説明

ヒスタミンH3受容体調節物質としてのフェニルピペリジンおよびフェニルピロリジン

【化1】


式(I)の置換フェニルピペリジンおよびフェニルピロリジン、それらを含有する組成物、ならびにそれらの作成方法およびヒスタミンに媒介される状態を治療するための使用方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への交差引用
02年10月23日出願の仮出願第60/420494号(これにより引用することにより組み込まれる)。
連邦に後援された研究若しくは開発に関する声明
下述される本発明の研究および開発は米連邦に後援されなかった。
発明の分野
本発明は、フェニルピペリジンおよびフェニルピロリジン、それらの合成、ならびに例えばヒスタミン受容体により媒介される障害および状態の処置のためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒスタミン{2−(イミダゾル−4−イル)エチルアミン}は伝達物質である。ヒスタミンは複数の個別のG蛋白質共役型受容体を介して生理学的効果を発揮する。それは即時型過敏反応においてある役割を演じ、そして抗原とIgE抗体の相互作用後に肥満細胞から遊離される。血管系および平滑筋系に対する遊離ヒスタミンの作用はアレルギー応答の症状の原因である。これらの作用はH受容体で起こり(非特許文献1)、そして古典的抗ヒスタミン剤(例えばジフェンヒドラミン)により阻害される。ヒスタミンはまた、壁細胞へのその作用による胃酸分泌の重要な調節物質でもある。ヒスタミンのこれらの効果はH受容体を介して媒介され(非特許文献2)そしてH受容体アンタゴニスト(例えばシメチジン)により阻害される。第三のヒスタミン受容体(H)は、当初、ヒスタミンの合成および遊離を制御する中枢神経系(CNS)のシナプス前自己受容体として記述された(非特許文献3)。H受容体が、セロトニン作動性、ノルアドレナリン作動性、ドーパミン作動性、コリン作動性およびGABA作動性(γ−アミノ酪酸含有)ニューロン上の異種受容体としてもまたシナプス前に位置することを示す最近の証拠が出現した。これらのH受容体はまた最近、血管平滑筋のような末梢組織中でも同定された。結果、ヒスタミンHアゴニスト、アンタゴニストおよびインバースアゴニストについて多くの潜在的な治療上の応用が存在する(非特許文献4;非特許文献5を参照されたい)。第四のヒスタミン受容体(H)が最近Oda,T.ら(非特許文献6)により記述された。
【0003】
睡眠/覚醒(wake)および覚醒(arousal)/覚醒(vigilance)障害におけるヒスタミンHアゴニストの潜在的使用が動物研究に基づいて示唆されている(非特許文献7;非特許文献8)。偏頭痛の処置でのそれらの使用もまた、神経原性の炎症を阻害するそれらの能力に基づいて示唆されている(非特許文献9)。他の応用は、ノルエピネフリン遊離の阻害が有益である心筋虚血および高血圧における保護的役割であり得る(非特許文献10)。ヒスタミンHアゴニストが、気道での非アドレナリン作動性非コリン作動性(NANC)神経伝達を低下させかつ微小血管漏出を低下させるそれらの能力により喘息において有益でありうることが示唆されている(非特許文献11)。
【0004】
ヒスタミンHアゴニストおよびインバースアゴニストのいくつかの適応症が、既知のヒスタミンHアンタゴニスト(例えばチオペラミド)を用いた動物薬理学実験に基づいて同様に提案された。これらは、認知症、アルツハイマー病(非特許文献12)、癲癇(非特許文献13)、ナルコレプシー、摂食障害(非特許文献14)、乗物酔い、眩暈、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習および記憶(非特許文献15)、ならびに統合失調症(非特許文献16)を包含する。(非特許文献17;ならびに非特許文献18およびその中で引用される参考文献もまた参照されたい。)ヒスタミンHアンタゴニストは、単独で若しくはヒスタミンHアンタゴニストと組合せで上部気道アレルギー応答の処置に有用であることが報告されている(特許文献1;2および3)。最近、ヒスタミンHアンタゴニスト(GT−2331)が同定されかつCNS障害の処置のためにGliatech Inc.により開発されている(非特許文献19;非特許文献20)。
【0005】
示されたとおり、ヒスタミンHリガンドに関する文献が包括的に総説された(非特許文献4)。この参考文献内ではヒスタミンHアゴニストおよびアンタゴニストの医薬品化学が総説された(それぞれ非特許文献21および非特許文献22を参照されたい)。4位の単一置換のみを含有するイミダゾール部分の重要性が、活性に対する追加の置換の有害な影響と一緒に示された。とりわけ、残存する未置換位置のいずれかでのイミダゾール環のメチル化が活性を強く低下させることが報告された。付加的な刊行物は、イミダゾール官能基が高親和性のヒスタミンH受容体リガンドに不可欠であるという仮説を支持している(非特許文献23、および非特許文献24ならびにそれらの中で引用される参考文献を参照されたい)。しかしながら、多くのイミダゾール含有化合物はヒトにおける主要なヒスタミン代謝酵素、ヒスタミンメチルトランスフェラーゼの基質であり、このことは短縮された半減期およびより低い生物学的利用率につながる(非特許文献25を参照されたい)。加えて、イミダゾール含有薬物は、チトクロームP450モノオキシゲナーゼ系とのそれらの相互作用を介して、酵素誘導若しくは酵素阻害による好ましくない生体内変化の標的となり得る(非特許文献26;非特許文献27;非特許文献28;非特許文献29;非特許文献30を参照されたい)。より早期のヒスタミンH受容体リガンドの不十分な血液脳関門浸透もまたイミダゾールフラグメントと関連するかもしれない(非特許文献31)。
【0006】
より最近、いくつかの刊行物、例えば:非特許文献31;非特許文献32;非特許文献33;非特許文献34;非特許文献35;特許文献2;特許文献4;特許文献5;および特許文献6が、イミダゾール部分を含有しないヒスタミンHリガンドを記述した。
【0007】
本発明の化合物はイミダゾール部分およびその固有の不利な点を含有せず、そしてなおヒトヒスタミンH受容体への受容体結合により測定されるところのヒトH受容体での効力を維持する(非特許文献36を参照されたい)。ヒト受容体を使用するスクリーニングはヒト疾患の処置のための新たな治療の同定にとりわけ重要である。ラットシナプトソーム(非特許文献37)、ラット大脳皮質膜(非特許文献38)およびモルモット脳(非特許文献39)を使用する慣習的結合アッセイが測定される。制限された研究のみが以前にヒト組織を使用して実施されたが、しかし、これらはげっ歯類および霊長類の受容体の薬理学の有意の差異をほのめかしている(非特許文献40)。
【0008】
われわれはここに、イミダゾリル部分の存在に関連する固有の問題を伴わないヒスタミン受容体、とりわけヒスタミンH受容体の活性を調節する能力をもつ一連のフェニルピペリジンおよびフェニルピロリジンを記述する。
【特許文献1】米国特許第5,217,986号明細書
【特許文献2】米国特許第5,352,707号明細書
【特許文献3】米国特許第5,869,479号明細書
【特許文献4】PCT出願第WO 99/42458号明細書、1999年8月26日
【特許文献5】PCT出願第WO 02/076925号明細書
【特許文献6】欧州特許出願第0978512号明細書、2000年2月9日
【非特許文献1】Ash,A.S.FとSchild,H.O.、Br.J.Pharmac.Chemother.1966、27:427−439
【非特許文献2】Black,J.W.ら、Nature 1972、236:385−390
【非特許文献3】Arrang,J.−M.ら、Nature 1983、302:832−837
【非特許文献4】“The Histamine H3 Receptor−A Target for New Drugs”、Leurs,R.とTimmerman,H.(編)、Elsevier、1998
【非特許文献5】Morisset,S.ら、Nature 2000、408:860−864
【非特許文献6】Oda,Tら、J.Biol.Chem.2000、275(47):36781−36786
【非特許文献7】Lin,J.−S.ら、Brain Res.1990、523:325−330
【非特許文献8】Monti,J.M.ら、Eur.J.Pharmacol.1991、205:283−287
【非特許文献9】McLeod,R.L.ら、Soc.Neurosci.Abstr.1996、22:2010
【非特許文献10】Imamura,M.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1994、271(3):1259−1266
【非特許文献11】Ichinose,M.とBarnes,P.J.、Eur.J.Pharmacol.1989、174:49−55
【非特許文献12】Panula,P.ら、Soc.Neurosci.Abstr.1995、21:1977
【非特許文献13】Yokoyama,H.ら、Eur.J.Pharmacol.1993、234:129−133
【非特許文献14】Machidori,H.ら、Brain Res.1992、590:180−186
【非特許文献15】Barnes,J.C.ら、Soc.Neurosci.Abstr.1993、19:1813
【非特許文献16】Schlicker,E.とMarr,I.、Naunyn−Schmiedeberg’s Arch.Pharmacol.1996、353:290−294
【非特許文献17】Stark,H.ら、Drugs Future 1996、21(5):507−520
【非特許文献18】Leurs,R.ら、Prog.Drug Res.1995、45:107−165
【非特許文献19】Gliatech Inc.Press Release 1998年11月5日付
【非特許文献20】Bioworld Today、1999年3月2日付
【非特許文献21】Krause,M.ら
【非特許文献22】Phillips,J.G.とAli,S.M.
【非特許文献23】Ali,S.M.ら、J.Med.Chem.1999、42:903−909
【非特許文献24】Stark,H.ら
【非特許文献25】Rouleau,A.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1997、281(3):1085−1094
【非特許文献26】Kapetanovic,I.M.とKupferberg,H.J.、Drug Metab.Dispos.1984、12(5):560−564
【非特許文献27】Sheets,J.J.とMason,J.I.、Drug Metab.Dispos.1984、12(5):603−606
【非特許文献28】Back,D.J.とTjia,J.F.、Br.J.Pharmacol.1985、85:121−126
【非特許文献29】Lavrijsen,K.ら、Biochem.Pharmacol.1986、35(11):1867−1878
【非特許文献30】Albengres,E.ら、Drug Safety 1998、18(2):83−97
【非特許文献31】Ganellin,C.R.ら、Arch.Pharm.Pharm.Med.Chem.(Weinheim,Ger.)1998、331:395−404p
【非特許文献32】Walczynski,K.ら、Arch.Pharm.Pharm.Med.Chem.(Weinheim,Ger.)1999、332:389−398
【非特許文献33】Walczynski,K.ら、Farmaco 1999、54:684−694
【非特許文献34】Linney,I.D.ら、J.Med.Chem.2000、43:2362−2370
【非特許文献35】Tozer,M.J.とKalindjian,S.B.、Exp.Opin.Ther.Patents 2000、10:1045−1055
【非特許文献36】Lovenberg,T.W.ら、Mol.Pharmacol.1999、55:1101−1107
【非特許文献37】Garbarg,M.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1992、263(1):304−310
【非特許文献38】West,R.E.ら、Mol.Pharmacol.1990、38:610−613
【非特許文献39】Korte,A.ら、Biochem.Biophys.Res.Commun.1990、168(3):979−986
【非特許文献40】West,R.E.ら、Eur.J.Pharmacol.1999、377:233−239
【発明の開示】
【0009】
[発明の要約]
本発明は、製薬学的に活性のフェニルピペリジンおよびフェニルピロリジン、それらの作成方法ならびにそれらの使用方法に向けられる。本発明は、式(I):
【0010】
【化1】

【0011】
[式中
Lは、直接結合、または、NRがsp混成炭素に結合されているC1−4アルキレン若しくはC3−4アルケニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC3−4アルキニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC2−4アルキリデン、NRが酸素に結合されていないアリールオキシ、NRがイオウに結合されていないアリールチオ、NRが酸素若しくは酸素に結合されている炭素に結合されていないC2−4アルコキシ、NRがイオウ若しくはイオウに結合されている炭素に結合されていないC2−4アルキルチオ、および−C2−3アルキル−X−C1−2アルキル−(式中XはO、S若しくはNHでありかつNRはXに結合されている炭素に結合されていない)よりなる群から選択される場合によってはC1−4置換された基であり;
pは0、1若しくは2であり;
qは1若しくは2であるが;但し2≦p+q≦4;
は、水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは5−8員ヘテロシクリル)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレン、および(フェニル)C1−6アルキレンよりなる群から独立に選択される置換基であり;
は、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−9員のカルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは5−8員ヘテロシクリル)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンよりなる群から独立に選択される置換基であるか;
または、RおよびRはそれらが結合されている窒素と一緒になって飽和の3−13員のN結合したヘテロシクリルを形成し、ここでN結合する窒素に加え、該3−13員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1と3個との間の付加的なヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
ここで、RおよびRは、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−よりなる群から選択される1〜3個の置換基で場合によってはかつ独立に置換され;また、ここで、RおよびRの先行する置換基のそれぞれは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルよりなる群から独立に選択される1と3個との間の置換基を場合によっては有してもよく;
、RおよびRの1つはGでありかつ他の2つは独立に水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル若しくはC1−3アルコキシであり;
GはLQであり;
は非分枝状−(CH−であり、式中nは1から7までの整数であり(好ましくはnは1ないし4であり、より好ましくはnは1であり);
QはNRであり、式中Rは、水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは5−8員ヘテロシクリル)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択され;また、Rは、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、3−9員カルボシクリル、3−13員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは5−8員ヘテロシクリル)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択されるか;またはQは飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリルであり、ここで、N結合する窒素に加え、該3−15員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1と4個との間の付加的なヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
ここで、Qは、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−よりなる群から(先行する段落に加えて)選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換され;かつ、ここで、Qの前記置換基群は、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1と3個との間の置換基を場合によっては有してよく;
は独立にC1−3アルキル、トリフルオロメチルであり;
mは0、1、2若しくは3であり;かつ
ここで、上のアルキル、アルキレン、アルケニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、カルボシクリルおよびアリール基のそれぞれは、それぞれ、メトキシ、ハロ、アミノ、ニトロ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1と3個との間の置換基で独立にかつ場合によっては置換されてよい]
の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、互変異性体、溶媒和物若しくはアミド
を特徴とする。
【0012】
本発明はまた、本発明の化合物および製薬学的に許容できる担体を含んでなる製薬学的組成物;ならびにこうした組成物の製造若しくは処方方法も特徴とする。本発明の組成物は、1種以上の本発明の化合物または併用療法(異なって処方された有効成分の組合せ製剤若しくは組合せ)をさらに包含しうる。
【0013】
本発明はまた、ある種の状態および疾患の治療方法も提供し、これらの方法のそれぞれは、こうした処置の必要な被験体に治療上有効な(若しくは共同して有効な)量の本発明の化合物若しくは組成物を投与することを包含する。開示される化合物は、必要な被験体における睡眠/覚醒(wake)および覚醒(arousal)/覚醒(vigilance)障害(例えば不眠症および時差ぼけ)、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習および記憶障害、認知障害、偏頭痛、神経原性の炎症、認知症、軽度の認識障害(前認知症)、アルツハイマー病、癲癇、ナルコレプシー、摂食障害、肥満、乗物酔い、眩暈、統合失調症、物質濫用、双極性障害、躁病およびうつを包含する神経学的障害、ならびに上部気道アレルギー応答、喘息、掻痒感、鼻うっ血およびアレルギー性鼻炎のような他のヒスタミンH受容体に媒介される障害の治療若しくは予防方法において有用である。例えば、本発明は、上部気道アレルギー応答、喘息、掻痒感、鼻うっ血およびアレルギー性鼻炎の予防方法、それらの進行の阻害方法若しくは治療方法を特徴とする。
【0014】
なお別の態様において、開示される化合物は、アレルギー性鼻炎、鼻うっ血およびアレルギー性充血の処置のための、共同して有効な用量のHアンタゴニストを投与することおよび共同して有効な用量のロラチジン(クラリチン[CLARITIN]TM)、デスロラチジン(クラリネックス[CLARINEX]TM)、フェキソフェナジン(アレグラ[ALLEGRA]TM)およびセチリジン(ジルテック[ZYRTEC]TM)のようなヒスタミンHアンタゴニストを投与することを包含する併用療法の方法で使用してもよい。
【0015】
なお別の態様において、開示される化合物は、うつ、気分障害若しくは統合失調症の処置のための、共同して有効な用量のHアンタゴニストを投与することおよび共同して有効な用量のフルオキセチン(プロザック[PROZAC]TM)、セルトラリン(ゾロフト[ZOLOFT]TM)、パロキセチン(パキシル[PAXIL]TM)およびアミトリプチリンを包含する選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)または非選択的セロトニン、ドーパミン若しくはノルエピネフリン再取込み阻害薬のような神経伝達物質再取込み阻害薬を投与することを包含する併用療法の方法で使用してもよい。
【0016】
本発明の付加的な特徴および利点は、下の詳細な記述および実施例、ならびに付属として付けられる請求の範囲から明らかになるであろう。
[発明の詳細な記述]
本発明は、ヒスタミン受容体により調節される障害および状態の処置に有用なフェニルピペリジンおよびフェニルピロリジン化合物を提供する。
A.用語
ある種の用語は本開示を通じて下およびそれらの使用により定義される。
【0017】
本明細書で使用されるところの「Ca−b」(ここでaおよびbは整数である)は、a個からb個までの炭素原子を含めて含有する基を指す。例えばC1−3は1、2若しくは3個の炭素原子を含有する基を示す。
【0018】
本明細書で使用されるところの「ハロ」若しくは「ハロゲン」は塩素、臭素、フッ素およびヨウ素の一価の基を意味している。
【0019】
本明細書で使用されるところの「アルキル」という用語は、単独で使用されようと置換基の一部として使用されようと、直鎖および分枝状の飽和炭素鎖を包含する。例えば、アルキル基はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルなどを包含する。別の方法で示されない限り、アルキルとともに使用される場合の「低級」は1〜4個の炭素原子の炭素鎖組成を意味している。「アルキレン」はメチレン(−CH−)、エチレン(−CH−CH−)若しくはプロピレン(−CHCHCH−)などのような二価のヒロドカルビル基を指す。
【0020】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「アルケニル」は、プロペニル、ブテニル、ペンテニルなどのような、最低2個の水素原子がπ結合で置換されて炭素−炭素二重結合を形成するアルキレン基を意味している。アルケニル基がR若しくはRである場合、開放基(分子の残部への結合の点)はアリルにより具体的に説明されるようにsp炭素上にあり、そして、二重結合(1個若しくは複数)は従って開放基に対し少なくともα(β、γ、などでない場合)である。
【0021】
本明細書で使用されるところの「アルキリデン」は、親アルカン、アルケン若しくはアルキレンの同一炭素原子からの2個の水素原子の除去により生じる飽和若しくは不飽和の分枝状、直鎖若しくは環状の二価の炭化水素基を指す。該二価の基の中心は分子の残部の単一原子と二重結合を形成する。典型的なアルキリデン基は、限定されるものでないがエタニリデン;プロパン−1−イリデン、プロパン−2−イリデン、シクロプロパン−1−イリデンのようなプロピリデン;ブタン−1−イリデン、ブタン−2−イリデン、2−メチルプロパン−1−イリデン、シクロブタン−1−イリデンのようなブチリデン;および類似のものを挙げることができる。
【0022】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「アルコキシ」は上述された直鎖若しくは分枝状鎖のアルキル基の酸素エーテル基を示す。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ヘキシルオキシなど。
【0023】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの、「シクロアルキル」は、3ないし8員の飽和の単環性炭素環構造を示す。適する例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを包含する。
【0024】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「シクロアルケニル」は、3ないし8員の部分的に不飽和の単環性炭素環構造を示し、ここで該環構造は最低1個の二重結合を含有する。適する例はシクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロヘキシ−1,3−ジエニルなどを包含する。
【0025】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「アリール」はフェニル、ナフチルなどのような炭素環芳香族基を指す。二価の基はフェニレン(−C−)を包含し、これは好ましくはフェン−1,4−ジイルであるが、しかしフェン−1,3−ジイルであってもまたよい。
【0026】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「アラルキル」はフェニル、ナフチルなどのようなアリール基で置換されたいかなるアルキル基も意味している。アラルキルの例はベンジル、フェネチルおよびフェニルプロピルを包含する。
【0027】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「カルボシクリル」は、炭素環が縮合若しくはスピロの二環若しくは三環基である場合、骨格環(1個若しくは複数)中の3〜15個の炭素原子、および好ましくは6〜9個の炭素原子よりなるいかなる環状基も意味している。炭素環は飽和、不飽和、部分的に不飽和若しくは芳香族であってよい。例は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルを包含し;具体的な例はフェニル、ベンジル、インダニルおよびビフェニルを包含する。炭素環は、本明細書の別の場所に提供されるとおりヒドロキシ、ハロ、ハロメチルなどのような炭素若しくは水素でない置換基を有してもよい。
【0028】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「複素環」、「ヘテロシクリル」および「ヘテロシクロ」という用語は、各環中に1ないし4個の付加的なヘテロ原子を場合によっては含有する、NH、O、SO、SO、(C=O)およびS、ならびに好ましくはNH、O若しくはSよりなる群から選択される最低1個のヘテロ原子部分を含有するいかなる3ないし15員の単環、9若しくは10員の二環または13若しくは14員の三環性の環構造を示す。いくつかの態様において、ヘテロシクリルは1と4個との間、若しくは1と2個との間の付加的なヘテロ原子を含有する。別の方法で明記されない限り、ヘテロシクリルは飽和、部分的に不飽和、芳香族若しくは部分的に芳香族であってもよい。ヘテロシクリル基は、安定な構造の創製をもたらすいずれのヘテロ原子若しくは炭素原子で結合されてもよい。
【0029】
例示的単環性複素環基は、ピロリジニル、ピロリル、インドリル、ピラゾリル、オキセタニル、ピラゾリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソキサゾリニル、イソキサゾリル、チアザオリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、フリル、テトラヒドロフリル、チエニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキサゼピニル、アゼピニル、ヘキサヒドロアゼピニル、4−ピペリジニル、ピリジル、N−オキソピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチオピラニルスルホン、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルスルホキシド、チオモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソランおよびテトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニル、ジオキサニル、イソチアゾリジニル、チエタニル、チイラニル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、アザトリシクロデカニル、1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカニル、アゼチジニルなどを包含し得る。
【0030】
例えばQが飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリルである場合、Qは必然的に最低1個の窒素を含有し、そして炭素原子はsp混成である。Qが縮合二環性ヘテロシクリルである場合、Lに結合されている環の炭素原子はsp混成であるが、但し、隣接環(および共通の炭素原子)は、炭素原子の1個が窒素で置換されているインダニルのようなspであってよい。
【0031】
一般に、例示的な二環性ヘテロシクリルは、ベンズチアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジニル、ベンゾチエニル、キヌクリジニル、キノリニル、キノリニル−N−オキシド、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフリル、クロモニル、クマリニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジル、フロピリジニル(フロ{2,3−c}ピリジニル、フロ{3,1−b}ピリジニル)若しくはフロ{2,3−b}ピリジニルのような)、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロキナゾリニル(3,4−ジヒドロ−4−オキソキナゾリニルのような)、テトラヒドロキノリニル(1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルのような)、テトラヒドロイソキノリニル(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニルのような)、ベンズイソチアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾジアジニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズピラゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニルスルホン、ジヒドロベンゾピラニル、インドリニル、イソインドリル、テトラヒドロインドアゾリル(4,5,6,7−テトラヒドロインダゾリルのような)、イソクロマニル、イソインドリル、ナフチリジニル、フタラジニル、ピペロニル、プリニル、ピリドピリジル、キナゾリニル、テトラヒドロキノリニル、チエノフリル、チエノピリジル、チエノチエニル、
【0032】
【化2】

