説明

ヒスタミンH3受容体に関連する障害の処置に有用なヒスタミンH3受容体のビフェニルスルホニルおよびフェニル−ヘテロアリールスルホニルモジュレーター

本発明は、ヒスタミンH3受容体の活性を調整する、式(Ia)の特定のビフェニルスルホンアミド誘導体およびその医薬組成物に関する。


本発明の化合物およびその医薬組成物は、ヒスタミンH3関連障害、例えば、認知障害、てんかん、脳損傷、鬱病、肥満、睡眠障害および覚醒障害(例えば、ナルコレプシー、交代勤務症候群)、薬の副作用としての眠気、作業を完了するための注意力の調整など、脱力発作、睡眠過剰、傾眠症候群、時差ぼけ、睡眠時無呼吸など、注意欠陥過活動性障害(ADHD)、統合失調症、アレルギー、上気道でのアレルギー反応、アレルギー性鼻炎、鼻づまり、認知症およびアルツハイマー病などの治療に有用な方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ia)の化合物から選択される化合物:
【化98】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物
〔式中、
は、H、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボキサミド、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルスルホンアミド、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルウレイル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、シアノ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cジアルキルカルボキサミド、C〜Cジアルキルスルホンアミド、ハロゲン、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、ニトロ、フェニルおよびスルホンアミドからなる群より選択され、それぞれ任意に、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボキサミド、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルスルホンアミド、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルウレイル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、シアノ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cジアルキルカルボキサミド、C〜Cジアルキルスルホンアミド、ハロゲン、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、ヒドロキシル、チオール、ニトロおよびスルホンアミドからなる群より独立して選択される1個、2個、3個、4個または5個の置換基で置換されるか;または
は、W−SO基と、W−SO基が結合する環原子とともに、環Aを有するC〜C複素環式環を形成し、それによって該C〜C複素環式環および環Aは、2個の隣接する環原子を共有し、該C〜C複素環式環は、任意に、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボキサミド、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルスルホンアミド、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルウレイル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、シアノ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cジアルキルカルボキサミド、C〜Cジアルキルスルホンアミド、ハロゲン、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、ヒドロキシル、チオール、ニトロ、オキソおよびスルホンアミドからなる群より独立して選択される1個、2個、3個または4個の置換基で置換され;
Wは、C〜Cアルキレン、C〜Cアルケニレン、C〜Cシクロアルキレン、C〜Cヘテロシクリレンまたはフェニレンであり、それぞれ任意に、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、カルボキシ、シアノ、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシルおよびオキソからなる群より独立して選択される1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個または8個の置換基で置換され;
環Aは、それぞれR12、R13、R14およびR15で置換された1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンであり、R12、R13、R14およびR15は、それぞれ独立して、H、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボキサミド、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルスルホンアミド、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルウレイル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、シアノ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cジアルキルカルボキサミド、C〜Cジアルキルスルホンアミド、ハロゲン、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、ヒドロキシル、チオール、ニトロおよびスルホンアミドからなる群より選択されるか;または
環Aは、6員のヘテロアリーレンまたは5員のヘテロアリーレンであり、それぞれ任意に、R16、R17およびR18で置換されており、R16、R17およびR18は、それぞれ独立して、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボキサミド、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルスルホンアミド、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルウレイル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、シアノ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cジアルキルカルボキサミド、C〜Cジアルキルスルホンアミド、ハロゲン、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、ヒドロキシル、チオール、ニトロおよびスルホンアミドからなる群より選択され;
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C〜Cアシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルカルボキサミド、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルスルホンアミド、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルウレイル、アミノ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、シアノ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cジアルキルカルボキサミド、C〜Cジアルキルスルホンアミド、ハロゲン、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、ヒドロキシル、チオール、ニトロおよびスルホンアミドからなる群より選択され;
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、カルボキシ、シアノ、C〜Cハロアルキル、ハロゲンおよびヒドロキシルからなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成し;
ただし、
(1)環BおよびR−W−S(O)−基の硫黄は、環Aの隣接する環原子には結合しておらず;
(2)環Aが1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンであり、WがC〜Cヘテロシクリレンである場合、R−W−S(O)−基の硫黄に直接結合するWの環原子は、窒素以外である〕。
【請求項2】
