説明

ヒトサイトメガロウイルスに対する結合メンバー

本発明は、ヒトサイトメガロウイルス(hCMV)の生物学的作用を中和する結合メンバー、とりわけ抗体分子に関する。結合メンバーは、hCMV感染の治療および予防に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトサイトメガロウイルス(hCMV)gBタンパク質に残基100〜447内の領域で結合し、残基番号付けは、完全長gB株AD169アミノ酸配列配列番号239に従って定義される、hCMV gBタンパク質に対する単離結合メンバー。
【請求項2】
表面プラズモン共鳴によって定められる1nM以下のKでhCMV gBタンパク質に結合する、hCMV gBタンパク質に対する単離結合メンバー。
【請求項3】
が0.5nM以下である、請求項2に記載の結合メンバー。
【請求項4】
が0.1nM以下である、請求項2または請求項3に記載の結合メンバー。
【請求項5】
結合メンバーがhCMV gBタンパク質の抗原性ドメイン1(AD−1)または抗原性ドメイン2(AD−2)に結合しない、前記請求項のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項6】
hCMVの臨床分離株の50%の中和のために必要とされる結合メンバーの濃度がヒト包皮線維芽細胞のhCMV感染の中和についての中和アッセイにおいて10μg/ml以下である、前記請求項のいずれかに記載の単離結合メンバー。
【請求項7】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む、hCMVに対する単離結合メンバーであって、CDRの前記セットは、
HCDR1がアミノ酸配列配列番号3を有し、
HCDR2がアミノ酸配列配列番号4を有し、
HCDR3がアミノ酸配列配列番号5を有し、
LCDR1がアミノ酸配列配列番号93を有し、
LCDR2がアミノ酸配列配列番号94を有し、かつ
LCDR3がアミノ酸配列配列番号95を有するCDRのセットから22以下のアミノ酸改変を有し、
結合メンバーは、表面プラズモン共鳴によって定められる50nM以下のKを有する、単離結合メンバー。
【請求項8】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含み、CDRの前記セットは、
HCDR1がアミノ酸配列配列番号3を有し、
HCDR2がアミノ酸配列配列番号4を有し、
HCDR3がアミノ酸配列配列番号5を有し、
LCDR1がアミノ酸配列配列番号93を有し、
LCDR2がアミノ酸配列配列番号94を有し、かつ
LCDR3がアミノ酸配列配列番号95を有する
CDRのセットから22以下のアミノ酸改変を有する、請求項1〜6のいずれかに記載のhCMVに対する単離結合メンバー。
【請求項9】
Kabat残基31がAspまたはGlyであり、
Kabat残基32がHis、Phe、またはTyrであり、
Kabat残基33がTyrであり、
Kabat残基34がMet、Ile、またはLeuであり、かつ
Kabat残基35がValまたはAsnである
HCDR1を含む、請求項7または8のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項10】
HCDR1が配列番号3である、請求項9に記載の結合メンバー。
【請求項11】
Kabat残基50がTrp、Ser、またはCysであり、
Kabat残基53がGln、Asn、またはHisであり、
Kabat残基54がSerまたはThrであり、
Kabat残基58がGly、Lys、Asn、またはHisであり、
Kabat残基60がGlyまたはAlaであり、かつ
Kabat残基64がGlnまたはArgである
HCDR2を含む、請求項7〜10のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項12】
HCDR2がアミノ酸配列配列番号4を有する、請求項11に記載の結合メンバー。
【請求項13】
Kabat残基99がThrまたはAlaであり、
Kabat残基100がValまたはMetであり、
Kabat残基100AがSerまたはThrであり、
Kabat残基100BがAsnまたはThrであり、
Kabat残基100CがSerまたはPheであり、
Kabat残基100EがLeu、Met、またはAlaであり、
Kabat残基100FがSerまたはGlyであり、
Kabat残基100KがHisまたはTyrであり、
Kabat残基100LがAsn、Ser、またはAspであり、
Kabat残基100MがArg、Val、またはIleであり、
Kabat残基100NがLeuまたはMetであり、
Kabat残基101がAspまたはGlyであり、かつ
Kabat残基102がAla、Val、またはIleである
HCDR3を含む、前記請求項のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項14】
HCDR3がアミノ酸配列配列番号5を有する、請求項13に記載の結合メンバー。
【請求項15】
LCDR1におけるKabat残基26がSerもしくはAsnである、またはLCDR1におけるKabat残基27はSerもしくはArgである、請求項7〜14のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項16】
LCDR1が配列番号93である、請求項15に記載の結合メンバー。
【請求項17】
LCDR2におけるKabat残基56がSerまたはProである、請求項7〜16のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項18】
LCDR2が配列番号94である、請求項17に記載の結合メンバー。
【請求項19】
Kabat残基89がGlyまたはAlaであり、
Kabat残基91がProまたはTrpであり、
Kabat残基93がArgまたはSerであり、
Kabat残基94がSerまたはAspであり、
Kabat残基95aがSer、Gly、またはAlaであり、
Kabat残基96がValまたはTyrであり、かつ
Kabat残基97がIleまたはValである
LCDR3を含む、前記請求項のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項20】
アミノ酸配列配列番号95を有するLCDR3を含む、請求項19に記載の結合メンバー。
【請求項21】
