ヒドロキシ脂肪酸化合物並びに疾患治療及び診断のためのその使用
式(I)の化合物:[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]。そのような化合物は、対象において、炎症、炎症性障害及びがんを検出するために有用であり、これらの状態の治療及び/又は予防を包含する治療的用途においても使用され得る。したがって、医薬組成物、組合せ及び補給剤、並びに記載した化合物を使用する治療方法についても記載されている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]。
【請求項2】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
下記構造群:
【化2】
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
下記構造の化合物D046−124:
【化3】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
対象において、結腸直腸がん(CRC)を治療又は予防するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化4】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象においてCRCを治療又は予防する方法。
【請求項7】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
化合物が下記構造群:
【化5】
から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
化合物が下記構造のD046−124:
【化6】
である、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
対象において、腫瘍の成長を阻害するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化7】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象において腫瘍成長を阻害する方法。
【請求項12】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
化合物が下記構造群:
【化8】
から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
化合物が下記構造のD046−124:
【化9】
である、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
対象において、前記対象において胃腸(GI)障害を治療、予防又は緩和するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化10】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象において前記GI障害を治療又は予防する方法。
【請求項17】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
化合物が下記構造群:
【化11】
から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
化合物が下記構造のD046−124:
【化12】
である、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
それを必要とする対象において、炎症及び/又は炎症に関係する障害を予防するのに有効な量で、式(I)の化合物:
【化13】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象において前記炎症及び/又は炎症に関係する障害を治療又は予防する方法。
【請求項22】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
化合物が下記構造群:
【化14】
から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
化合物が下記構造のD046−124:
【化15】
である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
対象において水酸化多価不飽和超長鎖脂肪酸(hPULCFA)欠乏障害(hPDD)を治療又は予防するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化16】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象においてhPDDを治療又は予防する方法。
【請求項27】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
化合物が下記構造群:
【化17】
から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項30】
化合物が下記構造のD046−124:
【化18】
である、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
投与される化合物の量が、hPULCFAレベルを上昇させ又は修復するのに有効なものである、請求項26〜30のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
a)対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化19】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップと、
c)前記増加又は減少を、前記対象のCRC健康状態若しくは健康状態における変化を診断するために、又は前記対象においてCRC若しくはCRCのリスクを診断するために使用するステップと
を含む、前記対象のCRC健康状態若しくは健康状態における変化を診断するための、又は前記対象においてCRC若しくはCRCのリスクを診断するための方法。
【請求項33】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
化合物が下記構造群:
【化20】
から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
a)対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化21】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップと、
c)前記増加又は減少を、前記対象においてhPDDを診断するために使用するステップと
を含む、前記対象においてhPULCFA欠乏障害(hPDD)を診断する方法。
【請求項39】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
化合物が下記構造群:
【化22】
から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において、正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
a)対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化23】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップと、
c)前記増加又は減少を、前記対象において炎症又は炎症性疾患を診断するために使用するステップと
を含む、炎症又は炎症性疾患を診断する方法。
【請求項45】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
化合物が下記構造群:
【化24】
