ヒトアンジオポエチン−2の特異的結合物質を用いた炎症性疾患の治療方法
本発明は、Ang−2に結合する特異的ペプチドに関する。また、本発明は、前記ペプチドを含むペプチボディー、そのようなペプチド及びペプチボディーを作製する方法、及び前記ペプチド及びペプチボディーを使用した治療方法にも関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)、およびこの生理学的に許容可能な塩を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化1】
を含み、前記ペプチドが、長さにして、約5から約50アミノ酸である、方法。
【請求項2】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化2】
およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化3】
(式中z2が、酸性または中性極性アミノ酸残基である。)、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化4】
(式中z2が、酸性または中性極性アミノ酸残基である。)、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化5】
(式中a1、a2およびa3が、それぞれ独立してアミノ酸残基であり、
a5がアミノ酸残基であり、
a12が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
a13が存在しないか、中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基であり、
a14が、中性疎水性または中性極性アミノ酸残基である。)、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
a1がV、I、P、W、G、S、Q、N、E、K、RまたはHであり、
a2がV、P、M、G、S、Q、D、E、K、RまたはHであり、
a3がA、V、P、M、F、T、G、D、E、KまたはHであり、
a5がA、V、G、Q、N、DまたはEであり、
a12がS、Q、N、D、E、KまたはRであり、
a13がL、TまたはHであり、
a14がV、L、I、WまたはMであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
a1がQであり、
a2はEであり、
a3がEであり、
a5はDまたがEであり、
a12はDまたがEであり、
a13はHであり;および
a14がMであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号4および配列番号76から配列番号118(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)、およびこの生理学的に許容可能な塩を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列:
【化6】
を含み、式中、
c2が、中性疎水性アミノ酸残基であり、
c4がA、DまたはEであり、
c6が、酸性アミノ酸残基であり、
c7が、アミノ酸残基であり、
c8が中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基である、前記方法。
【請求項10】
式中c2がLまたはMである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
式中c6が、DまたはEである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列、およびこの生理学的に許容可能な塩を含み、
【化7】
式中、
d1が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
d2が存在しないか、中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d3が存在しないか、または中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
d4が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
d6が、中性疎水性アミノ酸残基であり、
d8がA、DまたはEであり、
d10が、酸性アミノ酸残基であり、
d11がアミノ酸残基であり、
d12が中性疎水性、中性極性、または塩基性アミノ酸残基であり、
d15が、存在しないか、中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d16が存在しないか、または中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d17が存在しないか、中性疎水性、または中性極性アミノ酸残基であり、
d18が存在しないか、または中性疎水性、または中性極性アミノ酸残基であり、
d19が存在しないか、または中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基であり、
d20が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
d21が存在しないか、または中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d22が存在しないか、または中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基である、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
d1がT、S、Q、RまたはHであり、
d2がT、Q、NまたはKであり、
d3がFであり、
d4がM、Q、EまたはKであり、
d6がLまたはMであり、
d8がDまたはEであり、
d10がEであり、
d11がQまたはEであり、
d12がTまたはRであり、
d15Y、D、EまたはKであり、
d16がQであり、
d17がWまたはFであり、
d18がL、I、MまたはTであり、
d19がL、FまたはYであり、
d20がQ、DまたはEであり、
d21が存在しないか、QまたはHであり、
d22が存在しないか、A、L、G、SまたはRであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号6および配列番号119から配列番号142(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列:
【化8】
を含み、式中、e3が中性極性アミノ酸残基であり、
e4が酸性アミノ酸残基であり、
e5が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
e6が中性疎水性アミノ酸残基であり、
e7が中性疎水性アミノ酸残基であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む方法。
【請求項16】
式中e3がYまたはCである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
式中e4がDまたはEである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
式中e6がIまたはMである、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式
【化9】
のアミノ酸配列を含み、
式中、
f1が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f2が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f3が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
f4が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f7が中性極性アミノ酸残基であり、
f8が酸性アミノ酸残基であり、
f9が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
f10が中性疎水性アミノ酸残基であり、
f11が中性疎水性アミノ酸残基であり、
