ビンゴカードの運用管理システム
【課題】 ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、かつ、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムを提供する。
【解決手段】 ビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取ると、制御プログラム2がバーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出してビンゴカード9を有効登録するとともに、所定の抽選回数で当選番号を抽選し、ビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し、その後、有効登録された前記ビンゴカード9のバーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると、当該特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合した当選状況をディスプレイ71,72にて画面表示する。
【解決手段】 ビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取ると、制御プログラム2がバーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出してビンゴカード9を有効登録するとともに、所定の抽選回数で当選番号を抽選し、ビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し、その後、有効登録された前記ビンゴカード9のバーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると、当該特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合した当選状況をディスプレイ71,72にて画面表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビンゴカードの配布から当選確認までの運用管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビンゴカードを用いたビンゴゲームが広く知られている。一般的なビンゴカードは5行5列で合計25個のマス目が書かれており、中央を除く24マスには1から75までの番号のうち24個の番号が書かれている。ビンゴカードの中央はFREEとして最初から有効な番号として扱われ、1枚のカードの中で同じ番号が重複しない設定となっている。そして、ゲーム参加者にビンゴカードが配られた後、抽選箱や抽選機(ビンゴマシーン)等によって無作為に抽出された番号(数字)を進行役が参加者にわかるようにホワイトボードやディスプレイ画面等に表示する。各自の手持ちのカードに同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の手持ちのカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねた者が勝ち(ビンゴ)となる。ビンゴゲームは、パーティや宴会などのイベントでの余興としてもよく行われ、早くビンゴとなった者から豪華な賞品を与えられる遊び方をされることが多い。
【0003】
ビンゴゲームでは、参加者が大人数になった場合や無作為に選んだ番号の集合が大きくなってくると、確率的に当選し易くなるために当選者の数が増加する。例えば、数字を17個読み上げると約1%の当選確率となり、数字を24個読み上げると約5%の当選確率となり、数字を41個読み上げると約50%の当選確率となり、数字を52個読み上げると約90%の当選確率となる。
したがって、パーティなどでは、番号を読み上げて行くにしたがって当選者数が増大し、多くの参加者が受付に集まってくるため、参加者のビンゴカードが当選しているかどうかを受付にて即座に判断し難いことがよくあり、ビンゴカードの当選情報を短時間で正確に判断したいという要望が多くある。
【0004】
近年、コンピュータ技術の発達にともなって、ビンゴカードの当選情報をコンピュータ管理する方法が幾つか考案されている。
【0005】
特許文献1(特開2007−29465号公報)には、参加者が各自のビンゴカードに記名し、当該ビンゴカードの半券を受け付けに提出した後、コンピュータによってビンゴ番号を抽選し、ゲームの途中経過と、リーチ発生者(あと一つでビンゴが成立する者)と、当選者(ビンゴが成立した者)の情報を画面表示することが記載されている。
【0006】
特許文献2(米国特許第5,613,689号明細書)には、機械でスキャンして識別するためのバーコードが備わったビンゴカードを販売し、レジスターを通してビンゴカードの販売を記録管理することが記載されている。
【0007】
特許文献3(特開2009−129028号公報)には、バーコードを読み取るスキャナとレシート等を発行するプリンタを備えた複数のPOS(Point Of Sales)ターミナルと、商品の価格情報を各POSターミナルに送信し店舗における商品の販売及び在庫管理を行うストアコントローラとから構成されるPOSシステムに、前記POSターミナルとストアコントローラ間の送受信データをモニターするモニタリング装置と、そのモニタリング装置がモニターした送受信データに基づき、所定の条件を満たすことにより成立したビンゴの数に応じて特典を付与するビンゴクーポンの発券指示と更新管理を行うクーポン管理装置とを付加することによりクーポン発行管理システムを構成することが記載されている。クーポンは、一定の条件を満たすことでビンゴマークが付与された状態で更新されたクーポンとして発券され、ビンゴが成立したクーポンによって商品の割引等の特典が受けられる仕組みとなっている。
【0008】
特許文献4(特開2008−86696号公報)には、携帯端末を利用してゲーム参加者間の公平を担保しながら数日に亘ってビンゴゲームを遂行することができるようにするため、運用システムのデータベースサーバからビンゴカードデータをダウンロードした後、キー入力部を操作して入力した数値情報が数値情報解読部によって解読されてビンゴ番号に変換され、照合部がビンゴ番号とビンゴカードデータとを照合し、判定部がリーチ状態およびビンゴ状態の有無を判定し、判定の結果がリーチまたはビンゴであると判定された場合に、運用サーバに対して報知されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−29465号公報
【特許文献2】米国特許第5,613,689号明細書
【特許文献3】特開2009−129028号公報
【特許文献4】特開2008−86696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1の方法では、参加者がビンゴカードの半券を切り取って予め受付に提出し、受付にてデータベースに登録しなければならず、ビンゴカードを参加者に配った後に煩雑な処理が必要となる。特許文献2には、ビンゴカードの販売管理以外の記述が見当たらないことから、ビンゴカードの当選管理については想定していない。特許文献3は形式上ビンゴカードといっているが、累積的に当たりが出やすくなるクーポン券を発行しているに過ぎず、特許文献4は携帯端末を利用した仮想ゲームであるから、いずれも実際にはビンゴカードを発行しておらず使用することもない。
【0011】
本来、ビンゴゲームの醍醐味は、参加者がビンゴカードを手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けし、早くビンゴとなった者から景品をもらうことにある。つまり、参加者がビンゴカードを手にしなければ面白みに欠けるが、その反面、ビンゴゲームは管理が難しい。例えば、参加者が間違ってビンゴといってきたり、ゲームの途中から参加したり、ゲームの途中で退席して戻った場合には、当選状況が把握できず、ビンゴゲームの進行についていけなくなる。
【0012】
上述した従来技術の問題点に鑑みて、本願発明者は、従来からのビンゴカードを利用したビンゴゲームをもっともっと普及させたいと考え、参加者にビンゴカードを配るという従来のカードを利用する前提条件で、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムが出来ないかと鋭意研究を重ね、その結果、従来に例のない全く新しい発想のビンゴカードの運用管理システムを構築することができた。
【0013】
本発明の目的は、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のビンゴカードの運用管理システムは、ビンゴカードとバーコード読み取り用スキャナとコンピュータとディスプレイからなるビンゴカードの運用管理システムであって、前記ビンゴカードは個体識別用のバーコードと番号配列データとからなり、前記コンピュータには、予め前記バーコードと一対一で対応させて電子化した前記ビンゴカードの番号配列データが蓄積保存された第1のデータベースと、前記ビンゴカードに付与され得るすべての番号の中から任意の当選番号を抽選する抽選手段と、前記ビンゴカードの番号配列データと前記当選番号とを照合しデータ処理を行うCPUと、データ処理後のデータを蓄積保存する第2のデータベースと、これらを制御する制御プログラムとが備わっており、
前記制御プログラムをコンピュータ上で動作させ、任意の前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記制御プログラムがバーコードと一対一で対応した固有の番号配列データを第1のデータベースから抽出して前記ビンゴカードを有効登録し、次に、前記抽選手段が設定された抽選回数で当選番号を抽選し発行して、有効登録された前記ビンゴカードの番号配列データと発行された前記当選番号とを照合するデータ処理を行って、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存し、その後、有効登録された前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記バーコードと一対一で対応した固有のデータ処理後のデータを第2のデータベースから抽出して前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況としてディスプレイに画面表示することを特徴とする。ここでのバーコードとは、一次元のバーコードのみならず二次元のQRコードをも含む概念であり、固体識別用のコードを指している。
【0015】
本発明では、個体識別用のバーコードが備わったビンゴカードを、前記バーコードと一対一で対応させて電子化した固有の番号配列データとして、予め第1のデータベースに蓄積保存しておく。そして、前記制御プログラムをコンピュータ上で動作させ、前記ビンゴカードを参加者に配布する際に、受付にて任意の前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、前記バーコードに対応した特定の番号配列データを第1のデータベースから抽出して前記バーコードの真正性を確認したうえで前記ビンゴカードを有効登録する。次に、前記抽選手段が少なくとも1つの当選番号を無作為に抽選し、当該特定のビンゴカードの番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存する。この時点で、コンピュータ内でのデータ処理によって、有効登録された前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカード内にあるか否か等を瞬時に判断できる状態となっている。そして、その後、有効登録された前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記バーコードと一対一で対応した固有のデータ処理後のデータを第2のデータベースから抽出して前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況としてディスプレイに画面表示する。前記ディスプレイは、前記コンピュータと一体となったものでもよいが、前記コンピュータに外部接続されたディスプレイとすることで、前記コンピュータの入力画面を表示させずに、前記当選番号と連動した前記ビンゴカードの当選状況のみを外部接続された前記ディスプレイにて画面表示し参加者が容易に見られるようにしてもよい。
したがって、本発明によれば、参加者が前記ビンゴカードを手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ内でのデータ処理によって、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。
【0016】
本発明は、前記制御プログラムには、商品購入と関連付けた抽選回数で前記当選番号を抽選する演算式が設定されており、参加者が商品を購入する都度、前記バーコードを前記スキャナにて読み取って前記演算式によって算出された抽選回数で前記当選番号を抽選し発行して、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況を前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする。ここでの商品とは、飲食物や文具等の商品のみならず、ボーリング場や温浴等の施設利用や、マッサージやゴルフレッスン等の役務の利用をも含んだ概念を指している。そして、商品購入と関連付けた抽選回数とは、例えば商品の購入行為、商品の購入金額、指定商品名、ポイント累積値のいずれか1種以上と関連付けた抽選回数を指している。また、ポイントとは、店舗内や店舗同士での取り決めによって得られる特典ポイントを指しており、ポイントカードからの転用をも含んだ概念を指している。
【0017】
