説明

ピリミジン化合物およびその有害生物防除用途

【課題】有害生物に対して防除活性を有する新規な化合物を提供すること。
【解決手段】式(1)


〔式中、R1は水素等を表し、R2は水素等を表し、R3は、個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基等を表し、R4およびR5は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基等を表し、Xは窒素等を表し、Yは窒素等を表し、Zは酸素または−NR8−を表し、R8は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基等を表す。〕
で示されるピリミジン化合物を提供する。該化合物は優れた有害生物防除効果を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はピリミジン化合物およびその有害生物防除用途に関する。
【背景技術】
【0002】
有害生物に対して防除活性を有する化合物が有害生物防除剤の有効成分として見出され、開発されている。また、ある種のピリミジン化合物が知られている(例えば、特許文献1〜2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4690926号明細書
【特許文献2】国際公開第2008/108958号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、有害生物に対して防除活性を有する新規な化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、有害生物に対して防除活性を有する化合物を見出すべく検討した結果、下記式(1)で示されるピリミジン化合物が有害生物に対して防除効力を有することを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は以下のものである。
[1] 式(1)

〔式中、
1は、水素またはハロゲンを表し、
2は、水素またはハロゲンを表し、
3は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルチオアルキル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基を表し、
4およびR5は同一または相異なり、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基を表すか(但し、R4およびR5が同時に水素である場合を除く。)、あるいは、R4とR5とが結合してR4およびR5が結合する原子と共に、1個以上のハロゲンを有する5員環もしくは6員環を形成してもよく、
Xは、窒素または=CR6−を表し(ここで、R6は水素またはハロゲンを表す。)、
Yは、窒素または=CR7−を表し(ここで、R7は水素またはハロゲンを表す。)、
Zは、酸素または−NR8−を表す(ここで、R8は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基または水素を表す。)。
群α:1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、ハロゲン、シアノ基およびニトロ基からなる群。〕
で示されるピリミジン化合物。(以下、本発明化合物と記す。)
[2] 式(1)において、R1が水素であり、R2が水素である[1]記載のピリミジン化合物。
[3] 式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンである[1]または[2]記載ピリミジン化合物。
[4] 式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンである[1]または[2]記載のピリミジン化合物。
[5] 式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基である[1]または[2]記載のピリミジン化合物。
[6] 式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素である[1]〜[5]いずれか一項記載のピリミジン化合物。
[7] 式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素である[1]〜[5]いずれか一項記載のピリミジン化合物。
[8] 式(1)において、Zが酸素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素である[1]〜[7]いずれか一項記載のピリミジン化合物。
[9] 式(1)において、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素である[1]〜[7]いずれか一項記載のピリミジン化合物。
[10] 式(1)において、Yが窒素である[1]〜[9]いずれか一項記載のピリミジン化合物。
[11] [1]〜[10]いずれか一項記載のピリミジン化合物と不活性担体とを含有する有害生物防除剤。
[12] 有害生物を防除するための[1]〜[10]いずれか一項記載のピリミジン化合物の使用。
[13] [1]〜[10]いずれか一項記載のピリミジン化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生息場所に施用する工程を含む有害生物の防除方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明化合物は、有害生物に対して防除活性を有することから、有害生物防除剤の有効
成分として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明化合物において「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
本明細書において、例えば「C2−C6アルコキシカルボニル基」で示される「C2−C6」の部分の記載はアルコキシカルボニル基の全体を構成する炭素数が2〜6の範囲であることを意味する。
【0008】
本発明化合物において「C1−C6鎖状炭化水素基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基およびイソへキシル基等のC1−C6アルキル基;
ビニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ペンテニル基および2−ヘキセニル基等のC2−C6アルケニル基;
エチニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基および3−ブチニル基等のC2−C6アルキニル基が挙げられる。
【0009】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソへキシル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基およびパーフルオロヘキシル基等の1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキル基;
ビニル基、2−プロペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ペンテニル基および2−ヘキセニル基等の1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルケニル基;
エチニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、3−クロロ−2−プロピニル基および3−ブロモ−2−プロピニル基等の1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキニル基が挙げられる。
【0010】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル基、2,2−ジフルオロシクロプロピル基、2,2−ジクロロシクロプロピル基、2,2−ジブロモシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基およびシクロオクチル基が挙げられる。
【0011】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基」としては、例えばメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、エトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基およびヘキシルオキシ基が挙げられる。
【0012】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基」としては、例えばメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、エチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基およびヘキシルチオ基が挙げられる。
【0013】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基」としては、例えばメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、ブチルスルフィニル基、イソブチルスルフィニル基、sec−ブチルスルフィニル基、tert−ブチルスルフィニル基、ペンチルスルフィニル基およびヘキシルスルフィニル基が挙げられる。
【0014】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基」としては、例えばメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基およびエチルスルホニル基が挙げられる。
【0015】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基」としては、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、2,2,2−トリフルオロエチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基およびヘキシルアミノ基が挙げられる。
【0016】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基」としては、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ基、およびジプロピルアミノ基が挙げられる。
【0017】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニルアミノ基」としては、例えばアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブタノイルアミノ基、ペンタノイルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基およびトリクロロアセチルアミノ基が挙げられる。
【0018】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニルアミノ基」としては、例えばメトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、プロポキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基および2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ基が挙げられる。
【0019】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基」としては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基およびトリフルオロアセチル基が挙げられる。
【0020】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基」としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル基およびtert−ブトキシカルボニル基が挙げられる。
【0021】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルバモイル基」としては、例えばメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基および2,2,2−トリフルオロエチルカルバモイル基が挙げられる。
【0022】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルカルバモイル基」としては、例えばジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基およびジプロピルカルバモイル基が挙げられる。
【0023】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシアルキル基」としては、例えばメトキシメチル基、エトキシメチル基、1−メトキシエチル基および1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル基が挙げられる。
【0024】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルチオアルキル基」としては、例えばメチルチオメチル基、エチルチオメチル基、1−メチルチオエチル基およびトリフルオロメチルチオメチル基が挙げられる。
【0025】
本発明化合物において「群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基」としては、例えばフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シアノフェニル基、2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−(トリフルオロメチル)フェニル基、3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(トリフルオロメチル)フェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−(メチルチオ)フェニル基、2−(エチルチオ)フェニル基、2−(エチルスルフィニル)フェニル基、2−(エチルスルホニル)フェニル基および4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基が挙げられる。
【0026】
本発明化合物において「5−6員芳香へテロ環基」としては、2−ピロリル基、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、5−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、ピラジニル基、1−ピロリル基および1−ピラゾリル基等の、5員芳香へテロ環基および6員芳香へテロ環基が挙げられる。
【0027】
本発明化合物において「群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基」としては、1−メチル−2−ピロリル基、2−フリル基、3−フリル基、5−ブロモ−2−フリル基、5−ニトロ−2−フリル基、2−メチル−3−フリル基、2,5−ジメチル−3−フリル基、2,4−ジメチル−3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、5−メチル−2−チエニル基、3−メチル−2−チエニル基、1−メチル−3−トリフルオロメチル−5−ピラゾリル基、5−クロロ−1,3−ジメチル−4−ピラゾリル基、2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、2−メチル−3−ピリジニル基、6−メチル−3−ピリジニル基、2−クロロ−3−ピリジニル基、6−クロロ−3−ピリジニル基、ピラジニル基、1−ピロリル基、1,2,4−トリアゾール−1−イル基および1−ピラゾリル基等の、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5員芳香へテロ環基、および群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい6員芳香へテロ環基が挙げられる。
【0028】
本発明化合物において、R4およびR5が、「R4とR5とが結合してR4およびR5が結合する原子と共に、1個以上のハロゲンを有する5員環もしくは6員環」である化合物としては、例えば下式(a)〜(j)で示される化合物が挙げられる。

