説明

ピックアンドプレース装置

【課題】組立設備に組み込んで設置する際に、その省スペース化が図れるピックアンドプレース装置を提供する。
【解決手段】ハンド部24のプレース作動を許容して該ハンド部を支持する支持体26と、該支持体を昇降移動自在に支持して該ハンド部に上下方向のピック作動を伝達するピック作動伝達機構28と、該支持体に支持されたハンド部のピック作動を許容して該ハンド部にプレース作動を伝達するプレース作動伝達機構30とを備え、該ピック作動伝達機構に上下動を入力するピック作動駆動源32と該プレース作動伝達機構にプレース作動を入力するプレース作動駆動源34とが、該ハンド部のピック作動ストロークの下端位置よりも下方に設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ピックアンドプレース装置に係わり、特に、組立設備に組み込んで設置する際の省スペース化を図れるようにしたピックアンドプレース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
組立設備においては、その部品供給ラインに隣接されてピックアンドプレース装置が設置されるのが一般的であり、当該ピックアンドプレース装置は部品供給ラインの所定位置に供給されてくる部品を組立ラインに沿って移動してくるパレット等の所定位置上に移載するようになっている。
【0003】
ここで、この種のピックアンドプレース装置として、例えば特開2007−152505号公報等に示されたものが知られている。即ち、図4に示すように、当該提案のピックアンドプレース装置1は、ハンド部を取り付けるトッププレート2のx軸方向(水平方向)移動とz軸方向(上下方向)移動とを、それぞれに対応した回転カム板3,4のカム曲線で生成するようになっている。
【0004】
つまり、z軸用回転カム板4にはz軸用レバー5の中間の力点部に設けられたカムフォロワー6が当接され、先端の作用点部に設けられたカムフォロワー7はトッププレート2をz軸方向に案内するz軸用リニアガイド8のスライダー8aの上端部に係合片9を介して係合されている。そして、このスライダー8aの下端部にはトッププレート2を保持してx軸方向への移動を案内するx軸用リニアガイド10が取り付けられ、このx軸用リニアガイド10のスライダー10aの一端部にトッププレート2が保持されており、z軸用回転カム板4の回転に伴ってz軸用レバー5が上下に揺動することにより、トッププレート2はx軸用リニアガイド10と一体的に上下作動するようになっている。
【0005】
一方、x軸用回転カム板3には、x軸用レバー11の力点側アーム11aに設けられたカムフォロワー12が当接され、作用点側アーム11bに設けられたカムフォロワー12a,12bがx軸用リニアガイド10のスライダー10aの他端部に設けられた係止片13にその相対的な上下動と回転動とを許容されて係合されている。即ち、x軸用回転カム板3の回転に伴ってx軸用レバー11が前後(図示する左右方向)に揺動することにより、トッププレート2はx軸用リニアガイドのスライダー10aと一体的に前後に進退作動するようになっている。
【0006】
また、図5に示すように、上記x軸用並びにz軸用の作動機構を支持する基体14には、その外側面にx軸用回転カム板3を回転駆動させるためのx軸用モータ15とz軸用回転カム板4を回転駆動させるためのz軸用モータ16とが取り付けられている。ここで、x軸用回転カム板3はx軸用モータ15の回転軸15aに一体化されて配設されており、z軸用回転カム板4はx軸用モータ15の回転軸15aにベアリング17を介して回転自在に設けられたタイミングプーリ18に一体化されて配設されて、タイミングベルト19を介してz軸用モータ16の回転力が伝達されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−152505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記従来のピックアンドプレース装置を組立設備に組み込んで配設するにあたっては、基体14のベースプレート14aを組立設備の機械本体ベース上に載置して、部品供給ラインの部品フィーダー等に隣接させてボルト等により固定設置することになる。
【0009】
