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パーソナル洗浄・除去剤
説明

パーソナル洗浄・除去剤

【課題】 毛髪や皮膚の付着物等(特にシリコーン)の除去に優れたパーソナル洗浄・除去剤を提供することを目的とする。特に、シリコーン等の除去に優れ且つ毛髪にダメージを与えない毛髪洗浄剤及びシャンプー剤、並びにシリコーン等のメーク汚れとの馴染みが良く、シリコーン等を簡易に水洗にて除去可能なクレンジング剤、を提供することを目的とする。
【解決手段】 HLB値がそれぞれ8.0〜11.0及び12.0〜15.0の各ポリエーテル変性シリコーン、並びにノニオン界面活性剤を含有することを特徴とするパーソナル洗浄・除去剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、毛髪や皮膚の、洗浄、付着物の除去、汚れ落とし等に有用なパーソナル洗浄・除去剤に関する。特に、本願発明は、毛髪洗浄剤、シャンプー剤、及びクレンジング剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアケア商品やヘアスタイリング剤には、毛髪の手触りを良くする、毛髪の艶を出す、又は傷んだ毛髪をコーティングする、等の目的で、各種配合成分が含有されている。
【0003】
しかし、これらの配合成分の中には、例えばシリコーン等のように、毎日のシャンプー処理でも落ちにくい成分がある。そのため、ヘアケア商品やヘアスタイリング剤を使い続けると、毛髪表面に落ちにくい成分が付着、蓄積、又は沈着し、更には皮膜が形成されるようになる。そのため、例えばヘアトリートメント剤、ヘアパーマ剤、又はヘアカラー剤等により毛髪処理しても、これらの薬効成分が毛髪内部に迄、十分に浸透できず、その結果、毛髪がパサつく、或いは良好なパーマや染色ができない、といった問題があった。
【0004】
そこで、特許文献1及び2には、毛髪表面の付着物を除去するための毛髪用洗浄剤が提案されている。
しかし、これらの洗浄剤は、アルカリ剤や還元剤が含有されているため、毛髪洗浄の際、毛髪のキューティクルも同時に剥がれ、毛髪内部のアミノ酸や脂質等の栄養成分が流失し、毛髪にダメージを与える、といった問題があった。
【0005】
他方、メーキャップ化粧品においては、近年、皮脂や汗等に対し化粧崩れしにくいウォータープルーフのものが求められており、そのためシリコーン等の配合成分が含有されている。
【0006】
しかし、このような配合成分はウォータープルーフ機能を発揮させるものであるが故に、この配合成分自体は水洗では落ちにくく、メーク汚れとなって皮膚表面に付着し易い、といった問題があった。
【0007】
そこで、特許文献3には、メーク汚れを除去するためのクレンジング剤が提案されている。
しかし、従来のクレンジング成分は、メーク汚れを簡易に水洗にて除去することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平10−114632号公報
【特許文献2】特開2011−1282号公報
【特許文献3】特開2010−150233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記事情に鑑み、本願発明は、毛髪や皮膚の付着物等(特にシリコーン)の除去に優れたパーソナル洗浄・除去剤を提供することを目的とする。特に、本願発明は、シリコーン等の除去に優れ且つ毛髪にダメージを与えない毛髪洗浄剤及びシャンプー剤、並びにシリコーン等のメーク汚れとの馴染みが良く、シリコーン等を簡易に水洗にて除去可能なクレンジング剤、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本願発明者が鋭意、検討した結果、下記本願発明を成すに到った。
【0011】
即ち、本願第1発明は、HLB値がそれぞれ7.0〜11.5及び12.0〜15.0の各ポリエーテル変性シリコーン、並びにノニオン界面活性剤を含有することを特徴とするパーソナル洗浄・除去剤、を提供する。
【0012】
本願第2発明は、ノニオン界面活性剤がHLB値10.0〜13.0のものであって、パーソナル洗浄・除去剤が毛髪洗浄剤又はシャンプー剤であることを特徴とする本願第1発明のパーソナル洗浄・除去剤、を提供する。
【0013】
本願第3発明は、ノニオン界面活性剤がHLB値8.0〜13.0のものであって、パーソナル洗浄・除去剤がクレンジング剤であることを特徴とする本願第1発明のパーソナル洗浄・除去剤、を提供する。
【0014】