【0033】
などを包含する。
【0034】
例示的三環性ヘテロシクリル基は、アクリジニル、フェノキサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、カルボゾリル、ペルミニジニル、フェナントロリニル、カルボリニル、ナフトチエニル、チアントレニルなどを包含する。
【0035】
好ましいヘテロシクリル基は、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピリミジニル、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、アクリジニル、アゼピニル、ヘキサヒドロアゼピニル、アザトリシクロデカニル、1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカニル、アゼチジニル、インドリル、イソインドリル、チアゾリル、チアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,3,4−トリヒドロイソキノリニル、4,5,6,7−テトラヒドロインダドリル、ベンズオキサジニル、ベンゾアクスゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイミダゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、
【0036】
【化3】

【0037】
を包含する。
【0038】
別の方法で示されない限り、本明細書で使用されるところの「ヘテロシクリル−アルキル」若しくは「ヘテロシクリル−アルキレン」という用語はヘテロシクリル基で置換されたいかなるアルキル基も示し、ここで該ヘテロシクリル−アルキル基はアルキル部分で分子の中心部分に結合される。ヘテロシクリル−アルキル基の適する例は、限定されるものでないが、ピペリジニルメチル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルエチル、ピペラジニルメチル、ピロリルブチル、ピペリジニルイソブチル、ピリジルメチル、ピリミジルエチルなどを挙げることができる。
【0039】
特定の基が「置換された」(例えばアルキル、アルキレン、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール)である場合、その基は、置換基の一覧から独立して選択される1個若しくはそれ以上の置換基、好ましくは1から5個までの置換基、より好ましくは1から3個までの置換基、最も好ましくは1から2個までの置換基を有してよい。
【0040】
分子中の特定の位置のいかなる置換基若しくは変数の定義もその分子の別の場所のその定義に依存しないことを意図している。本発明の化合物上の置換基および置換パターンは、化学的に安定でありかつ当該技術分野で既知の技術ならびに本明細書に示される方法により容易に合成し得る化合物を提供するように当業者により選択され得る。
【0041】
本開示を通じて使用される標準的な命名法の下で、指定される側鎖の末端部分が最初に、次いで結合の点に向かって隣接する官能性が記述される。従って、例えば「フェニル(アルキル)アミド(アルキル)」置換基は、式
【0042】
【化4】

【0043】
の基を指す。
【0044】
本明細書で使用されるところの「被験体」という用語は、処置、観察若しくは実験の対象である動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。
【0045】
本明細書で使用されるところの「治療上有効な量」という用語は、治療されている疾患若しくは障害の症状の予防、その発生の阻害若しくはその軽減を包含する、研究者、獣医師、医師若しくは他の臨床家により探究されている組織系、動物若しくはヒトにおいて生物学的若しくは医学的応答を導き出す有効成分若しくは製薬学的剤の量を意味している。
【0046】
本明細書で使用されるところの「組成物」という用語は、指定された量の指定された成分を含んでなる生成物、ならびに指定された量の指定された成分の組合せから直接若しくは間接的に生じるいかなる生成物も包含することを意図している。
【0047】
本明細、とりわけスキームおよび実施例で使用される略語は後に続くとおりである:
【0048】
【表1】

