説明

パレット移送ライン

【課題】 パレットを移し返る作業の作業負荷軽減、及び、省スペース化
【解決手段】 本発明に係るパレット移送ライン1は、パレット5を横置き状態で搬送する搬送ライン2と、搬送ライン2の終端から始端へ、パレット5を返送する返送ライン3とを備えており、返送ライン3が、パレット5を縦置き状態で支持し、搬送ライン2がパレット5を支持する位置よりも低い位置にパレット5の下部を支持する下側支持部11を備えており、搬送ライン2の終端6と返送ライン3の下側支持部11との間又は返送ライン3の下側支持部11と搬送ライン2の始端9との間に、パレット5を斜めに倒した状態で支持する橋渡部材13、14を備えていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパレット移送ラインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パレット移送ラインは、ワークを載せたパレットを載せる搬送ラインと、搬送ラインの終端でワークを降ろした空のパレットを搬送ラインの始端に返送する返送ラインとで構成されたものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
例えば、自動車にガラスを取り付ける作業ラインでは、ガラスを横置きにして搬送する作業ラインがあり、ライン上でガラスに接着剤を塗布し、接着剤が塗布されたガラスを順次自動車に取り付ける作業が行なわれている。
【0004】
自動車のフロントガラスやリアガラスは、大きいのでそのままコンベアに載せて搬送することができるが、フロントガラスやリアガラスに比べて小さいガラス(例えば、3ドア車やSUV車などに使われているクォータガラス)は、パレットに載せてコンベアで搬送している。斯かるパレットは搬送ラインでは横置きにしてコンベアに載せている。
【0005】
搬送ラインの終端では、パレットを回収して、搬送ラインの始端に戻さなければならないが、作業の効率を良くするため、搬送ラインの終端から始端に向けて返送ラインを設置する場合もある。返送ラインには、省スペース化を図るため、パレットを縦置きにして返送する場合もある。
【特許文献1】特開2003−26320号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
搬送ラインから返送ラインへパレットを移し返る作業は、作業者が行なっている。しかし、繰り返しパレットを移し返る作業は、作業者にとって作業負荷が大きな作業である。また、作業者が搬送ラインから回収したパレットを返送ラインへ移し返る作業スペースが必要であり、省スペース化が図れないという問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るパレット移送ラインは、パレットを横置き状態で搬送する搬送ラインと、搬送ラインの終端から始端へ、パレットを返送する返送ラインとを備えており、返送ラインは、パレットを縦置き状態で支持し、搬送ラインがパレットを支持する位置よりも低い位置にパレットの下部を支持する下側支持部を備えており、かつ、搬送ラインの終端と返送ラインの下側支持部との間又は返送ラインの下側支持部と搬送ラインの始端との間に、パレットを斜めに倒した状態で支持する橋渡部材を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るパレット移送ラインによれば、返送ラインが、パレットを縦置き状態で支持し、搬送ラインがパレットを支持する位置よりも低い位置にパレットの下部を支持する下側支持部を備えており、搬送ラインの終端と返送ラインの下側支持部との間又は返送ラインの下側支持部と搬送ラインの始端との間に、パレットを斜めに倒した状態で支持する橋渡部材を備えているので、搬送ラインの終端と返送ラインの始端との間でパレットを横置き状態から縦置き状態に移し返る作業、又は、返送ラインの終端と搬送ラインの始端との間でパレットを縦置き状態から横置き状態に移し返るの作業を行なう際に、橋渡部材にパレットを斜めに支持させ、パレットを移し返る作業を補助させることができる。これにより、斯かる作業を行なう作業者に掛かる作業負荷を軽減できる。また、このような橋渡部材を設けたことにより、搬送ラインと返送ラインとの間で直線的にパレットを移し返ることができるので、従来、パレットの向きを変えたり、パレットを持ち運んだりする作業スペースが不要となり、省スペース化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るパレット移送ラインを図面に基づいて説明する。