本発明では、例えば、商品の購入行為を一回する毎に前記当選番号を一回抽選する演算式を前記制御プログラムに設定したり、商品の購入金額が高額になるにしたがって段階的に前記当選番号を抽選する回数を増やす演算式を前記制御プログラムに設定したり、指定商品と関連付けて前記当選番号を抽選する回数をボーナス付与する演算式を前記制御プログラムに設定したり、ポイント累積値が設定値になったときに前記当選番号を一回抽選する演算式を前記制御プログラムに設定しておく。そして、参加者が商品を購入する都度、レジにて前記バーコードを前記スキャナにて読み取ると、前記制御プログラムが前記演算式によって算出した抽選回数で前記当選番号を抽選する。例えば、500円毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにしたり、商品を1つ購入する毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにすることで、参加者の購買意欲を刺激し、繰り返し来店するように働きかけることができ、店舗の売り上げ増大や固定客の増大に寄与する。
【0018】
本発明は、前記当選状況の表示として、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの表示どおりに前記番号配列データをマトリックス表示するとともに、発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示を異ならせて前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、参加者が持っているビンゴカードの表示どおりに前記ディスプレイに前記番号配列データがマトリックス表示され、発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示を異ならせて表示されるので、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が参加者から見て一目瞭然である。発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示は、番号や背景の色彩を異ならせたり、番号を点滅させたり、マスを回転させたり、番号を大きく示したりするなどして、前記当選番号と一致しない個所との区別が明らかにわかるようにする。
【0020】
本発明は、前記コンピュータにはプリンタが備わっており、商品購入の都度、抽選した前記当選番号を印字したレシートを発行することを特徴とする。また、本発明は、前記抽選した当選番号を印字したレシートを発行するとともに、前記抽選した当選番号と一致した前記ビンゴカードの番号配列データの個所の表示を異ならせて印字したレシートを発行することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、前記制御プログラムがコンピュータ上で動作し、前記プリンタが、商品購入の都度、抽選した前記当選番号を印字したレシートを発行することで、参加者が前記レシートに印字された当選番号と手持ちのビンゴカードとを見比べることが容易である。例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う際に、抽選した前記当選番号が印字されたレシートを部屋毎に発行することで、参加者が前記当選番号を見間違うことが回避でき、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。さらには、前記抽選した当選番号と一致した前記ビンゴカードの番号配列データの個所の表示を異ならせて印字したレシートを発行することで、参加者がレシートを見れば、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が一目瞭然である。発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示は、番号や背景の色彩を白黒反転させたり、番号を星マークで囲って表示したり、番号を太字で示したりするなどして、前記当選番号と一致しない個所との区別が明らかにわかるようにする。
【0022】
本発明は、前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、有効登録された前記ビンゴカードの有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出し、前記有効期限を印字したレシートを発行することを特徴とする。
【0023】
本発明では、前記ビンゴカードを配布する際に、有効登録された日時を前記第2のデータベースに蓄積保存しておき、後日、前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、前記制御プログラムが、有効登録された前記ビンゴカードの有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出する。例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う際に、前記プリンタが前記有効期限を印字したレシートを発行することで、参加者が前記ビンゴカードの有効期限を忘れることが回避でき、ビンゴカードが配られた後の有効期限の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。
【0024】
本発明は、前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷されていることを特徴とする。ここでのカードサイズとは、クレジットカード、定期券、名刺、ポイントカード等に適用されるサイズを意味しており、財布、名刺入れ、定期入れ等に入るサイズを指している。
【0025】
本発明によれば、前記ビンゴカードを参加者が常時携帯することが容易である。前記ビンゴカードとバーコードとが片面印刷されていることで低廉な価格で大量印刷することができ、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、参加者の前記ビンゴカードの保有率が高まる。前記反対側の面に店舗の名称や地図や名刺を印刷してもよい。前記バーコードは標準印刷でもよいし、前記バーコードを隠すためにステルス印刷としてもよい。前記ビンゴカードの材質としては、紙やプラスチック等が挙げられ、コート紙や紙にラミネート加工したものでもよい。前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷する場合は、ビンゴの番号が表示されたマスに折り曲げ用の切れ込みは入れないことが好ましい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、参加者が前記ビンゴカードを手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ内でのデータ処理によって、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。また、参加者が間違ってビンゴといった場合にも公平で正確な判定ができ、ゲームの途中から参加したり、ゲームの途中で退席して戻った場合にも、当選状況が容易に把握でき、ビンゴゲームの進行についていける。
【0027】
本発明によれば、例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う際に、前記当選番号が印字されたレシートを部屋毎に発行することで、参加者が前記当選番号を見間違うことが回避でき、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。本発明によれば、例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う際に、前記プリンタが前記有効期限を印字したレシートを発行することで、参加者が前記ビンゴカードの有効期限を忘れることが回避でき、ビンゴカードが配られた後の有効期限の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。本発明によれば、例えば、500円毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにしたり、商品を1つ購入する毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにすることで、参加者の購買意欲を刺激し、繰り返し来店するように働きかけることができ、店舗の売り上げ増大や固定客の増大に寄与する。
【0028】
本発明によれば、例えば、前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷することで、前記ビンゴカードを参加者が常時携帯することが容易であり、前記ビンゴカードとバーコードとが片面印刷されており、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、参加者の前記ビンゴカードの保有率が高まる。
【0029】
上述した本発明により、参加者にビンゴカードを配って、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、かつ、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態のビンゴカードの運用管理システムを機能的に説明するブロック図である。
【図2】上記実施の形態においてコンピュータ上で制御プログラムを動作させたときの初期画面を示す図である。 を説明するフローチャートである。
【図3】上記実施の形態での第1のデータベース作成手順を説明するフローチャートである。
【図4】上記実施の形態でのビンゴカードの第1、第2の運用処理の初回の処理手順を説明するフローチャートである。
【図5】上記実施の形態でのビンゴカードの第1、第2の運用処理の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。
【図6】上記実施の形態でのビンゴカードの第3の運用処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】上記実施の形態でのビンゴカードの第4の運用処理手順の初回の処理手順を説明するフローチャートである。
【図8】上記実施の形態でのビンゴカードの第4の運用処理手順の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。
【図9】上記第1の運用処理手順における途中画面を示す図である。
【図10】上記第1の運用処理手順における途中画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図11】上記第1の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す図である。
【図12】上記第1の運用処理手順におけるビンゴ確定画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図13】上記第1の運用処理手順におけるビンゴ確定画面でのビンゴレシートを示す図である。
【図14】上記第2の運用処理手順における途中画面を示す図である。
【図15】上記第2の運用処理手順における途中画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図16】上記第2の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す図である。
【図17】上記第3の運用処理手順における途中画面を示す図である。
【図18】上記第3の運用処理手順における途中画面を示す別の図である。
【図19】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す図である。
【図20】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図21】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す別の図である。
【図22】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面でのビンゴレシートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0032】
(本発明のシステム)
本発明を適用した実施形態のビンゴカードの運用管理システム1を機能的に説明するブロック図を、図1に示す。本実施形態のビンゴカードの運用管理システム1は、コンピュータ3と、当該コンピュータ3上で動作する制御プログラム2と第1のデータベース51と第2のデータベース52とを備える。上記コンピュータ3には、コンピュータの操作画面を表示する第1のディスプレイ71と、当選状況を表示する第2のディスプレイ72と、レシート81を発行するプリンタ8と、バーコードを読み取るスキャナ61と、キーボードやマウス等の入力手段62が接続される(図1)。コンピュータ3の処理能力は、いわゆる個人向けに市販されるパーソナルコンピュータで足りる。
【0033】
本実施形態のビンゴカードの運用管理システム1では、個体識別用のバーコード92が備わったビンゴカード9を使用する(図1)。本実施形態のビンゴカード9は、5行5列で合計25個のマス目があり、中央を除く24マスには1から75までの番号のうち24個の番号が書いてあり(符号91)、ビンゴカードの中央はFREEとして最初から有効な番号として扱われ、1枚のカードの中で同じ番号が重複しない設定となっている。そして、個体識別用のバーコード92に加えて、固体識別番号(符号93)が印字されており、これは、バーコード92がスキャナ61にて読み取れなかった場合に備えて予備的に番号入力できるように配慮したものである。バーコード92は、QRコードであってもよい。
【0034】
本実施形態のビンゴカードの運用管理システム1では、前記コンピュータ3には、前記バーコード92のコード番号並びに固体識別番号93をインデックスとして24個の固有番号91と一対一で対応させて電子化した番号配列データが蓄積保存された第1のデータベース51が備わっており、制御プログラム2には、1から75までの番号から当選番号を無作為に抽選する抽選手段(抽選プログラム)が備わっている。抽選プログラムでは、ランダム関数を用いて、1から75までの番号から任意の当選番号を無作為に抽選する。そして、前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させることで、CPU4が、前記固有の番号配列データ(符号91に対応したデータ)と前記当選番号とを照合するデータ処理を行い、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存する。
