ピアツーピア測距を利用したモバイルクーポン
2つのワイヤレスデバイスの間の検証されたピアツーピア(P−P)測距に基づいて動的モバイルクーポン(DMC)の配布を提供することが、ここにおいて説明される。例として、第1のデバイスは、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成し、そしてP−P測距を開始することができる。ワイヤレスリンク上で送信される信号を分析することにより、そのようなデバイスの間の距離が、決定されることができる。さらに、そのようなデバイスの間の少なくとも最小距離が、最小完了時間を必要とする、モバイルデバイスによって実行されるアクションに基づいて検証されることができる。この検証された距離に部分的に基づいて、DMCが、モバイルデバイスに対して発行されることができる。それに応じて、本主題の開示は、モバイルデバイスに対する最小距離を検証することと、そのような検証された距離に対してDMCの発行を条件づけることとにより、DMCを発行することと、デバイスなりすましの軽減とのための増大されたセキュリティを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[35U.S.C.§119の下の優先権の主張]
特許のための本願は、この譲受人に譲渡され、これによってここにおいて参照により明示的に組み込まれている、2007年6月20日に出願された測距に基づいてクーポンを配信するための方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR DELIVERING COUPONS BASED ON RANGING)という名称の仮出願第60/945,120号の優先権を主張するものである。
【0002】
[背景]
以下は、一般にモバイル動作環境に関し、そしてより詳細にはピアツーピア測距技法(peer to peer ranging techniques)に基づいてモバイルクーポン(mobile coupon)をモバイルデバイスに提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、様々な進歩が、セルラ通信技術およびセルラ通信デバイスにおいて起こってきている。そのようなデバイス上へのカメラおよびビデオのレコーディング技術の統合、モバイル通信への電子メールサービスおよびショートメッセージングサービスの組み込みなどの進歩のいくつかは、ソフトウェアアプリケーションおよび/またはハードウェアアプリケーションを必要とする。これらのアプリケーションは、すでに人気のある通信デバイス(例えば、セルラ電話)に対して、増大した柔軟性、処理パワー、および通信能力などを追加してきている。結果として、そのようなデバイスは、より多数の消費者がそのようなデバイスを購入しようと、あるいは新しいアプリケーションおよび技術を含むデバイスへとアップグレードさせようと、動機づけて消費者市場においてもっと人気のあるものになってきている。
【0004】
モバイル通信において注目すべき1つの特別な進歩は、電子商取引(electronic commerce)におけるモバイル通信デバイスの使用である。例えば、電子的支払い(electronic payment)を提供する様々なメカニズムは、モバイルデバイスによってインプリメントされることができる。そのようなデバイスのポータブルな性質に起因して、電子的支払いは、例えば、インターネットを経由したオンライン購入と同様に、小売店における小売り購入と組み合わせて利用されることができる。例えば、モバイルデバイスは、クレジットカードおよび/またはデビットカードなど、電子形態の支払いに対するインターフェースを記憶し、または提供することができる。
【0005】
モバイルデバイスを経由した商取引が広がるにつれて、消費者に向けられた伝統的な販売とマーケティングの努力とは、ますますモバイル通信を活用している。特定の一例として、エンティティ(entity)は、消費者モバイルデバイスに対して、通信トランザクションと組み合わせて値および/または情報を提供する電子クーポンを配布することができる。そのようなクーポンは、例えば、電子メールを経由して配布されることができる。クーポンは、指定されたトランザクションと組み合わせて償還される(redeemed)ことができる特定の値を指定することができる。しかしながら、モバイルデバイスに関連するある種の動的な人口統計情報は、そのような配布技法を利用して十分には活用されない可能性がある。例えば、特定の店において償還されるべきクーポンを送信することは、そのような店が受信デバイスの近くにない場合には、低い同時性値(contemporaneous value)のものである可能性がある。したがって、消費者モバイルデバイスに関連する特定の動的情報を有することは、購入決定に影響を及ぼす際に、かつ/または消費者に追加の値を提供する際に、役立つことができる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、そのような態様の基本的な理解を提供するために、1つまたは複数の態様の簡略化された概要を提示している。この概要は、すべての企図される態様の広範囲に及ぶ概説ではなく、そしてすべての態様のうちの重要な、または不可欠な要素を識別するようにも、また任意のまたはすべての態様の範囲を示すようにも、意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示されるさらに詳細な説明に対する前置きとして簡略化された形式で、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの概念を提示することである。
【0007】
本主題の開示は、モバイルデバイスに対して動的モバイルクーポン(dynamic mobile coupon)(DMC)を提供することと、ピアツーピア測距と、を統合すること(integrating)を提供する。第1のデバイスは、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成し、そしてP−P測距を開始することができる。P−P測距から決定される距離に基づいて、DMCは、モバイルデバイスに対して発行されることができ、第1のデバイスに関連する製品またはサービスの購入と組み合わせて値を提供している。一例として、そのようなデバイスは、モバイルデバイスが、そのデバイスに関連する商店(commercial store)の外側にあることを決定し、そしてDMCを発行することにより、デバイスのユーザをその商店の中へと引き込もうと試みることができる。DMCの値は、発行のすぐ後に設定されることができ、かつ/または償還のすぐ後に生成され/アップデートされることができることを理解すべきである。さらなる態様によれば、その値は、発行からの時間、P−P決定された距離の変化、競合するデバイスまたはエンティティへの近さなどに基づいて、モバイルデバイスにおいて動的に調整され、そして表示されることができる。したがって、本主題の開示は、発行し受信するデバイスのP−P決定された距離に少なくとも部分的に基づいて、DMCを発行し、かつ/または評価する柔軟性のある環境を提供する。
【0008】
また、デバイス間のワイヤレス通信の一方法が、開示される。本方法は、第1のデバイスと、モバイルデバイスとの間の距離を決定することを備える。さらに、本方法は、距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定することと、その少なくとも1つの距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけることと、を含むことができる。
【0009】
さらなる態様によれば、ワイヤレス通信環境においてDMCを1つまたは複数のワイヤレスデバイスに提供する装置が開示される。本装置は、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成するワイヤレスインターフェースと、モバイルデバイスとホストデバイスとの間の距離を決定する測距モジュール(ranging module)と、を備えることができる。さらに、本装置は、距離を検証する認可モジュール(authorization module)と、検証された距離と少なくとも1つのしきい値距離との比較に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるDMC発行モジュールと、を備えることができる。
【0010】
1つまたは複数の他の態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布または償還を容易にするように構成された装置が、提供される。本装置は、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成するワイヤレスインターフェースと、モバイルデバイスとホストデバイスとの間の距離を決定する測距モジュールと、を含むことができる。さらに、本装置は、距離を検証する認可モジュールと、検証された距離と少なくとも1つのしきい値距離との比較に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるDMC発行モジュールと、を含むことができる。さらに、本装置は、DMCをトランザクションに関連づけるように構成されたアプリケーションモジュールを含むこともできる。
【0011】
追加の一態様によれば、ワイヤレス通信環境においてDMCの配布を提供するように構成された装置が、提供される。本装置は、第1のデバイスとモバイルとの間の距離を決定するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するための手段と、距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるための手段と、を備えることができる。
【0012】
上記に加えて、ワイヤレス通信環境においてDMCの配布を提供するように構成されたコンピュータプログラムプロダクトも、開示される。本コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに、第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するようにさせるための少なくとも1つの命令(instruction)を含むコンピュータ可読媒体、を備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するように、そしてその距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるように、させるための少なくとも1つの命令、をさらに含む。
【0013】
1つまたは複数の追加の態様によれば、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のワイヤレス通信の一方法が開示される。本方法は、DMCに関連する、ワイヤレスリンク上の第1の信号を受信することと、第1のデバイスから第2のデバイスへと第2の信号を送信することと、を備えることができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。さらに、本方法は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいてDMCに対するアクセスを得ること、を備えることができ、ここで距離は、第1の信号と、第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0014】
さらなる態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にする装置が、提供される。本装置は、ワイヤレスリンクを経由して第1の信号を得るレシーバと、第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するトランスミッタと、を含むことができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。本装置はまた、受信モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、受信モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るインターフェースモジュールを含むこともでき、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0015】
さらに別の態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にするモバイルデバイスが、開示される。本モバイルデバイスは、ワイヤレスリンクを経由して第1の信号を得るレシーバと、第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するトランスミッタと、を備えることができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。さらに、本モバイルデバイスは、モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るインターフェースモジュールを備えることができ、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。上記に加えて、モバイルデバイスは、DMCに関する情報を少なくとも出力することを容易にするユーザインターフェースを備えることができる。
【0016】
1つまたは複数の他の態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にするように構成された装置が、提供される。本装置は、ワイヤレスリンク上で第1の信号を受信するための手段と、第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するための手段と、を含むことができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。本装置はまた、モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るための手段も含むことができ、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0017】
上記に加えて、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にするコンピュータプログラムプロダクトも、提供される。本コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに、ワイヤレスリンク上で第1の信号を受信するように、そして第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するように、させるための少なくとも1つの命令を含むコンピュータ可読媒体を備えることができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るようにさせるための少なくとも1つの命令をさらに含むことができ、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0018】
上記の目的および関連した目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以降で十分に説明され、そして特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のうちのある種の例示の態様を詳細に述べている。これらの態様は、様々な態様の原理が使用されることができる様々な方法を示しているが、それらの方法のうちの少ししか示してはおらず、そして説明される態様は、すべてのそのような態様と、それらの均等物(equivalents)と、を含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、ピアツーピア(P−P)測距を利用した一例の動的モバイルクーポン(DMC)配布システムのブロック図を示している。
【図2】図2は、モバイルデバイスに対するP−P決定された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを配布することができる一例のシステムのブロック図を示している。
【図3】図3は、1つまたは複数の態様による一例のDMC発行デバイスのブロック図を示している。
【図4】図4は、さらなる態様による一例のDMCアプリケーションのブロック図を示している。
【図5】図5は、いくつかの態様による、DMCの受信、使用、および償還を容易にする一例のシステムのブロック図を示している。
【図6】図6は、ここにおいて開示される態様に従う一例のモバイルハンドセットのブロック図を示している。
【図7】図7は、商業競合環境においてDMCを提供する一例のシステムのブロック図を示している。
【図8】図8は、態様に応じてモバイルデバイスの二次的な位置または距離を決定するための一例の基地局を示している。
【図9】図9は、P−P測距に基づいてDMCを提供するための一例の方法を示している。
【図10】図10は、さらなる態様による、DMCを発行し、評価し、そして償還するための一例の方法を示している。
【図11】図11は、P−P測距と組み合わせてDMCを受信し、そして利用するための一例の方法を示している。
【図12】図12は、1つまたは複数の態様による、DMCを受信し、そして利用するためのセキュリティ上安全な通信を容易にするための一例の方法を示している。
【図13】図13は、いくつかの態様による、P−P測距に部分的に基づいてDMCを提供するシステムの一例のブロック図を提供している。
【図14】図14は、いくつかの態様による、P−P測距に部分的に基づいてDMCを利用するシステムの一例のブロック図を提供している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[詳細な説明]
本開示の様々な態様が、下記に説明される。ここにおける教示は、多種多様な形態で実施されることができることと、ここにおいて開示されている特定の任意の構造、ファンクション(function)、またはそれらの両方は、単に代表的なものにすぎないこととは、明らかなはずである。ここにおける教示に基づいて、当業者は、ここにおいて開示される一態様が、他の任意の態様とは独立にインプリメントされることができることと、これらの態様のうちの2つ以上が、様々なやり方で組み合わせられることができることと、を理解すべきである。例えば、ここにおいて述べられる任意の数の態様を使用して、装置は、インプリメントされることができ、あるいは方法は、実行されることができる。さらに、ここにおいて述べられる1つまたは複数の態様に加えて、あるいはそれら以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置は、インプリメントされることができ、あるいはそのような方法は、実行されることができる。さらに、一態様は、請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0021】
様々な態様が、次に図面を参照して説明され、図面の中で同様な参照数字は、全体を通して同様な要素を意味するように使用される。以下の説明においては、説明の目的のために、非常に多くの特定の詳細が、1つまたは複数の態様の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、そのような態様(単数または複数)は、これらの特定の詳細なしに実行されることができることを明らかにすることができる。他の例では、よく知られている構造およびデバイスは、1つまたは複数の態様を説明することを容易にするためにブロック図形式で示される。
【0022】
本主題の開示は、ピアツーピア(P−P)測距によって決定される、受信モバイルデバイスと発行デバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて動的モバイルクーポン(DMC)を発行すること、を提供する。P−P測距は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスの間の距離を決定するための効果的な、効率的な、高速な、低電力のメカニズムとすることができる。モバイル環境における測距システムは、多くの場合に、基地局三角測量、全地球測位システム(global position system)(GPS)の衛星および/またはサーバ、あるいは他の確立されたメカニズムを利用することができる。そのような測距は、基地局および/または衛星の通信にしばしば関連する(例えば、少なくとも多くの例におけるP−Pデバイス距離と比較されるような)比較的長い距離に起因して、低速であり、そして高い送信/受信パワーを必要とする可能性がある。したがって、P−P測距は、1つのワイヤレスデバイスと別のワイヤレスデバイスとの間の距離を決定することに対する低コスト、低電力の代替案とすることができる。
【0023】
デジタルモバイルクーポン(DMC)は、スポンサーによって開始され、そして可能性のある消費者、および/またはスポンサーの可能性のある顧客のモバイルデバイスに対して送信される電子アプリケーションである。DMCは、スポンサーが、販売促進している製品またはサービスを記述することができる。DMCはまた、受信者が、製品またはサービスの販売、貸し付け、またはリースなどと組み合わせて償還することができる値(value)を示すことができる。例えば、靴製造業者は、靴の特定のブランドを記述し、そして1足の靴の購入と組み合わせて$5のディスカウントを提案するDMCを送信することができる。物理的クーポン(例えば、新聞から切り抜かれた)と同様に、DMCは、多くの場合に、それだけには限定されないが、償還の時間、償還のロケーション、償還可能な値(redeemable value)が適用されることができる製品の数などを含めて、償還を制限する制約を有する。いくつかの物理的クーポンとは違って、DMCの償還は、特定のモバイルデバイス、またはそのモバイルデバイスに関連する人だけにオプショナルに限定されることができる。例えば、受信モバイルデバイスに関連する電子署名が、DMCを償還するために必要とされる可能性がある。代わりに、個人の識別情報(identification)(例えば、運転免許証または他のID)が、DMCを償還するために必要とされる可能性がある。いくつかのDMCは、多数の物理的クーポンと同様に、任意の持参人(bearer)によって償還されることができ、そしてそれ故にモバイルデバイスおよび個人の間で取引されることができる。
【0024】
いくつかのスポンサーは、DMCを生成し、そして配布するために、サードパーティのエンティティ(以下ではDMCディストリビュータと称される)と協調する。スポンサーは、どのような製品またはサービスをクーポンに関連づけるべきか、どのような償還制約を適用すべきか(例えば、時間、ロケーション、クーポン当たりの製品の数、購入当たりの償還可能なクーポンの数など)、配布すべきクーポンの数、どのようにしてクーポンを償還すべきかなどを指定するルール(rules)を提供することができる。次いで、DMCディストリビュータは、DMC配布サービスについてスポンサーに課金する(charge)ことができる。例えば、DMCディストリビュータは、可能性のある消費者モバイルデバイスに配布されるDMCの数、償還されるDMCの数、購入価格のうちの償還される値のパーセンテージ、あるいはそれらの適切な組合せに基づいて、課金することができる。
【0025】
DMC配布システムを作り出し、そして維持する料金であろうと、またはコストであろうと、何らかのコストが、DMCの配布に関連づけられるので、そして過度の配布(overdistribution)は、低い望ましさの印象を作り出す可能性があるので、スポンサーは、選択的にDMCを配布することができる。特に、製品またはサービスを購入する何らかの傾向(predisposition)を有する消費者に対してDMCを提供することが望ましい可能性がある。人口統計的研究は、多くの場合に個人の購入および支出の習慣を研究することがある。さらに、購入履歴、流行を作り出す人の推薦、同時マーケットファクタ、および他のマーケティング原理が、DMCの配布と組み合わせて使用されることができる。したがって、スポンサーは、DMC配布に関連する投資に対する見込みのあるリターン(return)を予想することができる。
【0026】
いくつかの状況においては、小売り店ロケーションへの近さが、消費者の購入決定に関連する可能性がある。それ故に、DMCの配布は、少なくとも1つの距離しきい値と比較して、ワイヤレスデバイスとそのようなロケーション(または、例えば、ロケーションに関連する電子デバイス)との間の決定された距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。いくつかの態様においては、距離しきい値は、10メートル以内、20メートル以内、および/または30メートル以内などとすることができる。さらなる態様によれば、DMCの動的特性は、1つまたは複数の距離しきい値と比較されるように決定された距離に少なくとも部分的に依存することができる(例えば、10メートル以内にあるとき50セントのディスカウント、20メートル以内にあるとき25セントのディスカウント、30メートル以内にあるとき10セントのディスカウント、あるいはそれらの適切な変形)。
【0027】
ここにおいて開示される1つまたは複数の態様によれば、P−P測距は、モバイルデバイスとロケーション(例えば、小売り店ロケーション、小売店デバイス、配布ロケーション、配布デバイスなど)との間の距離を決定するために利用されることができる。上記で述べられるように、P−P測距は、多くの場合にずっとより効率的であり、少ない電力を利用し、かつ/または基地局および/またはGPSのロケーションメカニズムよりも高速に実行することができる。したがって、発行デバイスは、そのようなデバイスの間の効率的な、高速な、かつ/または低パワーのリンクを経由して決定される、受信モバイルデバイスに対する距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを生成し、そして配布することができる。
【0028】
いくつかの態様によれば、デバイスなりすまし(device spoofing)を軽減するように設計された特定のP−P測距技法が、ワイヤレスデバイスの間の距離を決定する際に利用されることができる。なりすましは、あるデバイスが、別のデバイスのために、かつ/またはそれに対して内密に(private to)、符号化された通信を遮断し(intercept)、受信し、あるいはそうでなくて取得しようと試みるときに起こる。なりすましを軽減する一方法は、そのようなデバイスが、第1のデバイスのある種の距離以内にある場合だけに実行されることができるアクション(例えば、計算、ファンクションを処理すること、ワイヤレス送信など)に部分的に基づいてデバイスを認証することである。したがって、認証デバイスが、応答デバイスがある種の距離の外側にあることを(例えば、アクションを実行する時間に基づいて)示す応答を受信する場合、応答デバイスは、認可されないものとして分類される。それ故に、DMCディストリビュータは、そのようなデバイスに対する最大距離を検証することによりデバイスを認可し、そして最大距離が、距離しきい値以内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づいてDMCを発行することができる。
【0029】
特定の一態様によれば、DMC配布は、P−Pセキュリティと組み合わせたものとすることができる。例えば、第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離に関する情報は、そのようなデータを保護するために、変換され、暗号化され、ランダムに生成された数に関連づけられることなどができる。その情報は、モバイルデバイスを認可することと、認可されないデバイスのなりすまし範囲(spoofing range)を制限することと組み合わせて、追加のセキュリティを提供することができる。それに応じて、P−Pセキュリティは、認可されないデバイスによるデバイスなりすましと、DMCの遮断と、を軽減する助けをすることができる。
【0030】
さらに1つまたは複数の他の態様によれば、モバイルデバイスに関連するDMCの値は、P−P測距によって決定されるワイヤレスデバイスの間の距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。それ故に、例えば、その距離が、第1のあらかじめ決定された距離しきい値以内にある場合、第1の値が、DMCに対して与えられることができる。距離が、第2のあらかじめ決定された距離しきい値以内にある場合には、第2の値が、DMCに対して与えられることができるなどである。
【0031】
さらなる一態様によれば、DMCの値は、動的パラメータに基づいてアップデートされることができる。一例として、動的パラメータは、DMC配布エンティティ、償還エンティティ、または別のモバイルデバイスに関する、そのモバイルデバイスの距離の変化を備えることができる。それ故に、その距離が増大するにつれて、その値は、あらかじめ決定された方法で(そして、例えば、あらかじめ決定された限界まで)動的に増大することができる。別の例としては、DMCの発行からの時間が増大するにつれて、その値は、増大し、あるいは減少することができる。さらに、あるユーザが、1つまたは複数の競合デバイスに対して指定された距離にあることが決定される場合、その値は、さらにアップデートされることができる。それに応じて、モバイルデバイスに関連する様々な動的ファクタが、DMCの値を増大させ、あるいは減少させるために、分析されることができる。少なくとも1つの態様によれば、値の調整は、DMCを償還する追加の動機を提供するために受信モバイルデバイスにおいてデバイスユーザに対して提示されることができる。
【0032】
開示の様々な態様が、下記に説明される。ここにおける教示は、多種多様な形態で実施されることができることと、ここにおいて開示される特定の任意の構造および/またはファンクションは、単に代表的なものにすぎないこととは、明らかなはずである。ここにおける教示に基づいて、当業者は、ここにおいて開示される一態様が、他の態様とは独立にインプリメントされることができることと、これらの態様のうちの2つ以上が、様々なやり方で組み合わせられることができることと、を理解すべきである。例えば、装置は、インプリメントされることができ、かつ/または任意の数の態様を使用して実行される方法は、ここにおいて述べられる。さらに、装置は、インプリメントされることができ、かつ/または1つまたは複数の態様に加えた、あるいはそれらの態様以外の他の構造および/または機能を使用して実行される方法が、ここにおいて述べられる。一例として、ここにおいて説明される方法、デバイス、システム、および装置の多くは、少なくとも1つのモバイルデバイス上で動作し、そしてそのようなアプリケーションの間のセキュリティ上安全な通信を確立する1つまたは複数のモバイルアプリケーションの場合について説明される。当業者は、類似した技法が、同様に他の通信環境にも適用することができることを理解すべきである。
【0033】
本開示において使用されるように、「コンポーネント」、「システム」、「モジュール」などの用語は、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/またはそれらの任意の組合せのいずれであっても、コンピュータに関連したエンティティを意味するように意図される。例えば、コンポーネントは、それだけには限定されないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッドの内部に存在することができ、そしてコンポーネントは、1台のコンピュータ上に局所化され、かつ/または2台以上のコンピュータの間に分散されることができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶されている様々なコンピュータ可読媒体から実行することもできる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおける別のコンポーネントと、かつ/またはインターネットなどのネットワークを通して信号を経由して他のシステムと、相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号などに従って、ローカルおよび/またはリモートのプロセスを経由して通信することができる。さらに、ここにおいて説明されるシステムのコンポーネントは、当業者によって理解されることになるように、それに関して説明される様々な態様、目標、利点などを達成することを容易にするために、再配置され、かつ/または追加のコンポーネントによって補完されることができ、そして与えられた図面の中で述べられる正確なコンフィギュレーションだけには限定されない。
【0034】
さらに、ここにおいて開示される態様に関連して説明される様々な例示のロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、ここにおいて説明されるファンクションを実行するように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)(DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit)(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array)(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート(discrete gate)またはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント(discrete hardware components)、あるいはそれらの適切な任意の組合せを用いてインプリメントされ、または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることもできるが、代替案においては、プロセッサは、適切な任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることもできる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような任意のコンフィギュレーションとしてインプリメントされることもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、ここにおいて説明される1つまたは複数のステップおよび/またはアクションを実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0035】
さらに、様々な態様が、モバイル通信デバイス(または、例えば、モバイルデバイス)に関連してここにおいて説明される。モバイル通信デバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、セルラデバイス、マルチモードデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ装置(user equipment)など、と呼ばれることもできる。加入者局は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop)(WLL)局、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、あるいはワイヤレスモデム、または処理デバイスとのワイヤレス通信を容易にする類似したメカニズムに接続された他の処理デバイス、とすることができる。
【0036】
さらに、ここにおいて説明される様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技法および/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造の物品としてインプリメントされることができる。さらに、ここにおいて開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアの形で直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、あるいはそれら2つの組合せの形で実施されることができる。さらに、いくつかの態様においては、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、機械可読媒体(machine readable media)および/またはコンピュータ可読媒体(computer readable media)上の少なくとも1つの、あるいは任意の組合せまたは組のコードおよび/または命令として存在することができ、これらの可読媒体は、コンピュータプログラムプロダクト(computer program product)に組み込まれることができる。さらに、ここにおいて使用されるような用語「製造の物品」は、任意のコンピュータ可読なデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、それだけには限定されないが、磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disk)(CD)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk)(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明される様々なストレージ媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体(machine-readable media)を表すことができる。用語「機械可読媒体」は、それだけに限定されることなしに、命令(単数または複数)および/またはデータを記憶し、含み、かつ/または搬送することができるワイヤレスチャネルおよび様々な他の媒体を含むことができる。
【0037】
上記に加えて、言葉「例示の(exemplary)」は、ここにおいては、例(example)、インスタンス(instance)、または例証(illustration)としての役割を果たすことを意味するように使用される。ここにおいて「例示の」として説明されるどのような態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましい、あるいは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。もっと正確に言えば、例示という言葉の使用は、具体的なやり方で、概念を提示するように意図される。本出願および添付の特許請求の範囲において使用されるように、用語「または(or)」は、排他的「論理和(or)」ではなくて包含的「論理和(or)」を意味するように意図される。すなわち、別の方法で指定されていない限り、あるいは文脈から明らかでない限り、「Xは、AまたはBを使用する」は、普通の包含的な置換のうちのどれを意味するようにも意図される。すなわち、この例においては、Xは、Aを使用することができ、またはXは、Bを使用することができ、あるいはXは、AとBとの両方を使用することができ、それ故にステートメント「Xは、AまたはBを使用する」は、上記のインスタンスのうちのどれの下でも満足させられる。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲において使用されるように冠詞「1つの(a)」および「1つの(an)」は、単数形に指示されるように別の方法で指定されない限り、あるいは文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味するように解釈されるべきである。
【0038】
