ピラゾール誘導体、及びそのPI3K阻害薬としての使用
本発明は、式(I)のピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩(ここで、R、環A、m、R1、R2、及びR3は、各々、明細書中において上記で定める意味を有する)、これらの作製、これらを含む医薬組成物、並びに、例えば、PI3K酵素及び/又はmTORキナーゼによって媒介される疾患の治療など、これらの治療への使用、に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iのピラゾール誘導体:
【化1】
{式中、
R基は、水素、(1−6C)アルキル又は(3−8C)シクロアルキル、
又は、R基は、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、フェノキシ、ベンジルオキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、及びフェニルスルホニルから選択される置換基を有する(1−3C)アルキル基であり、
ここで、R基内のいずれのフェニル基も、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、これらの置換基は同一でも異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノから選択され;
環Aは、2−ピリジル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、又は4−ピリダジニル基であり;
mは、0、1、又は2であり;
存在する各R1基は、同一でも異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、及び(1−6C)アルコキシから選択され;
R2基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X2−Q2
の基から選択され、
ここで、X2は、直接結合、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R5)2O、C(R5)2S、及びC(R5)2N(R5)から選択され、ここで、各R5基は、水素、(1−8C)アルキル、又は(2−6C)アルカノイルであり、Q2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、アリールオキシ−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
ここで、R2基内のCH、CH2、又はCH3のいずれの基も、該CH、CH2、又はCH3基の各々に、1個以上のハロゲノ、若しくは(1−8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X3−Q3
の基から選択される置換基を有していてもよく、
ここで、X3は、直接結合、又はO、S、SO、SO2、N(R6)、及びCOから選択され、ここで、R6は、水素又は(1−8C)アルキルであり、Q3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X4−R7
の基:
[ここで、X4は、直接結合、又はO及びN(R8)から選択され、ここで、R8は、水素又は(1−8C)アルキルであり、R7は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルフィニル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル又はN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はO、CO、及びN(R9)から選択され、ここでR9は、水素又は(1−8C)アルキルであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され、
ここで、R2基内のいずれのヘテロシクリル基も、1又は2個のオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく;そして
R3基は、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(3−8C)シクロアルキルカルボニル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、及びN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイルから、又は式:
Q5−X6−
の基から選択され、
ここで、X6は、CO、N(R10)CO、及びN(R10)SO2から選択され、ここで、R10は、水素又は(1−8C)アルキルであり、Q5は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
ここで、R3基内のCH、CH2、又はCH3のいずれの基も、該CH、CH2、又はCH3基の各々に、1個以上のハロゲノ、若しくは(1−8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
ここで、R3基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから選択され、
ここで、R3基内のいずれのヘテロシクリル基も、1又は2個のオキソ又はチオキソ置換基を有してもよい}、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
式IIのピラゾール誘導体:
【化2】
[ここで、R、m、R1、R2、及びR3の各々は、請求項1に定めるいずれかの意味を有する]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
式IIのピラゾール誘導体:
【化3】
[ここで、R2は、(1−6C)アルキルアミノ基、又は、式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、請求項1に定めるいずれかの意味を有し;
R、m、R1、及びR3の各々は、請求項1に定めるいずれかの意味を有する]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項4】
式IIのピラゾール誘導体:
【化4】
[ここで、R2は、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ基、又は、式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、請求項1に定めるいずれかの意味を有し;
R、m、R1、及びR3の各々は、請求項1に定めるいずれかの意味を有する]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項5】
Rが、(1−3C)アルキルであり;
m、R1、R2、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項6】
R2基が、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及び(1−6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X2−Q2
の基から選択され、
ここで、X2は、NH、NHCO、及びNHSO2から選択され、Q2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のCH2、又はCH3のいずれの基も、該CH2、又はCH3基の各々に、1個以上のハロゲノ、若しくは(1−8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノから、又は式:
−X3−Q3
の基から選択される置換基を有していてもよく、
ここで、X3は、直接結合、又はO及びNHから選択され、Q3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X4−R7
の基:
[ここで、X4は、Oであり、R7は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はOであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され、
並びに、R、m、R1、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項7】
R2基が、(1−6C)アルキルアミノ基、又は式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、及び(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−O−R7
