説明

ヒトIL−12に結合するヒト抗体およびその産生法

【課題】ヒトIL−12に結合するヒト抗体、並びに、前記ヒト抗IL−12抗体を用いた、IL−12に関連する急性または慢性疾患の治療または予防方法を提供する。
【解決手段】ヒトインターロイキン12(hIL−12)に特異的に結合し、in vitroおよびin vivoでhIL−12に高い親和性を有し、hIL−12活性を中和するヒト抗体、または、その抗原結合部分。前記ヒト抗体発現用の核酸、ベクター、および宿主細胞ならびに組換えヒト抗体の合成法。hIL−12活性が同定された障害を罹患したヒト被験体におけるhIL−12の検出またはhIL−12活性の阻害のための使用。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト抗体が中和抗体である、ヒトIL−12に結合する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項2】
ヒトIL−12に結合するように、好ましい選択的変異位置、接触位置、または過剰変異位置において活性を向上させるアミノ酸残基により選択的に変異させた、ヒト抗体またはその抗体結合部分を含む、選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項3】
ヒトIL−12に結合するように、好ましい選択的変異位置において活性を向上させるアミノ酸残基により選択的に変異させたヒト抗体またはその抗体結合部分を含む、選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項4】
前記ヒト抗体またはその抗原結合部分が、1つを超える好ましい選択的変異位置、接触位置、または過剰変異位置で活性を向上させるアミノ酸残基により選択的に変異された、請求項2に記載の選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項5】
前記ヒト抗体またはその抗原結合部分が、3箇所以下の好ましい選択的変異位置、接触位置、または過剰変異位置において選択的に変異された、請求項4に記載の選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項6】
前記ヒト抗体またはその抗原結合部分が、2箇所以下の好ましい選択的変異位置、接触位置、または過剰変異位置で選択的に変異された、請求項4に記載の選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項7】
前記ヒト抗体またはその抗原結合部分が、ファージディスプレイ技術を用いて同一の抗原に対して抗体を選択した場合に達成可能なレベルを超えるように目標特異性親和性レベルを達成するように選択的に変異される、請求項2に記載の選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項8】
前記選択的変異ヒト抗体が、少なくとも1つの所望の特性または特徴をさらに保持する、請求項7に記載の選択的変異ヒトIL−12抗体。
【請求項9】
ヒトIL−12に結合し、表面プラスモン共鳴で測定すると0.1s−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroフィトヘマグルチニン芽細胞増殖アッセイ(PHAアッセイ)において1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項10】
表面プラスモン共鳴で測定すると1×10−2−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroPHAアッセイにおいて1×10−7M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害する、請求項9に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項11】
表面プラスモン共鳴で測定すると1×10−3−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroPHAアッセイにおいて1×10−8M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害する、請求項9に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項12】
表面プラスモン共鳴で測定すると1×10−4−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害する、請求項9に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項13】
表面プラスモン共鳴で測定すると1×10−5−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroPHAアッセイにおいて1×10−10M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害する、請求項9に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項14】
表面プラスモン共鳴で測定すると1×10−5−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroPHAアッセイにおいて1×10−11M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害する、請求項9に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項15】
以下の特徴:
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3を有し、
c)配列番号2のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項16】
配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2および配列番号4のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2をさらに有する、請求項15に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項17】
配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1および配列番号6のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1をさらに有する、請求項15に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項18】
配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変部および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項19】
以下の特徴:
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号9のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3を有し、
c)配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項20】
配列番号11のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2をさらに有する、請求項19に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項21】
配列番号13のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1をさらに有する、請求項19に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項22】
配列番号15のアミノ酸配列を含む重鎖可変部および配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有する、請求項19に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項23】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3を有し、