ここにおいて使用されるように、用語「推論する(infer)」こと、または「推論(inference)」は、イベントおよび/またはデータを経由して取り込まれるような1組の観察からシステム、環境、および/またはユーザの状態について推理する(reasoning)プロセス、あるいはそれらの状態を推論するプロセスを意味する。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用されることができ、あるいは例えば状態についての確率分布を生成することができる。推論は、確率論的であり、すなわちデータおよびイベントの考察に基づいた、関心のある状態にわたっての確率分布の計算とすることができる。推論はまた、1組のイベントおよび/またはデータから、よりハイレベルのイベントを構成するために使用される技法を意味することもできる。そのような推論は、それらのイベントが、時間的に近接して相関づけられようがなかろうが、そしてそれらのイベントおよびデータが、1つまたはいくつかのイベントおよびデータのソースに由来していようと、1組の観察されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータから新しいイベントまたはアクションの構築をもたらす。
【0039】
図1は、P−P測距ファンクションの使用に少なくとも部分的に基づいてDMCの配布を提供するシステム100の例示のブロック図を示している。P−P測距ファンクションは、受信デバイス(104)と発行デバイス(102、106)との間の、少なくとも最小距離を備える距離を決定し、そして検証することができる。それに応じて、システム100は、検証された距離に部分的に基づいて受信モバイルハンドセット104を認可することにより、DMCをモバイルデバイス104に対して配布する際に、なりすましを軽減することができる。
【0040】
P−P測距は、そのようなデバイス(104、106)の間の距離を決定し、そして検証するために、2つのワイヤレスデバイス(104、106)の間のワイヤレスリンクを利用することができる。システム100は、DMCを生成し、それを1つまたは複数のモバイルデバイス(104)に対して発行することができるDMCデバイス102を含んでいる。DMCデバイス102は、DMCのスポンサーに関連する電子デバイス(例えば、モバイルデバイス、ワイヤレストランシーバ、電子キャッシュレジスタ、電子キャッシュレジスタにリンクされるワイヤレストランシーバなど)と、DMCによって識別される製品を販売する店と、サードパーティのDMCディストリビュータなどと、を備えることができる。
【0041】
上記の非限定的な一例として、DMCデバイス(102、106)は、モバイルデバイス(104)と直接に、かつ/または非直接にデータを交換するように構成されたワイヤレスビーコン(wireless beacon)(例えば、トランシーバ)を備えることができる。例えば、DMCデバイス(102、106)は、商人によって利用されるワイヤレスビーコン、スタンドアロンワイヤレストランシーバ、ネットワーク化ワイヤレストランシーバなどとすることができる。DMCデバイス(102、106)は、リモート通信を行うために、少なくとも部分的に、ピアツーピア物理レイヤを使用することができる。すぐ近くのモバイルデバイスは、そのようなデバイスとのワイヤレスデータ交換を(例えば、適切な無線周波数、ライセンスされたセルラ周波数、ライセンスされていない周波数、または他の適切なワイヤレスデータ交換を利用して)行うことにより識別されることができる。少なくとも1つの判断基準に基づいて、ここにおいて説明されるように、DMCデバイス102は、DMC、またはそのようなDMCの表示をモバイルデバイス(104)に対して(例えば、モバイルデバイスに対する距離、小売店ロケーションに対する距離、モバイルデバイスと小売店ロケーションとの間の距離に基づいて、商人からのデータが、受信されることができること、またはDMCが、受信されることができることを示す、モバイルデバイスで設定されるフラグに基づいてなど)提供することができる。
【0042】
したがって、いくつかの態様においては、DMCデバイス102は、他のワイヤレスデバイス(104)と信号を交換するためにワイヤレストランシーバ106を利用することができる。いくつかの態様においては、デバイス(104、106)の間の距離は、ワイヤレストランシーバ106からモバイルハンドセット104へと送信される少なくとも1つの第1の信号を処理することにより決定されることができる。代わりに、または追加して、システム100は、モバイルデバイス104からワイヤレストランシーバ106へと送信される少なくとも1つの第2の信号を処理することによりデバイス(104、106)の間の距離を決定することができる。特に、信号(単数または複数)を送信することと、信号(単数または複数)を受信することとの間の経過時間と、そのような信号の伝搬の速度(例えば、適切な媒体の中の光の速度)とは、そのようなデバイス(104、106)の間の距離を計算するために利用されることができる。このP−P測距技法は、ここにおいて信号測距(signal ranging)と称される。
【0043】
他の態様においては、P−P測距は、2つのデバイス(104、106)の間の相対距離を測定するために双方向メッセージ交換メカニズムを使用することができる。例えば、ワイヤレストランシーバ106は、測距パケットをモバイルハンドセット104へと送信することができる。次いで、モバイルハンドセット104は、応答パケットをワイヤレストランシーバ106へと返信することができる。測距パケットを送信することと、応答パケットを受信することとの間の時間は、総ラウンドトリップ時間である。
【0044】
応答パケット内には、応答パケットを送信することに関連するターンアラウンド時間と処理時間とが、含まれる。ここにおいて利用されるように、ターンアラウンド時間は、モバイルハンドセット104が、測距パケットを受信する時間と、モバイルハンドセット104が、応答パケットを送信する時間との間の経過時間である。ワイヤレストランシーバ106は、パケットの伝搬時間と、伝搬速度と一緒に、デバイス(104、106)の間の相対距離とを決定するために、総ラウンドトリップ時間からターンアラウンド時間を差し引くことができる。特に、ターンアラウンド時間は、総ラウンドトリップ時間から差し引かれることができ、そして次いで総ラウンドトリップ距離が、計算されることができる。P−P測距技法は、ここにおいてラウンドトリップ測距と称される。
【0045】
上記で論じられるような測距パケットは、測距モジュール108によって生成されることができる。次いで、測距モジュール108は、ワイヤレストランシーバ106によって送信されるように測距パケットをDMCデバイス102に対して供給することができる。さらに、測距モジュール108は、上記で論じられたP−P距離決定、または当技術分野において知られている他の距離決定を実行するロジックを含むことができる。(例えば、モバイルデバイスとホストデバイスとの間の距離を決定するために、全地球測位システム[GPS]または同様な衛星ベースの技術から得られるモバイルデバイスおよび/またはホストDMCデバイス102のロケーション、あるいは1つまたは複数のモバイルネットワーク基地局から決定されるロケーションなどを利用して。)距離を決定することに加えて、測距モジュール108は、デバイスなりすましを軽減するために、決定される距離を検証することができる。
【0046】
なりすましが、P−Pワイヤレスリンクにおいて起こり得る1つの方法は、応答信号を誤って報告することによる。例えば、なりすましデバイス(図示されず)は、ワイヤレストランシーバ106によって送信される測距パケットを受信することができる。なりすましデバイスは、測距パケットに応答するときに、応答パケットを送信するときにターンアラウンド時間を誤って報告する(例えば、実際のターンアラウンド時間よりも長いものを報告して)可能性があり、かつ/または応答パケットが、それが実際に受信されるよりも早く受信されたことを示す可能性がある。そのような状況においては、ワイヤレストランシーバ106は、なりすましデバイスに対する不正確な距離を(例えば、実際の距離よりも短く)計算する可能性がある。
【0047】
測距モジュール108は、応答デバイス(104)に最小量の時間を必要とするアクションを実行するように要求することにより、ワイヤレストランシーバから受信デバイス(104)への最小の距離を検証することができる。いくつかの態様によれば、その最小時間は、実質的にラウンドトリップ伝搬時間と同等であるようにすることができる。そのような状況においては、応答パケットを送信するために必要とされる任意の処理時間またはターンアラウンド時間は、ラウンドトリップ伝搬時間と比べて無視可能であることが、仮定されることができる。このようにして、なりすましデバイスが、なりすましを行うことができる距離は、ラウンドトリップ伝搬時間、またはそのしきい値(例えば、ラウンドトリップ伝搬時間の+/−10%であり、ここでは、そのようなしきい値は、デフォルトの、または仮定されたターンアラウンド時間に対応することができる)に対応する距離に制限されることができる。
【0048】
少なくとも1つの態様によれば、測距信号は、ランダムな、疑似ランダム(pseudorandom)な、または決定論的なシーケンスを備えることができる。例えば、測距信号は、パルスのシーケンスを備えることができ、ここで各パルスは、ランダムに選択された値を有する。したがって、モバイルデバイス104からの適切な応答信号は、測距信号のシーケンスに対応することになる。測距モジュール108は、モバイルデバイス104についてのターンアラウンド時間に最小時間を(例えば、シーケンスに従って応答信号を生成するために)関連づけることができる。次いで、ワイヤレストランシーバ106からモバイルデバイス104への距離は、ラウンドトリップ伝搬時間に、応答信号を生成する最小時間を加えたものに基づいたものとすることができる。適切な応答信号に関連する距離は、伝搬時間に最小時間を加えたものに対応する少なくとも最小距離であるように検証されることができる。不正確な応答信号に関連する距離は、拒否されることができる。
【0049】
いくつかの態様においては、モバイルデバイス104は、知られている信号応答スキームに基づいたファンクションに従って測距信号上で動作させることにより応答信号を生成することができる。例えば、モバイルデバイス104は、測距信号によって表される(例えば、内部に含まれる)情報の上で動作させるためにファンクションを利用することができる。次いで、モバイルデバイス104は、信号応答スキームと、それ故にファンクションとの知識を有する処理された情報をワイヤレストランシーバ106に対して送信する。測距信号によって表される情報の上で動作することに関連する最小ターンアラウンド時間が、モバイルデバイス104についてのターンアラウンド時間について利用されることができる。それ故に、測距モジュール108は、その応答信号が、ファンクションを使用して適切に処理される場合に、ラウンドトリップ伝搬時間に最小ターンアラウンド時間を加えたものから計算される距離を検証することができる。
【0050】
さらに他の態様において、測距モジュール108は、モバイルデバイス104が、ワイヤレストランシーバ106によって送信される測距信号上で適切に動作させられる可能性(例えば、確率)を決定することができる。例えば、測距モジュール108は、測距信号に対する応答が適切であるかどうかに関する信頼性レベルを得るために、応答デバイスから受信される応答信号を処理するために統計的分析を使用することができる。その分析値(analysis)が、しきい値信頼性レベルより上にある場合、測距モジュール108は、その応答を受け入れ、そしてそのような応答から計算されるデバイス(104、106)の間の距離を検証することができる。その分析値が、しきい値信頼性レベルより下にある場合、測距モジュール108は、その応答信号を無視することができる。それに応じて、測距モジュール108は、特定のアクションを実行するために必要とされる最小時間に基づいて距離(例えば、少なくともデバイス104、106の間の最小距離)を検証することができる。
【0051】
モバイルハンドセット104とワイヤレストランシーバ106との間の距離が、測距モジュール108によって検証される場合、DMC発行モジュール110は、DMCを生成することができる。DMCは、スポンサーによって提供される1つまたは複数のルールに従うものとすることができる。例えば、スポンサーは、特定の製品について生成されるべきDMCの数を制限することができる。別の例として、スポンサーは、DMCに関連する償還可能な値を制限することができる。さらなる一例として、スポンサーは、DMCを生成するために必要な消費者のモバイルデバイス(104)と発行デバイス(102)(例えば、小売店内などに位置する)との間の最小距離を指定することができる。追加の例として、スポンサーは、以前のDMCの償還に関与し、スポンサー製品の以前の購入、競合製品の以前の購入、競合店における以前の購入などに関与するモバイルデバイス(104)だけにDMCの生成を限定することができる。DMCは、上記の制限またはそれらの制限の組合せに基づいて生成されることができることを理解すべきである。
【0052】
モバイルデバイス104が、DMCについての資格がある(qualifies for)場合、DMC発行モジュール110は、そのようなDMCを生成し、そしてそれをDMCデバイス102へと転送する。次いで、DMCデバイス102は、DMCをモバイルハンドセット104に関連づけることができる。例えば、DMCは、データベース(図示されず)に記憶され、そして特定の状態(例えば、アクティブ、償還される、キャンセルされるなど)と、モバイルデバイス104の識別子(例えば、そのようなデバイスの媒体アクセス制御(media access control)[MAC]アドレスまたは加入者識別モジュール、あるいは他の適切な固有の識別子)とに関連づけられることができる。DMCによって指定される値は、DMCの状態がアクティブである限り、DMCによって識別される製品/サービスの購入、リースなどと組み合わせてモバイルハンドセット104のユーザによって償還されることができる。状態が、変化し、そしてもはやアクティブではない場合、例えば、DMCが、償還される場合、またはスポンサーが、DMCをキャンセルする場合には、DMCは、もはや償還されることができない。いくつかの態様によれば、DMCが、生成されており、そしてモバイルハンドセット104に対して発行されていることを示すメッセージが、モバイルハンドセット104に対して送信される。メッセージは、電子メール、テキストメッセージング、インスタントメッセージング、ショートメッセージサービス、および/またはピアツーピアデータ転送(例えば、ワイヤレストランシーバ106をモバイルハンドセット104と接続するワイヤレスリンク上の)などを経由して送信されることができる。
【0053】
図2は、決定され、かつ/または検証された距離(例えば、P−P測距、GPS決定、基地局決定などを通して決定される)に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイス204に対して配布することができる一例のシステム200のブロック図を示している。システム200は、モバイルデバイス204に対する検証された距離を含めてあらかじめ決定された判断条件に基づいて1つまたは複数のDMCを生成し、そして発行することができるDMCデバイスを含むことができる。DMCデバイス202は、有線および/またはワイヤレスのインターフェースによってモバイルデバイス204と、通信するように結合される。それ故に、モバイルデバイス204に関連するDMC(単数または複数)は、例えば小売店ロケーションへの近さ、および/または競合者のロケーションへの近さなどに部分的に基づいたものとすることができる。さらに、距離は、ここにおいて論じられるように(例えば、上記の図1を参照)P−P測距技法によって検証されることができる。
【0054】
DMCデバイス202は、1つまたは複数のモバイルデバイス(204)とのワイヤレスリンクを形成することができるワイヤレスインターフェース206をさらに含むことができる。ワイヤレスインターフェース206は、データを受信するための入力モジュール208と、データを送信するための出力モジュール210と、を含むことができる。ワイヤレスインターフェースは、適切なように、送信信号を変調し、かつ/または復調するためのコンポーネント(図示されず)をさらに含むことができる。さらに、DMCデバイス202は、DMCデバイスの様々なモジュールまたはインターフェース(206、208、210、212、214、216、218)にアクセスし、かつ/または実行するように構成されたプロセッサ220と、そのようなモジュールまたはインターフェース(206、208、210、212、214、216、218)に関するデータを少なくとも記憶するように構成されたメモリ222と、を含むことができる。
【0055】
上記に加えて、DMCデバイス202は、ピアツーピアモジュール(P−Pモジュール)212を含むことができる。P−Pモジュール212は、ワイヤレスインターフェースによって少なくとも部分的にリンクされるDMCデバイス202(例えば、DMCを管理するためのホストデバイス)と、1つまたは複数のモバイルデバイス204との間の距離を決定するために利用されることができる。さらに、P−Pモジュール212は、決定された距離を検証し、そしてデバイスおよび/または距離のなりすましを軽減することができる認可モジュール216、を含むことができる。例えば、認可モジュール216は、モバイルハンドセット204からの応答を、そのような応答を生成すること、および/または送信することに関連する最小時間と比較することができる。応答が適切である場合(例えば、下記を参照)、モバイルハンドセット204は、最小距離以上の距離であるものとして検証されることができる。DMCデバイス202によって発行されるDMCは、この検証された最小距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。
【0056】
P−Pモジュール212は、分析モジュール214をさらに含むことができる。分析モジュール214は、DMCデバイス202とモバイルハンドセット204との間のワイヤレスリンクに関与するデータを変換するファンクション、シーケンスなどを使用することができる。例えば、P−Pモジュール212と、ワイヤレスインターフェース206とは、シーケンスまたはファンクションによって変換されるべきデータを含むモバイルハンドセット204に対して測距パケットを送信することができる。モバイルハンドセット204によって送信される応答パケットは、ファンクションまたはシーケンスが、適切に追随されたかどうかを決定するために分析モジュール214において変換されることができる。さらに、変換を実行する最小時間は、適切な応答パケットに関連づけられることができる。分析モジュール214が、応答パケットがファンクション/シーケンスに正しく準拠することを決定する場合、分析モジュールは、さらに、応答パケットを生成し、そして送信するために必要とされるターンアラウンド時間に最小応答時間を関連づけることができる。最小応答時間は、DMCデバイス202とモバイルハンドセット204との間の最小距離の検証のために認可モジュール220に対して転送されることができる。
【0057】
上記に加えて、DMCデバイス202は、検証された距離と少なくとも1つのしきい値距離との比較に基づいてDMCをモバイルデバイス204に関連づけるDMC発行モジュール218を含むことができる。例えば、認可モジュール216によって検証される最小距離は、モバイルハンドセット204に関連づけられることができる。次いで、最小距離は、DMCと、DMCに関連する値または制限との生成を確立するあらかじめ決定されたルールと比較されることができる。特定の一例として、スポンサーのルールは、DMCデバイス(202)についての0メートルと50メートルとの間にあるデバイス(104)が、第1のDMC(例えば、指定された1足の靴についての$5のディスカウント)を提供されるべきであることを指定することができる。そのようなルールはまた、DMCデバイス(202)についての50メートルと100メートルとの間にあるデバイス(104)が、第2のDMC(例えば、1足の靴についての$7のディスカウント)を提供されるべきであることを指定することもできる。これらの距離に基づいたしきい値は、例えば、購入者の購入傾向に基づいて確立されることができる。例えば、より大きな購入インセンティブ(purchasing incentive)が、店のより近くにいる消費者よりも店から遠い、可能性のある消費者のためには望ましいことが、仮定されることができる。代わりに、あるいは追加して、より大きな購入インセンティブが、競合者のロケーションにより近い、可能性のある消費者のためには望ましいことも、仮定されることができる。したがって、いくつかの態様においては、50メートルから100メートルのしきい値についての増大された値は、DMCデバイス202から75メートルのところにある知られている競合者に基づいて正当化されることができる。
【0058】
ひとたびDMCが、DMC発行モジュール218によって生成された後に、DMCは、メモリ222に記憶され、そしてモバイルハンドセット204の識別子に関連づけられる。代わりに、または追加して、DMCに関連する固有のコードを含む電子アプリケーションは、(例えば、出力モジュール210とワイヤレスインターフェース206とによって)モバイルハンドセット204に対して送信されることができる。この電子アプリケーションは、例えば、DMCの値と、その値が適用されることができる適用可能な製品/サービスと、DMCを償還することに関する任意の制限(例えば、時間、ロケーションなど)と、を指定することができる。
【0059】
モバイルハンドセット204が、DMCによって識別されるトランザクションに含まれる場合、DMCは、そのようなトランザクションに対してDMCによって指定される値(例えば、販売価格のディスカウント(discount off))を与えるように償還されることができる。いくつかの態様においては、モバイルハンドセット204は、DMCデバイス202の要求に応じてオプショナルに、ハンドセットを識別する情報(例えば、MACアドレス、SIMモジュール番号など)を提供する。DMC発行モジュール218は、この情報をメモリ222に記憶される発行されたDMCと比較することができる。記憶されたDMCが、情報とマッチングする場合、DMC発行モジュールは、さらに、償還のために必要な、かつ/または償還値を決定することに関する適用可能なルールが、遵守されるかどうかを決定することができる。そうである場合、DMCによって指定される値は、購入に対して適用されることができる。次いで、DMC発行モジュール218は、DMCの状態をアップデートすることができ、そのようなDMCが、例えば償還されている(例えば、DMCに関連する適用可能なルールに適しているように、完全に償還され、または部分的に償還されている)ことを示す。
【0060】
他の態様によれば、モバイルハンドセット204は、DMCを償還するためにDMCを識別する、電子アプリケーション内に含まれる情報を提供することができる。例えば、DMC番号は、特定のDMCに関連づけられることができる。モバイルハンドセット204に対して提供される電子アプリケーションは、DMCを識別するこのDMC番号と、DMCの適用可能な契約条件、制限などを含むことができる。DMCによって識別されるトランザクションに参加するとすぐに、モバイルハンドセット204は、DMCによって提供される値を償還するためにDMC番号をDMCデバイス202に対して供給することができる。DMC発行モジュール218は、適用可能な契約条件および制限を参照するためにDMC番号を受信することができる。そのような契約条件/制限が購入によって満たされる場合、DMCは、償還されることができ、そして任意の値が、トランザクションと組み合わせて提供されるDMCによって指定されることができる。次いで、DMC発行モジュールは、DMCのステータス、および/またはメモリ222に記憶されるDMC番号をアップデートすることができる。
【0061】
説明されるように、DMCデバイス202は、適用可能なスポンサールールに基づいて、そのようなDMCデバイス202とモバイルハンドセット204との間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいて、DMCを生成し、そして発行することができる。DMCデバイス202は、さらに、適切なトランザクションと組み合わせて、そして適用可能なDMC契約条件に応じてDMCを償還することができる。さらに、DMCのステータスは、不適切な重複した使用(例えば、単一のDMCの多重償還(multiple redemption)を軽減するようにアップデートされることができる。したがって、システム200は、なりすましにさらされること(exposure to spoofing)と、なりすましデバイスによるDMCの認可されない償還と、を制限することができる。
【0062】
図3は、1つまたは複数の態様による一例のDMC発行償還デバイス(302)のブロック図を示している。DMCデバイス302は、DMCデバイス302とモバイルデバイスとの間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを生成し、そしてモバイルデバイス(図示されず)に対して発行することができる。その距離は、ワイヤレスインターフェース304によって確立されるワイヤレスリンクと、P−Pモジュール306によってインプリメントされるP−P測距技法(例えば、信号測距、ラウンドトリップ測距)と、を利用して決定されることができる。さらに、P−Pモジュール306は、デバイスなりすましを軽減するために、そのような距離を検証することができる。例えば、モバイルデバイスは、完了するために最小量の時間を必要とする分析技法を実行するために必要とされることができる。この最小時間は、最小ターンアラウンド時間に対応することができ、P−Pモジュール306は、それらのデバイスの間の最小距離を計算するために、この最小ターンアラウンド時間を利用することができる。次いで、この最小距離は、DMCがモバイルデバイスに対して発行されるべきかどうか、DMCの値、ならびに他の適切な契約条件および/または条件を決定するために、少なくとも部分的にDMCデバイス302によって使用されることができる。特に、セキュリティモジュール326は、検証された距離に部分的に基づいてDMCデバイス302を用いてモバイルデバイスを認証することができる。次いで、DMCは、同時の、以前の、かつ/または後続の認証に基づいて発行されることができる。
【0063】
ワイヤレスインターフェース304および/またはP−Pモジュール306は、有線および/またはワイヤレスのリンクを経由した他のデバイスに対する信号およびデータを送信し、符号化し、かつ/または変調するトランスミッタ310を含むことができる。さらに、有線および/またはワイヤレスのリンクを経由した他のデバイスからの信号およびデータを受信し、復号し、かつ/または復調するレシーバ308が、含まれることができる。そのような信号および情報は、ここにおいて説明されるように、DMCデバイス302とそのような他のデバイスとの間の距離を決定すること、および/または検証すること(例えば、信号伝搬速度、送信/受信時間、ターンアラウンド時間、ラウンドトリップ伝搬時間、最小ターンアラウンド時間を確立することに関するファンクションおよび/またはシーケンスなど)に関することができる。
【0064】
上記に加えて、DMCデバイス302は、プロセッサ312と、メモリ314と、を含むことができる。プロセッサ312は、ここにおいて論じられる様々なモジュール(304、306、316、318、320、322、324、326)の論理ファンクションをインプリメントし、信号を分析し、そして電子通信に関する様々な電子処理ファンクションを実行することができる。メモリ314は、電子通信に関する情報を記憶し、そして様々なモジュール(304、306、316、318、320、322、324、326)の論理ファンクションを実行するためのRAMおよび他の適切なメモリを備えることができる。
【0065】
いくつかの態様によれば、DMCデバイス302は、タイミングモジュール318を含むことができる。タイミングモジュール318は、DMCの発行または償還に関する様々な開始/停止時刻と経過時間とを記録し、そして参照することができ、DMCの値を確立し、ワイヤレスデバイスの間の距離を決定し、または検証するなどを行う。例えば、タイミングモジュール318は、測距パケットの送信時刻、および/または応答パケットを受信することに関連する応答時間を記録することができる。さらに、タイミングモジュール318は、DMCの発行後の経過時間を追跡することができる。少なくとも1つの態様においては、タイミングモジュール318は、DMCがモバイルデバイスに関連づけられる/モバイルデバイスに対して発行される時間を決定し、そして記録することができる。いくつかの態様によれば、タイミングモジュール318は、DMCの発行時刻を参照し、そして同時時刻を発行時刻と比較することができる(例えば、ここで償還は、発行の時刻からに制限される)。さらに他の態様によれば、タイミングモジュール318は、DMCの償還時刻を記録することができる。DMCの償還に関連する償還時刻と他の情報とは、償還される値またはその一部分の補償(reimbursement)のためにDMCのスポンサーに対して転送されることができる。他の適切な開始時刻/停止時刻/経過時間は、タイミングモジュール318によって管理されることができ、ここにおいて提供される例を経由して当技術分野において知られており、あるいは当業者に知らされているそのような態様は、本主題の開示に組み込まれている。
【0066】
DMCデバイス302は、DMCの値と、DMCデバイス302とモバイルデバイスとの間の1つまたは複数の検証された距離との間の関係を確立することができる値調整器(value moderator)320をさらに含むことができる。一態様においては、値調整器320は、距離しきい値決定に基づいてDMCの償還可能な値を生成し、あるいは修正することができる。一例として、値調整器320は、2つ以上の距離しきい値の階層構造(hierarchy)を(例えば、スポンサーによって指定されるように)確立することができる。階層構造は、償還値、DMCに対して適用可能な製品/サービス、DMCのキャンセルなどを含めて、DMCの様々な態様に対して適用されることができる。特定の態様においては、値調整器320は検証された距離(単数または複数)と階層構造の中で指定される1つまたは複数の距離しきい値との比較に基づいてDMCの動的商業的値(dynamic commercial value)を調整することができる。例えば、第1のしきい値は、第1の値(例えば、$1のディスカウント)に対応することができ、第2のしきい値は、第2の値(例えば、$2のディスカウント)に対応することができ、以下同様である。別の例においては、検証された距離(単数または複数)が、しきい値距離よりも下にある場合、第1の値が、生成されることができ(例えば、$1のディスカウント)、そして検証された距離(単数または複数)が、しきい値距離よりも上にある場合、第2の値が、生成されることができる(例えば、$2のディスカウント)。そのような態様においては、モバイルデバイスが、第1のしきい値距離から第2のしきい値距離へと移動する場合、配布されるDMCの動的値は、それに応じてアップデートされることができる。
【0067】
1つまたは複数の追加の態様によれば、値調整器320は、検証された距離以外の、または検証された距離に追加したファクタに基づいてDMCのデフォルト商業的値を調整することができる。例えば、商業的値は、モバイルデバイスに対して発行され、かつ/またはモバイルデバイスによって償還された以前に償還されたDMCの数または比に基づいて調整されることができる。別の例として、商業的値は、モバイルデバイスの発行後の経過時間(例えば、タイミングモジュール318によって決定される)、あるいは時刻などに基づいて調整されることができる。1つまたは複数のさらなる態様によれば、商業的値は、第1の検証された距離と比較したモバイルデバイスの第2の距離に基づいて調整されることができる。第2の距離は、ここにおいて説明されるように、あるいはGPSまたは基地局のロケーション技法によって決定されるようにP−Pモジュール306によって決定されることができる。例えば、第2の距離が、検証された距離よりも長い場合、商業的値は、思い切りの悪い可能性のある消費者に対してさらなるインセンティブを提供するために動的に増大させられることができる。少なくとも1つの態様によれば、商業的値は、検証された距離または第2の距離の、競合するエンティティに対する知られている距離(例えば、DMCデバイスおよび/またはモバイルデバイスから測定される)との比較に基づいて調整されることができる。例えば、モバイルデバイスが、競合者の特定の範囲(例えば、30メートル)以内にあると決定される場合、商業的値は、競合者に対立するものとしてDMCデバイス302に関連するエンティティにおいてDMCを償還するために追加のインセンティブを提供するように調整されることができる。値調整器320は、これらまたは同様な決定可能な判断基準の組合せに基づいてDMCの商業的値を調整することができることも、理解すべきである。
【0068】
1つまたは複数の態様によれば、DMCデバイス302は、同期化モジュール322と、キャンセルコンポーネント(cancellation component)324と、を含むことができる。同期化モジュール322は、DMCをトランザクションに関連づけ、かつ/またはDMCに関連する発行エンティティ/スポンサーに対してDMCの償還を報告することができる。報告することは、DMCが償還されるときに提供される商業的値の少なくとも一部分についての発行エンティティから賠償(indemnification)を得ることと組み合わされたものとすることができる。特定の一例として、DMCデバイス302は、小売店に関連づけられることができる。小売店は、靴製造会社の靴または他の商品を搬送し、そして販売することができる。さらに、靴製造会社は、小売店が、DMCを含めてクーポンを発行することを認可することができ、このクーポンは、1足の靴の購入のためにポイントオブセールス値(point-of-sales value)を提供する。1足の靴の販売の証明と、ポイントオブセールス値が、そのような販売と組み合わせて提供されたという証明をサブミット(submit)するとすぐに、靴製造会社は、小売店にポイントオブセールス値を補償する(reimburses)。補償を得るために、同期化モジュール322は、1足の靴の販売に関する情報(販売の時刻、償還の時刻、1足の靴についての電子的支払い、および/またはクレジット/デビットカードの支払い情報、弁償される現金、提供されるDMC値など)をサブミットすることができる。次いで、同期化モジュール322は、靴製造会社からの補償を受信し、あるいはDMCなどによって識別される値より少なく(またはその一部分を)1足の靴についての支払いをサブミットすることができる。
【0069】
キャンセルモジュール324は、データストア330において償還されたDMCのステータスをアップデートすることができる。例えば、データストア330は、DMCが、償還されるように使用可能である(例えば、アクティブである)かどうか、DMCは、すでに償還されているかどうか、および/またはDMCは、キャンセルされるかどうかなどを含めて、発行されたDMCと、関連するモバイルデバイス/モバイルデバイスユーザと、DMCステータスとのデータベースを記録し、そして保持することができる。アクティブなDMCが、償還される場合、キャンセルモジュール324は、同じDMCの認可されない後続の償還を防止するためにそのようなDMCのステータスをアップデートすることができる。アクティブなDMCが、(例えば、スポンサーするエンティティによって)キャンセルされる場合、キャンセルコンポーネント324は、キャンセルを示し、そしてその結果としてさらなる償還を防止するために、ステータスをアップデートすることができる。キャンセルコンポーネント324は、さらに、適切なものとして、DMCと共に発行され/DMCに関連する、ステータスの変化の通知を(例えば、電子メール、テキストメッセージ、ショートメッセージサービス、音声コール、ビデオコール、P−Pメッセージング/コーリングなどを経由して)モバイルデバイスに対して送信することができる。それに応じて、キャンセルモジュール324は、DMCの認可されない償還を防止する助けをすることができ、そしてさらに、DMCのステータスにおける変化について消費者に通知することができる。
【0070】
いくつかの態様によれば、DMCに関する情報(例えば、適用可能な製品、同時値、制限、動的ファクタなど)に加えてモバイルデバイスに対するメディア情報を含むことが、望ましい可能性がある。したがって、DMCデバイス302は、DMCの配布を伴う追加のメディアを含むことができる統合モジュール(integration module)328を含むことができる。追加のメディアは、DMCの詳細など(例えば、契約条件、制限、動的ファクタなど)を明確にし、かつ/または資格を与えて、DMCの中で識別される製品(単数または複数)を販売促進することに向けられることができる。
【0071】
特定の一例として、DMCと組み合わせてスポンサーするエンティティのデバイスまたは他の製品の広告を配布することが望ましい可能性がある。広告は、製品品質、値、利点、および/または他の望ましい販売もしくはマーケティングの情報を含めて、DMCに関連する製品を説明することができる。広告は、テキスト、ビデオ、オーディオ、写真、および/またはそれらの組合せを含めて、様々なメディアを含むことができる。一例においては、広告は、モバイルデバイスの画面上に表示されることができるオーディオ−ビジュアルプレゼンテーションファイル(audio-visual presentation file)を含むことができる。他の例においては、広告は、(例えば、DMCの中で識別される製品(単数または複数)以外の、あるいはその製品に加えた)DMCのスポンサーの他の製品、スポンサーについての、DMCデバイス302に関連する小売店についての、またはサードパーティDMCディストリビュータについてのパートナー、あるいはそれらの組合せに関する情報を含むことができる。一態様においては、広告は、スポンサーするエンティティ、DMCによって提供される商業的値、関連する製品/サービス、発行の時刻および/または日付、(例えば、DMCを償還するために必要とされる)モバイルデバイスの識別情報、あるいはそれらまたは同様なものの組合せを指定することができる。
【0072】
モバイルデバイスのユーザが、DMCを償還したい、またはDMCに関するもっと詳細を得たいと望む場合、ユーザは、モバイルデバイスのユーザインターフェース上でDMCに関するメッセージを選択し、あるいはそのメッセージにアクセスすることができる。そのような場合には、広告メディアが、アクティブにされ、そして再生されることができる。したがって、いくつかの態様においては、ユーザがDMCに何らかの関心を表現する場合だけに、追加のメディアが、再生されることができる。ここにおいて説明されるようなメディアは、DMCのスポンサー、小売店から得られ、DMCデバイス302によって生成されることなどができる。統合モジュール328は、DMCへの組み込みのためにDMC発行モジュール316に対してメディアを提供することができる。次いで、組み合わされたDMCとメディアとは、ここにおいて説明されるようにモバイルデバイスとDMCデバイス302との間の検証された距離に部分的に基づいてモバイルデバイスへと送信されることができる。
【0073】
DMCは、ここにおいて説明されるように、スポンサールールと指示(instructions)とによって制限されることができることが、理解されるべきである。そのようなルールと指示とは、データストア330によって保持されるスポンサーデータベース(sponsor database)内に記憶されることができる。ルール/指示は、例えば、配布すべきDMCの数、その数のDMCを配布するための期間、またはDMCを償還する/DMCをキャンセルするための期限、あるいはそれらの、または同様なルールの組合せに関する指示を含むことができる。そのようなルールは、受信モバイルデバイスに送信されるDMCに関する情報内に含まれることができる。さらに、そのようなルールは、再検討と検証とのために、スポンサーするエンティティに対してサブミットされることもできる。いくつかの態様においては、スポンサーするエンティティは、要望に応じてルール/指示をアップデートすることができる。ルール/指示に対する変更は、オプショナルに、影響を受けるモバイルデバイスに対して適切なように転送されることができる。それに応じて、DMCデバイス302は、そのようなDMCのスポンサーに応じて、DMCを発行し、償還し、キャンセルするなどのためのルールの同時データベース(concurrent database)(330)を保持することができる。
【0074】
図4は、本主題の開示のいくつかの態様に従う一例のシステム400のブロック図を示している。特に、システム400は、そのようなデバイス(402、404)の間の検証された距離に部分的に基づいてDMCデバイス/トランシーバ402からモバイルハンドセット404に対して提供されることができる一例のDMCアプリケーション406を示している。DMCアプリケーション406は、DMCを定義すること、記述すること、および/またはDMCの資格を与えること、に関する様々なモジュール、データファイル、および/またはコンポーネント(408、410、412、414、416、418)を含むことができる。例えば、DMCアプリケーション406は、DMCによって提供される商業的値と、その商業的値はどのようなトランザクションおよび製品/サービスに対して適用可能であるかと、どのような制限および資格を与える条件がそのトランザクションに対して適用可能であるかと、DMCを償還するための指示と、どこでDMCは償還されることができるかなどと、を記述することができる。さらに、DMCアプリケーションは、DMCのステータスを提供し、そしてアップデートすることができる。さらに他の態様によれば、DMCアプリケーション406は、DMCによって提供される動的商業的値を決定し、アップデートし、かつ/または設定することができる。さらに他の態様によれば、DMCアプリケーション406は、トランザクション、製品(単数または複数)、スポンサー、発行エンティティ、または関連した小売店、あるいはそれらの、または同様なものの組合せに関する広告および関連したメディアを再生することができる。
【0075】
DMCを発行するとすぐに、DMCデバイス/トランシーバ402は、DMCアプリケーション406をモバイルハンドセット404に対して送信することができる。DMCアプリケーション406は、DMCに関連する動的パラメータを決定することができる様々なモジュール408、410、412、414、416、418を含むことができる。したがって、DMCアプリケーション406は、モバイルハンドセット404においてDMCを償還することに関する大部分の情報を提供することができる。いくつかの態様においては、DMCアプリケーション406は、少なくとも、DMCによって提供される商業的値と、その値に関連する製品またはサービスと、DMCを償還するための契約条件/条件(terms/conditions)と、を識別することができる。モバイルハンドセット404に対して提供されるアプリケーション(406)に償還情報(redemption information)を組み込むことによって、モバイルハンドセット404とDMCデバイス/トランシーバ402との間の後続の通信は、DMCを償還することに先立って最小限にされることができる。
【0076】
DMCアプリケーション406は、DMCに関連する製品/サービスに関する様々な広告および/またはメディア408を含むことができる。例えば、DMCが、オーディオCDの販売と組み合わせて償還されることができる商業的値を提供する場合、広告/メディアは、CD上のトラックのプレビュー、演じているアーティストについての情報などを含むことができる。広告/メディア408は、さらに、スポンサーするエンティティ(例えば、レコードレーベル(record label))、DMC配布エンティティ、DMCデバイス/トランシーバ402を含む小売店(例えば、音楽店)、関連した製品(例えば、同じアーティストまたは類似したアーティストによる他のパフォーマンス)などに関係づけられることができることを理解すべきである。広告/メディア408は、モバイルハンドセット404上で再生されることができるプレゼンテーションファイル410内に含まれることができる。
【0077】
いくつかの態様によれば、DMCアプリケーション406は、DMCを償還することに参加することができる同期化モジュール412を含むことができる。同期化モジュール412は、モバイルハンドセット404、あるいはDMCアプリケーション406を識別する情報を償還エンティティ(402)に対して供給することができる。それに応じて、償還エンティティ(402)は、モバイルハンドセット404に関連する任意のDMCについて知らされることができる。
【0078】
さらなる態様によれば、同期化モジュール412は、トランザクションに関する情報を償還エンティティ(402)から受信し、そしてDMCの償還に関するルールおよび/または制限が、トランザクションに対して適用可能であるかどうかを決定することができる。例えば、同期化モジュール412は、DMCの償還に関する任意の制限(例えば、時間)と、制限がトランザクションによって満たされるかどうかと、を決定することができる。さらに、同期化モジュール412は、DMCに適用可能な製品を識別することができる。いくつかの態様においては、同期化モジュール412は、DMCが、提案されたトランザクション(例えば、モバイルハンドセット404とDMCデバイス/トランシーバ402との間で電子的に開始されるトランザクション)によって償還されることができることをユーザに通知する、モバイルハンドセット404によって出力されるべき情報を提供することができる。特定の一例として、モバイルハンドセット404が、製品を購入することに(例えば、電子支払いを提供することによって)関与する場合、同期化モジュール412は、製品の識別情報を要求し、そしてそのような製品(単数または複数)をDMC(406)において指定されるこれらの製品と比較することができる。購入された製品が、DMC(406)において識別される製品とマッチングし、そして他の契約条件または制限が、トランザクションについてやはり満たされる(例えば、時間、ロケーション、関連した提案)場合、同期化モジュール412は、モバイルハンドセット404またはDMCデバイス/トランシーバ402において(例えば、そのようなデバイスとのワイヤレスリンクを経由して)通知を動的に出力することができる。それに応じて、同期化コンポーネント412は、DMCが、特定のトランザクションと組み合わせて償還されることができるかどうかをデバイスユーザに通知することができる。
【0079】
DMCアプリケーション406は、DMCのステータスを記憶し、そしてアップデートすることができるキャンセルモジュール414、をさらに含むことができる。例えば、キャンセルモジュール414は、DMCが、アクティブであり、償還され、キャンセルされるかどうかなどを識別することができる。さらに、キャンセルモジュール414は、DMCのステータスに関する(例えば、モバイルハンドセット404、DMCデバイス/トランシーバ402などのユーザからの)問い合わせに応答することができる。それ故に、DMCアプリケーション406は、モバイルハンドセット404においてDMCのステータスを決定し、そして提供することができ、さらに、DMCの発行後のモバイルハンドセット404とDMCデバイス/トランシーバ402との間の必要とされる通信を制限している。
【0080】
上記に加えて、DMCアプリケーション406は、DMCに関連する同時値を決定し、かつ/またはアップデートすることができる値モジュール416を含むことができる。いくつかの態様においては、DMCに関連する商業的値は、動的であり、そしてモバイルハンドセット404またはDMCアプリケーション406に関連する決定可能な状態に依存することができる。例えば、DMCが、タイミングモジュール418によって決定されて発行されるので、値は、経過時間に基づいて決定されることができる。別の例としては、値は、ここにおいて説明されるようにP−P測距によって決定される検証された距離の階層構造に基づいて決定されることができる。さらなる一例として、値は、適切なように、DMCデバイス/トランシーバ402またはスポンサーするエンティティの知られている競合者に対するモバイルハンドセット404の近さに基づいたものとすることができる。動的値は、値における任意の変化についてユーザに通知するために、モバイルハンドセット404のディスプレイにおいてアップデートされることができる。
【0081】
いくつかの態様においては、値モジュール416は、ある種の表示された値をロックするためにユーザ入力を受信することができる。例えば、値モジュール412は、決定可能な判断基準に基づいてモバイルハンドセット404においてDMCの同時値を表示することができる。さらに、値モジュール412は、値が、「ロックインされる」べきかどうかを決定する問い合わせを表示することができ、ある種の条件(例えば、タイミングモジュール418によって決定される償還の最大時間)に従って、値のさらなる変化を防止している。値モジュール412が、値をロックすることに関連する入力を受信する場合、さらなる値のアップデートは、(例えば、ある種の条件によって示されるような場合を除いて)行われないことになる。
【0082】
いくつかの態様によれば、DMCデバイス402などのDMC認可エンティティ(あるいは、例えば、償還エンティティ、DMCスポンサー、クーポンを償還することと組み合わせて小売りまたは償還のエンティティを補償するクーポン交換所など)は、値モジュール420によってロックされる値をアンロックし、かつ/または無効にすることができる。例えば、モバイルデバイスユーザによって確立される値を無効にすること、またはアンロックすることは、DMCのスポンサーによって提供されるあらかじめ決定された償還または評価のルールに合ったものとすることができる。アンロッキング/無効化ファンクションは、DMCデバイス402または認可エンティティが、トランザクションに適用されるようにDMCの値をアップデートすることを可能にすることができる。したがって、クーポンスポンサーは、クーポンの償還のすぐ後にクーポン値を再検討する権利および能力を保持し、そしてそれに応じてその値をアップデートすることができる。
【0083】
上記に説明されるように、DMCアプリケーション406は、モバイルハンドセット404に発行される1つまたは複数のDMCに関連する動的パラメータを管理することができる。動的パラメータは、モバイルハンドセット404に関連する動的状況に基づいて購入インセンティブを増大させ、または減少させるために有用とすることができる。動的状況に適用する際に、ハンドセット404と発行デバイス402との間のワイヤレス通信を継続することに対する依存性を低減させるために、DMCアプリケーション406は、上記に説明されるようにそのようなパラメータを決定し、そしてそれをDMCの態様に対して適用することができる。
【0084】
図5は、いくつかの態様による、DMCの受信、使用、および償還を容易にする一例のシステム500のブロック図を示している。システム500は、DMCデバイス/トランシーバ(DMCデバイス)504とのワイヤレスリンクを形成することができるモバイルハンドセット502を含むことができる。DMCデバイス/トランシーバは、デバイス(502、504)の間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のDMCをモバイルハンドセットに対して発行することができる。さらに、検証された距離は、ここにおいて説明されるようにP−P測距に基づいたものとすることができる。モバイルハンドセット502は、測距パケットに応答すること、シーケンスまたはファンクションを測距データに対して適用すること、および/またはモバイルハンドセット502に関連する識別情報をDMCデバイス504に対して提供すること、など距離を決定すること、および/または検証すること、に関する情報を提供することができる。
【0085】
モバイルハンドセット502は、信号(例えば、音声コール、データ転送、P−P測距要求などに関する)を受信する少なくとも1つのアンテナ506(例えば、入力インターフェースを備える送信レシーバ、またはそのようなレシーバのグループ)と、レシーバ508と、を含み、これは、受信信号上でアクションを実行する(例えば、フィルタをかけ、増幅し、ダウンコンバートなどをする(downconverts, etc.))。特に、アンテナ506は、DMCデバイス504によって送信される測距パケットに応答する要求を受信することができる。その要求はまた、ここにおいて説明されるようにデバイス(502、504)の間の最小距離を検証することと組み合わせて、測距情報に対して適用され、応答パケットの形で送信されるシーケンスまたはファンクションを指定することもできる。例えば、DMCプロセッサ516は、測距パケットに応じて情報を生成することができる。その情報は、測距パケットによって指定される命令(例えば、シーケンスまたはファンクションをデータに対して適用することに関する)、メモリ514に記憶され、またはDMCデバイス504とDMCプロセッサとによって少なくとも部分的に動的に確立される命令、あるいはそれらの組合せに基づいたものとすることができる。
【0086】
アンテナ506とレシーバ508とは、受信シンボルを復調し、そしてそれらを評価のためにプロセッサに供給することができる復調器510と結合されることもできる。プロセッサ512は、アンテナ506、またはモバイルデバイスのユーザ入力インターフェース(522)によって受信される情報を分析し、かつ/またはトランスミッタ526による送信のための情報を生成することができる。さらに、プロセッサ512は、モバイルハンドセット502の1つまたは複数のコンポーネント(506,508、510、514、516、518、520、522)を制御し、かつ/または参照することができる。さらに、プロセッサ512は、P−P測距を利用してデバイス(502、504)の間の距離を決定すること、および/または検証することに関する情報または制御を備える1つまたは複数のモジュール、アプリケーションなど(520)を実行することができる。代わりに、または追加して、そのようなモジュール(520)は、ここにおいて説明されるように、DMCを受信すること、および/または償還することに関する情報または制御を備えることができる。
【0087】
モバイルハンドセット502は、さらにプロセッサ512に動作的に結合されるメモリ514を含むこともできる。メモリ514は、受信モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいてモバイルハンドセット502に関連するDMCに対するアクセスを得ることができるインターフェースモジュール518と結合されることもできる。その距離は、例えば、DMCデバイス504からモバイルハンドセット502へと送信される第1の信号、および/または第1の信号に応じてモバイルハンドセット502からDMCデバイス504へと送信される第2の信号、から少なくとも部分的に決定されることができる。さらに、距離は、ここにおいて説明されるように、最小ターンアラウンド時間を必要とするアクションを実行することにより、少なくとも最小距離として検証されることができる。
【0088】
メモリ514は、さらに、送信され、受信されるなどされるべきデータを記憶することができる。そのようなデータは、モバイルハンドセット502とDMCデバイス504との間の距離を決定すること/検証することに関することができる。代わりに、または追加して、データは、モバイルハンドセット502のユーザインターフェース522においてDMCに関連するメディアファイルを再生することに関することができる。そのようなメディアファイルは、DMCに関連する製品および償還可能な値、ならびに適用可能な契約条件および/または制限を識別することができる。メディアファイルは、製品、DMCのスポンサー、関連した製品などに関する広告データをさらに含むこともできる。
【0089】
モバイルハンドセット502は、なおも変調器524と、例えば、基地局、アクセスポイント、別のアクセス端末、リモートエージェントなどに対して(例えば、プロセッサ512と変調器524とにより)生成された信号を送信するトランスミッタ526と、をさらに備える。プロセッサ512とは別であるように示されているが、一次アプリケーション514および/または二次アプリケーション516は、プロセッサ512の一部分、あるいはいくつかのプロセッサ(図示されず)とすることができることを理解すべきである。
【0090】
図6は、本主題の開示の態様に関する様々なファンクションモジュール604と結合されたモバイルハンドセット602の一例のシステム600を示している。ファンクションモジュール604は、例えば、動作モジュール606と、再生モジュール608と、認可モジュール610と、を含むことができる。P−P測距を利用してデバイスの間の距離を決定すること、または検証することに関する他のモジュールは、ファンクションモジュール604内に含まれることができることを理解すべきである。さらに、DMCを識別すること、利用すること、および/または償還することに関する他のモジュールはまた、ファンクションモジュール604内に含まれることもできる。
【0091】
動作モジュール606は、モバイルハンドセット602と別のワイヤレスデバイス(図示されず)との間の距離を決定すること、または検証することに参加することができる。例えば、動作モジュール606は、1組のデータに対してワイヤレスデバイスによって指定されるシーケンス(例えば、あらかじめ決定された、ランダムな、疑似ランダムななどの)を適用することができる。データのシーケンスおよび組は、最小処理時間に関連づけられることができ、この最小処理時間は、モバイルハンドセット602とワイヤレスデバイスとの間の最小距離を決定するために部分的に利用されることができる。特定の一例として、モバイルハンドセット602は、データと、そのようなデータに適用されるべきランダムシーケンス(random sequence)とを含む第1の信号をワイヤレスデバイスから受信することができる。動作モジュール606は、ランダムシーケンスをそのデータに対して適用し、そしてその結果をモバイルハンドセット602に対して提示することができる。そのような結果は、第1の信号に応じてワイヤレスデバイスに対して送信される第2の信号に含まれることができる。第2の信号は、ここにおいて説明されるようにデバイスの間の最小距離を決定し、かつ/または検証するために利用されることができる。
【0092】
再生モジュール608は、モバイルハンドセット602のユーザインターフェース(図示されず)においてDMCに関するメディアを再生することができる。そのメディアは、商業トランザクションと組み合わせて償還可能な値など、DMCについての情報を提供することができる。そのような値は、ここにおいて説明され、または当技術分野において知られているように、静的な値、あるいは1組の決定可能な状態に基づいた動的値とすることができる。メディアは、さらに、決定可能な状態の状況(state)に基づいて同時値を用いてモバイルハンドセット602をアップデートすることができる。さらに、メディアは、DMCに関連する製品またはサービス、DMCをスポンサーするエンティティ、を識別し、記述し、かつ/または販売促進し、あるいはDMCを償還することに関する情報を含むことができ、またはそれらの組合せである(or a combination thereof)。
【0093】
認可モジュール610は、外部のワイヤレスデバイス(例えば、DMC発行デバイス)から信号を受信することに応じてモバイルハンドセット602に関するセキュリティ情報を提供することができる。セキュリティ情報は、モバイルハンドセット602を一意的に識別する識別情報を含むことができる。そのような情報は、例えば、モバイルハンドセット602のSIM番号、モバイルハンドセット602のMACアドレスなどを含むことができる。セキュリティ情報はまた、ハンドセット602と外部のワイヤレスデバイスとの間の検証された距離に関するデータを含むこともできる。そのようなデータは、例えば、モバイルハンドセット602と外部のワイヤレスデバイスとの間のワイヤレスリンク上で決定され、そして検証される距離、モバイルハンドセットとそのようなワイヤレスデバイスとの間の1つまたは複数の後続の距離(subsequent distances)、あるいはそれらの組合せを備えることができる。後続の距離は、ここにおいて説明されるようにP−P測距を経由して、当技術分野において知られているようにGPSロケーション技法、または基地局ロケーション技法を通して、決定されることができる。
【0094】
図7は、商業環境において、1つまたは複数のDMCを生成し、そして配布することができる一例のシステム700のブロック図を示している。発行デバイス702は、発行デバイス702とモバイルハンドセット704との間の決定され、かつ/または検証された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを生成することができる。発行デバイス702は、例えば、商店の販売レジスタ、追加のモバイルデバイスなどを備えることができる。さらに、DMCの値は、モバイルハンドセット704と競合デバイス706との間の距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。
【0095】
発行デバイス702は、発行デバイスと他のワイヤレスデバイスと(704、706)の間の距離を決定し、そのような距離を検証し、その距離に基づいてDMCを発行し、DMCの値を提供し、またはDMCもしくはその値をトランザクションに対して適用し、あるいはそれらの組合せを行うことができるワイヤレスDMC装置708を含むことができる。ワイヤレスDMC装置708は、他のワイヤレスデバイス(704、706)に対する信号を生成し、送信し、そして受信することができるP−Pモジュール710を含むことができる。P−Pモジュールは、発行デバイス702とそのような他のワイヤレスデバイスとの間の距離をここにおいて説明されるように(例えば、信号測距、ラウンドトリップ測距などを利用して)決定することができる。
【0096】
ワイヤレスDMC装置は、発行デバイス702と別のワイヤレスデバイス(704、706)との間の距離を検証することができる認可モジュール712を含むこともできる。その距離は、例えば、モバイルハンドセット704に、最小ターンアラウンド時間を必要とする適切なアクションを実行するように要求することにより検証されることができる。ひとたび距離が検証された後に、認可モジュール714は、モバイルハンドセット704を認証することができ、そしてDMC発行モジュール714は、そのような認証に少なくとも部分的に基づいてモバイルハンドセット704に対してDMCを発行することができる。
【0097】
値モジュール716は、DMC発行モジュール714によって生成されるDMCについての静的または動的な値を提供することができる。そのような値は、発行デバイス702、または別の指定されたデバイスにおいて商業トランザクションと組み合わせて償還されることができる(例えば、DMCによって提供されるように)。例えば、アプリケーションモジュール718は、DMC、および/またはDMCに関連する値(例えば、トランザクションを開始し、または完了するとすぐに決定される)をトランザクションに対して適用することができる。結果として、価格が、ディスカウントされることができ、第2の品目が、低下されたコストで提供されることができ、リースまたはレンタルの料金が、低下されることができ、トランザクションコストが軽減されることなどができる。
【0098】
静的または動的な値は、発行デバイス702とモバイルハンドセット704との間の決定された距離、そのようなデバイス702、704の間でその後に決定された距離(例えば、P−Pモジュール710、GPSシステム、または基地局によって決定される)、DMCの発行後の経過時間などに部分的に基づいたものとすることができる。さらに、値モジュール716は、決定され/検証された距離と競合デバイス706のロケーションとの比較に少なくとも部分的に基づいて値を決定することができる。そのような競合デバイスは、例えば、発行デバイス702に関連したエンティティと競合し、かつ/またはそのエンティティと類似した製品またはサービスを提供する小売店に関連づけられることができる。特定の一例として、値モジュール716は、追加の購入インセンティブを提供するためにDMCの償還可能な値を増大させることができる。そのような追加の購入インセンティブは、可能性のある消費者が、競合するデバイス/エンティティ706とトランザクションすること(transacting)を思いとどまらせることとすることもできる。
【0099】
図8は、1つまたは複数の態様による、1つまたは複数のモバイルデバイス804に関する追加のロケーション情報を提供することができる一例のシステム800を示している。追加のロケーション情報は、ここにおいて説明されるように、P−P測距を通して決定されるデバイスからデバイス(804)への距離のさらなる検証を提供することができる。代わりに、または追加して、システム800は、モバイルデバイス804とワイヤレスDMC発行デバイス(図示されず)との間の後続のデバイスからデバイス(804)への距離の決定を提供することができる。後続の距離の決定は、DMC発行デバイスに関するモバイルデバイス804の移動方向を識別するために、そしてそのような移動方向に少なくとも部分的に基づいてDMCの値を調整するために(例えば、デバイスが、DMC発行デバイスから離れて移動している場合、DMCの値は、増大された購入インセンティブを提供するために増大させられることができる)、利用されることができる。
【0100】
システム800は、複数の受信アンテナ806を通して1つまたは複数のモバイルデバイス804からの信号(単数または複数)を受信するレシーバ810と、送信アンテナ808を通して1つまたは複数のモバイルデバイス804に対して送信するトランスミッタ822と、を有する基地局802(例えば、アクセスポイントなど)を備える。レシーバ810は、受信アンテナ806からの情報を受信することができ、そして1つまたは複数のモバイルデバイスから、要求されたログデータを受信する信号受信部(signal recipient)(図示されず)をさらに備えることができる。さらに、レシーバ810は、受信情報を復調する復調器812に動作的に関連づけられる。プロセッサ814は、復調器812によって提供される復調シンボルを分析することができ、そして最初にシンボル変調のために変調器820に、次いでトランスミッタ822に送信されるようにデータを供給することができる。プロセッサ814は、さらに、基地局802とのワイヤレスリンクを保持する1つまたは複数のデバイスのロケーションを決定することができる測距アプリケーション818を記憶することができるメモリ816に結合する。
【0101】
例えば、測距アプリケーション818は、ワイヤレスデバイス804の位置を決定すること、ワイヤレスデバイス804の位置を検証すること、ワイヤレスデバイス804と基地局802との間の、または複数のワイヤレスデバイス804の間の距離を決定すること、あるいはそれらの組合せに関連した診断ファンクション(diagnostic function)を実行するように構成されていることができる。診断アプリケーション818は、信号に対する応答を要求する1つまたは複数のモバイルデバイス804に対して信号を送信することができる。応答は、信号がモバイルデバイス(単数または複数)804において受信される時刻、信号に応答することに関連するターンアラウンド時間などを含むことができる。さらに、測距アプリケーション818は、当技術分野において知られているように、信号に基づいたモバイルデバイス(単数または複数)804に対する距離と、そのような距離と基地局802の知られているロケーションとに基づいたモバイルデバイス(単数または複数)804の相対的位置と、を決定することができる。モバイルデバイス(単数または複数)804の位置は、2つのそのようなデバイス(804)の間で決定されるP−P距離を検証するために、あるいはそのP−P距離の後続のアップデートされた距離を提供するために、利用されることができる。後続の距離は、P−P距離に少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイス(単数または複数)804に対して発行されるDMCの償還可能な値を確立し、またはアップデートするために利用されることができる。例えば、そのようなモバイルデバイス(単数または複数)804の移動の方向(例えば、DMC発行デバイスに対する)は、償還可能な値を決定することに関することができる。
【0102】
上記に述べられたシステムは、いくつかのコンポーネント、モジュール、および/または電子インターフェースファンクションの間の相互作用(interaction)に関して説明されてきている。そのようなシステムとコンポーネント/モジュール/ファンクションとは、その中で指定されるこれらのコンポーネントもしくはサブコンポーネント、いくつかの指定されたコンポーネントもしくはサブコンポーネント、および/または追加のコンポーネントを含むことができることを理解すべきである。例えば、システムは、DMCデバイス102と、モバイルハンドセット104と、P−Pモジュール306と、タイミングモジュール318と、値モジュール320と、ワイヤレスインターフェース304とを、あるいはこれらおよび他のコンポーネントの異なる組合せを含むことができる。サブコンポーネントは、親コンポーネント内に含まれるのではなくて、他のコンポーネントに通信的に結合されるコンポーネントとしてもインプリメントされることもできる。さらに、1つまたは複数のコンポーネントは、集約機能(aggregate functionality)を提供する単一コンポーネントへと組み合わせられることができることに注意すべきである。例えば、同期化モジュール322は、単一のコンポーネントを経由してDMCのステータスを決定することと、アップデートすることとを容易にするキャンセルモジュール324を含むことができ、あるいは逆もまた同様である。コンポーネントはまた、ここにおいて特に説明されてはいないが、当業者によって知られている1つまたは複数の他のコンポーネントと、相互作用することもできる。
【0103】
さらに、開示されたシステムの様々な部分は、人工知能の、または知識ベースもしくはルールベースのコンポーネント、サブコンポーネント、プロセス、手段、方法、あるいはメカニズム(例えば、サポートベクトル機械、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク(Bayesian belief networks)、ファジー論理、データ融合エンジン、分類子(classifiers)..)を含み、あるいはそれらから構成されることができる。そのようなコンポーネントは、とりわけ、そしてここにおいてすでに説明されたことに加えて、効率的およびインテリジェントであると同様に、より適応的なシステムの一部分を作るために、それによって実行されるある種のメカニズムまたはプロセスを自動化することができる。
【0104】
ここにおいて説明される態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せの形でインプリメントされることができることを理解すべきである。ハードウェアインプリメンテーションでは、処理ユニットは、ここにおいて説明される機能を実行するように設計された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits)(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors)(DSP)、デジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices)(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic devices)(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays)(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの内部にインプリメントされることができる。
【0105】
それらの態様が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコード、あるいはコードセグメントの形でインプリメントされるときに、それらは、ストレージコンポーネントなどの機械可読媒体に記憶されることができる。コードセグメントは、プロシージャ、ファンクション、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組合せ、を表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引き数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すこと、および/または受け取ることにより、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されることができる。情報、引き数、パラメータ、データなどは、メモリ共有化、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含めて適切な任意の手段を使用して、渡され、転送され、あるいは送信されることができる。
【0106】
ソフトウェアインプリメンテーションでは、ここにおいて説明される技法は、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を用いてインプリメントされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、そしてプロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ内部に、あるいはプロセッサの外部にインプリメントされることができ、外部の場合においては、メモリユニットは、当技術分野において知られているように様々な手段を経由してプロセッサに通信するように結合されることができる。
【0107】
図9〜12を参照すると、少なくとも2つのデバイスの間の検証された距離に基づいてP−Pワイヤレス環境の中でDMCを提供することに関連した方法が、提供される。説明の簡単の目的のために、本方法は、一連の動作として示され、そして説明されるが、本方法は、動作の順序によって限定されないことを理解し、そして認識すべきである。例えば、1つまたは複数の態様に従って、いくつかの動作は、ここにおいて示され、そして説明される順序とは異なる順序で、かつ/または他の動作と同時に起きることができる。さらに、当業者は、方法が、代わりに状態図などの形で一連の相互に関連した状態またはイベントとして表されることができることを理解し、そして認識するであろう。さらに、必ずしもすべての例示の動作が、1つまたは複数の態様に従って一方法をインプリメントするために必要とされるとは限らない。
【0108】
図9は、P−Pワイヤレス環境の中でDMCを生成し、そして配布するための一例の方法900を示している。902において、方法900は、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成することができる。モバイルデバイスは、ワイヤレスデータ転送に参加することができる適切な任意の電子通信デバイスとすることができる。そのようなモバイルデバイスは、セル電話、モバイル電話、マルチモード電話、PDA、ラップトップ、あるいはそれらの、または同様なデバイスの組合せを含むことができる。
【0109】
904において、方法900は、第1のワイヤレスデバイスからモバイルデバイスへのピアツーピア距離(P−P距離)を決定することができる。距離は、信号測距、ラウンドトリップ測距、あるいはこれらまたは同様なP−P技法の組合せに基づいて決定されることができる。906において、方法900は、参照番号904において決定される距離を検証することができる。検証は、最小量の時間を必要とするモバイルデバイスによって実行されるアクションに基づいたものとすることができる。アクションは、ある種の期間内に信号に応答すること、あらかじめ決定されたシーケンスまたはファンクションによりデータを変換することなど、を含むことができる。アクションは、最小ターンアラウンド時間または処理時間に関連づけられることができ、そしてそのような最小時間は、モバイルデバイスと第1のワイヤレスデバイスとの間の最小距離を決定するために利用されることができる。908において、方法900は、最小距離に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけることができる。それに応じて、検証された距離は、モバイルデバイスが、認可されないデバイスによってなりすましをされる可能性を低減させるために、DMCを生成することと、DMCをモバイルデバイスに関連づけることとに対する条件として利用されることができる。
【0110】
図10は、1つまたは複数の態様による、ワイヤレスP−P環境の中でDMCを提供することに関する一例の方法1000を提供している。1002において、ワイヤレスリンクが、モバイルデバイスと共に形成されることができる。1004において、モバイルデバイスとDMC発行デバイスとの間の距離が、知られており、そして検証されるかどうかについての決定が行われることができる。距離が知られておらず、そして検証されない場合、方法1000は、1006へと進むことができ、距離が知られており、そして検証される場合には、方法1000は、1014へと進むことができる。
【0111】
1006において、P−Pモジュールが、開始されることができる。P−Pモジュールは、1008においてDMC発行デバイスからモバイルデバイスへと第1の信号を送信することができる。1010において、応答信号は、第1の信号に応じてモバイルデバイスから受信されることができる。1012において、デバイスの間の距離は、第1の信号と応答信号とに少なくとも部分的に基づいて決定されることができる。距離が、あらかじめ決定されたアクションを実行すること(例えば、ある種の時間内に応答を受信すること、ある種の時間内にあらかじめ決定されたシーケンスおよび/またはファンクションに基づいてデータ変換を実行することなど)に関連する最小距離に合う場合、距離は検証されることができる。次いで、方法1000は、参照番号1004へと戻ることができる。
【0112】
参照番号1014において、ここにおいて説明されるように、そのようなデバイスへの距離が、知られており、そして検証される場合に、方法1000は、モバイルデバイスを認証することができる。1016において、DMC指示(DMC instruction)が、参照されることができる。DMC指示は、DMCが、検証された距離に基づいて生成されることができるかどうかを指定することができる。DMC指示はまた、DMCに関連する商業的値、DMCを償還するトランザクション、および/またはトランザクションに関連する製品またはサービスを指定することもできる。1018において、DMCは、検証された距離とDMC指示とに基づいて生成されることができる。
【0113】
1020において、広告またはメディアが、DMCに(例えば、DMC指示によって)関連づけられるべきかどうかについての決定が行われることができる。広告/メディアは、DMC、DMCを償還するための指示、DMCに関連する製品、DMCを発行することまたは配布することに関連するスポンサーまたは小売店などに関するものとすることができる。広告/メディアが、DMCに関連づけられるべきである場合、方法1000は、1022へと進むことができ、ここで広告/メディアは、DMCと組み合わされる。1024において、方法1000は、オプショナルにDMCと共に広告/メディアをディスプレイファイルとして含むことができる。そのようにして、広告/メディアは、例えば、モバイルデバイスのユーザインターフェース上で再生されることができる。
【0114】
1026において、DMC、またはそのようなDMCの表示は、モバイルデバイスに対して送信されることができる。参照番号(単数または複数)1022および/または1024においてDMCと共に含められる広告/メディアは、さらに、DMC、またはその表示と共に送信されることができる。DMCの表示は、DMCを識別するメッセージ(例えば、テキストメッセージ、ショートメッセージ、音声コールなど)、およびDMCを償還することに関する詳細、またはそのような情報が別の方法で(例えば、そのような情報を含むインターネットサイトに対するHTMLリンクにアクセスすることにより)得られることができる方法、を備えることができる。
【0115】
