説明

ヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法

【課題】発熱性物質、蛋白質、微生物、微粒子などの除去された高純度の医薬品グレードのヒアルロン酸及び/又はその塩(以下、HAという)を高収率かつ工業的規模で製造する。
【解決手段】下記のA、B、C、D及びEの5工程を含む。A工程:無機吸着剤、又は無機吸着剤と活性炭にHAの含有液を接触させる工程、B工程:HAの含有液を酸性側のpH範囲内に調整した後、限外ろ過膜にて透析処理する工程、C工程:HAの含有液をセラミックス膜に接触させる工程、D工程:HAの含有液を天然物を基材としたクロマトグラフィー用充填剤又は、担体に鎖長が炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基を結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる工程、E工程:HAの含有液を精密ろ過膜に接触させる工程。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、「ヒアルロン酸及び/又はその塩」の含有液から「ヒアルロン酸及び/又はその塩」(以下、総称してヒアルロン酸類という〉を分離精製する方法に関する。ヒアルロン酸は化粧品の保湿剤の他、眼科、整形外科、皮膚科等の医薬品として用いられている。
【背景技術】
【0002】
ヒアルロン酸は動物組織、例えば、工業規模ではニワトリのトサカ等から抽出する方法や、微生物を用いた発酵法により製造されている(ジェービー・ウールコック(J.B.Woolcock)、ジャーナル・オブ・ジェネラルマイクロバイオロジー,85,372−375(1976))。
【0003】
抽出法や発酵法によって製造されるヒアルロン酸には蛋白質や発熱性物質等が不純物として存在し、これらを分離除去して高純度の製品を得る方法が検討されている。特に発熱性物質の除去は非常に困難であり(特開昭54−67024号公報)、医薬品としても使用できる高純度な製品を得る方法の開発が待たれている。
【0004】
例えば、塩化セチルピリジニウム等の第4級アンモニウム塩との錯体を形成させ不純物を分離した後、フロリジルのようなケイ酸マグネシウムのカラムに不純物を吸着させる方法(公表特許昭62−501471号公報)がある。また、アニオン交換樹脂を用いて、発酵液から発熱性物質や蛋白質等を除去するヒアルロン酸の精製法も開示されている(特開昭63−12293号公報)。しかし、これらの方法では、操作が煩雑で収率が低いなどの課題があった。
【0005】
本発明者らは、ヒアルロン酸類を高純度に精製する方法について検討し、発熱性物質、蛋白質、核酸等を除去するためにヒアルロン酸類含有液をアルミナに接触させる方法(特開平1−313503号公報)、及びヒアルロン酸類含有液をアルミナに接触させた後、シリカゲルに接触させる方法(特開平2−103204号公報)について提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭54−67024号公報
【特許文献2】公表特許昭62−501471号公報
【特許文献3】特開昭63−12293号公報
【特許文献4】特開平1−313503号公報
【特許文献5】特開平2−103204号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】ジェービー・ウールコック(J.B.Woolcock)、ジャーナル・オブ・ジェネラルマイクロバイオロジー,85,372−375(1976)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
工業的規模で医薬品として使用できる高純度のヒアルロン酸類を得るには、上記の方法においても、(1)不純物のアルミナ、シリカゲルヘの吸着量が少ないので、アルミナやシリカゲルを多量に消費する、(2)アルミナ、シリカゲルは再生使用することができない、(3)ヒアルロン酸の回収率が低いなどの課題が残っていた。
【0009】
本発明の目的は、高収率で高品質な医薬品グレードのヒアルロン酸類を工業的規模で分離精製する方法を提供することにある。
【0010】
本発明者等は、ヒアルロン酸類含有液からの発熱性物質や蛋白質等の不純物を効率よく分離除去し、高純度の医薬品のグレードのヒアルロン酸類を精製する新規方法について鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち、本発明は、以下に記す方法に関するものである。すなわち、
(1)下記のA、B、C、D及びEの5工程を含むことを特徴とするヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
A工程: 無機吸着剤、又は無機吸着剤と活性炭にヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を接触させる工程。
B工程: ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を酸性側のpH範囲内に調整した後、限外ろ過膜にて透析処理する工程。
C工程: ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液をセラミックス膜に接触させる工程。
D工程: ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を天然物を基材としたクロマトグラフィー用充填剤又は、担体に鎖長が炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基を結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる工程。
E工程: ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を精密ろ過膜に接触させる工程。
(2)A、B、C、D及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(3)A、B、D、C及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(4)A、D、B、C及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(5)A、C、B、D及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(6)A、C、D、B及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(7)A、D、C、B及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(8)B、A、C、D及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(9)B、A、D、C及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(10)B、D、A、C及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(11)D、A、B、C及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(12)D、A、C、B及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(13)D、B、A、C及びEの工程順に処理することを特徴とする(1)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(14)A工程の無機吸着剤の組成由来がSiO、MgO、Al、Al(OH)、及びCaO等のある適当な配合比よりなるものであることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(15)A工程の無機吸着剤が(14)に記載の物であり、活性炭が水蒸気賦活活性炭、ウェットな活性炭、粉末活性炭、粒状活性炭、薬品賦活活性炭、石炭由来活性炭、木材由来活性炭、及びドライな活性炭から選ばれた一種であることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(16)B工程の限外ろ過膜の材質が、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、及びポリビニリデンジフルオライドから選ばれたものであることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(17)C工程のセラミック膜の材質が、Al、ZrO、SiO、TiO、Si、SiC、BN、MgO、及びZnO等のある適当な配合比によりなることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(18)D工程の充填剤がセルロース、ヒスチジン、メチルグルタメート、キチンキトサン等の天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基特にオクチル基およびこれらの末端を改変した官能基、オクタデシル基およびこれらの末端を改変した官能基から選ばれた一種の官能基を有する逆相クロマトグラフィー用充填剤であることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(19)E工程の精密ろ過膜が、ポリスルフォン等の親水性膜、6−ナイロン、6,6−ナイロン、7−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン、6,11−ナイロン、6,12−ナイロン等からなるポリアミド膜、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフロロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる疎水性膜、プラスのゼータ電位を有する膜から選ばれたものであることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(20)下記のA、B、C、D及びEの5工程順に処理することを特徴とするヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
