説明

パーマ用処理液とそのパーマ用処理液を使用するパーマ処理方法

【課題】色々な種類の髪質に応じて、カールパーマ用第一液の前に前処理液をかけてパーマのかかりを良くしたり、毛髪の傷みを無くしたりすると共に、カールパーマ用第一液とカールパーマ用第二液との間の中間洗いを省略することができるパーマ用処理液とそのパーマ用処理液を使用するパーマ処理方法を提供する。
【解決手段】カールパーマ用第一液を毛髪につける前に、特殊な水(創生水)とアルギニンとを混合しその混合水のpHを9≦pH≦10としたパーマ用第一処理液と、特殊な水(創生水)とクエン酸とを混合しその混合水のpHを2≦pH≦3としたパーマ用第二処理液と、のどちらか一方を毛髪につけ、カールパーマ用第一液の後でカールパーマ用第二液の前に、パーマ用第一処理液とパーマ用第二処理液のうちのどちらか他方を毛髪につける。これによって、カールパーマ用第一液の後でカールパーマ用第二液の前に従来必要とした中間洗髪を省略できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カールパーマ用第一液とカールパーマ用第二液を用いてパーマをかける場合に使用するもので、人体に害を与えることがない安全なパーマ用処理液とそのパーマ用処理液を使用するパーマ処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
美容院等において使用されているパーマ液は、毛髪のS−S結合を切って毛髪をカールし易くするカールパーマ用第一液(特許文献1)と、カールした状態の毛髪を一定期間その形を保持するカールパーマ用第二液(特許文献2)との2種類の液体がある。カールパーマ用第一液はアルカリ性であり、カールパーマ用第二液は酸性である。パーマをかける場合には、先ず毛髪を洗ってきれいにし、その後、毛髪をカールに巻き、次にカールパーマ用第一液を用いてパーマをかける。カールパーマ用第一液をかけた後、例えば約20分程度放置すると、ロッドに巻かれた毛髪は毛先まで綺麗にカールされる。
【0003】
パーマ液第二液をかける前に毛髪を洗い、毛髪からカールパーマ用第一液を一旦洗い流す。その洗髪の後、毛髪にカールパーマ用第二液をかけ、例えば10分程度放置する。カールパーマ用第二液をかけることによってカールした状態の形を長期間保持できるものとなる。カールパーマ用第二液をかけて所定の時間を経過した後、ロッドを外し、毛髪を水洗いし、乾燥させる。これによって、先端に至るまで均一にきっちりカールされる。
【0004】
カールパーマ用第一液とカールパーマ用第二液との間に洗髪を行っているが、その洗髪は、カールパーマ用第一液をかけてアルカリ性にした毛髪に酸性の液(カールパーマ用第二液)をかけた場合、アルカリと酸との混合によって熱が発生し、発生した熱によって毛髪を傷める。この発熱による毛髪の損傷を防止するため、カールパーマ用第一液をつけた後、一旦洗髪を行って毛髪を中性にし、その後カールパーマ用第二液をつけていた。
【0005】
【特許文献1】特開平8−40849
【特許文献2】特開2002−363043
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
パーマをかけようとする人の髪質は、いろいろな種類のものがある。髪質には、例えば、硬い髪や、くせ毛や縮れ毛のある髪や、毛染めパーマをしている髪や、分け毛等の傷んでいる毛髪等がある。従来のパーマ処理方法では、パーマをかけようとする人の髪質に合わせた事前の処理を何ら処理を行っていなかった。このため、例えば、硬い髪や、くせ毛や縮れ毛のある髪や、毛染めパーマをしている髪の場合には、カールパーマ用第一液を用いてパーマをかけても、パーマのかかりが悪いという不具合があった。一方、傷んでいる毛髪の場合には、そのままカールパーマ用第一液を用いてパーマをかけると、毛髪の傷みが更に進むと言う不具合があった。
【0007】
更に、カールパーマ用第一液とカールパーマ用第二液の間の中間洗髪は、約15〜20分の時間がかかるものであった。パーマをかける場合には、カールパーマ用第一液をかける前の事前洗髪と、カールパーマ用第一液とカールパーマ用第二液の間の中間洗髪と、カールパーマ用第二液をかけた後の事後洗髪との3回の洗髪を必要とした。パーマをかける際に3回の洗髪回数は、お客でいやがる人が多く、更に、美容院側でも時間がかかって効率が悪いという不具合があった。
【0008】
市販のカールパーマ用第一液の中には界面活性剤が含まれており、中間洗いを水道水で行う場合には、界面活性剤が水道水に含まれている塩素と反応して、有害物質であるダイオキシンが発生し、毛髪にダイオキシンが付着するという不具合があった。
【0009】
本発明は上記不具合を解消するもので、いろいろな種類の髪質に応じて、カールパーマ用第一液の前に前処理液をかけてパーマのかかりを良くしたり、毛髪の傷みを無くしたりすると共に、カールパーマ用第一液とカールパーマ用第二液のと間の中間洗いを省略することができるパーマ用処理液とそのパーマ用処理液を使用するパーマ処理方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るパーマ処理方法は、毛髪をカールし易くするカールパーマ用第一液を使用して毛髪をカールし、その後、カールパーマ用第二液を使用してカールした状態の形を保持するパーマ処理方法において、最初にイオン交換樹脂に通過させその後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、アルギニンとを混合し、その混合水のpHを9≦pH≦10としたパーマ用第一処理液と、最初にイオン交換樹脂に通過させその後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、クエン酸とを混合し、その混合水のpHを2≦pH≦3としたパーマ用第二処理液と、のどちらかを前記カールパーマ用第一液を使用して毛髪をカールする前に毛髪につけ、その後、カールパーマ用第一液を毛髪につけて毛髪をカールし、その後、カールパーマ用第一液の前に毛髪につけたものが前記パーマ用第一処理液の場合には前記パーマ用第二処理液をつけて
毛髪にかかっている液を中性とするか、カールパーマ用第一液の前に毛髪につけたものが前記パーマ用第二処理液の場合には前記パーマ用第一処理液をつけて毛髪にかかっている液を中性とするかのいずれかとし、その後、前記カールパーマ用第二液を毛髪につけることを特徴とするものである。本発明のパーマ処理方法は、前記クエン酸を梅酢としたことを特徴とするものである。本発明のパーマ処理方法は、火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は、黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの1つから成る岩石としたことを特徴とするものである。本発明のパーマ処理方法は、前記トルマリンにアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成る金属とを混在させたものとしたことを特徴とするものである。本発明のパーマ処理方法は、前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とするものである。本発明のパーマ処理方法は、前記トルマリンは、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。本発明のパーマ処理方法は、前記岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係るパーマ用処理液(第一処理液)は、最初にイオン交換樹脂に通過させその後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、アルギニンとを混合し、その混合水のpHを9≦pH≦10としたことを特徴とするものである。本発明は、火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は、黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの1つから成る岩石としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンにアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成る金属とを混在させたものとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンは、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。本発明は、前記岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【0012】
本発明に係るパーマ用処理液(第二処理液)は、最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、クエン酸とを混合し、その混合水のpHを2≦pH≦3としたことを特徴とするものである。本発明は、前記クエン酸を梅酢としたことを特徴とするものである。本発明は、火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は、黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの1つから成る岩石としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンにアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成る金属とを混在させたものとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンは、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。本発明は、前記岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るパーマ処理方法によれば、カールパーマ用第一液を使用する前に、パーマをかける人の毛髪の髪質に応じて、第一処理液か第二処理液のいずれか一方をかけ、その後、カールパーマ用第一液をかけるものである。硬い髪や、くせ毛や縮れ毛のある髪や、毛染めパーマをしている髪に、アルカリ性の第一処理液をかけることによって、その後にカールパーマ用第一液をかけた場合に、パーマのかかりを良くすることができる。一方、分け毛等の傷んでいる毛髪に酸性の第二処理液をかけることによって、その後にカールパーマ用第一液をかけた場合に、毛髪を傷めることなくパーマをかけることができる。言い換えると、カールパーマ用第一液を使用する前に、パーマをかける人の毛髪の髪質に応じて、アルカリ性の第一処理液か酸性の第二処理液のいずれか一方をかけることで、カールパーマ用第一液の効果等を高めることができるものである。
【0014】
アルカリ性の第一処理液か酸性の第二処理液のいずれか一方をかけ、カールパーマ用第一液た後、カールパーマ用第二液を使用する前に、第一処理液か第二処理液のいずれか他方をかけ、毛髪にかけた液を中性にする。カールパーマ用第二液を使用する前に毛髪を中性にすることによって、従来、カールパーマ用第二液を使用する前に行っていた中間洗髪を省略することができる。中間洗髪を省略できることによって、パーマ時間を短縮でき、お客の拘束時間が短くなり、美容院の経済性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明について説明する。
