ピリミジン化合物
本発明は、炎症性疾患もしくは免疫疾患、発育異常疾患もしくは変性疾患、または組織損傷の治療方法に関する。当該方法は、式(I)の化合物の1種または2種以上の有効量を、必要とする対象に投与することを含む。それぞれの変数は、明細書中に定義されている。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物またはその塩:
【化1】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;または、XはR5と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;または、XはL2およびL3と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;あるいは、L1はL3、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L2はL3およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L3は−N(Rb)−、−O−、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;あるいは、L3はL1、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L3はL2およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R4は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R5はC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルもしくはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであり;あるいは、R5はXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである。
【請求項2】
L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、−C(O)−、または欠失であり;L3が−N(Rb)−、−O−、アリール、またはC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが−N(Ra)−である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
L3が−N(Rb)−である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R5がC3−C20シクロアルキル、C3−C20シクロアルキルで置換されたC1−C10アルキル、またはC1−C10アルキルで置換されたC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R5が:
【化2】
である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
RbがN(R’R”)で置換されたC1−C10アルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
R1がC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
R1が:
【化3】
である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
化合物1〜7の1つである、請求項4に記載の化合物。
【請求項11】
L3がアリールである、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
L3がフェニレンである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R5がC3−C20ヘテロシクロアルキルまたはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであるか;R5がXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
R5が、
【化4】
であるか;R5がXと一緒になって:
【化5】
である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R3が水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、ORc、NRcRd、またはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよいC3−C20へテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項11に記載の化合物。
【請求項16】
R3が水素、Cl、CH3、OPh、
【化6】
OHで置換されていてもよい:
【化7】
C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OH、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよい:
【化8】
または、OHもしくはNHC(O)R”で置換されたNH(R’)である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
化合物8、10、12〜16、18、20〜24、26〜76、78〜197、201〜221、および228〜230の1つである、請求項11に記載の化合物。
【請求項18】
L3がC3−C20シクロアルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項19】
L3がシクロヘキシレンである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R5がN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
R5が:
【化9】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
R3がC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、またはC(S)N(R’R”)で置換された、C3−C20ヘテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項18に記載の化合物。
【請求項23】
化合物231〜268の1つである、請求項18に記載の化合物。
【請求項24】
化合物222〜227の1つである、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
式(I)の化合物またはその塩:
【化10】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;
L3は−N(Rb)−、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または欠失であり;
R1は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORe、COORe、OC(O)Re、C(O)Re、C(O)NReRfまたはNReRfであり;
R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;あるいは、R4およびR5は一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10ヘテロアルキレンであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項26】
Xが−N(Ra)−であり、L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレンであり、L3が欠失であり、R1がNRcRdであり、R2およびR3がそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、ハロゲンまたはC3−C20シクロアルキルであり、R4およびR5がそれぞれ独立して、水素またはC3−C20シクロアルキルであるか;あるいは、R4およびR5が一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10へテロアルキレンである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R5が:
【化11】
であるか、R4およびR5が一緒になって−CH2CH2−である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
RcおよびRdの一方が、N(RR’)もしくはアリールで置換されたC1−C10アルキルであり、この際RおよびR’はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項26に記載の化合物。
【請求項29】
RcおよびRdの一方が:
【化12】
である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
R3が、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはORで置換されたC1−C10アルキルで置換された:
【化13】
であり、Rが水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項26に記載の化合物。
【請求項31】
化合物9、11、17、19、25、および198〜200の1つである、請求項26に記載の化合物。
【請求項32】
式(I)の化合物またはその塩:
