説明

ビーチクリーナ

【課題】特殊な走行運転技術や砂の除去作業を必要とせずに網体に掻き上げられた砂を良好にふるい落とすことのできるビーチクリーナを提供する。
【解決手段】ビーチクリーナ50は、縦部材51及び横部材52a,52bによって形成されたフレーム53を有し、このフレーム53の前部に取り付けられ、砂地面GLに接地するスキー部材74と、牽引車両1に牽引される被牽引部67とを設け、フレーム53の前方下部に砂地からゴミを分離して掻き上げる分離機54,55を設け、この分離機54,55より後方のフレーム53に分離機54,55によって掻き上げられたゴミを捕集する網体56を設けたビーチクリーナ50において、車輪106をフレーム53の分離機54,55より後方に取り付け、この車輪106の回転軸104を車輪中心Cに対して偏心した位置に設ける構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海水浴場等の砂浜に散在する種々のゴミを回収するビーチクリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
海水浴場等の砂浜には、漁網の断片、ロープ、ビニール紐、紙屑、木片、空き缶、瓶、ペットボトルやそのキャップ、たばこの吸い殻等種々のゴミが散在している。これらのゴミを回収するビーチクリーナとしては、走行方向に沿って延びる複数の縦部材とこれらと略直交して幅方向に延びる複数の横部材とでフレームを形成し、このフレームの四隅部に砂地に接地するスキー部材を配置し、フレームの前部にスクレーパを取り付け、フレームの後部に網体を設けて、スクレーパを砂地に喰い込ませた状態で牽引車両に牽引されて砂地を走行することで、砂と共に比較的小さなゴミを掻き上げてこれらを網体で補集可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−356827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のビーチクリーナでは、スキー部材を介して地面と接しているため、網体に加わる振動が少なく、網体に掻き上げられた砂がふるい落とされずに溜まる場合がある。この場合には、作業員は、砂をふるい落とすために、牽引車両を蛇行させる等の特殊な走行運転を行うか、あるいは、適宜牽引車両を停めて網体に溜まった砂を除去していた。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、特殊な走行運転や砂の除去作業を必要とせずに網体に掻き上げられた砂を良好にふるい落とすことのできるビーチクリーナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明のビーチクリーナは、縦部材及び横部材によって形成されたフレームを有し、このフレームの前部に取り付けられ、砂地面に接地するスキー部材と、牽引車両に牽引される被牽引部とを設け、前記フレームの前方下部に砂地からゴミを分離して掻き上げる分離機を設け、この分離機より後方の前記フレームに分離機によって掻き上げられたゴミを補集する網体を設けたビーチクリーナにおいて、車輪を前記フレームの前記分離機より後方に取り付け、この車輪の回転軸を車輪中心に対して偏心した位置に設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、車輪の回転に伴い回転軸が上下に揺動するので、フレーム後部に上下の振動が加わり、網体上に侵入した砂をふるい落として、溜まらないようにすることができる。
【0005】
本発明は、上記のビーチクリーナにおいて、前記車輪は、左右一対で設けられるとともに、前記車輪中心を結ぶ車軸で互いに連結されていることを特徴とする。
上記構成によれば、左右の車輪が上下に同期して回転するので、左右の車輪が独立して回転する場合に比べ、網体の左右が同じ周期でより大きく上下に振動し、網体上に侵入した砂を良好にふるい落として、溜まらないようにすることができる。これに加え、左右の車輪が独立して回転する場合に比べ、ビーチクリーナの横揺れを抑え、分離機を安定して接地させ、効果的にゴミを除去することができる。
【0006】
本発明は、上記のビーチクリーナにおいて、前記車輪は、砂地面から前記フレームまでの取り付け高さを調整可能にして設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、フレームの取り付け高さを調整することができるので、砂地の状況によって分離機の砂地への沈み込み量を調整して、効果的にゴミを除去することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車輪をフレームの分離機より後方に取り付け、この車輪の回転軸を車輪中心に対して偏心した位置に設けたことにより、車輪の回転に伴い回転軸が上下に揺動するので、フレーム後部に上下の振動が加わり、網体上に侵入した砂をふるい落として、溜まらないようにすることができる。
【0008】
また、車輪中心を結ぶ車軸で左右の車輪を互いに連結させたことにより、左右の車輪が上下に同期して回転するので、左右の車輪が独立して回転する場合に比べ、網体の左右が同じ周期でより大きく上下に振動し、網体上に侵入した砂を良好にふるい落とし、溜まらないようにすることができる。これに加え、左右の車輪が独立して回転する場合に比べ、ビーチクリーナの横揺れを抑え、分離機を安定して接地させ、効果的にゴミを除去することができ、その結果、作業者の負担を軽減することができる。
【0009】
さらに、車輪を、砂地面からフレームまでの取り付け高さを調整可能して設けたことにより、フレームの取り付け高さを調整することができるので、砂地の状況によって分離機の砂地への沈み込み量を調整して、効果的にゴミを除去することができ、その結果、作業者の負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るビーチクリーナ等をトレーラに積載して運搬する際の側面図である。
図1に示す車両1は、小型軽量に構成された車体の前後に、比較的大径の低圧バルーンタイヤである左右の前輪2及び後輪3を備え、最低地上高を大きく確保して主に不整地での走破性を高めた所謂ATV(All Terrain Vehicle)として構成される。車両1の車体フレーム4は、車幅方向中央部において前後に長いボックス構造を形成し、該車体フレーム4の略中央部には、車両1の原動機としてのエンジン5が搭載される。
【0011】
エンジン5は例えば水冷式単気筒エンジンであり、クランクシャフトの回転動力をギヤ噛み合い式の変速機を介して前後プロペラシャフト6a,6bに出力する。前後プロペラシャフト6a,6bに出力された回転動力は、前後減速装置7a,7bを介して左右前輪2又は後輪3にそれぞれ出力される。
ここで、車両1は前記変速機のギヤ比を電動により変更可能な所謂セミオート車両であり、例えば遠心クラッチを介することで、クラッチ操作を行わずにチェンジボタン等の操作のみで前記ギヤ比を変更可能である。このような車両1は、ベルト式の変速機を備えた車両と比べて、走行負荷が大きい走行や一定速度での走行にも好適である。