抗体Ab−01〜Ab−46のいずれかのHCDR3、LCDR3、および/またはCDRのセットを含む、hCMV gBタンパク質に対する単離結合メンバー。
【請求項22】
hCMV gBタンパク質に残基121〜132および344〜438内の領域で結合し、残基番号付けが完全長gB株AD169アミノ酸配列配列番号239に従って定義される、請求項21に記載の単離結合メンバー。
【請求項23】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号3であり、
HCDR2が配列番号4であり、
HCDR3が配列番号5であり、
LCDR1が配列番号93であり、
LCDR2が配列番号94であり、かつ
LCDR3が配列番号95である、
前記請求項のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項24】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号2において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、前記請求項のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項25】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号92において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、前記請求項のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項26】
アミノ酸配列配列番号2を含む重鎖と、アミノ酸配列配列番号92を含む軽鎖とを含む単離抗体分子。
【請求項27】
配列番号2に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列と、配列番号92に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列とを含む、hCMV gBタンパク質に結合する単離抗体分子。
【請求項28】
抗体Ab−47〜Ab−50のいずれかのHCDR3、LCDR3、および/またはCDRのセットを含む、hCMV gBタンパク質に対する単離結合メンバー。
【請求項29】
hCMV gBタンパク質に残基133〜343内の領域で結合し、残基番号付けが完全長gB株AD169アミノ酸配列配列番号239に従って定義される、請求項28に記載の単離結合メンバー。
【請求項30】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号243であり、
HCDR2が配列番号244であり、
HCDR3が配列番号245であり、
LCDR1が配列番号263であり、
LCDR2が配列番号264であり、かつ
LCDR3が配列番号265である
請求項1〜6、28および29のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項31】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号248であり、
HCDR2が配列番号249であり、
HCDR3が配列番号250であり、
LCDR1が配列番号268であり、
LCDR2が配列番号269であり、かつ
LCDR3が配列番号270である、
請求項1〜6、28および29のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項32】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号253であり、
HCDR2が配列番号254であり、
HCDR3が配列番号255であり、
LCDR1が配列番号273であり、
LCDR2が配列番号274であり、かつ
LCDR3が配列番号275である、
請求項1〜6、28および29のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項33】
CDRのセット:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含み、
HCDR1が配列番号258であり、
HCDR2が配列番号259であり、
HCDR3が配列番号260であり、
LCDR1が配列番号278であり、
LCDR2が配列番号279であり、かつ
LCDR3が配列番号280である、
請求項1〜6、28および29のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項34】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号242において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6および28〜30のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項35】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号247において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6および28、29および31のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項36】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号252において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6および28、29および32のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項37】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号257において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6および28、29および33のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項38】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