【0035】
図3は、本実施の形態での第1のデータベース作成手順を説明するフローチャートである。まず、スキャナ61にてバーコード92を読み取って(符号S1)、固体識別番号93と一致することを確認し、バーコード92のコード番号並びに固体識別番号93をインデックスとして24個の固有番号91と一対一で対応させて電子化した番号配列データを入力し(符号S2)、蓄積保存して第1のデータベース51を作成する(符号S3)。例えば、数の配列が異なるビンゴカード9を数千枚単位、例えば2千枚から6千枚単位で準備し、上記手順にて第1のデータベース51を構築しておく。
【0036】
本実施の形態においてコンピュータ3上で制御プログラム2を動作させたときの第1のディスプレイ71に表示される初期画面を、図2に示す。本実施形態では、ビンゴカードの第1の運用管理として室・テーブルタイプがあり、ビンゴカードの第2の運用管理としてロングタイプがあり、ビンゴカードの第3の運用管理としてパーティタイプがあり、ビンゴカードの第4の運用管理として遊園地・観覧車タイプがある。上記ビンゴカードの4通りの運用管理手順についてフローチャートを用いて以下に順次説明する。
【0037】
(本発明の第1の運用管理手順)
本実施形態の第1の運用管理は、例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う場合を想定している。図4は、上記実施の形態でのビンゴカードの第1(または第2)の運用処理の初回の処理手順を説明するフローチャートである。
【0038】
事前準備として、前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、室・テーブルタイプと書かれたアイコンをクリックすると、第1のデータ処理プログラム211が起動する。
【0039】
そして、図4に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。
【0040】
前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、所定の抽選回数を入力し(符号S7)、前記抽選手段が所定の抽選回数で当選番号を抽選する(符号S8)。本実施形態では、前記制御プログラム2には、商品の購入金額又は指定商品のいずれかないし両方と関連付けた抽選回数で前記当選番号を抽選する演算式が設定されており、参加者(顧客)が商品を購入する都度、レジにて前記バーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると、前記演算式によって算出された抽選回数で前記当選番号を抽選する設定になっている。例えば、500円毎に1回ずつ前記当選番号を抽選したり、ビール1杯毎に前記当選番号を抽選するようにすることで、顧客の購買意欲を刺激する。
【0041】
前記当選番号を抽選する(符号S8)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S9)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し(符号S10)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。
【0042】
図9は、上記第1の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して10個の当選番号を発行している。ビンゴカード内に当選した番号がある場合には、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示することで当選番号の有無や当選番号の配置等の当選状況をわかりやすく表示している。
【0043】
前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。図10は、図9の画面表示に合わせて発行された当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした日時と、利用する部屋番号と、カード番号93と、当選番号が印字される。
【0044】
前記レシート81を発行する(符号S22)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S23)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S24)、ビンゴが不成立のときには終了確認をする(符号S25)。
【0045】
ここで例えば、終了確認(符号S25)の時点で、前記顧客が追加で注文をして、さらに20個の当選番号を発行したとする。このときは、レジにて前記バーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると(符号S101)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第2のデータベース51から抽出し(符号S102)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで、所定の当選回数(ここでは20回)を入力し(符号103)、20個の当選番号を抽選し(符号104)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S105)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し第2のデータベース52を更新する(符号S106)。そして、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。
【0046】
図11は、上記第1の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して合計30個の当選番号を発行している。ここでは、ビンゴカード内の1つのラインに当選した番号があるので、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示するとともに、「ビンゴ確定!!」の文字と「1ライン成立」の文字を表示している。この他、別途、ファンファーレ等の音楽を鳴らしてもよい。
【0047】
そして、前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。図12は、図11の画面表示に合わせて発行された当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした日時と、利用する部屋番号と、カード番号93と、当選番号が印字される。
【0048】
前記レシート81を発行する(符号S22)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S23)、ここでは、ビンゴが成立しているのでビンゴレシート82を発行し(符号S24)、プログラムを終了する。図13は、図11の画面表示に合わせて発行されたビンゴレシート82を示す図である。ビンゴレシート82には、バーコード92をスキャンした日時と、利用する部屋番号と、カード番号93と、ビンゴが成立したビンゴ番号と、その他の当選番号が印字される。
【0049】
したがって、本実施形態によれば、参加者(顧客)が前記ビンゴカード9を手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマス91が有効となるので、顧客が自ら、有効なマス91に印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、顧客が各自の持ちカードから有効なマス91を消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ3内でのデータ処理によって、前記ビンゴカード9が当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカード9内のマス91にあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。
【0050】
また、本実施形態によれば、前記制御プログラム2によって前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行することで、参加者(顧客)が前記レシート81に印字された当選番号と手持ちのビンゴカード9とを見比べることが容易である。例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う際に、前記当選番号が印字されたレシート81を部屋毎に発行することで、顧客が前記当選番号を見間違うことが回避でき、ビンゴカード9が配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。
【0051】
図5は、上記実施の形態でのビンゴカードの第1(または第2)の運用処理の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。同一の符号は同じ機能処理であることからそれらの説明を省略しつつ、第2の運用処理の説明の過程で、図4との相違について以下に説明することとする。
【0052】
(本発明の第2の運用管理手順)
本実施形態の第2の運用管理は、例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う場合を想定している。
【0053】
本実施形態では、前記ビンゴカード9とバーコード92とがカードサイズの用紙に片面印刷されている。ここでのカードサイズとは、クレジットカード、定期券、名刺、ポイントカード等に適用されるサイズを意味しており、財布、名刺入れ、定期入れ等に入るサイズを指している。本実施形態によれば、前記ビンゴカード9を参加者(顧客)が常時携帯することが容易である。前記ビンゴカード9とバーコード92とが片面印刷されていることで低廉な価格で大量印刷することができ、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、前記ビンゴカード9の保有率が高まる。前記反対側の面に店舗の名称や地図や名刺を印刷してもよい。前記バーコード92は標準印刷でもよいし、ステルス印刷としてもよい。前記ビンゴカード9の材質としては、紙やプラスチック等が挙げられ、コート紙や紙にラミネート加工したものでもよい。前記ビンゴカード9とバーコード92とがカードサイズの用紙に片面印刷する場合は、ビンゴの番号が表示されたマス91に折り曲げ用の切れ込みは入れないことが好ましい。
【0054】
本実施形態では、前記ビンゴカード9に有効期限を設定する。有効期限は、数日から数ヶ月程度に設定し、店舗によっては1年間の有効期限としてもよい。ここでは、30日間の有効期限を設定した場合を例にして、以下に説明する。
【0055】
前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、ロングタイプと書かれたアイコンをクリックすると、第2のデータ処理プログラム212が起動する。そして、図4に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、所定の抽選回数を入力し(符号S7)、前記抽選手段が所定の抽選回数で当選番号を抽選する(符号S8)。前記当選番号を抽選する(符号S8)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S9)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し(符号S10)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。前記レシート81を発行する(符号S22)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S23)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S24)、ビンゴが不成立のときには終了確認をする(符号S25)。
図4は、上記実施の形態でのビンゴカードの第2(または第1)の運用処理の初回の処理手順を説明するフローチャートであり、図5は、上記実施の形態でのビンゴカードの第2(または第1)の運用処理の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。例えば、初回の来店では、図4に示す手順で発行手続きを行うこととなり、2回目以後の来店では、図5に示す手順で発行手続きを行うこととなる。
【0056】
図5に示す手順では、有効登録済みのビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S31)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第2のデータベース51から抽出し(符号S32)、前記バーコード92の有効性を確認する(符号S33)。本実施形態では、前記ビンゴカード9のバーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると、有効登録された前記ビンゴカード9の登録日時とタイマー機能41が示す現在日時とをCPU4が照合するデータ処理を行い、前記ビンゴカード9の有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出している。
【0057】
前記バーコード92の有効性を確認する(符号S33)と、その次に、所定の抽選回数を入力し(符号S34)、前記抽選手段が所定の抽選回数で当選番号を抽選する(符号S35)。前記当選番号を抽選する(符号S35)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S36)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し第2のデータベースを更新する(符号S37)。そして、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S38)。前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S38)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。前記レシート81を発行する(符号S39)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S40)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S40)、ビンゴが不成立のときには終了確認をする(符号S42)。ここで、ビンゴが成立しているか否かに関わらず、ビンゴレシートを発行する設定とすることができる(符号S40)。
