説明

ピリジルアミドT型カルシウムチャンネルアンタゴニスト

本発明は、T型カルシウムチャンネルのアンタゴニストであり、かつ、T型カルシウムチャンネルが関与する障害及び疾患の治療又は予防に有用であるピリジルアミド化合物を対象とする。本発明は、また、これらの化合物を含む医薬組成物、並びにT型カルシウムチャンネルが関与する疾患の予防又は治療におけるこれらの化合物及び組成物の使用を対象とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
細胞膜カルシウムチャンネルは、電位依存型チャンネルタンパク質の多種多様なスーパーファミリーのメンバーである。カルシウムチャンネルは、細胞外液から細胞内へのCa2+イオンの制御された進入を可能にする膜貫通多サブユニットタンパク質である。動物界の全体にわたる興奮性細胞、並びに少なくとも幾つかの細菌、真菌及び植物細胞は、1種類以上のカルシウムチャンネルを有する。中枢神経系(CNS)のニューロン、抹消神経細胞、並びに骨格筋、心筋、静脈及び動脈平滑筋を含む筋肉細胞のような、動物におけるほぼ全ての「興奮性」細胞は、電位依存性カルシウムチャンネルを有する。
【背景技術】
【0002】
複数の種類のカルシウムチャンネルが、哺乳類の細胞において、骨格筋、心筋、肺、平滑筋及び脳を含む多様な組織で同定されている。このファミリーの主要な種類は、L型カルシウムチャンネルであり、この機能は、よく知られている部類のカルシウムチャンネルブロッカー(ニフェジピンのようなジヒドロピリジン、ベラパミルのようなフェニルアルキルアミン、及びジルチアゼムのようなベンゾジアゼピン)により阻害される。追加的な部類の細胞膜カルシウムチャンネルは、T、N、P、Q及びRと呼ばれる。
【0003】
「T型」(又は「低電位活性化」)カルシウムチャンネルは、その開口がL型カルシウムチャンネルの長い(L=持続性)開口よりも短い持続時間(T=一過性)のものであるので、そのように呼ばれる。L、N、P及びQ型チャンネルは、さらに陽電位で活性化し(高電位活性化)、多種多様な動態及び電位依存特性を示す。ラットを含む多様な温血動物において分子的、薬理学的及び電気生理学的に同定されているT型カルシウムチャンネルの3つのサブタイプが存在する[J Biol. Chem.276(6)3999−4011(2001);Eur J Neurosci 11(12):4171−8(1999);総説Cell Mol Life Sci 56(7−8):660−9(1999)]、これらのサブタイプは、α1G、α1H及びα1Iと呼ばれている。これらのチャンネルの分子的特性は、アミノ酸配列が60〜70%同一であることを実証する。これらの個別のサブタイプの電気生理学的特性は、それらの電位依存性活性化、不活性化、非活性化及び定常不活性化レベル、並びにバリウムのような多様なイオンに対する選択性における差を明らかにした(J Biol.Chem.276(6)3999−4011(2001))。薬理学的には、これらのサブタイプは、イオンニッケルによる遮断に対して異なる感受性も有する。これらのチャンネルサブタイプは、また、それらのアセンブリーの際に多様なスプライシングを受ける能力に起因して、多様な形態で発現する(J Biol.Chem.276(6)3999−4011(2001))。
【0004】
T型カルシウムチャンネルは、てんかん、本態性振戦、疼痛、神経因性疼痛、統合失調症、パーキンソン病、抑うつ病、不安、睡眠障害、睡眠妨害、精神病、分裂病、心不整脈、高血圧、疼痛、癌、糖尿病、不妊症及び性機能不全を含む多様な疾患及び障害に関連する病理に関わっている(J Neuroscience,14,5485(1994);Drugs Future 30(6),573−580(2005);EMBO J,24,315−324(2005);Drug Discovery Today,11,5/6,245−253(2006))。そのような疾患及び障害のそのような治療のための既知の治療レジメンは、多数の問題に悩まされている。したがって、これらの疾患及び障害を治療するより生理学的な方法が極めて望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、T型カルシウムチャンネルのアンタゴニストであり、かつ、T型カルシウムチャンネルが関与する神経及び精神の障害及び疾患の治療又は予防に有用であるピリジルアミド化合物を対象とする。本発明は、また、これらの化合物を含む医薬組成物、並びにT型カルシウムチャンネルが関与する疾患の予防又は治療におけるこれらの化合物及び組成物の使用を対象とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、式I:
【0007】
【化1】

【0008】
〔式中、
Aは、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールからなる群より選択され;
1a、R1b及びR1cは、Aの原子価がそのような置換を許容しない場合は不在であってもよく、下記:
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)−O−フェニル又は−O−ナフチル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合には、結合が存在し、フェニル又はナフチルが非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(5)−O−複素環(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合には結合が存在し、複素環が非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(6)−O−C1−6アルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、アルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(7)−O−C3−6シクロアルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、シクロアルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(8)−C2−4アルケニル(ここで、アルケニルは非置換であるか、又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(9)−NR1011
(ここで、R10及びR11は、
(a)水素、
(b)非置換若しくはR13で置換されているC1−6アルキル、
(c)非置換若しくはR13で置換されているC3−6アルケニル、
(d)非置換若しくはR13で置換されているシクロアルキル、
(e)非置換若しくはR13で置換されているフェニル、及び
(f)非置換若しくはR13で置換されている複素環
からなる群より独立して選択されるか、又は
10及びR11が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、アゼチジン若しくはモルホリン環(これらは非置換であるか又はR13で置換されている))、
(10)−S(O)−NR1011
(11)qが0、1又は2であり、R12が、R10及びR11の定義から選択される、−S(O)−R12
(12)−COH、
(13)−CO−R12
(14)−CH、及び
(15)−NO
からなる群より独立して選択されるか、或いは
1a及びR1bは、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これは非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト及びヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基で置換されている)を形成し;
及びRは、
(1)水素、
(2)ヒドロキシル、
(3)ハロゲン、
(4)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC1−6アルキル、
(5)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC3−6シクロアルキル、
(6)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−O−C1−6アルキル、
(7)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−O−C3−6シクロアルキル
からなる群より独立して選択されるか、或いは
、R及びそれらが結合している炭素原子は、ケト基を形成するか、或いは
、R及びそれらが結合している炭素原子は、C3−6シクロアルキル環(該C3−6シクロアルキル環は非置換であるか又はR13で置換されている)を形成し;
は、
(1)水素、
(2)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC1−6アルキル、
(3)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−C3−6シクロアルキル、
(4)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC2−6アルケニル、
(5)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC2−6アルキニル、
(6)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているフェニル、
(7)−(C=O)−NR1011、及び
(8)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−O−C1−6アルキル
からなる群より選択され;
5a、R5b及びR5cは、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)−O−C1−6アルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、アルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(5)−O−C3−6シクロアルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、アルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(6)アルケニルが非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−C2−4アルケニル、
(7)−O−フェニル又は−O−ナフチル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、フェニル又はナフチルは、非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(8)−O−複素環(ここで、nが0又は1であり、ここでnが0の場合、結合が存在する、複素環が非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(9)−(C=O)−NR1011
(10)−NR1011
(11)−NR10−S(O)11
(12)−NR10−S(O)11
(13)−S(O)−R12(ここで、qは0、1又は2であり、R12は、R10及びR11の定義から選択される)、
(14)−COH、
(15)−CN、
(16)−NO
からなる群より独立して選択されるか、或いは
(17)R5a及びR5bは、一緒になって、ピロリル又はイミダゾリル環を形成し、これは非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト又はヒドロキシルで置換されており;
13は、
(1)ハロゲン、
(2)ヒドロキシル、
(3)−(C=O)−O−C1−6アルキル(ここで、mは0又は1であり、nは0又は1であり、mが0であるか又はnが0である場合、結合が存在し、mが0であり、そしてnが0である場合、単結合が存在し、アルキルが非置換又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(4)−O−(C1−3)ペルフルオロアルキル、
(5)シクロアルキルが非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−O−C3−6シクロアルキル、
(6)アルケニルが非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−C2−4アルケニル、
(7)フェニル又はナフチルが、非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている、−(C=O)−O−フェニル又は−(C=O)−O−ナフチル、
(8)複素環が非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−O−複素環、
(9)−(C=O)−NR1011
(10)−NR1011
(11)−S(O)−NR1011
(12)−S(O)−R12
(13)−COH、
(14)−CH、及び
(15)−NO
からなる群より選択され;
14は、
(1)ヒドロキシル、
(2)ハロゲン、
(3)C1−6アルキル、
(4)−C3−6シクロアルキル、
(5)−O−C1−6アルキル、
(6)−O−(C=O)−C1−6アルキル、
(7)−NH−C1−6アルキル、
(8)フェニル、
(9)複素環、
(10)−COH、及び
(11)−CN
からなる群より選択される〕で示される化合物又は
その薬学的に許容される塩を対象とする。
【0009】
本発明の実施態様は、式Ib:
【0010】
【化2】

【0011】
〔式中、R1a、R1b、R1c、R、R、R、R5a、R5b及びR5cは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0012】
本発明の実施態様は、式Ic:
【0013】
【化3】

【0014】
〔式中、R1a、R1b、R1c、R、R、R5a、R5b及びR5cは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0015】
本発明の実施態様は、式Ic′:
【0016】
【化4】

【0017】
〔式中、R1a、R1b、R1c、R、R、R5a、R5b及びR5cは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0018】
本発明の実施態様は、式Id:
【0019】
【化5】

【0020】
〔式中、R1a、R1b、R1c、R及びR5aは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0021】
本発明の実施態様は、式Ie:
【0022】
【化6】

【0023】
〔式中、R1a、R及びR5aは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0024】
本発明の実施態様は、式Ie′:
【0025】
【化7】

【0026】
〔式中、R1a、R及びR5aは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0027】
本発明の実施態様は、式Ie″:
【0028】
【化8】

