説明

ビデオモニターの広告パネル付属体

【解決手段】既存のビデオモニター又は新設計のモニターに取付可能な固定式電子ビデオディスプレイ付属体システムであって、前記モニターは、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、及びビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術等を含むものであり、前記システムは、ビデオモニターのビデオディスプレイスクリーンの周囲に配置され、内部から照明された複数の固定式広告パネルを有している。該広告パネルは、モニターを面に取り付けるための取付ブラケットを有しており、ビデオスクリーンに現れる映像とは独立してディスプレイ又はメッセージを提供するために、照明された広告パネルをビデオスクリーンの周囲に取り付けることができる。付属体の電子ディスプレイ部は、発光ダイオード技術又はその他同様な技術を利用した、メッセージをスクロール又は広告するためのプログラマブルディスプレイである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の説明>
本願は、2005年5月11日に出願された米国仮特許出願第60/679820号の優先権及び2006年5月9日に出願された米国特許出願第11/382338号の優先権を主張し、それらの内容は引用を以て本願へ組み込まれるものとする。
<発明の分野>
本発明は、電子サイネージ(electronic signage)に関する。より具体的には、本発明は、テレビ等のビデオディスプレイシステムに取り付けられた固定広告パネル並びに電子情報及び広告ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
<発明の背景>
スタジアムやアリーナ(開催地)において、スポーツ又はそれに関連するイベントについて、スコアや時間を表示するだけの目的で用いられる電子スコアボードがある。大きなプロ会場で用いられるスコアボードや限られた状況下でのビデオリプレイシステムは、通常、固定された広告パネルで取り囲まれている。これらの大きな囲いである付属体は、複数の構成要素で作られ、アリーナ等で構築されるスコアボードの永久的作り付け物として取り付けられる。
【0003】
視聴者(観客)がテレビやビデオを見るとき、テレビ又はビデオの広告(コマーシャル)とは別の広告形態を追加することは、そこから逃れる術のない聴衆(captive audience)に対して追加の広告又は情報の印象を与えることを所望するスポンサーにとって価値がある。
【0004】
それゆえ、所定の視聴者に対して、製品又はサービスに関する固定及び/又は電子広告を提供する追加の手段となる付属体(enclosure)を提供することは好都合であろう。
【0005】
以下の米国特許又は特許出願は引用を以て本願に組み込まれるものとする。
・米国特許第5132666号(1992年7月21日発行)「乗物に搭載された電子ディスプレイシステム」
・米国特許第6271814号(2001年8月7日発行)「デュアルメッセージ広告ディスプレイシステム」
・米国特許出願公開第2002/0112237号(2002年8月15日公開)「情報オブジェクトに対して双方向型ディスプレイインターフェースを提供するシステム及び方法」
・米国特許出願公開第2003/0001907号(2003年1月2日)「ユーザインターフェースにおけるスクロール可能な交差点ナビゲーションの方法及び装置」
・米国特許第6571495号(2003年1月3日)「看板」
・米国特許第6700602号(2004年3月2日)「地下鉄のTVメディアシステム」
・米国特許第6737983号(2004年5月18日)「照明された要素を有するディスプレイボード及び方法」
・米国特許出願公開第2004/0107439号(2004年6月3日)「リッチプログラムコンテンツをサポートする電子プログラムガイド」
・米国特許出願公開第2004/0186778号(2004年9月23日)「通信ネットワークを介してユーザに提供される広告を選択するシステム及び方法」
・米国特許出願公開第2004/0189710号(2004年9月30日)「コンピュータスクリーンにウインドウを表示する技術」
・米国特許出願公開第2005/0005308号(2005年1月6日)「スポーツ放送を記録及び再生する方法及び装置」
・米国特許出願公開第2005/0007501号(2005年1月13日)「ビジュアル管理システム」
【発明の開示】
【0006】