f13が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f14が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f15が中性極性アミノ酸残基であり、
f16が中性極性アミノ酸残基であり、
f17が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
f18が中性疎水性または塩基性アミノ酸残基であり、
f19が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、および
f20が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基である、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
f1がS、AまたはGであり、
f2がG、QまたはPであり、
f3がQ、GまたはDであり、
f4がL、MまたはQであり、
f7がCまたはYであり、
f8がEまたはDであり、
f9がE、GまたはDであり、
f10がIまたはMであり、
f11がFまたはLであり、
f13がCまたはWであり、
f14がGまたはPであり、
f15TまたはNであり、
f16がQ、YまたはKであり、
f17がN、DまたはQであり、
f18がL、V、WまたはRであり、
f19がA、Q、YまたはIであり;および
f20がL、A、GまたはVであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号3および配列番号143から配列番号148(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列:
【化10】
を含み、式中、
g2が酸性アミノ酸残基であり、
g4が中性疎水性アミノ酸残基であり、
g5がE、DまたはQであり、
g10が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
g13が酸性残基である、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む方法。
【請求項23】
ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式
【化11】
のアミノ酸配列を含み、
式中、
h1が存在しないか、中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基であり、
h2が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
h3が酸性アミノ酸残基であり、
h4が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
h6が酸性アミノ酸残基であり、
h8が中性疎水性アミノ酸残基であり、
h9がE、DまたはQであり、
h14が、中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
h17が酸性アミノ酸残基であり、
h18が中性疎水性、中性極性、または塩基性アミノ酸残基であり、
h19が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、および
h20が存在しないか、またはアミノ酸残基である、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
h1は存在しないか、またはA、L、M、G、KまたはHであり、
h2はL、FまたはQであり、
h3はDまたはEであり、
h4はWまたはYであり、
h6はDまたはEであり、
h8はVまたはMであり、
h14はFまたはQであり、
h17はDまたはEであり、
h18はM、Y、NまたはKであり、
h19はLまたはQであり;および
h20は存在しないか、またはM、T、G、S、D、KまたはRであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号5および配列番号149から配列番号157(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式:
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68および配列番号69のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、方法。
【請求項27】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して、配列番号71および72のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、前記方法。
【請求項28】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式:
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して、配列番号73および配列番号74のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、方法。
【請求項29】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式:
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して、配列番号75および配列番号158のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、方法。
【請求項30】
少なくとも1つの抗炎症性薬剤を投与することをさらに含む、請求項1から8、請求項9から14、請求項15から21、請求項22から25または請求項26から29に記載の方法。
【請求項31】
前記抗炎症性薬剤が、少なくとも1つのDMARD、SAARDおよびNSAIDを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記抗炎症性薬剤が、少なくとも1つのメトトレキサート、TNF阻害剤、IL−1阻害剤、TACE阻害剤、COX−2阻害剤およびP−38阻害剤を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記TNF阻害剤が、少なくとも1つのエタネルセプト、アダリムマブ、ペグスネルセプトsTNF−R1、オネルセプトおよびインフリキシマブを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記IL−1阻害剤が、少なくとも1つのアナキヌラ、IL−1 TRAP、IL−1抗体および可溶性IL−1レセプターである、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記投与が、同時投与である、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
前記投与が、非同時投与である、請求項30に記載の方法。
【請求項37】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号4および配列番号25で列記されたアミノ酸配列を含む、方法。
【請求項38】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号124、126または137で列記されたアミノ酸配列を含む、方法。
【請求項39】
さらに、少なくとも1つの抗炎症性薬剤を投与することを含む、請求項37または請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記投与が、同時投与である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記投与が、非同時投与である、請求項39に記載の方法。
【請求項1】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)、およびこの生理学的に許容可能な塩を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化1】
を含み、前記ペプチドが、長さにして、約5から約50アミノ酸である、方法。
【請求項2】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化2】
およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化3】
