説明

ピラジノン誘導体および肺疾患の処置におけるそれらの使用

本発明は、式(I):


〔式中、R、R、R、R、R、RおよびRはここで定義の通りである。〕
のピラジノン誘導体;その製造方法、それらを含む医薬組成物および治療におけるそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中:
、R1aおよびRは独立してH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、CF、およびCNから選択され;
およびRは独立してH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、OH、NR、CF、CN、アリール、ヘテロアリールおよびCONR1011から選択され、ここで、該(C−C)アルキルおよび該(C−C)アルコキシは、独立して、所望によりOH、(C−C)アルコキシ、NR1213、S(O)55およびハロから独立して選択される1個、2個または3個の基により置換されていてよく;
はH、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル、(CR1415)NR1617、S(O)16、SONR1617、CH16およびOR16から選択され;
はH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル、−(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル、ヘテロアリールおよびアリールから選択され;ここで、該(C−C)アルキルは所望によりハロまたはOHで置換されていてよく;
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキルおよびアリールHから選択され;
またはRおよびRはそれらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりNR18、SおよびOから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい4〜7員環を形成し;
およびRは独立してH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシおよび(C−C)シクロアルキルから選択されるか;またはRおよびRはそれらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりNR19、SおよびOから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい4〜7員環を形成し;
14およびR15はHおよび(C−C)アルキルから選択されるか;またはR14およびR15はそれらが結合している炭素と一体となってカルボニル(C=O)基を形成し;
16はH、アリール、(C−C)シクロアルキルおよび
【化2】

から選択され、ここで、該(C−C)シクロアルキルは所望によりアリール基で置換されていてよく;
17はH、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは所望により(C−C)アルコキシ、(C−C10)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびNR2021から独立して選択される1個、2個または3個の基で置換されていてよく;
22はH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、NR2930、ヘテロシクロアルキルおよびアリールから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは所望により1個、2個または3個のR28基で置換されていてよく;そしてここで、該アリールは所望により(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロ、CFおよびOHから独立して選択される1個、2個または3個の基で置換されていてよく;
23はHおよび(C−C)アルキルから選択され;
またはR22およびR23は、それらが結合している炭素原子と一体となって(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成し;
Xは結合または(CR2425)基であり;
24およびR25は独立してH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ヘテロシクロアルキルおよびNR3940から選択されるか;またはR24およびR25は、それらが結合している炭素原子と一体となってヘテロシクロアルキル環を形成してよく;
Zはアリールまたはヘテロアリール環であり、ここで、該アリールまたはヘテロアリール環はR26およびR27で置換されており;
26はH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、アリール、O−アリール、ハロ、ヘテロシクロアルキル、O−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、シクロアルキル、O−シクロアルキル、S(O)34、NR3435およびCONR3435から選択され、ここで、該(C−C)アルキルまたは該(C−C)アルコキシは所望によりハロ、OH、ヘテロシクロアルキルまたはNR3435から独立して選択される1個、2個または3個の基で置換されていてよく;
27はH、ハロおよび(C−C)アルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは所望により1個、2個または3個のハロ基で置換されていてよく;
またはR26およびR27は、アリールまたはヘテロアリール環の隣接する炭素原子に結合しているとき、一体となってメチレンジオキシ基を形成してよく;
各R28は独立してNR2930、ハロ、CHCF、CF、ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルコキシ、OR36、COOR42、CONR3132およびSONR3738から選択され;
29およびR30は独立してH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、SO41およびC(O)R41から選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、所望によりOH、NR5657またはヘテロシクロアルキルで置換されていてよく;
31およびR32は独立してH、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選択されるか;またはR31およびR32はそれらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりNR33、SおよびOから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい4〜7員環を形成し;
34およびR35は独立してH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、C−ヘテロシクロアルキルおよびC(O)O(C−C)アルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、所望によりOH、ハロ、(C−C)アルコキシ、NR5859、C(O)OHおよびヘテロシクロアルキルで置換されていてよく;またはR34およびR35は、それらが結合している窒素と一体となって4〜7員環を形成し;
36はH、(C−C)アルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、所望によりヘテロシクロアルキルで置換されていてよく;
10、R11、R12、R13、R18、R19、R20、R21、R33、R37、R38、R39、R40、R41およびR42は独立してHおよび(C−C)アルキルから選択され;
mは0または1であり;
nは1または2であり;
各pは独立して0、1または2から選択され;
シクロアルキルは、所望によりアリール基と縮合していてよい非芳香族性炭素環式環であり、ここで、該シクロアルキル環は、所望により、可能であれば最大2個の二重結合を含んでよく;そしてここで、特記しない限り、該シクロアルキルは、所望により(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、CN、CF、ハロおよびNR4344から独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
ヘテロシクロアルキルは、所望によりアリールまたはヘテロアリール基と縮合していてよい、C結合またはN結合3〜9員非芳香族性単または二環式環であり、ここで、該ヘテロシクロアルキル環は:
1個または2個のNR45原子、または
1個のN原子、または
1個のN原子と1個のNR45、または
1個のN原子、1個のNR45とS(O)またはO原子、または
1個のN原子とS(O)またはO原子、または
1個のS原子、または
1個のO原子を含み;
所望により、可能であれば、1個または2個の二重結合を含んでよく;そして所望により炭素を(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、CN、CF、ハロ、=O、NR4647、−C(O)NR4647、二価置換基−OCHCHO−(ここで、末端酸素原子は同じ環炭素原子に結合する)、二価置換基−CHNHCH−(ここで、末端炭素原子は同じ環炭素原子に結合する)、テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−3−チエニル基、およびアリールから独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく、ここで、該(C−C)アルキルは、所望によりアリール、(C−C)アルコキシまたはOHで置換されていてよく;そしてここで各アリール基は所望により(C−C)アルコキシ(これは、次に、所望によりNR3435で置換されていてよい)、(C−C)アルキル、OH、CFおよびハロで置換されていてよく;
アリールは6個または10個の炭素原子を含む芳香環であり;ここで、特記しない限り、該アリールは所望により1個、2個または3個の(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロ、CN、CFおよびNR4849から独立して選択される置換基で置換されていてよく;
ヘテロアリールは、1個または2個のN原子、および、を含む5員、6員、9員または10員芳香環であり、所望により、NR50原子、または1個のNR50原子およびSまたはO原子、または1個のS原子、または1個のO原子;ここで、特記しない限り、該ヘテロアリールは所望により1個、2個または3個の(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、OH、ハロ、CN、CFおよびNR5152から独立して選択される置換基で置換されていてよく;
45はH、(C−C)アルキル、C(O)(C−C)アルキル、C(O)O(C−C)アルキルおよびアリールから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、所望より(C−C)アルコキシ、OH、ハロ、ヘテロシクロアルキルおよびNR2930から選択される基で置換されていてよく;そしてここで、該C(O)O(C−C)アルキルは所望によりアリール基で置換されていてよく;
50はH、(C−C)アルキルおよびC(O)O(C−C)アルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは所望により(C−C)アルコキシ、OH、ハロ、(C−C)シクロアルキルおよびNR5354から選択される基で置換されていてよく;
43、R44、R46、R47、R48、R49、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57およびR59は、各々独立してHおよび(C−C)アルキルから選択され;
58はHおよび(C−C)アルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは所望により(C−C)アルコキシおよびOHから選択される基で置換されていてよい。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
1aがHであり、RがHおよびFから選択され、そしてRが(C−C)アルキルおよびFから選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
およびRがHである、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
がH、アリール、ヘテロアリール、NR1617およびヘテロシクロアルキルから選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
16
【化3】