カールパーマ用第一液を使用する前に、パーマを掛ける人の毛髪に応じて、毛髪にパーマ用処理液を掛ける。パーマ用処理液には二種類の処理液がある。二種類のパーマ用処理液は、パーマ用第一処理液(以下、“第一処理液”とする)と、パーマ用第二処理液(以下、“第二処理液”とする)とがある。本発明における第一処理液と第二処理液は、特殊な水(この特殊な水を、以下「創生水」とする)を使用する。創生水の製造方法は、水を最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後、トルマリンと火成岩のうち二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に水を通過させるようにしたものである。
【0016】
イオン交換樹脂に水を通すことによって、水に含まれるCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンを除去して水を軟水にすると共に、水にヒドロニウムイオン(H3+)を発生させる。このヒドロニウムイオン(H3+)によって、水は界面活性作用を有する。また、強酸性カチオン交換樹脂(RzSO3Na)を用いることによって、水にナトリウムイオン(Na+)を発生させる。
【0017】
次に、トルマリンの中に前記軟水を通す。これによって、水の中に、ヒドロニウムイオン(H3+)を大量に発生させると共に、それより洗浄力があるヒドロキシルイオン(H32-)も発生させる。活性水素トルマリンは微弱エネルギ(4〜14ミクロンの波長の電磁波)を放出するので、この微弱エネルギによって、有毒ガスや重金属類は水の内部から除去され、飲料用に適した水になる。また、金属は殺菌や抗菌や漂白作用を生じる。
トルマリンは、プラスの電極とマイナスの電極とを有するもので、このプラスの電極とマイナスの電極によって、水に4〜14ミクロンの波長の電磁波を持たせ、かつ水のクラスターを切断してヒドロニウムイオン(H3+)を発生させる。トルマリンに代えて、トルマリンとセラミックと酸化アルミニウム(銀を含むものもある)との重量比を約10:80:10とする市販のトルマリンペレットと呼ばれるトルマリン混合体を用いても良い。このトルマリンペレットに含まれるセラミックは、プラスの電極とマイナスの電極を分離しておく作用をする。
【0018】
トルマリンに金属とを混合させたものを用いても良い。金属としては、アルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を用いる。この金属のうち、アルミニウムは殺菌作用や抗菌作用と共に漂白作用を有しており、ステンレスは殺菌作用や抗菌作用と共に洗浄向上作用を有しており、銀は殺菌作用や抗菌作用を有している。前記トルマリンと金属との重量比は、10:1〜1:10程度が望ましい。この範囲を越えると、それぞれの素材の働きが無くなる。トルマリンに金属を混合させることは、トルマリン46に発生するマイナスイオンをより増加させることができるためである。
【0019】
トルマリン(またはトルマリンと金属とを混合させたもの)の中を通過した水を、次に、火成岩のうち二酸化珪素を多く含む岩石(二酸化珪素を約65〜76%を含む岩石)を収納する岩石収納器の内部を通過させる。火成岩(火山岩と深成岩とに分けられる)のうち二酸化珪素を多く含む岩石としては、火山岩には黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩があり、深成岩には花崗岩がある。岩石収納器の内部には、これらの岩石のうちの少なくとも1種類以上の岩石を収納する。黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩、あるいは花崗岩はマイナス電子を帯びている。黒曜石や真珠岩や松脂岩以外でも、マイナス電子を帯びている岩石であれば採用することができる。
【0020】
これら火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石(黒曜石や真珠岩や松脂岩等の流紋岩、あるいは花崗岩)は、原石の状態で−20〜−240mVの酸化還元電位を有する。これらの黒曜石や真珠岩や松脂岩等を加工してパーライト(黒曜石等を砕いて800°C以上に熱したもの)にした時、−100〜−300mvに酸化還元電位が上昇することが分かった。但し、火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は水に溶けたり、飲料水等として害になったりするものを除く。火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石を通すことによって、ヒドロニウムイオン(H3+)とヒドロキシルイオン(H32-)とを更に発生させる。この結果、水の中に、活性水素も発生させる。また、マイナス電子によって水にマイナス電圧が生じ、水の冷却効果と水の蒸発を遅らせる効果がある。
【0021】
以上のように、水を先ずイオン交換樹脂に通過させ、次にトルマリンを通過させ、最後に火成岩(火山岩と深成岩とに分けられる)のうち二酸化珪素を多く含む岩石を通過させた水(創生水)には、Na+と、Cl-と、H+と、OH-と、ヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)と、活性水素とが存在する水となる。この創生水は、界面活性作用と、微弱エネルギ(育成光線)作用と、抗菌作用並びに殺菌作用と、漂白作用と、水の蒸発を遅くする作用と、冷却作用と、浮遊物除去作用とを有するものである。この創生水は、そのエネルギは0.004watt/cm2 である4〜14ミクロンの波長の電磁波を有し、−20〜−240mvの酸化還元電位を有する。この創生水は、水を先ずイオン交換樹脂に通過させ、次に火成岩(火山岩と深成岩とに分けられる)のうち二酸化珪素を多く含む岩石を通過させ、最後にトルマリンと金属とに通過させることによっても作ることができる。創生水は中性である。
