説明

パーツカタログ作成装置、パーツカタログ閲覧装置、プログラム、およびパーツカタログ作成方法

【課題】小さいパーツであっても見やすく表示させることができ、それでいてコンピュータの表示処理にかかる負荷を過大にしないようにする。
【解決手段】所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する際、リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断する。そして、サイズ判断により所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成する。また、サイズ判断により所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成する。こうして作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品に用いられる各種パーツを一覧として閲覧するためのパーツカタログデータを作成するためのパーツカタログ作成装置、そのパーツカタログデータを閲覧するためのパーツカタログ閲覧装置、プログラム、およびパーツカタログ作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータの性能向上とマルチメディア技術の進歩により、様々な画像コンテンツの利用が急速に広がっている。このため、自社の製品モデルを表示した3次元画像を作成し、パーツカタログやサービスマニュアルなどの画像を含んだコンテンツを電子媒体として利用することも行われている。
【0003】
機械製品や電気製品など多くの工業製品は複数のパーツから構成されており、製品モデルの画像を利用する際には、製品を構成するパーツを画像上で識別することが必要な場面も頻繁に生じる。このような場合、従来は製品モデルを分解した画像を作成して、画像中の個々のパーツの傍らに連番などの文字による識別子を表示させ、パーツを画像上で識別するという手法などが採られてきた。
【0004】
また、本出願人による技術として、3次元モデルのデータから、この3次元モデルを構成する各パーツの2次元画像を作成し、この2次元画像でパーツを識別するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、モデル全体画像に加えて、各パーツの2次元画像としてそのパーツを強調表示するパーツ強調画像を作成し、重ね合わせて表示可能なデータとするものがある(例えば、特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の文字による識別子の表示で識別する方法では、パーツが組み付いた状態の製品のイメージ把握や、製品に組み付けられているパーツの識別が困難なこともあった。
【0006】
また、上述した特許文献1のものでは、モデル全体画像に比べて、切り出したパーツ強調画像が小さい場合に、表示された画像を見るユーザにとって、パーツの形状が見づらくなる虞があった。こうした場合、表示時に目的とするパーツや周辺を含む部分を拡大して表示することで改善を図ることもできるが、パーツカタログに含まれる画像の解像度が低いと拡大した画像が汚くなってしまい、視認性にも限界が生じてしまう。
【0007】
また、上述した特許文献2のものでは、パーツ強調画像の画素数を増やすことで、小さいパーツでも鮮明に表示するようにしているが、パーツ強調画像がラスター形式であるため、拡大して鮮明に表示できる倍率には限界があった。
特に非常に小さくて形状の複雑なパーツの場合、パーツをかなり大きく拡大して表示させる必要があるが、ラスター形式である以上、拡大すると輪郭がぼやけて形状をはっきり確認しにくい場合があった。
【0008】
また、さらに画像数を増やすことによって画像を鮮明にしようとすると、ラスター形式であるため、データサイズが膨大になってしまい、コンピュータの表示処理能力に大きな負荷をかけてしまう虞があった。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、小さいパーツであっても見やすく表示させることができ、それでいてコンピュータの表示処理にかかる負荷を過大にすることのないパーツカタログ作成装置、パーツカタログ閲覧装置、プログラム、およびパーツカタログ作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するために、本発明に係るパーツカタログ作成装置は、製品を構成する部品のリスト情報および該リスト情報における各部品の3次元の形状データを含む製品データに基づいて、所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する画像作成手段と、リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断するサイズ判断手段と、画像作成手段により作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する出力手段と、を備え、画像作成手段は、サイズ判断手段により所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成し、サイズ判断手段により所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るパーツカタログ作成プログラムは、製品を構成する部品のリスト情報および該リスト情報における各部品の3次元の形状データを含む製品データに基づいて、所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する画像作成手順と、リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断するサイズ判断手順と、画像作成手順により作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する出力手順と、をコンピュータに実行させ、画像作成手順では、サイズ判断手順により所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成し、サイズ判断手順により所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るパーツカタログ作成方法は、製品を構成する部品のリスト情報および該リスト情報における各部品の3次元の形状データを含む製品データに基づいて、所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する画像作成工程と、リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断するサイズ判断工程と、画像作成工程により作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する出力工程と、を備え、画像作成工程では、サイズ判断工程により所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成し、サイズ判断工程により所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、小さいパーツであっても見やすく表示させることができ、それでいてコンピュータの表示処理にかかる負荷を過大にしないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態におけるハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のシステム周りを含めた構成例を示す全体ブロック図である。
【図3】本実施形態のパーツカタログ自動作成システム200周りの構成およびデータの流れを示すブロック図である。
【図4】部品構成表のデータ内容例を示す図である。
【図5】視線方向(視線ベクトル)の指定例を座標系で示す図である。
【図6】視線方向データ例を示す図である。
【図7】正射影の変換例を座標系で示す図である。
【図8】画像の表示領域の算出例を座標系で説明するための図である。
【図9】モデル全体画像と、パーツ強調画像の配置例を示す図である。
【図10】ハイライトパーツ画像の作成処理を示すフローチャートである。
【図11】カタログ構成表の例を示す図である。
【図12】半透明アセンブリ画像およびパーツのハイライト画像のサンプルを示す図である。
【図13】ベクトル形式のハイライトパーツ画像データのサンプルを示す図である。
【図14】本実施形態のパーツカタログ閲覧システム400周りの構成およびデータの流れを示すブロック図である。
【図15】パーツカタログ閲覧システム400における操作画面例を示す図である。
【図16】通常倍率でのハイライト画像表示の記述例(ベクトル形式)を示す図である。
【図17】ハイライト画像を拡大表示した際の記述例(ベクトル形式)を示す図である。
【図18】通常倍率でのハイライト画像表示の記述例(ラスター形式)を示す図である。
【図19】ハイライト画像を拡大表示した際の記述例(ラスター形式)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係るパーツカタログ作成装置、パーツカタログ閲覧装置、プログラム、およびパーツカタログ作成方法を適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
本実施形態は、CADやCGソフトなどで予め作成された3次元形状モデルと、PDMソフトなどで予め作成された部品構成表を利用して、製品のパーツカタログを自動作成し、閲覧するシステムである。
【0017】
一連の流れは、図1に示すハードウェア構成図、および、図2に示す本実施形態のシステム周りを含めた全体ブロック図の処理により実現される。
【0018】
図1のハードウェア構成図に示すように、本実施形態のパーツカタログ自動作成システム200、パーツカタログ閲覧システム400を実現する装置は、マウスやキーボード等の入力装置と、ディスプレイ等の表示装置と、ネットワークI/F(インタフェース)等の通信装置と、CPUと、メモリと、ハードディスクなどの外部記憶装置とを含んで構成される。
【0019】
本実施形態のパーツカタログ自動作成システム200、パーツカタログ閲覧システム400を実現する装置は、ハードウェア構成としては、この図1に示される同様の構成であってよい。
【0020】
なお、図1に示す入力装置と表示装置は、例えばシンクライアントシステムのように、通信装置を介してバスに接続される形式であってもよい。
【0021】
本実施形態のシステム周りを含めた全体ブロック図としては、図2に示すように、まず、CADやCGソフト等による形状モデル作成部により作成されたデータと、PDMソフト等による部品構成表作成部により作成されたデータと、を製品データ管理部100としての外部記憶装置に格納する。この製品データ管理部100としての外部記憶装置は、データを記憶可能なものであれば任意のものであってよい。
【0022】
こうして製品データ管理部100としての外部記憶装置に格納されたデータに基づいて、本実施形態としてのパーツカタログ自動作成システム200であるカタログ作成部でパーツカタログのデータを作成し、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置に格納する。このカタログデータ管理部300としての外部記憶装置は、データを記憶可能なものであれば任意のものであってよい。
【0023】
こうしてカタログデータ管理部300としての外部記憶装置に格納されたデータに基づいて、本実施形態としてのパーツカタログ閲覧システム400であるカタログ閲覧部でパーツカタログのデータを閲覧する。また、パーツカタログ閲覧システム400は、パーツカタログ自動作成システム200での作成データをそのまま閲覧する構成であってもよい。
【0024】
また、製品データ管理部およびカタログデータ管理部は、システム構成図における通信装置を介してアクセスされる外部記憶装置でもよい。すなわち、クラウドサービス等によるネットワークストレージであってもよい。
【0025】
以上のように、図2に示すカタログ作成部はパーツカタログ自動作成システム200として実現され、カタログ閲覧部はパーツカタログ閲覧システム400として実現される。
【0026】
次に、本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200について説明する。
図3は、本実施形態のパーツカタログ自動作成システム200のブロック図を示している。本システムは、ユーザによる指定された視線方向を受け取って、自動でパーツカタログのデータを作成することができる。
【0027】
製品データ管理部100としての外部記憶装置にファイルとして保存されるデータは、アセンブリデータを構成する各パーツのパーツ形状と、アセンブリ形状と、部品構成表とについてのデータを含む。
【0028】
パーツ形状は、ポリゴンデータと色情報から成る、パーツの3次元形状モデルである。
色情報は、赤、緑、青の色成分と、透過率によって指定されるデータである。
ポリゴンデータは、パーツの表面形状を、三角形ポリゴンの集合で表現したデータ。一つの三角形ポリゴンは、3次元座標系において、三角形を定義する3点の座標値と、それらの各点における法線ベクトルの値をデータとしてもつ。各三角形ポリゴンには(三角形)が割り振られる。
【0029】
ポリゴンデータと色情報を計算機のグラフィクス処理に与えることで、公知の技術により、パーツの形状を描いた画像を、ディスプレイ等の表示装置やファイルに出力することができる。
上述したパーツ形状データを構成するポリゴンデータや色情報の形式は、計算機のグラフィクス処理でパーツ形状の画像を表示可能であれば、公知の各種形式を用いてよい。
【0030】
アセンブリ形状は、アセンブリを構成する各パーツごとに、パーツ形状のファイル名と、パーツ形状を3次元空間上のどの位置に配置するかを示した配置行列をデータとしてもつ、3次元形状モデルである。
【0031】
配置行列は、3次元空間上の座標値を、平行移動および回転移動する4×3のアフィン変換行列のデータである。ファイル名で示されたパーツ形状からポリゴンデータを取得し、各三角形ポリゴンの座標値と法線ベクトルの値をそれぞれ配置行列で変換すると、アセンブリとして組み付いた位置で、パーツの形状のポリゴンデータが得られる。ここで、変換前の座標値を(xo, yo, zo)、変換後の座標値を(xt, yt, zt)、配置行列をMとすると、変換は次の式で表される。
【0032】
【数1】

【0033】
ただし、aij(iは1,2,3のいずれか、jは1,2,3のいずれか)には回転成分となる数値、a4j(jは1,2,3のいずれか)には平行移動成分となる数値が入る。
【0034】
アセンブリを構成する各パーツごとに、変換後のポリゴンデータとパーツの色情報を計算機のグラフィクス処理に与えることで、公知の技術により、上述したパーツ形状と同様に、アセンブリの形状を描いた画像を、ディスプレイ等の表示装置やファイルに出力することができる。
上述したアセンブリ形状データの形式は、計算機のグラフィクス処理でパーツ形状の画像を表示可能であれば、上述した行列式に限定されず、公知の各種形式を用いてよい。
【0035】
部品構成表は、アセンブリデータを構成する各パーツのパーツ番号とパーツ名称とを、そのアセンブリ形状のパーツIDに関連付けて一覧表としたデータである。
図4に、部品構成表のデータ内容例を示す。
【0036】
次に、図3に示す本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200における入力部201について説明する。
【0037】
入力部201は、ユーザによる入力装置の操作を受け、入力された視線方向(視線ベクトル)のデータを、パーツカタログ自動作成システム200における各処理部に渡す。
【0038】
入力部201から入力される視線方向は、3次元空間上でどの方向から3次元形状モデルを見た画像を作成するかを指定するものである。この視線方向(視線ベクトル)は、図5に示すように、極座標αおよびβの組によって指定される。
【0039】
図6に、視線方向のデータ例を示す。視線方向データは、図6に示すように複数指定でき、各極座標には指定された順番に視線方向IDが割り振られる。図6の例では、αおよびβの単位をラジアンとして示す。
【0040】
次に、本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200により作成されたカタログデータを格納する外部記憶装置であるカタログデータ管理部300について説明する。
【0041】
カタログデータ管理部300としての外部記憶装置は、詳細については後述するが、各処理部によって出力されるパーツ画像と、アセンブリ画像と、ハイライト画像(パーツ強調画像)と、カタログ構成表とのデータを格納する。各データはファイルとして出力される。