本発明のシステムは、従来の課題を、単純且つ簡単に解決するものである。提供されるものは、既存又は新設計のビデオモニターに搭載可能な固定式(static)及び電子ビデオディスプレイ付属体システムであって、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、及びビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術を含んでおり、当該システムは、ビデオモニターのビデオディスプレイスクリーンの周囲に配置され、内部から照明された複数の固定式広告パネルを有している。該広告パネルは、モニターを面に取り付けるための取付ブラケットを有しており、ビデオスクリーンに現れる映像(video material)とは独立してディスプレイ又はメッセージを提供するために、照明された広告パネルをビデオスクリーンの周囲に取り付けることができる。付属体の電子ディスプレイ部は、発光ダイオード技術又はその他同様な技術を利用したプログラマブルディスプレイで、メッセージがスクロール又は広告される。
総括して述べると、本発明の特徴は、固定された情報又は広告パネルを、新しい又は既存のビデオディスプレイ(テレビ等)に取付可能なプログラマブル電子情報又は広告ディスプレイと組み合わせることである。
この明細書において、「ビデオディスプレイ」は、持ち運び可能なあらゆるビデオモニターを含むものであり、例えば、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、及びビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術等がある。
【0007】
それゆえ、本発明の主たる目的は、メッセージをスクロール又は広告するために、発光ダイオード技術又はその他同様な技術を利用したプログラマブルディスプレイである付属体の電子ディスプレイ部を含むビデオモニターの広告ディスプレイシステムを提供することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、ビデオモニターの広告ディスプレイシステムであって、広告ディスプレイ部が、データケーブル又は無線レシーバを介してチッカーサービス(スポーツチッカーの総合スポーツ又はニュース報道)に接続可能に構成され、電子ディスプレイを別個の情報源として供することができるシステムを提供することである。
本発明のさらなる目的は、ビデオモニターの広告ディスプレイシステムであって、テレビ等のビデオディスプレイとは別に、モニターの周りにディスプレイを付属体(enclosure)として有するシステムを提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、ビデオモニターの広告ディスプレイシステムであって、ビデオディスプレイの物理的サイズが既存製品と同じであれば、付属体を既存製品(メーカーは異なる)にも取付可能であるシステムを提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、ビデオモニターの広告ディスプレイシステムであって、スポンサーの情報、ロゴ、様々な広告キャンペーン等を、継続して維持及び更新することができるように構成された持ち運び可能なシステムを提供することである。
【0011】
本発明のさらなる目的は、ビデオモニターの広告ディスプレイシステムであって、取り付けられるテレビと共に運搬するために、ディスプレイ付属体が取外し可能なシステムを提供することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、ビデオモニターの広告ディスプレイシステムであって、ディスプレイ付属体を一体の儘で持ち運んだりすることもできるし、よりコンパクトにして航空輸送等を行なうために、さらに分解することができるシステムを提供することであり、ディスプレイ付属体は、移動条件に応じて要求される所望の可搬性を有し、より多くのユーザが使用することができる。
【0013】
<発明の詳細な説明>
本発明の特性、目的及び利点をさらに理解するために、添付の図面を参照して、以下に詳細に説明する。なお、図面中、同じ引用符号は同じ要素を示している。
なお、固定式電子ディスプレイ付属体は、ビデオモニターメーカー(ビデオモニターの永久部品として販売)によって製造されることができるし、広告パネル付属体は既存のビデオモニターに取付具を用いて取り付けられることもできることは留意されるべきである。
【0014】
広告パネル付属体システムの役割は、ポータブル型及び固定型の広告ビデオディスプレイ市場において、主たるビデオディスプレイの広告用付属体となることである。ポータブル型及び固定型のビデオディスプレイシステムにおいて、既存のビューアーを利用して、広告パネル、スポンサー提供による広告及びブランドの視聴者に対する認識度が高められる。広告パネル付属体は、比較的シンプルで容易に取付可能な広告パネル/スポンサーの付属体であり、あらゆるビデオディスプレイの能力及び収益性を向上させることができる。
【0015】
