説明

パワーステアリング装置用作動油供給ユニット

【課題】バルブブロックを軽量化するとともに、バルブブロックの取り付け位置の自由度が向上するパワーステアリング装置用作動油供給ユニットを提供する。
【解決手段】開閉弁4aを有するバルブブロック4を更に備え、ステアリングユニット2は、第1ポートPからメータリングポンプ3へ接続する経路から分岐して設けられた第3ポートA、メータリングポンプ3から第2ポートRへ接続する経路から分岐して設けられた第4ポートBが配置されハウジング21の外周に第1ポート面21aとは異なる位置に形成された第2ポート面21bを更に有し、バルブブロック4は、第3ポートAから第4ポートBへ接続する経路上に開閉弁4aが配置されるように、第2ポート面21bに取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パワーステアリング装置用作動油供給ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
フォークリフト、トラクターなどの産業用車両には、ハンドル操作を軽快に行えるようにパワーステアリング装置が設けられている。パワーステアリング装置として、ハンドルの回転操作量に応じた油量を作動油供給ユニットからステアリングシリンダ(油圧シリンダ)に供給して操舵輪を所定の操舵角(以下、操舵輪の角度をタイヤ角と称する)に操舵する全油圧式のパワーステアリング装置が知られている。
【0003】
この全油圧式パワーステアリング装置において、作動油の油圧機器内でのリーク等のため、実際のハンドルの回転操作量に応じたハンドル角と操舵輪のタイヤ角との対応関係にずれが発生するという問題が起こる。特に、ハンドルにノブが付設されている場合、ノブの位置とタイヤ角との対応関係のずれは運転者が運転操作に違和感を与えるものである。
【0004】
そこで、パワーステアリング装置では、一般に、ハンドルの回転操作量に応じたハンドル角と操舵輪のタイヤ角との対応関係のずれを補正することが行われている。
例えば、パワーステアリング装置は、作動油供給ユニットであるオービットロール(登録商標)からステアリングシリンダにハンドル角に応じて作動油を供給する油圧回路に加えて、ソレノイドバルブ(電磁切換弁)を介してステアリングシリンダに作動油を供給する油圧回路を備え、ハンドル角に対するタイヤ角の遅れが所定値を超えた場合、ソレノイドバルブを開弁して、ステアリングシリンダに供給する作動油を増加させ、ハンドル角とタイヤ角との対応関係が許容範囲に収まるようにタイヤ角の補正を実行するようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
【0005】
また、パワーステアリング装置は、作動油供給ユニットであるオービットロール(登録商標)からステアリングシリンダにハンドル角に応じて作動油を供給する油圧回路に加えて、ソレノイドバルブ(電磁切換弁)を介してステアリングシリンダへ供給される作動油の一部をタンクへ逃がす油圧回路を備え、ハンドル角に対するタイヤ角の進行が所定値を超えた場合、ソレノイドバルブを開弁して、ステアリングシリンダに供給する作動油を減少させ、ハンドル角とタイヤ角との対応関係が許容範囲に収まるようにタイヤ角の補正を実行するようになっている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許4156271号公報
【特許文献2】特許4028230号公報
【特許文献3】特許4028229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に記載の作動油供給ユニット(オービットロール(登録商標))は、作動油を供給するポンプと接続されるポートと、ステアリングシリンダの一方の室と接続されるポートと、ステアリングシリンダの他方の室と接続されるポートと、作動油のタンクと接続されるポートの4つのポートを有している。ソレノイドバルブの入力側は、ポートPと接続されるため(特許文献1の図3参照)、作動油供給ユニットの4つのポートを覆うようにソレノイドバルブを有するバルブブロックが配置されている(特許文献1の図2参照)。
【0008】
このように、4つのポートを覆うように、バルブブロックが形成されるため、バルブブロックの重量は大きく、また、バルブブロックの取り付け位置は、4つのポートが設けられた研削面に限られていた。
【0009】