しかしながら、従来のピックアンドプレース装置にあっては、その出力端であるトッププレートに近接して駆動源及び伝達機構の全てが密集して配設された構成となっているため、機械本体ベース上での設置面積を大きく占有してしまうことになる。即ち、組立設備は組立ラインや部品供給ライン等に設けられる各種の機器との干渉を避けながら、その全体をレイアウトするが、上記従来のピックアンドプレース装置であると、その組立設備の省スペース化が図り難いという課題があった。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みて創案されたものであり、その目的は、組立設備に組み込んで設置する際に、その省スペース化が図れるピックアンドプレース装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明にあっては、ハンド部のプレース作動を許容して該ハンド部を支持する支持体と、該支持体を昇降移動自在に支持して該ハンド部に上下方向のピック作動を伝達するピック作動伝達機構と、該支持体に支持されたハンド部のピック作動を許容して該ハンド部にプレース作動を伝達するプレース作動伝達機構とを備えたピックアンドプレース装置において、該ピック作動伝達機構に上下動を入力するピック作動駆動源と該プレース作動伝達機構にプレース作動を入力するプレース作動駆動源とが、該ハンド部のピック作動ストロークの下端位置よりも下方に設置されている構成としたことを特徴とする。
【0012】
ここで、前記ピックアンドプレース装置は、前記ピック作動駆動源がモータで回転駆動される回転軸に固着された板カムでなり、前記ピック作動伝達機構が機台側に固設されたスライドガイドと該スライドガイドに係合されて上下に移動自在に支持された昇降移動ロッドとからなり、該昇降移動ロッドの下端部が該板カムのカム面に当接されている構成となし得る。
【0013】
また、前記ピックアンドプレース装置は、前記ハンド部の支持体が前記ピック作動伝達機構の上端部に固設されたスライドガイドと、該スライドガイドに水平方向に直線移動自在に支持されてその一端部に該ハンド部が固設されるとともに他端部に係合片が固設された水平移動ロッドとからなり、前記プレース作動駆動源は、モータで回転駆動される回転軸に固着された端面カムでなり、前記プレース作動伝達機構は揺動レバーでなり、該揺動レバーはその下端部の力点側が該端面カムのカム面に当接される一方、その上端部の作用点側が該水平移動ロッドの該係合片に縦長に形成された係合溝に該係合片の上下移動を許容して係合されている構成となし得る。
【発明の効果】
【0014】
上記構成に係る本発明のピックアンドプレース装置によれば、ピック作動伝達機構に上下動を入力するピック作動駆動源と、プレース作動伝達機構にプレース作動を入力するプレース作動駆動源とが、ハンド部のピック作動ストロークの下端位置よりも下方に設置されているので、組立設備に組み込んで配設するに際して、当該ピック作動駆動源とプレース作動駆動源とを組立設備の機械本体ベースの下方に配置して、当該機械本体ベースの上方には、プレース作動伝達機構とピック作動伝達機構とハンド部を支持する支持体のみを露出させて設置することができるようになる。このため、機械本体ベース上で占有する設置スペースの可及的な省スペース化が図れるようになり、もって組立設備全体の省スペース化にも寄与できるようになる。
【0015】
また、駆動源を機械本体ベースの下方に配置できるので、摺動部等の発塵を嫌う組立設備への適用にも好ましいものとなる。さらに、ピック作動及びプレース作動のストロークを大きく設定しても、機械本体ベース上で占有する設置面積はさほど大きくならず、省スペース化の妨げになることがない。
【0016】
また、プレース作動伝達機構とピック作動伝達機構とハンド部を支持する支持体のみを機械本体ベース上に露出させて設置できるので、部品組み付けエリア等の視界を遮ることを可及的に防止でき、もって組立設備の視認性の向上を図ることができる。さらに、部品供給を2列で行う場合に、その2列の部品供給ラインの中央に配設しても、それら2列の供給ラインの間隔を可及的に狭くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るピックアンドプレース装置を概略的に示す正面図である。
【図2】図1に示すピックアンドプレース装置の右側断面図である。
【図3】図1に示すピックアンドプレース装置を概念的に示す概略斜視図である。
【図4】従来のピックアンドプレース装置を示す正面図である。
【図5】図4に示すピックアンドプレース装置の右側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明に係るピックアンドプレース装置の実施形態の一例に付いて添付図面を参照して詳述する。
【0019】
