説明

ヒト抗−KIR抗体

被検者における免疫応答を制御するための組成物および方法が記載される。より具体的には、NK細胞の活性を制御し、哺乳類被検者におけるNK細胞細胞毒性の増強作用を認容するヒト抗体、及びヒトモノクローナル抗体1-7F9または1-4F1の抗原結合特性と類似する抗原結合特性を有している抗体が記載される。また、係る抗体の断片及び誘導体及び前記抗体、抗体の断片及び誘導体を含む薬学的組成物及びそれらの使用にも関し、特に対象者のNK細胞活性又は細胞毒性を増加させるための治療におけるそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
KIR2DL1、KIR2DL2、およびKIR2DL3の各自に結合し、KIR2DS4には結合しない、単離されたヒト抗体。
【請求項2】
さらにKIR2DS3に結合しない、請求項1記載の単離されたヒト抗体。
【請求項3】
請求項1または2記載の単離されたヒト抗体であって、少なくとも1つのKIR2DL1、KIR2DL2、およびKIR2DL3の、HLA-CクラスI分子への結合をブロックする単離されたヒト抗体。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、HLA-Cw4分子のKIR2DL1への結合、およびHLA-Cw3分子の少なくとも1つのKIR2DL2またはKIR2DL3への結合をブロックする単離されたヒト抗体。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、HLA-CクラスI分子を発現しているヒト標的細胞に対するNK細胞の溶解活性を増強する単離されたヒト抗体。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、少なくとも1つのKIR2DL1、KIR2DL2、およびKIR2DL3との結合において、配列番号15のアミノ酸配列を含んでいる軽鎖可変領域と配列番号17のアミノ酸配列を含んでいる重鎖可変領域とを具備する抗体と競合する単離されたヒト抗体。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、KIR2DL1、KIR2DL2、およびKIR2DL3の各々との結合において、配列番号15のアミノ酸配列を含んでいる軽鎖可変領域と配列番号17のアミノ酸配列を含んでいる重鎖可変領域とを具備する抗体と競合する単離されたヒト抗体。
【請求項8】
請求項1〜7の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、配列番号15のアミノ酸配列を含んでいる軽鎖可変領域を具備する単離されたヒト抗体。
【請求項9】
以下の(a)〜(c)を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体:
(a)配列番号17の残基31〜35に対応している重鎖CDR1のアミノ酸配列;
(b)配列番号17の残基50〜65に対応している重鎖CDR2のアミノ酸配列;および
(c)配列番号17の残基99〜112に対応している重鎖CDR3のアミノ酸配列。
【請求項10】
請求項1〜9の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、配列番号17のアミノ酸配列を含んでいる重鎖可変領域を具備する単離されたヒト抗体。
【請求項11】
請求項1〜10の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、KIR2DL1に対して約0.45nM以下の解離定数(Kd)を有する単離されたヒト抗体。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、KIR2DL3に対して約0.025nM以下のKdを有する単離されたヒト抗体。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、アミノ酸残基L38, R41, M44, F45, N46, D47, T48, L49, R50, I52, F64, D72, Y80, P87, およびY88を実質的に含んでいるKIR2DL1エピトープと結合する単離されたヒト抗体。
【請求項14】
請求項1〜13の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、KIR2DL1の細胞外部分の残基M44、F45、およびD72(配列番号23)へのHLA-Cw4分子の結合をブロックする単離されたヒト抗体。
【請求項15】
請求項1〜14の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、前記抗体がモノクローナル抗体である単離されたヒト抗体。
【請求項16】
請求項1〜15の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、前記抗体がIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4抗体である単離されたヒト抗体。
【請求項17】
請求項1〜16の何れか1項に記載の単離されたヒト抗体であって、前記抗体がヒトIgG4抗体である単離されたヒト抗体。
【請求項18】
請求項1〜17の何れか1項に記載のヒト抗体をコード化している核酸。
【請求項19】
請求項18に記載の核酸を具備しているベクター。
【請求項20】
請求項19に記載のベクターを具備している細胞。
【請求項21】
ヒト抗-KIR抗体を産生する方法であって、前記抗-KIR抗体の発現に適切な条件下で請求項20に記載の細胞を培養することを備える方法。
【請求項22】
請求項1〜17の何れか1項に記載のヒト抗体の又は請求項21に記載の方法で産生されたヒト抗体の、患者におけるNK細胞の細胞毒性を検出可能な程度に増強するために効果的な量、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含んでいる薬学的組成物。
【請求項23】
ポリソルベート80、スクロース、又はその組合せを含んでいる、請求項22に記載の薬学的組成物。
【請求項24】
被験者におけるNK細胞活性を増強する方法であって、前記被験者に効果的な量の請求項22〜23の何れか1項に記載の組成物を投与することを備える方法。
【請求項25】
前記被験者は癌を罹患している患者である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記患者が、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、および非ホジキンリンパ腫から選択される癌を罹患している方法。
【請求項27】
請求項25に記載の方法であって、前記患者が、結腸直腸癌、腎臓癌、卵巣癌、肺癌、乳房癌、および悪性黒色腫から選択される癌を罹患している方法。
【請求項28】
請求項24に記載の方法であって、前記被験者は感染症を罹患している患者である方法。
【請求項29】
請求項24〜28の何れか1項に記載の方法であって、免疫調節剤、ホルモン剤、化学療法剤、抗血管新生剤、アポトーシス剤、阻害性KIRに結合する第二の抗体、抗感染剤、標的誘導因子、および補助化合物(adjunct compound)から選択される、治療剤を投与することをさらに備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2008−506368(P2008−506368A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518617(P2007−518617)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【国際出願番号】PCT/EP2005/053122
【国際公開番号】WO2006/003179
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(391032071)ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ (148)
【氏名又は名称原語表記】NOVO NORDISK AKTIE SELSXAB
【出願人】(505473891)
【出願人】(505473905)ユニバーシティー・オブ・ジェノア (4)
【Fターム(参考)】