号262において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6、28〜30および34のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項39】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号267において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6、28、29、31および35のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項40】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号272において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6、28、29、32および36のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項41】
結合メンバーが、抗体分子または抗体Vドメインを含むその機能的断片を含み、Vドメインが、配列番号277において示されるVドメインアミノ酸配列を有する、請求項1〜6、28、29、33および37のいずれかに記載の結合メンバー。
【請求項42】
アミノ酸配列配列番号242を含む重鎖と、アミノ酸配列配列番号262を含む軽鎖とを含む単離抗体分子。
【請求項43】
アミノ酸配列配列番号247を含む重鎖と、アミノ酸配列配列番号267を含む軽鎖とを含む単離抗体分子。
【請求項44】
アミノ酸配列配列番号252を含む重鎖と、アミノ酸配列配列番号272を含む軽鎖とを含む単離抗体分子。
【請求項45】
アミノ酸配列配列番号257を含む重鎖と、アミノ酸配列配列番号277を含む軽鎖とを含む単離抗体分子。
【請求項46】
配列番号242に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列と、配列番号262に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列とを含む、hCMV gBタンパク質に結合する単離抗体分子。
【請求項47】
配列番号247に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列と、配列番号267に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列とを含む、hCMV gBタンパク質に結合する単離抗体分子。
【請求項48】
配列番号252に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列と、配列番号272に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列とを含む、hCMV gBタンパク質に結合する単離抗体分子。
【請求項49】
配列番号257に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列と、配列番号277に対して少なくとも90%同一であるVドメインアミノ酸配列とを含む、hCMV gBタンパク質に結合する単離抗体分子。
【請求項50】
前記請求項のいずれかに記載の結合メンバーまたは単離抗体分子と、hCMV gBタンパク質への結合について競合する結合メンバーまたは抗体分子。
【請求項51】
IgGである、請求項26、27、42〜50のいずれかに記載の抗体分子。
【請求項52】
請求項24、26、27、34〜37、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子の単離Vドメイン。
【請求項53】
請求項25〜27および38〜51のいずれかに記載の抗体分子の単離Vドメイン。
【請求項54】
請求項1〜25および28〜41のいずれかに記載の単離結合メンバーまたは請求項26、27、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子と、薬学的に許容される賦形剤とを含む組成物。
【請求項55】
療法によってヒトまたは動物の体を治療する方法における使用のための、請求項1〜25および28〜41のいずれかに記載の単離結合メンバーまたは請求項26、27、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子を含む組成物。
【請求項56】
hCMVと関連する障害を治療するのに使用するための、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
hCMVと関連する障害の治療における使用のための、請求項1〜25および28〜41のいずれかに記載の単離結合メンバーまたは請求項26、27、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子を含む組成物。
【請求項58】
障害がhCMV感染である、請求項56に記載の組成物または請求項57に記載の使用。
【請求項59】
hCMV gB、gH、gL、UL128、UL130、および/またはUL131Aタンパク質に結合する単離結合メンバーまたは抗体分子をさらに含む、請求項55〜58のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項60】
個体におけるhCMVと関連する障害を治療するための方法であって、請求項1〜25および28〜41のいずれかに記載の結合メンバーまたは請求項26、27、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子を個体に投与することを含み、好ましくは、個体が易感染性の免疫系を有する、方法。
【請求項61】
個体が、妊婦、新生児、移植レシピエント、またはHIVに感染した個体である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
請求項1〜25および28〜41のいずれかに記載の結合メンバー、請求項52に記載のVドメイン、請求項53に記載のVドメイン、または請求項26、27、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子をコードするヌクレオチド配列を含む単離核酸分子。
【請求項63】
