説明

ヒト疾患を治療するためのインターフェロン誘導性タンパク質−10(IP−10又はCXCL10)ケモカイン類縁体の設計

【課題】疾患の治療において、作動剤又は拮抗剤として作用することができるCXCR3受容体又はインターフェロンで誘導可能なタンパク質−10(IP−10又はCXCL10)ケモカイン類縁体を提供する。
【解決手段】第1、第2のIP−10ケモカイン残基及び保存的に修飾されたその変異体からなる配列及び4つまでのアミノ酸を有するリンカーからなり、N末端を特定の修飾因子で修飾された組成物。抗原としてIP−10類縁体を用いて製造された抗体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
約21〜約34のアミノ酸の範囲の長さを有するIP−10ケモカイン類縁体を含む組成物であって、
IP−10ケモカイン残基1〜15:Val1-Pro-Leu-Ser-Arg-Thr-Val-Arg-Cys-Thr-Cys-Ile-Ser-Ile-Ser15(配列番号1646)及び保存的に修飾されたその変異体から成る第1の保存された配列と、
IP−10ケモカイン残基66〜71:Leu66-Lys-Ala-Val-Ser-Lys71(配列番号1647)及び保存的に修飾されたその変異体から成る第2の保存された配列と、
4つまでのアミノ酸を有する任意のリンカーを含み、
前記IP−10類縁体のN末端が、水素から成るか、又はポリ(エチレングリコール)若しくはその誘導体、グリコサミノグリカン、診断用標識、放射活性基、アシル基、アセチル基、ペプチド、及びアミノペプチダーゼの基質として作用するIP−10類縁体の能力を低下させることが可能である修飾因子から成る群から選択される成分を含むN末端修飾因子で修飾され、
前記リンカーが、(a)4つまでの天然アミノ酸及び(b)以下の構造を有する非天然アミノ酸から成る群から選択される組成物
【化1】

(式中、RLが、任意で、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基又はイミノ基で置換される飽和及び不飽和の20以下の炭素原子から成る脂肪族及びヘテロ脂肪族、5〜7員環の芳香族基、並びに−(CH−から成る群から選択され、nが1〜20の範囲の整数である)。
【請求項2】
約26〜32アミノ酸残基の長さを有する請求項1の組成物であって、
残基1〜15において配列番号1646から本質的に成るN末端領域及び保存的に修飾されたその変異体と、
配列番号1647を含むC末端領域及び保存的に修飾されたその変異体を含む組成物。
【請求項3】
前記リンカーが、11−アミノウンデカン酸である請求項1の組成物。
【請求項4】
配列番号1641、配列番号1642、配列番号1643、配列番号1644及び配列番号1645から成る群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項1の類縁体。
【請求項5】
請求項1の組成物であって、配列番号296〜349及び404〜457、変異体b134〜b187及びb242〜b295から成る群から選択されるアミノ酸配列を含み、その際、Xaa、Xaa、Xaa及びXaaはそれぞれ独立して天然アミノ酸又は以下の構造を有する非天然アミノ酸から成る群から選択される組成物
【化2】

(式中、RLは、任意で、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、又はイミド基で置換される飽和及び不飽和の20以下の炭素原子から成る脂肪族及びヘテロ脂肪族、5〜7員環の芳香族基並びに−(CH−から成る群から選択され、nが1〜20の範囲の整数である)。
【請求項6】
前記リンカーが、11−アミノウンデカン酸である請求項5の組成物。
【請求項7】
請求項1の組成物であって、配列番号494〜548、675〜728、変異体b332〜b385及びb512〜b566から成る群から選択されるアミノ酸配列を含み、Xaa、Xaa、Xaa及びXaaがそれぞれ独立して天然アミノ酸又は以下の構造を有する非天然アミノ酸から成る群から選択される組成物
【化3】

