説明

ビンゴゲームシステム,ビンゴゲームプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体

【課題】ビンゴゲーム配列の各マスを意図的に狙って埋めることができるようにすることにより従来のビンゴゲーム機に比較し、よりゲーム性の高いビンゴゲームシステムを得る。
【解決手段】下側液晶パネル3にインベーダゲーム画面が、上側液晶パネル2に2つの色のセルで構成されるビンゴセル241で形成される本発明によるビンゴゲーム配列を有する画面がそれぞれ表示される。同じ色のインベーダを連続して3個撃ち落とすとフィーチャー1の色を取得でき、対応の色のビンゴセル241の第1のセルが点灯する。同様にしてフィーチャー2の色を取得し、対応の色のビンゴセル241の第2のセルを点灯すると、ビンゴセルが有効となる。このようにして各ビンゴセルを有効にしていき、縦横斜めの何れかにビンゴを成立させる。同時に多数のビンゴを成立させることもでき、ビンゴ成立条件で特別な得点を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来とは異なるビンゴゲーム機を備えたゲームシステム、さらにビンゴゲーム機を実現するプログラムならびに該プログラムソフトを記録する記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のビンゴゲームにおいて、ビンゴの各セルはランダムに決定された数字が設定されており、ビンゴの各セルに設定された数字の範囲で、抽選などにより順次ランダムに決定されていく数字によって各マスを埋めていくのが主流であった。
このためプレイヤの意思はゲーム進行にほとんど反映されることのない、運だよりなゲームであった。
【0003】
ビンゴゲームに関し、手前側に傾斜して設けられた、n行n列のビンゴポケットを有するビンゴゲーム盤上にボールを供給し、ボールが転がり落ちたビンゴポケットが縦横斜めのいずれか一列揃ったときにビンゴが成立し所定の景品などが当たるビンゴゲーム装置が存在する。このビンゴゲーム装置はビンゴゲーム盤上をゆっくりと転がるボールがビンゴポケットに入るか否かのみに集中しているため、ゲーム進行が単調になってしまい、飽きやすいという問題かあった。
そこで本件出願人はこれを解決すべき特許文献1を提案している。特許文献1は、ボールをビンゴゲームの各セルに転がり落とすことによりビンゴを成立させるビンゴゲーム装置において、ゲームの途中で緊張感が途切れず、単なるビンゴゲームよりも入賞の確率が高いと感じることができるようなプレイヤにとって魅力的なものを提供するものである。
【特許文献1】特許第4059366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このビンゴゲーム装置もボールがどのセルに入るかを、プレイヤの意図に基づいて行うことはできず、運を天に任す要素を依然として持っていた。
ビンゴゲームにおいて、抽選や、ボールを転がすことにより、偶然性を利用したものから、プレイヤが自らの狙いになるようにゲームを行い、そのゲーム結果でビンゴゲームのセルを埋めていくような形態のゲームが望まれる。
【0005】
本発明の目的は、ビンゴゲーム配列の各マスを意図的に狙って埋めることができるようにすることにより、従来のビンゴゲーム機に比較し、よりゲーム性の高いビンゴゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1記載の発明は、ゲーム機の出力結果に従ってビンゴゲーム機のマスであるビンゴセルを埋めていくビンゴゲームシステムであって、前記ゲーム機は、n種類のそれぞれ異なる色に対し、同じ色の標的を3つ連続して撃つことにより連続して撃った色を取得する色取得手段と、前記色取得手段によって連続して2つの同じ色または異なる色を取得したとき、その2つの色の組み合わせ対応のビンゴゲーム機のビンゴセルを有効にして色付けする色付け手段とから構成され、前記ビンゴゲーム機は、2色のセルで構成されるビンゴセルをn列n行配列してなり、前記ビンゴセルは第1のセルと第2のセルが予め決められた同じ色または異なる色で色付けされるように構成され、前記ゲーム機のゲーム結果に従い前記色付け手段がビンゴゲーム機の各ビンゴセルを有効にして色付けしていき、縦,横または斜めに配列したすべてのビンゴセルが有効になって色付けされたとき、ビンゴを成立させることを特徴とする。