説明

ヒトGM−CSF抗原結合性タンパク質

ヒトGM−CSFタンパク質に結合する抗原結合性タンパク質を提供する。抗原結合性タンパク質をコードする核酸、該核酸をコードするベクター、および細胞もまた提供する。該抗原結合性タンパク質は、GM−CSFRへのGM−CSFの結合を阻害し、GM−CSFが誘導する骨髄細胞系譜細胞株の増殖およびシグナル伝達を阻害し、そしてGM−CSFが誘導するヒト単球の活性化を阻害することも可能である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
GM−CSFに結合する単離抗原結合性タンパク質であって:
A)1以上の重鎖相補性決定領域(CDRH)であって:
(i)配列番号10、22、70、94および142からなる群より選択されるCDRH1;
(ii)配列番号11、23、28、35、47、59、71、95、106、119および143からなる群より選択されるCDRH2;
(iii)配列番号12、24、36、48、60、72、83、96、108、120、132、および144からなる群より選択されるCDRH3;ならびに
(iv)4アミノ酸以下の、アミノ酸置換、欠失または挿入の1以上を含有する(i)、(ii)および(iii)のCDRH
からなる群より選択される前記CDRH;
B)1以上の軽鎖相補性決定領域(CDRL)であって:
(i)配列番号4、16、30、40、52、64、88、100、107、112、118、124、125および136からなる群より選択されるCDRL1;
(ii)配列番号5、17、29、34、41、65、77、101、113、130、131および137からなる群より選択されるCDRL2;
(iii)配列番号6、18、42、46、66、78、84、89、90、102、114、126、および138からなる群より選択されるCDRL3;ならびに
(iv)4アミノ酸以下の、アミノ酸置換、欠失または挿入の1以上を含有する(i)、(ii)および(iii)のCDRL
からなる群より選択される前記CDRL;あるいは
C)A)の1以上の重鎖CDRHおよびB)の1以上の軽鎖CDRL
を含む、前記タンパク質。
【請求項2】
A)の少なくとも1つのCDRHおよびB)の少なくとも1つのCDRLを含む、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項3】
A)の少なくとも2つのCDRHおよびB)の少なくとも2つのCDRLを含む、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項4】
前記CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項5】
A)の前記CDRHが:
(i)配列番号10、22、70、94および142からなる群より選択されるCDRH1;
(ii)配列番号11、23、28、35、47、59、71、95、106、119および143からなる群より選択されるCDRH2;
(iii)配列番号12、24、36、48、60、72、83、96、108、120、132、および144からなる群より選択されるCDRH3;ならびに
(iv)2アミノ酸以下の、アミノ酸置換、欠失または挿入の1以上を含有する(i)、(ii)および(iii)のCDRH
からなる群より選択され;
B)の前記CDRLが:
(i)配列番号4、16、30、40、52、64、88、100、107、112、118、124、125および136からなる群より選択されるCDRL1;
(ii)配列番号5、17、29、34、41、65、77、101、113、130、131および137からなる群より選択されるCDRL2;
(iii)配列番号6、18、42、46、66、78、84、89、90、102、114、126、および138からなる群より選択されるCDRL3;ならびに
(iv)2アミノ酸以下の、アミノ酸置換、欠失または挿入の1以上を含有する(i)、(ii)および(iii)のCDRL
からなる群より選択され;あるいは
C)A)の1以上の重鎖CDRHおよびB)の1以上の軽鎖CDRL
である、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項6】
A):
(i)配列番号10、22、70、94および142からなる群より選択されるCDRH1;
(ii)配列番号11、23、28、35、47、59、71、95、106、119および143からなる群より選択されるCDRH2;
(iii)配列番号12、24、36、48、60、72、83、96、108、120、132、および144からなる群より選択されるCDRH3;
からなる群より選択されるCDRH;
B):
(i)配列番号4、16、30、40、52、64、88、100、107、112、118、124、125および136からなる群より選択されるCDRL1;
(ii)配列番号5、17、29、34、41、65、77、101、113、130、131および137からなる群より選択されるCDRL2;
(iii)配列番号6、18、42、46、66、78、84、89、90、102、114、126、および138からなる群より選択されるCDRL3
からなる群より選択されるCDRL;あるいは
C)A)の1以上の重鎖CDRHおよびB)の1以上の軽鎖CDRL
を含む、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項7】
A)配列番号10、22、70および142のCDRH1、配列番号11、23、35、47、59、71、95および143のCDRH2、ならびに配列番号12、24、36、48、60、72、96、108、120、132、および144のCDRH3;ならびに
B)配列番号4、16、40、52、64、88、100,112、124、および136のCDRL1、配列番号5、17、29、41、65、77、89、101、113および137のCDRL2、ならびに配列番号6、18、42、66、78、126、および138のCDRL3
を含む、請求項6の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項8】
配列番号9、21、33、45、57、69、81、93、105、117、129、および141からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する重鎖可変領域(VH)、および/または配列番号3、15、27、39、51、63、75、87、99、111、123、および135からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する軽鎖可変領域(VL)を含む、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項9】
VHが配列番号9、21、33、45、57、69、81、93、105、117、129、および141からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有し、そして/またはVLが配列番号3、15、27、39、51、63、75、87、99、111、123、および135からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項8の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項10】
VHが配列番号9、21、33、45、57、69、81、93、105、117、129、および141からなる群より選択され、そして/またはVLが配列番号3、15、27、39、51、63、75、87、99、111、123、および135からなる群より選択される、請求項8の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項11】
GM−CSFに結合する単離抗原結合性タンパク質であって:
A)1以上の重鎖CDR(CDRH)であって:
(i)配列番号10、22、70、94および142からなる群より選択されるCDRH1;
(ii)配列番号11、23、28、35、47、59、71、95、106、119および143からなる群より選択されるCDRH2;