(式中、RLは、任意で、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、又はイミド基で置換される飽和及び不飽和の20以下の炭素原子から成る脂肪族及びヘテロ脂肪族、5〜7員環の芳香族基並びに−(CH−から成る群から選択され、nが1〜20の範囲の整数である)。
【請求項8】
前記リンカーが、11−アミノウンデカン酸である請求項5の組成物。
【請求項9】
IP−10類縁体に結合することが可能である受容体を有する細胞のIP−10が介在する活性を高める方法であって、
IP−10類縁体に受容体を結合することを有し、
約21〜約34のアミノ酸の範囲である長さを有する前記IP−10類縁体は、
IP−10ケモカイン残基1〜15:Val1-Pro-Leu-Ser-Arg-Thr-Val-Arg-Cys-Thr-Cys-Ile-Ser-Ile-Ser15(配列番号1646)及び保存的に修飾されたその変異体から成る第1の保存された配列と、
IP−10ケモカイン残基66〜71:Leu66-Lys-Ala-Val-Ser-Lys71(配列番号1647)及び保存的に修飾されたその変異体から成る第2の保存された配列と、
4つまでのアミノ酸を有する任意のリンカーを含み、
前記IP−10類縁体のN末端が、水素から成るか、又はポリ(エチレングリコール)若しくはその誘導体、グリコサミノグリカン、診断用標識、放射活性基、アシル基、アセチル基、ペプチド、及びアミノペプチダーゼの基質として作用するIP−10類縁体の能力を低下させることが可能である修飾因子から成る群から選択される成分を含むN末端修飾因子で修飾され;
前記リンカーが、(a)4つまでの天然アミノ酸及び(b)以下の構造を有する非天然アミノ酸から成る群から選択される方法
【化4】

(式中、Rが、任意で、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基又はイミノ基で置換される飽和及び不飽和の20以下の炭素原子から成る脂肪族及びヘテロ脂肪族、5〜7員環の芳香族基、並びに−(CH−から成る群から選択され、nが1〜20の範囲の整数である)。
【請求項10】
前記IP−10類縁体が、約26〜32のアミノ酸残基の長さを有し、
残基1〜15において配列番号1646から本質的に成るN末端領域及び保存的に修飾されたその変異体と、
配列番号1647を含むC末端領域及び保存的に修飾されたその変異体を含む請求項9の方法。
【請求項11】
前記リンカーが、11−アミノウンデカン酸である請求項9の方法。
【請求項12】
前記IP−10類縁体が、配列番号1641、配列番号1642、配列番号1643、配列番号1644及び配列番号1645から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項9の方法。
【請求項13】
請求項9の方法であって、配列番号296〜349及び404〜457、変異体b134〜b187及びb242〜b295から成る群から選択されるアミノ酸配列を含み、その際、Xaa、Xaa、Xaa及びXaaはそれぞれ独立して天然アミノ酸又は以下の構造を有する非天然アミノ酸から成る群から選択される方法
【化5】

(式中、Rは、任意で、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、又はイミド基で置換される飽和及び不飽和の20以下の炭素原子から成る脂肪族及びヘテロ脂肪族、5〜7員環の芳香族基並びに−(CH−から成る群から選択され、nが1〜20の範囲の整数である)。
【請求項14】
前記リンカーが、11−アミノウンデカン酸である請求項13の方法。
【請求項15】
請求項9の方法であって、配列番号494〜548、675〜728、変異体b332とb385及びb512〜b566から成る群から選択されるアミノ酸配列を含み、Xaa1、Xaa、Xaa及びXaaがそれぞれ独立して天然アミノ酸又は以下の構造を有する非天然アミノ酸から成る群から選択される方法
【化6】

(式中、Rは、任意で、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アミド、又はイミド基で置換される飽和及び不飽和の20以下の炭素原子から成る脂肪族及びヘテロ脂肪族、5〜7員環の芳香族基並びに−(CH−から成る群から選択され、nが1〜20の範囲の整数である)。
【請求項16】
前記リンカーが、11−アミノウンデカン酸である請求項15の方法
【請求項17】
抗原として請求項1のIP−10類縁体を用いて製造された抗体。
【請求項18】
前記抗体が単クローン性である請求項17の抗体。
【請求項19】
前記抗体がヒト化される請求項17の抗体。
【請求項20】
前記抗原が請求項4のIP−10類縁体である請求項17の抗体。

【図1】
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【公開番号】特開2008−31143(P2008−31143A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−338457(P2006−338457)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【出願人】(505091754)ケモカイン セラピューティックス コーポレイション (2)
【Fターム(参考)】