【0010】
このパレット移送ライン1は、図1に示すように、搬送ライン2と、返送ライン3で構成されている。
【0011】
この搬送ライン2は作業者が作業し易い高さにワークを送る作業ラインを構成している。この実施形態では、2つのベルトコンベア4a、4bを平行に配設し、略矩形のパレット5を横置き状態(水平)にして載せて、2つのベルトコンベア4a、4bの速度を合わせて動かすことにより、パレット5を搬送できるようになっている。搬送ライン2の終端6に配設したコンベア2aは、ベルトコンベア4c、4dの間隔を少し狭くしており、ベルトコンベア4c、4dの位置をそれぞれ少し内側にずらし、他のコンベア2bと段差Sを設けている。
【0012】
返送ライン3は、搬送ライン2に平行に配設されており、図2に示すように、縦置きにしたパレット5の下部を支持する下側支持部11と、パレット5の上部を支持する上側支持部12とを備えている。また、図1に示すように、返送ライン3の始端7と終端8には、搬送ライン2との間でパレット5を移し返る作業を補助する橋渡部材13、14を備えている。なお、この返送ライン3はパレット5を縦置き状態で支持する構成にすることにより、返送ライン3の省スペース化を図っている。
【0013】
この実施形態では、下側支持部11は、図2に示すように、パレット5の下端及び両側を支持するガイド溝で構成されており、その底及び両内側にそれぞれローラ21、22、23を配設している。下側支持部11は略矩形のパレット5の下端を底のローラ21で受け、パレット5の両側を両内側に配設したローラ22、23で支持している。また、上側支持部12は、パレット5の上端両側を支持するガイド溝で構成されており、その両内側にそれぞれローラ24、25を配設している。上側支持部12は、両内側に配設したローラ24、25でパレット5の両側を支持している。
【0014】
また図示は省略するが、この返送ライン3は、始端7側が終端8側に比べて高くなっており、搬送ライン2の終端6で回収したパレット5を返送ライン3の始端7に置くと、パレット5が自重で返送ライン3の終端8側に自動的に下っていくようになっている。これにより、駆動装置を設けずにパレット5を返送することができ、設備コストとランニングコストの両方で低コスト化を図っている。
【0015】
また、図1に示すように、返送ライン3は返送ライン3の終端8の手前にストッパ26を備えており、返送ライン3を自動的に下ってきたパレット5が返送ライン3の終端8の手前で自動的に停止するようになっている。これにより返送ライン3の終端8からパレット5を搬送ライン2に移し返る作業を行なっている間に、次のパレット5が返送ライン3の終端8に流れて来ないようにしている。
【0016】
また、返送ライン3の終端8にもストッパ27を設けており、パレット5が返送ライン3の終端8に移送されたときに、終端8の所定位置に止まるようになっている。なお、この実施形態では、後述する第2橋渡部材14の支持片42が斯かるストッパ27の機能を備えている。
【0017】
返送ライン3の始端7と終端8では、パレット5の出し入れをするため、下側支持部11及び上側支持部12を構成する搬送ライン2側のローラ22、24は、図1に示すように返送ライン3の始端7と終端8には延在していない。下側支持部11及び上側支持部12の反対側のローラ23、25は、それぞれ返送ライン3の始端7と終端8まで延在している。
【0018】
