ビデオデータの貯蔵装置
【課題】 使用者の所望のプログラムの付加情報を含めてオーディオ/ビデオデータを貯蔵するので容易に検索できる付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵及び検索装置を提供する。
【解決手段】 TSパケットをデコーディングしてPSIパケットで使用者の所望のオーディオ/ビデオパケットに対する付加情報を読出し、これをオーディオ/ビデオパケットの特定領域に挿入して貯蔵し、付加情報を分析して検索できるようにする。従って、本発明は付加情報を抽出し、これを特定領域に挿入してオーディオ/ビデオデータを貯蔵することにより貯蔵媒体の容量を減らすことができ、特定領域に含まれた付加情報を利用して検索するので検索速度を向上させることができる。
【解決手段】 TSパケットをデコーディングしてPSIパケットで使用者の所望のオーディオ/ビデオパケットに対する付加情報を読出し、これをオーディオ/ビデオパケットの特定領域に挿入して貯蔵し、付加情報を分析して検索できるようにする。従って、本発明は付加情報を抽出し、これを特定領域に挿入してオーディオ/ビデオデータを貯蔵することにより貯蔵媒体の容量を減らすことができ、特定領域に含まれた付加情報を利用して検索するので検索速度を向上させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はデジタル放送信号を受信して貯蔵及び検索するためのデジタル放送受信機に係り、特に使用者が所望のプログラムのオーディオ/ビデオデータを貯蔵する時、そのプログラムに該当する付加情報を共に貯蔵して容易で迅速に検索できるようにする付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵及び検索装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
デジタルメディアの急速な拡散とデジタル信号処理技術の発展に伴い、地上波または衛星を用いたデジタル放送サービスが広がりつつある。一般のデジタル放送サービスはMPEG標準を基本に具現される。MPEG標準にともなうデジタル放送サービスのために、各放送チャンネルについて圧縮されたオーディオ/ビデオ情報及びプログラム情報などのプログラム仕様情報(program specifie information:以下、PSIと称する）が伝送される。このようなPSIはトランスポートストリーム(transport stream：以下、TSと称する)のパケット形態に伝送される。このような、MPEGのTSパケットは１８８バイトで構成される。そのうち４バイトはヘッダ情報であり、１８４バイトはペイロード情報である。４バイトのヘッダ情報は各パケットがどのパケットであるかを表すパケット識別情報(packet identifier：以下、PIDと称する）が含まれる。
【０００３】
また、TSパケット形態に伝送されるPSIパケットは少なくとも二つのテーブルを持つ。即ち、多重化したプログラムを構成する各プログラムのための基本ストリーム(ビデオストリーム、オーディオストリーム、またはデータストリーム）のTSパケットらを各々識別できるようにするプログラムマップテーブル(program map table：以下、PMTと称する）とPMTを識別できるようにするプログラム連係テーブル(program association table：以下、PATと称する）とを含む。PATはNIT(network information table)、SDT(service description table)、TDT(time data table)及びPMTのPIDを含み、NITはEIT(event information table）のPIDを含む。SDTパケットには放送局情報の提供者に対する情報が含まれ、TDTには放送されるプログラムの絶対時間に対する情報が含まれる。EITパケットには電子プログラムガイド(以下、EPGと称する）情報が含まれる。即ち、EPG情報は該当プログラム編成時間、タイトル、内容、プログラム分類などの各プログラムに対する情報である。また、PMTも該当プログラムのオーディオ/ビデオパケットに対するPIDを含む。オーディオ/ビデオパケットは、一般的にPES(paketized elementary stream)に存在し、オーディオ及びビデオの圧縮されたビットストリームを含む。PESのヘッダ部分には使用者のプライベートデータを挿入できる余裕空間を提供する。特に、ビデオビットストリーム内部には使用者データ領域を定義して使用者が必要とする情報を挿入できるようにするシンタックス(syntax)を提供する。
【０００４】
このような、TSパケット形態に伝送されるデジタル放送サービスにおいて特定パケットに入っている特定オーディオ/ビデオデータを貯蔵するためには該当プログラムのオーディオ/ビデオデータを含むパケットとPSIパケットを含む全てのTSパケットを単一プログラムTSパケットに貯蔵すべきである。また、このように貯蔵されたオーディオ/ビデオデータを検索するためには単一プログラムTSパケットをデコーディングする過程を行わなければならない。
【０００５】
これを図１及び図２を参照してさらに詳細に説明する。図１（Ａ）は一般的なオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図であり、図１（Ｂ）は単一プログラムTSパケットの形態を示す図である。
【０００６】
図１（Ａ）において、TSデコーダ１１はTSパケットを入力されPAT、PMT、NIT、及びEIT等の各種PSIパケットを分類する。分類されたPSIパケットは制御器１５の制御によって貯蔵媒体１６に貯蔵される。また、TSデコーダ１１は使用者が所望の特定プログラムに対するオーディオ/ビデオパケットのPID情報を利用し、入力されたTSパケットから該当オーディオ/ビデオパケットを抽出する。抽出されたオーディオ/ビデオパケットはオーディオ/ビデオパケット処理部１２へ供給される。オーディオ/ビデオパケット処理部１２は供給されるオーディオ/ビデオパケットが暗号化されていれば、逆暗号化器１３を使用して逆暗号化した後、貯蔵媒体１６に貯蔵する。制御器１５は貯蔵媒体１６に貯蔵されたPSIパケットと、使用者が選択したオーディオ/ビデオパケットを読出して単一プログラムTS生成器１４へ出力する。単一プログラムTS生成器１４は制御器１５を通じて入力される使用者が選択したプログラムのオーディオ/ビデオパケットとPSIパケットを、図１（Ｂ）に示された通り、単一プログラムTSパケットに形成して再び貯蔵媒体１６に貯蔵する。図１（Ｂ）を見れば、単一プログラムTSパケットは使用者の所望の一つのプログラムを視聴するために必要な全てのパケットを含む。即ち、オーディオパケット、ビデオパケットだけでなく、該当オーディオ/ビデオパケットに必要な全てのPSIパケット(PATパケット、PMTパケット、NITパケット、SDTパケット、TDTパケット、及びEITパケット)を含む。