A工程: (14)記載の無機吸着剤と水蒸気賦活活性炭、ウェットな活性炭、粉末活性炭、粒状活性炭、薬品賦活活性炭、石炭由来活性炭、木材由来活性炭、ドライな活性炭から選ばれた少なくとも一種の混合物にヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を接触させる工程。
B工程: A工程で得られた溶液を酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ハロゲン化ポリオレフィン、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた材質よりなる限外ろ過膜にて酸性側のpH範囲内に調整した後、透析処理する工程。
C工程: B工程で得られた溶液をAl、ZrO、SiO、TiO、Si、SiC、BN、MgO、及びZnO等のある適当な配合比の材質よりなるセラミック膜に接触させる工程。
D工程: C工程で得られた溶液をセルロース、ヒスチジン、メチルグルタメート、キチンキトサン等の天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基特にオクチル基およびこれらの末端を改変した官能基、オクタデシル基およびこれらの末端を改変した官能基から選ばれた一種の官能基を有する逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる工程。
E工程: D工程で得られた溶液をポリスルフォン等からなる親水性膜、6−ナイロン、6,6−ナイロン、7−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン、6,11−ナイロン、6,12−ナイロン等からなるポリアミド膜、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる疎水性膜、プラスのゼータ電位を有する膜から選ばれたものに接触させる工程。
(21) ヒアルロン酸の塩がナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、及びリチウム塩から選ばれたものである(20)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(22)ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液の温度が0〜80℃である(21)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(23)ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液の濃度が0.1〜10g/lである(22)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(24)ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液のpHがA、C、D、E工程においては3〜12であり、B工程においては2.5〜5.0である(23)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(25)前記A工程における無機吸着剤の量がヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液100重量%に対し0〜20.0重量%である(24)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(26)前記A工程における活性炭の量がヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液100重量%に対し、5.0〜20.0重量%である(25)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(27)前記B工程における限外ろ過の方法が全量ろ過方式又はクロスフロー方式である(26)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(28)前記B工程における限外ろ過膜のろ材形状が平膜、管状膜、スパイラル膜、ホロファイバー(中空糸)膜、プリーツ膜から選ばれた一種である(27)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(29)前記B工程における限外ろ過膜の分画分子量が1〜10万の範囲である(28)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(30)前記B工程における限外ろ過処理時の循環又はろ過速度が5m/s以下である(29)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(31)前記C工程におけるろ材構造が対称や非対称構造である(30)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(32)前記C工程におけるろ材形状が平面膜、管型、カートリッジ、ホロファイバー等から選ばれた一種である(31)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(33)前記C工程におけるろ過精度が0.1〜10μmの範囲である(32)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(34)前記C工程における通液する速度が有効ろ過表面積1m当たり200l/hr以下である(33)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(35)前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液がその他の塩を含むことを特徴とする(34)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(36)前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液がその他の塩が硫酸アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、から選ばれた少なくとも一種以上からなる(35)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(37)前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液の塩濃度が0.5〜20w/v%である(36)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(38)前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液が水系である(37)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(39)前記D工程における天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤の担体の形状が球状又は破砕状である(38)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(40)前記D工程における天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤、逆相クロマトグラフィー用充填剤の担体の平均粒径が数μm〜約100μmである(39)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(41)前記D工程における天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる方法が、ヒアルロン酸及び/又はその塩の合有液に逆相クロマトグラフィー用充填剤を添加してバッチ式で撹拌するか又は、充填剤を充填塔等に充填後、ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を通液処理する(40)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(42)前記E工程におけるろ材構造が表面ろ過構造又は深層ろ過構造である(41)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(43)前記E工程におけるろ材形状がシート、カートリッジ、ホロファイバーから選ばれた一種である(42)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(44)前記E工程におけるろ過精度が0.1〜10μmの範囲である(43)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(45)前記E工程における通液する速度が有効ろ過表面積1m当たり500l/hr以下である(44)記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法、(46)ヒアルロン酸及び/又はその塩が、ストレプトコッカス・エクイFM−100を用いて、発酵法により製造されるものであることを特徴とする(1)〜(45)のいずれかに記載の精製法、(47)ヒアルロン酸及び/又はその塩が、ストレプトコッカス・エクイFM−300を用いて、発酵法により製造されるものであることを特徴とする(1)〜(45)のいずれかに記載の精製法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の方法によれば、発熱性物貿、タンパク質、微生物、微粒子などの除去された高純度の医薬品グレードのヒアルロン酸類を高収率かつ工業的規模で製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、更に本発明について詳しく説明する。
本発明に用いられるヒアルロン酸類は、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の塩、又はヒアルロン酸とヒアルロン酸の塩との混合物を包含している。ヒアルロン酸類は、遊離の形でもよく又その塩でもよく例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、リチウム塩等が挙げられるが、ナトリウム塩が好ましい。さらに本発明で使用するヒアルロン酸類含有液は動物組織から抽出したものでも、また発酵法で製造したものでも使用できる。
