説明

ピッキングシステムにおける履歴情報管理装置

【課題】
作業者の作業負担を軽減し、ミスのない履歴情報の管理、良好なトレーサビリティシステムの実現を課題とする。
【解決手段】
ピッキングシステムにおいて、商品の履歴情報を記録しておく記録手段11、商品を仕分コンテナに収納する際の商品の履歴情報を記録手段11に記録させる入力手段20、仕分コンテナの設置位置とその仕分コンテナに収納されている商品とを関連付けて記録手段11に記録させる商品位置入力手段10、仕分コンテナの設置位置毎に設けられてピッキング作業中に仕分コンテナから商品が取り出されたことを通知する通知手段60、通知手段60による通知があったとき該通知手段60が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の履歴情報を記録手段11から読み出す出力手段10、及び出力手段10で読み出された履歴情報を履歴情報ラベルに印字して該ラベルを発行するラベル発行手段70を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集品システムの1つであるピッキングシステムにおける商品の生産履歴や流通履歴等の履歴情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のBSE(牛海綿状脳症)問題や食品偽装表示事件に端を発し、青果や加工食品等の生産品が生産者の手から消費者の手に商品となって届くまでの様々な履歴情報を流通経路の川下方向に追跡し又は川上方向に遡及することの可能なトレーサビリティシステムの導入が、生産品の生産者、商品の製造者、中間流通業者、小売業者、外食業者等の間に広まっている。トレーサビリティシステムは、情報の信頼性向上、食品の安全性向上、業務の効率性向上等に大いに資するものであり、このシステムを導入することによって、消費者が安心して食品を購入することができるだけでなく、生産者側・販売者側にとっても万が一の場合に商品の回収作業及び原因の究明作業を円滑・迅速に進めることができる。
【0003】
この点に関し、例えば、特許文献1には、畜産物や農産物、あるいは加工食品や食品以外の加工製品等の加工製造履歴を管理することにより、生産品の流通から小売りまでの各段階において、原産地の詐称や不正な製造年月日の表示等を不可能とする加工情報管理システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、メロンや西瓜等の農産物、あるいは米や豆等の包装袋にID(identification)番号を記載したラベルを添付して、これを購入した消費者又は購入しようとする消費者が、コンピュータネットワークを介して、生産地や生産者、あるいは栽培方法や収穫日等の固体情報を中立機関のコンピュータシステムに構築したデータベースにアクセスして入手することが可能な農産物の流通システムが開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、生鮮食料品の生産履歴を消費者に提供するために該生産履歴をID番号と関連付けてコンピュータに入力する際の作業負担を軽減して、生鮮食料品の生産履歴を簡便に入力することが可能な生産履歴管理システムが開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−345413号公報
【特許文献2】特開平10−302105号公報
【特許文献3】特開2004−30032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、一般に、生産品ないし商品が生産者の手から消費者の手に届くまでの流通形態の最も代表的なものは、スーパーマーケット等の小売業者を経由するものである。すなわち、図15に野菜や果物等の青果の場合を例にして示すように、生産品は、生産者から、産地である地元の農協の入出荷施設等を経て、卸売市場に渡り、そこからスーパーマーケット等の各小売店に配送される。あるいは、卸売市場から、いったん小売業者の集配センタに集められた後、そこから各店舗に配送される場合もある。さらに、入出荷施設から、卸売市場を介さずに、直接、小売業者の集配センタに集められた後、各店舗に配送される形態もある。いずれにしても、この流通形態においては、消費者が小売店へ出かけて行って商品を購入することにより、最終的に商品が消費者の手に入ることとなる。
【0008】
これに対し、通信販売やカタログ販売等のように、小売業者を経由せずに商品が消費者に直接届く流通形態がある。すなわち、図16に示すように、生産品は、生産者から、通信販売業者やカタログ販売業者の配送センタに集められ、そこで消費者である各注文主の希望する商品に小分け・容器詰め・包装等された後、宅配業者等を使って、注文主の希望する届け先に直接配達される。この流通形態においては、消費者は、小売店等へ出かけて行くことなく、希望の商品を希望の数だけ購入・入手することができる。
【0009】