【0058】
図14は、上記第2の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して、合計30個の当選番号を発行している。第1のディスプレイ71の左上には、前記当選番号の発行履歴が表示されており、この例では、6月10日と、6月17日と、6月21日とにそれぞれ10個の当選番号を発行している。そして、ビンゴカード内に当選した番号がある場合には、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示することで当選番号の有無や当選番号の配置等の当選状況をわかりやすく表示している。
【0059】
図15は、図14の画面表示に合わせて発行された当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした最新の日時と、カード番号93と、当選番号と、有効期限(残り日数)が印字される。本実施例では、30日間の有効期限を設定しており、6月10日が初回の来店日であり、最新の来店日が6月21日であるから、有効期限(残り日数)が19日と印字されている。本実施例ではビンゴがあいにく不成立であるが、顧客が当選番号の履歴を知りたいときがあり、その場合、ビンゴが成立しているか否かに関わらず、ビンゴレシート82を発行することができる。図16は、図14の画面表示に合わせて発行されたビンゴレシート82を示す図である。ビンゴレシート82には、バーコード92をスキャンした最新の日時と、カード番号93とが印字され、かつ、ビンゴが不成立のときには、「ビンゴ未確定」の文字と当選番号が印字され、ビンゴが成立したときには、ビンゴが成立したビンゴ番号と、その他の当選番号が印字される。
【0060】
本実施形態によれば、例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う際に、前記プリンタ8が前記有効期限を印字したレシート81を発行することで、参加者(顧客)が前記ビンゴカードの有効期限を忘れることが回避でき、ビンゴカードが配られた後の有効期限の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。
【0061】
(本発明の第3の運用管理手順)
本実施形態の第3の運用管理は、例えば、パーティや宴会など大人数でビンゴゲームを行う場合を想定している。
【0062】
前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、パーティタイプと書かれたアイコンをクリックすると、第3のデータ処理プログラム213が起動する。そして、図6に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、入力手段62によって、スタートとストップを押す都度、前記抽選手段が当選番号を1つずつ抽選する(符号S8)。若しくは、前記抽選手段が所定の時間間隔で設定回数だけ当選番号を抽選し続ける(符号S8)。
【0063】
図17は、上記第3の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、発行済みの全てのビンゴカード9に対して合計29個の当選番号を発行している。図18は、図17の画面表示に合わせて当選番号を第2のディスプレイ72に示す図であり、この例では、スタートボタンを押すと、音楽(BGM)とともに、ビンゴボールに見立てた当選番号入りのボールの画像がシャッフルして表示され、ストップボタンを押すと、抽選された当選番号入りのボールの画像が静止して表示され、発行済みの全てのビンゴカード9に対して合計29個の当選番号を発行し表示している。第2のディスプレイ72は、前記コンピュータ3に外部接続されたディスプレイ(RGBディスプレイやHDMIディスプレイ)であり、前記コンピュータ3の入力画面を表示させずに、前記当選番号と連動した前記ビンゴカードの当選状況のみを画面表示させている。
【0064】
前記当選番号を抽選する(符号S8)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S9)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し(符号S10)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。本実施形態の第3の運用管理では、その運用上、プリンタによるレシートの発行は行わない。
【0065】
したがって、本実施形態によれば、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ3内でのデータ処理によって、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。
【0066】
(本発明の第4の運用管理手順)
本実施形態の第4の運用管理は、例えば、遊園地や動物園等の施設を回遊したり、観覧車やタワー等に入場する際に個人でビンゴゲームを楽しむ場合を想定している。
【0067】
前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、遊園地・観覧車タイプと書かれたアイコンをクリックすると、第4のデータ処理プログラム214が起動する。そして、図7に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、前記抽選手段が設定回数だけ当選番号を抽選し(符号S8)、当選番号を照合し(符号S9)、操作画面である第1のディスプレイ71に当選状況を表示し(符号S10)、第2のデータベースを作成し(符号S21)、所定枚数のレシート81を発行する(符号S22)。
【0068】
図19は、上記第4の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して合計40個の当選番号を発行している。ここでは、ビンゴカード内の1つのラインに当選した番号があるので、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示するとともに、「ビンゴ確定!!」の文字と「1ライン成立」の文字を表示している。このときには、音楽等は鳴らさない。
【0069】
そして、前記当選状況を操作者のみにディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字した複数枚のレシート81を発行する。図20は、図19の画面表示に合わせて発行された複数枚の当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした日時と、カード番号93と、当選番号が印字され、図20(a)の当選番号と、図20(b)の当選番号と、図20(c)の当選番号と、図20(d)の当選番号とは、それぞれ異なった番号が印字されている。本実施形態によれば、例えば、参加者(顧客)が、観覧車に乗る際に、有効なビンゴカード9と複数枚(図20では4枚)の当選番号発行レシートを受け取り、観覧車に乗っている間に、例えば4枚の当選番号発行レシートと手持ちのカードとを見比べて、ビンゴゲームを楽しむことができる。
【0070】
そして、上記例では、観覧車の施設ゲートから出る際に、レジにて、図8に示す手順で、有効登録済みのビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S31)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第2のデータベース51から抽出し(符号S32)、前記バーコード92の有効性を確認し(符号S33)、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S50)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S50)、ビンゴが不成立のときにはビンゴ不成立のレシートを発行する(符号S52)。ここで、必ずビンゴが成立している設定として、必ずビンゴレシートを発行する設定とすることができる(符号S40)。
【0071】
図21は、ビンゴレシート発行処理(符号S50)によって発行されたビンゴレシート82を示す図である。ビンゴレシート82には、バーコード92をスキャンした日時と、カード番号93と、ビンゴが成立したビンゴ番号と、その他の当選番号が印字される。このビンゴレシート82を発行する際には、図21に示す当選状況を第2のディスプレイ72に表示し、顧客がビンゴとなったことを掲示する。その際、別途、ファンファーレ等の音楽を鳴らしてもよい。
【0072】
本実施形態によれば、施設利用に加えて、ビンゴゲームも楽しむことができ、相乗効果によって施設利用客の増大が期待できる。
【0073】
上記本実施形態の第4の運用管理の他の例としては、動物園を例に説明するならば、図20(a)の当選番号をライオンの説明掲示板に貼り付け、図20(b)の当選番号をペンギンの説明掲示板に貼り付け、図20(c)の当選番号をダチョウの説明掲示板に貼り付け、図20(d)の当選番号をゾウの説明掲示板に貼り付けるというように、複数の場所にある施設にそれぞれ異なった番号を表示しておくことで、参加者(顧客)が、複数の場所にある施設を回遊し、ビンゴゲームを楽しみながら、学習意欲を引き出させる効果も期待できる。
【0074】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、カード形式の前記ビンゴカードとし、前記ビンゴカードとバーコードとを片面印刷して、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、前記ビンゴカードの保有率が高まり、コンビニエンスストアやデパート、東京タワーや東京スカイツリーの観覧の際に前記前記ビンゴカードを販売することで、集客力アップが期待できる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0075】
1 ビンゴカードの運用管理システム、
2 制御プログラム、
3 コンピュータ、
4 CPU、
51 第1のデータベース、
52 第2のデータベース、
61 スキャナ、
62 入力手段、
71 第1のディスプレイ、
72 第2のディスプレイ、
8 プリンタ、
9 ビンゴカード
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビンゴカードの配布から当選確認までの運用管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビンゴカードを用いたビンゴゲームが広く知られている。一般的なビンゴカードは5行5列で合計25個のマス目が書かれており、中央を除く24マスには1から75までの番号のうち24個の番号が書かれている。ビンゴカードの中央はFREEとして最初から有効な番号として扱われ、1枚のカードの中で同じ番号が重複しない設定となっている。そして、ゲーム参加者にビンゴカードが配られた後、抽選箱や抽選機(ビンゴマシーン)等によって無作為に抽出された番号(数字)を進行役が参加者にわかるようにホワイトボードやディスプレイ画面等に表示する。各自の手持ちのカードに同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の手持ちのカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねた者が勝ち(ビンゴ)となる。ビンゴゲームは、パーティや宴会などのイベントでの余興としてもよく行われ、早くビンゴとなった者から豪華な賞品を与えられる遊び方をされることが多い。
【0003】
ビンゴゲームでは、参加者が大人数になった場合や無作為に選んだ番号の集合が大きくなってくると、確率的に当選し易くなるために当選者の数が増加する。例えば、数字を17個読み上げると約1%の当選確率となり、数字を24個読み上げると約5%の当選確率となり、数字を41個読み上げると約50%の当選確率となり、数字を52個読み上げると約90%の当選確率となる。
したがって、パーティなどでは、番号を読み上げて行くにしたがって当選者数が増大し、多くの参加者が受付に集まってくるため、参加者のビンゴカードが当選しているかどうかを受付にて即座に判断し難いことがよくあり、ビンゴカードの当選情報を短時間で正確に判断したいという要望が多くある。
【0004】
近年、コンピュータ技術の発達にともなって、ビンゴカードの当選情報をコンピュータ管理する方法が幾つか考案されている。
【0005】
特許文献1(特開2007−29465号公報)には、参加者が各自のビンゴカードに記名し、当該ビンゴカードの半券を受け付けに提出した後、コンピュータによってビンゴ番号を抽選し、ゲームの途中経過と、リーチ発生者(あと一つでビンゴが成立する者)と、当選者(ビンゴが成立した者)の情報を画面表示することが記載されている。
【0006】
特許文献2(米国特許第5,613,689号明細書)には、機械でスキャンして識別するためのバーコードが備わったビンゴカードを販売し、レジスターを通してビンゴカードの販売を記録管理することが記載されている。
【0007】
特許文献3(特開2009−129028号公報)には、バーコードを読み取るスキャナとレシート等を発行するプリンタを備えた複数のPOS(Point Of Sales)ターミナルと、商品の価格情報を各POSターミナルに送信し店舗における商品の販売及び在庫管理を行うストアコントローラとから構成されるPOSシステムに、前記POSターミナルとストアコントローラ間の送受信データをモニターするモニタリング装置と、そのモニタリング装置がモニターした送受信データに基づき、所定の条件を満たすことにより成立したビンゴの数に応じて特典を付与するビンゴクーポンの発券指示と更新管理を行うクーポン管理装置とを付加することによりクーポン発行管理システムを構成することが記載されている。クーポンは、一定の条件を満たすことでビンゴマークが付与された状態で更新されたクーポンとして発券され、ビンゴが成立したクーポンによって商品の割引等の特典が受けられる仕組みとなっている。
