説明

ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法

【課題】人体に対して無害であり、長期保存しても悪臭がなく、安定した品質の液状防虫剤をヒトデから低コストで得ることができる、ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供する。
【解決手段】ヒトデを真水で洗い、海水分を除去する第1工程と、ヒトデをペースト状に加工する第2工程と、ヒトデに、麹菌を加える第3工程と、第3工程を経たヒトデを、所定温度で、所定期間静置する第4工程と、乳酸菌酵母主体培養液に水と糖蜜とを加える第5工程と、第5工程を経た水溶液を所定温度で、所定時間静置して活性液を作る第6工程と、第4工程を経たヒトデに、前記活性液を加えて攪拌し、ヒトデ水溶液を作る第7工程と、ヒトデ水溶液を、所定の容器に入れ密閉し、所定のガス抜きを行いながら、所定温度で、所定時間静置する第8工程と、第8工程を経たヒトデ水溶液を容器から取り出し、遠心分離によって液状防虫剤となる溶液を抽出する第9工程とから成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトデから、人体に対して無害であり、長期保存しても悪臭がなく、安定した品質の液状防虫剤を低コストで得ることができる、ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に、ヒトデは、漁場を荒らしたり、漁場に於ける作業の邪魔になる海の厄介物であり、僅かに利用されることはあっても、殆どは資源として有効利用されることがなかった。
又、ヒトデは大量の産業廃棄物となり、その処理に多くの費用を要していた。
【0003】
ヒトデの僅かな利用とは、例えば、次のようなものである。
(1)古くから漁場近隣の農家はヒトデを原形のまま堆肥として、又は、防虫のために利用していた。
(2)ヒトデを便槽に投入して、ウジの発生を防ぐ目的で利用していた。
(3)道北東部地方では数年前よりヒトデ乾燥粉末を堆肥に混入し、ヒトデ入り堆肥として利用している。
【0004】
然しながら、その場合に於いても、次のような問題点があった。
(1)ヒトデを原形のまま畑に蒔き、防虫と堆肥として使用する場合、腐敗臭が甚だしい。
(2)堆肥にした場合、土中の虫の忌避剤としての効果はあるが、空中より飛来する虫に対して忌避効果はない。
(3)防虫効果を上げるためにヒトデ乾燥粉末を散布すると、収穫時に作物にヒトデ粉末の付着残留の虞がある。
【0005】
尚、ヒトデを有効利用する先行文献として、例えば特許文献1及び2がある。
特許文献1には、ヒトデの温水抽出物を水と有機溶剤で2層分配して得た水溶性画分の濃縮・精製画分を含有する植物生育促進剤、肥料、及び、農薬が記載されている。
【0006】
特許文献2は、本願出願人の既出願の特許文献であり、特許文献2には、人体に対して無害であり、悪臭がなく、安定した品質の液状防虫剤をヒトデから低コストで得ることができる、ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−247699号公報
【特許文献2】特開2009−196899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、従来、ヒトデは殆ど資源として有効利用されておらず、例え、利用されている場合においても問題点があり、利用の障害になっている。
そこで、ヒトデを有効利用するための種々の実験が行なわれているが、その実験結果は次のようなものである。
(1)ヒトデの成分溶液を抽出するにあたり、化学薬品、防腐剤等を全く使用せず、天然素材を持って抽出した場合、変質腐敗が早く悪臭を発し製品化することができない。
(2)煮沸、低温加熱、窒素ガス封入等を用いた抽出を行なった場合も、ヒトデの変質を防止することができない。
(3)EM(Effective Microorganisms)菌以外の発酵抽出液は全てヒトデの抽出後の液の腐敗劣化が早く、1週間で黒く変質し悪臭が発生した。EM菌発酵抽出液は3ヶ月間常温放置しても変質しなかった。
(4) ヒトデには防虫効果の高いサポニンが含まれており、又、幾多の生育促進効果の高い要素が含まれていることが判明した(道立中央水産試験場調べ)。
そこで、前述の実験結果も生かした、ヒトデの資源としての有効活用が望まれている。更に、その場合に環境を汚染することなく、低コストで有効活用を行なうことが望まれる。
【0009】
尚、特許文献1は、有機溶剤を使うため、環境汚染の問題、コスト高となる問題がある。
又、特許文献2は、無害、悪臭で、安定した品質の液状防虫剤を得ることができるが、長期(例えば3ヶ月以上)に保存した場合、液中の残留蛋白質の変化により、変色(黒色)し、臭気(悪臭)の発生が見られるという問題がある。
【0010】
