説明

パネル

【課題】吸光蓄熱性のパネル本体を有するパネルにおいて、パネル本体の吸光に伴う蓄熱の問題を軽減したパネルを提供する。
【解決手段】透光性と、光を吸収して熱に変え、内部に蓄熱する吸光蓄熱性とを有する熱可塑性樹脂製のパネル本体52Aを有するパネル51A。パネル本体52Aは、透光性の第1層2aと、第1層2aに積層された、第1層2aよりも吸光蓄熱性が高い、透光性の第2層2bとを有する。吸光蓄熱性のパネル本体52Aを、IR吸収を担う層2bと断熱層となる層2aとの少なくとも2層の積層構造とし、IR吸収を担う層2bでIR吸収により蓄熱した熱の輻射を断熱層2aで遮断することにより、パネル本体52Aからの輻射熱による温度上昇を防止することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性と、光を吸収して熱に変え、内部に蓄熱する吸光蓄熱性とを有する熱可塑性樹脂製のパネル本体を有するパネルであって、該パネル本体は、透光性の第1層と、該第1層に積層された、該第1層よりも吸光蓄熱性が高い、透光性の第2層とを有することを特徴とするパネル。
【請求項2】
請求項1において、前記第2層の構成材料が、下記(1)及び(2)の特性を満足し、前記第1層の構成材料が、下記(1)及び(3)の特性を満足することを特徴とするパネル。
(1) ISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISが5%以上98%以下
(2) ISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISと、ISO−13837によって測定された5mm厚みの全日射透過率TSUNから、下記式(i)によって算出される換算全日射透過率TS/Vと、全日射透過率TSUNとの差(TS/V−TSUN)が0%より大きい
(3) ISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISと、ISO−13837によって測定された5mm厚みの全日射透過率TSUNから、下記式(i)によって算出される換算全日射透過率TS/Vと、全日射透過率TSUNとの差(TS/V−TSUN)が5%以下であり、かつ、上記(2)の換算全日射透過率TS/Vと、全日射透過率TSUNとの差(TS/V−TSUN)より小さい
S/V=(0.56×TVIS)+38.8 …(i)
【請求項3】
請求項1において、前記第2層の構成材料が、下記(1)及び(2)の特性を満足し、前記第1層の構成材料が、下記(1)及び(3)の特性を満足することを特徴とするパネル。
(1) ISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISが5%以上98%以下
(2) ISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISと、ISO−13837によって測定された5mm厚みの全日射透過率TSUNから、下記式(i)によって算出される換算全日射透過率TS/Vと、全日射透過率TSUNとの差(TS/V−TSUN)が0%より大きい
(3) ISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISと、ISO−13837によって測定された5mm厚みの全日射透過率TSUNから、下記式(i)によって算出される換算全日射透過率TS/Vと、全日射透過率TSUNとの差(TS/V−TSUN)が0%以下
S/V=(0.56×TVIS)+38.8 …(i)
【請求項4】
請求項2又は3において、前記第1層の構成材料のISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVISが70%以上98%以下であることを特徴とするパネル。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか1項において、前記第1層の構成材料のISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVIS1と、前記第2層の構成材料のISO−9050によって測定された5mm厚みの可視光線透過率TVIS2との差(TVIS1−TVIS2)が20〜90%であることを特徴とするパネル。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項において、前記第2層と前記パネル本体との色差ΔEが5以下であることを特徴とするパネル。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項において、前記パネル本体の厚さDに対する前記第2層の厚さDの比(D/D)が0.01〜0.9であることを特徴とするパネル。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項において、前記第1層の熱伝導率Tに対する前記第2層の熱伝導率Tの比(T/T)が0.5〜1.5であることを特徴とするパネル。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項において、前記パネル本体は、前記第2層側が凸となるように湾曲していることを特徴とするパネル。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか1項において、前記熱可塑性樹脂が芳香族ポリカーボネート樹脂であることを特徴とするパネル。
【請求項11】
