パネル支持装置
【課題】パネルの位置決めを容易に行うことができ、パネルに貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができるパネル支持装置を提供する。
【解決手段】ベース金具6と、パネル2を挟み込んだ状態でベース6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の裏面が当接する当接面16とパネル2の垂直方向の端面が当接する凸部13とを備え、カバープレート7は、パネル2の表面が当接する当接面26を備える第1支持金具3と、ベース金具6は、段付き部9と、パネル2の下端角部の裏面が当接する当接面16とパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13とを備え、カバープレート7は、表面が当接する当接面26を備え、ベース金具6とカバープレート7との下端にはパネル2の下端に当接し自重を受けるプレート片28が挟み込まれる第2支持金具4とを備える。
【解決手段】ベース金具6と、パネル2を挟み込んだ状態でベース6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の裏面が当接する当接面16とパネル2の垂直方向の端面が当接する凸部13とを備え、カバープレート7は、パネル2の表面が当接する当接面26を備える第1支持金具3と、ベース金具6は、段付き部9と、パネル2の下端角部の裏面が当接する当接面16とパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13とを備え、カバープレート7は、表面が当接する当接面26を備え、ベース金具6とカバープレート7との下端にはパネル2の下端に当接し自重を受けるプレート片28が挟み込まれる第2支持金具4とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のフェンスや仕切りなどを形成するガラスパネルなどのパネルを支持するパネル支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガラスなどのパネルを支持するパネル支持装置が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のパネル支持装置は支柱に取り付けられており、パネルはパネル支持装置にねじ止めされる。パネル支持装置にはパネルをねじ止めするための取り付け孔が形成されるが、この取り付け孔を長孔としてパネルの取り付け位置の微調整を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−150196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のパネル支持装置では、パネルにはパネル支持装置にねじ止めするための貫通孔を形成しなければならない。パネルが合わせガラスなど複数枚のガラスで構成されている場合などでは、各々のガラスに貫通孔を形成しなければならない。さらに、パネルを取り付けるときに、パネルとパネル支持装置との位置合わせを行わなければならず手間が掛かる。
【0005】
本発明の目的は、パネルの位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置が支持するパネルに貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができるパネル支持装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために請求項1の発明は、隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの垂直方向の周縁部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの周縁部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの周縁部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記パネルの周縁部の表面が当接する第2当接面を備える第1支持金具と、支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具とからなることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の発明は、隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具と、支柱に固定されるベース金具と、パネルの上端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの上端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの上端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第3の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの上端にはパネルの上端に当接するプレート片が挟み込まれる第3支持金具とからなるものである。
【0008】
請求項3の発明は、前記固定部が支柱側に凸状に突出しているものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、第2支持金具のプレート片がパネルの自重を受けた状態でパネルの下端に当接し、第2支持金具のベース金具に形成される凸部にパネルの下端角部の垂直方向の端面が当接し、第1支持金具のベース金具に形成される凸部にパネルの周縁部の垂直方向の端面が当接した状態で、ベース金具の第1当接面とカバープレートの第2当接面とでパネルを挟み込むので、パネルの位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置が支持するパネルに貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施の形態に係るパネルが取り付けられた状態の斜視図である。
