説明

ビニルエーテル化合物、共重合体、および光学素子

【課題】高い屈折率異方性と優れた青色レーザー耐光性を有し、膜厚むらおよび配向乱れが抑制された共重合体と光学素子、およびそれらを得るための新規な化合物を提供する。
【解決手段】
新規なビニルエーテル化合物は下式で表される。
CH2=CH-O-(CH2)m-R-(CH2)n-O-w1-(E1)h-w2-(E2)j-(E3)k-E4-R1………(1)
式中、Rはアルキレン基、ポリフルオロアルキレン基等、Rはアルキル基、シアノ基等、Eは1,4−フェニレン基、E、E、Eは1,4−フェニレン基、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、またはトランス−2,6−デカヒドロナフタレニル基、
,wはカルボニル基または単結合を示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)で表されるビニルエーテル化合物。
CH2=CH-O-(CH2)m-R-(CH2)n-O-w1-(E1)h-w2-(E2)j-(E3)k-E4-R1………(1)
ただし、式(1)中の記号は、以下の通りである。
R:炭素数1〜12のアルキレン基、炭素数1〜12のポリフルオロアルキレン基、または−CF−(OCFCF−OCF2−で表される基(xは1〜6の整数)。
:炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、フッ素原子、トリフルオロメチル基、またはシアノ基。
:1,4−フェニレン基であり、該基中の炭素原子に結合した水素原子はフッ素原子、塩素原子、またはメチル基により置換されていてもよい。
、E、E:各々独立に、1,4−フェニレン基、トランス−1,4−シクロヘキシレン基、またはトランス−2,6−デカヒドロナフタレニル基であり、これら基中の炭素原子に結合した水素原子はフッ素原子、塩素原子、またはメチル基により置換されていてもよい。
m:0〜3の整数。
n:0〜3の整数。
h,j,k:各々独立に0または1であり、かつ1≦h+j+kが成り立つ。
,w:各々独立に、カルボニル基または単結合。
【請求項2】
請求項1に記載のビニルエーテル化合物に基づく重合単位と、下記式(2)で表されるビニル化合物に基づく重合単位を含む共重合体であり、前記ビニルエーテル化合物に基づく重合単位、前記式(2)で表されるビニル化合物に基づく重合単位、およびその他の重合性化合物に基づく重合単位の含有量が、それぞれ35〜50モル%、45〜55モル%、および1〜20モル%である共重合体。
CFX=CYZ ………(2)
ただし、式(2)中の記号は、以下の通りである。
X,Y,Z:各々独立に、水素原子、フッ素原子、または塩素原子。
【請求項3】
前記式(2)で表されるビニル化合物が、式:CF=CFClまたは式:CF=CFで表される化合物である請求項2に記載の共重合体。
【請求項4】
下記式(3)で表される重合性化合物に基づく重合単位および/または該重合単位において下記官能基を介して末端にビニル基、エポキシ基およびオキセタン基から選ばれる基が導入された重合単位を含む請求項2または3に記載の共重合体。
CH=CH−O−Q ………(3)
ただし、式(3)中の記号は、以下の通りである。
Q:水酸基、チオール基、カルボキシル基、ヨウ素原子、シリル基、アミノ基、エポキシ基、ニトリル基、および、オキセタン基から選ばれる官能基を末端に有する、炭素数1〜10のアルキレン基(ただし、アルキレン基中の炭素原子に結合した水素原子はフッ素原子に置換されていてもよく、炭素−炭素結合間に、エーテル性酸素原子、エステル結合、またはウレタン結合を有していてもよい)。
【請求項5】
架橋剤により架橋されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の共重合体。
【請求項6】
請求項5に記載の共重合体を含有する層を有し、該層は、液晶の相転移温度(Tc)以下の温度で配向処理がなされている光学素子。
【請求項7】
位相板として用いられる請求項6に記載の光学素子。

【公開番号】特開2012−52107(P2012−52107A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170384(P2011−170384)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000000044)旭硝子株式会社 (2,665)
【Fターム(参考)】