返送ライン3の始端7に設けた第1橋渡部材13は、図3(a)〜(c)に示すように、下側支持部11の搬送ライン2側を回動支点として起立した姿勢と搬送ライン2側に斜めに倒れた姿勢に回動する部材である。第1橋渡部材13は、図3(c)に示すように、起立した姿勢において、返送ライン3の側壁をなしており、図3(a)に示すように、斜めに倒した姿勢では、その先端が搬送ライン2に近接した位置まで延在するようになっている。この実施形態では、第1橋渡部材13は、図3(a)に示すように、斜めに倒した姿勢で、搬送ライン2の終端6の段差Sに向けて延在し、さらに、その先端が搬送ライン2の終端6に搬送されてくるパレット5の下に位置するようになっている。
【0019】
第1橋渡部材13の基端部には、図1、図3(a)に示すように、パレット5を載せたときに、パレット5の下端を支持する支持部としての支持片31が突設している。この支持片31は、第1橋渡部材13を起こすと、図4に拡大して示すように、返送ライン3の下側支持部11の底に配設されたローラ21に干渉しないようにローラ21間に入り、ローラ21がパレット5の下端を支持する位置よりも低い位置に収まる。
【0020】
また、この実施形態では、回動補助手段として、第1橋渡部材13の回動支点32から、搬送ライン2とは反対側に適切な重さのカウンターウェイト33を取り付けている。カウンターウェイト33は、第1橋渡部材13を立てる際に作業者に掛かる作業負荷を軽減するものである。
【0021】
なお、図示は省略するが、カウンターウェイト33に代えて又はカウンターウェイト33と組み合わせて、第1橋渡部材13の回動支点に、第1橋渡部材13が斜めに倒されたときに捻じられる捻じりばねを取り付けても良い。捻じりばねはカウンターウェイト33と同様に回動補助手段としての作用をする。すなわち、第1橋渡部材13が斜めに倒されたときに捻じられ、その弾性反力により、第1橋渡部材13を立てる際に作業者に掛かる作業負荷を軽減するものである。
【0022】
また、第1橋渡部材13には、起立した姿勢と、斜めに倒れた姿勢のそれぞれにおいて、第1橋渡部材13の姿勢を固定するロック構造34、35を備えている。この実施形態では、起立した姿勢を固定支持するロック構造34は、第1橋渡部材13の取手36を返送ライン3の始端7側の柱37に固定する構造になっており、また、斜めに倒れた姿勢を固定支持するロック構造35は、第1橋渡部材の取手36を搬送ライン2に固定する構造になっている。また、返送ライン3の土台38には、第1橋渡部材13を斜めに倒した状態でその基端を支承する支承部材39を設けている。
【0023】
この実施形態では、図3(a)に示すように、第1橋渡部材13を斜めに倒したとき、第1橋渡部材13の先端が、パレット5が搬送される位置よりも下に配設されるようになっている。搬送ライン2から返送ライン3にパレット5を移す際は、作業者は、予め第1橋渡部材13を斜めに倒しておき、搬送ライン2の終端6にパレット5を搬送する。次に、パレット5からワークWを降ろし、図3(b)に示すように、空のパレット5を搬送ライン2の終端6から第1橋渡部材13に押し出して第1橋渡部材13に移す。そして、図3(c)に示すように、第1橋渡部材13にパレット5を載せた状態で、第1橋渡部材13を起こすと、パレット5の下端を支持していた支持片31が返送ライン3の下側支持部11の底に配設されたローラ21間に収まり、パレット5の下端が返送ライン3の下側支持部11に載る。
【0024】
このように作業者はパレット5を持ち上げることなく、パレット5を搬送ライン2から返送ライン3に直線的に移し返ることができる。これにより、作業者に掛かる作業負荷の軽減と、省スペース化を図ることができる。また、この実施形態では、第1橋渡部材13にカウンターウエイト33を取り付けているので、パレット5を載せた状態でも簡単に第1橋渡部材13を起こすことができ、作業者に掛かる作業負荷を軽減することができる。
【0025】
この実施形態では、返送ライン3の下側支持部11が始端7から終端8に向けて低くなっているので、パレット5を返送ライン3の始端7に載せると、パレット5の自重により、パレット5が自動的に返送ライン3の終端8に向けて下りだす。そして、図1に示すように、返送ライン3の終端8の手前に設けたストッパ26の位置まで自動的に送られる。
【0026】
次に、返送ライン3の終端8に設けた第2橋渡部材14を説明する。
【0027】