1028において、初期の商業的値が、DMCについて生成されることができる。そのような初期の商業的値は、参照番号1026において、あるいはそのような送信の後に、DMCと共に送信されることができる。初期値は、少なくともDMC指示に従うものとすることができる。さらに、初期値は、上記で決定される検証された距離に部分的に基づいたものとすることができる。いくつかの態様においては、初期値は、DMC償還履歴、および/または特定の製品、特定の店、特定の製造業者に関する購入履歴など、モバイルデバイスに関連する購入履歴に基づいたものとすることができる。
【0116】
1030において、時間ファクタが、DMCに関連づけられることができる。時間ファクタは、モバイルデバイスに対する少なくともDMCの送信の時刻、またはその表示を記録することができる。時間ファクタは、償還時間を計算するために、あるいは参照番号1028において特定される、DMCに関連する初期値を変更するために、利用されることができる。1032において、DMCの値は、モバイルデバイスの経過時間または同時距離に基づいてアップデートされることができる。例えば、その値は、DMCの発行に続く1つまたは複数のあらかじめ決定された経過時間しきい値に基づいて増大させられ、あるいは減少させられることができる。代わりに、または追加して、値は、例えば、DMC発行デバイスに関するモバイルデバイスの移動の方向を識別して、後続の距離決定に基づいて増大させられ、または減少させられることができる。さらに他の態様によれば、ここにおいて説明され、あるいは当技術分野において知られているこれらまたは同様なファクタの組合せが、DMCに関連する値をアップデートするために利用されることができる。
【0117】
1034において、DMCが、償還のために提示されるかどうかについての決定が行われることができる。DMCが、償還のために提示される場合、方法1000は、参照番号1036へと進むことができる。DMCが、償還のために提示されない場合には、方法1000は、1044へと進むことができ、ここでモバイルデバイスの時間および/または距離(例えば、発行時刻または検証された距離の決定に関する)は、さらに監視されることができる。時間および/または距離が変化するときに、方法1000は、アップデートされた値が、DMCに対して提供されるべきかどうかを決定するために、参照番号1032へと戻ることができる。
【0118】
参照番号1036において、方法1000は、DMCに関するトランザクション、ルール、および/または制限と組み合わせてDMCの中で指定される値および/または同時値(例えば、アップデートされた値の場合における)を提供することができる。1038において、DMCは、(例えば、認可されない重複した償還を防止するために)キャンセルされることができる。1040において、方法1000は、DMCの中で指定される償還される値の少なくとも一部分の補償のために購入データをDMCをスポンサーするエンティティに対してサブミットすることができる。1042において、方法1000は、終了することができる。説明されているように、方法1000は、モバイルデバイスとDMC発行デバイスとの間の同時距離を決定する高速な、効率的な、そして信頼できるP−P通信を利用して1つまたは複数のモバイルデバイスに対してDMCを提供することと組み合わせてインプリメントされることができる特定の一連の動作を提供する。
【0119】
図11は、検証されたP−P測距に基づいてモバイル環境におけるDMCの使用および償還を容易にするための一例の方法1100のフローチャートを提供している。1102において、信号は、ワイヤレスリンク上で受信されることができる。信号は、信号に対する応答、および/またはそのような信号が送信された時刻を提供することに関する指示を含むことができる。1104において、信号に対する応答が、送信されることができる。そのような応答は、指示に従ったものとすることができ、そしてそのような指示によって識別される情報(例えば、信号の受信時刻、識別されたシーケンスまたはファンクションに応じて変換されるデータ、信号を送信すること、および/またはデータを変換することに関連するターンアラウンド時間など)を含んでいる。さらに、応答は、2つのワイヤレス通信デバイスの間の少なくとも最小距離を決定するために適したものとすることができる。1106において、DMCに対するアクセス(access)が、得られることができる。そのアクセスは、DMCとそのDMCを償還することができるエンティティとの少なくとも1つの固有の識別子を含むことができる。例えば、DMCは、固有のDMC番号と、DMCを償還することができる小売店の名前および/またはロケーションと、を指定することができる。いくつかの態様においては、アクセスは、DMCに関する製品および/またはトランザクション、そのようなトランザクション/製品と組み合わせて提供される商業的値、および/または製品、スポンサーするエンティティおよび/または小売りエンティティなどに関連した広告情報、の記述を含むことができる。例えば、アクセスは、ここにおいて説明されるように、DMCを説明する情報、DMCに対して適用可能な契約条件と条件と制限、償還情報、DMCの同時値、動的値を計算する方法(単数または複数)など、を提供することができるDMCアプリケーションを含むことができる。DMCに対するアクセスは、ワイヤレス通信デバイスの間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいている。検証された距離は、認可されないなりすましデバイスについてのDMCに対するアクセスを提供する可能性を低減させる助けをすることができる。それに応じて、方法1100は、P−Pワイヤレス環境におけるDMCの配布についての追加のセキュリティを提供することができる。
【0120】
図12は、ワイヤレスP−P環境の中でDMCの配布を容易にするための一例の方法1200のフローチャートを示している。1202において、信号が、ワイヤレスリンク上で受信されることができる。1204において、距離データが、ワイヤレスリンクから抽出されることができる。距離データは、ワイヤレスリンクに基づいて2つのデバイスの間の距離を決定することに関する情報を備えることができる。例えば、距離データは、そのような信号の送信の時刻を含むことができる。適切な媒体の中の信号の伝搬速度と一緒に、送信の時刻と受信の時刻とに基づいて、送信デバイスと受信デバイスとの間の距離は、決定されることができる。
【0121】
1206において、距離データは、信号によって指定されるように変換されることができる。例えば、信号は、データを変換するためのシーケンス(例えば、あらかじめ決定された、ランダムな、疑似ランダムな)を提供することができる。他の態様においては、信号は、データを変換することができるファンクションを提供することができる。距離データを変換するとすぐに、参照番号1208において、セキュリティデータが、変換されたデータの結果から生成されることができる。1210において、応答情報が、生成されることができる。応答情報は、2つのデバイスの間の距離を決定し、かつ/または検証するために、送信デバイスによって必要とされるデータを含むことができる。例えば、応答情報は、応答信号を送信すること、および/または距離データを変換することに関連するターンアラウンド時間を含むことができる。
【0122】
1212において、信号に対する応答が、送信される。その応答は、距離データ、変換された距離データ、および/または応答情報を含むことができる。1214において、DMCに対するアクセスが、受信され、または得られる。例えば、償還すること、および/またはさらなる情報を決定することに関する追加の情報と一緒に、DMCの部分的な記述を与える、DMCに関連する識別子が、得られることができる。他の態様においては、契約条件、条件、制限、値、値の状態、および/またはここにおいて説明されるような同様なものを含むDMCの完全な記述が、受信されることができる。それに応じて、アクセスに少なくとも部分的に基づいて、DMCは、償還されることができる。
【0123】
1216において、DMCに関するメディアは、オプショナルに得られることができる。メディアは、DMCを償還することに関するトランザクション、製品、値、償還エンティティ、償還ロケーションなどを含めて、DMCについての情報を提供することができる。さらに、メディアは、製品、スポンサーするエンティティ、小売店などを説明する広告情報を提供することができる。参照番号1218において、支払いは、DMCを償還するために、商業トランザクションに従事することと組み合わせて容易にされる。支払いは、DMCによって識別される製品についての電子形式の法定通貨(例えば、クレジット/デビット情報、電信送金情報(wire transfer information)など)を含むことができる。さらに、DMCによって提供される値は、支払いに対して適用されることができる。例えば、指定されたディスカウントは、トランザクションを完了するために、そのような支払いから差し引かれることができる。説明されているように、方法1200は、ワイヤレスP−P環境におけるDMCの配布および償還に関するセキュリティを増大させる効率的なメカニズムを提供することができる。
【0124】
図13は、そのようなデバイスに対する検証された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを1つまたは複数のモバイルデバイスに対して提供することに関連した一例のシステム1300を示している。いくつかの態様においては、システム1300は、ワイヤレスリンクを形成するためのモジュール1302を含むことができる。そのようなモジュール1302は、例えば、DMC発行デバイスとモバイルデバイスとの間のワイヤレスリンクを形成するために利用されることができる。しかしながら、ワイヤレスリンクを形成するためのモジュール1302は、破線によって示されるように、システム1300にとってオプショナルであることを理解すべきである。他の態様によれば、システム1300は、(例えば、ポータブルストレージからデータをダウンロードする)有線通信または同様なメカニズムを経由して他のデバイスと通信するように結合することができる。システム1300は、(例えば、オプショナルなモジュール1302によって確立されたワイヤレスリンクにオプショナルに基づいて)第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定するためのモジュール1304をさらに含むことができる。例えば、モジュール1304は、DMC発行デバイスからモバイルデバイスへと第1の信号を送信することができる。モバイルデバイスからの、第1の信号に応じた第2の信号は、モジュール1304において受信されることができ、そしてラウンドトリップ伝搬時間が、第1の信号を送信することと、第2の信号を受信することと、に対して適用されることができる。そのような時間は、そのようなデバイスの間の距離を計算するために利用されることができる。さらに、距離を検証するためのモジュール1306が、システム300に含められることができる。モジュール1306は、モバイルデバイスにおいて特定のアクションを実行することに関連する最小距離および最小時間とその距離を比較することができる。そのようなアクションは、第1の信号に応じて第2の信号を送信することと、第1の信号の中で提供され、または識別されるデータを変換することなどと、を含むことができる。上記に加えて、システム1300は、DMCをモバイルデバイスに関連づけるためのモジュール1308を含むことができる。そのようなモジュールは、DMCまたはその表示をモバイルデバイスに対して送信し、モバイルデバイスのIDをDMCのIDと共に記憶し、DMCのステータス(例えば、アクティブな、償還された、キャンセルされた)をアップデートし、かつ/または識別された商業トランザクションと組み合わせてDMCを償還することができる。
【0125】
図14は、P−P測距環境においてDMCの配布を容易にすることに関連した一例のシステム1400を示している。システム1400は、第1の信号を受信するためのモジュール1402を含むことができる。モジュール1402は、例えば、ワイヤレスデバイスとのP−Pワイヤレスリンクを経由してそのような信号を受信することができる。信号は、2つのワイヤレスデバイスの間の(例えば、送信時間を含めて)距離を決定すること、および/または検証すること、に関する情報を含むことができる。システム1400は、第1の信号に応答するためのモジュール1404を含むこともできる。そのようなモジュール1404は、第1の信号に応じて第2の信号を送信することができる。第2の信号は、距離を決定すること、および/または検証すること、に関するさらなる情報を含むことができる。例えば、第2の信号は、第1の信号が受信される時間と、第2の信号が送信される時間と、を含むことができる。代わりに、または追加して、第2の信号は、変換を実行するための処理時間と一緒に、シーケンスに応じて変換されるデータ、および/または第1の信号によって指定されるファンクション、を含むことができる。上記に加えて、システム1400は、DMCに対するアクセスを得るためのモジュール1406を含むことができる。そのようなモジュール1406は、DMCの識別情報、DMCに関連するトランザクション、製品、および/または値など、DMCに関する情報、DMCを償還することに関する情報、またはDMCを償還することに対する契約条件および制限、あるいはそれらの、または同様なものの組合せ、を受信することができる。モジュール1406は、さらに、DMCによって指定されるトランザクション(例えば、製品の購入)を完了することと組み合わせて、DMCを償還することができる。DMCを償還するとすぐに、DMCの中で指定される値が、モジュール1406に対して提供され、トランザクションに対して適用されることなどができる。
【0126】
上記で説明されているものは、1つまたは複数の態様の例を含んでいる。上記に述べられた態様を説明する目的のためにコンポーネントまたは方法のあらゆる考えられる組合せを説明することは、もちろん可能ではないが、当業者は、様々な態様の多数のさらなる組合せと置換とが可能であることを認識することができる。したがって、説明されている態様は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、用語「含む(includes)」が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限りでは、そのような用語は、「備えている(comprising)」が、請求項におけるトランジショナルワード(transitional word)として使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様にして包含的であるように意図される。
【技術分野】
【0001】
[35U.S.C.§119の下の優先権の主張]
特許のための本願は、この譲受人に譲渡され、これによってここにおいて参照により明示的に組み込まれている、2007年6月20日に出願された測距に基づいてクーポンを配信するための方法および装置(METHOD AND APPARATUS FOR DELIVERING COUPONS BASED ON RANGING)という名称の仮出願第60/945,120号の優先権を主張するものである。
【0002】
[背景]
以下は、一般にモバイル動作環境に関し、そしてより詳細にはピアツーピア測距技法(peer to peer ranging techniques)に基づいてモバイルクーポン(mobile coupon)をモバイルデバイスに提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、様々な進歩が、セルラ通信技術およびセルラ通信デバイスにおいて起こってきている。そのようなデバイス上へのカメラおよびビデオのレコーディング技術の統合、モバイル通信への電子メールサービスおよびショートメッセージングサービスの組み込みなどの進歩のいくつかは、ソフトウェアアプリケーションおよび/またはハードウェアアプリケーションを必要とする。これらのアプリケーションは、すでに人気のある通信デバイス(例えば、セルラ電話)に対して、増大した柔軟性、処理パワー、および通信能力などを追加してきている。結果として、そのようなデバイスは、より多数の消費者がそのようなデバイスを購入しようと、あるいは新しいアプリケーションおよび技術を含むデバイスへとアップグレードさせようと、動機づけて消費者市場においてもっと人気のあるものになってきている。
【0004】
モバイル通信において注目すべき1つの特別な進歩は、電子商取引(electronic commerce)におけるモバイル通信デバイスの使用である。例えば、電子的支払い(electronic payment)を提供する様々なメカニズムは、モバイルデバイスによってインプリメントされることができる。そのようなデバイスのポータブルな性質に起因して、電子的支払いは、例えば、インターネットを経由したオンライン購入と同様に、小売店における小売り購入と組み合わせて利用されることができる。例えば、モバイルデバイスは、クレジットカードおよび/またはデビットカードなど、電子形態の支払いに対するインターフェースを記憶し、または提供することができる。
【0005】
モバイルデバイスを経由した商取引が広がるにつれて、消費者に向けられた伝統的な販売とマーケティングの努力とは、ますますモバイル通信を活用している。特定の一例として、エンティティ(entity)は、消費者モバイルデバイスに対して、通信トランザクションと組み合わせて値および/または情報を提供する電子クーポンを配布することができる。そのようなクーポンは、例えば、電子メールを経由して配布されることができる。クーポンは、指定されたトランザクションと組み合わせて償還される(redeemed)ことができる特定の値を指定することができる。しかしながら、モバイルデバイスに関連するある種の動的な人口統計情報は、そのような配布技法を利用して十分には活用されない可能性がある。例えば、特定の店において償還されるべきクーポンを送信することは、そのような店が受信デバイスの近くにない場合には、低い同時性値(contemporaneous value)のものである可能性がある。したがって、消費者モバイルデバイスに関連する特定の動的情報を有することは、購入決定に影響を及ぼす際に、かつ/または消費者に追加の値を提供する際に、役立つことができる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、そのような態様の基本的な理解を提供するために、1つまたは複数の態様の簡略化された概要を提示している。この概要は、すべての企図される態様の広範囲に及ぶ概説ではなく、そしてすべての態様のうちの重要な、または不可欠な要素を識別するようにも、また任意のまたはすべての態様の範囲を示すようにも、意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示されるさらに詳細な説明に対する前置きとして簡略化された形式で、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの概念を提示することである。
【0007】
本主題の開示は、モバイルデバイスに対して動的モバイルクーポン(dynamic mobile coupon)(DMC)を提供することと、ピアツーピア測距と、を統合すること(integrating)を提供する。第1のデバイスは、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成し、そしてP−P測距を開始することができる。P−P測距から決定される距離に基づいて、DMCは、モバイルデバイスに対して発行されることができ、第1のデバイスに関連する製品またはサービスの購入と組み合わせて値を提供している。一例として、そのようなデバイスは、モバイルデバイスが、そのデバイスに関連する商店(commercial store)の外側にあることを決定し、そしてDMCを発行することにより、デバイスのユーザをその商店の中へと引き込もうと試みることができる。DMCの値は、発行のすぐ後に設定されることができ、かつ/または償還のすぐ後に生成され/アップデートされることができることを理解すべきである。さらなる態様によれば、その値は、発行からの時間、P−P決定された距離の変化、競合するデバイスまたはエンティティへの近さなどに基づいて、モバイルデバイスにおいて動的に調整され、そして表示されることができる。したがって、本主題の開示は、発行し受信するデバイスのP−P決定された距離に少なくとも部分的に基づいて、DMCを発行し、かつ/または評価する柔軟性のある環境を提供する。
【0008】
また、デバイス間のワイヤレス通信の一方法が、開示される。本方法は、第1のデバイスと、モバイルデバイスとの間の距離を決定することを備える。さらに、本方法は、距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定することと、その少なくとも1つの距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけることと、を含むことができる。
【0009】
さらなる態様によれば、ワイヤレス通信環境においてDMCを1つまたは複数のワイヤレスデバイスに提供する装置が開示される。本装置は、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成するワイヤレスインターフェースと、モバイルデバイスとホストデバイスとの間の距離を決定する測距モジュール(ranging module)と、を備えることができる。さらに、本装置は、距離を検証する認可モジュール(authorization module)と、検証された距離と少なくとも1つのしきい値距離との比較に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるDMC発行モジュールと、を備えることができる。
【0010】
1つまたは複数の他の態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布または償還を容易にするように構成された装置が、提供される。本装置は、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成するワイヤレスインターフェースと、モバイルデバイスとホストデバイスとの間の距離を決定する測距モジュールと、を含むことができる。さらに、本装置は、距離を検証する認可モジュールと、検証された距離と少なくとも1つのしきい値距離との比較に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるDMC発行モジュールと、を含むことができる。さらに、本装置は、DMCをトランザクションに関連づけるように構成されたアプリケーションモジュールを含むこともできる。
【0011】
追加の一態様によれば、ワイヤレス通信環境においてDMCの配布を提供するように構成された装置が、提供される。本装置は、第1のデバイスとモバイルとの間の距離を決定するための手段を備えることができる。さらに、本装置は、距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するための手段と、距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるための手段と、を備えることができる。
【0012】
上記に加えて、ワイヤレス通信環境においてDMCの配布を提供するように構成されたコンピュータプログラムプロダクトも、開示される。本コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに、第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するようにさせるための少なくとも1つの命令(instruction)を含むコンピュータ可読媒体、を備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するように、そしてその距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけるように、させるための少なくとも1つの命令、をさらに含む。
【0013】
1つまたは複数の追加の態様によれば、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のワイヤレス通信の一方法が開示される。本方法は、DMCに関連する、ワイヤレスリンク上の第1の信号を受信することと、第1のデバイスから第2のデバイスへと第2の信号を送信することと、を備えることができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。さらに、本方法は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいてDMCに対するアクセスを得ること、を備えることができ、ここで距離は、第1の信号と、第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0014】
さらなる態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にする装置が、提供される。本装置は、ワイヤレスリンクを経由して第1の信号を得るレシーバと、第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するトランスミッタと、を含むことができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。本装置はまた、受信モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、受信モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るインターフェースモジュールを含むこともでき、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0015】
さらに別の態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にするモバイルデバイスが、開示される。本モバイルデバイスは、ワイヤレスリンクを経由して第1の信号を得るレシーバと、第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するトランスミッタと、を備えることができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。さらに、本モバイルデバイスは、モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るインターフェースモジュールを備えることができ、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。上記に加えて、モバイルデバイスは、DMCに関する情報を少なくとも出力することを容易にするユーザインターフェースを備えることができる。
【0016】
1つまたは複数の他の態様によれば、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にするように構成された装置が、提供される。本装置は、ワイヤレスリンク上で第1の信号を受信するための手段と、第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するための手段と、を含むことができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。本装置はまた、モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るための手段も含むことができ、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0017】
上記に加えて、ワイヤレス環境においてDMCの配布を容易にするコンピュータプログラムプロダクトも、提供される。本コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに、ワイヤレスリンク上で第1の信号を受信するように、そして第2の信号を用いて第1の信号に対して応答するように、させるための少なくとも1つの命令を含むコンピュータ可読媒体を備えることができ、第2の信号は、第1の信号に応じて情報を提供する。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいてDMCに対するアクセスを得るようにさせるための少なくとも1つの命令をさらに含むことができ、その距離は、第1の信号と第2の信号によって提供される情報とから少なくとも部分的に決定される。
【0018】
上記の目的および関連した目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以降で十分に説明され、そして特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のうちのある種の例示の態様を詳細に述べている。これらの態様は、様々な態様の原理が使用されることができる様々な方法を示しているが、それらの方法のうちの少ししか示してはおらず、そして説明される態様は、すべてのそのような態様と、それらの均等物(equivalents)と、を含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、ピアツーピア(P−P)測距を利用した一例の動的モバイルクーポン(DMC)配布システムのブロック図を示している。
【図2】図2は、モバイルデバイスに対するP−P決定された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを配布することができる一例のシステムのブロック図を示している。
【図3】図3は、1つまたは複数の態様による一例のDMC発行デバイスのブロック図を示している。
【図4】図4は、さらなる態様による一例のDMCアプリケーションのブロック図を示している。
【図5】図5は、いくつかの態様による、DMCの受信、使用、および償還を容易にする一例のシステムのブロック図を示している。
【図6】図6は、ここにおいて開示される態様に従う一例のモバイルハンドセットのブロック図を示している。
【図7】図7は、商業競合環境においてDMCを提供する一例のシステムのブロック図を示している。
【図8】図8は、態様に応じてモバイルデバイスの二次的な位置または距離を決定するための一例の基地局を示している。
【図9】図9は、P−P測距に基づいてDMCを提供するための一例の方法を示している。
【図10】図10は、さらなる態様による、DMCを発行し、評価し、そして償還するための一例の方法を示している。
【図11】図11は、P−P測距と組み合わせてDMCを受信し、そして利用するための一例の方法を示している。
【図12】図12は、1つまたは複数の態様による、DMCを受信し、そして利用するためのセキュリティ上安全な通信を容易にするための一例の方法を示している。
【図13】図13は、いくつかの態様による、P−P測距に部分的に基づいてDMCを提供するシステムの一例のブロック図を提供している。
【図14】図14は、いくつかの態様による、P−P測距に部分的に基づいてDMCを利用するシステムの一例のブロック図を提供している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[詳細な説明]
本開示の様々な態様が、下記に説明される。ここにおける教示は、多種多様な形態で実施されることができることと、ここにおいて開示されている特定の任意の構造、ファンクション(function)、またはそれらの両方は、単に代表的なものにすぎないこととは、明らかなはずである。ここにおける教示に基づいて、当業者は、ここにおいて開示される一態様が、他の任意の態様とは独立にインプリメントされることができることと、これらの態様のうちの2つ以上が、様々なやり方で組み合わせられることができることと、を理解すべきである。例えば、ここにおいて述べられる任意の数の態様を使用して、装置は、インプリメントされることができ、あるいは方法は、実行されることができる。さらに、ここにおいて述べられる1つまたは複数の態様に加えて、あるいはそれら以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置は、インプリメントされることができ、あるいはそのような方法は、実行されることができる。さらに、一態様は、請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0021】
様々な態様が、次に図面を参照して説明され、図面の中で同様な参照数字は、全体を通して同様な要素を意味するように使用される。以下の説明においては、説明の目的のために、非常に多くの特定の詳細が、1つまたは複数の態様の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、そのような態様(単数または複数)は、これらの特定の詳細なしに実行されることができることを明らかにすることができる。他の例では、よく知られている構造およびデバイスは、1つまたは複数の態様を説明することを容易にするためにブロック図形式で示される。
【0022】
本主題の開示は、ピアツーピア(P−P)測距によって決定される、受信モバイルデバイスと発行デバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて動的モバイルクーポン(DMC)を発行すること、を提供する。P−P測距は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスの間の距離を決定するための効果的な、効率的な、高速な、低電力のメカニズムとすることができる。モバイル環境における測距システムは、多くの場合に、基地局三角測量、全地球測位システム(global position system)(GPS)の衛星および/またはサーバ、あるいは他の確立されたメカニズムを利用することができる。そのような測距は、基地局および/または衛星の通信にしばしば関連する(例えば、少なくとも多くの例におけるP−Pデバイス距離と比較されるような)比較的長い距離に起因して、低速であり、そして高い送信/受信パワーを必要とする可能性がある。したがって、P−P測距は、1つのワイヤレスデバイスと別のワイヤレスデバイスとの間の距離を決定することに対する低コスト、低電力の代替案とすることができる。
【0023】
デジタルモバイルクーポン(DMC)は、スポンサーによって開始され、そして可能性のある消費者、および/またはスポンサーの可能性のある顧客のモバイルデバイスに対して送信される電子アプリケーションである。DMCは、スポンサーが、販売促進している製品またはサービスを記述することができる。DMCはまた、受信者が、製品またはサービスの販売、貸し付け、またはリースなどと組み合わせて償還することができる値(value)を示すことができる。例えば、靴製造業者は、靴の特定のブランドを記述し、そして1足の靴の購入と組み合わせて$5のディスカウントを提案するDMCを送信することができる。物理的クーポン(例えば、新聞から切り抜かれた)と同様に、DMCは、多くの場合に、それだけには限定されないが、償還の時間、償還のロケーション、償還可能な値(redeemable value)が適用されることができる製品の数などを含めて、償還を制限する制約を有する。いくつかの物理的クーポンとは違って、DMCの償還は、特定のモバイルデバイス、またはそのモバイルデバイスに関連する人だけにオプショナルに限定されることができる。例えば、受信モバイルデバイスに関連する電子署名が、DMCを償還するために必要とされる可能性がある。代わりに、個人の識別情報(identification)(例えば、運転免許証または他のID)が、DMCを償還するために必要とされる可能性がある。いくつかのDMCは、多数の物理的クーポンと同様に、任意の持参人(bearer)によって償還されることができ、そしてそれ故にモバイルデバイスおよび個人の間で取引されることができる。
【0024】
いくつかのスポンサーは、DMCを生成し、そして配布するために、サードパーティのエンティティ(以下ではDMCディストリビュータと称される)と協調する。スポンサーは、どのような製品またはサービスをクーポンに関連づけるべきか、どのような償還制約を適用すべきか(例えば、時間、ロケーション、クーポン当たりの製品の数、購入当たりの償還可能なクーポンの数など)、配布すべきクーポンの数、どのようにしてクーポンを償還すべきかなどを指定するルール(rules)を提供することができる。次いで、DMCディストリビュータは、DMC配布サービスについてスポンサーに課金する(charge)ことができる。例えば、DMCディストリビュータは、可能性のある消費者モバイルデバイスに配布されるDMCの数、償還されるDMCの数、購入価格のうちの償還される値のパーセンテージ、あるいはそれらの適切な組合せに基づいて、課金することができる。
【0025】
DMC配布システムを作り出し、そして維持する料金であろうと、またはコストであろうと、何らかのコストが、DMCの配布に関連づけられるので、そして過度の配布(overdistribution)は、低い望ましさの印象を作り出す可能性があるので、スポンサーは、選択的にDMCを配布することができる。特に、製品またはサービスを購入する何らかの傾向(predisposition)を有する消費者に対してDMCを提供することが望ましい可能性がある。人口統計的研究は、多くの場合に個人の購入および支出の習慣を研究することがある。さらに、購入履歴、流行を作り出す人の推薦、同時マーケットファクタ、および他のマーケティング原理が、DMCの配布と組み合わせて使用されることができる。したがって、スポンサーは、DMC配布に関連する投資に対する見込みのあるリターン(return)を予想することができる。
【0026】
いくつかの状況においては、小売り店ロケーションへの近さが、消費者の購入決定に関連する可能性がある。それ故に、DMCの配布は、少なくとも1つの距離しきい値と比較して、ワイヤレスデバイスとそのようなロケーション(または、例えば、ロケーションに関連する電子デバイス)との間の決定された距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。いくつかの態様においては、距離しきい値は、10メートル以内、20メートル以内、および/または30メートル以内などとすることができる。さらなる態様によれば、DMCの動的特性は、1つまたは複数の距離しきい値と比較されるように決定された距離に少なくとも部分的に依存することができる(例えば、10メートル以内にあるとき50セントのディスカウント、20メートル以内にあるとき25セントのディスカウント、30メートル以内にあるとき10セントのディスカウント、あるいはそれらの適切な変形)。
【0027】
ここにおいて開示される1つまたは複数の態様によれば、P−P測距は、モバイルデバイスとロケーション(例えば、小売り店ロケーション、小売店デバイス、配布ロケーション、配布デバイスなど)との間の距離を決定するために利用されることができる。上記で述べられるように、P−P測距は、多くの場合にずっとより効率的であり、少ない電力を利用し、かつ/または基地局および/またはGPSのロケーションメカニズムよりも高速に実行することができる。したがって、発行デバイスは、そのようなデバイスの間の効率的な、高速な、かつ/または低パワーのリンクを経由して決定される、受信モバイルデバイスに対する距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを生成し、そして配布することができる。
【0028】
いくつかの態様によれば、デバイスなりすまし(device spoofing)を軽減するように設計された特定のP−P測距技法が、ワイヤレスデバイスの間の距離を決定する際に利用されることができる。なりすましは、あるデバイスが、別のデバイスのために、かつ/またはそれに対して内密に(private to)、符号化された通信を遮断し(intercept)、受信し、あるいはそうでなくて取得しようと試みるときに起こる。なりすましを軽減する一方法は、そのようなデバイスが、第1のデバイスのある種の距離以内にある場合だけに実行されることができるアクション(例えば、計算、ファンクションを処理すること、ワイヤレス送信など)に部分的に基づいてデバイスを認証することである。したがって、認証デバイスが、応答デバイスがある種の距離の外側にあることを(例えば、アクションを実行する時間に基づいて)示す応答を受信する場合、応答デバイスは、認可されないものとして分類される。それ故に、DMCディストリビュータは、そのようなデバイスに対する最大距離を検証することによりデバイスを認可し、そして最大距離が、距離しきい値以内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づいてDMCを発行することができる。