【0012】
左右前輪2は、車体フレーム4の前部に独立懸架式のフロントサスペンション8aを介して懸架され、左右後輪3は、車体フレーム4の後部に例えばスイングアーム式のリアサスペンション8bを介して懸架される。リアサスペンション8bのスイングアーム9の後端部には、トレーラ13牽引用のトレーラヒッチ11が設けられる。なお、図中符号12aは車体フレーム4前部に支持されるフロントキャリアを、符号12bは車体フレーム4後部に支持されるリアキャリアをそれぞれ示す。
【0013】
上記車両1は、後述する第一及び第二ビーチクリーナ20,50並びにゴミ回収ステーション40を運搬するトレーラ13を牽引可能である。
トレーラ13は、例えばその車体フレーム14の下部両側に左右一対の車輪15を有し、前記車体フレーム14上には上方に開放する上下に浅い箱型の積載部16を有し、かつ車体フレーム14の前部下側から前方に向けて牽引アーム17を延出してなる。牽引アーム17の前端部には、前記トレーラヒッチ11に対応するヒッチカプラ17aが設けられる。
【0014】
車体フレーム14は上面視方形状をなし、これと上面視でほぼ重なるように前記積載部16が設けられる。積載部16は、枠状のフレームに板部材を装着して前後左右の壁部及び底壁部を形成してなる。なお、積載部16の底壁部の左右両側には、左右車輪15に対応するホイルハウス16aが上方に膨出形成されている。
【0015】
積載部16内には、ゴミ回収ステーション40を構成する各分割体の一部が収容され、かつ積載部16上には、第一及び第二ビーチクリーナ20,50並びに前記各分割体の一部が載せられる。このような積載状態においてトレーラ13が車両1に牽引されることで、各ビーチクリーナ20,50及びゴミ回収ステーション40を所定の作業場所まで運搬可能である。以下、前記フレームにおける積載部16左右の上縁部を形成する部位はそれぞれ左右側辺部16b,16cである。
【0016】
なお、図1に示す各ビーチクリーナ20,50及びゴミ回収ステーション40はトレーラ13への積載状態を示し、図2以降に示す各ビーチクリーナ20,50及びゴミ回収ステーション40は特に記載がなければ砂地上での使用状態を示す。また、図1に示す如くトレーラ13が両車輪15を接地させて積載部16を所定高さで略水平に保った状態を、以下の説明ではトレーラ13の牽引状態ということがある。
また、図中線GLは地面(砂地面)を、線CL(図2及び図5)は車両1及びこれに牽引される各ビーチクリーナ20,50並びにこれらを通過させるゴミ回収ステーション40(以下、車両等という)の左右中心を示し、矢印FRは前記車両等の走行方向(前後方向)における前方を、矢印UPは前記車両等の上下方向における上方を、矢印LH(図2、図5、及び図7)は前記車両等の左右方向における左方をそれぞれ示す。
【0017】
各ビーチクリーナ20,50は、車両1に牽引されて海岸等の砂地(砂浜)を走行しつつ、該砂地に散在する様々なゴミを回収する。各ビーチクリーナ20,50が集めたゴミは、砂地の所定箇所に設置されたゴミ回収ステーション40においてまとめて回収される。各ビーチクリーナ20,50及びゴミ回収ステーション40は、例えばステンレス等の複数種の鋼材を溶接等の結合手段を用いて適宜組み立ててなる。なお、各ビーチクリーナ20,50をトラクターで牽引するようにしてもよい。
【0018】
図2は、第一ビーチクリーナ20がゴミ回収ステーション40にリフトアップされた状態を示す平面図であり、図3は、第一ビーチクリーナ20がゴミ回収ステーション40にリフトアップされた状態を示す左側面図である。
第一ビーチクリーナ20は、図2に示すように、前記走行方向に沿って延びる複数(例えば十五本)の縦部材21を互いに幅方向(左右方向)にほぼ等間隔に並べてスノコ状のフレーム22を形成し、かつ各縦部材21に下方に突出する複数のサンドピン23を着脱可能に取り付けてなる。なお、第一ビーチクリーナ20は左右対称の構成を有している。
【0019】
縦部材21は、例えば円形鋼管(角形鋼管でもよい)を前後方向に沿って配置し、その前後端部を斜め上前方又は後方に屈曲させてなる。この縦部材21が側面視で重なるように左右に複数並置され、その前端を左右方向に沿って延びる例えば角形鋼管からなる前横部材24aに斜め下後方から突き当てて結合されると共に、後端を左右方向に沿って延びる例えば角形鋼管からなる後横部材24bに斜め下前方から突き当てて結合される。
【0020】
前後横部材24a,24bは、最外側の縦部材21よりもさらに左右外側に延出し、左右各々における前後横部材24a,24bの端部間には、前記縦部材21と同様に湾曲する側部縦部材21aが渡設される。
【0021】
これら各部材からなるフレーム22は上面視で横長の長方形状をなし、その左右幅は車両1(図1参照)の左右幅及び後述するゴミ回収ステーション40の左右側部構造体41R,41L間の左右幅よりも広くされる。そして、車両1に牽引された第一ビーチクリーナ20が前記左右側部構造体41R,41L間に進入した際には、そのフレーム22の左右両側部が左右側部構造体41R,41Lに乗り上げることで、第一ビーチクリーナ20が所定高さまでリフトアップされる。なお、左右側部構造体41R,41L間の左右幅は車両1の左右幅よりも大きく、該車両1が左右側部構造体41R,41L間を通過可能である。
【0022】
各縦部材21の前部、前後中間部、及び後部には、それぞれ前記サンドピン23を取り付け可能とされる。すなわち、複数のサンドピン23を前後三列に配置可能とされる。これにより、低速走行時における走行抵抗が抑えられ、かつ砂地の固さ等に応じてサンドピン23の本数を減らすことでさらに走行抵抗を抑えることが可能である。各サンドピン23のフレーム22下面からの突出長さは、砂地中の生態系への影響を抑えるべく最大100mmとされる。
このような第一ビーチクリーナ20が砂地を走行することで、散在する比較的大型のゴミ(ロープ、網、流木等)が、各サンドピン23に引っ掛かるあるいは絡まるようにして掻き集められる。
【0023】
フレーム22の左右外側端から例えば三本目の縦部材21の前方には、第一ビーチクリーナ20を車両1で牽引するための牽引部37が設けられる。牽引部37は左右方向に直交する厚板状のもので、その前端部には連結孔(不図示)が形成される。連結孔には、車両1のトレーラヒッチ11に一端が連結される牽引ロッド38の他端が連結され、該牽引ロッド38を介して第一ビーチクリーナ20が車両1に牽引される。
【0024】
なお、連結孔を上下に複数設けることで、その何れに前記牽引ロッド38の他端を連結するかにより、第一ビーチクリーナ20の砂地への沈み込み等に応じた最適な牽引位置を設定可能である。また、牽引ロッド38は、トレーラヒッチ11に連結される一端側から左右牽引部37に向けて上面視V字状あるいはY字状に延びるもので、その前記一端側にはトレーラヒッチ11に対応する前記ヒッチカプラ17aが設けられる。
【0025】
図3に示すように、ゴミ回収ステーション40において、前述の如く第一ビーチクリーナ20がリフトアップされた際には、各サンドピン23が砂地面から十分に離間すると共に、該各サンドピン23が掻き集めたゴミを砂地上に落下させることができ、もって該ゴミをまとめて回収可能となる。
