説明

ファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システム

【課題】携帯端末装置により表示または編集可能なファイルフォーマットの電子ファイルを受信させることができるファイルフォーマット変換システムを提供する。
【解決手段】任意のファイルフォーマットの電子データを別のファイルフォーマットの電子ファイルに変換するファイルフォーマット変換サーバであって、各種携帯端末装置により処理可能なファイルフォーマットの対応関係を記憶するフォーマット選択処理部と、少なくとも一つのファイルフォーマットの電子ファイルをデータ処理可能な携帯端末装置から、電子ファイルと、当該携帯端末装置1の端末種別に関する情報と、を受信する通信制御部と、前記フォーマット選択処理部に記憶した対応関係を参照して、前記携帯端末装置の端末種別に対応するファイルフォーマットを選択により受信した電子ファイルを、前記フォーマット選択処理部により選択したファイルフォーマットの電子ファイルに変換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ファイルの様々なファイルフォーマットを、携帯端末装置により表示または編集が可能な所定のファイルフォーマットに自動変換するファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータは、一般に、所定のファイルフォーマットの電子ファイルを表示または編集することができるソフトウエアを追加することにより、種々のファイルフォーマットのファイルに対応することができる。一方、携帯電話機のような携帯端末装置は、携帯性などを重視して筐体が小型化されるために、携帯端末装置が備える記憶装置の記憶容量が限られており、パーソナルコンピュータのように複数の上記ソフトウエアを追加することが困難である。このため、携帯端末装置は、限られた種類のファイルフォーマットの電子ファイルのみしか表示または編集することができなかった。
【0003】
今日では、携帯端末装置は、携帯端末装置が表示または編集することができないファイルフォーマットの電子ファイルを有している場合に、携帯端末装置により表示または編集可能なファイルフォーマットを予め登録しておいたファイルフォーマット変換サーバを利用して、当該電子ファイルをファイルフォーマット変換サーバに送信し、予め登録しておいたファイルフォーマットに変換された電子ファイルをファイルフォーマット変換サーバから受信することにより、種々のファイルフォーマットの電子ファイルの表示または編集を行うことができるファイルフォーマットの自動変換システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004‐78354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のファイルフォーマットの自動変換システムにおけるファイルフォーマット変換サーバは、予め携帯端末装置利用者により指定されたファイルフォーマットに電子ファイルを変換するものであるため、従来のシステムは、当該サーバへのファイルフォーマットの登録処理を予め行わなければならず、携帯端末装置利用者に手間をかけさせていた。
【0006】
また、従来のファイルフォーマットの自動変換システムにおけるファイルフォーマット変換サーバは、予め登録された所定のファイルフォーマットに電子ファイルを変換するものであり、一旦ファイルフォーマットを変換した電子ファイルを変換前のファイルフォーマットに戻すことは考慮されていない。携帯端末装置の使用用途として、ファイルフォーマット変換サーバから受信した電子ファイルを編集した後、ファイルフォーマット変換サーバによる変換前のフォーマットに戻して保存あるいは送信すべき場合も考えられるが、従来のシステムは、このような場合に対応することができなかった。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ファイルフォーマット変換サーバへのファイルフォーマットの登録処理を行うことなしに、携帯端末装置により表示または編集可能なファイルフォーマットの電子ファイルを当該携帯端末装置に受信させることができるファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、携帯端末装置がファイルフォーマット変換サーバから受信した電子ファイルを編集した後、その編集した電子ファイルをファイルフォーマット変換サーバによる変換前のフォーマットに戻すことができるファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のファイルフォーマット変換サーバは、任意のファイルフォーマットの電子データを別のファイルフォーマットの電子ファイルに変換するファイルフォーマット変換サーバであって、各種携帯端末装置と、各種携帯端末装置によりデータ処理可能なファイルフォーマットと、の対応関係を記憶する第1記憶手段と、少なくとも一つのファイルフォーマットの電子ファイルをデータ処理可能な携帯端末装置から、電子ファイルと、当該携帯端末装置の端末種別に関する情報と、を受信する第1受信手段と、前記第1記憶手段に記憶した対応関係を参照して、前記携帯端末装置の端末種別に対応するファイルフォーマットを選択する選択手段と、前記第1受信手段により受信した電子ファイルを、前記選択手段により選択したファイルフォーマットの電子ファイルに変換する変換手段と、前記変換手段によりファイルフォーマットを変換した電子ファイルを、前記携帯端末装置に送信する第1送信手段と、を備えるものである。
【0010】