(iii)配列番号12、24、36、48、60、72、83、96、108、120、132、および144からなる群より選択されるCDRH3
からなる群より選択される前記CDRH;
B)1以上の軽鎖CDR(CDRL)であって:
(i)配列番号4、16、30、40、52、64、88、100、107、112、118、124、125および136からなる群より選択されるCDRL1;
(ii)配列番号5、17、29、34、41、65、77、101、113、130、131および137からなる群より選択されるCDRL2;
(iii)配列番号6、18、42、46、66、78、84、89、90、102、114、126、および138からなる群より選択されるCDRL3;
からなる群より選択される前記CDRL;あるいは
C)A)の1以上の重鎖CDRHおよびB)の1以上の軽鎖CDRL
を含む、前記タンパク質。
【請求項12】
A):
(i)配列番号10、22、70、94および142からなる群より選択されるCDRH1;
(ii)配列番号11、23、28、35、47、59、71、95、106、119および143からなる群より選択されるCDRH2;
(iii)配列番号12、24、36、48、60、72、83、96、108、120、132、および144からなる群より選択されるCDRH3
からなる群より選択される1以上のCDRH;
B):
(i)配列番号4、16、30、40、52、64、88、100、107、112、118、124、125および136からなる群より選択されるCDRL1;
(ii)配列番号5、17、29、34、41、65、77、101、113、130、131および137からなる群より選択されるCDRL2;
(iii)配列番号6、18、42、46、66、78、84、89、90、102、114、126、および138からなる群より選択されるCDRL3;
からなる群より選択される1以上のCDRL;あるいは
C)A)の1以上の重鎖CDRHおよびB)の1以上の軽鎖CDRL
を含む、請求項11の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項13】
モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、多重特異性抗体、またはその抗体断片である、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項14】
前記抗体断片が、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fv断片、ディアボディ、または一本鎖抗体分子である、請求項13の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項15】
ヒト抗体である、請求項13の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項16】
モノクローナル抗体である、請求項13の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項17】
IgG1型、IgG2型、IgG3型またはIgG4型のものである、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項18】
IgG型またはIgG2型のものである、請求項17の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項19】
標識基とカップリングしている、請求項1のいずれかの単離抗原結合性タンパク質。
【請求項20】
ヒトGM−CSFの細胞外部分へのGM−CSFの結合を阻害する、請求項1の単離抗原結合性タンパク質。
【請求項21】
請求項1記載の抗原結合性タンパク質をコードする核酸分子。
【請求項22】
調節配列に機能可能であるように連結されている、請求項21記載の核酸分子。
【請求項23】
請求項21記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項24】
請求項22記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項25】
請求項22記載の核酸分子を含む宿主細胞。
【請求項26】
請求項24記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項27】
請求項1記載の抗原結合性タンパク質を作製する方法であって、前記抗原結合性タンパク質を分泌する宿主細胞から、前記抗原結合性タンパク質を調製する工程を含む、前記方法。
【請求項28】
請求項1記載の少なくとも1つの抗原結合性タンパク質および薬学的に許容されうる賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項29】
さらなる活性剤をさらに含む、請求項28の医薬組成物。
【請求項30】
前記のさらなる活性剤が、放射性同位体、放射性核種、毒素、または療法的および化学療法的基からなる群より選択される、請求項29の医薬組成物。
【請求項31】
患者において、GM−CSFと関連する状態を治療するかまたは防止するための方法であって、請求項1記載の少なくとも1つの単離抗原結合性タンパク質の有効量を、その必要がある患者に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項32】
状態が、リウマチ性障害、自己免疫障害、血液学的障害、腫瘍学的障害、炎症性障害、神経系の変性状態、胃腸、胃泌尿器障害および内分泌障害からなる群より選択される、請求項31の方法。
【請求項33】
状態が、多発性硬化症、関節リウマチ、喘息、乾癬、アトピー性皮膚炎およびサルコイドーシスからなる群より選択される、請求項31の方法。
【請求項34】
単離抗原結合性タンパク質を単独でまたは併用療法として投与する、請求項31の方法。
【請求項35】
患者において、GM−CSFRの細胞外部分へのGM−CSFの結合を阻害する方法であって、請求項1記載の少なくとも1つの抗原結合性タンパク質の有効量を投与する工程を含む、前記方法。
【請求項36】
患者において、GM−CSF活性を阻害する方法であって、請求項1記載の少なくとも1つの抗原結合性タンパク質の有効量を投与する工程を含む、前記方法。
【請求項37】
GM−CSF活性が、骨髄細胞系譜細胞の分化、生存、増殖および活性化からなる群より選択される、請求項36の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図6e】
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【図6f】
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【図7a】
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【図7b】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16】
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【図8a】
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【図8b】
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【公表番号】特表2010−538676(P2010−538676A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525835(P2010−525835)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/010888
【国際公開番号】WO2009/038760
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(500203709)アムジェン インコーポレイテッド (76)
【Fターム(参考)】