【0026】
ゴミ回収ステーション40は、図2及び図3に示すように、左右側部構造体41R,41L同士を前後一対の連結部材42により一体的に連結してなるもので、例えば各側部構造体41R,41Lの前後中間部の構造を除き前後対象かつ左右対称の構成を有する。
左右側部構造体41R,41Lは、前後方向に沿う例えば円形鋼管からなる接地部材43上に、側面視で緩やかな山形をなす例えば円形鋼管からなる案内部材44を設け、これら各部材43,44の前後端部を互いに一体に結合することで、側面視台形状に形成される。
【0027】
左右接地部材43の前後端部には、上面視で前側又は後側ほど左右外側に位置するように傾斜するフート部材45が着脱可能に取り付けられる。各フート部材45は、各接地部材43と共に砂地上に接地するもので、これにより、ゴミ回収ステーション40がその接地面積を広げた状態で安定して設置される。
【0028】
連結部材42は、例えば左右方向に沿う円形鋼管からなるもので、その端部が接地部材43の前部又は後部の下側に設けられた連結パイプ46に着脱可能に差し込まれた状態で、左右側部構造体41R,41Lを一体的に連結する。すなわち、ゴミ回収ステーション40は比較的大型であることから、複数の分割体(左右側部構造体41R,41L及び前後連結部材42)に分割可能とされ、さらに左右側部構造体41R,41Lが前後に三つの分割体に分割可能とされる。詳細には、左側部構造体41Lは、前分割体41a、左中間分割体41c、及び後分割体41bに分割可能とされ、右側部構造体41Rは、前記前分割体41a、右中間分割体41d、及び前記後分割体41bに分割可能とされる。
【0029】
接地部材43前後の連結パイプ46は、左右方向に沿う比較的短い円形鋼管からなり、その上部外周を接地部材43下側の切り欠きに整合させるようにしてこれに一体に結合される。すなわち、連結パイプ46は接地部材43下面から下方に突出しており、ゴミ回収ステーション40を砂地上に設置した際には砂中に食い込むことでゴミ回収ステーション40の移動を抑制する。
【0030】
連結パイプ46内に連結部材42の端部を所定量挿入した組み付け状態(例えば連結パイプ46及び連結部材42の外側端を一致させた状態)において、連結パイプ46及び連結部材42のそれぞれに形成された上下貫通孔(不図示)が例えば接地部材43の左右外方で重なり、これら各上下貫通孔に所定の係止ピン47を差し込むことで、連結部材42及び接地部材43が前記組み付け状態で抜き差し不能に連結される。
【0031】
係止ピン47は、連結部材42及び連結パイプ46を貫通してさらに下方に突出して砂中に所定量差し込まれる。すなわち、係止ピン47は、ゴミ回収ステーション40の設置状態における所定位置からの移動を抑制する。そして、係止ピン47を取り外して連結パイプ46から連結部材42を抜き取れば、ゴミ回収ステーション40を左右側部構造体41R,41Lと前後連結部材42とに分割可能である。
【0032】
左右側部構造体41R,41Lにおける前分割体41aは、案内部材44の前傾斜部44a、接地部材43における前傾斜部44aの下方に位置する前水平部43a、前傾斜部44a及び前水平部43aの後端部間に渡る略垂直な前支持部材48aを主としてなる。また、後分割体41bは、案内部材44の後傾斜部44b、接地部材43における後傾斜部44bの下方に位置する後水平部43b、後傾斜部44b及び後水平部43bの前端部の間に渡る略垂直な後支持部材48bを主としてなる。なお、この実施例では前後分割体41a,41bは同一形状を有しており、これらを前後逆に配置することも可能である。
【0033】
そして、この実施例における左中間分割体41cは、前記牽引状態のトレーラ13により構成される。具体的には、牽引状態のトレーラ13における積載部16の右側辺部16cは略水平な単一棒状をなし、該右側辺部16cが案内部材44における略水平な上辺部44cを構成する。また、トレーラ13の牽引状態において、積載部16の右上縁部である右側辺部16cの高さは、ゴミ回収ステーション40の砂地上への設置状態(使用状態)における案内部材44の上辺部44cの高さと略同一とされる。なお、トレーラ13は、不図示の支持脚により前記牽引状態で自立可能とされる。
【0034】
右側辺部16cの前端部には、前分割体41aの前傾斜部44aの後端部を着脱可能とされ、右側辺部16cの後端部には、後分割体41bの後傾斜部44bの前端部を着脱可能とされる。右側辺部16cの前後端部と前後傾斜部44a,44bの前後端部とは、所定の抜け止めを施すことで抜き差し不能に連結されると共に、前記抜け止めを解除すれば、右側辺部16cと前後傾斜部44a,44bとを分割可能である。
このように左側部構造体41Lの一部をトレーラ13の右側辺部16cが構成することで、ゴミ回収ステーション40の設置状態において、その直ぐ左方にトレーラ13が隣接することとなる。
【0035】
一方、右中間分割体41dは、案内部材44の略水平な上辺部44cと、接地部材43における上辺部44cの下方に位置する中間水平部43cと、これら上辺部44c及び中間水平部43cの間に渡る略垂直な複数(この実施例では一対)の中間支持部材48cとを主としてなる側面視ハシゴ状のもので、前記上辺部44cの前端部には、前分割体41aの前傾斜部44aの後端部を着脱可能とされ、上辺部44cの後端部には、後分割体41bの後傾斜部44bの前端部を着脱可能とされる。また、前記中間水平部43cの前端部には、前分割体41aの前水平部43aの後端部を着脱可能とされ、中間水平部43cの後端部には、後分割体41bの後水平部43bの前端部を着脱可能とされる。
【0036】
上辺部44cの前後端部と前後傾斜部44a,44bの前後端部とは、所定の抜け止めを施すことで抜き差し可能に連結されると共に、前記抜け止めを解除すれば、上辺部44cと前後傾斜部44a,44bとを分割可能である。同様に、中間水平部43cの前後端部と前後水平部43a,43bの前後端部とは、所定の抜け止めを施すことで抜き差し可能に連結されると共に、前記抜け止めを解除すれば、中間水平部43cと前後水平部43a,43bとを分割可能である。なお、前記中間水平部43cに相当する部材を左側部構造体41Lに設けるようにしてもよい。
【0037】
ところで、トレーラ13の積載部16における略水平な左側辺部16bは、前記右側辺部16cと同様に案内部材44の上辺部44cとして用いることが可能である。そして、左右側辺部16b,16c間の左右幅は、左右側部構造体41R,41L間の左右幅と略同一とされており、積載部16の左右側辺部16b,16cの後端部にそれぞれ後分割体41bの後傾斜部44bの前端部を連結することで、ゴミ回収ステーション40の設置状態における後半部分と同様の構成を再現することが可能である。このとき、左右の後分割体41b間を連結部材42で連結してもよい。
【0038】
これにより、積載部16上に積載された第一ビーチクリーナ20(及び第二ビーチクリーナ50)を、左右案内部材44の上辺部44c及び後傾斜部44bに沿って砂地上に降ろすことが可能となり、かつ砂地上の第一ビーチクリーナ20(及び第二ビーチクリーナ50)を、左右案内部材44の後傾斜部44b及び上辺部44cに沿って積載部16上に持ち上げることも可能となる。以下、前述の如く左右側辺部16b,16cに後分割体41bを連結した状態をトレーラ13の積み降ろし作業状態ということがある。