【０００７】
図２は貯蔵された単一プログラムTSパケットを検索して使用者の所望のプログラムを視聴させる一般のオーディオ/ビデオデータの検索装置を示す。
【０００８】
図２において、単一プログラムTSデコーダ１１０のPAT分析器１１１は単一プログラムTSパケットを入力されPATパケットを検索する。PAT分析器１１１はPATに含まれているPMT、SDT、TDT、及びNIT等のPSIパケットの位置のPID情報を検出して、各パケットを各分析器１１２、１１３、１１４、１１５に出力する。PMT分析器１１２はPAT分析器１１１から入力されるPMTパケットのPID情報を分析して、オーディオ/ビデオパケットをオーディオ/ビデオデコーダ１７へ出力する。一方、NIT分析器１１３はNITパケットからEITパケットのPID情報を抽出し、EITパケットをEIT分析器１１６に出力する。EIT分析器１１６、SDT分析器１１４及びTDT分析器１１５は分析されたパケットのPID情報によって各パケットのデータを読出して探索情報比較器１８へ出力する。探索情報比較器１８は各分析器１１４、１１５、１１６からの各パケットのデータと使用者から入力された探索情報とを比較する。ここで、探索情報は使用者の所望のプログラムのタイトル、内容、時間を含む情報である。探索情報比較器１８は各パケットのデータが使用者の所望の探索情報と一致するデータの場合、その比較結果をオーディオ/ビデオデコーダ１７へ出力する。すると、オーディオ/ビデオデコーダ１７は現在入力されるオーディオ/ビデオパケットをデコーディングして出力する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかし、このように従来はオーディオ/ビデオデータを含むオーディオ/ビデオパケットの他、PSIパケットを共に貯蔵すべき為大容量の貯蔵媒体を必要とする。また、このように貯蔵されたオーディオ/ビデオパケットを検索して使用者の所望のプログラムを視聴するためには、共に貯蔵されているPSIパケットのデータを分析しなければならないので検索に長時間かかるという問題点があった。
【００１０】
本発明の目的は、前述した問題点を解決できるように、TSパケットをデコーディングしてPSIパケットで使用者の所望のオーディオ/ビデオパケットに対する付加情報を読出して、これをオーディオ/ビデオパケットの特定領域に挿入して貯蔵し、付加情報を分析して検索できるようにする付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵及び検索装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
このような目的を達成するための本発明に係る付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置は、プログラム仕様情報パケットからパケット識別情報を抽出し、それに対応する付加情報と、オーディオ及び/またはビデオパケットを出力するパケット分析部と、パケット識別情報を利用してオーディオ及び/またはビデオパケットを分析してオーディオ及び/またはビデオパケットを出力するオーディオ/ビデオ分析部と、パケット分析部からの付加情報を前記オーディオ/ビデオ分析部からのオーディオ及び/またはビデオパケット内に特定領域に挿入するオーディオ/ビデオ生成部と、貯蔵媒体、及びオーディオ及び/またはビデオパケット内に付加情報を挿入して貯蔵媒体に貯蔵するように各構成を制御する制御部とを含む。
【００１２】
また、このような目的を達成するための本発明に係る付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの検索装置は、付加情報を含むオーディオ及び/またはビデオパケットを入力される入力部と、入力部からのオーディオ及び/またはビデオパケットを分析して付加情報を抽出して出力し、付加情報を除いたオーディオ及び/またはビデオパケットを出力する付加情報分類部と、付加情報分類部からの付加情報を入力され使用者からの探索情報と比較して探索情報が付加情報に含まれているか否かの分析結果を出力する付加情報分析部と、付加情報分析部の分析結果によって付加情報分類部からのオーディオ及び/またはビデオパケットをデコーディングするオーディオ/ビデオデコーダ、及びオーディオ/ビデオデコーダのデコーディング結果と付加情報を出力する出力部とを含む。
【発明の効果】
【００１３】
本発明は、付加情報を抽出し、これを特定領域に挿入してオーディオ/ビデオデータを貯蔵することにより、使用者の所望のオーディオ/ビデオデータを貯蔵するのに用いられる貯蔵媒体の容量を減らすことができ、特定領域に含まれた付加情報を利用して検索するので検索速度を向上させられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
以下、添付した図面を参照して、望ましい発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
【００１５】
図３は本発明の一実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図である。
【００１６】
図３の装置はTSパケットを入力され分析するTS分析部３１と、TSパケットの分析結果から得られるオーディオ/ビデオパケットを分析するオーディオ/ビデオ分析部３２、及びオーディオ/ビデオ分析部３２と連結されオーディオ/ビデオパケットを逆暗号化する逆暗号化部３３とを備える。TS分析部３１とオーディオ/ビデオ分析部３２との間に連結されるオーディオ/ビデオデータ生成部３４は、オーディオ/ビデオパケットを入力されヘッダ領域を検出するヘッダ検出部３４１と、TSパケットの分析結果から得られる付加情報を入力され検出されたヘッダ領域に挿入する付加情報挿入部３４２を備えて新たなオーディオ/ビデオデータを生成する。また図３の装置は、付加情報を含んでオーディオ/ビデオデータを貯蔵媒体３６に貯蔵するように各構成手段の動作を制御する制御部３５を備える。
【００１７】