【0008】
特許文献4(特開2008−86696号公報)には、携帯端末を利用してゲーム参加者間の公平を担保しながら数日に亘ってビンゴゲームを遂行することができるようにするため、運用システムのデータベースサーバからビンゴカードデータをダウンロードした後、キー入力部を操作して入力した数値情報が数値情報解読部によって解読されてビンゴ番号に変換され、照合部がビンゴ番号とビンゴカードデータとを照合し、判定部がリーチ状態およびビンゴ状態の有無を判定し、判定の結果がリーチまたはビンゴであると判定された場合に、運用サーバに対して報知されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−29465号公報
【特許文献2】米国特許第5,613,689号明細書
【特許文献3】特開2009−129028号公報
【特許文献4】特開2008−86696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1の方法では、参加者がビンゴカードの半券を切り取って予め受付に提出し、受付にてデータベースに登録しなければならず、ビンゴカードを参加者に配った後に煩雑な処理が必要となる。特許文献2には、ビンゴカードの販売管理以外の記述が見当たらないことから、ビンゴカードの当選管理については想定していない。特許文献3は形式上ビンゴカードといっているが、累積的に当たりが出やすくなるクーポン券を発行しているに過ぎず、特許文献4は携帯端末を利用した仮想ゲームであるから、いずれも実際にはビンゴカードを発行しておらず使用することもない。
【0011】
本来、ビンゴゲームの醍醐味は、参加者がビンゴカードを手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けし、早くビンゴとなった者から景品をもらうことにある。つまり、参加者がビンゴカードを手にしなければ面白みに欠けるが、その反面、ビンゴゲームは管理が難しい。例えば、参加者が間違ってビンゴといってきたり、ゲームの途中から参加したり、ゲームの途中で退席して戻った場合には、当選状況が把握できず、ビンゴゲームの進行についていけなくなる。
【0012】
上述した従来技術の問題点に鑑みて、本願発明者は、従来からのビンゴカードを利用したビンゴゲームをもっともっと普及させたいと考え、参加者にビンゴカードを配るという従来のカードを利用する前提条件で、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムが出来ないかと鋭意研究を重ね、その結果、従来に例のない全く新しい発想のビンゴカードの運用管理システムを構築することができた。
【0013】
本発明の目的は、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のビンゴカードの運用管理システムは、ビンゴカードとバーコード読み取り用スキャナとコンピュータとディスプレイからなるビンゴカードの運用管理システムであって、前記ビンゴカードは個体識別用のバーコードと番号配列データとからなり、前記コンピュータには、予め前記バーコードと一対一で対応させて電子化した前記ビンゴカードの番号配列データが蓄積保存された第1のデータベースと、前記ビンゴカードに付与され得るすべての番号の中から任意の当選番号を抽選する抽選手段と、前記ビンゴカードの番号配列データと前記当選番号とを照合しデータ処理を行うCPUと、データ処理後のデータを蓄積保存する第2のデータベースと、これらを制御する制御プログラムとが備わっており、
前記制御プログラムをコンピュータ上で動作させ、任意の前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記制御プログラムがバーコードと一対一で対応した固有の番号配列データを第1のデータベースから抽出して前記ビンゴカードを有効登録し、次に、前記抽選手段が設定された抽選回数で当選番号を抽選し発行して、有効登録された前記ビンゴカードの番号配列データと発行された前記当選番号とを照合するデータ処理を行って、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存し、その後、有効登録された前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記バーコードと一対一で対応した固有のデータ処理後のデータを第2のデータベースから抽出して前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況としてディスプレイに画面表示することを特徴とする。ここでのバーコードとは、一次元のバーコードのみならず二次元のQRコードをも含む概念であり、固体識別用のコードを指している。
【0015】
本発明では、個体識別用のバーコードが備わったビンゴカードを、前記バーコードと一対一で対応させて電子化した固有の番号配列データとして、予め第1のデータベースに蓄積保存しておく。そして、前記制御プログラムをコンピュータ上で動作させ、前記ビンゴカードを参加者に配布する際に、受付にて任意の前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、前記バーコードに対応した特定の番号配列データを第1のデータベースから抽出して前記バーコードの真正性を確認したうえで前記ビンゴカードを有効登録する。次に、前記抽選手段が少なくとも1つの当選番号を無作為に抽選し、当該特定のビンゴカードの番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存する。この時点で、コンピュータ内でのデータ処理によって、有効登録された前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカード内にあるか否か等を瞬時に判断できる状態となっている。そして、その後、有効登録された前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記バーコードと一対一で対応した固有のデータ処理後のデータを第2のデータベースから抽出して前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況としてディスプレイに画面表示する。前記ディスプレイは、前記コンピュータと一体となったものでもよいが、前記コンピュータに外部接続されたディスプレイとすることで、前記コンピュータの入力画面を表示させずに、前記当選番号と連動した前記ビンゴカードの当選状況のみを外部接続された前記ディスプレイにて画面表示し参加者が容易に見られるようにしてもよい。
したがって、本発明によれば、参加者が前記ビンゴカードを手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ内でのデータ処理によって、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。
【0016】
本発明は、前記制御プログラムには、商品購入と関連付けた抽選回数で前記当選番号を抽選する演算式が設定されており、参加者が商品を購入する都度、前記バーコードを前記スキャナにて読み取って前記演算式によって算出された抽選回数で前記当選番号を抽選し発行して、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況を前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする。ここでの商品とは、飲食物や文具等の商品のみならず、ボーリング場や温浴等の施設利用や、マッサージやゴルフレッスン等の役務の利用をも含んだ概念を指している。そして、商品購入と関連付けた抽選回数とは、例えば商品の購入行為、商品の購入金額、指定商品名、ポイント累積値のいずれか1種以上と関連付けた抽選回数を指している。また、ポイントとは、店舗内や店舗同士での取り決めによって得られる特典ポイントを指しており、ポイントカードからの転用をも含んだ概念を指している。
【0017】
本発明では、例えば、商品の購入行為を一回する毎に前記当選番号を一回抽選する演算式を前記制御プログラムに設定したり、商品の購入金額が高額になるにしたがって段階的に前記当選番号を抽選する回数を増やす演算式を前記制御プログラムに設定したり、指定商品と関連付けて前記当選番号を抽選する回数をボーナス付与する演算式を前記制御プログラムに設定したり、ポイント累積値が設定値になったときに前記当選番号を一回抽選する演算式を前記制御プログラムに設定しておく。そして、参加者が商品を購入する都度、レジにて前記バーコードを前記スキャナにて読み取ると、前記制御プログラムが前記演算式によって算出した抽選回数で前記当選番号を抽選する。例えば、500円毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにしたり、商品を1つ購入する毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにすることで、参加者の購買意欲を刺激し、繰り返し来店するように働きかけることができ、店舗の売り上げ増大や固定客の増大に寄与する。
【0018】
本発明は、前記当選状況の表示として、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの表示どおりに前記番号配列データをマトリックス表示するとともに、発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示を異ならせて前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、参加者が持っているビンゴカードの表示どおりに前記ディスプレイに前記番号配列データがマトリックス表示され、発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示を異ならせて表示されるので、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が参加者から見て一目瞭然である。発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示は、番号や背景の色彩を異ならせたり、番号を点滅させたり、マスを回転させたり、番号を大きく示したりするなどして、前記当選番号と一致しない個所との区別が明らかにわかるようにする。
【0020】
本発明は、前記コンピュータにはプリンタが備わっており、商品購入の都度、抽選した前記当選番号を印字したレシートを発行することを特徴とする。また、本発明は、前記抽選した当選番号を印字したレシートを発行するとともに、前記抽選した当選番号と一致した前記ビンゴカードの番号配列データの個所の表示を異ならせて印字したレシートを発行することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、前記制御プログラムがコンピュータ上で動作し、前記プリンタが、商品購入の都度、抽選した前記当選番号を印字したレシートを発行することで、参加者が前記レシートに印字された当選番号と手持ちのビンゴカードとを見比べることが容易である。例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う際に、抽選した前記当選番号が印字されたレシートを部屋毎に発行することで、参加者が前記当選番号を見間違うことが回避でき、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。さらには、前記抽選した当選番号と一致した前記ビンゴカードの番号配列データの個所の表示を異ならせて印字したレシートを発行することで、参加者がレシートを見れば、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が一目瞭然である。発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示は、番号や背景の色彩を白黒反転させたり、番号を星マークで囲って表示したり、番号を太字で示したりするなどして、前記当選番号と一致しない個所との区別が明らかにわかるようにする。
【0022】
本発明は、前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、有効登録された前記ビンゴカードの有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出し、前記有効期限を印字したレシートを発行することを特徴とする。
【0023】
本発明では、前記ビンゴカードを配布する際に、有効登録された日時を前記第2のデータベースに蓄積保存しておき、後日、前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、前記制御プログラムが、有効登録された前記ビンゴカードの有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出する。例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う際に、前記プリンタが前記有効期限を印字したレシートを発行することで、参加者が前記ビンゴカードの有効期限を忘れることが回避でき、ビンゴカードが配られた後の有効期限の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。
【0024】
本発明は、前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷されていることを特徴とする。ここでのカードサイズとは、クレジットカード、定期券、名刺、ポイントカード等に適用されるサイズを意味しており、財布、名刺入れ、定期入れ等に入るサイズを指している。
【0025】