【0039】
図4は、第二ビーチクリーナ50の車両牽引状態を示す側面図であり、図5は、第二ビーチクリーナ50の平面図である。
第二ビーチクリーナ50は、車両走行方向に沿って延びる複数(例えば三本)の縦部材51と、これらと略直交して幅方向(左右方向)に沿って延びる前後横部材52a,52bとを主として枠型のフレーム53を形成し、該フレーム53の前部には後述のキール54(分離機)及びスクレーパ(分離機)55を、後部には後述の網体56をそれぞれ備えてなる。なお、第二ビーチクリーナ50も左右対称の構成を有している。
【0040】
縦部材51は、例えば円形鋼管を前後方向に沿って配置し、その前後中間部を側面視で緩やかなクランク状に屈曲させることで、前部に対して後部をやや上方に変位させてなる。また、縦部材51の前部において、その前後中央部が緩やかに屈曲することで、該前部の前半部がやや前上がりに傾斜して設けられる。以下、縦部材51の前部前半部を前部傾斜部57とする。一方、縦部材51の後端部は上方に向けて湾曲して設けられている。なお、縦部材51は角形鋼管からなるものであってもよい。
【0041】
この縦部材51が側面視で重なるように左右に複数並置され、その前端を左右方向に沿って延びる例えば角形鋼管からなる前横部材52aに後方から突き当てて結合されると共に、後端を左右方向に沿って延びる例えば円形鋼管からなる後横部材52bに下方から突き当てて結合される。これら各縦部材51及び横部材52a,52bを主とする前記フレーム53は、上面視で略正方形状に形成される。なお、フレーム53の左右幅はゴミ回収ステーション40の左右側部構造体41R,41L間の左右幅よりも狭くされる。
【0042】
左右中央の縦部材51と左右両側の縦部材51とのそれぞれの間には、これらの前部傾斜部57と側面視で重なるように傾斜したスクレーパフレーム58が左右に複数(例えば三本)並設される。スクレーパフレーム58は縦部材51と同径の円形鋼管(角形鋼管でもよい)からなり、その前端を前横部材52aに後方から突き当てて結合される一方、後端は何れの部材にも結合されない自由端とされる。なお、各スクレーパフレーム58と左右中央の縦部材51とはほぼ等間隔に並ぶのに対し、左右最外側のスクレーパフレーム58と左右両側の縦部材51とは間隔を狭めて配置される。
【0043】
各縦部材51の前部傾斜部57及び各スクレーパフレーム58には、第二ビーチクリーナ50の牽引走行時に砂及び比較的小さなゴミ(飲料容器、紙屑、タバコの吸殻等)を砂地から分離して掻き上げる分離機としてのキール54及びスクレーパ55が取り付けられる。
キール54は、縦部材51の前部傾斜部57の後部及び各スクレーパフレーム58の後部に着脱可能に取り付けられるもので、前部傾斜部57又はスクレーパフレーム58の下部外面に整合するように湾曲した板状部材61と、側面視で上方に開放するコ字状をなしてその両辺部が板状部材61を貫通するコ字状ピン62と、左右方向と略直交する板状をなして板状部材61の下端縁から下方に向けて延出するキール本体63とを有してなる。
【0044】
キール54(キール本体63)の後端部には、複数のスクレーパ支持孔66が形成され、これら各スクレーパ支持孔66にはスクレーパ55が挿通支持される。スクレーパ55は、例えば左右方向に沿う断面円形の棒状のもので、各キール54に跨って上下スクレーパ支持孔66をそれぞれ貫通した状態でこれらに支持される。スクレーパ55は、砂浜やゴミの状況に合わせて選択的に支持することができ、かつ複数本支持することができる。スクレーパ55の両端部には、各キール54からの脱落を防止するべく所定の係止ピンを差し込む等の抜け止めが施される。なお、スクレーパ55の断面形状は円形に限らず、例えば前下がりの上面を有する半円形状等としてもよい。また、スクレーパ55が一本又は三本以上であってもよく、かつ上下ではなく左右又は斜めに並べて配置してもよい。
【0045】
各キール54及びスクレーパ55は砂中に適量沈み込むように設定され、この状態で第二ビーチクリーナ50が走行することで、各キール54が砂及びゴミを掻き分けると共にこれらを各スクレーパ55が掻き上げ、もってフレーム53後部の網体56内に掻き上げられた砂及びゴミが投入される。
【0046】
フレーム53の左右外側端から例えば二本目のスクレーパフレーム58の前方には、第二ビーチクリーナ50を車両1で牽引するための牽引部(被牽引部)67が設けられる。牽引部67は左右方向に直交する厚板状のもので、上下に並ぶ複数(例えば四つ)の連結孔67aが形成される。これら各連結孔67aの何れかには、車両1のトレーラヒッチ11に一端が連結される前記牽引ロッド38の他端が連結され、該牽引ロッド38を介して、第二ビーチクリーナ50が車両1に牽引される。
このとき、前記牽引ロッド38の他端を各連結孔67aの何れに連結するかにより、第二ビーチクリーナ50の地上高等に応じた最適な牽引位置を設定可能である。なお、左右牽引部67間の左右間隔は、前記左右牽引部37間の左右間隔とほぼ同一とされる。
【0047】
また、フレーム53における例えば左右最外側のスクレーパフレーム58の前方には、前スキー脚71を支持する前スキー支持パイプ72が設けられる。前スキー支持パイプ72は、前横部材52aを上下に貫通する例えば角形鋼管からなり、前スキー脚71における同じく角形鋼管からなる脚部材73を挿通支持可能とされる。前スキー脚71は、第二ビーチクリーナ50前部の地上高(砂地面からの高さ)を所定高さに設定すると共に砂地に対する滑走性を高めるもので、前部が前上がりに湾曲する所定幅の前スキー板(スキー部材)74上に脚部材73を立設してなる。
【0048】
前スキー支持パイプ72には左右貫通孔72aが形成されると共に、該左右貫通孔72aに対応する左右貫通孔73aが脚部材73に上下に複数(例えば四つ)形成され、該左右貫通孔73aの何れかを前スキー支持パイプ72の左右貫通孔72aに重ねてこれらに所定の係止ピン等を差し込むことで、前スキー脚71に対するフレーム53前部の高さが決定され、もって第二ビーチクリーナ50前部の地上高が所定高さに設定される。すなわち、脚部材73の何れの左右貫通孔73aに前記係止ピン等を差し込むかによって、第二ビーチクリーナ50前部の地上高を調整可能であり、もって各キール54及びスクレーパ55の砂中への沈み込み量を調整可能である。なお、左右前スキー脚71の前スキー板74外側端間の左右幅は、フレーム53の左右幅と略同一とされる。
【0049】
後横部材52bの後部両側には、後脚76が支持されている。後脚76は、後横部材52bの後部両側から後方に延出するエクステンションフレーム75と、エクステンションフレーム75の後端部に設けられる後脚支持パイプ77と、後脚支持パイプ77に挿通する脚部材78と、脚部材78の上部から後方に延びるアーム100a、及び、アーム100aの後端部から車両内側に延出するアーム100bを有するアーム部材100と、車輪中心Cが車軸108で連結される左右の車輪106と、アーム100bに挿通するとともに、車輪中心Cに対して偏心した位置に設けられる回転軸104と、を備えて構成されている。この後脚76は、第二ビーチクリーナ50後部の地上高(砂地面からの高さ)を所定高さに設定すると共にフレーム53の後部を上下に振動させるものである。