これは、広告パネル付属体を、新しい又は既存のビデオディスプレイシステム(モニター、テレビ等)に取り付けることによって達成され、当初から、ライセンスによりビデオディスプレイシステムの異なる多くのブランド名を付した装置として取り付けたり又は製造することができる。システムは、追加の電力源を必要とせずに、極低電力のLED照明片を利用して、最大の視認性が得られるように、透光性のスポンサー/パネルを内部から照明することができる。メーカー設置の既存の入力電源を利用することができる。広告パネル付属体は、様々な用途に利用可能な専用広告ディスプレイに対するニッチマーケットを迅速に確立することができるであろう。広告ディスプレイ付属体は、既存のビデオモニター、テレビ又はフラットパネルディスプレイを利用して、あらゆる広告又は企業認識プログラムを向上させるのに有効な方法である。
【0016】
最終消費者、旅行及びスポーツファン市場で有効であることは明らかである。フラットパネル及びLCDディスプレイ(従来の4:3型や、HDTVの16:9型)の販売は、最終消費者市場を表している。商業市場は、まだ発展中であり、全体的に実現されていない。メーカーは、最終消費者に対するフラットパネルディスプレイの販売及び製造に積極的であり、商業市場は発展している。広告パネル付属体の最も収益性の高い用途は、既存ディスプレイ、小売店ディスプレイ、ショッピングモール、アリーナ、スタジアム、スポーツバー/ナイトクラブ、レストラン、エレベータ、休憩室、空港、列車、地下鉄駅、飛行機、バス、電車、タクシー(後ろ座席)、ファストフード店のメニューボード、外部出口のディスプレイ(小さな広告板)、デジタルキオスク、雑貨店、スーパーマーケット、パーソナル広告システム(www.pixman.com等)である。
【0017】
広告パネル付属体は、フラットパネル/ブラウン管のビデオディスプレイ技術の既存商業ユーザに対して、ニッチマーケットの利点をもたらすものである。付属体は、常に動いて変化するビデオメッセージを広告する固定(fixed)式ブランド/スポンサーの追加手段となるものである。視聴者は、動くビデオディスプレイだけでなく、ビデオディスプレイ周囲に内部照明(“バックライト”)されたスポンサー/広告パネルに挿入された固定ロゴ又はメッセージを見ることができる。
【0018】
図1〜図10は、本発明の好ましい実施例を示しており、特に図7には、組立図が示されている。図1を参照すると、標準のフラットスクリーン型ビデオモニター(10)が示されている。これは、ビデオディスプレイとも称され、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、ビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられる他の同様な技術等のあらゆるポータブルビデオモニターを含んでいる。図1に示されるように、モニター(10)は、標準の取付ブラケット手段(11)を有し、該取付ブラケット手段は、モニター(10)の後面(14)に取り付けられる一対の垂直取付アーム(12)を含んでいる。一対のブラケット(12)は、垂直面ブラケット(16)を介して、垂直面(60)(例えば、壁)に取り付けられることができる。このようにして、フラットスクリーン型モニター(10)は、使用時、壁等に取り付けられることができる。
【0019】
図2を参照すると、フラットスクリーン型モニター(10)に取付可能な状態にある本発明の広告パネルディスプレイが示されている。取付ブラケットは、この図には示されていないが、図5Aに示されている。望ましい実施例において、システム(20)は、三次元の付属体(22)を含んでおり、該付属体は、一対の垂直側壁(24)、上壁(26)及び下面又は底壁(28)を含んでいる。付属体(22)は、複数の前部広告パネル(30)を含んでおり、前部広告パネルは、上部広告パネル(32)、側部広告パネル(34)及び下部広告パネル(36)を含んでいる。これにより、付属体(22)全体が画定される。図2に示されるように、また、図1を参照して説明したように、付属体(22)の中央には、スクリーン(13)を有するモニター(10)を収容できる大きさの開口(38)がある。ディスプレイシステム(20)が組み立てられると、付属体(22)は、モニター(10)に取り付けられ、その組立完了状態は図3に示されている。ディスプレイシステム(20)が組み込まれたモニター(10)は、モニター/広告パネルの複合ディスプレイシステム(50)となる。
【0020】