ここで、前者の流通形態のように、商品を小売店で販売するのであれば、消費者の方から足を運んで購入していくから、多数の同一商品をバラバラに山積みにして陳列しておけばよいが、後者の流通形態のように、通信販売等では、前もって購入者が分かっており、その注文通りに商品を取り揃えて届けなければならないから、配送センタから商品を出荷するときには、注文主の注文に従って希望の商品を希望の数だけ1つに集めておく必要がある。そして、その場合に実行される集品システムとして、ピッキングシステムが代表的によく知られている。
【0010】
ピッキングシステムは、要すれば、注文主毎に割り当てた集品コンテナを移動させながら、注文主の注文に従って、商品が品目毎に収納されている複数の仕分コンテナのうち、注文のあった商品が収納されている仕分コンテナから、その商品を注文個数だけ取り出して、前記集品コンテナに投入していくものである。
【0011】
このピッキングシステムを実行する場合、配送センタにおいては、まず、生産者から入荷されてきた生産品を洗浄・小分け・容器詰め・包装等して商品とした後、そのような商品を品目毎に仕分コンテナに多数個収納しなければならない。一方、仕分コンテナから集品コンテナに集めた1群の商品を届け先に宛てて出荷する際には、各商品には、生産履歴や流通履歴等の様々な履歴情報やID番号等が記載された履歴情報ラベルを添付していなければならない。したがって、生産者から生産品が入荷されてきた時点から、注文主毎に注文商品が取り揃えられて発送されるまでの間、配送センタにおいては、各商品の生産履歴や流通履歴等の様々な履歴情報を誤りなく継承していく必要がある。
【0012】
従来、前記のようなピッキングシステムにおいて、履歴情報を管理する技術は、およそ次のようなものであった。すなわち、仕分コンテナに多数個の商品を収納する際に、商品の品目毎に設定したコード番号を記載したコードラベルを商品に貼付しておく。一方、コード番号と対応付けて、商品を仕分コンテナに収納する時点における商品の履歴情報をコンピュータシステムのデータベースに記録しておく。そして、作業者が注文に従って仕分コンテナから商品を取り出して集品コンテナに投入する際に、その商品に貼付されている前記コードラベルのコード番号をスキャナ等で読み込む。すると、そのコード番号に対応する商品の履歴情報がデータベースから呼び出されて、該履歴情報やID番号等が履歴情報ラベルに印字され、該履歴情報ラベルが発行される。作業者は、この履歴情報ラベルを最終的に商品に貼付した後、その商品を集品コンテナに投入する。
【0013】
しかし、この場合、作業者は、履歴情報ラベルを発行させるために、商品に貼付されているコードラベルのコード番号を1つ1つスキャナ等で読み込む必要があり、例えば商品を5つピッキングすれば、スキャナ作業を5回繰り返さなければならず、作業者の作業負担は重いものであった。
【0014】
本発明は、ピッキングシステムにおける前記のような現状に鑑みてなされたもので、作業者の作業負担を軽減し、もってミスのない履歴情報の管理、ひいては良好・円滑なトレーサビリティシステムの実現に寄与することを課題とする。以下、その他の課題を含め、本発明を詳しく説明する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
まず、本願の請求項1に記載の発明は、集品コンテナを移動させながら、商品が品目毎に収納されている複数の仕分コンテナのうち、集品指示のあった商品が収納されている仕分コンテナから、その商品を指示個数だけ取り出して、前記集品コンテナに投入するように構成されたピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置であって、商品の履歴情報を品目毎に記録しておくための記録手段と、ピッキング作業前に商品を仕分コンテナに収納する際の商品の履歴情報を前記記録手段に記録させる履歴情報入力手段と、仕分コンテナの設置位置とその仕分コンテナに収納されている商品とを関連付けて前記記録手段に記録させる商品位置入力手段と、仕分コンテナの設置位置毎に設けられて、ピッキング作業中に仕分コンテナから商品が取り出されたことを通知する通知手段と、前記通知手段による通知があったとき、その通知手段が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の履歴情報を前記記録手段から読み出す履歴情報出力手段と、前記履歴情報出力手段で読み出された履歴情報を履歴情報ラベルに印字して該ラベルを発行する履歴情報ラベル発行手段とを備えていることを特徴とする。
【0016】
次に、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記商品の履歴情報は、生産品の生産地、生産者及び収穫日、並びに商品の製造日のうちの少なくとも1つを含んでいることを特徴とする。
【0017】
次に、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記履歴情報ラベル発行手段は、前記履歴情報出力手段で読み出された商品の履歴情報のなかから、前記集品指示の基礎となる注文内容に応じて必要な情報を選択し、その選択した情報を履歴情報ラベルに印字して該ラベルを発行することを特徴とする。
【0018】
次に、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記履歴情報ラベル発行手段は、指示個数と同数の履歴情報ラベルを発行することを特徴とする。