【0029】
〔式中、R1a及びR5aは、本明細書で定義されているとおりである〕で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0030】
本発明の実施態様は、Aが、フェニル及びヘテロアリールからなる群より選択される化合物を含む。
【0031】
本発明の実施態様は、Aが、
(1)フェニル、
(2)オキサゾリル、
(3)イソオキサゾリル、
(4)チアゾリル、
(5)チアジアゾリル、
(6)トリアゾリル、
(7)ピラゾリル、
(8)ピリジル、及び
(9)ピリミジニル
からなる群より選択される化合物を含む。
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルである化合物を含む。また、この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがチアゾリルである化合物を含む。また、この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがピリジルである化合物を含む。
【0032】
本発明の実施態様は、R1a、R1b及びR1cが、Aの原子価がそのような置換を許容しない場合は不在であってもよく、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−CO−R10、−CN若しくは−NR1011で置換されている、フェニル又はナフチル、
(5)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−CO−R10、−CN若しくは−NR1011で置換されている−O−フェニル、
(6)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC1−6アルキル、
(7)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている−O−C1−6アルキル、
(8)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル若しくはフェニルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(9)非置換であるか又はC3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC2−4アルケニル、
(10)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−COH、−CN若しくは−NR1011で置換されている複素環、
(11)−NR1011(ここで、R10及びR11が、水素及びC1−6アルキルから独立して選択される)、
(12)−S(O)−NR1011
(13)−S(O)−R12(ここで、qは、0、1又は2であり、R12は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、又は非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているフェニルである)、
(14)−COH、
(15)−CO−R12
(16)−CH、及び
(17)−NO
からなる群より独立して選択されるか、或いは
1a及びR1bが、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これらは非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト若しくはヒドロキシルで置換されている)を形成する
化合物を含む。
【0033】
本発明の実施態様は、R1a、R1b及びR1cが、下記:
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−COH若しくは−CNで置換されている、フェニル又はナフチル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−COH若しくは−CNで置換されている−O−フェニル、
(5)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC1−6アルキル、
(6)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(7)非置換であるか又はC3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC2−4アルケニル、
(8)R10及びR11が、水素及びC1−6アルキルから独立して選択される、−NR1011
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイソオキサゾリル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイミダゾリル、
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(12)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているオキサゾリル、
(13)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているピラゾリル、
(14)非置換であるか又はハロゲンで置換されているピロリジニル、
(15)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているテトラゾリル、
(16)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチエニル、
(17)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているベンゾチエニル、
(18)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオフェニル、
(19)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているトリアゾリル
(20)−NO、及び
(21)−CN
からなる群より独立して選択されるか、或いは
1a及びR1bが、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これらの環は非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト若しくはヒドロキシルで置換されている)を形成する
化合物を含む。
【0034】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R1cが水素であり、そしてR1a及びR1bが、
(1)ハロゲン、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−CO−C1−6アルキル若しくは−CNで置換されている、フェニル又はナフチル、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−CO−C1−6アルキル若しくは−CNで置換されている−O−フェニル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC1−6アルキル、
(5)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(6)非置換であるか又はC3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC2−4アルケニル、
(7)R10及びR11が、水素及びC1−6アルキルから独立して選択される、−NR1011
(8)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイソオキサゾリル、
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイミダゾリル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているオキサゾリル、
(12)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているピラゾリル、
(13)非置換であるか又はハロゲンで置換されているピロリジニル、
(14)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているテトラゾリル、
(15)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチエニル、
(16)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているベンゾチエニル、
(17)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオフェニル、及び
(18)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているトリアゾリル
からなる群より選択されるか、或いは
1a及びR1bが、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これらが非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト若しくはヒドロキシル置換されている)を形成する
化合物を含む。
【0035】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1bが水素であり、R1cが水素であり、そしてR1aが、
(1)ハロゲン、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル若しくは−NOで置換されているフェニル、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている−O−フェニル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル若しくはフェニルで置換されているC1−6アルキル、
(5)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル若しくはフェニルで置換されているC3−6シクロアルキル、及び
(6)非置換であるか又はC3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC2−4アルケニル
からなる群より独立して選択される
化合物を含む。
【0036】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1bが水素であり、R1cが水素であり、そしてR1aが、下記:
(1)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイソオキサゾリル、
(2)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイミダゾリル、
(3)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(4)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているオキサゾリル、
(5)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているピラゾリル、
(6)非置換であるか又はハロゲンで置換されているピロリジニル、
(7)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているテトラゾリル、
(8)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチエニル、
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているベンゾチエニル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオフェニル、及び
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているトリアゾリル
からなる群より独立して選択される
化合物を含む。
【0037】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1aが、非置換であるか又は1つ以上のハロゲンで置換されているフェニルであり、R1bが水素であり、R1cが水素である化合物を含む。
【0038】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1aが4−フェニルであり、R1bが水素であり、R1cが水素である化合物を含む。
【0039】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1aがC1−6アルキルであり、R1bが水素であり、R1cが水素である化合物を含む。
【0040】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1aがイソプロピル又はtert−ブチルであり、R1bが水素であり、そしてR1cが水素である化合物を含む。
【0041】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Aがフェニルであり、R1aが、フェニルの4位に位置しており、R1bが水素であり、R1cが水素である化合物を含む。
【0042】
本発明の実施態様は、R1aが−COCH以外である化合物を含む。
【0043】
本発明の実施態様は、R及びRが、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)非置換であるか又はハロ、C3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC1−6アルキル、及び
(4)非置換であるか又はハロ、C3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC3−6シクロアルキル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0044】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R及びRが、
(1)水素、
(2)フルオロ、
(3)非置換であるか又はハロゲン若しくはC3−6シクロアルキルで置換されているC1−6アルキル、及び
(4)C3−6シクロアルキル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0045】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Rが水素であり、Rが水素である化合物を含む。この実施態様の範囲内において、本発明は、Rがフルオロであり、Rがフルオロである化合物を含む。この実施態様の範囲内において、本発明は、Rがメチルであり、Rが水素である化合物を含む。この実施態様の範囲内において、本発明は、Rがシクロプロピルであり、Rが水素である化合物を含む。
【0046】
本発明の実施態様は、Rが水素以外の化合物を含む。
【0047】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Rが(R)配置にある化合物を含む。
【0048】
本発明の実施態様は、Rが、
(1)C1−6アルキル(該C1−6アルキルは、非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニル若しくは−NR1011で置換されており、R10及びR11は、水素及び非置換又はハロゲン、水素若しくはフェニルで置換されているC1−6アルキルからなる群より独立して選択される)、
(2)非置換であるか又はハロゲン、C1−6アルキル若しくはフェニルで置換されている−C3−6シクロアルキル、
(3)−C2−6アルケニル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル若しくは−NOで置換されているフェニル、
(5)−(C=O)−NR1011、及び
(6)非置換であるか又はハロゲン、C3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されている−(C=O)−O−C1−6アルキル
からなる群より選択される、化合物を含む。
【0049】
本発明の実施態様は、Rが、
(1)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC1−6アルキル、
(2)−C2−6アルケニル、
(3)−C3−6シクロアルキル
からなる群より選択される、化合物を含む。
【0050】
この実施態様の範囲内において、本発明の実施態様は、Rが、
(1)CH
(2)CHOH、
(3)CHOCH
(4)CHCH
(5)CH=CH
(6)CHCHOH、
(7)CHCH=CH
(8)CHCHF、
(9)CHCF
(10)CH−フェニル、
(12)CH−シクロプロピル、
(13)CH−シクロブチル、
(14)シクロプロピル、
(15)シクロブチル、
(16)CHCHCH、及び
(17)−(C=O)−O−CH
からなる群より選択される、化合物を含む。
【0051】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Rが、CH、CHCH、CHOH、CHCHOH又はシクロプロピルである化合物を含む。
【0052】
この実施態様の範囲内において、本発明は、RがCHである化合物を含む。
【0053】
この実施態様の範囲内において、本発明は、Rが(R)−CHである化合物を含む。
【0054】
本発明の実施態様は、R5a、R5b及びR5cが、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル、−O−(CO)C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されているC1−6アルキル、及び
(5)−C2−4アルケニル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0055】
本発明の実施態様は、R5a、R5b及びR5cが、
(1)水素、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている−O−C1−6アルキル、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル若しくはフェニルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル、−O−(CO)C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている−NH−C1−6アルキル、
(5)アルキルがそれぞれ独立して非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル、−O−(CO)C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている−N(C1−6アルキル)
(6)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル若しくは−NOで置換されているフェニル、
(7)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル若しくは−NOで置換されている−O−フェニル、
(8)−S(O)−NH−C1−6アルキル、
(9)−S(O)−N(C1−6アルキル)、及び
(10)−S(O)−C1−6アルキル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0056】
本発明の実施態様は、R5a、R5b及びR5cが、
(1)水素、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、ケト、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている複素環、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、ケト、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている−O−複素環、及び
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、ケト、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている−NH−複素環
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0057】
本発明の実施態様は、R5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)フルオロ、
(3)クロロ、
(4)ブロモ、
(5)ヒドロキシル、
(6)−CH
(7)−CHOH、
(8)−CHCH
(9)−CH=CH
(10)−CHCHCH、及び
(11)−シクロプロピル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0058】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている、−O−C1−6アルキルである。
【0059】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)−OCH
(3)−OCHF、
(4)−OCH−シクロプロピル、
(5)−OCH−フェニル、
(6)−OCHCH
(7)−OCHCF
(8)−OCHCHCH
(9)−OCH(C=O)OCHCH
(10)−OCH(C=O)NHCHCH
(11)OSOCH、及び
(12)−O(C=O)OCH
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0060】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが−OCHCFである化合物を含む。
【0061】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)−NHCHCF
(3)−NHCHC(CH
(4)−NHCHCHC(CH
(5)−NHCH(CH)CHCH
(6)−NH−シクロプロピル、及び
(7)−NHCH−シクロプロピル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0062】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)ピリジル、
(3)−O−ピリジル、
(4)−NH−ピリジル、
(5)イミダゾリル、
(6)オキサゾリル、
(7)ピロリル、
(8)非置換であるか又はC1−6アルキル、ケト若しくはハロで置換されているピロリジニル、
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオモルホリニル、及び
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているピペラジニル
からなる群より独立して選択される、化合物を含む。
【0063】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5bが水素であり、R5cが水素である化合物を含む。
【0064】
この実施態様の範囲内において、本発明は、R5aが、ピリジルの5位に位置しており、R5bが水素であり、R5cが水素である化合物を含む。
【0065】
本発明の特定の実施態様は、本明細書の実施例の主題化合物又はその薬学的に許容される塩からなる群より選択される化合物を含む。
【0066】
本発明の化合物は、1つ以上の不斉中心を含んでもよく、したがって、ラセミ化合物及びラセミ混合物、単独の鏡像異性体、ジアステレオマー混合物及び個別のジアステレオマーとして生じることができる。追加的な不斉中心が、分子の多様な置換基の性質に応じて存在することができる。そのような不斉中心は、それぞれ独立して、2つの光学異性体を生じ、混合物中の可能な光学異性体及びジアステレオマー、並びに純粋又は部分的に精製された化合物は、全て本発明の範囲内に含まれることが意図される。本発明は、これら化合物のそのような異性体の形態を全て包含することを意図する。
【0067】
これらのジアステレオマーの個別の合成又はクロマトグラフによる分離は、本明細書に開示されている方法論の適切な変更により、当該技術で知られているようにして達成することができる。これらの絶対立体化学は、既知の絶対配置の不斉中心を含む試薬を用いて、結晶生成物又は必要であれば誘導体化された結晶中間体のX線結晶学により決定することができる。
【0068】
望ましい場合、化合物のラセミ混合物を、個別の鏡像異性体が単離するように分離することができる。この分離は、化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物とカップリングして、ジアステレオマー混合物を形成すること、続いて個別のジアステレオマーを分別結晶化又はクロマトグラフィーのような標準的な方法により分離することのような、当該技術で周知の方法により実施することができる。カップリング反応は、多くの場合、鏡像異性的に純粋な酸又は塩基を使用して塩を形成する。次にジアステレオマー誘導体を、添加したキラル残基の開裂により純粋な鏡像異性体に変換することができる。化合物のラセミ混合物を、キラル固定相を利用するクロマトグラフィー法により直接分離することもでき、この方法は当該技術において周知である。
【0069】
あるいは、化合物の任意の鏡像異性体を、当該技術で周知の方法により光学的に純粋な出発原料又は既知の立体配置の試薬を使用して、立体選択的合成によって得ることができる。
【0070】
当業者に理解されるように、本明細書において使用されるハロゲン又はハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを含むことが意図される。同様に、C1−6アルキルのようなC1−6は、その基が、直鎖又は分岐鎖の配置で1、2、3、4、5又は6個の炭素を有することを確認することを定義し、これによりC1−8アルキルは、特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチル及びヘキシルを含む。同様に、C2−6アルケニルは、基が、E又はZ配置であることができる、少なくとも1つの二重結合を組み込む、2、3、4、5又は6個の炭素を有することを確認することを定義する。置換基で独立して置換されていると指定される基は、そのような置換基により独立して複数回置換されることができる。本明細書で使用されるとき、用語「複素環」は、不飽和と飽和の両方の複素環式部分を含み、不飽和複素環式部分(すなわち、「ヘテロアリール」)は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾロニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、及びこれらのN−酸化物を含み、飽和複素環式部分は、アゼチジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピリジン−2−オニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、チオモルホリニル及びテトラヒドロチエニル、並びにこれらのN−酸化物及びこれらのS−酸化物を含む。
【0071】
用語「薬学的に許容される塩」は、無機又は有機塩基及び無機又は有機酸を含む、薬学的に許容される非毒性の塩基又は酸から調製される塩を意味する。無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、第一マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが含まれる。特定の実施態様は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウム塩である。固体形態の塩は、1つ以上の結晶構造で存在することができ、また、水和物の形態で存在することもできる。薬学的に許容される有機非毒性塩基から誘導される塩には、第一級、第二級及び第三級アミン、天然に生じる置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N′−ジベンジルエチレン−ジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどが含まれる。
【0072】
本発明の化合物が塩基性である場合、塩は、無機及び有機酸を含む薬学的に許容される非毒性酸から調製することができる。そのような酸には、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが含まれる。特定の実施態様は、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、フマル酸及び酒石酸である。本明細書で使用されるとき、式Iの化合物への参照は、薬学的に許容される塩を含むことも意図されることが理解される。
【0073】
本発明を例示するものは、実施例及び本明細書に開示されている化合物の使用である。本発明の範囲内の特定の化合物は、以下の実施例に開示されている化合物、並びにその薬学的に許容される塩及びその個別のジアステレオマーからなる群より選択される化合物を含む。
【0074】
主題の化合物は、化合物の有効量を投与することを含む、T型カルシウムチャンネル活性の拮抗を、そのような阻害の必要性のある哺乳動物のような患者で行う方法において有用である。本発明は、T型カルシウムチャンネル活性のアンタゴニストとしての、明細書に開示されている化合物の使用を対象とする。霊長類、特にヒトに加えて、多様な他の哺乳動物を本発明の方法に従って治療することができる。本発明は、薬剤における使用のための、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象とする。本発明は、更に、T型カルシウムチャンネル活性を拮抗するための、又はヒト及び動物において本明細書に示した障害及び疾患を治療するための薬剤の製造における、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を対象とする。
【0075】
本発明の方法で治療される被験者は、一般に、哺乳動物、特に、男性又は女性のヒトである。用語「治療有効量」は、研究者、獣医師、医師又は他の臨床医により追求される組織、系、動物又はヒトにおいて生物学的又は医学的反応を誘発する、主題化合物の量を意味する。当業者は、本発明の化合物の有効量を用いて、現在疾患に罹患している患者を治療すること又は疾患に罹患している患者に予防的治療をすることにより、神経及び精神疾患に影響を与えうることが認識される。本明細書で使用されるとき、用語「治療」及び「治療する」は、本明細書に記載されている神経及び精神疾患の進展を遅延、中断、停止、抑制又は止めうる全ての過程を意味するが、障害の全ての症状の完全な排除、また特にそのような疾患又は障害に罹患しやすくなっている患者における記述された状態の予防的治療を必ずしも示してはいない。化合物の「投与」又は化合物を「投与する」という用語は、本発明の化合物又は本発明化合物のプロドラッグをその必要性がある個人に提供することを意味すると理解されるべきである。
【0076】
本明細書で使用されるとき、用語「組成物」は、特定の量で特定の成分を含む製造物、並びに特定の量で特定の成分の組み合わせにより直接的又は間接的にもたらされる任意の製造物を包含することを意図する。医薬組成物に関するそのような用語は、活性成分及び担体を構成する不活性成分を含む生成物を包含し、並びに任意の2つ以上の成分の組み合わせ、錯化若しくは凝集、又は1つ以上の成分の解離、又は1つ以上の成分の他の種類の反応、若しくは相互作用により、直接的又は間接的に生じるあらゆる生成物を包含することを意図する。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物を薬学的に許容される担体と混合して製造される任意の組成物を包含する。「薬学的に許容される」とは、担体、稀釈剤又は賦形剤は、製剤の他の成分と適合性がなければならず、レシピエントに有害であってはならないことを意味する。
【0077】