c)配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項24】
配列番号19のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2および配列番号20のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2をさらに有する、請求項23に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項25】
配列番号21のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1および配列番号22のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1をさらに有する、請求項23に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項26】
配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖可変部および配列番号24のアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項27】
IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA、およびIgE定常部からなる群から選択される重鎖定常部を含む、請求項26に記載の単離ヒト抗体。
【請求項28】
前記抗体重鎖定常部がIgG1である、請求項27に記載の単離ヒト抗体。
【請求項29】
Fabフラグメントである、請求項26に記載の単離ヒト抗体。
【請求項30】
F(ab’)フラグメントである、請求項26に記載の単離ヒト抗体。
【請求項31】
短鎖Fvフラグメントである、請求項26に記載の単離ヒト抗体。
【請求項32】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害するか、
b)配列番号404〜配列番号469からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR3を有するか、
c)配列番号534〜配列番号579からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項33】
配列番号335〜配列番号403からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR2または配列番号506〜配列番号533からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2をさらに有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項34】
配列番号288〜配列番号334からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR1または配列番号470〜配列番号505からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1をさらに有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項35】
配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖可変部および配列番号24のアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項36】
IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA、およびIgE定常部からなる群から選択される重鎖定常部を含む、請求項35に記載の単離ヒト抗体。
【請求項37】
前記抗体重鎖定常部がIgG1である、請求項36に記載の単離ヒト抗体。
【請求項38】
Fabフラグメントである、請求項35に記載の単離ヒト抗体。
【請求項39】
F(ab’)フラグメントである、請求項35に記載の単離ヒト抗体。
【請求項40】
短鎖Fvフラグメントである、請求項35に記載の単離ヒト抗体。
【請求項41】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3を有し、
c)配列番号26のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項42】
配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2および配列番号28のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2をさらに有する、請求項41に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項43】
配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1および配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1をさらに有する、請求項41記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項44】
配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖可変部および配列番号32のアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項45】
IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA、およびIgE定常部からなる群から選択される重鎖定常部を含む、請求項44に記載の単離ヒト抗体。
【請求項46】
前記抗体重鎖定常部がIgG1である、請求項45に記載の単離ヒト抗体。
【請求項47】
Fabフラグメントである、請求項44に記載の単離ヒト抗体。
【請求項48】
F(ab’)フラグメントである、請求項44に記載の単離ヒト抗体。
【請求項49】
短鎖Fvフラグメントである、請求項44に記載の単離ヒト抗体。
【請求項50】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置に1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有し、
c)配列番号2のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、配列番号4のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号6のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号2のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR4、配列番号3のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号6のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項51】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号9のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号11のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号9のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号11のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有し、
c)配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項52】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号19のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号21のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号19のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号21のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有し、