【化14】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;または、XはR5と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;または、XはL2およびL3と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;あるいは、L1はL3、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L2はL3およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L3は−N(Rb)−、−O−、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキルであり;あるいは、L3はL1、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L3はL2およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R4は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R5はC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルもしくはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであり;あるいは、R5はXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、炎症性疾患もしくは免疫疾患、発育異常疾患もしくは変性疾患、または組織損傷の治療方法。
【請求項33】
L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、−C(O)−、または欠失であり;L3が−N(Rb)−、−O−、アリール、またはC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
Xが−N(Ra)−である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
L3が−N(Rb)−である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
R5がC3−C20シクロアルキル、C3−C20シクロアルキルで置換されたC1−C10アルキル、またはC1−C10アルキルで置換されたC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
R5が:
【化15】
である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
RbがN(R’R”)で置換されたC1−C10アルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
R1がC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
R1が:
【化16】
である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
L3がアリールである、請求項34に記載の方法。
【請求項42】
L3がフェニレンである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
R5がC3−C20ヘテロシクロアルキルまたはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであるか;R5がXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
R5が、
【化17】
であるか;R5がXと一緒になって:
【化18】
である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
R3が水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、ORc、NRcRd、またはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよいC3−C20へテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
R3が水素、Cl、CH3、OPh、
【化19】
OHで置換されていてもよい:
【化20】
C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OH、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよい:
【化21】
または、OHもしくはNHC(O)R”で置換されたNH(R’)である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
L3がC3−C20シクロアルキルである、請求項34に記載の方法。
【請求項48】
L3がシクロヘキシレンである、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
R5がN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルである、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
R5が:
【化22】
である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
R3がC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、またはC(S)N(R’R”)で置換された、C3−C20ヘテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記炎症性疾患または前記免疫疾患が、網膜症、喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性肺疾患、自己免疫疾患、拒絶反応、ヒト免疫不全ウイルス感染または癌である、請求項32に記載の方法。
【請求項53】
前記癌が、脳腫瘍、乳癌、前立腺癌、結腸癌、腎臓癌、子宮癌、甲状腺癌、肺癌または血液の癌である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記過敏性肺疾患が特発性肺線維症である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記自己免疫疾患が関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強直性脊椎炎または全身性硬化症である、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
前記発育異常障害または変性疾患が、脊髄性筋萎縮症、デュシェンヌ型筋ジストロフィ、パーキンソン病またはアルツハイマー病である、請求項32に記載の方法。
【請求項57】
前記組織損傷が、脳損傷、心損傷、肝損傷、骨格筋損傷、腎損傷、膵損傷、肺損傷、皮膚損傷または消化管損傷である、請求項32に記載の方法。
【請求項58】
式(I)の化合物またはその塩:
【化23】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;
L3は−N(Rb)−、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または欠失であり;
R1は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORe、COORe、OC(O)Re、C(O)Re、C(O)NReRfまたはNReRfであり;
R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;あるいは、R4およびR5は一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10ヘテロアルキレンであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、炎症性疾患もしくは免疫疾患、発育異常疾患もしくは変性疾患、または組織損傷の治療方法。
【請求項59】
Xが−N(Ra)−であり、L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレンであり、L3が欠失であり、R1がNRcRdであり、R2およびR3がそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、ハロゲンまたはC3−C20シクロアルキルであり、R4およびR5がそれぞれ独立して、水素またはC3−C20シクロアルキルであるか;あるいは、R4およびR5が一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10へテロアルキレンである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
R5が:
【化24】
であるか、R4およびR5が一緒になって−CH2CH2−である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
RcおよびRdの一方が、N(RR’)もしくはアリールで置換されたC1−C10アルキルであり、この際RおよびR’はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
RcおよびRdの一方が:
【化25】
である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
R3が、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはORで置換されたC1−C10アルキルで置換された:
【化26】
であり、Rが水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
前記炎症性疾患または前記免疫疾患が、網膜症、喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性肺疾患、自己免疫疾患、拒絶反応、ヒト免疫不全ウイルス感染または癌である、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
前記発育異常障害または変性疾患が、脊髄性筋萎縮症、デュシェンヌ型筋ジストロフィ、パーキンソン病またはアルツハイマー病である、請求項58に記載の方法。
【請求項66】
前記組織損傷が、脳損傷、心損傷、肝損傷、骨格筋損傷、腎損傷、膵損傷、肺損傷、皮膚損傷または消化管損傷である、請求項58に記載の方法。
【請求項67】
式(I)の化合物またはその塩:
【化27】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;または、XはR5と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;または、XはL2およびL3と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;あるいは、L1はL3、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L2はL3およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L3は−N(Rb)−、−O−、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキルであり;あるいは、L3はL1、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L3はL2およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R4は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R5はC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルもしくはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであり;あるいは、R5はXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、骨髄由来細胞の血液への移行を増強する方法。
【請求項68】
L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、−C(O)−、または欠失であり;L3が−N(Rb)−、−O−、アリール、またはC3−C20シクロアルキルである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
Xが−N(Ra)−である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
L3が−N(Rb)−である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
R5がC3−C20シクロアルキル、C3−C20シクロアルキルで置換されたC1−C10アルキル、またはC1−C10アルキルで置換されたヘテロシクロアルキルである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
R5が:
【化28】
である、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
RbがN(R’R”)で置換されたC1−C10アルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項70に記載の方法。
【請求項74】
R1がC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項70に記載の方法。
【請求項75】
R1が:
【化29】
である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
L3がアリールである、請求項69に記載の方法。
【請求項77】
L3がフェニレンである、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
R5がC3−C20ヘテロシクロアルキルまたはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであるか;R5がXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
R5が、
【化30】
であるか;R5がXと一緒になって:
【化31】
である、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
R3が水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、ORc、NRcRd、またはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよいC3−C20へテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
R3が水素、Cl、CH3、OPh、
【化32】
OHで置換されていてもよい:
【化33】
C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OH、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよい:
【化34】
または、OHもしくはNHC(O)R”で置換されたNH(R’)である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
L3がC3−C20シクロアルキルである、請求項69に記載の方法。
【請求項83】
L3がシクロヘキシレンである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
R5がN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
R5が:
【化35】
である、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
R3がC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、またはC(S)N(R’R”)で置換された、C3−C20ヘテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記骨髄由来細胞がCD34+細胞またはCD133+細胞である、請求項67に記載の方法。
【請求項88】
前記骨髄由来細胞が幹細胞または内皮前駆細胞である、請求項67に記載の方法。
【請求項89】
G−CSF増殖因子の有効量を前記対象にともに投与することをさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項90】
式(I)の化合物またはその塩:
【化36】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;
L3は−N(Rb)−、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または欠失であり;
R1は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORe、COORe、OC(O)Re、C(O)Re、C(O)NReRfまたはNReRfであり;
R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;あるいは、R4およびR5は一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10ヘテロアルキレンであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、骨髄由来細胞の血液への移行を増強する方法。
【請求項91】
Xが−N(Ra)−であり、L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレンであり、L3が欠失であり、R1がNRcRdであり、R2およびR3がそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、ハロゲンまたはC3−C20シクロアルキルであり、R4およびR5がそれぞれ独立して、水素またはC3−C20シクロアルキルであるか;あるいは、R4およびR5が一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10へテロアルキレンである、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
R5が:
【化37】
であるか、R4およびR5が一緒になって−CH2CH2−である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
RcおよびRdの一方が、N(RR’)もしくはアリールで置換されたC1−C10アルキルであり、この際RおよびR’はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
RcおよびRdの一方が:
【化38】
である、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