本発明によれば、前記ビンゴカードを参加者が常時携帯することが容易である。前記ビンゴカードとバーコードとが片面印刷されていることで低廉な価格で大量印刷することができ、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、参加者の前記ビンゴカードの保有率が高まる。前記反対側の面に店舗の名称や地図や名刺を印刷してもよい。前記バーコードは標準印刷でもよいし、前記バーコードを隠すためにステルス印刷としてもよい。前記ビンゴカードの材質としては、紙やプラスチック等が挙げられ、コート紙や紙にラミネート加工したものでもよい。前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷する場合は、ビンゴの番号が表示されたマスに折り曲げ用の切れ込みは入れないことが好ましい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、参加者が前記ビンゴカードを手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマスが有効となるので、参加者が自ら、有効なマスに印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ内でのデータ処理によって、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。また、参加者が間違ってビンゴといった場合にも公平で正確な判定ができ、ゲームの途中から参加したり、ゲームの途中で退席して戻った場合にも、当選状況が容易に把握でき、ビンゴゲームの進行についていける。
【0027】
本発明によれば、例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う際に、前記当選番号が印字されたレシートを部屋毎に発行することで、参加者が前記当選番号を見間違うことが回避でき、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。本発明によれば、例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う際に、前記プリンタが前記有効期限を印字したレシートを発行することで、参加者が前記ビンゴカードの有効期限を忘れることが回避でき、ビンゴカードが配られた後の有効期限の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。本発明によれば、例えば、500円毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにしたり、商品を1つ購入する毎に1回ずつ前記当選番号を抽選するようにすることで、参加者の購買意欲を刺激し、繰り返し来店するように働きかけることができ、店舗の売り上げ増大や固定客の増大に寄与する。
【0028】
本発明によれば、例えば、前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷することで、前記ビンゴカードを参加者が常時携帯することが容易であり、前記ビンゴカードとバーコードとが片面印刷されており、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、参加者の前記ビンゴカードの保有率が高まる。
【0029】
上述した本発明により、参加者にビンゴカードを配って、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えて、かつ、趣向を凝らして楽しむことができるビンゴカードの運用管理システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態のビンゴカードの運用管理システムを機能的に説明するブロック図である。
【図2】上記実施の形態においてコンピュータ上で制御プログラムを動作させたときの初期画面を示す図である。 を説明するフローチャートである。
【図3】上記実施の形態での第1のデータベース作成手順を説明するフローチャートである。
【図4】上記実施の形態でのビンゴカードの第1、第2の運用処理の初回の処理手順を説明するフローチャートである。
【図5】上記実施の形態でのビンゴカードの第1、第2の運用処理の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。
【図6】上記実施の形態でのビンゴカードの第3の運用処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】上記実施の形態でのビンゴカードの第4の運用処理手順の初回の処理手順を説明するフローチャートである。
【図8】上記実施の形態でのビンゴカードの第4の運用処理手順の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。
【図9】上記第1の運用処理手順における途中画面を示す図である。
【図10】上記第1の運用処理手順における途中画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図11】上記第1の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す図である。
【図12】上記第1の運用処理手順におけるビンゴ確定画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図13】上記第1の運用処理手順におけるビンゴ確定画面でのビンゴレシートを示す図である。
【図14】上記第2の運用処理手順における途中画面を示す図である。
【図15】上記第2の運用処理手順における途中画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図16】上記第2の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す図である。
【図17】上記第3の運用処理手順における途中画面を示す図である。
【図18】上記第3の運用処理手順における途中画面を示す別の図である。
【図19】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す図である。
【図20】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面での当選番号発行レシートを示す図である。
【図21】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面を示す別の図である。
【図22】上記第4の運用処理手順におけるビンゴ確定画面でのビンゴレシートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0032】
(本発明のシステム)
本発明を適用した実施形態のビンゴカードの運用管理システム1を機能的に説明するブロック図を、図1に示す。本実施形態のビンゴカードの運用管理システム1は、コンピュータ3と、当該コンピュータ3上で動作する制御プログラム2と第1のデータベース51と第2のデータベース52とを備える。上記コンピュータ3には、コンピュータの操作画面を表示する第1のディスプレイ71と、当選状況を表示する第2のディスプレイ72と、レシート81を発行するプリンタ8と、バーコードを読み取るスキャナ61と、キーボードやマウス等の入力手段62が接続される(図1)。コンピュータ3の処理能力は、いわゆる個人向けに市販されるパーソナルコンピュータで足りる。
【0033】
本実施形態のビンゴカードの運用管理システム1では、個体識別用のバーコード92が備わったビンゴカード9を使用する(図1)。本実施形態のビンゴカード9は、5行5列で合計25個のマス目があり、中央を除く24マスには1から75までの番号のうち24個の番号が書いてあり(符号91)、ビンゴカードの中央はFREEとして最初から有効な番号として扱われ、1枚のカードの中で同じ番号が重複しない設定となっている。そして、個体識別用のバーコード92に加えて、固体識別番号(符号93)が印字されており、これは、バーコード92がスキャナ61にて読み取れなかった場合に備えて予備的に番号入力できるように配慮したものである。バーコード92は、QRコードであってもよい。
【0034】
本実施形態のビンゴカードの運用管理システム1では、前記コンピュータ3には、前記バーコード92のコード番号並びに固体識別番号93をインデックスとして24個の固有番号91と一対一で対応させて電子化した番号配列データが蓄積保存された第1のデータベース51が備わっており、制御プログラム2には、1から75までの番号から当選番号を無作為に抽選する抽選手段(抽選プログラム)が備わっている。抽選プログラムでは、ランダム関数を用いて、1から75までの番号から任意の当選番号を無作為に抽選する。そして、前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させることで、CPU4が、前記固有の番号配列データ(符号91に対応したデータ)と前記当選番号とを照合するデータ処理を行い、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存する。
【0035】
図3は、本実施の形態での第1のデータベース作成手順を説明するフローチャートである。まず、スキャナ61にてバーコード92を読み取って(符号S1)、固体識別番号93と一致することを確認し、バーコード92のコード番号並びに固体識別番号93をインデックスとして24個の固有番号91と一対一で対応させて電子化した番号配列データを入力し(符号S2)、蓄積保存して第1のデータベース51を作成する(符号S3)。例えば、数の配列が異なるビンゴカード9を数千枚単位、例えば2千枚から6千枚単位で準備し、上記手順にて第1のデータベース51を構築しておく。
【0036】
本実施の形態においてコンピュータ3上で制御プログラム2を動作させたときの第1のディスプレイ71に表示される初期画面を、図2に示す。本実施形態では、ビンゴカードの第1の運用管理として室・テーブルタイプがあり、ビンゴカードの第2の運用管理としてロングタイプがあり、ビンゴカードの第3の運用管理としてパーティタイプがあり、ビンゴカードの第4の運用管理として遊園地・観覧車タイプがある。上記ビンゴカードの4通りの運用管理手順についてフローチャートを用いて以下に順次説明する。
【0037】
(本発明の第1の運用管理手順)
本実施形態の第1の運用管理は、例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う場合を想定している。図4は、上記実施の形態でのビンゴカードの第1(または第2)の運用処理の初回の処理手順を説明するフローチャートである。
【0038】
事前準備として、前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、室・テーブルタイプと書かれたアイコンをクリックすると、第1のデータ処理プログラム211が起動する。
【0039】
そして、図4に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。
【0040】
前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、所定の抽選回数を入力し(符号S7)、前記抽選手段が所定の抽選回数で当選番号を抽選する(符号S8)。本実施形態では、前記制御プログラム2には、商品の購入金額又は指定商品のいずれかないし両方と関連付けた抽選回数で前記当選番号を抽選する演算式が設定されており、参加者(顧客)が商品を購入する都度、レジにて前記バーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると、前記演算式によって算出された抽選回数で前記当選番号を抽選する設定になっている。例えば、500円毎に1回ずつ前記当選番号を抽選したり、ビール1杯毎に前記当選番号を抽選するようにすることで、顧客の購買意欲を刺激する。
【0041】
前記当選番号を抽選する(符号S8)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S9)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し(符号S10)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。
【0042】
図9は、上記第1の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して10個の当選番号を発行している。ビンゴカード内に当選した番号がある場合には、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示することで当選番号の有無や当選番号の配置等の当選状況をわかりやすく表示している。
【0043】
前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。図10は、図9の画面表示に合わせて発行された当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした日時と、利用する部屋番号と、カード番号93と、当選番号が印字される。
【0044】
前記レシート81を発行する(符号S22)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S23)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S24)、ビンゴが不成立のときには終了確認をする(符号S25)。
【0045】
ここで例えば、終了確認(符号S25)の時点で、前記顧客が追加で注文をして、さらに20個の当選番号を発行したとする。このときは、レジにて前記バーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると(符号S101)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第2のデータベース51から抽出し(符号S102)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで、所定の当選回数(ここでは20回)を入力し(符号103)、20個の当選番号を抽選し(符号104)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S105)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し第2のデータベース52を更新する(符号S106)。そして、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。