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において前記n種類の色は3種類であり、前記3種類の色は赤,青,緑であることを特徴とする。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において前記ビンゴが成立した場合、ボーナス得点または特別なステージを開始することを特徴とする。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の発明において前記ゲーム機の標的はn種類の色の何れかに色付けされて現れる敵であり、向かってくる敵を打ち落とすことを特徴とする。
本発明の請求項5記載の発明は、n種類のそれぞれ異なる色に対し、同じ色の標的を3つ連続して撃つことにより連続して撃った色を取得する色取得ステップと、前記色取得ステップによって連続して2つの同じ色または異なる色を取得したとき、その2つの色の組み合わせ対応のビンゴゲーム機のビンゴセルを有効にして色付けする色付けステップと、2色のセルで構成されるビンゴセルをn列n行配列してなり、前記ビンゴセルは第1のセルと第2のセルが予め決められた同じ色または異なる色で色付けされるように構成され、前記色付けステップによりビンゴゲーム機の各ビンゴセルを有効にして色付けしていき、縦,横または斜めに配列したすべてのビンゴセルが有効になって色付けされたとき、ビンゴを成立させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の請求項6記載の発明は、前記請求項5のビンゴゲームプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0007】
上記構成によれば、従来のほぼ運任せなゲーム内容を、2つの要素の組み合わせによって対応したビンゴ表のマス(ビンゴセル)を意図的に狙えるようになるので、自らの望むビンゴを効果的に揃えることができるようになる。また、縦横斜めのビンゴを揃えることが意図的に起こせるので、従来のビンゴ1本を揃えたら終了となるルールだけではなく複数のビンゴを同時に揃えることができ、特典を大きくさせるルールをより有効に適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明のよるビンゴゲームシステムを搭載した携帯ゲーム機の外観を示す図である。
携帯ゲーム機1は、使用時、開けて用いる折り畳み式であり、上側筐体12と下側筐体13とから構成される。
下側筐体13の中央に下側液晶パネル3が配置され、左端付近に十字ボタン5が、右端付近にXボタン6,Yボタン7,Aボタン8,Bボタン9が配置され、さらにSTARTボタン10,SELECTボタン11が配置されている。
【0009】
上側筐体12に上側液晶パネル2が配置され、上側液晶パネル2の左右にスピーカ4,4が配置されている。
上側液晶パネル2にはビンゴセル241を縦横それぞれ3列ずつ配したビンゴゲーム配列24の画像が表示されている。ビンゴゲーム配列24の各ビンゴセル241はそれぞれ対応の色を埋める(点灯する)2つのセル(第1のセル,第2のセル)で構成されている。例えば、赤,青,緑の3色の場合、上段左端のビンゴセル241の2つのセルは赤,赤で、中段中央のビンゴセル241の2つのセルは青,青で、下段右端のビンゴセル241は緑,緑でそれぞれ埋められる。また、上段中央のビンゴセル241は青,赤で、上段右端のビンゴセル241は緑,赤でというように埋められ、同様に中段左端,中段右端,下段左端,下段中央も対応の色で埋められる。
また、上側液晶パネル2の上部には上記赤,青,緑にそれぞれ対応した赤インベーダ21,青インベーダ22,緑インベーダ23の画像も表示されている。
【0010】
