説明

パネル材およびその製造方法

【課題】容易に取り付け可能で、連続して設けた場合でも意匠性が損なわれないパネル材を提供する。
【解決手段】平坦部12と嵌合溝13とが交互に形成された基板部材11と、前記嵌合溝13に挿入可能な突出片33が形成された取付部材30と、を備え、前記基板部材11は、一端側の連結部15と他端部の受け部18とを連結することにより他の基板部材11と連結可能に形成され、前記連結部11には、前記平坦部12と同一平面を形成する連結平坦部16が設けられ、前記受け部18では、前記嵌合溝13を形成する最端部の側壁が露出して端部側壁19を形成しており、前記基板部材11を他の基板部材11に連結したときに、前記連結平坦部16の端部16aが前記端部側壁19に近設するように配置されるとともに、この前記連結平坦部16の端部16a及び前記端部側壁19を前記取付部材30で覆うようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、基板部材にリブ材などの取付部材を取り付けることで構成されるパネル材およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅等の内装材などとしてリブ付パネルが広く用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、表面に細長い複数のリブ材を有するリブ付化粧パネルが開示されている。このリブ付化粧パネルは、リブ材を化粧基材の嵌合溝内に嵌込むように構成され、更に、接着剤、釘、ねじ、ダボなどを用いてリブ材を化粧基材に取付けることとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−13717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した従来のリブ付パネルでは、接着剤、釘、ねじ、ダボなどを用いてリブ材を化粧基材に取付けるため、取付作業が繁雑で作業性が悪いという問題があった。しかも、1度固定してしまうとリブ材のみの変更ができず、デザインの変更などに対応できないという問題があった。
【0006】
また、連続してリブ付化粧パネルを取り付けると、目地が表面から視認できてしまい、また、リブ材の取り付け間隔が不揃いとなるため、パネルの意匠性が悪くなってしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、リブ材などの取付部材を容易に取り付けることができるとともに、連続して設けた場合でも意匠性が損なわれないパネル材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0009】
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
【0010】
すなわち、請求項1に記載のパネル材は、平坦部と嵌合溝とが交互に形成された基板部材と、前記嵌合溝に挿入可能な突出片が形成された取付部材と、を備え、前記基板部材は、一端側の連結部と他端部の受け部とを連結することにより他の基板部材と連結可能に形成され、前記連結部には、前記平坦部と同一平面を形成する連結平坦部が設けられ、前記受け部では、前記嵌合溝を形成する最端部の側壁が露出して端部側壁を形成しており、前記基板部材を他の基板部材に連結したときに、前記連結平坦部の端部が前記端部側壁に近設するように配置されるとともに、この前記連結平坦部の端部及び前記端部側壁を前記取付部材で覆うようにしたことを特徴とする。
【0011】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0012】
すなわち、前記受け部は、更に、前記基板部材を躯体等に固定するための取り付け部を備え、この取り付け部は、前記端部側壁の下部から延出形成されており、前記基板部材を他の基板部材に連結したときに、前記取り付け部は、他の基板部材の前記連結平坦部で覆われることを特徴とする。
【0013】
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0014】
すなわち、前記連結平坦部の裏面側には支持脚部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0016】
すなわち、前記基板部材の前記嵌合溝の縁部付近には、突起部が形成されるとともに、前記取付部材における前記基板部材との接触面には、前記突起部を差し込むための受溝が形成されており、かつ、前記取付部材の突出片は、前記接触面の片側寄りに設けられていることを特徴とする。
【0017】
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0018】