図1を参照して説明したように、典型的なビデオモニター(10)は、図1に示すブラケット(12)(16)を有するブラケット手段(11)に取り付けられて、垂直面(60)に配置される。図3に示されるように、ディスプレイシステム(20)がモニター(10)に取り付けられると、ディスプレイシステム(20)は、組立完了時にモニター(10)がシステム(20)の重量を支えることなくモニター(10)の周りに配置されることができるように、取付用複合ブラケットシステムを必要とする。図4を参照すると、モニター(10)の取付ブラケット(12)と共に用いられる取付用複合ブラケット(40)が示されている。図4に示されるように、取付ブラケット(40)は、モニター(10)の後面(14)に取付可能な一対の水平取付部材(42)を有している。次に、一つの垂直取付アーム(46)が取付部材(42)に取り付けられており、垂直取付アーム(46)の各々は一対の歯(52)を含んでいる。歯(52)は、壁(60)から外向きに突出する。図4を参照すると、歯(52)は、モニター(10)を2つの垂直取付アーム(46)の中間に取り付けることができるように間隔があけられている。システム(20)が取付アーム(46)に配置されると、システム(20)は歯(52)によって支持され、図3に示すビデオモニター(10)と同じように支持されることができる。図4に示されるように、水平部材(42)には、システム(20)が取り付けられるモニター(10)の幅に応じて垂直アーム(46)の離間距離を変えることができるように、複数の開口(43)が設けられている。
【0021】
例えば、図5Aに示されるように、取付ブラケット(40)はモニター(10)に取り付けられ、モニター(10)は面(60)に取り付けられている。広告パネルディスプレイシステム(20)がさらに図示されている。この位置では、広告パネルディスプレイシステム(20)は、矢印(62)の方向へスライド可能であり、図3に示されるように、取付用複合ブラケット(40)で支持される。図5Bは、広告ディスプレイシステム(20)の後面図であり、該システムは、モニター(10)を取り囲み、複合ブラケット(40)によって支持されている。一方、複合ブラケット(50)は、モニターブラケット手段(11)によって支持される。システム(50)が適所に置かれると、複合ユニット(50)は使用可能な状態であり、ビデオモニター(10)は、標準的方法で利用され、広告パネル(20)は、その複数の広告パネル(32)(34)(36)が、使用中、様々な種類の広告等を表示するのに利用される。
【0022】
広告システム(20)及びその付属体(22)の構築について、図6を参照して説明する。図6は、広告パネルディスプレイシステム(20)の分解図を示しており、前述したように、垂直側壁(22)(24)、上壁(26)及び下壁(28)を有する付属体(22)を含んでいる。付属体(22)は、メッセージをシステムのユーザに表示する広告パネルを収容できるように、その境界に沿って設けられた複数の開口又はコンパートメント(31)を含んでいる。これらのメッセージは、様々な開口(31)に入れられるLEDs又は簡単な点灯式(lighted)メッセージ又は非点灯式(unlighted)ワードメッセージ又は画像メッセージの形態であってよい。各開口には、表示される様々なメッセージが見られるようにパネルプレート(37)が挿入される。様々なプレート(37)が適所に配置されると、4枚のプレートが、広告表示システム(20)の上部パネル(32)、側部パネル(34)(34)及び下部パネル(36)の面を画定し、後記するように、その上にメッセージが表示される。この位置で、最後の外側フレーム(39)が、図示の複合ユニット(20)を形成するユニットに配置される。システム(20)は、表示される画像とは独立したメッセージをモニター(10)に表示できることは明らかであろう。同じように、システム(20)内のあらゆる電気照明等の要素には、モニター(10)から独立して、AC電源又はバッテリー電源から電気供給される。
【0023】
図7を参照すると、複合ユニット(50)に用いられる広告例が示されている。ここでは、フットボール等のスポーツ活動が含まれており、上部パネル(32)には“Budweiser(商標名)”という語が含まれ、下部パネル(36)には、様々な種類のスポーツゲームのスコアが示されている。同時に、一対のパネル(34)はブランクの儘であってよいし、販売促進のフレーズ、ロゴ、写真又は語句を表示することもできる。図7に示されるように、“Budweiser”という語は点灯されてもよいし、特定カスタマーの要求に応じて、他のパネル(34)(36)と同じように、パネル(32)の平らな表面に言葉を書き込むこともできる。また、上部パネル(32)、下部パネル(36)及び側部パネル(34)の各々に、互いに独立した点灯式画像又は非点灯式画像を表示することもできる。
【0024】