以上の現状に鑑み、本発明は、人体に対して無害であり、長期保存しても悪臭がなく、安定した品質の液状防虫剤をヒトデから低コストで得ることができる、ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、ヒトデを真水で洗い、海水分を除去する第1工程と、
第1工程を経たヒトデをペースト状に加工する第2工程と、
第2工程を経たヒトデに、麹菌を加える第3工程と、
第3工程を経たヒトデを、所定温度で、所定期間静置する第4工程と、
乳酸菌酵母主体培養液に水と糖蜜とを加える第5工程と、
第5工程を経た水溶液を所定温度で、所定時間静置して活性液を作る第6工程と、
第4工程を経たヒトデに、前記第6工程を経た活性液を加えて攪拌し、ヒトデ水溶液を作る第7工程と、
第7工程を経たヒトデ水溶液を、所定の容器に入れて密閉し、所定のガス抜きを行いながら、所定温度で、所定時間静置する第8工程と、
第8工程を経たヒトデ水溶液を容器から取り出し、遠心分離によって液状防虫剤となる溶液を抽出する第9工程とから成ることを特徴とするヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0012】
請求項2に係る発明は、前記乳酸菌酵母主体培養液は、EM菌であることを特徴とする請求項1記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0013】
請求項3に係る発明は、前記第3工程に於いて、ヒトデ100重量部に対し、米麹1〜5重量部を加えて攪拌することを特徴とする請求項1又は2記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0014】
請求項4に係る発明は、前記第4工程に於いて、常温で、5〜12日間静置することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0015】
請求項5に係る発明は、前記第5工程に於いて、乳酸菌酵母主体培養液1重量部に対し、水90〜110重量部、糖蜜2〜4重量部を加えて攪拌することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0016】
請求項6に係る発明は、前記第6工程に於いて、28〜48℃の温度で、90〜130時間静置して、活性液を生成することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0017】
請求項7に係る発明は、前記第7工程に於いて、第4工程を経たヒトデ100重量部に対し、前記第6工程を経た活性液90〜140重量部を加えてヒトデ水溶液を生成することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【0018】
請求項8に係る発明は、前記第8工程に於いて、前記第7工程を経たヒトデ水溶液を、28〜48℃の温度で、90〜130時間静置することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1記載の発明によれば、次のような効果が期待できる。
(1)人体に対して無害であり、長期保存しても悪臭がなく、安定した品質の液状防虫剤を、ヒトデから、低コストで得ることができる、ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を提供することができる。
(2)従来、ヒトデの処理には産業廃棄物として多くの費用を要していたが、当製法により低コストにてヒトデの完全処理ができると共に、産業廃棄物処理費用を無くすことができる。
(3)漁場に於ける作業の邪魔になる海の厄介物を有効利用することにより、漁場への貢献ができると共に、ヒトデの全てを農業に活用でき、海陸両面に多大の効果をもたらすことができる。
(4)ヒトデから人体に対して無害の自然還元型液状防虫剤及び有機肥料としての堆肥を得ることができる。
(5)農薬等の規制の厳しい農業において無農薬、有機栽培に多大の貢献ができる。
(6)乳酸菌酵母主体培養液を用いることにより、低温醗酵させ、安定した品質を得ることができ、臭気も抑えることができる。
(7)加熱、乾燥を行わないので、光熱費等の節約ができ低コストで加工が可能である。
(8)特許文献2に記載された液状防虫剤は、長期(例えば3ヶ月以上)に保存した場合、液中の残留蛋白質の変化により、変色(黒色)し、臭気(悪臭)の発生が見られるという問題があったが、本発明の抽出製造方法によって抽出される液状防虫剤は、麹菌の麹酵母により、蛋白質の変質を抑制し、長期保存しても、長期に利用しても殆ど悪臭を発生させない顕著な効果が期待できる。