そこで、本発明は、バルブブロックを軽量化するとともに、バルブブロックの取り付け位置の自由度が向上するパワーステアリング装置用作動油供給ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を解決するために、本発明は、作動油が供給される第1ポートおよび油圧シリンダと接続される第2ポートが配置されハウジングの外周に形成された第1ポート面と、前記第1ポートから前記第2ポートへ接続する経路上に配置された作動油の供給量を制御するメータリングポンプと、を有するステアリングユニットを備え、ハンドルの回転操作量に基づいて前記油圧シリンダに作動油を供給するパワーステアリング装置用作動油供給ユニットであって、開閉弁を有するバルブブロックを更に備え、前記ステアリングユニットは、前記第1ポートから前記メータリングポンプへ接続する経路から分岐して設けられた第3ポート、前記メータリングポンプから前記第2ポートへ接続する経路から分岐して設けられた第4ポートが配置され前記ハウジングの外周に前記第1ポート面とは異なる位置に形成された第2ポート面を更に有し、前記バルブブロックは、前記第3ポートから前記第4ポートへ接続する経路上に前記開閉弁が配置されるように、前記第2ポート面に取り付けられることを特徴とするパワーステアリング装置用作動油供給ユニットである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、バルブブロックを軽量化するとともに、バルブブロックの取り付け位置の自由度が向上するパワーステアリング装置用作動油供給ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係る作動油供給ユニットを用いたパワーステアリング装置の油圧回路図である。
【図2】(a)は本実施形態の作動油供給ユニットの上面外観図であり、(b)は作動油供給ユニットの正面図である。
【図3】(a)は本実施形態の作動油供給ユニットの上面外観図であり、(b)はA−A線断面矢視図である。
【図4】(a)は比較例の作動油供給ユニットの上面外観図であり、(b)は比較例の作動油供給ユニットの正面図である。
【図5】(a)は比較例の作動油供給ユニットの上面外観図であり、(b)は比較例の作動油供給ユニットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0014】
<本実施形態に係る作動油供給ユニットを用いたパワーステアリング装置の構成>
図1は、本実施形態に係る作動油供給ユニットを用いたパワーステアリング装置の油圧回路図である。
パワーステアリング装置は、ハンドル1と、ステアリングシャフト1aと、作動油供給ユニットであるステアリングユニット2およびバルブブロック4と、ポンプ5と、ステアリングシリンダ6と、タンク7と、コントローラ8と、ハンドル角センサ9と、タイヤ角センサ10と、を備えている。
なお、図1において、作動油供給ユニット(ステアリングユニット2およびバルブブロック4)は、ステアリングシリンダ6のピストン60が、図1の紙面に対して左方向に移動させる場合の回路、すなわち、ポンプ5からポートPに導入された作動油がポートRからステアリングシリンダ6の第1室61に供給され、ステアリングシリンダ6の第2室62内の作動油がポートL、ポートTを介してタンク7に流れる回路を示している。なお、作動油供給ユニットは、ステアリングシリンダ6のピストン60が、図1の紙面に対して右方向に移動させる場合の対称な回路(図示せず)も備えている。
【0015】
ステアリングユニット2は、開閉可能な可変オリフィス2a,2b,2c,2d,2e,2fと、メータリングポンプ3が設けられている。
ここで、図2および図3を用いて、ステアリングユニット2について、更に説明する。
図2(a)は本実施形態のステアリングユニット2およびバルブブロック4からなる作動油供給ユニットの上面外観図であり、図2(b)は作動油供給ユニットの正面図である。図3(a)は本実施形態の作動油供給ユニットの上面外観図であり、図3(b)は図3(a)のA−A線断面矢視図である。
【0016】
図3(b)に示すように、ステアリングユニット2は、ハウジング21と、スプール22と、スリーブ23と、ドライブシャフト24と、メータリングポンプ3と、を有している。