このような構成を有する図３の付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置に関する動作を図４を参照して説明する。図４は図３のTS分析部３１の詳細ブロック図で、PAT分析部３１１、PMT分析部３１２、NIT分析部３１３、SDT分析部３１４及びTDT分析部３１５を備える。NIT分析部３１３にはEIT分析部３１６が連結され、PMT分析部３１２にはオーディオパケット処理部３１７とビデオパケット処理部３１８が各々連結される。
【００１８】
TS分析部３１のPAT分析部３１１はTSパケットを入力されPATパケットを検索する。PAT分析部３１１はPATに含まれているPMT、SDT、TDT、及びNIT等のPSIパケットの位置のPID情報を検出して各パケットを各分析部３１２、３１３、３１４、３１５に出力する。PMT分析部３１２はPAT分析部３１１から入力されるPMTパケットのPID情報を分析して該当オーディオ/ビデオパケットをオーディオパケット処理部３１７及びビデオパケット処理部３１８に各々出力する。オーディオパケット処理部３１７はオーディオパケットをPESまたはES(elementary stream)に変換し、ビデオパケット処理部３１８も同じようにビデオパケットをPESまたはESに変換してオーディオ/ビデオ分析部３２へ出力する。以下、詳細な説明上ではPESに変換した例とする。
【００１９】
一方、NIT分析部３１３はNITパケットからEITパケットの位置のPID情報を抽出し、EITパケットをEIT分析部３１６に出力する。EIT分析部３１６、SDT分析部３１４、及びTDT分析部３１５は各パケットを分析して付加情報を出力する。ここで、付加情報は使用者の所望のプログラムのオーディオ/ビデオデータのタイトル、分類コード、時間を含み、内容情報、エネルギー情報及び動き情報等の映像特徴情報を指し、図７及び図８を参照して後述する。このように生成された付加情報は図３の付加情報挿入部３４２に出力される。
【００２０】
図３において、オーディオ/ビデオ分析部３２はTS分析部３１からPESに変換されたオーディオ/ビデオパケットを入力されPID情報を利用して分析する。この時、オーディオ/ビデオ分析部３２は入力されるオーディオ/ビデオパケットが暗号化された場合、逆暗号化部３３を利用して逆暗号化させた後、ヘッダ検出部３４１と付加情報挿入部３４２に出力する。ヘッダ検出部３４１は逆暗号化したオーディオ/ビデオパケットを入力されシンタックスを分析してPESのヘッダまたは使用者データに対するヘッダを検出して付加情報挿入部３４２に出力する。ESの場合は使用者データを挿入できる領域に使用者に対するヘッダを挿入する。
【００２１】
一方、付加情報挿入部３４２はTS分析部３１から入力された付加情報をオーディオ/ビデオ分析部３２からの逆暗号化したオーディオ/ビデオパケットのPESヘッダ領域または使用者データ領域に挿入して制御部３５に出力する。制御部３５は付加情報が挿入されたオーディオ/ビデオパケットを貯蔵媒体３６に貯蔵する。
【００２２】
図５は本発明の他の実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図であって、ビデオ信号の特徴だけを分析して使用者の所望のプログラム情報を挿入して貯蔵する例とする。
【００２３】
図５の装置はビデオ信号を入力されるビデオエンコーダ５１と、ビデオ特徴分析部５２とを含む。また、使用者の所望のプログラムの情報を入力するプログラム情報入力部５４と、プログラム情報入力部５４に連結された付加情報処理部５３とを含む。そして、図５の装置はビデオエンコーダ５１と付加情報処理部５３に連結されたマルチプレクサ５５と、各構成を制御する制御部５６及び貯蔵媒体５７とを含む。
【００２４】
図５において、ビデオエンコーダ５１は入力されるビデオ信号を圧縮してビデオビットストリームを生成し、PESに変換したビデオパケットをビデオ特徴分析部５２及びマルチプルクサ５５へ出力する。ビデオ特徴分析部５２は入力されるビデオ信号の特徴を表せるパラメータを抽出する。ここで、パラメータは入力ビデオ信号のエネルギー、動き情報などがある。一方、プログラム情報入力部５４は使用者の所望のプログラム情報を入力させて付加情報処理部５３へ出力する。ここで、プログラム情報は該当プログラムのタイトル、分類コード、時間を含む。付加情報処理部５３はプログラム情報入力部５４から入力されるプログラム情報とビデオ特徴分析部５２から抽出されたパラメータを入力されシンタックスに適するように配置して付加情報をマルチプレクサ５５へ出力する。ここで、付加情報は使用者の所望のプログラムのタイトル、分類コード、時間を含み、内容情報、エネルギー情報及び動き情報等の映像特徴情報である。これは、図７及び図８を参照して後述する。マルチプレクサ５５は付加情報処理部５３から入力された付加情報をビデオエンコーダ５１から入力されたビデオパケットのPESヘッダ領域または使用者データ領域に挿入する。ESの場合は使用者データを挿入できる領域に使用者に対するヘッダを挿入する。制御部５６は付加情報が挿入されたビデオパケットを貯蔵媒体５７に貯蔵する。
【００２５】
図６の装置は図３において貯蔵された付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの検索装置を示すブロック図である。また、図５において貯蔵された付加情報を含むビデオパケットにも同一に適用できる。
【００２６】
図６の装置は付加情報を含むオーディオ/ビデオパケットを貯蔵する貯蔵媒体６１と、これを入力される入力部６２と、入力されるパケットのシンタックスを分析して付加情報を検出するシンタックス分析部６３と、シンタックス分析部６３から検出された付加情報と探索情報を入力されるように連結された付加情報分析部６４と、シンタックス分析部６３からのオーディオ/ビデオパケットを入力されデコーディングするように連結されたオーディオ/ビデオデコーダ６５及び出力部６６を含む。
【００２７】
図６において、貯蔵媒体６１はオーディオ/ビデオパケットを出力する。入力部６２は貯蔵媒体６１からのオーディオ/ビデオパケットを入力されシンタックス分析部６３に出力する。シンタックス分析部６３は、PESのオーディオ/ビデオパケットのシンタックスを分析してPESヘッダまたは使用者データ領域の付加情報を検出する。シンタックス分析部６３は検出された付加情報は付加情報分析部６４に出力し、付加情報を除いたオーディオ/ビデオパケットはオーディオ/ビデオデコーダ６５に出力する。付加情報分析部６４は入力される付加情報を使用者が入力する探索情報と比較する。ここで、探索情報は使用者の所望のプログラムのタイトル、分類コード、時間を含む情報である。その後、付加情報分析部６４は探索情報が付加情報と一致する場合、その比較結果をオーディオ/ビデオデコーダ６５に出力する。すると、オーディオ/ビデオデコーダ６５はシンタックス分析部６３からのオーディオ/ビデオパケットをデコーディングして出力部６６へ出力する。出力部６６はオーディオ/ビデオデコーディング結果と付加情報分析部６４からの付加情報分析結果を出力する。ここで、付加情報は使用者の所望のプログラムのオーディオ/ビデオデータのタイトル、分類コード、時間を含み、内容情報、エネルギー情報及び動き情報等の映像特徴情報を指し、図７及び図８を参照して説明する。