本願第4発明は、HLB値がそれぞれ7.0〜11.5及び12.0〜15.0の各ポリエーテル変性シリコーン、並びにノニオン界面活性剤を含有し、本願第1発明〜第3発明の何れかのパーソナル洗浄・除去剤を調製するために用いられる基剤、を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本願発明により、毛髪や皮膚の付着物等(特にシリコーン)の除去に優れたパーソナル洗浄・除去剤を提供することができる。特に、本願発明により、シリコーン等の除去に優れ且つ毛髪にダメージを与えない毛髪洗浄剤及びシャンプー剤、並びにシリコーン等のメーク汚れとの馴染みが良く、シリコーン等を簡易に水洗にて除去可能なクレンジング剤、を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願発明を、最良の実施形態に基づき、詳述する。
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤には、下記HLB値を有するポリエーテル変性シリコーンを含有する。ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えばシリコーン主鎖にポリエーテル含有基(ポリオキシアルキレン基等)が側鎖として結合したもの、シリコーン主鎖の(片又は両)末端Si原子にポリエーテル含有基が結合したもの等が挙げられる。
【0017】
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤には、HLB値が7.0〜11.5(好ましくは8.0〜11.0)のポリエーテル変性シリコーン[「シリコーン(I)」とも言う。]を含有する。そのようなシリコーン(I)としては、例えばPEG/PPG−20/20ジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−12ジメチコン等が挙げられる。市販品としては、KF−6013(信越シリコーン社製)、SH3749、SH3771M、SH3773M(以上、東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
【0018】
更に、本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤には、HLB値が12.0〜15.0(好ましくは13.0〜14.5)のポリエーテル変性シリコーン[「シリコーン(II)」とも言う。]を含有する。そのようなシリコーン(II)としては、例えばPEG−6メチルエーテルジメチコン、PEG−8ジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−12ジメチコン、PEG−17ジメチコン等が挙げられる。市販品としては、KF−618、KF−6011、KF−6011P、KF−6043(以上、信越シリコーン社製)、SH3771M、SS−2802、SS−2804(以上、東レ・ダウコーニング社製)、TSF4440、SILWET L−7604、SILSOFT880、SILSOFT895(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
【0019】
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤には、ノニオン界面活性剤を含有する。ノニオン界面活性剤としては、POEアルキルエーテル、脂肪酸POEグリセリル、脂肪酸POE硬化ヒマシ油、POE脂肪酸グリセリル、脂肪酸グリセリル、POE脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。
【0020】
特に、パーソナル洗浄・除去剤が毛髪洗浄剤又はシャンプー剤である場合、ノニオン界面活性剤は、HLB値8.0〜16.0(特に10.0〜13.0)のものが好ましい。そのようなノニオン界面活性剤化合物としては、POEアルキルエーテル、分岐脂肪酸POEグリセリル、分岐脂肪酸POE硬化ヒマシ油等が好ましい。上記ノニオン界面活性剤化合物表示中「アルキル」部としては、C12〜20のもの、具体的にはラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、オレイル、イソステアリル、イソセチル、オクチルドデシル等が挙げられる。上記ノニオン界面活性剤化合物表示中「分岐脂肪酸」部としては、具体的にはイソステアリン酸、オクチルドデシル等が挙げられる。具体的にはノニオン界面活性剤としては、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、イソステアリン酸POEグリセリル、イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0021】