(9)麹菌と乳酸菌酵母主体培養液との相乗効果により、製品が安定し、長期保存に於いて、変質することがなく、悪臭を発生させない効果が期待できる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、EM菌によって、ヒトデの腐敗劣化を防止できる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加え、蛋白質の変質を抑制し、長期保存しても悪臭を発生させない効果を更に高めることができる。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、蛋白質の変質を抑制し、長期保存しても悪臭を発生させない効果を更に高めることができる。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、ヒトデの腐敗劣化を効果的に防止できる活性液を作ることができる。
【0024】
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、ヒトデの腐敗劣化を効果的に防止できる活性液を作ることができる。
【0025】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、蛋白質の変質を抑制し、悪臭を発生させない効果を更に高めることができる。
【0026】
請求項8記載の発明によれば、請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、蛋白質の変質を抑制し、悪臭を発生させない効果を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明によるヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明によるヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法の各工程を示すフローチャートであり、ヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法を各工程ごとに説明する。
(1)第1工程
先ず、ヒトデを真水で洗い、海水分を除去する(ステップS1)。この場合、簡単な散水、または漬積で可能である。
【0029】
(2)第2工程
ミキサーでヒトデをペースト状に加工する(ステップS2)。
(3)第3工程
第2工程を経たヒトデに麹菌を加える(ステップS3)。具体的には、ヒトデのペースト100重量部に対し、1〜5重量部、好適には3重量部の米麹(麹菌を蒸した米に繁殖させたもの。)を加える。例えば、ペースト状のヒトデ10kgに対し、米麹300gを加える。
(4)第4工程
第3工程を経たヒトデを、常温で、5〜12日間程度、好適には7〜10日間程度静置する(ステップS4)。尚、気温の状況により発酵促進に変化があるため、発酵状況により発酵日数(静置期間)を調整する。
【0030】
(5)第5工程
乳酸菌酵母主体培養液1重量部に対し、水90重量部〜110重量部、好適には、100重量部、糖蜜2重量部〜4重量部、好適には、3重量部を加えて攪拌する(ステップS5)。
尚、乳酸菌酵母主体培養液とは、例えば、EM菌を指す。EM菌には、少なくとも、乳酸生成菌、光合成細菌及び酵母が存在するものとする。
又、糖蜜は菌の繁殖を促進するためのものである。
更に、第5工程は、第4工程と併行して行われ、第4工程の終了と後述する第6工程の終了が同じ時期になるように、第5工程を開始させる。
(6)第6工程
第5工程を経た水溶液を、28〜48℃の温度、好適には、38℃の温度で、90〜130時間、好適には100〜120時間静置して、活性液を作る(ステップS6)。
尚、第6工程は、第4工程と併行して行われ、前述したように、第4工程の終了と第6工程の終了が同じ時期になるように設定する。
【0031】
(7)第7工程
第4工程を経たヒトデ100重量部に対し、前記第6工程を経た活性液90〜140重量部、好適には、100重量部、乾燥しやすい冬季に於いては130重量部を加えて攪拌し、ヒトデ水溶液を作る(ステップS7)。
【0032】
(8)第8工程
第7工程を経たヒトデ水溶液を、所定の容器に入れて密閉し、28℃〜48℃程度、好適には、38℃にて90時間〜130時間、好適には、100時間乃至120時間(5日間)静置する(ステップS8)。静置開始後約24時間経過時点にてガスが発生するので、安全弁にてガス抜きする。
静置開始後、約70時間にてpH4以下になり徐々に安定するが、静置開始後100時間程度で醗酵は良好に完了する。
【0033】
(9)第9工程
第8工程を経たものを、遠心分離機にて溶液と固形分とに分離(溶液を抽出)する(ステップS9)。
この結果、原材料ヒトデは約10重量部の固形分(砂状)に対して約130重量部の溶液の割合に分離する。
分離抽出された溶液は、濃い飴色にて、常温にて変質劣化を来たすことはなく、液状防虫剤として用いることができる。匂いはヒトデ本来の臭みは残るが変質劣化による悪臭はない。
【0034】
本発明で得た溶液又は固形分を使用した場合の実験結果は次のとおりである。
