説明

ヒト化抗IL−6抗体

本発明は、少なくとも1つの抗IL−6抗体、ベクター、宿主細胞、トランスジェニック動物または植物をコードする単離核酸を含む、新規キメラ、ヒト化またはCDR移植抗IL−6抗体、ならびに治療組成物、方法および装置を含む、それらを作製し、使用する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号3、7、11、15、19、23、27、31、134、140、141、144、147、149、152、153または156のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域;
配列番号1、5、9、13、17、21、25、29、68、71、72、75、76、80または88のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域;および
1またはそれ以上のヒト抗体に由来する定常領域;
を有するヒトIL−6に結合する単離抗体または抗体フラグメント。
【請求項2】
BA399、BA436、BA802、BA808、BA840、BA848、BA890およびBA939の1またはそれ以上の可変領域に由来する重鎖および軽鎖の相補性決定領域(CDR)と、
1またはそれ以上のヒト抗体に由来する定常領域と
を有するヒトIL−6に結合する単離抗体または抗体フラグメント。
【請求項3】
前記抗体またはフラグメントが、インビボでの抗IL−6マウス抗体のヒトIL−6への結合を競合的に阻害する、請求項1に記載の抗体またはフラグメント。
【請求項4】
少なくとも10-9Mの親和性(K)でIL−6に結合する、請求項1に記載の抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体。
【請求項5】
少なくとも10-11Mの親和性(K)でIL−6に結合する、請求項1に記載のIL
−6抗体または特定部分もしくは変異体。
【請求項6】
少なくとも10-12Mの親和性(K)でIL−6に結合する、請求項1に記載のIL
−6抗体または特定部分もしくは変異体。
【請求項7】
少なくとも1つのIL−6の少なくとも1つの活性を実質的に中和する、請求項1に記載のIL−6抗体または特定部分もしくは変異体。
【請求項8】
前記活性が、IL−6媒介性MCP−1産生の阻害、THP−1ヒト単球性白血病細胞におけるIL−6シグナル伝達の阻害、HepG2細胞からのIL−6誘導性血清アミロイドA産生の阻害、およびrhIL−6誘導性細胞増殖の阻害から成る群より選択される少なくとも1つである、請求項7に記載のIL−6抗体または特定部分もしくは変異体。
【請求項9】
請求項1に記載の単離IL−6抗体または特定部分もしくは変異体と、担体または希釈剤とを含有する医薬組成物。
【請求項10】
TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻酔薬(narcotic)、非ステロイド系抗炎症薬(SNAID)、鎮痛薬、麻酔薬(anesthetic)、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、抗乾癬薬、コルチコステロイド、タンパク質同化ステロイド、糖尿病関連薬、無機物、栄養素、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、下痢止め薬、鎮咳薬、鎮吐薬、抗潰瘍薬、緩下薬、抗凝固薬、エリスロポエチン、フィルグラスチム、サルグラモスチム、免疫、免疫グロブリン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エストロゲン受容体調節剤、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、抗うつ薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬、交感神経様作用薬、興奮薬、ドネペジル、タクリン、喘息治療薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリンまたは類似体、ドルナーゼα、サイトカイン、サイトカインアンタゴニスト、
および抗TNFαまたはIL−12/IL−23モノクローナル抗体の少なくとも1つから選択される少なくとも1つの化合物またはタンパク質をさらに含有する、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
細胞、組織、器官または動物において免疫障害または疾患を治療するための方法であって、選択免疫調節に有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体の少なくとも1つを前記細胞、組織、器官または動物に接触させるまたは投与することを含む方法。
【請求項12】
前記免疫疾患が、関節リウマチ/血清反応陰性関節症、変形性関節症、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、特発性肺線維症、全身性脈管炎/ヴェーゲナー肉芽腫症、サルコイドーシス、精巣炎/精管復元術、アレルギー性/アトピー性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性結膜炎、過敏性肺炎、移植、臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病、全身性炎症反応症候群、敗血症症候群、グラム陽性菌敗血症、グラム陰性菌敗血症、培養陰性敗血症、真菌敗血症、好中球減少性発熱、尿路性敗血症、髄膜炎菌血症、外傷/出血、熱傷、電離放射線への暴露、急性膵炎、成人呼吸窮迫症候群、全身性エリテマトーデスおよび関節リウマチ、アルコール性肝炎、慢性炎症性病変、サルコイドーシス、クローン病、鎌状赤血球貧血、糖尿病、ネフローゼ、アトピー性疾患、過敏症反応、アレルギー性鼻炎、枯草熱(花粉症)、通年性鼻炎、結膜炎、喘息、蕁麻疹、全身性アナフィラキシー、皮膚炎、悪性貧血、溶血性疾患、血小板減少症、何らかの器官または組織の移植片拒絶反応、腎移植拒絶反応、心移植拒絶反応、肝移植拒絶反応、膵移植拒絶反応、肺移植拒絶反応、骨髄移植(BMT)拒絶反応、皮膚同種移植片拒絶反応、軟骨移植拒絶反応、骨移植拒絶反応、小腸移植拒絶反応、胎児胸腺移植片拒絶反応、副甲状腺移植拒絶反応、何らかの器官または組織の異種移植拒絶反応、同種移植拒絶反応、抗受容体過敏症反応、グレーブス病、レイノー病、B型インスリン抵抗性糖尿病、喘息、重症筋無力症、抗体媒介性細胞傷害、III型過敏症反応、全身性エリテマトーデス、天疱瘡、強皮症、混合性結合組織病、特発性アジソン病、真性糖尿病、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、白斑、脈管炎、心筋梗塞(MI)後心臓切開術症候群、IV型過敏症、接触皮膚炎、過敏性肺炎、同種移植拒絶反応、細胞内生物体に起因する肉芽腫、薬物感受性、代謝性/特発性ウィルソン病、ヘモクロマトーシス、α1−アンチトリプシン欠損症、糖尿病、橋本甲状腺炎、骨粗しょう症、視床下部−下垂体−副腎軸評価、原発性胆汁性肝硬変、甲状腺炎、脳脊髄炎、悪液質、嚢胞性線維症、家族性血球貪食性リンパ組織球症、皮膚疾患、乾癬、脱毛、ネフローゼ症候群、腎炎、血液透析、尿毒症、毒性、okt3療法、抗cd3療法、サイトカイン療法、化学療法、放射線療法(たとえば無力症、貧血、悪液質等を含むが、これらに限定されない)、慢性サリチル酸中毒から選択される少なくとも1つである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記有効量が、前記細胞、組織、器官または動物の1キログラム当たり0.0001〜50mgである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記有効量が、前記細胞、組織、器官または動物の1キログラム当たり0.001〜50mgである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
細胞、組織、器官または動物において癌障害または疾患を調節するための方法であって、医薬として有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体を前記細胞、組織、臓器もしくは動物に接触させるまたは投与することを含む方法。
【請求項16】
前記癌障害または疾患が、白血病、急性白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、
B細胞、T細胞またはFAB ALL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、ヘアリーセル白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、リンパ腫、ホジキン病、悪性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫、結腸直腸癌、膵癌、腎細胞癌、前立腺細胞癌、鼻咽頭癌、悪性組織球増殖症、腫瘍随伴症候群/悪性高カルシウム血症、固形腫瘍、腺癌、肉腫、および悪性黒色腫から選択される少なくとも1つである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記有効量が、前記細胞、組織、器官または動物の1キログラム当たり0.01〜100mgである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記接触または前記投与が、静脈内、筋肉内、ボーラス、皮下、呼吸器、吸入、経膣、経直腸、口腔内、舌下、鼻腔内、または経皮から選択される少なくとも1つの様式による、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記(1)接触もしくは投与の前に、接触もしくは投与と同時に、または接触もしくは投与の後に、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻酔薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、乾癬治療薬、コルチコステロイド、タンパク質同化ステロイド、糖尿病関連薬、無機物、栄養素、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、下痢止め薬、鎮咳薬、鎮吐薬、抗潰瘍薬、緩下薬、抗凝固薬、エリスロポエチン、フィルグラスチム、サルグラモスチム、免疫、免疫グロブリン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エストロゲン受容体調節剤、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、抗うつ薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬、交感神経様作用薬、興奮薬、ドネペジル、タクリン、喘息治療薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリンまたは類似体、ドルナーゼα、サイトカイン、サイトカインアンタゴニスト、および抗TNFαまたはIL−12/IL−23モノクローナル抗体の少なくとも1つから選択される治療に有効な量の少なくとも1つの化合物またはタンパク質を含有する少なくとも1つの組成物を投与することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体を含む医療装置であって、前記の少なくとも1つのIL−6抗体または特定部分もしくは変異体を、静脈内、筋肉内、ボーラス、皮下、呼吸器、吸入、経膣、経直腸、口腔内、舌下、鼻腔内、または経皮から選択される少なくとも1つの様式によって接触させるまたは投与するのに適する医療装置。