環Aが1,3−フェニレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Aが1,4−フェニレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
12、R13、R14およびR15が、それぞれ独立して、H、C〜Cアルキル、カルボキシおよびハロゲンからなる群より選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
12、R13、R14およびR15が、それぞれ独立して、H、−CH、カルボキシ、ClおよびBrからなる群より選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
12、R13、R14およびR15が、それぞれHである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
環Aが6員のヘテロアリーレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
環Aが5員のヘテロアリーレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、H、C〜Cアルコキシ、アミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、C〜Cヘテロシクリル、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択され、それぞれ任意に、シアノまたはC〜Cシクロアルキルで置換されているか;または
が、W−SO基と、W−SO基が結合する環原子とともに、環Aを有するC〜C複素環式環を形成し、それによって該C〜C複素環式環および環Aが、2個の隣接する環原子を共有し、該C〜C複素環式環が、任意に、オキソで置換されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
が、H、C〜Cアルコキシ、カルボ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択されるか;または
が、W−SO基と、W−SO基が結合する環原子とともに、環Aを有するC〜C複素環式環を形成し、それによって該C〜C複素環式環および環Aが、2個の隣接する環原子を共有し、該C〜C複素環式環が、任意に、オキソで置換されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が、H、C〜Cアルコキシ、カルボ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
が、H、−OCH、−OCHCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Wが、C〜Cアルキレン、C〜Cアルケニレン、C〜Cシクロアルキレンまたはフェニレンであり、それぞれ任意に、C〜Cアルキルで置換されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Wが、C〜CアルキレンまたはC〜Cアルケニレンであり、それぞれ任意に、C〜Cアルキルで置換されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Wが、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)CH−、−CHCHCH−、−CHCHCH(CH)−、−HC=CH−、1,3−シクロペンチレン、−C(CHCH−、−CHC(CHCH−、4−テトラヒドロピラン−2−イル、3−テトラヒドロピラン−5−イルおよび1,4−フェニレンからなる群より選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Wが、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)CH−、−CHCHCH−、−CHCHCH(CH)−、−HC=CH−および1,3−シクロペンチレンからなる群より選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
Wが、−CHCH−および−HC=CH−からなる群より選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
、R、RおよびRがそれぞれHである、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
、R、RおよびRがそれぞれHである、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
10およびR11が、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、(R)−2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
式(Im)の化合物:
【化99】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
12、R13、R14およびR15は、それぞれ独立して、H、C〜Cアルキル、カルボキシおよびハロゲンからなる群より選択され;
は、H、C〜Cアルコキシ、アミノ、カルボ−C〜C−アルコキシ、カルボキサミド、カルボキシ、C〜Cヘテロシクリル、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択され、それぞれ任意に、シアノまたはC〜Cシクロアルキルで置換されているか;または
は、W−SO基と、W−SO基が結合する環原子とともに、環Aを有するC〜C複素環式環を形成し、それによって該C〜C複素環式環および環Aは、2個の隣接する環原子を共有し、該C〜C複素環式環は、任意に、オキソで置換されており;
Wは、C〜Cアルキレン、C〜Cアルケニレン、C〜Cシクロアルキレンまたはフェニレンであり、それぞれ任意に、C〜Cアルキルで置換されており;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項22】
式(Im)の化合物:
【化100】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
12、R13、R14およびR15は、それぞれ独立して、H、−CH、カルボキシ、ClおよびBrからなる群より選択され;
は、H、C〜Cアルコキシ、カルボ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択されるか;または
は、W−SO基と、W−SO基が結合する環原子とともに、環Aを有するC〜C複素環式環を形成し、それによって該C〜C複素環式環および環Aは、2個の隣接する環原子を共有し、該C〜C複素環式環は、任意に、オキソで置換されており;
Wは、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)CH−、−CHCHCH−、−CHCHCH(CH)−、−HC=CH−、1,3−シクロペンチレン、−C(CHCH−、−CHC(CHCH−、4−テトラヒドロピラン−2−イル、3−テトラヒドロピラン−5−イルおよび1,4−フェニレンからなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項23】
式(Im)の化合物:
【化101】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
12、R13、R14およびR15は、それぞれHであり;
は、H、−OCH、−OCHCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択され;
Wは、−CHCH−および−HC=CH−からなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項24】
式(Io)の化合物:
【化102】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
12、R13、R14およびR15は、それぞれHであり;
は、H、−OCH、−OCHCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択され;
Wは、−CHCH−および−HC=CH−からなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項25】
式(Iq)の化合物:
【化103】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
12、R13、R14およびR15は、それぞれHであり;
は、H、−OCH、−OCHCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択され;
Wは、−CHCH−および−HC=CH−からなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項26】