c)配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、配列番号20のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR4、配列番号20のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項53】
配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3をコードする単離核酸。
【請求項54】
抗体重鎖可変部をコードする、請求項53に記載の単離核酸。
【請求項55】
前記抗体重鎖可変部のCDR2が配列番号19のアミノ酸配列を含む、請求項54に記載の単離核酸。
【請求項56】
前記抗体重鎖可変部のCDR1が配列番号21のアミノ酸配列を含む、請求項54に記載の単離核酸。
【請求項57】
配列番号23のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変部をコードする、請求項56に記載の単離核酸。
【請求項58】
配列番号18のアミノ酸を含む軽鎖CDR3をコードする単離核酸。
【請求項59】
抗体軽鎖可変部をコードする、請求項58に記載の単離核酸。
【請求項60】
前記抗体軽鎖可変部のCDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項59に記載の単離核酸。
【請求項61】
前記抗体軽鎖可変部のCDR1が配列番号22のアミノ酸配列を含む、請求項59に記載の単離核酸。
【請求項62】
配列番号24のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変部をコードする、請求項61に記載の単離核酸。
【請求項63】
a)in vitroPHAアッセイにおいて1×10−9M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、および配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有し、
c)配列番号26のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、配列番号28のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、または接触位置または過剰変異位置で1つまたは複数のアミノ酸置換を有するその変異体を含み、前記変異体が配列番号26のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、配列番号28のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、および配列番号30のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1を含む抗体より10倍以下高いkoff速度を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項64】
配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3をコードする単離核酸。
【請求項65】
抗体重鎖可変部をコードする、請求項64に記載の単離核酸。
【請求項66】
前記抗体重鎖可変部のCDR2が配列番号27のアミノ酸配列を含む、請求項65に記載の単離核酸。
【請求項67】
前記抗体重鎖可変部のCDR1が配列番号29のアミノ酸配列を含む、請求項65に記載の単離核酸。
【請求項68】
配列番号31のアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変部をコードする、請求項67に記載の単離核酸。
【請求項69】
配列番号26のアミノ酸を含む軽鎖CDR3をコードする単離核酸。
【請求項70】
抗体軽鎖可変部をコードする、請求項69に記載の単離核酸。
【請求項71】
前記抗体軽鎖可変部のCDR2が配列番号28のアミノ酸配列を含む、請求項70に記載の単離核酸。
【請求項72】
前記抗体軽鎖可変部のCDR1が配列番号30のアミノ酸配列を含む、請求項70に記載の単離核酸。
【請求項73】
配列番号32のアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変部をコードする、請求項72に記載の単離核酸。
【請求項74】
以下の特徴:
a)ヒトIL−12に結合し、表面プラスモン共鳴で測定すると0.1s−1のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroフィトヘマグルチニン芽細胞増殖アッセイ(PHAアッセイ)において1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)VH3生殖系列ファミリーメンバーから選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変部を有し、前記重鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基との変異を有し、
c)Vλ1生殖系列ファミリーメンバーから選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有し、前記軽鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基との変異を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項75】
以下の特徴:
a)ヒトIL−12に結合し、表面プラスモン共鳴で測定すると0.1s−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroフィトヘマグルチニン芽細胞増殖アッセイ(PHAアッセイ)において1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)配列番号595〜667からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変部を有し、前記重鎖可変部は接触または過剰変異位置における活性を向上させるアミノ酸残基による変異を有し、
c)配列番号669〜675からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有し、前記軽鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基との変異を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項76】
以下の特徴:
a)ヒトIL−12に結合し、表面プラスモン共鳴で測定すると0.1s−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroフィトヘマグルチニン芽細胞増殖アッセイ(PHAアッセイ)において1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)COS−3生殖系列アミノ酸配列を含む重鎖可変部を有し、前記重鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基による変異を有し、
c)DPL8生殖系列アミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有し、前記軽鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基による変異を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項77】
以下の特徴:
a)ヒトIL−12に結合し、表面プラスモン共鳴で測定すると0.1s−1以下のkoff速度定数でヒトIL−12から解離するか、in vitroフィトヘマグルチニン芽細胞増殖アッセイ(PHAアッセイ)において1×10−6M以下のIC50でフィトヘマグルチニン芽細胞増殖を阻害し、