本発明の携帯端末装置は、少なくとも一つのファイルフォーマットの電子ファイルをデータ処理可能な携帯端末装置であって、任意のファイルフォーマットの電子データを別のファイルフォーマットの電子ファイルに変換するファイルフォーマット変換サーバに、電子ファイルと、当該携帯端末装置の端末種別に関する情報と、を送信する第2送信手段と、前記ファイルフォーマット変換サーバから、当該ファイルフォーマット変換サーバによりファイルフォーマットが変換された電子ファイルを受信する第2受信手段と、を備えるものである。
【0011】
また、本発明の携帯端末装置は、前記第2送信手段は、前記ファイルフォーマット変換サーバに、当該携帯端末装置によりデータ処理不可のファイルフォーマットの電子ファイルと、当該携帯端末装置の端末種別に関する情報と、を送信するものを含む。
【0012】
本発明のファイルフォーマット変換システムは、本発明のファイルフォーマット変換サーバと、本発明の携帯端末装置と、により構成されるものである。
【0013】
この構成により、携帯端末装置でユーザが表示または編集の指示を入力するのみで、ファイルフォーマット変換サーバが、携帯端末装置でファイルの表示または編集が行える最適のファイルフォーマットを自動的に選択して携帯端末装置へ返信する。これにより、携帯端末装置にファイルの表示または編集の指示が入力されたとき、ファイルフォーマットの指定操作などによりユーザの手を煩わすことなく、自動的にそのファイルを適切なファイルフォーマットのファイルに変換して、携帯端末装置の画面上で速やかに開いて見ることができる。
【0014】
また、本発明のファイルフォーマット変換サーバは、前記変換手段が、当該変換手段による電子ファイルの変換毎に、当該電子ファイルに変換識別情報を割り当て、前記第1送信手段が、前記変換手段により変換識別情報を割り当てた電子ファイルを送信するものを含む。
【0015】
また、本発明のファイルフォーマット変換サーバは、前記変換手段により変換する前の電子ファイルのファイルフォーマットと前記変換手段により変換した後の電子ファイルのファイルフォーマットとの組み合わせと、前記変換手段により変換した電子ファイルに割り当てた変換識別情報と、の対応関係を記憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段に記憶した変換識別情報を参照して、前記第1受信手段により受信した電子ファイルが前記変換手段により変換したことのある電子ファイルであることを検出する検出手段と、を備え、前記変換手段が、前記検出手段が検出した場合、前記第1受信手段により受信した電子ファイルを、前記第2記憶手段に記憶した組み合わせを参照して、当該電子ファイルの変換前のファイルフォーマットに変換するものを含む。
【0016】
また、本発明の携帯端末装置は、前記第2受信手段が、前記ファイルフォーマット変換サーバから、変換識別情報が割り当てられた電子ファイルを受信し、前記第2送信手段が、前記第2受信手段により受信した後にデータ処理した電子ファイルを送信するものを含む。
【0017】
この構成により、一度、ファイルフォーマット変換したファイルであっても、ファイルフォーマット変換サーバがファイルフォーマット変換前のファイルフォーマットを記録しているため、ユーザが表示または編集を終了したタイミングで元のファイルフォーマットに自動的に戻すことができる。
【0018】
また、本発明のファイルフォーマット変換サーバは、前記第1送信手段が、前記変換手段によりファイルフォーマットを変換した電子ファイルと、前記変換手段による当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を送信するものを含む。
【0019】
また、本発明のファイルフォーマット変換サーバは、前記第1受信手段が、電子ファイルと、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を受信し、前記変換手段が、前記第1受信手段により受信した電子ファイルを、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報に基づいて、当該電子ファイルの変換前のファイルフォーマットに変換するものを含む。
【0020】
また、本発明の携帯端末装置は、前記第2受信手段が、前記ファイルフォーマット変換サーバから、当該ファイルフォーマット変換サーバによりファイルフォーマットが変換された電子ファイルと、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を受信し、前記第2送信手段が、前記第2受信手段により受信した後にデータ処理した電子ファイルと、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を送信するものを含む。
【0021】
この構成により、一度、ファイルフォーマット変換したファイルであっても、携帯端末装置がファイルフォーマット変換前のファイルフォーマットを記録しているため、ユーザが表示または編集を終了したタイミングで元のファイルフォーマットに自動的に戻すことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システムによれば、ファイルフォーマット変換サーバへのファイルフォーマットの登録処理を行うことなしに、携帯端末装置により表示または編集可能なファイルフォーマットの電子ファイルを当該携帯端末装置に受信させることができる。
【0023】