本発明の化合物のT型カルシウムチャンネルアンタゴニストとしての有用性は、“FLEPR Ca2+ Flux Assay”及び“T−type Calcium(Ca2+) Antagonist Voltage−Clamp Assay”[Xia,et al.,Assay and Drug Development Tech.,1(5),637−645(2003)に記載されている]を含む、当該技術で周知の方法論により、必要以上に実験を行うことなく容易に決定することができる。典型的な実験において、T型チャンネルアルファ−1G、H又はI(CaV3.1、3.2、3.3)を発現するHEK293細胞のイオンチャンネル機能が、T型チャンネルアルファ−1G、H又はI(CaV3.1、3.2、3.3)により仲介されるカルシウム電流を遮断する化合物の活性を決定することが記録されている。このT型カルシウム(Ca2+)アンタゴニスト電位固定アッセイにおいて、カルシウム電流は、ヒトアルファ−1G、H又はI(CaV3.1、3.2、3.3)カルシウムチャンネルの静止状態から以下のようにして誘発される。T型(低電位活性化)カルシウムチャンネルについての配列情報は、例えば、US5,618,720、US5,686,241、US5,710,250、US5,726,035、US5,792,846、US5,846,757、US5,851,824、US5,874,236、US5,876,958、US6,013,474、US6,057,114、US6,096,514、WO99/28342及びJ.Neuroscience,19(6):1912−1921(1999)において完全に開示されている。T型チャンネルを発現する細胞は、DMEM、10%Tetsystem承認FBS(Clontech Laboratories Inc.)、100マイクログラム/mlのペニシリン/ストレプトマイシン、2mMのLグルタミン、150マイクログラム/mlのZeocin、5マイクログラム/mlのブラストサイジンを含む増殖培地で増殖した。Tチャンネル発現は、細胞を2mMのテトラサイクリンに24時間暴露することによって誘発した。ガラスピペットをピペットプラーにより先端直径1〜2マイクロメーターで引く。ピペットを細胞内溶液で充填し、塩素化銀ワイヤをその長さに沿って挿入し、次に電位固定増幅器のヘッドステージに連結する。トリプシン処理緩衝液は、0.05%トリプシン、0.53mMのEDTAであった。細胞外記録溶液は、130mMのNaCl、4mMのKCl、1mMのMgCl2、2mMのCaCl2、20mMのHEPES、30mMのグルコース、pH7.4から構成される。内部溶液は、25mMのCsCl、10mMのTEA−Cl、10mMのHEPES、8mMのNaCl、0.06mMのCaC12、0.6mMのEGTA、4mMのATP−Mg、0.3mMのGTP、135mMのCsMeSO3、1mMのMgCl2、10mMのCsCl、5mMのEGTA、10mMのHEPES、pH7.4、又は135mMのCsCl、2mMのMgCl2、3mMのMgATP、2mMのNa2ATP、1mMのNa2GTP、5mMのEGTA、10mMのHEPES、pH7.4から構成される。ピペットの先端を浴の中に挿入すると、直列抵抗が見られる(許容範囲は、1〜4メガオームである)。ピペットと浴溶液の接合部電位を、増幅器の目盛りのゼロにする。次に細胞が塊を作り、塊が壊れ、直列抵抗を補正(>=80%)した後、全細胞Ca2+電流反応を記録している間に電圧プロトコールを適用する。電圧プロトコール:(1)−80mVの保持電位で20秒毎に−20mVへのパルスを70ミリ秒の持続時間;チャンネルにより仲介される電流を阻害する薬剤の有効性は、−80mVから−20mMへの電圧シフトにより開始されるピーク電流増幅の低減を測定することにより直接測定する;(2)−100mVの保持電位で15秒毎に−20mVへのパルスを70ミリ秒の持続時間;チャンネルにより仲介される電流を阻害する薬剤の有効性は、−100mVから−20mMへの電圧シフトにより開始されるピーク電流増幅の低減を測定することにより直接測定する。2つの保持電圧における遮断の差を使用して、細胞の静止状態の電圧のレベルにより誘発される不活性化のレベルの異なる薬剤の効果を決定した。対照ベースラインカルシウム電流を得た後、増加した濃度の試験化合物を含有する細胞外溶液を洗浄する。所定の化合物濃度で静止状態の阻害を達成すると、より高濃度の化合物を適用する。−20mVへの脱分極工程の際のピーク内向き対照Ca2+電流の阻害%を、化合物濃度の関数としてプロットする。
【0078】
本発明で使用することができる化合物の固有のT型カルシウムチャンネルアンタゴニスト活性を、このアッセイで決定することができる。特に、以下の実施例の化合物は、上記のアッセイにおいて、一般に約10μM未満のIC50でT型カルシウムチャンネルを拮抗する活性を有した。本発明の範囲内の幾つかの化合物は、上記のアッセイにおいて、約1μM未満のIC50でT型カルシウムチャンネルを拮抗する活性を有した。そのような結果は、T型カルシウムチャンネル活性のアンタゴニストとして使用される本化合物の固有の活性を示す。
【0079】
当該技術で開示されている他の化合物に関して、本発明の化合物は、代謝安定性の増加、経口生物学的利用能若しくは吸収の向上、及び/又は薬剤−薬剤相互作用の減少のような、作用及び/又は代謝の持続時間に関するような予想外の特性を示す。
【0080】
T型カルシウムチャンネルは、広い範囲で生物学的機能に関わっている。これは、ヒト又は他の種での多様な疾患の進行におけるこれらのレセプターの潜在的な役割を示唆している。本発明の化合物は、以下の状態又は疾患の1つ以上を含む、カルシウムチャンネルが関与する多様な神経及び精神障害の危険性を治療、予防、改善、抑制又は低減するのに有用である:無動症及び硬直症候群を含む運動障害(パーキンソン病、薬剤誘発性パーキンソニズム、脳炎後パーキンソニズム、進行性核上麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症、パーキンソニズム−ALS認知症複合及び大脳基底核石灰化を含む)、パーキンソン疲労、多発性硬化症疲労、睡眠障害又は日周期リズムの障害により引き起こされる疲労、投薬誘発性パーキンソニズム(例えば、神経遮断薬誘発性パーキンソニズム、神経遮断薬悪性症候群、神経遮断薬誘発性急性ジストニー、神経遮断薬誘発性急性静坐不能症、神経遮断薬誘発性遅発性ジスキネジー及び投薬誘発性姿勢時振戦)を含む慢性疲労症候群、疲労、ジル・ド・ラ・トゥーレット症候群、発作性疾患、てんかん及び運動機能異常〔次を含む:振戦(例えば、静止時振戦、本態性振戦、姿勢時振戦及び企図振戦)、舞踏病(例えば、シドナム舞踏病、ハンチントン病、良性遺伝性舞踏病、神経有棘赤血球症、症候性舞踏病、薬剤誘発性舞踏病及び片側バリズム)、ミオクローヌス(全身性ミオクローヌス及び局所性ミオクローヌスを含む)、チック(単純チック、複合チック及び症候性チックを含む)、下肢静止不能症候群及びジストニー(突発性ジストニー、薬剤誘発性ジストニー、症候性ジストニー及び発作性ジストニーのような全身性ジストニー、並びに眼瞼痙攣、口下顎骨ジストニー、痙攣性発声障害、痙性斜頸、アキシャルジストニー、ジストニー書痙及び片麻痺性ジストニーのような局所性ジストニーを含む)〕;心臓疾患、心調律動の異常及び不整脈、心筋梗塞、うっ血性心不全、冠状動脈性心疾患、突然死、脳卒中、受精能障害、不妊症のような性及び生殖機能不全、抑うつ症、偏頭痛、神経因性疼痛、パーキンソン病、精神病及び統合失調症を含む脳に異常振動活動が生じる疾患又は障害、並びに特に視床を介して活動の異常共役が存在する疾患又障害;認知機能の向上;記憶の向上;記憶保持の増加;訓練機能の増加;免疫反応の増加;免疫機能の増加;ほてり;寝汗;寿命の延長;統合失調症;心拍リズムのような神経系により課される興奮/弛緩リズムにより制御される筋肉関連疾患及び心臓血管系の他の疾患;血管拡張又は血管拘束及び血圧のような細胞の繁殖に関連する状態;癌;心不整脈;高血圧;鬱血性心不全;生殖器/必尿器系の状態;性機能及び生殖能の障害;腎機能の妥当性;麻酔に対する反応性;睡眠の質の向上、睡眠の質の改善、睡眠の効率の改善、睡眠の維持の増大を含む睡眠障害、睡眠妨害;被験者が眠った時間を被験者が眠ろうと試みた時間で割って計算した値の増加;睡眠の開始の改善;睡眠潜時又は開始(眠りに落ちるまでの時間)の減少;寝付きの困難さの減少;睡眠の連続性の増加;睡眠時の目覚めの回数の減少;睡眠時の断続的な目覚めの減少;夜間覚醒の減少;最初の睡眠開始後の目覚めに費やされる時間の減少;睡眠の総量の増加;睡眠の断片化の低減;REM睡眠期間の適時、頻度又は持続時間の変更;徐波(すなわち、第3又は4段階)睡眠期間の適時、頻度又は持続時間の変更;第2段階睡眠の量及び率の増加;徐波睡眠の促進;睡眠時のEEG−デルタ活動の向上;睡眠サイクルの初期におけるデルタ睡眠の量の増加、睡眠サイクルの後期におけるREM睡眠の増加;夜間覚醒、特に早朝目覚めの減少;日中の機敏性の増加;日中の眠気の減少;日中の過剰な眠気の治療又は低減;眠りの深さの満足度の増加;睡眠維持の増加;突発的不眠症;睡眠の問題;不眠症、過眠症、突発性過眠症、反復性過眠症、内因性過眠症、睡眠発作、睡眠の中断、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、覚醒状態、夜間ミオクローヌス、REM睡眠中断、時差ぼけ、交代勤務従業員の睡眠妨害、睡眠異常、夜驚症、抑うつ症関連不眠症、情動/気分障害、アルツハイマー病又は認知障害、並びに夢遊病及び夜尿症、及び加齢に関連する睡眠障害;アルツハイマーの日没幻覚;日周期リズムに関連する状態、並びに時間帯を横断する旅行に関連する及び交代制勤務に関連する精神的及び肉体的障害、副作用としてRME睡眠の減少を引き起こす薬剤に起因する状態;線維筋痛症;睡眠時の呼吸障害に関連する非回復的睡眠及び筋肉疼痛又は睡眠時無呼吸により発症する症候群;睡眠の質の減少によりもたらされる状態;抑うつ病のような気分障害、又はとりわけ抑うつ性障害、例えば単回発症若しくは再発性大うつ病性障害及び気分変調性障害、又は双極性障害、例えば双極I型障害、双極II型障害及び循環病、一般的な病状に起因する気分障害及び物質誘発性気分障害;急性ストレス障害、広場恐怖症、全般性不安障害、脅迫性障害、パニック発作、パニック障害、外傷後ストレス障害、分離不安障害、社会恐怖症、特定恐怖症、物質誘発性不安障害及び一般的な病状に起因する不安を含む不安障害;心臓バイパス手術及び移植後の脳欠損、脳卒中、虚血性発作、脳虚血、脊髄外傷、頭部外傷、周産期低酸素症、心停止、低血糖神経細胞損傷のような急性神経及び精神障害;ハンチントン舞踏病;筋萎縮性側索硬化症;多発性硬化症;眼球損傷;網膜症;認知障害;突発性及び薬剤誘発性パーキンソン病;筋痙縮及び振戦、てんかん、痙攣を含む筋肉痙縮に関連する障害;認知症(アルツハイマー病、虚血、外傷、血管障害又は脳卒中、HIV疾患、パーキンソン病、ハンチントン病、ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、周産期低酸素症、他の一般的な病状又は物質乱用に関連する)を含む認知障害;せん妄、健忘障害又は年齢関連認知低下;統合失調症(妄想性、解体型、緊張型又は未分化型)、統合失調症様障害、統合失調感情障害、妄想性障害、短期精神障害、共有精神障害、一般的な病状に起因する精神障害及び物質誘発性精神障害を含む統合失調症及び精神病;物質関連障害及び常習行為(物質誘発性せん妄、持続性認知症、持続性健忘障害、精神障害又は不安障害;アルコール、アンフェタミン、カンナビス、コカイン、幻覚剤、吸入剤、ニコチン、オピオイド、フェンシクリンジン、鎮静剤、催眠剤又は抗不安薬に対する耐容性、依存性又は離脱を含む);注意力欠陥/多動性障害(ADHD);行動傷障害;偏頭痛(片頭痛を含む);尿失禁;過活動膀胱(OAB);切迫性尿失禁(UUI);下部尿路症状(LUTS);物質耐容性、薬物離脱(アヘン、ニコチン、タバコ生成物、アルコール、ベンゾジアゼピン、コカイン、鎮静剤、催眠剤などを含む);精神病;統合失調症;不安(全般的不安障害、パニック障害及び強迫性障害を含む);気分障害(抑うつ症、そう病、双極性障害を含む);三叉神経痛;難聴;耳鳴;眼球損傷を含む神経細胞損傷;網膜症;眼の黄斑変性;嘔吐;脳水腫;急性疼痛、慢性疼痛、激痛、難治性疼痛、炎症性疼痛、慢性炎症性疼痛、糖尿病性神経障害、慢性神経因性疼痛、外傷後疼痛、骨関節疼痛(骨関節症)、反復性運動疼痛、歯痛、癌性疼痛、筋膜疼痛(筋肉損傷、線維筋痛)、周術期疼痛(一般外科、婦人科)、慢性疼痛、神経因性疼痛、外傷後疼痛、三叉神経痛、偏頭痛及び片頭痛を含む疼痛。
【0081】
したがって、実施態様において、本発明は、欠神てんかんを含むてんかんの危険性の治療、抑制、改善若しくは低減;パーキンソン病の治療若しくは抑制;本態性振戦の治療;神経因性疼痛を含む疼痛の治療若しくは抑制;睡眠の質の向上;睡眠の維持の増大;REM睡眠の増加;徐波睡眠の増加;睡眠パターンの断片化の減少;不眠症の治療;認知の向上;記憶保持の増加;抑うつ症の治療若しくは制御;精神病の治療若しくは抑制;又は統合失調症の危険性の治療、抑制、改善若しくは低減を、その必要性のある哺乳類の患者において行う方法であって、患者に本発明の化合物の有効量を投与することを含む方法を提供する。主題の化合物は、更に、本明細書に示された疾患、障害及び状態の危険性を予防、治療、抑制、改善又は低減する方法において有用である。
【0082】
本発明の組成物の活性成分の投与量は変わることができるが、活性成分の量は、適切な投与形態が得られるようなものである必要がある。活性成分を、そのような治療が必要な患者(動物及びヒト)に、最適な薬学的効能をもたらす投与量で投与することができる。選択される投与量は、所望の治療効果、投与経路及び治療期間に応じて決定される。用量は、疾患の性質及び重篤性、患者の体重、患者が従っている食事療法、併用投薬、及び当業者が認識する他の要因に応じて患者毎に変わる。一般に、毎日0.0001〜10mg/kg体重の投与量レベルを、患者、例えばヒト及び高齢のヒトに投与して、T型カルシウムチャンネルの有効な拮抗を得る。投与量範囲は、一般に、1日に患者1人あたり約0.5mg〜1.0gであり、単回又は多回用量で投与することができる。一つの実施態様において、投与量範囲は、1日に患者1人あたり約0.5mg〜500mg、別の実施態様では、1日に患者1人あたり約0.5mg〜200mg、別の実施態様では、1日に患者1人あたり約1mg〜100mg、別の実施態様では、1日に患者1人あたり約5mg〜50mg、なお別の実施態様では、1日に患者1人あたり約1mg〜30mgである。本発明の医薬組成物は、例えば、約0.5mg〜500mgの活性成分を含むか又は約1mg〜250mgの活性成分を含む、固体投与製剤で提供することができる。医薬組成物は、約1mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mg、200mg又は250mgの活性成分を含む固体投与製剤で提供することができる。経口投与では、組成物は、1.0〜1000ミリグラムの活性成分、例えば1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、500、600,750,800、900及び1000ミリグラムの、治療される患者への投与量を症状に応じて調整した活性成分を含有する錠剤の剤形で提供することができる。化合物を、1日あたり1〜4回、例えば1日あたり1回又は2回のレジメンで投与することができる。
【0083】
本発明の化合物は、本発明の化合物又は他の薬剤が有用性を有する場合がある疾患又は状態の危険性の治療、予防、抑制、改善又は低減において、1つ以上の他の薬剤と組み合わせて使用することができ、薬剤と一緒に組み合わせることは、いずれかの薬剤の単独よりも安全であるか又はより効果的である。そのような他の薬剤は、それに慣用的に使用される経路及び量によって、本発明の化合物と同時に又は連続して投与することができる。本発明の化合物が1つ以上の他の薬剤と同時に使用される場合、そのような他の薬剤及び本発明の化合物を含有する単位投与形態の医薬組成物が想定される。しかし、併用治療は、本発明の化合物及び1つ以上の他の薬剤が異なる重複スケジュールで投与される治療を含むこともできる。1つ以上の他の活性成分と組み合わせて使用する場合、本発明の化合物及び他の活性成分は、それぞれ単独で使用されるときよりも低い用量で使用することができることも考慮される。したがって、本発明の医薬組成物には、本発明の化合物に加えて、1つ以上の他の活性成分を含有するものが挙げられる。上記の組み合わせには、本発明の化合物と、1つの他の活性化合物ばかりでなく、2つ以上の他の活性化合物との組み合わせも挙げられる。
【0084】
同様に、本発明の化合物を、本発明の化合物が有用である疾患又は状態の危険性の予防、治療、抑制、改善又は低減に使用される他の薬剤と組み合わせて使用することができる。したがって、そのような他の薬剤は、慣用的に使用される経路及び量によって、本発明の化合物と同時に又は連続して投与することができる。本発明の組成物が1つ以上の他の薬剤と同時に使用される場合、本発明の組成物に加えてそのような他の薬剤を含有する医薬組成物が想定される。したがって、本発明の医薬組成物には、本発明の化合物に加えて、1つ以上の他の活性成分も含有するものが挙げられる。
【0085】
本発明の化合物と第2の活性成分の重量比は、変わることができ、それぞれの成分の有効用量に応じて決定される。一般に、それぞれの有効用量が使用される。したがって、例えば、本発明の化合物が別の薬剤と組み合わされる場合、本発明の化合物と他の薬剤の重量比は、一般に約1000:1〜約1:1000の範囲であり、約200:1〜約1:200を含む。また、本発明の化合物と他の活性成分の組み合わせは、一般に上記の範囲内であるが、それぞれの場合において、それぞれの活性成分の有効用量が使用されるべきである。そのような組み合わせにおいて、本発明の化合物及び他の活性成分を、別々又は一緒に投与することができる。加えて、一つの構成成分の投与は、別の薬剤の投与の前、同時に、又は後であることができる。
【0086】
本発明の化合物を、カルバマゼピン、クロナゼパム、ジバルプロエクス、エトスクシミド、フェルバメート、ホスフェニトイン、ガバペンチン、ラモトリジン、レベチラセタム、ロラゼパム、ミダゾラム、オキシカルバゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、チアガビン、トピラメート、バルプロ酸、ビガバトリン又はゾニサミドのような抗発作剤と組み合わせて用いることができる。別の実施態様において、主題化合物を、アセトフェナジン、アレンテモール、ベンズヘキソール、ブロモクリプチン、ビペリデン、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロザピン、ジアゼパム、フェノルドパム、フルフェナジン、ハロペリドール、レボドパ、ベンセラジドを有するレボドパ、カルビドパを有するレボドパ、リスリド、ロキサピン、メソリダジン、モリンドロン、ナキサゴリド、オランザピン、ペルゴリド、ペルフェナジン、ピモジド、プラミペキソール、リスペリドン、スルピリド、テトラベナジン、トリヘキシフェニジル、チオリダジン、チオチキセン、トリフロペラジン又はバルプロ酸と組み合わせて用いることができる。
【0087】
別の実施態様では、本発明の化合物を、レボドパ(カルビドパ又はベンセラジドのような選択的脳外デカルボキシラーゼインヒビターを有するか又は有さない)、ビペリデンのような抗コリン作動薬(場合によりその塩酸塩又は乳酸塩)及び塩酸トリヘキシフェニジル(ベンズヘキソール)、エンタカポンのようなCOMTインヒビター、MOA−Bインヒビター、酸化防止剤、A2aアデノシンレセプターアンタゴニスト、コリン作動性アゴニスト、セロトニンレセプターアンタゴニスト及びドーパミンレセプターアゴニスト、例えばアレンテモール、ブロモクリプチン、フェノルドパム、リスリド、ナキサゴリド、ペルゴリド及びプラミペキソールと組み合わせて用いることができる。ドーパミンアゴニストは、薬学的に許容される塩の形態、例えばアレンテモール臭化水素酸塩、メシル酸ブロモクリプチン、メシル酸フェノルドパム、ナキサゴリド塩酸塩及びメシル酸ペルゴリドであることができる。リスリド及びプラミペキソールは、一般的に非塩形態で使用される。
【0088】
別の実施態様において、本発明の化合物を、フェノチアジン、チオキサンテン、複素環式ジベンザゼピン、ブチロフェノン、ジフェニルブチルピペリジン及びインドロンの部類の神経遮断剤と組み合わせて用いることができる。フェノチアジンの適切な例には、クロルプロマジン、メソリダジン、チオリダジン、アセトフェナジン、フルフェナジン、ペルフェナジン及びトリフロペラジンが挙げられる。チオキサンテンの適切な例には、クロルプロチキセン及びチオチキセンが挙げられる。ジベンザゼピンの例は、クロザピンである。ブチロフェノンの例は、ハロペリドールである。ジフェニルブチルピペリジン例は、ピモジドである。インドロンの例は、モリンドロンである。他の神経遮断薬には、ロキサピン、スルピリド及びリスペリドンが挙げられる。神経遮断薬は、主題化合物と組み合わせて使用される場合、薬学的に許容される塩の形態であることができ、例えば、塩酸クロルプロマジン、ベシル酸メソリダジン、塩酸チオリダジン、マレイン酸アセトフェナジン、塩酸フルフェナジン、エナト酸フルルフェナジン、デカン酸フルフェナジン、塩酸トリフロペラジン、塩酸チオチキセン、デカン酸ハロペリドール、コハク酸ロキサピン及び塩酸モリンドンである。ペルフェナジン、クロルプロチキセン、クロザピン、ハロペリドール、ピモジド及びリスペリドンは、一般的に非塩形態で使用される。
【0089】
別の実施態様において、本発明の化合物を、アヘンアゴニスト、5−リポオキシゲナーゼのインヒビターのようなリポオキシゲナーゼインヒビター、シクロオキシゲナーゼ−2インヒビターのようなシクロオキシゲナーゼインヒビター、インターロイキン−1インヒビターのようなインターロイキンインヒビター、NMDAアンタゴニスト、酸化窒そのインヒビター若しくは酸化窒その合成のインヒビター、非ステロイド性抗炎症剤又はサイトカイン抑制抗炎症剤と組み合わせて、例えばアセトアミノフェン、アスピリン、コデイン、フェンタニル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラック、モルヒネ、ナプロキセン、フェナセチン、ピロキシカム、ステロイド性鎮痛剤、スフェンタニール、サンリンダク、テニダップなどのような化合物と組み合わせて用いることができる。同様に、主題化合物を、疼痛緩和剤;カフェイン、H2−アンタゴニスト、シメチコン、水酸化アルミニウム又はマグネシウムのような増強剤;フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、オキシメタゾリン、エフィネフリン、ナファゾリン、キシロメタゾリン、プロピルヘキセドリン又はレボ−デソキシ−エフェドリンのような充血除去剤;コデイン、ヒドロコドン、カラミフェン、カルベタペンタン又はデキストロメトルファンのような鎮咳剤;利尿剤;及び鎮静型又は非鎮静型抗ヒスタミン剤と共に投与することができる。別の実施態様では、主題化合物をアムロジピンのようなL型カルシウムチャンネルアンタゴニストと組み合わせて用いることができる。別の実施態様では、主題化合物を、NK−1レセプターアンタゴニスト、ベータ−3アゴニスト、5−アルファレダクターゼインヒビター(例えば、フィナステリド若しくはデュタステリド)、M3ムスカリン性レセプターアンタゴニスト(例えば、ダリフェナシン、フェソテロジン、オキシブチニン、ソリフェナシン、トルテロジン若しくはトロスピウム)、又はデュロキセチンと組み合わせて用いることができる。
【0090】
別の実施態様において、本発明の化合物は、例えば、鎮静剤、催眠剤、抗不安薬、抗神経病剤、抗不安剤、抗ヒスタミン剤、ベンゾジアゼピン、バルビツール、シクロピロロン、GABAアゴニスト、5HT−2Aアンタゴニスト及び5HT−2A/2Cアンタゴニストを含む5HT−2アンタゴニスト、ヒスタミンH3アンタゴニスト、ヒスタミンH3インバースアゴニストを含むヒスタミンアンタゴニスト、イミダゾピリジン、穏和精神安定薬、メラトニンアゴニスト及びアンタゴニスト、メラトニン作動薬、他のオレキシンアンタゴニスト、オレキシンアゴニスト、プロキネチシンアゴニスト及びアンタゴニスト、ピラゾリピロミジン、他のT型カルシウムチャンネルアンタゴニスト、トリアゾロピリジンなど、例として、アジナゾラム、アロバルビタール、アロンイミド、アルプラゾラム、アミトリプチリン、アモバルビタール、アモキサピン、アルモダフィニル、APD−125、ベンタゼパム、ベンゾクタミン、ブロチゾラム、ブプロピオン、ブスプリオン、ブタバルビタール、ブタルビタール、カプロモレリン、カプリド、カルボクロラール、クロラールベタイン、抱水クロラール、クロルジアゼポキシド、クロミプラミン、クロナゼパム、クロペリドン、クロラゼプ酸、クロレテート、クロザピン、コナゼパム、シプラゼパム、デシプラミン、デキスクラモール、ジアゼパム、ジクロラルフェナゾン、ジバルプロエクス、ジフェンヒドラミン、ドキセピン、EMD−281014、エプリバンセリン、エスタゾラム、エスゾピクロン、エトクロリノール、エトミデート、フェノバム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、フルボキサミン、フルオキセチン、ホサゼパム、ガボキサドール、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、イブタモレン、イミプラミン、インジプロン、リチウム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、LY−156735、マプロチリン、MDL−100907、メクロカロン、メラトニン、メホバルビタール、メプロバメート、メタカロン、メチプリロン、ミダフルル、ミダゾラム、モダフィニル、ネファゾドン、NGD−2−73、ニソバメート、ニトラゼパム、ノルトリプチリン、オキサゼパム、パラアルデヒド、パロキセチン、ペントバルビタール、ペルラピン、ペルフェナジン、フェネルジン、フェノバルビタール、プラゼパム、プロメタジン、プロポフォール、プロトリプチリン、クアゼパム、ラメルテオン、レクラゼパム、ロレタミド、セコバルビタール、セルトラリン、スプロクロン、TAK−375、テマゼパム、チオリダジン、チアガビン、トラカゾレート、トラニルシプロマイン、トラゾドン、トリアゾラム、トレピパム、トリセトアミド、トリクロホス、トリフロペラジン、トリメトジン、トリミプラミン、ウルダゼパム、ベンラファキシン、ザレプロン、ゾラゼパム、ゾピクロン、ゾルピデム、及びこれらの塩、並びにこれらの組み合わせなどを含む、睡眠の質を向上する、並びに睡眠障害及び睡眠妨害を予防及び治療するのに有用であることが当該技術において知られている化合物と組み合わせて投与することができるか、或いは本発明の化合物を、光線療法又は電気刺激のような物理的方法と併せて投与することができる。
【0091】
別の実施態様において、本発明の化合物は、ノルエピネフリン再取込みインヒビター(第三級アミン三環式化合物及び第二級アミン三環式化合物を含む)、選択的セロトニン再取込みインヒビター(SSRI)、モノアミンオキシダーゼインヒビター(MAOI)、モノアミンオキシダーゼの可逆的インヒビター(RIMA)、セロトニン及びノルアドレナリン再取込みインヒビター(SNRI)、コルチコトロピン放出因子(CRF)アンタゴニスト、α−アドレノセプターアンタゴニスト、ニューロキニン−1レセプターアンタゴニスト、非定型型抗うつ剤、ベンゾジアゼピン、5−HT1Aアゴニスト又はアンタゴニスト、特に5−HT1A部分アゴニスト及びコルチコトロピン放出因子(CRF)アンタゴニストを含む抗うつ剤又は抗不安剤と組み合わせて用いることができる。特定の作用物質には、アミトリプチリン、クロミプラミン、ドキセピン、イミプラミン及びトリミプラミン;アモキサピン、デシプラミン、マプロチリン、ノルトリプチリン及びプロトリプチン;フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン及びセルトラリン;イソカルボキサジド、フェネルジン、トラニルシプロミン及びセレギリン;モクロベミド;ベンラファキシン;アプレピタント;ブプロピオン、リチウム、ネファゾドン、トラゾドン及びビロキサジン;アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼペート、ジアゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム及びプラゼパム;ブスピロン、フレシノキサン、ゲピロン及びイプサピロン、並びにその薬学的に許容される塩が挙げられる。
【0092】
別の実施態様において、本発明の化合物を、抗アルツハイマー剤;ベータ−セクレターゼインヒビター;ガンマ−セクレターゼインヒビター;成長ホルモン分泌促進薬;組み換え成長ホルモン;HMG−CoAレダクターゼインヒビター;イブプロフェンを含むNSAID;ビタミンE;抗アミロイド抗体;CB−1レセプターアンタゴニスト又はCB−1レセプターインバースアゴニスト;ドキシサイクリン及びリファンピンのような抗生物質;メマンチンのようなN−メチル−D−アスパラギン酸塩(NMDA)レセプターアンタゴニスト;ガランタミン、リバスチグミン、ドネペジル及びタクリンのようなコリンエステラーゼインヒビター;イブタモレン、メシル酸イブタモレン及びカプロモレリンのような成長ホルモン分泌促進薬;ヒスタミンH3アンタゴニスト;AMPAアゴニスト;PDE IVインヒビター;GABAインバースアゴニスト;又はニューロンニコチンアゴニストと組み合わせて用いることができる。
【0093】
本発明の化合物を、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、槽内注射若しくは注入、皮下注射若しくは移植)、吸入噴霧、鼻腔内、膣内、直腸内、舌下、又は局所経路の投与によって投与することができ、単独で又は一緒に、それぞれの投与経路に適した従来の非毒性で薬学的に許容される担体、補助剤及びビヒクルを含有する適切な投与単位製剤に配合することができる。マウス、ラット、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、サルなどのような温血動物の治療に加えて、本発明の化合物はヒトでの使用に有効である。
【0094】
本発明の化合物の投与用の医薬組成物は、投与単位形態で都合よく存在することができ、薬剤学の技術で周知の方法のいずれかによって調製することができる。全ての方法は、活性成分と、1つ以上の補助成分を構成する担体とを関連させる工程を含む。一般に、医薬組成物は、活性成分を液体担体と又は微粉化固体担体と又はその両方と均一かつ緊密に関連させ、次に必要であれば生成物を所望の製剤に造形することによって調製される。医薬組成物において、活性のある目的化合物は、疾患の進展又は状態に対して所望の効果を生じるのに十分な量を含む。本明細書で使用されるとき、用語「組成物」は、特定の量で特定の成分を含む生成物、並びに特定の量で特定の成分の組み合わせにより直接的又は間接的に生じるあらゆる生成物を包含することを意図する。
【0095】
経口使用が意図される医薬組成物は、医薬組成物の製造における当該技術で既知のあらゆる方法に従って調製することができ、そのような組成物は、薬学的に洗練された口当たりのよい調合剤を提供するため、甘味料、風味剤、着色剤及び防腐剤からなる群より選択される1つ以上の薬剤を含有することができる。錠剤は、活性成分を、錠剤の製造に適切である非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して含有する。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;造粒剤及び崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン又はアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン又はアカシア、並びに滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであることができる。錠剤は被覆されていなくてもよいか、又はこれらは、胃腸管における分解及び吸収を遅延させ、それにより長期間にわたって持続的作用を提供するために、既知の技術で被覆されていてもよい。経口使用の組成物は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合している硬質ゼラチンカプセル剤として、又は活性成分が水若しくは油媒質、例えばピーナッツ油、流動パラフィン若しくはオリーブ油と混合している軟質ゼラチンカプセル剤として存在することもできる。水性懸濁剤は、活性物質を水性懸濁剤の製造に適切な賦形剤と混合して含有する。油性懸濁剤は、活性成分を適切な油に懸濁することによって配合することができる。水中油乳剤を用いることもできる。水の添加による水性懸濁剤の調製に適切な分散性粉末及び顆粒は、活性成分を、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤及び1種以上の防腐剤との混合で提供する。本発明の医薬組成物は、滅菌の注射用水性又は油性懸濁剤の形態であることができる。本明細書の化合物を、直腸内投与のために坐剤の剤形で投与することもできる。局所使用には、本発明の化合物を含有する、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、液剤又は懸濁剤などを用いることができる。本発明の化合物を吸入による投与のために配合することもできる。本発明の化合物を、当該技術で既知の方法により経皮パッチ剤により投与することもできる。
【0096】
本発明の化合物を調製する幾つかの方法が、以下のスキーム及び実施例で例示される。出発原料は、当該技術で既知の手順に従って、又は本明細書に例示されているようにして製造される。本明細書において次の略語が使用される:Me:メチル;Et:エチル;t−Bu:tert−ブチル;Ar:アリール;Ph:フェニル;Bn:ベンジル;BuLi:ブチルリチウム;Piv:ピバロイル;Ac:アセチル;THF:テトラヒドロフラン;DMSO:ジメチルスルホキシド;EDC:N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド;Boc:tert−ブチルオキシカルボニル;EtN:トリエチルアミン;DCM:ジクロロメタン;DCE:ジクロロエタン;DME:ジメトキシエタン;DEA:ジエチルアミン;DAST:ジエチルアミノスルファートリフルオリド;EtMgBr:エチルマグネシウムブロミド;BSA:ウシ血清アルブミン;TFA:トリフルオロ酢酸;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;SOCl:塩化チオニル;CDI:カルボニルジイミダゾール;rt:室温;HPLC:高速液体クロマトグラフィー。本発明の化合物は、種々の方法で調製することができる。
【0097】
幾つかの場合において、最終生成物を、例えば、置換基の操作により更に変更することができる。これらの操作には、当業者に慣用的に知られている還元、酸化、有機金属クロスカップリング、アルキル化、アシル化及び加水分解反応を挙げることができるが、これらに限定はされない。幾つかの場合において、前述の反応スキームを実施する順番は、反応を促進するため又は不要な反応生成物を避けるために変えることができる。以下の実施例は、本発明をより完全に理解できるように提供される。これらの実施例は、説明のみであり、本発明をいかようにも制限するものとして考慮されるべきではない。
【0098】
【化9】