の基:
[ここで、R7は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はOであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され、
並びに、R、m、R1、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項8】
R2基が、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、又は式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−O−R7
の基:
[ここで、R7は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はOであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され
並びに、R、m、R1、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項9】
式IIのピラゾール誘導体:
【化5】
[式中:
Rは、メチル、エチル、又はプロピルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基は、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択され;
R2は、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、プロパンスルホニルアミノ、2,2−ジフルオロエタンスルホニルアミノ、2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルアミノ、2−クロロエタンスルホニルアミノ、3−クロロプロパンスルホニルアミノ、2−ヒドロキシエタンスルホニルアミノ、3−ヒドロキシプロパンスルホニルアミノ、3−メチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−ジメチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−エチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−ジエチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−シクロペンチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−シクロヘキシルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−(シクロペンチルメチルアミノ)プロパンスルホニルアミノ、3−(シクロヘキシルメチルアミノ)プロパンスルホニルアミノ、3−モルホリノプロパンスルホニルアミノ、3−ピロリジン−1−イルプロパンスルホニルアミノ、3−ピペリジノプロパンスルホニルアミノ、3−ピペラジン−1−イルプロパンスルホニルアミノ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパンスルホニルアミノ又は3−ベンジルアミノプロパンスルホニルアミノであるか、又は、R2は、式:
−N(R5)SO2−Q2
の基であり、
ここで、R5は、水素、メチル、エチル、又はアセチルであり、Q2は、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、又はピリダジニルであり、これらは各々、任意に、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、アセチル、2,2,2−トリフルオロアセチル、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルプロピオンアミド、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−メチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、フェニル、ベンジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、フェノキシ、及びピリジルオキシから選択され、最後に挙げた7個の置換基は各々、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、及びメチルスルホニルから選択され;
R3は、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル、N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル、N−(2−メトキシエチル)カルバモイル、N−(3−メトキシプロピル)カルバモイル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル、フリルカルボニル、チエニルカルボニル、ピリジルカルボニル、ベンジルカルボニル、N−フェニルカルバモイル、N−ベンジルカルバモイル、N−シクロプロピルカルバモイル、N−(フリルメチル)カルバモイル、N−(チエニルメチル)カルバモイル、及びN−(イソオキサゾリルメチル)カルバモイルであり、最後に挙げた11個の置換基は、任意に、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択される]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項10】
Rが、メチル又はエチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、及びメトキシから選択され;
R2が、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、若しくはプロパンスルホニルアミノ、又は式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、4−イミダゾリル、4−ピラゾリル、5−オキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−チアゾリル、4−イソチアゾリル、又は3−ピリジルであり、これらは各々、1、2又は3個の置換基を有し、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチル、及びアセトアミドから選択され;
並びに、R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項11】
Rが、メチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、クロロ及びメチルから選択され;
R2が、メタンスルホニルアミノ、又は式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、フェニル、5−チアゾリル、又は4−ピラゾリルであり、これらは各々、任意に、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、及びメチルから選択され;
並びに、R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項12】
Rが、メチル、エチル、又はプロピルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択され;
R2が、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、3−ヒドロキシプロピルアミノ、3−メチルアミノプロピルアミノ、3−ジメチルアミノプロピルアミノ、3−エチルアミノプロピルアミノ、若しくは3−ジエチルアミノプロピルアミノ、又はR2が、式:
−N(R5)−Q2
の基であり、