R3が、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはORで置換されたC1−C10アルキルで置換された:
【化39】
であり、Rが水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
前記骨髄由来細胞がCD34+細胞またはCD133+細胞である、請求項90に記載の方法。
【請求項97】
前記骨髄由来細胞が幹細胞または内皮前駆細胞である、請求項90に記載の方法。
【請求項98】
G−CSF増殖因子の有効量を前記対象にともに投与することをさらに含む、請求項90に記載の方法。
【請求項99】
式:
【化40】
の化合物を、式:
【化41】
の化合物と反応させて、式(II):
【化42】
の化合物を得ることを含む、化学合成方法:
式中、
Aはフェニレン、シクロヘキシレン、
【化43】
であり;
R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORa、COORa、OC(O)Ra、C(O)Ra、C(O)NRaRb、またはNRaRbであり;
R6はハロゲンであり;
R7はアミノ保護基であり;
この際、RaおよびRbはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項100】
式(II)の化合物を脱保護して式(III):
【化44】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
R1がN(RaRb)であり、この際RaおよびRbはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
RaおよびRbの一方が:
【化45】
である、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
R3が、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはアリールで置換されていてもよい:
【化46】
である、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
R3がハロゲンである、請求項99に記載の方法。
【請求項105】
式(II)の化合物を、式:
【化47】
の化合物と反応させて、式(IV):
【化48】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項104に記載の方法:
式中、Yは−O−、−CH2−、または−N(Rc)−であり、この際Rcは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはハロゲンである。
【請求項106】
式(IV)の化合物を脱保護して式(V):
【化49】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
YがNHである、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
式(IV)の化合物を式:
【化50】
の化合物と反応させて、式(VI):
【化51】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、Zは−CH2−または−C(O)−であり、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、Reはハロゲンである。
【請求項109】
式(VI)の化合物を脱保護して式(VII):
【化52】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
式(IV)の化合物を式:
【化53】
の化合物と反応させてイミン化合物を得て、次いで前記イミン化合物を還元して式(VI):
【化54】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、Zは−C(O)−であり、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、Reは水素である。
【請求項111】
式(VI)の化合物を脱保護して式(VII):
【化55】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
式IVの化合物を式:
【化56】
の化合物と反応させて、エステル化合物を得て、次いで前記エステル化合物を加水分解して式(VIII):
【化57】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項113】
式(VIII)の化合物を脱保護して式(IX):
【化58】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
式(IV)の化合物を式:
【化59】
の化合物と反応させて、式(X):
【化60】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項115】
式(X)の化合物を脱保護して脱保護化合物を得て、次いで前記脱保護化合物を加水分解して式(XI):
【化61】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
式(II)の化合物を式:RcOHの化合物と反応させて、式(XII):
【化62】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項104に記載の方法:
式中、RcはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項117】
式(XII)の化合物を脱保護して式(XIII):
【化63】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
R2がCNである、請求項99に記載の方法。
【請求項119】
式(II)の化合物を還元して式(XIV):
【化64】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
式(XIV)の化合物を式RcNH2の化合物と反応させてイミン化合物を得て、次いで前記イミン化合物を還元して式(XV):
【化65】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項119に記載の方法:
式中、RcはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項121】
式(XV)の化合物を脱保護して式(XVI):
【化66】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
R7がt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アセチル、フェニルカルボニル、またはトリアルキルシリルである、請求項99に記載の方法。
【請求項123】
式:
【化67】
の化合物を式:
【化68】
の化合物と反応させて、式(XVII):
【化69】
の化合物を得ることを含む、化学合成方法:
式中、
R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORa、COORa、OC(O)Ra、C(O)Ra、C(O)NRaRb、またはNRaRbであり;
R3はハロゲンであり;
R6はアミノ保護基であり;
この際、RaおよびRbはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または−C(O)Rであり、Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項124】
式(XX)の化合物を保護し、次いで保護された式(XVII)の化合物を式:
【化70】
の化合物と反応させて式(XVIII):
【化71】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項123に記載の方法:
式中、R7はアミノ保護基であり、Yは−O−、−CH2−、または−N(Rc)−であり、この際Rcは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはハロゲンである。
【請求項125】
YがNHである、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
式(XVIII)の化合物を式:
【化72】
の化合物と反応させてエステル化合物を得ること;
前記エステル化合物を加水分解して酸化合物を得ること;および、
前記酸化合物を脱保護して式(XIX):
【化73】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項125に記載の方法:
式中、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、Reはハロゲンである。
【請求項1】
式(I)の化合物またはその塩:
【化1】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;または、XはR5と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;または、XはL2およびL3と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;あるいは、L1はL3、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L2はL3およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L3は−N(Rb)−、−O−、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;あるいは、L3はL1、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L3はL2およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R4は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R5はC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルもしくはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであり;あるいは、R5はXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである。