図8A乃至図8Gを参照すると、代表的なモニター(10)と、システム(20)の広告パネル(32)(34)(36)の各種実施例が示されている。例えば、図8Aの実施例は、上部パネル(32)、下部パネル(36)を有するが、側部パネルはない。図8Bの実施例は、側部パネル(34)(34)だけで、上部パネル(33)も下部パネル(36)もない。図8Cの実施例は、モニター(10)に上部パネル(32)があるだけで、システム(20)の一部としての他のパネルはない。図8Dの実施例は、上部パネル(23)と下部パネル(36)がモニター(10)の全幅よりも大きく、側部パネル(34)(34)は先端が僅かに切り取られた(truncated)ものが用いられる。図8Eの実施例は、上部パネル(32)がモニター(10)の幅と同じであり、下部パネル(36)はモニター(10)の幅よりも大きく、側部パネル(34)(34)は、下部パネル(36)の上に載せられている。図8Fの実施例は、側部パネル(34)(34)がユニット(50)の合計高さよりも大きく、上部パネル(32)と下部パネル(36)は、モニター(10)の幅部分だけを覆っている。また、図8Gの実施例は、パネルは、モニター(10)に隣接して側部パネル(34)が唯一つ設けられているだけで、他のパネルはない。なお、これらは、ビデオモニター(10)の周囲に設けられるパネルの配置例であって、全てを網羅している訳ではない。これらは、このユニットで可能な様々な選択肢の単なる例示にすぎない。
【0025】
図9及び図10に示されるように、広告パネルは、本質的に、より多くのモジュラーであってよい。例えば、図10に示される広告パネル(32)は、前述した開口(31)を有しており、パネルプレート(37)の面にメッセージ等が表示される。パネルプレート(37)を適当位置に配置するために、パネルを分解するのではなく、外面(39)の縁部(70)を持ち上げて、広告パネル(32)をスライドさせることにより、新たなパネルプレートと交換することができる。図9は、図10に示す広告パネル(32)の空間部(31)の断面図を示しており、この空間部には、広告パネルディスプレイシステム(20)の中に配置された後、パネルプレート(37)を照明する一連のLEDs(72)等が含まれている。
【0026】
図11は、モニター(10)の周囲に配置される複合広告パネルディスプレイシステム(50)の変形例を示している。この例では、矩形形状の2つの側部パネル(34)(34)と下部パネル(36)があり、上部パネル(32)は拡大面(80)を有する独特の形状を有している。この面(80)は、大きなスペースを有するので、会社や組織の名前やロゴを付することができる。ビデオモニター(10)を見る者の周りに広告パネルシステム(20)が組み込まれているので、会社の名前やロゴの宣伝となるであろう。システム(50)のこの実施例は、スタンド(84)に支持されているが、壁(60)に支持されることもできるし、天井から吊すこともできる。なお、パネル(34)及び下部パネル(36)には、カスタマーの要求に応じて、その他の語句等の表示がされてもよいことは勿論である。
【0027】
前述したように、ビデオディスプレイシステムは、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ並びにビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられる他の同様な技術等の持ち運び可能なあらゆるビデオモニターを含むものである。モニターには、広告パネルの周囲を形成する1又は複数の側部パネル、上部パネル及び下部パネルを含む複数のパネルが設けられ、広告メッセージが、電子的又はその他の手段を通じて供給される。また、広告パネルは、開口を有する一体構造の広告パネルディスプレイユニットとして形成され、前記開口に、高精細度テレビ等のモニターが配置される。下部パネル(20)に沿って、又はモニターを取り囲む他のパネルの中を通して、LEDプログラマブルディスプレイを設けることもできる。ディスプレイユニットは、モニターの永久部品として製造されることもできるし、あらゆるサイズ及び寸法を有する既存モニターに取り付けることもできる。
【0028】
以下に、本発明に用いられる部品及び材料のリストを示す。
(10) ビデオモニター
(11) 取付ブラケット手段
(12) 垂直取付アーム
(13) スクリーン
(14) 後面
(16) 面ブラケット
(20) 広告パネルディスプレイシステム
(22) 三次元付属体
(24) 垂直側壁
(26) 上壁
(28) 下壁
(30) 前部広告パネル
(31) 開口
(32) 上部広告パネル
(34) 側部広告パネル
(36) 下部広告パネル
(37) パネルプレート
(38) 開口
(39) 外フレーム
(40) 取付用複合ブラケット
(42) 水平取付部材
(43) 開口
(44) ネジ
(46) 垂直取付アーム
(48) 外向き突出部
(50) モニター/広告パネルディスプレイ複合システム
(52) 歯
(60) 垂直面
(62) 矢印
(70) 縁部
(72) LED
(80) 面
(84) スタンド
【0029】
ここに開示した全ての測定値は、特に指定しない限り、標準の温度、圧力及び海抜でのものである。また、特に指定しない限り、人に用いられ又は用いられることが企図された全ての材料は生物学的適合性である。