図1〜図3に示すように、ピックアンドプレース装置22は、ハンド部24のプレース作動を許容してこのハンド部24を支持する支持体26と、この支持体26を上下に昇降移動自在に支持して上記ハンド部24に上下方向のピック作動を伝達するピック作動伝達機構28と、上記支持体26に支持されたハンド部24のピック作動を許容してこのハンド部24にプレース作動を伝達するプレース作動伝達機構30と、上記ピック作動伝達機構28に上下動を入力するピック作動駆動源32と、上記プレース作動伝達機構30にプレース作動を入力するプレース作動駆動源34とを備えている。
【0020】
ここで、上記支持体26は、縦長の直方体状を呈した水平方向用スライドガイド26aと、このスライドガイド26aに保持されて水平方向に直線移動自在な水平方向用スライダー26bとからなる。図示例の水平方向用スライダー26bにあっては、平行な上下一対の水平方向摺動ロッド262と、この一対の水平方向摺動ロッド262の一端部間に掛け渡されて設けられたハンド部取付板264と、当該水平方向摺動ロッド262の他端部間に掛け渡されて設けられた係合片266とから形成されており、各水平方向摺動ロッド262は水平方向用スライドガイド24aに形成された上下一対の水平な貫通孔242に摺動自在に挿通されて直線的に往復移動自在になっている。そして、ハンド部取付板264にはハンド部24が固設され、係合片266には、後に詳述する上記プレース作動伝達機構30の上端部が接続されている。
【0021】
また、上記支持体26の水平方向用スライドガイド26aの下面には、上記ピック作動伝達機構28が接続されている。このピック作動伝達機構28はケーシング36の上壁36aに固設された上下方向用スライドガイド28aとこの上下方向用スライドガイド28aに摺動して上下動自在に支持された上下方向用スライダー28bとからなる。ここで、この上下方向用スライダー28bも上記水平方向用スライダー26bと同様に、平行な一対の上下方向摺動ロッド282を有しており、この一対の上下方向摺動ロッド282の上端部は上記の様に水平方向用スライドガイド26aに連結されて相互に一体化されているとともに、下端部間には連結板284が掛け渡されて設けられて一体的な矩形のフレーム状に形成され、各上下方向摺動ロッド282は上下方向用スライドガイド28a及びケーシング36の上壁36aに同軸に形成された一対の上下方向の貫通孔286に摺動自在に挿通されて直線的に上下に往復移動自在になっている。
【0022】
また、上記ピック作動伝達機構28の上下方向用スライダー28bの下端部はケーシング36内にあって、その下方に配設されているピック作動駆動源32によって上下に昇降作動されるようになっている。即ち、このピック作動駆動源32はモータ38と、このモータ38で回転駆動される回転軸40、及びこの回転軸40に固着された板カム42、及び上下揺動レバー43とでなり、モータ38はケーシング36の底壁36bの下面にブラケット44を介して取り付けられてプーリ46a,46bとタイミングベルト48とを介して当該モータ38の回転力が回転軸40に伝達されるようになっている。
【0023】
また、回転軸40はその軸芯方向が上記水平方向用スライダー26bにおける水平方向摺動ロッド262と平行に同方向に指向されてケーシング36に軸支されて設置されており、この回転軸40に固設された板カム42の上部に、上下揺動アーム43の長手方向中央の力点部がカムフォロワー43aを介して当接されている。この上下揺動レバー43はその一端の支点部がブラケット45を介してケーシング36に揺動自在に軸支されていて、他端の作用点部に設けられたローラに上記上下方向用スライダー28bの下端部の連結板284が当接片288を介して当接されている。即ち、当該上下方向用スライダー28bは板カム42の回転に伴って、当該板カム42のカムプロフィールに従って上下に昇降作動されるようになっている。なお、上記上下揺動レバー43は省略して、板カム42に直接的に連結板284の当接片288を当接させるようにしても良い。
【0024】
即ち、上下方向用スライダー28bに一体的に連結支持された水平方向用スライドガイド26aは上下方向用スライダー28bの一部をなして昇降作動し、これにより、水平方向用スライダー26bも一体的に上下に昇降して、当該水平方向用スライダー26bのハンド部取付板264に固設されたハンド部24が上下に昇降作動するようになっている。なお、水平方向用スライドガイド26aと上下方向用スライドガイド28aとの間には、付勢スプリング289が介設されていて、上下方向用スライダー28bは当該付勢スプリング289の引っ張りバネ力によって常時下方に向けて付勢されて、その下端部の当接片288が板カム42のカム面に常時圧接されるようになっている。