【請求項2】
L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、−C(O)−、または欠失であり;L3が−N(Rb)−、−O−、アリール、またはC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが−N(Ra)−である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
L3が−N(Rb)−である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R5がC3−C20シクロアルキル、C3−C20シクロアルキルで置換されたC1−C10アルキル、またはC1−C10アルキルで置換されたC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R5が:
【化2】
である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
RbがN(R’R”)で置換されたC1−C10アルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
R1がC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
R1が:
【化3】
である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
化合物1〜7の1つである、請求項4に記載の化合物。
【請求項11】
L3がアリールである、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
L3がフェニレンである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R5がC3−C20ヘテロシクロアルキルまたはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであるか;R5がXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
R5が、
【化4】
であるか;R5がXと一緒になって:
【化5】
である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R3が水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、ORc、NRcRd、またはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよいC3−C20へテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項11に記載の化合物。
【請求項16】
R3が水素、Cl、CH3、OPh、
【化6】
OHで置換されていてもよい:
【化7】
C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OH、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよい:
【化8】
または、OHもしくはNHC(O)R”で置換されたNH(R’)である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
化合物8、10、12〜16、18、20〜24、26〜76、78〜197、201〜221、および228〜230の1つである、請求項11に記載の化合物。
【請求項18】
L3がC3−C20シクロアルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項19】
L3がシクロヘキシレンである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R5がN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
R5が:
【化9】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
R3がC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、またはC(S)N(R’R”)で置換された、C3−C20ヘテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項18に記載の化合物。
【請求項23】
化合物231〜268の1つである、請求項18に記載の化合物。
【請求項24】
化合物222〜227の1つである、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
式(I)の化合物またはその塩:
【化10】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;
L3は−N(Rb)−、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または欠失であり;
R1は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORe、COORe、OC(O)Re、C(O)Re、C(O)NReRfまたはNReRfであり;
R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;あるいは、R4およびR5は一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10ヘテロアルキレンであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項26】
Xが−N(Ra)−であり、L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレンであり、L3が欠失であり、R1がNRcRdであり、R2およびR3がそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、ハロゲンまたはC3−C20シクロアルキルであり、R4およびR5がそれぞれ独立して、水素またはC3−C20シクロアルキルであるか;あるいは、R4およびR5が一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10へテロアルキレンである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
R5が:
【化11】
であるか、R4およびR5が一緒になって−CH2CH2−である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
RcおよびRdの一方が、N(RR’)もしくはアリールで置換されたC1−C10アルキルであり、この際RおよびR’はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項26に記載の化合物。
【請求項29】
RcおよびRdの一方が:
【化12】
である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
R3が、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはORで置換されたC1−C10アルキルで置換された:
【化13】
であり、Rが水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項26に記載の化合物。
【請求項31】
化合物9、11、17、19、25、および198〜200の1つである、請求項26に記載の化合物。
【請求項32】
式(I)の化合物またはその塩:
【化14】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;または、XはR5と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;または、XはL2およびL3と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;あるいは、L1はL3、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L2はL3およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L3は−N(Rb)−、−O−、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキルであり;あるいは、L3はL1、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L3はL2およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R4は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R5はC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルもしくはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであり;あるいは、R5はXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、炎症性疾患もしくは免疫疾患、発育異常疾患もしくは変性疾患、または組織損傷の治療方法。