【0046】
図11は、上記第1の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して合計30個の当選番号を発行している。ここでは、ビンゴカード内の1つのラインに当選した番号があるので、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示するとともに、「ビンゴ確定!!」の文字と「1ライン成立」の文字を表示している。この他、別途、ファンファーレ等の音楽を鳴らしてもよい。
【0047】
そして、前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。図12は、図11の画面表示に合わせて発行された当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした日時と、利用する部屋番号と、カード番号93と、当選番号が印字される。
【0048】
前記レシート81を発行する(符号S22)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S23)、ここでは、ビンゴが成立しているのでビンゴレシート82を発行し(符号S24)、プログラムを終了する。図13は、図11の画面表示に合わせて発行されたビンゴレシート82を示す図である。ビンゴレシート82には、バーコード92をスキャンした日時と、利用する部屋番号と、カード番号93と、ビンゴが成立したビンゴ番号と、その他の当選番号が印字される。
【0049】
したがって、本実施形態によれば、参加者(顧客)が前記ビンゴカード9を手にして、無作為に抽出され表示された番号が手持ちのカードにないかと期待しつつ、同じ番号があればそのマス91が有効となるので、顧客が自ら、有効なマス91に印をつけたり折り曲げて穴をあけたりして判別できるようにし、これを繰り返し、顧客が各自の持ちカードから有効なマス91を消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ3内でのデータ処理によって、前記ビンゴカード9が当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカード9内のマス91にあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。
【0050】
また、本実施形態によれば、前記制御プログラム2によって前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行することで、参加者(顧客)が前記レシート81に印字された当選番号と手持ちのビンゴカード9とを見比べることが容易である。例えば、カラオケや居酒屋などにおいて数人から数十人のグループ単位単位(部屋単位)で異なるビンゴゲームを行う際に、前記当選番号が印字されたレシート81を部屋毎に発行することで、顧客が前記当選番号を見間違うことが回避でき、ビンゴカード9が配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。
【0051】
図5は、上記実施の形態でのビンゴカードの第1(または第2)の運用処理の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。同一の符号は同じ機能処理であることからそれらの説明を省略しつつ、第2の運用処理の説明の過程で、図4との相違について以下に説明することとする。
【0052】
(本発明の第2の運用管理手順)
本実施形態の第2の運用管理は、例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う場合を想定している。
【0053】
本実施形態では、前記ビンゴカード9とバーコード92とがカードサイズの用紙に片面印刷されている。ここでのカードサイズとは、クレジットカード、定期券、名刺、ポイントカード等に適用されるサイズを意味しており、財布、名刺入れ、定期入れ等に入るサイズを指している。本実施形態によれば、前記ビンゴカード9を参加者(顧客)が常時携帯することが容易である。前記ビンゴカード9とバーコード92とが片面印刷されていることで低廉な価格で大量印刷することができ、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、前記ビンゴカード9の保有率が高まる。前記反対側の面に店舗の名称や地図や名刺を印刷してもよい。前記バーコード92は標準印刷でもよいし、ステルス印刷としてもよい。前記ビンゴカード9の材質としては、紙やプラスチック等が挙げられ、コート紙や紙にラミネート加工したものでもよい。前記ビンゴカード9とバーコード92とがカードサイズの用紙に片面印刷する場合は、ビンゴの番号が表示されたマス91に折り曲げ用の切れ込みは入れないことが好ましい。
【0054】
本実施形態では、前記ビンゴカード9に有効期限を設定する。有効期限は、数日から数ヶ月程度に設定し、店舗によっては1年間の有効期限としてもよい。ここでは、30日間の有効期限を設定した場合を例にして、以下に説明する。
【0055】
前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、ロングタイプと書かれたアイコンをクリックすると、第2のデータ処理プログラム212が起動する。そして、図4に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、所定の抽選回数を入力し(符号S7)、前記抽選手段が所定の抽選回数で当選番号を抽選する(符号S8)。前記当選番号を抽選する(符号S8)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S9)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し(符号S10)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。前記レシート81を発行する(符号S22)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S23)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S24)、ビンゴが不成立のときには終了確認をする(符号S25)。
図4は、上記実施の形態でのビンゴカードの第2(または第1)の運用処理の初回の処理手順を説明するフローチャートであり、図5は、上記実施の形態でのビンゴカードの第2(または第1)の運用処理の2回目以後の処理手順を説明するフローチャートである。例えば、初回の来店では、図4に示す手順で発行手続きを行うこととなり、2回目以後の来店では、図5に示す手順で発行手続きを行うこととなる。
【0056】
図5に示す手順では、有効登録済みのビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S31)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第2のデータベース51から抽出し(符号S32)、前記バーコード92の有効性を確認する(符号S33)。本実施形態では、前記ビンゴカード9のバーコード92を前記スキャナ61にて読み取ると、有効登録された前記ビンゴカード9の登録日時とタイマー機能41が示す現在日時とをCPU4が照合するデータ処理を行い、前記ビンゴカード9の有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出している。
【0057】
前記バーコード92の有効性を確認する(符号S33)と、その次に、所定の抽選回数を入力し(符号S34)、前記抽選手段が所定の抽選回数で当選番号を抽選する(符号S35)。前記当選番号を抽選する(符号S35)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S36)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し第2のデータベースを更新する(符号S37)。そして、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S38)。前記当選状況をディスプレイ表示する(符号S38)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字したレシート81を発行する。前記レシート81を発行する(符号S39)と、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S40)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S40)、ビンゴが不成立のときには終了確認をする(符号S42)。ここで、ビンゴが成立しているか否かに関わらず、ビンゴレシートを発行する設定とすることができる(符号S40)。
【0058】
図14は、上記第2の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して、合計30個の当選番号を発行している。第1のディスプレイ71の左上には、前記当選番号の発行履歴が表示されており、この例では、6月10日と、6月17日と、6月21日とにそれぞれ10個の当選番号を発行している。そして、ビンゴカード内に当選した番号がある場合には、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示することで当選番号の有無や当選番号の配置等の当選状況をわかりやすく表示している。
【0059】
図15は、図14の画面表示に合わせて発行された当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした最新の日時と、カード番号93と、当選番号と、有効期限(残り日数)が印字される。本実施例では、30日間の有効期限を設定しており、6月10日が初回の来店日であり、最新の来店日が6月21日であるから、有効期限(残り日数)が19日と印字されている。本実施例ではビンゴがあいにく不成立であるが、顧客が当選番号の履歴を知りたいときがあり、その場合、ビンゴが成立しているか否かに関わらず、ビンゴレシート82を発行することができる。図16は、図14の画面表示に合わせて発行されたビンゴレシート82を示す図である。ビンゴレシート82には、バーコード92をスキャンした最新の日時と、カード番号93とが印字され、かつ、ビンゴが不成立のときには、「ビンゴ未確定」の文字と当選番号が印字され、ビンゴが成立したときには、ビンゴが成立したビンゴ番号と、その他の当選番号が印字される。
【0060】
本実施形態によれば、例えば、飲食店やフィットネスクラブなどにおいて有効期限を数日から数ヶ月程度に設定して個人単位で異なるビンゴゲームを行う際に、前記プリンタ8が前記有効期限を印字したレシート81を発行することで、参加者(顧客)が前記ビンゴカードの有効期限を忘れることが回避でき、ビンゴカードが配られた後の有効期限の確認等の運用処理が迅速かつ正確に行えることとなる。
【0061】
(本発明の第3の運用管理手順)
本実施形態の第3の運用管理は、例えば、パーティや宴会など大人数でビンゴゲームを行う場合を想定している。
【0062】
前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、パーティタイプと書かれたアイコンをクリックすると、第3のデータ処理プログラム213が起動する。そして、図6に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、入力手段62によって、スタートとストップを押す都度、前記抽選手段が当選番号を1つずつ抽選する(符号S8)。若しくは、前記抽選手段が所定の時間間隔で設定回数だけ当選番号を抽選し続ける(符号S8)。
【0063】
図17は、上記第3の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、発行済みの全てのビンゴカード9に対して合計29個の当選番号を発行している。図18は、図17の画面表示に合わせて当選番号を第2のディスプレイ72に示す図であり、この例では、スタートボタンを押すと、音楽(BGM)とともに、ビンゴボールに見立てた当選番号入りのボールの画像がシャッフルして表示され、ストップボタンを押すと、抽選された当選番号入りのボールの画像が静止して表示され、発行済みの全てのビンゴカード9に対して合計29個の当選番号を発行し表示している。第2のディスプレイ72は、前記コンピュータ3に外部接続されたディスプレイ(RGBディスプレイやHDMIディスプレイ)であり、前記コンピュータ3の入力画面を表示させずに、前記当選番号と連動した前記ビンゴカードの当選状況のみを画面表示させている。
【0064】
前記当選番号を抽選する(符号S8)と、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合するデータ処理を行い(符号S9)、データ処理後のデータを第2のデータベース52に蓄積保存し(符号S10)、前記特定のビンゴカード9の番号配列データと前記当選番号とを照合したときの当選状況を第1のディスプレイ71や第2のディスプレイ72にて画面表示する(符号S21)。本実施形態の第3の運用管理では、その運用上、プリンタによるレシートの発行は行わない。
【0065】
したがって、本実施形態によれば、参加者が各自の持ちカードから有効なマスを消していき、それを早く縦・横・斜めのいずれかに五つ連ねて勝ち抜けする醍醐味を維持しつつ、コンピュータ3内でのデータ処理によって、前記ビンゴカードが当選しているか否か、リーチか否か、前記当選番号が前記ビンゴカードにあるか否か等が瞬時に判明するので、ビンゴカードが配られた後の当選状況の確認等の運用処理が迅速に行えることとなる。
【0066】
(本発明の第4の運用管理手順)
本実施形態の第4の運用管理は、例えば、遊園地や動物園等の施設を回遊したり、観覧車やタワー等に入場する際に個人でビンゴゲームを楽しむ場合を想定している。
【0067】