【0049】
B.化合物
本発明は、式(I):
【0050】
【化5】

【0051】
[式中
Lは、直接結合、または、NRがsp混成炭素に結合されているC1−4アルキレン若しくはC3−4アルケニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC3−4アルキニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC2−4アルキリデン、NRが酸素に結合されていないアリールオキシ、NRがイオウに結合されていないアリールチオ、NRが酸素若しくは酸素に結合されている炭素に結合されていないC2−4アルコキシ、NRがイオウ若しくはイオウに結合されている炭素に結合されていないC2−4アルキルチオ、および−C2−3アルキル−X−C1−2アルキル−(式中XはO、S若しくはNHでありかつNRはXに結合されている炭素に結合されていない)よりなる群から選択される場合によってはC1−4置換された基であり;
pは0、1若しくは2であり;
qは1若しくは2であるが;但し2≦p+q≦4;
およびRは、水素、C1−3アルキル、アリル、C3−8シクロアルキル、5−9員ヘテロシクリル、フェニル、および(フェニル)C1−3アルキレンから独立に選択されるか、または、それらが結合されている窒素と一緒になって、それらは、O、SおよびNHから独立に選択される2個までの付加的なヘテロ原子を場合によっては包含する非芳香族の4−13員ヘテロシクリルを形成し;また、ここでRおよびRは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルよりなる群から選択される置換基で場合によってはかつ独立に置換され;
、RおよびRの1つはGでありかつ他の2つは独立に水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル若しくはC1−3アルコキシであり;
GはLQであり;
は非分枝状−(CH−であり、式中nは1から7までの整数であり(好ましくはnは1ないし4であり、より好ましくはnは1であり);
QはNRであり、式中Rは水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C4−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは5−8員ヘテロシクリル)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択され;また、RはC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C4−9員カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは5−8員ヘテロシクリル)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択されるか;またはQは飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリルであり、ここで、N結合する窒素に加え、該3−15員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1と4個との間の付加的なヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
また、ここで、Qは、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−よりなる群から(先行する段落に加えて)選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換され;かつ、ここで、Qの前記置換基群はトリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1と3個との間の置換基を場合によっては有してよく;
は独立にC1−3アルキル、トリフルオロメチルであり;
mは0、1、2若しくは3であり;かつ
ここで、上のアルキル、アルキレン、アルケニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、カルボシクリルおよびアリール基のそれぞれは、それぞれ、メトキシ、ハロ、アミノ、ニトロ、ヒドロキシルおよびC1−3アルキルから独立に選択される1と3個との間の置換基で独立にかつ場合によっては置換されてよい]
の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、互変異性体、溶媒和物若しくはアミド
を特徴とする。
【0052】
本発明は式(I)の化合物を特徴とする。好ましい化合物は:
(a)NRが一緒になって、置換若しくは未置換のモルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、メチルピペリジニル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、ジメチルアミノ、ピロリジニル、アザトリシクロデカニル、シクロへキシルメチルアミノ、メチルフェネチルアミノ、ピリジルアミノ、アニリノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、エチルプロピルアミノ若しくはジプロピルアミノを形成する;
(b)NRが一緒になって飽和のN結合した窒素を含有するヘテロシクリルを形成する;
(c)NRが一緒になって、置換若しくは未置換のピペリジニル、置換若しくは未置換のピペラジニル、ピロリニル、ピロリジニル、チオモルホリニルおよびモルホリニルから選択される置換基を形成する;
(d)NRが一緒になって、N−(C1−6アルキル)ピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デシルおよび1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デシルから選択される置換基を形成する;
(e)NRが一緒になって、アジリジン、1,4,7−トリオキサ−10−アザシクロドデカン、チアゾリジン、1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デカン−4−オン、ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−{2,3’}ビピリジニル、4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピペラジン、2−ピペラジン−1−イルピリミジン、ピペリジン−4−カルボン酸アミド、メチル−(2−ピリジン−2−イルエチル)−アミン、{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル}−メチルアミン、チオモルホリニル、アリルシクロペンチルアミン、{2−(1H−インドル−3−イル)−エチル}−メチルアミン、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾル−2−オン、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−ピリミジン、ピペリジン−4−イルピリジン−2−イルアミン、フェニルアミン、ピリジン−2−イルアミンから選択されるアミンの一価の基を形成する;
(f)NRが一緒になってモルホリニルおよびピペリジニルよりなる群から選択される置換基を形成し、ここで前記置換基は、ヒドロキシ、ハロ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−から選択される1と3個との間の置換基で場合によっては置換され、ここで、上のヘテロシクリル、フェニルおよびアルキル基のそれぞれは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1から3個までの置換基で場合によっては置換されてよい;
(g)NRが一緒になって、ピリジル、ピリミジル、フリル、チオフリル、イミダゾリル、(イミダゾリル)C1−6アルキレン、オキサゾリル、チアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、2−オキソベンズイミダゾリル、(テトラゾリル)C1−6アルキレン、テトラゾリル、(トリアゾリル)C1−6アルキレン、トリアゾリル、(ピロリル)C1−6アルキレン、ピロリジニルおよびピロリルよりなる群から選択される置換基で置換された飽和のN結合した窒素を含有するヘテロシクリルを形成する;
(h)NRが一緒になってモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノを形成する;
(i)NRが一緒になってモルホリニル、ピペリジニル若しくはピロリジニルを形成する;
(j)NRが一緒になってモルホリニルを形成する;
(k)RおよびRの1つがGである;
(l)RがGである;
(m)RがGである;
(n)qが2でありかつpが1である;
(o)qが1でありかつpが1である;
(p)qが2でありかつpが2である;
(q)Lが−CH−である;
(r)Lが直接結合である;
(s)Lが−CHCH−である;
(t)Lが−CH−である;
(u)Qが、置換若しくは未置換のピロリジニル、ピペリジニル、メチルピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アザトリシクロデカニル、シクロへキシルアミノ、シクロへキシルメチルアミノ、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、ジメチルアミノ、メチルフェネチルアミノ、ピリジルアミノ、アニリノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、エチルプロピルアミノ、ジプロピルアミノ若しくは1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカニルから選択される;
(v)Qが飽和のN結合した窒素を含有するヘテロシクリルである;
(w)Qが、置換若しくは未置換ピペリジニル、置換若しくは未置換ピペラジニル、ピロリニル、ピロリジニル、チオモルホリニルおよびモルホリニルから選択される;
(x)置換されたQが、N−(C1−6アルキル)ピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デシルおよび1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デシルから選択される;
(y)Qが、アジリジン、1,4,7−トリオキサ−10−アザシクロドデカン、チアゾリジン、1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デカン−4−オン、ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−{2,3’}ビピリジニル、4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピペラジン、2−ピペラジン−1−イルピリミジン、ピペリジン−4−カルボン酸アミド、メチル−(2−ピリジン−2−イルエチル)−アミン、{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル}−メチルアミン、チオモルホリニル、アリルシクロペンチルアミン、{2−(1H−インドル−3−イル)−エチル}−メチルアミン、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾル−2−オン、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−ピリミジン、ピペリジン−4−イルピリジン−2−イルアミン、フェニルアミンおよびピリジン−2−イルアミンから選択されるアミンの一価の基である;
(z)Qが、ヒドロキシ、ハロ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9若しくは6−9員ヘテロシクリル)、(5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−から独立に選択される1と3個との間の置換基で場合によっては置換されるモルホリニル、ピリジルおよびピペリジニルから選択され、ここで、上のヘテロシクリル、フェニルおよびアルキル基のそれぞれは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1から3個までの置換基で場合によっては置換されてよい;
(aa)Qが:ピリジル、ピリミジル、フリル、チオフリル、イミダゾリル、(イミダゾリル)C1−6アルキレン、オキサゾリル、チアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、2−オキソベンズイミダゾリル、(テトラゾリル)C1−6アルキレン、テトラゾリル、(トリアゾリル)C1−6アルキレン、トリアゾリル、(ピロリル)C1−6アルキレン、ピロリジニルおよびピロリルから選択される5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル基を含んでなる置換基で置換されている;
(bb)Qがモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノである;
(cc)Qがモルホリニル、ピペリジニル若しくはピロリジニルである;
(dd)Rが水素である;
(ee)RがC1−6アルキルである;
(ff)Rがシクロへキシルである;
(gg)RおよびRが独立にC1−6アルキルである;
(hh)RおよびRがメチルである;
(ii)RおよびRがエチルである;
(jj)Rがフェニル若しくは5−9員芳香族ヘテロシクリルから選択され、ここで前記フェニル若しくは芳香族ヘテロシクリルが、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチルおよびC1−3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換されている;
(kk)Rが、置換若しくは未置換のフェニル、ピリジル、ピリミジル、フリル、チオフリル、イミダゾリル、(イミダゾリル)C1−6アルキレン、オキサゾリル、チアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、2−オキソベンズイミダゾリル、(テトラゾリル)C1−6アルキレン、テトラゾリル、(トリアゾリル)C1−6アルキレン、トリアゾリル、(ピロリル)C1−6アルキレンおよびピロリルから選択される;
(ll)Rが置換若しくは未置換のフェニルである;
(mm)Rが置換若しくは未置換のピリジルである;
(nn)RおよびRがCアルキルから独立に選択されるか、若しくはそれらが結合されている窒素と一緒になって、それらが、O、SおよびNHから独立に選択される付加的なヘテロ原子を場合によっては包含する非芳香族5−6員ヘテロシクリルを形成し;R、RおよびRの1つがGでありかつ残りの2つがHであり;GがLQであり;Lがメチレンであり;QがNRであり、式中Rが、水素、C1−2アルキル、Cアルケニル、C5−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは6−9)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)Cアルキレンおよび(フェニル)Cアルキレンから独立に選択され;かつ、Rが、C1−2アルキル、Cアルケニル、C5−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル(例えば、5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル、およびいくつかの場合には好ましくは6員)、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択されるか;または、Qが飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリル(好ましくは5−9若しくは6−9)であり、ここでN結合する窒素に加え、該3−15員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1と4個との間の付加的なヘテロ原子を場合によっては含有してよく;ここで、上のアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロシクリル、シクロアルキルおよびアリール基のそれぞれは、それぞれ、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、6−9員ヘテロシクリル、−NH(6員ヘテロシクリル)、−O(6員ヘテロシクリル)、C1−2−ヒドロキシアルキレン、C1−2アルコキシ、フェニルおよびベンジルから選択される置換基で独立にかつ場合によっては置換されてよく、また、ここで、Qの上のヘテロシクリル、フェニルおよびアルキル置換基群のそれぞれはトリフルオロメチルで場合によっては置換されていてよい;あるいはその製薬学的に許容できる塩、エステル、互変異性体、溶媒和物若しくはアミド;
(oo)(1)NRが一緒になってモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノを形成し、かつ(2)Qが置換若しくは未置換のピペリジニル、ピペラジニル、ピロリニル、ピロリジニル、チオモルホリニルおよびモルホリニルから選択される;
(pp)(1)NRが一緒になってピペリジニル若しくはピロリジニルを形成し、(2)nが1であり、かつ(3)Qがモルホリニルおよびピペリジニルから選択される;
(qq)Qがピペリジニル若しくは置換ピペリジニルである;
(rr)NRが一緒になってピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノを形成し、nが1であり、また、式中、QがNRであり、かつ、RがHであり、ならびにRがフェニル若しくは芳香族5−9員ヘテロシクリルから選択され、ここで前記フェニル若しくはヘテロシクリルがトリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換される;
(ss)Rが水素である;あるいは
(tt)上の(a)から(ss)の組合せ
ものを包含する。
【0053】
本発明の化合物の例は:
4−{2−(4−ピペリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アザシクロトリデカン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(3−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
1−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アザシクロトリデカン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール;
1−メチル−4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペラジン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
4−{2−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
シクロへキシルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
4−{4−{4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル}−ベンジル}−モルホリン;
エチルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
4−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−モルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
1’−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
(4−{1,4’}ビピペリジニル−1’−イルベンジル)−ピリジン−2−イルアミン;
フェニル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
(4−フルオロフェニル)−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;
4−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−モルホリン;
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジルピペリジン−4−オール;
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン;
1−イソプロピル−4−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペラジン;
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン;
1−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン;
1−{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルメチル)−2−トリフルオロメチルフェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
1−(1−{3−トリフルオロメチル−4−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ピペリジン−1−イルメチル]−フェニル}−ピペリジン−4−イルメチル)−ピロリジン;
1−{1−[2−フルオロ−4−(4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン;
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン;
13−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタンデカンジトリフルオロメタンスルホン酸塩;および
{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン−4−イル}−メタノール
を包含する。
【0054】
好ましい例の化合物は:
(4−{1,4’}ビピペリジニル−1’−イルベンジル)−ピリジン−2−イルアミン;
1’−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
1−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アザシクロトリデカン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
1−メチル−4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペラジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(3−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
シクロへキシルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
フェニル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−4−オール;
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン;
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン;
1−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリドン;
1−{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルメチル)−2−トリフルオロメチルフェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
1−{1−[2−フルオロ−4−(4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン;および
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン
を包含する。
【0055】
より好ましい例の化合物は:
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−4−オール;
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン;
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン;および
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン
を包含する。
【0056】
なおより好ましい例の化合物は:
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;および
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン
を包含する。
【0057】
さらになおより好ましい例の化合物は:
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;および
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン
を包含する。
【0058】
本発明はまた、本発明の化合物の合成中間体として有用である化合物も提供する。それら自体は製薬学的活性を有しても有しなくてもよいこうした化合物は、スキームおよび合成実施例に提供されるものを包含する。
【0059】
本発明はまた、Hに媒介される障害を研究するために有用な、陽電子断層撮影法(PET)若しくはシングルフォトンミッションCT(SPECT)により検出可能となるように同位体標識された化合物も企図している。
【0060】
本発明の化合物の製造工程のいずれかの間で、関係する分子のいずれか上の感受性若しくは反応性の基を保護することが必要かつ/若しくは望ましいかもしれない。加えて、本発明の化合物は保護基を使用することにより改変してよく;こうした化合物、前駆体若しくはプロドラッグもまた本発明の範囲内にある。これは、“Protective Groups in Organic Chemistry”、J.F.W.McOmie編、Plenum Press、1973;およびT.W.GreeneとP.G.M.Wuts、“Protective Groups in Organic Synthesis”、第3版、John Wiley & Sons、1999に記述されるもののような慣習的保護基によって達成してよい。保護基は、便宜的な後の段階で、当該技術分野から既知の方法を使用して除去してよい。
ヒドロキシル保護基
ヒドロキシル基の保護はメチルエーテル、置換メチルエーテル、置換エチルエーテル、置換ベンジルエーテルおよびシリルエーテルを包含する。
置換メチルエーテル
置換メチルエーテルの例は、メトキシメチル、メチルチオメチル、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、(4−メトキシフェノキシ)メチル、グアヤコールメチル、t−ブトキシメチル、4−ペンテニルオキシメチル、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、テトラヒドロピラニル、3−ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−メトキシシクロへキシル、4−メトキシテトラヒドロピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S−ジオキシド、1−{(2−クロロ−4−メチル)フェニル}−4−メトキシピペリジン−4−イル、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニルおよび2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イルを包含する。
置換エチルエーテル
置換エチルエーテルの例は、1−エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、t−ブチル、アリル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニルおよびベンジルを包含する。
置換ベンジルエーテル
置換ベンジルエーテルの例は、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−および4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリルN−オキシド、ジフェニルメチル、p,p’−ジニトロベンズヒドリル、5−ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4−(4’−ブロモフェナシルオキシ)フェニルジフェニルメチル、4,4’,4’’−トリス(4,5−ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4’’−トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’、4’’−(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3−(イミダゾル−1−イルメチル)ビス(4’,4’’−ジメトキシフェニル)メチル、1,1−ビス(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、9−アントリル、9−(9−フェニル)キサンテニル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル、1,3−ベンゾジチオラン−2−イルおよびベンズイソチアゾリルS,S−ジオキシドを包含する。
シリルエーテル
シリルエーテルの例は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルトヘキシルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびt−ブチルメトキシフェニルシリルを包含する。
エステル
エーテルに加え、ヒドロキシル基はエステルとして保護してもよい。エステルの例は、ギ酸エステル、ベンゾイルギ酸エステル、酢酸エステル、クロロ酢酸エステル、ジクロロ酢酸エステル、トリクロロ酢酸エステル、トリフルオロ酢酸エステル、メトキシ酢酸エステル、トリフェニルメトキシ酢酸エステル、フェノキシ酢酸エステル、p−クロロフェノキシ酢酸エステル、p−P−フェニル酢酸エステル、3−フェニルプロピオン酸エステル、4−オキソペンタン酸エステル(レブリン酸エステル)、4,4−(エチレンジチオ)ペンタン酸エステル、ピバロン酸エステル、アダマント酸エステル、クロトン酸エステル、4−メトキシクロトン酸エステル、安息香酸エステル、p−フェニル安息香酸エステル、2,4,6−トリメチル安息香酸エステル(メシト酸エステル)を包含する
炭酸エステル
炭酸エステルの例は、メチル、9−フルオレニルメチル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(フェニルスルホニル)エチル、2−(トリフェニルホスホニオ)エチル、イソブチル、ビニル、アリル、p−ニトロフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、S−ベンジルチオ炭酸エステル、4−エトキシ−1−ナフチルおよびメチルジチオ炭酸エステルを包含する。
補助される切断(assited cleavage)
補助される切断の例は、2−ヨード安息香酸エステル、4−アジド酪酸エステル、4−ニトロ−4−メチルペンタン酸エステル、o−(ジブロモメチル)安息香酸エステル、2−ホルミルベンゼンスルホン酸エステル、2−(メチルチオメトキシ)エチル炭酸エステル、4−(メチルチオメトキシ)酪酸エステルおよび2−(メチルチオメトキシメチル)安息香酸エステルを包含する。
雑多なエステル
雑多なエステルの例は、2,6−ジクロロ−4−メチルフェノキシ酢酸エステル、2,6−ジクロロ−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ酢酸エステル、2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ酢酸エステル、クロロジフェニル酢酸エステル、イソ酪酸エステル、モノコハク酸エステル、(E)−2−メチル−2−ブテン酸エステル(チグロ酸エステル(tigloate))、o−(メトキシカルボニル)安息香酸エステル、p−P−安息香酸エステル、α−ナフト酸エステル、硝酸エステル、アルキルN,N,N’,N’−テトラメチルホスホロジアミデート、N−フェニルカルバメート、ホウ酸エステル、ジメチルホスフィノチオイルおよび2,4−ジニトロフェニルスルフェン酸エステルを包含する。
スルホン酸エステル
スルホン酸エステルの例は、硫酸エステル、メタンスルホン酸エステル(メシル酸エステル)、ベンジルスルホン酸エステルおよびトシル酸エステルを包含する。
1,2−および1,3−ジオールの保護
環状アセタールおよびケタール
環状アセタールおよびケタールの例は、メチレン、エチリデン、1−t−ブチルエチリデン、1−フェニルエチリデン、(4−メトキシフェニル)エチリデン、2,2,2−トリクロロエチリデン、アセトニド(イソプロピリデン)、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロへプチリデン、ベンジリデン、p−メトキシベンジリデン、2,4−ジメトキシベンジリデン、3,4−ジメトキシベンジリデンおよび2−ニトロベンジリデンを包含する。
環状オルトエステル
環状オルトエステルの例は、メトキシメチレン、エトキシメチレン、ジメトキシメチレン、1−メトキシエチリデン、1−エトキシエチリデン、1,2−ジメトキシエチリデン、α−メトキシベンジリデン、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチリデン誘導体、α−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジリデン誘導体および2−オキサシクロペンチリデンを包含する。
シリル誘導体
シリル誘導体の例は、ジ−t−ブチルシリレン基および1,3−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサニリデン)誘導体を包含する。
アミノ保護基
アミノ基の保護はカルバメート、アミドおよび特別の−NH保護基を包含する。
【0061】
カルバメートの例は、メチルおよびエチルカルバメート、置換エチルカルバメート、補助される切断のカルバメート、光分解的切断のカルバメート、尿素型誘導体および雑多なカルバメートを包含する。
カルバメート
メチルおよびエチルカルバメートの例は、メチルおよびエチル、9−フルオレニルメチル、9−(2−スルホ)フルオレニルメチル、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチル、2,7−ジ−t−ブチル−{9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)}メチルおよび4−メトキシフェナシルを包含する。
置換エチル
置換エチルカルバメートの例は、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−フェニルエチル、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチル、1,1−ジメチル−2−ハロエチル、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチル、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチル、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチル、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチル、2−(2’−および4’−ピリジル)エチル、2−(N,N−ジシクロへキシルカルボキサミド)エチル、t−ブチル、1−アダマンチル、ビニル、アリル、1−イソプロピルアリル、シンナミル、4−ニトロシンナミル、8−キノリル、N−ヒドロキシピペリジニル、アルキルジチオ、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、p−ブロモベンジル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、4−メチルスルフィニルベンジル、9−アントリルメチルならびにジフェニルメチルを包含する。
補助される切断
補助される切断の例は、2−メチルチオエチル、2−メチルスルホニルエチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、{2−(1,3−ジチアニル)}メチル、4−メチルチオフェニル、2,4−ジメチルチオフェニル、2−ホスホニオエチル、2−トリフェニルホスホニオイソプロピル、1,1−ジメチル−2−シアノエチル、m−クロロ−p−アシルオキシベンジル、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジル、5−ベンズイソキサゾリルメチルおよび2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチルを包含する。
光分解的切断
光分解的切断の例は、m−ニトロフェニル、3,5−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジルおよびフェニル(o−ニトロフェニル)メチルを包含する。
尿素型誘導体
尿素型誘導体の例は、フェノチアジニル−(10)−カルボニル誘導体、N’−p−トルエンスルホニルアミノカルボニルおよびN’−フェニルアミノチオカルボニルを包含する。
雑多なカルバメート
雑多なカルバメートの例は、t−アミル、S−ベンジルチオカルバメート、p−シアノベンジル、シクロブチル、シクロへキシル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、p−デシルオキシベンジル、ジイソプロピルメチル、2,2−ジメトキシカルボニルビニル、o−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジル、1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピル、1,1−ジメチルプロピニル、ジ(2−ピリジル)メチル、2−フラニルメチル、2−ヨードエチル、イソボルニル、イソブチル、イソニコチニル、p−(p’−メトキシフェニルアゾ)ベンジル、1−メチルシクロブチル、1−メチルシクロへキシル、1−メチル−1−シクロプロピルメチル、1−メチル−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチル、1−メチル−1−フェニルエチル、1−メチル−1−(4−ピリジル)エチル、フェニル、p−(フェニルアゾ)ベンジル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジルおよび2,4,6−トリメチルベンジルを包含する。
アミドの例は:
アミド
N−ホルミル、N−アセチル、N−クロロアセチル、N−トリクロロアセチル、N−トリフルオロアセチル、N−フェニルアセチル、N−3−フェニルプロピオニル、N−ピコリノイル、N−3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、N−ベンゾイル、N−p−フェニルベンゾイル。
補助される切断
N−o−ニトロフェニルアセチル、N−o−ニトロフェノキシアセチル、N−アセトアセチル、(N’−ジチオベンジルオキシカルボニルアミド)アセチル、N−3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオニル、N−3−(o−ニトロフェニル)プロピオニル、N−2−メチル−2−(o−ニトロフェノキシ)プロピオニル、N−2−メチル−2−(o−フェニルアゾフェノキシ)プロピオニル、N−4−クロロブチリル、N−3−メチル−3−ニトロブチリル、N−o−ニトロシンナモイル、N−アセチルメチオニン誘導体、N−o−ニトロベンゾイル、N−o−(ベンゾイルオキシメチル)ベンゾイルおよび4,5−ジフェニル−3−オキサゾリン−2−オン。
環状イミド誘導体
N−フタルイミド、N−ジチアスクシノイル、N−2,3−ジフェニルマレオイル、N−2,5−ジメチルピロリル、N−1,1,4,4−テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物、5−置換1,3−ジメチル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、5−置換1,3−ジベンジル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オンおよび1−置換3,5−ジニトロ−4−ピリドニル
を包含する。
特別の_NH保護基
特別のNH保護基の例は:
N−アルキルおよびN−アリールアミン
N−メチル、N−アリル、N−{2−(トリメチルシリル)エトキシ}メチル、N−3−アセトキシプロピル、N−(1−イソプロピル−4−ニトロ−2−オキソ−3−ピロリン−3−イル)、四級アンモニウム塩、N−ベンジル、N−4−メトキシベンジル、N−ジ(4−メトキシフェニル)メチル、N−5−ジベンゾスベリル、N−トリフェニルメチル、N−(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル、N−9−フェニルフルオレニル、N−2,7−ジクロロ−9−フルオレニルメチレン、N−フェロセニルメチルおよびN−2−ピコリルアミンN’−オキシド。
イミン誘導体
N−1,1−ジメチルチオメチレン、N−ベンジリデン、N−p−メトキシベンジリデン、N−ジフェニルメチレン、N−{(2−ピリジル)メシチル}メチレンおよびN−(N’,N’−ジメチルアミノメチレン)
を包含する。
カルボニル基の保護
非環状アセタールおよびケタール
非環状アセタールおよびケタールの例は、ジメチル、ビス(2,2,2−トリクロロエチル)、ジベンジル、ビス(2−ニトロベンジル)およびジアセチルを包含する。
環状アセタールおよびケタール
環状アセタールおよびケタールの例は、1,3−ジオキサン、5−メチレン−1,3−ジオキサン、5,5−ジブロモ−1,3−ジオキサン、5−(2−ピリジル)−1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、4−ブロモメチル−1,3−ジオキソラン、4−(3−ブテニル)−1,3−ジオキソラン、4−フェニル−1,3−ジオキソラン、4−(2−ニトロフェニル)−1,3−ジオキソラン、4,5−ジメトキシメチル−1,3−ジオキソラン、O,O’−フェニレンジオキシおよび1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピンを包含する。
非環状ジチオアセタールおよびケタール
非環状ジチオアセタールおよびケタールの例は、S,S’−ジメチル、S,S’−ジエチル、S.S’−ジプロピル、S,S’−ジブチル、S,S’−ジペンチル、S,S’−ジフェニル、S.S’−ジベンジルおよびS,S’−ジアセチルを包含する。
環状ジチオアセタールおよびケタール
環状ジチオアセタールおよびケタールの例は、1,3−ジチアン、1,3−ジチオランおよび1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジチエピンを包含する。
非環状モノチオアセタールおよびケタール
非環状モノチオアセタールおよびケタールの例は、O−トリメチルシリル−S−アルキル、O−メチル−S−アルキル若しくは−S−フェニルおよびO−メチル−S−2−(メチルチオ)エチルを包含する。
環状モノチオアセタールおよびケタール
環状モノチオアセタールおよびケタールの例は1,3−オキサチオランを包含する。
雑多な誘導体
O−置換シアノヒドリン
O−置換シアノヒドリンの例は、O−アセチル、O−トリメチルシリル、O−1−エトキシエチルおよびO−テトラヒドロピラニルを包含する。
置換ヒドラゾン
置換ヒドラゾンの例はN,N−ジメチルおよび2,4−ジニトロフェニルを包含する。
オキシム誘導体
オキシム誘導体の例はO−メチル、O−ベンジルおよびO−フェニルチオメチルを包含する。
イミン
置換メチレン誘導体、環状誘導体
置換メチレンおよび環状誘導体の例は、オキサゾリジン、1−メチル−2−(1’−ヒドロキシアルキル)イミダゾール、N,N’−ジメチルイミダゾリジン、2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール、ジエチルアミン付加物およびメチルアルミニウムビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシド)(MAD)複合体を包含する。
ジカルボニル化合物の一保護
α−およびβ−ジケトンの選択的保護
α−およびβ−ジケトンの選択的保護の例は、エナミン、エノールアセテート、エノールエーテル、メチル、エチル、i−ブチル、ピペリジニル、モルホリニル、4−メチル−1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、ベンジル、S−ブチルおよびトリメチルシリルを包含する。
環状ケタール、モノチオおよびジチオケタール
環状ケタール、モノチオおよびジチオケタールの例は、ビスメチレンジオキシ誘導体およびテトラメチルビスメチレンジオキシ誘導体を包含する。
カルボキシル基の保護
エステル
置換メチルエステル
置換メチルエステルの例は、9−フルオレニルメチル、メトキシメチル、メチルチオメチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、メトキシエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、ベンジルオキシメチル、フェナシル、p−ブロモフェナシル、α−メチルフェナシル、p−メトキシフェナシル、カルボキサミドメチルおよびN−フタルイミドメチルを包含する。
2−置換エチルエステル
2−置換エチルエステルの例は、2,2,2−トリクロロエチル、2−ハロエチル、ω−クロロアルキル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−メチルチオエチル、1,3−ジチアニル−2−メチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(2’−ピリジル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)エチル、1−メチル−1−フェニルエチル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、アリル、3−ブテン−1−イル、4−(トリメチルシリル)−2−ブテン−1−イル、シンナミル、α−メチルシンナミル、フェニル、p−(メチルメルカプト)フェニルおよびベンジルを包含する。
置換ベンジルエステル
置換ベンジルエステルの例は、トリフェニルメチル、ジフェニルメチル、ビス(o−ニトロフェニル)メチル、9−アントリルメチル、2−(9,10−ジオキソ)アントリルメチル、5−ジベンゾスベリル、1−ピレニルメチル、2−(トリフルオロメチル)−6−クロミルメチル、2,4,6−トリメチルベンジル、p−ブロモベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−メトキシベンジル、2,6−ジメトキシベンジル、4−(メチルスルフィニル)ベンジル、4−スルホベンジル、ピペロニル、4−ピコリルおよびp−P−ベンジルを包含する。
シリルエステル
シリルエステルの例は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、i−プロピルジメチルシリル、フェニルジメチルシリルおよびジ−t−ブチルメチルシリルを包含する。
活性化されたエステル
活性化されたエステルの例はチオールを包含する。
雑多な誘導体
雑多な誘導体の例は、オキサゾール、2−アルキル−1,3−オキサゾリン、4−アルキル−5−オキソ−1,3−オキサゾリジン、5−アルキル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン、オルトエステル、フェニル基およびペンタアミノコバルト(III)錯体を包含する。
スタンニルエステル
スタンニルエステルの例はトリエチルスタンニルおよびトリ−n−ブチルスタンニルを包含する。
アミドおよびヒドラジド
アミド
アミドの例は、N,N−ジメチル、ピロリジニル、ピペリジニル、5,6−ジヒドロフェナントリジニル、o−ニトロアニリド、N−7−ニトロインドリル、N−8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリルおよびp−P−ベンゼンスルホンアミドを包含する。
ヒドラジド
ヒドラジドの例はN−フェニルおよびN,N’−ジイソプロピルを包含する。
【0062】
本発明の化合物は次の節に記述される方法に従って製造し得る。
C.合成
本発明の化合物は、下のスキーム1〜7および実施例1〜82に示されるところの伝統的な合成有機方法およびマトリックス若しくはコンビナトリアル化学の方法に従って製造し得る。当業者は、本発明の化合物を達成するために提供されるスキームおよび実施例の変形物および翻案に気づくであろう。
【0063】
当業者は、本発明の化合物の合成が、本明細書に開示されるスキームのいずれかに記述される中間体若しくは保護された中間体化合物を購入することにより遂げらうることを認識するであろう。スキームを通じて、反応する官能性がRに位置する場合、当業者は、Rの選択が具体的説明のみであること、および反応する官能性がR若しくはRにもまた位置し得ることを認識するであろう。
【0064】
当業者は、本発明の化合物の製造工程のいずれかの間で、関係する分子のいずれか上の感受性の若しくは反応性の基を保護することが必要かつ/若しくは望ましいかもしれないことをさらに認識するであろう。これは、“Protective Groups in Organic Chemistry”、J.F.W.McOmie編、Plenum Press、1973;およびT.W.GreeneとP.G.M.Wuts、“Protective Groups in Organic Synthesis”、John Wiley & Sons、1991に記述されるもののような慣習的な保護基によって達成されてよい。保護基は、便宜的な後の段階で、当該技術分野から既知の方法を使用して除去してよい。
【0065】
式(VIII)の化合物はスキーム1に概説される方法に従って製造しうる。
【0066】
【化6】

