説明

ヒト免疫不全ウイルス複製の阻害剤

HIV複製の阻害剤として有用な、下記式(I):


(I)
(式中、a、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、本明細書の定義どおりである)の化合物。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I):
【化1】

(I)
(式中、
R1は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル又は(C3-6)シクロアルキルであり、ここで、前記(C1-6)アルキルは任意に-O(C1-6)アルキル又は-S(C1-6)アルキルで置換されていてもよく;
R2は、(C1-8)アルキル又は(C3-8)シクロアルキルであり、ここで、前記(C3-8)シクロアルキルは任意に(C1-6)アルキルで置換されていてもよく;
R3はアリールであり、ここで、前記アリールは任意に1つ以上の環(その少なくとも1つはヘテロ環である)に縮合してヘテロ多環を形成していてもよく、かつ前記アリール又はヘテロ多環は任意に、それぞれ独立に(C1-6)アルキル、ハロ及び-O(C1-6)アルキルから選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく;
R4は、(C1-6)アルキル、-CN、ハロ、(C1-6)ハロアルキル、(C3-5)シクロアルキル、又は-O(C1-6)アルキルであり;かつ
aは二重結合であり、R6は存在せず、R5はR51又は-(C1-3)アルキル-R51であり;或いは
aが単結合であり、R5とR6が、それらが結合している原子と一緒に連結して、任意にO、N及びSからそれぞれ独立に選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を有してよい5員環を形成し、ここで、前記5員環は任意に1〜3個のR51置換基で置換されていてもよく;
ここで、R51は、各場合独立にR52、-OR53、-N(R54)R53、-C(=O)R52、-C(=O)OR53、-C(=O)N(R54)R53、-OC(=O)N(R54)R53、-N(R54)C(=O)R52、-N(R54)C(=O)N(R54)R53及び-N(R54)C(=O)OR53から選択され;ここで、
R52は、各場合独立にR53、(C2-8)アルケニル及び(C2-8)アルキニルから選択され、
R53は、各場合独立に(C1-8)アルキル、(C3-8)シクロアルキル、(C3-8)シクロアルキル-(C1-6)アルキル-、アリール、アリール-(C1-6)アルキル-、Het、及びHet-(C1-6)アルキル-から選択され、かつ
R54は、各場合独立にH及び(C1-3)アルキルから選択され;
ここで、R52及びR53は、それぞれ任意に1〜3個の置換基(それぞれ独立にR55、ハロ、-CN、-OR56、-SR56、-SOR56、-SO2R56、-N(R54)R56、-N(R54)C(=O)R55、-N(R54)C(=O)N(R54)R56、-N(R54)C(=O)OR56、-OC(=O)N(R54)R56、-C(=O)R55、-C(=O)OR56、及び-CON(R54)R56から選択される)で置換されていてもよく、ここで、
R55は、各場合独立にR56、(C2-8)アルケニル及び(C2-8)アルキニルから選択され、かつ
R56は、各場合独立にH、(C1-8)アルキル、(C3-8)シクロアルキル、(C3-8)シクロアルキル-(C1-6)アルキル-、アリール、アリール-(C1-6)アルキル-、Het、及びHet-(C1-6)アルキル-から選択され、
ここで、R55及びR56はそれぞれ、可能であれば、各場合独立に任意に1〜3個の置換基(それぞれ独立に(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、ハロ、-OH、-O(C1-6)アルキル、-NH2、-NH(C1-6)アルキル、-N((C1-6)アルキル)2及び-NH(C=O)(C1-6)アルキルから選択される)で置換されていてもよく;
ここで、Hetは、O、N及びSからそれぞれ独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する4員〜7員飽和、不飽和若しくは芳香族ヘテロ環、又はO、N及びSからそれぞれ独立に選択される可能な限り1〜5個のヘテロ原子を有する7員〜14員飽和、不飽和若しくは芳香族ヘテロ多環である)
の化合物並びに式(I)の化合物のラセミ体、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、
又はその塩。
【請求項2】
下記式:
【化2】

(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は請求項1の定義どおりである)
を有する請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項3】
R1が、下記基:
-CH3、-CH2OMe、-CH2OEt、-CH2SMe、-CH=CH2及び
【化3】

から選択される、請求項1又は2に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項4】
R2が、下記基:
【化4】

から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項5】
R3が、フェニル又は下記基:
【化5】

から選択されるヘテロ多環であり;ここで、前記フェニル又はヘテロ多環は任意に、(C16)アルキル、ハロ及びO(C16)アルキルからそれぞれ独立に選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項6】
R4が、(C1-6)アルキル、CN、ハロ又は(C1-6)ハロアルキルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項7】
R4がCH3である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項8】
aが二重結合であり、R6が存在せず、かつR5がR51又は-(C1-3)アルキル-R51であり;
ここで、R51は、R52、-OR53、-C(=O)R52、--C(=O)OR53、-C(=O)N(R54)R53、-N(R54)C(=O)R52、-N(R54)C(=O)N(R54)R53及び-N(R54)C(=O)OR53から選択され;ここで、
R52は、R53及び(C2-8)アルケニルから選択され、かつ
R53は、(C1-8)アルキル、(C3-8)シクロアルキル、(C3-8)シクロアルキル-(C1-6)アルキル-、アリール、アリール-(C1-6)アルキル-、Het、及びHet-(C1-6)アルキル-から選択され、
ここで、Het及びHet-(C1-6)アルキル-のHet部分は、各場合独立に下記基:
【化6】

