説明

ビーズコアの放熱構造

【課題】電源回路におけるノイズ対策やサージ対策に使用されるビーズコアの放熱構造において、電源装置の小型化を阻害しないように、複数のビーズコアを効率よく冷却できるようにする。
【解決手段】筒状に形成された複数のビーズコア5と、これら複数のビーズコア5が間に配置されるように厚さ方向に隙間を設けて対向配置される一対の導電性板材3,4と、棒状に形成されて各ビーズコア5に挿通されると共に、一方の導電性板材3から他方の導電性板材4まで延びて一対の導電性板材3,4を相互に連結して電気接続する複数の導電性ピン7とを備え、相互に対向する導電性板材3,4の対向面3a,4aに沿う一方向の端部に、導電性板材3,4を回路基板に固定するための接続端子11,12が形成され、複数の導電性ピン7及び前記複数のビーズコア5を前記一方向に並べて配したビーズコアの放熱構造1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電源回路におけるノイズ対策や半導体素子のサージ対策に使用されるビーズコアの放熱構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スイッチング電源等の電源装置には、例えば特許文献1のように、電源回路を複数の半導体素子により構成し、各半導体素子のリードにフェライト、アモルファス等からなる筒状のビーズコアを取り付けたものがある。このビーズコアは、電源回路におけるノイズ対策や半導体素子のサージ対策として使用されている。また、ビーズコアは、前述のようにリードに取り付けられていることから半導体素子を搭載する回路基板の表面近傍に配されている。
また、特許文献1に記載されている電源装置には、半導体素子において発生した熱を効率よく放熱することを目的として、板状の放熱基体(ヒートシンク)が設けられており、複数の半導体素子はこの放熱基体の表面及び裏面に並ぶように固定されている。この放熱基体は、回路基板の表面に固定されている。
【0003】
ところで、上記ビーズコアはサージの発生源である電流の急激な変化を効果的に抑制し、抑制した電流変化のエネルギーを熱に変換する特徴を有しているが、この変換した熱がビーズコアの熱容量を超えた場合には、冷却ファン等を用いてビーズコアを冷却する必要がある。そして、特許文献1では、放熱基体に切欠部を設ける等して、ヒートシンクと回路基板との間に隙間を形成し、この隙間に対向するように複数のビーズコアを配置することで、ビーズコアの放熱性向上を図っている。すなわち、冷却ファンを用いて上記隙間にエアを流すことで、各ビーズコアに均等にエアを当てることを図っている。
【特許文献1】特開2005−86149号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、回路基板の表面には半導体素子や放熱基体の他にも多数の部品が搭載されるため、回路基板の表面近くに配置されたビーズコアには、冷却ファンのエアが十分に届かない虞がある。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであって、複数のビーズコアを効率よく冷却することができるビーズコアの放熱構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために、本発明のビーズコアの放熱構造は、半導体素子と共に回路基板に搭載されるものであって、筒状に形成された複数のビーズコアと、これら複数のビーズコアが間に配置されるように厚さ方向に隙間を設けて対向配置される一対の導電性板材と、棒状に形成されて各ビーズコアに挿通されると共に、一方の導電性板材から他方の導電性板材まで延びて前記一対の導電性板材を相互に連結して電気接続する複数の導電性ピンとを備え、相互に対向する前記導電性板材の対向面に沿う一方向の端部に、前記回路基板に固定するための接続端子が形成され、前記複数の導電性ピン及び前記複数のビーズコアが、前記一方向に並べて配されることを特徴としている。
【0007】
このビーズコアの放熱構造によれば、接続端子を回路基板に固定することで、回路基板に形成される配線パターン等を介して半導体素子と電気接続することができる。これにより、一方の導電性板材からビーズコアに挿通された複数の導電性ピンを介して他方の導電性板材に電流を流すことができる。