【0067】
式(VIII)の化合物は式(IV)の化合物からスキーム1に概説されるとおり製造される。式(IV)の化合物を、窒素保護条件下で窒素保護基Mを導入することが可能な試薬と反応させる。とりわけ好ましい一態様において、式(IV)の化合物はDCM中室温で二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させる。式(VI)の化合物は、式(V)の化合物をアルコール酸化条件下で溶媒中室温で酸化剤と反応させることにより式(V)の化合物から得られる。好ましい一態様において、式(V)の化合物は、DCE若しくはDCMのような溶媒中に4Aモレキュラーシーブのような脱水剤の存在下で、4−メチルモルホリンN−オキシドおよび過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムと反応させる。式(VII)の化合物は、THF、DCE、DCM、メタノール、エタノール若しくはエーテルのような溶媒中でのトリアセトキシホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウム若しくはフェニルシランのような還元剤の存在下の還元的アミノ化条件下で0と80℃との間の温度で、式(VI)の化合物を式(XXX)の化合物と反応させることにより、式(VI)の化合物から得られる。当業者は、有機金属錯体若しくはカルボン酸のような酸性の特徴をもつ促進剤すなわち触媒の使用が反応の速度を増大させかつ/若しくは副生成物の形成を低下させるかもしれないことを認識するであろう。とりわけ好ましい一態様において、式(VI)の化合物を、室温でDCE中に式(XXX)の化合物、酢酸およびトリアセトキシホウ水素化ナトリウムと反応させる。式(VIII)の化合物は、窒素脱保護条件下で保護基Mを除去することが可能な試薬と式(VII)の化合物を反応させることにより、式(VII)の化合物から得られる。好ましい一態様において、保護基Mがtert−ブチルカルバモイルである式(VII)の化合物は、ジオキサンのような溶媒中室温で無水塩酸のような酸と反応させる。
【0068】
式(XIII)の化合物はスキーム2に概説される方法に従って製造しうる。
【0069】
【化7】

【0070】
式(XIII)の化合物は式(IX)の化合物からスキーム2に概説されるとおり製造する。式(IX)の化合物を、窒素保護条件下で、式(IX)の化合物をMが窒素保護基を表す式(X)の化合物に転化することが可能な試薬と反応させる。好ましい一態様において、保護基Mはベンジルであり、そして、スキーム1、段階Cに概説されたところの還元的アミノ化条件下でベンズアルデヒドと式(IX)の化合物を反応させることにより導入する。式(XI)の化合物は、ケタール加水分解条件下に0から100℃までの温度で溶媒中で酸と式(X)の化合物を反応させることにより、式(X)の化合物から得られる。とりわけ好ましい一態様において、式(X)の化合物は水中100℃で塩酸と反応させる。式(XII)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XI)の化合物を式(XXX)の化合物と反応させることにより、式(XI)の化合物から得られる。式(XIII)の化合物は、式(XII)の化合物を、保護基Mを除去することが可能な試薬と反応させることにより、式(XII)の化合物から得られる。好ましい一態様において、Mがベンジル基を表す式(XII)の化合物は、炭素上パラジウムのような水素化触媒の存在下に室温で水素ガスのような還元剤と反応させる。
【0071】
式(XVII)若しくは式(XX)の化合物は、スキーム3に概説される方法に従って、概説されるとおり製造しうる。
【0072】
【化8】

【0073】
式(XVII)若しくは式(XX)の化合物は式(XIV)の化合物からスキーム3に概説されるとおり製造する。式(XVI)の化合物は、求核芳香族置換条件下で式(XV)の化合物と式(XIV)の化合物を反応させることにより、式(XIV)の化合物から製造する。好ましい一態様において、式(XIV)の化合物は、DMF、DMAC、THF、DME、DCM若しくはエーテルのような溶媒中、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム若しくはテトラメチルグアニジンのような塩基の存在下に0と150℃との間の温度で式(XV)の化合物と反応させる。とりわけ好ましい一態様において、式(XIV)の化合物は、DMF中100℃で炭酸セシウム若しくは炭酸カリウムの存在下に式(XV)の化合物と反応させる。式(XVII)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXXI)の化合物と式(XVI)の化合物を反応させることにより製造する。式(XIX)の化合物は、アミンのN−アリール化条件下で式(XVIII)の化合物と式(XIV)の化合物を反応させることにより、式(XIV)の化合物から得られる。好ましい一態様において、式(XIV)の化合物は、トルエン若しくはDCMのような溶媒中、大気の存在下に酢酸銅(II)のような金属錯体、トリエチルアミン若しくは2,6−ルチジンのような塩基の存在下に式(XVIII)の化合物と反応させる。当業者は、ミリスチン酸のようなカルボン酸および/若しくは4Aモレキュラーシーブのような乾燥剤の添加が該反応の収量を向上させかつ/若しくは副生成物の形成を抑制しうることを認識するであろう。とりわけ好ましい一態様において、金属錯体は酢酸銅(III)であり、塩基はトリエチルアミンであり、溶媒はDCMであり、そして反応は4Aモレキュラーシーブの存在下で実施する。式(XX)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXXI)の化合物と式(XIX)の化合物を反応させることにより製造する。
【0074】
式(XXIV)の化合物はスキーム4に概説される方法に従って製造しうる。
【0075】
【化9】

【0076】
式(XXIV)の化合物は式(IV)の化合物からスキーム4に概説されるとおり製造する。式(IV)の化合物は、スキーム3、段階Aに記述されるところの求核芳香族置換条件下で式(XV)の化合物と反応させる。式(XXI)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXXI)の化合物と反応させる。式(XXIII)の化合物は、アルコール酸化条件下で酸化剤と式(XXII)の化合物を反応させることにより、式(XXII)の化合物から製造する。好ましい一態様において、式(XXII)の化合物は、DCMのような溶媒中、トリエチルアミンのような有機塩基の存在下に塩化オキザリルと組合せのDMSOのような酸化剤と−78℃から室温までの温度で反応させる。式(XXIV)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXX)の化合物と式(XXIII)の化合物を反応させることにより得られる。
【0077】
式(XXVI)の化合物はスキーム5に概説される方法に従って製造しうる。
【0078】
【化10】

【0079】
式(XXVI)の化合物は、スキーム5に示されるところの式(XXI)の化合物から製造する。式(XXV)の化合物は、スキーム4、段階Cに記述されるところのアルコール酸化条件下で式(XXI)の化合物を反応させることにより製造する。式(XXVI)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXX)の化合物と式(XXV)の化合物を反応させることにより製造する。
【0080】
式(XXXIII)の化合物はスキーム6に概説される方法に従って製造しうる。
【0081】
【化11】

【0082】
式(XXXIII)の化合物は、式(IX)の化合物からスキーム6に概説されるとおり製造する。式(XXVII)の化合物は、スキーム3、段階Aに記述されるところの求核芳香族置換条件下に式(XV)の化合物と式(IX)の化合物を反応させることにより、式(IX)の化合物から製造する。式(XXVIII)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXXI)の化合物と式(XXVII)の化合物を反応させることにより、式(XXVII)の化合物から製造する。式(XXIX)の化合物は、スキーム2、段階Bに概説されるところのケタール加水分解条件下で式(XXVIII)の化合物を反応させることにより、式(XXVIII)の化合物から製造する。式(XXXIII)の化合物は、スキーム1、段階Cに記述されるところの還元的アミノ化条件下で式(XXX)の化合物と式(XXIX)の化合物を反応させることにより製造する。
【0083】
式(XXXIV)の化合物は、スキーム7に概説される方法に従って製造しうる。
【0084】
【化12】

【0085】
式(XXXIV)の化合物は、スキーム7に示される式(XXII)の化合物から製造する。式(XXXIV)の化合物は、転位求核置換条件下で式(XXX)の化合物と式(XXII)の化合物を反応させることにより製造する。好ましい一態様において、式(XXII)の化合物を、アセトニトリル若しくはプロピオニトリルのような溶媒中、ヨウ化トリメチルシアノメチルホスホニウムのような、ヒドロキシル官能性を脱離基に転化することが可能な試薬およびN−エチル−N,N−ジイソプロピルアミンのような塩基の存在下に0℃から100℃までの温度で式(XXX)の化合物と反応させる。とりわけ好ましい一態様において、式(XXII)の化合物は、プロピオニトリル中ヨウ化トリメチルシアノメチルホスホニウムおよびN−エチル−N,N−ジイソプロピルアミンの存在下90℃で式(XXX)の化合物と反応させる。
D.製剤、投与および治療
単独で若しくは(例えばヒスタミンH受容体アンタゴニストと)組合せの開示される化合物は、必要な被験体において、睡眠/覚醒(wake)および覚醒(arousal)/覚醒(vigilance)障害(例えば不眠症および時差ぼけ)、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習および記憶障害、認知障害、偏頭痛、神経原性の炎症、認知症、軽度の認識障害(前認知症)、アルツハイマー病、癲癇、ナルコレプシー、摂食障害、肥満、乗物酔い、眩暈、統合失調症、物質濫用、双極性障害、躁病およびうつを包含する神経学的障害、ならびに上部気道アレルギー応答、喘息、掻痒感、鼻うっ血およびアレルギー性鼻炎のような他のヒスタミンH受容体に媒介される障害を治療若しくは予防するのに有用である。
1.製剤および投与
本発明の化合物若しくは組成物を処方しそして限定されるものでないが静脈内、経口、皮下、筋肉内、皮内および非経口投与を挙げることができるいずれかの慣習的投与経路により被験体に投与してよい。各状態を治療するのに有効である化合物の量は変動してよく、そして当業者により決定し得る。
【0086】
薬品中での使用のため、本発明の化合物の塩は非毒性の「製薬学的に許容できる塩」を指す。他の塩は、しかしながら、本発明の化合物若しくはそれらの製薬学的に許容できる塩の製造において有用であるかもしれない。該化合物の適する製薬学的に許容できる塩は、例えば、塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸若しくはリン酸のような製薬学的に許容できる酸の溶液と該化合物の溶液を混合することにより形成されうる酸付加塩を包含する。さらに、本発明の化合物が酸性部分を運搬する場合、それらの適する製薬学的に許容できる塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム若しくはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム若しくはマグネシウム塩;および適する有機リガンドと形成される塩、例えば四級アンモニウム塩を包含しうる。
【0087】
従って、代表的な製薬学的に許容できる塩は、以下すなわち酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カムシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムコ酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、パモ酸塩(エンボネート(embonate))、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩(subacetate)、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジドおよび吉草酸塩を包含する。
【0088】
本発明はその範囲内に本発明の化合物のプロドラッグを包含する。一般に、こうしたプロドラッグは必要とされる化合物にin vivoで容易に転化可能である化合物の機能的誘導体であることができる。従って、本発明の処置方法において、「投与すること」という用語は、具体的に開示される化合物若しくは具体的に開示されなくてもよいがしかし患者への投与後に指定される化合物にin vivoで転化する化合物を用いての記述される多様な障害の処置を包含する。適するプロドラッグ誘導体の選択および製造のための慣習的手順は例えば“Design of Prodrugs”、H.Bundgaard編、Elsevier、1985に記述されている。塩に加え、本発明は記述される化合物のエステル、アミドおよび他の保護された若しくは誘導体化された形態を提供する。
【0089】
本発明の化合物が1個以上のキラル中心を有する場合、それらは相応して鏡像異性体として存在しうる。該化合物が2個若しくはそれ以上のキラル中心を有する場合、それらは付加的にジアステレオマーとして存在しうる。全部のこうした異性体およびそれらの混合物が本発明の範囲内に包含されることが理解されるべきである。さらに、化合物の結晶形のいくつかは多形体として存在するかもしれず、そしてそれ自体本発明に包含されることを意図している。加えて、該化合物のいくつかは水(すなわち水和物)若しくは一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成するかもしれず、そしてこうした溶媒和物もまた本発明の範囲内に包含されることを意図している。
【0090】
本発明はまた、製薬学的に許容できる担体、および場合によってはHアンタゴニスト若しくはSSRIのような付加的な製薬学的剤とともに1種若しくはそれ以上の本発明の化合物を含んでなる製薬学的組成物も提供する。好ましくは、これらの組成物は、経口、非経口、鼻内、舌下若しくは直腸投与、または吸入(inhalation)若しくは吸入(insufflation)による投与のために;丸剤、錠剤、カプレット剤、カプセル剤(それぞれが即時放出、調時放出および徐放性の製剤を包含する)、散剤、顆粒剤、滅菌の非経口溶液若しくは懸濁剤(シロップ剤および乳剤を包含する)、計量エアゾル若しくは液体スプレー剤、滴剤、アンプル、自動注入装置若しくは坐剤のような単位投与剤形にある。あるいは、組成物は週1回若しくは月1回投与に適する形態で提示されてもよく;例えば、デカン酸塩のような有効成分の不溶性の塩を、筋肉内注入のためのデポー製剤を提供するために適合させてよい。錠剤のような固体の組成物を製造するために、主有効成分を製薬学的担体、例えば、トウモロコシデンプン、乳糖、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム若しくはガムのような慣習的な打錠成分、および他の製薬学的希釈剤、例えば水と混合して、本発明の化合物若しくはその製薬学的に許容できる塩の均一な混合物を含有する固体の前製剤(pre−formulation)組成物を形成する。これらの前製剤組成物を均一と称する場合は、該組成物が錠剤、丸剤およびカプセル剤のような等しく有効な投与剤形物に容易に細分されうるように有効成分が組成物全体に均一に分散されていることを意味している。その後、この固体の前製剤組成物を5から約1000mgまでの本発明の有効成分を含有する上述された型の単位投与剤形に細分する。例は、5mg、7mg、10mg、15mg、20mg、35mg、50mg、75mg、100mg、120mg、150mgなどを包含する。開示される組成物の錠剤若しくは丸剤は、持続性の作用の利点を提供する投薬形態物を提供するように被覆若しくは別の方法で調合し得る。例えば、錠剤若しくは丸剤は内側の投薬量および外側の投薬成分を含み得、後者は前者の上の外被の形態にある。該二成分は、胃中での崩壊に抗するようはたらきかつ内側の成分を十二指腸に無傷で進めるか若しくは放出を遅らせる腸溶層により分離し得る。多様な材料をこうした腸溶層若しくはコーティングに使用し得、こうした材料はセラック、セチルアルコールおよびセルロースアセテートのような材料とともに多数のポリマー酸を包含する。
【0091】
本発明の化合物および組成物を経口で若しくは注入による投与のため組込みうる液体の形態は、水性溶液、適して香味をつけられたシロップ剤、水性若しくは油性懸濁剤、ならびに綿実油、ゴマ油、ヤシ油若しくはラッカセイ油のような可食油ならびにエリキシル剤および類似の製薬学的ベヒクルを含む香味をつけられた乳剤を包含する。水性懸濁剤のための適する分散助剤若しくは懸濁化剤は、トラガカント、アラビアゴム、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン若しくはゼラチンのような合成および天然のガムを包含する。
【0092】
本発明の化合物の製造方法が立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は調製的クロマトグラフィーのような慣習的技術により分離してよい。化合物はラセミ体で製造されうるか、または個々の鏡像異性体を鏡像特異的合成若しくは分割のいずれかにより製造しうる。該化合物は、例えば、(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/若しくは(+)−ジ−p−トルオイル−l−酒石酸のような光学活性の酸との塩形成によるジアステレオマー対の形成、次いで分別結晶および遊離塩基の再生のような標準的技術により、それらの成分の鏡像異性体に分割してよい。化合物はまた、ジアステレオマーのエステル若しくはアミドの形成、次いでクロマトグラフィー分離およびキラル補助物質の除去により分割してもよい。あるいは、化合物はキラルなHPLCカラムを使用して分割してもよい。
【0093】
有利には、本発明の化合物は単一の1日用量で投与してよいか、または、総1日投薬量を1日2、3若しくは4回の分割用量で投与してもよい。さらに、本発明の化合物は、適する鼻内ベヒクルの局所使用、若しくは当業者に公知の経皮皮膚貼付剤を介して鼻内の形態で投与し得る。経皮送達系の形態で投与されるために、投薬量の投与はもちろん、投薬レジメンを通じて間歇的よりはむしろ継続的であることができる。
【0094】
例えば、錠剤若しくはカプセル剤の形態での経口投与のため、有効成分をエタノール、グリセロール、水などのような経口の非毒性の製薬学的に許容できる不活性担体と組合せ得る。さらに、所望の若しくは必要な場合、適する結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤もまた混合物中に組込み得る。適する結合剤は、制限なしに、デンプン、ゼラチン、ブドウ糖若しくはβ−乳糖のような天然の糖、トウモロコシ甘味料、アラビアゴム、トラガカント若しくはオレイン酸ナトリウムのような天然および合成のガム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを包含する。崩壊剤は、制限なしに、デンプン、メチルセルロース、アガー、ベントナイト、キサンタンガムなどを包含する。
【0095】
本発明の化合物は、小型単層小胞、大型単層小胞および多層小胞のようなリポソーム送達系の形態でもまた投与し得る。リポソームはコレステロール、ステアリルアミン若しくはホスファチジルコリンのような多様なリン脂質から形成し得る。
【0096】
本発明の化合物は、該化合物分子が結合される個別の担体としてのモノクローナル抗体の使用により送達してもまたよい。本発明の化合物は標的設定可能な薬物担体としての可溶性ポリマーと結合してもまたよい。こうしたポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、若しくはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを包含し得る。さらに、本発明の化合物は、薬物の制御放出の達成において有用な生物分解性ポリマーの一分類、例えばポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋若しくは両親媒性ブロックコポリマーに結合してもよい。
【0097】
本発明の化合物は、処置が必要とされる場合はいつでも、前述の組成物のいずれかでかつ当該技術分野で確立された投薬レジメンに従って投与してよい。
【0098】
該生成物の1日投薬量は、1日あたり成体ヒトあたり1から1,000mgまでの広範囲にわたって変動してよい。経口投与のため、該組成物は、好ましくは、治療されるべき被験体への投薬量の症候的調節のために1.0、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、250および500ミリグラムの有効成分を含有する錠剤の形態で提供される。有効量の薬物は、通常、1日あたり約0.01mg/kgから約20mg/kg体重までの投薬量レベルで供給される。好ましくは、該範囲は1日あたり約0.02mg/kgから約10mg/kg体重まで、およびとりわけ1日あたり約0.05mg/kgから約10mg/kg体重までである。該化合物は1日あたり1ないし4回のレジメンで投与してよい。
【0099】
投与されるべき至適の投薬量は当業者により容易に決定されることができ、そして、使用される特定の化合物、投与様式、製剤の濃度、投与様式および疾患状態の進行とともに変動することができる。加えて、患者の齢、重量、食餌および投与時間を包含する治療されている特定の患者に関連する因子が、投薬量を調節する必要性をもたらすことができる。
2.併用療法
開示される化合物は、H受容体アンタゴニスト、H受容体アンタゴニスト、ならびにSSRIおよび非選択的セロトニン再取込み阻害薬(NSSRI)のような神経伝達物質調節剤を包含する他の治療薬との組合せで有用である。
【0100】
同一の組成物中に処方されていようとされていなかろうと、開示される製薬学的組成物若しくは開示される薬物の組合せの治療および予防目的上有効な用量の決定方法が当該技術分野で既知である。治療目的上、本明細書で使用されるところの「共同して有効な量」という用語は、治療されている疾患若しくは障害の症状の軽減を包含する、研究者、獣医師、医師若しくは他の臨床家により探究されている組織系、動物若しくはヒトにおいて生物学的若しくは医学的応答を導き出す単独もしくは組合せの各有効成分若しくは製薬学的剤の量を意味している。予防目的上(すなわち障害の発症若しくは進行を阻害する)、「共同して有効な量」という用語は、1種若しくはそれ以上のヒスタミン受容体の調節により少なくとも部分的に障害の遅延が媒介される、研究者、獣医師、医師若しくは他の臨床家により探究されているところの障害の発症若しくは進行を被験体において阻害する単独若しくは組合せの各有効成分若しくは製薬学的剤の量を指す。従って、本発明は、例えば(a)各薬物が独立に治療上若しくは予防上有効な量で投与される;(b)組合せ中の最低1種の薬物が、単独で投与される場合に治療的以下若しくは予防的以下である量で投与されるが、しかし本発明の第二のすなわち付加的な薬物とともに投与される場合に治療的若しくは予防的である;または(c)双方の薬物が、単独で投与される場合に治療的以下若しくは予防的以下である量で投与されるが、しかし一緒に投与される場合に治療的若しくは予防的である、2種若しくはそれ以上の薬物の組合せを提供する。3種若しくはそれ以上の薬物の組合せが同様に可能である。併用療法の方法は、全有効成分を含有する単一製剤の共投与;1種以上の製剤の本質的に同時の投与;および個別に処方された2種若しくはそれ以上の有効成分の投与を包含する。
[実施例]
E.実施例
本発明を具体的に説明するために以下の実施例を包含する。これらの実施例は本発明を制限しない。それらは本発明の実施方法を示唆することのみを意味している。当業者は、彼らに明らかである本発明の他の実施方法を見出すかもしれない。しかしながら、それらの方法は本発明の範囲内にあると思われる。
調製的逆相HPLCのプロトコル
Gilson(R)
カラム:YMC−Pack ODS−A、5μm、75×30mm
流速:25mL/分
検出:λ=220および254nm
勾配(アセトニトリル/水、0.05%トリフルオロ酢酸)
1)0.0分 15%アセトニトリル/85%水
2)20.0分99%アセトニトリル/1%水
HPLC(逆相)のプロトコル
Hewlett Packard Series 1100
カラム:Agilent ZORBAX(R)Bonus RP、5μm、4.6×250mm
流速:1mL/分
検出:λ=220および254nm
勾配(アセトニトリル/水、0.05%トリフルオロ酢酸)
1)0.0分 1%アセトニトリル/99%水
2)20.0分99%アセトニトリル/1%水
質量分析スペクトルは、示されるとおり正若しくは負いずれかのモードで電子スプレーイオン化(ESI)を使用してAgilentシリーズ1100 MSDで得た。
【0101】
薄層クロマトグラフィーは、Merckのシリカゲル60 F254 2.5cm×7.5cm 250μm若しくは5.0cm×10.0cm 250μmのプレコートシリカゲルプレートを使用して実施した。調製的薄層クロマトグラフィーは、20cm×4cmの濃縮帯をもつEM Scienceシリカゲル60 F254 20cm×20cm 0.5mmプレコートプレートを使用して実施した。
【0102】
NMRスペクトルは、Bruker型式DPX400(400MHz)若しくはDPX500(500MHz)いずれかの分光計で得た。下のH NMRデータの形式は:テトラメチルシラン参照の低磁場の化学シフト(ppm)(多重度、カップリング定数J(Hz)、積分)である。
【実施例1】
【0103】
【化13】