【0014】
発酵法によるヒアルロン酸は例えばストレプトコッカス属のバクテリアを使用して既知の方法で得ることができる。
【0015】
発酵法で使用する菌株は自然界から分離されるストレプトコッカス属等のヒアルロン酸生産能を有する微生物、または特開昭63−123392号公報に記載したストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄第9027号)、特開平2−234689号公報に記載したストレプトコッカス・エクイFM−300(微工研条寄第2319号)のような高収率で安定にヒアルロン酸を生産する変異株が望ましい。発酵液を用いる場合には、既知の方法、例えば、遠心分離やろ過処理等で除菌した液を使用することが望ましい。場合によっては、精密ろ過処理による水不溶微粒子の除去等の操作を行ってもよく、アルコール等の水溶性有機溶媒を添加してヒアルロン酸を析出したものを使用してもよい。また、膜の負荷を軽減する目的でアルミナや活性炭で処理してもよい。
【0016】
A工程:ヒアルロン酸含有液を無機吸着剤又は無機吸着剤と活性炭等と接触させることにより、タンパク質や発熱性物質等の大量の不純物を効率よく除去する工程。A工程は、プロセスの比較的初期段階にて有効である。
【0017】
本工程に用いる活性炭は、粉末活性炭、粒状活性炭等の形状に制限されるものではないが、好ましくは、粉末活性炭がよい。又、活性炭の由来(石炭または、ヤシガラ等)、製法(薬品賦活、水蒸気賦活)などに制限されるものではない。又、ドライ炭、ウエット炭等も制限されない。
【0018】
活性炭として、ツルミコールGL―30S、同HC―30S[粒状、(株)ツルミコール]、白鷺WH5C8/32、同LH2C20/48、同WH2C8/32SS[粒状・武田薬品工業(株)]、白鷺A、白鷺P、精製白鷺、特性白鷺、カルボラフィン[粉状・武田薬品工業(株)]、北越SD、北越GSA[粉状・北越炭素工業(株)]、シルバーA、花F、雪A[粉状・大三工業(株)]等が使用できるが、これらに制限されるものではない。
【0019】
本工程に用いる無機吸着剤の組成由来は、Al、SiO、MgO、CaO、及びAl(OH)等があるがこれらの配合比や、製法、水和物の有無等に制限されるものではない。
【0020】
無機吸着剤として、モンモロリナイトの酸処理物から成る活性白土[日本活性白土(株)]、ニッカナイトGHC―36、ニッカナイトG―36[日本活性白土(株)]、ニッカゲルM―30、SiO・Alから成るニッカゲルS−65[日本活性白土(株)]、Al・10SiO・xHOから成るトミックスAD−700NS、Al・xHOから成るトミックスAD−200NS、Al(OH)・NaHCOから成るトミックスAD−400NS、6MgO・Al・CO・HOから成るトミックスAD―500NS、MgO・3SiO・xHOから成るトミックスAD―600NS、MgOから成るトミックスAD―100G、MgO・Al・2SiOから成るトミックスAD―300NSS、トミックスAD―800顆粒[富田製薬(株)]、Q―Fine2000、同3000[富田製薬(株)]、合成ゼオライトA―4、合成ゼオライトF―9[東洋曹達工業(株)]、天然ゼオライト[日本活性白土(株)]、ベントナイト[和光純薬工業(株)]等が使用できるが、これらに制限されるものではない。
【0021】
ヒアルロン酸類含有液(発酵液も含む)の活性炭及び無機吸着剤処理を行うにあたり、含有液のpHは3〜12、特に4〜11が好ましい。温度は0〜80℃、ヒアルロン酸類濃度は0.1〜20g/l、好ましくは1〜10g/lである。含有液のpHが2.5未満の場合にはヒアルロン酸類のゲル化が生じ、12以上の場合には、ヒアルロン酸が徐々に分解し、分子量が低下する。温度が80℃を越えると処理中にヒアルロン酸類が徐々に分解し、分子量が低下する。ヒアルロン酸類濃度が10g/lを越えると溶液粘度が高くなり活性炭及び/又は無機吸着剤処理が難しくなる。ヒアルロン酸類含有液の粘度を下げる目的で食塩等の塩を共存させてもよい。
【0022】
本工程の処理方法として、通常、活性炭及び無機吸着剤又は無機吸着剤のみをヒアルロン酸類含有液(発酵液も含む)に1回懸濁・撹拌処理するだけで充分であるが、好ましくは、無機吸着剤、活性炭の順で別々に懸濁・撹拌処理した方がよい。
【0023】
ヒアルロン酸類含有液を処理する活性炭の量は、ヒアルロン酸類含有液100重量%に対し0.5〜20.0重量%、好ましくは5.0〜20.0重量%である。無機吸着剤の量は、ヒアルロン酸類含有液100重量%に対し0.5〜20.0重量%、好ましくは5.0〜20.0重量%である。撹拌時間は10分〜2時間、好ましくは20分〜1時間である。
【0024】
B工程: ヒアルロン酸類含有液を酸性側のpH範囲内に調整した後、限外ろ過膜にて透析処理することにより、蛋白質、乳酸、金属、培地由来の無機塩類等を除去する工程。
【0025】
本工程に用いる限外ろ過膜は、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ハロゲン化ポリオレフィン、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。又、限外ろ過膜の材質や構造等にとらわれるものではない。ろ過形状としては、平面膜、管型、スパイラル、ホロファイバー等、どのようなモジュール形式でもよい。
【0026】
限外ろ過膜のろ過精度は、分画分子量は1〜10万の範囲で使用できる。例えば、PM―10、PM―50、PM―100(ロミコン社製)、NTU―3050(日東電工社製)、IRIS3065(ローヌ・プラン社製)、FS―100(旭化成社製)、DUSO400(ダイセル化学工業社製)、MU―6022、MU―6302、MU―6303(クラレ社製)等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
【0027】
ヒアルロン酸類含有液の限外ろ過膜透析処理を行うにあたり、含有液のpHは2.5〜5.0、温度は0〜80℃、ヒアルロン酸類濃度は0.1〜10g/lが好ましい。含有液のpHが2.5未満又は温度が80℃を越す場合には、ヒアルロン酸が徐々に分解し、分子量が低下する。ヒアルロン酸類濃度が10g/lを越えると溶液粘度が高くなり限外ろ過処理が難しくなり、ヒアルロン酸類含有液の粘度を下げる目的で食塩等の塩を共存させてもよい。
【0028】
本工程の処理方法としては、一般的な定容量に純水を希釈しながら透析ろ過する方法あるいは、濃縮と純水の希釈を繰り返しながら透析ろ過する方法がある。この時の透析ろ過は全量ろ過法または、クロスフロー法のいずれでもよいが、好ましくはクロスフロー法である。
【0029】
ヒアルロン酸類含有液を限外ろ過透析処理を行う場合、クロスフローに通液する濃縮側の線速度はヒアルロン酸類含有液の性状や限外ろ過膜の種類により異なり一律に規定する事ができないが、例えば、中空糸の場合5m/s以下が好ましい。線速度が5m/s以上の場合には、せん断によりヒアルロン酸の分子量の低下をきたす。又、限外ろ過透析処理を行うにあたり、膜前処理として、2%以下のアルカリ(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)、過酸化物(例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液)、界面活性剤、クエン酸、クエン酸アンモニウム、酵素洗剤等の薬剤で膜を洗浄処理する化学的方法や、フラッシング、スポンジボール、空気インジェクション法等の物理的方法により行うことが望ましい。
【0030】
C工程: ヒアルロン酸類含有液をセラミック膜からなる濾材に接触させることにより、微粒子、発熱性物質やタンパク質等を効率良く除去し、更に使用したセラミック膜は通常の洗浄処理で容易に性能が回復し、高純度のヒアルロン酸類を取得する工程。
【0031】
本工程に用いるセラミック膜はAl、ZrO、SiO、TiO、Si、SiC、BN、MgO、及びZnO等の適当な配合比により焼結させた物が挙げられるが、これらに制限されるものではない。ろ過形状としては、平面膜、管型、カートリッジ、ホロファイバー等、どのような形式でもよい。
【0032】
セラミック膜のろ過精度は0.1μm〜10μmの範囲で使用できるが、微粒子の除去を目的とする場合には2μm以下、ウイルスやバクテリアの完全除去を目的とする場合には0.45以下のろ過精度が好ましい。
【0033】
セラミック膜として、例えば、NGK モノリス型セラミック膜フィルター、NGK チューブラー型セラミック膜フィルター(日本ガイシ社製)、セラミックフィルターCELAFLO(日本ミリポア・リミテッド社製)等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
【0034】
ヒアルロン酸類含有液のセラミック膜処理を行うにあたり、含有液のpHは3〜10、温度は0〜80℃、ヒアルロン酸類濃度は0.1〜10g/lが好ましい。含有液のpHが3未満の場合にはヒアルロン酸類のゲル化が生じ、温度が80℃を越す場合には、ヒアルロン酸が徐々に分解し、分子量が低下する。ヒアルロン酸類濃度が10g/lを越えると溶液粘度が高くなりセラミック膜処理が難しくなり、ヒアルロン酸類含有液の粘度を下げる目的で食塩等の塩を共存させてもよい。
【0035】
本工程の処理方法としては、クロスフローや直ろ過方法が使用できる。通常、セラミック膜にヒアルロン酸類含有液を1図通液するだけで充分であるが、必要なら、反復処理しても良い。また、セラミック膜は1段、あるいは複数個を直列に接続して使用することもできる。
【0036】
ヒアルロン酸類含有液をセラミック膜に通液する速度はヒアルロン酸類含有液の性状や膜の種類によりことなり一律に規定することが出来ないが、有効ろ過面積1m当たり40l/hrを越えると閉塞を生じやすくなる。その結果、ゲル付着等により収率低下となるので、有効ろ過面積1m当たり200l/hr以下が好ましい。
【0037】
微粒子、タンパク質や発熱性物質等の不純物を吸着する能力が低下したセラミック膜は、通常の酸、アルカリ洗浄、酵素洗浄、界面活性剤洗浄、キレート洗浄、次亜塩素酸洗浄、過酸化水素洗浄等の化学的洗浄、フラッシングや逆洗浄の物理的洗浄等で初期性能に回復させることが出来る。