【0099】
本発明の化合物を、下記の反応スキーム1に概説されるようにして調製することができる。適切に置換されている2−ホルミルピリジン1を、tert−ブタンスルフィンアミドと縮合し、有機金属試薬の添加によりR置換基を導入する。補助基の除去により、アミン4をもたらし、これを種々のルボン酸誘導体5とカップリングして、式6の化合物を得ることができる。式6の化合物を、クロスカップリング、酸化、還元、脱アルキル化、アルキル化、アシル化などが挙げられるが、これらに限定されない、当該技術で一般的な方法で置換基を操作することによって更に変更することができる。
【0100】
【化10】

【0101】
式5の中間体カルボン酸誘導体をスキーム2に示されているように調製することができる。適切に置換されたハロゲン化物、アミン及びボロン酸と、適切に置換されたエステル7との、熱又は金属媒介(例えば、パラジウム又は銅)カップリングにより、式8のエステルを得て、それを加水分解して所望の酸5を得ることができる。
【0102】
実施例1
【0103】
【化11】

【0104】
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド
2−(アセトキシメチル)−5−ブロモピリジン:ジクロロメタン(500ml)中の2−メチル−5−ブロモピリジン(40g、0.23mol)の溶液に、m−CPBA(64g、0.25mol)をバッチにより0℃で加えた。室温で16時間撹拌した後、混合物を、飽和NaHCO水溶液、NaHSO水溶液及びブラインで連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、次に濃縮して2−アセトキシメチル−5−ブロモピリジン35g(79.2%)を黄色の固体として得た。2−アセトキシメチル−5−ブロモピリジン35g(0.19mol)及びAcO(160ml)の混合物を、1時間加熱還流した。この混合物に、EtOH 150mLを(過剰AcOがEtOAc及びAcOHに変換するまで)注意深く加えた。濃縮した後、残渣をKHCO水溶液で中和し、CHClで抽出した。抽出物をMgSOで乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2−(アセトキシメチル)−5−ブロモピリジンを得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.65(d,J=2.4Hz,1H),7.82(q,J=8.4Hz,J=2.4Hz,1H),7.25(q,J=7.8Hz,J=0.6Hz,1H),5.17(s,2H),2.16(s,3H)m/z:231.15(M+1)。
2−ヒドロキシメチル−5−ブロモピリジン:濃HCl(200ml)中の2−(アセトキシメチル)−5−ブロモピリジン40g(170mmol)の溶液を1時間加熱還流した。溶液を真空下で濃縮し、残渣をKHCO水溶液で中和し、CHClで抽出した。抽出物の濃縮により、2−ヒドロキシメチル−5−ブロモピリジンを得た。H−NMR(400MHz,DMSO)δ8.57(d,J=2.4Hz,1H),8.00(m,1H),7.42(q,J=8.4Hz,J=0.6Hz,1H),5.49(t,J=5.4Hz,1H),4.50(d,J=4.8Hz,2H)m/z:189.12(M+1)。
(R)−N−〔(1E)−(5−ブロモピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド:CHCl(450ml)中の2−ヒドロキシメチル−5−ブロモピリジン(20g、0.106mol)の0℃の溶液に、活性MnO(50g、0.57mol)を加え、次に反応混合物を2時間環流した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキを沸騰CHClで3回洗浄した。濾液をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。濾液に、(R)t−ブタンスルフィンアミド13.3g(0.11mol)及びCuSO 35g(0.22mol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌し、次に濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)−N−〔(1E)−(5−ブロモピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド m/z:290.29(M+1)を得た。
(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エタンアミン:THF(300ml)中の(R)−N−〔(1E)−(5−ブロモピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16g、55.4mmol)の−78℃の溶液に、THF中の臭化メチルマグネシウムの溶液(3M、65ml、0.19mol)を加えた。−78℃で45分間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加により停止させ、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、油状物16gを得た。この油状物に、MeOH中のHClの溶液(200ml)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣に、新鮮なエタノールを添加し、混合物を再び濃縮した。EtOH及びエーテルから結晶化して、1(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エタンアミンを得た。H−NMR(400MHz,DMSO)δ8.74(d,J=2.4Hz,1H),8.59(s,3H),8.14(q,J=8.4Hz,J=2.4Hz,1H),7.55(d,J=8.1Hz,1H),4.49(m,1H),1.47(d,J=6.9Hz,3H)m/z:201.89(M+1)。
〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕酢酸:CHCN 1.90ml及び水1.90ml中の2−〔4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ−ラン−2−イル)フェニル酢酸0.50g(1.91mmol)の溶液に、4−ヨード−5−メチル−イソオキサゾール0.48g(2.29mmol)、TXPTS 0.08g(0.12mmol)、酢酸パラジウム(II)0.01g(0.05mmol)及びジイソプロピルアミン0.54mL(3.82mmol)を加えた。120℃でマイクロ波を20分間あてた後、反応混合物を冷却し、1N HClでpHの1に酸性化し、CHClで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕酢酸0.57gを得て、それを更に精製することなく使用した。H NMR(CDCI,400MHz)7.50−7.47(m,2H);7.39−7.33(m,3H);7.32−7.26(m,1H);3.70(s,2H)。エレクトロスプレー質量スペクトル M+H=218.1。
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド:DMF 2.00ml中の〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕酢酸0.20g(0.921mmol)の溶液に、(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩0.22g(.92mmol)、HOAT 0.16g(1.20mmol)、EDC 0.23g(1.20mmol)及びDIEA 0.48mL(2.76mmol)を加えた。室温で1.5時間後、反応混合物をCHClで希釈し、水で3回洗浄し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配38〜85%EtOAc:ヘキサン)により精製して、N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミドを得た。H NMR(CDCI,400MHz)8.53(d,1H,J=2.11Hz);8.35(s,1H);7.76(dd,1H,J=2.38Hz,8.33Hz);7.35(s,4H);7.13(d,1H,J=8.24Hz);6.73(brd,1H,J=6.32Hz);5.11(m,1H);3.61(s,2H);2.58(s,3H);1.42(d,3H,J=6.87)。エレクトロスプレー質量スペクトル M+H=402.0。
【0105】
実施例2
【0106】
【化12】

【0107】
2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−ビニルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
CHCN 0.50ml及び水0.50ml中のN−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド0.18g(0.46mmol)の溶液に、2−ビニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン0.07g(0.46mmol)、TXPTS 0.02g(0.03mmol)、酢酸パラジウム(II)0.003g(0.01mmol)及びジイソプロピルアミン0.13mL(0.92mmol)を加えた。120℃でマイクロ波を20分間あてた後、反応混合物を冷却し、CHClで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配40〜85%EtOAc:ヘキサン)により精製して、2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−ビニルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミドを得た。エレクトロスプレー質量スペクトル M+H=348.1。
【0108】
実施例3
【0109】
【化13】

【0110】
N−〔(1R)−1−(5−エチルピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド
EtOAc 1.30ml中の2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−ビニルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド0.11g(0.32mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素0.010gを加えた。反応フラスコに水素バルーンを取り付けた。室温で24時間後、反応混合物をセライトで濾過し、メタノールで3回洗浄し、真空下で濃縮した。自動フラッシュクロマトグラフィー(40gのシリカゲルカートリッジ、20〜100%EtOAc:ヘキサンで15分間)により精製して、N−〔(1R)−1−(5−エチルピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミドを得た。H NMR(CDCI,400MHz)8.35(s,1H);8.31(d,1H,J=1.56hz);7.47(dd,1H,J=2.19Hz,7.96Hz);7.36(d,4H,J=2.29Hz);7.13(d,1H,J=7.88Hz);6.97(brd,1H,J=7.88Hz);5.10(m,1H);3.62(s,2H);2.63(q,2H,J=7.60Hz,15.11Hz);2.57(s,3H);1.43(d,3H,J=6.69);1.24(t,3H,J=7.60)。HRMS(ES) C2123で計算した正確な質量:350.1864,実測値:350.1856。
【0111】
実施例4
【0112】
【化14】

【0113】
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド
CHCl 15.0ml中の4−イソプロピルフェニル酢酸(0.356g、2.000mmol)、(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(0.475g、2.000mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.383g、2.000mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.272g、2.000mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(0.836ml、6.000mmol)をゆっくりと加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄した。有機物をCHClで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。順相クロマトグラフィー(0〜80%EtOAc/ヘキサン)により精製して、N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミドを白色の固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.503(d,J=2.20Hz,1H);7.740(dd,J=2.20Hz,J=8.30Hz,1H);7.207(d,J=8.30Hz,2H);7.182(d,J=8.30Hz,2H);7.102(d,J=8.30Hz,1H);6.591(brd,J=7.08Hz,1H);5.094(dq,J=7.08Hz,1H);3.571(d,J=15.87Hz,1H);3.536(d,J=16.11Hz,1H);2.907(sept,J=6.83Hz,1H);1.391(d,J=6.59Hz,3H);1.254(d,J=6.83Hz,6H);MS(エレクトロスプレー):m/z 361.0(M+H)。
【0114】
実施例5
【0115】
【化15】

【0116】
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−(〔2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド
10.0mlのマイクロ波反応管に、N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド(0.100g、0.277mmol)、トリフルオロエチルアミン(0.025ml、0.332mmol)、NaOtBu(0.042g、0.441mmol)、(+/−)−2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフチル(0.018g、0.029mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.013g、0.015mmol)及び無水トルエン2.5mlを加えた。Nを、撹拌しながら、混合物中で5分間泡立てた。次にそれをマイクロ波反応チャンバー中、120℃で15分間加熱した室温に冷却し、濾過し、濃縮した。残渣を、逆相HPLCを使用して精製して、2−(4−イソプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−(〔2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミドを白色の固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.291(d,J=6.84Hz,lH);8.174(s,1H);7.516(d,J=8.79Hz,1H);7.357(d,J=8.79Hz,1H);7.167(d,J=8.30Hz,2H);7.141(d,J=8.30Hz,2H);5.823(br s,1H);5.106(dq,J=7.32Hz,1H);3.692(brd,J=7.57Hz,2H);3.543(d,J=14.90Hz,1H);3.501(d,J=15.14Hz,1H);2.852(sept,J=6.83Hz,1H);1.563(d,J=7.08Hz,3H);1.199(d,J=7.08Hz,6H);MS(エレクトロスプレー):m/z 380.1(M+H)。
【0117】
実施例6
【0118】
【化16】

【0119】
N−〔(1R)−1−(3,3′−ビピリジン−6−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド
DME/水(4:1、3.0ml)中のN−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド(40mg、0.11mmol)、テトラキス(トリフェニル)ホスフィン)パラジウム(0)(1.3mg、0.01mmol)、炭酸ナトリウム(22mg、0.20mmol)の混合物に、3−ピリジンボロン酸(19mg、0.16mmol)を加えた。反応をSmith Personalマイクロ波システムにより100℃で10分間加熱し、次にブラインで洗浄した。有機物をEtOAcで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、赤色の油状固体を得た。逆相分取HPLCクロマトグラフィーにより、N−〔(1R)−1−(3,3′−ビピリジン−6−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミドのモノ−トリフルオロ酢酸塩を油状物として得た。HNMR(CDOD,400MHz)δ9.18(s,1H);8.95(s,1H);8.84(d,J=4.80Hz,1H);8.78(dd,J=1.20Hz及び6.40Hz,1H);8.29(dd,J=2.40及び8.40Hz,1H);8.06(dd,J=5.20及び8.20Hz,1H);7.61(d,J=8.40Hz,1H);7.19(m,4H);5.10(q,J=6.80Hz,1H);3.55(s,2H);2.86(m,1H);1.55(d,J=7.20Hz,3H);1.21(d,J=6.80Hz,6H);HRMS(ES)C23,H25,N3Oで計算した正確な質量:360.2071,実測値:360.2070。
【0120】
実施例7
【0121】
【化17】