ここで、R5は、水素、メチル、又はエチルであり、Q2は、ベンジル、ピロリルメチル、フリルメチル、チエニルメチル、イミダゾリルメチル、ピラゾリルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル、イソチアゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、ピリジルメチル、ピラジニルメチル、ピリミジニルメチル、又はピリダジニルメチルであり、これらは各々、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、アセチル、2,2,2−トリフルオロアセチル、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルプロピオンアミド、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−メチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、フェニル、ベンジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、フェノキシ、及びピリジルオキシから選択され、最後に挙げた7個の置換基は各々、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、及びメチルスルホニルから選択され;
R3が、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル、N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル、N−(2−メトキシエチル)カルバモイル、N−(3−メトキシプロピル)カルバモイル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル、フリルカルボニル、チエニルカルボニル、ピリジルカルボニル、ベンジルカルボニル、N−フェニルカルバモイル、N−ベンジルカルバモイル、N−シクロプロピルカルバモイル、N−(フリルメチル)カルバモイル、N−(チエニルメチル)カルバモイル、及びN−(イソオキサゾリルメチル)カルバモイルであり、最後に挙げた11個の置換基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択される;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項13】
Rが、メチル、又はエチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、及びメトキシから選択され;
R2が、式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、ベンジル、2−ピロリルメチル、3−ピロリルメチル、2−フリルメチル、3−フリルメチル、2−チエニルメチル、3−チエニルメチル、4−イミダゾリルメチル、4−ピラゾリルメチル、5−オキサゾリルメチル、4−イソオキサゾリルメチル、5−チアゾリルメチル、4−イソチアゾリルメチル、1,2,3−トリアゾール−4−イルメチル、及び3−ピリジルメチルであり、これらは各々、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチル、及びアセトアミドから選択され;並びに、
R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項14】
Rが、メチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、クロロ及びメチルから選択され;
R2が、式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、4−ピラゾリルメチルであり、これは、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、及びメチルから選択され;並びに、
R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項15】
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩を、薬理学的に許容される希釈剤若しくは担体と共に含有する、医薬組成物。
【請求項1】
式Iのピラゾール誘導体:
【化1】
{式中、
R基は、水素、(1−6C)アルキル又は(3−8C)シクロアルキル、
又は、R基は、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、フェノキシ、ベンジルオキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、及びフェニルスルホニルから選択される置換基を有する(1−3C)アルキル基であり、
ここで、R基内のいずれのフェニル基も、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、これらの置換基は同一でも異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノから選択され;
環Aは、2−ピリジル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、又は4−ピリダジニル基であり;
mは、0、1、又は2であり;
存在する各R1基は、同一でも異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、及び(1−6C)アルコキシから選択され;
R2基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X2−Q2
の基から選択され、
ここで、X2は、直接結合、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R5)2O、C(R5)2S、及びC(R5)2N(R5)から選択され、ここで、各R5基は、水素、(1−8C)アルキル、又は(2−6C)アルカノイルであり、Q2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、アリールオキシ−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
ここで、R2基内のCH、CH2、又はCH3のいずれの基も、該CH、CH2、又はCH3基の各々に、1個以上のハロゲノ、若しくは(1−8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X3−Q3
の基から選択される置換基を有していてもよく、
ここで、X3は、直接結合、又はO、S、SO、SO2、N(R6)、及びCOから選択され、ここで、R6は、水素又は(1−8C)アルキルであり、Q3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X4−R7
の基:
[ここで、X4は、直接結合、又はO及びN(R8)から選択され、ここで、R8は、水素又は(1−8C)アルキルであり、R7は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルチオ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルフィニル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル又はN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はO、CO、及びN(R9)から選択され、ここでR9は、水素又は(1−8C)アルキルであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され、
ここで、R2基内のいずれのヘテロシクリル基も、1又は2個のオキソ又はチオキソ置換基を有していてもよく;そして
R3基は、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(3−8C)シクロアルキルカルボニル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、及びN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイルから、又は式:
Q5−X6−
の基から選択され、
ここで、X6は、CO、N(R10)CO、及びN(R10)SO2から選択され、ここで、R10は、水素又は(1−8C)アルキルであり、Q5は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、
ここで、R3基内のCH、CH2、又はCH3のいずれの基も、該CH、CH2、又はCH3基の各々に、1個以上のハロゲノ、若しくは(1−8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから選択される置換基を有していてもよく、
ここで、R3基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから選択され、
ここで、R3基内のいずれのヘテロシクリル基も、1又は2個のオキソ又はチオキソ置換基を有してもよい}、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