(1)本発明で得た溶液であるヒトデ溶液を50〜100倍に薄め、小松菜、白菜、キャベツ等で各々散布対比実験を行った結果、散布した作物は殆ど虫害なく良好な発育が見られ、良好な成果を得ることができた。
(2)養鶏場のハエの集まる場所に散布したところ、数時間後にはハエが殆ど居なくなった。10日程度経過後にはハエが戻ってきたが、再度散布することにより居なくなった。
【0035】
更に、本発明で得た溶液又は固形分を使用した場合の期待される効果は、例えば、次のとおりである。
(a)溶液について
(1)農作物の防虫効果が期待できる。
(2)酵母菌には、麹酵母により、蛋白質の変質を抑制し、長期保存しても、長期に利用しても殆ど悪臭を発生させない顕著な効果が期待でき、更に、酵母菌と、乳酸菌酵母主体培養液との相乗効果により、製品が安定化し、長期保存及び利用に於いて変質することがなく、悪臭が発生しないという効果が期待できる。
(3)ゴルフ場において芝の防虫効果が期待できる。
(4)飛行場に於いて、滑走路近傍の防虫効果が期待でき、滑走路近傍の防虫効果によって、鳥類の飛来を減少させ、鳥類の飛行機への衝突事故を防止することができる。
【0036】
(b)固形分について
砂状の固形残渣であるヒトデ粉末を有機堆肥として利用できると共に、土中の虫に対する忌避効果が期待できる。
尚、ヒトデ粉末を主とした堆肥は土中に堆肥として投入するため、土中の虫に対する忌避効果はあるが、空中より飛来する虫には効果がなく、この場合、前記溶液を空中散布することにより完全に虫を忌避することができる。
又、長期保存或いは長期利用に於いて、蛋白質の変質がなく、悪臭が発生しないという効果が期待できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトデを真水で洗い、海水分を除去する第1工程と、
第1工程を経たヒトデをペースト状に加工する第2工程と、
第2工程を経たヒトデに、麹菌を加える第3工程と、
第3工程を経たヒトデを、所定温度で、所定期間静置する第4工程と、
乳酸菌酵母主体培養液に水と糖蜜とを加える第5工程と、
第5工程を経た水溶液を所定温度で、所定時間静置して活性液を作る第6工程と、
第4工程を経たヒトデに、前記第6工程を経た活性液を加えて攪拌し、ヒトデ水溶液を作る第7工程と、
第7工程を経たヒトデ水溶液を、所定の容器に入れて密閉し、所定のガス抜きを行いながら、所定温度で、所定時間静置する第8工程と、
第8工程を経たヒトデ水溶液を容器から取り出し、遠心分離によって液状防虫剤となる溶液を抽出する第9工程とから成ることを特徴とするヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項2】
前記乳酸菌酵母主体培養液は、EM菌であることを特徴とする請求項1記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項3】
前記第3工程に於いて、ヒトデ100重量部に対し、米麹1〜5重量部を加えて攪拌することを特徴とする請求項1又は2記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項4】
前記第4工程に於いて、常温で、5〜12日間静置することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項5】
前記第5工程に於いて、乳酸菌酵母主体培養液1重量部に対し、水90〜110重量部、糖蜜2〜4重量部を加えて攪拌することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項6】
前記第6工程に於いて、28〜48℃の温度で、90〜130時間静置して、活性液を生成することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項7】
前記第7工程に於いて、第4工程を経たヒトデ100重量部に対し、前記第6工程を経た活性液90〜140重量部を加えてヒトデ水溶液を生成することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。
【請求項8】
前記第8工程に於いて、前記第7工程を経たヒトデ水溶液を、28〜48℃の温度で、90〜130時間静置することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一に記載のヒトデからの液状防虫剤の抽出製造方法。

【図1】
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【公開番号】特開2011−231028(P2011−231028A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100835(P2010−100835)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(508051975)株式会社三上土建工業 (3)
【Fターム(参考)】