【0038】
D工程:ヒアルロン酸類含有液を天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、担体に鎖長が炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基を結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させ、発熱性物質、タンパク質、核酸、金属等の不純物を効率よく除去し、高純度のヒアルロン酸類を取得する工程。
【0039】
本工程に用いられる天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤の担体は、セルロース、ヒスチジン、メチルグルタメート、キチンキトサン系の球状又は破砕状のものが好ましい。逆相クロマトグラフィー用充填剤の担体は、シリカゲル又は、合成樹脂の球状又は破砕状のものが好ましい。その平均粒径は、数μmから約100μmのものが好ましい。
【0040】
本工程に用いられる逆相クロマトグラフィー用充填剤は、担体に、置換又は未置換の炭化水素基を結合させたものであり、特に鎖長が炭素数8以上のものを用いることを特徴とする。その例として、オクチル基、オクタデシル基およびこれらの末端を改変した官能基等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。
【0041】
鎖長が炭素数8以下の置換又は未置換の炭化水素基として、例えばトリメチル基、ブチル基、フェニル基、シアノプロピル基、アミノプロピル基、等が挙げられるが、これらは本工程には適さない。
【0042】
本工程に適するものとして、例えば市販されているオクチル基をシリカゲルに化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤[YMC・GEL C8−120−S5(YMC製)]、[YMC・GEL C8−300−S5(YMC製)]、オクタデシル基をシリカゲルに化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤[YMC・GEL ODS−AM−120−S50(YMC製)]、[YMC・GEL ODS−A120−S30/50(YMC製)]、[YMC・GEL ODS−AQ60−S50(YMC製)]、[YMC・GEL ODS−AQ120−S50(YMC製)]、アルキル基をビニルアルコール・コポリマーに化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤[ODP−400(昭和電工社製)]、[C8P−400(昭和電工社製)]、[Octadecyl−4PW(東ソー社製)]、γ−メチルL−グルタメートをアミノ化した[パイロトール(日本濾水機社製)]、セルロースをアミノ化した[パイロセップ−C(ダイセル化学社製)]、キチンキトサンをアミノ化した[クリムーバ(栗田工業社製)]などが挙げられるが、これらに制限されるものではない。
【0043】
天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる溶媒は、水−有機溶媒の混合溶媒系に塩を含むものが一般的に用いられるが、本工程に於いては、塩を含むヒアルロン酸類水溶液を天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させることが特に良い。本工程に用いられる塩の種類は、硫酸アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸力リウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等を使用することが出来るが、これに制限されるものではない。すなわち、ヒアルロン酸類含有液を天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させるに当たり、ヒアルロン酸類含有液は、水系で、塩濃度は0.5〜20w/v%が好ましい。また水溶液のpHは3〜12、温度は0〜80℃、ヒアルロン酸類の濃度は0.1〜10g/lが好ましい。
【0044】
天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる方法としては、ヒアルロン酸類含有液に逆相クロマトグラフィー用充填剤を添加して、バッチ式で撹拌する方法と、充填塔等に充填後、ヒアルロン酸類含有液を通液処理する方法、またはその組合せや反復も可能であるが、通常は、処理条件の選択により、1回の処理で十分である。
【0045】
発熱性物質、タンパク質、核酸等の不純物を除去する能力の低下した天然物を基材としたクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤は、通常の脱着、洗浄、再生処理で簡単に初期の性能に回復させることが出来る。
【0046】
E工程: ヒアルロン酸類含有液を親水性膜、ポリアミド膜、疎水性膜、プラスのゼータ電位を有する膜から選ばれた一種の濾材に接触させることにより、発熱性物質やタンパク質等を効率よく吸着除去し、高純度のヒアルロン酸類を取得する工程。
【0047】
本工程に用いる親水性膜としては、ポリスルフォン等であり、ポリアミド膜としては、6−ナイロン、6,6−ナイロン、7−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン、6,11−ナイロン、6,12−ナイロン等であり、疎水性膜としては、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフロロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、等であり、これらに制限されるものではない。また、荷電膜としては、ヒアルロン酸類含有水溶液中でゼータ電位がプラスに荷電している膜であれば良く、例えば、膜の材質や構造、荷電方法などにとらわれるものではない。
【0048】
また、膜の材質や構造等にとらわれるものではない。濾材構造として表面濾過構造や深層濾過構造等が使用できる。また、形状はシートやカートリッジ、ホロファイバー等、どのような形でも良い。
【0049】
膜の濾過精度は0.1μm〜10μmの範囲で使用できるが、ウイルスやバクテリアの完全除去を目的とする場合には0.45μm以下の濾過精度が好ましい。
【0050】
具体的には、親水性膜としては例えば、デュラポア(日本ミリポア社製)、スーポア(ゲルマンサイエンス社製)、ポリアミド膜としては例えば、ウルチポアN66、ポジダイン(以上、日本ポール社製)、ゼータポア(以上、キュノ社製)。
【0051】
疎水性膜としては、例えばデュラポア(日本ミリポア社製)、エンフロン(日本ポーラ社製)、マイクロフローフィルター(キュノ社製)、ステラポア(三菱レーヨン社製)。
【0052】
荷電膜として、例えばポジダイン、プロファイル プラス、ウルチポアGF PLUS (以上、日本ポール社製)、ゼータポア、ゼータプラス(以上、キュノ社製)等が使用できるがこれらに制限されるものではない。
【0053】
ヒアルロン酸類含有液の膜処理を行うに当たり、含有液のpHは3〜12、特に4〜9、温度は0〜80℃、ヒアルロン酸類濃度は0.1〜10g/lが良い。含有液のpHが2.5未満の場合にはヒアルロン酸類のゲル化が生じ、ろ過困難となる。pHが9を越えた場合には、膜の吸着効果が低下する傾向にある。
【0054】
温度が80℃を越えると処理中にヒアルロン酸類が徐々に分解し、分子量が低下する。
【0055】
ヒアルロン酸類濃度が10g/lを越えると溶液粘度が高くなり膜処理が難しくなる。
【0056】
ヒアルロン酸類水溶液の粘度を下げる目的で食塩等の塩を共存させても良いが、高濃度になるとポリアミド膜の吸着効果が低下する傾向にある。
【0057】
本発明の処理方法としては、通常、膜にヒアルロン酸類水溶液を1回通液するだけで充分であるが、必要なら、反復処理しても良い。また、膜は1段、あるいは複数個を直列に接続して使用することもできる。
【0058】
ヒアルロン酸類含有液を膜に通液する速度はヒアルロン酸類含有液の性状や膜の種類により異なり一律に規定することが出来ないが、有効ろ過面積1m当たり500l/hrを越えると閉塞を生じやすくなる。その結果、ゲル付着等により収率低下となるので、有効ろ過面積1m当たり500l/hr以下が好ましい。
【0059】
ただし、疎水性膜処理を行うにあたり、膜前処理として、エタノールを通液し親水化処理することが望ましい。タンパク質や発熱性物質等の不純物を吸着する能力が低下した膜は、通常の酸・アルカリ洗浄、酵素洗剤、界面活性剤洗浄、キレート洗浄、次亜塩素酸洗浄、過酸化水素洗浄等の化学的洗浄、フラッシングや逆洗等の物理的洗浄等で初期の性能に回復させることが出来る。
【0060】
以上、上記は、A、B、C、D、Eの工程順に処理することを詳細に説明したが、工程順は請求項2〜9のような工程順に処理することも可能であるが、特に好ましくはA、B、C、D、Eの工程順に処理することである。
【0061】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【実施例】
【0062】
実施例1
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤として活性白土[日本活性白土社製]6.750kg(15重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU―6303―HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0063】
実施例2
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤として活性白土[日本活性白土社製]3.375kg(7.5重量%)、有機吸着剤としてクリムーバ[栗田工業社製]3.375kg(7.5重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して142gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0064】
実施例3