[式中、R1、R2、R3、X、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
【0029】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基および2,2,2−トリフルオロエチル基が挙げられる。
【0030】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基」としては、例えばメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、エトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、プロピルオキシ基およびイソプロピルオキシ基が挙げられる。
【0031】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基」としては、例えばメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、エチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基が挙げられる。
【0032】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基」としては、例えばメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基が挙げられる。
【0033】
本発明化合物において「1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基」としては、例えばメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基およびエチルスルホニル基が挙げられる。
【0034】
本発明化合物において「1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基」としては、例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロイソプロピル基および2,2,2−トリフルオロエチル基が挙げられる。
【0035】
本発明化合物において「1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基」としては、例えばトリフルオロメトキシ基、2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ基および2,2,2−トリフルオロエトキシ基が挙げられる。
【0036】
本発明化合物において「1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基」としては、例えばトリフルオロメチルチオ基、ペンタフルオロエチルチオ基、ヘプタフルオロイソプロピルチオ基および2,2,2−トリフルオロエチルチオ基が挙げられる。
【0037】
本発明化合物としては、例えば、以下のピリミジン化合物が挙げられる。
【0038】
式(1)において、R1が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1がハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R2が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R2がハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であるピリミジン化合物。
【0039】
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルチオアルキル基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基またはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3がメチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,4,4−テトラフルオロプロポキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、水素、フッ素、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が塩素、エチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、エチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が塩素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3がエチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3が2,2,2−トリフルオロエトキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3がエチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3がエチルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3がエチルスルフィニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R3がエチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
【0040】
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がメチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,4,4−テトラフルオロプロポキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、水素、フッ素、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がメチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,4,4−テトラフルオロプロポキシ基、水素、フッ素、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基または2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が塩素、エチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が塩素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチルスルフィニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
【0041】
式(1)において、R4およびR5が同一または相異なり、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4およびR5が同一または相異なり、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基又は水素を表すか、あるいは、R4とR5とが結合してR4およびR5が結合する原子と共に、1個以上のハロゲンを有する5員環もしくは6員環を形成してもよいピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲンまたはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基または1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルスルフィニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、塩素、臭素またはヨウ素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がペンタフルオロエチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチルスルフィニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチルスルホニル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が水素であるピリミジン化合物。
【0042】
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲンまたはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基または1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5がトリフルオロメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が水素であるピリミジン化合物。
【0043】
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基または1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が水素であり、R5が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルスルホニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルスルフィニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルスルホニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R5が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R4が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、塩素、臭素またはヨウ素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がペンタフルオロエチル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチルチオ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチルスルフィニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がヨウ素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が水素であり、R5がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
【0044】
式(1)において、Xが窒素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが窒素または=CR6−であり、R6が水素であるピリミジン化合物。
【0045】
式(1)において、Yが窒素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、Yが=CR7−であり、R7が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Yが窒素または=CR7−であり、R7が水素であるピリミジン化合物。
【0046】
式(1)において、Xが窒素であり、Yが窒素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが窒素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素または=CR7−であり、R7が水素であるピリミジン化合物。
【0047】
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであり、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであり、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
【0048】
式(1)において、Zが酸素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8が水素、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基または1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、Zが酸素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素であり、Zが酸素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素であり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
【0049】
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素またはハロゲンであり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが酸素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
【0050】
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であり、R5が水素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素または=CR7−であり、R7が水素であり、Zが酸素または−NR8−であり、R8が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であるピリミジン化合物。
【0051】
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、Zが酸素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がメチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,4,4−テトラフルオロプロポキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、水素、フッ素、塩素または臭素であり、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンであり、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がメチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,4,4−テトラフルオロプロポキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル基、水素、フッ素、塩素または臭素であり、Zが酸素または−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、R4がトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、塩素または臭素であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、エチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基または塩素であり、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、エチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基または塩素であり、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが=CR7−であり、R7が水素であり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、エチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基または塩素であり、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチル基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基または塩素であり、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素であり、R3がエチルチオ基、エチルスルフィニル基、エチルスルホニル基または塩素であり、R4がトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基またはトリフルオロメチルスルホニル基であり、R5が水素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素であり、Yが窒素であり、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であるピリミジン化合物。
【0052】
次に本発明化合物の製造法について説明する。
【0053】
本発明化合物は、例えば、以下の(製造法A)〜(製造法G)により製造することができる。
【0054】
(製造法A)
本発明化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、X、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
工程(A−1)
化合物(13)は、化合物(11)と化合物(12)とを、縮合剤の存在下に反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(以下、THFと記す。)、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと記す。)、N−メチルピロリドン(以下、NMPと記す。)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる縮合剤としては、例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(以下、WSCと記す。)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド類が挙げられる。
該反応は、必要に応じて触媒を加えて行うこともできる。
反応に用いられる触媒としては、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールが挙げられる。
該反応に用いられる化合物(12)の量は、化合物(11)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる縮合剤の量は、化合物(11)1モルに対して、通常1〜5モルの割合であり、該反応に用いられる触媒の量は、化合物(11)1モルに対して、通常0.01〜0.2モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(13)を単離することができる。単離された化合物(13)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
工程(A−2)
本発明化合物は、化合物(13)を分子内縮合することにより製造することができる。
該反応は、通常、溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応は必要に応じて、脱水剤、酸または塩基を用いることができる。
反応に用いられる脱水剤としては、例えばトリフェニルホスフィンと塩基と四塩化炭素もしくは四臭化炭素の混合物、トリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチル等のアゾジエステル類の混合物、オキシ塩化リン、無水酢酸、トリフルオロ酢酸無水物等が挙げられる。
反応に用いられる酸としては、例えばパラトルエンスルホン酸等のスルホン酸類、酢酸等のカルボン酸類、ポリリン酸等が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(以下、DBUと記す。)、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
該反応に用いられる脱水剤の量は、化合物(13)1モルに対して、通常1〜5モルの割合であり、該反応に用いられる酸の量は0.1モル〜5モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は1モル〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜200℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
工程(A−3)
また本発明化合物は、化合物(11)と化合物(12)とを縮合剤の存在下に反応させて製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる縮合剤としては、例えばWSC、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド類が挙げられる。
該反応は、必要に応じて触媒を加えて行うこともできる。
反応に用いられる触媒としては、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールが挙げられる。
該反応に用いられる化合物(12)の量は、化合物(11)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる縮合剤の量は、化合物(11)1モルに対して、通常1〜5モルの割合であり、該反応に用いられる触媒の量は、化合物(11)1モルに対して、通常0.01〜0.2モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜200℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0055】
(製造法B)
本発明化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、X、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
工程(B−1)
化合物(15)は、化合物(11)と化合物(14)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応は、必要に応じて酸や塩基等を加えて行うこともできる。
該反応の反応温度は、通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(15)を単離することができる。単離された化合物(15)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
工程(B−2)
本発明化合物は、化合物(15)を酸化することにより製造することができる。
該反応は、通常、溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えば酢酸鉛(IV)、酸化鉛(IV)等の金属酸化剤、ヨードベンゼンジアセタート等の超原子価ヨウ素化合物、酸素等が挙げられる。
該反応の反応温度は、通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
工程(B−3)
また、本発明化合物は、化合物(11)と化合物(14)とを反応させて製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応は、必要に応じて酸や塩基等を加えて行うこともできる。
該反応の反応温度は、通常0〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0056】
(製造法C)
本発明化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、X、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
工程(C−1)
化合物(13)は、化合物(11)と化合物(16)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応は、必要に応じて塩基を加えて行うこともできる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(16)の量は、化合物(11)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は、化合物(11)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(13)を単離することができる。単離された化合物(13)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
工程(C−2)
本発明化合物は、化合物(13)から製造法Aの工程(A−2)と同様の方法により製造することができる。
工程(C−3)
本発明化合物は、化合物(11)と化合物(16)とを反応させて、製造法Cの工程(C−1)の方法に準じて製造することもできる。
該反応の反応温度は、通常、0〜200℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
【0057】
(製造法D)
本発明化合物のうち、R3がOR3aである本発明化合物(1−iii)は、本発明化合物(1−ii)と化合物(17)とを塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。