式(Is)の化合物:
【化104】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
環Aは、
【化105】

から選択され;
XはNまたはCHであり;YはNまたはCHであり;ZはNまたはCHであり;ただし、X、YおよびZのうち少なくとも1つはNであり;
JはNまたはNHであり;EおよびGは、それぞれ独立して、NまたはSから選択され、ただし、EおよびGのうち少なくとも1つはNであり;
は、H、C〜Cアルコキシ、カルボ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択されるか;または
は、W−SO基と、W−SO基が結合する環原子とともに、環Aを有するC〜C複素環式環を形成し、それによって該C〜C複素環式環および環Aは、2個の隣接する環原子を共有し;
Wは、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)CH−、−CHCHCH−、−CHCHCH(CH)−、−HC=CH−、1,3−シクロペンチレン、−C(CHCH−、−CHC(CHCH−、4−テトラヒドロピラン−2−イル、3−テトラヒドロピラン−5−イルおよび1,4−フェニレンからなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項27】
式(Is)の化合物:
【化106】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
環Aは、
【化107】

から選択され;
XはNまたはCHであり;YはNまたはCHであり;ZはNまたはCHであり;ただし、X、YおよびZのうち少なくとも1つはNであり;
JはNまたはNHであり;EおよびGは、それぞれ独立して、NまたはSから選択され、ただし、EおよびGのうち少なくとも1つはNであり;
は、H、−OCH、−OCHCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、ヒドロキシルおよびフェニルからなる群より選択され;
Wは、−CHCH−および−HC=CH−からなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項28】
以下の化合物およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物:
1−[2−(4’−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−エチル]−2−メチル−ピロリジン;
1−[2−(4’−エタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−エチル]−2−メチル−ピロリジン;
1−{2−[4’−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−2−メチル−ピロリジン;
2−メチル−1−{2−[4’−(プロパン−2−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−ピロリジン;
2−メチル−1−{2−[4’−(プロパン−1−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−ピロリジン;
2−メチル−1−[2−(4’−フェニルメタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−エチル]−ピロリジン;
6−{4−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−フェニル}−1,1−ジオキソ−1λ−チオクロマン−4−オン;
1−{2−[4’−(3−メトキシ−プロパン−1−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−2−メチル−ピロリジン;
2−メチル−1−{2−[4’−(2−メチル−プロパン−1−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−ピロリジン;
2−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−エタノール;
{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−酢酸エチルエステル;
1−{2−[4’−(2−エトキシ−エタンスルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−2−メチル−ピロリジン;
1−[2−(4’−エテンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−エチル]−2−メチル−ピロリジン;
1−[2−(4’−シクロペンタンスルホニル−ビフェニル−4−イル)−エチル]−2−メチル−ピロリジン;
3−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−プロパン−1−オール;
1−{2−[3’−(2−メトキシ−エタンスルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−2−メチル−ピロリジン;
2−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−3−スルホニル}−エタノール;
{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−酢酸tert−ブチルエステル;および
{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−酢酸メチルエステル;
またはその医薬的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
【請求項29】
前記化合物が(R)−エナンチオマーである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
式(Is)の化合物:
【化108】

およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物
〔式中、
環Aは、1,4−フェニレン、1,3−フェニレン、4−カルボキシ−1,3−フェニレン、4−メチル−1,3−フェニレン、ピリジン−2,5−イルエン、ピリミジン−2,5−イルエンおよび1,2,4−チアジアゾール−3,5−イルエンからなる群より選択され;
は、H、−OCH、−OCHCH、−C(=O)OCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、ヒドロキシル、フェニル、モルホリン−4−イル、テトラヒドロ−ピラン−4−イル、カルボキシ、4−シアノピペリジン−1−イル、アミノ、シクロヘキシルアミノ、メチルアミノ、テトラヒドロ−ピラン−2−イルからなる群より選択されるか;または
Wは、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)CH−、−CHCHCH−、−HC=CH−、1,3−シクロペンチレン、−CHC(CHCH−、4−テトラヒドロピラン−2−イル、−CHHC=CH−、−CHCHC(=O)−、−CHCH(CH)CH−、−CHCH(CH)−およびピペリジン−2,4−イルエンからなる群より選択され;
10およびR11は、R10およびR11の両方が結合する窒素原子とともに、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する〕。
【請求項31】
以下の化合物およびその医薬的に許容される塩、水和物および溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物:
3−メタンスルホニル−4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−カルボン酸;
2−メチル−1−{2−[4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−ピロリジン;
2−メタンスルホニル−5−{4−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−フェニル}−ピリジン;
1−{2−[4’−(2−メトキシ−プロパン−1−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−2−メチル−ピロリジン;
2−メタンスルホニル−5−{4−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−フェニル}−ピリミジン;
4−(2−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−エチル)−モルホリン;
2−メチル−1−{2−[4’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメタンスルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−ピロリジン;