【0104】
4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ジクロロメタン(DCM、300mL)中の4−ピペリジンメタノール(37.2g)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(70.5g)をいくつかの部分で添加した。生じる混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物をDCM(700mL)で希釈し、そして水(200mL)、飽和塩化アンモニウム(200mL)および塩水(200mL)で洗浄した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)かつ減圧下に濃縮して、表題化合物を白色固形物(69.5g)として生じた。
【実施例2】
【0105】
【化14】

【0106】
4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
DCM(214mL)中の実施例1の生成物(23.1g)、4−メチルモルホリンN−オキシド(NMO、18.9g)および4Aモレキュラーシーブ(53.5g)の混合物に、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(TPAP、1.9g)を一部分ずつ室温で添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌しかつシリカゲルのパッドを通して濾過した。溶媒の蒸発は表題化合物を淡黄色油状物(15.0g)として生じた。
【実施例3】
【0107】
【化15】

【0108】
4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
DCM(40mL)中の実施例2の生成物(2.0g)の溶液に、ピロリジン(1.0g)、次いでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(2.8g)を添加した。生じる混合物を一夜攪拌し、そして10% NaOH(20mL)で処理した。生じる混合物をDCM(300mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして減圧下に濃縮して表題化合物を淡桃褐色油状物(2.4g)として生じた。
【実施例4】
【0109】
【化16】

【0110】
4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン
ジオキサン(30mL)中の実施例3の生成物(2.4g)の溶液にジオキサン中4N HCl(30mL)を添加した。生じる混合物を室温で一夜攪拌し、濃縮しかつ10% NaOH(50mL)で処理した。生じる混合物をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(30mL)および塩水(30mL)で洗浄しかつ減圧下に濃縮して表題化合物を褐黄色油状物(0.81g)として生じた。
【実施例5】
【0111】
【化17】

【0112】
4−{1,4’}ビピペリジニル−1’−イルベンズアルデヒド
DMF(3mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(1mL)、{1,4’}ビピペリジニル(829.6mg)および炭酸カリウム(0.72g)の混合物を100℃に6時間加熱した。冷却した反応混合物を水(200mL)中に注ぎ、そしてその後DCMで抽出した。溶媒の除去およびシリカゲルでの残渣のクロマトグラフィー(1〜7%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)が表題化合物(838.3mg)を生じた。
【実施例6】
【0113】
【化18】

【0114】
4−(4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
DMF(80mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(4.3mL)、4−ヒドロキシメチルピペリジン(4.8g)および炭酸セシウム(26g)の懸濁液を100℃に24時間加熱し、そして室温に冷却した。水(400mL)を添加し、そして生じる沈殿物を濾過により収集して表題化合物を褐色無定形粉末(4.1g)として生じた。
【0115】
実施例7から実施例9の化合物は、指定されたフルオロベンズアルデヒドおよび二級アミンから実施例6の手順に従って製造した。
【実施例7】
【0116】
【化19】

【0117】
2−(4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
2−フルオロベンズアルデヒドおよび4−ヒドロキシメチルピペリジンから製造した。
【実施例8】
【0118】
【化20】

【0119】
4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デス−8−イル)−ベンズアルデヒド
4−フルオロベンズアルデヒドおよび1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デカンから製造した。
【実施例9】
【0120】
【化21】

【0121】
4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
4−フルオロベンズアルデヒドおよび実施例4の生成物から製造した。
【実施例10】
【0122】
【化22】

【0123】
{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−メタノール
DCM(11mL)中の実施例6の生成物(1.3g)およびピペリジン(0.70mL)の溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(1.9g)で処理した。16時間後、生じる混合物を10%水性水酸化カリウム(10mL)で処理した。水層をDCM(3×10mL)で抽出し、そして合わせた有機層を乾燥し(MgSO)かつ減圧下に濃縮して表題化合物を白色蝋状固形物(1.5g)として生じた。
【0124】
実施例11から実施例14の化合物は、指定されたアルデヒドおよびアミンを使用して実施例10の手順に従って製造した。
【実施例11】
【0125】
【化23】

【0126】
{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−メタノール
実施例6の生成物およびピロリジンから製造した。
【実施例12】
【0127】
【化24】

【0128】
{1−(2−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−メタノール
実施例7の生成物およびモルホリンから製造した。
【実施例13】
【0129】
【化25】

【0130】
{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−メタノール
実施例6の生成物およびモルホリンから製造した。
【実施例14】
【0131】
【化26】

【0132】
8−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デカン
実施例8の生成物およびモルホリンから製造した。
【実施例15】
【0133】
【化27】

【0134】
1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−カルブアルデヒド
DCM(4mL)中の塩化オキザリル(1.0mL)の溶液を−78℃浴中で冷却し、そしてDMSO(0.17mL)で処理した。5分後にDCM中の実施例10の生成物の溶液(2mL)を滴下した。30分後にトリエチルアミン(0.59mL)を添加し、そして反応混合物を室温に温まらせた。水(2mL)を添加し、そして生じる混合物をDCM(3×3mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、そして減圧下に濃縮して表題化合物を生じ、それをさらなる精製なしに使用した。
【0135】
実施例16から実施例18の化合物は、指定されたアルコールを使用して実施例15の手順に従って製造した。
【実施例16】
【0136】
【化28】

【0137】
1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−カルブアルデヒド
実施例11の生成物から製造した。
【実施例17】
【0138】
【化29】

【0139】
1−(2−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−カルブアルデヒド
実施例12の生成物から製造した。
【実施例18】
【0140】
【化30】

【0141】
1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−カルブアルデヒド
実施例13の生成物から製造した。
【実施例19】
【0142】
【化31】

【0143】
1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−オン
実施例14の生成物(4.5g)を6M HCl(50mL)で処理し、100℃に90分間加熱しそしてその後室温に冷却した。生じる溶液を10%水性NaOHでpH11まで塩基性化し、そしてDCM(3×5mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)そして減圧下に濃縮して、表題化合物を褐色ガム状固形物(4.3g)として生じた。
【実施例20】
【0144】
【化32】

【0145】
3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
DCM(200mL)中の3−ホルミルフェニルボロン酸(2.5g)およびピペリジン(1.4g)の混合物に4Aモレキュラーシーブ(5g)および酢酸銅(II)(1.5g)を続けて添加した。反応混合物を室温で4日間攪拌し、セライト[Celite](R)のパッドを通して濾過しそして減圧下に濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜10%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)による残渣の精製が表題化合物を黄色固形物(0.79g)として提供した。
【実施例21】
【0146】
【化33】

【0147】
1−(4−ホルミルフェニル)−ピペリジン−4−カルブアルデヒド
塩化オキザリル(2.5mL、2.0M)をDCM(3mL)中のDMSO(0.7mL)の冷却した(−78℃)溶液に添加した。20分後に、DCM(3mL)中の実施例6からの生成物(0.38g)の溶液を添加した。この混合物を追加の20分間エイジングした。その後トリエチルアミンを添加しかつ冷却浴(CO/アセトン)を除去した。混合物を周囲温度に達せさせた。1時間後に混合物を水(100mL)中に注ぎかつDCMで抽出した。溶媒の除去は表題化合物(0.38g)を生じ、それをさらなる精製なしで使用した。
【実施例22】
【0148】
【化34】

【0149】
4−{2−(4−ピペリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン
ジクロロエタン(DCE、2mL)中の実施例17の生成物(288mg)およびピペリジン(0.12mL)の溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(297mg)で処理した。16時間後、生じる混合物を10%水酸化カリウム(2mL)で処理し、そしてDCM(2×2mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)かつシリカゲル(0〜8%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)でクロマトグラフィー分離して、表題化合物を無色油状物(100mg)として生じた。
【0150】
H NMR(400MHz、CDCl):7.42(dd、J=7.6、1.6Hz、1H)、7.21(t、J=8.0、1.8Hz、1H)、7.02(ddd、J=8.0、8.0、1.0Hz、1H)、7.02(ddd、J=7.4、7.4、1.2Hz、1H)、3.68(t、J=4.7Hz、4H)、3.54(s、2H)、3.21−3.15(m、2H)、2.63(ddd、J=11.7、11.7、2.2Hz、2H)、2.50−2.45(br m、4H)、2.41−2.37(br m、4H)、2.22(d、J=7.0Hz、2H)、1.85−1.79(m、2H)、1.70−1.56(m、5H)、1.47−1.30(m、4H)。
【0151】
実施例23から実施例52の化合物は、指定されたカルボニル化合物およびアミンを使用して実施例22の手順に従って製造した。
【実施例23】
【0152】
【化35】

【0153】
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン
実施例16の生成物およびシクロへキシルアミンから製造した。
【0154】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.6Hz、2H)、6.90−6.87(m、2H)、3.66(d、J=12.2Hz、2H)、3.52(s、2H)、2.71−2.64(m、2H)、2.55(d、J=6.7Hz、4H)、2.49−2.43(m、4H)、2.42−2.36(m、1H)、1.90−1.53(m、11H)、1.41−1.01(m、8H)。
【実施例24】
【0155】
【化36】

【0156】
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アザシクロトリデカン
実施例16の生成物およびドデカメチレンアミンから製造した。
【0157】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.6Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.65(d、J=12.3Hz、2H)、3.53(s、2H)、2.71−2.63(m、2H)、2.49(br s、4H)、2.32−2.31(m、4H)、2.15(d、J=6.9Hz、2H)、1.90(d、J=13.0Hz、2H)、1.79−1.73(m、4H)、1.63−1.24(m、23H)。
【実施例25】
【0158】
【化37】

【0159】
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン
実施例16の生成物およびジエチルアミンから製造した。
【0160】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.65(d、J=12.3Hz、2H)、3.52(s、2H)、2.70−2.64(m、2H)、2.53−2.48(m、8H)、2.25(d、J=7.0Hz、2H)、1.86(d、J=12.5Hz、2H)、1.78−1.73(m、4H)、1.58−1.51(m、1H)、1.36−1.26(m、2H)、1.01(t、J=7.1Hz、6H)。
【実施例26】
【0161】
【化38】

【0162】
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン
実施例16の生成物およびジメチルアミン塩酸塩から製造した。
【0163】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.66(d、J=12.3Hz、2H)、3.53(s、2H)、2.71−2.64(m、2H)、2.48(br s、4H)、2.22(s、6H)、2.15(d、J=7.2Hz、2H)、1.85(d、J=13.0Hz、2H)、1.80−1.73(m、4H)、1.64−1.55(m、1H)、1.38−1.26(m、2H)。
【実施例27】
【0164】
【化39】

【0165】
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン
実施例16の生成物およびN−メチルピペラジンから製造した。
【0166】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.5Hz、2H)、3.54(s、2H)、2.69−2.35(m、12H)、2.29(s、3H)、2.22(d、J=7.2Hz、2H)、1.87−1.59(m、9H)、1.38−1.26(m、2H)。
【実施例28】
【0167】
【化40】

【0168】
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール
実施例16の生成物および4−ヒドロキシピペリジンから製造した。
【0169】
H NMR(400MHz、CDCl):7.20(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.5Hz、2H)、3.71−3.64(m、3H)、3.54(s、2H)、2.75−2.63(m、4H)、2.50(br s、4H)、2.19(d、J=7.8Hz、2H)、2.09(t、J=10.1Hz、2H)、1.91−1.54(m、12H)、1.38−1.24(m、3H)。
【実施例29】
【0170】
【化41】