【0122】
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
5−メトキシ−2−メチルピリジン:DMSO(800ml)中の水酸化カリウム(113g、2mol)の懸濁液に、5−ヒドロキシ−2−メチルピリジン53.9g(0.49mol)を加え、混合物を1時間撹拌した。これに、CHI(34ml、0.55mol)を加え、反応混合物を1時間撹拌し、次に水(2400ml)を注ぎ、エーテル(1000ml×5)で抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、5−メトキシ−2−メチルピリジンを黄色の油状物として得た。H NMR:(400MHz,CDCl)δ8.19(d.J=2.8Hz,1H),7.14(dd,J=8.8,3.8Hz,1H),7.08(d,J=8.4Hz,1H),3.83(s,3H),2.65(s, 3H)。
(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール:CHCl(50ml)中の5−メトキシ−2−メチルピリジン10g(72mmol)の0℃の溶液に、mCPBA 20g(93.9mmol)をゆっくりと加え、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を過剰量の飽和NaHSO溶液で中和した。水層をCHClで3回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させて、5−メトキシ−2−メチル−1−オキソピリジン7gを黄色の固体として得た。これを、高温(100.0℃)無水酢酸(25mL、26mmol)に30分間かけてゆっくりと加え、混合物を更に30分間加熱し、そこでエタノールを、過剰無水酢酸が消費されるまで加えた。混合物を冷却し、濃縮し、KHCO水溶液で中和した。水層をCHClで抽出し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、(5−メトキシピリジン−2−イル)酢酸メチル7.5 を暗色の油状物として得た。この油状物に、濃HCl 25mLを加え、混合物を1時間加熱還流し、次に真空下で濃縮した。残渣をKHCO水溶液で処理し、CHClで抽出した。CHCl抽出物をMgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノールを油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.65(m,2H),6.45(m,1H),4.75(s,2H),3.25(s,3H)。
5−メトキシピリジン−2−カルボアルデヒド:CHCl 100mL中の(5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール5.7g(41mmol)の溶液に、MnO 15gを加え、混合物を2時間加熱還流し、濾過し、沸騰CHClで洗浄した。濾液をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、5−メトキシピリジン−2−カルボアルデヒドを白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.99(s,1H),8.44(d,J=2.4Hz,1H),7.97(d,J=8.4Hz,1H),7.3(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),3.95(s,2H)。
(R)−N−〔(1E)−(5−メトキシピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド:CHCl(10ml)中の(R)t−ブタンスルフィンアミド(292mg、2.4mmol)の溶液に、無水CuSO(770mg、4.8mmol)及び5−メトキシピリジン−2−カルボアルデヒド(330mg、2.4mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、CuSOケーキをCHClで十分洗浄し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(R)−N−〔(1E)−(5−メトキシピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(69.9%)を白色の固体として得た。(300MHz,CDCl)δ8.64(s,1H),8.42(d,J=3Hz,1H),7.97(d,J=8.8Hz,1H),7.27(dd,J=8.8Hz,1H),3.93(s,3H),1.27(s,9H)。
(R)〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド:THF(100ml)中の(R)−N−〔(1E)−(5−メトキシピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.2g、5mmol)の溶液に、−78℃で、THF(7.5ml)中のMeMgClの3M溶液を加えた。45分後、反応を、NHClの飽和水溶液(100ml)の添加により停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、(R)〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを得た。(400MHz,CDCl)δ8.22(d,J=2.4Hz,1H),7.22−7.17(m,2H),4.55 (m,1H),3.83(s,3H),1.46(d,J=6.0Hz,3H),1.26(s,9H)。
(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミン:MeOH中のHClの溶液(10ml)に、(R)〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド1g(3.7mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。ジエチルエーテルを滴加し、得られた沈殿物を濾過し、EtOH及びエーテルから再結晶化して、(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミンを白色の固体として得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ8.50(bs,2H),8.30(d,J=1.6Hz,1H),7.49−7.54(m,2H),4.45(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),3.93(s,3H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)。
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド:DMF(55ml)中の4−ビフェニル酢酸(2.00g、9.42mmol)、(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩(1.96g、10.36mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.70g、12.49mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(5.20ml、31.46mmol)の混合物に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.40g、12.52mmol)を室温で加えた。反応を18時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄した。有機物をEtOAcで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。順相クロマトグラフィー(0〜80%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミドを黄色の固体として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δ8.16(s,1H);7.58(m,4H);7.44(m,2H);7.34(m,3H);7.14(m,2H);6.78(d,J=6.80Hz,1H);5.10(m,1H);3.83(s,3H);3.63(s,2H);1.41(d,J=6.80Hz,3H)。MS(エレクトロスプレー):m/z 347.1(M+H)。
【0123】
実施例8
【0124】
【化18】

【0125】
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
DMSO(4.0ml)中の2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド(200mg、0.58mmol)の混合物に、シアン化ナトリウム(141mg、2.89mmol)を加え、180℃で1時間加熱した。追加の量のシアン化ナトリウム(207mg、4.22mmol)を加え、混合物を、LC/MSにより所望の生成物の有意な増加が観察されなくなるまで、1時間更に加熱した。反応を室温に冷却した後、反応を、1.0N HCl溶液を注意深く添加し中性のpHにした。有機物をEtOAcで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、油状物を得た。順相クロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘキサン)により、2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミドを油状物として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ9.55(brs,1H);8.07(m,1H);7.50(m,4H);7.41(m,2H);7.28(m,3H);7.00(m,2H);6.82(d,J=7.20Hz,1H);5.03(m,1H);3.57(s,2H);1.37(d,J=6.40Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z 333.1(MH)。
【0126】
実施例9
【0127】
【化19】

【0128】
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−プロポキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
DMF(1.2ml)中の2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド(30mg、0.09mmol)(実施例8)、1−ブロモプロパン(0.02ml、0.22mmol)の混合物に、炭酸カリウム(37mg、0.27mmol)を加えた。反応を40℃で18時間撹拌し、次に綿プラグで濾過してあらゆる沈殿物を除去し、DMSO(2ml)で洗浄した。収集した濾液を、逆相分取HPLCクロマトグラフィーを使用して精製して、2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−プロポキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミドのモノ−トルエン酢酸塩を油状物として得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ8.34(s,1H);7.97(dd,J=2.80及び9.20Hz,1H);7.74(d,J=8.80Hz,1H);7.56(m,4H);7.40(m,2H);7.33(m,3H);5.07(m,1H);4.11(t,J=6.40Hz,2H);3.61(s,2H);1.84(m,2H);1.57(d,J=7.20Hz,3H);1.05(t,J=7.60Hz,3H)。HRMS(ES)C2426で計算した正確な質量:375.2067,実測値:375.2078。
【0129】
実施例10
【0130】
【化20】

【0131】
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(ピリジン−2−イルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
DMF(3.0ml)中の2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド(40mg、0.12mmol)及び2−フルオロピリジン(31μL、0.36mmol)の混合物に、炭酸セシウム(137mg、0.42mmol)を加えた。反応物を130℃で30分間加熱した。追加の量の2−フルオロピリジン(31μL、0.36mmol)を加え、混合物を130℃で1時間加熱した。反応物を冷却し、ブラインで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、油状物を得た。逆相分取クロマトグラフィーにより、2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(ピリジン−2−イルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドのモノ−トリフルオロ酢酸塩を黄色の油状物として得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ8.61(s,1H);8.11(dd,J=1.60及び4.80Hz,1H);8.01(dd,J=2.80及び8.80Hz,1H);7.89(m,1H);7.71(d,J=8.80Hz,1H);7.56(m,4H);7.38(m,5H);7.18(m,1H);7.12(d,J=8.40Hz,1H);5.12(m,1H);3.63(s,2H);1.58(d,J=7.20Hz,3H)。HRMS(ES)C2623で計算した正確な質量:410.1863,実測値:410.1873。
【0132】
実施例11
【0133】
【化21】

【0134】
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
DMF(60mL)中の4−イソプロピルフェニル酢酸(2.5g、14.0mmol)、(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチルアミン塩酸塩(3.2g、16.8mmol)、EDC(3.24g、16.9mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(2.3g、16.8mmol)の懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.2mL、29.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、次に濃縮して20mLにして、CHCl(100mL)で希釈した。溶液を水(100mL)で洗浄し、水層をCHCl(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミドを淡黄色の固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.14(d,J=2.56Hz,1H),7.20(m,4H),7.13(m,2H),6.69(d,J=6.78Hz,1H),5.08(quint,J=6.96Hz,1H),3.84(s,3H),3.55(s,2H),2.90(sept,J=6.96Hz,1H),1.39(d,J=6.77Hz,3H),1.25(d,J=6.96Hz,6H);MS(エレクトロスプレー):m/z 313.4(M+H)。
【0135】
実施例12
【0136】
【化22】

【0137】
N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド(3.8g、12.2mmol)(実施例11)をDMSO(2mL)に溶解し、封管に移した。この溶液に、NaCN(3.6g,73.0mmol)を加え、混合物を175℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、CHCl(200mL)及び水(100mL)で希釈した。水層のpHを、2N NClの添加により中性にし、層を分離した。有機層を水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(2〜10%MeOH/CHCl)により精製して、N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミドを黄褐色の固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.06(t,J=1.65Hz,1H),7.17(m,4H),7.02(m,2H),6.67(d,J=7.50Hz,1H),5.03(quint,J=6.96Hz,1H),3.53(d,J=2.20Hz,2H),2.88(sept.,J=6.69Hz,1H),1.38(d,J=6.77Hz,3H),1.23(d,J=6.95,6H);MS(エレクトロスプレー):m/z 299.3(M+H)。
【0138】
実施例13
【0139】
【化23】

【0140】
(2S)−2−(2−フルオロ−1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕プロパンアミド
DMF 6.00ml中の(S)−(+)−2−フルオロ−アルファ−メチル−4−ビフェニル酢酸.70g(2.87mmol)の溶液に、(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミニウムクロリド0.60g(3.15mmol)、HOAT 0.51g(3.73mmol)、EDC 0.71g(3.73mmol)及びDIEA 1.50mL(8.60mmol)を加えた。室温で2.00時間後、反応混合物をCHClで希釈し、水で3回洗浄し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配30〜65%EtOAc:ヘキサン)により精製して、(2S)−2−(2−フルオロ−1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕プロパンアミドを得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.19(m,1H);7.56−7.54(m,2H);7.46−7.34(m,4H);7.20−7.14(m,4H);6.78(brd,1H,J=7.33Hz);5.09(m,1H);3.85(s,1H);3.60(q,1H,J=7.15Hz,14.29Hz);1.53(d,3H,J=7.14);1.37(d,3H,J=6.77Hz)。HRMS(ES)C2323FNで計算した正確な質量:379.1817,計測値: 379.1817。
【0141】
実施例14
【0142】
【化24】

【0143】
(R)〔(1S)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロエチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(12ml、24mmol)中のTMSCFを、THF(100ml)中の(R)−N−〔(1E)−(5−メトキシピリジン−2−イル)メチレン〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.4g、10mmol)及びTBAT(10.8g、22mmol)の混合物に−55℃で加えた。反応混合物を−55℃で10分間撹拌し、−30℃に上げて、2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液を加え、反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(R)〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロエチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.28(d,J=2.8Hz,1H),7.32(d,J=8.4Hz,1H),7.22(dd,J=8.4,2.8Hz,1H),5.68(d,J=6.4Hz,1H),3.87(s,3H),1.31(S,9H)。
2,2,2−トリフルオロ−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミン:(R)〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロエチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.9g、2.9mmol)を、MeOH(20ml)中のHClに加え、室温で30分間撹拌し、次に溶媒を蒸発させた。水及びエーテルを残渣に加え、次に有機層を分離した。残った水層を蒸発させて、2,2,2−トリフルオロ−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩0.67gを得た。HNMR:(400MHz,DMSO−d)δ9.59(br,2H),8.37(s,1H),7.64(d,J=8.8Hz,1H),7.55(d,J=8.8Hz,1H),5.63(m,1H),3.86(s,3H)。
2−〔4−(3−チエニル)フェニル)−N−〔(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド:DMF 0.75mL中の〔4−(3−チエニル)フェニル〕酢酸0.04g(0.18mmol)の溶液に、2,2,2−トリフルオロ−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタンアミン塩酸塩0.06g(0.2mmol)、トリエチルアミン0.1mL(0.6mmol)、HOAt 0.03g(0.2mmol)及びEDC 0.05g(0.2mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。分取逆相HPLC(直線勾配5〜95%CHCN/HOで30分間、0.05%TFAの添加、C18 SunFire 19×150mm)により精製して(処理なし)、2−〔4−(3−チエニル)フェニル)−N−〔(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミドを得て、C2017Sで計算した正確な高分解能質量スペクトルは407.1036であり、実測値は407.1043であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.20(d,1H,J=2.84Hz);7.58(d,2H,J=8.33Hz);7.46(t,1H,J=2.10);7.39(d,2H,J=2.10Hz);7.30(m,3H);7.22(dd,1H,J=2.93及び8.60Hz);5.73(dq,1H,J=7.14及び7.14Hz);3.86(s,3H);3.70(s,2H)。
【0144】
実施例15
【0145】
【化25】

【0146】
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−ピロリジン−1−イルフェニル)アセトアミド
DMF(3mL)中の(4−ピロリジン−1−イルフェニル)酢酸(米国特許第3,641,040号)(0.50g、2.4mmol)、(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチルアミン塩酸塩(0.57g、3.0mmol)及びHATU(1.2g、3.1mmol)の懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL、9.7mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。溶液を濃縮し、粗残渣を水とEtOAcに分配した。有機層をブライン及び水で洗浄し、MgSOで乾燥し、順相クロマトグラフィー(10〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−ピロリジン−1−イルフェニル)アセトアミドを黄褐色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.16(m,1H),7.11(m,4H),6.54(m,3H),5.09(m,1H),3.83(s,3H),3.48(d,J=3.2Hz,2H),3.28(t,J=6.4Hz,4H),2.01(m,4H),1.36(d,J=6.4Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z 340.4(MH)。
【0147】
実施例16
【0148】
【化26】

【0149】
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
DMF(100mL)中の2−メチル−5−ヒドロキシピリジン(10.5g、96.0mmol)及び炭酸セシウム(36.1g、111mmol)の懸濁液に、2,2,2−トリフルオロエチル−トリフルオロメタンスルホネート(25.7g、111mmol)を30分間かけて滴加した。反応は発熱性であり、暗褐色に変わった混合物を更に1時間撹拌した。混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を水(100mL)で洗浄し、次にMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジンを暗色の油状物として得て、それを更に精製することなく次の工程に使用した;MS(エレクトロスプレー):m/z192.1(MH)。クロロホルム(350mL)中の2−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン(30.0g、157mmol)の溶液にmCPBA(50.0g、212mmol、純度73%)を加え、混合物を室温で撹拌した。mCPBAの添加の際に、反応は、深褐色から淡赤色に変わり、いくらかの熱が発生したので、反応フラスコを室温で水浴に浸けた。1.5時間撹拌した後、反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液(500mL)で洗浄し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−N−オキシドを黄色の固体として得て、それを更に精製することなく次の工程に使用した;MS(エレクトロスプレー):m/z208.1(MH)。無水酢酸(100mL)中の2−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−N−オキシド(32.5g、157mmol)の溶液を100℃で1時間加熱した。反応混合物のLC/MS分析は、全ての出発原料が消費されたことを示した。混合物を約1/3の容量に濃縮し、メタノール(150mL)で希釈した。次に炭酸カリウム(130g、941mmol)を、激しく撹拌した混合物に非常にゆっくりと注意深く加えた(注意:大量のガス発生)。30分後のLC/MS分析は、所望のアルコールの存在のみを示した。水(200mL)を混合物に加え、残っているメタノールをロータリーエバポレーターで除去した。残っている水溶液をEtOAc(2×200mL)で抽出し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(5〜95%EtOAc/ヘキサン)により精製して、(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)メタノール(21g、64%)を黄色の油状物として得た;H NMR(400MHz,CDCl)δ8.31(d,J=2.8Hz,1H),7.24−7.32(m,2H),4.74(s,2H),4.41(q,J=8.0Hz,2H),3.50(br s,1H);MS(エレクトロスプレー):m/z208.1(MH)。ジクロロメタン(200mL)中の(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)メタノール(21.0g、101mmol)の溶液に、15%KBr水溶液(20mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム溶液(85mL)を加えた。二相性混合物を氷浴で冷却し、TEMPO(792mg、5.07mmol)を加えた。10分間撹拌した後、市販の漂白剤(100mL、約6.15%NaOCl、115mmol)を30分間かけて滴加した。有機層のLC/MSは、ほとんど所望のアルデヒドであるが、いくらかの残留アルコールを示した。追加の15mLの漂白剤を滴加して、反応を完了させた。混合物を分液漏斗に注ぎ、有機層を次の反応のために分離してフラスコの中に直接入れた;MS(エレクトロスプレー)m/z206.1(MH)。5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−カルボキシアルデヒド(19g、93mmol)のジクロロメタン溶液に、CuSO(37.1g、233mmol)、続いて(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(11.3g、93mmol)を加え、混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物を、セライト濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜75%EtOAc/ヘキサン)により精製して、(R)−2−メチル−N−〔(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)メチレン〕プロパン−2−スルフィンアミド(19g、66%)をフレーク状の固体として得た;H NMR(400MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.47(d,J=2.8Hz,1H),8.03(d,J=8.8Hz,1H),7.35(dd,J=2.8Hz及び8.8Hz,1H),4.48(q,J=8.0Hz,2H),1.28(s,9H);MS(エレクトロスプレー):m/z309.2(MH)。ジクロロメタン(200mL)中の(R)−2−メチル−N−〔(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)メチレン〕プロパン−2−スルフィンアミド(12.4g、40.2mmol)の−78℃に冷却した溶液に、臭化メチルマグネシウム(1.4M、60mL、84mmol)を加えた。グリニャール試薬を、内部反応温度が決して−75℃よりも温かくならないような速度で加えた。添加が完了した後、混合物を1時間撹拌し、次に室温に温め、飽和塩化アンモニウム溶液で停止させた。有機層を分離し、水層をEtOAcで1回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗油状物を得た。H−NMRは、生成物の約16:1のジアステレオマー比率を示し、これをシリカゲルクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/ヘキサン)により分離して、(R)−2−メチル−N−〔(1R)−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕プロパン−2−スルフィンアミド(12g、92%)を淡黄色の油状物として得た;H NMR(400MHz,CDCl)δ8.29(d,J=2.8Hz,1H),7.23−7.29(m,2H),4.55−4.59(m,2H),4.39(q,J=8.0Hz,2H),1.49(d,J=6.4Hz,3H),1.25(s,9H);MS(エレクトロスプレー):m/z325.3(MH)。MeOH(40mL)中の(R)−2−メチル−N−〔(1R)−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕プロパン−2−スルフィンアミド(11.8g、36.4mmol)の溶液に、エーテル中のHCl(2M、50mL、100mmol)を加えた。室温で15分間撹拌した後、混合物を濃縮して、黄色の油状物を得た。次に油状物からエーテルにより油分を取って、白色の固体を生じ、それを濾過し、高真空で乾燥して、(R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチルアミンをビス−塩酸塩として得た;MS(エレクトロスプレー):m/z221.1(MH)。DMF(50mL)中の(R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチルアミンビス−HCl(9.0g、31mmol)、4−イソプロピルフェニル酢酸(6.0g、34mmol)、EDC(7.0g、37mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(5.0g、37mmol)の懸濁液に、ジイソプロピルエチルアミン(21.5mL、123mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を、激しく撹拌した水(500mL)にゆっくりと加えて、白色の沈殿物を生じ、それを濾過し、乾燥した。得られた固体をヘキサンから再結晶化して(固体約3g/ヘキサン200mL)、2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド(9.7g、83%)を白色の固体として得た;H NMR(400MHz,CDCl)δ8.20(d,J=2.8Hz,1H),7.16−7.22(m,6H),6.62(d,J=7.2Hz,1H),5.07−5.14(m,1H),4.37(q,J=8.0Hz,2H),3.55(s,2H),2.87−2.93(m,1H),1.39(d,J=6.8Hz,3H),1.25(d,J=7.2Hz,6H);MS(エレクトロスプレー):m/z381.3(MH)。
【0150】
実施例17
【0151】
【化27】

【0152】
2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
DMF(20mL)中の〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕酢酸(266mg、1.37mmol)、(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチルアミンビス−塩酸塩(400mg、1.37mmol)、EDC(315mg、1.64mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(224mg、1.64mmol)の懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(741μL、4.25mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に約5mLに濃縮し、CHCl(50mL)で希釈した。溶液を水(50mL)で洗浄し、水層をCHCl(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(15〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{(IR)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド270mg(50%)を白色の固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.20(d,J=2.75Hz,1H),7.45(m,2H),7.22(m,4H),6.68(d,J=7.33Hz,1H),5.11(quint.J=6.96Hz,1H),4.38(q,J=8.00Hz,2H),3.57(s,2H),1.59(s,6H),1.40(d,J=6.77Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z397.3(M+H)。
【0153】
実施例18
【0154】
【化28】