【００２８】
図７は本発明に係る付加情報構成の一例を示す図であって、ユーザーデータ領域に付加情報が添加されたことにする。ユーザーデータヘッダ情報は後続するデータがユーザーデータであることを表すヘッダであり、Nビットに表現される。付加情報ヘッダは後続するデータが付加情報を含んでいることを表すヘッダであり、N０ビットに表現される。時間情報は該当オーディオ/ビデオデータの記録または生成器の時間を表してN１ビットに表現される。またタイトル情報は該当オーディオ/ビデオデータのタイトルを表し、N２ビットに表現される。内容情報はオーディオ/ビデオデータの内容に対する情報を表し、N３ビットに表現される。内容情報には該当オーディオ/ビデオデータの内容を表現できるキーワードなどを含む。図８は本発明に係る付加情報構成の他の例を示す図であり、映像の複雑度を表すエネルギー情報と動き程度を表す動き情報とを含む。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】（Ａ）は一般的なオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図、（Ｂ）は単一プログラムTSパケットの形態を示す図である。
【図２】一般的なオーディオ/ビデオデータの検索装置を示すブロック図である。
【図３】本発明の一実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図である。
【図４】図３の装置のTS分析部の詳細ブロック図である。
【図５】本発明の他の実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図である。
【図６】図３において貯蔵された付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの検索装置を示すブロック図である。
【図７】本発明に係る付加情報構成の一例を示す図である。
【図８】本発明に係る付加情報構成の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【００３０】
３１ TS分析部
３２ オーディオ/ビデオ分析部
３３ 逆暗号化部
３４ オーディオ/ビデオデータ生成部
３５、５６ 制御部
３６、５７、６１ 貯蔵媒体
５１ ビデオエンコーダ
５２ ビデオ特徴分析部
５３ 付加情報処理部
５４ プログラム情報入力部
５５ マルチプレクサ
６２ 入力部
６３ シンタックス分析部
６４ 付加情報分析部
６５ オーディオ/ビデオデコーダ
６６ 出力部
３１１ ＰＡＴ分析器
３１２ ＰＭＴ分析器
３１３ ＮＩＴ分析器
３１４ ＳＤＴ分析器
３１５ ＴＤＴ分析器
３１６ ＥＩＴ分析器
３１７ オーディオパケット処理部
３１８ ビデオパケット処理部
３４１ ヘッダ検出部
３４２ 付加情報挿入部
【技術分野】
【０００１】
本発明はデジタル放送信号を受信して貯蔵及び検索するためのデジタル放送受信機に係り、特に使用者が所望のプログラムのオーディオ/ビデオデータを貯蔵する時、そのプログラムに該当する付加情報を共に貯蔵して容易で迅速に検索できるようにする付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵及び検索装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
デジタルメディアの急速な拡散とデジタル信号処理技術の発展に伴い、地上波または衛星を用いたデジタル放送サービスが広がりつつある。一般のデジタル放送サービスはMPEG標準を基本に具現される。MPEG標準にともなうデジタル放送サービスのために、各放送チャンネルについて圧縮されたオーディオ/ビデオ情報及びプログラム情報などのプログラム仕様情報(program specifie information:以下、PSIと称する）が伝送される。このようなPSIはトランスポートストリーム(transport stream：以下、TSと称する)のパケット形態に伝送される。このような、MPEGのTSパケットは１８８バイトで構成される。そのうち４バイトはヘッダ情報であり、１８４バイトはペイロード情報である。４バイトのヘッダ情報は各パケットがどのパケットであるかを表すパケット識別情報(packet identifier：以下、PIDと称する）が含まれる。
【０００３】
また、TSパケット形態に伝送されるPSIパケットは少なくとも二つのテーブルを持つ。即ち、多重化したプログラムを構成する各プログラムのための基本ストリーム(ビデオストリーム、オーディオストリーム、またはデータストリーム）のTSパケットらを各々識別できるようにするプログラムマップテーブル(program map table：以下、PMTと称する）とPMTを識別できるようにするプログラム連係テーブル(program association table：以下、PATと称する）とを含む。PATはNIT(network information table)、SDT(service description table)、TDT(time data table)及びPMTのPIDを含み、NITはEIT(event information table）のPIDを含む。SDTパケットには放送局情報の提供者に対する情報が含まれ、TDTには放送されるプログラムの絶対時間に対する情報が含まれる。EITパケットには電子プログラムガイド(以下、EPGと称する）情報が含まれる。即ち、EPG情報は該当プログラム編成時間、タイトル、内容、プログラム分類などの各プログラムに対する情報である。また、PMTも該当プログラムのオーディオ/ビデオパケットに対するPIDを含む。オーディオ/ビデオパケットは、一般的にPES(paketized elementary stream)に存在し、オーディオ及びビデオの圧縮されたビットストリームを含む。PESのヘッダ部分には使用者のプライベートデータを挿入できる余裕空間を提供する。特に、ビデオビットストリーム内部には使用者データ領域を定義して使用者が必要とする情報を挿入できるようにするシンタックス(syntax)を提供する。