[式中、R1、R2、R4、R5、X、YおよびZは前記と同じ意味を表し、L1は塩素、臭素、ヨウ素、パラトルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基等の脱離基を表し、R3aは1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキル基を表す。]
該反応は、通常溶媒の存在下で行われるが、化合物(17)を溶媒として用いてもよい。
反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(17)の量は、本発明化合物(1−ii)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は、本発明化合物(1−ii)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物(1−iii)を単離することができる。単離された本発明化合物(1−iii)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0058】
(製造法E)
本発明化合物のうち、R3がSR3aである本発明化合物(1−iv)は、本発明化合物(1−ii)と化合物(18)とを塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。

[式中、R1、R2、R4、R5、R3a、L1、X、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(18)の量は、本発明化合物(1−ii)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は、本発明化合物(1−ii)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物(1−iv)を単離することができる。単離された本発明化合物(1−iv)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0059】
(製造法F)
本発明化合物のうち、R3がNR3b3cである本発明化合物(1−v)は、本発明化合物(1−ii)と化合物(19)とを塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。

[式中、R1、R2、R4、R5、L1、X、YおよびZは前記と同じ意味を表し、R3bは1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキル基を表し、R3cは1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキル基または水素を表す(但し、R3bおよびR3cで表される基における炭素数の合計は8以下である。)。]
該反応は、通常溶媒の存在下で行われるが、化合物(19)を溶媒として用いてもよい。
反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(19)の量は、本発明化合物(1−ii)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は、本発明化合物(1−ii)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物(1−v)を単離することができる。単離された本発明化合物(1−v)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0060】
(製造法G)
本発明化合物のうち、R3がR3dである本発明化合物(1−vii)は、本発明化合物(1−vi)と化合物(20)で表されるボロン酸化合物または化合物(21)で表されるスズ化合物とを、パラジウム化合物および塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。

[式中、R1、R2、R4、R5、X、YおよびZは前記と同じ意味を表し、L2は臭素またはヨウ素を表し、R3dは群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基または群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基を表す。]
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、水およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられるパラジウム化合物としては、パラジウム−炭素、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウムが挙げられる。
該反応は、必要に応じて相関移動触媒の存在下で行うこともできる。
反応に用いられる相関移動触媒としては、例えばテトラブチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニウム塩が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(20)または化合物(21)の量は、本発明化合物(1−vi)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は、本発明化合物(1−vi)1モルに対して、通常1〜5モルの割合であり、パラジウム化合物が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物(1−vii)を単離することができる。単離された本発明化合物(1−vii)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0061】
本発明の中間体は、例えば下記の方法により製造することができる。
(参考製造法1)
化合物(11)は、例えば以下の方法により製造することができる。

[式中、R4、R5、X、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
(工程1)
化合物(M2)は、化合物(M1)とニトロ化剤の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばクロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、濃硫酸、濃硝酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられるニトロ化剤としては、例えば濃硝酸が挙げられる。
化合物(M1)1モルに対して、ニトロ化剤が通常1〜3モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−10〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(M2)を単離することができる。単離された化合物(M2)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
(工程2)
化合物(11)は、化合物(M2)と水素とを、水素添加触媒の存在下に反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常1〜100気圧の水素雰囲気下、溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる水素添加触媒としては、例えばパラジウム−炭素、水酸化パラジウム、ラネー(登録商標)ニッケル、酸化白金等の遷移金属化合物が挙げられる。
化合物(M2)1モルに対して、水素が通常3モルの割合、水素添加触媒が通常0.001〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応は、必要に応じて酸(塩基等)を加えて行うこともできる。
該反応の反応温度は、通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(11)を単離することができる。単離された化合物(11)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0062】
(参考製造法2)
化合物(12)は、例えば、以下の方法により製造することができる。

[式中、R1、R2およびR3は前記と同じ意味を表す。]
(工程1)
化合物(M4)は、化合物(M3)と2−フリルボロン酸とを、パラジウム化合物および塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられるパラジウム化合物としては、パラジウム−炭素、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸三カリウムが挙げられる。
該反応は、必要に応じて相関移動触媒の存在下で行うこともできる。
反応に用いられる相関移動触媒としては、例えばテトラブチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
該反応に用いられる2−フリルボロン酸の量は、化合物(M3)1モルに対して、通常1〜2モルの割合であり、該反応に用いられる塩基の量は、化合物(M3)1モルに対して、通常1〜5モルの割合であり、パラジウム化合物が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(M4)を単離することができる。単離された化合物(M4)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
(工程2)
化合物(12)は、化合物(M4)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えば過マンガン酸カリウムが挙げられる。
該反応に用いられる酸化剤の量は、化合物(M4)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;または反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集めることにより化合物(12)を単離することができる。単離された化合物(12)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
【0063】
以下に本発明化合物の具体例を示す。
式(A)で示される本発明化合物。

式(A)において、Yが=CH−であり、Zが酸素であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
【0064】
【表1】