そして、上記のように一対の導電性板材を回路基板に固定することで、一対の導電性板材はその一方向が回路基板の表面から上方に延びるように配置することができる。すなわち、この状態においては、複数のビーズコアが回路基板の表面から離れる方向に配列されることになり、結果として、複数のビーズコアを回路基板の表面から離して配置することができる。したがって、上述したビーズコアの放熱構造に隣接して多数の部品が搭載されていても、これらの部品に邪魔されること無く、冷却ファンからのエアを複数のビーズコアに十分に当てることができ、ビーズコアの放熱を効率よく行うことができる。
【0008】
また、前述したビーズコアの放熱構造においては、前記一方の導電性板材にその厚さ方向に重ねて固定され、前記一方の導電性板材と前記複数の導電性ピンとを個別に電気接続させるための配線基板を備え、当該配線基板には、一方の導電性板材の接続端子から前記複数の導電性ピンを介して他方の導電性板材の接続端子に至る複数の電流経路の長さが互いに等しくなるように、電気配線パターンが形成されていることがより好ましい。
このように、複数の電流経路の長さを等しくすることで、複数の導電性ピンを流れる電流量も互いに等しくなるため、複数のビーズコアの発熱量に偏りが生じることを防止できる。
【0009】
また、前述したビーズコアの放熱構造において、前記導電性板材が前記ビーズコアにおいて発生した熱を放熱するように構成されている場合には、複数のビーズコアにおいて発生した熱をさらに効率よく放熱することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ビーズコアの放熱構造に隣接して多数の部品が回路基板に搭載されていても、電源装置の小型化を阻害することなく、ビーズコアを効率よく冷却することができる。
【0011】
また、従来では、ビーズコアが半導体素子のリードに直接取り付けられるため、同一リードに対するビーズコアの並列接続数は1つのみに限られるが、本発明では、ビーズコアが半導体素子のリードから離れた位置に配されるため、同一リードに対するビーズコアの並列接続数を増加させることができ、その結果、各ビーズコアの発熱量を低減することが可能となる。
【0012】
そして、サージを効果的に抑制するためには、複数のビーズコアを直列に接続することも有効であるが、この場合にはビーズコアの発熱がさらに集中してしまうため、ビーズコアの冷却が不十分となる従来の構成では、ビーズコアを直列接続することが困難である。
これに対して、本発明の構成では、各ビーズコアを効率よく冷却できるため、さらに、複数のビーズコアを並列接続することにより各ビーズコアの発熱量を低減できるため、同一の導電性ピンに2つ以上のビーズコアを取り付けて直列接続することも容易に行うことが可能となる。したがって、本発明の構成によれば、ビーズコアを直列接続することでサージをさらに効果的に抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、この実施形態に係るビーズコアの放熱構造は、電源回路を構成する半導体素子24と共に回路基板25(図8,9参照)に搭載されるものである。
図1〜図3に示すように、ビーズコアの放熱構造1(以下、放熱ユニット1と呼ぶ)は、厚さ方向に隙間を設けて対向配置される一対の導電性板材3,4と、筒状に形成されて一対の導電性板材3,4の間に配置される複数のビーズコア5と、棒状に形成されて各ビーズコア5に挿通される複数の導電性ピン7と、一方の導電性板材3に固定される配線基板9とを備えている。
【0014】
各導電性板材3,4は、例えば銅板等のように、導電性を有すると共に高い熱伝導性を有する板材であり、平面視略矩形状に形成されている。具体的に、各導電性板材3,4は、互いに対向する一対の導電性板材3,4の対向面3a,4aに沿って一方向(以下、長手方向と呼ぶ)に延びる長方形状に形成されている。各導電性板材3,4の長手方向の一端部には、放熱ユニット1を回路基板に固定及び電気接続するための接続端子11,12が複数突出して形成されている。
また、一方の導電性板材3の長手方向の他端部には、一方の導電性板材3を後述する配線基板9に電気接続するための接続リード13が複数突出して形成されており、これら複数の接続リード13は、他方の導電性板材4から離間する方向に延在するように折り曲げられている。
さらに、一方の導電性板材3には、その厚さ方向に貫通して複数の導電性ピン7を個別に挿通させる複数の挿通孔15が形成されている。これら複数の挿通孔15は、導電性ピン7が一方の導電性板材3に接触しないように、導電性ピン7の径寸法よりも十分に大きく形成されている。
【0015】