パーソナル洗浄・除去剤がクレンジング剤である場合、ノニオン界面活性剤は、HLB値6.0〜16.0(特に8.0〜13.0)のものが好ましい。そのようなノニオン界面活性剤化合物としては、POEアルキルエーテル、脂肪酸POEグリセリル、POE脂肪酸グリセリル、脂肪酸グリセリル、POE脂肪酸ソルビタン、脂肪酸POE硬化ヒマシ油等が好ましい。上記ノニオン界面活性剤化合物表示中「アルキル」部としては、上記と同様のものが挙げられる。上記ノニオン界面活性剤化合物表示中「脂肪酸」部としては、C12〜20のもの、具体的にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、具体的にはPOEラウリルエーテル、POEイソステアリン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、イソステアリン酸POEグリセリル、POEヤシ油脂肪酸グリセリル、イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油、モノステアリン酸POEソルビタン、トリステアリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、テトラオレイン酸POEソルビット等が挙げられる。
【0022】
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤には、添加剤として、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、エタノール等の水溶性成分、アニオン活性剤、脂肪酸などの洗浄成分、ヒアルロン酸、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマー、カチオン化高分子等の粘度・感触調整剤、炭化水素、糖類、エキス類、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、pH調整剤等、を含有することができる。
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤の組成において、シリコーン(I)と(II)との配合重量比[(I)/(II)]は、洗浄・除去性の観点から、1/9〜1/1(特に1/4〜1/2)が好ましい。
【0023】
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤が毛髪洗浄剤又はシャンプー剤である場合、シリコーン(I)と(II)との合量は0.1〜20.0(特に1.0〜10.0)重量%、ノニオン界面活性剤は0.1〜20.0(特に0.2〜5.0)重量%が、好ましい。クレンジング剤である場合、シリコーン(I)と(II)との合量は0.1〜20.0(特に0.2〜10.0)重量%、ノニオン界面活性剤は0.1〜50.0(特に0.2〜15.0)重量%が、好ましい。
【0024】
本願発明に係るパーソナル洗浄・除去剤を、毛髪洗浄剤、シャンプー剤、又はクレンジング剤として調製するには例えば、それぞれ水性媒体(水等)、通常のシャンプー剤、又は通常のクレンジング剤に、シリコーン(I)、シリコーン(II)、ノニオン界面活性剤、並びに必要に応じ添加成分等を配合し、均一混合すればよい。
【0025】
本願発明に係る毛髪洗浄剤、シャンプー剤、又はクレンジング剤の別の調製法としては、それぞれ水性媒体(水等)、通常のシャンプー剤、又は通常のクレンジング剤に、各調製用基剤を配合し、均一混合すればよい。
【0026】
本願発明に係る基剤には、シリコーン(I)、シリコーン(II)、前記ノニオン界面活性剤、及び必要に応じ前記添加剤等が含有される。各調製用基剤に配合されるノニオン界面活性剤としては、それぞれ毛髪洗浄剤、シャンプー剤、又はクレンジング剤において例示したものが挙げられる。
【0027】
本願発明に係る基剤の組成において、シリコーン(I)と(II)との配合重量比は、1/9〜1/1(特に1/4〜1/2)が好ましい。
【0028】
本願発明に係る毛髪洗浄剤調製用基剤又はシャンプー剤調製用基剤において、シリコーン(I)と(II)との合量は1.0〜90.0(特に10.0〜75.0)重量%、ノニオン界面活性剤は5.0〜70.0(特に10.0〜50.0)重量%が、好ましい。本願発明に係るクレンジング剤調製用基剤において、シリコーン(I)と(II)との合量は1.0〜99.0(特に20.0〜90.0)重量%、ノニオン界面活性剤は0.1〜90.0(特に1.0〜70.0)重量%が、好ましい。
【0029】