【0019】
そして、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記通知手段による通知があったとき、その通知手段が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の出荷日として前記通知のあった日付を前記記録手段に記録させる出荷日入力手段を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
まず、請求項1に記載の発明によれば、代表的な集品システムであるピッキングシステムにおいて、作業者は、ピッキング作業中に仕分コンテナから商品を取り出したことを通知手段を用いて通知するだけで、その通知手段が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の履歴情報が記録手段から読み出されて、その履歴情報が印字された履歴情報ラベルが発行されるので、作業者は、履歴情報ラベルを発行させるために、スキャナ作業を何回も繰り返して行う必要がなくなり、重い作業負担から解放される。
【0021】
そして、このように、ピッキングシステムにおける作業者の作業負担が軽減されることによって、ミスのない履歴情報の管理、ひいては商品が生産者から消費者に届くまでの履歴情報を追跡又は遡及することが可能に構成されたトレーサビリティシステムの良好・円滑な運用が図られる。
【0022】
しかも、その場合に、商品位置入力手段によって、仕分コンテナの設置位置とその仕分コンテナに収納されている商品とが関連付けられて記録手段に記録されるから、結局、通知手段と商品とが関連付けられることとなり、したがって、いずれの通知手段による通知があったかによって、いずれの商品のピッキングが完了したかが誤りなく容易に識別でき、その結果、履歴情報ラベルに誤って他の商品の履歴情報が印字されることがなくなり、この点においても、ミスのない履歴情報の管理、ひいては良好・円滑なトレーサビリティシステムの実現が図られる。
【0023】
次に、請求項2に記載の発明によれば、商品の履歴情報として、生産品の生産地、生産品の生産者、生産品の収穫日、及び商品の製造日のうちの少なくとも1つが記録手段に記録され、履歴情報ラベルに印字される。
【0024】
次に、請求項3に記載の発明によれば、商品の履歴情報のなかから、集品指示の基礎となる注文主からの注文内容に応じて必要な情報が選択されて、履歴情報ラベルに印字されるから、例えば注文主が生産者を指定して商品を注文したときは、履歴情報のなかから生産者氏名が選択されて履歴情報ラベルに印字され、また、例えば注文主が生産地を指定して商品を注文したときには、履歴情報のなかから生産地県名が選択されて履歴情報ラベルに印字されて、いずれも注文主からの注文内容に応じて必要な情報が履歴情報ラベルに印字されることとなる。
【0025】
次に、請求項4に記載の発明によれば、例えば集品指示個数が5つであれば、それと同数の5枚の履歴情報ラベルが発行されるから、仕分コンテナから取り出した商品の個数と、発行されたラベルの枚数とを突き合わせることにより、ピッキング作業と同時に検品作業も行うことができる。
【0026】
そして、請求項5に記載の発明によれば、通知手段による通知があったときは、その通知と連動して、通知手段が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の出荷日として前記通知のあった日付が記録手段に記録されるから、作業者は、例えば商品出荷の際に出荷日の入力作業を行う必要がなくなり、この点においても、作業者の作業負担が軽減される。以下、本発明の最良の実施の形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本実施形態においては、本発明は、図1に示す流通形態の配送センタに適用されている。この配送センタは、通信販売業者やカタログ販売業者の配送センタであって、各地の契約生産者から多種多様の名産品、例えば岡山の桃、青森のリンゴ、愛媛のミカン、京都のお茶等が入荷される。消費者である注文主が、電子メール、ファクシミリ、電話、郵便等の適宜の通信手段により販売業者に注文を発すると、その注文内容を基礎として販売業者の本部から配送センタに集品指示が出され、配送センタではその集品指示に従って注文商品が集められて、注文主が希望する届け先に向けて出荷される。
【0028】
配送センタには、図2に示すようなコンピュータネットワークシステム1が具備されている。このネットワークシステム1は、サーバコンピュータ10と、複数の端末装置20,40,90と、複数のラベル印字発行装置30,50,80と、バーコードリーダ60と、個数表示器70とが、イーサネット(登録商標)等の社内LAN(Local Area Network)100を介して、双方向に情報通信可能に接続された構成である。サーバコンピュータ10には、メモリ等で構成される記録装置11が備えられ、この記録装置11には、生産品テーブル、商品テーブル、注文テーブル、及び出荷テーブルが、データベースとして格納されている。
【0029】