配線基板9は、一方の導電性板材3のうち対向面3aとは反対側の面3b(以下、裏面3bと呼ぶ)に重ねて固定されている。
また、配線基板9には、その厚さ方向に貫通して一方の導電性板材3の各挿通孔15に連通する挿入孔17が複数形成されている。なお、各挿入孔17の径寸法は挿通孔15よりも小さく形成されており、挿入孔17の周縁は挿通孔15の周縁よりも内側に位置している。なお、この挿入孔17は、例えば導電性ピン7を挿入する際に嵌合する程度の大きさに形成されていてもよい。
さらに、配線基板9には、その厚さ方向に貫通して一方の導電性板材3の接続リード13を挿入する接続孔19が形成されている。なお、接続リード13は、配線基板9が一方の導電性板材3に固定された状態において、一方の導電性板材3の裏面3bと同じ方向に面する配線基板9の裏面9bから突出すると共に、この配線基板9の裏面9bにおいて半田付けされている。なお、図2における符号22は半田を示している。
【0016】
複数のビーズコア5及び導電性ピン7は、一対の導電性板材3,4の対向面3a,4aの面方向に配列されており、具体的には、導電性板材3,4の長手方向に複数並べて配されると共に、対向面3a,4aに沿って長手方向に直交する導電性板材3,4の幅方向に複数並べて配されている。なお、図示例においては、複数のビーズコア5及び導電性ピン7が導電性板材3,4の長手方向及び幅方向に同じ数だけ配列されている。
各ビーズコア5は、電源回路におけるノイズ対策や半導体素子のサージ対策として使用されるものであり、例えばアモルファス等からなる。
【0017】
各導電性ピン7の一端は、一方の導電性板材3の挿通孔15に挿通されると共に配線基板9の挿入孔17に挿入されている。そして、導電性ピン7の一端は、前述した接続リード13と同様に、配線基板9の裏面9bから突出しており、この配線基板9の裏面9bにおいて配線基板9に半田付けされている。
ここで、前述したように、配線基板9の挿入孔17の周縁は一方の導電性板材3の挿通孔15の周縁よりも内側に位置しているため、挿通孔15を介して挿入孔17に挿入された導電性ピン7が一方の導電性板材3に接触することはなく、一方の導電性板材3と導電性ピン7とが直に電気接続されることはない。
一方、各導電性ピン7の他端は、他方の導電性板材4の対向面4aに半田付けされており、これによって、各導電性ピン7と他方の導電性板材4とが直に電気接続される。
これにより、一対の導電性板材3,4は複数の導電性ピン7及び配線基板9を介して互いに連結され、また、複数のビーズコア5が一対の導電性板材3,4の間の所定位置に保持されることになる。
【0018】
ところで、配線基板9には、図4〜7に示すように、接続リード13と複数の導電性ピン7とを個別に電気接続する電気配線パターンが形成されている。すなわち、一対の導電性板材3,4は、導電性ピン7及び電気配線パターンを介して相互に電気接続されている。
この電気配線パターンの長さは、接続リード13から導電性ピン7までの距離に応じて相互に異なっている。すなわち、接続リード13から導電性ピン7までの距離が長くなる程、これらを接続する電気配線パターンの長さも長くなる。したがって、一方の導電性板材3の接続端子11から接続リード13を介して導電性ピン7に至るまでの第1電流経路C1は、一方の導電性板材3の一端部(接続端子11)から導電性ピン7までの距離が短いほど、長くなるように設定されている。
【0019】
一方、他方の導電性板材4には導電性ピン7が直接半田付けされているため、導電性ピン7から他方の導電性板材4の接続端子12に至るまでの第2電流経路C2は、導電性ピン7から他方の導電性板材4の一端部(接続端子12)までの距離が短いほど、短くなるように設定されている。
したがって、同一の導電性ピン7に接続される第1電流経路C1及び第2電流経路C2を足し合わせた電流経路は、導電性ピン7が配される位置に係わらず、全て等しくなる。すなわち、配線基板9に形成された複数の電気配線パターンによって、一方の導電性板材3の接続端子11から複数の導電性ピン7を介して他方の導電性板材4の接続端子12に至る複数の電流経路の長さが互いに等しくなっている。
【0020】
ところで、図1〜3に示すように、複数の導電性ピン7は、他方の導電性板材4及び配線基板9を相互に固定する役割を果たしているが、前述したように、放熱ユニット1における電流経路も構成している。このため、この放熱ユニット1においては、他方の導電性板材4及び配線基板9を相互に固定する補強用ピン21を別途設けることで、機械的な信頼性向上を図っている。