から選択され;かつ
R54は、各場合独立にH及び(C1-3)アルキルから選択され;
ここで、R52及びR53はそれぞれ任意に、R56、ハロ、-CN、-OR56、-SR56、-SO2R56、-N(R54)R56及び-CON(R54)R56からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
R56は、各場合独立にH、(C1-8)アルキル、(C3-8)シクロアルキル、(C3-8)シクロアルキル-(C1-6)アルキル-、アリール、アリール-(C1-6)アルキル-、Het、及びHet-(C1-6)アルキル-から選択され、
ここで、Het及びHet-(C1-6)アルキル-のHet部分は、各場合独立に下記基:
【化7】

から選択され;
ここで、R56は、可能であれば、各場合独立に任意に、(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、ハロ、-O(C1-6)アルキル、-N((C1-6)アルキル)2及び-NH(C=O)(C1-6)アルキルからそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項9】
下記式:
【化8】

(式中、
R1は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル又は(C3-6)シクロアルキルであり、ここで、前記(C1-6)アルキルは、任意に-O(C1-6)アルキル又は-S(C1-6)アルキルで置換されていてもよく;
R2は、(C1-8)アルキル又は(C3-8)シクロアルキルであり、ここで、前記(C3-8)シクロアルキルは、任意に(C1-6)アルキルで置換されていてもよく;
R3はアリールであり、ここで、前記アリールは、任意に1つ以上の環(その少なくとも1つはヘテロ環である)に縮合してヘテロ多環を形成していてもよく、ここで、前記アリール又はヘテロ多環は任意に、それぞれ独立に(C1-6)アルキル、ハロ及び-O(C1-6)アルキルから選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく;
R4は、(C1-6)アルキル、-CN、ハロ、(C1-6)ハロアルキル、(C3-5)シクロアルキル、又は-O(C1-6)アルキルであり;かつ
aは二重結合であり、R6は存在せず、R5はR51又は-(C1-3)アルキル-R51であり;或いは
aが単結合であり、R5とR6が、それらが結合している原子と一緒に連結して、任意にO、N及びSからそれぞれ独立に選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を有してよい5員環を形成し、ここで、前記5員環は任意に1〜3個のR51置換基で置換されていてもよく;
ここで、R51は、各場合独立にR52、-OR53、-N(R54)R53、-C(=O)R52、-C(=O)OR53、-C(=O)N(R54)R53、-OC(=O)N(R54)R53、-N(R54)C(=O)R52、-N(R54)C(=O)N(R54)R53及び-N(R54)C(=O)OR53から選択され;ここで、
R52は、各場合独立にR53、(C2-8)アルケニル及び(C2-8)アルキニルから選択され、
R53は、各場合独立に(C1-8)アルキル、(C3-8)シクロアルキル、(C5-14)スピロシクロアルキル、(C3-8)シクロアルキル-(C1-6)アルキル-、アリール、アリール-(C1-6)アルキル-、Het、及びHet-(C1-6)アルキル-から選択され、かつ
R54は、各場合独立にH及び(C1-3)アルキルから選択され;
ここで、R52及びR53はそれぞれ任意に1〜3個の置換基(それぞれ独立にR55、ハロ、-CN、-OR56、-SR56、-SOR56、-SO2R56、-N(R54)R56、-N(R54)C(=O)R55、-N(R54)C(=O)N(R54)R56、-N(R54)C(=O)OR56、-OC(=O)N(R54)R56、-C(=O)R55、-C(=O)OR56、及び-CON(R54)R56から選択される)で置換されていてもよく、ここで、
R55は、各場合独立にR56、(C2-8)アルケニル及び(C2-8)アルキニルから選択され、かつ
R56は、各場合独立にH、(C1-8)アルキル、(C3-8)シクロアルキル、(C3-8)シクロアルキル-(C1-6)アルキル-、アリール、アリール-(C1-6)アルキル-、Het、及びHet-(C1-6)アルキル-から選択され、
ここで、R55及びR56はそれぞれ、可能であれば、各場合独立に任意に1〜3個の置換基(それぞれ独立に(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、ハロ、-OH、-O(C1-6)アルキル、-NH2、-NH(C1-6)アルキル、-N((C1-6)アルキル)2及び-NH(C=O)(C1-6)アルキルから選択される)で置換されていてもよく;
ここで、Hetは、O、N及びSからそれぞれ独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する4員〜7員飽和、不飽和若しくは芳香族ヘテロ環、又はO、N及びSからそれぞれ独立に選択される可能な限り1〜5個のヘテロ原子を有する7員〜14員飽和、不飽和若しくは芳香族ヘテロ多環である)
の化合物並びに上記式の化合物のラセミ体、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、
又はその塩。
【請求項10】
下記式:
【化9】

(式中、R3及びR5は、以下:
【化10】





















のように定義される)
を有する請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項11】
下記式:
【化11】

から成る群より選択される式によって表される化合物。
【請求項12】
薬物としての、請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容できる塩。
【請求項13】
治療的に有効な量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容できる塩と、1種以上の医薬的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
【請求項14】
少なくとも1種の他の抗ウイルス薬をさらに含む、請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
HIVに感染しているか又は感染しているリスクがあるヒトのHIV感染症の治療のための請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその医薬的に許容できる塩の使用。

【公表番号】特表2012−526728(P2012−526728A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510079(P2012−510079)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000707
【国際公開番号】WO2010/130034
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(501362319)ギリアード サイエンシス インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】