【0042】
パーツ画像は、各パーツ形状ごとにそのパーツの形状の画像データが1つ作成され、視線方向IDが1の視線方向から、正射影された画像を順次作成する。正射影画像の作成は公知の技術を用いてよい。
【0043】
このとき、画像の表示領域は正方形とし、次のステップで求める。
まず、パーツ形状のポリゴンデータを構成する各三角形ポリゴンの座標値を視線方向に正射影する。正射影は、図7に示すように、ポリゴンデータの各座標値(x, y, z)を、視線方向として与えられた極座標αおよびβによって、ポリゴンデータの座標系を回転した視線方向の座標系の座標値(i, j, k)に変換することによって行われる。
【0044】
この変換は、次の式によって行われる。
【0045】
【数2】

【0046】
この結果得られる(i, j)座標値が、射影平面(i-j平面)における座標値になる。
【0047】
次に、図8に示すように、射影後の座標値が射影平面上で占める領域を、i軸に平行な2本の線分と、j軸に平行な2本の線分とで囲まれた矩形として求める。矩形は、射影された各座標値のi成分の最大値と最小値、および、j成分の最大値と最小値、imin, imax, jmin, jmaxを抽出することによって得る。
図8の例における内側の実線で示す矩形は、このときの矩形の例である。
【0048】
次に、こうして求められた矩形と中心が一致し、この矩形を包含する最小の正方形の領域を求め、画像の表示領域とする。この正方形は、四隅の座標値の成分となる、i成分の最大値と最小値、および、j成分の最大値と最小値、i'min, i'max, j'min, j'maxとして求め、次の式により計算する。
【0049】
【数3】

【0050】
図8の例における外側の破線で示す矩形は、このときの正方形の例である。
画像の解像度は任意でよいが、例えば480×480pixelなどの予め定められた解像度で出力する。
【0051】
アセンブリ画像は、計算機のグラフィクス処理でアセンブリ形状データから算出された各パーツ形状の画像である。各視線方向ごとに正射影された画像が、パーツ画像と同様に作成される。このとき、画像の表示領域を正方形とし、各パーツ形状のポリゴンデータを構成する、各三角形ポリゴンの座標値を配置行列で変換し、変換後の座標値において、パーツ画像と同様のステップで求める。
画像の解像度は任意でよいが、例えば680×680pixelなどの予め定められた解像度で出力する。
【0052】
ハイライト画像(パーツ強調画像)は、アセンブリデータを構成する各パーツのうち、特定のパーツを、例えば赤などの目立つ色で強調して表示し、他のパーツを、例えば白などの色をベースに半透明で表示し、外観では見えないアセンブリ内部のパーツであっても、その組み付け位置が解るようにした画像データである。本実施形態における詳細については後述する。
【0053】
カタログ構成表は、各視線方向IDごとのアセンブリ画像のファイル名、部品構成表から得られるパーツIDとパーツ番号とパーツ名称、および、各パーツIDに対応した、パーツ画像のファイル名、ハイライト画像のファイル名、配置領域の情報などを一覧表としたデータである。配置領域の計算など、本実施形態における詳細については後述する。
【0054】
次に、図3に示す本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200におけるパーツ画像作成処理部202について説明する。
【0055】
パーツ画像作成処理部202は、次のステップで処理を行う。
ステップS1として、入力部201から視線方向を取得する。
ステップS2として、製品データ管理部からパーツ形状をすべて取得する。
ステップS3として、製品データ管理部から部品構成表を取得する。
ステップS4として、部品構成表を基に、パーツ とパーツ番号とパーツ名称のみを記録したカタログ構成表を作成する。
ステップS5として、各パーツごとにパーツ画像を作成し、カタログデータの一部として、カタログデータ管理部に出力する。パーツ画像の作成の詳細については上述の通りである。
ステップS6として、カタログ構成表にパーツ画像ファイル名を追加し、カタログ構成表をアセンブリ画像作成処理部203に渡す。
【0056】
次に、図3に示す本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200におけるアセンブリ画像作成処理部203について説明する。
【0057】
アセンブリ画像作成処理部203は、次のステップで処理を行う。
ステップS11として、入力部201から視線方向を取得する。
ステップS12として、製品データ管理部100としての外部記憶装置からアセンブリ形状を取得する。
ステップS13として、パーツ画像作成処理部202からカタログ管理表を取得する。
ステップS14として、各視点方向ごとにアセンブリ画像を作成して、カタログデータの一部として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置に出力する。アセンブリ画像作成の詳細については、上述の通りである。
【0058】
ステップS15として、アセンブリ画像の作成時に、上述のようにして画像の表示領域として求めた正方形のi方向の成分の最大値と最小値、及び、j方向の成分の最大値と最小値のデータを、Aimin、Aimax、Ajmin、Ajmaxとして、アセンブリ画像表示領域と呼び、このデータを配置領域計算処理部204に渡す。
【0059】
ステップS16として、カタログ構成表にアセンブリ画像のファイル名と画素数を追加し、カタログ構成表を配置領域計算処理部204に渡す。ここでは、アセンブリ画像の画素数はApix×Apixとする。
【0060】
次に、図3に示す本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200における配置領域計算処理部204について説明する。
【0061】
配置領域計算処理部204は、次のステップで処理を行う。
ステップS21として、入力部201から視線方向を取得する。
ステップS22として、製品データ管理部100としての外部記憶装置からアセンブリ形状を取得する。
ステップS23として、アセンブリ画像作成処理部203からカタログ管理表を取得する。
ステップS24として、アセンブリ画像作成処理部203からアセンブリ画像表示領域を取得する。
【0062】
ステップS25として、各視線方向ごと、アセンブリ形状を構成する各パーツごとに次の処理を行う。
(a) パーツ形状のポリゴンデータを取得し、三角形ポリゴンの各座標値を配置配列で変換する。
(b) 変換後の各座標値を視線方向に正射影し、ここでは、射影後の座標値がPiとPjとする。この処理は、パーツ画像における正射影画像の作成として上述した処理と同じである。
【0063】
(c) 図9に例示するようにして、カタログ管理表に記述されているアセンブリ画像の画素数と、(b)の射影後座標値PiとPjを利用して、各座標値はアセンブリ画像上の位置を計算する。
Pu=(Pi−Aimin)*Apix/(Aimax−Aimin)・・・式1
Pv=(Ajmax−Pj)*Apix/(Ajmax−Ajmin)・・・式2
求めたPuの最大値と最小値、Pvの最大値と最小値は、Pumax、Pumin、Pvmax、Pvminとし、囲まれた領域はハイライトパーツ画像の配置領域である。
【0064】
(d) カタログ構成表の、該当パーツID及び視線方向IDの欄に求めた配置領域の情報を追加する。
【0065】
ステップS26として、カタログ構成表をハイライト画像作成処理部205に渡す。
【0066】
次に、図3に示す本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200におけるハイライト画像作成処理部205について説明する。
【0067】
ハイライト画像作成処理部205は、次のステップで処理を行う。
ステップS31として、入力部201から視線方向を取得する。
ステップS32として、製品データ管理部100としての外部記憶装置からアセンブリ形状を取得する。
ステップS33として、アセンブリ画像作成処理部203からカタログ管理表を取得する。
【0068】
ステップS34として、各視線方向ごとに半透明アセンブリ画像を作成し、カタログデータの一部として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置に出力する。半透明アセンブリ画像(ラスター形式)の作成方法の詳細については後述する。