下側液晶パネル3にはインベーダゲームの一画面例が表示され、インベーダを撃墜することにより、上記ビンゴゲーム配列24のビンゴセル241をそれぞれのビンゴセル対応の色で埋めて有効にすることができる。このようにして狙ったセルの色のインベーダを撃墜していくことにより、各セルを有効にしていき、ビンゴ配列を作ることができる。
このインベーダゲーム画面は左端に「インベーダのアイコン×2」と表示され、インベーダを打ち落とした場合、「2×」の得点を得ることができることを示している。中央には「1 BINGO CHALLENGE」と表示され、現在1つ目のビンゴを作るためにチャレンジ中である旨が示されている。画面右端に撃墜インベーダが表示されるようになっており、縦に3個づつ合計で6機のインベーダのアイコンを表示できるようになっている。この画面では下側縦の列に3個、緑インベーダが表示され、倒したことが示されている。
【0011】
図2は、本発明におけるビンゴゲーム配列例を説明するための図である。
図1は、各マスを表すビンゴセルを、中央部の内部セルと、この内部セルの周囲を囲む外部セルの2つのセルで構成し、それぞれのセルを3色のうちの1つの色で埋めることにより有効にする例を示したが、図2は各マスを表すビンゴセルを、上段セルと下段セルで構成し、それぞれのセルを3色のうちの1つの色で埋めることにより有効にする例を示している。
第1の縦列の上段セル3011,3021,3031を赤、第2の縦列の上段セル3041,3051,3061を青,第3の縦列の上段セル3071,3081,3091をを緑でそれぞれ埋め、第1の横列の下段セル3012,3042,3072を赤、第2の横列の下段セル3022,3052,3082を青,第3の横列の下段セル3032,3062,3092を緑でそれぞれ埋めるものである。
【0012】
図3は、本発明におけるビンゴゲーム配列例のフィーチャー1の成立を説明するための図である。
インベーダゲームで赤,青,緑色の要素(以下「フィーチャー」という)を取得することができる。これは、フィーチャーは同色の標的(インベーダ)を3つ連続で撃ち落とすことにより取得できる。例えば、第1のフィーチャーを取得するため例えば赤インベーダを3機連続で打ち落とすと、上段セル3011,3021,3031は赤色で埋められる。これによりフィーチャー1は赤色に確定する。
【0013】
図4は、本発明におけるビンゴゲーム配列例のフィーチャー2の成立を説明するための図である。
つぎに、赤インベーダを3つ連続で打ち落とすと、下段セル3012,3042,3072は赤色で埋められるが、第1と第2のフィーチャーが成り立つビンゴセルは301であるので、上下セル3011,3012の赤色が残り、他の赤色のセルの埋められた赤色は点灯しない。図4はその状態を示している。
同様にしてインベーダゲームを継続してプレイヤは狙いを定めたつぎの第1と第2のフィーチャーを決めることにより、狙いを定めたビンゴセルに対応の色を埋めることにより有効とする。このような繰り返しによりビンゴを成立させることができる。
【0014】
図5は、本発明におけるビンゴゲーム配列例においてビンゴ成立を説明するための図である。
この例は、第1の横列のビンゴセル301,304は埋まり、また、第3の縦列のビンゴセル308,309も埋り、さらに右上方向斜めの列のビンゴセル305,303も埋まっているため、3つのリーチができている。丸で囲んだビンゴセル307を有効にすれば、同時に3個のビンゴが成立する。上段セル3071は緑,下段セル3072は赤であるので、第1のフィーチャーは緑,第2のフィーチャーは赤を狙えば、ビンゴセル307は埋まり、3つのビンゴが同時に成立する。したがって、プレイヤは、第1のフィーチャーでは緑インベーダを3つ連続に打ち落とし、さらに第2のフィーチャーでは赤インベーダを3つ連続に打ち落とすように意図的に狙えことができる。
【0015】
表1にビンゴの成立条件に対し、インベーダゲームにおける起動するラウンドと種類の例およびビンゴセル確定時(ラウンド成功時)の効果の例を示している。