【0029】
特定の一態様によれば、DMC配布は、P−Pセキュリティと組み合わせたものとすることができる。例えば、第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離に関する情報は、そのようなデータを保護するために、変換され、暗号化され、ランダムに生成された数に関連づけられることなどができる。その情報は、モバイルデバイスを認可することと、認可されないデバイスのなりすまし範囲(spoofing range)を制限することと組み合わせて、追加のセキュリティを提供することができる。それに応じて、P−Pセキュリティは、認可されないデバイスによるデバイスなりすましと、DMCの遮断と、を軽減する助けをすることができる。
【0030】
さらに1つまたは複数の他の態様によれば、モバイルデバイスに関連するDMCの値は、P−P測距によって決定されるワイヤレスデバイスの間の距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。それ故に、例えば、その距離が、第1のあらかじめ決定された距離しきい値以内にある場合、第1の値が、DMCに対して与えられることができる。距離が、第2のあらかじめ決定された距離しきい値以内にある場合には、第2の値が、DMCに対して与えられることができるなどである。
【0031】
さらなる一態様によれば、DMCの値は、動的パラメータに基づいてアップデートされることができる。一例として、動的パラメータは、DMC配布エンティティ、償還エンティティ、または別のモバイルデバイスに関する、そのモバイルデバイスの距離の変化を備えることができる。それ故に、その距離が増大するにつれて、その値は、あらかじめ決定された方法で(そして、例えば、あらかじめ決定された限界まで)動的に増大することができる。別の例としては、DMCの発行からの時間が増大するにつれて、その値は、増大し、あるいは減少することができる。さらに、あるユーザが、1つまたは複数の競合デバイスに対して指定された距離にあることが決定される場合、その値は、さらにアップデートされることができる。それに応じて、モバイルデバイスに関連する様々な動的ファクタが、DMCの値を増大させ、あるいは減少させるために、分析されることができる。少なくとも1つの態様によれば、値の調整は、DMCを償還する追加の動機を提供するために受信モバイルデバイスにおいてデバイスユーザに対して提示されることができる。
【0032】
開示の様々な態様が、下記に説明される。ここにおける教示は、多種多様な形態で実施されることができることと、ここにおいて開示される特定の任意の構造および/またはファンクションは、単に代表的なものにすぎないこととは、明らかなはずである。ここにおける教示に基づいて、当業者は、ここにおいて開示される一態様が、他の態様とは独立にインプリメントされることができることと、これらの態様のうちの2つ以上が、様々なやり方で組み合わせられることができることと、を理解すべきである。例えば、装置は、インプリメントされることができ、かつ/または任意の数の態様を使用して実行される方法は、ここにおいて述べられる。さらに、装置は、インプリメントされることができ、かつ/または1つまたは複数の態様に加えた、あるいはそれらの態様以外の他の構造および/または機能を使用して実行される方法が、ここにおいて述べられる。一例として、ここにおいて説明される方法、デバイス、システム、および装置の多くは、少なくとも1つのモバイルデバイス上で動作し、そしてそのようなアプリケーションの間のセキュリティ上安全な通信を確立する1つまたは複数のモバイルアプリケーションの場合について説明される。当業者は、類似した技法が、同様に他の通信環境にも適用することができることを理解すべきである。
【0033】
本開示において使用されるように、「コンポーネント」、「システム」、「モジュール」などの用語は、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/またはそれらの任意の組合せのいずれであっても、コンピュータに関連したエンティティを意味するように意図される。例えば、コンポーネントは、それだけには限定されないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッドの内部に存在することができ、そしてコンポーネントは、1台のコンピュータ上に局所化され、かつ/または2台以上のコンピュータの間に分散されることができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶されている様々なコンピュータ可読媒体から実行することもできる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおける別のコンポーネントと、かつ/またはインターネットなどのネットワークを通して信号を経由して他のシステムと、相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号などに従って、ローカルおよび/またはリモートのプロセスを経由して通信することができる。さらに、ここにおいて説明されるシステムのコンポーネントは、当業者によって理解されることになるように、それに関して説明される様々な態様、目標、利点などを達成することを容易にするために、再配置され、かつ/または追加のコンポーネントによって補完されることができ、そして与えられた図面の中で述べられる正確なコンフィギュレーションだけには限定されない。
【0034】
さらに、ここにおいて開示される態様に関連して説明される様々な例示のロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、ここにおいて説明されるファンクションを実行するように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)(DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit)(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array)(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート(discrete gate)またはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント(discrete hardware components)、あるいはそれらの適切な任意の組合せを用いてインプリメントされ、または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることもできるが、代替案においては、プロセッサは、適切な任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることもできる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような任意のコンフィギュレーションとしてインプリメントされることもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、ここにおいて説明される1つまたは複数のステップおよび/またはアクションを実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0035】
さらに、様々な態様が、モバイル通信デバイス(または、例えば、モバイルデバイス)に関連してここにおいて説明される。モバイル通信デバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、セルラデバイス、マルチモードデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ装置(user equipment)など、と呼ばれることもできる。加入者局は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop)(WLL)局、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、あるいはワイヤレスモデム、または処理デバイスとのワイヤレス通信を容易にする類似したメカニズムに接続された他の処理デバイス、とすることができる。
【0036】
さらに、ここにおいて説明される様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技法および/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造の物品としてインプリメントされることができる。さらに、ここにおいて開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアの形で直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、あるいはそれら2つの組合せの形で実施されることができる。さらに、いくつかの態様においては、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、機械可読媒体(machine readable media)および/またはコンピュータ可読媒体(computer readable media)上の少なくとも1つの、あるいは任意の組合せまたは組のコードおよび/または命令として存在することができ、これらの可読媒体は、コンピュータプログラムプロダクト(computer program product)に組み込まれることができる。さらに、ここにおいて使用されるような用語「製造の物品」は、任意のコンピュータ可読なデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、それだけには限定されないが、磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disk)(CD)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk)(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明される様々なストレージ媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体(machine-readable media)を表すことができる。用語「機械可読媒体」は、それだけに限定されることなしに、命令(単数または複数)および/またはデータを記憶し、含み、かつ/または搬送することができるワイヤレスチャネルおよび様々な他の媒体を含むことができる。
【0037】
上記に加えて、言葉「例示の(exemplary)」は、ここにおいては、例(example)、インスタンス(instance)、または例証(illustration)としての役割を果たすことを意味するように使用される。ここにおいて「例示の」として説明されるどのような態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましい、あるいは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。もっと正確に言えば、例示という言葉の使用は、具体的なやり方で、概念を提示するように意図される。本出願および添付の特許請求の範囲において使用されるように、用語「または(or)」は、排他的「論理和(or)」ではなくて包含的「論理和(or)」を意味するように意図される。すなわち、別の方法で指定されていない限り、あるいは文脈から明らかでない限り、「Xは、AまたはBを使用する」は、普通の包含的な置換のうちのどれを意味するようにも意図される。すなわち、この例においては、Xは、Aを使用することができ、またはXは、Bを使用することができ、あるいはXは、AとBとの両方を使用することができ、それ故にステートメント「Xは、AまたはBを使用する」は、上記のインスタンスのうちのどれの下でも満足させられる。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲において使用されるように冠詞「1つの(a)」および「1つの(an)」は、単数形に指示されるように別の方法で指定されない限り、あるいは文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味するように解釈されるべきである。
【0038】
ここにおいて使用されるように、用語「推論する(infer)」こと、または「推論(inference)」は、イベントおよび/またはデータを経由して取り込まれるような1組の観察からシステム、環境、および/またはユーザの状態について推理する(reasoning)プロセス、あるいはそれらの状態を推論するプロセスを意味する。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用されることができ、あるいは例えば状態についての確率分布を生成することができる。推論は、確率論的であり、すなわちデータおよびイベントの考察に基づいた、関心のある状態にわたっての確率分布の計算とすることができる。推論はまた、1組のイベントおよび/またはデータから、よりハイレベルのイベントを構成するために使用される技法を意味することもできる。そのような推論は、それらのイベントが、時間的に近接して相関づけられようがなかろうが、そしてそれらのイベントおよびデータが、1つまたはいくつかのイベントおよびデータのソースに由来していようと、1組の観察されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータから新しいイベントまたはアクションの構築をもたらす。
【0039】
図1は、P−P測距ファンクションの使用に少なくとも部分的に基づいてDMCの配布を提供するシステム100の例示のブロック図を示している。P−P測距ファンクションは、受信デバイス(104)と発行デバイス(102、106)との間の、少なくとも最小距離を備える距離を決定し、そして検証することができる。それに応じて、システム100は、検証された距離に部分的に基づいて受信モバイルハンドセット104を認可することにより、DMCをモバイルデバイス104に対して配布する際に、なりすましを軽減することができる。
【0040】
P−P測距は、そのようなデバイス(104、106)の間の距離を決定し、そして検証するために、2つのワイヤレスデバイス(104、106)の間のワイヤレスリンクを利用することができる。システム100は、DMCを生成し、それを1つまたは複数のモバイルデバイス(104)に対して発行することができるDMCデバイス102を含んでいる。DMCデバイス102は、DMCのスポンサーに関連する電子デバイス(例えば、モバイルデバイス、ワイヤレストランシーバ、電子キャッシュレジスタ、電子キャッシュレジスタにリンクされるワイヤレストランシーバなど)と、DMCによって識別される製品を販売する店と、サードパーティのDMCディストリビュータなどと、を備えることができる。
【0041】
上記の非限定的な一例として、DMCデバイス(102、106)は、モバイルデバイス(104)と直接に、かつ/または非直接にデータを交換するように構成されたワイヤレスビーコン(wireless beacon)(例えば、トランシーバ)を備えることができる。例えば、DMCデバイス(102、106)は、商人によって利用されるワイヤレスビーコン、スタンドアロンワイヤレストランシーバ、ネットワーク化ワイヤレストランシーバなどとすることができる。DMCデバイス(102、106)は、リモート通信を行うために、少なくとも部分的に、ピアツーピア物理レイヤを使用することができる。すぐ近くのモバイルデバイスは、そのようなデバイスとのワイヤレスデータ交換を(例えば、適切な無線周波数、ライセンスされたセルラ周波数、ライセンスされていない周波数、または他の適切なワイヤレスデータ交換を利用して)行うことにより識別されることができる。少なくとも1つの判断基準に基づいて、ここにおいて説明されるように、DMCデバイス102は、DMC、またはそのようなDMCの表示をモバイルデバイス(104)に対して(例えば、モバイルデバイスに対する距離、小売店ロケーションに対する距離、モバイルデバイスと小売店ロケーションとの間の距離に基づいて、商人からのデータが、受信されることができること、またはDMCが、受信されることができることを示す、モバイルデバイスで設定されるフラグに基づいてなど)提供することができる。
【0042】
したがって、いくつかの態様においては、DMCデバイス102は、他のワイヤレスデバイス(104)と信号を交換するためにワイヤレストランシーバ106を利用することができる。いくつかの態様においては、デバイス(104、106)の間の距離は、ワイヤレストランシーバ106からモバイルハンドセット104へと送信される少なくとも1つの第1の信号を処理することにより決定されることができる。代わりに、または追加して、システム100は、モバイルデバイス104からワイヤレストランシーバ106へと送信される少なくとも1つの第2の信号を処理することによりデバイス(104、106)の間の距離を決定することができる。特に、信号(単数または複数)を送信することと、信号(単数または複数)を受信することとの間の経過時間と、そのような信号の伝搬の速度(例えば、適切な媒体の中の光の速度)とは、そのようなデバイス(104、106)の間の距離を計算するために利用されることができる。このP−P測距技法は、ここにおいて信号測距(signal ranging)と称される。
【0043】
他の態様においては、P−P測距は、2つのデバイス(104、106)の間の相対距離を測定するために双方向メッセージ交換メカニズムを使用することができる。例えば、ワイヤレストランシーバ106は、測距パケットをモバイルハンドセット104へと送信することができる。次いで、モバイルハンドセット104は、応答パケットをワイヤレストランシーバ106へと返信することができる。測距パケットを送信することと、応答パケットを受信することとの間の時間は、総ラウンドトリップ時間である。
【0044】
応答パケット内には、応答パケットを送信することに関連するターンアラウンド時間と処理時間とが、含まれる。ここにおいて利用されるように、ターンアラウンド時間は、モバイルハンドセット104が、測距パケットを受信する時間と、モバイルハンドセット104が、応答パケットを送信する時間との間の経過時間である。ワイヤレストランシーバ106は、パケットの伝搬時間と、伝搬速度と一緒に、デバイス(104、106)の間の相対距離とを決定するために、総ラウンドトリップ時間からターンアラウンド時間を差し引くことができる。特に、ターンアラウンド時間は、総ラウンドトリップ時間から差し引かれることができ、そして次いで総ラウンドトリップ距離が、計算されることができる。P−P測距技法は、ここにおいてラウンドトリップ測距と称される。
【0045】
上記で論じられるような測距パケットは、測距モジュール108によって生成されることができる。次いで、測距モジュール108は、ワイヤレストランシーバ106によって送信されるように測距パケットをDMCデバイス102に対して供給することができる。さらに、測距モジュール108は、上記で論じられたP−P距離決定、または当技術分野において知られている他の距離決定を実行するロジックを含むことができる。(例えば、モバイルデバイスとホストデバイスとの間の距離を決定するために、全地球測位システム[GPS]または同様な衛星ベースの技術から得られるモバイルデバイスおよび/またはホストDMCデバイス102のロケーション、あるいは1つまたは複数のモバイルネットワーク基地局から決定されるロケーションなどを利用して。)距離を決定することに加えて、測距モジュール108は、デバイスなりすましを軽減するために、決定される距離を検証することができる。
【0046】
なりすましが、P−Pワイヤレスリンクにおいて起こり得る1つの方法は、応答信号を誤って報告することによる。例えば、なりすましデバイス(図示されず)は、ワイヤレストランシーバ106によって送信される測距パケットを受信することができる。なりすましデバイスは、測距パケットに応答するときに、応答パケットを送信するときにターンアラウンド時間を誤って報告する(例えば、実際のターンアラウンド時間よりも長いものを報告して)可能性があり、かつ/または応答パケットが、それが実際に受信されるよりも早く受信されたことを示す可能性がある。そのような状況においては、ワイヤレストランシーバ106は、なりすましデバイスに対する不正確な距離を(例えば、実際の距離よりも短く)計算する可能性がある。
【0047】
測距モジュール108は、応答デバイス(104)に最小量の時間を必要とするアクションを実行するように要求することにより、ワイヤレストランシーバから受信デバイス(104)への最小の距離を検証することができる。いくつかの態様によれば、その最小時間は、実質的にラウンドトリップ伝搬時間と同等であるようにすることができる。そのような状況においては、応答パケットを送信するために必要とされる任意の処理時間またはターンアラウンド時間は、ラウンドトリップ伝搬時間と比べて無視可能であることが、仮定されることができる。このようにして、なりすましデバイスが、なりすましを行うことができる距離は、ラウンドトリップ伝搬時間、またはそのしきい値(例えば、ラウンドトリップ伝搬時間の+/−10%であり、ここでは、そのようなしきい値は、デフォルトの、または仮定されたターンアラウンド時間に対応することができる)に対応する距離に制限されることができる。
【0048】
少なくとも1つの態様によれば、測距信号は、ランダムな、疑似ランダム(pseudorandom)な、または決定論的なシーケンスを備えることができる。例えば、測距信号は、パルスのシーケンスを備えることができ、ここで各パルスは、ランダムに選択された値を有する。したがって、モバイルデバイス104からの適切な応答信号は、測距信号のシーケンスに対応することになる。測距モジュール108は、モバイルデバイス104についてのターンアラウンド時間に最小時間を(例えば、シーケンスに従って応答信号を生成するために)関連づけることができる。次いで、ワイヤレストランシーバ106からモバイルデバイス104への距離は、ラウンドトリップ伝搬時間に、応答信号を生成する最小時間を加えたものに基づいたものとすることができる。適切な応答信号に関連する距離は、伝搬時間に最小時間を加えたものに対応する少なくとも最小距離であるように検証されることができる。不正確な応答信号に関連する距離は、拒否されることができる。
【0049】
いくつかの態様においては、モバイルデバイス104は、知られている信号応答スキームに基づいたファンクションに従って測距信号上で動作させることにより応答信号を生成することができる。例えば、モバイルデバイス104は、測距信号によって表される(例えば、内部に含まれる)情報の上で動作させるためにファンクションを利用することができる。次いで、モバイルデバイス104は、信号応答スキームと、それ故にファンクションとの知識を有する処理された情報をワイヤレストランシーバ106に対して送信する。測距信号によって表される情報の上で動作することに関連する最小ターンアラウンド時間が、モバイルデバイス104についてのターンアラウンド時間について利用されることができる。それ故に、測距モジュール108は、その応答信号が、ファンクションを使用して適切に処理される場合に、ラウンドトリップ伝搬時間に最小ターンアラウンド時間を加えたものから計算される距離を検証することができる。
【0050】
さらに他の態様において、測距モジュール108は、モバイルデバイス104が、ワイヤレストランシーバ106によって送信される測距信号上で適切に動作させられる可能性(例えば、確率)を決定することができる。例えば、測距モジュール108は、測距信号に対する応答が適切であるかどうかに関する信頼性レベルを得るために、応答デバイスから受信される応答信号を処理するために統計的分析を使用することができる。その分析値(analysis)が、しきい値信頼性レベルより上にある場合、測距モジュール108は、その応答を受け入れ、そしてそのような応答から計算されるデバイス(104、106)の間の距離を検証することができる。その分析値が、しきい値信頼性レベルより下にある場合、測距モジュール108は、その応答信号を無視することができる。それに応じて、測距モジュール108は、特定のアクションを実行するために必要とされる最小時間に基づいて距離(例えば、少なくともデバイス104、106の間の最小距離)を検証することができる。
【0051】
モバイルハンドセット104とワイヤレストランシーバ106との間の距離が、測距モジュール108によって検証される場合、DMC発行モジュール110は、DMCを生成することができる。DMCは、スポンサーによって提供される1つまたは複数のルールに従うものとすることができる。例えば、スポンサーは、特定の製品について生成されるべきDMCの数を制限することができる。別の例として、スポンサーは、DMCに関連する償還可能な値を制限することができる。さらなる一例として、スポンサーは、DMCを生成するために必要な消費者のモバイルデバイス(104)と発行デバイス(102)(例えば、小売店内などに位置する)との間の最小距離を指定することができる。追加の例として、スポンサーは、以前のDMCの償還に関与し、スポンサー製品の以前の購入、競合製品の以前の購入、競合店における以前の購入などに関与するモバイルデバイス(104)だけにDMCの生成を限定することができる。DMCは、上記の制限またはそれらの制限の組合せに基づいて生成されることができることを理解すべきである。
【0052】
モバイルデバイス104が、DMCについての資格がある(qualifies for)場合、DMC発行モジュール110は、そのようなDMCを生成し、そしてそれをDMCデバイス102へと転送する。次いで、DMCデバイス102は、DMCをモバイルハンドセット104に関連づけることができる。例えば、DMCは、データベース(図示されず)に記憶され、そして特定の状態(例えば、アクティブ、償還される、キャンセルされるなど)と、モバイルデバイス104の識別子(例えば、そのようなデバイスの媒体アクセス制御(media access control)[MAC]アドレスまたは加入者識別モジュール、あるいは他の適切な固有の識別子)とに関連づけられることができる。DMCによって指定される値は、DMCの状態がアクティブである限り、DMCによって識別される製品/サービスの購入、リースなどと組み合わせてモバイルハンドセット104のユーザによって償還されることができる。状態が、変化し、そしてもはやアクティブではない場合、例えば、DMCが、償還される場合、またはスポンサーが、DMCをキャンセルする場合には、DMCは、もはや償還されることができない。いくつかの態様によれば、DMCが、生成されており、そしてモバイルハンドセット104に対して発行されていることを示すメッセージが、モバイルハンドセット104に対して送信される。メッセージは、電子メール、テキストメッセージング、インスタントメッセージング、ショートメッセージサービス、および/またはピアツーピアデータ転送(例えば、ワイヤレストランシーバ106をモバイルハンドセット104と接続するワイヤレスリンク上の)などを経由して送信されることができる。
【0053】
図2は、決定され、かつ/または検証された距離(例えば、P−P測距、GPS決定、基地局決定などを通して決定される)に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイス204に対して配布することができる一例のシステム200のブロック図を示している。システム200は、モバイルデバイス204に対する検証された距離を含めてあらかじめ決定された判断条件に基づいて1つまたは複数のDMCを生成し、そして発行することができるDMCデバイスを含むことができる。DMCデバイス202は、有線および/またはワイヤレスのインターフェースによってモバイルデバイス204と、通信するように結合される。それ故に、モバイルデバイス204に関連するDMC(単数または複数)は、例えば小売店ロケーションへの近さ、および/または競合者のロケーションへの近さなどに部分的に基づいたものとすることができる。さらに、距離は、ここにおいて論じられるように(例えば、上記の図1を参照)P−P測距技法によって検証されることができる。
【0054】
DMCデバイス202は、1つまたは複数のモバイルデバイス(204)とのワイヤレスリンクを形成することができるワイヤレスインターフェース206をさらに含むことができる。ワイヤレスインターフェース206は、データを受信するための入力モジュール208と、データを送信するための出力モジュール210と、を含むことができる。ワイヤレスインターフェースは、適切なように、送信信号を変調し、かつ/または復調するためのコンポーネント(図示されず)をさらに含むことができる。さらに、DMCデバイス202は、DMCデバイスの様々なモジュールまたはインターフェース(206、208、210、212、214、216、218)にアクセスし、かつ/または実行するように構成されたプロセッサ220と、そのようなモジュールまたはインターフェース(206、208、210、212、214、216、218)に関するデータを少なくとも記憶するように構成されたメモリ222と、を含むことができる。
【0055】
上記に加えて、DMCデバイス202は、ピアツーピアモジュール(P−Pモジュール)212を含むことができる。P−Pモジュール212は、ワイヤレスインターフェースによって少なくとも部分的にリンクされるDMCデバイス202(例えば、DMCを管理するためのホストデバイス)と、1つまたは複数のモバイルデバイス204との間の距離を決定するために利用されることができる。さらに、P−Pモジュール212は、決定された距離を検証し、そしてデバイスおよび/または距離のなりすましを軽減することができる認可モジュール216、を含むことができる。例えば、認可モジュール216は、モバイルハンドセット204からの応答を、そのような応答を生成すること、および/または送信することに関連する最小時間と比較することができる。応答が適切である場合(例えば、下記を参照)、モバイルハンドセット204は、最小距離以上の距離であるものとして検証されることができる。DMCデバイス202によって発行されるDMCは、この検証された最小距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。
【0056】
P−Pモジュール212は、分析モジュール214をさらに含むことができる。分析モジュール214は、DMCデバイス202とモバイルハンドセット204との間のワイヤレスリンクに関与するデータを変換するファンクション、シーケンスなどを使用することができる。例えば、P−Pモジュール212と、ワイヤレスインターフェース206とは、シーケンスまたはファンクションによって変換されるべきデータを含むモバイルハンドセット204に対して測距パケットを送信することができる。モバイルハンドセット204によって送信される応答パケットは、ファンクションまたはシーケンスが、適切に追随されたかどうかを決定するために分析モジュール214において変換されることができる。さらに、変換を実行する最小時間は、適切な応答パケットに関連づけられることができる。分析モジュール214が、応答パケットがファンクション/シーケンスに正しく準拠することを決定する場合、分析モジュールは、さらに、応答パケットを生成し、そして送信するために必要とされるターンアラウンド時間に最小応答時間を関連づけることができる。最小応答時間は、DMCデバイス202とモバイルハンドセット204との間の最小距離の検証のために認可モジュール220に対して転送されることができる。
【0057】
上記に加えて、DMCデバイス202は、検証された距離と少なくとも1つのしきい値距離との比較に基づいてDMCをモバイルデバイス204に関連づけるDMC発行モジュール218を含むことができる。例えば、認可モジュール216によって検証される最小距離は、モバイルハンドセット204に関連づけられることができる。次いで、最小距離は、DMCと、DMCに関連する値または制限との生成を確立するあらかじめ決定されたルールと比較されることができる。特定の一例として、スポンサーのルールは、DMCデバイス(202)についての0メートルと50メートルとの間にあるデバイス(104)が、第1のDMC(例えば、指定された1足の靴についての$5のディスカウント)を提供されるべきであることを指定することができる。そのようなルールはまた、DMCデバイス(202)についての50メートルと100メートルとの間にあるデバイス(104)が、第2のDMC(例えば、1足の靴についての$7のディスカウント)を提供されるべきであることを指定することもできる。これらの距離に基づいたしきい値は、例えば、購入者の購入傾向に基づいて確立されることができる。例えば、より大きな購入インセンティブ(purchasing incentive)が、店のより近くにいる消費者よりも店から遠い、可能性のある消費者のためには望ましいことが、仮定されることができる。代わりに、あるいは追加して、より大きな購入インセンティブが、競合者のロケーションにより近い、可能性のある消費者のためには望ましいことも、仮定されることができる。したがって、いくつかの態様においては、50メートルから100メートルのしきい値についての増大された値は、DMCデバイス202から75メートルのところにある知られている競合者に基づいて正当化されることができる。
【0058】
ひとたびDMCが、DMC発行モジュール218によって生成された後に、DMCは、メモリ222に記憶され、そしてモバイルハンドセット204の識別子に関連づけられる。代わりに、または追加して、DMCに関連する固有のコードを含む電子アプリケーションは、(例えば、出力モジュール210とワイヤレスインターフェース206とによって)モバイルハンドセット204に対して送信されることができる。この電子アプリケーションは、例えば、DMCの値と、その値が適用されることができる適用可能な製品/サービスと、DMCを償還することに関する任意の制限(例えば、時間、ロケーションなど)と、を指定することができる。
【0059】
モバイルハンドセット204が、DMCによって識別されるトランザクションに含まれる場合、DMCは、そのようなトランザクションに対してDMCによって指定される値(例えば、販売価格のディスカウント(discount off))を与えるように償還されることができる。いくつかの態様においては、モバイルハンドセット204は、DMCデバイス202の要求に応じてオプショナルに、ハンドセットを識別する情報(例えば、MACアドレス、SIMモジュール番号など)を提供する。DMC発行モジュール218は、この情報をメモリ222に記憶される発行されたDMCと比較することができる。記憶されたDMCが、情報とマッチングする場合、DMC発行モジュールは、さらに、償還のために必要な、かつ/または償還値を決定することに関する適用可能なルールが、遵守されるかどうかを決定することができる。そうである場合、DMCによって指定される値は、購入に対して適用されることができる。次いで、DMC発行モジュール218は、DMCの状態をアップデートすることができ、そのようなDMCが、例えば償還されている(例えば、DMCに関連する適用可能なルールに適しているように、完全に償還され、または部分的に償還されている)ことを示す。
【0060】
他の態様によれば、モバイルハンドセット204は、DMCを償還するためにDMCを識別する、電子アプリケーション内に含まれる情報を提供することができる。例えば、DMC番号は、特定のDMCに関連づけられることができる。モバイルハンドセット204に対して提供される電子アプリケーションは、DMCを識別するこのDMC番号と、DMCの適用可能な契約条件、制限などを含むことができる。DMCによって識別されるトランザクションに参加するとすぐに、モバイルハンドセット204は、DMCによって提供される値を償還するためにDMC番号をDMCデバイス202に対して供給することができる。DMC発行モジュール218は、適用可能な契約条件および制限を参照するためにDMC番号を受信することができる。そのような契約条件/制限が購入によって満たされる場合、DMCは、償還されることができ、そして任意の値が、トランザクションと組み合わせて提供されるDMCによって指定されることができる。次いで、DMC発行モジュールは、DMCのステータス、および/またはメモリ222に記憶されるDMC番号をアップデートすることができる。
【0061】
説明されるように、DMCデバイス202は、適用可能なスポンサールールに基づいて、そのようなDMCデバイス202とモバイルハンドセット204との間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいて、DMCを生成し、そして発行することができる。DMCデバイス202は、さらに、適切なトランザクションと組み合わせて、そして適用可能なDMC契約条件に応じてDMCを償還することができる。さらに、DMCのステータスは、不適切な重複した使用(例えば、単一のDMCの多重償還(multiple redemption)を軽減するようにアップデートされることができる。したがって、システム200は、なりすましにさらされること(exposure to spoofing)と、なりすましデバイスによるDMCの認可されない償還と、を制限することができる。
【0062】
図3は、1つまたは複数の態様による一例のDMC発行償還デバイス(302)のブロック図を示している。DMCデバイス302は、DMCデバイス302とモバイルデバイスとの間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを生成し、そしてモバイルデバイス(図示されず)に対して発行することができる。その距離は、ワイヤレスインターフェース304によって確立されるワイヤレスリンクと、P−Pモジュール306によってインプリメントされるP−P測距技法(例えば、信号測距、ラウンドトリップ測距)と、を利用して決定されることができる。さらに、P−Pモジュール306は、デバイスなりすましを軽減するために、そのような距離を検証することができる。例えば、モバイルデバイスは、完了するために最小量の時間を必要とする分析技法を実行するために必要とされることができる。この最小時間は、最小ターンアラウンド時間に対応することができ、P−Pモジュール306は、それらのデバイスの間の最小距離を計算するために、この最小ターンアラウンド時間を利用することができる。次いで、この最小距離は、DMCがモバイルデバイスに対して発行されるべきかどうか、DMCの値、ならびに他の適切な契約条件および/または条件を決定するために、少なくとも部分的にDMCデバイス302によって使用されることができる。特に、セキュリティモジュール326は、検証された距離に部分的に基づいてDMCデバイス302を用いてモバイルデバイスを認証することができる。次いで、DMCは、同時の、以前の、かつ/または後続の認証に基づいて発行されることができる。
【0063】
ワイヤレスインターフェース304および/またはP−Pモジュール306は、有線および/またはワイヤレスのリンクを経由した他のデバイスに対する信号およびデータを送信し、符号化し、かつ/または変調するトランスミッタ310を含むことができる。さらに、有線および/またはワイヤレスのリンクを経由した他のデバイスからの信号およびデータを受信し、復号し、かつ/または復調するレシーバ308が、含まれることができる。そのような信号および情報は、ここにおいて説明されるように、DMCデバイス302とそのような他のデバイスとの間の距離を決定すること、および/または検証すること(例えば、信号伝搬速度、送信/受信時間、ターンアラウンド時間、ラウンドトリップ伝搬時間、最小ターンアラウンド時間を確立することに関するファンクションおよび/またはシーケンスなど)に関することができる。
【0064】
