためのものである。カバー体4は、比較的軟質な合成樹脂シートにより形成され、作業面Sとの接触によって容易に傷が付きにくい。カバー体4は、その側縁部においてボード状基材1に接着されている。布片6に印や線を付す作業をする際には、作業面Sを覆っているカバー体4を持ち上げ、作業面Sを露出させる。
【0032】
つぎに、図3および図4を用いて、本実施形態のパッチワーク用作業用具A1の使用方法について説明する。
【0033】
図3を参照しつつ、布片6に一辺6cmの正方形を描く方法の一例を説明する。まず、複数の直線31,32の中から、一辺6cmの正方形を形成する4本の直線を選択する。本実施形態においては、これらの直線として直線31a,31b,32a,32bを選択する。ここで、直線31aおよび31b、直線32aおよび32bはそれぞれ6cmずつ、離間している。格子状のマス目を数えることで、これらの直線を選択できる。
【0034】
つぎに、線を付す対象となる布片6を作業面Sの上にセットする。このとき、布片6が、直線31a,31b,32a,32bによって囲まれる領域と重なっている必要がある。ただし、直線31a,31b,32a,32bの両端のうち少なくとも一方は、布片6に覆われていてはならない。
【0035】
つぎに、定規5の長辺の縁を、直線31aの布辺6に覆われていない部分に沿わせる。そして、布片6における、直線31aと重なる部分に、鉛筆などの筆記具で直線を描く。つぎに、布片6を作業面Sに固定したまま、定規5を直線31bの布辺6に覆われていない部分に合わせる。そして、布片6における、直線31bと重なる部分に、直線を描く。このようにして、布片6に、6cm間隔の平行な2本の横線を付すことができる。同様に、直線32a,32bを利用して、布片6に6cm間隔の平行な2本の縦線を付す。これにより、一辺6cmの正方形を描くことができる。
【0036】
また、これと同様に、長方形を描くことも可能である。なお、定規5は、パッチワーク用のものである必要はない。定規5の代わりに、目盛りがない、一定長さの直線状の縁を有する長方形状平板などを用いてもよい。
【0037】
このような構成によれば、作業面Sにより、作業面Sに布片6が固定された状態を保ちつつ、基準線3を利用することで、所望の印を付すことや、所望の形状を描くことが可能となる。その結果、布片6に印や図形を付す作業を、容易に行うことができる。
【0038】
特に、複数の直線31,32を利用することで、互いに平行である線や互いに直交する線を容易に描くことが可能となる。その結果、布片6に正方形や長方形を描く作業を、容易に行うことができる。
【0039】
また、基準線3により形成された格子状のマス目を数えることで、所望の長さを測ることができる。そのため、三角定規などを用いることなく、目盛りを有さず、かつ、一定長さの直線状の縁を有する長方形状平板などを用いて、所望の形状を描くことが可能となる。この場合、作業面Sとの摩擦により目盛り付き定規の目盛りが削り取られてしまうといったこともなくなる。
【0040】
上述した方法と同様に、布片6に直角三角形を容易に描くこともできる。図4を参照しつつ、布片6に、共通する辺が6cmである直角二等辺三角形を描く方法の一例を説明する。
【0041】
まず、複数の直線31,32および補助線3a,3bの中から、共通する辺が6cmである直角二等辺三角形を形成する3本の直線を選択する。本実施形態においては、これらの直線として直線31a,32aおよび補助線3aを選択する。そして、布片6を作業面Sの上にセットする。このとき、布片6が、直線31a,32aおよび補助線3aによって囲まれる領域と重なっている必要がある。ただし、直線31a,32aおよび補助線3aの両端のうち少なくとも一方は、布片6に覆われていてはならない。
【0042】
まず、定規5の長辺の縁を、直線31aの布辺6に覆われていない部分に沿わせる。そして、布片6における、直線31aと重なる部分に、直線を描く。つぎに、布片6を作業面Sに固定したまま、定規5を直線32aに合わせる。そして、布片6における、直線32aと重なる部分に、直線を描く。さらに、布片6を作業面Sに固定したまま、定規5を補助線3aに合わせる。そして、布片6における、補助線3aと重なる部分に、直線を描く。これにより、共通する辺が6cmである直角二等辺三角形を描くことができる。これと同様に、補助線3bを用いても、直角二等辺三角形を描くことが可能である。
【0043】
このような構成によれば、補助線3aを利用することによって、複数の直線31,32を用いて付された線が延びる方向と異なる方向に、印や線を付すことが可能となる。その結果、布片6に様々な形状の図形を付す作業を、容易に行うことができる。
【0044】
図5は、本発明にかかるパッチワーク用作業用具の第2実施形態を示している。本実施形態のパッチワーク用作業用具A2は、基準線3の構成が、上述した実施形態と異なっている。なお、同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0045】
本実施形態においては、基準線3は、複数の直線31,32,33により構成されている。複数の直線31,32,33は、作業面S方向から視認可能に形成されている。複数の直線31,32,33は、それぞれ(√3/2)cm間隔で平行に延びている。複数の直線31は、横方向xと平行に延びている。複数の直線31,32,33の延びる方向は、互いに60度の角度をなしている。そのため、複数の直線31,32,33によって、作業面S方向から見て、多数の一辺1cmの正三角形が形成されている。
【0046】
つぎに、布片6に正三角形を描く方法の一例を説明する。手順は、第1実施形態におけるものとほぼ同様である。まず、所望の大きさの正三角形を形成する直線31a,32a,33aを選択する。そして、線を付す対象となる布片6を作業面Sの上にセットする。このとき、布片6が、直線31a,32a,33aによって囲まれる領域と重なっている必要がある。ただし、直線31a,32a,33aの両端のうち少なくとも一方は、布片6に覆われていてはならない。
【0047】
定規5の長辺の縁を、直線31aに沿わせる。そして、布片6における、直線31aと重なる部分に、直線を描く。つぎに、布片6を作業面Sに固定したまま、定規5を直線32aに合わせる。そして、布片6における、直線32aと重なる部分に、直線を描く。さらに、布片6を作業面Sに固定したまま、定規5を直線33aに合わせる。そして、布片6における、直線33aと重なる部分に、直線を描く。これにより、正三角形を描くことができる。また、これと同様にして、正六角形や菱形を描くことも可能である。
【0048】
このような構成によれば、互いに60度で交差する複数の直線31,32,33を利用することで、互いに平行である線や、互いに60度の角をなす線を、容易に描くことが可能となる。その結果、布片6に正三角形、正六角形、菱形などを描く作業を、容易に行うことができる。