すなわち、前記突出片には、弾性変形可能な爪部を有する固定金具が取り付けられ、前記嵌合溝の内周壁には、前記爪部を係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする。
【0019】
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項5記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0020】
すなわち、前記固定金具は、断面U字型のクリップであり、前記取付部材の突出片に所定間隔で装着されることを特徴とする。
【0021】
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載のパネル材の製造方法であって、以下の点を特徴とする。
【0022】
すなわち、前記基板部材に化粧シートを貼付し、当該化粧シートを前記嵌合溝内へ折り込んだ後に、前記取付部材の突出片を前記嵌合溝に挿入して固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、基板部材に設けた嵌合溝に対して取付部材の突出片を挿入可能とした。このため、リブ材などの取付部材の取り付けが容易となっている。
【0024】
また、基板部材を他の基板部材に連結したときに、連結平坦部の端部が端部側壁に近設するように配置されるとともに、この連結平坦部の端部及び端部側壁を取付部材で覆うようにした。このため、基板部材の目地は、取付部材によって隠蔽されて表面に露出しない。しかも、連結部を構成する連結平坦部は、平坦部と同一平面を形成するものである。このため、連結部と平坦部との違いが目立たないように形成されている。このように、目地や連結部が目立たないため、パネル材を連続して設けた場合であっても意匠性が損なわれないパネル材を提供できる。
【0025】
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、基板部材を躯体等に固定するための取り付け部を設け、この取り付け部は、基板部材を他の基板部材に連結したときに他の基板部材の連結平坦部で覆われることとした。このため、基板部材の取り付け部も外部から視認できないようにすることができ、更に意匠性の良いパネル材を提供できる。
【0026】
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、連結平坦部の裏面側には支持脚部が形成されている。このため、連結平坦部の裏面側に空間を設けることができ、例えば、取り付け部を躯体等に固定するためのビスや、嵌合溝に挿入した取付部材の突出片を基板部材に固定するためのビスなどを設けた場合でも、この連結平坦部の裏面側の空間にビス頭などを突出させることができ、部材間の干渉を避けることができる。
【0027】
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、取付部材における基板部材との接触面には、突起部を差し込むための受溝が形成されており、かつ、取付部材の突出片は、接触面の片側寄りに設けられている。このため、突出片の挿入方向が定まるとともに、安定した取り付けが可能となっており、作業を確実かつ容易に行なうことができる。
【0028】
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、突出片には、弾性変形可能な爪部を有する固定金具が取り付けられ、嵌合溝の内周壁には、爪部を係止可能な係止部が形成されている。このため、固定金具を介して簡単に安定した取付部材の取り付けが可能である。しかも、取付部材をペンチ等で抜いて取り外すことも可能であるため、取付部材の交換にも対応できる。
【0029】
また、請求項6に記載の発明は上記の通りであり、固定金具は、断面U字型のクリップであり、取付部材の突出片に所定間隔で装着される。このため、短尺な固定金具で取付部材を取り付けられるため、取付構造を低コストで実現することができる。
【0030】
また、請求項7に記載の発明は上記の通りであり、基板部材に化粧シートを貼付し、当該化粧シートを嵌合溝内へ折り込んだ後に、取付部材の突出片を嵌合溝に挿入して固定する。このため、シートが嵌合溝内に入り込むようになっており、経年によりシートが剥がれる恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態に係るパネル材の外観図である。