【０００４】
このような、TSパケット形態に伝送されるデジタル放送サービスにおいて特定パケットに入っている特定オーディオ/ビデオデータを貯蔵するためには該当プログラムのオーディオ/ビデオデータを含むパケットとPSIパケットを含む全てのTSパケットを単一プログラムTSパケットに貯蔵すべきである。また、このように貯蔵されたオーディオ/ビデオデータを検索するためには単一プログラムTSパケットをデコーディングする過程を行わなければならない。
【０００５】
これを図１及び図２を参照してさらに詳細に説明する。図１（Ａ）は一般的なオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図であり、図１（Ｂ）は単一プログラムTSパケットの形態を示す図である。
【０００６】
図１（Ａ）において、TSデコーダ１１はTSパケットを入力されPAT、PMT、NIT、及びEIT等の各種PSIパケットを分類する。分類されたPSIパケットは制御器１５の制御によって貯蔵媒体１６に貯蔵される。また、TSデコーダ１１は使用者が所望の特定プログラムに対するオーディオ/ビデオパケットのPID情報を利用し、入力されたTSパケットから該当オーディオ/ビデオパケットを抽出する。抽出されたオーディオ/ビデオパケットはオーディオ/ビデオパケット処理部１２へ供給される。オーディオ/ビデオパケット処理部１２は供給されるオーディオ/ビデオパケットが暗号化されていれば、逆暗号化器１３を使用して逆暗号化した後、貯蔵媒体１６に貯蔵する。制御器１５は貯蔵媒体１６に貯蔵されたPSIパケットと、使用者が選択したオーディオ/ビデオパケットを読出して単一プログラムTS生成器１４へ出力する。単一プログラムTS生成器１４は制御器１５を通じて入力される使用者が選択したプログラムのオーディオ/ビデオパケットとPSIパケットを、図１（Ｂ）に示された通り、単一プログラムTSパケットに形成して再び貯蔵媒体１６に貯蔵する。図１（Ｂ）を見れば、単一プログラムTSパケットは使用者の所望の一つのプログラムを視聴するために必要な全てのパケットを含む。即ち、オーディオパケット、ビデオパケットだけでなく、該当オーディオ/ビデオパケットに必要な全てのPSIパケット(PATパケット、PMTパケット、NITパケット、SDTパケット、TDTパケット、及びEITパケット)を含む。
【０００７】
図２は貯蔵された単一プログラムTSパケットを検索して使用者の所望のプログラムを視聴させる一般のオーディオ/ビデオデータの検索装置を示す。
【０００８】
図２において、単一プログラムTSデコーダ１１０のPAT分析器１１１は単一プログラムTSパケットを入力されPATパケットを検索する。PAT分析器１１１はPATに含まれているPMT、SDT、TDT、及びNIT等のPSIパケットの位置のPID情報を検出して、各パケットを各分析器１１２、１１３、１１４、１１５に出力する。PMT分析器１１２はPAT分析器１１１から入力されるPMTパケットのPID情報を分析して、オーディオ/ビデオパケットをオーディオ/ビデオデコーダ１７へ出力する。一方、NIT分析器１１３はNITパケットからEITパケットのPID情報を抽出し、EITパケットをEIT分析器１１６に出力する。EIT分析器１１６、SDT分析器１１４及びTDT分析器１１５は分析されたパケットのPID情報によって各パケットのデータを読出して探索情報比較器１８へ出力する。探索情報比較器１８は各分析器１１４、１１５、１１６からの各パケットのデータと使用者から入力された探索情報とを比較する。ここで、探索情報は使用者の所望のプログラムのタイトル、内容、時間を含む情報である。探索情報比較器１８は各パケットのデータが使用者の所望の探索情報と一致するデータの場合、その比較結果をオーディオ/ビデオデコーダ１７へ出力する。すると、オーディオ/ビデオデコーダ１７は現在入力されるオーディオ/ビデオパケットをデコーディングして出力する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかし、このように従来はオーディオ/ビデオデータを含むオーディオ/ビデオパケットの他、PSIパケットを共に貯蔵すべき為大容量の貯蔵媒体を必要とする。また、このように貯蔵されたオーディオ/ビデオパケットを検索して使用者の所望のプログラムを視聴するためには、共に貯蔵されているPSIパケットのデータを分析しなければならないので検索に長時間かかるという問題点があった。
【００１０】
本発明の目的は、前述した問題点を解決できるように、TSパケットをデコーディングしてPSIパケットで使用者の所望のオーディオ/ビデオパケットに対する付加情報を読出して、これをオーディオ/ビデオパケットの特定領域に挿入して貯蔵し、付加情報を分析して検索できるようにする付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵及び検索装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
このような目的を達成するための本発明に係る付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置は、プログラム仕様情報パケットからパケット識別情報を抽出し、それに対応する付加情報と、オーディオ及び/またはビデオパケットを出力するパケット分析部と、パケット識別情報を利用してオーディオ及び/またはビデオパケットを分析してオーディオ及び/またはビデオパケットを出力するオーディオ/ビデオ分析部と、パケット分析部からの付加情報を前記オーディオ/ビデオ分析部からのオーディオ及び/またはビデオパケット内に特定領域に挿入するオーディオ/ビデオ生成部と、貯蔵媒体、及びオーディオ及び/またはビデオパケット内に付加情報を挿入して貯蔵媒体に貯蔵するように各構成を制御する制御部とを含む。
【００１２】
また、このような目的を達成するための本発明に係る付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの検索装置は、付加情報を含むオーディオ及び/またはビデオパケットを入力される入力部と、入力部からのオーディオ及び/またはビデオパケットを分析して付加情報を抽出して出力し、付加情報を除いたオーディオ及び/またはビデオパケットを出力する付加情報分類部と、付加情報分類部からの付加情報を入力され使用者からの探索情報と比較して探索情報が付加情報に含まれているか否かの分析結果を出力する付加情報分析部と、付加情報分析部の分析結果によって付加情報分類部からのオーディオ及び/またはビデオパケットをデコーディングするオーディオ/ビデオデコーダ、及びオーディオ/ビデオデコーダのデコーディング結果と付加情報を出力する出力部とを含む。