【図2】第1支持金具の部品構成を示す斜視図である。
【図3】第2支持金具の部品構成を示す斜視図である。
【図4】一方側から見たベース金具の斜視図である。
【図5】他方側から見たベース金具の斜視図である。
【図6】一方側から見たカバープレートの斜視図である。
【図7】他方側から見たカバープレートの斜視図である。
【図8】パネルの取り付け状態を示す正面図である。
【図9】第2の実施の形態に係るパネルが取り付けられた状態の斜視図である。
【図10】第3支持金具の部品構成を示す斜視図である。
【図11】パネルの取り付け状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施の形態について図1〜図8に基づいて説明する。支持金具1は、パネル2の垂直方向の周縁部を支持する第1支持金具3と、パネル2の下端角部を支持する第2支持金具4とを備え、支柱5にねじ止めされる。第1支持金具3は、支柱5にねじ止めされるベース金具6と、パネル2の周縁部をベース金具6との間に挟み込んでベース金具6にねじ止めされるカバープレート7とを備える。ベース金具6およびカバープレート7は一体成型された金属製である。
【0012】
ベース金具6は、上下および左右が対称に形成される。ベース金具6は四角形の板状に形成されたプレート部8を備える。プレート部8の一方側の面には中央に凸状に突出した固定部である段付き部9が形成される。段付き部9はプレート部8の中央に細長に形成され、段付き部9の端面10には貫通孔11が形成される。貫通孔11には、ベース金具6を支柱5にねじ止めする六角ボルトが挿通される。
プレート部8の他方側の面には、ベース金具6を支柱5にねじ止めする六角ボルトの頭部が収容される孔部12が形成される。孔部12は断面が六角形に形成され、六角ボルトの頭部が回り止めされた状態で係合される。孔部12の上方および下方には垂直方向に細長な凸部13,13が形成される。凸部13の端面14にはカバープレート7をねじ止めするためのねじ孔15が形成される。凸部13の両側にはパネル2の裏面が当接する当接面16が形成される。凸部13の側面17にはパネル2の端面が当接してパネル2が位置決めされる。凸部13の孔部12側の側面18は、孔部12に収容される六角ボルトの頭部が接触しないように、断面が六角形の孔部12に沿ったV字型の凹状に形成されている。
【0013】
カバープレート7は、上下および左右が対称に形成される。カバープレート7は四角形の板状に形成されたプレート部21を備える。プレート部21の一方側の面の中央には、垂直方向に細長な凸部22が形成される。カバープレート7がベース金具6に取り付けられたとき、凸部22はベース金具6に形成された2つの凸部13,13間に嵌め込まれる。このときV字の凸状に形成された垂直方向の両端にある側面23,23が、凸部13のV字の凹状に形成された孔部12側の側面18,18に係合する。これによってカバープレート7が水平方向および垂直方向にずれることが防止される。なお、凸部22の水平方向の幅は、ベース金具6に形成される凸部13,13の水平方向の幅よりも多少幅狭に形成される。これによって、凸部13,13の側面17,17に当接するパネル2の端面が凸部22の側面24,24に当接することが防止される。
【0014】
水平方向の中央であって上端および下端にはプレート部21から立ち上がる立ち上がり部25,25が形成される。立ち上がり部25,25は、カバープレート7がベース金具6にねじ止めされたときベース金具6の凸部13を垂直方向に挟みこみ、カバープレート7が上下方向にずれることを防止するとともに、ベース金具6の凸部13を覆って支持金具1の外観を美的に処理する。凸部22の両側にはパネル2の表面が当接する当接面26,26が形成される。プレート部21の他方側の面には、カバープレート7をベース金具6にねじ止めするための貫通孔27が形成される。本実施の形態においては皿小ねじが用いられるので、貫通孔27は座くりされる。
【0015】
第2支持金具4は、第1支持金具3にプレート片28を取り付けたものである。第2支持金具4の説明において、第1支持金具3と重複する部分については説明を省略し同一の参照符を用いる。プレート片28は長方形に形成された金属製の板状である。ベース金具6の他方側の面とカバープレート7の一方側の面との上端および下端には、水平方向に細長な溝部29,30が形成されており、プレート片28の端面が下端に位置する溝部29,30に嵌め込まれる。カバープレート7がベース金具6に取り付けられた状態では、プレート片28はベース金具6とカバープレート7とに挟み込まれている。
【0016】
パネル2が上方からベース金具6とカバープレート7との間に嵌め込まれると、パネル2の下端面がプレート片28に当接する。プレート片28は長方形に形成されており、プレート片28の向きを変えることによって2つの異なる厚みのパネル2に対応することができる。さらに異なる形状のプレート片28を複数枚用意することによって、3つ以上の異なる厚みのパネル2に対応することができる。第2支持金具4のベース金具6とカバープレート7とは、第1支持金具3のベース金具6とカバープレート7と同一形状とされ、製作コストの削減を図ることができる。
【0017】
なお、第1支持金具3のベース金具6の当接面16,16および凸部13,13の側面17,17、第1支持金具3のカバープレート7の当接面26,26、第2支持金具4のベース金具6の当接面16,16および凸部13,13の側面17,17、第2支持金具4のカバープレート7の当接面26,26には緩衝用の樹脂が貼られる。
【0018】
ここでパネル2の取り付け手順について説明する。まず、第2支持金具4のベース金具6を支柱5にねじ止めする。図示しないが、ベース金具6の孔部12に六角ボルトを嵌め込んで、ベース金具6の一方側にボルトのねじ部を突出させる。このボルトを支柱5の貫通孔に挿通させ、支柱5の背面側からボルトのねじ部にナットを螺合させて、ベース金具6を支柱5にねじ止めする。このとき六角ボルトの頭部が孔部12に嵌め込まれて回り止めされるので、作業者はボルトの頭部を軽く押さえてナットを螺合させることができる。
