説明

パンフォーカス画像生成装置

【課題】本発明は、適正枚数の撮影画像からパンフォーカス画像を生成するパンフォーカス画像生成装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のパンフォーカス画像生成装置は、予め撮影した撮影画像から、前記撮影画像中の物体に応じた複数の分割領域(領域1,2,3)を分割する領域抽出手段1と、前記分割領域ごとにピント位置を算出するピント位置算出手段2と、前記複数のピント位置のいずれか1つに合焦した撮影を前記複数のピント位置の全てについて行う画像撮影手段3と、前記画像撮影手段3が撮影した複数の撮影画像(画像1,2,3)の各々における対応する複数の部分領域から、コントラストが最も高い各前記分割領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンフォーカス画像を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、カメラ等の撮像装置を用いて被写体に対して極端に接写、あるいは光学的に高倍率ズームで撮影するような場合、必然的に被写界深度が浅くなるため、被写体の一部の領域にのみピントが合った(合焦した)画像しか得ることができない。結果的に、ピントが合っていない被写体の領域がぼけた画像になってしまう。この現象は、原理的にカメラの撮像素子(CCD等)が大きくなればなるほど顕著になる。これらの問題点の解決を目的とし、広範囲の被写体に合焦したパンフォーカスな画像を生成する技術が従来数多く提案されている。
【0003】
例えば特許文献1の撮影装置では、撮影時に異なる位置に置かれた2個のCCDを使用し、それらのCCDから得られた2枚の画像を比較し、コントラストの高い部分を選択して接合することでパンフォーカス画像を生成している。一方、特許文献2では、ピントをずらして複数の画像を撮影し、それらの画像をメッシュ領域に分割し、分割されたそれぞれの部分において最も合焦度の高い画像を選択して合成することでパンフォーカスな画像を生成する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−252422号公報
【特許文献2】特開2007−214887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、近年のパンフォーカス画像の生成技術は、あらかじめ何らかの手段でピント位置をずらした複数枚の画像を取得しておき、その後に画像処理により合焦度の高い部分を選択し、選択された部分を接合することで1つのパンフォーカスな画像を得るという手法が一般的である。精度の高いパンフォーカス画像を得るためには、ピント位置が異なる多くの画像を撮影する必要があり、複数枚の画像を撮影し終えるまでに時間がかかるため、被写体が動くと合成後の画像がぶれてしまう場合がある。一方、撮影画像の枚数を減らすとパンフォーカス画像の合焦精度が落ちてしまうこととなり、動体撮影画像のぶれとパンフォーカスの精度はトレードオフの関係にある。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、適正枚数の撮影画像からパンフォーカス画像を生成するパンフォーカス画像生成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1のパンフォーカス生成装置は、予め撮影した撮影画像から、前記撮影画像中の物体に応じた複数の領域を抽出する領域抽出手段と、前記抽出領域ごとにピント位置を算出するピント位置算出手段と、前記複数のピント位置のいずれか1つに合焦した撮影を前記複数のピント位置の全てについて行う画像撮影手段と、前記画像撮影手段が撮影した複数の前記撮影画像の各々における対応する複数の分割領域から、コントラストが最も高い各前記分割領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段とを備える。
【0008】
本発明の第2のパンフォーカス生成装置は、カメラから被写体までの被写体距離を算出する距離算出手段と、撮影画像の画素毎に前記被写体距離で表した距離画像を生成する距離画像生成手段と、前記距離画像を基に複数の焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、前記焦点距離ごとに画像を撮影する画像撮影手段と、前記画像撮影手段が撮影した複数の前記撮影画像の各々における対応する複数の部分領域から、コントラストが最も高い各前記部分領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1のパンフォーカス生成装置は、予め撮影した撮影画像から、前記撮影画像中の物体に応じた複数の領域を抽出する領域抽出手段と、前記抽出領域ごとにピント位置を算出するピント位置算出手段と、前記複数のピント位置のいずれか1つに合焦した撮影を前記複数のピント位置の全てについて行う画像撮影手段と、前記画像撮影手段が撮影した複数の前記撮影画像の各々における対応する複数の分割領域から、コントラストが最も高い各前記分割領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段とを備えるので、撮影する被写体の特徴に応じてパンフォーカス画像を生成するための撮影枚数を決定することが出来る。
【0010】