ハウジング21は、第1研削面21aと、第2研削面21bと、油圧回路の経路が形成されている。図1および図2(a)に示すように、第1研削面21aには、作動油を供給するポンプ5と接続されるポートPと、ステアリングシリンダの一方の室(第1室61)と接続されるポートRと、ステアリングシリンダの他方の室(第2室62)と接続されるポートLと、作動油のタンク7と接続されるポートTの4つのポートが配置されている。
第2研削面21bは、ハウジング21の外周の第1研削面21aと異なる面に形成され、後述するバルブブロック4が接続されるポートAおよびポートBが配置されている。なお、図2および図3において、第2研削面21bは、第1研削面21aと対向する面に設けられているが、これに限られるものではない。
【0017】
スプール22は、ステアリングシャフト1a(図1参照)と接続され、ハンドル1(図1参照)を操作してステアリングシャフト1aが回転することによりスプール22も回転するようになっている。また、ステアリングシャフト1aの回転によって、スプール22も回転し、可変オリフィス2a〜2fが開口または閉口し、メータリングポンプ3を作動させるようになっている。スリーブ23はピン25とドライブシャフト24によってメータリングポンプ23と連結しているため、メータリングポンプ3は、ドライブシャフト24を偏心させながら回転させ、スリーブ23を回転させる。
【0018】
スプール22には溝(図示せず)が形成されており、スリーブ23には孔(図示せず)が形成されており、スプール22の溝(図示せず)とスリーブ23の孔(図示せず)とで可変オリフィス2a〜2f(図1参照)が形成されている。また、ハンドル1を回転させることにより、所定角度の範囲内でスプール22をスリーブ23に対して相対回転させることができるようになっている。したがって、スプール22とスリーブ23の相対角度が変化することにより、可変オリフィス2a〜2f(図1参照)が開閉するようになっている。
図1に示すように、可変オリフィス2aは、ポートPとポートTをバイパスする油圧経路上に配置されている。また、可変オリフィス2bは、ポートPとメータリングポンプ3とを接続する油圧経路上に配置されている。可変オリフィス2c,2dは、メータリングポンプ3とポートRとを接続する油圧経路上に設けられている。可変オリフィス2eは、ポートLとポートTとを接続する油圧経路上に配置されている。可変オリフィス2fは、後述するバルブブロック4の下流側と接続されるポートBとメータリングポンプ3の下流側に配置された可変オリフィス2c,2dの間の油圧経路と接続されている。
【0019】
メータリングポンプ3は、ハンドル1の回転によって作動し、可変オリフィス2b,2c,2d(図1参照)が開弁量と、ハンドル1の回転操作量とに応じた作動油の油量をポートPからポートRに供給することができるようになっている。
【0020】
バルブブロック4は、常閉型または常開型の電磁弁であるソレノイドバルブ4aを有している。
可変オリフィス2d,2f(図1参照)が開弁している状態において、バルブブロック4のソレノイドバルブ4aを開弁することにより、ポートP、ポートA、ソレノイドバルブ4a、ポートB、可変オリフィス2f、可変オリフィス2d、ポートRと作動油が流れるバイパス経路が形成されるようになっている。
【0021】
ポンプ5は、タンク7内の作動油をステアリングユニット2のポートPに供給するようになっている。
ステアリングシリンダ6は、ピストン60で仕切られた第1室61および第2室62を有している。第1室61はステアリングユニット2のポートRと接続され、第2室62はステアリングユニット2のポートLと接続されている。
タンク7は、ステアリングユニット2のポートTと接続され、作動油を貯留することができるようになっている。
【0022】
コントローラ8は、ハンドル1のハンドル角を検知するハンドル角センサ9および走行輪(図示せず)のタイヤ角を検知するタイヤ角センサ10の検出信号が入力されるようになっている。なお、タイヤ角センサ10は、ステアリングシリンダ6に設けられたストロークセンサ(図示せず)であってもよい。
コントローラ8は、ハンドル角センサ9で検知したハンドル角と、タイヤ角センサ10で検知したタイヤ角との対応関係に基づいて、バルブブロック4のソレノイドバルブ4aの開閉を制御するようになっている。
【0023】
<本実施形態に係る作動油供給ユニットを用いたパワーステアリング装置の動作>
次に、パワーステアリング装置の動作について説明する。