【図2】本発明の実施形態に係るパネル材の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る取付部材の断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る固定金具の断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る基板部材の断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るパネル材の取り付け状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るパネル材の取り付け状態を示す図であって、連結部付近の部分拡大断面図である。
【図8】本発明の実施形態の変形例に係る取付部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0033】
本実施形態に係るパネル材10は、図1に示すように、基板部材11の嵌合溝13に取付部材30(リブ材)を取り付けてなるものであり、本実施形態においては、複数の基板部材11を連結して天井部の躯体51に取り付けることとしている。
【0034】
詳しくは、本実施形態に係るパネル材10は、図2に示すように、平坦部12と嵌合溝13とが交互に形成された基板部材11と、前記嵌合溝13に挿入可能な突出片33が形成された取付部材30と、前記突出片33に取り付けられる固定金具40と、からなり、この固定金具40を介して、取付部材30を基板部材11に取り付けるようになっている。
【0035】
取付部材30は、基板部材11に取り付けて使用されるものであり、図3に示すように、断面長方形の中空柱状のリブ部31を有するリブ材である。この取付部材30は、基板部材11に取り付けたときに基板部材11の取付面と相対する接触面32を有している。この接触面32には、基板部材11の嵌合溝13に挿入可能な突出片33と、後述する基板部材11の突起部21を差し込むための受溝35と、が形成されている。
【0036】
なお、この取付部材30の突出片33は、図3に示すように、接触面32の片側寄りに設けられている。この突出片33は、接触面32の略中央に設けられた受溝35の一方の縁部付近において、接触面32から突出するように形成されている。この突出片33が形成されていることによって接触面32の形状は左右非対称となっており、これにより、後述する基板部材11の連結平坦部16の端部16aが接触面32に当接し、目地や連結部が目立たず取り付けが可能となっている。さらに、受溝35を設ける事により、左右非対称の取付部材30の取り付け方向を相違する事なく、取付部材30の安定した取り付けが可能である。
【0037】
固定金具40は、前述した取付部材30の突出片33に取り付けて使用されるものであり、図4に示すように、断面U字型のクリップである。すなわち、この固定金具40は、U字型の内側が取付溝41を形成し、この取付溝41に取付部材30の突出片33を差し込むことにより、突出片33に取り付けられるものである。
【0038】
この固定金具40は、図2に示すように、取付部材30の突出片33に所定間隔で装着され、この装着箇所において基板部材11と取付部材30とを結合する。このため、短尺な固定金具40で取付部材30を取り付けられ、低コストで実現可能な取付構造となっている。
【0039】
なお、取付溝41には、図4に示すように、弾性変形可能な抜け止め43が設けられており、この抜け止め43が、取付部材30の突出片33に形成された筋状突起34(図3参照)に係止されるようになっている。すなわち、この抜け止め43が設けられていることにより、取付部材30の突出片33に取り付けた固定金具40が抜け落ちないように形成されている。
【0040】
また、固定金具40の外側面には、図4に示すように、弾性変形可能な爪部42が設けられており、この爪部42が、後述する嵌合溝13の内周壁に形成された係止部14に係止される。このため、固定金具40を取り付けた突出片33を嵌合溝13に挿入したときに、固定金具40の爪部42が係止部14に係止されて、しっかりと固定されるようになっている。
【0041】
ここで、前述した取付部材30を取り付ける基板部材11は、図5に示すように、平坦部12と嵌合溝13とが交互に形成されている。
【0042】
この基板部材11の平坦部12は、外部への露出面を形成する部分であり、図5に示すように、取付面と平行に設けられている。
【0043】
また、この基板部材11の嵌合溝13は、前述した取付部材30の突出片33が挿入される溝であり、図5に示すように、平坦部12の両端に形成され、平坦部12と比較して取付面の側に陥没するように形成されている。なお、この嵌合溝13の両縁部はR形状のR部44を設けており、固定金具40を取り付けた突出片33が挿入しやすくなっている。また、この嵌合溝13の内周壁には、前述した固定金具40の爪部42を係止するための係止部14が形成されており、挿入した固定金具40がしっかりと固定されるようになっている。
【0044】