前記コンピュータ3上で前記制御プログラム2を動作させると、メニュープログラム22が起動し、第1のディスプレイ71に初期画面が表示される(図2)ので、遊園地・観覧車タイプと書かれたアイコンをクリックすると、第4のデータ処理プログラム214が起動する。そして、図7に示す手順で、任意のビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S4)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第1のデータベース51から抽出し(符号S5)、前記バーコード92の真正性を確認したうえで前記ビンゴカード9を有効登録する(符号S6)。前記ビンゴカード9の有効登録(符号S6)の次に、前記抽選手段が設定回数だけ当選番号を抽選し(符号S8)、当選番号を照合し(符号S9)、操作画面である第1のディスプレイ71に当選状況を表示し(符号S10)、第2のデータベースを作成し(符号S21)、所定枚数のレシート81を発行する(符号S22)。
【0068】
図19は、上記第4の運用処理手順における途中画面を第1のディスプレイ71に示す図であり、この例では、No.0940のビンゴカード9に対して合計40個の当選番号を発行している。ここでは、ビンゴカード内の1つのラインに当選した番号があるので、当選した番号をカラー表示や白黒反転表示するとともに、「ビンゴ確定!!」の文字と「1ライン成立」の文字を表示している。このときには、音楽等は鳴らさない。
【0069】
そして、前記当選状況を操作者のみにディスプレイ表示する(符号S21)と、ほぼ同時に、前記プリンタ8が前記当選番号を印字した複数枚のレシート81を発行する。図20は、図19の画面表示に合わせて発行された複数枚の当選番号発行レシート81を示す図である。当選番号発行レシート81には、バーコード92をスキャンした日時と、カード番号93と、当選番号が印字され、図20(a)の当選番号と、図20(b)の当選番号と、図20(c)の当選番号と、図20(d)の当選番号とは、それぞれ異なった番号が印字されている。本実施形態によれば、例えば、参加者(顧客)が、観覧車に乗る際に、有効なビンゴカード9と複数枚(図20では4枚)の当選番号発行レシートを受け取り、観覧車に乗っている間に、例えば4枚の当選番号発行レシートと手持ちのカードとを見比べて、ビンゴゲームを楽しむことができる。
【0070】
そして、上記例では、観覧車の施設ゲートから出る際に、レジにて、図8に示す手順で、有効登録済みのビンゴカード9のバーコード92をスキャナ61にて読み取って(符号S31)、前記バーコード92に対応した特定の番号配列データを第2のデータベース51から抽出し(符号S32)、前記バーコード92の有効性を確認し(符号S33)、ビンゴが成立しているかどうかを確認し(符号S50)、ビンゴが成立しているときにはビンゴレシートを発行し(符号S50)、ビンゴが不成立のときにはビンゴ不成立のレシートを発行する(符号S52)。ここで、必ずビンゴが成立している設定として、必ずビンゴレシートを発行する設定とすることができる(符号S40)。
【0071】
図21は、ビンゴレシート発行処理(符号S50)によって発行されたビンゴレシート82を示す図である。ビンゴレシート82には、バーコード92をスキャンした日時と、カード番号93と、ビンゴが成立したビンゴ番号と、その他の当選番号が印字される。このビンゴレシート82を発行する際には、図21に示す当選状況を第2のディスプレイ72に表示し、顧客がビンゴとなったことを掲示する。その際、別途、ファンファーレ等の音楽を鳴らしてもよい。
【0072】
本実施形態によれば、施設利用に加えて、ビンゴゲームも楽しむことができ、相乗効果によって施設利用客の増大が期待できる。
【0073】
上記本実施形態の第4の運用管理の他の例としては、動物園を例に説明するならば、図20(a)の当選番号をライオンの説明掲示板に貼り付け、図20(b)の当選番号をペンギンの説明掲示板に貼り付け、図20(c)の当選番号をダチョウの説明掲示板に貼り付け、図20(d)の当選番号をゾウの説明掲示板に貼り付けるというように、複数の場所にある施設にそれぞれ異なった番号を表示しておくことで、参加者(顧客)が、複数の場所にある施設を回遊し、ビンゴゲームを楽しみながら、学習意欲を引き出させる効果も期待できる。
【0074】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、カード形式の前記ビンゴカードとし、前記ビンゴカードとバーコードとを片面印刷して、反対側の面にアイドル歌手の肖像やアニメのキャラクターを印刷すれば、前記ビンゴカードの保有率が高まり、コンビニエンスストアやデパート、東京タワーや東京スカイツリーの観覧の際に前記前記ビンゴカードを販売することで、集客力アップが期待できる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0075】
1 ビンゴカードの運用管理システム、
2 制御プログラム、
3 コンピュータ、
4 CPU、
51 第1のデータベース、
52 第2のデータベース、
61 スキャナ、
62 入力手段、
71 第1のディスプレイ、
72 第2のディスプレイ、
8 プリンタ、
9 ビンゴカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビンゴカードとバーコード読み取り用スキャナとコンピュータとディスプレイからなるビンゴカードの運用管理システムであって、前記ビンゴカードは個体識別用のバーコードと番号配列データとからなり、前記コンピュータには、予め前記バーコードと一対一で対応させて電子化した前記ビンゴカードの番号配列データが蓄積保存された第1のデータベースと、前記ビンゴカードに付与され得るすべての番号の中から任意の当選番号を抽選する抽選手段と、前記ビンゴカードの番号配列データと前記当選番号とを照合しデータ処理を行うCPUと、データ処理後のデータを蓄積保存する第2のデータベースと、これらを制御する制御プログラムとが備わっており、
前記制御プログラムをコンピュータ上で動作させ、任意の前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記制御プログラムがバーコードと一対一で対応した固有の番号配列データを第1のデータベースから抽出して前記ビンゴカードを有効登録し、次に、前記抽選手段が設定された抽選回数で当選番号を抽選し発行して、有効登録された前記ビンゴカードの番号配列データと発行された前記当選番号とを照合するデータ処理を行って、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存し、その後、有効登録された前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記バーコードと一対一で対応した固有のデータ処理後のデータを第2のデータベースから抽出して前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況としてディスプレイに画面表示することを特徴とするビンゴカードの運用管理システム。
【請求項2】
前記制御プログラムには、商品購入と関連付けた抽選回数で前記当選番号を抽選する演算式が設定されており、参加者が商品を購入する都度、前記バーコードを前記スキャナにて読み取って前記演算式によって算出された抽選回数で前記当選番号を抽選し発行して、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況を前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする請求項1記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項3】
前記当選状況の表示として、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの表示どおりに前記番号配列データをマトリックス表示するとともに、発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示を異ならせて前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする請求項1または2記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項4】
前記コンピュータにはプリンタが備わっており、商品購入の都度、抽選した前記当選番号を印字したレシートを発行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項5】
前記抽選した当選番号を印字したレシートを発行するとともに、前記抽選した当選番号と一致した前記ビンゴカードの番号配列データの個所の表示を異ならせて印字したレシートを発行することを特徴とする請求項4記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項6】
前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、有効登録された前記ビンゴカードの有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出し、前記有効期限を印字したレシートを発行することを特徴とする請求項4または5記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項7】
前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項1】
ビンゴカードとバーコード読み取り用スキャナとコンピュータとディスプレイからなるビンゴカードの運用管理システムであって、前記ビンゴカードは個体識別用のバーコードと番号配列データとからなり、前記コンピュータには、予め前記バーコードと一対一で対応させて電子化した前記ビンゴカードの番号配列データが蓄積保存された第1のデータベースと、前記ビンゴカードに付与され得るすべての番号の中から任意の当選番号を抽選する抽選手段と、前記ビンゴカードの番号配列データと前記当選番号とを照合しデータ処理を行うCPUと、データ処理後のデータを蓄積保存する第2のデータベースと、これらを制御する制御プログラムとが備わっており、
前記制御プログラムをコンピュータ上で動作させ、任意の前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記制御プログラムがバーコードと一対一で対応した固有の番号配列データを第1のデータベースから抽出して前記ビンゴカードを有効登録し、次に、前記抽選手段が設定された抽選回数で当選番号を抽選し発行して、有効登録された前記ビンゴカードの番号配列データと発行された前記当選番号とを照合するデータ処理を行って、データ処理後のデータを第2のデータベースに蓄積保存し、その後、有効登録された前記ビンゴカードのバーコードをスキャナにて読み取ると、前記バーコードと一対一で対応した固有のデータ処理後のデータを第2のデータベースから抽出して前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況としてディスプレイに画面表示することを特徴とするビンゴカードの運用管理システム。
【請求項2】
前記制御プログラムには、商品購入と関連付けた抽選回数で前記当選番号を抽選する演算式が設定されており、参加者が商品を購入する都度、前記バーコードを前記スキャナにて読み取って前記演算式によって算出された抽選回数で前記当選番号を抽選し発行して、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの当選状況を前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする請求項1記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項3】
前記当選状況の表示として、前記スキャナにて読み取ったビンゴカードの表示どおりに前記番号配列データをマトリックス表示するとともに、発行された前記当選番号と一致した番号配列データの個所の表示を異ならせて前記ディスプレイに画面表示することを特徴とする請求項1または2記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項4】
前記コンピュータにはプリンタが備わっており、商品購入の都度、抽選した前記当選番号を印字したレシートを発行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項5】
前記抽選した当選番号を印字したレシートを発行するとともに、前記抽選した当選番号と一致した前記ビンゴカードの番号配列データの個所の表示を異ならせて印字したレシートを発行することを特徴とする請求項4記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項6】
前記ビンゴカードのバーコードを前記スキャナにて読み取ると、有効登録された前記ビンゴカードの有効期限日数をカウントダウンして有効期限を算出し、前記有効期限を印字したレシートを発行することを特徴とする請求項4または5記載のビンゴカードの運用管理システム。
【請求項7】
前記ビンゴカードとバーコードとがカードサイズの用紙に片面印刷されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のビンゴカードの運用管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2012−16391(P2012−16391A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153981(P2010−153981)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(598096913)株式会社山崎屋 (6)
【出願人】(510187200)山崎建設株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(598096913)株式会社山崎屋 (6)
【出願人】(510187200)山崎建設株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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