【0019】
パネル2の厚みに合ったプレート片28,28を選び、該プレート片28,28の一端面をベース金具6の下端側溝部29,29に嵌め込む。プレート片28,28が嵌め込まれたベース金具6にカバープレート7を取り付ける。ベース金具6に嵌め込まれたプレート片28,28の他端面をカバープレート7の溝部30,30に嵌め込み、プレート片28,28をベース金具6とカバープレート7との間に挟み込む。さらにカバープレート7の凸部22をベース金具6の凸部13,13の孔部12側の側面18,18間に係合させる。このとき、カバープレート7の立ち上がり部25,25はベース金具6の凸部13,13を挟み込む。この状態でカバープレート7の貫通孔27に皿小ねじ31を挿通させて、カバープレート7をベース金具6に緩み状態でねじ止めする。
【0020】
第2支持金具4の上方に第1支持金具3のべース金具6を取り付ける。第1支持金具3のべース金具6は第2支持金具4のベース金具6の取り付け手順と同様の手順で取り付けられる。ベース金具6の孔部12に六角ボルトを嵌め込んで、ベース金具6の一方側にボルトのねじ部を突出させる。このボルトを支柱5の貫通孔に挿通させ、支柱5の背面側からボルトのねじ部にナットを螺合させて、ベース金具6を支柱5にねじ止めする。
【0021】
この状態で、上方から第2支持金具4にパネル2を嵌め込む。パネル2の側面を凸部13,13の側面17,17に当接させた状態で、パネル2の底部端面をプレート片28,28に当接させる。さらにパネル2の裏面周縁部を第1支持金具3のべース金具6の当接面16に当接させるとともに、パネル2の側面を凸部13,13の側面17,17に当接させる。これによってパネル2は水平方向および垂直方向に位置決めされる。図8は、この状態を示す。
【0022】
第2支持金具4のベース金具6に緩み状態でねじ止めされている皿小ねじ31を本締めしてカバープレート7を固定するとともに、第1支持金具3のべース金具6にカバープレート7を取り付ける。カバープレート7は、カバープレート7の凸部22がベース金具6の凸部13,13の孔部12側の側面18,18間に係合した状態で、貫通孔27に皿小ねじ31を挿通させてねじ止めされる。このとき、カバープレート7の立ち上がり部25,25はベース金具6の凸部13,13を挟み込んでいる。このようにしてパネル2が取り付けられる。
【0023】
本実施の形態では、ベース金具6を支柱5に固定する六角ボルトの頭部が、支柱5側に凸状に突出した段付き部9に収容されるので、水平方向に隣接するパネル2間は凸部13,13の幅だけの狭い隙間を開けて設置することができる。また、第2支持金具4のプレート片28がパネル2の自重を受けており、第1支持金具3の当接面16,16および26,26と第2支持金具4の当接面16,16および26,26とはパネル2の自重を受けていない。したがって、パネル2の自重を支えるために第1支持金具3の当接面16,16および26,26と第2支持金具4の当接面16,16および26,26とをパネル2にねじ止めすることなく、第1支持金具3および第2支持金具4の当接面16,16および26,26をパネル2に当接させて位置決めすることができる。
【0024】
また、六角ボルトを用いてベース金具6を支柱5にねじ止めしているが、これに限定されるものではなく、たとえば六角孔付きボルトを用いることもできる。この場合には、ナットを螺合するときに、ボルト頭部の孔に六角レンチを差し込んでボルトを固定する必要がある。また、支柱5の後ろにスペースがない場合には、支柱5自体にねじを切って、支柱5の正面から直接六角孔付きボルトをねじ込んで、ベース金具を支柱に固定することができる。
【0025】
次に第2の実施の形態について図9〜図11に基づいて説明する。第1の実施の形態と重複する部分については説明を省略し同一の参照符を用いる。第2の実施の形態においては、図9に示すように、第2支持金具4がパネル2の下端角部の取り付けられ、第3支持金具19がパネル2の上端角部に取り付けられる。
【0026】
第3支持金具の部品構成を図10に示す。第3支持金具19は、第1支持金具3のベース金具6とカバープレート7との溝部29,30のうち上端に形成された溝部29,30にプレート片28の端面が嵌め込まれたものである。第3支持金具19を取り付ける場合には、第1の実施の形態で説明したように第2支持金具4のベース金具6を支柱5にねじ止めし、さらに第3支持金具19のベース金具6を支柱5にねじ止めする。図11はこの状態を示す。
【0027】
次に、パネル2を挟み込んだ状態で第2支持金具4を本締めするとともに、第3支持金具19のカバープレート7をベース金具6にねじ止めする。このとき、プレート片28がパネル2の上端に当接させた状態でベース金具6とカバープレート7との上端の溝部29,30に嵌め込まれる。このようにしてパネル2が支柱5に固定される。この場合にはパネル2は、下端のみならず上端も支持されるので、パネル2が上方に位置ずれすることを防止することができる。
【0028】
このように、隣接して設置される2枚のパネル2の周縁部を支柱5に支持するパネル支持装置1は、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の垂直方向の周縁部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の周縁部の裏面が当接する第1当接面である当接面16,16とパネル2の周縁部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、パネル2の周縁部の表面が当接する第2当接面である当接面26,26を備える第1支持金具3と、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の下端角部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の下端角部の裏面が当接する当接面16,16とパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、周縁部の表面が当接する当接面26,26を備え、ベース金具6とカバープレート7との下端にはパネル2の下端に当接しパネル2の自重を受けるプレート片28,28が挟み込まれる第2支持金具4とからなるので、第2支持金具4のプレート片28,28がパネル2の自重を受けた状態でパネル2の下端に当接し、第2支持金具4のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接し、第1支持金具3のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の周縁部の垂直方向の端面が当接した状態で、ベース金具6の当接面16,16とカバープレート7の当接面26,26とでパネル2を挟み込むので、パネル2の位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置1が支持するパネル2に貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができる。
【0029】
さらに、隣接して設置される2枚のパネル2の周縁部を支柱5に支持するパネル支持装置1は、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の下端角部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の下端角部の裏面が当接する当接面16,16とパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、周縁部の表面が当接する当接面26,26を備え、ベース金具6とカバープレート7との下端にはパネル2の下端に当接しパネル2の自重を受けるプレート片28,28が挟み込まれる第2支持金具4と、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の上端角部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の上端角部の裏面が当接する当接面16,16とパネル2の上端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、周縁部の表面が当接する当接面26,26を備え、ベース金具6とカバープレート7との上端にはパネル2の上端に当接するプレート片28,28が挟み込まれる第3支持金具19とからなるので、第2支持金具4のプレート片28,28がパネル2の自重を受けた状態でパネル2の下端に当接し、第2支持金具4のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接し、第3支持金具19のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の周縁部の垂直方向の端面が当接した状態で、第3支持金具19のベース金具6の当接面16,16とカバープレート7の当接面26,26とでパネル2を挟み込み、第3支持金具19のプレート片28,28がパネル2の上端に当接するので、パネル2の位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置1が支持するパネル2に貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができ、さらに、パネル2が上方に位置ずれすることを防止することができる。
【0030】
さらに、段付き部9は支柱5側に凸状に突出しているので、隣接する2つのパネル2の端面が当接する凸部13,13の幅を狭くして、隣接する2つのパネル2間の隙間を狭くすることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 パネル支持装置
2 パネル
3 第1支持金具
4 第2支持金具
5 支柱
6 ベース金具
7 カバープレート
8,21 プレート部
9 段付き部
10,14 端面
11,27 貫通孔
12 孔部
13,22 凸部
15 ねじ孔
16,26 当接面
17,18,23,24 側面
19 第3支持金具
25 立ち上がり部
28 プレート片
29,30 溝部
31 皿小ねじ
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のフェンスや仕切りなどを形成するガラスパネルなどのパネルを支持するパネル支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガラスなどのパネルを支持するパネル支持装置が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のパネル支持装置は支柱に取り付けられており、パネルはパネル支持装置にねじ止めされる。パネル支持装置にはパネルをねじ止めするための取り付け孔が形成されるが、この取り付け孔を長孔としてパネルの取り付け位置の微調整を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−150196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のパネル支持装置では、パネルにはパネル支持装置にねじ止めするための貫通孔を形成しなければならない。パネルが合わせガラスなど複数枚のガラスで構成されている場合などでは、各々のガラスに貫通孔を形成しなければならない。さらに、パネルを取り付けるときに、パネルとパネル支持装置との位置合わせを行わなければならず手間が掛かる。
【0005】