本発明の第2のパンフォーカス生成装置は、カメラから被写体までの被写体距離を算出する距離算出手段と、撮影画像の画素毎に前記被写体距離で表した距離画像を生成する距離画像生成手段と、前記距離画像を基に複数の焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、前記焦点距離ごとに画像を撮影する画像撮影手段と、前記画像撮影手段が撮影した複数の前記撮影画像の各々における対応する複数の部分領域から、コントラストが最も高い各前記部分領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段とを備えるので、撮影する被写体の特徴に応じてパンフォーカス画像を生成するための撮影枚数を決定することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態1のパンフォーカス画像生成装置の動作を示す概要図である。
【図2】実施の形態1のパンフォーカス画像生成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1のパンフォーカス画像生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態2のパンフォーカス画像生成装置の構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態2のパンフォーカス画像生成装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
図1を用いて、本実施の形態のパンフォーカス画像生成装置の動作の概要を説明する。
【0013】
パンフォーカス画像生成装置は、初めに撮影対象の被写体を撮影し、撮影した画像を解析する。撮影画像から被写体が写った領域を抽出し、当該抽出領域ごとに合焦して再び撮影を行う。例えば図1に示すように3つの被写体がある場合、領域1〜3の3つの領域を抽出する。そして、領域1に合焦して撮影した画像1、次に領域2に合焦して撮影した画像2、さらに領域3に合焦して撮影した画像3と、ピント位置を変えて3枚の画像を撮影する。
【0014】
次に、3枚の画像の各々における対応する複数の分割領域から、最もコントラストの高い分割領域を抽出し、それらを接合して1枚の画像を生成する。こうして、領域1〜3の全てに合焦した、すなわち全ての被写体に合焦したパンフォーカスな画像を生成する。
【0015】
図2は本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
本実施の形態のパンフォーカス画像生成装置100は、予め取得した画像から被写体が写った領域を抽出する領域抽出手段1、抽出領域におけるピント位置を算出するピント位置算出手段2、一つずつピント位置に合焦して画像を撮影する画像撮影手段3、画像撮影手段3が撮影した複数の画像を合成して一枚のパンフォーカス画像を作成する画像合成手段4を備えている。
【0017】
図3は本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置の動作を示すフローチャートである。
【0018】
図3に示すとおり、まず撮影対象を撮影して画像を取得する(ステップS1)。そして、領域抽出手段1において、取得した画像から被写体領域1,2,3を抽出する。具体的には、取得した画像のエッジを検出し、2値画像に変換する(ステップS2)。エッジ検出に関しては、ノイズ除去等の効果を含んだCannyオペレータ、Sobelフィルタ、Prewittフィルタ等を利用することが可能である。その後、2値化されたエッジで囲まれた画素内の領域にラベリング等の手法を適用し(ステップS3)、エッジに囲まれた画素群を一つの領域として抽出する(ステップS4)。複雑な被写体の場合はエッジ領域内にさらにエッジ領域が検出されることがあるが、この場合は処理負荷等を考慮し、最外郭のエッジに囲まれた領域のみを1つの領域とすることで撮影枚数を削減することが可能である。
【0019】
次に、ピント位置算出手段2において、ステップS4で抽出した領域(抽出領域)1,2,3のそれぞれでピント位置を算出する(ステップS5)。すなわち、抽出領域の数だけピント位置が算出される。例えば、抽出領域の重心座標をピント位置とする。
【0020】
その後、画像撮影手段3が各ピント位置にピントを合わせた画像と、無限遠にピントを合わせた画像を撮影する(ステップS6)。被写体がカメラから近い距離に密集していた場合、抽出領域にのみピントを合わせると、抽出されない遠方の背景部分にピントが合った画像が取得できないため、無限遠にピントを合わせた画像を撮影して遠方領域に対する被写界深度をカバーする。
【0021】
次に、画像合成手段4において、ステップS6で撮影した複数枚の画像から1枚の画像を合成する。具体的には、ステップS6で撮影した複数枚の画像をそれぞれ領域1,2,3を個別に含む所定サイズの矩形領域に同様に分割した上で、複数枚の画像の対応する矩形領域同士を比較し、最もコントラストの高い矩形領域を抽出する(ステップS7)。なお、ここで分割する領域は矩形以外の任意の形状であっても良く、被写体領域1,2,3を含まなくても良い。
【0022】
そして、これら抽出した矩形領域を画像処理で接合することにより、1枚のパンフォーカス画像を生成する(ステップS8)。
【0023】
なお、本実施の形態のパンフォーカス画像生成装置において、エッジ検出、ノイズ除去、画素ラベリング、領域抽出、画像接合には既存の技術を用いることができ、特定の手法に限定しない。