【0155】
2−(4−イソプロペニルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
トルエン(4.5mL)中の2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド(400mg、1.01mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(38.4mg、0.202mmol)の混合物を、封管中、100℃で6時間加熱した。混合物を室温に冷却し、CHCl(40mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−(4−イソプロペニルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド316mg(83%)を白色の固体として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.21(d,J=2.35Hz,1H),7.45(m,2H),7.20(m,4H),6.64(d,J=7.32Hz,1H),5.38(s,1H),5.11(m,1H),5.09(s,1H),4.37(q,J=7.94Hz,2H),3.58(s,2H),2.15(s,3H),1.39(d,J=6.77Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z379.5(M+H)。
【0156】
実施例19
【0157】
【化29】

【0158】
2−{4−〔2−オキソ−2−(((1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル)アミノ)エチル〕フェニル}プロピオン酸
EtOH(10mL)及び水(2mL)中の2−(4−ブロモメチル)フェニルプロピオン酸(2.0g、8.2mmol)及びシアン化カリウム(1.6g、24.7mmol)の懸濁液を、封管中、80℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、EtOHを減圧下で除去した。残った水性混合物をEtOAcで一回抽出し、2N HClでpH約3に達するまで注意深く酸性化した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、2−〔4−(シアノメチル)フェニル〕プロピオン酸を純度約90%で得た。この物質を次の工程に直接使用した。MeOH(8mL)及びMaOH水溶液(5N、8mL、40mmol)中の2−〔4−(シアノメチル)フェニル〕プロピオン酸(1.4g、7.4mmol)の混合物を、封管中、85℃で1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、MeOHを減圧下で除去し、残った水溶液をエーテルで1回抽出した。水層を2N HClでpH約2まで酸性化して、沈殿物を生じ、これを濾過し、真空下で乾燥して、2−〔4−(カルボキシメチル)フェニル〕プロピオン酸(1.1g、71%)をオフホワイトの固体として得た;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.27(br s,1H),7.15−7.22(m,4H),3.61(q,J=6.8Hz,1H),3.50(s,2H),1.30(d,J=7.2Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z 163.1(M−COH)。DMF(5mL)中の(R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エタンアミンビス−HCl(0.39g、1.3mmol)、2−〔4−(カルボキシメチル)フェニル〕プロピオン酸(0.35g、1.7mmol)、EDC(0.35g、1.8mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.25g、1.8mmol)の懸濁液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.2mL、6.7mmol)を加えた。2時間室温で撹拌した後、混合物を水(20mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗油状物を得て、これを分取逆相HPLCにより精製して、2−{4−〔2−オキソ−2−(((1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル)アミノ)エチル〕フェニル}プロピオン酸モノ−TFA塩を泡状物として得た;H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.50(d,J=7.6Hz,1H),8.33(d,J=2.8Hz,1H),7.49(dd,J=2.8及び8.8Hz,1H),7.28(d,J=8.8Hz,1H),7.19(s,4H),4.88−4.93(m,1H),4.85(q,J=8.8Hz,2H),3.62(q,J=7.2Hz,1H),3.44(s,2H),1.35(d,J=8.0Hz,3H),1.33(d,J=7.6Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z411.4(MH)。
【0159】
実施例20
【0160】
【化30】

【0161】
2−〔4−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
マイクロ波バイアルに、2−(4−イソプロペニルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド(300mg、0.793mmol)及びTHF(500μL)を投入した。溶液を0℃に冷却し、ボランテトラヒドロフラン錯体(1.19mL、1.19mmol)をシリンジで加えた。反応を室温に1.5時間かけて温め、次にNaOH(5M、634μL、3.17mmol)を滴下し、続いて過酸化水素(水中30重量%、991μL、8.72mmol)をゆっくりと加えた。30分間撹拌した後、混合物をCHCl(30mL)及び水(30mL)で希釈し、層を分離した。水層をCHCl(2×15mL)で洗浄し、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた粗物質を、順相クロマトグラフィー(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−〔4−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド133mg(42%)を無色の油状物として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.20(d,J=2.57Hz,1H),7.21(m,6H),6.69(d,J=6.96Hz,1H),5.10(quint.J=6.96Hz,1H),4.38(q,J=8.00,2H),3.71(m,2H),3.57(s,2H),2.96(m,1H),1.40(d,J=6.67Hz,3H),1.28(d,J=6.96Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z397.4(M+H)。2つのジアステレオマーを、以下の条件でキラルHPLCにより分離した:カラム:ChiralPak AD(4.6mm×250mm、10u)、溶媒:ヘキサン/EtOH/MeOH(85/7.5/7.5)、ジエチルアミン1mL/L、流量:1mL/分、保持時間:11.3及び12.8分間。
【0162】
実施例21
【0163】
【化31】

【0164】
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−〔(2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド
電磁式の撹拌子を備えた1lの丸底フラスコに、トルエン/HO(20:1)(420ml)の中の4−ブロモフェニル酢酸エチル(25.00g、103.0mmol)、シクロプロピルボロン酸(11.48g、134.0mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(2.880g、10.28mmol)及びKPO(76.00g、360.0mmol)の混合溶媒を加えた。窒素下、酢酸パラジウム(II)(1.154g、5.140mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で16時間撹拌し、次に室温に冷却した。それをEtOAc(200ml)及び水(400ml)で希釈し、2層を分離した。水層をEtOAc(200ml)で抽出した。合わせた有機層を、水(400ml)及びブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、黄褐色の油状物19.00gを粗生成物として得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中5〜18%酢酸、勾配)により、標記化合物を明黄色の油状物(16.20g、77.0%)として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ7.164(d,J=8.25Hz,2H);7.021(m,2H);4.133(q,J=7.14Hz,2H);3.556(s,2H);1.867(m,1H);1.242(t,J=7.14Hz,3H);0.936(m,2H);0.669(m,2H);MS(エレクトロスプレー):m/z205.1(M+H)。メタノール(100.0ml)中の4−シクロフェニル酢酸エチル(16.20g、79.00mmol)の溶液に、1.0N LiOH水溶液(100.0ml、100.0mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残った溶液に、撹拌しながら1.0N HClを滴定して、pH<=2にした。白色の沈殿物を濾過により集め、蒸留水で洗浄した。真空下で乾燥して、標記化合物を白色の固体(13.80g、99.0%)として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ7.149(d,J=8.25Hz,2H);7.022(dd,J=1.74Hz,J=8.24Hz,2H);3.581(s,2H);1.864(m,1H);0.935(m,2H);0.666(m,2H);MS(エレクトロスプレー):m/z177.1(M+H)。電磁式の撹拌子を備えた100mlの丸底フラスコに、CHCl 20.0ml中の4−シクロプロピルフェニル酢酸(1.040g、5.902mmol)、(1R)−1−{5−〔(2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル}エチルアミン塩酸塩(1.730g、5.902mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.131g、5.902mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.803g、5.902mmol)及びトリエチルアミン(1.645ml、11.80mmol)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、2層を分離した。水層をCHClで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(10〜50%EtOAc/ヘキサン)による精製によって、2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−(〔2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミドを白色の固体(2.000g、90%)として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.210(d,J=2.74Hz,1H);7.195(d,J=2.75Hz,1H);7.172(s,1H);7.147(m,2H);7.040(m,2H);6.590(d,J=7.33Hz,1H);5.103(dq,J=7.15Hz,1H);4.374(dd,J=7.88Hz,J=8.05Hz,2H);3.534(dd,J=1.10Hz,J=15.93Hz,2H);1.886(m,1H);1.380(d,J=6.77Hz,3H);0.960(m,2H);0.683(m,2H);MS(エレクトロスプレー):m/z379.1(M+H)。
【0165】
実施例22
【0166】
【化32】

【0167】
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{(1S)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
2−メチル−N−{(1E)−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕メチリデン}プロパン−2−スルフィンアミド(10.0g、32.4mmol)及びテトラヒドロフラン(150ml)の混合物に、−78℃で、テトラヒドロフラン(58.4ml、58.4mmol)中の1.0M臭化ビニルマグネシウムを、添加の間、温度を−70℃以下に維持しながら滴下した。反応物を−78℃で1時間撹拌した。反応を完了させるために、追加量の1.0M臭化ビニルマグネシウム(19.4ml、19.4mmol)が必要であった。次に、混合物を、飽和NHCl(800ml)及び酢酸(600ml)の冷溶液に0℃で激しく撹拌しながら注いで、反応を停止させた。層を分離し、有機抽出物を合わせ、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。得られた褐色の油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中25〜100%酢酸エチル、勾配)により精製して、2−{(1R)−1−〔(tert−ブチルチオ)アミノ〕プロパ−2−エニル}−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジンを白色の固体(8.10g、73.5%)として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(d,J=2.8Hz,1H),7.28(m,2H),5.92−5.83(m,1H),5.34(dd,J=16Hz及び33Hz,2H),5.01(m,1H),4.99(bs,1H),4.39(q,J=8.0Hz,2H),1.28(s,9H);MS(エレクトロスプレー):m/z337.1(M+H)。
【0168】
オゾンを、ジクロロメタンとメタノールの1:1混合物(96ml)中の(R)−2−メチル−N−〔(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)メチレン〕プロパン−2−スルフィンアミド(8.10g、24.1mmol)の混合物の中で、−78℃で、LC/MSにより出発原料が観察されなくなるまで泡立てた。窒素を反応の中で15分間泡立てた。溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.64g、96.0mmol)を10分間かけて少量ずつ加えた。反応物を室温に温め、16時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残渣をブライン(2×60mL)で洗浄し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中50〜100%酢酸エチル、続いて酢酸エチル中0〜10%メタノール、勾配)により精製して、N−{(lS)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを白色の固体(5.10g、61.6%)として得た;HNMR(400MHz,CDCl)δ8.28(d,J=2.8Hz,1H),7.42(d,J=8.4Hz,1H),7.28(dd,J=2.8Hz及び8.4Hz,1H),4.62−4.60(m,1H),4.53−4.48(m,1H),4.39(q,J=8.0Hz,2H),3.91−3.88(m,2H),3.22(m,1H),1.27(s,9H);MS(エレクトロスプレー):m/z341.1(MH)。
【0169】
N−{(1S)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.84g、11.3mmol)及びメタノール(50ml)の溶液に、エーテル(45.1ml、90mmol)中の2.0N HClを加えた。反応物を1時間撹拌し、濃縮して、(2S)−2−アミノ−2−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エタノール二塩酸塩を白色の泡状物(3.49g、100%)として得た。MS(エレクトロスプレー):m/z 237.1 (MH).電磁式撹拌子を備えた100mlの丸底フラスコに、ジメチルホルムアミド68ml中の4−シクロプロピルフェニル酢酸(1.79g、10.2mmol)、(2S)−2−アミノ−2−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エタノール二塩酸塩(3.14g、10.2mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.34g、12.2mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.66g、12.2mmol)及びトリエチルアミン(4.25ml、30.5mmol)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物をブライン(3×50ml)で洗浄し、酢酸エチル(3×70ml)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、50〜100%EtOAc/ヘキサン、勾配)により精製して、2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{(1S)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドを、明黄色の固体(3.00g、75%)として得た;H NMR(400MHz,CDOD)δ8.28(d,J=2.4Hz,1H),7.42(dd,J=2.4Hz及び6.8Hz,1H),7.29(d,J=7.2Hz,1H),7.16(d,J=6.4Hz,2H),7.01(d,J=6.4Hz,2H),5.07−4.99(m,1H),4.63(q,J=6.4Hz,2H),3.82−3.79(m,2H),3.54(s,2H),1.89−1.84(m,1H),0.92(m,2H),0.64(m,2H);MS(エレクトロスプレー):m/z395.2(MH)。
【0170】
実施例23
【0171】
【化33】

【0172】
2−(5−フルオロ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
MeOH(200ml)中の2,3−ジフルオロ−5−ヨードピリジン(J.Org.Chem 2005,70,3039)(13g、37.8mmol)、Pd(PPh(0.5g)及びEtN(25g、0.25mol)の溶液を、密閉オートクレーブの中で混合した。オートクレーブの中の空気をCOに取り換えた後、圧力を0.3Mpaに調整し、反応混合物を65℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、混合物を吸引により濾過し、濾液を真空下で濃縮し、残渣をカラムにより精製して、5−フルオロ−6−メトキシニコチン酸メチルを白色の固体(4g、57.5%)として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.60(d,J=2Hz,1H,Ar−H),7.56(dd,J=10.4Hz,J=2Hz,1H,Ar−H),4.09(s,3H,−OCH),3.92(s,3H,−COOCH)。
【0173】
MeOH(70ml)中の5−フルオロ−6−メトキシニコチン酸メチル(3.5g、18.9mmol)及びKOH(4.2g、61.5mmol)を室温で5時間撹拌した。濃縮した後、残渣を水に溶解し、得られた溶液をエーテルで洗浄した。水相を希塩酸でpH=1に酸性化し、エーテルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、5−フルオロ−6−メトキシニコチン酸(3.2g、98%)を白色の固体として得た。無水THF(50ml)中の5−フルオロ−6−メトキシニコチン酸(3.5g、20.5mmol)及びEtN(2.3g,22.8mmol)のドライアイス冷却溶液に、クロロギ酸イソブチル(3.1g、22.7mmol)をゆっくりと加えて、反応温度を−20℃以下に保持した。混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、氷水を加え、得られた混合物をエーテルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)カルボニルイソブチルカーボネート5.5gを黄色の油状物(98%)として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.65(d,J=2Hz,1H,Ar−H),7.90(dd,J=10Hz,J=2Hz,1H,Ar−H),4.11(s,3H,−OCH),3.73(m,2H,−OCH),2.09(m,1H,−CH),0.98(m,6H,−CH)。(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)カルボニルイソブチルカーボネート(3.7g、13.6mmol)及びCH−エーテル(30mmol)の混合物を−40℃で5時間、次に室温で一晩撹拌した。反応を、水の添加により停止させ、得られた混合物をエーテルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。残渣をカラムで精製して、2−ジアゾ−1−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン(90%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.29(d,J=2Hz,1H,Ar−H),7.79(dd,J=10.4Hz,J=2Hz,1H,Ar−H),5.85(s,−CH),4.09(s,3H,−OCH)。EtOH(100ml)中の2−ジアゾ−1−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン(6g、30.8mmol)の混合物を40℃に加熱し、次にAgOAc(2g、12mmol)を加え、得られた混合物を70℃で2時間撹拌した。濾過した後、フィルターケーキをTHFで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をカラムにより精製して、(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)酢酸エチル2.5gを固体(38.5%)として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.86(d,J=1.6Hz,1H,Ar−H),7.33(dd,J=10Hz,J=2Hz,1H,Ar−H),4.16(q,J=7.8Hz,2H,−CHCH),4.00(s,3H,−OCH),3.54(s,2H,Ar−CH),1.26(t,J=7.8Hz,3H,−CH)。POCl(20ml)中の(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)酢酸エチル(2.5g、11.7mol)、PCl(5g、24mmol)及びDMF(0.5ml)の混合物を80℃で一晩撹拌した。濃縮して過剰POClを除去した後、残渣を氷水(100ml)に注ぎ、溶液を希釈したNaOH水溶液でpH=7に中和し、エーテルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、残渣をカラムで精製して、(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)酢酸エチル1.5gを油状物(60%)として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.12(d,J=1.6Hz,1H,Ar−H),7.50(dd,J=8.4Hz,J=2Hz,1H,Ar−H),4.19(q,J=8.8Hz,2H,−CHCH),3.63(s,3H,−OCH),1.27(t,J=8.8Hz,3H,−CH)。濃HCl(30ml)中の(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)酢酸エチル(1.5g、6.9mmol)の溶液を120℃で5時間撹拌した。濃縮した後、残渣を水(50ml)に注ぎ、得られた混合物をエーテルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)酢酸0.8 (61.2%)を得た。H−NMR(300MHz,CDCl)δ8.15(d,J=1.5Hz,1H,Ar−H),7.51(dd,J=8.4Hz,J=1.8Hz,1H,Ar−H),3.70(s,3H,−OCH)。ジオキサン(50ml)中の(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)酢酸(2g、10.6mmol)及びピロリジン(2.2g、31.7mmol)の混合物を110℃で一晩撹拌した。濃縮した後、残渣を分取HPLCにより精製して、(5−フルオロ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)酢酸TFA塩1.2g(20%)を白色の固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ10.11(br,3H,COOH),7.77(s,1H,Ar−H),7.54(d,J=13.2Hz,1H,Ar−H),3.80(m,4H,CH−CH),3.49(m,Ar−CH),2.09(m,4H,CH−CH)。電磁式撹拌子を備えた15mlの丸底フラスコに、ジメチルホルムアミド2.0ml中の5−フルオロ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)酢酸(45.9mg、0.21mmol)、(R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチルアミンビス−塩酸塩(60.0mg、0.21mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(47.1mg、0.25mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(33.4mg、0.25mmol)及びトリエチルアミン(0.09ml、0.61mmol)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を分取逆相HPLCにより直接精製して、2−(5−フルオロ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドビス−TFA塩を油状物(53.0mg、39.2%)として得た;H NMR(400MHz,CDOD)δ8.42(S,1H),7.79(dd,J=2.8Hz及び8.8Hz,1H),7.73(dd,J=1.6Hz及び14Hz,1H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.29(d,J=0.8Hz,1H),5.04(q,J=6.8Hz,1H),4.71(q,J=8.4Hz,2H),3.74(m,4H),3.56(s,2H),2.11−2.05(m,4H),1.50(d,J=6.8Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z427.1(MH)。
【0174】
実施例24
【0175】
【化34】

【0176】
2−(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
電磁式撹拌子を備えた50mlの丸底フラスコに、CHCl 10.0ml中の2−(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)酢酸(190.0mg、1.000mmol)、(1R)−1−{5−〔(2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル}エチルアミン二塩酸塩(293.0mg、1.000mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(192.0mg、1.000mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(136.0mg、1.000mmol)及びトリエチルアミン(0.2790ml、2.000mmol)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、2層を分離した。水層をCHClで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣をCHCl(15ml)に溶解した。ヘキサンを、撹拌しながら、僅かに曇るまで加えた。白色の結晶がフラスコの壁に徐々に結晶化した。混合物を一晩放置した。溶液をデカントし、結晶をヘキサン(3×10ml)で洗浄した。真空下で乾燥して、2−(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドを白色の固体(286mg、73.0%)として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.263(d,J=2.65Hz,1H);8.122(d,J=1.56Hz,1H);7.547(dd,J=1.88Hz,J=8.75Hz,1H);7.256(dd,J=2.84Hz,J=8.51Hz,1H);7.199(d,J=8.52Hz,1H);6.960(d,J=6.31Hz,1H);5.095(dq,J=6.77Hz,1H);4.387(dd,J=7.97Hz,J=15.93Hz,2H);3.571(s,2H);1.438(d,J=6.68Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z492.0(M+H)。
【0177】
実施例25
【0178】
【化35】