また、本発明のファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システムによれば、携帯端末装置がファイルフォーマット変換サーバから受信した電子ファイルを編集した後、その編集した電子ファイルをファイルフォーマット変換サーバによる変換前のフォーマットに戻すことができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態のファイルフォーマット変換システムを図面を用いて説明する。
【0025】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のファイルフォーマット変換システムを示すブロック図である。図1において、このファイルフォーマット変換システムは、携帯端末装置1と、ファイルフォーマット変換サーバ2と、携帯端末装置1とファイルフォーマット変換サーバ2とを接続するネットワーク3とにより構成される。
【0026】
携帯端末装置1は、携帯電話機やPDA(Parsonal Digital Assistant)などであり、少なくとも一つのファイルフォーマットを表示または編集する機能を持つ。前記PDAは、有する機能(ビューア、エディタなど)を自由に追加、変更することができないタイプの端末を想定している。
【0027】
ファイルフォーマット変換サーバ2は、携帯端末装置1が表示または編集することができないファイルフォーマットの電子ファイルを携帯端末装置1から受信すると、携帯端末装置1の端末種別により表示または編集可能なファイルフォーマットを自動検出し、検出したファイルフォーマットに変換した電子ファイルを携帯端末装置1に送信する機能を有する。
【0028】
また、ネットワーク3は、特定の携帯電話サービス用のネットワークや無線LAN(Local Area Network)などのネットワークを含む。
【0029】
図2および図3は、このような携帯端末装置1、ファイルフォーマット変換サーバ2およびネットワーク3からなるファイルフォーマット変換システムの概念図である。図2は一般の携帯電話網におけるファイルフォーマット変換システムについて述べたものである。図2では、携帯電話機である携帯端末装置1と携帯電話の基地局4とが無線で接続され、基地局4とファイルフォーマット変換サーバ2とが携帯電話網3と携帯電話網の境界に位置するゲートウエイ5とを介して接続されている。ここで、ファイルフォーマット変換サーバ2は一般にインターネットなどの携帯電話網の外のネットワークに配置されており、携帯電話網3と接続するためには異なるネットワークを連結するゲートウェイ5のような特殊な装置が必要になる。
【0030】
図3は一般の無線LAN網におけるファイルフォーマット変換システムについて述べたものである。図3では、携帯端末装置1と無線アクセスポイント6とが無線で接続され、無線アクセスポイント6とファイルフォーマット変換サーバ2とが無線LANのネットワーク3を介して有線で接続されている。図3のファイルフォーマット変換システムは、図2の場合と異なり、携帯端末装置1とファイルフォーマット変換サーバ2の間にはゲートウェイは存在しない。
【0031】
図1において、携帯端末装置1は、ファイルビューア11と、ファイルエディタ12と、入力部13と、ファイル操作部14と、ファイル格納部15と、通信制御部16と、物理通信インタフェース17とを有する。
【0032】
これらのうち、ファイルビューア11は、所定のファイルフォーマットのファイルを表示部(図示せず)に表示するように機能し、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)ビューア(これは一般のWebブラウザが有する機能の一つである)、PDF(Portable Digital Assistant)ビューアなどが用いられる。
【0033】
また、ファイルエディタ12は、所定のファイルフォーマットのファイルを編集するように機能し、例えばテキストエディタやHTMLエディタなどがある。
【0034】
入力部13は、ユーザがファイルを選択して表示または編集の指示をキー操作により入力するものである。
【0035】
ファイル操作部14は、ユーザによるファイルの前記選択および指示にもとづき、ファイルを操作するものである。表示や編集の操作が不可能である場合には、端末種別とファイルをファイルフォーマット変換サーバ3に送信して、ファイルフォーマットを変換するように機能する。
【0036】
ファイル格納部15は、ファイルを収納するフラッシュメモリやSDカードなどの記録デバイスであり、パーソナルコンピュータなどから送信された電子メールに添付されたファイルや、Webからダウンロードしたファイルあるいはパーソナルコンピュータからコピーしたファイルなどを格納するように機能する。
【0037】
通信制御部16は、通信プロトコル(例えば、TCP/IP)にもとづくデータ通信を制御するように機能する。また、物理通信インタフェース17は、無線LANなどの無線通信デバイスであり、アンテナ、通信モジュール、制御ドライバ(プログラム)などを含む。
【0038】
ネットワーク3は、前記のような無線LANなどの通信ネットワークであり、携帯端末装置1側は無線アクセス、ファイルフォーマット変換サーバ2側は有線アクセスとなっている。
【0039】
一方、ファイルフォーマット変換サーバ2は、フォーマット変換制御部21と、ファイル解析処理部22と、フォーマット選択処理部23と、ファイル変換処理部24と、変換履歴記録部25と、通信制御部26と、物理通信インタフェース27とを有する。
【0040】
これらのうち、フォーマット変換制御部21は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を通して携帯端末装置1からファイルを受信し、下記の各信号処理部を順に呼び出してファイルを適切なファイルフォーマットに変換し、携帯端末1へ送信するように機能する。