b)VH3生殖系列ファミリーメンバーから選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変部を有し、前記重鎖可変部は他のVH3生殖系列ファミリーメンバー由来のCDR2に構造的に類似したCDR2および他のVH3生殖系列ファミリーメンバー由来のCDR1に構造的に類似したCDR1を含み、前記重鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基による変異を有し、
c)Vλ1生殖系列ファミリーメンバーから選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変部を有し、前記軽鎖可変部は他のVλ1生殖系列ファミリーメンバー由来のCDR2に構造的に類似したCDR2および他のVλ1生殖系列ファミリーメンバー由来のCDR1に構造的に類似したCDR1を含み、前記軽鎖可変部は接触または過剰変異位置での活性を向上させるアミノ酸残基による変異を有する、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項78】
前記変異が前記重鎖CDR3中に存在する、請求項74、請求項75、請求項76、または請求項77に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項79】
前記変異が前記軽鎖CDR3中に存在する、請求項74、請求項75、請求項76、または請求項77に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項80】
前記変異が前記重鎖CDR2中に存在する、請求項74、請求項75、請求項76、または請求項77に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項81】
前記変異が前記軽鎖CDR2中に存在する、請求項74、請求項75、請求項76、または請求項77に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項82】
前記変異が前記重鎖CDR1中に存在する、請求項74、請求項75、請求項76、または請求項77に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項83】
前記変異が前記軽鎖CDR1中に存在する、請求項74、請求項75、請求項76、または請求項77に記載の単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項84】
a)配列番号31のアミノ酸配列を含む可変部を有する抗体重鎖および
b)配列番号32のアミノ酸配列を含む可変部を有する抗体軽鎖を含む、組換え発現ベクター。
【請求項85】
請求項84に記載の組換え発現ベクターが移入されている、宿主細胞。
【請求項86】
ヒトIL−12に結合するヒト抗体が細胞によって合成されるまで、培養培地中で請求項85に記載の宿主細胞を培養する工程を包含する、ヒトIL−12に結合するヒト抗体の合成法。
【請求項87】
ヒトIL−12ならびにヒヒIL−12、マーモセットIL−12、チンパンジーIL−12、カニクイザルIL−12、およびアカゲザルIL−12からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる霊長類IL−12の活性を中和するがマウスIL−12の活性を中和しない、単離ヒト抗体またはその抗原結合部分。
【請求項88】
請求項1〜52、請求項74〜83、および請求項87のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分および薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項89】
請求項1〜52、請求項74〜83、および請求項87のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分およびさらなる薬剤を含む組成物。
【請求項90】
前記さらなる薬剤が治療薬である、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
前記治療薬が、ブデノシド、上皮成長因子、コルチコステロイド、シクロスポリン、スルファラジン、アミノサリチレート、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトロニダゾール、リポキシゲナーゼインヒビター、メサラミン、オルサラジン、バルサラジド、抗酸化薬、トロンボキサンインヒビター、IL−1レセプタアンタゴニスト、抗IL−1βモノクローナル抗体、抗IL−6モノクローナル抗体、成長因子、エラスターゼインヒビター、ピリジニル−イミダゾール化合物、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−15、IL−16、IL−18、EMAP−II、GM−CSF、FGF,およびPDGFの抗体またはアゴニスト、CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD90の抗体またはそのリガンド、メトトレキセート、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノマイド、NSAID、イブプロフェン、コルチコステロイド、プレドニゾロン、ホスホジエステラーゼインヒビター、アデノシンアゴニスト、抗血栓剤、捕体インヒビター、アドレナリン作用薬、IRAK、NIK、IKK,p38、MAPキナーゼインヒビター、IL−1β変換酵素インヒビター、TNFα変換酵素インヒビター、T細胞シグナル伝達インヒビター、メタロプロテイナーゼインヒビター、スルファサラジン、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、アンギオテンシン変換酵素インヒビター、可溶性サイトカインレセプタ、可溶性p55TNFレセプタ、可溶性p75TNFレセプタ、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R、抗炎症性サイトカイン、IL−4、IL−10、IL−11、IL−13、およびTGFβからなる群から選択される、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
前記治療薬が、抗TNF抗体およびその抗体フラグメント、TNFR−Ig構築物、TACEインヒビター、PDE4インヒビター、コルチコステロイド、ブデノシド、デキサメタゾン、スルファサラジン、5−アミノサリチル酸、オルサラジン、IL−1β変換酵素インヒビター、IL−1ra、チロシンキナーゼインヒビター、6−メルカプトプリン、ならびにIL−11からなる群から選択される、請求項90に記載の治療組成物。
【請求項93】
前記治療薬が、コルチコステロイド、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、アザチオプリン、シクロホスファミド、シクロスポリン、メトトレキセート、4−アミノピリジン、チザニジン、インターフェロンβ1a、インターフェロンβ1b、コポリマー1、高圧酸素、静脈内免疫グロブリン、クラブリビン(clabribine)、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−15、IL−16、IL−18、EMAP−II、GM−CSF、FGF、およびPDGFの抗体またはアゴニスト、CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45,CD69、CD80、CD86、CD90の抗体またはそのリガンド、メトトレキセート、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノマイド、NSAID、イブプロフェン、コルチコステロイド、プレドニゾロン、ホスホジエステラーゼインヒビター、アデノシンアゴニスト、抗血栓剤、捕体インヒビター、アドレナリン作用薬、IRAK、NIK、IKK、p38またはMAPキナーゼインヒビター、IL−1β変換酵素インヒビター、TACEインヒビター、T細胞シグナル伝達インヒビター、キナーゼインヒビター、メタロプロテイナーゼインヒビター、スルファサラジン、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、アンギオテンシン変換酵素インヒビター、可溶性サイトカインレセプタ、可溶性p55TNFレセプタ、可溶性p75TNFレセプタ、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R、sIL−13R、抗P7、p−セレクチン糖タンパク質リガンド(PSGL)、抗炎症性サイトカイン、IL−4、IL−10、IL−13、およびTGFβからなる群から選択される、請求項90に記載の治療組成物。