本願発明に係る毛髪洗浄剤の使用方法としては例えば、先ず毛髪洗浄剤を頭髪にもみ込み、濯ぎ、その後、必要に応じ、更に通常のシャンプー剤にてシャンプー処理してよい。本願発明に係るシャンプー剤又はクレンジング剤の使用方法は、通常の使用方法であってよい。
【実施例】
【0030】
以下、本願発明を、実施例に基づき、具体的に説明する。
<パーソナル洗浄・除去剤の調製>
表1〜3の配合組成に従って、各配合成分を均一に撹拌混合して、それぞれ毛髪洗浄剤(各実施例1〜8、及び比較例1〜5)、シャンプー剤(各実施例9〜16、及び比較例6〜10)、及びクレンジング剤(各実施例17〜24、及び比較例11〜15)を、調製した。
【0031】
<毛髪洗浄剤及びシャンプー剤の評価試験>
・洗浄力評価試験
40%含有アミノ変性シリコーン(アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体)エマルションを毛髪に塗布した後、乾燥し、これを試験用毛髪とした。次いで、この試験用毛髪に毛髪洗浄剤又はシャンプー剤を塗布し、よく揉み込んで馴染ませた後、水洗、乾燥した。
【0032】
上記試験用毛髪、並びに洗浄処理毛髪又はシャンプー処理毛髪について、IR測定を行った。そして、アミノ変性シリコーンの特性吸収波長域(700〜1300cm−1)の測定値から、毛髪に付着しているアミノ変性シリコーン量を求めた。そして、以下に示す4段階基準に従って、洗浄力を評価した。評価結果を表1及び2に示す。
【0033】
洗浄処理毛髪又はシャンプー処理毛髪のアミノ変性シリコーン残留量が、試験用毛髪のアミノ変性シリコーン量を基準(100%)として、「◎」は「55%以下」、「○」は「55〜65%」、「△」は「65〜75%」、「×」は「75%以上」。
【0034】
・毛髪ダメージの少なさの評価試験
上記洗浄処理毛髪又はシャンプー処理毛髪について、以下に示す4段階基準に従って、毛髪ダメージの少なさを官能評価した。評価結果を表1及び2に示す。
毛髪にカサつき、軋みが、「◎」は「全く感じられない」、「○」は「殆ど感じられない」、「△」は「或る程度、感じられる」、「×」は「強く感じられる」。
【0035】
<クレンジング剤の評価試験>
・洗浄力評価試験
肌色のウォータープルーフファンデーション[シリコーン成分:シクロメチコン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、セチルジメチコンコポリオール、PEG−3ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー]を前腕部に塗布し、乾燥した。その後、ポンプフォーマーに充填されたクレンジング剤をファンデーション塗布部に射出し、30回、軽くマッサージした後、水洗した。
【0036】
前腕部に、ファンデーションの肌色が残留しているか、否かを目視観察した。そして、以下に示す4段階基準に従って、洗浄力を評価した。評価結果を表3に示す。
ファンデーションの肌色が、「◎」は「全く認められない」、「○」は「殆ど認められない」、「△」は「或る程度、認められる」、「×」は「強く、認められる」。
【0037】
【表1】

【0038】
【表2】

【0039】
【表3】

1)ジメチルシリコーンオイル、信越シリコーン社製。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
HLB値がそれぞれ7.0〜11.5及び12.0〜15.0の各ポリエーテル変性シリコーン、並びにノニオン界面活性剤を含有することを特徴とするパーソナル洗浄・除去剤。
【請求項2】
ノニオン界面活性剤がHLB値10.0〜13.0のものであって、パーソナル洗浄・除去剤が毛髪洗浄剤又はシャンプー剤であることを特徴とする請求項1に記載のパーソナル洗浄・除去剤。
【請求項3】
ノニオン界面活性剤がHLB値8.0〜13.0のものであって、パーソナル洗浄・除去剤がクレンジング剤であることを特徴とする請求項1に記載のパーソナル洗浄・除去剤。
【請求項4】
HLB値がそれぞれ7.0〜11.5及び12.0〜15.0の各ポリエーテル変性シリコーン、並びにノニオン界面活性剤を含有し、請求項1〜3の何れか記載のパーソナル洗浄・除去剤を調製するために用いられる基剤。

【公開番号】特開2013−71937(P2013−71937A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225312(P2011−225312)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(591028980)山栄化学株式会社 (45)
【Fターム(参考)】