【発明の効果】
【００１３】
本発明は、付加情報を抽出し、これを特定領域に挿入してオーディオ/ビデオデータを貯蔵することにより、使用者の所望のオーディオ/ビデオデータを貯蔵するのに用いられる貯蔵媒体の容量を減らすことができ、特定領域に含まれた付加情報を利用して検索するので検索速度を向上させられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
以下、添付した図面を参照して、望ましい発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
【００１５】
図３は本発明の一実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図である。
【００１６】
図３の装置はTSパケットを入力され分析するTS分析部３１と、TSパケットの分析結果から得られるオーディオ/ビデオパケットを分析するオーディオ/ビデオ分析部３２、及びオーディオ/ビデオ分析部３２と連結されオーディオ/ビデオパケットを逆暗号化する逆暗号化部３３とを備える。TS分析部３１とオーディオ/ビデオ分析部３２との間に連結されるオーディオ/ビデオデータ生成部３４は、オーディオ/ビデオパケットを入力されヘッダ領域を検出するヘッダ検出部３４１と、TSパケットの分析結果から得られる付加情報を入力され検出されたヘッダ領域に挿入する付加情報挿入部３４２を備えて新たなオーディオ/ビデオデータを生成する。また図３の装置は、付加情報を含んでオーディオ/ビデオデータを貯蔵媒体３６に貯蔵するように各構成手段の動作を制御する制御部３５を備える。
【００１７】
このような構成を有する図３の付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置に関する動作を図４を参照して説明する。図４は図３のTS分析部３１の詳細ブロック図で、PAT分析部３１１、PMT分析部３１２、NIT分析部３１３、SDT分析部３１４及びTDT分析部３１５を備える。NIT分析部３１３にはEIT分析部３１６が連結され、PMT分析部３１２にはオーディオパケット処理部３１７とビデオパケット処理部３１８が各々連結される。
【００１８】
TS分析部３１のPAT分析部３１１はTSパケットを入力されPATパケットを検索する。PAT分析部３１１はPATに含まれているPMT、SDT、TDT、及びNIT等のPSIパケットの位置のPID情報を検出して各パケットを各分析部３１２、３１３、３１４、３１５に出力する。PMT分析部３１２はPAT分析部３１１から入力されるPMTパケットのPID情報を分析して該当オーディオ/ビデオパケットをオーディオパケット処理部３１７及びビデオパケット処理部３１８に各々出力する。オーディオパケット処理部３１７はオーディオパケットをPESまたはES(elementary stream)に変換し、ビデオパケット処理部３１８も同じようにビデオパケットをPESまたはESに変換してオーディオ/ビデオ分析部３２へ出力する。以下、詳細な説明上ではPESに変換した例とする。
【００１９】
一方、NIT分析部３１３はNITパケットからEITパケットの位置のPID情報を抽出し、EITパケットをEIT分析部３１６に出力する。EIT分析部３１６、SDT分析部３１４、及びTDT分析部３１５は各パケットを分析して付加情報を出力する。ここで、付加情報は使用者の所望のプログラムのオーディオ/ビデオデータのタイトル、分類コード、時間を含み、内容情報、エネルギー情報及び動き情報等の映像特徴情報を指し、図７及び図８を参照して後述する。このように生成された付加情報は図３の付加情報挿入部３４２に出力される。
【００２０】
図３において、オーディオ/ビデオ分析部３２はTS分析部３１からPESに変換されたオーディオ/ビデオパケットを入力されPID情報を利用して分析する。この時、オーディオ/ビデオ分析部３２は入力されるオーディオ/ビデオパケットが暗号化された場合、逆暗号化部３３を利用して逆暗号化させた後、ヘッダ検出部３４１と付加情報挿入部３４２に出力する。ヘッダ検出部３４１は逆暗号化したオーディオ/ビデオパケットを入力されシンタックスを分析してPESのヘッダまたは使用者データに対するヘッダを検出して付加情報挿入部３４２に出力する。ESの場合は使用者データを挿入できる領域に使用者に対するヘッダを挿入する。
【００２１】
一方、付加情報挿入部３４２はTS分析部３１から入力された付加情報をオーディオ/ビデオ分析部３２からの逆暗号化したオーディオ/ビデオパケットのPESヘッダ領域または使用者データ領域に挿入して制御部３５に出力する。制御部３５は付加情報が挿入されたオーディオ/ビデオパケットを貯蔵媒体３６に貯蔵する。
【００２２】
図５は本発明の他の実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図であって、ビデオ信号の特徴だけを分析して使用者の所望のプログラム情報を挿入して貯蔵する例とする。
【００２３】
図５の装置はビデオ信号を入力されるビデオエンコーダ５１と、ビデオ特徴分析部５２とを含む。また、使用者の所望のプログラムの情報を入力するプログラム情報入力部５４と、プログラム情報入力部５４に連結された付加情報処理部５３とを含む。そして、図５の装置はビデオエンコーダ５１と付加情報処理部５３に連結されたマルチプレクサ５５と、各構成を制御する制御部５６及び貯蔵媒体５７とを含む。
【００２４】
図５において、ビデオエンコーダ５１は入力されるビデオ信号を圧縮してビデオビットストリームを生成し、PESに変換したビデオパケットをビデオ特徴分析部５２及びマルチプルクサ５５へ出力する。ビデオ特徴分析部５２は入力されるビデオ信号の特徴を表せるパラメータを抽出する。ここで、パラメータは入力ビデオ信号のエネルギー、動き情報などがある。一方、プログラム情報入力部５４は使用者の所望のプログラム情報を入力させて付加情報処理部５３へ出力する。ここで、プログラム情報は該当プログラムのタイトル、分類コード、時間を含む。付加情報処理部５３はプログラム情報入力部５４から入力されるプログラム情報とビデオ特徴分析部５２から抽出されたパラメータを入力されシンタックスに適するように配置して付加情報をマルチプレクサ５５へ出力する。ここで、付加情報は使用者の所望のプログラムのタイトル、分類コード、時間を含み、内容情報、エネルギー情報及び動き情報等の映像特徴情報である。これは、図７及び図８を参照して後述する。マルチプレクサ５５は付加情報処理部５３から入力された付加情報をビデオエンコーダ５１から入力されたビデオパケットのPESヘッダ領域または使用者データ領域に挿入する。ESの場合は使用者データを挿入できる領域に使用者に対するヘッダを挿入する。制御部５６は付加情報が挿入されたビデオパケットを貯蔵媒体５７に貯蔵する。