本発明の目的は、パネルの位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置が支持するパネルに貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができるパネル支持装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために請求項1の発明は、隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの垂直方向の周縁部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの周縁部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの周縁部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記パネルの周縁部の表面が当接する第2当接面を備える第1支持金具と、支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具とからなることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の発明は、隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具と、支柱に固定されるベース金具と、パネルの上端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの上端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの上端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第3の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの上端にはパネルの上端に当接するプレート片が挟み込まれる第3支持金具とからなるものである。
【0008】
請求項3の発明は、前記固定部が支柱側に凸状に突出しているものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、第2支持金具のプレート片がパネルの自重を受けた状態でパネルの下端に当接し、第2支持金具のベース金具に形成される凸部にパネルの下端角部の垂直方向の端面が当接し、第1支持金具のベース金具に形成される凸部にパネルの周縁部の垂直方向の端面が当接した状態で、ベース金具の第1当接面とカバープレートの第2当接面とでパネルを挟み込むので、パネルの位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置が支持するパネルに貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施の形態に係るパネルが取り付けられた状態の斜視図である。
【図2】第1支持金具の部品構成を示す斜視図である。
【図3】第2支持金具の部品構成を示す斜視図である。
【図4】一方側から見たベース金具の斜視図である。
【図5】他方側から見たベース金具の斜視図である。
【図6】一方側から見たカバープレートの斜視図である。
【図7】他方側から見たカバープレートの斜視図である。
【図8】パネルの取り付け状態を示す正面図である。
【図9】第2の実施の形態に係るパネルが取り付けられた状態の斜視図である。
【図10】第3支持金具の部品構成を示す斜視図である。
【図11】パネルの取り付け状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施の形態について図1〜図8に基づいて説明する。支持金具1は、パネル2の垂直方向の周縁部を支持する第1支持金具3と、パネル2の下端角部を支持する第2支持金具4とを備え、支柱5にねじ止めされる。第1支持金具3は、支柱5にねじ止めされるベース金具6と、パネル2の周縁部をベース金具6との間に挟み込んでベース金具6にねじ止めされるカバープレート7とを備える。ベース金具6およびカバープレート7は一体成型された金属製である。
【0012】
ベース金具6は、上下および左右が対称に形成される。ベース金具6は四角形の板状に形成されたプレート部8を備える。プレート部8の一方側の面には中央に凸状に突出した固定部である段付き部9が形成される。段付き部9はプレート部8の中央に細長に形成され、段付き部9の端面10には貫通孔11が形成される。貫通孔11には、ベース金具6を支柱5にねじ止めする六角ボルトが挿通される。
プレート部8の他方側の面には、ベース金具6を支柱5にねじ止めする六角ボルトの頭部が収容される孔部12が形成される。孔部12は断面が六角形に形成され、六角ボルトの頭部が回り止めされた状態で係合される。孔部12の上方および下方には垂直方向に細長な凸部13,13が形成される。凸部13の端面14にはカバープレート7をねじ止めするためのねじ孔15が形成される。凸部13の両側にはパネル2の裏面が当接する当接面16が形成される。凸部13の側面17にはパネル2の端面が当接してパネル2が位置決めされる。凸部13の孔部12側の側面18は、孔部12に収容される六角ボルトの頭部が接触しないように、断面が六角形の孔部12に沿ったV字型の凹状に形成されている。
【0013】
カバープレート7は、上下および左右が対称に形成される。カバープレート7は四角形の板状に形成されたプレート部21を備える。プレート部21の一方側の面の中央には、垂直方向に細長な凸部22が形成される。カバープレート7がベース金具6に取り付けられたとき、凸部22はベース金具6に形成された2つの凸部13,13間に嵌め込まれる。このときV字の凸状に形成された垂直方向の両端にある側面23,23が、凸部13のV字の凹状に形成された孔部12側の側面18,18に係合する。これによってカバープレート7が水平方向および垂直方向にずれることが防止される。なお、凸部22の水平方向の幅は、ベース金具6に形成される凸部13,13の水平方向の幅よりも多少幅狭に形成される。これによって、凸部13,13の側面17,17に当接するパネル2の端面が凸部22の側面24,24に当接することが防止される。
【0014】