【0022】
ここで、本発明に使用する第一処理液と第二処理液について説明する。第一処理液は、創生水とアルギニンとを混合し、その混合水のpHを9≦pH≦10としたものである。この第一処理液は、毛髪を軟化しやすくするためのものである。pH値が9未満の場合には、カールパーマ用第一液と同じpH値となるので、意味が無くなる。pH値が10を越える場合には、毛髪が溶けるので採用することができない。第一処理液の構成要素としての創生水とアルギニンとは、それぞれ個別に体内に取り入れても、害の無いものである。また、これらを混合したものも、体内に取り入れても害の無いものである。従って、この害の無いものから成る第一処理液を毛髪にかけても、毛髪や頭皮やその他の人体に悪影響が及ぶことは無い。
【0023】
第二処理液は、創生水とクエン酸とを混合して、その混合水のpH値を2≦pH≦3としたものである。第二処理液は、傷んでいる毛髪の傷を治すと共に硬化させるためのものである。pH値が2未満の場合には、毛髪が硬くなり過ぎるので採用することができない。pH値が3を越える場合には、効果がない。なお、クエン酸としては、その一種である梅酢を用いるのが望ましい。
第二処理液の構成要素としての創生水とクエン酸や梅酢は、それぞれ個別に体内に取り入れても害の無いものである。また、これらを混合したものも、体内に取り入れても害の無いものである。従って、この害の無いものから成る第二処理液を毛髪にかけても、毛髪や頭皮やその他の人体に悪影響が及ぶことは無い。
【0024】
次に、第一処理液と第二処理液を用いて、パーマをかけるパーマ処理方法について説明する。従来は、先ずパーマをかける人の毛髪を洗髪した後、毛髪をロッドに巻き、その後、毛髪にカールパーマ用第一液をかける。これに対して本発明では、毛髪にカールパーマ用第一液をかける前に、毛髪の髪質に応じて、第一処理液か第二処理液かのいずれかをかける。毛髪が太い場合や硬い場合や癖毛や毛染めパーマがかかっている場合には、毛髪に第一処理液をかける。第一処理液は毛髪を柔らかくする働きがある。この第一処理液を毛髪にかけた後、毛髪にカールパーマ用第一液をかける。カールパーマ用第一液をかけた後、約20分程度放置する。これによって、ロッドに巻かれた毛髪は毛先まで綺麗にカールされる。
【0025】
一方、毛髪の髪質が傷んでいる場合には、毛髪にカールパーマ用第一液をかける前に、毛髪に第二処理液をかける。第二処理液は毛髪の傷みを直すと共に毛髪を硬くする働きがある。この第二処理液を毛髪にかけた後、毛髪にカールパーマ用第一液をかける。カールパーマ用第一液をかけた後、20分程度放置する。これによって、ロッドに巻かれた毛髪は毛先まで綺麗にカールされる。
【0026】
カールパーマ用第一液をかけて20分程度放置した後、従来のパーマのやり方では、中間洗髪を行い、その後、カールパーマ用第二液をかけていた。これに対して、本発明では、カールパーマ用第一液をかけて20分程度放置した後、中間洗髪を行わずに、カールパーマ用第一液の前に使用しなかった第一処理液か第二処理液を毛髪にかける。カールパーマ用第一液の前に第一処理液をかけた場合には、カールパーマ用第一液の後に第二処理液をかける。この第二処理液の量は、第一処理液とカールパーマ用第一液に対して中和して、中性とする量とする。この第二処理液をかけた状態で、毛髪が中性になるようにする。この反対に、カールパーマ用第一液の前に第二処理液をかけた場合には、カールパーマ用第一液の後に第一処理液をかける。この第一処理液の量は、第二処理液とカールパーマ用第一液に対して中和して、中性とする量とする。この第一処理液をかけた状態で、毛髪が中性になるようにする。
【0027】
本発明では、カールパーマ用第一液をかけた後、第一処理液か第二処理液を毛髪にかける。その後、中間洗髪を行わずに、毛髪にカールパーマ用第二液をかける。毛髪にカールパーマ用第一液をつけた後に、第一処理液か第二処理液をかけることで、毛髪を中性とすることができる。この結果、カールパーマ用第二液をかける前に従来必要としたカールパーマ用第一液を洗い流す中間洗髪を省略することができる。従来から中間洗髪には約20分の時間がかかるが、本発明では、中間洗髪の時間を省略することができ、洗髪の回数が多くパーマの時間がかかるというお客の不満を解消することができる。また、美容院にとっても、パーマにかかる時間を短縮することができ、美容院の経済効果を高めることができる。
【0028】
カールパーマ用第一液の後でカールパーマ用第二液の前に、中間洗髪(シャンプーと水道水とを使用した洗髪)をした場合には、カールパーマ用第一液やシャンプーに含まれる界面活性剤と、水道水に含まれる塩素とが反応して、有毒物質であるダイオキシンが発生する。これに対して、本発明では、カールパーマ用第一液の後でカールパーマ用第二液の前には、塩素を含む水道水を使用した中間洗髪をすることは無い。このため、パーマをかけた毛髪に、有毒物質であるダイオキシンが付着するという不具合が発生するおそれが無い。更に、カールパーマ用第一液やカールパーマ用第二液に、界面活性剤を含まないものを使用すれば、パーマをかける際に、毛髪に有毒物質であるダイオキシンが付着するという不具合を防止することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪をカールし易くするカールパーマ用第一液を使用して毛髪をカールし、その後、カールパーマ用第二液を使用してカールした状態の形を保持するパーマ処理方法において、
