説明

ヒトIL−23抗原結合タンパク質

ヒトIL−23タンパク質に結合する抗原結合タンパク質を提供する。該抗原結合タンパク質をコードする核酸、ベクター、および該タンパク質をコードする細胞、ならびに診断および療法目的のためのIL−23抗原結合タンパク質の使用もまた提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、以下:
a)表3に示すようなCDRH1から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRH1;
b)表3に示すようなCDRH2から3のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならないCDRH2;
c)表3に示すようなCDRH3から3のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならないCDRH3;
からなる群より選択されるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む少なくとも1つの重鎖可変領域を含み;そして、以下:
d)表3に示すようなCDRL1から3のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならないCDRL1;
e)表3に示すようなCDRL2から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL2;
f)表3に示すようなCDRL3から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL3;
からなる群より選択されるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む少なくとも1つの軽鎖可変領域を含む、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項2】
請求項1の単離抗原結合タンパク質であって、以下:
a)表3に示すようなCDRH1から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRH1;
b)表3に示すようなCDRH2から2のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならないCDRH2;
c)表3に示すようなCDRH3から2のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならないCDRH3;
からなる群より選択されるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む少なくとも1つの重鎖可変領域を含み;そして、以下:
d)表3に示すようなCDRL1から2のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならないCDRL1;
e)表3に示すようなCDRL2から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL2;
f)表3に示すようなCDRL3から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL3;
からなる群より選択されるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む少なくとも1つの軽鎖可変領域もまた含む、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項3】
請求項1の単離抗原結合タンパク質であって、以下:
a)表3に示すようなCDRH1から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRH1;
b)表3に示すようなCDRH2から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRH2;
c)表3に示すようなCDRH3から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRH3;
からなる群より選択されるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む少なくとも1つの重鎖可変領域を含み;そして、以下:
d)表3に示すようなCDRL1から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL1;
e)表3に示すようなCDRL2から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL2;
f)表3に示すようなCDRL3から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならないCDRL3;
からなる群より選択されるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む少なくとも1つの軽鎖可変領域もまた含む、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項4】
a)配列番号129のCDRH1、配列番号132のCDRH2、配列番号136のCDRH3、ならびに配列番号123のCDRL1、配列番号81のCDRL2、および配列番号76のCDRL3を有する抗原結合タンパク質;
b)配列番号131のCDRH1、配列番号134のCDRH2、配列番号137のCDRH3、ならびに配列番号124のCDRL1、配列番号126のCDRL2および配列番号128のCDRL3を有する抗原結合タンパク質;
c)a)配列番号130のCDRH1、配列番号133のCDRH2、配列番号99のCDRH3、ならびに配列番号68のCDRL1、配列番号69のCDRL2、および配列番号67のCDRL3を有する抗原結合タンパク質;ならびに
d)配列番号91のCDRH1、配列番号135のCDRH2、配列番号138のCDRH3、ならびに配列番号125のCDRL1、配列番号127のCDRL2、および配列番号64のCDRL3を有する抗原結合タンパク質;
からなる群より選択される、IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質。
【請求項5】
配列番号91、94、97、100、および103からなる群より選択されるCDRH1;
配列番号92、95、98、101、104、107、および110からなる群より選択されるCDRH2;
配列番号93、96、99、102、および105からなる群より選択されるCDRH3;
配列番号62、65、68、71、および74からなる群より選択されるCDRL1;
配列番号63、66、69、72、75、および78からなる群より選択されるCDRL2;ならびに
配列番号64、67、70および73からなる群より選択されるCDRL3;
を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項6】
配列番号91、106、109、112、および115からなる群より選択されるCDRH1;
配列番号113、116、118、120、121、および122からなる群より選択されるCDRH2;
配列番号108、111、114、117、および119からなる群より選択されるCDRH3;
配列番号77、80、83、85、86、87、88、89および90からなる群より選択されるCDRL1;
配列番号81であるCDRL2;ならびに
配列番号76、79、82および84からなる群より選択されるCDRL3;
を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項7】
IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって:
a)配列番号31のアミノ酸残基31〜35、50〜65および99〜113を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号1のアミノ酸残基23〜36、52〜58および91〜101を含む軽鎖可変領域;