から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項48】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において、正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
炎症が、IBD、クローン病及び/若しくは結腸炎から選択されるGI障害によって引き起こされる、又は炎症性疾患がそれらを包含する、請求項44〜49のいずれかに記載の方法。
【請求項51】
a)抗炎症薬で治療される対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化25】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップとを含み、
ここで、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少が、前記対象において前記抗炎症薬によって引き起こされる効果を示す、
前記抗炎症薬の効果をモニターする方法。
【請求項52】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
化合物が下記構造群:
【化26】
から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において、正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
抗炎症薬で治療される対象が、炎症及び/又は炎症性状態若しくは疾患を有する、請求項51〜56のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
検出剤で標識された、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
検出剤で標識された、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はそのいずれか2以上の混合物を含む基準物質。
【請求項60】
検出剤が、インビトロ又はインビボにおける検出を可能にする、安定同位体若しくは放射性同位体、酵素、又はタンパク質である、請求項59に記載の基準物質。
【請求項61】
請求項59又は60に記載の基準物質と、分析物を定量化するため、又は診断検査を実施するための取扱説明書とを含むキット。
【請求項62】
薬学的に許容される担体又は賦形剤と、式(I)の化合物:
【化27】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
とを含む医薬組成物。
【請求項63】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
化合物が下記構造群:
【化28】
から選択される、請求項62に記載の組成物。
【請求項66】
下記構造の化合物D046−124:
【化29】
である、請求項62に記載の組成物。
【請求項67】
式(I):
【化30】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
によって定義されるとおりの2以上の化合物を含む組合せ。
【請求項68】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項67に記載の組合せ。
【請求項69】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項67に記載の組合せ。
【請求項70】
2以上の化合物が下記構造群:
【化31】
から選択される、請求項67に記載の組合せ。
【請求項71】
医薬組合せ、栄養補給剤、栄養補助食品又は機能性食品として製剤化される、請求項67に記載の組合せ。
【請求項72】
対象において結腸直腸がん(CRC)を治療又は予防するための、下記構造:
【化32】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項73】
対象において結腸直腸がん(CRC)を治療又は予防するための薬剤の製造のための、以下の式(I)で示される下記構造:
【化33】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項74】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項72又は73に記載の使用。
【請求項75】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項74に記載の使用。
【請求項76】
化合物が下記構造群:
【化34】
から選択される、請求項72又は73に記載の使用。
【請求項77】
化合物が下記構造のD046−124:
【化35】
である、請求項72又は73に記載の使用。
【請求項78】
対象において腫瘍の成長を阻害するための、下記構造:
【化36】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項79】
対象において腫瘍の成長を阻害するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化37】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項80】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項78又は79に記載の使用。
【請求項81】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項80に記載の使用。
【請求項82】
化合物が下記構造群:
【化38】
から選択される、請求項78又は79に記載の使用。
【請求項83】
化合物が下記構造のD046−124:
【化39】
である、請求項78又は79に記載の使用。
【請求項84】
対象において胃腸(GI)障害を治療又は予防するための、下記構造:
【化40】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項85】
対象において胃腸(GI)障害を治療又は予防するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化41】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項86】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項87】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項86に記載の使用。
【請求項88】
化合物が下記構造群:
【化42】
から選択される、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項89】
化合物が下記構造のD046−124:
【化43】
である、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項90】
それを必要とする対象において炎症及び/又は炎症に関係する障害を治療又は予防するための、下記構造:
【化44】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項91】
それを必要とする対象において炎症及び/又は炎症に関係する障害を治療又は予防するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化45】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項92】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項90又は91に記載の使用。
【請求項93】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項92に記載の使用。
【請求項94】
化合物が下記構造群:
【化46】
から選択される、請求項90又は91に記載の使用。
【請求項95】
化合物が下記構造のD046−124:
【化47】