図3に示すように、生産品テーブルは、配送センタに入荷されたきた時点における生産品の履歴情報を生産品毎に記録しておくためのもので、生産品コードをキーとして、品名、等級、生産地、生産者、収穫日、生育中に使用した肥料の名称、施肥量、施肥日、入荷場の名称、入荷日、及び入荷数等の各種属性がテーブル形式で登録される。ここで、生産品コードは、この生産品テーブルへのデータ登録時に所定の基準で決定されるが、属性が1つでも異なれば異なる生産品コードが付与される。この生産品テーブルへのデータ入力は、図2に示した前処理用端末装置20を用いて行われる。
【0030】
次に、図4に示すように、商品テーブルは、後述するピッキング作業の前に商品を仕分コンテナ204(例えば図9参照)に収納する時点における商品の履歴情報を品目毎に記録しておくためのもので、商品コードをキーとして、商品名、入数、パック数、パック日(すなわち商品の製造日)、当該商品を製造するのに用いた生産品の生産品コード1、同じく生産品コード2、及び棚番号等の各種属性がテーブル形式で登録される。ここで、商品コードは、この商品テーブルへのデータ登録時に所定の基準で決定されるが、属性が1つでも異なれば異なる商品コードが付与される。この商品テーブルへのデータ入力もまた、図2に示した前処理用端末装置20を用いて行われる。ただし、棚番号は、後述するピッキング作業で用いる仕分コンテナ204(例えば図8参照)の設置位置を示すもので、その仕分コンテナ204に収納されている商品と関連付けられて自動的に記録される。この点については後に詳しく説明する。
【0031】
次に、図5に示すように、注文テーブルは、消費者である注文主から通信販売業者又はカタログ販売業者の本部に発せられた注文の内容を注文毎に記録しておくためのもので、注文コードをキーとして、注文主氏名、注文主住所、届け先氏名、届け先住所、配達希望日、注文商品1、商品コード、注文数、注文商品2、商品コード、注文数…等の各種属性がテーブル形式で登録される。ここで、注文コードは、この注文テーブルへのデータ登録時に所定の基準で決定される。この注文テーブルへのデータ入力は、通信販売業者又はカタログ販売業者の本部に備えられて、図2に示した社内LAN100に接続されている、図示しない注文データ入力用端末装置を用いて行われる。
【0032】
そして、図6に示すように、出荷テーブルは、配送センタから商品を出荷する時点における商品の履歴情報を出荷毎に記録しておくためのもので、出荷コードをキーとして、出荷先氏名、出荷先住所、注文コード、金額、出荷日、配達機関、出荷商品1、商品コード、出荷数、出荷商品2、商品コード、出荷数…等の各種属性がテーブル形式で登録される。ここで、出荷コードは、この出荷テーブルへのデータ登録時に所定の基準で決定される。この出荷テーブルへのデータ入力は、図2に示した後処理用端末装置90を用いて行われる。ただし、出荷日は、後述するピッキング作業中に図2に示した個数表示器70の確認ボタン73(例えば図10参照)が押下されたとき、その確認ボタン73が設けられている仕分コンテナ204の設置位置(すなわち図4に示した棚番号)と関連付けられている商品の出荷日として、前記押下の日付(すなわち本日の日付)が自動的に記録される。この点については後に詳しく説明する。
【0033】
配送センタには、図7に示すようなピッキングシステム200が具備されている。このピッキングシステム200は、集品コンテナ移動用コンベア201を有し、その両側に多数の棚202…202が並設されている。複数人のピッキング作業者a…aが棚202…202の間に配置されて、それぞれ所定数の棚202…202を受け持っている。コンベア201の最上流端に、図2に示したピッキング用端末装置40と集品コンテナラベル印字発行装置50とが備えられ、ピッキング開始担当作業者aが配置されている。同様に、コンベア201の最下流端に、図2に示した後処理用端末装置90が備えられ、出荷手続担当作業者aが配置されている。
【0034】
注文主毎(換言すれば注文毎)に割り当てられた集品コンテナ203が、集品コンテナ移動用コンベア201の最上流端に載置され、図中矢印で示したように、所定距離づつピッチ移動されて、最後に集品コンテナ移動用コンベア201の最下流端に至る。その場合に、集品コンテナ203の停止位置に対応して、図2に示した履歴情報ラベル印字発行装置80…80がピッキンゾーン毎に配置されている。
【0035】
図8に拡大して示すように、このピッキングシステムの棚202には、仕分コンテナ204が1つづつ設置される。そして、ピッキング棚202には、図2に示したバーコードリーダ60と個数表示器70とが1つづつ配設されている。個数表示器70は、仕分コンテナ204に収納されている商品がピッキング対象商品であるときに点灯する集品指示ランプ71と、その場合のピッキング個数を表示する表示窓72と、仕分コンテナ204から商品を取り出したときに作業者aが押下してピッキングの完了を通知するための確認ボタン73とを具備している。
【0036】
次に、本発明の特徴部分である、この配送センタで行われる履歴情報の管理動作を、図9〜図14を参照して説明する。
【0037】