【0069】
ステップS35として、各視線方向ごと、各パーツごとにハイライトパーツ画像を作成し、カタログデータの一部として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置に出力する。ハイライトパーツ画像の作成方法の詳細については、ベクトル形式、ラスター形式それぞれについて後述する。
【0070】
ステップS36として、カタログ管理表に半透明アセンブリ画像とハイライトパーツ画像のファイル名を追加し、カタログデータの一部として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置に出力する。
【0071】
上記のステップS35に記述されているハイライトパーツ画像作成の処理フローについて、図10を参照して説明する。まず、カタログ構成表から、配置情報とアセンブリ画像画素数を取得する(ステップS41)。下記の式でアセンブリ領域とパーツ領域の面積を計算する(ステップS42)。
SA=Apix×Apix
SP=(Pumax−Pumin)×(Pvmax−Pvmin
【0072】
ステップS42の式で求めたアセンブリ領域とパーツ領域の面積比(SP/SA)が非常に小さい場合(ステップS43)、該当パーツは小さなパーツと判断し、ベクトル形式のハイライトパーツ画像を作成する(ステップS44)。また、小さなパーツと判断されない場合、ラスター形式のハイライトパーツ画像を作成する(ステップS45)。
なお、ここで小さなパーツとする判断基準(閾値)は、例えば、SP/SA<0.0025のように、予め定めた閾値未満であるか否かにより判断することとする。
【0073】
作成されたハイライトパーツ画像を、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置に出力する(ステップS46)。
【0074】
次に、図2、図3に示す、本実施形態によるパーツカタログ自動作成システム200で作成されたデータを格納するカタログデータ管理部300について説明する。
【0075】
カタログデータ管理部300としての外部記憶装置は、カタログ構成表と、半透明アセンブリ画像(ラスター形式)と、ハイライトパーツ画像(ラスター形式)と、ハイライトパーツ画像(ベクトル形式)とのデータを記憶する。
【0076】
<カタログ構成表>
カタログ構成表は、図11に例示するように、アセンブリデータを構成する各パーツのアセンブリID、アセンブリ画像の画素数、視点方向ごとのアセンブリ画像ファイル名、半透明アセンブリ画像ファイル名が記述され、さらに、前記アセンブリに含まれる各パーツのID、番号、名称、パーツ画像ファイル名、及び視点ごとのハイライトパーツ画像のファイル名と配置領域が記述されて構成される。
【0077】
なお、ハイライトパーツ画像ファイル名の拡張子が「.svg」の場合、ベクトル形式の一つSVG形式で作成された画像である。また、「.jpg」の場合、従来と同様に作成されたラスター形式の一つJPEG形式の画像である。
配置領域の計算方法については、配置領域計算処理部204について上述した通りである。
【0078】
<半透明アセンブリ画像(ラスター形式)>
半透明アセンブリ画像は、アセンブリ上で特定パーツの位置と組付け状況を分かりやすく表示するように、アセンブリ全体輪郭を示すための画像で、アセンブリを構成するすべてのパーツを目立たない半透明の色でラスター形式で作成される。この色は、例えば、白などの色をベースに半透明にする([R, G, B, α]=[1.0, 1.0, 1.0, 0.3])。半透明アセンブリ画像の画素数は、アセンブリ画像と同様にApix×Apixである。図12には、半透明アセンブリ画像のサンプルを示している。
【0079】
<ハイライトパーツ画像(ラスター形式)>
ハイライト画像作成処理部205では、小さなパーツと判断されていないパーツに対して、ラスター形式のハイライトパーツ画像を作成する。特定パーツを、例えば赤などの目立つ色で強調して表示し([R, G, B, α]=[1.0, 0.0, 0.0, 1.0])、アセンブリに含まれる特定パーツ以外のパーツを目立たない半透明の色で表示する([R, G, B, α]=[1.0, 1.0, 1.0, 0.3])。特定パーツの配置領域(Pumax、Pumin、Pvmax、Pvminに囲まれる領域)に含まれる画像をラスター形式で作成する。図12には、ラスター形式のハイライトパーツ画像のサンプルを示している。
【0080】
<ハイライトパーツ画像(ベクトル形式)>
ハイライト画像作成処理部205では、小さなパーツと判断されたパーツに対して、ベクトル形式のハイライトパーツ画像を作成する。まず、図9に示された座標系において、配置領域計算処理部204の処理として上述した式1と式2で、特定パーツを構成する三角形ポリゴンの各座標値を計算する。計算された三角形ポリゴンの各頂点の座標を[(Pu1,Pv1),(Pu2,Pv2),(Pu3,Pv3)]とする。ここでは、ベクトル形式の一つでSVG形式で画像を作成する場合を例とする。SVG形式は、XML形式で画像に構成される各要素の形状及び色を記述するものとして規格に定められた形式である。
【0081】
パーツを構成する各三角形ポリゴンを下記のように記述する。
<path d="M Pu1,Pv1 L Pu2,Pv2 Pu3,Pv3 Z"fill="rgb(1.0, 0.0, 0.0)">
path要素のd属性には三角形ポリゴンの形状を記述し、fill属性には色を記述する。ここでは、色をラスター形式ハイライト画像と同様に赤色に指定する。図13は、ベクトル形式(SVG形式)のハイライトパーツ画像データのサンプルを示している。
【0082】
次に、本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400について説明する。
図14は、本実施形態のパーツカタログ閲覧システム400のブロック図を示している。
【0083】
本システムは、下記の機能を含む。
・ ユーザによって指定されたアセンブリデータのアセンブリ画像及び、そのアセンブリデータに含まれるパーツ一覧を表示できる。
・ ユーザによって指定されたパーツのハイライト画像を表示できる
・ ユーザによって指定された視点方向のアセンブリ画像とハイライト画像を表示できる。
・ ユーザによって指定された拡大率(表示倍率)でアセンブリ画像とハイライト画像を拡大して表示できる。
・ ユーザによるリセット操作で、アセンブリ画像とハイライト画像を初期の視点方向と拡大率で表示できる。
【0084】
次に、本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400における操作画面の構成例について説明する。
【0085】
本システムの操作画面例を図15に示す。ここでは、一実施形態として、操作画面は、HTMLファイル及び各種処理を実現するためのJavaScript(登録商標)コードで実装される。
【0086】
アセンブリ選択領域411は、アセンブリ名の一覧が表示される。ユーザは、表示させているアセンブリ名をクリックすることによって、アセンブリを選択できる。
【0087】
視点方向切替ボタン412は、表示するアセンブリ画像またはハイライト画像の視線方向を切替するためのボタンである。初期状態の視線方向IDを1とする。
【0088】
拡大率切替ボタン413は、表示するアセンブリ画像またはハイライト画像の拡大率を切替するためのボタンである。ここでは、初期状態の拡大率を1.0とし、0.25刻みで最大5.0まで拡大することができる。
【0089】
リセットボタン414は、表示するアセンブリ画像またはハイライト画像の拡大率と視線方向を初期状態にリセットするためのボタンである。
【0090】
アセンブリ画像表示領域415は、アセンブリ画像及び指定されたパーツのハイライト画像を表示する領域である。
【0091】
パーツ一覧領域416は、指定されたアセンブリに含まれるパーツ画像417の一覧を表示する領域である。パーツ画像はパーツ一覧領域に表示しきれない場合、スクロールバー418が表示される。
【0092】
次に、図14に示す本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400における入力部401について説明する。
【0093】
