説明

ヒドラゾン誘導体

一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物


(式中、Rは、水素原子、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基等を意味する。Rは、水素原子、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基等を意味する。Rは、水素原子等を、Arは、芳香族炭化水素等から誘導される2価の基を意味する。Xは、単結合、置換基を有することもある直鎖状または分枝状の炭素数1〜3のアルキレン基等を意味する。Gは、ハロゲン原子、飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基等を意味する。)、および該化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を含むアミロイド蛋白質もしくはアミロイド様蛋白の凝集および/または沈着阻害剤。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物

(式中、RおよびRは、各々独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルケニル基、ハロゲノアルキニル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N−ヒドロキシアルキルカルバモイル基、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環基、置換基を有することもあるアリールアルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の複素環アルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環アルケニル基を意味し、置換基は以下の群(A)から選ばれる1個または同一もしくは異なった2〜3個を意味する。
群(A):
ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシアルコキシ基、アルコキシカルボニルアルコキシ基、アラルキルオキシ基、N−アルキルアミノアルキルカルボニル基、N,N−ジアルキルアミノアルキルカルボニル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルコキシ基、モルホリノカルボニルアルコキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アミノスルホニル基、N−アルキルアミノスルホニル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニル基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、テトラゾリル基、トリアルキルスズ基、トリアルキルシリル基、アミノスルホニルアルキル基、N−アルキルアミノスルホニルアルキル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニルアルキル基、アラルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、N−アルキルアミノスルホニルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノスルホニルアミノ基、N−アルキルアミノアシルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノアシルアミノ基、
次式(II)で表される基

(基中、Aは、単結合またはハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキレン基を意味する。Yは、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基を意味する。
上の置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲノアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルボニルアミノ基およびN−アルキル−N−アルコキシカルボニルアミノアルキル基から選ばれる1個または同一もしくは異なった2〜3個を意味する。)、
次式(III)で表される基

(基中、Aは、単結合、ハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキレン基、ハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6の−O−アルキレン基(ただし、アルキレン基は基中のカルボニル基に結合する)を意味する。Yは、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基を意味する。
上の置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲノアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルボニルアミノ基およびN−アルキル−N−アルコキシカルボニルアミノアルキル基から選ばれる1個または同一もしくは異なった2〜3個を意味する。)、
次式(IV)で表される基

(基中、Aは、単結合、ハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキレン基、ハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6の−O−アルキレン基(ただし、アルキレン基は基中の窒素原子に結合する)またはハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6の−(C=O)−アルキレン基(ただし、アルキレン基は基中の窒素原子に結合する)を意味する。
およびRは、各々独立して、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲノアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、N−アルキルアミノスルホニル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニル基、N−アルキルアミノアルキルカルボニル基、N,N−ジアルキルアミノアルキルカルボニル基、アルキルジフェニルシリルオキシアルキル基を意味する。)および
次式(V)で表される基、