b)配列番号34のアミノ酸残基31〜35、50〜65および99〜110を含む重鎖可変領域、ならびに配列番号36のアミノ酸残基31〜35、50〜66および99〜110を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号4のアミノ酸残基23〜36、52〜62および97〜105を含む軽鎖可変領域;
c)配列番号38のアミノ酸残基31〜35、50〜66および99〜114を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号7のアミノ酸残基23〜34、50〜61および94〜106を含む軽鎖可変領域;
d)配列番号40のアミノ酸残基31〜35、50〜66および99〜114を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号9のアミノ酸残基24〜34、50〜56および94〜106を含む軽鎖可変領域;
e)配列番号42のアミノ酸残基31〜35、50〜66および99〜114を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号11のアミノ酸残基23〜34、50〜61および94〜106を含む軽鎖可変領域;
f)配列番号44のアミノ酸残基31〜35、50〜65および98〜107を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号13のアミノ酸残基24〜34、50〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域;
g)配列番号46または153のアミノ酸残基31〜37、52〜67および100〜109を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号15のアミノ酸残基24〜34、50〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域;
h)配列番号48のアミノ酸残基31〜37、52〜67および100〜109を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号17のアミノ酸残基24〜34、50〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域;
i)配列番号50のアミノ酸残基31〜37、52〜67および101〜109を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号19のアミノ酸残基24〜34、50〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域;
j)配列番号52のアミノ酸残基31〜35、50〜65および98〜107を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号21のアミノ酸残基24〜34、50〜56および98〜107を含む軽鎖可変領域;
k)配列番号54のアミノ酸残基31〜37、52〜67および100〜109を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号23のアミノ酸残基24〜34、50〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域;
l)配列番号56のアミノ酸残基31〜37、52〜67および100〜109を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号25のアミノ酸残基24〜34、50〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域;ならびに
m)配列番号58のアミノ酸残基31〜37、52〜57および100〜109を含む重鎖可変領域;ならびに
配列番号27のアミノ酸残基24〜34、500〜56および89〜97を含む軽鎖可変領域
からなる群より選択される、少なくとも1つの重鎖可変領域および少なくとも1つの軽鎖可変領域を含む、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項8】
少なくとも1つの重鎖可変領域および少なくとも1つの軽鎖可変領域を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項9】
少なくとも2つの重鎖可変領域および少なくとも2つの軽鎖可変領域を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項10】
重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、重鎖可変領域配列が、表2に示すような重鎖可変領域配列から13のアミノ酸置換、付加および/または欠失より多く異ならず;そして軽鎖可変領域配列が、表1に示すような軽鎖可変領域配列から13のアミノ酸置換、付加および/または欠失より多く異ならない、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項11】
重鎖可変領域配列が、表2に示すような重鎖可変領域配列から11のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項12】
重鎖可変領域配列が、表2に示すような重鎖可変領域配列から5のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項13】
重鎖可変領域配列が、表2に示すような重鎖可変領域配列から2のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項14】
重鎖可変領域配列が、表2に示すような重鎖可変領域配列から1のアミノ酸置換、挿入または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項15】
軽鎖可変領域配列が、表1に示すような軽鎖可変領域配列から7のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項16】
軽鎖可変領域配列が、表1に示すような軽鎖可変領域配列から4のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項17】
軽鎖可変領域配列が、表1に示すような軽鎖可変領域配列から2のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項18】
軽鎖可変領域配列が、表1に示すような軽鎖可変領域配列から1のアミノ酸置換、挿入および/または欠失より多く異ならない、請求項10の単離抗原結合タンパク質。
【請求項19】
a)配列番号140の重鎖可変領域および配列番号30の軽鎖可変領域;
b)配列番号141の重鎖可変領域および配列番号61の軽鎖可変領域;
c)配列番号142の重鎖可変領域および配列番号4の軽鎖可変領域;ならびに
d)配列番号143の重鎖可変領域および配列番号139の軽鎖可変領域;
からなる群より選択される、IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質。
【請求項20】
配列番号31、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56および58に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域;ならびに
配列番号1、4、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25および27に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域;
を含む、IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質。
【請求項21】
配列番号31、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56および58に対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域;ならびに
配列番号1、4、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25および27に対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域;