である、請求項90又は91に記載の使用。
【請求項96】
対象において水酸化多価不飽和超長鎖脂肪酸(hPULCFA)欠乏障害(hPDD)を治療又は予防するための、下記構造:
【化48】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項97】
対象において水酸化多価不飽和超長鎖脂肪酸(hPULCFA)欠乏障害(hPDD)を治療又は予防するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化49】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項98】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項96又は97に記載の使用。
【請求項99】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項98に記載の使用。
【請求項100】
化合物が下記構造群:
【化50】
から選択される、請求項96又は97に記載の使用。
【請求項101】
化合物が下記構造のD046−124:
【化51】
である、請求項96又は97に記載の使用。
【請求項102】
化合物が、hPULCFAレベルを上昇させ又は修復するのに有効な量で投与するためのものである、請求項96〜101のいずれかに記載の使用。
【請求項103】
【化52】
からなる群から選択される化合物。
【請求項104】
化合物D046−124:
【化53】
(D046-124)
の合成における、
【化54】
からなる群から選択される中間体。
【請求項105】
化合物D046−124:
【化55】
(D046-124)
を調製するための方法であって、
(i)式(II)の化合物:
【化56】
(II)
と式(III)の化合物:
【化57】
(III)
とを、式(IV)の化合物:
【化58】
(IV)
を生成するための条件下で反応させるステップと、
(ii)TBDPS基を除去して式(V)の化合物:
【化59】
(V)
を生成するステップと、
(iii)前記式(V)の化合物と式(VI)の化合物:
【化60】
(VI)
とを、式(VII)の化合物:
【化61】
(VII)
を生成するための条件下で反応させるステップと、
(iv)前記式(VII)の化合物を触媒と、式(VIII)の化合物:
【化62】
(VIII)
を生成するための条件下で反応させるステップと、
(v)前記式(VIII)の化合物の末端エステル官能基を加水分解してカルボン酸基とし、それによって表題化合物を生成するステップと
を含む方法。
【請求項106】
表題化合物を単離するための1又は2以上の精製ステップをさらに含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
式(VII)の化合物を、ステップ(iv)において、Pd触媒の存在下、炭酸カルシウムと1気圧の水素下で反応させて、三重結合を二重結合へ選択的に変換し、それによって式(VIII)の化合物を生成する、請求項104に記載の方法。
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]。
【請求項2】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
下記構造群:
【化2】
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
下記構造の化合物D046−124:
【化3】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
対象において、結腸直腸がん(CRC)を治療又は予防するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化4】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象においてCRCを治療又は予防する方法。
【請求項7】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
化合物が下記構造群:
【化5】
から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
化合物が下記構造のD046−124:
【化6】
である、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
対象において、腫瘍の成長を阻害するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化7】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象において腫瘍成長を阻害する方法。
【請求項12】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
化合物が下記構造群:
【化8】
から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
化合物が下記構造のD046−124:
【化9】
である、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
対象において、前記対象において胃腸(GI)障害を治療、予防又は緩和するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化10】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象において前記GI障害を治療又は予防する方法。
【請求項17】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
化合物が下記構造群:
【化11】
から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
化合物が下記構造のD046−124:
【化12】
である、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
それを必要とする対象において、炎症及び/又は炎症に関係する障害を予防するのに有効な量で、式(I)の化合物:
【化13】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象において前記炎症及び/又は炎症に関係する障害を治療又は予防する方法。
【請求項22】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
化合物が下記構造群:
【化14】
から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
化合物が下記構造のD046−124:
【化15】
である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
対象において水酸化多価不飽和超長鎖脂肪酸(hPULCFA)欠乏障害(hPDD)を治療又は予防するのに十分な量で、式(I)の化合物:
【化16】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を投与するステップを含む、前記対象においてhPDDを治療又は予防する方法。
【請求項27】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
化合物が下記構造群:
【化17】
から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項30】
化合物が下記構造のD046−124:
【化18】
である、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
投与される化合物の量が、hPULCFAレベルを上昇させ又は修復するのに有効なものである、請求項26〜30のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
