説明

ビリヤード式緩衝器

【課題】衝撃吸収性能が高く、コンパクト且つ、取付が簡単で低コストな緩衝器を提供する。
【解決手段】列車又は自動車の先端部11に、パイプ3の中に球1及びバネ2を一単位として並列又は縦列に組合わせ、一体化してもどし衝撃の方向転換と球1及びバネ2の回転と縮小により衝撃力を構造的に分散削減するメカニズムの緩衝器12。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来の緩衝装置は、部材としての素材に弾性率の高い材料を使用することによって衝撃を吸収する装置の為、一般的に衝撃吸収性能が不足しがちであった。
【当該緩衝器の技術】
【0002】
パイプの壁を部分的に半分半分切り取ったパイプ内に両脇をバネで圧している球又は円環を横に並べ、一部前記穴の部分から球又は円環を食み出させ、衝撃が発生する時、バネを圧縮すると共に、球又は円環を自転させ、突出している球又は円環を前記パイプ内に一列に並んで強度を増大させると共にもどり衝撃を車輛又は車体の走行方向と垂直となるように方向転換することによって衝撃を吸収を構造的に吸収し、且つ、緩衝得ニットを必要に応じて並列、直列に増加させて緩衝器の機能を保つメカニズムの緩衝器です。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【図1】当該ビリヤード式緩衝器を装着した高速列車の先頭部の平面断面図の一例
【0004】
【図2】当該ビリヤード式緩衝器の正面断面図の一例(衝突前)
【0005】
【図3】当該ビリヤード式緩衝器の正面断面図の一例(衝突後)
【符号の説明】
【0006】
(1)球、(2)バネ (3)パイプ (4)パイプの壁を切り取った穴
(5)乗務員席 (6)運転台 (7)車輪 (8)レール (9)地面
(10)仕切り盤 (11)車輛又は車体の先端部 (12)緩衝器 (13)外壁
(14)パッド
【発明の詳細な説明】
【0006】
当該ビリヤード式緩衝器は、高速列車又は自動車の先端部に設置して衝突の際、衝撃を緩和して乗員を保護する目的の為、開発した緩衝器です。従って、衝撃吸収性能が高く コンパクト且つ、取付が簡単なことと低コストが必要条件と考えます。これらを充たす緩衝器として下記のメカニズムと構造の装置を開発しました。即ち、車輛又は車体の先端部(11)に緩衝器(12)を取り付け、車輛又は、車体が衝突する際、外壁(13)内に突出したパイプ(3)の穴(4)から食み出ている球(5)にもどり衝撃が加わり、それと隣接する仕切り板(10)に夫々支えられたバネ(2)に圧されている球を押し退け自転させてバネ(2)を圧し返すことにより、球(5)をパイプ(3)内に圧し込んで一列に並べて強度を上げて同時に、衝撃を分散させて衝撃のもどり方向を車輛の走行方向と垂直の方向に変更して乗務員席(5)や運転台(6)にもどり衝撃を削減すると同時に車輪(7)及びレール(8)への衝撃を減少させる構造の緩衝器で、球(5)、バネ(2)パイプ(3)を一組の緩衝器とする全体として並列及び直列とする一体化が可能な緩衝器です。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輛又は車体の衝突の際の衝撃を緩和又は吸収する手段として、両端のバネに圧された球又は円環を内部に詰めたパイプを車体又は車輛の進行方向に垂直になる方向に車輛又は車体の先端部に置いたパイプ内の一部に球又は円環が前記パイプの側壁に穴を開けた部分からパイプ内に一列に並んだ球又は円環の最前列の球又は円環が半分食み出ていて、車輛又は車体の衝突の際、その部分が衝撃を受けて、隣接する球又は円環を回転させ乍、両脇から圧しているバネを水平方向に圧縮させて元の衝撃力を分散吸収させると同時に、もどり衝撃力の方向を走行方向と垂直の方向に逸らせることによって本来なら前記車輛又は車体が受ける衝突によるもどり衝撃量を分散減少させる手段の緩衝器です。
【請求項2】
前項の中で前記パイプから予め部分的に食み出た球と摩擦接触する球又は円環の芯の部分が衝突の反撥により逆進する球又は円環の芯の方向とズレている為、自転することによって衝撃のエネルギーを減少させると同時に、出っ張っていた球又は円環を前記パイプ内に圧し込むことによって前記パイプ内に横に並べることによってパイプの強度を増大する構造の緩衝器です。
【請求項3】
前項で記載した部分的に壁に穴を開けて切り取ったパイプ内に突出して食み出ている球又は円環とその表面で摩擦接触して板壁に支えられたバネに圧される球又は円環を一組とする緩衝組織を並列又は同様のパイプを縦列に並べて複数の緩衝組織を必要に応じて縦横に集合させる緩衝器です。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−167807(P2012−167807A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45677(P2011−45677)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(591211168)
【出願人】(510327046)
【Fターム(参考)】