【0041】
ファイル解析処理部22は、携帯端末装置1から送信されたファイルを解析し、このファイルのファイルフォーマットを識別するように機能する。このファイルフォーマットの識別方法としては、ファイルの中身を解析して識別する方法と、ファイルの拡張子(例えば、.doc、.xlsなど)から識別する方法がある。なお、本実施形態では、拡張子によりファイルフォーマットを識別するものとする。
【0042】
フォーマット選択処理部23は、携帯端末装置の種別に応じて適切なファイルフォーマットを選択するように機能する。この実施形態では、フォーマット選択処理部23は、表1に示すような携帯端末装置1とファイルフォーマットの対応表を記憶しており、この対応表から適切なファイルフォーマットを選択する。
【0043】
【表1】

【0044】
ファイル変換処理部24は、ファイルフォーマットを変換するコンバータと呼ばれるプログラムの集合からなり、例えば、Softwareinterface社のファイルコンバータなどがある。
【0045】
変換履歴記録部25は、記録手段として機能し、変換履歴を記録するHDDなどの記録デバイスであり、変換番号と元のファイルフォーマットを記録する。変換番号は変換サーバ内部で一意な値である。
【0046】
通信制御部26は、所定の通信プロトコルにもとづくデータ通信を制御するものである。
【0047】
物理通信インタフェース27は、ATM(Asyncronous Transfer Mode)やイーサネットなどの有線通信デバイスであり、具体的には、一般にNIC(Network Interface Card)と呼ばれる物理デバイスに該当する。
【0048】
次にファイルフォーマット変換システムの動作を説明する。
図4は、携帯端末装置1によりファイルを表示する場合における、ファイルフォーマット変換システムの動作を概念的に示す説明図である。図4は、携帯端末装置1のファイルビューア11では表示することができないファイルフォーマットであるWord形式の電子ファイルを、ユーザが表示要求する際の動作の説明図である。
【0049】
本発明では、文書の表示要求(指示)があると、携帯端末装置1は端末種別およびファイルをファイルフォーマット変換サーバ2へ送信する。ファイルフォーマット変換サーバ2は携帯端末装置1の種別とファイルフォーマットを識別し、自動的に携帯端末装置1に適合するPDF形式のファイルフォーマットを選択して、ファイルをファイルフォーマット変換し、携帯端末装置1へ送信する。
【0050】
このため、携帯端末装置1の画面上には、前記表示要求したWord形式の電子ファイルがファイルビューア11により表示可能なPDF形式の電子ファイルが自動的に開かれて、表示されることになる。
【0051】
図5は、携帯端末装置1によりファイルを表示する場合における、ファイルフォーマット変換システムの動作手順を、さらに詳細に示すフローチャートである。このフローチャートを参照して動作を説明する。
【0052】
まず、ユーザは入力部13を操作し、ファイルの表示を指示する(ステップS511)。ファイル操作部14は、ファイル格納部15内の所定のファイルフォーマットのファイルがファイルビューア11の機能を利用して表示可能な形式である場合には(ステップS5122、YES)、そのファイルの内容を表示部に表示するようファイルビューア11に指示する(ステップS513)。しかし、ファイルフォーマットが表示不可能な形式である場合には(ステップS512、NO)、ファイル操作部14は、通信制御部16および物理通信インタフェース17を介して、携帯端末装置1の端末種別、当該ファイル、当該ファイルのファイルフォーマットの変換要求をファイルフォーマット変換サーバ2へ送信する(ステップS514)。
【0053】
ファイルフォーマット変換サーバ2では、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、端末種別、ファイル、および、当該ファイルの変換要求を受信する(ステップS521)。フォーマット変換制御部21の制御下で、ファイル解析処理部22は、受信したファイルのファイルフォーマットをファイル拡張子により識別する(ステップS522)。
【0054】
さらに、フォーマット選択処理部23は、携帯端末装置1の端末種別とファイルフォーマットとの対応表から、携帯端末装置1の端末種別に応じて適切なファイルフォーマットを選択する(ステップS523)。ファイル変換処理部24は、ステップS522の処理で識別されたファイルフォーマットを変換前のものとして、ステップS523の処理で選択されたファイルフォーマットを変換後のものとして、携帯端末装置1から受信したファイルを適切なファイルフォーマットのファイルに変換する(ステップS524)。そして、フォーマット変換制御部21は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、この変換したファイルを携帯端末装置1へ送信する(ステップS525)。
【0055】
一方、携帯端末装置1では、ファイルフォーマット変換済みのファイルを受信し(ステップS515)、この受信したファイルをファイルビューア11の機能を利用して表示部に表示する(ステップS516)。
【0056】
図6は、携帯端末装置1によりファイルを編集する場合における、ファイルフォーマット変換システムの動作を概念的に示す説明図である。図6は、携帯端末装置1のファイルエディタ12では編集することができないファイルフォーマットであるWord形式の電子ファイルを、ユーザが編集要求する際の動作の説明図である。
【0057】