【0065】
【表2】


【0066】
【表3】


【0067】
【表4】


【0068】
【表5】


【0069】
【表6】


【0070】
【表7】























【0071】
【表8】






















【0072】
【表9】






















【0073】
【表10】






















【0074】
【表11】


【0075】
式(A)において、Yが窒素であり、Zが酸素であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
式(A)において、Yが=C(Cl)−であり、Zが酸素であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
式(A)において、Yが=CH−であり、Zが−N(CH3)−であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
式(A)において、Yが窒素であり、Zが−N(CH3)−であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
式(A)において、Yが=C(Cl)−であり、Zが−N(CH3)−であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
式(A)において、Yが窒素であり、Zが−NH−であり、R3、R4およびR5が〔表1〕〜〔表11〕に記載の組み合わせである本発明化合物。
【0076】
本発明化合物が効力を有する有害生物としては、例えば、有害昆虫類や有害ダニ類等の有害節足動物及び線虫が挙げられる。かかる有害生物としては、具体的には例えば、以下のものが挙げられる。
【0077】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、トコジラミ(Cimex lectularius)等のトコジラミ類、およびキジラミ類。
【0078】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon),タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna),トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella),アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、およびイガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類。
【0079】
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)などのアザミウマ類。
【0080】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、トマトハモグリバエ、(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ類、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)等のキモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等のミバエ類、ショウジョウバエ類、オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)等のチョウバエ類、ブユ類、ウシアブ(Tabanus trigonus)等のアブ類、およびサシバエ類。
【0081】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、
イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等のキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、ヒョウホンムシ類、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)等のカミキリムシ類、コメツキムシ類(Agriotes spp.)、およびアオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)。
【0082】
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)、およびコオロギ類。
【0083】
膜翅目害虫: イエヒメアリ(Monomorium pharaosis)、クロヤマアリ(Formica fusca japonica)、ルリアリ(Ochetellus glaber)、アミメアリ(Pristomyrmex pungens)、オオズアリ(Pheidole noda)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)等のアリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、およびカブラハバチ(Athalia rosae)、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類。
【0084】
線虫類:イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、ムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectus)。
【0085】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)。
【0086】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus)、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のワクモ類、アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類、およびカバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等のクモ類等。
【0087】
本発明の有害生物防除剤は、本発明化合物と不活性担体とを含有する。本発明の有害生物防除剤は、通常、本発明化合物と固体担体、液体担体、ガス状担体等の不活性担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、粉剤、粒剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤、樹脂製剤等に製剤化される。
本発明の有害生物防除剤は、本発明化合物を通常0.01〜95重量%含有する。
【0088】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末及び粒状物があげられる。
【0089】
液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、炭酸プロピレン及び植物油(大豆油、綿実油等)が挙げられる。
【0090】
ガス状担体としては、例えばフルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル及び炭酸ガスがあげられる。
【0091】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、等の非イオン界面活性剤、及びアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩等の陰イオン界面活性剤が挙げられる。
【0092】
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤、着色剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)が挙げられる。
【0093】
本発明の有害生物防除方法としては、本発明化合物の有効量を有害生物に直接、及び/又は、有害生物の生息場所(植物体、土壌、家屋内、動物体等)に施用することが挙げられる。本発明の有害生物防除方法には、本発明化合物が通常本発明の有害生物防除剤の形態で用いられる。
【0094】
本発明の有害生物防除剤を農業分野の有害生物防除に用いる場合、その施用量は10000m2あたりの本発明化合物量で通常1〜10000gである。本発明の有害生物防除剤が乳剤、水和剤、フロアブル剤等に製剤化されている場合は、通常、本発明化合物の濃度が0.01〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、粒剤、粉剤等は、通常、そのまま施用する。
【0095】
これらの製剤や製剤の水希釈液は、有害生物または有害生物から保護すべき作物等の植物に直接散布処理してもよく、また耕作地の土壌に生息する有害生物を防除するために、該土壌に処理してもよい。
【0096】
また、シート状やひも状に加工した樹脂製剤を作物に巻き付ける、作物近傍に張り渡す、株元土壌に敷く等の方法により処理することもできる。
【0097】
本発明の有害生物防除剤を家屋内に生息する有害生物の防除に用いる場合、その施用量は、面上に処理する場合は処理面積1m2あたりの本発明化合物量で、通常、0.01〜1000mgであり、空間に処理する場合は処理空間1m3あたりの本発明化合物量で、通常、0.01〜500mgである。本発明の有害生物防除剤が乳剤、水和剤、フロアブル剤等に製剤化されている場合は、通常本発明化合物の濃度が0.1〜1000ppmとなるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤等はそのまま施用する。
【0098】
本発明の有害生物防除剤は、下記「作物」が栽培されている農地で使用することができる。
農作物:トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等。
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等。
果樹:仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等。
果樹以外の樹木:チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミ、サクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ、カナメモチ、等。
芝生:シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、 ホソムギ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
その他:花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、シンビジューム、ベゴニア等)、バイオ燃料植物(ヤトロファ、クルカス、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンサス、クサヨシ、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ、藻類等)、観葉植物等。
【0099】
「作物」には、遺伝子組換え作物も含まれる。
【0100】
本発明の有害生物防除剤は、他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤、除草剤及び共力剤と混用又は併用することができる。かかる殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤及び共力剤の有効成分の例を以下に示す。
【0101】
殺虫剤の有効成分
(1)有機リン化合物
アセフェート(acephate)、りん化アルミニウム(Aluminium phosphide)、ブタチオホス(butathiofos)、キャドサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(ch1orfenvinphos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos−methyl)、シアノホス(cyanophos:CYAP)、ダイアジノン(diazinon)、DCIP(dichlorodiisopropyl ether)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion:ECP)、ジクロルボス(dichlorvos:DDVP)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、フェンチオン(fenthion:MPP)、フエニトロチオン(fenitrothion:MEP)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホルモチオン(formothion)、りん化水素(Hydrogen phosphide)、イソフェンホス(isofenphos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、メチダチオン(methidathion:DMTP)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレッド(naled:BRP)、オキシデプロホス(oxydeprofos:ESP)、パラチオン(parathion)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet:PMP)、ピリミホスメチル(pirimiphos−methy1)、ピリダフェンチオン(pyridafenthion)、キナルホス(quinalphos)、フェントエート(phenthoate:PAP)、プロフェノホス(profenofos)、プロパホス(propaphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclorfos)、サリチオン(salithion)、スルプロホス(sulprofos)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テトラクロルビンホス(tetrach1orvinphos)、テルブホス(terbufos)、チオメトン(thiometon)、トリクロルホン(trichlorphon:DEP)、バミドチオン(vamidothion)、フォレート(phorate)、及びカズサホス(cadusafos)。
(2)カーバメート化合物
アラニカルブ(alanycarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、BPMC、カルバリル(carbary1)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、クロエトカルブ(cloethocarb)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb:MIPC)、メトルカルブ(metolcarb)、 メソミル(methomyl)、メチオカルブ(methiocarb)、NAC、オキサミル(oxamyl)、ピリミカーブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur:PHC)、XMC、チオジカルブ(thiodicarb)、 キシリルカルブ(xylylcarb)、及びアルジカルブ(aldicarb)。
(3)ピレスロイド化合物
アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、ベンフルスリン(benfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta−cyfluthrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(ethofenprox) 、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェンプロックス(flufenoprox)、フルメスリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、ペルメトリン(permethrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、レスメトリン(resmethrin)、シグマ−サイパーメスリン(sigma−cypermethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、フェノトリン(phenothrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、アルファシペルメトリン(alpha−cypermethrin)、ゼータシペルメトリン(zeta−cypermethrin)、ラムダシハロトリン(lambda−cyhalothrin)、ガンマシハロトリン(gamma−cyhalothrin)、フラメトリン(furamethrin)、タウフルバリネート(tau−fluvalinate)、メトフルトリン(metofluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル (EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル (1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート。
(4)ネライストキシン化合物
カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensu1tap)、チオシクラム(thiocyclam)、モノスルタップ(monosultap)、及びビスルタップ(bisultap)。
(5)ネオニコチノイド化合物
イミダクロプリド(imidac1oprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チアクロプリド(thiacloprid)、ジノテフラン(dinotefuran)、及びクロチアニジン(clothianidin)。
(6)ベンゾイル尿素化合物
クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルアズロン(fluazuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、及びトリアズロン(triazuron)。
(7)フェニルピラゾール化合物
アセトプロール(acetoprole)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fiproni1)、バニリプロール(vaniliprole)、ピリプロール(pyriprole)、及びピラフルプロール(pyrafluprole)。
(8)Btトキシン
バチルス・チューリンゲンシス菌由来の生芽胞および産生結晶毒素、およびそれらの混合物;
(9)ヒドラジン化合物
クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、及びテブフェノジド(tebufenozide)。
(10)有機塩素化合物
アルドリン(aldrin)、ディルドリン(dieldrin)、ジエノクロル(dienochlor)、エンドスルファン(endosulfan)、及びメトキシクロル(methoxychlor)。
(11)その他の殺虫剤有効成分
マシン油(machine oil)、硫酸ニコチン(nicotine−sulfate);アベルメクチン(avermectin−B)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ブプロフェジン(buprofezin)、クロルフェナピル(chlorphenapyr)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シロマジン(cyromazine)、D−D(1,3−Dichloropropene)、エマメクチンベンゾエート(emamectin−benzoate)、フェナザキン(fenazaquin)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、ハイドロプレン(hydroprene)、メトプレン(methoprene)、インドキサカルブ(indoxacarb)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、ミルベマイシンA(milbemycin−A)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、スピノサッド(spinosad)、スルフラミド(sulfluramid)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トリアゼメイト(triazamate)、フルベンジアミド(flubendiamide)、レピメクチン(lepimectin)、亜ひ酸(Arsenic acid)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、石灰窒素(Calcium cyanamide)、石灰硫黄合剤(Calcium polysulfide)、クロルデン(chlordane)、DDT、DSP、フルフェネリウム(flufenerim)、フロニカミド(flonicamid)、フルリムフェン(flurimfen)、ホルメタネート(formetanate)、メタム・アンモニウム(metam−ammonium)、メタム・ナトリウム(metam−sodium)、臭化メチル(Methyl bromide)、オレイン酸カリウム(Potassium oleate)、プロトリフェンビュート(protrifenbute)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スルフォキサフロール(sulfoxaflor)、硫黄(Sulfur)、メタフルミゾン(metaflumizone)、スピロテトラマット(spirotetramat)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazone)、スピネトラム(spinetoram)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、トラロピリル(tralopyril)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、
下記式(K)