(基中、Aは、単結合、ハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキレン基またはハロゲン原子もしくは水酸基で置換されることもある直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6の−O−アルキレン基(ただし、アルキレン基はカルボニル基に結合する)を意味する;
およびRは、各々独立して、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲノアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、N−アルキルアミノスルホニル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニル基、N−アルキルアミノアルキルカルボニル基、N,N−ジアルキルアミノアルキルカルボニル基、アルキルジフェニルシリルオキシアルキル基を意味する。);
は、水素原子、置換基を有することもあるアルキル基、アシル基またはアルコキシカルボニル基を意味する;
Arは、芳香族炭化水素、飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環から誘導される2価の基を意味し、群(B)から選ばれる1個または同一もしくは異なった2〜3個の置換基を有してもよい。
群(B):
ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノアルキル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、アルキルアミノ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、メルカプト基、アルキルチオ基、アミノスルホニル基、N−アルキルアミノスルホニル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニル基、スルホ基、トリアルキルスズ基、およびトリアルキルシリル基;
Xは、単結合、置換基を有することもある直鎖状または分枝状の炭素数1〜3のアルキレン基、置換基を有することもある直鎖状または分枝状の炭素数1〜3のアルケニレン基、置換基を有することもある直鎖状または分枝状の炭素数1〜3のアルキニレン基またはカルボニル基を意味する;
Gは、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルケニル基、ハロゲノアルキニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環基を意味し、置換基は以下の群(C)から選ばれる1個または同一もしくは異なった2〜3個の置換基を意味する。
群(C):
ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノアルキル基、ハロゲノアルケニル基、ハロゲノアルコキシ基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、メルカプト基、アルキルチオ基、アミノスルホニル基、N−アルキルアミノスルホニル基、N,N−ジアルキルアミノスルホニル基、オキソ基、トリアルキルスズ基、およびトリアルキルシリル基。
【請求項2】
およびRが、各々独立して、水素原子、アルキル基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲノアルケニル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、N−ヒドロキシアルキルカルバモイル基、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環基である請求の範囲1記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項3】
が、水素原子である請求の範囲1または2に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項4】
Arが、フェニレン基である請求の範囲1〜3のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項5】
Xが、単結合または置換基を有することもある直鎖状または分枝状の炭素数1〜3のアルキレン基である請求の範囲1〜4のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項6】
Gが、ハロゲン原子、ハロゲノアルケニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、N,N−ジアルキルアミノ基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環基である請求の範囲1〜5のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項7】
置換基R、R、R、ArまたはGのいずれかが放射線放出核種で標識されている請求の範囲1〜6のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項8】
放射線放出核種が、放射性ヨウ素原子である請求の範囲7記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物。
【請求項9】
請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物からなる医薬。
【請求項10】
請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物と医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項11】
請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を含むアミロイド蛋白質もしくはアミロイド様蛋白の凝集および/または沈着阻害剤。
【請求項12】
請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を含むコンフォメーション病の予防および/または治療剤。
【請求項13】
請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を含むアミロイドが蓄積することに起因する疾患の予防および/または治療剤。
【請求項14】
請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を含むアルツハイマー病、ダウン症候群、クロイツフェルト・ヤコブ病、II型糖尿病、透析アミロイドーシス、AAアミロイドーシス、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、マックス・ウエルズ症候群、限局性心房性アミロイド、甲状腺髄様癌、皮膚アミロイドーシス、限局性結節性アミロイドーシス、ALアミロイドーシス、AHアミロイドーシス、家族性アミロイドポリニューロパチー、老人性全身性アミロイドーシス、脳血管アミロイドーシス、家族性地中海熱、パーキンソン病、タウオパチー、ALS、CAGリピート病の予防および/または治療剤。
【請求項15】
請求の範囲7または8に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を含む放射性診断薬。
【請求項16】
請求の範囲1に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする、コンフォメーション病の予防および/または治療方法。
【請求項17】
請求の範囲1に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする、アミロイドが蓄積することに起因する疾患の予防および/または治療方法。
【請求項18】
請求の範囲1に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする、アルツハイマー病、ダウン症候群、クロイツフェルト・ヤコブ病、II型糖尿病、透析アミロイドーシス、AAアミロイドーシス、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、マックス・ウエルズ症候群、限局性心房性アミロイド、甲状腺髄様癌、皮膚アミロイドーシス、限局性結節性アミロイドーシス、ALアミロイドーシス、AHアミロイドーシス、家族性アミロイドポリニューロパチー、老人性全身性アミロイドーシス、脳血管アミロイドーシス、家族性地中海熱、パーキンソン病、タウオパチー、ALS、CAGリピート病の予防および/または治療方法。
【請求項19】
請求の範囲7に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を投与し、放射線放出核種を検出することを特徴とする、アミロイドの蓄積を診断する方法。
【請求項20】
コンフォメーション病の予防および/または治療剤を製造するための、請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物の使用。
【請求項21】
アミロイドが蓄積することに起因する疾患の予防および/または治療剤を製造するための、請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物の使用。
【請求項22】
アルツハイマー病、ダウン症候群、クロイツフェルト・ヤコブ病、II型糖尿病、透析アミロイドーシス、AAアミロイドーシス、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、マックス・ウエルズ症候群、限局性心房性アミロイド、甲状腺髄様癌、皮膚アミロイドーシス、限局性結節性アミロイドーシス、ALアミロイドーシス、AHアミロイドーシス、家族性アミロイドポリニューロパチー、老人性全身性アミロイドーシス、脳血管アミロイドーシス、家族性地中海熱、パーキンソン病、タウオパチー、ALS、CAGリピート病の予防および/または治療剤を製造するための、請求の範囲1〜8のいずれか1項に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物の使用。
【請求項23】
放射性診断薬の製造のための、請求の範囲7または8に記載の一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物の使用。

【国際公開番号】WO2004/087641
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【発行日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−504262(P2005−504262)
【国際出願番号】PCT/JP2004/004607
【国際出願日】平成16年3月31日(2004.3.31)
【出願人】(000002831)第一製薬株式会社 (129)
【Fターム(参考)】