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]1.1255kg(2.5重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.375kg(7.5重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0065】
実施例4
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてQ−Fine2000[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.600kg(8.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して139gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0066】
実施例5
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM―100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し有機吸着剤としてPMLG―ED[ファルマシア社製]1.125kg(2.5重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]1.125kg(2.5重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター(日本ポール社製)に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0067】
実施例6
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤として活性白土[日本活性白土社製]2.250kg(5.0重量%)、活性炭としてウエットな白鷺A[武田薬品工業社製]2.250kg(5.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液701を線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0068】
実施例7
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤として合成ゼオライトA−4[東洋曹達社製]0.225kg(0.5重量%)、活性炭としてウエットな白鷺A[武田薬品工業社製]2.025kg(4.5重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0069】
実施例8
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1gを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0070】
実施例9
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤として活性白土[日本活性白土社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0071】
実施例10
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤として合成ゼオライトA−4[東洋曹達工業社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0072】
実施例11
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてベントナイト[和光純薬工業社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0073】
実施例12
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0074】
実施例13
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量5万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜PM―50[ロミコン社製]2mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して143gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0075】
実施例14
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量10万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜PM―100[ロミコン社製]2mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して143gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0076】
実施例15
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量1万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜PM−10[ロミコン社製]2mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して139gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0077】
実施例16
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量3万材質ポリエーテルスルフォンの限外ろ過膜FS―100[旭化成社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0078】
実施例17
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微王研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034―2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量2万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜NTU―3050[日東電工社製]3mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0079】
実施例18
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量4万材質ポリビニリデンジフロライドの限外ろ過膜IRIS−3065[ローヌプラン社製]3mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30x1000mm、φ4x19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して140gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0080】
実施例19
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH2.9に調整した後、分画分子量4万材質ポリアクリロニトリルの限外ろ過膜DUYL−000[ダイセル化学工業社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0081】
実施例20
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[冨田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.9に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して94gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0082】
実施例21
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0083】
実施例22
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[冨田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ16×840mmCELAFLO[日本ミリポア・リミテッド社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0084】
実施例23
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ10×1000mm マルチポアロンTC−2[三井研削砥石社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0085】
実施例24
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.5μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ31×750mm MEMBRALOX チューブタイプ メディア[東芝セラミックス社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0086】
実施例25
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、PH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基をシリカゲルに化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤YMC・GELODS−AQ−120−S50[YMC社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して140gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0087】
実施例26