ユーザは、入力部401からアセンブリ指定、パーツ指定、視線方向切替、拡大率切替、リセットを行うことができる。
【0094】
アセンブリ指定は、操作画面のアセンブリ画像表示領域に表示されているアセンブリをクリックすることによって指定する。パーツ指定は、操作画面のパーツ一覧領域に表示されているパーツ画像をクリックすることによって指定する。視線方向切替は、操作画面の視点方向切替ボタンをクリックすることによって切替する。拡大率切替は、操作画面の拡大率切替ボタンをクリックすることによって切替する。リセットは、操作画面のリセットボタンをクリックすることによってリセットする。
【0095】
次に、図14に示す本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400におけるアセンブリ指定処理部402について説明する。
【0096】
アセンブリ指定処理部402は、次のステップで処理を行う。
ステップS51として、入力部401から指定されたアセンブリIDを取得する。
ステップS52として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置からカタログ構成表を取得する。
ステップS53として、指定されたアセンブリIDをアセンブリ画像表示処理部404に渡す
ステップS54として、カタログ構成表から、指定されたアセンブリIDに含まれるパーツ画像ファイル名のリストを取得し、パーツ画像表示処理部403に渡す
【0097】
次に、図14に示す本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400におけるパーツ画像表示処理部403について説明する。
【0098】
パーツ画像表示処理部403は、次の処理を行う。
アセンブリ指定処理部402からパーツ画像ファイル名のリストを受け取った場合、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置から該当するパーツ画像を取得し、そのリストを表示部に渡す。
【0099】
入力部401からパーツが指定された場合、受け取ったパーツIDをアセンブリ画像表示処理部404に渡す。
【0100】
次に、図14に示す本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400におけるアセンブリ画像表示処理部404について説明する。
【0101】
アセンブリ画像表示処理部404は、指定されたアセンブリID、表示視線方向ID、拡大率、ハイライトパーツのパーツIDと配置情報を常に保持する。初期状態では、表示視線方向IDは1、拡大率は1.0となっているが、アセンブリID、ハイライトパーツのパーツIDと配置情報には値が入っていない。また、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置からカタログ構成表を取得しておく。
【0102】
(a)アセンブリ指定処理部402からアセンブリIDを受け取った場合
アセンブリ画像表示処理部404は、次のステップで処理を行う。
ステップS61として、アセンブリIDを保持する。
ステップS62として、保持されているパーツIDをクリアする。
ステップS63として、カタログ構成表からアセンブリIDと保持されている表示視線方向IDと一致するアセンブリ画像ファイル名を取得する。
ステップS64として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置からアセンブリ画像ファイル名と一致するアセンブリ画像を取得する。
ステップS65として、保持された拡大率は1.0より大きい場合、アセンブリ画像の拡大処理を行い、処理されたアセンブリ画像を表示部に渡す。アセンブリ画像の表示処理方法については、表示部405の説明として後述する。
【0103】
(b)パーツ画像表示処理部403からパーツIDを受け取った場合
アセンブリ画像表示処理部404は、次のステップで処理を行う。
ステップS71として、パーツIDを保持する。
ステップS72として、カタログ構成表からアセンブリIDと保持されている表示視線方向IDと一致する半透明アセンブリ画像ファイル名を取得する。
ステップS73として、カタログ構成表からパーツIDと保持されている表示視線方向IDと一致するハイライトパーツ画像ファイル名と配置情報を取得する。
ステップS74として、ステップS73で取得した配置情報を保持する。
ステップS75として、カタログデータ管理部300としての外部記憶装置から半透明アセンブリ画像とハイライトパーツ画像を取得する。
ステップS76として、配置情報に基づいて、半透明アセンブリ画像とハイライトパーツ画像を重ね合わせる。さらに、保持された拡大率は1.0より大きい場合、合成されたハイライト画像の拡大処理を行い、処理されたハイライト画像を表示部に渡す。ハイライト画像の表示処理方法については、表示部405の説明として後述する。
【0104】
(c)入力部401から視線方向切替を受け取った場合
アセンブリ画像表示処理部404は、アセンブリIDに保持されている値があって、パーツIDには保持されている値がない場合、次のステップで処理を行う。
ステップS81として、指定された視線方向を保持する。
ステップS82として、以下は、アセンブリ指定処理部402からアセンブリIDを受け取った場合のステップS63〜S65と同様の処理を行う。
【0105】
アセンブリIDとパーツIDにともに保持されている値がある場合、次のステップで処理を行う。
ステップS91として、指定された視線方向を保持する。
ステップS92として、以下は、パーツ画像表示処理部403からパーツIDを受け取った場合のステップS72〜S76と同様の処理を行う。
【0106】
(d)入力部401から拡大率切替を受け取った場合
アセンブリ画像表示処理部404は、アセンブリIDに保持されている値があって、パーツIDには保持されている値がない場合、次のステップで処理を行う。
ステップS101として、指定された拡大率を保持する。
ステップS102として、以下は、アセンブリ指定処理部402からアセンブリIDを受け取った場合のステップS63〜S65と同様の処理を行う。
【0107】
アセンブリIDとパーツIDにともに保持されている値がある場合、次のステップで処理を行う。
ステップS111として、指定された拡大率を保持する。
ステップS112として、以下は、パーツ画像表示処理部403からパーツIDを受け取った場合のステップS72〜S76と同様の処理を行う。
【0108】
(e)入力部401からリセットを受け取った場合
アセンブリ画像表示処理部404は、アセンブリIDに保持されている値があって、パーツIDには保持されている値がない場合、次のステップで処理を行う。
ステップS121として、拡大率を1.0、表示視線方向IDを1、とリセットする。
ステップS122として、以下は、アセンブリ指定処理部402からアセンブリIDを受け取った場合のステップS63〜S65と同様の処理を行う。
【0109】
アセンブリIDとパーツIDにともに保持されている値がある場合、次のステップで処理を行う。
ステップS131として、拡大率を1.0、表示視線方向IDを1、とリセットする。
ステップS132として、以下は、パーツ画像表示処理部403からパーツIDを受け取った場合のステップS72〜S76と同様の処理を行う。
【0110】
次に、図14に示す本実施形態によるパーツカタログ閲覧システム400における表示部405について説明する。
【0111】
表示部405は、パーツ画像表示処理部403からパーツ画像リストを受け取った場合、操作画面のパーツ一覧領域に各パーツのサムネール画像を一覧で表示する。
【0112】
アセンブリ画像表示処理部404からアセンブリ画像またはハイライト画像を受け取った場合、操作画面のアセンブリ画像表示領域に表示する。
【0113】
次に、表示部405でアセンブリ画像を表示する方法について説明する。
ここでは、図11のカタログ構成表に記述されている情報を例とする。アセンブリIDは「1」で、視点方向IDは「1」の場合、アセンブリ画像は「A_1.jpg」で、画素数は「(680,680)」になる。
【0114】
操作画面に表示されるアセンブリ画像は、下記のように指定する。
<img src="A_1.jpg" id="assemble" style="position:absolute; left:0px; top:0px; z-index:1;" height="680" width="680">