前掲の実施例は単なる例示であって、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ規定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】代表的な取付ブラケットに取り付けられた標準のフラットスクリーンモニターの分解図である。
【図2】広告パネルディスプレイシステムを有するフラットスクリーンビデオモニターで、取付ブラケットなしの状態の分解図である。
【図3】広告パネルディスプレイシステムの好ましい実施例の組立て状態を示す図である。
【図4】ビデオ取付ブラケットと広告パネルディスプレイ付属体ブラケットが壁に取り付けられた状態を示す図である。
【図5A】広告ディスプレイシステムが取付ブラケットに組み込まれた最終組立体の分解図である。
【図5B】取付ブラケットが取り付けられた広告ディスプレイシステムとモニターの複合システムの後面図である。
【図6】広告ディスプレイシステム及び付属体の分解図である。
【図7】広告パネルディスプレイ付属体の好ましい実施例であって、ビデオモニタースクリーンの周囲に代表的な広告が表示された状態を示す図である。
【図8A】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図8B】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図8C】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図8D】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図8E】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図8F】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図8G】フラットスクリーンビデオモニターの周囲に設けられる広告パネルディスプレイの構成例を示す図である。
【図9】図10に示す広告モジュラーパネルの断面図であって、構成要素の面を照明するためにLEDが内部に収容された状態を示す図である。
【図10】可撓性トリム片によりディスプレイから取出し可能なモジュラーパネルと、その内部に収容される第2のパネルを示す図である。
【図11】スタンドに取り付けられた広告パネル/ビデオモニター複合システムの他の実施例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオディスプレイ付属体システムであって、
(a) ビデオスクリーンを有するビデオ部と、
(b) ビデオスクリーンの周囲の少なくとも一部に、スクリーン上の画像とは異なる点灯式又は非点灯式ディスプレイを提供できるように、ビデオ部の周囲に組み付けられた付属体を有する広告ディスプレイ部と、を具えているシステム。
【請求項2】
ビデオ部は、持ち運び可能なビデオモニターを含んでおり、該ビデオモニターは、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、並びにビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術である請求項1のシステム。
【請求項3】
広告ディスプレイ部は、メッセージをスクロール又は広告するために、発光ダイオード技術を利用したプログラマブルディスプレイである請求項1のシステム。
【請求項4】
広告ディスプレイ部は、データケーブル又は無線レシーバを介してチッカーサービスに接続可能な手段を提供し、広告ディスプレイ部を、ビデオ部に表示されるメインのビデオプログラムとは別の情報源として供することができる請求項1のシステム。
【請求項5】
ビデオ部は、垂直面に取り付けられ、広告ディスプレイ部は、ビデオ部の全部又は一部を囲む付属体として垂直面に取り付けられる請求項1のシステム。
【請求項6】
垂直面に取り付けられた既存のビデオモニターに搭載可能な固定式電子ビデオディスプレイ付属体システムであって、
(a) ビデオモニターのスクリーンの周りに配置され、内部から照明された少なくとも1つの固定式広告パネルと、
(b) 照明された広告パネルを、ビデオスクリーンに現れる映像とは独立したディスプレイ又はメッセージを提供するビデオスクリーンに隣接して取り付けることができるように、垂直面に取付可能な取付ブラケットと、を具えているシステム。
【請求項7】
ビデオモニターは、持ち運び可能なモニターを含んでおり、該モニターは、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、並びにビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術である請求項6のシステム。
【請求項8】
付属体の電子ディスプレイ部は、メッセージをスクロール又は広告するために、発光ダイオード技術又は同様な技術を利用したプログラマブルディスプレイである請求項6のシステム。