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤Octadecyl−4PW[東ソー社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒナルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0088】
実施例27
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD 700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cm樹脂製カラムに、γ−メチル L−グルタメートをアミノ化した充填剤パイロトール[日本濾水機工業社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0089】
実施例28
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、セルロースを基材とした充填剤パイロセップ−C[ダイセル化学工業社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンプランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0090】
実施例29
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、キトサンを基材とした充填剤クリムーバII[栗田工業社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0091】
実施例30
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.2μmのプラスのゼータ電位を有するポジダイン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0092】
実施例31
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度1μmのプラスのゼータ電位を有するプロファイルプラス・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0093】
実施例32
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.2μmのプラスのゼータ電位を有するウルチポアGFプラス・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して139gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0094】
実施例33
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmの疎水性膜デュラポア・メンブランフィルター[日本ミリポア社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0095】
実施例34
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン醸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rprmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.2μmの疎水性膜エンフロン・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して141gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0096】
実施例35
[A工程]
ストレプトコッカス・工クイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[冨田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.2μmのポリアミド膜ウルチポアN66・メンブランフィルター[日本ポール社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0097】
実施例36
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.2μmのポリアミド膜ゼータポア・メンブランフィルター[キュノ社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して143gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0098】
実施例37
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[冨田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.2μmのポリスルフォン膜スーポアフロー・メンブランフィルター[ゲルマンサイエンス社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して142gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0099】
実施例38
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度1.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤ODP400[昭和電工社製]を1.0l充填し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmのポリスルフォン膜スーポアフロー・メンブランフィルター[ゲルマンサイエンス社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して142gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0100】
実施例39
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり85l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤Octadecyl−4PW[東ソー社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.85m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmの親水性膜デュラポア・メンブランフィルター[日本ミリポア社製]に有効ろ過表面積1mあたり260l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して142gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0101】
実施例40
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり45l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤Octadecyl−4PW[東ソー社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.45m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmの親水性膜デュラポア・メンブランフィルター[日本ミリポア社製]に有効ろ過表面積1mあたり145l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0102】
実施例41
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製」0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤Octadecyl−4PW[東ソー社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.7m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmの親水性膜デュラポア・メンブランフィルター[日本ミリポア社製]に有効ろ過表面積1mあたり220l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0103】
実施例42
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[C工程]
A工程で得られた溶液45lを濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり85l/hrの流量で通液した。
[B工程]
C工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[D工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤Octadecyl−4pw[東ソー社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにB工程で得られた溶液70lをS線速0.85m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmの親水性膜デュラポア・メンブランフィルター[日本ミリポア社製]に有効ろ過表面積1mあたり260l/hrの流量で通液した。得られた溶液をエタノール210lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して144gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0104】
比較例1
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH3.5)を200lのポリエチレン製タンクに採取する。前記処理液を濾紙(アドバンテック東洋社製1034−2)で加圧による濾過処理を行った。得られた溶液に塩化ナトリウム1.34kgを溶解、pH7に調整後、エタノール135lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥した。分析結果を表1に示す。