ハンドル1が中立位置にある場合、可変オリフィス2aは開弁され、可変オリフィス2b,2c,2d,2e,2fは閉弁されるようになっている。これにより、ポンプ5から供給された作動油は、ステアリングユニット2のポートPに供給され、可変オリフィス2a、ポートTを介して、タンク7に還流するようになっている。
【0024】
ハンドル1を右回転した場合、可変オリフィス2aは閉弁していき、可変オリフィス2b,2c,2d,2e,2fは開弁していくようになっている。これにより、ポンプ5から供給された作動油は、ステアリングユニット2のポートPに供給され、可変オリフィス2bを介して、メータリングポンプ3に供給されるようになっている。
メータリングポンプ3は、ハンドル1の回転操作量に応じた作動油の油量を供給し、可変オリフィス2c,2d、ポートRを介して、ステアリングシリンダ6の第1室61に供給されるようになっている。
第1室61に作動油が供給されることにより、ピストン60が図1の紙面左方向に移動し、第2室62内の作動油をステアリングユニット2のポートLへと押し出され、可変オリフィス2e、ポートTを介して、タンク7に供給されるようになっている。
【0025】
ここで、コントローラ8は、ハンドル角センサ9で検知したハンドル角と、タイヤ角センサ10で検知したタイヤ角との対応関係に基づいて、ハンドル角に対してタイヤ角に遅れが生じた場合、ソレノイドバルブ4aを開弁するようになっている。
これにより、ポンプ5から供給された作動油は、ステアリングユニット2のポートPから分岐して、ポートA、ソレノイドバルブ4a、可変オリフィス2f、可変オリフィス2d、ポートR、を介して、ステアリングシリンダ6の第1室61に供給されるようになっている。
これにより、ハンドル1の回転操作量に応じた作動油の油量を供給するメータリングポンプ3を経由した作動油に加え、バルブブロック4のソレノイドバルブ4aを経由した作動油をステアリングシリンダ6の第1室61に供給することができるようになっている。
これにより、ハンドル角に対してタイヤ角に遅れを減少させることができる。なお、ハンドル角に対するタイヤ角の遅れが所定の範囲内となった場合、コントローラ8はソレノイドバルブ4aを閉弁させる。
【0026】
なお、ハンドル1を右回転した時において、タイヤ角に対してハンドル角に遅れが生じた場合、コントローラ8はソレノイドバルブ4aを開弁せず、次に、ハンドル1を左回転した時において(即ち、ハンドル角に対してタイヤ角に遅れが生じた場合)、コントローラ8はソレノイドバルブ4aを開弁し、ステアリングシリンダ6の第2室62に作動油を供給するようになっている。
【0027】
<本実施形態に係る作動油供給ユニットの効果>
本実施形態に係る作動油供給ユニット(ステアリングユニット2、バルブブロック4)の効果について、比較例と対比しつつ説明する。
【0028】
<比較例に係る作動油供給ユニット>
まず、図4および図5を用いて、比較例に係る作動油供給ユニットについて説明する。
図4(a)は比較例のステアリングユニット102およびバルブブロック104からなる作動油供給ユニットの上面外観図であり、図4(b)は比較例の作動油供給ユニットの正面図である。図5(a)は比較例の作動油供給ユニットの上面外観図であり、図5(b)は比較例の作動油供給ユニットの断面図である。
【0029】
なお、比較例に係る作動油供給ユニットは、特許文献1に記載の作動油供給ユニット(オービットロール(登録商標))に相当する。
比較例に係る作動油供給ユニットは、ステアリングユニット102およびバルブブロック104を有している。比較例のステアリングユニット102のハウジング121には、研削面121aが形成され、本実施形態に係る作動油供給ユニットと同様に、ポートP、ポートT、ポートR、ポートLに相当するポートが配置されている。また、研削面121aの略中央にポートBが配置されている。これらのポートは、後述するバルブブロック104との間をシーリングするためのOリング(図示せず)を配置されるようになっている。
【0030】
比較例のバルブブロック104は、研削面121a全体を覆うように配置され、研削面121aに形成された各ポートからポートP、ポートT、ポートR、ポートLへと延出するように形成された流路が形成されている。また、ポートPと研削面121aに形成されたポートとを接続する流路から分岐するようにポートAが形成されている。そして、ポートAとポートBの間にソレノイドバルブ4aが配置されるようになっている。