請求項1ないし10のいずれか1項において、前記第1層及び/又は第2層が射出成形により成形されてなることを特徴とするパネル。
【請求項12】
請求項1ないし10のいずれか1項において、前記第1層及び第2層のいずれか一方が、押出成形により成形されたシート状物であり、前記シート状物に前記第1層及び第2層のいずれか他方を射出成形することにより成形されてなることを特徴とするパネル。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれか1項において、前記パネル本体の前記第2層側の周縁部の少なくとも一部が前記第1層で構成されていることを特徴とするパネル。
【請求項14】
請求項1ないし13のいずれか1項において、前記パネル本体の前記第1層側の表面の周縁部に設けられた枠部材を有することを特徴とするパネル。
【請求項15】
請求項1ないし12のいずれか1項において、前記パネル本体の前記第1層側の周縁部の少なくとも一部が前記第2層で構成されており、該パネル本体の前記第1層側の表面の周縁部に該第2層と接するように枠部材が設けられており、該枠部材を介してパネル支持体に支持されるパネルであって、該枠部材の熱伝導率が0.5W/m・K以上であることを特徴とするパネル。
【請求項16】
請求項15において、前記パネル本体の前記第2層で構成された周縁部に溝が設けられ、前記枠部材は、該溝に嵌合するように設けられていることを特徴とするパネル。
【請求項17】
請求項15又は16において、前記第2層と枠部材との接合面に凹凸部が形成されていることを特徴とするパネル。
【請求項18】
請求項15ないし17のいずれか1項において、前記枠部材のパネル外側側面及び/又は内側側面に、凹部及び/又は凸部が形成されていることを特徴とするパネル。
【請求項19】
請求項15ないし18のいずれか1項において、前記パネル支持体が金属材料よりなることを特徴とするパネル。
【請求項20】
請求項14ないし19のいずれか1項において、前記枠部材の外縁部は、パネル本体の外縁部よりも該パネル本体の板央側に後退していることを特徴とするパネル。
【請求項21】
請求項14ないし20のいずれか1項において、前記枠部材の少なくともパネル本体の板央側の辺縁部は、該板央側へ向けて厚みが小さくなっていることを特徴とするパネル。
【請求項22】
請求項14ないし21のいずれか1項において、前記パネル本体及び枠部材が射出成形により一体成形されてなることを特徴とするパネル。
【請求項23】
請求項14ないし22のいずれか1項において、前記パネル本体の前記第2層側の表面と、パネル本体の前記第1層側の表面のうちの前記枠部材の内側領域との一方又は双方に、硬質皮膜が形成されていることを特徴とするパネル。
【請求項24】
請求項14ないし23のいずれか1項において、前記枠部材が、芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、芳香族ポリアミド樹脂及びABS樹脂よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の熱可塑性樹脂より形成されていることを特徴とするパネル。
【請求項25】
請求項1ないし24のいずれか1項において、車輌の窓材に用いられることを特徴とするパネル。
【請求項26】
請求項15ないし25のいずれか1項に記載のパネルを、前記枠部材を介してパネル支持体に支持してなることを特徴とするパネル設置構造。
【請求項27】
請求項26において、前記枠部材とパネル支持体とが、該枠部材から突設された突部と該パネル支持体に形成された取付孔との係合により支持されていることを特徴とするパネル設置構造。
【請求項28】
請求項26において、前記枠部材とパネル支持体とが、該パネル支持体から突設された突部と該枠部材に形成された凹部との嵌合により支持されていることを特徴とするパネル設置構造。
【請求項29】
請求項26において、前記枠部材が、ボルトにより前記パネル支持体に固定されていることを特徴とするパネル設置構造。
【請求項30】
請求項26ないし29のいずれか1項において、前記枠部材とパネル支持体との間に接着剤層が設けられていることを特徴とするパネル設置構造。
【請求項31】
請求項26ないし30のいずれか1項において、一端が前記枠部材内に挿入されると共に、他端が前記パネル支持体に接する金属部材を有することを特徴とするパネル設置構造。
【請求項32】
請求項1ないし25のいずれか1項に記載のパネルを備えることを特徴とする車輌。
【請求項33】
請求項26ないし31のいずれか1項に記載のパネル設置構造を備えることを特徴とする車輌。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図7e】
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【図7f】
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【図7g】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−99923(P2013−99923A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−168663(P2012−168663)
【出願日】平成24年7月30日(2012.7.30)
【出願人】(594137579)三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 (609)
【Fターム(参考)】