img要素のsrc属性には表示するアセンブリ画像のファイル名を指定する。style属性には、表示する画像の位置と重ねる順番を指定する。height属性には表示する画像の縦方向のサイズを指定する。width属性には表示する画像の横方向のサイズを指定する。
【0115】
アセンブリ画像の画素数は680×680とすると、初期表示では、前記のように「" height="680" width="680"」のように指定する。
【0116】
ユーザによって、拡大率切替がされた場合、例えば、拡大率は1.25になったとすると、画像の横方向と縦方向のサイズは、ともに680×1.25=850になり、下記のように指定することによって、アセンブリ画像が指定された拡大率で拡大される。
<img src="A_1.jpg" id="assemble" style="position:absolute; left:0px; top:0px; z-index:1;" height="850" width="850">
【0117】
次に、表示部405でハイライト画像を表示する方法について説明する。
(a)ベクトル形式ハイライトパーツ画像を利用した場合(小さなパーツ)
ここでは、図11のカタログ構成表に記述されている情報を例とする。アセンブリIDは「1」で、視点方向IDは「1」の場合、半透明アセンブリ画像は「A_b_1.jpg」で、画素数は「(680,680)」になる。さらに、パーツIDは「3」の場合、ハイライトパーツ画像は「P3_1.svg」である。
【0118】
図16に、通常倍率でのハイライト画像表示の記述例(ベクトル形式)を示す。
この図16に示されているサンプルのように、ラスター形式の半透明アセンブリ画像とベクトル形式のハイライトパーツ画像を重ねて表示する。
【0119】
リスト1は、半透明アセンブリ画像を表示する部分で、アセンブリ画像を表示する方法として上述と同様に指定する。
【0120】
リスト2は、ベクトル形式ハイライトパーツ画像を表示する部分である。object要素のstyle属性で表示する画像の位置と重ねる順番を指定する。data属性で表示するハイライトパーツ画像のファイル名を指定する。type属性には、”image/svg+xml”を指定し、データタイプはSVG形式とする。height属性には表示する画像の縦方向のサイズを指定する。width属性には表示する画像の横方向のサイズを指定する。ハイライトパーツ画像の表示位置については、前記ハイライトパーツ画像(ベクトル形式)に記述されたように、ベクトル形式のハイライトパーツ画像の座標は、半透明アセンブリ画像左上の頂点を原点として計算されたもので、半透明アセンブリ画像を操作画面領域の左上に合わせて表示する場合、ハイライトパーツ画像の表示位置を特に指定する必要がない。
【0121】
図17に、ハイライト画像を拡大表示した際の記述例(ベクトル形式)を示す。
ユーザによって、拡大率切替がされた場合、例えば、拡大率は1.25になったとすると、画像の横方向と縦方向のサイズは、ともに680×1.25=850になり、図17のように指定することによって、ハイライト画像が指定された拡大率で拡大される。
【0122】
半透明アセンブリ画像を拡大して表示する部分については、表示部405でアセンブリ画像を表示する方法と同様である。
【0123】
ベクトル形式のハイライトパーツ画像を拡大して表示する部分は、リスト3とリスト4のように記述する。リスト3では、object要素のheight属性とwidth属性を拡大されたサイズに変更する。ただし、SVG形式の画像の場合、前記指定によって、表示する画像の領域サイズだけ大きくなって、SVG形式の画像の部分は拡大されないので、さらにリスト4に示されたsetScale()メソッドのように、SVG形式のハイライト画像データを取得して、SVG形式内で利用可能なtransform属性に「scale(1.25)」と指定することで、SVG形式画像を拡大する。拡大されたハイライトパーツ画像の表示位置については、初期表示の場合と同様に、半透明アセンブリ画像を操作画面領域の左上に合わせて表示する場合、ハイライトパーツ画像の表示位置を特に指定する必要がない。
【0124】
(b)ラスター形式ハイライトパーツ画像を利用した場合(小さなパーツではない)
ここでは、図11のカタログ構成表に記述されている情報を例とする。アセンブリIDは「1」で、視点方向IDは「1」の場合、半透明アセンブリ画像は「A_b_1.jpg」で、画素数は「(680, 680)」になる。さらに、パーツIDは「1」の場合、ハイライトパーツ画像は「P1_1.jpg」で、配置領域は「(79,53)(561,587)」で、すなわち、「Pumin =79, Pvmin =53, Pumax =561, Pvmax =587」である。
【0125】
図18に、通常倍率でのハイライト画像表示の記述例(ラスター形式)を示す。
図18に示されているサンプルのように、ラスター形式の半透明アセンブリ画像とラスター形式のハイライトパーツ画像を重ねて表示する。
【0126】
図18のリスト5は、半透明アセンブリ画像を表示する部分で、表示部405によるアセンブリ画像を表示する方法として上述と同様に指定する。
【0127】
図18のリスト6は、ラスター形式ハイライトパーツ画像を表示する部分で、記述方法は、表示部405によるアセンブリ画像を表示する方法として上述と同様であるが、表示位置と表示サイズの指定は、該当パーツの配置領域に基づいて指定する。表示位置は、ハイライトパーツ画像を表示するためのimg要素のstyle属性に「left:79px(Pumin); top:53px(Pvmin)」と指定する。表示サイズは、img要素のheight属性とwidth属性に「height="534" (Pvmax -Pvmin) width="482"(Pumax-Pumin)」と指定する。
【0128】
図19に、ハイライト画像を拡大表示した際の記述例(ラスター形式)を示す。
ユーザによって、拡大率切替がされた場合、例えば、拡大率は1.25になったとすると、画像の横方向と縦方向のサイズは、ともに680×1.25=850になり、図19のように指定することによって、ハイライト画像が指定された拡大率で拡大される。
【0129】
半透明アセンブリ画像を拡大して表示する部分(リスト7)は、表示部405によるアセンブリ画像を表示する方法として上述と同様である。
【0130】
ラスター形式ハイライトパーツ画像を表示する部分(リスト8)は、表示部405によるアセンブリ画像を表示する方法と同様であるが、表示位置と表示サイズの指定は、該当パーツの配置領域を拡大倍率に合わせて拡大して指定する。表示位置は、初期表示時に指定された横方向と縦方向の値をともに1.25倍にし、ハイライトパーツ画像を表示するためのimg要素のstyle属性に「left:95px(Pumin×1.25); top:64px(Pvmin×1.25)」と指定する。表示サイズも、初期表示時に指定された横方向と縦方向のサイズをともに1.25倍にし、img要素のheight属性とwidth属性に「height="641" ((Pvmax -Pvmin)×1.25) width="578"((Pumax-Pumin)×1.25)」と指定する。
【0131】
以上のように、上述した実施形態におけるパーツカタログ自動作成システム200は、複数のパーツから構成される3次元形状モデルの画像について、パーツを選択させるための画像を作成するパーツカタログ自動作成システムにおいて、3次元空間上における視線方向を入力装置から取得する入力部を備える。
また、パーツカタログ自動作成システム200は、その入力部から視線方向を取得し、製品データ管理部からパーツ形状と部品構成表データを取得し、パーツの形状を視線方向に正射影した2次元画像、および、この2次元画像のファイル名と、部品構成表データから得られるパーツID、パーツ番号、パーツ名称を記したカタログ構成表データを作成するパーツ画像作成処理部を備える。
また、パーツカタログ自動作成システム200は、入力部から視線方向を取得し、パーツ画像作成処理部からカタログ構成表データを取得し、製品データ管理部からアセンブリ形状を取得し、アセンブリの形状を視線方向に正射影した2次元画像、および、この2次元画像の表示領域を記録したデータ、この2次元画像のファイル名とサイズ情報を追記したカタログ構成表データを作成するアセンブリ画像作成処理部を備える。