【0024】
<効果>
本実施の形態のパンフォーカス画像生成装置は、予め撮影した撮影画像から、前記撮影画像中の物体に応じた複数の抽出領域を抽出する領域抽出手段1と、前記抽出領域ごとにピント位置を算出するピント位置算出手段2と、前記複数のピント位置のいずれか1つに合焦した撮影を前記複数のピント位置の全てについて行う画像撮影手段3と、画像撮影手段3が撮影した複数の撮影画像の各々における対応する複数の分割領域から、コントラストが最も高い各分割領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段4とを備える。これにより、撮影する被写体の特徴に応じてパンフォーカス画像を生成するための撮影枚数を決定することが出来る。撮影時のシャッタースピードを高速にすることが出来るので、例えば人物や花、昆虫などの微量でも動く可能性がある被写体の撮影において、ブレのないパンフォーカス画像を効率的に生成することが出来る。
【0025】
また、本実施の形態のパンフォーカス画像生成装置において、領域抽出手段1は、撮影画像にエッジ処理を施しエッジに囲まれた領域を一つの抽出領域とするので、被写体ごとに合焦して撮影した上でパンフォーカス画像を生成することができ、無駄な撮影枚数を省くことが出来る。
【0026】
また、本実施の形態のパンフォーカス画像生成装置において、ピント位置算出手段2は、領域抽出手段1による抽出領域の重心位置をピント位置とするので、被写体ごとに合焦して撮影した上でパンフォーカス画像を生成することができ、無駄な撮影枚数を省くことが出来る。
【0027】
(実施の形態2)
本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置は、カメラから被写体までの距離が記録された距離画像を用いて焦点距離を決定することを特徴とするものである。
【0028】
図4は、本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置200において、距離算出手段11がカメラから被写体までの距離を算出し、距離画像生成手段12が全ての画素についてカメラから被写体までの距離を階調値で示した距離画像を生成する。焦点距離算出手段13は距離画像を基に複数の焦点距離を算出し、画像撮影手段14は焦点距離算出手段13が算出した焦点距離で画像を撮影する。焦点距離の具体的な算出方法については後述する。画像合成手段15は、画像撮影手段14が撮影した複数の撮影画像の各々における対応する複数の部分領域から、コントラストが最も高い各部分領域を抽出し、それらを接合して一枚のパンフォーカス画像を作成する。
【0029】
図5は、本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置の動作を示すフローチャートである。
【0030】
図5に示すとおり、まず初めに距離算出手段11がカメラから各被写体までの距離を算出する(ステップS10)。そして、距離画像生成手段12が距離画像を作成する(ステップS11)。ここでいう距離画像とは、全ての画素についてのカメラから被写体までの距離を0(カメラから近い)〜255(カメラから遠い)の階調値で表した画像を指す。
【0031】
次に、焦点距離算出手段13が距離画像に基づき焦点距離を算出する(ステップS12)。焦点距離の算出方法は、使用するカメラの焦点距離や撮像素子(CCD,CMOS等)のサイズ等の条件により様々考えられる。比較的単純な方法としては、距離画像の各画素の値である0〜255までの数字をN(N:2以上の自然数)段階に等分し、N個の焦点距離を決定することである。例として、5等分の場合は、51、102、153、204、255の計5個がそれぞれの焦点距離になる。また、比較的実用的な方法としては、距離画像に格納されている各画素の値でカメラに近い位置にある距離範囲をピント位置として密に割り当てる方法がある。具体的には、0に近い範囲ほど密に等分し、255に近い範囲は粗く等分する。これは、カメラに近い物体の方がレンズへの集光量が多いためぼけやすく、逆にカメラから遠い位置にある物体はレンズへの集光量が少ないためぼけにくいという性質を考慮している。こうして、カメラから被写体までの距離に応じて適切な撮影枚数を設定することが可能となる。
【0032】
その後、焦点距離算出手段13で算出した複数の焦点距離でそれぞれ画像を撮影し(ステップS13)、画像合成手段15において、ステップS13で撮影した複数枚の画像から1枚の画像を合成する。具体的には、ステップS13で撮影した複数枚の画像をそれぞれ予め定めた所定サイズの矩形領域に同様に分割した上で、複数枚の画像の中で対応する矩形領域同士を比較し、最もコントラストの高い矩形領域を抽出する(ステップS14)。なお、ここで分割する領域は矩形以外の任意の形状であっても良い。
【0033】
そして、これら抽出した矩形領域を画像処理で接合することにより(ステップS15)、1枚のパンフォーカス画像を生成する。
【0034】
なお、本実施の形態では簡単のため距離画像を元に処理を行っているが、必ずしも距離画像を得る処理手順に限定しないものとする。距離画像は、コンピュータグラフィックスやコンピュータビジョン等の分野において広く用いられている技術であり、近年ではCCDセンサのすべての格子(画素)について被写体までの距離を算出できるデバイスも市販されており、これら既存の手法を用いることが可能である。