〔式中、
100は塩素、臭素またはトリフルオロメチル基を表し、
200は塩素、臭素またはメチル基を表し、
300は塩素、臭素またはシアノ基を表す。〕
で示される化合物、及び
下記式(L)

〔式中、
1000は塩素、臭素またはヨウ素を表す。〕
で示される化合物。
【0102】
殺ダニ剤の有効成分
アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ビフェナゼート(bifenaate)、フェニソブロモレート(bromopropylate)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロルベンジレート(chlorobenzilate)、CPCBS(chlorfenson)、クロフェンテジン(clofentezine)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、ケルセン(ジコホル:dicofol)、エトキサゾール(etoxazole)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルプロキシフェン(fluproxyfen)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、プロパルギット(propargite:BPPS)、ポリナクチン複合体(polynactins)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(Pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テトラジホン(tetradifon)、スピロディクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマット(spirotetramat)、アミドフルメット(amidoflumet)、及びシエノピラフェン(cyenopyrafen)。

殺線虫剤の有効成分
DCIP、フォスチアゼート(fosthiazate)、塩酸レバミゾール(levamisol)、メチルイソチオシアネート(methyisothiocyanate)、酒石酸モランテル(morantel tartarate)、及びイミシアホス(imicyafos)。
【0103】
殺菌剤の有効成分
プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、トリアジメノール(triadimenol)、プロクロラズ(prochloraz)、ペンコナゾール(penconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、メトコナゾール(metconazole)、トリフルミゾール(triflumizole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、マイクロブタニル(myclobutanil)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、トリティコナゾール(triticonazole)、ビテルタノール(bitertanol)、イマザリル(imazalil)、フルトリアホール(flutriafol)等のアゾール殺菌化合物;
フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)等の環状アミン殺菌化合物;
カルベンダジム(carbendezim)、ベノミル(benomyl)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チオファネートメチル(thiophanate−methyl)等のベンズイミダゾール殺菌化合物;
プロシミドン(procymidone);シプロディニル(cyprodinil);ピリメタニル(pyrimethanil);ジエトフェンカルブ(diethofencarb);チウラム(thiuram);フルアジナム(fluazinam);マンコゼブ(mancozeb);イプロジオン(iprodione);ビンクロゾリン(vinclozolin);クロロタロニル(chlorothalonil);キャプタン(captan);メパニピリム(mepanipyrim);フェンピクロニル(fenpiclonil);フルジオキソニル(fludioxonil);ジクロフルアニド(dichlofluanid);フォルペット(folpet);クレソキシムメチル(kresoxim−methyl);アゾキシストロビン(azoxystrobin);トリフロキシストロビン(trifloxystrobin);フルオキサストロビン(fluoxastrobin);ピコキシストロビン(picoxystrobin);ピラクロストロビン(pyraclostrobin);ジモキシストロビン(dimoxystrobin);ピリベンカルブ(pyribencarb);スピロキサミン(spiroxamine);キノキシフェン(quinoxyfen);フェンヘキサミド(fenhexamid);ファモキサドン(famoxadone);フェナミドン(fenamidone);ゾキサミド(zoxamide);エタボキサム(ethaboxam);アミスルブロム(amisulbrom);イプロヴァリカルブ(iprovalicarb);ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb);シアゾファミド(cyazofamid);マンジプロパミド(mandipropamid);ボスカリド(boscalid);ペンチオピラド(penthiopyrad);メトラフェノン(metrafenone);フルオピラン(fluopiran);ビキサフェン(bixafen);シフルフェナミド(cyflufenamid);プロキナジド(proquinazid);イソチアニル(isotianil)及びチアジニル(tiadinil)。
【0104】
除草剤の有効成分
(1)フェノキシ脂肪酸除草性化合物
2,4−PA、MCP、MCPB、フェノチオール(phenothio1)、メコプロップ(mecoprop)、フルロキシピル(fluroxypyr)、トリクロピル(triclopyr)、クロメプロップ(clomeprop)、及びナプロアニリド(naproanilide)。
(2)安息香酸除草性化合物
2,3,6−TBA、ジカンバ(dicamba)、クロピラリド(clopyralid)、ピクロラム(picloram)、アミノピラリド(aminopyralid)、キンクロラック(quinclorac)、及びキンメラック(quinmerac)。
(3)尿素除草性化合物
ジウロン(diuron)、リニュロン(linuron)、クロルトルロン(chlortoluron)、イソプロツロン(isoproturon)、フルオメツロン(fluometuron)、イソウロン(isouron)、テブチウロン(tebuthiuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、クミルロン(cumy1uron)、ダイムロン(daimuron)、及びメチルダイムロン(methyl−daimuron)。
(4)トリアジン除草性化合物
アトラジン(atrazine)、アメトリン(ametoryn)、シアナジン(cyanazine)、シマジン(simazine)、プロパジン(propazine)、シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、プロメトリン(prometryn)、メトリブジン(metribuzin)、トリアジフラム(triaziflam)、及びインダジフラム(indaziflam)。
(5)ビピリジニウム除草性化合物
パラコート(paraquat)、及びジクワット(diquat)。
(6)ヒドロキシベンゾニトリル除草性化合物
ブロモキシニル(bromoxynil)、及びアイオキシニル(ioxynil)。
(7)ジニトロアニリン除草性化合物
ペンディメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、及びトリフルラリン(trifluralin)。
(8)有機リン除草性化合物
アミプロホスメチル(amiprofos−methyl)、ブタミホス(butamifos)、ベンスリド(bensu1ide)、ピペロホス(piperophos)、アニロホス(anilofos)、グリホサート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネート−P(glufosinate−P)、及びビアラホス(bialaphos)。
(9)カーバメート除草性化合物
ジアレート(di−allate)、トリアレート(tri−allate)、EPTC、ブチレート(butylate)、ベンチオカーブ(benthiocarb)、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、ジメピペレート(dimepiperate)、スエップ(swep)、クロルプロファム(chlorpropham)、フェンメディファム(phenmedipham)、フェニソファム(phenisopham)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、及びアシュラム(asulam)。
(10)酸アミド除草性化合物
プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、ブロモブチド(bromobutide)、及びエトベンザニド(etobenzanid)。
(11)クロロアセトアニリド除草性化合物
アセトクロール(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、プロパクロール(propachlor)、メタザクロール(metazachlor)、メトラクロール(metolachlor)、プレチラクロール(pretilachlor)、テニルクロール(theny1ch1or)、及びペトキサミド(pethoxamid)。
(12)ジフェニルエーテル除草性化合物
アシフルオルフェン(acifluorfen−sodium)、ビフェノックス(bifenox)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、ラクトフェン(lactofen)、フォメサフェン(fomesafen)、クロメトキシニル(chlomethoxyni1)、及びアクロニフェン(aclonifen)。
(13)環状イミド除草性化合物
オキサジアゾン(oxadiazon)、シニドンエチル(cinidon−ethyl)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、スルフェントラゾン(surfentrazone)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、オキサジアルギル(oxadiargy1)、ペントキサゾン(pentoxazone)、フルチアセットメチル(fluthiacet−methyl)、ブタフェナシル(butafenacil)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、及びサフルフェナシル(saflufenacil)。
(14)ピラゾール除草性化合物
ベンゾフェナップ(benzofenap)、ピラゾレート(pyrazo1ate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、トプラメゾン(topramezone)、及びピラスルホトール(pyrasulfotole)。
(15)トリケトン除草性化合物
イソキサフルトール(isoxaflutole)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、スルコトリオン(sulcotrione)、メソトリオン(mesotrione)、テンボトリオン(tembotrione)、及びテフリルトリオン(tefuryltrione)。
(16)アリールオキシフェノキシプロピオン酸除草性化合物
クロジナホッププロパルギル(clodinafop−propargyl)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl)、ジクロホップメチル(diclofop−methyl)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop−ethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop−butyl)、ハロキシホップメチル(haloxyfop−methyl)、及びキザロホップエチル(quizalofop−ethyl)、メタミホップ(metamifop)。
(17)トリオンオキシム除草性化合物
アロキシジム(alloxydim−sodium)、セトキシジム(sethoxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、クレソジム(clethodim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、及びプロフォキシジム(profoxydim)。
(18)スルホニル尿素除草性化合物
クロルスルフロン(chlorsulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron−methyl)、メトスルフロンメチル(metsu1furon−methy1)、クロリムロンエチル(chlorimuron−ethyl)、トリベニュロンメチル(tribenuron−methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methy1)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron−methyl)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethy1)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron−methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、ハロスルフロンメチル(ha1osulfuron−methy1)、プロスルフロン(prosulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron−methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron−methyl)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、シクロスルファムロン(cyc1osulfamuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、スルホスルフロン(sulfosu1furon)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron−methyl−sodium)、フォラムスルフロン(foramsulfuron)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron−methyl)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron),フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、及びプロピリスルフロン(propyrisulfuron)。
(19)イミダゾリノン除草性化合物
イマザメタベンズメチル(imazamethabenz−methyl)、イマザメタピル(imazamethapyr)、イマザモックス(imazamox)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、及びイマゼタピル(imazethapyr)。
(20)スルホンアミド除草性化合物
フルメトスラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、クロランスラムメチル(cloransulam−methyl)、ペノキススラム(penoxsulam)、及びピロキススラム(pyroxsulam)。
(21)ピリミジニルオキシ安息香酸除草性化合物
ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac−sodium)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac−sodium)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methy1)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、及びピリミスルファン(pyrimisulfan)。
(22)その他の除草性化合物
ベンタゾン(bentazon)、ブロマシル(bromacil)、ターバシル(terbacil)、クロルチアミド(chlorthiamid)、イソキサベン(isoxaben)、ジノセブ(dinoseb)、アミトロール(amitrole)、シンメチリン(cinmethylin)、トリジファン(tridiphane)、ダラポン(da1apon)、ジフルフェンゾピルナトリウム(diflufenzopyr−sodium)、ジチオピル(dithiopyr)、チアゾピル(thiazopyr)、フルカルバゾンナトリウム(flucarbazone−sodium)、プロポキシカルバゾンナトリウム(propoxycarbazone−sodium)、メフェナセット(mefenacet)、フルフェナセット(flufenacet)、フェントラザミド(fentrazamide)、カフェンストロール(cafenstrole)、インダノファン(indanofan)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、ベンフレセート(benfuresate)、ACN、ピリデート(pyridate)、クロリダゾン(chloridazon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、フルルタモン(flurtamone)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ピコリナフェン(picolinafen)、ベフルブタミド(beflubutamid)、クロマゾン(clomazone)、アミカルバゾン(amicarbazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone−methyl)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopyrachlor)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、及びメチオゾリン(methiozolin)。
【0105】
共力剤の有効成分
ピペロニル ブトキサイド(piperonyl butoxide)、 セサメックス(sesamex)、スルホキシド(sulfoxide)、N−(2−エチルへキシル)−8,9,10−トリノルボルン−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(MGK 264)、N−デクリイミダゾール(N−declyimidazole)、WARF−アンチレジスタント(WARF−antiresistant)、TBPT、TPP、IBP、PSCP、ヨウ化メチル(CH3I)、t−フェニルブテノン(t−phenylbutenone)、ジエチルマレエート(diethylmaleate)、DMC、FDMC、ETP、及びETN。
【実施例】
【0106】
以下、製造例、製剤例、試験例等により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0107】
まず、本発明化合物の製造例を以下に示す。
【0108】
製造例1
1−メチル−4−トリフルオロメチル−ベンゼン−1,2−ジアミン1.14g、5−クロロ−ピリミジン−4−カルボン酸1.14g、WSC1.02g及びピリジン12mlの混合物を115℃で3時間撹拌した。室温まで放冷した後、水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。得られた残渣にパラトルエンスルホン酸一水和物3.42g及びキシレン12mlを加え、ディーン・スターク装置で水を除去しながら、140℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物14を0.40g得た。
【0109】
製造例2
エチルメルカプタンナトリウム0.16gおよびDMF4mlの混合物に、氷冷下、2−(5−クロロピリミジン−4−イル)−1−メチル−5−トリフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾール(化合物14)0.40gを加えた後、室温で1時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物7を0.39g得た。
【0110】
製造例3
2−(5−エチルチオピリミジン−4−イル)−1−メチル−5−トリフルオロメチル−1H−ベンズイミダゾール(化合物7)0.29gおよびクロロホルム4mlの混合物に、氷冷下で、69〜75%の3−クロロ過安息香酸0.28gを加えた。室温で0.5時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物8を0.18gおよび下式