ユーザが、携帯端末装置1の画面上でWord形式の文書の編集を要求した場合に、文書が開かれない場合には、携帯端末装置1の端末種別およびファイルをファイルフォーマット変換サーバ2へ送信する。
【0058】
ファイルフォーマット変換サーバ2は携帯端末装置1の端末種別とファイルフォーマットを識別し、これを自動的に携帯端末装置1の表示形式に適合するHTML形式のファイルフォーマットに変換した後、携帯端末装置1へ送信する。このため、ファイルが携帯端末装置1の画面上にファイルエディタ12により編集可能なHTML形式で表示され、かつ、編集を行うことができる。
【0059】
また、編集を行なったファイルを再びファイルフォーマット変換サーバ2で、HTML形式からWord形式に自動的に逆変換し、前記修正を反映した元のファイル形式で携帯端末上の画面上に表示させることもできる。
【0060】
図7は、携帯端末装置1によりファイルを編集する場合における、上述のファイルフォーマット変換システムの処理手順を、さらに詳細に示すフローチャートである。
【0061】
まず、ユーザは入力部13を操作し、ファイルの編集を指示する(ステップS711)。ファイル操作部14は、ファイル格納部15内の所定のファイルフォーマットのファイルがファイルエディタ12の機能を利用して編集可能な形式である場合には(ステップS712、YES)、編集用の画面を表示部に表示してユーザからの編集操作を受け付ける(ステップS713)。しかし、ファイルフォーマットが編集不可能な形式である場合には(ステップS712、NO)、ファイル操作部14は、通信制御部16および物理通信インタフェース17を介して、携帯端末装置1の端末種別、当該ファイル、および、当該ファイルのファイルフォーマットの変換要求をファイルフォーマット変換サーバ2へ送信する(ステップS714)。
【0062】
ファイルフォーマット変換サーバ2では、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、端末種別、ファイル、当該ファイルの変換要求を受信し(ステップS721)、フォーマット変換制御部21の制御下で、ファイル解析処理部22は、受信したファイルのファイルフォーマットをファイル拡張子により識別する(ステップS722)。
【0063】
さらに、フォーマット選択処理部23は、携帯端末装置1の端末種別とファイルフォーマットの対応表から、携帯端末装置1の端末種別に応じて適切なファイルフォーマットを選択する(ステップS723)。ファイル変換処理部24は、ステップS722の処理で識別されたファイルフォーマットを変換前のものとして、ステップS723の処理で選択されたファイルフォーマットを変換後のものとして、携帯端末装置1から受信したファイルを適切なファイルフォーマットのファイルに変換する(ステップS724)。
【0064】
また、変換履歴記録部25は、変換前のファイルフォーマットと変換後のファイルフォーマットとの対を記憶し、その対毎に割り当てた変換番号をステップS724の処理でファイルフォーマットを変換したファイル毎に付与する(ステップS725)。その後、フォーマット変換制御部21は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、ファイルフォーマット変換済みのファイルと前記変換番号とを携帯端末装置1へ送信する(ステップS726)。
【0065】
一方、携帯端末装置1は、ファイルフォーマット変換サーバ2からファイルフォーマット変換済みのファイルと変換番号を受信する(ステップS715)。その後、携帯端末装置1は、ステップS715の処理で受信したフォーマット変換済みのファイルを編集することになる(ステップS716)。
【0066】
図5および図7に示すように、本実施形態のファイルフォーマット変換システムでは、ユーザがファイルを表示または編集を開始しょうとするタイミングで、自動的に携帯端末装置1からファイルフォーマット変換サーバにファイルが転送され、ファイルフォーマット変換サーバが携帯端末装置1の種別に応じて適切なファイルフォーマットを自動的に選択して変換を行なうため、利便性を高めることができる。
【0067】
図8は、携帯端末装置1によりファイルを編集した後の、ファイルフォーマット変換システムの処理手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザは、入力部13からファイル編集処理の終了を指示する(ステップS811)。携帯端末装置1のファイル操作部14は、編集処理を行ったファイルに変換番号が付与されているか否かを調べ(ステップS812)、変換番号がない場合には(ステップS812、NO)、編集処理を行ったファイルをファイル格納部15に格納する(ステップS813)。一方、変換番号がある場合には(ステップS812、YES)、変換番号、編集済みのファイル、および、編集済みファイルのファイルフォーマットを元に戻す逆変換要求、をファイルフォーマット変換サーバ2へ送信する(ステップS814)。
【0068】
ファイルフォーマット変換サーバ2は、変換番号、ファイルおよび逆変換要求を、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して受信する(ステップS821)。フォーマット選択処理部23は、変換番号を検索して、ステップS724の処理によるファイルフォーマット変換前のファイルフォーマットの情報を取得するとともに(ステップS822)、ファイル解析処理部22は、編集済みのファイルのファイルフォーマットをファイル拡張子から識別する(ステップS823)。なお、ファイル解析処理部22は、編集済みのファイルのファイルフォーマットをファイル拡張子から識別するように記載したが、変換番号を検索し、ファイルフォーマット変換後のファイルフォーマット情報から、編集済みのファイルのファイルフォーマットを特定するようにしても良い。