【0035】
<効果>
本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置は、カメラから被写体までの被写体距離を算出する距離算出手段11と、撮影画像の画素毎に前記被写体距離で表した距離画像を生成する距離画像生成手段12と、前記距離画像を基に複数の焦点距離を算出する焦点距離算出手段13と、前記焦点距離ごとに画像を撮影する画像撮影手段14と、画像撮影手段14が撮影した複数の撮影画像の各々における対応する複数の部分領域から、コントラストが最も高い各部分領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段15とを備えるので、被写体の特徴に応じてパンフォーカス画像生成のために撮影する撮影枚数を効率的に決定することが出来る。撮影時のシャッタースピードを高速にすることが出来るので、例えば人物や花、昆虫などの微量でも動く可能性がある被写体の撮影において、ブレのないパンフォーカス画像を効率的に生成することが出来る。
【0036】
また、本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置において、焦点距離算出手段13は、Nを任意の整数とした場合に、被写体距離の最大最小値間をN分割して焦点距離とするので、被写体の特徴に応じてパンフォーカス画像生成のために撮影する撮影枚数を効率的に決定することが出来る。
【0037】
また、本実施の形態に係るパンフォーカス画像生成装置において、焦点距離算出手段13は、被写体距離が小さくなるほど密に、被写体距離が大きくなるほど粗く、焦点距離を設定するので、レンズへの集光量が多いカメラの近くの物体もぼかすことなく、被写体の特徴に応じてパンフォーカス画像生成のために撮影する撮影枚数を効率的に決定することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、一般的なコンパクトカメラ、一眼レフカメラ等において、全撮影範囲でピントが合った画像を効率的に得ることができるため、カメラと被写体の距離が近い接写時などにおいても全撮影範囲にピントが合ったパンフォーカス画像を得る機能を提供することができる。
【0039】
また、本発明は原理的にはビデオカメラ等の動画像を取得するカメラにも応用することができる。例えば防犯用の監視カメラ等で利用する場合、不審人物の顔全体にピントが合った画像を得ることが出来る。
【符号の説明】
【0040】
1 領域抽出手段、2 ピント位置算出手段、3,14 画像撮影手段、4,15 画像合成手段、11 距離算出手段、12 距離画像生成手段、13 焦点距離算出手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め撮影した撮影画像から、前記撮影画像中の物体に応じた複数の領域を抽出する領域抽出手段と、
前記抽出領域ごとにピント位置を算出するピント位置算出手段と、
前記複数のピント位置のいずれか1つに合焦した撮影を前記複数のピント位置の全てについて行う画像撮影手段と、
前記画像撮影手段が撮影した複数の前記撮影画像の各々における対応する複数の分割領域から、コントラストが最も高い各前記分割領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段とを備える、パンフォーカス画像生成装置。
【請求項2】
前記領域抽出手段は、前記撮影画像にエッジ処理を施しエッジに囲まれた領域を一つの前記抽出領域とする、
請求項1に記載のパンフォーカス画像生成装置。
【請求項3】
前記ピント位置算出手段は、前記抽出領域の重心位置をピント位置とする、
請求項1又は2に記載のパンフォーカス画像生成装置。
【請求項4】
カメラから被写体までの被写体距離を算出する距離算出手段と、
撮影画像の画素毎に前記被写体距離で表した距離画像を生成する距離画像生成手段と、
前記距離画像を基に複数の焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
前記焦点距離ごとに画像を撮影する画像撮影手段と、
前記画像撮影手段が撮影した複数の前記撮影画像の各々における対応する複数の部分領域から、コントラストが最も高い各前記部分領域を抽出してそれらを接合することにより1枚の画像を作成する画像合成手段とを備える、
パンフォーカス画像生成装置。
【請求項5】
前記焦点距離算出手段は、Nを任意の整数とした場合に、前記被写体距離の最大最小値間をN分割して前記焦点距離とする、
請求項4に記載のパンフォーカス画像生成装置。
【請求項6】
前記焦点距離算出手段は、前記被写体距離が小さくなるほど密に、前記被写体距離が大きくなるほど粗く、前記焦点距離を設定する、
請求項4に記載のパンフォーカス画像生成装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図1】
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【公開番号】特開2012−195797(P2012−195797A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58718(P2011−58718)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】