【0105】
比較例2
[A工程]
ストレプトコッカス・エクイFM−100(微工研菌寄9027)を用いて培養した発酵液45l(ヒアルロン酸ナトリウム濃度3.5g/l、pH4.0)を100lのポリエチレン製タンクに採取し無機吸着剤としてトミックスAD−700NS[富田製薬社製]0.450kg(1.0重量%)、活性炭として白鷺P[武田薬品工業社製]3.150kg(7.0重量%)を添加し、撹拌機を用い50rpmで0.5時間懸濁撹拌処理した。前記処理液を濾紙1034−2[アドバンテック東洋社製]で加圧による濾過処理を行った。
[B工程]
A工程で得られた溶液45lをpH3.5に調整した後、分画分子量1.3万材質ポリスルフォンの限外ろ過膜MU−6303−HG[クラレ社製]5mにて循環線速度0.5m/s、容積比2倍濃縮、等倍純水希釈を繰り返し透析回数11回で処理した。
[C工程]
B工程で得られた溶液70lに塩化ナトリウム2.1kgを溶解した後、濾過精度2.0μmのアルミナからなるセラミック膜フィルターφ30×1000mm、φ4×19穴、NGK モノリス型[日本ガイシ社製]に有効ろ過表面積1mあたり25l/hrの流量で通液した。
[D工程]
内径25cm、高さ2cmの樹脂製カラムに、オクタデシル基を合成樹脂に化学的に結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤Octadecyl−4PW[東ソー社製]を1.0l充填し、水、塩化ナトリウム溶液の順に平衡化し、上記カラムにC工程で得られた溶液70lを線速0.25m/m・hrの流量で通液した。
[E工程]
D工程で得られた溶液70lを濾過精度0.45μmの親水性膜デュラポア・メンブランフィルター[日本ミリポア社製]に有効ろ過表面積1mあたり70l/hrの流量で通液した。流量を速くすることで膜表面にゲル等が形成されて膜に閉塞を生じるようになったので、E工程で得られた溶液は60lであった。得られた溶液をエタノール180lで析出し、エタノール8lで洗浄を3回行い、40℃で真空乾燥して79gのヒアルロン酸ナトリウムが得られた。分析結果を表1に示す。
【0106】
【表1A】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0107】
【表1B】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0108】
【表1C】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0109】
【表1D】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0110】
【表1E】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0111】
【表1F】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0112】
【表1G】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0113】
【表1H】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0114】
【表1I】


* Ca、Fe、Mg、Cr、Si、Al、Cu、Pbの合計組成
N.D. 検出せず
【0115】
測定方法
(1)タンパク質:精製ヒアルロン酸を0.1N水酸化ナトリウムに溶かし、ローリー法でタンパク質含量を測定した。
(2)乳酸:ヒアルロン酸ナトリウムを0.1%の濃度に溶解し、L−LDH法にて行った。
(3)核酸:0.1%ヒアルロン酸ナトリウムの260nmにおける吸光度を測定した。
(4)アミノ酸:ヒアルロン酸ナトリウムを0.1%濃度に溶解し、LC−OPA法にて行った。
(5)エンドトキシン:生化学工業社製トキシカラーシステムにより比色分析した。
(6)重金属:ヒアルロン酸ナトリウムを0.1g白金るつぼにとり、局方第二法にて行った。
(7)金属:ヒアルロン酸ナトリウムを0.05%の濃度になるように8N硝酸に溶解し、ICP発光分光分析を行った。
(8)異物:ヒアルロン酸ナトリウムを0.1%となるように、ペプトン緩衝液に溶解し、日本薬局方、一般試験法の無菌試験・メンブレンフィルター法で行った。
(9)極限粘度:ヒアルロン酸ナトリウムを0.02%となるように、0.2M塩化ナトリウムに溶解し、30℃における極限粘度を測定した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記のA、B、C、D及びEの5工程を含むことを特徴とするヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
A工程:無機吸着剤、又は無機吸着剤と活性炭にヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を接触させる工程。
B工程:ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を酸性側のpH範囲内に調整した後、限外ろ過膜にて透析処理する工程。
C工程:ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液をセラミックス膜に接触させる工程。
D工程:ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を天然物を基材としたクロマトグラフィー用充填剤又は、担体に鎖長が炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基を結合させた逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる工程。
E工程:ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を精密ろ過膜に接触させる工程。
【請求項2】
A、B、C、D及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項3】
A、B、D、C及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項4】
A、D、B、C及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項5】
A、C、B、D及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項6】
A、C、D、B及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項7】
A、D、C、B及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項8】
B、A、C、D及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項9】
B、A、D、C及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項10】
B、D、A、C及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項11】
D、A、B、C及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項12】
D、A、C、B及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項13】
D、B、A、C及びEの工程順に処理することを特徴とする請求項1記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項14】
A工程の無機吸着剤の組成由来がSiO、MgO、Al、Al(OH)、及びCaO等のある適当な配合比よりなるものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項15】
A工程の無機吸着剤が請求項14に記載の物であり、活性炭が水蒸気賦活活性炭、ウェットな活性炭、粉末活性炭、粒状活性炭、薬品賦活活性炭、石炭由来活性炭、木材由来活性炭、及びドライな活性炭から選ばれた一種であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項16】
B工程の限外ろ過膜の材質が、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、及びポリビニリデンジフルオライドから選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項17】
C工程のセラミック膜の材質が、Al、ZrO、SiO、TiO、Si、SiC、BN、MgO、及びZnO等のある適当な配合比によりなることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項18】
D工程の充填剤がセルロース、ヒスチジン、メチルグルタメート、キチンキトサン等の天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基特にオクチル基およびこれらの末端を改変した官能基、オクタデシル基およびこれらの末端を改変した宮能基から選ばれた一種の官能基を有する逆相クロマトグラフィー用充填剤であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項19】
E工程の精密ろ過膜が、ポリスルフォン等の親水性膜、6−ナイロン、6,6−ナイロン、7−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン、6,11−ナイロン、6,12−ナイロン等からなるポリアミド膜、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフロロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる疎水性膜、プラスのゼータ電位を有する膜から選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項20】