で示される本発明化合物9を0.11g得た。
【0111】
製造例4
4,6−ジクロロ−5−エチルピリミジン10g、2−フリルボロン酸6.33g、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.94g、ジメトキシエタン100mlおよび炭酸ナトリウム水溶液(2mol/l)60mlの混合物を、70℃で2時間および80℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−5−エチル−6−(フラン−2−イル)−ピリミジン6.06gを得た。
4−クロロ−5−エチル−6−(フラン−2−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t),3.14(2H,q),6.62(1H,dd),7.33(1H,dd),7.68(1H,dd),8.76(1H,s).
4−クロロ−5−エチル−6−(フラン−2−イル)−ピリミジン3.0g、ヒドラジン一水和物3.0g、トリエチルアミン3.0gおよびTHF20mlの混合物を、加熱還流下2時間攪拌し、その混合物にヒドラジン一水和物1gを加え加熱還流下3時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮し、[5−エチル−6−(フラン−2−イル)−ピリミジン−4−イル]−ヒドラジン2.85gを得た。
[5−エチル−6−(フラン−2−イル)−ピリミジン−4−イル]−ヒドラジン

1H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t),2.77(2H,q),4.09(2H,brs),6.22(1H,brs),6.56(1H,dd),7.11(1H,dd),7.60(1H,dd),8.58(1H,s).
[5−エチル−6−(フラン−2−イル)−ピリミジン−4−イル]−ヒドラジン2.85g、アセトニトリル50mlおよび塩化パラトルエンスルホニル2.86gの混合物に、氷冷下ピリジン2.37gを加え室温で2時間攪拌した。反応混合物に水50mlを注加し、析出した固体をろ取した。この固体を水20mlとアセトニトリル20mlで順次洗浄し乾燥させた。得られた個体に水酸化ナトリウム8.1g、エチレングリコール100mlおよび水50mlを加え、加熱還流下3時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−エチル−4−フラン−2−イル−ピリミジン2.03gを得た。
5−エチル−4−(フラン−2−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t),2.99(2H,q),6.61(1H,dd),7.29(1H,dd),7.67(1H,dd),8.59(1H,s),9.04(1H,s).
5−エチル−4−(フラン−2−イル)−ピリミジン2.03g、アセトン70mlおよび水35mlの混合物50℃で攪拌し、その混合物に過マンガン酸カリウム15gを15分間かけて加え、加熱還流下1時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。得られた水層に塩酸を加え、tert−ブチルメチルエーテルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮することで、5−エチル−ピリミジン−4−カルボン酸1.14gを得た。
5−エチル−ピリミジン−4−カルボン酸