【0171】
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン
実施例16の生成物およびチオモルホリンから製造した。
【0172】
H NMR(400MHz、CDCl):7.20(d、J=8.8Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.65(d、J=12.3Hz、2H)、3.53(s、2H)3.14−3.10(m、1H)、2.71−2.58(m、10H)、2.52−2.46(m、4H)、2.22(d、J=7.0Hz、2H)、1.87−1.74(m、6H)、1.68−1.56(m、2H)、1.31(ddd、J=12.2Hz、12.2Hz、3.9Hz、2H)。
【実施例30】
【0173】
【化42】

【0174】
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン
実施例16の生成物およびピペリジンから製造した。
【0175】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.6Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.65(d、J=12.1Hz、2H)、3.53(s、2H)2.65(ddd、J=12.2、12.2、2.3Hz、2H)、2.50−2.45(m、4H)、2.37−2.29(br s、2H)、2.16(d、J=7.3Hz、2H)、1.88−1.74(m、6H)、1.68−1.53(m、7H)、1.46−1.39(m、2H)、1.33(dddd、J=12.2、12.2、12.2、3.8Hz、2H)。
【実施例31】
【0176】
【化43】

【0177】
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン
実施例16の生成物およびモルホリンから製造した。
【0178】
H NMR(400MHz、CDCl):7.20(d、J=8.6Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.71(t、J=4.7Hz、4H)、3.66(d、J=12.2Hz、2H)、3.53(s、2H)、2.69−2.63(m、2H)、2.48(br s、4H)、2.43−2.41(m、4H)、2.22(d、J=7.1Hz、2H)、1.86(d、J=12.4Hz、2H)、1.78−1.73(m、4H)、1.67−1.59(m、1H)、1.39−1.29(m、2H)。
【実施例32】
【0179】
【化44】

【0180】
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン
実施例20の生成物およびチオモルホリンから製造した。
【0181】
H NMR(400MHz、CDCl):7.21−7.17(m、1H)、6.90(s、1H)、6.85−6.76(m、2H)、3.69(d、J=12.3Hz、2H)、3.46(s、2H)、2.71−2.66(m、10H)、2.50(br s、4H)、2.36(d、J=7.1Hz、2H)、1.90(d、J=12.8Hz、2H)、1.82−1.75(m、4H)、1.62−1.57(m、1H)、1.42−1.32(m、2H)。
【実施例33】
【0182】
【化45】

【0183】
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン
実施例20の生成物およびモルホリンから製造した。
【0184】
H NMR(400MHz、CDCl):7.21−7.17(m、1H)、6.92(s、1H)、6.85−6.78(m、2H)、3.72−3.67(m、6H)、3.45(s、2H)、2.72−2.65(m、2H)、2.49−2.44(m、8H)、2.36(d、J=7.1Hz、2H)、1.90(d、J=12.8Hz、2H)、1.82−1.75(m、4H)、1.67−1.58(m、1H)、1.42−1.32(m、2H)。
【実施例34】
【0185】
【化46】

【0186】
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(3−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン
実施例20の生成物およびピロリジンから製造した。
【0187】
H NMR(400MHz、CDCl):7.20−7.16(m、1H)、6.93(s、1H)、6.84−6.78(m、2H)、3.69(d、J=12.2Hz、2H)、3.57(s、2H)、2.71−2.64(m、2H)、2.50−2.49(m、8H)、2.35(d、J=7.2Hz、2H)、1.88(d、J=13.1Hz、2H)、1.79−1.57(m、9H)、1.41−1.25(m、2H)。
【実施例35】
【0188】
【化47】

【0189】
1−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン
実施例20の生成物およびピペリジンから製造した。
【0190】
H NMR(400MHz、CDCl):7.20−7.16(m、1H)、6.92(s、1H)、6.84−6.77(m、2H)、3.69(d、J=12.3Hz、2H)、3.42(s、2H)、2.73−2.34(m、12H)、1.89(d、J=12.9Hz、2H)、1.82−1.32(m、9H)。
【実施例36】
【0191】
【化48】

【0192】
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アザシクロトリデカン
実施例9の生成物およびドデカメチレンアミンから製造した。
【0193】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.4Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.67(d、J=12.2Hz、2H)、3.39(s、2H)、2.69−2.63(m、4H)、2.49(br s、4H)、2.37−2.31(m、6H)、1.89(d、J=12.1Hz、2H)、1.79−1.77(m、4H)、1.63−1.35(m、21H)。
【実施例37】
【0194】
【化49】

【0195】
シクロヘキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン
実施例9の生成物およびシクロへキシルアミンから製造した。
【0196】
H NMR(400MHz、CDCl):7.18(d、J=8.5Hz、2H)、6.90(d、J=8.6Hz、2H)、3.71(s、2H)、3.66(d、J=12.3Hz、2H)、2.69−2.63(m、2H)、2.50−2.46(m、5H)、2.35(d、J=7.2Hz、2H)、1.90−1.59(m、11H)、1.39−1.12(m、8H)。
【実施例38】
【0197】
【化50】

【0198】
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール
実施例9の生成物および4−ヒドロキシピペリジンから製造した。
【0199】
H NMR(400MHz、CDCl):7.26−7.15(m、2H)、6.88(d、J=8.5Hz、2H)、3.68−3.65(m、3H)、3.41(s、2H)、2.75−2.64(m、4H)、2.49−2.47(m、4H)、2.35(d、J=7.1Hz、2H)、2.10(t、J=9.0Hz、2H)、1.90−1.75(m、10H)、1.65−1.52(m、2H)、1.41−1.31(m、2H)。
【実施例39】
【0200】
【化51】

【0201】
1−メチル−4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペラジン
実施例9の生成物およびN−メチルピペラジンから製造した。
【0202】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.66(d、J=12.2Hz、2H)、3.42(s、2H)、2.73−2.31(m、14H)、2.27(s、3H)、1.88(br s、4H)、1.82−1.75(m、4H)、1.65−1.57(m、1H)、1.41−1.31(m、2H)。
【実施例40】
【0203】
【化52】

【0204】
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン
実施例9の生成物およびチオモルホリンから製造した。
【0205】
H NMR(400MHz、CDCl):7.15(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、3.67(d、J=12.2Hz、2H)、3.43(s、2H)、2.73−2.59(m、10H)、2.49(br s、4H)、2.36(d、J=7.2Hz、2H)、1.88(d、J=13.3Hz、2H)、1.80−1.75(m、4H)、1.67−1.57(m、1H)、1.41−1.31(m、2H)。
【実施例41】
【0206】
【化53】

【0207】
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン
実施例9の生成物およびモルホリンから製造した。
【0208】
H NMR(400MHz、CDCl):7.18(d、J=8.5Hz、2H)、6.89(d、J=8.3Hz、2H)、3.71−3.65(m、6H)、3.40(s、2H)、2.73−2.61(m、2H)、2.49(br s、4H)、2.42(bs、4H)、2.36(d、J=7.2Hz、2H)、1.88(d、J=12.3Hz、2H)、1.80−1.75(m、4H)、1.66−1.57(m、1H)、1.41−1.31(m、2H)。
【実施例42】
【0209】
【化54】

【0210】
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン
実施例9の生成物およびジメチルアミン塩酸塩から製造した。
【0211】
H NMR(400MHz、CDCl):7.16(d、J=8.6Hz、2H)、6.91−6.88(m、2H)、3.67(d、J=11.2Hz、2H)、3.33(s、2H)、2.70−2.64(m、2H)、2.52−2.47(m、4H)、2.35(d、J=7.1Hz、2H)、2.21(s、6H)、1.89(d、J=12.9Hz、2H)、1.82−1.76(m、4H)、1.65−1.56(m、1H)、1.42−1.32(m、2H)。
【実施例43】
【0212】
【化55】

【0213】
4−{2−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン
実施例17の生成物およびピロリジンから製造した。
【0214】
H NMR(400MHz、CDCl):7.40(dd、J=7.4、1.6Hz、1H)、7.21(dd、J=7.8、1.5Hz、2H)、7.06(dd、J=8.0、1.0Hz、1H)、7.02(dd、J=7.4、1.7Hz、1H)、3.67(t、J=4.7Hz、4H)、3.54(s、2H)、3.24−3.17(m、2H)、2.64(ddd、J=11.7、11.7、2.1Hz、2H)、2.55−2.45(m、8H)、2.40(m、7.3Hz、2H)、1.90−1.77(m、6H)、1.67−1.55(m、1H)、1.45−1.33(m、2H)。
【実施例44】
【0215】
【化56】

【0216】
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン
実施例15の生成物およびモルホリンから製造した。
【0217】
H NMR(400MHz、CDCl):7.18(d、J=8.5Hz、2H)、6.88(d、J=8.6Hz、2H)、3.71(t、J=4.7Hz、4H)、3.66(d、J=12.3Hz、2H)、3.39(s、2H)、2.69−2.63(m、2H)、2.43−2.41(m、4H)、2.36(br s、4H)、2.22(d、J=7.2Hz、2H)、1.85(d、J=12.7Hz、2H)、1.66−1.53(m、5H)、1.42−1.29(m、4H)。
【実施例45】
【0218】
【化57】

【0219】
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン
実施例15の生成物およびピロリジンから製造した。
【0220】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(d、J=8.6Hz、2H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、3.66(d、J=12.3Hz、2H)、3.39(s、2H)、2.66(ddd、J=12.2、12.2、2.5Hz、2H)、2.51−2.46(m、4H)、2.37−2.31(m、6H)、1.91−1.85(m、2H)、1.81−1.75(m、4H)、1.65−1.52(m、5H)、1.45−1.31(m、4H)。
【実施例46】
【0221】
【化58】

【0222】
シクロへキシル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン
実施例18の生成物およびシクロへキシルアミンから製造した。
【0223】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(d、J=8.6Hz、2H)、6.87(d、J=8.8Hz、2H)、3.71−3.61(m、6H)、3.40(s、2H)、2.78−2.70(m、3H)、2.65−2.55(m、1H)、2.44−2.38(m、4H)、1.99−1.83(m、4H)、1.77−1.70(m、2H)、1.66−1.59(m、1H)、1.51−1.39(m、2H)、1.32−1.01(m、6H)。
【実施例47】
【0224】
【化59】

【0225】
シクロへキシルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン
実施例18の生成物およびN−メチル−N−シクロへキシルアミンから製造した。
【0226】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.8Hz、2H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、3.75−3.67(m、6H)、3.41(s、2H)、2.73−2.53(m、4H)、2.45−2.38(m、4H)、2.28(s、3H)、1.89−1.59(m、9H)、1.35−1.19(m、4H)、1.16−1.04(m、1H)。
【実施例48】
【0227】
【化60】

【0228】
4−{4−{4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル}−ベンジル}−モルホリン
実施例19の生成物およびN−メチルピペラジンから製造した。
【0229】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(d、J=8.6Hz、2H)、6.87(d、J=8.6Hz、2H)、3.76−3.66(m、6H)、3.40(s、2H)、2.69(ddd、J=12.3、12.3、2.3Hz、2H)、2.65−2.45(m、6H)、2.44−2.31(m、7H)、2.29(s、3H)、1.97−1.90(m、2H)、1.72−1.60(m、2H)。
【実施例49】
【0230】
【化61】

【0231】
エチルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン
実施例19の生成物およびN−メチルエチルアミンから製造した。
【0232】
H NMR(400MHz、CDCl):7.18(d、J=8.8Hz、2H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、3.76−3.67(m、6H)、3.49(s、3H)、3.41(s、2H)、2.68(ddd、J=12.3、12.3、2.4Hz、2H)、2.57(q、J=7.3Hz、2H)、2.54−2.46(m、1H)、2.45−2.40(m、4H)、1.90−1.84(m、2H)、1.74−1.62(m、2H)、1.08(t、J=7.2Hz、3H)。
【実施例50】
【0233】
【化62】

【0234】
4−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−モルホリン
実施例19の生成物およびモルホリンから製造した。
【0235】
H NMR(400MHz、CDCl):7.19(d、J=8.6Hz、2H)、6.89(d、J=8.8Hz、2H)、3.76−3.67(m、10H)、3.41(s、2H)、2.71(ddd、J=12.2、12.2、2.4Hz、2H)、2.61−2.56(m、4H)、2.45−2.39(m、4H)、2.36−2.27(m、1H)、1.98−1.90(m、2H)、1.71−1.60(m、2H)。
【実施例51】
【0236】
【化63】

【0237】
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン
実施例19の生成物およびピロリジンから製造した。
【0238】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(d、J=8.6Hz、2H)、6.88(d、J=8.6Hz、2H)、3.71−3.64(m、6H)、3.40(s、2H)、2.73(ddd、J=12.3、2.5Hz、2H)、2.62−2.57(m、4H)、2.44−2.37(m、4H)、2.15−2.06(m、1H)、2.02−1.95(m、2H)、1.82−1.77(m、4H)、1.72−1.61(m、2H)。
【実施例52】
【0239】
【化64】

【0240】
1’−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル
実施例19の生成物およびピペリジンから製造した。
【0241】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(d、J=8.8Hz、2H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、3.77−3.67(m、6H)、3.41(s、2H)、2.67(ddd、J=12.3、12.3、2.4Hz、2H)、2.56−2.51(m、4H)、2.44−2.33(m、5H)、1.94−1.87(m、2H)、1.75−1.57(m、6H)、1.48−1.41(m、2H)。
【実施例53】
【0242】
【化65】

【0243】
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル
実施例5の生成物およびピペリジンから製造した。
【0244】
H NMR(400MHz、CDCl):7.18(m、2H)、6.88(m、2H)、3.65(m、2H)、3.51(s、2H)、2.65(m、2H)、2.50−2.44(m、8H)、2.34(d、J=7.1Hz、2H)、1.87(br m、2H)、1.81−1.71(m、8H)、1.65−1.53(m、1H)、1.41−1.30(m、2H)。
【実施例54】
【0245】
【化66】

【0246】
(4−{1,4’}ビピペリジニル−1’−イルベンジル)−ピリジン−2−イルアミン
DCE(1mL)中の実施例5の生成物(109mg)、2−アミノピリジン(45mg)および酢酸(0.05mL)の溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(127mg)で処理した。16時間後、生じる混合物を10%水酸化カリウム(1mL)で処理し、そしてDCM(2×1mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)かつシリカゲル(0〜8%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)でクロマトグラフィー分離して表題化合物(83mg)を生じた。
【0247】
H NMR(400MHz、CDCl):8.10(ddd、J=4.9、1.8、0.8Hz、1H)、7.39(ddd、J=8.8、7.0、2.0Hz、1H)、7.23(d、J=8.6Hz、2H)、6.90(d、J=8.8Hz、2H)、6.57(ddd、J=7.3、5.1、0.8Hz、1H)、6.37(d、J=8.4Hz、1H)、4.77−4.71(m、1H)、4.39(d、J=5.5Hz、2H)、3.76−3.70(m、2H)、2.68(ddd、J=12.3、12.3、2.4Hz、2H)、2.56−2.51(m、4H)、2.42−2.34(m、1H)、1.94−1.87(m、2H)、1.74−1.56(m、6H)、1.47−1.41(m、2H)。
【0248】
実施例55から実施例59の化合物は、指定されたカルボニル化合物およびアミノアレーンを使用して実施例54の手順に従って製造した。
【実施例55】
【0249】
【化67】

【0250】
フェニル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン
実施例16の生成物およびアニリンから製造した。
【0251】
H NMR(400MHz、CDCl):7.21−7.16(m、4H)、6.89(d、J=8.6Hz、2H)、6.71−6.61(m、3H)、3.75−3.67(m、3H)、3.53(s、2H)、3.08−3.06(m、2H)、2.72−2.65(m、2H)、2.48(br s、4H)、1.90(d、J=12.3Hz、2H)、1.78−1.67(m、5H)、1.50−1.40(m、2H)。
【実施例56】
【0252】
【化68】

【0253】
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン
実施例16の生成物および2−アミノピリジンから製造した。
【0254】
H NMR(400MHz、CDCl):8.09−8.07(m、1H)、7.44−7.39(m、1H)、7.20(d、J=8.6Hz、2H)、6.91−6.88(m、2H)、6.58−6.55(m、1H)、6.39(d、J=8.5Hz、2H)、4.57(br s、1H)、3.69(d、J=12.2Hz、2H)、3.53(s、2H)、3.22(t、J=6.5Hz、2H)、2.72−2.65(m、2H)、2.50−2.47(m、4H)、1.92−1.70(m、5H)、1.50−1.40(m、2H)。
【実施例57】
【0255】
【化69】

【0256】
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン
DCM(5mL)中の実施例21の生成物(194.6mg)、ピペリジン(196μL)および酢酸(114μL)の溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(570mg)で処理した。16時間後、生じる混合物を10%水酸化ナトリウム(10mL)で処理し、そして混合物をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)かつ減圧下に濃縮した。シリカゲルでの残渣のクロマトグラフィー(1〜7%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)は表題化合物(193.1mg)を生じた。
【0257】
H NMR(400MHz、CDCl):7.16(m、2H)、6.87(m、2H)、3.73(m、2H)、3.39(s、2H)、2.70−2.65(m、2H)、2.57−2.49(br m、4H)、2.41−2.29(br、5H)、1.94−1.86(br m、2H)、1.75−1.51(m、10H)、1.48−1.37(br m、4H)。
【実施例58】
【0258】
【化70】

【0259】
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン
DCM(5mL)中の実施例21の生成物(185.5mg)、ピロリジン(160μL)および酢酸(114μL)の溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(570mg)で処理した。16時間後、生じる混合物を10%水酸化ナトリウム(10mL)で処理し、そして混合物をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)かつ減圧下に濃縮した。シリカゲルでの残渣のクロマトグラフィー(1〜7%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)は表題化合物(114.1mg)を生じた。
【0260】
H NMR(400MHz、CDCl):7.17(m、2H)、6.88(m、2H)、3.65(m、2H)、3.38(s、2H)、2.65(m、2H)、2.39−2.28(br m、8H)、2.16(d、J=7.1Hz、2H)、1.84(br m、2H)、1.69−1.52(m、9H)、1.46−1.26(m、6H)。
【実施例59】
【0261】
【化71】

【0262】
(4−フルオロフェニル)−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン
実施例9の生成物および4−フルオロアニリンから製造した。
【0263】
H NMR(400MHz、CDCl):7.23(d、J=8.5Hz、2H)、6.92−6.84(m、4H)、6.58−6.55(m、2H)、4.17(d、J=2.4Hz、2H)、3.80(br s、1H)、3.68(d、J=12.3Hz、2H)、2.71−2.65(m、2H)、2.49(br s、4H)、2.35(d、J=7.2Hz、2H)、1.88(d、J=12.7Hz、2H)、1.82−1.77(m、4H)、1.65−1.57(m、1H)、1.42−1.31(m、2H)。
【実施例60】
【0264】
【化72】