下記のA、B、C、D及びEの5工程順に処理することを特徴とするヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
A工程: 請求項14記載の無機吸着剤と水蒸気賦活活性炭、ウェットな活性炭、粉末活性炭、粒状活性炭、薬品賦活活性炭、石炭由来活性炭、木材由来活性炭、ドライな活性炭から選ばれた少なくとも一種の混合物にヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を接触させる工程。
B工程: A工程で得られた溶液を酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ハロゲン化ポリオレフィン、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた材質よりなる限外ろ過膜にて酸性側のpH範囲内に調整した後、透析処理する工程。
C工程: B工程で得られた溶液をAl、ZrO、SiO、TiO、Si、SiC、BN、MgO、及びZnO等のある適当な配合比の材質よりなるセラミック膜に接触させる工程。
D工程: C工程で得られた溶液をセルロース、ヒスチジン、メチルグルタメート、キチンキトサン等の天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、炭素数8以上の置換又は未置換の炭化水素基特にオクチル基およびこれらの末端を改変した官能基、オクタデシル基およびこれらの末端を改変した官能基から選ばれた一種の官能基を有する逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる工程。
E工程: D工程で得られた溶液をポリスルフォン等からなる親水性膜、6−ナイロン、6,6−ナイロン、7−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン、6,11−ナイロン、6,12−ナイロン等からなるポリアミド膜、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる疎水性膜、プラスのゼータ電位を有する膜から選ばれたものに接触させる工程。
【請求項21】
ヒアルロン酸の塩がナトウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、及びリチウム塩から選ばれたものである請求項20記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項22】
ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液の温度が0〜80℃である請求項21記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項23】
ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液の濃度が0.1〜10g/lである請求項22記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項24】
ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液のpHがA、C、D、E工程においては3〜12であり、B工程においては2.5〜5.0である請求項23記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項25】
前記A工程における無機吸着剤の量がヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液100重量%に対し0〜20.0重量%である請求項24記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項26】
前記A工程における活性炭の量がヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液100重量%に対し、5.0〜20.0重量%である請求項25記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項27】
前記B工程における限外ろ過の方法が全量ろ過方式又はクロスフロー方式である請求項26記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項28】
前記B工程における限外ろ過膜のろ材形状が平面膜、管型、スパイラル、ホロファイバー、プリーツ膜から選ばれた一種である請求項27記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項29】
前記B工程における限外ろ過膜の分画分子量が1〜10万の範囲である請求項28記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項30】
前記B工程における限外ろ過処理時の循環又はろ過速度が5m/s以下である請求項29記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項31】
前記C工程におけるろ材構造が対称や非対称構造である請求項30記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項32】
前記C工程におけるろ材形状が平面膜、管型、カートリッジ、ホロファイバー等から選ばれた一種である請求項31記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項33】
前記C工程におけるろ過精度が0.1〜10μmの範囲である請求項32記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項34】
前記C工程における通液する速度が有効ろ過表面積1m当たり200l/hr以下である請求項33記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項35】
前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液がその他の塩を含むことを特徴とする請求項34記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項36】
前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液がその他の塩が硫酸アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、から選ばれた少なくとも一種以上からなる請求項35記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項37】
前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液の塩濃度が0.5〜20w/v%である請求項36記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項38】
前記D工程におけるヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液が水系である請求項37記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項39】
前記D工程における天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤の担体の形状が球状又は破砕状である請求項38記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項40】
前記D工程における天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤、逆相クロマトグラフィー用充填剤の担体の平均粒径が数μm〜約100μmである請求項39記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項41】
前記D工程における天然物を基材とするクロマトグラフィー用充填剤又は、逆相クロマトグラフィー用充填剤に接触させる方法が、ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液に逆相クロマトグラフィー用充填剤を添加してバッチ式で撹拌するか又は、充填剤を充填塔等に充填後、ヒアルロン酸及び/又はその塩の含有液を通液処理する請求項40記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項42】
前記E工程におけるろ材構造が表面ろ過構造又は深層ろ過構造である請求項41記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項43】
前記E工程におけるろ材形状がシート、カートリッジ、ホロファイバーから選ばれた一種である請求項42記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項44】
前記E工程におけるろ過精度が0.1〜10μmの範囲である請求項43記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項45】
前記E工程における通液する速度が有効ろ過表面積1m当たり500l/hr以下である請求項44記載のヒアルロン酸及び/又はその塩の精製法。
【請求項46】
ヒアルロン酸及び/又はその塩が、ストレプトコッカス・エクイFM−100を用いて、発酵法により製造されるものであることを特徴とする請求項1〜45のいずれかに記載の精製法。
【請求項47】
ヒアルロン酸及び/又はその塩が、ストレプトコッカス・エクイFM−300を用いて、発酵法により製造されるものであることを特徴とする請求項1〜45のいずれかに記載の精製法。

【公開番号】特開2011−195611(P2011−195611A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60648(P2010−60648)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000003296)電気化学工業株式会社 (1,539)
【Fターム(参考)】