【0031】
図2および図3に示す本実施形態に係る作動油供給ユニットと、図4および図5に示す比較例に係る作動油供給ユニットとを対比して説明する。
本実施形態に係る作動油供給ユニットと、比較例に係る作動油供給ユニットとは、同様の機能を有しているが、本実施形態のバルブブロック4は、比較例に係るバルブブロック104と対比して、小型化・軽量化(例えば、約1kg)することができる。
また、本実施形態のハウジング21の外周に、バルブブロック4のための研削面21bを新たに設けなければならないが、比較例のステアリングユニット102の研削面121aに形成されたポートとバルブブロック104とをシーリングするためのOリングを配置するための加工を不要とすることができる。
また、本実施形態のバルブブロック4の取り付け位置は、ステアリングユニット2のハウジング21の外周に形成される第2研削面21bの形成位置を変更することにより、バルブブロック4の取り付け位置を変更することができる。
【0032】
なお、本実施形態に係る作動油供給ユニットは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
ここでは、本実施形態に係る作動油供給ユニットを用いたパワーステアリング装置として、オープンセンタシステム(図1参照)の動作について説明したが、これに限られるものではなく、当該事業者においてはロードセンシングシステム(例えば、特許文献1図2、図3参照)にも適用できる。
また、本実施形態に係る作動油供給ユニットは、バルブブロック4のソレノイドバルブ4aを開弁することによりステアリングシリンダ6に供給される作動油を増加させるもの(特許文献2参照)として説明したが、これに限られるものではなく、バルブブロック4のソレノイドバルブ4aを開弁することによりステアリングシリンダ6に供給される作動油を減少させる場合(特許文献3参照)にも容易に適応可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 ハンドル
1a ステアリングシャフト
2 ステアリングユニット(パワーステアリング装置用作動油供給ユニット)
2a,2b,2c,2d,2e,2f 可変オリフィス
21 ハウジング
21a 第1研削面(第1ポート面)
21b 第2研削面(第2ポート面)
22 スプール
23 スリーブ
24 ドライブシャフト
3 メータリングポンプ
4 バルブブロック(パワーステアリング装置用作動油供給ユニット)
4a ソレノイドバルブ(開閉弁)
5 ポンプ
6 ステアリングシリンダ(油圧シリンダ)
7 タンク
8 コントローラ
9 ハンドル角センサ
10 タイヤ角センサ
P ポート(第1ポート)
R ポート(第2ポート)
L ポート
T ポート
A ポート(第3ポート)
B ポート(第4ポート)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動油が供給される第1ポートおよび油圧シリンダと接続される第2ポートが配置されハウジングの外周に形成された第1ポート面と、前記第1ポートから前記第2ポートへ接続する経路上に配置された作動油の供給量を制御するメータリングポンプと、を有するステアリングユニットを備え、ハンドルの回転操作量に基づいて前記油圧シリンダに作動油を供給するパワーステアリング装置用作動油供給ユニットであって、
開閉弁を有するバルブブロックを更に備え、
前記ステアリングユニットは、
前記第1ポートから前記メータリングポンプへ接続する経路から分岐して設けられた第3ポート、前記メータリングポンプから前記第2ポートへ接続する経路から分岐して設けられた第4ポートが配置され前記ハウジングの外周に前記第1ポート面とは異なる位置に形成された第2ポート面を更に有し、
前記バルブブロックは、
前記第3ポートから前記第4ポートへ接続する経路上に前記開閉弁が配置されるように、前記第2ポート面に取り付けられる
ことを特徴とするパワーステアリング装置用作動油供給ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−22973(P2013−22973A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156477(P2011−156477)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】