【0265】
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン
プロピオニトリル(1mL)中の実施例10の生成物(144mg)、モルホリン(0.05mL)、N−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン(0.17mL)およびヨウ化トリメチル(シアノメチル)ホスホニウム(243mg)の溶液を90℃浴中で2時間加熱した。生じる混合物を室温に冷却し、10%水性水酸化カリウム(2mL)で処理しかつDCM(3×2mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)かつシリカゲル(0〜10%の2Mメタノール性アンモニア/DCM)でクロマトグラフィー分離し、表題化合物を黄色油状物(113mg)として生じた。
【0266】
H NMR(400MHz、CDCl):7.14(d、J=8.4Hz、2H)、6.48(d、J=8.6Hz、2H)、3.73(t、J=4.7Hz、4H)、3.45(dd、J=8.8、7.6Hz、1H)、3.39(s、2H)、3.35(ddd、J=9.0、9.0、3.1Hz、1H)、3.27(ddd、J=8.8、8.8、7.0Hz、1H)、2.91(dd、J=8.4、8.4Hz、1H)、2.49−2.24(m、11H)、2.19−2.10(m、1H)、1.70−1.53(m、7H)、1.45−1.37(m、2H)。
【0267】
実施例61および実施例62の化合物は、指定されたアルコールおよび二級アミンを使用して実施例54の手順に従って製造した。
【実施例61】
【0268】
【化73】

【0269】
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン
実施例10の生成物およびジエチルアミンから製造した。
【0270】
H NMR(400MHz、CDCl):7.12(d、J=8.4Hz、2H)、6.49(d、J=8.6Hz、2H)、3.45(dd、J=8.2、8.0Hz、1H)、3.34(ddd、J=9.0、9.0、3.1Hz、1H)、3.27(ddd、J=9.0、9.0、6.9Hz、1H)、2.90(dd、J=8.5、8.5Hz、1H)、2.57−2.46(m、6H)、2.40−2.31(m、4H)、2.30−2.22(m、2H)、2.19−2.11(m、1H)、1.69−1.52(m、8H)、1.45−1.37(m、2H)、1.03(t、J=7.1Hz、6H)。
【実施例62】
【0271】
【化74】

【0272】
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン
実施例10の生成物およびN−メチルフェネチルアミンから製造した。
【0273】
H NMR(400MHz、CDCl):7.31−7.26(m、2H)、7.23−7.19(m、3H)、7.14(d、J=8.6Hz、2H)、6.48(d、J=8.6Hz、2H)、3.43(dd、J=8.8、7.6Hz、1H)、3.34(ddd、J=9.0、9.0、3.1Hz、1H)、3.26(ddd、J=8.8、8.8、6.8Hz、1H)、2.89(dd、J=8.5、8.5Hz、1H)、2.81−2.76(m、2H)、2.65−2.59(m、2H)、2.46(ddd、J=8.4、7.3、2.2Hz、2H)、2.46−2.32(m、4H)、2.32(s、3H)、2.31−2.20(m、2H)、2.17−2.08(m、1H)、1.68−1.52(m、8H)、1.45−1.37(m、2H)。
【0274】
実施例63から実施例67の化合物は、指定されたフルオロベンズアルデヒドを使用して実施例6の手順に従って製造した。
【実施例63】
【0275】
【化75】

【0276】
4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンズアルデヒド
実施例4の生成物および4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドから製造した。
【実施例64】
【0277】
【化76】

【0278】
3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
実施例4の生成物および4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒドから製造した。
【実施例65】
【0279】
【化77】

【0280】
4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンズアルデヒド
実施例4の生成物および4−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズアルデヒドから製造した。
【実施例66】
【0281】
【化78】

【0282】
3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
実施例4の生成物および4−フルオロ−3−メチルベンズアルデヒドから製造した。
【実施例67】
【0283】
【化79】

【0284】
3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
実施例4の生成物および3,4−ジフルオロベンズアルデヒドから製造した。
【0285】
実施例68から81の化合物は、指定されたカルボニル化合物およびアミンから実施例22の手順に従って製造した。
【実施例68】
【0286】
【化80】

【0287】
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン
実施例63の生成物およびピペリジンから製造した。
【0288】
H NMR(400MHz、CDCl):7.43(d、J=1.9Hz、1H)、7.35(dd、J=8.2、1.6Hz、1H)、7.17(d、J=8.4Hz、1H)、3.34(s、2H)、2.97(d、J=11.5Hz、2H)、2.59(tt、J=11.3、2.0Hz、2H)、2.48−2.40(m、4H)、2.33−2.22(m、6H)、1.77−1.66(m、6H)、1.55−1.43(m、5H)、1.39−1.26(m、4H)。
【実施例69】
【0289】
【化81】

【0290】
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン
実施例64の生成物およびピペリジンから製造した。
【0291】
H NMR(400MHz、CDCl):7.68(d、J=2.0、1H)、7.4(dd、J=8.4、2.2Hz、1H)、7.06(d、8.4Hz、1H)、3.40(s、2H)、3.26(d、J=12.3Hz、2H)、2.79(tt、J=11.9、2.2Hz、2H)、2.54−2.44(m、4H)、2.42−2.26(m、6H)、1.88−1.74(m、6H)、1.6−1.5(m、5H)、1.48−1.36(m、4H)。
【実施例70】
【0292】
【化82】

【0293】
4−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−モルホリン
実施例64の生成物およびモルホリンから製造した。
【0294】
H NMR(400MHz、CDCl):7.71(d、J=2.0Hz、1H)、7.74(dd、J=8.4、2.2Hz、1H)、7.06(d、J=8.6、1H)、3.69(t、J=4.5Hz、4H)、3.43(s、2H)、3.26(d、J=12.3、2H)、2.79(tt、J=12.0、2.1Hz、2H)、2.54−2.45(m、4H)、2.45−2.39(m、4H)、2.39−2.32(m、2H)、1.88−1.72(m、6H)、1.68−1.34(m、1H)、1.48−1.34(m、2H)。
【実施例71】
【0295】
【化83】

【0296】
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−4−オール
実施例64の生成物および4−ヒドロキシピペリジンから製造した。
【0297】
H NMR(400MHz、CDCl):7.69(d、J=2.0Hz、1H)、7.40(dd、J=8.4、2.1Hz、1H)、7.07(d、J=8.4Hz、1H)、3.70(m、1H)、3.43(s、2H)、3.26(d、J=12.0Hz、2H)、2.79(tt、J=12.0、2.4Hz、2H)、2.73−2.70(m、2H)、2.50−2.45(m、4H)、2.36(d、J=6.8Hz、2H)、2.14(t、J=10.4Hz、2H)、1.90−1.75(m、8H)、1.62−1.54(m、4H)、1.46−1.39(m、2H)。
【実施例72】
【0298】
【化84】

【0299】
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン
実施例65の生成物および4−ヒドロキシピペリジンから製造した。
【0300】
H NMR(400MHz、CDCl):7.60(d、J=8.6Hz、1H)、7.13(d、J=2.6Hz、1H)、7.04(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、3.68(d、J=12.3Hz、2H)、3.66(s、2H)、2.70(tt、J=12.2、2.5Hz、2H)、2.5−2.48(m、4H)、2.4−2.3(m、6H)、1.91(d、J=1.1、2H)、1.85−1.70(m、4H)、1.70−1.50(m、5H)、1.50−1.20(m、4H)。
【実施例73】
【0301】
【化85】

【0302】
1−イソプロピル−4−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペラジン
実施例66の生成物および1−イソプロピルピペラジンから製造した。
【0303】
H NMR(400MHz、CDCl):7.10(d、J=1.6Hz、1H)、7.06(dd、J=8.0、1.9Hz、1H)、6.93(d、J=8.0Hz、1H)、3.42(s、2H)、3.10(d、J=9.1Hz、2H)、2.7−2.2(m、15H)、2.1−1.7(m、11H)、1.66−1.53(m、1H)、1.5−1.3(m、2H)、1.04(d、J=6.5Hz、6H)。
【実施例74】
【0304】
【化86】

【0305】
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン
実施例66の生成物およびピロリジンから製造した。
【0306】
H NMR(400MHz、CDCl):7.13(d、J=2.0Hz、1H)、7.07(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、6.93(d、J=8.2Hz、1H)、3.52(s、2H)、3.10(d、J=12.1、2H)、2.59(tt、J=12.1、2.2Hz、2H)、2.54−2.44(m、8H)、2.41−2.37(m、2H)、2.26(s、3H)、1.89−1.81(m、2H)、1.81−1.72(m、8H)、1.65−1.52(m、1H)、1.45−1.31(m、2H)。
【実施例75】
【0307】
【化87】

【0308】
1−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン
実施例66の生成物およびピペリジンから製造した。
【0309】
H NMR(400MHz、CDCl):7.10(d、J=1.8Hz、1H)、7.06(dd、J=8.0、1.8Hz、1H)、6.93(d、J=8.0Hz、1H)、3.38(s、2H)、3.11(d、2H)、2.65−2.54(m、2H)、2.54−2.43(m、4H)、2.42−2.29(m、6H)、2.27(s、3H)、1.90−1.81(m、2H)、1.81−1.71(m、4H)、1.66−1.50(m、5H)、1.47−1.31(m、4H)。
【実施例76】
【0310】
【化88】

【0311】
1−{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルメチル)−2−トリフルオロメチルフェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン
実施例63の生成物および4−N−ピロリジニルピペリジンから製造した。
【0312】
H NMR(400MHz、CDCl):7.52(d、J=1.5Hz、1H)、7.44(d、J=8.2Hz、1H)、7.28−7.25(m、1H)、3.45(s、2H)、3.05(d、J=11.4Hz、2H)、2.84(d、J=11.7Hz、2H)、2.68(t、J=11.3Hz、2H)、2.63−2.44(m、8H)、2.38(d、J=7.0、2H)、2.10−1.91(m、3H)、1.91−1.70(m、12H)、1.49−1.33(m、2H)。
【実施例77】
【0313】
【化89】

【0314】
1−(1−{3−トリフルオロメチル−4−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ピペリジン−1−イルメチル]−フェニル}−ピペリジン−4−イルメチル)−ピロリジン
実施例65の生成物および4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ピペリジンから製造した。
【0315】
H NMR(500MHz、CDCl):7.62(d、J=8.6Hz、1H)、7.54(d、J=8.0Hz、2H)、7.34(d、J=8.2Hz、2H)、7.14(d、J=2.5Hz、1H)、7.01(dd、J=8.1、2.5Hz、1H)、3.70(d、J=12.3Hz、2H)、3.58(s、2H)、2.98(d、J=11.7Hz、2H)、2.88−2.34(m、8H)、2.31−1.56(m、13H)、1.52−1.05(m、3H)。
【実施例78】
【0316】
【化90】

【0317】
1−{1−[2−フルオロ−4−(4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン
実施例67の生成物および4−フェニルピペリジンから製造した。
【0318】
H NMR(500MHz、CDCl):7.37−7.16(m、5H)、7.12−6.87(m、3H)、3.53−3.41(m、4H)、3.01(d、J=11.5Hz、2H)、2.67(t、J=11.5、9.9Hz、2H)、2.58−2.45(m、5H)、2.40(d、J=7.1、2H)、2.14−2.01(m、2H)、1.97−1.87(m、2H)、1.86−1.73(m、8H)、1.69−1.56(m、1H)、1.54−1.41(m、2H)。
【実施例79】
【0319】
【化91】

【0320】
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン
実施例67の生成物およびジメチルアミン塩酸塩から製造した。
【0321】
H NMR(500MHz、CDCl):7.00−6.93(m、2H)、6.90−6.87(m、1H)、3.46−3.40(m、2H)、3.33(s、2H)、2.67−2.59(m、2H)、2.57−2.54(m、4H)、2.38(d、J=7.1Hz、2H)、2.21(s、6H)、1.91−1.84(m、2H)、1.81−1.75(m、4H)、1.66−1.55(m、1H)、1.49−1.38(m、2H)。
【実施例80】
【0322】
【化92】

【0323】
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン
実施例67の生成物およびピペリジンから製造した。
【0324】
H NMR(500MHz、CDCl):6.94−6.87(m、2H)、6.80(t、J=8.6、1H)、3.35(d、J=12.0Hz、2H)、3.30(s、2H)、2.57−2.43(m、2H)、2.43−2.27(m、11H)、1.73−1.70(m、6H)、1.51−1.34(m、8H)。
【実施例81】
【0325】
【化93】

【0326】
13−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカンジトリフルオロメタンスルホン酸塩
実施例65の生成物および1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカンから製造した。粗物質をHPLC(カラム:Phenomenex、Synergi Max−RP C−12;4ミクロン粒子径;100mm×21.2mm(ID)mm。勾配系:0〜19分にわたる0.05%TFAを含有する10%水:アセトニトリルないし99%水:アセトニトリル)により精製して、標的化合物をジトリフルオロメタンスルホン酸塩として提供した。
【0327】
H NMR(500MHz、CDOD):7.68(d、J=8.7Hz、1H)、7.29(d、J=2.6Hz、1H)、7.26(dd、J=8.7、2.6Hz、1H)、3.95−2.92(m、31H)、2.17−1.93(m、8H)、1.45−1.40(m、2H)。
【実施例82】
【0328】
【化94】

【0329】
{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン−4−イル}−メタノール
実施例63の生成物および4−ヒドロキシメチルピペリジンから製造した。
【0330】
H NMR(500MHz、CDCl):7.78−7.14(m、3H)、4.30−4.11(m、1H)、3.52−3.44(m、2H)、3.15−2.49(m、7H)、2.06−1.60(m、11H)、1.56−0.75(m、12H)。
生物学的方法
in vitro
ヒトヒスタミン受容体での細胞のトランスフェクション
SK−N−MC細胞のコンフルエントな単層を含む10cm組織培養皿をトランスフェクション2日前に分割した。滅菌技術を使用して培地を除去しかつトリプシンの添加により細胞を皿からはがした。その後、細胞の1/5を新しい10cm皿に入れた。細胞は、10%ウシ胎児血清を含む最小必須培地イーグル(Minimal Essential Media Eagle)中で、5%COを含む37℃インキュベータ中で増殖させた。2日後に細胞はおよそ80%コンフルエントとなった。トリプシンを用いてこれらを皿から取り出しかつ臨床遠心機中でペレットにした。その後、ペレットを400μLの完全培地に再懸濁しかつ電極間に0.4cmの空隙をもつ電気穿孔キュベットに移した。1マイクログラムのスーパーコイルH受容体cDNAを細胞に添加しかつ混合した。電気穿孔の電圧を0.25kVに設定し、キャパシタンスは960μFに設定した。電気穿孔後、細胞を10mLの完全培地で希釈しかつ4枚の10cm皿にプレーティングした。電気穿孔の効率の変動性のため、4種の異なる濃度の細胞をプレーティングした。使用した比は;1:20、1:10、1:15で、細胞の残りを4枚目の皿に添加した。細胞は選択培地(600μg/mLのG418を含む完全培地)を添加する前に24時間回復させた。10日後に細胞の生存コロニーについて皿を分析した。十分に孤立したコロニーを含む皿を使用した。個々のコロニーからの細胞を単離かつ試験した。SK−N−MC細胞は、それらがアデニル酸シクラーゼの阻害について効率的な結合(coupling)を生じるため使用した。ヒスタミンに応答するアデニル酸シクラーゼの最も強い阻害を生じたクローンをさらなる研究に使用した。
H}−N−メチルヒスタミン結合
ヒスタミンH受容体を発現するSK−N−MC細胞からの細胞ペレットを20mMトリスHCl/0.5mM EDTA中でホモジェナイズした。800gの回転からの上清を収集し、30,000gで30分間再遠心分離した。ペレットを50mMトリス/5mM EDTA(pH7.4)中で再ホモジェナイズした。膜を0.8nM{H}−N−メチルヒスタミン+/−試験化合物とともに25℃で45分間インキュベートし、そしてGF/Cガラス繊維フィルター(0.3%ポリエチレンイミンで前処理)での迅速濾過、次いで氷冷緩衝液での4回の洗浄により収集した。フィルターを乾燥し、4mLのシンチレーションカクテルを添加し、そしてその後液体シンチレーションカウンターでカウントした。10μMヒスタミンを用いて非特異的結合を定義した。pK値は800pMのKおよび800pMのリガンド濃度({L})に基づき、式:
=(IC50)/(1+({L}/(K))
に従って計算した。
【0331】
本発明の例示的化合物のK値を下の表に列挙する:
【0332】
【表2】