【００２５】
図６の装置は図３において貯蔵された付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの検索装置を示すブロック図である。また、図５において貯蔵された付加情報を含むビデオパケットにも同一に適用できる。
【００２６】
図６の装置は付加情報を含むオーディオ/ビデオパケットを貯蔵する貯蔵媒体６１と、これを入力される入力部６２と、入力されるパケットのシンタックスを分析して付加情報を検出するシンタックス分析部６３と、シンタックス分析部６３から検出された付加情報と探索情報を入力されるように連結された付加情報分析部６４と、シンタックス分析部６３からのオーディオ/ビデオパケットを入力されデコーディングするように連結されたオーディオ/ビデオデコーダ６５及び出力部６６を含む。
【００２７】
図６において、貯蔵媒体６１はオーディオ/ビデオパケットを出力する。入力部６２は貯蔵媒体６１からのオーディオ/ビデオパケットを入力されシンタックス分析部６３に出力する。シンタックス分析部６３は、PESのオーディオ/ビデオパケットのシンタックスを分析してPESヘッダまたは使用者データ領域の付加情報を検出する。シンタックス分析部６３は検出された付加情報は付加情報分析部６４に出力し、付加情報を除いたオーディオ/ビデオパケットはオーディオ/ビデオデコーダ６５に出力する。付加情報分析部６４は入力される付加情報を使用者が入力する探索情報と比較する。ここで、探索情報は使用者の所望のプログラムのタイトル、分類コード、時間を含む情報である。その後、付加情報分析部６４は探索情報が付加情報と一致する場合、その比較結果をオーディオ/ビデオデコーダ６５に出力する。すると、オーディオ/ビデオデコーダ６５はシンタックス分析部６３からのオーディオ/ビデオパケットをデコーディングして出力部６６へ出力する。出力部６６はオーディオ/ビデオデコーディング結果と付加情報分析部６４からの付加情報分析結果を出力する。ここで、付加情報は使用者の所望のプログラムのオーディオ/ビデオデータのタイトル、分類コード、時間を含み、内容情報、エネルギー情報及び動き情報等の映像特徴情報を指し、図７及び図８を参照して説明する。
【００２８】
図７は本発明に係る付加情報構成の一例を示す図であって、ユーザーデータ領域に付加情報が添加されたことにする。ユーザーデータヘッダ情報は後続するデータがユーザーデータであることを表すヘッダであり、Nビットに表現される。付加情報ヘッダは後続するデータが付加情報を含んでいることを表すヘッダであり、N０ビットに表現される。時間情報は該当オーディオ/ビデオデータの記録または生成器の時間を表してN１ビットに表現される。またタイトル情報は該当オーディオ/ビデオデータのタイトルを表し、N２ビットに表現される。内容情報はオーディオ/ビデオデータの内容に対する情報を表し、N３ビットに表現される。内容情報には該当オーディオ/ビデオデータの内容を表現できるキーワードなどを含む。図８は本発明に係る付加情報構成の他の例を示す図であり、映像の複雑度を表すエネルギー情報と動き程度を表す動き情報とを含む。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】（Ａ）は一般的なオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図、（Ｂ）は単一プログラムTSパケットの形態を示す図である。
【図２】一般的なオーディオ/ビデオデータの検索装置を示すブロック図である。
【図３】本発明の一実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図である。
【図４】図３の装置のTS分析部の詳細ブロック図である。
【図５】本発明の他の実施例による付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの貯蔵装置を示すブロック図である。
【図６】図３において貯蔵された付加情報を含むオーディオ/ビデオデータの検索装置を示すブロック図である。
【図７】本発明に係る付加情報構成の一例を示す図である。
【図８】本発明に係る付加情報構成の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【００３０】
３１ TS分析部
３２ オーディオ/ビデオ分析部
３３ 逆暗号化部
３４ オーディオ/ビデオデータ生成部
３５、５６ 制御部
３６、５７、６１ 貯蔵媒体
５１ ビデオエンコーダ
５２ ビデオ特徴分析部
５３ 付加情報処理部
５４ プログラム情報入力部
５５ マルチプレクサ
６２ 入力部
６３ シンタックス分析部
６４ 付加情報分析部
６５ オーディオ/ビデオデコーダ
６６ 出力部
３１１ ＰＡＴ分析器
３１２ ＰＭＴ分析器
３１３ ＮＩＴ分析器
３１４ ＳＤＴ分析器
３１５ ＴＤＴ分析器
３１６ ＥＩＴ分析器
３１７ オーディオパケット処理部
３１８ ビデオパケット処理部
３４１ ヘッダ検出部
３４２ 付加情報挿入部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
オーディオまたはビデオデータを入力され貯蔵するための装置において、
オーディオまたはビデオ信号を入力されオーディオまたはビデオパケットに変換して出力するエンコーダと、前記入力されるオーディオまたはビデオ信号の特徴を分析して出力する特徴分析部と、使用者が所望のプログラム情報を入力されるプログラム情報入力部と、前記プログラム情報入力部からのプログラム情報と前記特徴分析部の分析結果に基づいた付加情報を生成して出力する付加情報処理部と、前記付加情報処理部からの付加情報をエンコーダからのオーディオまたはビデオパケットの特定領域に挿入するオーディオまたはビデオ生成部と、貯蔵媒体と、前記オーディオまたはビデオパケット内に付加情報を挿入して前記貯蔵媒体に貯蔵するように前記各構成を制御する制御部とを有する付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項２】
前記エンコーダは、オーディオまたはビデオ信号をPESに変換する
ことを特徴とする請求項１に記載の付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項３】