返送ライン3の終端8に設けた第2橋渡部材14は、図5(a)〜(c)に示すように、下側支持部11の搬送ライン2側を回動支点として起立した姿勢と搬送ライン2側に斜めに倒れた姿勢に回動する部材である。第2橋渡部材14は、図5(a)に示すように、起立した姿勢において、返送ライン3の側壁をなしており、斜めに倒れた姿勢では、図5(c)に示すように、その先端が搬送ライン2の始端9に近接した位置まで延在するようになっている。
【0028】
第2橋渡部材14の基端には、図1に示すように、パレット5を載せたときに、パレット5の下端を支持する支持部としての支持片41、42が突設されている。支持片41は、図5(a)に示すように、第2橋渡部材14を起こすと、返送ライン3の下側支持部11の底に配設されたローラ21に干渉しないようにローラ21間に入り、ローラ21がパレット5の下端を支持する位置よりも低い位置に収まる。
【0029】
また、返送ライン3の終端8側の支持片42はL字形の部材であり、返送ライン3の終端8側の端部43は、第2橋渡部材14を起てたときに、下側支持部11の底のローラ21がパレット5の下端を支持する位置よりも高い位置まで延在している。斯かるL字形の片材42は、第2橋渡部材14の基端に延在した部位43が、第2橋渡部材14を斜めに倒したときにパレット5を支持し、第2橋渡部材14の高さ方向に延在した部位44がパレット5を返送ライン3の終端8で止めるストッパ27として機能をする。また、第2橋渡部材14は、斜めに倒した姿勢における上面にローラ45を配設している。
【0030】
また、第2橋渡部材14には、起立した姿勢で第2橋渡部材14を固定するロック構造46を備えている。この実施形態では、起立した姿勢を固定支持するロック構造46は、第2橋渡部材14の取手47を返送ライン3の終端8に配設された柱48に固定する構造になっている。なお、この実施形態では採用していないが、斜めに倒した姿勢を固定支持するロック構造を設けても良い。また、返送ライン3の土台38には、第2橋渡部材14を斜めに倒した状態でその基端を支承する支承部材49を設けている。なお、図5(a)〜(c)中、50は第2橋渡部材14の回動支点である。
【0031】
返送ライン3から搬送ライン2にパレット5を移し返る際は、ロック構造46により、第2橋渡部材14を返送ライン3に対し起立した姿勢でロックして、返送ライン3の終端8に空のパレット5が送られるのを待機させる。ストッパ26(図1参照)を解除し、図5(a)に示すように、パレット5を返送ライン3の終端8に移動させる。第2橋渡部材14は、起立した姿勢でロックされているので、返送ライン3の終端8にパレット5が流れてきても、その反動で搬送ライン2側に倒れることはない。
【0032】
搬送ライン2の始端9にパレット5を供給する際は、図5(b)に示すように、第2橋渡部材14のロックを外し、パレット5とともに第2橋渡部材14を搬送ライン2側に倒す。そして、図5(c)に示すように、第2橋渡部材14に設けたローラ45上を転がしてパレット5を搬送ライン2の上に移す。このとき作業者はパレット5を完全に持ち上げることなく、パレット5を返送ライン3から搬送ライン2に移し返ることができるので作業者に掛かる作業負荷の軽減を図ることができる。また、パレット5を返送ライン3から搬送ライン2に直線的に移し返ることができるので、作業スペースの省スペース化を図ることができる。また、この実施形態では、第2橋渡部材14の上面にローラ45を設けているので、第2橋渡部材14から搬送ライン2にパレット5を移す作業の作業負荷を軽減することができる。
【0033】
また、第1橋渡部材13と第2橋渡部材14は、それぞれ起立した姿勢又は斜めに倒した姿勢を固定するロック構造34、35、46を備えているので、作業者が第1橋渡部材13と第2橋渡部材14を任意の姿勢で待機させることができ、作業性を向上する。また、作業者が予期しないタイミングで橋渡部材13、14が回動するのを防止でき、作業の安全性を確保することができる。
【0034】
以上、本発明の一実施形態に係るパレット移送ラインを説明したが、本発明に係るパレット移送ラインは上記の実施形態に限定されるものではない。