水平方向の中央であって上端および下端にはプレート部21から立ち上がる立ち上がり部25,25が形成される。立ち上がり部25,25は、カバープレート7がベース金具6にねじ止めされたときベース金具6の凸部13を垂直方向に挟みこみ、カバープレート7が上下方向にずれることを防止するとともに、ベース金具6の凸部13を覆って支持金具1の外観を美的に処理する。凸部22の両側にはパネル2の表面が当接する当接面26,26が形成される。プレート部21の他方側の面には、カバープレート7をベース金具6にねじ止めするための貫通孔27が形成される。本実施の形態においては皿小ねじが用いられるので、貫通孔27は座くりされる。
【0015】
第2支持金具4は、第1支持金具3にプレート片28を取り付けたものである。第2支持金具4の説明において、第1支持金具3と重複する部分については説明を省略し同一の参照符を用いる。プレート片28は長方形に形成された金属製の板状である。ベース金具6の他方側の面とカバープレート7の一方側の面との上端および下端には、水平方向に細長な溝部29,30が形成されており、プレート片28の端面が下端に位置する溝部29,30に嵌め込まれる。カバープレート7がベース金具6に取り付けられた状態では、プレート片28はベース金具6とカバープレート7とに挟み込まれている。
【0016】
パネル2が上方からベース金具6とカバープレート7との間に嵌め込まれると、パネル2の下端面がプレート片28に当接する。プレート片28は長方形に形成されており、プレート片28の向きを変えることによって2つの異なる厚みのパネル2に対応することができる。さらに異なる形状のプレート片28を複数枚用意することによって、3つ以上の異なる厚みのパネル2に対応することができる。第2支持金具4のベース金具6とカバープレート7とは、第1支持金具3のベース金具6とカバープレート7と同一形状とされ、製作コストの削減を図ることができる。
【0017】
なお、第1支持金具3のベース金具6の当接面16,16および凸部13,13の側面17,17、第1支持金具3のカバープレート7の当接面26,26、第2支持金具4のベース金具6の当接面16,16および凸部13,13の側面17,17、第2支持金具4のカバープレート7の当接面26,26には緩衝用の樹脂が貼られる。
【0018】
ここでパネル2の取り付け手順について説明する。まず、第2支持金具4のベース金具6を支柱5にねじ止めする。図示しないが、ベース金具6の孔部12に六角ボルトを嵌め込んで、ベース金具6の一方側にボルトのねじ部を突出させる。このボルトを支柱5の貫通孔に挿通させ、支柱5の背面側からボルトのねじ部にナットを螺合させて、ベース金具6を支柱5にねじ止めする。このとき六角ボルトの頭部が孔部12に嵌め込まれて回り止めされるので、作業者はボルトの頭部を軽く押さえてナットを螺合させることができる。
【0019】
パネル2の厚みに合ったプレート片28,28を選び、該プレート片28,28の一端面をベース金具6の下端側溝部29,29に嵌め込む。プレート片28,28が嵌め込まれたベース金具6にカバープレート7を取り付ける。ベース金具6に嵌め込まれたプレート片28,28の他端面をカバープレート7の溝部30,30に嵌め込み、プレート片28,28をベース金具6とカバープレート7との間に挟み込む。さらにカバープレート7の凸部22をベース金具6の凸部13,13の孔部12側の側面18,18間に係合させる。このとき、カバープレート7の立ち上がり部25,25はベース金具6の凸部13,13を挟み込む。この状態でカバープレート7の貫通孔27に皿小ねじ31を挿通させて、カバープレート7をベース金具6に緩み状態でねじ止めする。
【0020】
第2支持金具4の上方に第1支持金具3のべース金具6を取り付ける。第1支持金具3のべース金具6は第2支持金具4のベース金具6の取り付け手順と同様の手順で取り付けられる。ベース金具6の孔部12に六角ボルトを嵌め込んで、ベース金具6の一方側にボルトのねじ部を突出させる。このボルトを支柱5の貫通孔に挿通させ、支柱5の背面側からボルトのねじ部にナットを螺合させて、ベース金具6を支柱5にねじ止めする。
【0021】
この状態で、上方から第2支持金具4にパネル2を嵌め込む。パネル2の側面を凸部13,13の側面17,17に当接させた状態で、パネル2の底部端面をプレート片28,28に当接させる。さらにパネル2の裏面周縁部を第1支持金具3のべース金具6の当接面16に当接させるとともに、パネル2の側面を凸部13,13の側面17,17に当接させる。これによってパネル2は水平方向および垂直方向に位置決めされる。図8は、この状態を示す。
【0022】
第2支持金具4のベース金具6に緩み状態でねじ止めされている皿小ねじ31を本締めしてカバープレート7を固定するとともに、第1支持金具3のべース金具6にカバープレート7を取り付ける。カバープレート7は、カバープレート7の凸部22がベース金具6の凸部13,13の孔部12側の側面18,18間に係合した状態で、貫通孔27に皿小ねじ31を挿通させてねじ止めされる。このとき、カバープレート7の立ち上がり部25,25はベース金具6の凸部13,13を挟み込んでいる。このようにしてパネル2が取り付けられる。
【0023】
本実施の形態では、ベース金具6を支柱5に固定する六角ボルトの頭部が、支柱5側に凸状に突出した段付き部9に収容されるので、水平方向に隣接するパネル2間は凸部13,13の幅だけの狭い隙間を開けて設置することができる。また、第2支持金具4のプレート片28がパネル2の自重を受けており、第1支持金具3の当接面16,16および26,26と第2支持金具4の当接面16,16および26,26とはパネル2の自重を受けていない。したがって、パネル2の自重を支えるために第1支持金具3の当接面16,16および26,26と第2支持金具4の当接面16,16および26,26とをパネル2にねじ止めすることなく、第1支持金具3および第2支持金具4の当接面16,16および26,26をパネル2に当接させて位置決めすることができる。
【0024】
また、六角ボルトを用いてベース金具6を支柱5にねじ止めしているが、これに限定されるものではなく、たとえば六角孔付きボルトを用いることもできる。この場合には、ナットを螺合するときに、ボルト頭部の孔に六角レンチを差し込んでボルトを固定する必要がある。また、支柱5の後ろにスペースがない場合には、支柱5自体にねじを切って、支柱5の正面から直接六角孔付きボルトをねじ込んで、ベース金具を支柱に固定することができる。
