説明

ピリミドベンゾチアジン−6−イミン誘導体またはその塩を含有するウイルス感染症の治療および/または予防のための薬剤

【課題】ウイルス感染症の治療および/または予防のための薬剤として新規な薬剤の提供。
【解決手段】下記の一般式(I):


[式中、Xは窒素原子またはC-R4を表し;R1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基などを表し;R2およびR3、またはR3およびR4は架橋していてもよく;R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖のアルキレン基を表し、前記アルキレン基上の置換基は互いに結合して環構造を形成していてもよい]で表される化合物、またはその塩を有効成分として含む、C型肝炎ウイルス感染症を除くウイルス感染症の治療および/または予防のための薬剤。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式(I):
【化1】

[式中、Xは窒素原子またはC-R4を表し;R1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜3のモノもしくはジアルキルアミノ基、フェニル基に置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、トリフルオロメチル基、アジド基、カルボキシル基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ナフチル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、スチリル基、炭素数1〜3のアルキルチオ基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基または以下の一般式(1)で表される構造を有する基を表し;R2およびR3、またはR3およびR4は架橋していてもよく;R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖のアルキレン基を表し、前記アルキレン基上の置換基は互いに結合して環構造を形成していてもよい]で表される化合物、またはその塩を有効成分として含む、C型肝炎ウイルス感染症を除くウイルス感染症の治療および/または予防のための薬剤。
【化2】

一般式(1)中、R7、R8、R9、R10およびR11は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6フルオロアルキル基、炭素数1〜6のフルオロアルコキシ基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シアノ基、メタンスルホニルアミノ基、ベンゾイル基またはフェニル基に置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキルカルボニルアミノ基を表し、;隣接する置換基同士で環を形成していてもよく、該隣接する置換基同士で形成される環は窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選択される1つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
【請求項2】
下記の一般式(I):
【化3】

[式中、Xは窒素原子またはC-R4を表し;R1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜3のモノもしくはジアルキルアミノ基、フェニル基に置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、トリフルオロメチル基、アジド基、カルボキシル基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、または、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、もしくはベンゾイル基に置換されていてもよいフェニル基を表し;R2およびR3、またはR3およびR4は架橋していてもよく;R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖のアルキレン基を表し、前記アルキレン基上の置換基は互いに結合して環構造を形成していてもよい]で表される化合物、またはその塩を有効成分として含む、C型肝炎ウイルス感染症を除くウイルス感染症の治療および/または予防のための薬剤。
【請求項3】
XがC-R4であり、R1、R2、R3、およびR4から選択されるいずれか3つ以上が水素原子である請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項4】
XがC-R4であり、R1、R2、R3、およびR4から選択されるいずれか3つが水素原子であり、いずれか1つが水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルケニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、またはアジド基である、請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項5】
R5がメチレン基、エチレン基、エチリデン基、または2−プロピリデン基である請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬剤。
【請求項6】
R5が以下の一般式(2)または(3)で表される構造を有する基である請求項項1〜4のいずれか一項に記載の薬剤:
【化4】

一般式(1)中、R6は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜3のアルキルスルホニル基、またはハロゲン基に置換されていてもよいベンゾイル基のいずれかを表し、式(2)中、Yは、炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいメチレン基、または酸素原子を表す。
【請求項7】
ウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)またはヒトヘルペスウイルス(HSV)である請求項1〜6のいずれか一項に記載の薬剤。

【請求項8】
下記の一般式(II):
【化5】

[式中、Xは窒素原子またはC-R4を表し;R1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜3のモノもしくはジアルキルアミノ基、フェニル基に置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、トリフルオロメチル基、アジド基、カルボキシル基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ナフチル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、スチリル基、炭素数1〜3のアルキルチオ基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基または以下の一般式(1)で表される構造を有する基を表し;R2およびR3、またはR3およびR4は架橋していてもよく;R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖のアルキレン基を表し、前記アルキレン基上の置換基は互いに結合して環構造を形成していてもよく;ただし、XがC-R4を表し、かつR1、R2、R3、R4が同時に水素原子を表すとき、R5は無置換のメチレン基ではない]で表される化合物、またはその塩。
【化6】

一般式(1)中、R7、R8、R9、R10およびR11は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6フルオロアルキル基、炭素数1〜6のフルオロアルコキシ基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シアノ基、メタンスルホニルアミノ基、ベンゾイル基またはフェニル基に置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキルカルボニルアミノ基を表し、;隣接する置換基同士で環を形成していてもよく、該隣接する置換基同士で形成される環は窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選択される1つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
【請求項9】
下記の一般式(II):
【化7】

[式中、Xは窒素原子またはC-R4を表し;R1、R2、R3、およびR4は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜3のモノもしくはジアルキルアミノ基、フェニル基に置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、トリフルオロメチル基、アジド基、カルボキシル基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、または炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基もしくはベンゾイル基に置換されていてもよいフェニル基を表し;R2およびR3、またはR3およびR4は架橋していてもよく;R5は置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖のアルキレン基を表し、前記アルキレン基上の置換基は互いに結合して環構造を形成していてもよく;ただし、XがC-R4を表し、かつR1、R2、R3、R4が同時に水素原子を表すとき、R5は無置換のメチレン基ではない]で表される化合物、またはその塩。
【請求項10】
XがC-R4であり、R1、R2、R3、およびR4から選択されるいずれか3つ以上が水素原子である請求項8または請求項9に記載の化合物、またはその塩。
【請求項11】
XがC-R4であり、R1、R2、R3、およびR4から選択されるいずれか3つが水素原子であり、いずれか1つが水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、またはアジド基である、請求項8または請求項9に記載の化合物、またはその塩。
【請求項12】
R5がメチレン基、エチレン基、エチリデン基、または2−プロピリデン基である請求項8〜11のいずれか一項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項13】
R5が以下の一般式(2)または(3)で表される構造を有する基である請求項8〜11のいずれか一項に記載の化合物、またはその塩:
【化8】

一般式(2)中、R6は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数1〜3のアルキルカルボニル基、炭素数1〜3のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜3のアルキルスルホニル基、またはハロゲン基に置換されていてもよいベンゾイル基のいずれかを表し、式(3)中、Yは、炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいメチレン基、または酸素原子を表す。

【公開番号】特開2012−250973(P2012−250973A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−50334(P2012−50334)
【出願日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【出願人】(504132272)国立大学法人京都大学 (1,269)
【Fターム(参考)】