この嵌合溝13の縁部付近には、図5に示すように、突起部21が形成されている。この突起部21は、嵌合溝13の一方側壁を延長するように平坦部12から突出しており、前述したように、取付部材30の受溝35に差し込んで固定するためのものである。
【0045】
ところで、この基板部材11は、図6に示すように、一端側の連結部15と他端部の受け部18とを連結することにより、他の基板部材11と連結可能に形成されている。
【0046】
連結部15は、図5に示すように、基板部材11の一端側に形成される部位であり、後述する受け部18と連結される。この連結部15は、図5に示すように、平坦部12と同一平面を形成する連結平坦部16を有している。なお、この連結平坦部16は、平坦部12と略同じ幅で形成されているため、後述する受け部18と連結されたときに、平坦部12と見分けがつかないようになっている。この連結平坦部16の裏面側には支持脚部17が形成されており、連結平坦部16を支持するとともに、連結平坦部16の裏面側に空間を形成している(図6参照)。
【0047】
一方、受け部18は、嵌合溝13を形成する最端部の側壁が露出して端部側壁19を形成するとともに、この端部側壁19の下部からは、基板部材11を躯体51等に固定するための取り付け部20が延出形成されている。
【0048】
以上のような構成により、これら連結部15と受け部18とを連結し、各嵌合溝13に取付部材30を取り付けることにより、取り付け対象面の幅に応じた数のパネル材10を連続して配置できるようになっている。
【0049】
次に、上記したパネル材10の取り付け方法について説明する。
【0050】
本実施形態に係るパネル材10を躯体51に取り付ける際には、基板部材11及び取付部材30に化粧シート(図示せず)等を貼付る際は、先に行う。このとき、基板部材11に貼付した化粧シートは嵌合溝13内へ折り込むようにする。そして、図6に示すように、取付部材30の突出片33に固定金具40を装着し、各基板部材11のすべての嵌合溝13に挿入し、取付部材30の取り付けを完了するため、化粧シートを貼付した基板部材11のシートも固定され、経年によりシートが剥がれ難い。このとき、固定金具40の爪部42が嵌合溝13の内周壁に形成された係止部14に係止され、しっかりと固定される。また、図7に示すように、基板部材11の突起部21が取付部材30の受溝35に嵌め込まれるため、左右非対称の取付部材の取り付け方向を相違する事なく、取付部材30の安定した取り付けができる。
【0051】
さらに、組み合わされた基板部材11及び取付部材30の取り付け部20をビス50で躯体51に固定することにより、基板部材11を躯体51に取り付ける。
【0052】
基板部材11は、隣接する基板部材11と連結するように配置され、順次躯体51に取り付けられていく。このとき、図7に示すように、前記連結平坦部16の端部16aが前記端部側壁19に近設するように配置される。
【0053】
このように取付部材30を基板部材11に取り付けると、図7に示すように、取付部材30の接触面32の裏側に、連結平坦部16の端部16a及び前記端部側壁19が配置される。また、連結平坦部16の端部16aと端部側壁19とが近接しているため、連結平坦部16の端部16a及び前記端部側壁19が取付部材30で覆われることとなる。
【0054】
また、連結平坦部16の裏側に取り付け部20が配置されるため、図7に示すように、連結平坦部16が取り付け部20を覆うこととなる。
【0055】
以上のように、本実施形態によれば、固定金具40を装着した突出片33を挿入することで取付部材30を取り付けることとしたため、リブ材などの取付部材30の取り付けが容易である。しかも、取付部材30をペンチ等で抜いて取り外すことも可能であるため、取付部材30の交換にも対応できる。
【0056】
また、基板部材11を他の基板部材11に連結したときに、連結平坦部16の端部16aが端部側壁19に近設するように配置されるとともに、この連結平坦部16の端部16a及び端部側壁19が取付部材30で覆われる。このため、基板部材11の目地は、取付部材30によって隠蔽されて表面に露出しない。しかも、連結部15を構成する連結平坦部16は、平坦部12と同一平面を形成している。このため、連結部15と平坦部12との違いが目立たず、パネル材10を連続して設けた場合であっても意匠性が損なわれることがない。
【0057】
また、基板部材11を躯体51に固定するための取り付け部20が連結平坦部16で覆われるため、この取り付け部20も外部から視認できないようになっており、更に意匠性の良いパネル材10となっている。
【0058】
また、連結平坦部16の裏面側に支持脚部17が形成されているため、連結平坦部16の裏面側に空間を設けることができる。この空間で端部側壁19をビス等(図示しない)で固定すると、ビス頭が干渉することなく更に強固に取付部材30を固定することもできる。