【0333】
F.他の態様
本発明の特徴および利点は本発明に関する論考、実施例、態様および請求の範囲を鑑みれば当業者に明らかであろう。本発明はまた、本発明の重要な特徴および利点に関する本明細書の開示に基づくかつ当業者の能力内の変形物および翻案も企図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中
Lは、直接結合、または、NRがsp混成炭素に結合されているC1−4アルキレン若しくはC3−4アルケニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC3−4アルキニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC2−4アルキリデン、NRが酸素に結合されていないアリールオキシ、NRがイオウに結合されていないアリールチオ、NRが酸素若しくは酸素に結合されている炭素に結合されていないC2−4アルコキシ、NRがイオウ若しくはイオウに結合されている炭素に結合されていないC2−4アルキルチオ、および−C2−3アルキル−X−C1−2アルキル−(式中XはO、S若しくはNHでありかつNRはXに結合されている炭素に結合されていない)よりなる群から選択される場合によってはC1−4置換された基であり;
pは0、1若しくは2であり;
qは1若しくは2であるが;但し2≦p+q≦4;
は、水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレン、および(フェニル)C1−6アルキレンよりなる群から独立に選択される置換基であり;
は、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−9員のカルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレン、および(フェニル)C1−6アルキレンよりなる群から独立に選択される置換基であるか;
または、RおよびRはそれらが結合されている窒素と一緒になって飽和の3−13員のN結合したヘテロシクリルを形成し、ここでN結合する窒素に加え、該3−13員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
ここで、RおよびRは、場合によってはtert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−よりなる群から選択される1〜3個の置換基で独立に置換され;また、ここで、RおよびRの前記置換基のそれぞれは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、およびC1−3アルキルよりなる群から独立に選択される1〜3個の置換基を場合によっては有してもよく;
、RおよびRの1つはGでありかつ他の2つは独立に水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル若しくはC1−3アルコキシであり;
GはLQであり;
は非分枝状−(CH−であり、式中nは1から7までの整数であり;
QはNRであり、式中、Rは水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択され;また、RはC1−6アルキル、C3−6アルケニル、3−9員カルボシクリル、3−13員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択されるか;または、Qは飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリルであり、ここで、N結合する窒素に加え、該3−15員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1〜4個の追加のヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
ここで、Qは、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−よりなる群から(先行する段落に加えて)選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換され;かつ、ここで、Qの前記置換基群は、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1〜3個の置換基を場合によっては有してよく;
は独立にC1−3アルキル、トリフルオロメチルであり;
mは0、1、2若しくは3であり;かつ
ここで、上のアルキル、アルキレン、アルケニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、カルボシクリルおよびアリール基のそれぞれは、それぞれ、メトキシ、ハロ、アミノ、ニトロ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1〜3個の置換基で独立にかつ場合によっては置換されてよい]
の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、互変異性体、溶媒和物若しくはアミド
を含んでなる組成物。
【請求項2】
NRが一緒になって、置換若しくは未置換のモルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、メチルピペリジニル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、ジメチルアミノ、ピロリジニル、アザトリシクロデカニル、シクロへキシルメチルアミノ、メチルフェネチルアミノ、ピリジルアミノ、アニリノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、エチルプロピルアミノ、若しくはジプロピルアミノを形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
NRが一緒になって飽和のN結合した窒素を含有するヘテロシクリルを形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
NRが一緒になって、置換若しくは未置換のピペリジニル、置換若しくは未置換のピペラジニル、ピロリニル、ピロリジニル、チオモルホリニル、およびモルホリニルから選択される置換基を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
NRが一緒になって、N−(C1−6アルキル)ピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デシル、および1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デシルから選択される置換基を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
NRが一緒になって、アジリジン、1,4,7−トリオキサ−10−アザシクロドデカン、チアゾリジン、1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デカン−4−オン、ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−{2,3’}ビピリジニル、4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピペラジン、2−ピペラジン−1−イルピリミジン、ピペリジン−4−カルボン酸アミド、メチル−(2−ピリジン−2−イルエチル)−アミン、{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル}−メチルアミン、チオモルホリニル、アリルシクロペンチルアミン、{2−(1H−インドル−3−イル)−エチル}−メチルアミン、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾル−2−オン、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−ピリミジン、ピペリジン−4−イルピリジン−2−イルアミン、フェニルアミン、ピリジン−2−イルアミンよりなる群から選択されるアミンの一価の基を形成する、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
NRが一緒になってモルホリニルおよびピペリジニルよりなる群から選択される置換基を形成し、ここで前記置換基は、ヒドロキシ、ハロ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレン、および(フェニル)C1−3アルキレン−O−から選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換され、ここで、上のヘテロシクリル、フェニルおよびアルキル基のそれぞれは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1から3個までの置換基で場合によっては置換されてよい、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
飽和のN結合した窒素を含有するヘテロシクリルが、ピリジル、ピリミジル、フリル、チオフリル、イミダゾリル、(イミダゾリル)C1−6アルキレン、オキサゾリル、チアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、2−オキソベンズイミダゾリル、(テトラゾリル)C1−6アルキレン、テトラゾリル、(トリアゾリル)C1−6アルキレン、トリアゾリル、(ピロリル)C1−6アルキレン、ピロリジニル、およびピロリルよりなる群から選択される置換基で置換されている、請求項3に記載の化合物。
【請求項9】
NRが一緒になってモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノを形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Qがモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
NRが一緒になってモルホリニル、ピペリジニル若しくはピロリジニルを形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Qがモルホリニル、ピペリジニル若しくはピロリジニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
NRが置換若しくは未置換のモルホリノである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
およびRの1つがGである、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
がGである、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
がGである、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
qが2でありかつpが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
qが1でありかつpが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
qが2でありかつpが2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
Lが−CH−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
Lが直接結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
Lが−CHCH−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
が−CH−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
Qが、置換若しくは未置換のピロリジニル、ピペリジニル、メチルピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アザトリシクロデカニル、シクロへキシルアミノ、シクロへキシルメチルアミノ、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、ジメチルアミノ、メチルフェネチルアミノ、ピリジルアミノ、アニリノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、エチルプロピルアミノ、ジプロピルアミノ、若しくは1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカニルよりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
Qが飽和のN結合した窒素を含有するヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
Qが、置換ピペリジニル、未置換ピペリジニル、置換ピペラジニル、未置換ピペラジニル、ピロリニル、ピロリジニル、チオモルホリニルおよびモルホリニルよりなる群から選択される置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
置換されたQが、N−(C1−6アルキル)ピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デシル若しくは1,4−ジオキサ−8−アザスピロ{4.5}デシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
Qが、アジリジン、1,4,7−トリオキサ−10−アザシクロドデカン、チアゾリジン、1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デカン−4−オン、ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−{2,3’}ビピリジニル、4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピペラジン、2−ピペラジン−1−イルピリミジン、ピペリジン−4−カルボン酸アミド、メチル−(2−ピリジン−2−イルエチル)−アミン、{2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル}−メチルアミン、チオモルホリニル、アリルシクロペンチルアミン、{2−(1H−インドル−3−イル)−エチル}−メチルアミン、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾル−2−オン、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−ピリミジン、ピペリジン−4−イルピリジン−2−イルアミン、フェニルアミン、およびピリジン−2−イルアミンよりなる群から選択されるアミンの一価の基である、請求項25に記載の化合物。
【請求項29】
Qがモルホリニル、ピリジル若しくはピペリジニルであり、かつ、Qが、ヒドロキシ、ハロ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9若しくは6−9員ヘテロシクリル)、(5−9員若しくは6−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−から選択される1と3個との間の置換基で場合によっては置換され、ここで、上のヘテロシクリル、フェニルおよびアルキル基のそれぞれは、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1から3個までの置換基で場合によっては置換されてよい、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
Qが:ピリジル、ピリミジル、フリル、チオフリル、イミダゾリル、(イミダゾリル)C1−6アルキレン、オキサゾリル、チアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、2−オキソベンズイミダゾリル、(テトラゾリル)C1−6アルキレン、テトラゾリル、(トリアゾリル)C1−6アルキレン、トリアゾリル、(ピロリル)C1−6アルキレン、ピロリジニルおよびピロリルから選択される5−9員ヘテロシクリル基を含んでなる置換基で置換されている、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
Qが置換若しくは未置換のモルホリニルである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
がC1−6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項34】
がシクロへキシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
およびRが独立にC1−6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
およびRがメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
およびRがエチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項38】
がフェニル若しくは5−9員芳香族ヘテロシクリルから選択され、ここで前記フェニル若しくは芳香族ヘテロシクリルが、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、およびC1−3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換されている、請求項32に記載の化合物。
【請求項39】
が、置換若しくは未置換のフェニル、ピリジル、ピリミジル、フリル、チオフリル、イミダゾリル、(イミダゾリル)C1−6アルキレン、オキサゾリル、チアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、2−オキソベンズイミダゾリル、(テトラゾリル)C1−6アルキレン、テトラゾリル、(トリアゾリル)C1−6アルキレン、トリアゾリル、(ピロリル)C1−6アルキレンおよびピロリルから選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
が置換若しくは未置換のフェニルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が置換若しくは未置換のピリジルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項42】
およびRがCアルキルから独立に選択されるか、若しくはそれらが結合されている窒素と一緒になってそれらがO、SおよびNHから独立に選択される付加的なヘテロ原子を場合によっては包含する非芳香族5−6員ヘテロシクリルを形成し;
、RおよびRの1つがGでありかつ残りの2つがHであり;
GがLQであり;
がメチレンであり;
QがNRであり、式中Rが、水素、C1−2アルキル、Cアルケニル、C5−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレン、および(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択され;かつ、Rが、C1−2アルキル、Cアルケニル、C5−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(6−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレン、および(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択されるか;若しくはQが飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリルであり、ここでN結合する窒素に加えて、該3−15員ヘテロシクリルが、O、SおよびNHから選択される1〜4個の追加のヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
ここで、上のアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロシクリルおよびカルボシクリル基のそれぞれは、それぞれ、メトキシ、ハロ、アミノ、ニトロ、ヒドロキシルおよびC1−3アルキルから選択される1〜3個の置換基で独立にかつ場合によっては置換されていてもよく;
ここで、Qの置換基は、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、5−9員ヘテロシクリル、−NH(6員ヘテロシクリル)、−O(6員ヘテロシクリル)、C−ヒドロキシアルキレン、フェニル、ベンジルからさらに選択され得、また、ここで、Qの上のヘテロシクリル、フェニルおよびアルキル置換基群のそれぞれはトリフルオロメチルで場合によっては置換されていてよい、
請求項1に記載の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、互変異性体、溶媒和物若しくはアミド。
【請求項43】
NRが一緒になってモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノを形成し、
pが1でありかつqが2であり、ならびに
Qが置換若しくは未置換のピペリジニル、ピペラジニル、ピロリニル、ピロリジニル、チオモルホリニルおよびモルホリニルから選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項44】
(a)NRが一緒になってピペリジニル若しくはピロリジニルを形成し、(b)nが1であり、(c)pが1でありかつqが2であり、ならびに(d)Qがモルホリニルおよびピペリジニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項45】
(a)NRが一緒になってピペリジニル若しくはピロリジニルを形成し、(b)nが1であり、(c)pが1でありかつqが2であり、ならびに(d)Qがモルホリニルおよびピペリジニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項46】
Qがピペリジニル若しくは置換ピペリジニルである、請求項44に記載の化合物。
【請求項47】
NRが一緒になってピペリジニル、ピロリジニル若しくはジエチルアミノを形成し、
nが1であり、
pが1でありかつqが2であり、ならびに
QがNRであり、かつ、RがHであり、ならびにRがフェニル若しくは芳香族5−9員ヘテロシクリルから選択され、ここで前記フェニル若しくはヘテロシクリルが、トリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、およびC1−3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項49】
4−{2−(4−ピペリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アザシクロトリデカン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(3−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
1−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アザシクロトリデカン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール;
1−メチル−4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペラジン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
4−{2−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
シクロへキシルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
4−{4−{4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピペリジン−1−イル}−ベンジル}−モルホリン;
エチルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
4−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−モルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−モルホリン;
1’−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
(4−{1,4’}ビピペリジニル−1’−イルベンジル)−ピリジン−2−イルアミン;
フェニル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
(4−フルオロフェニル)−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;
4−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−モルホリン;
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−4−オール;
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン;
1−イソプロピル−4−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペラジン;
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン;
1−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン;
1−{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルメチル)−2−トリフルオロメチルフェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
1−(1−{3−トリフルオロメチル−4−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ピペリジン−1−イルメチル]−フェニル}−ピペリジン−4−イルメチル)−ピロリジン;
1−{1−[2−フルオロ−4−(4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン;
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン;
13−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−1,4,7,10−テトラオキサ−13−アザシクロペンタデカンジトリフルオロメタンスルホン酸塩;および
{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−3−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン−4−イル}−メタノール
よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項50】
(4−{1,4’}ビピペリジニル−1’−イルベンジル)−ピリジン−2−イルアミン;
1’−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
1−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アザシクロトリデカン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
1−メチル−4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペラジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
4−{3−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(3−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
シクロへキシルメチル−{1−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
フェニル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−4−オール;
1−[4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンジル]−ピペリジン;
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン;
1−[3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリドン;
1−{1−[4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルメチル)−2−トリフルオロメチルフェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
1−{1−[2−フルオロ−4−(4−フェニルピペリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−4−イルメチル}−ピロリジン;
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン;および
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン
よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項51】
1’−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−{1,4’}ビピペリジニル;
1−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン−4−オール;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
4−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−チオモルホリン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジメチル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ピリジン−2−イル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;
1−[3−ニトロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−4−オール;
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン;
[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ジメチルアミン;および
1−[3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン
よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項52】
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
1−メチル−4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペラジン;
1−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−ピペリジン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−モルホリン;
4−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−チオモルホリン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
シクロへキシル−{4−(4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン−1−イル)−ベンジル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
ジメチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
メチルフェネチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;
1−(2−ニトロ−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピペリジン;および
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン
よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項53】
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン−4−オール;
1−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−ピペリジン;
4−ピロリジン−1−イルメチル−1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン;
4−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−モルホリン;
シクロへキシル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{1−(4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−ピペリジン−4−イルメチル}−アミン;
ジエチル−{2−{1−(4−ピペリジン−1−イルメチルフェニル)−ピロリジン−3−イル}−エチル}−アミン;および
1−(2−メチル−4−ピロリジン−1−イルメチルフェニル)−4−ピロリジン−1−イルメチルピロリジン
よりなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項54】
請求項1に記載の化合物および製薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項55】
PET若しくはSPECTにより検出されるように同位体標識された請求項1に記載の化合物。
【請求項56】
ヒスタミンH受容体活性の阻害の必要な被験体に有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含んでなる、被験体におけるヒスタミンH受容体活性の阻害方法。
【請求項57】
治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなる、ヒスタミンH受容体活性により調節される疾患若しくは状態を有する被験体の治療方法。
【請求項58】
前記疾患若しくは状態が、睡眠/覚醒(wake)障害、覚醒(arousal)/覚醒(vigilance)障害、偏頭痛、喘息、認知症、軽度の認識障害(前認知症)、アルツハイマー病、癲癇、ナルコレプシー、摂食障害、乗物酔い、眩暈、注意欠陥多動障害、学習障害、記憶保持障害、統合失調症、鼻うっ血、アレルギー性鼻炎および上部気道アレルギー応答よりなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
(a)共同して有効な量のヒスタミンH受容体アンタゴニスト化合物を被験体に投与すること、および(b)共同して有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなり、共同して治療上有効な量の前記化合物を提供する、ヒスタミンH受容体およびヒスタミンH受容体から選択される最低1種の受容体により調節される疾患若しくは状態の治療方法。
【請求項60】
ヒスタミンH受容体アンタゴニストおよび請求項1に記載の化合物が同一の投薬形態物中に存在する、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
(a)共同して有効な量のヒスタミンH受容体アンタゴニスト化合物を被験体に投与すること、および(b)共同して有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなり、共同して治療上有効な量の前記化合物を提供する、被験体におけるヒスタミンH受容体およびヒスタミンH受容体から選択される最低1種の受容体により調節される疾患若しくは状態の治療方法。
【請求項62】
ヒスタミンH受容体アンタゴニストおよび請求項1に記載の化合物が同一の投薬形態物中に存在する、請求項39に記載の方法。
【請求項63】
治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなる、睡眠/覚醒(wake)障害、ナルコレプシーおよび覚醒(arousal)/覚醒(vigilance)障害よりなる群から選択される1種若しくはそれ以上の障害若しくは状態の治療方法。
【請求項64】
治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなる、注意欠陥多動障害(ADHD)の治療方法。
【請求項65】
治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなる、認知症、軽度の認識障害(前認知症)、認知障害、統合失調症、うつ、躁病、双極性障害、ならびに学習および記憶障害よりなる群から選択される1種若しくはそれ以上の障害若しくは状態の治療方法。
【請求項66】
治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を被験体に投与することを含んでなる、上部気道アレルギー応答、鼻うっ血若しくはアレルギー性鼻炎の治療若しくは予防方法。
【請求項67】
陽電子断層撮影法(PET)の分子プローブとして請求項1に記載の18F標識若しくは11C標識化合物を使用することを含んでなる、ヒスタミンH受容体により媒介される障害の研究方法。
【請求項68】
式(I):
【化2】

[式中
Lは、直接結合、または、NRがsp混成炭素に結合されているC1−4アルキレン若しくはC3−4アルケニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC3−4アルキニレン、NRがsp混成炭素に結合されているC2−4アルキリデン、NRが酸素に結合されていないアリールオキシ、NRがイオウに結合されていないアリールチオ、NRが酸素若しくは酸素に結合されている炭素に結合されていないC2−4アルコキシ、NRがイオウ若しくはイオウに結合されている炭素に結合されていないC2−4アルキルチオ、および−C2−3アルキル−X−C1−2アルキル−(式中XはO、S若しくはNHでありかつNRはXに結合されている炭素に結合されていない)よりなる群から選択される場合によってはC1−4置換された基であり;
pは0、1若しくは2であり;
qは1若しくは2であるが;但し2≦p+q≦4;
およびRは、水素、C1−3アルキル、アリル、C3−8シクロアルキル、5−9員ヘテロシクリル、フェニル、および(フェニル)C1−3アルキレンから独立に選択されるか、または、それらが結合されている窒素と一緒になって、それらは、O、SおよびNHから独立に選択される2個までの追加のヘテロ原子を場合によっては包含する非芳香族の4−13員ヘテロシクリルを形成し;また、式中RおよびRは、場合によってはトリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルよりなる群から選択される置換基で独立に置換され;
、RおよびRの1つはGでありかつ他の2つは独立に水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル若しくはC1−3アルコキシであり;
GはLQであり;
は非分枝状−(CH−であり、式中nは1から7までの整数であり;
QはNRであり、式中Rは水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C4−9カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択され;また、RはC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C4−9員カルボシクリル、3−12員ヘテロシクリル、フェニル、(5−9員ヘテロシクリル)C1−6アルキレンおよび(フェニル)C1−6アルキレンから独立に選択されるか;またはQは飽和の3−15員のN結合したヘテロシクリルであり、ここで、N結合する窒素に加え、該3−15員ヘテロシクリルは、O、SおよびNHから独立に選択される1〜4個の追加のヘテロ原子を場合によっては含有してよく;
また、ここで、Qは、tert−ブチルオキシカルボニル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、カルボキサミド、C1−6アルキル、C1−6アシル、5−9員ヘテロシクリル、−N(C1−6アルキル)(5−9員ヘテロシクリル)、−NH(5−9員ヘテロシクリル)、−O(5−9員ヘテロシクリル)、(5−9員ヘテロシクリル)C1−3アルキレン、C1−2ヒドロキシアルキレン、C1−6アルコキシ、(C3−6シクロアルキル)−O−、フェニル、(フェニル)C1−3アルキレンおよび(フェニル)C1−3アルキレン−O−よりなる群から(先行する段落に加えて)選択される1〜3個の置換基で場合によっては置換され;かつ、ここで、Qの前記置換基群はトリフルオロメチル、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシおよびC1−3アルキルから独立に選択される1〜3個の置換基を場合によっては有してよく;
は独立にC1−3アルキル、トリフルオロメチルであり;また、
mは0、1、2若しくは3である]
の化合物、
またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、互変異性体、溶媒和物若しくはアミド
を含んでなる組成物。

【公表番号】特表2006−505590(P2006−505590A)
【公表日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−547134(P2004−547134)
【出願日】平成15年10月23日(2003.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/033809
【国際公開番号】WO2004/037257
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】