【0069】
次に、ステップS822の処理で取得したファイルフォーマットを変換後のものとして、ステップS823の処理で識別したファイルフォーマットを変換前のものとして、編集済みのファイルのファイルフォーマットを変換し(ステップS824)、フォーマット変換制御部21は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、この変換済みのファイルを携帯端末装置1へ送信する(ステップS825)。
【0070】
携帯端末装置1では、ファイルフォーマットが逆変換されたファイルを受信し(ステップS815)、受信したファイルをファイル格納部15に格納する(ステップS816)。これにより、変換前のファイルフォーマットに戻した状態で、携帯端末装置1での一連のファイルの編集処理を終了することができる。
【0071】
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態によるファイルフォーマット変換システムを示すブロック図である。なお、図1に示すものと同一の構成部分には、同一符号を付して、その重複する説明を省略する。
【0072】
図9では、携帯端末装置1に変換前フォーマット記録部18がメモリ手段として追加され、一方、ファイルフォーマット変換サーバ2からは変換履歴記録部25が省かれている。携帯端末装置1に追加された変換前フォーマット記録部18は、フラッシュメモリなどの記録デバイスからなり、編集対象のファイルのファイルフォーマット変換前のファイルフォーマットを記録する。
【0073】
次に、この実施携帯のファイルフォーマット変換システムの動作を説明する。ファイル表示の場合におけるファイルフォーマット変換システムの動作は、図5のフローチャートに示すものと同一の手順で実行されるため、ここではその重複する動作説明を省く。
【0074】
図10は、携帯端末装置1によりファイルを編集する場合における、ファイルフォーマット変換システムの処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
まず、ユーザは入力部13を操作し、ファイルの編集を指示する(ステップS711)。ファイル操作部14は、ファイル格納部15内の所定のファイルフォーマットのファイルがファイルエディタ12の機能を利用して編集可能な形式である場合には(ステップS712、YES)、編集用の画面を表示部に表示してユーザからの編集操作を受け付ける。しかし、ファイルフォーマットが編集不可能な形式である場合には(ステップS712、NO)、ファイル操作部14は、通信制御部16および物理通信インタフェース17を介して、携帯端末装置1の端末種別、当該ファイル、および、当該ファイルのファイルフォーマットの変換要求をフォーマット変換サーバ2へ送信する(ステップS714)。
【0076】
ファイルフォーマット変換サーバ2では、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、端末種別、ファイル、当該ファイルの変換要求を受信し(ステップS721)、フォーマット変換制御部21の制御下で、ファイル解析処理部22は、受信したファイルのファイルフォーマットをファイル拡張子にもとづき識別する(ステップS722)。
【0077】
さらに、フォーマット選択処理部23は、携帯端末装置1の端末種別とファイルフォーマットの対応表から、携帯端末装置1の端末種別に応じて適切なファイルフォーマットを選択する(ステップS723)。ファイル変換処理部24では、ステップS722の処理で識別されたファイルフォーマットを変換前のものとして、ステップS723の処理で選択されたファイルフォーマットを変換後のものとして、携帯端末装置1から受信したファイルを適切なファイルフォーマットのファイルに変換する(ステップS724)。その後、フォーマット変換制御部21は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、ファイルフォーマット変換済みのファイルと変換前のファイルフォーマット情報とを携帯端末装置1へ送信する(ステップS1021)。
【0078】
一方、携帯端末装置1は、ファイルフォーマット変換サーバ2からファイルフォーマット変換済みのファイルと変換前のファイルフォーマット情報とを受信し(ステップS1011)、変換前のファイルフォーマットを変換前フォーマット記録部18に記録する(ステップS1012)。その後、携帯端末装置1は、ステップS1011の処理で受信したフォーマット変換済みのファイルを編集することになる(ステップS716)。
【0079】
図11は、携帯端末装置1によりファイルを編集した後の、ファイルフォーマット変換システムの処理手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザは、入力部13からファイル編集処理の終了を指示する(ステップS811)。携帯端末装置1のファイル操作部14は、変換前フォーマット記録部部18に変換前のファイルフォーマット情報が記録されているか否かを調べ(ステップS1111)、記録されていない場合には(ステップS1111、NO)、編集処理を行ったファイルをファイル格納部15に格納する(ステップS813)。一方、変換前のファイルフォーマット情報が記録されている場合には(ステップS1111、YES)、変換前のファイルフォーマット情報、編集済みのファイル、および、編集済みファイルのファイルフォーマットを元に戻す逆変換要求、をファイルフォーマット変換サーバ2へ送信する(ステップS1112)。
【0080】