また、パーツカタログ自動作成システム200は、入力部から視線方向を取得し、アセンブリ画像作成処理部からカタログ構成表データとアセンブリの形状を視線方向に正射影した2次元画像の表示領域を記録したデータを取得し、製品データ管理部からアセンブリ形状を取得し、アセンブリの形状を視線方向に正射影した2次元画像の表示領域内で特定のパーツが位置する配置領域の情報を追記したカタログ構成表を作成する配置領域計算処理部を備える。
また、パーツカタログ自動作成システム200は、入力部から視線方向を取得し、配置領域計算処理部からカタログ構成表データを取得し、製品データ管理部からアセンブリ形状を取得し、アセンブリの形状を視線方向に正射影し、カタログ構成表に記述されたアセンブリ画像サイズ情報及び特定パーツの上記視線方向の配置領域情報に基づいて上記パーツが小さなパーツかどうかを判定し、小さなパーツと判定した場合、上記パーツを目立つ色で表示できるベクトル形式画像、それ以外のパーツを上記配置領域範囲内に含まれるアセンブリの形状を半透明色で、かつ、特定のパーツを目立つ色で表示できるラスター形式画像、さらにアセンブリの形状全体を半透明色で表示できるラスター形式画像、および上記画像のファイル名を追記したカタログ構成表データを作成するハイライト画像作成処理部を備える。
【0132】
また、上述した実施形態におけるパーツカタログ自動作成システム200では、上記アセンブリ画像のサイズ情報を画素数としている。
【0133】
また、上述した実施形態におけるパーツカタログ自動作成システム200では、上記の小さなパーツの判定方法として、アセンブリ画像のサイズ情報を用いてアセンブリ画像の面積を計算し、パーツの配置領域情報を用いて配置領域の面積を計算する。そして、パーツ配置領域とアセンブリ画像の面積比は、事前に決められた閾値より小さい場合、小さなパーツと判定する。
【0134】
また、上述した実施形態におけるパーツカタログ自動作成システム200では、ベクトル形式ハイライトパーツ画像の作成方法として、アセンブリの形状を視線方向に正射影し、アセンブリ画像の水平方向を横軸、垂直方向を縦軸、1画素を単位とした直交座標系において、上記正射影で求めた特定のパーツを構成する三角形ポリゴンの各座標値を再計算し、計算された座標値を用いてベクトル形式で特定パーツの形状を記述する。
【0135】
また、上述した実施形態におけるパーツカタログ閲覧システム400は、複数のパーツから構成される3次元形状モデルから作成された2次元画像について、特定のパーツの選択を可能にするパーツカタログ閲覧システムにおいて、特定のアセンブリを指定するアセンブリIDと、特定の2次元画像を指定するパーツIDと、2次元画像の視線方向の切り替えを指定するための通知と、2次元画像の拡大率(表示倍率)の切り替えを指定するための通知と、2次元画像の表示を初期状態にすることを指定するための通知を入力装置から取得する入力部を備える。
また、パーツカタログ閲覧システム400は、入力部からアセンブリIDを取得し、カタログデータ管理部からカタログ構成表を取得し、指定されたアセンブリに含まれるパーツ画像ファイル名をリストしたパーツ画像ファイル名リストを作成するアセンブリ指定処理部を備える。
また、パーツカタログ閲覧システム400は、アセンブリ指定処理部からパーツ画像ファイル名リストをデータとして伴うパーツ一覧切替の通知を取得し、パーツ画像ファイル名リストに記されたパーツの2次元画像をカタログデータ管理部から取得してパーツの2次元画像をリスト表示させ、リスト表示されたパーツのうちの1つを選択したことを示すパーツIDを入力部から取得するパーツ画像表示処理部を備える。
また、パーツカタログ閲覧システム400は、パーツ画像表示処理部からパーツIDをデータとして伴うハイライト画像切替の通知を取得し、カタログデータ管理部からカタログ構成表、半透明アセンブリ画像、ハイライトパーツ画像を取得し、カタログ構成表に記述されている特定パーツの配置領域情報に基づき、半透明アセンブリ画像とラスター形式またはベクトル形式のハイライトパーツ画像を重ね合わせて、アセンブリ内部のパーツでもアセンブリ内の位置を確認することができるハイライト画像によるアセンブリの2次元画像を表示させ、入力部から2次元画像の視線方向の切り替えを指定するための通知を取得し、視線方向を切り替えた半透明アセンブリ画像とハイライトパーツ画像によるアセンブリの2次元画像を表示させ、入力部から2次元画像の表示を初期状態にすることを指定するための通知を取得し、アセンブリの2次元画像の表示を初期状態にさせ、入力部から2次元画像の拡大率の切り替えを指定するための通知を取得し、上記特定パーツの配置領域を再計算し、さらにハイライトパーツ画像はベクトル形式の場合、上記の特定パーツの形状を記述するデータを拡大率に基づいて再計算し、上記計算された配置領域とパーツ形状を記述するデータを用いて、半透明アセンブリ画像とラスター形式またはベクトル形式のハイライトパーツ画像を重ね合わせて、拡大率を切り替えたハイライト画像によるアセンブリの2次元画像を表示させるアセンブリ画像表示処理部を備える。
また、パーツカタログ閲覧システム400は、パーツ画像表示処理部からパーツ画像を取得してパーツの2次元画像を表示し、アセンブリ画像表示処理部からアセンブリ画像やハイライト画像を取得してアセンブリの2次元画像を表示する表示部を備える。
【0136】
ここで、従来のシステムのように、作成されるパーツ強調画像がラスター形式であると、画素数を増やすことによって、モデル全体画像に比べて、ある範囲の小さいパーツ強調画像であれば拡大しても鮮明に表示できるが、しかし、拡大して鮮明に表示できる倍率には限界がある。特に非常に小さくて形状の複雑なパーツの場合、かなり大きく拡大する必要があって、ラスター形式である以上、拡大すると輪郭がぼやけて形状をはっきり確認できないという問題を根本的に解決できていなかった。また、さらに画像数を増やすことによって、より大きく拡大することが可能になるが、その場合、データサイズが膨大になり実用的でなかった。
【0137】
これに対し、上述した実施形態では、3次元モデルの形状を入力視線方向に対する投影面に投影し、その投影画像からモデル全体矩形領域と、3次元モデルを構成する各パーツのパーツ矩形領域を算出し、各矩形領域に基づき各画像を切り出す。
そして、切り出す画像から強調画像表示に用いる画像を作成する際、モデル全体領域とパーツ領域の面積の比によって小さなパーツと判断されたパーツは、ベクトル形式の画像を作成する。そうすることによって、極めて小さなパーツであっても、任意の倍率で拡大しても鮮明に表示できるようにしている。さらに、小さなパーツと判断されたパーツのみ、このベクトル形式画像の作成対象となるため、従来法と比べてデータ容量にはほとんど影響を及ぼさないようにすることができる。
【0138】
以上のように、上述した実施形態によれば、アセンブリデータ全体と比べて非常に小さなパーツのハイライト画像をベクトル形式で作成するだけで、特定のパーツのハイライト画像を任意倍率で拡大しても、鮮明に表示することができ、パーツの形状を確認しやすくすることができる。
【0139】
さらに、本実施形態では、上述のように、パーツカタログ自動作成システム・閲覧システムに利用される各種画像データ全体のサイズをなるべく小さくするように、小さなパーツかどうかを判断する基準(閾値)を予め設定している。このことにより、小さなパーツと判断されたパーツについては本実施形態で解決しようとする問題の対象とし、ベクトル形式の画像を作成し、それ以外のパーツは問題の対象とせず、従来通りのラスター形式の画像を作成する。
【0140】
このため、本実施形態のパーツカタログ自動作成システム200によれば、画像全体のデータサイズにほとんど影響を与えることなく、小さなパーツであっても細部まで鮮明に見えるように表示可能なパーツカタログのデータを自動作成することができる。
【0141】
また、本実施形態のパーツカタログ閲覧システム400によれば、そのパーツカタログのデータにより、小さなパーツであっても細部まで鮮明に見えるように表示させることができる。
【0142】
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
【0143】
例えば、本明細書における「システム」とは、特定の機能を実現する機能モジュールが論理的に集合したもののことであり、それら機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問われるものではない。