を含む、請求項20の単離抗原結合タンパク質。
【請求項22】
配列番号31、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56および58に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域;ならびに
配列番号1、4、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25および27に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域;
を含む、請求項20の単離抗原結合タンパク質。
【請求項23】
配列番号31、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56および58に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域;ならびに
配列番号1、4、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25および27に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域;
を含む、請求項20の単離抗原結合タンパク質。
【請求項24】
配列番号44、46、48、50、52、54、56、58および153からなる群より選択される、重鎖可変領域;ならびに
配列番号13、15、17、19、21、23、25および27からなる群より選択される、軽鎖可変領域;
を含む、請求項20の単離抗原結合タンパク質。
【請求項25】
配列番号31、34、36、38、40および42からなる群より選択される、重鎖可変領域;ならびに
配列番号1、4、7、9および11からなる群より選択される、軽鎖可変領域;
を含む、請求項20の単離抗原結合タンパク質。
【請求項26】
a)配列番号31の重鎖可変領域および配列番号1の軽鎖可変領域;
b)配列番号34または36の重鎖可変領域および配列番号4の軽鎖可変領域;
c)配列番号38の重鎖可変領域および配列番号7の軽鎖可変領域;
d)配列番号40の重鎖可変領域および配列番号9の軽鎖可変領域;
e)配列番号42の重鎖可変領域および配列番号11の軽鎖可変領域;
f)配列番号44の重鎖可変領域および配列番号13の軽鎖可変領域;
g)配列番号46または153の重鎖可変領域および配列番号15の軽鎖可変領域;
h)配列番号48の重鎖可変領域および配列番号17の軽鎖可変領域;
i)配列番号50の重鎖可変領域および配列番号19の軽鎖可変領域;
j)配列番号52の重鎖可変領域および配列番号21の軽鎖可変領域;
k)配列番号54の重鎖可変領域および配列番号23の軽鎖可変領域;
l)配列番号56の重鎖可変領域および配列番号25の軽鎖可変領域;
m)配列番号58の重鎖可変領域および配列番号27の軽鎖可変領域;
からなる群より選択される重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、IL−23に結合する単離抗原結合タンパク質。
【請求項27】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際に形成されるカバードパッチ(covered patch)が、配列番号15の残基接触30、31、32、49、50、52、53、56、92および94を含み、前記残基接触が、溶媒曝露表面積によって決定されるように10Åより大きいかまたは10Åに等しい差分値を有する、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項28】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際に形成されるカバードパッチが、配列番号46の残基接触31〜35、54、58〜60、66、および101〜105を含み、前記残基接触が、溶媒曝露表面積によって決定されるように10Åより大きいかまたは10Åに等しい差分値を有する、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項29】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際に形成されるカバードパッチが、配列番号1の残基接触31〜34、51、52、55、68、93および98を含み、前記残基接触が、溶媒曝露表面積によって決定されるように10Åより大きいかまたは10Åに等しい差分値を有する、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項30】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際に形成されるカバードパッチが、配列番号31の残基接触1、26、28、31、32、52、53、59、76、101、102および104〜108を含み、前記残基接触が、溶媒曝露表面積によって決定されるように10Åより大きいかまたは10Åに等しい差分値を有する、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項31】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、X線結晶学によって決定されるように、前記抗原結合タンパク質が、配列番号46の残基32〜35、54、58〜60、66、および101〜105から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項32】
請求項31記載の単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、前記抗原結合タンパク質が、配列番号46の残基31〜35、54、56、58〜60、66、および101〜105から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項33】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、X線結晶学によって決定されるように、前記抗原結合タンパク質が、配列番号15の残基30〜32、49、52、53、91〜94および96から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項34】
請求項33記載の単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、前記抗原結合タンパク質が、配列番号15の残基30〜32、49、50、52、53、56、91〜94および96から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項35】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、X線結晶学によって決定されるように、前記抗原結合タンパク質が、配列番号31の残基26〜28、31、53、59、102および104〜108から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項36】
請求項35記載の単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、前記抗原結合タンパク質が、配列番号31の残基1、26〜28、30〜32、52、53、59、100および102〜108から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項37】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、X線結晶学によって決定されるように、前記抗原結合タンパク質が、配列番号1の残基31〜34、51、52、55、68および93から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項38】
請求項37記載の単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、前記抗原結合タンパク質が、配列番号1の残基29、31〜34、51、52、55、68、93および100から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項39】