最初にイオン交換樹脂に通過させその後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、アルギニンとを混合し、その混合水のpHを9≦pH≦10としたパーマ用第一処理液と、最初にイオン交換樹脂に通過させその後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、クエン酸とを混合し、その混合水のpHを2≦pH≦3としたパーマ用第二処理液と、のどちらかを前記カールパーマ用第一液を使用して毛髪をカールする前に毛髪につけ、
その後、カールパーマ用第一液を毛髪につけて毛髪をカールし、
その後、カールパーマ用第一液の前に毛髪につけたものが前記パーマ用第一処理液の場合には前記パーマ用第二処理液をつけて毛髪にかかっている液を中性とするか、カールパーマ用第一液の前に毛髪につけたものが前記パーマ用第二処理液の場合には前記パーマ用第一処理液をつけて毛髪にかかっている液を中性とするかのいずれかとし、
その後、前記カールパーマ用第二液を毛髪につけることを特徴とするパーマ用処理液を使用するパーマ処理方法。
【請求項2】
前記クエン酸を梅酢としたことを特徴とする請求項1記載のパーマ処理方法。
【請求項3】
火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は、黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの1つから成る岩石としたことを特徴とする請求項1又は2記載のパーマ処理方法。
【請求項4】
前記トルマリンにアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成る金属とを混在させたものとしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパーマ処理方法。
【請求項5】
前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とする請求項4記載のパーマ処理方法。
【請求項6】
前記トルマリンは、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のパーマ処理方法。
【請求項7】
前記岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のパーマ処理方法。
【請求項8】
最初にイオン交換樹脂に通過させその後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、アルギニンとを混合し、その混合水のpHを9≦pH≦10としたことを特徴とするパーマ用処理液。
【請求項9】
火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は、黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの1つから成る岩石としたことを特徴とする請求項8記載のパーマ用処理液。
【請求項10】
前記トルマリンにアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成る金属とを混在させたものとしたことを特徴とする請求項8又は9記載のパーマ用処理液。
【請求項11】
前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とする請求項10記載のパーマ用処理液。
【請求項12】
前記トルマリンは、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項8乃至11いずれかに記載のパーマ用処理液。
【請求項13】
前記岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項8乃至12いずれかに記載のパーマ用処理液。
【請求項14】
最初にイオン交換樹脂に通過させ、その後トルマリンと火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石とのどちらか一方を先に他方を後に通過させた水と、クエン酸とを混合し、その混合水のpHを2≦pH≦3としたことを特徴とするパーマ用処理液。
【請求項15】
前記クエン酸を梅酢としたことを特徴とする請求項14記載のパーマ用処理液。
【請求項16】
火成岩のうちの二酸化珪素を多く含む岩石は、黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの1つから成る岩石としたことを特徴とする請求項14又は15記載のパーマ用処理液。
【請求項17】
前記トルマリンにアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成る金属とを混在させたものとしたことを特徴とする請求項14乃至16いずれかに記載のパーマ用処理液。
【請求項18】
前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とする請求項17記載のパーマ用処理液。
【請求項19】
前記トルマリンは、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項14乃至18いずれかに記載のパーマ用処理液。
【請求項20】
前記岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項14乃至19いずれかに記載のパーマ用処理液。

【公開番号】特開2008−266145(P2008−266145A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107082(P2007−107082)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(391039999)
【Fターム(参考)】