ファイルフォーマット変換サーバ2は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、変換前のファイルフォーマット情報、編集済みのファイルおよび逆変換要求を受信する(ステップS1121)。フォーマット選択処理部23は、受信した変換前のファイルフォーマット情報を抽出して、携帯端末装置1への出力ファイルフォーマットとする(ステップS1122)。
【0081】
また、ファイル解析処理部22は、編集済みのファイルのファイルフォーマットをファイル拡張子から識別する(ステップS823)。
【0082】
ファイル変換処理部24は、ステップS1122の処理により取得したファイルフォーマットを変換後のものとして、ステップS823の処理により識別したファイルフォーマットを変換前のものとして、編集済みのファイルのファイルフォーマットを変換する(ステップS824)。そして、フォーマット変換制御部21は、物理通信インタフェース27および通信制御部26を介して、この変換したファイルを携帯端末装置1へ送信する(ステップS825)。
【0083】
携帯端末装置1では、ファイルフォーマットが逆変換されたファイルを受信し(ステップS815)、受信したファイルをファイル格納部15に格納する(ステップS816)。
【0084】
このように、一度ファイルフォーマット変換したファイルであっても、携帯端末装置1が変換前のファイルフォーマットを記録しているため、ユーザが編集を終了したタイミングで、元のファイルフォーマットに自動的に再変換する(戻す)ことができる。これにより、変換前のファイルフォーマットに戻した状態で、携帯端末装置1での一連のファイルの編集処理を終了することができる。
【0085】
なお、本発明の第1の実施形態および第2の実施形態において、ネットワークとして携帯電話網および無線LAN網の場合について述べたが、当然、本発明は有線、無線を問わず、あらゆるネットワークに対して同様に有効である。例えば、一般のインターネット、WLAN(Wide Area Network)、無線MAN(Metropolitan Area Network)、無線PAN(Personal Area Netowork)などにも同様に適用できる。
【0086】
また、本発明のフォーマット変換システムが扱うファイルフォーマットは、本発明の第1の実施形態および第2の実施形態で述べたテキスト、HTML、PDF、Word形式だけでなく、あらゆるファイルフォーマットが対象になる。これには音声、画像、映像といったものも含まれる。すなわち、ファイルとして扱うことが可能なデータはすべて本発明のフォーマット変換システムの対象になる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明のファイルフォーマット変換サーバ、携帯端末装置、および、ファイルフォーマット変換システムによれば、ファイルフォーマット変換サーバへのファイルフォーマットの登録処理を行うことなしに、携帯端末装置により表示または編集可能なファイルフォーマットの電子ファイルを当該携帯端末装置に受信させることができ、また、携帯端末装置がファイルフォーマット変換サーバから受信した電子ファイルを編集した後、その編集した電子ファイルをファイルフォーマット変換サーバによる変換前のフォーマットに戻すことができるという効果を有し、電子ファイルの様々なファイルフォーマットを、携帯端末装置により表示または編集が可能な所定のファイルフォーマットに自動変換する分野において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施形態のファイルフォーマット変換システムを示すブロック図
【図2】本発明のファイルフォーマット変換システムの概念図
【図3】本発明の別のファイルフォーマット変換システムの概念図
【図4】本発明のファイルフォーマット変換システムの動作を概念的に示す説明図
【図5】本発明の第1の実施形態のファイルフォーマット変換システムにおける、ファイル表示時の動作手順を示すフローチャート
【図6】本発明のファイルフォーマット変換システムの別の動作を概念的に示す説明図
【図7】本発明の第1の実施形態のファイルフォーマット変換システムにおける、ファイル編集時の動作手順を示すフローチャート
【図8】本発明の第1の実施形態のファイルフォーマット変換システムにおける、ファイル編集終了後の動作手順を示すフローチャート
【図9】本発明の第2の実施形態のファイルフォーマット変換システムを示すブロック図
【図10】本発明の第2の実施形態のファイルフォーマット変換システムにおける、ファイル編集時の動作手順を示すフローチャート
【図11】本発明の第2の実施形態のファイルフォーマット変換システムにおける、ファイル編集終了後の動作手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0089】
1 携帯端末装置
2 ファイルフォーマット変換サーバ
3 ネットワーク
4 基地局
5 ゲートウェイ
6 アクセスポイント
11 ファイルビューア
12 ファイルエディタ
13 入力部
14 ファイル操作部
15 ファイル格納部
16 通信制御部
17 物理通信インターフェース
18 変換前ファイルフォーマット記録部
21 フォーマット変換制御部
22 ファイル解析処理部
23 フォーマット選択処理部
24 ファイル変換処理部
25 フォーマット履歴記録部
26 通信制御部
27 物理通信インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意のファイルフォーマットの電子データを別のファイルフォーマットの電子ファイルに変換するファイルフォーマット変換サーバであって、