【請求項33】
L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、−C(O)−、または欠失であり;L3が−N(Rb)−、−O−、アリール、またはC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
Xが−N(Ra)−である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
L3が−N(Rb)−である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
R5がC3−C20シクロアルキル、C3−C20シクロアルキルで置換されたC1−C10アルキル、またはC1−C10アルキルで置換されたC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
R5が:
【化15】
である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
RbがN(R’R”)で置換されたC1−C10アルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
R1がC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
R1が:
【化16】
である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
L3がアリールである、請求項34に記載の方法。
【請求項42】
L3がフェニレンである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
R5がC3−C20ヘテロシクロアルキルまたはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであるか;R5がXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
R5が、
【化17】
であるか;R5がXと一緒になって:
【化18】
である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
R3が水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、ORc、NRcRd、またはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよいC3−C20へテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
R3が水素、Cl、CH3、OPh、
【化19】
OHで置換されていてもよい:
【化20】
C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OH、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよい:
【化21】
または、OHもしくはNHC(O)R”で置換されたNH(R’)である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
L3がC3−C20シクロアルキルである、請求項34に記載の方法。
【請求項48】
L3がシクロヘキシレンである、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
R5がN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルである、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
R5が:
【化22】
である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
R3がC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、またはC(S)N(R’R”)で置換された、C3−C20ヘテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記炎症性疾患または前記免疫疾患が、網膜症、喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性肺疾患、自己免疫疾患、拒絶反応、ヒト免疫不全ウイルス感染または癌である、請求項32に記載の方法。
【請求項53】
前記癌が、脳腫瘍、乳癌、前立腺癌、結腸癌、腎臓癌、子宮癌、甲状腺癌、肺癌または血液の癌である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記過敏性肺疾患が特発性肺線維症である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記自己免疫疾患が関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強直性脊椎炎または全身性硬化症である、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
前記発育異常障害または変性疾患が、脊髄性筋萎縮症、デュシェンヌ型筋ジストロフィ、パーキンソン病またはアルツハイマー病である、請求項32に記載の方法。
【請求項57】
前記組織損傷が、脳損傷、心損傷、肝損傷、骨格筋損傷、腎損傷、膵損傷、肺損傷、皮膚損傷または消化管損傷である、請求項32に記載の方法。
【請求項58】
式(I)の化合物またはその塩:
【化23】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;
L3は−N(Rb)−、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または欠失であり;
R1は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORe、COORe、OC(O)Re、C(O)Re、C(O)NReRfまたはNReRfであり;
R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;あるいは、R4およびR5は一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10ヘテロアルキレンであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、炎症性疾患もしくは免疫疾患、発育異常疾患もしくは変性疾患、または組織損傷の治療方法。
【請求項59】
Xが−N(Ra)−であり、L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレンであり、L3が欠失であり、R1がNRcRdであり、R2およびR3がそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、ハロゲンまたはC3−C20シクロアルキルであり、R4およびR5がそれぞれ独立して、水素またはC3−C20シクロアルキルであるか;あるいは、R4およびR5が一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10へテロアルキレンである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
R5が:
【化24】
であるか、R4およびR5が一緒になって−CH2CH2−である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
RcおよびRdの一方が、N(RR’)もしくはアリールで置換されたC1−C10アルキルであり、この際RおよびR’はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
RcおよびRdの一方が:
【化25】
である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
R3が、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはORで置換されたC1−C10アルキルで置換された:
【化26】
であり、Rが水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
前記炎症性疾患または前記免疫疾患が、網膜症、喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性肺疾患、自己免疫疾患、拒絶反応、ヒト免疫不全ウイルス感染または癌である、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
前記発育異常障害または変性疾患が、脊髄性筋萎縮症、デュシェンヌ型筋ジストロフィ、パーキンソン病またはアルツハイマー病である、請求項58に記載の方法。
【請求項66】
前記組織損傷が、脳損傷、心損傷、肝損傷、骨格筋損傷、腎損傷、膵損傷、肺損傷、皮膚損傷または消化管損傷である、請求項58に記載の方法。
【請求項67】
式(I)の化合物またはその塩:
【化27】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;または、XはR5と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;または、XはL2およびL3と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;あるいは、L1はL3、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L2はL3およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