【請求項94】
ヒトIL−12活性を阻害するようにヒトIL−12と請求項44に記載の抗体とを接触させる工程を包含する、ヒトIL−12活性の阻害法。
【請求項95】
ヒト対象におけるヒトIL−12活性が阻害されるようにヒト対象に請求項44に記載の抗体を投与する工程を包含する、IL−12活性が有害な障害を有するヒト被験体におけるヒトIL−12活性の阻害法。
【請求項96】
前記障害が、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、若年型慢性関節炎、ライム関節炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、脊椎関節症、強直性脊椎炎、全身性紅斑性狼瘡、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、多発性硬化症、インスリン依存性糖尿病、甲状腺炎、喘息、アレルギー性疾患、乾癬、皮膚炎、強皮症、甲状腺炎、移植片対宿主疾患、臓器移植拒絶、臓器移植に関連する急性もしくは慢性免疫疾患、サルコイドーシス、アテローム性動脈硬化症、血管内凝固症候群、川崎病、グレーブス病、ネフローゼ症候群、慢性疲労症候群、結節性多発性動脈炎、ヴェグナー肉芽腫症、ヘーノホ−シェーンライン紫斑病、腎臓の微視的脈管炎、慢性滑動性肝炎、シェーグレン症候群、ブドウ膜炎、敗血症、敗血症性ショック、敗血症症候群、成人呼吸窮迫症候群、悪液質、感染症、寄生虫症、後天性免疫不全症候群、急性横断性脊髄炎、重症筋無力症、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、原発性胆汁性肝硬変、線維性肺疾患、溶血性貧血、悪性腫瘍、心不全、および心筋梗塞からなる群から選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記障害がクローン病である、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
前記障害が多発性硬化症である、請求項95に記載の方法。
【請求項99】
前記障害が慢性関節リウマチである、請求項95に記載の方法。
【請求項100】
a)親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)H30、H31、H31B、H32、H33、H53、H56、H58、L30、L31、L32、L50、L91、L92、L93、およびL94からなる群から選択される好ましい選択的変異誘発位置を選択する工程と、
c)前記選択された好ましい選択的変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異することによって変異抗体またはその抗原結合物の第1のパネルを作製する工程と、
d)1つの選択的変異位置の変異により予め同定した目標活性または部分的目標活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるかどうかを決定するために、前記変異抗体またはその抗原結合部分の第1のパネルの活性を評価する工程と、
e)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す各変異を段階的に組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
f)前記組み合わせ抗体またはその抗原結合部分が予め同定した目標活性または部分的目標活性を有するかどうかを決定するために、前記組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、
g)工程d)または工程f)で予め同定した目標活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られないか部分的活性のみを有する抗体が得られる場合、前記方法はH35、H50、H53、H54、H95、H96、H97、H98、L30A、およびL96からなる群から選択されるさらなるアミノ酸残基を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にさらに変異して、変異抗体またはその抗原結合部分の第2のパネルを作製する工程をさらに包含し、
h)H35、H50、H53、H54、H95、H96、H97、H98、L30A、およびL96からなる群から選択される1つのアミノ酸残基の変異により予め同定した目標活性またはその部分的活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるかどうかを決定するために、前記変異抗体またはその抗原結合部分の第2のパネルの活性を評価する工程と、
i)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す工程g)の各変異を段階的に組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
j)前記組み合わせ抗体またはその抗原結合部分が予め同定した目標活性または部分的標的活性を有するかどうかを決定するために、前記組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、
k)工程h)または工程j)で予め同定した目標活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られないか部分的活性のみを有する抗体が得られる場合、前記方法はH33B、H52B、およびL31Aからなる群から選択されるさらなるアミノ酸残基を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にさらに変異することによって変異抗体またはその抗原結合部分の第3のパネルを作製する工程をさらに包含し、
l)H33B、H52B、およびL31Aからなる群から選択される1つのアミノ酸残基の変異により予め同定した目標活性またはその部分的活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるかどうかを決定するために、前記変異抗体またはその抗原結合部分の第3のパネルの活性を評価する工程と、
m)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す工程k)の各変異を段階的に組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
n)前記組み合わせ抗体またはその抗原結合部分が予め同定した目標活性または部分的標的活性を有し、それによって予め同定した目標活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるのかどうかを決定するために、前記組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、
を包含する、予め同定した目標活性を達成するための抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項101】
a)親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、相補性決定領域(CDR)内で好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を選択することによって選択された好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を同定する工程と、
c)前記好ましい選択的変異誘発位置または接触位置または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製する工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価する工程と、
e)前記所望の抗体活性が得られない場合、少なくとも1つの他の好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置について工程b)〜d)を繰り返す工程と、
f)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す各変異を段階的に組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、