当初のビンゴなしの状態では、1画面ラウンドが始まり、ラウンドはフィーチャー1,2に対応したラウンド9種類を行うことができる。ラウンド成功のときフィーバー状態が継続6〜9秒続き、この間に倒したインベーダの数に対し、「インベーダの数×1000点」のボーナスが加算される。
同時に成立したビンゴが1つの場合、起動するラウンドは2画面ラウンドであり、ビンゴの縦,横,斜めのラインに対応した3種類のラウンドを行うことができる。かかる場合のビンゴ成立時にはフィーバー状態が8秒〜10秒続き、フィーバー中に倒したインベーダの数に対し、「インベーダの数×2000点」のボーナスが加算される。ジャックポットUFO(高得点を得られる)が出現する。このように2つ,3つ,4つのビンゴが成立した場合、それぞれ倒したインベーダの数に高倍率を掛けた得点が得られ、さらに高得点を得られるジャックポットUFOやスーパージャックポットUFOが出現する。
【表1】

【0016】
図6は、本発明によるビンゴゲームシステムの回路の実施の形態を示すブロック図である。
ROM36にこの携帯ゲーム機全体を管理するための管理プログラムおよび多種類のゲームプログラムが格納されている。図示しない電源を投入すると、CPU35は管理プログラムを読み込み、携帯ゲーム機全体の管理を実行する。カード43がカード装着部42に装着されていれば、CPU35の指示の下にメモリカード読書回路41はカードに記録されている本発明によるビンゴゲームソフトを読み込み、CPU35は、読み込んだビンゴゲームソフトをRAM37に格納する。
【0017】
そしてCPU35は上側液晶パネル2に起動画面を表示し、起動画面からゲームソフトを選択するための画面を表示する。選択画面からROM36に格納されている多種類のゲームソフトやカードから読み込んだゲームソフトを実行するための選択が可能である。
プレイヤがT字ボタン5,SELECTボタン11などを操作することによりゲームソフトの1つを選択すると、選択したゲームソフトを起動し、選択したゲームソフトの開始画面が上側液晶パネル2,下側液晶パネル3に表示される。
プレイヤが本発明によるビンゴゲームソフトを選択して起動し、STARTボタン10を押すことにより、下側液晶パネル3にビンゴゲームの2つのセルで構成される各ビンゴセルを有効にするためのインベーダゲーム画面が現れ、上側液晶パネル2に本発明によるビンゴゲームの配列が表示される。既に述べたように図1に1ビンゴ成立させるためのチャレンジ中のインベーダゲーム画面25と、ビンゴ直前のビンゴゲーム配列24を表示したビンゴゲーム画面26がそれぞれ表示された例が示されている。
【0018】
サウンド回路38はゲーム中の各場面での背景音などのサウンドをCPU35からの指示の下に発生させる回路である。サウンド回路38から発せられたサウンド信号はスピーカ4により再生出力される。
十字ボタンは射撃位置の左右の移動などの機能や、画面上の対象の選択などに用いられる。Aボタン8は決定、Bボタン9はキャンセル、Xボタン6が画面切り替え、Yボタン7が文字やカーソル切り替えなどを行う操作部である。プレイヤは各ボタンを操作してインベーダゲームの赤インベーダ,青インベーダ,緑インベータを打ち落とすことにより、ビンゴゲーム配列の各ビンゴセルを対応の色で埋めて有効にしていくことができる。
【0019】
図7は、本発明によるビンゴゲームシステムのゲームの流れを説明するためのフローチャートである。
この図は本発明によるビンゴゲームを立ち上げて上側液晶パネル2および下側液晶パネル3に図1のような画面を表示した後の動作を説明するためのものである。図1においてプレイヤはインベーダゲーム画面25の自機(画面の下辺の位置にあり、図示してない)を十字ボタン5を操作して左右に移動させAボタン8を操作することにより射撃を行う(ステップ(以下「S」という)01)。なお、この流れ図の処理主体はビンゴゲームソフトを読み込み実行するCPU35であり、CPU35はプレイヤの操作により入力される各操作信号に対し、各ステージを実行し、その中で表示処理,演算処理およびボーナスゲームの実行処理,ボーナス得点を上昇させるなどの各処理を行う。
【0020】