前記オーディオまたはビデオ生成部は、
PESのヘッダ領域または使用者データ領域に使用者の所望のプログラムのタイトル、分
類コード、時間、内容情報及び映像特徴情報を含む付加情報を挿入する請求項２に記載の付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項４】
前記映像特徴情報は、エネルギー情報及び動き情報である請求項３に記載の付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項５】
使用者の所望のプログラムの付加情報を含むオーディオまたはビデオパケット形態のオーディオまたはビデオデータを検索するための検索装置において、
前記付加情報を含むオーディオまたはビデオパケットを入力される入力部と、前記入力部からのオーディオまたはビデオパケットを分析して付加情報を抽出して出力し、付加情報を除いたオーディオまたはビデオパケットを出力する付加情報分類部と、前記付加情報分類部からの付加情報を入力され使用者からの探索情報と比較して、探索情報が付加情報に含まれているか否かの分析結果を出力する付加情報分析部と、前記付加情報分析部の分析結果によって前記付加情報分類部からのオーディオまたはビデオパケットをデコーディングするオーディオまたはビデオデコーダと、前記オーディオまたはビデオデコーダのデコーディング結果と付加情報を出力する出力部とを含むオーディオまたはビデオデータの検索装置。
【請求項６】
前記付加情報は、使用者の所望のプログラムのタイトル、分類コード、時間、内容情報、エネルギー情報及び動き情報のうち、少なくとも１つの映像特徴情報である請求項５に記載のオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項１】
オーディオまたはビデオデータを入力され貯蔵するための装置において、
オーディオまたはビデオ信号を入力されオーディオまたはビデオパケットに変換して出力するエンコーダと、前記入力されるオーディオまたはビデオ信号の特徴を分析して出力する特徴分析部と、使用者が所望のプログラム情報を入力されるプログラム情報入力部と、前記プログラム情報入力部からのプログラム情報と前記特徴分析部の分析結果に基づいた付加情報を生成して出力する付加情報処理部と、前記付加情報処理部からの付加情報をエンコーダからのオーディオまたはビデオパケットの特定領域に挿入するオーディオまたはビデオ生成部と、貯蔵媒体と、前記オーディオまたはビデオパケット内に付加情報を挿入して前記貯蔵媒体に貯蔵するように前記各構成を制御する制御部とを有する付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項２】
前記エンコーダは、オーディオまたはビデオ信号をPESに変換する
ことを特徴とする請求項１に記載の付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項３】
前記オーディオまたはビデオ生成部は、
PESのヘッダ領域または使用者データ領域に使用者の所望のプログラムのタイトル、分
類コード、時間、内容情報及び映像特徴情報を含む付加情報を挿入する請求項２に記載の付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項４】
前記映像特徴情報は、エネルギー情報及び動き情報である請求項３に記載の付加情報を含むオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【請求項５】
使用者の所望のプログラムの付加情報を含むオーディオまたはビデオパケット形態のオーディオまたはビデオデータを検索するための検索装置において、
前記付加情報を含むオーディオまたはビデオパケットを入力される入力部と、前記入力部からのオーディオまたはビデオパケットを分析して付加情報を抽出して出力し、付加情報を除いたオーディオまたはビデオパケットを出力する付加情報分類部と、前記付加情報分類部からの付加情報を入力され使用者からの探索情報と比較して、探索情報が付加情報に含まれているか否かの分析結果を出力する付加情報分析部と、前記付加情報分析部の分析結果によって前記付加情報分類部からのオーディオまたはビデオパケットをデコーディングするオーディオまたはビデオデコーダと、前記オーディオまたはビデオデコーダのデコーディング結果と付加情報を出力する出力部とを含むオーディオまたはビデオデータの検索装置。
【請求項６】
前記付加情報は、使用者の所望のプログラムのタイトル、分類コード、時間、内容情報、エネルギー情報及び動き情報のうち、少なくとも１つの映像特徴情報である請求項５に記載のオーディオまたはビデオデータの貯蔵装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００７−１８４０９４（Ｐ２００７−１８４０９４Ａ）
【公開日】平成１９年７月１９日（２００７．７．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３９５６５（Ｐ２００７−３９５６５）
【出願日】平成１９年２月２０日（２００７．２．２０）
【分割の表示】特願２０００−３４３７８３（Ｐ２０００−３４３７８３）の分割
【原出願日】平成１２年１１月１０日（２０００．１１．１０）
【出願人】（３９００１９８３９）三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Ｓａｍｓｕｎｇ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｃｏ．，Ｌｔｄ．
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年７月１９日（２００７．７．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年２月２０日（２００７．２．２０）
【分割の表示】特願２０００−３４３７８３（Ｐ２０００−３４３７８３）の分割
【原出願日】平成１２年１１月１０日（２０００．１１．１０）
【出願人】（３９００１９８３９）三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Ｓａｍｓｕｎｇ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｃｏ．，Ｌｔｄ．
【Ｆターム（参考）】
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