【請求項9】
ビデオスクリーンの映像とは独立した様々なディスプレイ及びメッセージを表示するために、ビデオスクリーンの周囲に複数の広告パネルが配備されている請求項6のシステム。
【請求項10】
複数の固定式電子ビデオディスプレイ付属体システムであって、
(a) 壁等の垂直面に取り付けられたフラットスクリーン型ビデオモニターと、
(b) 少なくとも上部パネル、下部パネル及び側部広告パネルを含み、発光ダイオード技術を利用して、ビデオモニターのスクリーンに現れる映像とは独立したメッセージを、広告パネルの各々にスクロール又は広告する広告パネルディスプレイ部と、
(c) ビデオモニターは広告ディスプレイ部を支持することなく、ビデオモニタースクリーンが広告パネルに取り囲まれるように、広告ディスプレイ部を、ビデオモニターの周囲で単一ユニットとして支持するブラケットシステムと、を具えている固定式電子ビデオディスプレイ付属体システム。
【請求項11】
広告ディスプレイ部は、既存のフラットスクリーンモニターに取付可能である請求項10のシステム。
【請求項12】
ビデオモニターは、持ち運び可能なビデオモニターを含んでおり、該ビデオモニターは、テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、並びにビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術である請求項10のシステム。
【請求項13】
付属体の電子ディスプレイ部は、メッセージをスクロール又は広告するために、発光ダイオード技術又は同様な技術を利用したプログラマブルディスプレイである請求項10のシステム。
【請求項14】
電子ディスプレイは、データケーブル又は無線レシーバを介して接続可能な構成であり、電子ディスプレイを、ビデオディスプレイ又はテレビに表示されるメインのビデオプログラムとは別の情報源として供される請求項10のシステム。
【請求項15】
ビデオモニターのビデオスクリーンの周りに、該ビデオモニターのスクリーンに現れる画像とは別に広告メッセージを提供する方法であって、
(a) テレビ、高精細度プラズマ及び液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、並びにビデオ放送及び電子グラフィクスディスプレイに用いられるその他同様な技術である持ち運び可能なビデオモニターを配備するステップ、
(b) ビデオモニターを、壁等の垂直面に取り付けるステップ、
(c) 上部パネル、下部パネル及び側部パネルを有する広告ディスプレイ部であって、各パネルは、メッセージをスクロール又は広告するために、発光ダイオード技術又はその他同様な技術を利用したプログラマブルディスプレイを提供することができ、中央にビデオモニターのスクリーンと同じ寸法の開口を有する広告ディスプレイ部を組み立てるステップ、
(d) 広告ディスプレイ部がビデオモニターの上又は周囲に配置された後、取付ブラケットにより、広告ディスプレイ部を垂直面に取り付けるステップ、を含んでいる方法。
【請求項16】
広告ディスプレイ部は、組立体の一部として、1又は複数のディスプレイパネルを含んでいる請求項15の方法。
【請求項17】
広告ディスプレイ部は、該広告ディスプレイ部をビデオモニターから取り外すことなく取り替えることができるパネル面を含んでいる請求項15の方法。
【請求項18】
会社ロゴの形状に形成されることができる少なくとも1つの広告パネルが、組立体の一部として配備される請求項15の方法。
【請求項19】
ビデオモニターは、フラットスクリーンモニター又は標準のモニターを含んでおり、フロア面に配置されるか、天井の取付ポールから吊されるか、フロアに配置されたスタンドに支持される請求項15の方法。
【請求項20】
広告ディスプレイ部は、ビデオモニターの上壁、下壁又はどちらかの側壁に沿って配置された少なくとも1つの広告パネルを含んでいる請求項15の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−541173(P2008−541173A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−511275(P2008−511275)
【出願日】平成18年5月10日(2006.5.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/017929
【国際公開番号】WO2006/124416
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(507372132)
【氏名又は名称原語表記】CRAWFORD,Christopher,T.
【出願人】(507372143)
【氏名又は名称原語表記】DAVIS,Colin,A.
【Fターム(参考)】