を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項102】
前記接触位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96からなる群から選択される、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記過剰変異位置が、H30、H31、H31B、H32、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L53、およびL93からなる群から選択される、請求項101に記載の方法。
【請求項104】
前記好ましい位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L50、L91、L92、L93、およびL94からなる群から選択される、請求項101に記載の方法。
【請求項105】
前記接触位置が、L50およびL94からなる群から選択される、請求項101に記載の方法。
【請求項106】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない組換え親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、相補性決定領域(CDR)内で好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を選択することによって選択された好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を同定する工程と、
c)前記好ましい選択的変異誘発位置または接触位置または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、前記非ファージディスプレイ系におけるパネルを発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価する工程と、
e)前記所望の抗体活性が得られない場合、少なくとも1つの他の好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置について工程b)〜d)を繰り返す工程と、
f)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す各変異を組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項107】
前記接触位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96からなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記過剰変異位置が、H30、H31、H31B、H32、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L53、およびL93からなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
前記好ましい選択的変異誘発位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L50、L91、L92、L93、およびL94からなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
【請求項110】
前記接触位置が、L50およびL94からなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
【請求項111】
a)組換え親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)相補性決定領域(CDR)内で好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を変異について選択することによって選択された好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を同定する工程と、
c)前記選択された好ましい選択的変異誘発位置または接触位置または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、前記適切な発現系におけるパネルを発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程と、を包含し、前記特性または特徴は抗体中で維持されなければならないものである、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項112】
前記接触位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な抗体からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記過剰変異位置が、H30、H31、H31B、H32、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L53、およびL93からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
【請求項114】
前記好ましい選択的変異誘発位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L50、L91、L92、L93、およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
【請求項115】
前記接触位置が、L50およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
【請求項116】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)相補性決定領域(CDR)内で好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を変異について選択することによって選択された好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を同定する工程と、
c)前記選択された好ましい変異誘発位置または接触位置または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、前記非ファージディスプレイ系におけるパネルを発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程であって、前記特性または特徴は維持されなければならないものである、
f)少なくとも1つの他の好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置について工程a)〜e)を繰り返す工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有することを示す少なくとも2つの各活性を向上させるアミノ酸残基を組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
h)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程とを包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項117】
前記接触位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記過剰変異位置が、H30、H31、H31B、H32、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L53、およびL93からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項116に記載の方法。
【請求項119】
前記好ましい選択的変異誘発位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L50、L91、L92、L93、およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項116に記載の方法。
【請求項120】
前記接触位置が、L50およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項116に記載の方法。