であり、そしてZがR26およびR27で置換されたアリール環である、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
16
【化4】

であり、ZがR26およびR27で置換されたアリール環であり、そしてR28がヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
式(IA)
【化5】

〔式中:
およびRは独立してH、(C−C)アルキルおよびFから選択され;
22およびR23は、各々独立してHおよび(C−C)アルキルから選択され;
またはR22およびR23は、それらが結合している炭素原子と一体となって、(C−C)シクロアルキルを形成し;
26は(C−C)アルコキシであり、それは所望によりNR3435で置換されていてよく;そして
34およびR35は独立してHおよび(C−C)アルキルから選択され、ここで、該(C−C)アルキルは、所望によりOHで置換されていてよい。〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
次のものから選択される、請求項7に記載の化合物:
N−シクロプロピル−4−メチル−3−[3−[[1−メチル−1−[2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]フェニル]エチル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−ベンズアミド
N−シクロプロピル−4−メチル−3−[3−[[1−[2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]フェニル]シクロプロピル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−ベンズアミド
N−シクロプロピル−3−フルオロ−5−[3−[[1−[2−[2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エトキシ]フェニル]−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−4−メチル−ベンズアミド
N−シクロプロピル−3−フルオロ−5−[3−[[1−[2−[2−[[(2R)−2−ヒドロキシプロピル]アミノ]エトキシ]フェニル]−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−4−メチル−ベンズアミド
N−シクロプロピル−3−フルオロ−5−[3−[[1−[2−[2−[[(2S)−2−ヒドロキシプロピル]アミノ]エトキシ]フェニル]−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−4−メチル−ベンズアミド
N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−メチル−5−[3−[[1−[2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]フェニル]シクロプロピル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−ベンズアミド
N−シクロプロピル−3−フルオロ−5−[3−[[1−[2−[2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エトキシ]フェニル]シクロプロピル]アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−4−メチル−ベンズアミド
3−[3−({1−[2−(2−アミノエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−2−オキソピラジン−1(2H)−イル]−N−シクロプロピル−5−フルオロ−4−メチルベンズアミド
3−[3−({1−[2−(2−アミノエトキシ)フェニル]シクロプロピル}アミノ)−2−オキソピラジン−1(2H)−イル]−N−シクロプロピル−5−フルオロ−4−メチルベンズアミドおよび
N−シクロプロピル−3−フルオロ−5−[3−{[1−(2−{2−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]エトキシ}フェニル)シクロプロピル]アミノ}−2−オキソピラジン−1(2H)−イル]−4−メチルベンズアミド
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
治療に使用するための、請求項1から8のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1から8のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項11】
喘息の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1から8のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項12】
ヒトのような温血動物における慢性閉塞性肺疾患(COPD)の処置方法であって、かかる処置を必要とする哺乳動物に有効量の請求項1から8のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【請求項13】
請求項1から8のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含む、医薬組成物。
【請求項14】
請求項1から8のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である第一活性成分と:−
・ ホスホジエステラーゼ阻害剤;
・ β2アドレナリン受容体アゴニスト;
・ ケモカイン受容体機能のモジュレーター;
・ プロテアーゼ阻害剤;
・ ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニスト;
・ 抗コリン剤;および
・ 非ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニスト
から選択される少なくとも1種のさらなる活性剤を組み合わせて含む、医薬品。
【請求項15】
式(VA)
【化6】

〔式中:
はOHまたは(C−C)アルコキシであり;
およびRは独立してH、(C−C)アルキルおよびFから選択され;
はHまたはBrであり;
22およびR23は各々独立してメチルであるか、またはR22およびR23は、それらが結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル環を形成し;そして
26はOH、OCHPhまたはOCHCHClから選択される。〕
の化合物またはその塩。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−531345(P2010−531345A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514138(P2010−514138)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【国際出願番号】PCT/GB2008/050491
【国際公開番号】WO2009/001132
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】