上記に加えて、DMCデバイス302は、プロセッサ312と、メモリ314と、を含むことができる。プロセッサ312は、ここにおいて論じられる様々なモジュール(304、306、316、318、320、322、324、326)の論理ファンクションをインプリメントし、信号を分析し、そして電子通信に関する様々な電子処理ファンクションを実行することができる。メモリ314は、電子通信に関する情報を記憶し、そして様々なモジュール(304、306、316、318、320、322、324、326)の論理ファンクションを実行するためのRAMおよび他の適切なメモリを備えることができる。
【0065】
いくつかの態様によれば、DMCデバイス302は、タイミングモジュール318を含むことができる。タイミングモジュール318は、DMCの発行または償還に関する様々な開始/停止時刻と経過時間とを記録し、そして参照することができ、DMCの値を確立し、ワイヤレスデバイスの間の距離を決定し、または検証するなどを行う。例えば、タイミングモジュール318は、測距パケットの送信時刻、および/または応答パケットを受信することに関連する応答時間を記録することができる。さらに、タイミングモジュール318は、DMCの発行後の経過時間を追跡することができる。少なくとも1つの態様においては、タイミングモジュール318は、DMCがモバイルデバイスに関連づけられる/モバイルデバイスに対して発行される時間を決定し、そして記録することができる。いくつかの態様によれば、タイミングモジュール318は、DMCの発行時刻を参照し、そして同時時刻を発行時刻と比較することができる(例えば、ここで償還は、発行の時刻からに制限される)。さらに他の態様によれば、タイミングモジュール318は、DMCの償還時刻を記録することができる。DMCの償還に関連する償還時刻と他の情報とは、償還される値またはその一部分の補償(reimbursement)のためにDMCのスポンサーに対して転送されることができる。他の適切な開始時刻/停止時刻/経過時間は、タイミングモジュール318によって管理されることができ、ここにおいて提供される例を経由して当技術分野において知られており、あるいは当業者に知らされているそのような態様は、本主題の開示に組み込まれている。
【0066】
DMCデバイス302は、DMCの値と、DMCデバイス302とモバイルデバイスとの間の1つまたは複数の検証された距離との間の関係を確立することができる値調整器(value moderator)320をさらに含むことができる。一態様においては、値調整器320は、距離しきい値決定に基づいてDMCの償還可能な値を生成し、あるいは修正することができる。一例として、値調整器320は、2つ以上の距離しきい値の階層構造(hierarchy)を(例えば、スポンサーによって指定されるように)確立することができる。階層構造は、償還値、DMCに対して適用可能な製品/サービス、DMCのキャンセルなどを含めて、DMCの様々な態様に対して適用されることができる。特定の態様においては、値調整器320は検証された距離(単数または複数)と階層構造の中で指定される1つまたは複数の距離しきい値との比較に基づいてDMCの動的商業的値(dynamic commercial value)を調整することができる。例えば、第1のしきい値は、第1の値(例えば、$1のディスカウント)に対応することができ、第2のしきい値は、第2の値(例えば、$2のディスカウント)に対応することができ、以下同様である。別の例においては、検証された距離(単数または複数)が、しきい値距離よりも下にある場合、第1の値が、生成されることができ(例えば、$1のディスカウント)、そして検証された距離(単数または複数)が、しきい値距離よりも上にある場合、第2の値が、生成されることができる(例えば、$2のディスカウント)。そのような態様においては、モバイルデバイスが、第1のしきい値距離から第2のしきい値距離へと移動する場合、配布されるDMCの動的値は、それに応じてアップデートされることができる。
【0067】
1つまたは複数の追加の態様によれば、値調整器320は、検証された距離以外の、または検証された距離に追加したファクタに基づいてDMCのデフォルト商業的値を調整することができる。例えば、商業的値は、モバイルデバイスに対して発行され、かつ/またはモバイルデバイスによって償還された以前に償還されたDMCの数または比に基づいて調整されることができる。別の例として、商業的値は、モバイルデバイスの発行後の経過時間(例えば、タイミングモジュール318によって決定される)、あるいは時刻などに基づいて調整されることができる。1つまたは複数のさらなる態様によれば、商業的値は、第1の検証された距離と比較したモバイルデバイスの第2の距離に基づいて調整されることができる。第2の距離は、ここにおいて説明されるように、あるいはGPSまたは基地局のロケーション技法によって決定されるようにP−Pモジュール306によって決定されることができる。例えば、第2の距離が、検証された距離よりも長い場合、商業的値は、思い切りの悪い可能性のある消費者に対してさらなるインセンティブを提供するために動的に増大させられることができる。少なくとも1つの態様によれば、商業的値は、検証された距離または第2の距離の、競合するエンティティに対する知られている距離(例えば、DMCデバイスおよび/またはモバイルデバイスから測定される)との比較に基づいて調整されることができる。例えば、モバイルデバイスが、競合者の特定の範囲(例えば、30メートル)以内にあると決定される場合、商業的値は、競合者に対立するものとしてDMCデバイス302に関連するエンティティにおいてDMCを償還するために追加のインセンティブを提供するように調整されることができる。値調整器320は、これらまたは同様な決定可能な判断基準の組合せに基づいてDMCの商業的値を調整することができることも、理解すべきである。
【0068】
1つまたは複数の態様によれば、DMCデバイス302は、同期化モジュール322と、キャンセルコンポーネント(cancellation component)324と、を含むことができる。同期化モジュール322は、DMCをトランザクションに関連づけ、かつ/またはDMCに関連する発行エンティティ/スポンサーに対してDMCの償還を報告することができる。報告することは、DMCが償還されるときに提供される商業的値の少なくとも一部分についての発行エンティティから賠償(indemnification)を得ることと組み合わされたものとすることができる。特定の一例として、DMCデバイス302は、小売店に関連づけられることができる。小売店は、靴製造会社の靴または他の商品を搬送し、そして販売することができる。さらに、靴製造会社は、小売店が、DMCを含めてクーポンを発行することを認可することができ、このクーポンは、1足の靴の購入のためにポイントオブセールス値(point-of-sales value)を提供する。1足の靴の販売の証明と、ポイントオブセールス値が、そのような販売と組み合わせて提供されたという証明をサブミット(submit)するとすぐに、靴製造会社は、小売店にポイントオブセールス値を補償する(reimburses)。補償を得るために、同期化モジュール322は、1足の靴の販売に関する情報(販売の時刻、償還の時刻、1足の靴についての電子的支払い、および/またはクレジット/デビットカードの支払い情報、弁償される現金、提供されるDMC値など)をサブミットすることができる。次いで、同期化モジュール322は、靴製造会社からの補償を受信し、あるいはDMCなどによって識別される値より少なく(またはその一部分を)1足の靴についての支払いをサブミットすることができる。
【0069】
キャンセルモジュール324は、データストア330において償還されたDMCのステータスをアップデートすることができる。例えば、データストア330は、DMCが、償還されるように使用可能である(例えば、アクティブである)かどうか、DMCは、すでに償還されているかどうか、および/またはDMCは、キャンセルされるかどうかなどを含めて、発行されたDMCと、関連するモバイルデバイス/モバイルデバイスユーザと、DMCステータスとのデータベースを記録し、そして保持することができる。アクティブなDMCが、償還される場合、キャンセルモジュール324は、同じDMCの認可されない後続の償還を防止するためにそのようなDMCのステータスをアップデートすることができる。アクティブなDMCが、(例えば、スポンサーするエンティティによって)キャンセルされる場合、キャンセルコンポーネント324は、キャンセルを示し、そしてその結果としてさらなる償還を防止するために、ステータスをアップデートすることができる。キャンセルコンポーネント324は、さらに、適切なものとして、DMCと共に発行され/DMCに関連する、ステータスの変化の通知を(例えば、電子メール、テキストメッセージ、ショートメッセージサービス、音声コール、ビデオコール、P−Pメッセージング/コーリングなどを経由して)モバイルデバイスに対して送信することができる。それに応じて、キャンセルモジュール324は、DMCの認可されない償還を防止する助けをすることができ、そしてさらに、DMCのステータスにおける変化について消費者に通知することができる。
【0070】
いくつかの態様によれば、DMCに関する情報(例えば、適用可能な製品、同時値、制限、動的ファクタなど)に加えてモバイルデバイスに対するメディア情報を含むことが、望ましい可能性がある。したがって、DMCデバイス302は、DMCの配布を伴う追加のメディアを含むことができる統合モジュール(integration module)328を含むことができる。追加のメディアは、DMCの詳細など(例えば、契約条件、制限、動的ファクタなど)を明確にし、かつ/または資格を与えて、DMCの中で識別される製品(単数または複数)を販売促進することに向けられることができる。
【0071】
特定の一例として、DMCと組み合わせてスポンサーするエンティティのデバイスまたは他の製品の広告を配布することが望ましい可能性がある。広告は、製品品質、値、利点、および/または他の望ましい販売もしくはマーケティングの情報を含めて、DMCに関連する製品を説明することができる。広告は、テキスト、ビデオ、オーディオ、写真、および/またはそれらの組合せを含めて、様々なメディアを含むことができる。一例においては、広告は、モバイルデバイスの画面上に表示されることができるオーディオ−ビジュアルプレゼンテーションファイル(audio-visual presentation file)を含むことができる。他の例においては、広告は、(例えば、DMCの中で識別される製品(単数または複数)以外の、あるいはその製品に加えた)DMCのスポンサーの他の製品、スポンサーについての、DMCデバイス302に関連する小売店についての、またはサードパーティDMCディストリビュータについてのパートナー、あるいはそれらの組合せに関する情報を含むことができる。一態様においては、広告は、スポンサーするエンティティ、DMCによって提供される商業的値、関連する製品/サービス、発行の時刻および/または日付、(例えば、DMCを償還するために必要とされる)モバイルデバイスの識別情報、あるいはそれらまたは同様なものの組合せを指定することができる。
【0072】
モバイルデバイスのユーザが、DMCを償還したい、またはDMCに関するもっと詳細を得たいと望む場合、ユーザは、モバイルデバイスのユーザインターフェース上でDMCに関するメッセージを選択し、あるいはそのメッセージにアクセスすることができる。そのような場合には、広告メディアが、アクティブにされ、そして再生されることができる。したがって、いくつかの態様においては、ユーザがDMCに何らかの関心を表現する場合だけに、追加のメディアが、再生されることができる。ここにおいて説明されるようなメディアは、DMCのスポンサー、小売店から得られ、DMCデバイス302によって生成されることなどができる。統合モジュール328は、DMCへの組み込みのためにDMC発行モジュール316に対してメディアを提供することができる。次いで、組み合わされたDMCとメディアとは、ここにおいて説明されるようにモバイルデバイスとDMCデバイス302との間の検証された距離に部分的に基づいてモバイルデバイスへと送信されることができる。
【0073】
DMCは、ここにおいて説明されるように、スポンサールールと指示(instructions)とによって制限されることができることが、理解されるべきである。そのようなルールと指示とは、データストア330によって保持されるスポンサーデータベース(sponsor database)内に記憶されることができる。ルール/指示は、例えば、配布すべきDMCの数、その数のDMCを配布するための期間、またはDMCを償還する/DMCをキャンセルするための期限、あるいはそれらの、または同様なルールの組合せに関する指示を含むことができる。そのようなルールは、受信モバイルデバイスに送信されるDMCに関する情報内に含まれることができる。さらに、そのようなルールは、再検討と検証とのために、スポンサーするエンティティに対してサブミットされることもできる。いくつかの態様においては、スポンサーするエンティティは、要望に応じてルール/指示をアップデートすることができる。ルール/指示に対する変更は、オプショナルに、影響を受けるモバイルデバイスに対して適切なように転送されることができる。それに応じて、DMCデバイス302は、そのようなDMCのスポンサーに応じて、DMCを発行し、償還し、キャンセルするなどのためのルールの同時データベース(concurrent database)(330)を保持することができる。
【0074】
図4は、本主題の開示のいくつかの態様に従う一例のシステム400のブロック図を示している。特に、システム400は、そのようなデバイス(402、404)の間の検証された距離に部分的に基づいてDMCデバイス/トランシーバ402からモバイルハンドセット404に対して提供されることができる一例のDMCアプリケーション406を示している。DMCアプリケーション406は、DMCを定義すること、記述すること、および/またはDMCの資格を与えること、に関する様々なモジュール、データファイル、および/またはコンポーネント(408、410、412、414、416、418)を含むことができる。例えば、DMCアプリケーション406は、DMCによって提供される商業的値と、その商業的値はどのようなトランザクションおよび製品/サービスに対して適用可能であるかと、どのような制限および資格を与える条件がそのトランザクションに対して適用可能であるかと、DMCを償還するための指示と、どこでDMCは償還されることができるかなどと、を記述することができる。さらに、DMCアプリケーションは、DMCのステータスを提供し、そしてアップデートすることができる。さらに他の態様によれば、DMCアプリケーション406は、DMCによって提供される動的商業的値を決定し、アップデートし、かつ/または設定することができる。さらに他の態様によれば、DMCアプリケーション406は、トランザクション、製品(単数または複数)、スポンサー、発行エンティティ、または関連した小売店、あるいはそれらの、または同様なものの組合せに関する広告および関連したメディアを再生することができる。
【0075】
DMCを発行するとすぐに、DMCデバイス/トランシーバ402は、DMCアプリケーション406をモバイルハンドセット404に対して送信することができる。DMCアプリケーション406は、DMCに関連する動的パラメータを決定することができる様々なモジュール408、410、412、414、416、418を含むことができる。したがって、DMCアプリケーション406は、モバイルハンドセット404においてDMCを償還することに関する大部分の情報を提供することができる。いくつかの態様においては、DMCアプリケーション406は、少なくとも、DMCによって提供される商業的値と、その値に関連する製品またはサービスと、DMCを償還するための契約条件/条件(terms/conditions)と、を識別することができる。モバイルハンドセット404に対して提供されるアプリケーション(406)に償還情報(redemption information)を組み込むことによって、モバイルハンドセット404とDMCデバイス/トランシーバ402との間の後続の通信は、DMCを償還することに先立って最小限にされることができる。
【0076】
DMCアプリケーション406は、DMCに関連する製品/サービスに関する様々な広告および/またはメディア408を含むことができる。例えば、DMCが、オーディオCDの販売と組み合わせて償還されることができる商業的値を提供する場合、広告/メディアは、CD上のトラックのプレビュー、演じているアーティストについての情報などを含むことができる。広告/メディア408は、さらに、スポンサーするエンティティ(例えば、レコードレーベル(record label))、DMC配布エンティティ、DMCデバイス/トランシーバ402を含む小売店(例えば、音楽店)、関連した製品(例えば、同じアーティストまたは類似したアーティストによる他のパフォーマンス)などに関係づけられることができることを理解すべきである。広告/メディア408は、モバイルハンドセット404上で再生されることができるプレゼンテーションファイル410内に含まれることができる。
【0077】
いくつかの態様によれば、DMCアプリケーション406は、DMCを償還することに参加することができる同期化モジュール412を含むことができる。同期化モジュール412は、モバイルハンドセット404、あるいはDMCアプリケーション406を識別する情報を償還エンティティ(402)に対して供給することができる。それに応じて、償還エンティティ(402)は、モバイルハンドセット404に関連する任意のDMCについて知らされることができる。
【0078】
さらなる態様によれば、同期化モジュール412は、トランザクションに関する情報を償還エンティティ(402)から受信し、そしてDMCの償還に関するルールおよび/または制限が、トランザクションに対して適用可能であるかどうかを決定することができる。例えば、同期化モジュール412は、DMCの償還に関する任意の制限(例えば、時間)と、制限がトランザクションによって満たされるかどうかと、を決定することができる。さらに、同期化モジュール412は、DMCに適用可能な製品を識別することができる。いくつかの態様においては、同期化モジュール412は、DMCが、提案されたトランザクション(例えば、モバイルハンドセット404とDMCデバイス/トランシーバ402との間で電子的に開始されるトランザクション)によって償還されることができることをユーザに通知する、モバイルハンドセット404によって出力されるべき情報を提供することができる。特定の一例として、モバイルハンドセット404が、製品を購入することに(例えば、電子支払いを提供することによって)関与する場合、同期化モジュール412は、製品の識別情報を要求し、そしてそのような製品(単数または複数)をDMC(406)において指定されるこれらの製品と比較することができる。購入された製品が、DMC(406)において識別される製品とマッチングし、そして他の契約条件または制限が、トランザクションについてやはり満たされる(例えば、時間、ロケーション、関連した提案)場合、同期化モジュール412は、モバイルハンドセット404またはDMCデバイス/トランシーバ402において(例えば、そのようなデバイスとのワイヤレスリンクを経由して)通知を動的に出力することができる。それに応じて、同期化コンポーネント412は、DMCが、特定のトランザクションと組み合わせて償還されることができるかどうかをデバイスユーザに通知することができる。
【0079】
DMCアプリケーション406は、DMCのステータスを記憶し、そしてアップデートすることができるキャンセルモジュール414、をさらに含むことができる。例えば、キャンセルモジュール414は、DMCが、アクティブであり、償還され、キャンセルされるかどうかなどを識別することができる。さらに、キャンセルモジュール414は、DMCのステータスに関する(例えば、モバイルハンドセット404、DMCデバイス/トランシーバ402などのユーザからの)問い合わせに応答することができる。それ故に、DMCアプリケーション406は、モバイルハンドセット404においてDMCのステータスを決定し、そして提供することができ、さらに、DMCの発行後のモバイルハンドセット404とDMCデバイス/トランシーバ402との間の必要とされる通信を制限している。
【0080】
上記に加えて、DMCアプリケーション406は、DMCに関連する同時値を決定し、かつ/またはアップデートすることができる値モジュール416を含むことができる。いくつかの態様においては、DMCに関連する商業的値は、動的であり、そしてモバイルハンドセット404またはDMCアプリケーション406に関連する決定可能な状態に依存することができる。例えば、DMCが、タイミングモジュール418によって決定されて発行されるので、値は、経過時間に基づいて決定されることができる。別の例としては、値は、ここにおいて説明されるようにP−P測距によって決定される検証された距離の階層構造に基づいて決定されることができる。さらなる一例として、値は、適切なように、DMCデバイス/トランシーバ402またはスポンサーするエンティティの知られている競合者に対するモバイルハンドセット404の近さに基づいたものとすることができる。動的値は、値における任意の変化についてユーザに通知するために、モバイルハンドセット404のディスプレイにおいてアップデートされることができる。
【0081】
いくつかの態様においては、値モジュール416は、ある種の表示された値をロックするためにユーザ入力を受信することができる。例えば、値モジュール412は、決定可能な判断基準に基づいてモバイルハンドセット404においてDMCの同時値を表示することができる。さらに、値モジュール412は、値が、「ロックインされる」べきかどうかを決定する問い合わせを表示することができ、ある種の条件(例えば、タイミングモジュール418によって決定される償還の最大時間)に従って、値のさらなる変化を防止している。値モジュール412が、値をロックすることに関連する入力を受信する場合、さらなる値のアップデートは、(例えば、ある種の条件によって示されるような場合を除いて)行われないことになる。
【0082】
いくつかの態様によれば、DMCデバイス402などのDMC認可エンティティ(あるいは、例えば、償還エンティティ、DMCスポンサー、クーポンを償還することと組み合わせて小売りまたは償還のエンティティを補償するクーポン交換所など)は、値モジュール420によってロックされる値をアンロックし、かつ/または無効にすることができる。例えば、モバイルデバイスユーザによって確立される値を無効にすること、またはアンロックすることは、DMCのスポンサーによって提供されるあらかじめ決定された償還または評価のルールに合ったものとすることができる。アンロッキング/無効化ファンクションは、DMCデバイス402または認可エンティティが、トランザクションに適用されるようにDMCの値をアップデートすることを可能にすることができる。したがって、クーポンスポンサーは、クーポンの償還のすぐ後にクーポン値を再検討する権利および能力を保持し、そしてそれに応じてその値をアップデートすることができる。
【0083】
上記に説明されるように、DMCアプリケーション406は、モバイルハンドセット404に発行される1つまたは複数のDMCに関連する動的パラメータを管理することができる。動的パラメータは、モバイルハンドセット404に関連する動的状況に基づいて購入インセンティブを増大させ、または減少させるために有用とすることができる。動的状況に適用する際に、ハンドセット404と発行デバイス402との間のワイヤレス通信を継続することに対する依存性を低減させるために、DMCアプリケーション406は、上記に説明されるようにそのようなパラメータを決定し、そしてそれをDMCの態様に対して適用することができる。
【0084】
図5は、いくつかの態様による、DMCの受信、使用、および償還を容易にする一例のシステム500のブロック図を示している。システム500は、DMCデバイス/トランシーバ(DMCデバイス)504とのワイヤレスリンクを形成することができるモバイルハンドセット502を含むことができる。DMCデバイス/トランシーバは、デバイス(502、504)の間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のDMCをモバイルハンドセットに対して発行することができる。さらに、検証された距離は、ここにおいて説明されるようにP−P測距に基づいたものとすることができる。モバイルハンドセット502は、測距パケットに応答すること、シーケンスまたはファンクションを測距データに対して適用すること、および/またはモバイルハンドセット502に関連する識別情報をDMCデバイス504に対して提供すること、など距離を決定すること、および/または検証すること、に関する情報を提供することができる。
【0085】
モバイルハンドセット502は、信号(例えば、音声コール、データ転送、P−P測距要求などに関する)を受信する少なくとも1つのアンテナ506(例えば、入力インターフェースを備える送信レシーバ、またはそのようなレシーバのグループ)と、レシーバ508と、を含み、これは、受信信号上でアクションを実行する(例えば、フィルタをかけ、増幅し、ダウンコンバートなどをする(downconverts, etc.))。特に、アンテナ506は、DMCデバイス504によって送信される測距パケットに応答する要求を受信することができる。その要求はまた、ここにおいて説明されるようにデバイス(502、504)の間の最小距離を検証することと組み合わせて、測距情報に対して適用され、応答パケットの形で送信されるシーケンスまたはファンクションを指定することもできる。例えば、DMCプロセッサ516は、測距パケットに応じて情報を生成することができる。その情報は、測距パケットによって指定される命令(例えば、シーケンスまたはファンクションをデータに対して適用することに関する)、メモリ514に記憶され、またはDMCデバイス504とDMCプロセッサとによって少なくとも部分的に動的に確立される命令、あるいはそれらの組合せに基づいたものとすることができる。
【0086】
アンテナ506とレシーバ508とは、受信シンボルを復調し、そしてそれらを評価のためにプロセッサに供給することができる復調器510と結合されることもできる。プロセッサ512は、アンテナ506、またはモバイルデバイスのユーザ入力インターフェース(522)によって受信される情報を分析し、かつ/またはトランスミッタ526による送信のための情報を生成することができる。さらに、プロセッサ512は、モバイルハンドセット502の1つまたは複数のコンポーネント(506,508、510、514、516、518、520、522)を制御し、かつ/または参照することができる。さらに、プロセッサ512は、P−P測距を利用してデバイス(502、504)の間の距離を決定すること、および/または検証することに関する情報または制御を備える1つまたは複数のモジュール、アプリケーションなど(520)を実行することができる。代わりに、または追加して、そのようなモジュール(520)は、ここにおいて説明されるように、DMCを受信すること、および/または償還することに関する情報または制御を備えることができる。
【0087】
モバイルハンドセット502は、さらにプロセッサ512に動作的に結合されるメモリ514を含むこともできる。メモリ514は、受信モバイルデバイスとDMCホストデバイスとの間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいてモバイルハンドセット502に関連するDMCに対するアクセスを得ることができるインターフェースモジュール518と結合されることもできる。その距離は、例えば、DMCデバイス504からモバイルハンドセット502へと送信される第1の信号、および/または第1の信号に応じてモバイルハンドセット502からDMCデバイス504へと送信される第2の信号、から少なくとも部分的に決定されることができる。さらに、距離は、ここにおいて説明されるように、最小ターンアラウンド時間を必要とするアクションを実行することにより、少なくとも最小距離として検証されることができる。
【0088】
メモリ514は、さらに、送信され、受信されるなどされるべきデータを記憶することができる。そのようなデータは、モバイルハンドセット502とDMCデバイス504との間の距離を決定すること/検証することに関することができる。代わりに、または追加して、データは、モバイルハンドセット502のユーザインターフェース522においてDMCに関連するメディアファイルを再生することに関することができる。そのようなメディアファイルは、DMCに関連する製品および償還可能な値、ならびに適用可能な契約条件および/または制限を識別することができる。メディアファイルは、製品、DMCのスポンサー、関連した製品などに関する広告データをさらに含むこともできる。
【0089】
モバイルハンドセット502は、なおも変調器524と、例えば、基地局、アクセスポイント、別のアクセス端末、リモートエージェントなどに対して(例えば、プロセッサ512と変調器524とにより)生成された信号を送信するトランスミッタ526と、をさらに備える。プロセッサ512とは別であるように示されているが、一次アプリケーション514および/または二次アプリケーション516は、プロセッサ512の一部分、あるいはいくつかのプロセッサ(図示されず)とすることができることを理解すべきである。
【0090】
図6は、本主題の開示の態様に関する様々なファンクションモジュール604と結合されたモバイルハンドセット602の一例のシステム600を示している。ファンクションモジュール604は、例えば、動作モジュール606と、再生モジュール608と、認可モジュール610と、を含むことができる。P−P測距を利用してデバイスの間の距離を決定すること、または検証することに関する他のモジュールは、ファンクションモジュール604内に含まれることができることを理解すべきである。さらに、DMCを識別すること、利用すること、および/または償還することに関する他のモジュールはまた、ファンクションモジュール604内に含まれることもできる。
【0091】
動作モジュール606は、モバイルハンドセット602と別のワイヤレスデバイス(図示されず)との間の距離を決定すること、または検証することに参加することができる。例えば、動作モジュール606は、1組のデータに対してワイヤレスデバイスによって指定されるシーケンス(例えば、あらかじめ決定された、ランダムな、疑似ランダムななどの)を適用することができる。データのシーケンスおよび組は、最小処理時間に関連づけられることができ、この最小処理時間は、モバイルハンドセット602とワイヤレスデバイスとの間の最小距離を決定するために部分的に利用されることができる。特定の一例として、モバイルハンドセット602は、データと、そのようなデータに適用されるべきランダムシーケンス(random sequence)とを含む第1の信号をワイヤレスデバイスから受信することができる。動作モジュール606は、ランダムシーケンスをそのデータに対して適用し、そしてその結果をモバイルハンドセット602に対して提示することができる。そのような結果は、第1の信号に応じてワイヤレスデバイスに対して送信される第2の信号に含まれることができる。第2の信号は、ここにおいて説明されるようにデバイスの間の最小距離を決定し、かつ/または検証するために利用されることができる。
【0092】
再生モジュール608は、モバイルハンドセット602のユーザインターフェース(図示されず)においてDMCに関するメディアを再生することができる。そのメディアは、商業トランザクションと組み合わせて償還可能な値など、DMCについての情報を提供することができる。そのような値は、ここにおいて説明され、または当技術分野において知られているように、静的な値、あるいは1組の決定可能な状態に基づいた動的値とすることができる。メディアは、さらに、決定可能な状態の状況(state)に基づいて同時値を用いてモバイルハンドセット602をアップデートすることができる。さらに、メディアは、DMCに関連する製品またはサービス、DMCをスポンサーするエンティティ、を識別し、記述し、かつ/または販売促進し、あるいはDMCを償還することに関する情報を含むことができ、またはそれらの組合せである(or a combination thereof)。
【0093】
認可モジュール610は、外部のワイヤレスデバイス(例えば、DMC発行デバイス)から信号を受信することに応じてモバイルハンドセット602に関するセキュリティ情報を提供することができる。セキュリティ情報は、モバイルハンドセット602を一意的に識別する識別情報を含むことができる。そのような情報は、例えば、モバイルハンドセット602のSIM番号、モバイルハンドセット602のMACアドレスなどを含むことができる。セキュリティ情報はまた、ハンドセット602と外部のワイヤレスデバイスとの間の検証された距離に関するデータを含むこともできる。そのようなデータは、例えば、モバイルハンドセット602と外部のワイヤレスデバイスとの間のワイヤレスリンク上で決定され、そして検証される距離、モバイルハンドセットとそのようなワイヤレスデバイスとの間の1つまたは複数の後続の距離(subsequent distances)、あるいはそれらの組合せを備えることができる。後続の距離は、ここにおいて説明されるようにP−P測距を経由して、当技術分野において知られているようにGPSロケーション技法、または基地局ロケーション技法を通して、決定されることができる。
【0094】
図7は、商業環境において、1つまたは複数のDMCを生成し、そして配布することができる一例のシステム700のブロック図を示している。発行デバイス702は、発行デバイス702とモバイルハンドセット704との間の決定され、かつ/または検証された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを生成することができる。発行デバイス702は、例えば、商店の販売レジスタ、追加のモバイルデバイスなどを備えることができる。さらに、DMCの値は、モバイルハンドセット704と競合デバイス706との間の距離に少なくとも部分的に基づいたものとすることができる。
【0095】
発行デバイス702は、発行デバイスと他のワイヤレスデバイスと(704、706)の間の距離を決定し、そのような距離を検証し、その距離に基づいてDMCを発行し、DMCの値を提供し、またはDMCもしくはその値をトランザクションに対して適用し、あるいはそれらの組合せを行うことができるワイヤレスDMC装置708を含むことができる。ワイヤレスDMC装置708は、他のワイヤレスデバイス(704、706)に対する信号を生成し、送信し、そして受信することができるP−Pモジュール710を含むことができる。P−Pモジュールは、発行デバイス702とそのような他のワイヤレスデバイスとの間の距離をここにおいて説明されるように(例えば、信号測距、ラウンドトリップ測距などを利用して)決定することができる。
【0096】
ワイヤレスDMC装置は、発行デバイス702と別のワイヤレスデバイス(704、706)との間の距離を検証することができる認可モジュール712を含むこともできる。その距離は、例えば、モバイルハンドセット704に、最小ターンアラウンド時間を必要とする適切なアクションを実行するように要求することにより検証されることができる。ひとたび距離が検証された後に、認可モジュール714は、モバイルハンドセット704を認証することができ、そしてDMC発行モジュール714は、そのような認証に少なくとも部分的に基づいてモバイルハンドセット704に対してDMCを発行することができる。
【0097】
値モジュール716は、DMC発行モジュール714によって生成されるDMCについての静的または動的な値を提供することができる。そのような値は、発行デバイス702、または別の指定されたデバイスにおいて商業トランザクションと組み合わせて償還されることができる(例えば、DMCによって提供されるように)。例えば、アプリケーションモジュール718は、DMC、および/またはDMCに関連する値(例えば、トランザクションを開始し、または完了するとすぐに決定される)をトランザクションに対して適用することができる。結果として、価格が、ディスカウントされることができ、第2の品目が、低下されたコストで提供されることができ、リースまたはレンタルの料金が、低下されることができ、トランザクションコストが軽減されることなどができる。
【0098】
静的または動的な値は、発行デバイス702とモバイルハンドセット704との間の決定された距離、そのようなデバイス702、704の間でその後に決定された距離(例えば、P−Pモジュール710、GPSシステム、または基地局によって決定される)、DMCの発行後の経過時間などに部分的に基づいたものとすることができる。さらに、値モジュール716は、決定され/検証された距離と競合デバイス706のロケーションとの比較に少なくとも部分的に基づいて値を決定することができる。そのような競合デバイスは、例えば、発行デバイス702に関連したエンティティと競合し、かつ/またはそのエンティティと類似した製品またはサービスを提供する小売店に関連づけられることができる。特定の一例として、値モジュール716は、追加の購入インセンティブを提供するためにDMCの償還可能な値を増大させることができる。そのような追加の購入インセンティブは、可能性のある消費者が、競合するデバイス/エンティティ706とトランザクションすること(transacting)を思いとどまらせることとすることもできる。
【0099】
図8は、1つまたは複数の態様による、1つまたは複数のモバイルデバイス804に関する追加のロケーション情報を提供することができる一例のシステム800を示している。追加のロケーション情報は、ここにおいて説明されるように、P−P測距を通して決定されるデバイスからデバイス(804)への距離のさらなる検証を提供することができる。代わりに、または追加して、システム800は、モバイルデバイス804とワイヤレスDMC発行デバイス(図示されず)との間の後続のデバイスからデバイス(804)への距離の決定を提供することができる。後続の距離の決定は、DMC発行デバイスに関するモバイルデバイス804の移動方向を識別するために、そしてそのような移動方向に少なくとも部分的に基づいてDMCの値を調整するために(例えば、デバイスが、DMC発行デバイスから離れて移動している場合、DMCの値は、増大された購入インセンティブを提供するために増大させられることができる)、利用されることができる。
【0100】
システム800は、複数の受信アンテナ806を通して1つまたは複数のモバイルデバイス804からの信号(単数または複数)を受信するレシーバ810と、送信アンテナ808を通して1つまたは複数のモバイルデバイス804に対して送信するトランスミッタ822と、を有する基地局802(例えば、アクセスポイントなど)を備える。レシーバ810は、受信アンテナ806からの情報を受信することができ、そして1つまたは複数のモバイルデバイスから、要求されたログデータを受信する信号受信部(signal recipient)(図示されず)をさらに備えることができる。さらに、レシーバ810は、受信情報を復調する復調器812に動作的に関連づけられる。プロセッサ814は、復調器812によって提供される復調シンボルを分析することができ、そして最初にシンボル変調のために変調器820に、次いでトランスミッタ822に送信されるようにデータを供給することができる。プロセッサ814は、さらに、基地局802とのワイヤレスリンクを保持する1つまたは複数のデバイスのロケーションを決定することができる測距アプリケーション818を記憶することができるメモリ816に結合する。
【0101】