【請求項21】
請求項1に記載の抗IL−6抗体またはフラグメントと同じエピトープまたは抗原領域に結合する、単離完全ヒト抗体またはその特定部分もしくは変異体。
【請求項22】
請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体またはフラグメントと、
滅菌水、滅菌緩衝水から選択される少なくとも1つの担体、または
フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マグネシウム、アルキルパラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、もしくはそれらの混合物から成る群より選択される少なくとも1つの防腐剤
を溶解させた水性希釈剤と、
を含有する医薬組成物。
【請求項23】
抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体の濃度が約0.1mg/ml〜約100
mg/mlである、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
等張剤をさらに含有する、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
生理的に許容される緩衝液をさらに含有する、請求項22に記載の組成物。
【請求項26】
凍結乾燥形態の請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体またはフラグメントを入れた第1容器と、
滅菌水、滅菌緩衝水、または、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マグネシウム、アルキルパラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、もしくはそれらの混合物から成る群より選択される少なくとも1つの防腐剤を溶解させた水性希釈剤を含有する任意の第2容器を含むキット。
【請求項27】
抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体の濃度が、約0.1mg/ml〜約500mg/mlの濃度に再構成される、請求項26に記載のキット。
【請求項28】
等張剤をさらに含む、請求項26に記載のキット。
【請求項29】
生理的に許容される緩衝液をさらに含む、請求項26に記載のキット。
【請求項30】
請求項26に記載の第1容器の内容物を請求項26に記載の第2容器の内容物で再構成することと、および第1容器の再構成された内容物をその必要のある患者に投与することとを含む、少なくとも1つの抗IL−6媒介性疾患を治療する方法。
【請求項31】
包装材料と、請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体の溶液または凍結乾燥形態を含有する容器とを含む、ヒト医薬用途のための製品。
【請求項32】
前記容器が、複数回使用での投与のための栓を有するガラスまたはプラスチック容器である、請求項31に記載の製品
【請求項33】
請求項1に記載の抗IL−6抗体またはフラグメントを作製するための方法であって、
宿主細胞またはトランスジェニック動物またはトランスジェニック植物または前記抗体もしくはフラグメントをコードするヌクレオチド配列で形質転換した植物細胞から、前記抗体またはフラグメントを発現させること、および
前記宿主細胞またはトランスジェニック動物またはトランスジェニック植物または前記抗体もしくはフラグメントをコードするヌクレオチド配列で形質転換した植物細胞から、前記抗体またはフラグメントを回収すること
からなる方法。
【請求項34】
前記宿主細胞が哺乳動物細胞、植物細胞または酵母細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記トランスジェニック動物が哺乳動物である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記トランスジェニック哺乳動物が、ヤギ、ウシ、ヒツジ、ウマ、および非ヒト霊長動物から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
請求項1に記載の少なくとも1つの抗体を発現することができるトランスジェニック動物または植物。
【請求項38】
請求項33に記載の方法によって作製される少なくとも1つの抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公表番号】特表2012−508762(P2012−508762A)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536496(P2011−536496)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/064321
【国際公開番号】WO2010/056948
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(511116247)フェムタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】FEMTA PHARMACEUTICALS,INC.
【Fターム(参考)】