【0025】
一方、ハンド部24を支持する支持体26の水平方向用スライダー26bには、その水平方向摺動ロッド262の他端部に設けられた係合片266にプレース作動伝達機構30の上端部が係合されて接続されている。このプレース作動伝達機構30はケーシング36の上壁36aの内面にブラケット50を介して揺動自在に軸支された揺動レバー31でなっており、この揺動レバー31はその長手方向の中間部が支点とされて、上記ブラケット50に取り付けられた支軸52に回動自在に軸支されている。ここで、上記支軸52は回転軸40に対して直角に交叉して配設されていて、揺動レバー31は回転軸40の軸方向に沿った鉛直面内を揺動するようになっている。
【0026】
そして、この揺動レバー31の作用点側アーム31aはケーシング36を貫通して上方に延び、その上端部に設けられたローラ54が係合片266に縦長に形成されている係合溝266aに挿入されて係合接続されている。つまり、ローラ54を縦長の係合溝266a内に挿入して係合接続させることにより、当該ローラ54と係合片266との相対的な上下動の変位を許容してその係合状態を常時維持するようになっている。
【0027】
また、上記揺動レバー31の力点側アーム31bは下方に延びて回転軸40の側方に至り、当該力点側アーム31bの下端部に設けられたカムフォロワー56が、当該回転軸40に固設されて上記板カム42に隣接配置されている端面カム58のカム面に当接されている。そして、この当接状態はケーシング36と揺動レバー31とを繋いで設けられている付勢スプリング60の引っ張り力によって常時維持されるようになっている。
【0028】
従って、揺動レバー31は当該端面カム58の回転に伴いそのカムプロフィールに従って揺動作動され、この揺動作動により水平方向用スライダー26bが往復直線移動されて、ハンド部取付板264に固設されたハンド部24がプレース作動されるようになっている。即ち、当該端面カム58は上記ピック作動駆動源32のモータ38と回転軸40と共に、ハンド部24のプレース作動伝達機構30にプレース作動を入力するプレース作動駆動源34を構成している。
【0029】
ここで、上述した上下方向摺動ロッド282は、その長さが板カム42による上下方向への作動ストロークよりも十分に大きく設定され、これにより、ピック作動伝達機構28に上下動を入力するピック作動駆動源32、並びにプレース作動伝達機構30にプレース作動を入力するプレース作動駆動源34は、共にハンド部24の上下方向へのピック作動ストロークの下端となる下降端位置よりもさらに下方部に位置して設置される構成となっている。
【0030】
また、図1と図2とに示すように、ピックアンドプレース装置22のケーシング36はその上壁36aの周縁部が側方に向けて延出形成されていて、組立設備に組み込んで設置するにあたっては、その上壁36aの周縁部を当該組立設備の機械本体ベース62上に係止させて載置して、ケーシング36を当該機械本体ベース62に開口形成してある取付口62a内に挿入して固定するようになっている。即ち、これによりピックアンドプレース装置22は、ピック作動伝達機構28に上下の昇降作動を入力するピック作動駆動源32とプレース作動伝達機構30に水平方向のプレース作動を入力するプレース作動駆動源34とが、機械本体ベース62の下方に収納されることになる。
【0031】
これ故、ピックアンドプレース装置22はそのケーシング36の上壁36aから上方に突出しているピック作動伝達機構28とプレース伝達機構30およびハンド部24を支持した支持体26のみが機械本体ベース62上に露出することになる。即ち、組立設備に組み込んで配設するに際して、当該ピック作動駆動源32とプレース作動駆動源34とを組立設備の機械本体ベース62の下方に配置できるから、当該機械本体ベース62の上方には、プレース作動伝達機構28とピック作動伝達機構30とハンド部24を支持する支持体26のみを露出させて設置することができるようになって、機械本体ベース62上で占有する設置スペースの可及的な省スペース化が図れるようになり、もって組立設備全体の省スペース化にも寄与できるようになる。
【0032】
また、ピック作動とプレース作動との駆動源32,34を機械本体ベース62の下方に配置できるので、摺動部等の発塵を嫌う組立設備への適用にも好ましいものとなる。さらに、ピック作動及びプレース作動のストロークを大きく設定しても、機械本体ベース62上で占有する設置面積はさほど大きくならず、省スペース化の妨げになることがない。
【0033】