式IIのピラゾール誘導体:
【化2】
[ここで、R、m、R1、R2、及びR3の各々は、請求項1に定めるいずれかの意味を有する]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
式IIのピラゾール誘導体:
【化3】
[ここで、R2は、(1−6C)アルキルアミノ基、又は、式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、請求項1に定めるいずれかの意味を有し;
R、m、R1、及びR3の各々は、請求項1に定めるいずれかの意味を有する]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項4】
式IIのピラゾール誘導体:
【化4】
[ここで、R2は、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ基、又は、式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、請求項1に定めるいずれかの意味を有し;
R、m、R1、及びR3の各々は、請求項1に定めるいずれかの意味を有する]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項5】
Rが、(1−3C)アルキルであり;
m、R1、R2、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項6】
R2基が、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイルアミノ、及び(1−6C)アルカンスルホニルアミノから、又は式:
−X2−Q2
の基から選択され、
ここで、X2は、NH、NHCO、及びNHSO2から選択され、Q2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のCH2、又はCH3のいずれの基も、該CH2、又はCH3基の各々に、1個以上のハロゲノ、若しくは(1−8C)アルキル置換基、及び/又は、ヒドロキシ、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノから、又は式:
−X3−Q3
の基から選択される置換基を有していてもよく、
ここで、X3は、直接結合、又はO及びNHから選択され、Q3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−X4−R7
の基:
[ここで、X4は、Oであり、R7は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はOであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され、
並びに、R、m、R1、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項7】
R2基が、(1−6C)アルキルアミノ基、又は式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、及び(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−O−R7
の基:
[ここで、R7は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はOであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され、
並びに、R、m、R1、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項8】
R2基が、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、又は式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、そして
ここで、R2基内のアリール、(3−8C)シクロアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル基のいずれも、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルアミノ、及びN−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノから、又は式:
−O−R7
の基:
[ここで、R7は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]から、又は式:
−X5−Q4
の基:
[ここで、X5は、直接結合、又はOであり、Q4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、Q4基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルスルホニル、及び(2−6C)アルカノイルから選択される]、から選択され
並びに、R、m、R1、及びR3の各々が、請求項1に定めるいずれかの意味を有する;
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項9】
式IIのピラゾール誘導体:
【化5】
[式中:
Rは、メチル、エチル、又はプロピルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基は、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択され;
R2は、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、プロパンスルホニルアミノ、2,2−ジフルオロエタンスルホニルアミノ、2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルアミノ、2−クロロエタンスルホニルアミノ、3−クロロプロパンスルホニルアミノ、2−ヒドロキシエタンスルホニルアミノ、3−ヒドロキシプロパンスルホニルアミノ、3−メチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−ジメチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−エチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−ジエチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−シクロペンチルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−シクロヘキシルアミノプロパンスルホニルアミノ、3−(シクロペンチルメチルアミノ)プロパンスルホニルアミノ、3−(シクロヘキシルメチルアミノ)プロパンスルホニルアミノ、3−モルホリノプロパンスルホニルアミノ、3−ピロリジン−1−イルプロパンスルホニルアミノ、3−ピペリジノプロパンスルホニルアミノ、3−ピペラジン−1−イルプロパンスルホニルアミノ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパンスルホニルアミノ又は3−ベンジルアミノプロパンスルホニルアミノであるか、又は、R2は、式:
−N(R5)SO2−Q2
の基であり、
ここで、R5は、水素、メチル、エチル、又はアセチルであり、Q2は、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、又はピリダジニルであり、これらは各々、任意に、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、アセチル、2,2,2−トリフルオロアセチル、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルプロピオンアミド、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−メチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、フェニル、ベンジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、フェノキシ、及びピリジルオキシから選択され、最後に挙げた7個の置換基は各々、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、及びメチルスルホニルから選択され;