【請求項121】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない組換え親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)相補性決定領域(CDR)内で接触位置または過剰変異位置を変異について選択することによって選択した接触位置または過剰変異位置を同定する工程と、
c)前記接触位置または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、前記非ファージディスプレイ系におけるパネルを発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程と、を包含し、前記特性または特徴は維持されなければならないものである、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項122】
前記接触位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記過剰変異位置が、H30、H31、H31B、H32、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L53、およびL93からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
前記接触位置が、L50およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
【請求項125】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない組換え親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)相補性決定領域(CDR)内で好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を変異について選択することによって選択された好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置を同定する工程と、
c)前記好ましい選択的変異誘発位置または接触位置または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、前記非ファージディスプレイ系におけるパネルを発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程であって、前記特性または特徴は維持されなければならないものである、
f)少なくとも1つの他の好ましい選択的変異誘発位置、接触位置または過剰変異位置について工程a)〜e)を繰り返す工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有することを示す少なくとも2つの各活性を向上させるアミノ酸残基を組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
h)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項126】
前記接触位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記過剰変異位置が、H30、H31、H31B、H32、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L53、およびL93からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項128】
前記好ましい選択的変異誘発位置が、H30、H31、H31B、H32、H33、H52、H56、H58、L30、L31、L32、L50、L91、L92、L93、およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項129】
前記接触位置が、L50およびL94からなる群から選択され、前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項130】
a)親親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基に変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製する工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴の変化について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項131】
a)親親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基に変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製する工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)工程b)で選択された位置でもH30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96での位置でもないCDR内の少なくとも1つの他の位置について工程b)〜工程d)を繰り返す工程と、
f)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す少なくとも2つの各活性を向上させるアミノ酸残基を組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して、活性を向上させるアミノ酸残基を有する組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項132】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られるがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない組換え抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、およびL94以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択した接触または過剰変異位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、前記非ファージディスプレイ系におけるパネルを発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴の変化について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程とを包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項133】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、非ファージディスプレイ系で発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)工程b)で選択された位置でもH30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、およびL94での位置でもないCDR内の少なくとも1つの他の位置について工程b)〜工程d)を繰り返す工程と、
f)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示す少なくとも2つの各活性を向上させるアミノ酸残基を組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記組換え抗体またはその抗原結合部分と比較して、2つの活性を向上させるアミノ酸残基を有する組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性および他の特性または特徴を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項134】