まず、図9のステップS1として、配送センタに生産品が入荷されたときは、作業者は、前処理用端末装置20を用いて、生産品の履歴情報を、生産品コードをキーとして、サーバコンピュータ10の生産品テーブルに登録する。図例は、生産品である桃がダンボールに箱詰めされて入荷された様子を示している。生産品の履歴情報は、例えばダンボールの側面に記されている。あるいは、履歴情報を書いた用紙が箱に入っている。
【0038】
次に、ステップS2として、作業者は、生産品をパックに小分けする。図例は、桃を2個づつパックに小分けし、包装し、商品化した様子を示している。そして、このとき、作業者は、前処理用端末装置20を用いて、パック商品の履歴情報を、商品コードをキーとして、サーバコンピュータ10の商品テーブルに登録する。なお、図4の商品テーブルにおいては、商品「岡山・田中さんの桃2個パック」は、生産品コード「041012−01」の生産品のみから製造されたことを示し、商品「岡山の桃2個パック」は、生産品コード「041012−01」の生産品と、生産品コード「041012−02」の生産品とを混合して製造されたことを示している。前者商品は、生産者まで指定して注文してきた消費者用であり、後者製品は、生産地だけを指定して注文してきた消費者用である。
【0039】
次に、ステップS3として、作業者は、パック商品を仕分コンテナ204に所定個数収納する。
【0040】
次に、ステップS4として、仕分コンテナラベル31の印字・発行・貼付を行う。すなわち、作業者が、前処理用端末装置20を操作して、商品を指定し、仕分コンテナラベル31の発行を命令すると、サーバコンピュータ10は、収納した商品の商品コードをキーとして、商品テーブルのレコード(テーブルに登録された横1行のデータ)を読み込み、読み込んだレコード中の生産品コード1,2をキーとして、さらに生産品テーブルのレコードを読み込んで、これらの読み込んだレコードを図2の仕分コンテナラベル印字発行装置30に送信する。印字発行装置30は、前記レコードを受信すると、その中から、仕分コンテナラベル31の印字に必要なデータだけを抽出・選択し、その選択した印字データを仕分コンテナラベル31に印字し、該ラベル31を発行する(図2参照)。そして、作業者は、その発行された仕分コンテナラベル31を、その商品を収納した仕分コンテナ204にカンバンとして貼付する。
【0041】
ここで、仕分コンテナラベル31は、詳しくは、図12に示すような構成とされている。すなわち、商品名、パックの入数、パック数、及び商品コードが記されている。商品コードはバーコード31aで表示されている。
【0042】
次に、図10のステップS5として、作業者は、仕分コンテナ204を空いているピッキング棚202に設置する。その際、作業者は、その仕分コンテナ204を設置しようとする棚202のバーコードリーダ60を用いて、仕分コンテナ204に貼付されている仕分コンテナラベル31の前記バーコード31a、つまり商品コードを読み取る。すると、その読み取られた商品コードがサーバコンピュータ10に送信される。サーバコンピュータ10は、受信した商品コードの商品テーブルに棚番号を記録する(図4参照)。つまり、各ピッキング棚202には固有の番号が割り当てられており、サーバコンピュータ10は、商品コードが送信されてきたときに、いずれの棚202から送信されてきたかを識別することができるようになっている。
【0043】
次に、ステップS6として、ピッキング作業が開始される。すなわち、図7のピッキング開始担当作業者aが、ピッキング用端末装置40を操作して、注文を指定し、集品コンテナラベル51の発行を命令すると、サーバコンピュータ10は、注文コードをキーとして、注文テーブルのレコードを読み込み、読み込んだレコードを集品コンテナラベル印字発行装置50に送信する。印字発行装置50は、前記レコードを受信すると、その中から、集品コンテナラベル51の印字に必要なデータだけを抽出・選択し、その選択した印字データを集品コンテナラベル51に印字し、該ラベル51を発行する(図2参照)。そして、開始担当作業者aは、その発行された集品コンテナラベル51を、その注文をした注文主に割り当てられた集品コンテナ203にカンバンとして貼付する。そして、その集品コンテナ203を図7の移動用コンベア201に載置して下流へ移動させる。
【0044】
ここで、集品コンテナラベル51は、詳しくは、図13に示すような構成とされている。すなわち、注文主氏名、届け先住所、配達希望日、及び注文コードが記されている。
【0045】
次に、ステップS7として、ピッキング作業が行われる。すなわち、図7のピッキング作業者aは、個数表示器70の集品指示ランプ71が点灯した棚202の仕分コンテナ204から、表示窓72に表示された個数だけ商品を取り出して、確認ボタン73を押下する。
【0046】