L3は−N(Rb)−、−O−、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキルであり;あるいは、L3はL1、R4およびR4に結合した窒素と一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり、または、L3はL2およびXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R4は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R5はC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルもしくはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであり;あるいは、R5はXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、骨髄由来細胞の血液への移行を増強する方法。
【請求項68】
L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、−C(O)−、または欠失であり;L3が−N(Rb)−、−O−、アリール、またはC3−C20シクロアルキルである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
Xが−N(Ra)−である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
L3が−N(Rb)−である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
R5がC3−C20シクロアルキル、C3−C20シクロアルキルで置換されたC1−C10アルキル、またはC1−C10アルキルで置換されたヘテロシクロアルキルである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
R5が:
【化28】
である、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
RbがN(R’R”)で置換されたC1−C10アルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項70に記載の方法。
【請求項74】
R1がC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項70に記載の方法。
【請求項75】
R1が:
【化29】
である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
L3がアリールである、請求項69に記載の方法。
【請求項77】
L3がフェニレンである、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
R5がC3−C20ヘテロシクロアルキルまたはN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルであるか;R5がXと一緒になってC3−C20ヘテロシクロアルキルである、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
R5が、
【化30】
であるか;R5がXと一緒になって:
【化31】
である、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
R3が水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、ORc、NRcRd、またはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよいC3−C20へテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
R3が水素、Cl、CH3、OPh、
【化32】
OHで置換されていてもよい:
【化33】
C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OH、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、C(S)N(R’R”)、OSO3R’、もしくはPO(OR’)2で置換されていてもよい:
【化34】
または、OHもしくはNHC(O)R”で置換されたNH(R’)である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
L3がC3−C20シクロアルキルである、請求項69に記載の方法。
【請求項83】
L3がシクロヘキシレンである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
R5がN(ReRf)で置換されたC1−C10アルキルである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
R5が:
【化35】
である、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
R3がC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、OR’、C(O)R’、COOR’、C(O)N(R’R”)、SO2R’、またはC(S)N(R’R”)で置換された、C3−C20ヘテロシクロアルキルであり、この際R’およびR”はそれぞれ独立して水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記骨髄由来細胞がCD34+細胞またはCD133+細胞である、請求項67に記載の方法。
【請求項88】
前記骨髄由来細胞が幹細胞または内皮前駆細胞である、請求項67に記載の方法。
【請求項89】
G−CSF増殖因子の有効量を前記対象にともに投与することをさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項90】
式(I)の化合物またはその塩:
【化36】
式中、
Xは−N(Ra)−もしくは−O−であり;
L1およびL2はそれぞれ独立して、C1−C10アルキレン、C1−C10へテロアルキレン、−C(O)−、もしくは欠失であり;
L3は−N(Rb)−、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または欠失であり;
R1は水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORc、COORc、OC(O)Rc、C(O)Rc、C(O)NRcRdまたはNRcRdであり;
R2およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORe、COORe、OC(O)Re、C(O)Re、C(O)NReRfまたはNReRfであり;
R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;あるいは、R4およびR5は一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10ヘテロアルキレンであり;
この際、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびRfはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、
の有効量を、必要とする対象に投与することを含む、骨髄由来細胞の血液への移行を増強する方法。
【請求項91】
Xが−N(Ra)−であり、L1およびL2がそれぞれ独立して、C1−C10アルキレンであり、L3が欠失であり、R1がNRcRdであり、R2およびR3がそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、ハロゲンまたはC3−C20シクロアルキルであり、R4およびR5がそれぞれ独立して、水素またはC3−C20シクロアルキルであるか;あるいは、R4およびR5が一緒になってC1−C10アルキレンまたはC1−C10へテロアルキレンである、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
R5が:
【化37】
であるか、R4およびR5が一緒になって−CH2CH2−である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
RcおよびRdの一方が、N(RR’)もしくはアリールで置換されたC1−C10アルキルであり、この際RおよびR’はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
RcおよびRdの一方が:
【化38】
である、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
R3が、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはORで置換されたC1−C10アルキルで置換された:
【化39】
であり、Rが水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
前記骨髄由来細胞がCD34+細胞またはCD133+細胞である、請求項90に記載の方法。
【請求項97】
前記骨髄由来細胞が幹細胞または内皮前駆細胞である、請求項90に記載の方法。
【請求項98】
G−CSF増殖因子の有効量を前記対象にともに投与することをさらに含む、請求項90に記載の方法。
【請求項99】
式:
【化40】
の化合物を、式:
【化41】