R3は、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル、N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル、N−(2−メトキシエチル)カルバモイル、N−(3−メトキシプロピル)カルバモイル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル、フリルカルボニル、チエニルカルボニル、ピリジルカルボニル、ベンジルカルボニル、N−フェニルカルバモイル、N−ベンジルカルバモイル、N−シクロプロピルカルバモイル、N−(フリルメチル)カルバモイル、N−(チエニルメチル)カルバモイル、及びN−(イソオキサゾリルメチル)カルバモイルであり、最後に挙げた11個の置換基は、任意に、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択される]、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項10】
Rが、メチル又はエチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、及びメトキシから選択され;
R2が、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、若しくはプロパンスルホニルアミノ、又は式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、フェニル、ベンジル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、4−イミダゾリル、4−ピラゾリル、5−オキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−チアゾリル、4−イソチアゾリル、又は3−ピリジルであり、これらは各々、1、2又は3個の置換基を有し、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチル、及びアセトアミドから選択され;
並びに、R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項11】
Rが、メチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、クロロ及びメチルから選択され;
R2が、メタンスルホニルアミノ、又は式:
−NHSO2−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、フェニル、5−チアゾリル、又は4−ピラゾリルであり、これらは各々、任意に、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、及びメチルから選択され;
並びに、R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項12】
Rが、メチル、エチル、又はプロピルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択され;
R2が、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、3−ヒドロキシプロピルアミノ、3−メチルアミノプロピルアミノ、3−ジメチルアミノプロピルアミノ、3−エチルアミノプロピルアミノ、若しくは3−ジエチルアミノプロピルアミノ、又はR2が、式:
−N(R5)−Q2
の基であり、
ここで、R5は、水素、メチル、又はエチルであり、Q2は、ベンジル、ピロリルメチル、フリルメチル、チエニルメチル、イミダゾリルメチル、ピラゾリルメチル、オキサゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル、イソチアゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、ピリジルメチル、ピラジニルメチル、ピリミジニルメチル、又はピリダジニルメチルであり、これらは各々、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシカルボニル、アセチル、2,2,2−トリフルオロアセチル、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルプロピオンアミド、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−メチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、フェニル、ベンジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、フェノキシ、及びピリジルオキシから選択され、最後に挙げた7個の置換基は各々、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、及びメチルスルホニルから選択され;
R3が、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル、N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル、N−(2−メトキシエチル)カルバモイル、N−(3−メトキシプロピル)カルバモイル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル、フリルカルボニル、チエニルカルボニル、ピリジルカルボニル、ベンジルカルボニル、N−フェニルカルバモイル、N−ベンジルカルバモイル、N−シクロプロピルカルバモイル、N−(フリルメチル)カルバモイル、N−(チエニルメチル)カルバモイル、及びN−(イソオキサゾリルメチル)カルバモイルであり、最後に挙げた11個の置換基は、1又は2個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、及びエトキシから選択される;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項13】
Rが、メチル、又はエチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、及びメトキシから選択され;
R2が、式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、ベンジル、2−ピロリルメチル、3−ピロリルメチル、2−フリルメチル、3−フリルメチル、2−チエニルメチル、3−チエニルメチル、4−イミダゾリルメチル、4−ピラゾリルメチル、5−オキサゾリルメチル、4−イソオキサゾリルメチル、5−チアゾリルメチル、4−イソチアゾリルメチル、1,2,3−トリアゾール−4−イルメチル、及び3−ピリジルメチルであり、これらは各々、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチル、及びアセトアミドから選択され;並びに、
R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項14】
Rが、メチルであり;
mは0、又は、mは1であり、R1基が、クロロ及びメチルから選択され;
R2が、式:
−NH−Q2
の基であり、
ここで、Q2は、4−ピラゾリルメチルであり、これは、1、2又は3個の置換基を有していてもよく、それらは同一であっても異なっていてもよく、フルオロ、クロロ、及びメチルから選択され;並びに、
R3が、アセチルである;
請求項9に記載の式IIのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項15】
請求項1に記載の式Iのピラゾール誘導体、又はその薬学的に許容しうる塩を、薬理学的に許容される希釈剤若しくは担体と共に含有する、医薬組成物。
【公表番号】特表2009−535388(P2009−535388A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508460(P2009−508460)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001619
【国際公開番号】WO2007/129052
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001619
【国際公開番号】WO2007/129052
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】
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