すると、ステップS8として、その押下された確認ボタン73からピッキング完了通知信号がサーバコンピュータ10に送信される。サーバコンピュータ10は、受信したピッキング完了通知がいずれの棚202から送信されてきたかを識別し、その識別した棚202に設置されている商品の商品テーブルのレコードを読み込み、読み込んだレコード中の生産品コード1,2をキーとして、さらに生産品テーブルのレコードを読み込んで、これらの読み込んだレコードを図2の履歴情報ラベル印字発行装置80(より詳しくは、識別した棚202が属するピッキングゾーンに配置されている印字発行装置80)に送信する。印字発行装置80は、前記レコードを受信すると、その中から、注文主の注文内容に応じて、履歴情報ラベル81の印字に必要なデータだけを抽出・選択し、その選択した印字データを履歴情報ラベル81に印字し、該ラベル81を集品指示個数(すなわち個数表示器70の表示窓72に表示された数)と同じ枚数だけ発行する(図2参照)。そして、作業者は、その発行された履歴情報ラベル81を、前記ステップS7で仕分コンテナ204から取り出した商品に1枚づつ貼付したのち、該商品を自己のピッキングゾーンで停止している集品コンテナ203に投入する。
【0047】
ここで、履歴情報ラベル81は、詳しくは、図14に示すような構成とされている。すなわち、商品名、生産地、生産者、商品コード、及び出荷コードが記されている。ただし、図例は、注文主が生産者まで指定して注文した場合のラベルであって、注文主が生産地だけを指定して注文した場合は、生産者は割愛される(すなわち生産者名は印字用データとして選択されない)。もちろん商品名も変更される。
【0048】
その場合に、注文主の注文内容は、注文毎に、前述した図5の注文テーブルに登録されるのであるが、該注文テーブルには、注文商品とその商品コードとが記録されるから、結局、注文主が生産者まで指定して注文をしたときは、単一の生産品のみから製造された商品(例えば「岡山・田中さんの桃2個パック」のような商品)が注文テーブルに登録され、一方、注文主が生産地だけを指定して注文をしたときには、複数の生産品を混合して製造された商品(例えば「岡山の桃2個パック」のような商品)が注文テーブルに登録されることとなり、それに応じて、履歴情報ラベル81に生産者まで印字するか、あるいは生産者を割愛して生産地だけを印字するかの選択が可能となる。
【0049】
次に、図11のステップS9として、前記ステップS8と同様、押下された確認ボタン73からピッキング完了通知信号がサーバコンピュータ10に送信されたときは、サーバコンピュータ10は、受信したピッキング完了通知がいずれの棚202から送信されてきたかを識別し、その識別した棚202に設置されている商品の出荷日として、本日の日付を出荷テーブルに記録する(図6参照)。
【0050】
そして、最後に、ステップS10として、集品コンテナ203が図7の移動用コンベア201の最下流端に到達すると、出荷手続担当作業者aは、後処理用端末装置90を操作して、例えば出荷テーブルに金額や配達機関等のその他のデータを入力して出荷手続を行い、最終的に、注文主からの注文通りに取り揃えた1群の商品を届け先(出荷先)に宛てて出荷する。
【0051】
ここで、図6において、出荷コード「D1015−203」の金額、出荷日、配達機関、出荷数が空欄になっているのは、まだピッキング作業中であることを示している。確認ボタン73が押下されたり、履歴情報ラベル81が発行されたりすると、その時点で、出荷日及び出荷数がサーバコンピュータ10により自動入力され、集品コンテナ203が移動用コンベア201の最下流端に到達すると、その時点で、金額及び配達機関が出荷手続担当作業者aにより手動入力される。
【0052】
消費者は、商品に貼付されている履歴情報ラベル81に記されている商品コードや出荷コードに基いて、インターネット等のコンピュータネットワークを介して、販売業者のコンピュータシステムに構築されたデータベースにアクセスし、生産履歴や流通履歴等のその商品の各種履歴情報を照会・入手することができる。つまり、いつ、どこで、誰によって成育され、収穫され、どのような肥料がどのように施された生産品なのか、また、いつ、どこで、パックに小分けされ、包装され、出荷された商品なのかが分かる。一方、販売業者は、生産品テーブル、商品テーブル、注文テーブル、及び出荷テーブルに記録され残っている各種データに基いて、万が一の場合に商品の回収作業及び原因の究明作業を円滑・迅速に進めることができる。つまり、いつ、どこで、誰によって成育され、収穫され、どのような肥料がどのように施された生産品が、また、いつ、どこで、パックに小分けされ、包装され、出荷された商品が、いつ、どこから、誰に宛てて出荷されたかが分かる。
【0053】
以上のように、本実施形態においては、商品の履歴情報を品目毎に記録しておくための記録手段11と、ピッキング作業前に商品を仕分コンテナ204に収納する際の商品の履歴情報を前記記録手段11(商品テーブル)に記録させる履歴情報入力手段20(ステップS2)と、仕分コンテナ204の設置位置(棚番号)とその仕分コンテナ204に収納されている商品とを関連付けて前記記録手段11に記録させる商品位置入力手段10(ステップS5)と、仕分コンテナ204の設置位置毎に設けられて、ピッキング作業中に仕分コンテナ204から商品が取り出されたことを通知する通知手段73(ステップS7)と、前記通知手段73による通知があったとき、その通知手段73が設けられている仕分コンテナ204の設置位置(棚番号)と関連付けられている商品の履歴情報を前記記録手段11から読み出す履歴情報出力手段10(ステップS8)と、前記履歴情報出力手段10で読み出された履歴情報を履歴情報ラベル81に印字して該ラベル81を発行する履歴情報ラベル発行手段80(ステップS8)とを備えたから、作業者は、ピッキング作業中に仕分コンテナ204から商品を取り出したことを通知手段73を用いて通知するだけで(ステップS7)、その通知手段73が設けられている仕分コンテナ204の設置位置(棚番号)と関連付けられている商品の履歴情報が記録手段11から読み出されて、その履歴情報が印字された履歴情報ラベル81が発行されるので(ステップS8)、作業者は、履歴情報ラベル81を発行させるために、従来のようにスキャナ作業を何回も繰り返して行う必要がなくなり、重い作業負担から解放される。