請求項62に記載の核酸分子を用いてインビトロでトランスフェクトされるまたは形質導入された宿主細胞。
【請求項64】
結合メンバー、抗体分子、または抗体VもしくはVドメインを生成するための方法であって、結合メンバー、抗体分子、または抗体VもしくはVドメインの生成のための条件下で、請求項63に記載の宿主細胞を培養することを含む、方法。
【請求項65】
結合メンバー、抗体分子、Vドメイン、またはVドメインを単離することおよび/または精製することをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
結合メンバー、抗体分子、Vドメイン、またはVドメインを、少なくとも1つのさらなる構成成分を含む組成物に処方することをさらに含む、請求項64または請求項65に記載の方法。
【請求項67】
hCMVに対する抗体抗原結合ドメインを生成するための方法であって、親VドメインHCDR1、HCDR2、およびHCDR3が表19において示されるHCDRのセットである、HCDR1、HCDR2、およびHCDR3を含む親Vドメインのアミノ酸配列における1つまたは複数のアミノ酸の付加、欠失、置換、または挿入を介して、親Vドメインのアミノ酸配列変異体であるVドメインを提供し、1つまたは複数のV/V組合せを提供するために、このように提供されたVドメインを1つまたは複数のVドメインと組み合わせてもよく;hCMVに対する抗体抗原結合ドメインを同定するために、親Vドメインのアミノ酸配列変異体である前記VドメインまたはV/Vの組合せ(複数可)を試験することを含む、方法。
【請求項68】
前記1つまたは複数のVドメインが、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む親Vドメインのアミノ酸配列における1つまたは複数のアミノ酸の付加、欠失、置換、または挿入を介して提供され、親VドメインLCDR1、LCDR2、およびLCDR3が、表19において示されるCDRのVセットであり、それぞれが親Vドメインのアミノ酸配列変異体である1つまたは複数のVドメインを生成する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
親Vドメインのアミノ酸配列変異体である前記VドメインがCDR変異誘発によって提供される、請求項67または請求項68に記載の方法。
【請求項70】
抗体抗原結合ドメインを、IgG、scFv、Fab、または二特異性抗体分子もしくは多特異性抗体の構成成分として生成することをさらに含む、請求項67〜69のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
hCMVに結合する結合メンバーを生成するための方法であって、Vドメイン(複数可)が、交換されることとなるHCDR1、HCDR2、および/もしくはHCDR3を含むか、またはHCDR1、HCDR2、および/もしくはHCDR3コード領域を欠く、Vドメインをコードする開始核酸、またはそれぞれがVドメインをコードする核酸の開始レパートリーを提供し;Vドメインをコードする核酸の産物レパートリーを提供するために、前記開始核酸または開始レパートリーを、表19において示されるHCDR1、HCDR2、および/もしくはHCDR3のアミノ酸配列をコードするもしくはその変異によって生成されるドナー核酸(複数可)と、前記ドナー核酸(複数可)が、開始核酸または開始レパートリーにおけるCDR1、CDR2、および/またはCDR3領域の中に挿入されるように組み合わせ;産物Vドメインを生成するために前記産物レパートリーの核酸を発現させ;前記産物Vドメインを、1つまたは複数のVドメインと組み合わせてもよく;産物Vドメインを含み、かつVドメインを含んでいてもよい、hCMVに対する結合メンバーを選択し、前記結合メンバーまたはそれをコードする核酸を回収することを含む、方法。
【請求項72】
ドナー核酸が前記HCDR1および/またはHCDR2および/またはHCDR3の変異によって生成される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
核酸のランダム変異によってドナー核酸を提供することを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
回収された結合メンバー内に含まれる産物Vドメインを抗体定常領域に結合することをさらに含む、請求項67〜73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
産物VドメインおよびVドメインを含む、IgG、scFv、Fab、または二特異性抗体分子もしくは多特異性抗体を提供することを含む、請求項67〜74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
hCMVを中和する能力について、hCMVに結合する抗体抗原結合ドメインまたは結合メンバーを試験することをさらに含む、請求項67〜75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
hCMVに結合し、hCMVを中和する抗体分子を含む結合メンバーが得られる、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
対象または試料におけるhCMVを中和するための方法であって、約0.1〜約5.0μg/mlの濃度でhCMV感染性を少なくとも50%低下させるのに十分な量で、請求項1〜25および28〜41のいずれかに記載の結合メンバーまたは請求項26、27、および42〜51のいずれかに記載の抗体分子を、前記対象または試料に投与することを含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2013−515469(P2013−515469A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545334(P2012−545334)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2010/070568
【国際公開番号】WO2011/076883
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512166474)4−アンティボディ・アクチェンゲゼルシャフト (1)
【氏名又は名称原語表記】4−ANTIBODY AG
【Fターム(参考)】