【0050】
フレーム53前後の左右外側には、その外側端から左右外方に向けて張り出す前後リフトアーム81a,81bがそれぞれ設けられる。各リフトアーム81a,81bは、例えば上面視で横長の方形状をなす枠型のもので、その左右中間部は略水平とされ、かつ左右内側部が斜め下内側に、左右外側部が斜め下外側にそれぞれ屈曲形成される。これら各リフトアーム81a,81bの外側端間の左右幅は、ゴミ回収ステーション40の左右側部構造体41R,41L間の左右幅に対して広く(換言すれば、第一ビーチクリーナ20のフレーム22の左右幅と略同一とされ)、第二ビーチクリーナ50が左右側部構造体41R,41L間に進入した際には、各リフトアーム81a,81bが左右側部構造体41R,41Lに乗り上げることで、第二ビーチクリーナ50が所定量リフトアップされる。
【0051】
ゴミ回収ステーション40において第二ビーチクリーナ50が前述の如くリフトアップされた際には、フレーム53後部の網体56が所定高さまで上昇し、該網体56をその左側のヒンジ82を介して回動させることで、網体56内に集められたゴミの回収作業を容易に行うことが可能となる。このとき、ゴミ回収ステーション40の左方にはトレーラ13が隣接しており、該トレーラ13の積載部16内に前記ゴミが直接投入されることとなる。
【0052】
フレーム53左側の後リフトアーム81bには、網体56の左側部を回動自在に支持するヒンジ82の一部を構成する後ヒンジブラケット83が設けられる。後ヒンジブラケット83は、後リフトアーム81b基端側の前後に渡るものである。網体56左側には、後ヒンジブラケット83に対応して後ヒンジパイプ85が配置され、該後ヒンジパイプ85が前後方向に沿うヒンジ軸82aを介して後ヒンジブラケット83に回動自在に軸支される。
【0053】
また、上記後リフトアーム81bのやや前方には、該リフトアーム81bに対して左右幅を抑えた枠型の支持アーム86が設けられ、該支持アーム86には、前記後ヒンジブラケット83と同様の構成を有する前ヒンジブラケット87が支持される。網体56左側には、前ヒンジブラケット87に対応して前ヒンジパイプ89が配置され、該前ヒンジパイプ89が前後方向に沿うヒンジ軸82aを介して前ヒンジブラケット87に回動自在に支持される。なお、各ヒンジパイプ85,89及びヒンジ軸82aは互いに同軸上に設けられる。
【0054】
網体56は、前方及び上方に開放する箱型をなし、例えば鋼管を主とする枠型のフレームに所定サイズの網目を有する金網を取り付けてなる。この網体56が、前後方向ではフレーム53前後中央よりもやや前方となる位置からフレーム53後端部近傍に至るまで、左右方向ではフレーム53と略同一の左右幅を有するように設けられる。ここで、網体56の前端位置は、各キール54及びスクレーパ55が掻き上げた砂及びゴミを良好に捕集可能とするべく、各キール54の後端近傍すなわち各スクレーパ55近傍から後方に100〜300mm程離間する。より好ましくは、網体56の前端位置は、各キール54の後端近傍から後方に250mm程離間するのがよい。
【0055】
網体56は、上面視で横長の長方形状をなす底壁部92と、該底壁部92の後縁から略垂直に立ち上がる後壁部93と、底壁部92の両側縁から上側ほど左右外側に位置するようにやや傾斜して立ち上がる左右側壁部94とを有してなる。後壁部93及び左右側壁部94は、各キール54及びスクレーパ55が掻き上げたゴミを底壁部92上に収集可能とするべく、底壁部92の周囲を前側のみ開放して取り囲む囲い部91を形成する。
【0056】
底壁部92の前部はやや前下がりに傾斜する傾斜部92aとされ、該傾斜部92aよりも後方となる部位は略水平な水平部とされる。この水平部は、左右方向に沿う横部材を境に前水平部92bと後水平部92cとに区画される。
ここで、底壁部92の傾斜部92aには網目サイズ25mmの金網が装着され、前水平部92bには網目サイズ12mmの金網が装着され、後水平部92cには網目サイズ8mmの金網が装着される。
【0057】
このように、底壁部92の金網の網目サイズを前側ほど粗く設定することで、各キール54及びスクレーパ55が掻き上げる砂の内、比較的重量のある湿気を含んだ砂等は、底壁部92後側まで至らないことから、底壁部92前側の傾斜部92aにおける粗目の金網を通じて、目詰まり等を起こすことなく良好にふるい落とされる。一方、比較的軽量の乾いた砂等は、ゴミと共に底壁部92後側の水平部まで至り、これに装着される中目及び細目の金網を通じて前記砂等がふるい落とされると共に、前記ゴミは網目から脱落することなく良好に補集される。なお、各金網は、網目サイズ6,8,10,12,25mm程の範囲で適宜交換可能とされる。
【0058】
網体56の側壁部94は、底壁部92両側縁の上方に側面視で前後に長い長方形状の側壁本体94aを形成すると共に、該側壁本体94a後側の上方には側面視台形状の後部突出部94bを形成してなる。側壁本体94a及び後部突出部94bの後辺部は側面視略垂直をなして直線状に連なり、これら各後辺部を側辺部として網体56の後壁部93が設けられる。側壁部94(後部突出部94b)の上辺部と後壁部93の上辺部とは略同一高さとされる。
【0059】
網体56の左側壁部94の前後には、その側壁本体94aの中段及び下段のフレーム部材に跨るように前後ヒンジプレート95a,95bが設けられる。各ヒンジプレート95a,95bは側面視略正方形状をなす板状のもので、その外縁部分及び対角線部分を切り残すように適宜肉抜きが施されると共に、その前後縁部が左右内側に屈曲して補強フランジを形成する。各ヒンジプレート95a,95bの外側面には、前後ヒンジパイプ85,89がそれぞれ一体に接合されている。
【0060】
左右側壁部94の前部上側(左側壁部94においては前ヒンジプレート95aの上方)には、その上縁から上方に突出する持ち手96aが設けられる。持ち手96aは側面視で下方に開放するコ字状をなし、その上辺部を前後方向に沿わせると共に対応する側壁部94よりもやや外側に張り出すように傾斜して設けられる。また、後壁部93の左右上側には、その上縁から上方に突出する持ち手96bが設けられる。持ち手96bは後面視で下方に開放するコ字状をなし、その上辺部を左右方向に沿わせると共に後壁部93と略同一平面上に位置するように略垂直に設けられる。
【0061】
網体56の左側部は、前述の如くフレーム53の左側部に前記ヒンジ82を介して回動自在に連結支持されており、このような網体56の右側を上方に持ち上げるように前記ヒンジ82を介して網体56を回動させ、その底壁部92を略垂直にした起立状態とすれば、網体56内に集めたゴミが左側壁部94上に落下し、該左側壁部94沿いに前記ゴミが網体56外に排出される。
【0062】