各種携帯端末装置と、各種携帯端末装置によりデータ処理可能なファイルフォーマットと、の対応関係を記憶する第1記憶手段と、
少なくとも一つのファイルフォーマットの電子ファイルをデータ処理可能な携帯端末装置から、電子ファイルと、当該携帯端末装置の端末種別に関する情報と、を受信する第1受信手段と、
前記第1記憶手段に記憶した対応関係を参照して、前記携帯端末装置の端末種別に対応するファイルフォーマットを選択する選択手段と、
前記第1受信手段により受信した電子ファイルを、前記選択手段により選択したファイルフォーマットの電子ファイルに変換する変換手段と、
前記変換手段によりファイルフォーマットを変換した電子ファイルを、前記携帯端末装置に送信する第1送信手段と、
を備えるファイルフォーマット変換サーバ。
【請求項2】
少なくとも一つのファイルフォーマットの電子ファイルをデータ処理可能な携帯端末装置であって、
任意のファイルフォーマットの電子データを別のファイルフォーマットの電子ファイルに変換するファイルフォーマット変換サーバに、電子ファイルと、当該携帯端末装置の端末種別に関する情報と、を送信する第2送信手段と、
前記ファイルフォーマット変換サーバから、当該ファイルフォーマット変換サーバによりファイルフォーマットが変換された電子ファイルを受信する第2受信手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項3】
請求項2記載の携帯端末装置であって、
前記第2送信手段は、前記ファイルフォーマット変換サーバに、当該携帯端末装置によりデータ処理不可のファイルフォーマットの電子ファイルと、当該携帯端末装置の端末種別に関する情報と、を送信する携帯端末装置。
【請求項4】
請求項1記載のファイルフォーマット変換サーバと、請求項2または3記載の携帯端末装置と、により構成されるファイルフォーマット変換システム。
【請求項5】
請求項1記載のファイルフォーマット変換サーバであって、
前記変換手段は、当該変換手段による電子ファイルの変換毎に、当該電子ファイルに変換識別情報を割り当て、
前記第1送信手段は、前記変換手段により変換識別情報を割り当てた電子ファイルを送信するファイルフォーマット変換サーバ。
【請求項6】
請求項5記載のファイルフォーマット変換サーバであって、
前記変換手段により変換する前の電子ファイルのファイルフォーマットと前記変換手段により変換した後の電子ファイルのファイルフォーマットとの組み合わせと、前記変換手段により変換した電子ファイルに割り当てた変換識別情報と、の対応関係を記憶する第2記憶手段と、
前記第2記憶手段に記憶した変換識別情報を参照して、前記第1受信手段により受信した電子ファイルが前記変換手段により変換したことのある電子ファイルであることを検出する検出手段と、を備え、
前記変換手段は、前記検出手段が検出した場合、前記第1受信手段により受信した電子ファイルを、前記第2記憶手段に記憶した組み合わせを参照して、当該電子ファイルの変換前のファイルフォーマットに変換するファイルフォーマット変換サーバ。
【請求項7】
請求項2または3記載の携帯端末装置であって、
前記第2受信手段は、前記ファイルフォーマット変換サーバから、変換識別情報が割り当てられた電子ファイルを受信し、
前記第2送信手段は、前記第2受信手段により受信した後にデータ処理した電子ファイルを送信する携帯端末装置。
【請求項8】
請求項5または6記載のファイルフォーマット変換サーバと、請求項7記載の携帯端末装置と、により構成されるファイルフォーマット変換システム。
【請求項9】
請求項1記載のファイルフォーマット変換サーバであって、
前記第1送信手段は、前記変換手段によりファイルフォーマットを変換した電子ファイルと、前記変換手段による当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を送信するファイルフォーマット変換サーバ。
【請求項10】
請求項9記載のファイルフォーマット変換サーバであって、
前記第1受信手段は、電子ファイルと、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を受信し、
前記変換手段は、前記第1受信手段により受信した電子ファイルを、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報に基づいて、当該電子ファイルの変換前のファイルフォーマットに変換するファイルフォーマット変換サーバ。
【請求項11】
請求項2または3記載の携帯端末装置であって、
前記第2受信手段は、前記ファイルフォーマット変換サーバから、当該ファイルフォーマット変換サーバによりファイルフォーマットが変換された電子ファイルと、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を受信し、
前記第2送信手段は、前記第2受信手段により受信した後にデータ処理した電子ファイルと、当該電子ファイル変換前のファイルフォーマット情報と、を送信する携帯端末装置。
【請求項12】
請求項9または10記載のファイルフォーマット変換サーバと、請求項11記載の携帯端末装置と、により構成されるファイルフォーマット変換システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−209336(P2006−209336A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−18445(P2005−18445)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】