(式中z2が、酸性または中性極性アミノ酸残基である。)、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化4】
(式中z2が、酸性または中性極性アミノ酸残基である。)、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、アミノ酸配列:
【化5】
(式中a1、a2およびa3が、それぞれ独立してアミノ酸残基であり、
a5がアミノ酸残基であり、
a12が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
a13が存在しないか、中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基であり、
a14が、中性疎水性または中性極性アミノ酸残基である。)、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
a1がV、I、P、W、G、S、Q、N、E、K、RまたはHであり、
a2がV、P、M、G、S、Q、D、E、K、RまたはHであり、
a3がA、V、P、M、F、T、G、D、E、KまたはHであり、
a5がA、V、G、Q、N、DまたはEであり、
a12がS、Q、N、D、E、KまたはRであり、
a13がL、TまたはHであり、
a14がV、L、I、WまたはMであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
a1がQであり、
a2はEであり、
a3がEであり、
a5はDまたがEであり、
a12はDまたがEであり、
a13はHであり;および
a14がMであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号4および配列番号76から配列番号118(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)、およびこの生理学的に許容可能な塩を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列:
【化6】
を含み、式中、
c2が、中性疎水性アミノ酸残基であり、
c4がA、DまたはEであり、
c6が、酸性アミノ酸残基であり、
c7が、アミノ酸残基であり、
c8が中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基である、前記方法。
【請求項10】
式中c2がLまたはMである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
式中c6が、DまたはEである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列、およびこの生理学的に許容可能な塩を含み、
【化7】
式中、
d1が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
d2が存在しないか、中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d3が存在しないか、または中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
d4が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
d6が、中性疎水性アミノ酸残基であり、
d8がA、DまたはEであり、
d10が、酸性アミノ酸残基であり、
d11がアミノ酸残基であり、
d12が中性疎水性、中性極性、または塩基性アミノ酸残基であり、
d15が、存在しないか、中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d16が存在しないか、または中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d17が存在しないか、中性疎水性、または中性極性アミノ酸残基であり、
d18が存在しないか、または中性疎水性、または中性極性アミノ酸残基であり、
d19が存在しないか、または中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基であり、
d20が存在しないか、またはアミノ酸残基であり、
d21が存在しないか、または中性極性、酸性または塩基性アミノ酸残基であり、
d22が存在しないか、または中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基である、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
d1がT、S、Q、RまたはHであり、
d2がT、Q、NまたはKであり、
d3がFであり、
d4がM、Q、EまたはKであり、
d6がLまたはMであり、
d8がDまたはEであり、
d10がEであり、
d11がQまたはEであり、
d12がTまたはRであり、
d15Y、D、EまたはKであり、
d16がQであり、
d17がWまたはFであり、
d18がL、I、MまたはTであり、
d19がL、FまたはYであり、
d20がQ、DまたはEであり、
d21が存在しないか、QまたはHであり、
d22が存在しないか、A、L、G、SまたはRであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号6および配列番号119から配列番号142(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列:
【化8】
を含み、式中、e3が中性極性アミノ酸残基であり、
e4が酸性アミノ酸残基であり、
e5が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
e6が中性疎水性アミノ酸残基であり、
e7が中性疎水性アミノ酸残基であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む方法。
【請求項16】
式中e3がYまたはCである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
式中e4がDまたはEである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
式中e6がIまたはMである、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式
【化9】
のアミノ酸配列を含み、
式中、
f1が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f2が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f3が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
f4が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f7が中性極性アミノ酸残基であり、
f8が酸性アミノ酸残基であり、
f9が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
f10が中性疎水性アミノ酸残基であり、
f11が中性疎水性アミノ酸残基であり、
f13が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f14が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
f15が中性極性アミノ酸残基であり、
f16が中性極性アミノ酸残基であり、
f17が中性極性または酸性アミノ酸残基であり、
f18が中性疎水性または塩基性アミノ酸残基であり、
f19が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、および
f20が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基である、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
f1がS、AまたはGであり、
f2がG、QまたはPであり、
f3がQ、GまたはDであり、
f4がL、MまたはQであり、
f7がCまたはYであり、
f8がEまたはDであり、
f9がE、GまたはDであり、
f10がIまたはMであり、
f11がFまたはLであり、
f13がCまたはWであり、
f14がGまたはPであり、
f15TまたはNであり、
f16がQ、YまたはKであり、