具体的に説明すると、他方の導電性板材4の長手方向の寸法は、一方の導電性板材3よりも長く形成されており、他方の導電性板材4の他端部が一方の導電性板材3の他端部よりも導電性板材3,4の長手方向に突出している。また、配線基板9も一方の導電性板材3の他端部から導電性板材3,4の長手方向に突出している。そして、他方の導電性板材4の他端部と配線基板9の突出部分とが補強用ピン21によって相互に固定されている。
【0021】
以上のように、本実施形態の放熱ユニット1によれば、例えば図8,9に示すように、半導体素子24と共に放熱ユニット1を回路基板25の表面25aに搭載することで、回路基板25に形成される配線パターン等を介して半導体素子24と電気接続することができる。これによって、一方の導電性板材3からビーズコア5に挿通された複数の導電性ピン7を介して他方の導電性板材4に電流を流すことができる。
また、このように一対の導電性板材3,4を回路基板25に搭載することで、一対の導電性板材3,4はその長手方向が回路基板25の表面25aから上方に延びるように配置することができる。すなわち、この状態においては、複数のビーズコア5が回路基板25の表面25aから離れる方向に並べて配列されることになり、結果として、複数のビーズコア5を回路基板25の表面25aから離して配置することができる。したがって、放熱ユニット1に隣接して多数の部品が回路基板25の表面25aに搭載されていても、これらの部品に邪魔されること無く、冷却ファンからのエアを複数のビーズコア5に十分に当てることができ、ビーズコア5の放熱を効率よく行うことができる。
【0022】
さらに、本実施形態の導電性板材3,4は、銅板等のように高い熱伝導性を有しているため、すなわち、ビーズコア5において発生した熱を放熱するように構成されているため、ビーズコア5の熱をさらに効率よく放熱することができる。
以上のことから、この放熱ユニット1が半導体素子24及び回路基板25と共に電源回路を構成し、この電源回路によって電源装置を構成した場合には、電源装置の小型化を阻害することなく、複数のビーズコア5を効率よく冷却することができる。
【0023】
また、配線基板9に形成された電気配線パターンによって、一方の導電性板材3の接続端子11から複数の導電性ピン7を介して他方の導電性板材4の接続端子12に至る複数の電流経路の長さが互いに等しくなっているため、各導電性ピン7を流れる電流量が互いに等しくなり、結果として、複数のビーズコア5の発熱量に偏りが生じることを防止できる。
さらに、従来では、ビーズコア5が半導体素子24のリードに直接取り付けられるため、同一リードに対するビーズコア5の並列接続数は1つのみに限られるが、本実施形態の放熱ユニット1によれば、ビーズコア5が半導体素子24のリードから離れた位置に配されるため、同一リードに対するビーズコア5の並列接続数を増加させることが可能となり、その結果、各ビーズコアの発熱量を低減することが可能となる。
【0024】
また、本実施形態の放熱ユニット1によれば、前述したように、複数のビーズコア5を効率よく冷却できると共に、複数のビーズコア5の並列接続によって各ビーズコアの発熱量を低減できるため、同一の導電性ピン7に2つ以上のビーズコア5を取り付けて直列接続することも容易に行うことが可能となる。そして、このビーズコア5の直列接続によりサージをさらに効果的に抑制することができる。
なお、同一の導電性ピン7に2つ以上のビーズコア5を取り付ける場合には、一対の導電性板材3,4の間隔及び導電性ピン7の長さを適宜調整すればよい。
【0025】
以上、本発明の実施形態である放熱ユニット1について説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されることはなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、他方の導電性板材4の他端部と配線基板9の突出部分とは補強用ピン21によって相互に固定されるとしたが、他方の導電性板材4と配線基板9との固定強度が導電性ピン7によって十分に保持され、他方の導電性板材4と配線基板9との電気接続が保たれていれば、特に補強用ピン21を設けなくてもよい。
さらに、一対の導電性板材3,4の間に配された複数のビーズコア5及び導電性ピン7は、上記実施形態のように配列されることに限らず、少なくとも導電性板材3,4の長手方向に沿って複数並べて配列されていればよい。
【0026】