このとき、網体56の囲い部91の各部(少なくともヒンジ82と反対側の部位)に持ち手96a,96bを設けることで、網体56を回動させてのゴミの回収作業が容易になる。また、横長の網体56における一短辺側(左側)にヒンジ82を配置したことで、網体56を起立させる際の回動軸(ヒンジ軸82a)から操作部(右側の持ち手96a,96b)までの長さが確保され、網体56の回動操作が容易になる。
【0063】
網体56の左側壁部94(換言すれば囲い部91のヒンジ82側の壁部)は、前記ゴミの排出を良好に行うべく板部材が装着された壁部とされる。網体56の左側壁部94の上縁部は、前記起立状態においてゴミ回収ステーション40の左側部構造体41Lよりも左方に張り出すように設定されており、ゴミ回収ステーション40の左方に隣接するトレーラ13の積載部16に対して、左側壁部94をスロープにして網体56内に収集したゴミが直接投入される。なお、網体56の右側壁部94及び後壁部93は、網体56内に投入されたゴミの脱落を防止するべく、例えば粗めの金網がそれぞれ装着された網部とされる。
【0064】
フレーム53における左右両側の縦部材51上には、網体56左右両側の前後端の位置決めを行う左右前端又は後端ストッパ97a,97bがそれぞれ設けられる。各ストッパ97a,97bは、網体56前端又は後端に当接する略垂直な位置規制面と、その上方に仰向けに傾斜して連なる回動ガイド面とを有し、例えばボルト等を用いて縦部材51に着脱可能に取り付けられる。
【0065】
左右前端ストッパ97aの位置規制面には、使用状態(底壁部92を略水平にしてフレーム53上に当接させた状態)にある網体56の前端両側が当接すると共に、左右後端ストッパ97bの位置規制面には、前記使用状態にある網体56の後端両側が当接し、もって網体56のフレームに対する前後方向での位置決めがなされる。また、網体56を回動させて前記起立状態から使用状態に戻す際には、その前後端両側が各ストッパ97a,97bのガイド面に案内され、フレーム53上の所定位置に網体56がスムースに戻される。なお、各ストッパ97a,97bの縦部材51への取り付け位置を前後に移動可能とし、かつ網体56を前後に移動可能とした構成としてもよい。
【0066】
図6から図8は、第二ビーチクリーナ50の後部を示す左側面図であり、図9は、図6における第二ビーチクリーナ50を示す平面図である。
後横部材52bの後部両側からは、例えば角形鋼管からなるエクステンションフレーム75が後方に延出し、該各エクステンションフレーム75の後端部には、後脚76を支持する後脚支持パイプ77が設けられる。後脚支持パイプ77は、エクステンションフレーム75を上下に貫通する例えば角形鋼管からなり、同じく角形鋼管からなる脚部材78を挿通支持可能とされる。
後脚支持パイプ77には2つの左右貫通孔77aが形成されると共に、該左右貫通孔77aに対応する左右貫通孔78aが脚部材78に高さ方向に並べて複数(例えば10個)形成され、該左右貫通孔78aの何れかを後脚支持パイプ77の左右貫通孔77aに重ねてこれらに所定の係止ピン等を差し込むことで、後脚76に対するフレーム53後部の高さが決定され、もって第二ビーチクリーナ50後部の地上高が所定高さに設定される。
【0067】
図6(図7)に示す第二ビーチクリーナ50は、最上位の左右貫通孔78aを後脚支持パイプ77の左右貫通孔77aに重ねてこれらに所定の係止ピン等を差し込むことで、第二ビーチクリーナ50後部の地上高が比較的高く設定されている。この場合、フレーム53前部は下方に沈み込むため、フレーム53前部に設けられたキール54及びスクレーパ55(図4参照)は、地面GLに、より深く沈み込む。
一方、図8に示す第二ビーチクリーナ50は、最下位の左右貫通孔78aを後脚支持パイプ77の左右貫通孔77aに重ねてこれらに所定の係止ピン等を差し込むことで、第二ビーチクリーナ50後部の地上高が比較的低く設定されている。この場合、フレーム53前部が上がり、キール54及びスクレーパ55は、地面GLに比較的浅く沈み込むため、第二ビーチクリーナ50の走行抵抗が低減する。
このように、脚部材78の何れの左右貫通孔78aに前記係止ピン等を差し込むかによって、第二ビーチクリーナ50後部の地面GLからの取り付け高さを調整可能であり、もって各キール54及びスクレーパ55の砂中への沈み込み量を調整可能である。このため、第二ビーチクリーナ50は、砂地の状況に応じて各キール54及びスクレーパ55の砂地への沈み込み量を調整して、効果的にゴミを除去することができ、その結果、作業者の負担を軽減することができる。
【0068】
脚部材78の上部には、アーム部材100が一体に設けられている。このアーム部材100は、後方に延出する例えば角形鋼管からなるアーム100aと、アーム100aの後部から車両中央に延出する例えば円形鋼管からなるアーム100bとを備え、平面視で略L字状に形成されている。アーム100aとアーム100bとの間には、平面視で略三角形状の補助部材103が取り付けられている。
アーム100bには、回転軸104が挿入され、この回転軸104は、ボールベアリング(不図示)を介してアーム100bに回転可能に支持されている。回転軸104の車両内側の端部には、略円盤状のブラケット105が取り付けられている。このブラケット105の車両内側には、車輪106が配置され、このブラケット105と車輪106のリム107とを固定することによって車輪106が取り付けられる。車輪106は、例えば、不整地用に適したラグタイヤ等によって形成されている。この左右の車輪106は、車輪中心C同士が車軸108によって互いに連結されており、左右の車輪106が上下に同期して回転できるようになっている。
【0069】
なお、回転軸104は、車輪中心Cに対して偏心量Lだけ偏心した位置のブラケット105に取り付けられている。回転軸104の偏心量Lは、ブラケット105における取り付け位置を変更することにより調整することができ、本実施の形態では、25mmに設定されている。したがって、回転軸104の偏心量Lを変更する場合には、後脚支持パイプ77の左右貫通孔77aに重ねる脚部材78の左右貫通孔78aを適宜選択することにより、第二ビーチクリーナ50後部の地面GLからの取り付け高さを調整可能する。すなわち、脚部材78の何れの左右貫通孔78aに前記係止ピン等を差し込むかによって、回転軸104の地面GLからの取り付け高さを調整可能である。
【0070】
このように、車輪106は、回転軸104が車輪中心Cに対して偏心した位置に設けられているため、車輪106の回転すると、車輪106及び回転軸104が上下に揺動し、フレーム53後部が上下に振動することとなる。より詳細には、図6に示すように、車輪106が回転して、回転軸104が車輪中心Cより下方に移動するときは、フレーム53後部が下方に移動する。一方、図7に示すように、車輪106が回転して、回転軸104が車輪中心Cより上方に移動するときは、フレーム53後部が上方に移動する。このとき、フレーム53前部は下方に沈み込むため、フレーム53前部に設けられたキール54及びスクレーパ55(図4参照)は、地面GLに、より深く沈み込む。すなわち、車輪106は、回転軸104を車輪中心Cに対して偏心した位置に設けたことで、各キール54及びスクレーパ55の砂中への沈み込み量を深くして、砂地からゴミを効率良く除去させる効果も奏する。