また、プレース作動伝達機構30とピック作動伝達機構28とハンド部24を支持する支持体26のみを機械本体ベース62上に露出させてコンパクトに設置できるので、部品組み付けエリア等の視界を遮ることを可及的に防止でき、もって組立設備の視認性の向上を図ることができる。さらに、図2に示すように部品供給を2列で行う場合には、その2列の部品供給ラインの末端に配される2台の部品フィード装置64間の中央にピックアンドプレース装置22を配設しても、それら2列の供給ラインの間隔を可及的に狭くすることができるようになる。
【0034】
なお、図示した実施形態では、プレース作動は水平方向に直線的に進退するようにしているが、これに限らずさらに旋回作動させるようにすることもできる。このように旋回作動させる場合には、詳しくは図示しないが、支持体はピック作動伝達機構の上端部に回転機構を介して取り付けて首振り自在に構成する一方、プレース作動伝達機構 の揺動レバーはプレース作動駆動源の回転軸40に直交する鉛直面内を揺動する様に支持して、この揺動レバーを揺動駆動させる駆動源のカムには板カム等を用いる様にすれば良い。
【0035】
また、ピック作動とプレース作動の駆動源は上記図示例のモータ38と回転軸40及びカム42,58に代えて、例えば空圧式や油圧式等のシリンダーを採用する様にしても良い。
【符号の説明】
【0036】
22 ピックアンドプレース装置
24 ハンド部
26 支持体
26a 水平方向用スライドガイド
26b 水平方向用スライダー
262 水平方向摺動ロッド
264 ハンド取付板
266 係合片
266a 係合溝
28 ピック作動伝達機構
28a 上下方向用スライドガイド
28b 上下方向用スライダー
282 上下方向摺動ロッド
284 連結板
30 プレース作動伝達機構
31 揺動レバー
31a 作用点側アーム
31b 力点側アーム
32 ピック作動駆動源
34 プレース作動駆動源
36 ケーシング
38 モータ
40 回転軸
42 板カム
43 上下揺動アーム
58 端面カム
62 機械本体ベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンド部のプレース作動を許容して該ハンド部を支持する支持体と、
該支持体を昇降移動自在に支持して該ハンド部に上下方向のピック作動を伝達するピック作動伝達機構と、
該支持体に支持されたハンド部のピック作動を許容して該ハンド部にプレース作動を伝達するプレース作動伝達機構と、
を備え、
該ピック作動伝達機構に上下動を入力するピック作動駆動源と該プレース作動伝達機構にプレース作動を入力するプレース作動駆動源とが、該ハンド部のピック作動ストロークの下端位置よりも下方に設置されている、
ことを特徴とするピックアンドプレース装置。
【請求項2】
前記ピック作動駆動源がモータで回転駆動される回転軸に固着された板カムでなり、
前記ピック作動伝達機構がケーシングに固設されたスライドガイドと該スライドガイドに係合されて上下に摺動移動自在に支持された上下方向摺動ロッドとからなり、
該上下方向移動ロッドの下端部が該板カムのカム面に当接されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項3】
前記ハンド部の支持体が前記ピック作動伝達機構の上端部に固設されたスライドガイドと、該スライドガイドに水平方向に摺動移動自在に支持されてその一端部に該ハンド部が固設されるとともに他端部に係合片が固設された水平方向スライダーとからなり、
前記プレース作動駆動源がモータで回転駆動される回転軸に固着された端面カムでなり、
前記プレース作動伝達機構が揺動レバーでなり、
該揺動レバーはその下端部の力点側アームが該端面カムのカム面に当接される一方、その上端部の作用点側アームが該水平方向用スライダーの該係合片に縦長に形成された係合溝に該係合片との相対的な上下方向の相対変位を許容して係合されている、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のピックアンドプレース装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−218508(P2011−218508A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91681(P2010−91681)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【出願人】(592129774)株式会社FDKエンジニアリング (11)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】