【0035】
上述した実施形態のように、搬送ラインの終端と返送ラインの下側支持部との間に設けた第1橋渡部材は、返送ラインの下側支持部を支点として、起立した姿勢と、返送ラインの下側支持部から搬送ラインの終端に向けて斜めに倒れた姿勢とに回動し、斜めに倒した状態で搬送ラインの終端からパレットを移載でき、かつ、パレットを載せた状態で起立させると、パレットが縦置き状態で返送ラインの下側支持部に載るように構成することにより、搬送ラインの終端と返送ラインにパレットを移す作業の作業性を向上させることができる。
【0036】
また、返送ラインの下側支持部と搬送ラインの始端との間に設けた第2橋渡部材についても、返送ラインの下側支持部を支点として、起立した姿勢と、返送ラインの下側支持部から搬送ラインの始端に向けて斜めに倒れた姿勢とに回動し、返送ラインの下側支持部に載ったパレットを支持しながら斜めに倒すことができ、斜めに倒れた第2橋渡部材にパレットを沿って、パレットを搬送ラインの始端に横置き状態で移載できるように構成することにより、搬送ラインの終端と返送ラインにパレットを移す作業の作業性を向上させることができる。
【0037】
また、上記の実施形態では、パレット5を起こす第1橋渡部材13の作業負荷を特に軽減するため、第1橋渡部材13にのみ、カウンターウェイト33を設けているが、カウンターウェイト又はカウンターウェイトと同様の作用をする捻じりばねは、第2橋渡部材14にも取り付けて良い。これにより、第2橋渡部材14を起こす作業の作業負荷を軽減することができる。
【0038】
また、このパレット移送ラインは、自動車のガラス取り付け工程で用いるパレットに適用できるが、例えば、エンジン、ドア、シートの組付け工程などパレットを用いる他の作業ラインにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るパレット移送ラインを示す平面図。
【図2】返送ラインを示す縦断側面図。
【図3】本発明の一実施形態に係るパレット移送ラインの右側面図。
【図4】第1橋渡部材の支持片を示す側面図。
【図5】本発明の一実施形態に係るパレット移送ラインの左側面図。
【図6】第2橋渡部材の支持片を示す正面図。
【符号の説明】
【0040】
1 パレット移送ライン
2 搬送ライン
3 返送ライン
5 パレット
6 終端
7 始端
8 終端
11 下側支持部
12 上側支持部
13 第1橋渡部材
14 第2橋渡部材
21〜25 ローラ
26、27 ストッパ
31 支持片
33 カウンターウェイト
34、34、46 ロック構造
S 段差
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パレットを横置き状態で搬送する搬送ラインと、
前記搬送ラインの終端から始端へ、パレットを返送する返送ラインとを備えたパレット移送ラインにおいて、
前記返送ラインは、前記パレットを縦置き状態で支持し、搬送ラインがパレットを支持する位置よりも低い位置にパレットの下部を支持する下側支持部を備えており、前記搬送ラインの終端と返送ラインの下側支持部との間又は前記返送ラインの下側支持部と搬送ラインの始端との間に、パレットを斜めに倒した状態で支持する橋渡部材を備えていることを特徴とするパレット移送ライン。
【請求項2】
前記橋渡部材は、返送ラインの下側支持部を回動支点として起立した姿勢と、返送ラインの下側支持部から搬送ラインに向けて斜めに倒れた姿勢とに回動する構成を備えており、前記斜めに倒れた状態から起立した状態に起こすのを補助する回動補助手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパレット移送ライン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−44810(P2006−44810A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−224003(P2004−224003)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】