【0071】
なお、車輪106の径を変更することにより、この上下の振動の速さを変更することができる。すなわち、第二ビーチクリーナ50が同じ速さで牽引されているとすると、車輪106の径が大きい場合には、上下の振動が遅くなり、車輪106の径が小さい場合には、上下の振動が速くなる。本実施の形態では、車輪106の径は、490mmに設定されている。
また、左右後脚76の車輪106外側端間の左右幅は、フレーム53の左右幅よりも狭くされる。すなわち、左右の車輪106は、それぞれ前スキー板74の車幅方向内側に配置され、互いに間隔が狭まるので、第二ビーチクリーナ50の走行時に、前スキー板74を中心に第二ビーチクリーナ50を左右に振り易い構成となっている。
【0072】
次に、上記各ビーチクリーナ20,50を用いて砂浜を清掃する際の手順の概略について説明する。
まず、図1に示す如く各ビーチクリーナ20,50及びゴミ回収ステーション40をトレーラ13に積載して所定の清掃作業場所へ運搬する。ここで、各ビーチクリーナ20,50は、それぞれ一体に組み上げられた状態でトレーラ13に積載される一方、ゴミ回収ステーション40は、左右の前後分割体41a,41b、右中間分割体41d、前後連結部材42、及び各フート部材45に分割された状態でトレーラ13に積載される。
【0073】
より詳細には、まず、一組の前後分割体41a,41b(又は一組の前若しくは後分割体)をトレーラ13に載せ(積載部16内に収容し)、その後に各ビーチクリーナ20,50をトレーラ13に載せる。このとき、第一ビーチクリーナ20は、そのフレーム22の前後横部材24a,24bの両側部を積載部16の左右側辺部16b,16c(ゴミ回収ステーション40の案内部材44の上辺部44c)に載せた状態で積載されており、かつ最後列両側のサンドピン23が積載部16の前記ホイルハウス16aの外面に前方から当接することで、第一ビーチクリーナ20の後方への移動が規制される。
【0074】
また、第二ビーチクリーナ50は、そのフレーム53の縦部材51を前記積載状態の第一ビーチクリーナ20の前後横部材24a,24bに載せてやや後下がりに傾斜した状態で積載されており、かつ各キール54が第一ビーチクリーナ20の前横部材24aに前方から当接することで、第二ビーチクリーナ50の後方への移動が規制される。
【0075】
そして、ゴミ回収ステーション40において、他の一組の前後分割体41a,41b(又は一組の前若しくは後分割体)及び右中間分割体41dは、前記積載状態の第二ビーチクリーナ50の各前部傾斜部57及びスクレーパフレーム58の上方に重なるように搭載される。また、各連結部材42は、例えば積載部16の右側に前下がりの状態で搭載され、各フート部材45は、例えば積載部16の後部左側に収容される。
【0076】
なお、ゴミ回収ステーション40の積載状態は上述のものに限らず、前記積載状態の第二ビーチクリーナ50の各前部傾斜部57及びスクレーパフレーム58の上方に右中間分割体41dのみが搭載され、例えば一組の前後分割体41a,41bは第二ビーチクリーナ50の後方において左右方向に沿って並ぶように搭載され、他の一組の前後分割体41a,41bは積載部16内に搭載されてもよい。このとき、各フート部材45は積載部16の後部左右に適宜振り分けて収容される。
【0077】
次いで、前記積載状態の各ビーチクリーナ20,50を地上に降ろす。このとき、トレーラ13の積載部16の左右側辺部16b,16cに後分割体41bを連結することで前記積み降ろし作業状態とし、左右案内部材44に沿って積載状態の各ビーチクリーナ20,50を地上に降ろすことで、これらがそれぞれ一体的に組み上げられた状態にある場合でも、各ビーチクリーナ20,50を比較的容易に地上に降ろすことができ、かつ速やかにゴミ回収作業に移行することができる。
【0078】
次いで、砂浜上の所定位置にてゴミ回収ステーション40の設置作業を行う。これは、まず前記積み降ろし作業状態にあるトレーラ13の積載部16の左側辺部16bから一方の後分割体41bを取り外し、該後分割体41b、右中間分割体41d、及び前分割体41aを連結して右側部構造体41Rを構成する。一方、トレーラ13の積載部16の右側辺部16cに前分割体41aを連結することで左側部構造体41Lを構成する。
【0079】
そして、左右側部構造体41R,41Lを前後連結部材42を介して連結すると共に、各フート部材45を所定箇所に取り付けることで、ゴミ回収ステーション40が前記設置状態として組み上がる。このとき、比較的大型のゴミ回収ステーション40が複数の分割体等に分割された状態で積載部16上に積載されることで、該ゴミ回収ステーション40のトレーラ13に対する積み降ろし作業を容易にできる。
【0080】
次いで、第一ビーチクリーナ20を車両1により牽引して砂浜上を一定速度で走行させることで、砂浜上の比較的大きなゴミの回収を行う。第一ビーチクリーナ20は、各サンドピン23を砂中に食い込ませつつ砂浜上の比較的大きなゴミを回収することから、走行抵抗も比較的大きく、その走行速度は5〜10km/h程の低速に設定される。
【0081】
上述の如く第一ビーチクリーナ20が砂浜上を走行し、そのフレーム22下に所定量のゴミが収集されると、第一ビーチクリーナ20が一旦ゴミ回収ステーション40に戻り、前記集めたゴミの回収作業が行われる。このとき、ゴミ回収ステーション40の左右側部構造体41R,41L間を車両1が通過した後に第一ビーチクリーナ20が左右側部構造体41R,41L間に進入すると、そのフレーム22の左右側部が左右側部構造体41R,41Lに乗り上げて第一ビーチクリーナ20が所定量リフトアップされる(図3参照)。そして、第一ビーチクリーナ20が左右側部構造体41R,41Lの案内部材44の上辺部44c上に乗り上がった状態で、車両1及び第一ビーチクリーナ20を停止させ、砂地上に落下させたゴミの回収作業を行った後、再度車両1及び第一ビーチクリーナ20を走行させて前述のゴミ回収作業を繰り返す。
【0082】
第一ビーチクリーナ20により所定範囲の清掃を行った後には、次に同一範囲に対して第二ビーチクリーナ50を牽引走行させることで、砂浜上の比較的小さなゴミの回収を行う。このように、第一ビーチクリーナ20の後に第二ビーチクリーナ50を用いることで、細かなゴミに対応するキール54、スクレーパ55、及び網体56等の破損が抑えられる。なお、第二ビーチクリーナ50は、その走行時には第一ビーチクリーナ20の作用により砂浜が掘り起こされて柔らかくなっており、かつ各キール54及びスクレーパ55により砂及びゴミを掻き上げる必要があることから、その走行速度は第一ビーチクリーナ20に対してやや速い15〜25km/h程に設定される。
【0083】
第二ビーチクリーナ50が砂浜上を走行することで、比較的小さなゴミが砂と共に各キール54及びスクレーパ55により掻き上げられ、これらがフレーム53後部の網体56内に収集される。このとき、網体56の底壁部92前側から順に金網の網目サイズが細かくなるように設定したことで、収集したゴミが落下し難くかつ金網の目詰まりが抑えられる。
【0084】