a)対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化19】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップと、
c)前記増加又は減少を、前記対象のCRC健康状態若しくは健康状態における変化を診断するために、又は前記対象においてCRC若しくはCRCのリスクを診断するために使用するステップと
を含む、前記対象のCRC健康状態若しくは健康状態における変化を診断するための、又は前記対象においてCRC若しくはCRCのリスクを診断するための方法。
【請求項33】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
化合物が下記構造群:
【化20】
から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
a)対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化21】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップと、
c)前記増加又は減少を、前記対象においてhPDDを診断するために使用するステップと
を含む、前記対象においてhPULCFA欠乏障害(hPDD)を診断する方法。
【請求項39】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
化合物が下記構造群:
【化22】
から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において、正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
a)対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化23】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップと、
c)前記増加又は減少を、前記対象において炎症又は炎症性疾患を診断するために使用するステップと
を含む、炎症又は炎症性疾患を診断する方法。
【請求項45】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
化合物が下記構造群:
【化24】
から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項48】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において、正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
炎症が、IBD、クローン病及び/若しくは結腸炎から選択されるGI障害によって引き起こされる、又は炎症性疾患がそれらを包含する、請求項44〜49のいずれかに記載の方法。
【請求項51】
a)抗炎症薬で治療される対象由来の試料を分析して、前記試料中の式(I)の化合物:
【化25】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
の量を定量するステップと、
b)前記対象試料中の定量された前記化合物の量を、1又は2以上の標準試料中の対応する前記化合物の量と比較して、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少の有無を決定するステップとを含み、
ここで、前記対象試料中の前記化合物の量における増加又は減少が、前記対象において前記抗炎症薬によって引き起こされる効果を示す、
前記抗炎症薬の効果をモニターする方法。
【請求項52】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
化合物が下記構造群:
【化26】
から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、化合物についての正確な質量強度データを得るために、質量分析によって分析され、前記正確な質量強度データが、ステップb)において、正確な質量強度における増加又は減少を特定するために、1又は2以上の標準試料から得られた対応する正確な質量強度データと比較される、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
試料が、対象由来の血液試料であり、ステップa)において、タンデム質量分析、NMR又はELISAによって分析される、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
抗炎症薬で治療される対象が、炎症及び/又は炎症性状態若しくは疾患を有する、請求項51〜56のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
検出剤で標識された、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
検出剤で標識された、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はそのいずれか2以上の混合物を含む基準物質。
【請求項60】
検出剤が、インビトロ又はインビボにおける検出を可能にする、安定同位体若しくは放射性同位体、酵素、又はタンパク質である、請求項59に記載の基準物質。
【請求項61】
請求項59又は60に記載の基準物質と、分析物を定量化するため、又は診断検査を実施するための取扱説明書とを含むキット。
【請求項62】
薬学的に許容される担体又は賦形剤と、式(I)の化合物:
【化27】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
とを含む医薬組成物。
【請求項63】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
化合物が下記構造群:
【化28】
から選択される、請求項62に記載の組成物。
【請求項66】
下記構造の化合物D046−124:
【化29】
である、請求項62に記載の組成物。
【請求項67】
式(I):
【化30】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
によって定義されるとおりの2以上の化合物を含む組合せ。
【請求項68】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項67に記載の組合せ。
【請求項69】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項67に記載の組合せ。
【請求項70】
2以上の化合物が下記構造群:
【化31】
から選択される、請求項67に記載の組合せ。
【請求項71】
医薬組合せ、栄養補給剤、栄養補助食品又は機能性食品として製剤化される、請求項67に記載の組合せ。
【請求項72】
対象において結腸直腸がん(CRC)を治療又は予防するための、下記構造:
【化32】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項73】
対象において結腸直腸がん(CRC)を治療又は予防するための薬剤の製造のための、以下の式(I)で示される下記構造:
【化33】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項74】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項72又は73に記載の使用。
【請求項75】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項74に記載の使用。
【請求項76】
化合物が下記構造群:
【化34】
から選択される、請求項72又は73に記載の使用。
【請求項77】
化合物が下記構造のD046−124:
【化35】
である、請求項72又は73に記載の使用。
【請求項78】
対象において腫瘍の成長を阻害するための、下記構造:
【化36】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項79】
対象において腫瘍の成長を阻害するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化37】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項80】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項78又は79に記載の使用。
【請求項81】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項80に記載の使用。
【請求項82】
化合物が下記構造群:
【化38】
から選択される、請求項78又は79に記載の使用。
【請求項83】
化合物が下記構造のD046−124:
【化39】
である、請求項78又は79に記載の使用。
【請求項84】
対象において胃腸(GI)障害を治療又は予防するための、下記構造:
【化40】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項85】
対象において胃腸(GI)障害を治療又は予防するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化41】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項86】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項87】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項86に記載の使用。
【請求項88】
化合物が下記構造群:
【化42】
から選択される、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項89】
化合物が下記構造のD046−124:
【化43】
である、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項90】
それを必要とする対象において炎症及び/又は炎症に関係する障害を治療又は予防するための、下記構造:
【化44】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項91】
それを必要とする対象において炎症及び/又は炎症に関係する障害を治療又は予防するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化45】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項92】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項90又は91に記載の使用。
【請求項93】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項92に記載の使用。
【請求項94】
化合物が下記構造群:
【化46】
から選択される、請求項90又は91に記載の使用。
【請求項95】
化合物が下記構造のD046−124:
【化47】
である、請求項90又は91に記載の使用。
【請求項96】
対象において水酸化多価不飽和超長鎖脂肪酸(hPULCFA)欠乏障害(hPDD)を治療又は予防するための、下記構造:
【化48】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項97】
対象において水酸化多価不飽和超長鎖脂肪酸(hPULCFA)欠乏障害(hPDD)を治療又は予防するための薬剤の製造のための、下記構造:
【化49】
(I)
[式中、Rが、炭素鎖中に少なくとも1個の二重結合を含有するヒドロキシ置換C24−C40直鎖脂肪族基を表し、前記鎖中の少なくとも1個の炭素が、ヒドロキシ基で置換されている]
を有する式(I)の化合物の使用。
【請求項98】
RがC28−C36脂肪族基である、請求項96又は97に記載の使用。
【請求項99】
鎖中の2、3又は4個の炭素がヒドロキシ基で置換されている、請求項98に記載の使用。
【請求項100】
化合物が下記構造群:
【化50】
から選択される、請求項96又は97に記載の使用。
【請求項101】
化合物が下記構造のD046−124:
【化51】
である、請求項96又は97に記載の使用。
【請求項102】
化合物が、hPULCFAレベルを上昇させ又は修復するのに有効な量で投与するためのものである、請求項96〜101のいずれかに記載の使用。
【請求項103】
【化52】
からなる群から選択される化合物。
【請求項104】
化合物D046−124:
【化53】
(D046-124)
の合成における、
【化54】
からなる群から選択される中間体。
【請求項105】
化合物D046−124:
【化55】
(D046-124)
を調製するための方法であって、
(i)式(II)の化合物:
【化56】
(II)
と式(III)の化合物:
【化57】
(III)
とを、式(IV)の化合物:
【化58】
(IV)
を生成するための条件下で反応させるステップと、
(ii)TBDPS基を除去して式(V)の化合物:
【化59】
(V)
を生成するステップと、
(iii)前記式(V)の化合物と式(VI)の化合物:
【化60】
(VI)
とを、式(VII)の化合物:
【化61】
(VII)
を生成するための条件下で反応させるステップと、
(iv)前記式(VII)の化合物を触媒と、式(VIII)の化合物:
【化62】
(VIII)
を生成するための条件下で反応させるステップと、
(v)前記式(VIII)の化合物の末端エステル官能基を加水分解してカルボン酸基とし、それによって表題化合物を生成するステップと
を含む方法。
【請求項106】
表題化合物を単離するための1又は2以上の精製ステップをさらに含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
式(VII)の化合物を、ステップ(iv)において、Pd触媒の存在下、炭酸カルシウムと1気圧の水素下で反応させて、三重結合を二重結合へ選択的に変換し、それによって式(VIII)の化合物を生成する、請求項104に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A−B】
【図5C−D】
【図6A−B】
【図6C−D】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【図87】
【図88】
【図89】
【図90】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A−B】
【図5C−D】
【図6A−B】
【図6C−D】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【図87】
【図88】
【図89】
【図90】
【公表番号】特表2013−500275(P2013−500275A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521919(P2012−521919)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001179
【国際公開番号】WO2011/011882
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(504353730)フェノメノーム ディスカバリーズ インク (16)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001179
【国際公開番号】WO2011/011882
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(504353730)フェノメノーム ディスカバリーズ インク (16)
【Fターム(参考)】
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