【0049】
図6は、本発明にかかるパッチワーク用作業用具の第3実施形態を示している。本実施形態のパッチワーク用作業用具A3は、基準線3の構成が、上述した実施形態と異なっている。なお、同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0050】
本実施形態においては、基準線3は、作業面Sの図上半分に、第1実施形態において形成されたものと同様の格子模様を形成しており、第1実施形態と同様に補助線を有する。一方、作業面Sの図下半分には、第2実施形態において形成されたものと同様の複数の正三角形を形成している。このような実施形態においては、第1実施形態において述べた利点および第2実施形態において述べた利点をともに有する。
【0051】
本発明にかかるパッチワーク用作業用具は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明にかかるパッチワーク用作業用具の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0052】
基準線3は、パッチワークシート2の裏面に形成されている必要はない。たとえば、基材シート21と、凹凸層22との間に形成されていてもよい。基準線3は、ボード状基材1の表面に形成されていてもよい。また、ボード状基材1と、パッチワークシート2との間に、基準線3が描かれた紙が挟まれていてもよい。さらに、基準線3は、作業面Sに形成されていてもよい。このとき、パッチワークシート2は、透明または半透明である必要はない。
【0053】
本発明に係るパッチワーク用作業用具は、パッチワークシート2のみから構成されていてもよい。この場合、パッチワークシート2を、机などの上に置くことによって、上述した実施形態と同様に、布片6に印や線を付すことが可能である。また、このときも、上述した利点と同様の利点を有する。また、パッチワークシート2は、上記実施形態におけるパッチワーク用作業用具に比べ、薄く、軽い。そのため、パッチワーク用作業用具としてパッチワークシート2を販売・使用する際、かさばらず、持ち運びに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明にかかるパッチワーク用作業用具の第1実施形態の斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う要部断面図である。
【図3】本実施例におけるパッチワーク用作業用具の使用方法の一例を示した図である。
【図4】本実施例におけるパッチワーク用作業用具の使用方法の一例を示した図である。
【図5】本発明にかかるパッチワーク用作業用具の第2実施形態の平面図を示した図である。
【図6】本発明にかかるパッチワーク用作業用具の第3実施形態の平面図を示した図である。
【図7】従来のパッチワーク用作業用具の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
A1,A2,A3 パッチワーク用作業用具
S 作業面
1 ボード状基材
11 基材プレート
12 装飾布
2 パッチワークシート
21 基材シート
21a 表面
21b 裏面
22 凹凸層
221 バインダー
222 砥粒
3 基準線
31,32,33 複数の直線
3a,3b 補助線
4 カバー体
5 定規
6 布片
x 横方向
y 縦方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッチワーク用の布片が載置される作業面を有し、この作業面に載置した布片に印または線を付す作業を行うために用いられるパッチワーク用作業用具であって、
上記作業面は、その全面にわたって、載置される布片のすべりを防止するための凹凸面とされているとともに、
上記作業面方向から視認可能な基準線を備えていることを特徴とする、パッチワーク用作業用具。
【請求項2】
上記作業面は、基材シートの表面に砥粒を付着させることにより、サンドペーパー状の凹凸面とされている、請求項1に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項3】
上記基準線は、上記基材シートの表面に印刷により形成されている、請求項2に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項4】
上記基準線は、上記基材シートを透明または半透明とするとともに、この基材シートの裏面に印刷により形成されている、請求項2に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項5】
上記作業面がシート状の部材の一面に形成された、全体としてシート状を呈している、請求項1ないし4のいずれかに記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項6】
上記作業面がボード状部材の一面に形成された、全体としてボード状を呈している、請求項1ないし4に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項7】
上記基準線は、第1の方向に等間隔で平行に延びる複数の直線と、第1の方向と交差する第2の方向に等間隔で平行に延びる複数の直線と、を少なくとも含む、請求項1ないし6のいずれかに記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項8】
上記第1の方向と上記第2の方向は直交している、請求項7に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項9】
上記基準線は、上記第1の方向と上記第2の方向とに交差する第3の方向に等間隔で平行に延びる複数の直線をさらに含む、請求項7に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項10】
上記第1の方向と、上記第2の方向と、上記第3の方向とは、互いに60度の角度で交差している、請求項9に記載のパッチワーク用作業用具。
【請求項11】
上記基準線は、上記第1の方向に延びる複数の直線、上記第2の方向に延びる複数の直線、または、上記第3の方向に延びる複数の直線に所定角度で交差する1または複数の直線状補助線を含んでいる、請求項7ないし10のいずれかに記載のパッチワーク用作業用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−191400(P2009−191400A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33288(P2008−33288)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000105039)クロバー株式会社 (14)