の化合物と反応させて、式(II):
【化42】
の化合物を得ることを含む、化学合成方法:
式中、
Aはフェニレン、シクロヘキシレン、
【化43】
であり;
R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORa、COORa、OC(O)Ra、C(O)Ra、C(O)NRaRb、またはNRaRbであり;
R6はハロゲンであり;
R7はアミノ保護基であり;
この際、RaおよびRbはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または−C(O)Rであり;Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項100】
式(II)の化合物を脱保護して式(III):
【化44】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
R1がN(RaRb)であり、この際RaおよびRbはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
RaおよびRbの一方が:
【化45】
である、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
R3が、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキルまたはアリールで置換されていてもよい:
【化46】
である、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
R3がハロゲンである、請求項99に記載の方法。
【請求項105】
式(II)の化合物を、式:
【化47】
の化合物と反応させて、式(IV):
【化48】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項104に記載の方法:
式中、Yは−O−、−CH2−、または−N(Rc)−であり、この際Rcは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはハロゲンである。
【請求項106】
式(IV)の化合物を脱保護して式(V):
【化49】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
YがNHである、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
式(IV)の化合物を式:
【化50】
の化合物と反応させて、式(VI):
【化51】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、Zは−CH2−または−C(O)−であり、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、Reはハロゲンである。
【請求項109】
式(VI)の化合物を脱保護して式(VII):
【化52】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
式(IV)の化合物を式:
【化53】
の化合物と反応させてイミン化合物を得て、次いで前記イミン化合物を還元して式(VI):
【化54】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、Zは−C(O)−であり、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、Reは水素である。
【請求項111】
式(VI)の化合物を脱保護して式(VII):
【化55】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
式IVの化合物を式:
【化56】
の化合物と反応させて、エステル化合物を得て、次いで前記エステル化合物を加水分解して式(VIII):
【化57】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項113】
式(VIII)の化合物を脱保護して式(IX):
【化58】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
式(IV)の化合物を式:
【化59】
の化合物と反応させて、式(X):
【化60】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項107に記載の方法:
式中、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項115】
式(X)の化合物を脱保護して脱保護化合物を得て、次いで前記脱保護化合物を加水分解して式(XI):
【化61】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
式(II)の化合物を式:RcOHの化合物と反応させて、式(XII):
【化62】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項104に記載の方法:
式中、RcはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項117】
式(XII)の化合物を脱保護して式(XIII):
【化63】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
R2がCNである、請求項99に記載の方法。
【請求項119】
式(II)の化合物を還元して式(XIV):
【化64】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
式(XIV)の化合物を式RcNH2の化合物と反応させてイミン化合物を得て、次いで前記イミン化合物を還元して式(XV):
【化65】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項119に記載の方法:
式中、RcはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項121】
式(XV)の化合物を脱保護して式(XVI):
【化66】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
R7がt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アセチル、フェニルカルボニル、またはトリアルキルシリルである、請求項99に記載の方法。
【請求項123】
式:
【化67】
の化合物を式:
【化68】
の化合物と反応させて、式(XVII):
【化69】
の化合物を得ることを含む、化学合成方法:
式中、
R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、CN、ORa、COORa、OC(O)Ra、C(O)Ra、C(O)NRaRb、またはNRaRbであり;
R3はハロゲンであり;
R6はアミノ保護基であり;
この際、RaおよびRbはそれぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または−C(O)Rであり、Rは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
【請求項124】
式(XX)の化合物を保護し、次いで保護された式(XVII)の化合物を式:
【化70】
の化合物と反応させて式(XVIII):
【化71】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項123に記載の方法:
式中、R7はアミノ保護基であり、Yは−O−、−CH2−、または−N(Rc)−であり、この際Rcは水素、C1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはハロゲンである。
【請求項125】
YがNHである、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
式(XVIII)の化合物を式:
【化72】
の化合物と反応させてエステル化合物を得ること;
前記エステル化合物を加水分解して酸化合物を得ること;および、
前記酸化合物を脱保護して式(XIX):
【化73】
の化合物を得ることをさらに含む、請求項125に記載の方法:
式中、RdはC1−C10アルキル、C3−C20シクロアルキル、C3−C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、Reはハロゲンである。
【公表番号】特表2008−546698(P2008−546698A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517014(P2008−517014)
【出願日】平成18年6月13日(2006.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/022975
【国際公開番号】WO2006/138304
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(505367785)タイゲン バイオテクノロジー カンパニー,リミテッド (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月13日(2006.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/022975
【国際公開番号】WO2006/138304
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(505367785)タイゲン バイオテクノロジー カンパニー,リミテッド (10)
【Fターム(参考)】
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