例えば、測距アプリケーション818は、ワイヤレスデバイス804の位置を決定すること、ワイヤレスデバイス804の位置を検証すること、ワイヤレスデバイス804と基地局802との間の、または複数のワイヤレスデバイス804の間の距離を決定すること、あるいはそれらの組合せに関連した診断ファンクション(diagnostic function)を実行するように構成されていることができる。診断アプリケーション818は、信号に対する応答を要求する1つまたは複数のモバイルデバイス804に対して信号を送信することができる。応答は、信号がモバイルデバイス(単数または複数)804において受信される時刻、信号に応答することに関連するターンアラウンド時間などを含むことができる。さらに、測距アプリケーション818は、当技術分野において知られているように、信号に基づいたモバイルデバイス(単数または複数)804に対する距離と、そのような距離と基地局802の知られているロケーションとに基づいたモバイルデバイス(単数または複数)804の相対的位置と、を決定することができる。モバイルデバイス(単数または複数)804の位置は、2つのそのようなデバイス(804)の間で決定されるP−P距離を検証するために、あるいはそのP−P距離の後続のアップデートされた距離を提供するために、利用されることができる。後続の距離は、P−P距離に少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイス(単数または複数)804に対して発行されるDMCの償還可能な値を確立し、またはアップデートするために利用されることができる。例えば、そのようなモバイルデバイス(単数または複数)804の移動の方向(例えば、DMC発行デバイスに対する)は、償還可能な値を決定することに関することができる。
【0102】
上記に述べられたシステムは、いくつかのコンポーネント、モジュール、および/または電子インターフェースファンクションの間の相互作用(interaction)に関して説明されてきている。そのようなシステムとコンポーネント/モジュール/ファンクションとは、その中で指定されるこれらのコンポーネントもしくはサブコンポーネント、いくつかの指定されたコンポーネントもしくはサブコンポーネント、および/または追加のコンポーネントを含むことができることを理解すべきである。例えば、システムは、DMCデバイス102と、モバイルハンドセット104と、P−Pモジュール306と、タイミングモジュール318と、値モジュール320と、ワイヤレスインターフェース304とを、あるいはこれらおよび他のコンポーネントの異なる組合せを含むことができる。サブコンポーネントは、親コンポーネント内に含まれるのではなくて、他のコンポーネントに通信的に結合されるコンポーネントとしてもインプリメントされることもできる。さらに、1つまたは複数のコンポーネントは、集約機能(aggregate functionality)を提供する単一コンポーネントへと組み合わせられることができることに注意すべきである。例えば、同期化モジュール322は、単一のコンポーネントを経由してDMCのステータスを決定することと、アップデートすることとを容易にするキャンセルモジュール324を含むことができ、あるいは逆もまた同様である。コンポーネントはまた、ここにおいて特に説明されてはいないが、当業者によって知られている1つまたは複数の他のコンポーネントと、相互作用することもできる。
【0103】
さらに、開示されたシステムの様々な部分は、人工知能の、または知識ベースもしくはルールベースのコンポーネント、サブコンポーネント、プロセス、手段、方法、あるいはメカニズム(例えば、サポートベクトル機械、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク(Bayesian belief networks)、ファジー論理、データ融合エンジン、分類子(classifiers)..)を含み、あるいはそれらから構成されることができる。そのようなコンポーネントは、とりわけ、そしてここにおいてすでに説明されたことに加えて、効率的およびインテリジェントであると同様に、より適応的なシステムの一部分を作るために、それによって実行されるある種のメカニズムまたはプロセスを自動化することができる。
【0104】
ここにおいて説明される態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せの形でインプリメントされることができることを理解すべきである。ハードウェアインプリメンテーションでは、処理ユニットは、ここにおいて説明される機能を実行するように設計された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits)(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors)(DSP)、デジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices)(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic devices)(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays)(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの内部にインプリメントされることができる。
【0105】
それらの態様が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコード、あるいはコードセグメントの形でインプリメントされるときに、それらは、ストレージコンポーネントなどの機械可読媒体に記憶されることができる。コードセグメントは、プロシージャ、ファンクション、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組合せ、を表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引き数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すこと、および/または受け取ることにより、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されることができる。情報、引き数、パラメータ、データなどは、メモリ共有化、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含めて適切な任意の手段を使用して、渡され、転送され、あるいは送信されることができる。
【0106】
ソフトウェアインプリメンテーションでは、ここにおいて説明される技法は、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を用いてインプリメントされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、そしてプロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ内部に、あるいはプロセッサの外部にインプリメントされることができ、外部の場合においては、メモリユニットは、当技術分野において知られているように様々な手段を経由してプロセッサに通信するように結合されることができる。
【0107】
図9〜12を参照すると、少なくとも2つのデバイスの間の検証された距離に基づいてP−Pワイヤレス環境の中でDMCを提供することに関連した方法が、提供される。説明の簡単の目的のために、本方法は、一連の動作として示され、そして説明されるが、本方法は、動作の順序によって限定されないことを理解し、そして認識すべきである。例えば、1つまたは複数の態様に従って、いくつかの動作は、ここにおいて示され、そして説明される順序とは異なる順序で、かつ/または他の動作と同時に起きることができる。さらに、当業者は、方法が、代わりに状態図などの形で一連の相互に関連した状態またはイベントとして表されることができることを理解し、そして認識するであろう。さらに、必ずしもすべての例示の動作が、1つまたは複数の態様に従って一方法をインプリメントするために必要とされるとは限らない。
【0108】
図9は、P−Pワイヤレス環境の中でDMCを生成し、そして配布するための一例の方法900を示している。902において、方法900は、モバイルデバイスとのワイヤレスリンクを形成することができる。モバイルデバイスは、ワイヤレスデータ転送に参加することができる適切な任意の電子通信デバイスとすることができる。そのようなモバイルデバイスは、セル電話、モバイル電話、マルチモード電話、PDA、ラップトップ、あるいはそれらの、または同様なデバイスの組合せを含むことができる。
【0109】
904において、方法900は、第1のワイヤレスデバイスからモバイルデバイスへのピアツーピア距離(P−P距離)を決定することができる。距離は、信号測距、ラウンドトリップ測距、あるいはこれらまたは同様なP−P技法の組合せに基づいて決定されることができる。906において、方法900は、参照番号904において決定される距離を検証することができる。検証は、最小量の時間を必要とするモバイルデバイスによって実行されるアクションに基づいたものとすることができる。アクションは、ある種の期間内に信号に応答すること、あらかじめ決定されたシーケンスまたはファンクションによりデータを変換することなど、を含むことができる。アクションは、最小ターンアラウンド時間または処理時間に関連づけられることができ、そしてそのような最小時間は、モバイルデバイスと第1のワイヤレスデバイスとの間の最小距離を決定するために利用されることができる。908において、方法900は、最小距離に少なくとも部分的に基づいてDMCをモバイルデバイスに関連づけることができる。それに応じて、検証された距離は、モバイルデバイスが、認可されないデバイスによってなりすましをされる可能性を低減させるために、DMCを生成することと、DMCをモバイルデバイスに関連づけることとに対する条件として利用されることができる。
【0110】
図10は、1つまたは複数の態様による、ワイヤレスP−P環境の中でDMCを提供することに関する一例の方法1000を提供している。1002において、ワイヤレスリンクが、モバイルデバイスと共に形成されることができる。1004において、モバイルデバイスとDMC発行デバイスとの間の距離が、知られており、そして検証されるかどうかについての決定が行われることができる。距離が知られておらず、そして検証されない場合、方法1000は、1006へと進むことができ、距離が知られており、そして検証される場合には、方法1000は、1014へと進むことができる。
【0111】
1006において、P−Pモジュールが、開始されることができる。P−Pモジュールは、1008においてDMC発行デバイスからモバイルデバイスへと第1の信号を送信することができる。1010において、応答信号は、第1の信号に応じてモバイルデバイスから受信されることができる。1012において、デバイスの間の距離は、第1の信号と応答信号とに少なくとも部分的に基づいて決定されることができる。距離が、あらかじめ決定されたアクションを実行すること(例えば、ある種の時間内に応答を受信すること、ある種の時間内にあらかじめ決定されたシーケンスおよび/またはファンクションに基づいてデータ変換を実行することなど)に関連する最小距離に合う場合、距離は検証されることができる。次いで、方法1000は、参照番号1004へと戻ることができる。
【0112】
参照番号1014において、ここにおいて説明されるように、そのようなデバイスへの距離が、知られており、そして検証される場合に、方法1000は、モバイルデバイスを認証することができる。1016において、DMC指示(DMC instruction)が、参照されることができる。DMC指示は、DMCが、検証された距離に基づいて生成されることができるかどうかを指定することができる。DMC指示はまた、DMCに関連する商業的値、DMCを償還するトランザクション、および/またはトランザクションに関連する製品またはサービスを指定することもできる。1018において、DMCは、検証された距離とDMC指示とに基づいて生成されることができる。
【0113】
1020において、広告またはメディアが、DMCに(例えば、DMC指示によって)関連づけられるべきかどうかについての決定が行われることができる。広告/メディアは、DMC、DMCを償還するための指示、DMCに関連する製品、DMCを発行することまたは配布することに関連するスポンサーまたは小売店などに関するものとすることができる。広告/メディアが、DMCに関連づけられるべきである場合、方法1000は、1022へと進むことができ、ここで広告/メディアは、DMCと組み合わされる。1024において、方法1000は、オプショナルにDMCと共に広告/メディアをディスプレイファイルとして含むことができる。そのようにして、広告/メディアは、例えば、モバイルデバイスのユーザインターフェース上で再生されることができる。
【0114】
1026において、DMC、またはそのようなDMCの表示は、モバイルデバイスに対して送信されることができる。参照番号(単数または複数)1022および/または1024においてDMCと共に含められる広告/メディアは、さらに、DMC、またはその表示と共に送信されることができる。DMCの表示は、DMCを識別するメッセージ(例えば、テキストメッセージ、ショートメッセージ、音声コールなど)、およびDMCを償還することに関する詳細、またはそのような情報が別の方法で(例えば、そのような情報を含むインターネットサイトに対するHTMLリンクにアクセスすることにより)得られることができる方法、を備えることができる。
【0115】
1028において、初期の商業的値が、DMCについて生成されることができる。そのような初期の商業的値は、参照番号1026において、あるいはそのような送信の後に、DMCと共に送信されることができる。初期値は、少なくともDMC指示に従うものとすることができる。さらに、初期値は、上記で決定される検証された距離に部分的に基づいたものとすることができる。いくつかの態様においては、初期値は、DMC償還履歴、および/または特定の製品、特定の店、特定の製造業者に関する購入履歴など、モバイルデバイスに関連する購入履歴に基づいたものとすることができる。
【0116】
1030において、時間ファクタが、DMCに関連づけられることができる。時間ファクタは、モバイルデバイスに対する少なくともDMCの送信の時刻、またはその表示を記録することができる。時間ファクタは、償還時間を計算するために、あるいは参照番号1028において特定される、DMCに関連する初期値を変更するために、利用されることができる。1032において、DMCの値は、モバイルデバイスの経過時間または同時距離に基づいてアップデートされることができる。例えば、その値は、DMCの発行に続く1つまたは複数のあらかじめ決定された経過時間しきい値に基づいて増大させられ、あるいは減少させられることができる。代わりに、または追加して、値は、例えば、DMC発行デバイスに関するモバイルデバイスの移動の方向を識別して、後続の距離決定に基づいて増大させられ、または減少させられることができる。さらに他の態様によれば、ここにおいて説明され、あるいは当技術分野において知られているこれらまたは同様なファクタの組合せが、DMCに関連する値をアップデートするために利用されることができる。
【0117】
1034において、DMCが、償還のために提示されるかどうかについての決定が行われることができる。DMCが、償還のために提示される場合、方法1000は、参照番号1036へと進むことができる。DMCが、償還のために提示されない場合には、方法1000は、1044へと進むことができ、ここでモバイルデバイスの時間および/または距離(例えば、発行時刻または検証された距離の決定に関する)は、さらに監視されることができる。時間および/または距離が変化するときに、方法1000は、アップデートされた値が、DMCに対して提供されるべきかどうかを決定するために、参照番号1032へと戻ることができる。
【0118】
参照番号1036において、方法1000は、DMCに関するトランザクション、ルール、および/または制限と組み合わせてDMCの中で指定される値および/または同時値(例えば、アップデートされた値の場合における)を提供することができる。1038において、DMCは、(例えば、認可されない重複した償還を防止するために)キャンセルされることができる。1040において、方法1000は、DMCの中で指定される償還される値の少なくとも一部分の補償のために購入データをDMCをスポンサーするエンティティに対してサブミットすることができる。1042において、方法1000は、終了することができる。説明されているように、方法1000は、モバイルデバイスとDMC発行デバイスとの間の同時距離を決定する高速な、効率的な、そして信頼できるP−P通信を利用して1つまたは複数のモバイルデバイスに対してDMCを提供することと組み合わせてインプリメントされることができる特定の一連の動作を提供する。
【0119】
図11は、検証されたP−P測距に基づいてモバイル環境におけるDMCの使用および償還を容易にするための一例の方法1100のフローチャートを提供している。1102において、信号は、ワイヤレスリンク上で受信されることができる。信号は、信号に対する応答、および/またはそのような信号が送信された時刻を提供することに関する指示を含むことができる。1104において、信号に対する応答が、送信されることができる。そのような応答は、指示に従ったものとすることができ、そしてそのような指示によって識別される情報(例えば、信号の受信時刻、識別されたシーケンスまたはファンクションに応じて変換されるデータ、信号を送信すること、および/またはデータを変換することに関連するターンアラウンド時間など)を含んでいる。さらに、応答は、2つのワイヤレス通信デバイスの間の少なくとも最小距離を決定するために適したものとすることができる。1106において、DMCに対するアクセス(access)が、得られることができる。そのアクセスは、DMCとそのDMCを償還することができるエンティティとの少なくとも1つの固有の識別子を含むことができる。例えば、DMCは、固有のDMC番号と、DMCを償還することができる小売店の名前および/またはロケーションと、を指定することができる。いくつかの態様においては、アクセスは、DMCに関する製品および/またはトランザクション、そのようなトランザクション/製品と組み合わせて提供される商業的値、および/または製品、スポンサーするエンティティおよび/または小売りエンティティなどに関連した広告情報、の記述を含むことができる。例えば、アクセスは、ここにおいて説明されるように、DMCを説明する情報、DMCに対して適用可能な契約条件と条件と制限、償還情報、DMCの同時値、動的値を計算する方法(単数または複数)など、を提供することができるDMCアプリケーションを含むことができる。DMCに対するアクセスは、ワイヤレス通信デバイスの間の検証された距離に少なくとも部分的に基づいている。検証された距離は、認可されないなりすましデバイスについてのDMCに対するアクセスを提供する可能性を低減させる助けをすることができる。それに応じて、方法1100は、P−Pワイヤレス環境におけるDMCの配布についての追加のセキュリティを提供することができる。
【0120】
図12は、ワイヤレスP−P環境の中でDMCの配布を容易にするための一例の方法1200のフローチャートを示している。1202において、信号が、ワイヤレスリンク上で受信されることができる。1204において、距離データが、ワイヤレスリンクから抽出されることができる。距離データは、ワイヤレスリンクに基づいて2つのデバイスの間の距離を決定することに関する情報を備えることができる。例えば、距離データは、そのような信号の送信の時刻を含むことができる。適切な媒体の中の信号の伝搬速度と一緒に、送信の時刻と受信の時刻とに基づいて、送信デバイスと受信デバイスとの間の距離は、決定されることができる。
【0121】
1206において、距離データは、信号によって指定されるように変換されることができる。例えば、信号は、データを変換するためのシーケンス(例えば、あらかじめ決定された、ランダムな、疑似ランダムな)を提供することができる。他の態様においては、信号は、データを変換することができるファンクションを提供することができる。距離データを変換するとすぐに、参照番号1208において、セキュリティデータが、変換されたデータの結果から生成されることができる。1210において、応答情報が、生成されることができる。応答情報は、2つのデバイスの間の距離を決定し、かつ/または検証するために、送信デバイスによって必要とされるデータを含むことができる。例えば、応答情報は、応答信号を送信すること、および/または距離データを変換することに関連するターンアラウンド時間を含むことができる。
【0122】
1212において、信号に対する応答が、送信される。その応答は、距離データ、変換された距離データ、および/または応答情報を含むことができる。1214において、DMCに対するアクセスが、受信され、または得られる。例えば、償還すること、および/またはさらなる情報を決定することに関する追加の情報と一緒に、DMCの部分的な記述を与える、DMCに関連する識別子が、得られることができる。他の態様においては、契約条件、条件、制限、値、値の状態、および/またはここにおいて説明されるような同様なものを含むDMCの完全な記述が、受信されることができる。それに応じて、アクセスに少なくとも部分的に基づいて、DMCは、償還されることができる。
【0123】
1216において、DMCに関するメディアは、オプショナルに得られることができる。メディアは、DMCを償還することに関するトランザクション、製品、値、償還エンティティ、償還ロケーションなどを含めて、DMCについての情報を提供することができる。さらに、メディアは、製品、スポンサーするエンティティ、小売店などを説明する広告情報を提供することができる。参照番号1218において、支払いは、DMCを償還するために、商業トランザクションに従事することと組み合わせて容易にされる。支払いは、DMCによって識別される製品についての電子形式の法定通貨(例えば、クレジット/デビット情報、電信送金情報(wire transfer information)など)を含むことができる。さらに、DMCによって提供される値は、支払いに対して適用されることができる。例えば、指定されたディスカウントは、トランザクションを完了するために、そのような支払いから差し引かれることができる。説明されているように、方法1200は、ワイヤレスP−P環境におけるDMCの配布および償還に関するセキュリティを増大させる効率的なメカニズムを提供することができる。
【0124】
図13は、そのようなデバイスに対する検証された距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを1つまたは複数のモバイルデバイスに対して提供することに関連した一例のシステム1300を示している。いくつかの態様においては、システム1300は、ワイヤレスリンクを形成するためのモジュール1302を含むことができる。そのようなモジュール1302は、例えば、DMC発行デバイスとモバイルデバイスとの間のワイヤレスリンクを形成するために利用されることができる。しかしながら、ワイヤレスリンクを形成するためのモジュール1302は、破線によって示されるように、システム1300にとってオプショナルであることを理解すべきである。他の態様によれば、システム1300は、(例えば、ポータブルストレージからデータをダウンロードする)有線通信または同様なメカニズムを経由して他のデバイスと通信するように結合することができる。システム1300は、(例えば、オプショナルなモジュール1302によって確立されたワイヤレスリンクにオプショナルに基づいて)第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を決定するためのモジュール1304をさらに含むことができる。例えば、モジュール1304は、DMC発行デバイスからモバイルデバイスへと第1の信号を送信することができる。モバイルデバイスからの、第1の信号に応じた第2の信号は、モジュール1304において受信されることができ、そしてラウンドトリップ伝搬時間が、第1の信号を送信することと、第2の信号を受信することと、に対して適用されることができる。そのような時間は、そのようなデバイスの間の距離を計算するために利用されることができる。さらに、距離を検証するためのモジュール1306が、システム300に含められることができる。モジュール1306は、モバイルデバイスにおいて特定のアクションを実行することに関連する最小距離および最小時間とその距離を比較することができる。そのようなアクションは、第1の信号に応じて第2の信号を送信することと、第1の信号の中で提供され、または識別されるデータを変換することなどと、を含むことができる。上記に加えて、システム1300は、DMCをモバイルデバイスに関連づけるためのモジュール1308を含むことができる。そのようなモジュールは、DMCまたはその表示をモバイルデバイスに対して送信し、モバイルデバイスのIDをDMCのIDと共に記憶し、DMCのステータス(例えば、アクティブな、償還された、キャンセルされた)をアップデートし、かつ/または識別された商業トランザクションと組み合わせてDMCを償還することができる。
【0125】
図14は、P−P測距環境においてDMCの配布を容易にすることに関連した一例のシステム1400を示している。システム1400は、第1の信号を受信するためのモジュール1402を含むことができる。モジュール1402は、例えば、ワイヤレスデバイスとのP−Pワイヤレスリンクを経由してそのような信号を受信することができる。信号は、2つのワイヤレスデバイスの間の(例えば、送信時間を含めて)距離を決定すること、および/または検証すること、に関する情報を含むことができる。システム1400は、第1の信号に応答するためのモジュール1404を含むこともできる。そのようなモジュール1404は、第1の信号に応じて第2の信号を送信することができる。第2の信号は、距離を決定すること、および/または検証すること、に関するさらなる情報を含むことができる。例えば、第2の信号は、第1の信号が受信される時間と、第2の信号が送信される時間と、を含むことができる。代わりに、または追加して、第2の信号は、変換を実行するための処理時間と一緒に、シーケンスに応じて変換されるデータ、および/または第1の信号によって指定されるファンクション、を含むことができる。上記に加えて、システム1400は、DMCに対するアクセスを得るためのモジュール1406を含むことができる。そのようなモジュール1406は、DMCの識別情報、DMCに関連するトランザクション、製品、および/または値など、DMCに関する情報、DMCを償還することに関する情報、またはDMCを償還することに対する契約条件および制限、あるいはそれらの、または同様なものの組合せ、を受信することができる。モジュール1406は、さらに、DMCによって指定されるトランザクション(例えば、製品の購入)を完了することと組み合わせて、DMCを償還することができる。DMCを償還するとすぐに、DMCの中で指定される値が、モジュール1406に対して提供され、トランザクションに対して適用されることなどができる。
【0126】
上記で説明されているものは、1つまたは複数の態様の例を含んでいる。上記に述べられた態様を説明する目的のためにコンポーネントまたは方法のあらゆる考えられる組合せを説明することは、もちろん可能ではないが、当業者は、様々な態様の多数のさらなる組合せと置換とが可能であることを認識することができる。したがって、説明されている態様は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、用語「含む(includes)」が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限りでは、そのような用語は、「備えている(comprising)」が、請求項におけるトランジショナルワード(transitional word)として使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様にして包含的であるように意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信の方法であって、
第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定することと、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定することと、
前記少なくとも1つの距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいて動的モバイルクーポン(DMC)を前記モバイルデバイスに関連づけることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記距離を決定することは、信号を前記モバイルデバイスに対して送信すること、をさらに備え、前記送信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記距離を決定することは、前記モバイルデバイスから信号を受信すること、をさらに備え、前記受信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記距離を検証するために前記受信された信号と共に得られるデータを変換するために第1のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを使用すること、あるいは
前記受信された信号と共に含まれる前記データを変換するために第2のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを前記モバイルデバイスに対して提供すること、
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記距離しきい値決定に基づいて前記DMCの償還可能な値を生成すること、または修正すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DMCを前記モバイルデバイスに対して送信すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DMCの表示を前記モバイルデバイスに対して送信すること、をさらに備え、前記表示は、
前記DMCを識別する、
前記DMCに関する償還情報を識別する、または
前記DMCを得るための指示を提供する
のうちの少なくとも1つを行う、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記DMCを償還することと、前記DMCによって識別され、または説明される製品またはサービスの購入と組み合わせて値を提供することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記DMCが償還される場合、キャンセルフラグを前記DMCに関連づけること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記DMCが償還される場合、前記DMCに関連するデータと、製品またはサービスに関するデータとを前記DMCに関連する認可するエンティティに対してサブミットすること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
時間依存ファクタを前記DMCに関連づけること、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、前記時間依存ファクタに基づいて変化を受ける、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記時間依存ファクタの一部分として、前記DMCを前記モバイルデバイスに関連づけた後の経過時間、または時刻を使用すること、をさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記距離しきい値決定に基づいて値の範囲を前記DMCに関連づけること、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、少なくとも1つの決定可能なファクタに基づいて前記の値の範囲内の変化を受ける、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記決定可能なファクタの一部分として、
前記モバイルデバイスに関連するいくつかの事前に償還されたクーポン、
前記第1のデバイスと前記モバイルデバイスとの間の前記距離における変化、または
前記距離と、競合者の知られている距離との比較、
のうちの少なくとも1つを使用すること、をさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記DMCが、償還され、そして前記償還可能な値の受け入れが、前記モバイルデバイスから受信される場合、前記DMCの前記償還可能な値をロックすること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
DMCスポンサーの要求に基づいて、前記DMCが償還される場合に、前記償還可能な値をアンロックすること、または再調整することを容易にすること、をさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項17】
配布すべきDMCの数に関する指示を受信すること、
前記数のDMCを配布するための時間に関する指示を受信すること、または
配布されたDMCをキャンセルすることに関連する償還期限に関する指示を受信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項18】
スポンサー、製品もしくはサービス、またはサードパーティに関連するメディアと組み合わせて前記DMCを前記モバイルデバイスに対して送信すること、あるいは
前記モバイルデバイス上で表示されるように構成されたフォーマットの形の、前記DMCの償還に関する情報を備えるディスプレイファイルを前記DMCの中に含むこと、
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記距離を検証することに少なくとも部分的に基づいて前記モバイルデバイスを認証すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの距離しきい値は、実質的に10メートル以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
ワイヤレス通信の装置であって、
モバイルデバイスと前記装置との間の距離を決定する測距モジュールと、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定する認可モジュールと、
前記少なくとも1つのしきい値距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるDMC発行モジュールと、
を備える装置。
【請求項22】
前記装置は、信号を前記モバイルデバイスに対して送信するトランスミッタ、をさらに備え、前記送信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記装置は、前記モバイルデバイスから信号を受信するレシーバ、をさらに備え、前記受信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記距離を検証するために前記受信された信号と共に得られるデータを変換するために第1のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを使用する、あるいは
前記受信された信号と共に含まれる前記データを変換するために第2のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを前記モバイルデバイスに対して提供する、
のうちの少なくとも一方を行う分析モジュール、をさらに備える請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記距離しきい値決定に基づいて前記DMCの償還可能な値を生成し、または修正する値調整器、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記DMC発行モジュールは、前記モバイルデバイスに対する前記DMCの送信を開始する、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記DMC発行モジュールは、前記モバイルデバイスに対する前記DMCの表示の送信を開始し、そして前記表示は、
前記DMCを識別する、
前記DMCに関する償還情報を識別する、または
前記DMCを得るための指示を提供する
のうちの少なくとも1つを行う、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記DMC発行モジュールは、前記DMCを償還し、そして前記DMCによって識別され、または説明される製品またはサービスの購入と組み合わせて値を提供する、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記DMCが償還される場合、キャンセルフラグを少なくとも前記DMCに関連づけるキャンセルモジュール、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記DMCが償還される場合、前記DMCに関連するデータと、製品またはサービスに関するデータとを前記DMCに関連する認可するエンティティに対してサブミットする同期化モジュール、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項31】
時間依存ファクタを前記DMCに関連づけるタイミングモジュール、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、前記時間依存ファクタに基づいて変化を受ける、請求項21に記載の装置。
【請求項32】
前記タイミングモジュールは、前記時間依存ファクタの一部分として、前記DMCを前記モバイルデバイスに関連づけた後の経過時間、または時刻を使用する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記距離しきい値決定に基づいて値の範囲を前記DMCに関連づける値調整器、をさらに備え、前記DMCの償還可能な値は、少なくとも1つの決定可能なファクタに基づいて前記の値の範囲内の変化を受ける、請求項21に記載の装置。
【請求項34】
前記値調整器は、前記決定可能なファクタの一部分として、
前記モバイルデバイスに関連するいくつかの事前に償還されたクーポン、
前記第1のデバイスと前記モバイルデバイスとの間の前記距離における変化、または
前記距離と、競合者の知られている距離との比較、
のうちの少なくとも1つを使用する、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記DMCが、償還され、そして前記償還可能な値の受け入れが、前記モバイルデバイスから受信される場合、前記値調整器は、前記DMCの前記償還可能な値をロックインする、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記値調整器は、前記DMCが償還される場合に、DMCスポンサーの要求に基づいて、前記ロックされた償還可能な値をアンロックすること、または再調整することを容易にする、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
配布すべきDMCの数に関する指示、
前記数のDMCを配布するための時間に関する指示、または
配布されたDMCをキャンセルすることに関連する償還期限に関する指示、
のうちの少なくとも1つを含むスポンサーデータベース、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項38】
スポンサー、製品もしくはサービス、またはサードパーティに関連する広告またはメディアをDMCと共に含み、そして前記モバイルデバイスに対する前記DMCと広告またはメディアとの送信を容易にする、あるいは
前記DMCの償還に関する情報を備える、前記DMCの中のディスプレイファイルを含む、
のうちの少なくとも一方を行う統合モジュール、をさらに備え、前記ディスプレイファイルは、前記モバイルデバイス上で表示されるように構成されたフォーマットの形である、請求項21に記載の装置。
【請求項39】
前記検証された距離に部分的に基づいて前記ホストデバイスを用いて前記モバイルデバイスを認証するセキュリティモジュール、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのしきい値距離は、実質的に10メートル以下である、請求項21に記載の装置。