1H−NMR(DMSO−D6)δ:1.19(3H,t),2.77(2H,q),8.89(1H,s),9.11(1H,s),14.00(1H,brs).
3−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−オール0.27g、WSC0.58gおよびピリジン10mlの混合物に、氷冷下5−エチル−ピリミジン−4−カルボン酸を加えた後、80℃で10時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミド0.26gを得た。
5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミド

5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミド0.26g、トリフェニルホスフィン0.24gおよびTHF20mlの混合物に、氷冷下で、アゾジカルボン酸ジエチル(40%トルエン溶液)0.41mlを加えた後、50℃で10時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水を注加した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物15を0.19g得た。
【0112】
製造例5
1−メチル−4−トリフルオロメチル−ベンゼン−1,2−ジアミン0.29g、ピリミジン−4−カルバルデヒド0.20g、亜硫酸ナトリウム0.48g及びDMF8mlの混合物を80℃で2時間撹拌した後、100℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物2を0.20g得た。
【0113】
製造例6
2−メチル−5−トリフルオロメチルピリジン−2,3−ジアミン2.65g、WSC2.66g、4−ジメチルアミノピリジン0.10g、THF10mlおよびピリジン10mlの混合物に、氷冷下で5−クロロピリミジン−4−カルボン酸を加えた後、50℃で8時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−クロロ−N−(2−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミド1.77gを得た。
5−クロロ−N−(2−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミド

1H−NMR(CDCl3)δ:9.47−9.39(1H,m),9.19(1H,s),9.00(1H,s),8.39(1H,s),7.89(1H,s),5.02−4.88(1H,m),3.10(3H,d).
5−クロロ−N−(2−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミド1.77gおよびキシレン100mlの混合物に、室温下パラトルエンスルホン酸一水和物2.23gを加えた後、170℃で2日間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物13を0.79g得た。
【0114】
製造例7
60%水素化ナトリウム(油性)0.04g及びDMF6mlの混合物に、氷冷下2,2,2−トリフルオロエタノール0.05gを滴下し、5分間撹拌した。得られた溶液に(化合物13)0.12gを加えた後、室温で30分間撹拌した。反応混合物に水を注加した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物3を0.14g得た。
【0115】
製造例8
0.36gの化合物13、およびDMF20mlの混合物に、氷冷下でエチルメルカプタンナトリウム0.34gを加えた後、室温で3時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、析出した固体を濾取した。この固体を水洗した後に乾燥し、下式

で示される本発明化合物4を0.35g得た。
【0116】
製造例9
0.24gの化合物4、およびクロロホルム20mlの混合物に、氷冷下で、69〜75%の3−クロロ過安息香酸0.28gを加え、室温で3.5時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式

で示される本発明化合物5を0.09g、および下式

で示される本発明化合物6を0.13g得た。
【0117】
製造例10
2−アミノ−4−トリフルオロメチル−フェノール0.27g、5−エチル−ピリミジン−4−カルボン酸0.27g、WSC0.25g及びピリジン5mlの混合物を、80℃で1時間、100℃で1.5時間、115℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷した後、反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−4−カルボキサミド0.34gを得た。
5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−4−カルボキサミド

1H−NMR(CDCl3)δ:10.52(1H,brs),9.18(1H,s),8.87(1H,s),7.64(1H,d),7.43(1H,dd),7.13(1H,d),3.26(2H,q),1.35(3H,t).
5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−カルボキサミドに代えて5−エチル−N−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−4−カルボキサミドを用い、製造例4に記載の方法に準じて、下式

で示される本発明化合物10を0.21g得た。
【0118】
前記製造方法と同様に製造された本発明化合物を表に示す。
【0119】
式(1)で表される本発明化合物。