抗体である、請求項1、4、7、10、19、20、26〜31、33、35または37の単離抗原結合タンパク質。
【請求項40】
前記抗体が、モノクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、多重特異性抗体、またはその抗体断片である、請求項39の単離抗原結合タンパク質。
【請求項41】
前記抗体断片が、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)断片、Fv断片、ディアボディ、または一本鎖抗体分子である、請求項40の単離抗原結合タンパク質。
【請求項42】
ヒト抗体である、請求項40の単離抗原結合タンパク質。
【請求項43】
モノクローナル抗体である、請求項40の単離抗原結合タンパク質。
【請求項44】
IgG1型、IgG2型、IgG3型またはIgG4型のものである、請求項39の単離抗原結合タンパク質。
【請求項45】
IgG1型またはIgG2型のものである、請求項44の単離抗原結合タンパク質。
【請求項46】
請求項1、4、7、10、19、20または26の抗原結合タンパク質をコードする、単離核酸分子。
【請求項47】
少なくとも1つの重鎖可変領域が、配列番号32、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59および152からなる群より選択される単離核酸分子によってコードされ、そして少なくとも1つの軽鎖可変領域が、配列番号2、5、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、および28からなる群より選択される単離核酸分子によってコードされる、請求項46の単離核酸分子。
【請求項48】
前記核酸分子が制御配列に調節可能であるように連結されている、請求項47記載の核酸分子。
【請求項49】
請求項46記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項50】
請求項46記載の核酸分子を含む宿主細胞。
【請求項51】
請求項49記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項52】
請求項47の核酸分子断片またはその相補体である、ハイブリダイゼーション・プローブ、PCRプライマーまたは配列決定プライマーとして使用するのに十分な単離ポリヌクレオチド。
【請求項53】
前記抗原結合タンパク質を分泌する宿主細胞から、前記抗原結合タンパク質を調製する工程を含む、請求項1、4、7、10、19、20または26の抗原結合タンパク質を作製する方法。
【請求項54】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際に形成されるカバードパッチが、配列番号145に記載するようなヒトIL−23p19サブユニットの残基46〜58内の残基接触、残基112〜120内の残基接触、および残基155〜163内の残基接触を含み、前記残基接触が、溶媒曝露表面積によって決定されるように10Åより大きいかまたは10Åに等しい差分値を有する、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項55】
請求項54記載の単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際に形成されるカバードパッチが、配列番号147に記載するようなヒトIL−23p40サブユニットの残基121〜125内の残基接触をさらに含み、前記残基接触が、溶媒曝露表面積によって決定されるように10Åより大きいかまたは10Åに等しい差分値を有する、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項56】
ヒトIL−23に結合する単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、X線結晶学によって決定されるように、前記抗原結合タンパク質が、配列番号145に記載するようなヒトIL−23p19サブユニットの残基46〜58内の残基、残基112〜123内の残基、および残基155〜163内の残基から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項57】
請求項56記載の単離抗原結合タンパク質であって、前記抗原結合タンパク質がヒトIL−23に結合した際、X線結晶学によって決定されるように、前記抗原結合タンパク質が、配列番号147に記載するようなヒトIL−23p40サブユニットの残基121〜125内の残基から5Åまたはそれ未満である、前記単離抗原結合タンパク質。
【請求項58】
a)ヒトIL−23活性を減少させる特性;
b)炎症促進性サイトカインの産生を減少させる特性;
c)≦5x10−8MのKでヒトIL−23に結合する特性;
d)≦5x10−6 1/sのKoff速度を有する特性;および
e)≦400pMのIC50を有する特性;
からなる群より選択される少なくとも1つの特性を有する、請求項1、4、7、10、19、20、26〜31、33、35、37、54または56の単離抗原結合タンパク質。
【請求項59】
請求項1、4、7、10、19、20または26の少なくとも1つの抗原結合タンパク質および薬学的に許容されうる賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項60】
標識基またはエフェクター基をさらに含む、請求項59の薬学的組成物。
【請求項61】
前記標識基が、同位体標識、磁気標識、レドックス活性部分、光学色素、ビオチン化基および二次レポーターによって認識されることがあらかじめ決定されたポリペプチド・エピトープからなる群より選択される、請求項60の薬学的組成物。
【請求項62】
前記エフェクター基が、放射性同位体、放射性核種、毒素、療法基および化学療法基からなる群より選択される、請求項60の薬学的組成物。
【請求項63】
前記抗原結合タンパク質が、標識基にカップリングしている、請求項60の単離抗原結合タンパク質。
【請求項64】
患者において、IL−23に関連する状態を治療するかまたは防止するための方法であって、こうした方法を必要とする患者に、請求項1、4、7、10、19、20または26の少なくとも1つの単離抗原結合タンパク質の有効量を投与する工程を含む、前記方法。
【請求項65】
状態が、炎症性障害、リウマチ性障害、自己免疫障害、腫瘍学的障害および胃腸障害からなる群より選択される、請求項64の方法。
【請求項66】
状態が、多発性硬化症、関節リウマチ、癌、乾癬、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデス、乾癬性関節炎、自己免疫心筋炎;1型糖尿病および強直性脊椎炎からなる群より選択される、請求項65の方法。
【請求項67】
単離抗原結合タンパク質が、単独で、または併用療法として投与される、請求項64の方法。
【請求項68】
請求項1、4、7、10、19、20または26の少なくとも1つの抗原結合タンパク質の有効量を投与する工程を含む、患者においてIL−23活性を減少させる方法。
【請求項69】
前記IL−23活性が炎症促進性サイトカインの産生を誘導することである、請求項68のIL−23活性を減少させる方法。

【図1A】
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【図1B】
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【公表番号】特表2013−507991(P2013−507991A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−536968(P2012−536968)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/054148
【国際公開番号】WO2011/056600
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(500203709)アムジェン インコーポレイテッド (76)
【Fターム(参考)】