【0179】
2−{5−フルオロ−6−〔(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル〕ピリジン−3−イル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
2−(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド(39.20mg、0.1000mmol)、(3R)−3−メチルモルホリン塩酸塩(16.40mg、0.1200mmol)、rac−2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナルフチル(6.230mg、10.00μmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(25.00mg、0.2600mmol)及びPd(dba)(4.580mg、5.000μmol)を含有する密閉したマイクロ波反応容器に、トルエン1.0mlを加えた。反応混合物に120℃で15.0分間マイクロ波を照射した。室温に冷却し、CHCl(2.0ml)で希釈した。懸濁液を濾過し、CHCl(3×2.0ml)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、逆相HPLCを使用して精製して、標記化合物(6.400mg、収率14.0%)2−{5−フルオロ−6−〔(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル〕ピリジン−3−イル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドを得た。H NMR(CDCI,400MHz)8.419(d,J=2.75Hz,1H);8.270(d,J=7.14Hz,1H);7.917(s,1H);7.627(dd,J=2.84Hz,J=8.70Hz,1H);7.557(d,J=8.79Hz,1H);7.361(dd,J=0.65Hz,J=13.74Hz,1H);5.161(dq,J=7.14Hz,1H);4.508(m,2H);4.159(m,1H);3.961(d,J=11.53Hz,1H);3.831(dd,J=3.03Hz,J=11.45Hz,1H);3.690(m,2H);3.537(m,2H);3.485(s,2H);1.559(d,J=7.14Hz,3H);1.286(d,J=6.78Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z457.2(M+H)。
【0180】
実施例26
【0181】
【化36】

【0182】
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド
THF(1000mL)中の(R)−2−メチル−N−〔(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)メチレン〕プロパン−2−スルフィンアミド(25.3g、82mmol)の−78℃に冷却した溶液に、塩化アリルマグネシウム(THF中2.0M、59.5mL、119mmol)を加えた。グリニャール試薬を、内部反応温度が決して−70℃よりも温かくならないような速度で加えた。グリニャール試薬の添加が完了した後、混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液により停止させ、室温に温めた。混合物を水及びEtOAcで希釈し、層を分離した。水層をEtOAcで1回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗油状物を得た。H−NMRは、生成物の約3:1のジアステレオマー比率を示し、これをシリカゲルクロマトグラフィー(10〜100%EtOAc/ヘキサン)により分離して、2−メチル−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕ブタ−3−エン−1−イル}プロパン−2−スルフィンアミド(19.4g、67%)を黄色の油状物として得た;H NMR(400MHz、CDCl)δ8.30(d,J=2.7Hz,1H),7.07−7.25(m,2H),5.64−5.74(m,1H),5.01−5.30(m,2H)4.60(d,J=7.3Hz,1H),4.46(q,J=7.0Hz,1H),4.38(q,J=7.9Hz,2H),2.56−2.61(m,2H),1.25(s,9H);MS(エレクトロスプレー):m/z 350.8(MH)。メタノール(300mL)及びCHCl(300mL)中の2−メチル−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕ブタ−3−エン−1−イル}プロパン−2−スルフィンアミド(11.6g、33.0mmol)の溶液を−78℃に冷却した。オゾンを、反応混合物の中で、溶液が淡青色に変わるまで泡立てた(30分間)。次にオゾン供給源を取り外し、NaBH(6.24g,165mmol)を加えた。反応混合物を一晩かけて室温に温めた。水(200mL)を加え、層を分離した。水層をCHCl(2×150mL)で抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(40〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(8.9g、78%)を褐色の固体として得た;H NMR(400MHz,CDCl)δ8.30(d,J=2.9Hz,1H),7.11−7.34(m,2H),4.57−4.69(m,2H),4.39(q,J=7.9Hz,2H),3.67−3.80(m,2H),2.46(t,J=5.3Hz,1H),2.04(q,J=6.0Hz,2H),1.26(s,9H);MS(エレクトロスプレー):m/z 354.8(MH)。MeOH(20mL)中のN−{(lR)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1g、2.8mmol)の溶液に、エーテル中のHCl(2M、3.1ml、6.2mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を濃縮して、黄色の油状物を得た。黄色の油状物を高真空化で発泡させ、エチルエーテル(100mL)で粉砕して、(3R)−3−アミノ−3−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロパン−1−オールをビス−塩酸塩として得た;MS(エレクトロスプレー):m/z 250.9(MH)。DCM(40mL)中の(3R)−3−アミノ−3−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロパン−1−オールビス−HCl(0.91g、2.8mmol)、4−シクロプロピルフェニル酢酸(0.50g、2.8mmol)、EDC(0.65g、3.4mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.46g、3.4mmol)の懸濁液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.85mL、16.3mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、混合物を水(2×50mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド(0.87g、76%)を無色のロウ状固体として得た;H NMR(400MHz,CDCl)δ8.20(d,J=2.8Hz,1H),7.04−7.26(m,6H),5.18−5.24(m,1H),4.39(q,J=7.9Hz,2H),4.03−4.06(m,1H),3.50−3.65(m,4H),1.86−2.01(m,2H),1.52−1.60(m,1H),0.94−0.99(m,2H),0.67−0.71(m,2H);MS(エレクトロスプレー):m/z408.9(MH)。
【0183】
実施例27
【0184】
【化37】

【0185】
2−〔4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
THF 100ml中のn−メチルピラゾール5.00mL(60.9mmol)の5℃の溶液に、ヘキサン中1.6M n−BuLi 381mLを滴下した。反応混合物を室温に温め、室温で1時間後、反応混合物を−78℃に冷却した。ホウ酸イソプロピル18.4mL(79.0mmol)を加えた。−78℃で1.00時間後、反応混合物を、2N HCl 12.0mLで停止させた。得られた溶液を真空下で濃縮し、トルエンと共沸した。得られた粗物資をTHF 111mlに溶解した。ピンコール6.57g(55.6mmol)及びモレキュラーシーブ1.00gを加えた。室温で24.0時間後、反応混合物を濾過し、濃縮した。得られた残渣をヘキサン100mLに溶解し、水で2回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール5.90g(51%)を得た。H NMR(CDOD,400MHz)7.45(d,1H,J=1.92);7.67(d,2H,J=1.92Hz);4.04(s,3H);1.35(s,12H)。C1017BNのESMS+1:209.1. 2−(4−ヨードフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド9.20g(19.8mmol)、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール4.95g(23.8mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン.133g(.476mmol)及びPd(dba) .181g(.198mmol)を含有する密閉容器に、ジオキサン52.8mL及び1.27M KPO 26.5mLを加えた。100℃で12.0時間後、反応混合物を室温に冷却し、CHClで3回抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配50〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製した。得られた固体を塩化n−ブチルから再結晶化して、2−〔4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド5.00g(60%)を得た。H NMR(CDCl,400MHz)8.23(d,1H,J=2.74Hz);7.51(d,1H,J=1.83Hz);7.38(m,4H);7.22(m,2H);6.79(brd,1H,J=7.15Hz);6.30(d,1H,J=2.01Hz);5.13(m,1H);4.38(q,2H,J=8.05Hz);3.90(s,3H);3.63(s,2H);1.43(d,3H,J=6.78)。HRMS(ES)C2121で計算した正確な質量:419.1682,計測値:419.1690。
【0186】
実施例28
【0187】
【化38】

【0188】
2−〔4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
DMF 25.0ml中の4−ブロモフェニル酢酸3.00g(14.0mmol)の溶液に、4−メチル−1,3−オキサゾール−5−カルボン酸3.60g(27.9mmol)、炭酸セシウム6.80g(20.9mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド一水和物4.1g(14.0mmol)及びビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0).400g(.700mmol)を加えた。140℃で3.00時間後、反応混合物をCHClで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、水で2回洗浄し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。分取HPLC(5→95%CHCN/HOで20分間、0.05%TFAの添加、C18 50×150mm)により精製して、〔4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル〕酢酸0.730g(24%)を得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ8.14(s,1H);7.61(d,2H,J=8.32Hz);7.41(d,2H,J=8.33Hz);3.65(s,2H);2.41(s,3H)。C1211NOのESMS+1:218.1。CHCl 7.00ml中の〔4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル〕酢酸0.725g(3.34mmol)の溶液に、2−〔(1R)−1−アンモニオエチル〕−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジニウムジクロリド0.978g(3.34mmol)、HOAT 0.591g(4.34mmol)、EDC 0.832g(4.34mmol)及びDIEA 1.75mL(10.0mmol)を加えた。室温で24.0時間後、反応混合物をCHClで希釈し、水で3回洗浄し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配20〜100%EtOAc:ヘキサン)により精製して、2−〔4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド0.720g(51.4%)を得た。H NMR(CDCI,400MHz)δ8.22(d,1H,J=2.38Hz);7.83(s,1H);7.59(dd,2H,J=1.83Hz,6.59Hz);7.36(d,2H,J=8.42Hz);7.22(m,2H);6.72(brd,1H,J=7.51Hz);5.12(m,1H);4.38(q,2H,J=8.06Hz);3.62(s,2H);2.45(s,3H);1.41(d,3H,J=6.78)。HRMS(ES)C2120で計算した正確な質量:420.1540,実測値:420.1530。
【0189】
実施例29
【0190】
【化39】

【0191】
2−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
4−ブロモフェニル酢酸エチル(1.220g、5.019mmol)、モルフィン(0.5250ml、6.002mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2′−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(154.0mg、0.3760mmol)、KPO(1.491g、7.026mmol)及びPd(dba)(230.0mg、0.2510mmol)を含有する密閉マイクロ波反応容器に、エチレングリコールジメチルエーテル3.0mlを加えた。反応混合物に120℃で20.0分間マイクロ波を照射した。室温に冷却し、CHCl(20.0ml)で希釈した。懸濁液を濾過し、CHCl(3×10.0ml)で洗浄し、濾液を水及びブラインで洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン中5〜40%酢酸、勾配)により精製して、標記化合物を明黄色の油状物(470.0mg、37%)として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ7.193(m,2H);6,872(m,2H);4.272(q,J=7.14Hz,2H);3.853(m,2H);3.533(s,2H);3.140(m,2H);1.247(t,J=7.14Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z250.1(M+H)。メタノール(5.0ml)中の4−(モルホリン−4−イル)フェニル酢酸エチル(450.0mg、1.805mmol)の溶液に、1.0N LiOH水溶液(2.707ml、2.707mmol)を滴加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をCHCl(20.0ml)に懸濁した。懸濁液に、濃HClを、ほとんどの白色の固体が溶解するまで滴加した。溶液を無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮した。真空下で乾燥して、標記化合物4−(モルフィン−4−イル)フェニル酢酸を白色固体(360.0mg、90%)として得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ7.61(d,J=8.61Hz,2H);7.517(d,J=8.60Hz,2H);4.140(t,J=4.67Hz,4H);3.713(s,2H);3.699(t,J=19.60Hz,4H);MS(エレクトロスプレー):m/z222.1(M+H)。2−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドは実施例28に記載されているように調製する。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.214(d,J=2.75Hz,1H);7.208(dd,J=2.75Hz,J=8.60Hz,1H);7.171(d,J=8.60Hz,1H);7.170(d,J=8.43Hz,2H);6.884(m,2H);6.575(d,J=7.33Hz,1H);5.109(dq,J=7.14Hz,1H);4.376(dd,J=7.97Hz,J=15.97Hz,2H);3.869(t,J=4.76Hz,4H);3.510(dd,J=15.93Hz,J=18.13Hz,2H);3.156(t,J=4.76Hz,4H);1.379(d,J=6.78Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z424.1(M+H)。
【0192】
実施例30
【0193】
【化40】

【0194】
4−〔1,1−ジフルオロ−2−オキソ−2−({(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アミノ)エチル〕安息香酸メチル
CHCl 3.50ml中の〔4−(メトキシカルボニル)フェニル〕酢酸0.400g(1.72mmol)の溶液に、2−〔(1R)−1−アンモニオエチル〕−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジニウムジクロリド0.560g(1.90mmol)、HOAT 0.308g(2.26mmol)、EDC 0.433g(2.26mmol)及びDIEA .911mL(5.21mmol)を加えた。室温で24.0時間後、反応混合物をCHClで希釈し、水で3回洗浄し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配0〜30%EtOAc:ヘキサン)により精製して、4−〔1,1−ジフルオロ−2−オキソ−2−({(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アミノ)エチル〕安息香酸メチル.485g(65%)を得た。H NMR(CDCI,400MHz)8.32(d,1H,J=2.84Hz);8.10(d,2H,J=8.05Hz);7.93(brd,1H,J=5.95Hz);7.71(d,2H,J=8.25Hz);7.28(d,1H,J=2.75Hz);7.23(d,1H,J=17.12Hz);5.19(m,1H);4.41(q,2H,J=7.87Hz);3.93(d,3H,J=0.55Hz);1.49(d,3H,J=6.68)。C1911のESMS+1:433.1。
実施例31
【0195】
【化41】

【0196】
2,2−ジフルオロ−2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
THF 2.00ml中の4−〔1,1−ジフルオロ−2−オキソ−2−({(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アミノ)エチル〕安息香酸メチル.370g(.856mmol)の溶液に、エーテル中3.0M臭化メチルマグネシウム1.28mL(3.85mmol)を加えた。室温で20.0分後、反応混合物を飽和NHClで停止させ、CHClで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1×14cmのシリカゲル、直線勾配0〜10%MeOH:CHCl)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド.284g(77%)を得た。H NMR(CDCI,400 MHz)8.32(d,1H,J=2.84Hz);7.88(brd,1H,J=6.23Hz);7.57(q,4H,J=8.61Hz);7.26(d,1H,J=8.52Hz);7.21(d,1H,J=8.51Hz);5.11(m,1H);4.41(q,1H,J=7.97);1.58(s,6H);1.49(d,3H,J=6.78)。C2021のESMS+1:433.1。
【0197】
実施例32
【0198】
【化42】

【0199】
2−〔4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド
電磁式撹拌子を備えた50mlの丸底フラスコに、CHCl 10.0ml中の4−ヨードフェニル酢酸(1.048g、4.000mmol)、(1R)−1−{5−〔(2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル}エチルアミン二塩酸塩(1.172g、4.000mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.767g、4.000mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.544g、4.000mmol)及びトリエチルアミン(1.115ml、8.000mmol)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、2層を分離した。水層をCHClで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣をCHCl(20ml)に溶解した。ヘキサンを、撹拌しながら、僅かに曇るまで加えた。白色の結晶がフラスコの壁に徐々に結晶化した。混合物を一晩放置した。溶液をデカントし、結晶をヘキサン(3×10ml)で洗浄した。真空下で乾燥して、2−(4−ヨードフェニル)−N−((1R)−1−{5−〔(2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミドを白色の固体(1.700g、92%)として得た。H NMR(CDCl,400MHz)δ8.226(d,J=2.75Hz,1H);7.657(d,J=8.33Hz,2H);7.223(dd,J=2.89Hz,J=8.57Hz,1H);7.169(d,J=8.51Hz,2H);7.031(d,J=8.15Hz,2H);6.736(d,J=6.87Hz,1H);5.091(dq,J=7.01Hz,1H);4.387(dd,J=7.97Hz,J=15.93Hz,2H);3.513(s,2H);1.400(d,J=6.77Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z465.0(M+H)。2−(4−ヨードフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド(116.0mg、0.2500mmol)、ピラゾール(26.00mg、0.3750mmol)、サリチルアルドキシム(7.000mg、0.05000mmol)、CsCO(130.0mg、0.4000mmol)及びCuO(2.000mg、0.01200mmol)を含有する密閉マイクロ波反応容器に、CHCN 3.0mLを加えた。反応混合物に150℃で20.0分間マイクロ波を照射した。室温に冷却し、CHCl(2.0ml)で希釈した。懸濁液を濾過し、CHCl(3×2.0ml)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、逆相HPLCを使用して精製して、標記化合物(65.00mg、収率64.0%)2−〔4−(−ピラゾール−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミドを得た。H NMR(CDCI,400MHz)8.209(d,J=2.56Hz,1H);7.920(d,J=2.38Hz,1H);7.727(d,J=2.47Hz,1H);7.673(m,2H);7.368(m,2H);7.217(dd,J=2.84Hz,J=8.51Hz,1H);7.160(d,J=8.24Hz,1H);6.721(d,J=7.14Hz,1H);6.475(dd,J=2.02Hz,J=2.38Hz,1H);5.114(dq,J=6.96Hz,1H);4.373(dd,J=8.06Hz,J=15.93Hz,2H);3.617(s,2H);1.400(d,J=6.78Hz,3H);MS(エレクトロスプレー):m/z405.1(M+H)。
【0200】
表1
以下の化合物は、前記の方法論を使用したが、前記の例で記載した有機金属又はアミンのような適切な置換試薬を置換して調製した。必要な出発材料は、市販されているか、文献に記載されているか又は有機合成の当業者により必要以上に実験を行うことなく容易に合成された。
【0201】
【表1−1】

【0202】
【表1−2】

【0203】
【表1−3】

【0204】
【表1−4】

【0205】
【表1−5】

【0206】
【表1−6】

【0207】
【表1−7】

【0208】
【表1−8】

【0209】
【表1−9】

【0210】
【表1−10】

【0211】
【表1−11】

【0212】
【表1−12】

【0213】
【表1−13】

【0214】
【表1−14】

【0215】
【表1−15】

【0216】
【表1−16】

【0217】
【表1−17】

【0218】
【表1−18】

【0219】
【表1−19】

【0220】
【表1−20】

【0221】
【表1−21】

【0222】
【表1−22】

【0223】
【表1−23】

【0224】
【表1−24】

【0225】
【表1−25】

【0226】
本発明は、特定の特別の実施態様を参照して記載及び説明されてきたが、当業者は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、手順及びプロトコールの多様な適合、変更、修正、置換、削除、又は追加を行えることを理解する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