【0059】
なお、上記した実施形態においては、取付部材30のリブ部31の形状が、断面長方形の中空柱状であるとして説明したが、これに限らない。例えば、図8(a)〜(h)に示すように、様々な形状のリブ部31が使用可能である。また、リブ部31の形状は中空柱状に限らず、図8(f)〜(h)に示すように、フランジ状や鉤状あるいはフラット状であってもよい。
【0060】
また、上記した実施形態においては、パネル材10を天井部の躯体51に取り付ける場合について説明したが、これに限らず、壁などに取り付けてもよいことは言うまでもない。また、本発明に係るパネル材10は、単に化粧用パネルとして用いるのみならず、壁へ横貼りにすることで、リブ部31を棚として使用したり、リブ部31に照明を取り付けて使用することもできる。
【0061】
また、上記した実施形態においては、基板部材11に色や図柄等が施された化粧シートを貼付することとしたが、これに限らない。例えば、基材部材11へ直接電解着色や塗装を施すことにより、模様や色調を設定することとしてもよい。同様に、取付部材30についても、化粧シートを貼付したり、電解着色や塗装を施したりすることにより、模様や色調を設定してもよい。
【符号の説明】
【0062】
10 パネル材
11 基板部材
12 平坦部
13 嵌合溝
14 係止部
15 連結部
16 連結平坦部
16a 端部
17 支持脚部
18 受け部
19 端部側壁
20 取り付け部
21 突起部
30 取付部材
31 リブ部
32 接触面
33 突出片
34 筋状突起
35 受溝
40 固定金具
41 取付溝
42 爪部
43 抜け止め
44 R部
50 ビス
51 躯体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦部と嵌合溝とが交互に形成された基板部材と、
前記嵌合溝に挿入可能な突出片が形成された取付部材と、
を備え、
前記基板部材は、一端側の連結部と他端部の受け部とを連結することにより他の基板部材と連結可能に形成され、
前記連結部には、前記平坦部と同一平面を形成する連結平坦部が設けられ、
前記受け部では、前記嵌合溝を形成する最端部の側壁が露出して端部側壁を形成しており、
前記基板部材を他の基板部材に連結したときに、前記連結平坦部の端部が前記端部側壁に近設するように配置されるとともに、この前記連結平坦部の端部及び前記端部側壁を前記取付部材で覆うようにしたことを特徴とする、パネル材。
【請求項2】
前記受け部は、更に、前記基板部材を躯体等に固定するための取り付け部を備え、この取り付け部は、前記端部側壁の下部から延出形成されており、
前記基板部材を他の基板部材に連結したときに、前記取り付け部は、他の基板部材の前記連結平坦部で覆われることを特徴とする、請求項1記載のパネル材。
【請求項3】
前記連結平坦部の裏面側には支持脚部が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のパネル材。
【請求項4】
前記基板部材の前記嵌合溝の縁部付近には、突起部が形成されるとともに、
前記取付部材における前記基板部材との接触面には、前記突起部を差し込むための受溝が形成されており、
かつ、前記取付部材の突出片は、前記接触面の片側寄りに設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のパネル材。
【請求項5】
前記突出片には、弾性変形可能な爪部を有する固定金具が取り付けられ、
前記嵌合溝の内周壁には、前記爪部を係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のパネル材。
【請求項6】
前記固定金具は、断面U字型のクリップであり、前記取付部材の突出片に所定間隔で装着されることを特徴とする、請求項5記載のパネル材。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載のパネル材の製造方法であって、
前記基板部材に化粧シートを貼付し、当該化粧シートを前記嵌合溝内へ折り込んだ後に、
前記取付部材の突出片を前記嵌合溝に挿入して固定することを特徴とする、パネル材の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−21300(P2012−21300A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158811(P2010−158811)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(593173840)株式会社トッパン・コスモ (243)
【出願人】(000250432)理研軽金属工業株式会社 (89)