例えば、本実施形態のパーツカタログ自動作成システム200やパーツカタログ閲覧システム400が1つの装置で実現されてもよく、複数の装置で実現されてもよい。
【0144】
また、上述した各実施形態としてのパーツカタログ自動作成システム200やパーツカタログ閲覧システム400を実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施形態による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えばハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROM等を用いてよい。
【0145】
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御されるコンピュータに、上述した実施形態における各機能を実現させることができる。
【符号の説明】
【0146】
100 製品データ管理部
200 パーツカタログ自動作成システム
201 入力部
202 パーツ画像作成処理部
203 アセンブリ画像作成処理部
204 配置領域計算処理部
205 ハイライト画像作成処理部
300 カタログデータ管理部
400 パーツカタログ閲覧システム
401 入力部
402 アセンブリ指定処理部
403 パーツ画像表示処理部
404 アセンブリ画像表示処理部
405 表示部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0147】
【特許文献1】特開2008−65586号公報
【特許文献2】特開2009−134708号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を構成する部品のリスト情報および該リスト情報における各部品の3次元の形状データを含む製品データに基づいて、所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する画像作成手段と、
前記リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断するサイズ判断手段と、
前記画像作成手段により作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する出力手段と、を備え、
前記画像作成手段は、
前記サイズ判断手段により前記所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成し、
前記サイズ判断手段により前記所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成することを特徴とするパーツカタログ作成装置。
【請求項2】
前記サイズ判断手段は、前記リスト情報における各部品全体に対して前記画像作成手段で作成される全体の2次元画像サイズと、前記リスト情報における各部品に対して前記画像作成手段で作成される部品の2次元画像サイズとを比較し、前記全体の2次元画像サイズに対する前記部品の2次元画像サイズのサイズ比が所定の閾値未満である場合に、該サイズ比が所定の大きさよりも小さいと判断することを特徴とする請求項1記載のパーツカタログ作成装置。
【請求項3】
部品の3次元の形状データに基づいて該部品の配置領域サイズを算出する配置領域計算手段を備え、
前記サイズ判断手段は、部品に対して前記配置領域計算手段で算出された該部品の配置領域サイズを、前記画像作成手段で作成される該部品の2次元画像サイズとして前記比較を行うことを特徴とする請求項2記載のパーツカタログ作成装置。
【請求項4】
前記2次元画像サイズの比較では、画素数の比によりサイズ比とすることを特徴とする請求項2または3記載のパーツカタログ作成装置。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載のパーツカタログ作成装置により作成されたパーツカタログデータを表示するパーツカタログ閲覧装置であって、
前記リスト情報における各部品全体に対して作成された全体の2次元画像に対する所定の部品についての前記パーツ強調画像の表示倍率を切り替える倍率切替手段と、
前記倍率切替手段で切り替えられた表示倍率による前記パーツ強調画像を、前記全体の2次元画像に重ね合わせて表示する重ね合わせ表示手段と、を備えたことを特徴とするパーツカタログ閲覧装置。
【請求項6】
製品を構成する部品のリスト情報および該リスト情報における各部品の3次元の形状データを含む製品データに基づいて、所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する画像作成手順と、
前記リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断するサイズ判断手順と、
前記画像作成手順により作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する出力手順と、をコンピュータに実行させ、
前記画像作成手順では、
前記サイズ判断手順により前記所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成し、
前記サイズ判断手順により前記所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成することを特徴とするパーツカタログ作成プログラム。
【請求項7】
前記サイズ判断手順では、前記リスト情報における各部品全体に対して前記画像作成手順で作成される全体の2次元画像サイズと、前記リスト情報における各部品に対して前記画像作成手順で作成される部品の2次元画像サイズとを比較し、前記全体の2次元画像サイズに対する前記部品の2次元画像サイズのサイズ比が所定の閾値未満である場合に、該サイズ比が所定の大きさよりも小さいと判断することを特徴とする請求項6記載のパーツカタログ作成プログラム。
【請求項8】
部品の3次元の形状データに基づいて該部品の配置領域サイズを算出する配置領域計算手順を前記コンピュータに実行させ、
前記サイズ判断手順では、部品に対して前記配置領域計算手順で算出された該部品の配置領域サイズを、前記画像作成手順で作成される該部品の2次元画像サイズとして前記比較を行うことを特徴とする請求項7記載のパーツカタログ作成プログラム。
【請求項9】
請求項6から8の何れか1項に記載のパーツカタログ作成プログラムにより作成されたパーツカタログデータを表示するパーツカタログ閲覧プログラムであって、
前記リスト情報における各部品全体に対して作成された全体の2次元画像に対する所定の部品についての前記パーツ強調画像の表示倍率を切り替える倍率切替手順と、
前記倍率切替手順で切り替えられた表示倍率による前記パーツ強調画像を、前記全体の2次元画像に重ね合わせて表示する重ね合わせ表示手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とするパーツカタログ閲覧プログラム。
【請求項10】
製品を構成する部品のリスト情報および該リスト情報における各部品の3次元の形状データを含む製品データに基づいて、所定の視線ベクトルにより2次元画像を作成する画像作成工程と、
前記リスト情報に含まれる部品全体のサイズに対する部品サイズのサイズ比が所定の大きさよりも小さいか否かを判断するサイズ判断工程と、
前記画像作成工程により作成された2次元画像をパーツカタログデータの一部に含めて出力する出力工程と、を備え、
前記画像作成工程では、
前記サイズ判断工程により前記所定の大きさよりも小さいと判断された部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をベクトル形式で作成し、
前記サイズ判断工程により前記所定の大きさよりも小さいと判断されていない部品については当該部品を強調表示するパーツ強調画像をラスター形式で作成することを特徴とするパーツカタログ作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図9】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−109504(P2013−109504A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252987(P2011−252987)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】