式中のR1、R2、R3、R4、R5、X、YおよびZは、下記の〔表12〕に記載の組み合わせを表す。
【0120】
【表12】

【0121】
〔表12〕に記載した本発明化合物の1H−NMRデータを以下に示す。
【0122】
本発明化合物1
1H−NMR(CDCl3)δ:7.78(1H,d),7.83(1H,d),8.18(1H,s),8.31(1H,dd),9.05(1H,d),9.49(1H,d).
本発明化合物2
1H−NMR(CDCl3)δ:9.35(1H,d),8.93(1H,d),8.42−8.40(1H,m),8.15−8.14(1H,m),7.66−7.63(1H,m),7.57(1H,d),4.40(3H,s).
本発明化合物3
1H−NMR(CDCl3)δ:9.19(1H,s),8.81(1H,s),8.79(1H,m),8.41(1H,m),4.72−4.66(2H,m),4.15(3H,s).
本発明化合物4
1H−NMR(CDCl3)δ:9.12(1H,s),8.85(1H,s),8.79(1H,m),8.46(1H,m),4.23(3H,s),3.10(2H,q),1.43(3H,t).
本発明化合物5
1H−NMR(CDCl3)δ:9.59(1H,s),9.48(1H,s),8.83(1H,m),8.40(1H,m),4.45(3H,s),3.70−3.65(1H,m),3.25−3.20(1H,m),1.54−1.48(3H,m).
本発明化合物6
1H−NMR(CDCl3)δ:9.60(1H,s),9.52(1H,s),8.81(1H,d),8.36(1H,d),4.04(3H,s),4.04−3.99(2H,m),1.45(3H,t).
本発明化合物7
1H−NMR(CDCl3)δ:9.09(1H,s),8.81(1H,s),8.24−8.22(1H,m),7.67−7.63(1H,m),7.56(1H,d),4.13(3H,s),3.07(2H,q),1.41(3H,t).
本発明化合物8
1H−NMR(CDCl3)δ:9.55(1H,s),9.43(1H,s),8.15−8.13(1H,m),7.72−7.68(1H,m),7.62(1H,d),4.39(3H,s),3.77−3.67(1H,m),3.28−3.18(1H,m),1.52(3H,t).
本発明化合物9
1H−NMR(CDCl3)δ:9.57(1H,s),9.49(1H,s),8.13−8.10(1H,m),7.70−7.66(1H,m),7.59(1H,d),4.05(2H,q),3.95(3H,s),1.44(3H,t).
本発明化合物10
1H−NMR(CDCl3)δ:9.32(1H,s),8.90(1H,s),8.21−8.19(1H,m),7.83(1H,d),7.78−7.74(1H,m),3.37(2H,q),1.40(3H,t).
本発明化合物11
1H−NMR(CDCl3)δ:9.25(1H,s),8.88(1H,s),8.77(1H,m),8.38(1H,m),4.15(3H,s),3.13(2H,q),1.29(3H,t)
本発明化合物12
1H−NMR(CDCl3)δ:9.22(1H,s),8.85(1H,s),8.16−8.14(1H,m),7.67−7.63(1H,m),7.56(1H,d),4.04(3H,s),3.11(2H,q),1.25(3H,t).
本発明化合物13
1H−NMR(CDCl3)δ:9.29(1H,s),9.02(1H,s),8.81(1H,d),8.45(1H,d),4.13(3H,s).
本発明化合物14
1H−NMR(CDCl3)δ:9.26(1H,s),8.99(1H,s),8.23−8.20(1H,m),7.70−7.65(1H,m),7.58(1H,d),4.03(3H,s).
本発明化合物15
1H−NMR(CDCl3)δ:9.35(1H,s),8.93(1H,s),8.82(1H,d),8.49(1H,d),3.33(2H,q),1.41(3H,t).
本発明化合物16
1H−NMR(CDCl3)δ:9.28(1H,s),9.02(1H,s),8.75(1H,d),8.51(1H,d),4.11(3H,s).
本発明化合物17
1H−NMR(CDCl3)δ:9.11(1H,s),8.84(1H,s),8.72(1H,s),8.52(1H,s),4.21(3H,s),3.10(2H,q),1.43(3H,t).
本発明化合物18
1H−NMR(CDCl3)δ:9.58(1H,s),9.47(1H,s),8.77(1H,d),8.47(1H,d),4.43(3H,s),3.74−3.60(1H,m),3.30−3.17(1H,m),1.50(3H,t).
本発明化合物19
1H−NMR(CDCl3)δ:9.59(1H,s),9.51(1H,s),8.75(1H,d),8.42(1H,d),4.07−3.97(5H,m),1.45(3H,t).
本発明化合物20
1H−NMR(CDCl3)δ:9.29(1H,s),9.02(1H,s),8.75(1H,d),8.43(1H,d),4.13(3H,s).
本発明化合物21
1H−NMR(CDCl3)δ:9.12(1H,s),8.85(1H,s),8.73(1H,s),8.44(1H,s),4.23(3H,s),3.19−3.03(2H,m),1.48−1.38(3H,m).
本発明化合物22
1H−NMR(CDCl3)δ:9.59(1H,s),9.48(1H,s),8.78(1H,s),8.37(1H,s),4.45(3H,s),3.74−3.61(1H,m),3.31−3.18(1H,m),1.53−1.46(3H,m).
本発明化合物23
1H−NMR(CDCl3)δ:9.60(1H,s),9.52(1H,s),8.76(1H,d),8.33(1H,d),4.06−3.97(5H,m),1.45(3H,t).
本発明化合物24
1H−NMR(CDCl3)δ:9.14(1H,s),8.75(1H,s),8.15−8.13(1H,m),7.66−7.62(1H,m),7.57−7.53(1H,m),4.63(2H,q),4.04(3H,s).
【0123】
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
【0124】
製剤例1
本発明化合物1〜24のいずれか1種 10部を、キシレン35部とN,N−ジメチルホルムアミド35部との混合物に溶解し、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、混合して各々の乳剤を得る。
【0125】
製剤例2
ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪藻土54部を混合し、更に本発明化合物1〜24のいずれか1種 20部を加え、混合して各々の水和剤を得る。
【0126】
製剤例3
本発明化合物1〜24のいずれか1種 2部に、合成含水酸化珪素微粉末1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部およびカオリンクレー65部を加え混合する。ついで、この混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して各々の粒剤を得る。
【0127】
製剤例4
本発明化合物1〜24のいずれか1種 1部を適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP0.3部およびフバサミクレー93.7部を加え、充分攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して各々の粉剤を得る。
【0128】
製剤例5
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩およびホワイトカーボンの混合物(重量比1:1)35部と、本発明化合物1〜24のいずれか1種 10部と、水55部とを混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々の製剤を得る。
【0129】
製剤例6
本発明化合物1〜24のいずれか1種 0.1部をキシレン5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.9部に混合して各々の油剤を得る。
【0130】
製剤例7
本発明化合物1〜24のいずれか1種 10mgをアセトン0.5mlに溶解し、この溶液を、動物用固形飼料粉末(飼育繁殖用固形飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品)5gに処理し、均一に混合する。ついでアセトンを蒸発乾燥させて各々の毒餌を得る。
【0131】
製剤例8
本発明化合物1〜24のいずれか1種 0.1部、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル25部、LPG25部を充填し振とうを加え、アクチュエータを装着することで油剤エアゾールを得る。
【0132】
製剤例9
本発明化合物1〜24のいずれか1種 0.6部、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部および乳化剤{アトモス300(アトモスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、蒸留水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブを装着した後、該バルブを通じて噴射剤(LPG)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
【0133】
次に、本発明化合物の有害生物防除効力を試験例により示す。
【0134】
試験例1
製剤例5により得られた本発明化合物1〜13、15〜24の製剤を、各化合物の濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
一方、プラスチックカップに植えたキュウリ幼苗(第1本葉展開期)にワタアブラムシ約30頭を接種し、1日間放置した。この幼苗に、前記試験用薬液20mlを各々散布した。
散布6日後に該キュウリの葉上に寄生したワタアブラムシ生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の虫数
その結果、本発明化合物1〜13、15〜24の試験用散布液の処理区が、防除価90%以上を示した。
【0135】
試験例2
製剤例5により得られた本発明化合物2〜13、15〜24の製剤を、各化合物の濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
一方、ポリエチレンカップに植えた第3本葉展開期のトマト幼苗に、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)成虫を放ち、約24時間産卵させた。該トマト苗を8日間温室内に保持し、産下された卵から幼虫が孵化してきたところへ上記試験用薬液を10ml/カップの割合で散布した。このカップを25℃で温室内に保持した。7日後トマト葉上の生存幼虫数の調査を行い、次の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の虫数
その結果、本発明化合物2〜13、15〜24の試験用散布液の処理区が、防除価90%以上を示した。
【産業上の利用可能性】
【0136】
本発明化合物は、有害生物に対して防除効力を有し、有害生物防除剤の有効成分として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

〔式中、
1は、水素またはハロゲンを表し、
2は、水素またはハロゲンを表し、
3は、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルカルバモイル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルチオアルキル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基を表し、
4およびR5は同一または相異なり、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルキルカルボニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC2−C6アルコキシカルボニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよいフェニル基、群αより選ばれる1個以上の原子もしくは基を有していてもよい5−6員芳香へテロ環基、水素、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基またはホルミル基を表すか(但し、R4およびR5が同時に水素である場合を除く。)、あるいは、R4とR5とが結合してR4およびR5が結合する原子と共に、1個以上のハロゲンを有する5員環もしくは6員環を形成してもよく、
Xは、窒素または=CR6−を表し(ここで、R6は水素またはハロゲンを表す。)、
Yは、窒素または=CR7−を表し(ここで、R7は水素またはハロゲンを表す。)、
Zは、酸素または−NR8−を表す(ここで、R8は1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC3−C8シクロアルキル基または水素を表す。)。
群α:1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、ハロゲン、シアノ基およびニトロ基からなる群。〕
で示されるピリミジン化合物。
【請求項2】
式(1)において、R1が水素であり、R2が水素である請求項1に記載のピリミジン化合物。
【請求項3】
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C6アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンである請求項1または2記載ピリミジン化合物。
【請求項4】
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基、水素またはハロゲンである請求項1または2記載のピリミジン化合物。
【請求項5】
式(1)において、R3が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルフィニル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルスルホニル基である請求項1または2記載のピリミジン化合物。
【請求項6】
式(1)において、R4が1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキル基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルコキシ基、1個以上のハロゲンを有していてもよいC1−C3アルキルチオ基、ハロゲン、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはシアノ基であり、R5が水素である請求項1〜5いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項7】
式(1)において、R4が1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキル基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルコキシ基、1個以上のフッ素を有するC1−C3アルキルチオ基、塩素または臭素であり、R5が水素である請求項1〜5いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項8】
式(1)において、Zが酸素であり、Xが=CR6−であり、R6が水素である請求項1〜7いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項9】
式(1)において、Zが−NR8−であり、R8がメチル基であり、Xが=CR6−であり、R6が水素である請求項1〜7いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項10】
式(1)において、Yが窒素である請求項1〜9いずれか一項記載のピリミジン化合物。
【請求項11】
請求項1〜10いずれか一項記載のピリミジン化合物と不活性担体とを含有する有害生物防除剤。
【請求項12】
有害生物を防除するための請求項1〜10いずれか一項記載のピリミジン化合物の使用。
【請求項13】
請求項1〜10いずれか一項記載のピリミジン化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生息場所に施用する工程を含む有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2012−131780(P2012−131780A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255834(P2011−255834)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】