【請求項41】
DMCホストデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するように構成された測距モジュールと、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するように構成された認可モジュールと、
前記少なくとも1つのしきい値距離決定に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるように構成されたDMC発行モジュールと、
前記DMCをトランザクションに関連づけるように構成された同期化モジュールと、
を備えるDMCホストデバイス。
【請求項42】
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するための手段と、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するための手段と、
前記距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるための手段と、
を備える装置。
【請求項43】
少なくとも1つの第1の信号を前記モバイルデバイスに対して送信するための手段と、なお前記第1の信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する;あるいは
少なくとも1つの第2の信号を前記モバイルデバイスから受信するための手段と、なお前記第2の信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する;
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記距離しきい値決定に基づいて前記DMCの償還可能な値を生成すること、または修正すること、をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記距離しきい値決定に基づいて値の範囲を前記DMCに関連づけるための手段、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、少なくとも1つの決定可能なファクタに基づいて前記の値の範囲内の変化を受ける、請求項42に記載の装置。
【請求項46】
スポンサー、製品もしくはサービス、またはサードパーティに関連するメディアと組み合わせて前記DMCを前記モバイルデバイスに対して送信するための手段、あるいは
前記モバイルデバイス上で表示されるように構成されたフォーマットにおける、前記DMCの償還に関する情報を備えるディスプレイファイルを前記DMCの中に含めるための手段、
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項47】
前記距離を検証することに少なくとも部分的に基づいて前記モバイルデバイスを認証するための手段、をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項48】
ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトであって、
コンピュータに、第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するようにさせるための少なくとも1つの命令と、
コンピュータに、前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するようにさせるための少なくとも1つの命令と、
コンピュータに、前記距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるようにさせるための少なくとも1つの命令と、
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項49】
ワイヤレス通信の方法であって、
DMCに関する第1の信号を受信することと;
第1のデバイスから第2のデバイスへと第2の信号を送信することと、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
前記の第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得ることと、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備える方法。
【請求項50】
前記第1の信号によって指定される、
前記第1のデバイスにおいてあらかじめ定義される、または
前記第1の信号と前記第2の信号とによって少なくとも部分的に動的に確立される、
のうちの少なくとも1つである指示に基づいて前記第1の信号に応じて前記情報を生成すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータに対してファンクションを適用すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータを修正するためにランダムシーケンスを適用すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記DMC、前記DMCの値、製品またはサービス、前記DMCをスポンサーするエンティティ、あるいは前記DMCを償還するための指示に関する情報を提供するメディアを得ること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項54】
前記DMCに関する詳細を提示するために前記第1のデバイスにおいて前記メディアを再生すること、をさらに備える請求項53に記載の方法。
【請求項55】
可能性のある値の量の範囲の間で前記DMCの前記値を定量化する入力を得ること、をさらに備える請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記DMCを償還するために、前記第2のデバイス、または前記第2のデバイスと関連のあるデバイスに対して前記DMCを提示すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項57】
前記DMCによって識別される製品またはサービスについて、前記第2のデバイス、または前記関連のあるデバイスに対して支払いを提示すること、をさらに備え、前記支払いは、前記DMCの前記値によって少なくとも部分的に調整される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第1の信号を受信することに応じて前記第1のデバイスに関するセキュリティ情報を提供すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項59】
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記距離、公開キー、秘密キー、デジタル署名、パスワード、または前記セキュリティ情報としての乱数のうちの少なくとも1つを使用すること、をさらに備える請求項58に記載の方法。
【請求項60】
ワイヤレス通信のための装置であって、
DMCに関する第1の信号を受信するように構成されたレシーバと;
第2の信号を別のデバイスに対して送信するように構成されたトランスミッタと、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
前記装置と前記別のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るように構成されたインターフェースモジュールと、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備える装置。
【請求項61】
前記第1の信号によって指定される、
前記装置において記憶される、または
前記第1の信号と前記第2の信号とによって少なくとも部分的に動的に確立される、
のうちの少なくとも1つである指示に基づいて前記第1の信号に応じて前記情報を生成するDMCプロセッサ、をさらに備える請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータに対してファンクションを適用する動作モジュール、をさらに備える請求項60に記載の装置。
【請求項63】
前記動作モジュールは、さらに、前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータを修正するためにランダムシーケンスを適用する、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記レシーバは、さらに、前記DMC、前記DMCの値、製品またはサービス、前記DMCをスポンサーするエンティティ、あるいは前記DMCを償還するための指示に関する情報を提供するメディアを得る、請求項60に記載の装置。
【請求項65】
前記DMCに関する詳細を提示するために前記装置において前記メディアを再生する再生モジュール、をさらに備える請求項64に記載の装置。
【請求項66】
可能性のある値の量の範囲の間で前記DMCの前記値を定量化する入力を得るユーザインターフェース、をさらに備える請求項64に記載の装置。
【請求項67】
前記インターフェースモジュールは、前記DMCを償還するために、前記別のデバイス、または前記別のデバイスと関連のあるデバイスに対して前記DMCを提示する、請求項60に記載の装置。
【請求項68】
前記装置は、前記DMCによって識別される製品またはサービスについての支払いを容易にし、前記支払いは、前記DMCの前記値によって少なくとも部分的に調整される、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記第1の信号を受信することに応じて前記装置に関するセキュリティ情報を提供する認可モジュール、をさらに備える請求項60に記載の装置。
【請求項70】
前記セキュリティ情報は、前記装置と前記別のデバイスとの間の前記距離、公開/秘密キー、デジタル署名、パスワード、または前記セキュリティ情報としての乱数のうちの少なくとも1つを含む、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
DMCに関する第1の信号を受信するように構成されたレシーバと;
第2の信号を別のデバイスに対して送信するように構成されたトランスミッタと、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
モバイルデバイスと前記別のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るように構成されたインターフェースモジュールと、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
前記DMC、または前記DMCに関する情報に関連する表示を提供するように構成されたユーザインターフェースと;
を備えるモバイルデバイス。
【請求項72】
ワイヤレス通信のための装置であって、
DMCに関する第1の信号を受信するための手段と;
別のデバイスに対して第2の信号を送信するための手段と、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
前記装置と前記別のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るための手段と、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備える装置。
【請求項73】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータに対してファンクションを適用するための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータを修正するためにランダムシーケンスを適用するための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項75】
前記DMC、前記DMCの値、製品またはサービス、前記DMCをスポンサーするエンティティ、あるいは前記DMCを償還するための指示に関する情報を提供するメディアを得るための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項76】
可能性のある値の量の範囲の間で前記DMCの前記値を定量化する入力を得るための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項77】
前記DMCを償還するために、前記別のデバイス、または前記別のデバイスと関連のあるデバイスに対して前記DMCを提示するための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項78】
ワイヤレス通信を容易にするコンピュータプログラムプロダクトであって、
コンピュータに、DMCに関する第1の信号を受信するようにさせるための少なくとも1つの命令と;
コンピュータに、第1のデバイスから第2のデバイスへと第2の信号を送信するようにさせるための少なくとも1つの命令と、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
コンピュータに、前記の第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るようにさせるための少なくとも1つの命令と、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項1】
ワイヤレス通信の方法であって、
第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定することと、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定することと、
前記少なくとも1つの距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいて動的モバイルクーポン(DMC)を前記モバイルデバイスに関連づけることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記距離を決定することは、信号を前記モバイルデバイスに対して送信すること、をさらに備え、前記送信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記距離を決定することは、前記モバイルデバイスから信号を受信すること、をさらに備え、前記受信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記距離を検証するために前記受信された信号と共に得られるデータを変換するために第1のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを使用すること、あるいは
前記受信された信号と共に含まれる前記データを変換するために第2のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを前記モバイルデバイスに対して提供すること、
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記距離しきい値決定に基づいて前記DMCの償還可能な値を生成すること、または修正すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DMCを前記モバイルデバイスに対して送信すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DMCの表示を前記モバイルデバイスに対して送信すること、をさらに備え、前記表示は、
前記DMCを識別する、
前記DMCに関する償還情報を識別する、または
前記DMCを得るための指示を提供する
のうちの少なくとも1つを行う、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記DMCを償還することと、前記DMCによって識別され、または説明される製品またはサービスの購入と組み合わせて値を提供することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記DMCが償還される場合、キャンセルフラグを前記DMCに関連づけること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記DMCが償還される場合、前記DMCに関連するデータと、製品またはサービスに関するデータとを前記DMCに関連する認可するエンティティに対してサブミットすること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
時間依存ファクタを前記DMCに関連づけること、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、前記時間依存ファクタに基づいて変化を受ける、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記時間依存ファクタの一部分として、前記DMCを前記モバイルデバイスに関連づけた後の経過時間、または時刻を使用すること、をさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記距離しきい値決定に基づいて値の範囲を前記DMCに関連づけること、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、少なくとも1つの決定可能なファクタに基づいて前記の値の範囲内の変化を受ける、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記決定可能なファクタの一部分として、
前記モバイルデバイスに関連するいくつかの事前に償還されたクーポン、
前記第1のデバイスと前記モバイルデバイスとの間の前記距離における変化、または
前記距離と、競合者の知られている距離との比較、
のうちの少なくとも1つを使用すること、をさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記DMCが、償還され、そして前記償還可能な値の受け入れが、前記モバイルデバイスから受信される場合、前記DMCの前記償還可能な値をロックすること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
DMCスポンサーの要求に基づいて、前記DMCが償還される場合に、前記償還可能な値をアンロックすること、または再調整することを容易にすること、をさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項17】
配布すべきDMCの数に関する指示を受信すること、
前記数のDMCを配布するための時間に関する指示を受信すること、または
配布されたDMCをキャンセルすることに関連する償還期限に関する指示を受信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項18】
スポンサー、製品もしくはサービス、またはサードパーティに関連するメディアと組み合わせて前記DMCを前記モバイルデバイスに対して送信すること、あるいは
前記モバイルデバイス上で表示されるように構成されたフォーマットの形の、前記DMCの償還に関する情報を備えるディスプレイファイルを前記DMCの中に含むこと、
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記距離を検証することに少なくとも部分的に基づいて前記モバイルデバイスを認証すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの距離しきい値は、実質的に10メートル以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
ワイヤレス通信の装置であって、
モバイルデバイスと前記装置との間の距離を決定する測距モジュールと、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定する認可モジュールと、
前記少なくとも1つのしきい値距離に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるDMC発行モジュールと、
を備える装置。
【請求項22】
前記装置は、信号を前記モバイルデバイスに対して送信するトランスミッタ、をさらに備え、前記送信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記装置は、前記モバイルデバイスから信号を受信するレシーバ、をさらに備え、前記受信された信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記距離を検証するために前記受信された信号と共に得られるデータを変換するために第1のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを使用する、あるいは
前記受信された信号と共に含まれる前記データを変換するために第2のファンクション、ランダムシーケンス、または疑似ランダムシーケンスを前記モバイルデバイスに対して提供する、
のうちの少なくとも一方を行う分析モジュール、をさらに備える請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記距離しきい値決定に基づいて前記DMCの償還可能な値を生成し、または修正する値調整器、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記DMC発行モジュールは、前記モバイルデバイスに対する前記DMCの送信を開始する、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記DMC発行モジュールは、前記モバイルデバイスに対する前記DMCの表示の送信を開始し、そして前記表示は、
前記DMCを識別する、
前記DMCに関する償還情報を識別する、または
前記DMCを得るための指示を提供する
のうちの少なくとも1つを行う、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記DMC発行モジュールは、前記DMCを償還し、そして前記DMCによって識別され、または説明される製品またはサービスの購入と組み合わせて値を提供する、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記DMCが償還される場合、キャンセルフラグを少なくとも前記DMCに関連づけるキャンセルモジュール、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記DMCが償還される場合、前記DMCに関連するデータと、製品またはサービスに関するデータとを前記DMCに関連する認可するエンティティに対してサブミットする同期化モジュール、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項31】
時間依存ファクタを前記DMCに関連づけるタイミングモジュール、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、前記時間依存ファクタに基づいて変化を受ける、請求項21に記載の装置。
【請求項32】
前記タイミングモジュールは、前記時間依存ファクタの一部分として、前記DMCを前記モバイルデバイスに関連づけた後の経過時間、または時刻を使用する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記距離しきい値決定に基づいて値の範囲を前記DMCに関連づける値調整器、をさらに備え、前記DMCの償還可能な値は、少なくとも1つの決定可能なファクタに基づいて前記の値の範囲内の変化を受ける、請求項21に記載の装置。
【請求項34】
前記値調整器は、前記決定可能なファクタの一部分として、
前記モバイルデバイスに関連するいくつかの事前に償還されたクーポン、
前記第1のデバイスと前記モバイルデバイスとの間の前記距離における変化、または
前記距離と、競合者の知られている距離との比較、
のうちの少なくとも1つを使用する、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記DMCが、償還され、そして前記償還可能な値の受け入れが、前記モバイルデバイスから受信される場合、前記値調整器は、前記DMCの前記償還可能な値をロックインする、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記値調整器は、前記DMCが償還される場合に、DMCスポンサーの要求に基づいて、前記ロックされた償還可能な値をアンロックすること、または再調整することを容易にする、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
配布すべきDMCの数に関する指示、
前記数のDMCを配布するための時間に関する指示、または
配布されたDMCをキャンセルすることに関連する償還期限に関する指示、
のうちの少なくとも1つを含むスポンサーデータベース、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項38】
スポンサー、製品もしくはサービス、またはサードパーティに関連する広告またはメディアをDMCと共に含み、そして前記モバイルデバイスに対する前記DMCと広告またはメディアとの送信を容易にする、あるいは
前記DMCの償還に関する情報を備える、前記DMCの中のディスプレイファイルを含む、
のうちの少なくとも一方を行う統合モジュール、をさらに備え、前記ディスプレイファイルは、前記モバイルデバイス上で表示されるように構成されたフォーマットの形である、請求項21に記載の装置。
【請求項39】
前記検証された距離に部分的に基づいて前記ホストデバイスを用いて前記モバイルデバイスを認証するセキュリティモジュール、をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのしきい値距離は、実質的に10メートル以下である、請求項21に記載の装置。
【請求項41】
DMCホストデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するように構成された測距モジュールと、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するように構成された認可モジュールと、
前記少なくとも1つのしきい値距離決定に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるように構成されたDMC発行モジュールと、
前記DMCをトランザクションに関連づけるように構成された同期化モジュールと、
を備えるDMCホストデバイス。
【請求項42】
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するための手段と、
前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するための手段と、
前記距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるための手段と、
を備える装置。
【請求項43】
少なくとも1つの第1の信号を前記モバイルデバイスに対して送信するための手段と、なお前記第1の信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する;あるいは
少なくとも1つの第2の信号を前記モバイルデバイスから受信するための手段と、なお前記第2の信号の特性は、前記距離を決定することに、または前記距離を検証することに、関する情報を提供する;
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記距離しきい値決定に基づいて前記DMCの償還可能な値を生成すること、または修正すること、をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記距離しきい値決定に基づいて値の範囲を前記DMCに関連づけるための手段、をさらに備え、前記DMCに関連する償還可能な値は、少なくとも1つの決定可能なファクタに基づいて前記の値の範囲内の変化を受ける、請求項42に記載の装置。
【請求項46】
スポンサー、製品もしくはサービス、またはサードパーティに関連するメディアと組み合わせて前記DMCを前記モバイルデバイスに対して送信するための手段、あるいは
前記モバイルデバイス上で表示されるように構成されたフォーマットにおける、前記DMCの償還に関する情報を備えるディスプレイファイルを前記DMCの中に含めるための手段、
のうちの少なくとも一方をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項47】
前記距離を検証することに少なくとも部分的に基づいて前記モバイルデバイスを認証するための手段、をさらに備える請求項42に記載の装置。
【請求項48】
ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラムプロダクトであって、
コンピュータに、第1のデバイスとモバイルデバイスとの間の距離を決定するようにさせるための少なくとも1つの命令と、
コンピュータに、前記距離が、少なくとも1つの距離しきい値以下であるかどうかを決定するようにさせるための少なくとも1つの命令と、
コンピュータに、前記距離しきい値決定に少なくとも部分的に基づいてDMCを前記モバイルデバイスに関連づけるようにさせるための少なくとも1つの命令と、
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項49】
ワイヤレス通信の方法であって、
DMCに関する第1の信号を受信することと;
第1のデバイスから第2のデバイスへと第2の信号を送信することと、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
前記の第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得ることと、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備える方法。
【請求項50】
前記第1の信号によって指定される、
前記第1のデバイスにおいてあらかじめ定義される、または
前記第1の信号と前記第2の信号とによって少なくとも部分的に動的に確立される、
のうちの少なくとも1つである指示に基づいて前記第1の信号に応じて前記情報を生成すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータに対してファンクションを適用すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータを修正するためにランダムシーケンスを適用すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記DMC、前記DMCの値、製品またはサービス、前記DMCをスポンサーするエンティティ、あるいは前記DMCを償還するための指示に関する情報を提供するメディアを得ること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項54】
前記DMCに関する詳細を提示するために前記第1のデバイスにおいて前記メディアを再生すること、をさらに備える請求項53に記載の方法。
【請求項55】
可能性のある値の量の範囲の間で前記DMCの前記値を定量化する入力を得ること、をさらに備える請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記DMCを償還するために、前記第2のデバイス、または前記第2のデバイスと関連のあるデバイスに対して前記DMCを提示すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項57】
前記DMCによって識別される製品またはサービスについて、前記第2のデバイス、または前記関連のあるデバイスに対して支払いを提示すること、をさらに備え、前記支払いは、前記DMCの前記値によって少なくとも部分的に調整される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第1の信号を受信することに応じて前記第1のデバイスに関するセキュリティ情報を提供すること、をさらに備える請求項49に記載の方法。
【請求項59】
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記距離、公開キー、秘密キー、デジタル署名、パスワード、または前記セキュリティ情報としての乱数のうちの少なくとも1つを使用すること、をさらに備える請求項58に記載の方法。
【請求項60】
ワイヤレス通信のための装置であって、
DMCに関する第1の信号を受信するように構成されたレシーバと;
第2の信号を別のデバイスに対して送信するように構成されたトランスミッタと、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
前記装置と前記別のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るように構成されたインターフェースモジュールと、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備える装置。
【請求項61】
前記第1の信号によって指定される、
前記装置において記憶される、または
前記第1の信号と前記第2の信号とによって少なくとも部分的に動的に確立される、
のうちの少なくとも1つである指示に基づいて前記第1の信号に応じて前記情報を生成するDMCプロセッサ、をさらに備える請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータに対してファンクションを適用する動作モジュール、をさらに備える請求項60に記載の装置。
【請求項63】
前記動作モジュールは、さらに、前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータを修正するためにランダムシーケンスを適用する、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記レシーバは、さらに、前記DMC、前記DMCの値、製品またはサービス、前記DMCをスポンサーするエンティティ、あるいは前記DMCを償還するための指示に関する情報を提供するメディアを得る、請求項60に記載の装置。
【請求項65】
前記DMCに関する詳細を提示するために前記装置において前記メディアを再生する再生モジュール、をさらに備える請求項64に記載の装置。
【請求項66】
可能性のある値の量の範囲の間で前記DMCの前記値を定量化する入力を得るユーザインターフェース、をさらに備える請求項64に記載の装置。
【請求項67】
前記インターフェースモジュールは、前記DMCを償還するために、前記別のデバイス、または前記別のデバイスと関連のあるデバイスに対して前記DMCを提示する、請求項60に記載の装置。
【請求項68】
前記装置は、前記DMCによって識別される製品またはサービスについての支払いを容易にし、前記支払いは、前記DMCの前記値によって少なくとも部分的に調整される、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記第1の信号を受信することに応じて前記装置に関するセキュリティ情報を提供する認可モジュール、をさらに備える請求項60に記載の装置。
【請求項70】
前記セキュリティ情報は、前記装置と前記別のデバイスとの間の前記距離、公開/秘密キー、デジタル署名、パスワード、または前記セキュリティ情報としての乱数のうちの少なくとも1つを含む、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
DMCに関する第1の信号を受信するように構成されたレシーバと;
第2の信号を別のデバイスに対して送信するように構成されたトランスミッタと、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
モバイルデバイスと前記別のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るように構成されたインターフェースモジュールと、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
前記DMC、または前記DMCに関する情報に関連する表示を提供するように構成されたユーザインターフェースと;
を備えるモバイルデバイス。
【請求項72】
ワイヤレス通信のための装置であって、
DMCに関する第1の信号を受信するための手段と;
別のデバイスに対して第2の信号を送信するための手段と、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
前記装置と前記別のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るための手段と、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備える装置。
【請求項73】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータに対してファンクションを適用するための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記第1の信号に応じて前記情報を少なくとも部分的に生成するために前記第1の信号と共に受信されるデータを修正するためにランダムシーケンスを適用するための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項75】
前記DMC、前記DMCの値、製品またはサービス、前記DMCをスポンサーするエンティティ、あるいは前記DMCを償還するための指示に関する情報を提供するメディアを得るための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項76】
可能性のある値の量の範囲の間で前記DMCの前記値を定量化する入力を得るための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項77】
前記DMCを償還するために、前記別のデバイス、または前記別のデバイスと関連のあるデバイスに対して前記DMCを提示するための手段、をさらに備える請求項72に記載の装置。
【請求項78】
ワイヤレス通信を容易にするコンピュータプログラムプロダクトであって、
コンピュータに、DMCに関する第1の信号を受信するようにさせるための少なくとも1つの命令と;
コンピュータに、第1のデバイスから第2のデバイスへと第2の信号を送信するようにさせるための少なくとも1つの命令と、なお前記第2の信号は、前記第1の信号に応じて情報を提供する;
コンピュータに、前記の第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記DMCに対するアクセスを得るようにさせるための少なくとも1つの命令と、なお前記距離は、前記第1の信号と、前記第2の信号によって提供される前記情報とから少なくとも部分的に決定される;
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2010−534360(P2010−534360A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513415(P2010−513415)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/067538
【国際公開番号】WO2008/157720
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/067538
【国際公開番号】WO2008/157720
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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