CPU35はプレイヤがインベーダを撃ち落とす毎に同色のインベーダを3機連続で撃ち落としたか否かを判定する(S02)。
同色のインベーダを3機連続で撃ち落とした場合、フィーチャー1が成立し、例えば赤インベーダであれば赤色を取得する。これにより赤色のフィーチャー1に対応したビンゴセルの内部セルが赤色で点灯する。
図8は内部セルと外部セルで構成されるビンゴセルを有効(対応の色で点灯する)にした例を示す図である。撃ち落とされた3機の赤インベーダ451,452,453のアイコンが画面左端に縦に撃墜インベーダ表示部45に表示され、内部セル4031が赤色で点灯する(S03)。
【0021】
つぎにプレイヤがさらに同色のインベーダを3機連続して撃ち落としたか否かを判定する(S04)。同色のインベーダを3機連続して撃ち落とした場合に、フィーチャー2が成立し、例えば青インベーダであれば青色を取得する。そして、撃ち落とされた3機の青インベーダ461,462,463のアイコンが画面左端に縦に撃墜インベーダ表示部46に表示され、外部セル4032が青色で点灯する(S05)。
一方、S02,S04で同色のインベーダを3機連続で撃ち落とせなかった場合、S01に戻りインベーダゲーム画面で自機を操作してインベーダを撃ち落とす操作に戻る。
【0022】
フィーチャー1の内部セルとフィーチャー2の外部セルが点灯してビンゴセルが有効になると、有効になったビンゴセルによってビンゴが成立したか否かを判定する(S06)。
ビンゴが成立すれば、成立したビンゴ数とビンゴセルの並びに対応したラウンド(ボーナス)を開始する(S08)。すなわちビンゴがシングル,ダブル,トリプル,クアドロプロの場合、表1に示すような起動するラウンドと種類対応のラウンドが実行される。そしてビンゴ確定時(ラウンド成功時)の効果として特別なボーナス点が得られるようになっている。
【0023】
また、ビンゴが成立しない場合、フィーチャー1,2に対応したラウンド(ボーナス)を開始する(S07)。
つぎにS07,S08において表1のようなラウンドが行われ、そのラウンドが成功したか否かを判定する(S09)。
ラウンドが成功した場合、点灯していたビンゴを確定させ、行ったラウンドに対応したフィーバ状態(ボーナス)になる(S10)。このようにして点灯していたビンゴを確定させていき、全てのビンゴセルが確定したか否かを判定する(S11)。
すべてのビンゴセルが確定した場合、ビンゴセル全確定ボーナスを与えてビンゴセルを全てクリア(消灯)し(S12)、S01に戻りインベーダゲーム画面で自機を操作してインベーダを撃ち落とす操作に戻る。
【0024】
一方、S09でラウンドが成功しなかった場合やS11で全てのビンゴセルが確定しなかった場合、上記と同様、S01に戻りインベーダゲーム画面で自機を操作してインベーダを撃ち落とす操作に戻る。
このようにして本発明によるビンゴゲームを行うことができる。
【0025】
以上のように本発明によるビンゴゲームシステムが構成されているため、プレイヤがよりゲーム内容に関与できるようになる。2つの要素の組みをビンゴ表の各セルに判りやすく対応できる。ビンゴを複数獲得が狙いやすくなるので、プレイヤは一層の戦略性を問われることとなる。2つの要素の獲得条件で難易度を容易に操作することができる。縦乃至横のセルの数の条件だけでビンゴを構成することができる。
この実施の形態は、携帯ゲーム機にワイヤレス通信の回路を省いているが、ワイヤレス通信回路を設けて他の携帯ゲーム機やサーバ装置と通信可能にすることにより、他の携帯ゲーム機との間で通信を行い、本発明によるビンゴゲームを2台の携帯ゲーム機で競いながら行うこともできる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
ビンゴゲームとビンゴのマスを埋めるためのゲームを組み合わせた携帯端末などのビンゴゲーム機である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明によるビンゴゲームシステムを搭載した携帯ゲーム機の外観を示す図である。
【図2】本発明におけるビンゴゲーム配列例を説明するための図である。