a)親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製する工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴の変化について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを評価する工程と、を包含し、前記特性または特徴は維持されなければならないものである、他の特性に影響を与えない抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項135】
a)親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製する工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)少なくとも1つの他の特性または特徴の変化について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分を評価する工程と、
f)工程b)で選択された位置でもH30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96での位置でもない少なくとも1つのCDR位置について工程b)〜工程e)を繰り返す工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示すが少なくとも1つの特性または特徴に影響を与えない少なくとも2つの各活性を向上させるアミノ酸残基を組み合わせて、少なくとも1つの特性または特徴を保持した組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
h)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して、2つの活性を向上させるアミノ酸残基を有する組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性および少なくとも1つの特性または特徴を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項136】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、非ファージディスプレイ系で発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、少なくとも1つの他の特性または特徴の変化について親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項137】
a)ファージディスプレイ系での選択によって得られたがその活性を前記ファージディスプレイ系における変異誘発によってさらに改良することができない親抗体またはその抗原結合部分を得る工程と、
b)変異のために、H30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、L94、およびL96以外の位置で相補性決定領域(CDR)内でアミノ酸残基を選択する工程と、
c)前記選択位置を少なくとも2つの他のアミノ酸残基にそれぞれ変異させることによって変異抗体またはその抗原結合部分のパネルを作製し、非ファージディスプレイ系で発現させる工程と、
d)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して前記変異抗体またはその抗原結合部分のパネルの活性および少なくとも1つの他の特性または特徴の保持を評価することによって活性を向上させるアミノ酸残基を同定する工程と、
e)工程b)で選択された位置でもH30、H31、H31B、H32、H33、H35、H50、H52、H52A、H53、H54、H56、H58、H95、H96、H97、H98、H101、L30、L31、L32、L34、L50、L52、L53、L55、L91、L92、L93、およびL94での位置でもない少なくとも1つの他のCDR位置について工程b)〜工程d)を繰り返す工程と、
f)前記親抗体またはその抗原結合部分中に改良された活性を有することを示し、且つ少なくとも1つの他の特性または特徴に影響を与えない少なくとも2つの各活性を向上させるアミノ酸残基を組み合わせて、組み合わせ抗体またはその抗原結合部分を形成させる工程と、
g)前記親抗体またはその抗原結合部分と比較して改良された活性および少なくとも1つの他の保持された特性または特徴を有する抗体またはその抗原結合部分が得られるまで、前記組換え抗体またはその抗原結合部分と比較して、活性を向上させる2つのアミノ酸残基を有する組み合わせ抗体またはその抗原結合部分の活性および少なくとも1つの他の特性または特徴の保持を評価する工程と、を包含する、抗体またはその抗原結合部分の活性の改良法。
【請求項138】
前記他の特性または特徴が、他のタンパク質との非交差反応性の保存、他のヒト組織との非相互反応性の保存、エピトープ認識の保存、および生殖系列免疫グロブリン配列に密接な配列を有する抗体からなる群から選択される、請求項130、131、132、133、134、135、136、または137のいずれか1項に記載の方法。
【請求項139】
ヒトIL−12が検出されるように、IL−12と請求項1〜52、74〜83、および87のいずれか1項に記載のヒトIL−12と抗体またはその抗原結合部分とを接触させる工程を包含する、ヒトIL−12の検出法。
【請求項140】
前記ヒトIL−12がin vitroで検出される、請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記ヒトIL−12が診断目的で生体サンプル中で検出される、請求項139に記載の方法。
【請求項142】
治療における請求項1〜52、74〜83、および87のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分の使用。
【請求項143】
IL−12活性が有害である障害の治療用の薬物製造における請求項1〜52、74〜83、および87のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合部分の使用。
【請求項144】
前記障害が、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、若年型慢性関節炎、ライム関節炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、脊椎関節症、強直性脊椎炎、全身性紅斑性狼瘡、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、多発性硬化症、インスリン依存性糖尿病、甲状腺炎、喘息、アレルギー性疾患、乾癬、皮膚炎、強皮症、甲状腺炎、移植片対宿主疾患、臓器移植拒絶、臓器移植に関連する急性もしくは慢性免疫疾患、サルコイドーシス、アテローム性動脈硬化症、血管内凝固症候群、川崎病、グレーブス病、ネフローゼ症候群、慢性疲労症候群、結節性多発性動脈炎、ヴェグナー肉芽腫症、ヘーノホ−シェーンライン紫斑病、腎臓の微視的脈管炎、慢性滑動性肝炎、シェーグレン症候群、ブドウ膜炎、敗血症、敗血症性ショック、敗血症症候群、成人呼吸窮迫症候群、悪液質、感染症、寄生虫症、後天性免疫不全症候群、急性横断性脊髄炎、重症筋無力症、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、原発性胆汁性肝硬変、線維性肺疾患、溶血性貧血、悪性腫瘍、心不全、および心筋梗塞からなる群から選択される、請求項143に記載の使用。
【請求項145】
前記障害がクローン病である、請求項143に記載の使用。
【請求項146】
前記障害が多発性硬化症である、請求項143に記載の使用。
【請求項147】
前記障害が慢性関節リウマチである、請求項143に記載の使用。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図2E】
image rotate

【図2F】
image rotate

【図2G】
image rotate

【図2H】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−10702(P2012−10702A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−161258(P2011−161258)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【分割の表示】特願2000−606632(P2000−606632)の分割
【原出願日】平成12年3月24日(2000.3.24)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】