また、各導電性板材3,4の平面視形状は、略矩形状であるとしたが、少なくとも複数のビーズコア5及び導電性ピン7を導電性板材3,4の長手方向に沿って複数並べることができる形状となっていればよく、様々な形状に形成されていてよい。
さらに、各導電性板材3,4には、複数の接続端子11,12が形成されるとしたが、例えば1つだけ形成されていてもよい。
【0027】
また、配線基板9は、一方の導電性板材3の裏面3bに重ねて固定されるとしたが、例えば一方の導電性板材3の対向面3aに重ねて固定されてもよい。この場合でも、上記実施形態と同様に、各導電性ピン7を配線基板9に固定すると共に、一方の導電性板材3の接続リード13を配線基板9に固定することで、一方の導電性板材3の接続端子11から複数の導電性ピン7を介して他方の導電性板材4の接続端子12に至る複数の電流経路の長さを互いに等しく形成することは可能である。
さらに、放熱ユニット1は、複数の導電性ピン7に流れる電流量が等しくなるように配線基板9を設けているが、例えば配線基板9を設けなくてもよい。この場合には、例えば一対の導電性板材3,4に導電性ピン7の両端を直接半田付けすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態であるビーズコアの放熱構造を示す概略斜視図である。
【図2】図1のビーズコアの放熱構造を示す概略断面図である。
【図3】図1のビーズコアの放熱構造において、配線基板、一方の導電性板材を導電性ピンから離間させた状態を示す分解斜視図である。
【図4】図1のビーズコアの放熱構造における電流経路を示す説明図である。
【図5】図1のビーズコアの放熱構造における電流経路を示す説明図である。
【図6】図1のビーズコアの放熱構造における電流経路を示す説明図である。
【図7】図1のビーズコアの放熱構造における電流経路を示す説明図である。
【図8】図1のビーズコアの放熱構造を回路基板に搭載した状態を示す概略斜視図である。
【図9】図1のビーズコアの放熱構造を半導体素子と共に回路基板に搭載した状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 放熱ユニット(ビーズコアの放熱構造)
3 一方の導電性板材
3a 対向面
4 他方の導電性板材
4a 対向面
5 ビーズコア
7 導電性ピン
9 配線基板
11,12 接続端子
24 半導体素子
25 回路基板
C1 第1電流経路
C2 第2電流経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子と共に回路基板に搭載されるビーズコアの放熱構造であって、
筒状に形成された複数のビーズコアと、これら複数のビーズコアが間に配置されるように厚さ方向に隙間を設けて対向配置される一対の導電性板材と、棒状に形成されて各ビーズコアに挿通されると共に、一方の導電性板材から他方の導電性板材まで延びて前記一対の導電性板材を相互に連結して電気接続する複数の導電性ピンとを備え、
相互に対向する前記導電性板材の対向面に沿う一方向の端部に、前記回路基板に固定するための接続端子が形成され、
前記複数の導電性ピン及び前記複数のビーズコアが、前記一方向に並べて配されていることを特徴とするビーズコアの放熱構造。
【請求項2】
前記一方の導電性板材にその厚さ方向に重ねて固定され、前記一方の導電性板材と前記複数の導電性ピンとを個別に電気接続させるための配線基板を備え、
当該配線基板には、一方の導電性板材の接続端子から前記複数の導電性ピンを介して他方の導電性板材の接続端子に至る複数の電流経路の長さが互いに等しくなるように、電気配線パターンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のビーズコアの放熱構造。
【請求項3】
前記一対の導電性板材が、前記ビーズコアにおいて発生した熱を放熱するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のビーズコアの放熱構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−109236(P2010−109236A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281189(P2008−281189)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000002037)新電元工業株式会社 (776)
【Fターム(参考)】