第二ビーチクリーナ50の走行中、左右の車輪106が車輪中心Cから偏心した回転軸104を中心に回転するため、フレーム53後部が上下に揺すられ、網体56に上下の振動が加わる。したがって、網体56内に捕集された砂は、この上下の振動によって網体56からふるい落とされるので、網体56に砂が溜まるのが抑えられる。
このとき、左右の車輪106を車軸108によって互いに連結させたことで、左右の車輪106が上下に同期して回転するので、左右の車輪106が独立して回転する場合に比べ、網体56の左右が同じ周期でより大きく上下に振動し、その結果、網体56上に侵入した砂を良好にふるい落とし、溜まらないようにすることができる。これに加え、第二ビーチクリーナ50は、左右の車輪106が独立して回転する場合に比べ、第二ビーチクリーナ50の横揺れを抑え、キール54及びスクレーパ55を安定して接地させることができる。
【0085】
上述の如く第二ビーチクリーナ50が砂浜上を走行し、その網体56内に所定量のゴミが収集されると、第二ビーチクリーナ50が一旦ゴミ回収ステーション40に戻り、前記集めたゴミの回収作業が行われる。このとき、ゴミ回収ステーション40の左右側部構造体41R,41L間を車両1が通過した後に第二ビーチクリーナ50が左右側部構造体41R,41L間に進入すると、その前後の左右リフトアーム81a,81bが左右側部構造体41R,41Lに乗り上げて第二ビーチクリーナ50が所定量リフトアップされる。そして、第二ビーチクリーナ50が左右側部構造体41R,41Lの案内部材44の上辺部44c上に乗り上がった状態で、車両1及び第二ビーチクリーナ50を停止させ、網体56を回動させて集めたゴミの回収作業を行った後、再度車両1及び第二ビーチクリーナ50を走行させて前述のゴミ回収作業を繰り返す。
【0086】
ここで、網体56を回動させて集めたゴミの回収作業を行う際には、ゴミ回収ステーション40の左方に隣接するトレーラ13の積載部16に対し、前記ゴミが直接投入されることとなるため、積載部16をゴミ回収容器として利用でき、清掃作業終了後には回収したゴミをトレーラ13で運搬可能であると共に、地上に落下したゴミの回収作業を不要になり、清掃作業工数を削減可能である。
【0087】
以上説明したように、本実施の形態によれば、車輪106をフレーム53のキール54及びスクレーパ55より後方に取り付け、この車輪106の回転軸104を車輪中心Cに対して偏心した位置に設けたことにより、車輪106の回転に伴い回転軸104が上下に揺動するので、フレーム53後部に上下の振動が加わり、網体56上に侵入した砂をふるい落として、溜まらないようにすることができる。その結果、特殊な走行運転や砂の除去作業を必要とせずに、作業者の負担を低減できる。
【0088】
また、上記実施の形態では、車輪中心Cを結ぶ車軸108で左右の車輪106を互いに連結させたことにより、左右の車輪106が上下に同期して回転するので、左右の車輪106が独立して回転する場合に比べ、網体56の左右が同じ周期でより大きく上下に振動し、網体56上に侵入した砂を良好にふるい落とし、溜まらないようにすることができる。その結果、特殊な走行運転や砂の除去作業を必要とせずに、作業者の負担を低減できる。これに加え、第二ビーチクリーナ50は、左右の車輪106が独立して回転する場合に比べ、第二ビーチクリーナ50の横揺れを抑え、キール54及びスクレーパ55を安定して接地させることができる。
【0089】
さらに、上記実施の形態では、車輪106を、地面GLからフレーム53までの取り付け高さを調整可能にして設けたことにより、砂地の状況によってキール54及びスクレーパ55の砂地への沈み込み量を調整して、効果的にゴミを除去することができ、その結果、作業者の負担を軽減することができる。
【0090】
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、車輪106を前スキー板74の車幅方向内側に配置したが、車輪を前スキー板74の車幅方向外側に配置してもよい。この場合、車輪は、互いに車幅方向に間隔を広げて配置されることとなるので、第二ビーチクリーナ50の後部を安定させることができる。
これに加え、上記実施の形態では、車輪106を左右に一対設けたが、車輪を2つ以上設けてもよい。この場合、複数の車輪を前スキー板74の車幅方向外側に配置して、第二ビーチクリーナ50の後部を安定させるようにしてもよい。また、車輪を左右中心CLに1つだけ設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明に係るビーチクリーナ等をトレーラに積載して運搬する際の側面図である。
【図2】第一ビーチクリーナがゴミ回収ステーションにリフトアップされた状態を示す平面図である。
【図3】第一ビーチクリーナがゴミ回収ステーションにリフトアップされた状態を示す左側面図である。
【図4】第二ビーチクリーナの車両牽引状態を示す側面図である。
【図5】第二ビーチクリーナの平面図である。
【図6】第二ビーチクリーナの後部を示す左側面図である。
【図7】第二ビーチクリーナの後部を示す左側面図である。
【図8】第二ビーチクリーナの後部を示す左側面図である。
【図9】図6における第二ビーチクリーナを示す平面図である。
【符号の説明】
【0092】
1 車両(牽引車両)
50 第二ビーチクリーナ(ビーチクリーナ)
51 縦部材
52a 前横部材
52b 後横部材
53 フレーム
54 キール(分離機)
55 スクレーパ(分離機)
56 網体
67 牽引部(被牽引部)
74 前スキー板(スキー部材)
104 回転軸
106 車輪
108 車軸
GL 地面(砂地面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦部材及び横部材によって形成されたフレームを有し、このフレームの前部に取り付けられ、砂地面に接地するスキー部材と、牽引車両に牽引される被牽引部とを設け、前記フレームの前方下部に砂地からゴミを分離して掻き上げる分離機を設け、この分離機より後方の前記フレームに分離機によって掻き上げられたゴミを補集する網体を設けたビーチクリーナにおいて、
車輪を前記フレームの前記分離機より後方に取り付け、この車輪の回転軸を車輪中心に対して偏心した位置に設けたことを特徴とするビーチクリーナ。
【請求項2】
前記車輪は、左右一対で設けられるとともに、前記車輪中心を結ぶ車軸で互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のビーチクリーナ。
【請求項3】
前記車輪は、砂地面から前記フレームまでの取り付け高さを調整可能にして設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のビーチクリーナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−77778(P2010−77778A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−250583(P2008−250583)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】