1−[2−(3’−メタンスルホニル−4’−メチル−ビフェニル−4−イル)−エチル]−2−メチル−ピロリジン;
3−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−プロピオン酸;
1−(2−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−エチル)−ピペリジン−4−カルボニトリル;
2−メチル−1−{2−[4’−(プロパ−2−エン−1−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−ピロリジン;
2−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−エチルアミン;
シクロヘキシル−(2−{4’−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−エチル)−アミン;
5−メタンスルホニル−2−{4−[2−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−エチル]−フェニル}−ピリジン;
N−メチル−3−(4’−(2−(2−メチルピロリジン−1−イル)エチル)ビフェニル−4−イルスルホニル)プロパンアミド;
3−(4’−(2−(2−メチルピロリジン−1−イル)エチル)ビフェニル−4−イルスルホニル)−1−モルホリノプロパン−1−オン;
4−(4’−(2−(2−メチルピロリジン−1−イル)エチル)ビフェニル−4−イルスルホニル)ピペリジン;
5−(4−(2−(2−メチルピロリジン−1−イル)エチル)フェニル)−3−(メチルスルホニル)−1,2,4−チアジアゾール;
1−{2−[4’−(3−メトキシ−プロパン−1−スルホニル)−ビフェニル−4−イル]−エチル}−2−メチル−ピロリジン;
1−(2−(4’−(2−メトキシエチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)−2−メチルピロリジン;
2,2−ジメチル−3−(4’−(2−(2−メチルピロリジン−1−イル)エチル)ビフェニル−4−イルスルホニル)プロパン−1−オール;
2−メチル−1−(2−(4’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)ピロリジン;
1−(2−(4’−(メトキシメチルスルホニル)ビフェニル−4−イル)エチル)−2−メチルピロリジン;
またはその医薬的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
【請求項32】
前記化合物が(R)−エナンチオマーである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項34】
処置の必要な個体に、治療的に有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または請求項33に記載の医薬組成物を投与する工程を含む、個体のヒスタミンH3受容体関連障害を処置する方法。
【請求項35】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が、認知障害、てんかん、脳損傷、鬱病、肥満、睡眠障害および覚醒障害、ナルコレプシー、脱力発作、睡眠過剰、傾眠症候群、時差ぼけ、睡眠時無呼吸など、注意欠陥過活動性障害(ADHD)、統合失調症、アレルギー、上気道でのアレルギー反応、アレルギー性鼻炎、鼻づまり、認知症およびアルツハイマー病からなる群より選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が、睡眠障害または覚醒障害である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が認知障害である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が脱力発作である、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
処置の必要な個体に、治療的に有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または請求項33に記載の医薬組成物を投与する工程を含む、個体の覚醒を誘発する方法。
【請求項40】
処置の必要な個体に、治療的に有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または請求項33に記載の医薬組成物を投与する工程を含む、個体の疼痛を処置する方法。
【請求項41】
ヒスタミンH3受容体関連障害を治療する医薬を製造するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項42】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が、認知障害、てんかん、脳損傷、鬱病、肥満、睡眠障害および覚醒障害、ナルコレプシー、脱力発作、睡眠過剰、傾眠症候群、時差ぼけ、睡眠時無呼吸など、注意欠陥過活動性障害(ADHD)、統合失調症、アレルギー、上気道でのアレルギー反応、アレルギー性鼻炎、鼻づまり、認知症およびアルツハイマー病からなる群より選択される、請求項41に記載の使用。
【請求項43】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が、睡眠障害または覚醒障害である、請求項42に記載の使用。
【請求項44】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が認知障害である、請求項42に記載の使用。
【請求項45】
前記ヒスタミンH3受容体関連障害が脱力発作である、請求項42に記載の使用。
【請求項46】
覚醒を誘発する医薬を製造するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項47】
疼痛を治療する医薬を製造するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項48】
治療によってヒトまたは動物の身体を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項49】
治療によってヒトまたは動物の身体においてヒスタミンH3受容体関連障害を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項50】
治療によって、ヒトまたは動物の身体において、認知障害、てんかん、脳損傷、鬱病、肥満、睡眠障害および覚醒障害、ナルコレプシー、脱力発作、睡眠過剰、傾眠症候群、時差ぼけ、睡眠時無呼吸、注意欠陥過活動性障害(ADHD)、統合失調症、アレルギー、上気道でのアレルギー反応、アレルギー性鼻炎、鼻づまり、認知症およびアルツハイマー病からなる群より選択されるヒスタミンH3受容体関連障害を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
治療によって、ヒトまたは動物の身体において睡眠障害または覚醒障害を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項52】
治療によって、ヒトまたは動物の身体において認知障害を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項53】
治療によって、ヒトまたは動物の身体において脱力発作を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項54】
治療によって、ヒトまたは動物の身体において覚醒を誘発する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
治療によって、ヒトまたは動物の身体において疼痛を処置する方法で使用するための、請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容される担体とを混合する工程を含む、組成物を調製するためのプロセス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2010−506918(P2010−506918A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−533349(P2009−533349)
【出願日】平成19年10月16日(2007.10.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/022086
【国際公開番号】WO2008/048609
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(500478097)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (97)
【Fターム(参考)】