【0054】
そして、このように、ピッキングシステム200における作業者の作業負担が軽減されることによって、ミスのない履歴情報の管理、ひいては商品が生産者から消費者に届くまでの履歴情報を追跡又は遡及することが可能に構成されたトレーサビリティシステムの良好・円滑な運用が図られる。
【0055】
しかも、その場合に、商品位置入力手段10によって、仕分コンテナ204の設置位置(棚番号)とその仕分コンテナ204に収納されている商品とが関連付けられて記録手段11に記録されるから(ステップS5:図4)、結局、通知手段73と商品とが関連付けられることとなり、したがって、いずれの通知手段73による通知があったかによって、いずれの商品のピッキングが完了したかが誤りなく容易に識別でき、その結果、履歴情報ラベル81に誤って他の商品の履歴情報が印字されることがなくなり、この点においても、ミスのない履歴情報の管理、ひいては良好・円滑なトレーサビリティシステムの実現が図られる。
【0056】
次に、前記商品の履歴情報は、生産品の生産地、生産者及び収穫日、並びに商品の製造日のうちの少なくとも1つを含んでいるから(図3、図4参照)、商品の履歴情報として、生産品の生産地、生産品の生産者、生産品の収穫日、及び商品の製造日のうちの少なくとも1つが記録手段11に記録され、履歴情報ラベル81に印字される。
【0057】
次に、前記履歴情報ラベル発行手段80は、前記履歴情報出力手段10で読み出された商品の履歴情報のなかから、集品指示の基礎となる注文主からの注文内容に応じて必要な情報を選択し、その選択した情報を履歴情報ラベル81に印字して該ラベル81を発行するから(ステップS8)、例えば注文主が生産者を指定して商品を注文したときは、履歴情報のなかから生産者氏名が選択されて履歴情報ラベル81に印字され、また、例えば注文主が生産地を指定して商品を注文したときには、履歴情報のなかから生産地県名が選択されて履歴情報ラベル81に印字されて、いずれも注文主からの注文内容に応じて必要な情報が履歴情報ラベル81に印字されることとなる(図14参照)。
【0058】
次に、前記履歴情報ラベル発行手段80は、集品指示個数(表示窓72に表示された数)と同数の履歴情報ラベル81を発行するから(ステップS8)、例えば集品指示個数が2つであれば、それと同数の2枚の履歴情報ラベル81が発行されるから、仕分コンテナ204から取り出した商品の個数と、発行されたラベル81の枚数とを突き合わせることにより、ピッキング作業と同時に検品作業も行うことができる。
【0059】
そして、前記通知手段73による通知があったとき、その通知と連動して、通知手段73が設けられている仕分コンテナ204の設置位置(棚番号)と関連付けられている商品の出荷日として前記通知のあった日付を前記記録手段11(出荷テーブル)に記録させる出荷日入力手段10(ステップS9)を備えたから、作業者は、例えば商品出荷の際に(ステップS10)、出荷日の入力作業を行う必要がなくなり、この点においても、作業者の作業負担が軽減される。
【0060】
なお、前記実施形態は本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の改変・修正が可能であることはいうまでもない。例えば、仕分コンテナラベル31に代えて、仕分コンテナ204にIDタグを貼付し、それに伴い、バーコードリーダ60に代えて、ピッキング棚202にIDリーダを備えるようにしてもよい。また、前記実施形態では、桃やリンゴ、ミカンといった果物の生産品ないし商品のピッキングシステム及びトレーサビリティシステムを例にしたが、取り扱う商品としては、果物や野菜等の青果の他に、肉、魚、菓子、加工食品、惣菜、麺、パン、飲料、薬等、およそ流通経路・販売経路に乗るあらゆる商品・消費物に本発明は広く好ましく適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明によれば、ピッキングシステムにおける作業者の作業負担が軽減されて、ミスのない履歴情報の管理、及び良好・円滑なトレーサビリティシステムの実現が図られる。本発明は、代表的な集品システムであるピッキングシステム、及び商品が生産者から消費者に届くまでの履歴情報を追跡又は遡及することが可能なトレーサビリティシステムの技術分野において、幅広い産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態に係る商品の流通形態の説明図である。