〔式中、
Aは、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールからなる群より選択され;
1a、R1b及びR1cは、Aの原子価がそのような置換を許容しない場合は不在であってもよく、また:
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)−O−フェニル又は−O−ナフチル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合には、結合が存在し、フェニル又はナフチルが非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(5)−O−複素環(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合には結合が存在し、複素環が非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(6)−O−C1−6アルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、アルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(7)−O−C3−6シクロアルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、シクロアルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(8)−C2−4アルケニル(ここで、アルケニルは非置換であるか、又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(9)−NR1011
(ここで、R10及びR11は、
(a)水素、
(b)非置換若しくはR13で置換されているC1−6アルキル、
(c)非置換若しくはR13で置換されているC3−6アルケニル、
(d)非置換若しくはR13で置換されているシクロアルキル、
(e)非置換若しくはR13で置換されているフェニル、及び
(f)非置換若しくはR13で置換されている複素環
からなる群より独立して選択されるか、又は
10及びR11が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、アゼチジン若しくはモルホリン環(これらは非置換であるか又はR13で置換されている))、
(10)−S(O)−NR1011
(11)−S(O)−R12(ここで、qは0、1又は2であり、R12はR10及びR11の定義から選択される)、
(12)−COH、
(13)−CO−R12
(14)−CH、及び
(15)−NO
からなる群より独立して選択されるか、或いは
1a及びR1bは、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これらは非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト及びヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基で置換されている)を形成し;
及びRは、
(1)水素、
(2)ヒドロキシル、
(3)ハロゲン、
(4)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC1−6アルキル、
(5)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC3−6シクロアルキル、
(6)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−O−C1−6アルキル、
(7)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−O−C3−6シクロアルキル
からなる群より独立して選択されるか、或いは
、R及びそれらが結合している炭素原子は、ケト基を形成するか、或いは
、R及びそれらが結合している炭素原子は、C3−6シクロアルキル環(該C3−6シクロアルキル環は非置換であるか又はR13で置換されている)を形成し;
は、
(1)水素、
(2)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC1−6アルキル、
(3)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−C3−6シクロアルキル、
(4)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC2−6アルケニル、
(5)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているC2−6アルキニル、
(6)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されているフェニル、
(7)−(C=O)−NR1011、及び
(8)非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−O−C1−6アルキル
からなる群より選択され;
5a、R5b及びR5cは、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)−O−C1−6アルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、アルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(5)−O−C3−6シクロアルキル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、アルキルは非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(6)アルケニルが非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている−C2−4アルケニル、
(7)−O−フェニル又は−O−ナフチル(ここで、nは0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、フェニル又はナフチルは、非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(8)−O−複素環(ここで、nが0又は1であり、nが0の場合、結合が存在し、複素環は非置換であるか又はR13から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(9)−(C=O)−NR1011
(10)−NR1011
(11)−S(O)−NR1011
(12)−NR10−S(O)11
(13)−S(O)−R12(ここで、qは0、1又は2であり、R12は、R10及びR11の定義から選択される)、
(14)−COH、
(15)−CN、
(16)−NO
からなる群より独立して選択されるか、或いは
(17)R5a及びR5bは、一緒になって、ピロリル又はイミダゾリル環を形成し、これは非置換であるか又−CH、(=CH)、ケト又はヒドロキシルで置換されており;
13は、
(1)ハロゲン、
(2)ヒドロキシル、
(3)−(C=O)−O−C1−6アルキル(ここで、mは0又は1であり、nは0又は1であり、mが0であるか又はnが0である場合、結合が存在し、mが0であり、そしてnが0である場合、単結合が存在し、アルキルが非置換又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている)、
(4)−O−(C1−3)ペルフルオロアルキル、
(5)シクロアルキルが非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−O−C3−6シクロアルキル、
(6)アルケニルが非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−C2−4アルケニル、
(7)フェニル又はナフチルが、非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている、−(C=O)−O−フェニル又は−(C=O)−O−ナフチル、
(8)複素環が非置換であるか又はR14から選択される1つ以上の置換基で置換されている−(C=O)−O−複素環、
(9)−(C=O)−NR1011
(10)−NR1011
(11)−S(O)−NR1011
(12)−S(O)−R12
(13)−COH、
(14)−CH、及び
(15)−NO
からなる群より選択され;
14は、
(1)ヒドロキシル、
(2)ハロゲン、
(3)C1−6アルキル、
(4)−C3−6シクロアルキル、
(5)−O−C1−6アルキル、
(6)−O−(C=O)−C1−6アルキル、
(7)−NH−C1−6アルキル、
(8)フェニル、
(9)複素環、
(10)−COH、及び
(11)−CN
からなる群より選択される〕で示される化合物又は
その薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式Ib:
【化2】

で示される請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式Ie:
【化3】

で示される請求項2記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式Ie′:
【化4】

で示される請求項3記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Aが、
(1)フェニル、
(2)オキサゾリル、
(3)イソオキサゾリル、
(4)チアゾリル、
(5)チアジアゾリル、
(6)トリアゾリル、
(7)ピラゾリル、
(8)ピリジル、及び
(9)ピリミジニル
からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
1a、R1b及びR1cが、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−COH若しくは−CNで置換されている、フェニル又はナフチル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−COH若しくは−CNで置換されている−O−フェニル、
(5)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC1−6アルキル、
(6)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(7)非置換であるか又はC3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC2−4アルケニル、
(8)R10及びR11が、水素及びC1−6アルキルから独立して選択される、−NR1011
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイソオキサゾリル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイミダゾリル、
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(12)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているオキサゾリル、
(13)非置換又はC1−6アルキルで置換されているピラゾリル、
(14)非置換であるか又はハロゲンで置換されているピロリジニル、
(15)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているテトラゾリル、
(16)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチエニル、
(17)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているベンゾチエニル、
(18)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオフェニル、
(19)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているトリアゾリル、
(20)−NO、及び
(21)−CN
からなる群より独立して選択されるか、或いは
1a及びR1bが、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これが非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト若しくはヒドロキシルで置換されている)を形成する
請求項1の化合物。
【請求項7】
1cが水素であり、そしてR1a及びR1bが、
(1)ハロゲン、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−CO−C1−6アルキル若しくは−CNで置換されている、フェニル又はナフチル、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−SH、−S−C1−6アルキル、−NO、−CO−C1−6アルキル若しくは−CNで置換されている−O−フェニル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC1−6アルキル、
(5)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(6)非置換であるか又はC3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC2−4アルケニル、
(7)R10及びR11が、水素及びC1−6アルキルから独立して選択される、−NR1011
(8)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイソオキサゾリル、
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているイミダゾリル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているオキサゾリル、
(12)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているピラゾリル、
(13)非置換であるか又はハロゲンで置換されているピロリジニル、
(14)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているテトラゾリル、
(15)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチエニル、
(16)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているベンゾチエニル、
(17)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオフェニル、及び
(18)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているトリアゾリル
からなる群より選択されるか、或いは
1a及びR1bが、一緒になって、シクロペンチル、シクロヘキシル、ジヒドロフラニル又はジヒドロピラニル環(これらが非置換であるか又は−CH、(=CH)、ケト若しくはヒドロキシル置換されている)を形成する
請求項6記載の化合物。
【請求項8】
Aがフェニルであり、R1aがC1−6アルキルであり、R1bが水素であり、R1cが水素である、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
及びRが、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)非置換であるか又はハロ、C3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC1−6アルキル、及び
(4)非置換であるか又はハロ、C3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されているC3−6シクロアルキル
からなる群より独立して選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
が水素以外である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
が(R)配置である、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
が、
(1)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、−O−C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニル若しくは−NR1011で置換されており、ここでR10及びR11が、水素及び非置換又はハロゲン、水素若しくはフェニルで置換されているC1−6アルキルからなる群より独立して選択される、C1−6アルキル、
(2)非置換であるか又はハロゲン、C1−6アルキル若しくはフェニルで置換されている−C3−6シクロアルキル、
(3)−C2−6アルケニル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル又は−NOで置換されているフェニル、
(5)−(C=O)−NR1011、及び
(6)非置換であるか又はハロゲン、C3−6シクロアルキル若しくはフェニルで置換されている−(C=O)−O−C1−6アルキル
からなる群より選択される、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
が、
(1)CH
(2)CHOH、
(3)CHOCH
(4)CHCH
(5)CH=CH
(6)CHCHOH、
(7)CHCH=CH
(8)CHCHF、
(9)CHCF
(10)CH−フェニル、
(12)CH−シクロプロピル、
(13)CH−シクロブチル、
(14)シクロプロピル、
(15)シクロブチル、
(16)CHCHCH、及び
(17)−(C=O)−O−CH
からなる群より選択される、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
5a、R5b及びR5cが、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)ヒドロキシル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル、−O−(CO)C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されているC1−6アルキル、及び
(5)−C2−4アルケニル
からなる群より独立して選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項15】
5a、R5b及びR5cが、
(1)水素、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている−O−C1−6アルキル、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル若しくはフェニルで置換されているC3−6シクロアルキル、
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル、−O−(CO)C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている−NH−C1−6アルキル、
(5)アルキルがそれぞれ独立して非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、−O−C1−6アルキル、−O−(CO)C1−6アルキル若しくはC3−6シクロアルキルで置換されている−N(C1−6アルキル)
(6)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル若しくは−NOで置換されているフェニル、
(7)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル若しくは−NOで置換されている−O−フェニル、
(8)−S(O)−NH−C1−6アルキル、
(9)−S(O)−N(C1−6アルキル)、及び
(10)−S(O)−C1−6アルキル
からなる群より独立して選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項16】
5a、R5b及びR5cが、
(1)水素、
(2)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、ケト、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている複素環、
(3)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、ケト、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている−O−複素環、及び
(4)非置換であるか又はハロゲン、ヒドロキシル、ケト、C1−6アルキル若しくは−O−C1−6アルキルで置換されている−NH−複素環
からなる群より独立して選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項17】
5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)フルオロ、
(3)クロロ、
(4)ブロモ、
(5)ヒドロキシル、
(6)−CH
(7)−CHOH、
(8)−CHCH
(9)−CH=CH
(10)CHCHCH、及び
(11)−シクロプロピル
からなる群より独立して選択される、請求項14記載の化合物。
【請求項18】
5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)−OCH
(3)−OCHF、
(4)−OCH−シクロプロピル、
(5)−OCH−フェニル、
(6)−OCH2CH
(7)−OCHCF
(8)−OCHCHCH
(9)−OCH(C=O)OCHCH
(10)−OCH(C=O)NHCHCH
(11)−OSOCH、及び
(12)−O(C=O)OCH
からなる群より独立して選択される、請求項15記載の化合物。
【請求項19】
5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)−NHCHCF
(3)−NHCHC(CH
(4)−NHCHCHC(CH
(5)−NHCH(CH)CHCH
(6)−NH−シクロプロピル、及び
(7)−NHCH−シクロプロピル
からなる群より独立して選択される、請求項15記載の化合物。
【請求項20】
5bが水素であり、R5cが水素であり、R5aが、
(1)水素、
(2)ピリジル、
(3)−O−ピリジル、
(4)−NH−ピリジル、
(5)イミダゾリル、
(6)オキサゾリル、
(7)ピロリル、
(8)非置換であるか又はC1−6アルキル、ケト若しくはハロで置換されているピロリジニル、
(9)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているモルホリニル、
(10)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているチオモルホリニル、及び
(11)非置換であるか又はC1−6アルキルで置換されているピペラジニル
からなる群より独立して選択される、請求項16記載の化合物。
【請求項21】
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−ビニルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−エチルピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−(〔2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ〕ピリジン−2−イル)エチル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(3,3′−ビピリジン−6−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−プロポキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(ピリジン−2−イルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
(2S)−2−(2−フルオロ−1,1′−ビフェニル−4−イル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕プロパンアミド;
(R)〔(1S)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロエチル〕−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−ピロリジン−1−イルフェニル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−イソプロペニルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−{4−〔2−オキソ−2−(((1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル)アミノ)エチル〕フェニル}プロピオン酸;
2−〔4−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−(〔2,2,2−トリフルオロエチル)オキソ〕ピリジン−2−イル)エチル)アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{(1S)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(5−フルオロ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−{5−フルオロ−6−〔(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル〕ピリジン−3−イル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
2−〔4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
4−〔1,1−ジフルオロ−2−オキソ−2−({(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アミノ)エチル〕安息香酸メチル;
2,2−ジフルオロ−2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{(1R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−〔(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−クロロピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−クロロピリジン−2−イル)エチル〕−2−ヒドロキシ−2−〔4−(3−チエニル)フェニル〕プロパンアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)ブチル〕−2−〔4−(3−チエニル)フェニル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−クロロ−4−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(3−チエニル)フェニル〕アセトアミド;
2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−〔(R)−シクロプロピル(5−メトキシピリジン−2−イル)メチル〕アセトアミド;
N−〔(1S)−1−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロエチル〕−2−〔4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−(4−ビニルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(フルオロメトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−〔(1R)−1−(6−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−〔(1R)−1−(6−シクロプロピルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔6−シクロプロピルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(シクロブチル−メトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
6−{(1R)−1−〔(2−ビフェニル−4−イルアセチル)アミノ〕エチル}ピリジン−3−イルメタンスルホネート;
6−{(1R)−1−〔(ビフェニル−4−イルアセチル)アミノ〕エチル}ピリジン−3−イル炭酸メチル;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−プロポキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−(2−ヒドロキシ−1−ピリジン−2−イルエチル)アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−(2−メトキシ−1−ピリジン−2−イルエチル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−フルオロメトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−〔(1R)−1−(5−{〔(1S)−1−メチルプロピル〕オキシ}ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−〔4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−〔4−(3−フルオロピリジン−1−イル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
{〔6−((1R)−1−{〔(4−イソプロピルフェニル)アセチル〕アミノ}エチル)ピリジン−3−イル〕オキシ}酢酸エチル;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−ヒドロキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(1H−ピロール−1−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
6−((1R)−1−{〔2−(4−イソプロピルフェニル)アセチル〕アミノ}エチル)ピリジン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネート;
N−〔(1R)−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−メチレン−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イル)アセトアミド;
N−((1R)−1−{5−〔2−(イソプロピルアミノ)−2−オキソエトキシ〕ピリジン−2−イル}エチル)−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−tert−ブトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−(4−ブロモフェニル)アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−〔4−(1H−ピロール−1−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−プロピルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−イソプロペニルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−(4−モルホリン−4−イルフェイル)アセトアミド;
2−〔4−(3−チエニル)フェニル)−N−〔(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(4−メチレン−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イル)アセトアミド;
2−〔4−(3−チエニル)フェニル)−N−〔(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−(4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−(1H−ピロロ〔2,3−c〕ピリジン−5−イルメチル)アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−({5−〔(3,3−ジメチルプロピル)アミノ〕ピリジン−2−イル}メチル)アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−({5−〔(3,3−ジメチルブチル)アミノ〕ピリジン−2−イル}メチル)アセトアミド;
2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−({5−〔(2,2−ジメチルプロピル)アミノ〕ピリジン−2−イル}メチル)アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−(シクロプロピルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−〔(1R)−1−(5−ピロリジン−1−イルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−〔(1R)−1−(5−モルホリン−4−イルピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−((1R)−1−{5−〔(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−シクロプロピルメチルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−(2−メチルピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−ビフェニル−4−イル−N−{(1R)−1−〔5−(ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(ピリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(ピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(3−オキソピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(sec−ブチルアミノ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−(〔2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−((1R)−1−{5−〔メチル(メチルスルホニル)アミノ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−クロロピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔2−フルオロ−4−(3−チエニル)フェニル〕−2−オキソアセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−(2−フェニル−1,3−チアゾール−5−イル)アセトアミド;
2−〔2−(4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル〕−N−〔(1R)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド;
〔(ビフェニル−4−イルアセチル)アミノ〕−(ピリジン−2−イル)酢酸メチル;
N−〔(1R)−3−(ジエチルアミノ)−1−(5−メトキシピリジン−2−イル)プロピル〕−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
2−(4−イソプロピルフェニル)−N−〔フェニル(ピリジン−2−イル)メチル〕アセトアミド;
2−〔4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−〔(1R)−1−(5−クロロ−4−メトキシピリジン−2−イル)エチル〕−2−〔4−(3−チエニル)フェニル〕アセトアミド;
2−〔4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(1,3−オキサゾール−2−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(2,2−ジフルオロプロポキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−〔4−(3−オキソモルホリン−4−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−(4−ピリジン−3−イルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕ブチル}−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド;
2−(5−フルオロ−6−モルホリン−4−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)フェニル〕−N−{1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(ピラジン−2−イルオキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(2−ピロリジン−1−イルピリミジン−5−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−{4−〔(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル〕フェニル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−フルオロ−2−〔4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル〕−N−{1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕アセトアミド;
2−(6−クロロ−5−フルオロピロリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−フルオロ−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕−N−{1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(6−クロロピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(6−モルホリン−4−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−ピリミジン−2−イルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔6−(シクロプロピルアミノ)ピリジン−3−イル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−イソプロペニル−3−メトキシフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(6−アゼチジン−1−イルピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−{2,3−ジヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
N−{(1R)−3−アミノ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}−2−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕アセトアミド;
2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロペニルフェニル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔6−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1S)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−{4−〔(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル〕フェニル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔6−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−{6−〔(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル〕ピリジン−3−イル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{(1S)−2−メトキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}−2−〔4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−{4−〔(2R)−2−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル〕フェニル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
N−{3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕ブチル}−2−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕アセトアミド;
2−{5−フルオロ−6−〔(2S)−2−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル〕ピリジン−3−イル}−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(3−メチルイソチアゾール−4−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
2−(6−クロロ−5−メトキシピリジン−3−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−〔(1R)−1−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシプロピル〕アセトアミド;
2−(3′,4′−ジフルオロビフェニル−4−イル)−N−{(1S)−2−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(1−ヒドロキシシクロプロピル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(1−シアノ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}プロパンアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−(1−{5−〔1−(ヒドロキシメチル)プロポキシ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド;
2−〔4−(3−メチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(アミノメチル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔5−フルオロ−6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル〕−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−N−(1−{5−〔1−(フルオロメチル)プロポキシ〕ピリジン−2−イル}エチル)アセトアミド;
2−〔5−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル〕−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
2−〔6−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル〕−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}−2−(2,3′,4′−トリフルオロビフェニル−4−イル)アセトアミド;
4−〔2−({(1R)−1−〔5−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アミノ)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチル〕安息香酸メチル;
2−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3−フルオロフェニル〕−N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}アセトアミド;
N−{(1R)−3−ヒドロキシ−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕プロピル}−2−〔4−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル〕アセトアミド;
2−ヒドロキシ−2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−{1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−フェニル−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−(4−シクロプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−N−{1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(1−メチルシクロプロピル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔3−ヒドロキシ−4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔3−メトキシ−4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2−〔4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル〕−N−{(1R)−1−〔5−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−2−イル〕エチル}アセトアミド;
2,2−ジフルオロ−2−〔4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル〕−N−〔(1R)−1−(5−{〔(1S)−1−メチルプロピル〕オキシ}ピリジン−2−イル)エチル〕アセトアミド
からなる群より選択される化合物又は
その薬学的に許容される塩。
【請求項22】

不活性担体と、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩とを含む医薬組成物。
【請求項23】
薬剤における使用のための、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項24】
てんかんの治療又は抑制のための薬剤の製造における、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項25】
疼痛の治療又は抑制のための薬剤の製造における、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項26】
睡眠障害の治療又は予防のための薬剤の製造における、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項27】
てんかんの治療又は抑制をその必要性のある哺乳類の患者において行う方法であって、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を患者に投与することを含む方法。
【請求項28】
疼痛の治療又は抑制をその必要性のある哺乳類の患者において行う方法であって、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を患者に投与することを含む方法。
【請求項29】
睡眠障害の治療又は予防をその必要性のある哺乳類の患者において行う方法であって、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を患者に投与することを含む方法。

【公表番号】特表2009−534320(P2009−534320A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505465(P2009−505465)
【出願日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/008977
【国際公開番号】WO2007/120729
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】