【0025】
次に第2の実施の形態について図9〜図11に基づいて説明する。第1の実施の形態と重複する部分については説明を省略し同一の参照符を用いる。第2の実施の形態においては、図9に示すように、第2支持金具4がパネル2の下端角部の取り付けられ、第3支持金具19がパネル2の上端角部に取り付けられる。
【0026】
第3支持金具の部品構成を図10に示す。第3支持金具19は、第1支持金具3のベース金具6とカバープレート7との溝部29,30のうち上端に形成された溝部29,30にプレート片28の端面が嵌め込まれたものである。第3支持金具19を取り付ける場合には、第1の実施の形態で説明したように第2支持金具4のベース金具6を支柱5にねじ止めし、さらに第3支持金具19のベース金具6を支柱5にねじ止めする。図11はこの状態を示す。
【0027】
次に、パネル2を挟み込んだ状態で第2支持金具4を本締めするとともに、第3支持金具19のカバープレート7をベース金具6にねじ止めする。このとき、プレート片28がパネル2の上端に当接させた状態でベース金具6とカバープレート7との上端の溝部29,30に嵌め込まれる。このようにしてパネル2が支柱5に固定される。この場合にはパネル2は、下端のみならず上端も支持されるので、パネル2が上方に位置ずれすることを防止することができる。
【0028】
このように、隣接して設置される2枚のパネル2の周縁部を支柱5に支持するパネル支持装置1は、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の垂直方向の周縁部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の周縁部の裏面が当接する第1当接面である当接面16,16とパネル2の周縁部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、パネル2の周縁部の表面が当接する第2当接面である当接面26,26を備える第1支持金具3と、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の下端角部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の下端角部の裏面が当接する当接面16,16とパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、周縁部の表面が当接する当接面26,26を備え、ベース金具6とカバープレート7との下端にはパネル2の下端に当接しパネル2の自重を受けるプレート片28,28が挟み込まれる第2支持金具4とからなるので、第2支持金具4のプレート片28,28がパネル2の自重を受けた状態でパネル2の下端に当接し、第2支持金具4のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接し、第1支持金具3のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の周縁部の垂直方向の端面が当接した状態で、ベース金具6の当接面16,16とカバープレート7の当接面26,26とでパネル2を挟み込むので、パネル2の位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置1が支持するパネル2に貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができる。
【0029】
さらに、隣接して設置される2枚のパネル2の周縁部を支柱5に支持するパネル支持装置1は、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の下端角部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の下端角部の裏面が当接する当接面16,16とパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、周縁部の表面が当接する当接面26,26を備え、ベース金具6とカバープレート7との下端にはパネル2の下端に当接しパネル2の自重を受けるプレート片28,28が挟み込まれる第2支持金具4と、支柱5に固定されるベース金具6と、パネル2の上端角部を挟み込んだ状態でベース金具6に取り付けられるカバープレート7とを備え、ベース金具6は、ベース金具6を支柱5に固定する段付き部9と、パネル2の上端角部の裏面が当接する当接面16,16とパネル2の上端角部の垂直方向の端面が当接する凸部13,13とを備え、カバープレート7は、周縁部の表面が当接する当接面26,26を備え、ベース金具6とカバープレート7との上端にはパネル2の上端に当接するプレート片28,28が挟み込まれる第3支持金具19とからなるので、第2支持金具4のプレート片28,28がパネル2の自重を受けた状態でパネル2の下端に当接し、第2支持金具4のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の下端角部の垂直方向の端面が当接し、第3支持金具19のベース金具6に形成される凸部13,13にパネル2の周縁部の垂直方向の端面が当接した状態で、第3支持金具19のベース金具6の当接面16,16とカバープレート7の当接面26,26とでパネル2を挟み込み、第3支持金具19のプレート片28,28がパネル2の上端に当接するので、パネル2の位置決めを容易に行うことができ、パネル支持装置1が支持するパネル2に貫通孔などの追加工を行わなくても支持することができ、さらに、パネル2が上方に位置ずれすることを防止することができる。
【0030】
さらに、段付き部9は支柱5側に凸状に突出しているので、隣接する2つのパネル2の端面が当接する凸部13,13の幅を狭くして、隣接する2つのパネル2間の隙間を狭くすることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 パネル支持装置