f17がN、DまたはQであり、
f18がL、V、WまたはRであり、
f19がA、Q、YまたはIであり;および
f20がL、A、GまたはVであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号3および配列番号143から配列番号148(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式のアミノ酸配列:
【化10】
を含み、式中、
g2が酸性アミノ酸残基であり、
g4が中性疎水性アミノ酸残基であり、
g5がE、DまたはQであり、
g10が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
g13が酸性残基である、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む方法。
【請求項23】
ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、以下の式
【化11】
のアミノ酸配列を含み、
式中、
h1が存在しないか、中性疎水性、中性極性または塩基性アミノ酸残基であり、
h2が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
h3が酸性アミノ酸残基であり、
h4が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
h6が酸性アミノ酸残基であり、
h8が中性疎水性アミノ酸残基であり、
h9がE、DまたはQであり、
h14が、中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、
h17が酸性アミノ酸残基であり、
h18が中性疎水性、中性極性、または塩基性アミノ酸残基であり、
h19が中性疎水性または中性極性アミノ酸残基であり、および
h20が存在しないか、またはアミノ酸残基である、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
h1は存在しないか、またはA、L、M、G、KまたはHであり、
h2はL、FまたはQであり、
h3はDまたはEであり、
h4はWまたはYであり、
h6はDまたはEであり、
h8はVまたはMであり、
h14はFまたはQであり、
h17はDまたはEであり、
h18はM、Y、NまたはKであり、
h19はLまたはQであり;および
h20は存在しないか、またはM、T、G、S、D、KまたはRであり、
であり、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号5および配列番号149から配列番号157(両側含む)からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含み、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式:
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68および配列番号69のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、方法。
【請求項27】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して、配列番号71および72のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、前記方法。
【請求項28】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式:
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して、配列番号73および配列番号74のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、方法。
【請求項29】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、式:
(X1)a−F1−(X2)b
の物質の組成物、およびこの多量体を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、式中、
F1がビヒクルであり、
X1およびX2がそれぞれ独立して、
−(L1)c−P1;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2;
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3;および
−(L1)c−P1−(L2)d−P2−(L3)e−P3−(L4)f−P4;
から選択され、式中、少なくとも1つのaおよびbが1であるという条件で、a、b、c、d、eおよびfがそれぞれ独立して、0または1であり、式中L1、L2、L3およびL4がそれぞれ独立してリンカーであり、ここで1つまたはそれ以上のP1、P2、P3およびP4がそれぞれ独立して、配列番号75および配列番号158のアミノ酸配列を有するペプチド、およびこの生理学的に許容可能な塩を含む、方法。
【請求項30】
少なくとも1つの抗炎症性薬剤を投与することをさらに含む、請求項1から8、請求項9から14、請求項15から21、請求項22から25または請求項26から29に記載の方法。
【請求項31】
前記抗炎症性薬剤が、少なくとも1つのDMARD、SAARDおよびNSAIDを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記抗炎症性薬剤が、少なくとも1つのメトトレキサート、TNF阻害剤、IL−1阻害剤、TACE阻害剤、COX−2阻害剤およびP−38阻害剤を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記TNF阻害剤が、少なくとも1つのエタネルセプト、アダリムマブ、ペグスネルセプトsTNF−R1、オネルセプトおよびインフリキシマブを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記IL−1阻害剤が、少なくとも1つのアナキヌラ、IL−1 TRAP、IL−1抗体および可溶性IL−1レセプターである、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記投与が、同時投与である、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
前記投与が、非同時投与である、請求項30に記載の方法。
【請求項37】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号4および配列番号25で列記されたアミノ酸配列を含む、方法。
【請求項38】
処置を必要とする患者に、治療的に効果的な量の、Ang−2に結合可能なペプチドまたはペプチボディー(peptibody)を投与することを含む、炎症性疾患を治療するための方法であって、前記ペプチドまたはペプチボディー(peptibody)が、配列番号124、126または137で列記されたアミノ酸配列を含む、方法。
【請求項39】
さらに、少なくとも1つの抗炎症性薬剤を投与することを含む、請求項37または請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記投与が、同時投与である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記投与が、非同時投与である、請求項39に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2007−524610(P2007−524610A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509860(P2006−509860)
【出願日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/010989
【国際公開番号】WO2004/092215
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/010989
【国際公開番号】WO2004/092215
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】
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