【図2】前記流通形態における配送センタに具備されたコンピュータネットワークシステムの構成図である。
【図3】前記コンピュータネットワークシステムにおけるサーバコンピュータの記録装置に格納されている生産品テーブルの構成図である。
【図4】同じく商品テーブルの構成図である。
【図5】同じく注文テーブルの構成図である。
【図6】同じく出荷テーブルの構成図である。
【図7】前記配送センタに具備されたピッキングシステムのレイアウト図である。
【図8】前記ピッキングシステムで採用される棚の具体的構成を示す部分拡大図である。
【図9】前記配送センタで行われる履歴情報管理動作の前半部分の流れ図である。
【図10】同じく中盤部分の流れ図である。
【図11】同じく後半部分の流れ図である。
【図12】前記ピッキングシステムで用いられる仕分コンテナに貼付するラベルの1例を示す図である。
【図13】同じく集品コンテナに貼付するラベルの1例を示す図である。
【図14】前記配送センタから出荷される商品に貼付する履歴情報ラベルの1例を示す図である。
【図15】小売業者を経由して商品が消費者に届く流通形態の説明図である。
【図16】小売業者を経由せずに商品が消費者に直接届く流通形態の説明図である。
【符号の説明】
【0063】
1 コンピュータネットワークシステム
10 サーバコンピュータ(商品位置入力手段、履歴情報出力手段、出荷日入力手段)
11 記録装置(記録手段)
20 前処理用端末装置(履歴情報入力手段)
30 仕分コンテナラベル印字発行装置
31 仕分コンテナラベル
40 ピッキング用端末装置
50 集品コンテナラベル印字発行装置
51 集品コンテナラベル
60 バーコードリーダ
70 個数表示器
71 集品指示ランプ
72 表示窓
73 確認ボタン(通知手段)
80 履歴情報ラベル印字発行装置(履歴情報ラベル発行手段)
81 履歴情報ラベル
90 後処理用端末装置
100 社内LAN
200 ピッキングシステム
201 集品コンテナ移動用コンベア
202 棚
203 集品コンテナ
204 仕分コンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集品コンテナを移動させながら、商品が品目毎に収納されている複数の仕分コンテナのうち、集品指示のあった商品が収納されている仕分コンテナから、その商品を指示個数だけ取り出して、前記集品コンテナに投入するように構成されたピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置であって、商品の履歴情報を品目毎に記録しておくための記録手段と、ピッキング作業前に商品を仕分コンテナに収納する際の商品の履歴情報を前記記録手段に記録させる履歴情報入力手段と、仕分コンテナの設置位置とその仕分コンテナに収納されている商品とを関連付けて前記記録手段に記録させる商品位置入力手段と、仕分コンテナの設置位置毎に設けられて、ピッキング作業中に仕分コンテナから商品が取り出されたことを通知する通知手段と、前記通知手段による通知があったとき、その通知手段が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の履歴情報を前記記録手段から読み出す履歴情報出力手段と、前記履歴情報出力手段で読み出された履歴情報を履歴情報ラベルに印字して該ラベルを発行する履歴情報ラベル発行手段とを備えていることを特徴とするピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置。
【請求項2】
前記商品の履歴情報は、生産品の生産地、生産者及び収穫日、並びに商品の製造日のうちの少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置。
【請求項3】
前記履歴情報ラベル発行手段は、前記履歴情報出力手段で読み出された商品の履歴情報のなかから、前記集品指示の基礎となる注文内容に応じて必要な情報を選択し、その選択した情報を履歴情報ラベルに印字して該ラベルを発行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置。
【請求項4】
前記履歴情報ラベル発行手段は、指示個数と同数の履歴情報ラベルを発行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置。
【請求項5】
前記通知手段による通知があったとき、その通知手段が設けられている仕分コンテナの設置位置と関連付けられている商品の出荷日として前記通知のあった日付を前記記録手段に記録させる出荷日入力手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のピッキングシステムにおける商品の履歴情報管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−111417(P2006−111417A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−301724(P2004−301724)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】