【図3】本発明におけるビンゴゲーム配列例のフィーチャー1の成立を説明するための図である。
【図4】本発明におけるビンゴゲーム配列例のフィーチャー2の成立を説明するための図である。
【図5】本発明におけるビンゴゲーム配列例においてビンゴ成立を説明するための図である。
【図6】本発明によるビンゴゲームシステムの回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明によるビンゴゲームシステムのゲームの流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】液晶パネル面に表示されるビンゴゲーム配列の具体的表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
1 携帯ゲーム機
2 上側液晶パネル
3 下側液晶パネル
4 スピーカ
5 十字ボタン
6 Xボタン
7 Yボタン
8 Aボタン
9 Bボタン
10 STARTボタン
11 SELECTボタン
12 上側筐体
13 下側筐体
21 赤インベーダ
22 青インベーダ
23 緑インベーダ
24 ビンゴゲーム配列
35 CPU
36 ROM
37 RAM
38 サウンド回路
41 メモリカード読書回路
42 カード装着部
45 撃墜インベーダ表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム機の出力結果に従ってビンゴゲーム機のマスであるビンゴセルを埋めていくビンゴゲームシステムであって、
前記ゲーム機は、
n種類のそれぞれ異なる色に対し、同じ色の標的を3つ連続して撃つことにより連続して撃った色を取得する色取得手段と、
前記色取得手段によって連続して2つの同じ色または異なる色を取得したとき、その2つの色の組み合わせ対応のビンゴゲーム機のビンゴセルを有効にして色付けする色付け手段とから構成され、
前記ビンゴゲーム機は、
2色のセルで構成されるビンゴセルをn列n行配列してなり、
前記ビンゴセルは第1のセルと第2のセルが予め決められた同じ色または異なる色で色付けされるように構成され、
前記ゲーム機のゲーム結果に従い前記色付け手段がビンゴゲーム機の各ビンゴセルを有効にして色付けしていき、縦,横または斜めに配列したすべてのビンゴセルが有効になって色付けされたとき、ビンゴを成立させることを特徴とするビンゴゲームシステム。
【請求項2】
前記n種類の色は3種類であり、
前記3種類の色は赤,青,緑であることを特徴とする請求項1記載のビンゴゲームシステム。
【請求項3】
前記ビンゴが成立した場合、ボーナス得点または特別なステージを開始することを特徴とする請求項1または2記載のビンゴゲームシステム。
【請求項4】
前記ゲーム機の標的は
n種類の色の何れかに色付けされて現れる敵であり、
向かってくる敵を打ち落とすことを特徴とする請求項1,2または3記載のビンゴゲームシステム。
【請求項5】
n種類のそれぞれ異なる色に対し、同じ色の標的を3つ連続して撃つことにより連続して撃った色を取得する色取得ステップと、
前記色取得ステップによって連続して2つの同じ色または異なる色を取得したとき、その2つの色の組み合わせ対応のビンゴゲーム機のビンゴセルを有効にして色付けする色付けステップと、
2色のセルで構成されるビンゴセルをn列n行配列してなり、前記ビンゴセルは第1のセルと第2のセルが予め決められた同じ色または異なる色で色付けされるように構成され、前記色付けステップによりビンゴゲーム機の各ビンゴセルを有効にして色付けしていき、縦,横または斜めに配列したすべてのビンゴセルが有効になって色付けされたとき、ビンゴを成立させるステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするビンゴゲームプログラム。
【請求項6】
前記請求項5のビンゴゲームプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図1】
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