2 パネル
3 第1支持金具
4 第2支持金具
5 支柱
6 ベース金具
7 カバープレート
8,21 プレート部
9 段付き部
10,14 端面
11,27 貫通孔
12 孔部
13,22 凸部
15 ねじ孔
16,26 当接面
17,18,23,24 側面
19 第3支持金具
25 立ち上がり部
28 プレート片
29,30 溝部
31 皿小ねじ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、
パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの垂直方向の周縁部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの周縁部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの周縁部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記パネルの周縁部の表面が当接する第2当接面を備える第1支持金具と、
支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具とからなることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項2】
隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、
パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具と、
支柱に固定されるベース金具と、パネルの上端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの上端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの上端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの上端にはパネルの上端に当接するプレート片が挟み込まれる第3支持金具とからなることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項3】
前記固定部は支柱側に凸状に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル支持装置。
【請求項1】
隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、
パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの垂直方向の周縁部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの周縁部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの周縁部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記パネルの周縁部の表面が当接する第2当接面を備える第1支持金具と、
支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具とからなることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項2】
隣接して設置される2枚のパネルの周縁部を支柱に支持するパネル支持装置であって、
パネル支持装置は、支柱に固定されるベース金具と、パネルの下端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの下端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの下端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの下端にはパネルの下端に当接しパネルの自重を受けるプレート片が挟み込まれる第2支持金具と、
支柱に固定されるベース金具と、パネルの上端角部を挟み込んだ状態でベース金具に取り付けられるカバープレートとを備え、ベース金具は、ベース金具を支柱に固定する固定部と、前記パネルの上端角部の裏面が当接する第1当接面と前記パネルの上端角部の垂直方向の端面が当接する凸部とを備え、カバープレートは、前記周縁部の表面が当接する第2の当接面を備え、ベース金具とカバープレートとの上端にはパネルの上端に当接するプレート片が挟み込まれる第3支持金具とからなることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項3】
前記固定部は支柱側に凸状に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル支持装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−219545(P2012−219545A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87823(P2011−87823)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 〔博覧会名〕 建築・建材展2011 〔主催者名〕 日本経済新聞社 〔開催日〕 平成23年3月8日〜平成23年3月11日
【出願人】(592163893)ジョー・プリンス竹下株式会社 (32)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 〔博覧会名〕 建築・建材展2011 〔主催者名〕 日本経済新聞社 〔開催日〕 平成23年3月8日〜平成23年3月11日
【出願人】(592163893)ジョー・プリンス竹下株式会社 (32)
【Fターム(参考)】
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